JP2005009710A - 熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】更なる熱交換能力の向上を図る。
【解決手段】断面が略V字状に形成されて冷却用空気の流通方向と略直交する方向に延びるVルーバ3cを、平面部3aの一部を切り起こすようにしてローラ成形機にて形成する。そして、Vルーバ3cは、冷却用空気の流通方向において、その頂部3dが交互に反転するように、平面部3a、つまりVルーバ3cを形成する前の材料面Sを挟んで千鳥状に並んで設けられているとともに、頂部3dは、平面部3a側に位置し、かつ、冷却用空気の流通方向における平面部3aの略中央部に対して略対称となるように設けられている。
【選択図】 図2
【解決手段】断面が略V字状に形成されて冷却用空気の流通方向と略直交する方向に延びるVルーバ3cを、平面部3aの一部を切り起こすようにしてローラ成形機にて形成する。そして、Vルーバ3cは、冷却用空気の流通方向において、その頂部3dが交互に反転するように、平面部3a、つまりVルーバ3cを形成する前の材料面Sを挟んで千鳥状に並んで設けられているとともに、頂部3dは、平面部3a側に位置し、かつ、冷却用空気の流通方向における平面部3aの略中央部に対して略対称となるように設けられている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は熱交換器に関するもので、内燃機関の冷却水と空気とを熱交換するラジエータ等に適用して有効である。
【0002】
【従来の技術】
従来の熱交換器では、フィンに鎧窓状のルーバを設けて熱伝達率を増大させることにより、熱交換性能の向上を図っている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−50095号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に記載の発明において、更に熱交換能力(熱伝達率)を増大させるべく、ルーバ間距離(ルーバピッチ)Lを小さくすると、図12に示すように、ルーバに形成される空気通路、つまりルーバ間距離hが小さくなるため、ルーバが目詰まりし易くなり、却って、熱交換能力が低下してしまうおそれが高い。
【0005】
また、ルーバ角αを大きくすると、通風抵抗が増大して冷却風量が低下するので、熱交換能力が低下してしまう。
【0006】
本発明は、上記点に鑑み、第1には、従来と異なる新規な熱交換器を提供し、第2には、更なる熱交換能力の向上を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、内部に流体が流通する扁平状のチューブ(2)と、チューブ(2)の外表面に設けられ、チューブ(2)外を流れる外部流体の流通方向と略平行な平面部(3a)及び隣り合う平面部(3a)間を繋ぐ湾曲部(3b)を有するように波状に形成されを有するフィン(3)とを備え、フィン(3)の平面部(3a)には、断面が略V字状に形成された複数のルーバ(3c)が設けられており、さらに、外部流体の流通方向において、ルーバ(3c)は、その頂部(3d)が交互に反転するように並んでいることを特徴とする。
【0008】
これにより、後述する図5から明らかなように、本発明では、フィン(3)の平均熱伝達率を特許文献1に記載の発明より向上させることができるので、ルーバピッチを小さくすることなく熱交換効率を向上させることができる。
【0009】
延いては、ルーバ(3c)における目詰まりや通風抵抗の増大といった不具合を招くことなく、更なる熱交換能力の向上を図ることができる。
【0010】
また、ルーバ(3c)の断面をV字状としているので、フィン(3)を薄くとしても、十分なフィンの強度(剛性)を得ることができるとともに、フィン(3)の座屈強度を高めることができる。
【0011】
請求項2に記載の発明では、ルーバ(3c)は、平面部(3a)を挟んで千鳥状に設けられていることを特徴とする。
【0012】
これにより、曲げ応力が相殺されてフィン(3)に応力が残留し難いので、フィン(3)が捻れるように反る可能性が低く、フィン(3)の生産性を向上させることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明では、ルーバ(3c)の頂部(3d)は、平面部(3a)側に位置していることを特徴とするものである。
【0014】
請求項4に記載の発明では、内部に流体が流通するチューブ(2)と、チューブ(2)の外表面に設けられ、チューブ(2)外を流れる外部流体の流通方向と略平行な平面部(3a)を有するアルミニウム合金製のフィン(3)とを備え、フィン(3)の平面部(3a)には、断面が略V字状に形成されたVルーバ(3c)、及びVルーバ(3c)と異なる断面形状を有するルーバ(3f)が設けられており、さらに、Vルーバ(3c)の個数はルーバ(3f)の個数より多く、かつ、平面部(3a)の厚みは、0.06mm以下であることを特徴とする。
【0015】
これにより、請求項1に記載の発明と同様に、ルーバピッチを小さくすることなく熱交換効率を向上させることができるので、ルーバ(3c)における目詰まりや通風抵抗の増大といった不具合を招くことなく、更なる熱交換能力の向上を図ることができる。
【0016】
また、ルーバ(3c)の断面をV字状としているので、フィン(3)の厚みを0.06mm以下まで薄くしても、十分なフィンの強度(剛性)を得ることができるとともに、フィン(3)の座屈強度を高めることができる。
【0017】
請求項5に記載の発明では、チューブ(2)内には、内燃機関を冷却する冷却水が流通することを特徴とするものである。
【0018】
請求項6に記載の発明では、内部に流体が流通するチューブ(2)と、チューブ(2)の外表面に設けられ、チューブ(2)外を流れる外部流体の流通方向と略平行な平面部(3a)を有するアルミニウム合金製のフィン(3)とを備え、フィン(3)の平面部(3a)には、断面が略V字状に形成されて外部流体の流通方向と略直交する方向に延びるVルーバ(3c)、及びVルーバ(3c)と異なる断面形状を有して外部流体の流通方向と略直交する方向に延びるルーバ(3f)が設けられており、さらに、Vルーバ(3c)の長手方向端部(3e)は、平面部(3a)と連続的に繋がっていることを特徴とする。
【0019】
これにより、請求項1に記載の発明と同様に、ルーバピッチを小さくすることなく熱交換効率を向上させることができるので、Vルーバ(3c)における目詰まりや通風抵抗の増大といった不具合を招くことなく、更なる熱交換能力の向上を図ることができる。
【0020】
また、Vルーバ(3c)の断面をV字状とし、かつ、Vルーバ(3c)の長手方向端部(3e)が、切れることなく連続的に平面部(3a)と繋がっているているので、フィン(3)の厚みを薄くしても、十分なフィンの強度(剛性)を得ることができるとともに、フィン(3)の座屈強度を高めることができる。
【0021】
請求項7に記載の発明では、内部に流体が流通するチューブ(2)と、チューブ(2)の外表面に設けられ、チューブ(2)外を流れる外部流体の流通方向と略平行な平面部(3a)を有するフィン(3)とを備え、フィン(3)の平面部(3a)には、断面が略V字状に形成された複数のルーバ(3c)が設けられており、複数のルーバ(3c)は、外部流体の流通方向における平面部(3a)の略中央部に対して略対称となるように設けられていることを特徴とする。
【0022】
これにより、請求項1に記載の発明と同様に、ルーバピッチを小さくすることなく熱交換効率を向上させることができるので、ルーバ(3c)における目詰まりや通風抵抗の増大といった不具合を招くことなく、更なる熱交換能力の向上を図ることができる。
【0023】
また、ルーバ(3c)の断面をV字状としているので、フィン(3)の厚みを薄くしても、十分なフィンの強度(剛性)を得ることができるとともに、フィン(3)の座屈強度を高めることができる。
【0024】
また、複数のルーバ(3c)は、外部流体の流通方向における平面部(3a)の略中央部に対して略対称となるように設けられているので、曲げ応力が相殺されてフィン(3)に応力が残留し難いので、フィン(3)が捻れるように反る可能性が低く、フィン(3)の生産性を向上させることができる。
【0025】
請求項8に記載の発明では、フィン(3)は、平面部(3a)間を繋ぐ湾曲部(3b)を有するように波状に形成されていることを特徴とするものである。
【0026】
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0027】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本実施形態は、本発明に係る熱交換器を走行用エンジン(内燃機関)の冷却水と大気とを熱交換して冷却水(エンジン)を冷却するラジエータ1に適用したもので、図1(a)はラジエータ1の正面図であり、図1(b)は図1(a)のA部拡大図であり、図2はチューブ2とフィン3との接合状態を示す図である。
【0028】
図2中、チューブ2は、内部にエンジン冷却水が流れる金属(本実施形態では、アルミニウム合金製)の管であり、このチューブ2は、チューブ2外を流れる冷却用空気の流通方向と長径方向とが一致するように扁平状に形成されている。
【0029】
フィン3は、チューブ2の外表面のうち扁平面2aにろう接されてチューブ2外を流れる冷却用空気とエンジン冷却水との熱交換を促進する金属(本実施形態では、アルミニウム合金製)のもので、このフィン3は、冷却用空気の流通方向と略平行な面を有する平面部3a及び隣り合う平面部3a間を繋ぐ湾曲部3bを有して、冷却用空気の流通方向から見て波状に成形されている。
【0030】
なお、「ろう接」とは、例えば「接続・接合技術」(東京電機大学出版局)に記載されているように、ろう材やはんだを用いて母材を溶融させないように接合する技術を言う。
【0031】
因みに、融点が450℃以上の溶加材を用いて接合するときをろう付けと言い、その際の溶加材をろう材と呼び、融点が450℃以下の溶加材を用いて接合するときをはんだ付けと言い、その際の溶加材をはんだと呼ぶ。
【0032】
なお、本実施形態では、チューブ2及びフィン3は共にアルミニウム合金製であり、平面部3aの厚み、つまりフィン3の厚みは0.06mm以下(本実施形態では、0.05mm)としている。
【0033】
また、平面部3aには、図3に示すように、断面が略V字状に形成されて冷却用空気の流通方向と略直交する方向に延びるVルーバ3cが、平面部3aの一部を切り起こすようにしてローラ成形機等で形成されている。
【0034】
そして、Vルーバ3cは、冷却用空気の流通方向において、その頂部3dが交互に反転するように、平面部3a、つまりVルーバ3cを形成する前の材料面Sを挟んで千鳥状に並んで設けられているとともに、頂部3dは、平面部3a(材料面S)側に位置し、かつ、冷却用空気の流通方向における平面部3a(材料面S)の略中央部に対して略対称となるように設けられている。
【0035】
なお、Vルーバ3cの個数が奇数個の場合には、図3(a)に示すように、中央部を通る仮想面に対して線対称となり、Vルーバ3cの個数が偶数個の場合には、図3(b)に示すように、中央部に対して点対称となる。
【0036】
このとき、Vルーバ3cの長手方向端部3eは、図4に示すように、平面部3a(材料面S)を延ばすように除変させることにより、平面部3a(材料面)に対して切断されることなく連続的に繋がっている。
【0037】
次に、本実施形態の作用効果を述べる。
【0038】
図5(a)は本実施形態に係るフィン3の局所熱伝達率の変化を示すもので、図5(b)は特許文献1に記載の発明と同様な構成を有するフィンの局所熱伝達率の変化を示すものである。
【0039】
そして、図5からも明らかなように、本実施形態に係るフィン3の平均熱伝達率を向上させることができるので、ルーバピッチを小さくすることなく熱交換効率を向上させることができる。延いては、Vルーバ3cにおける目詰まりや通風抵抗の増大といった不具合を招くことなく、更なる熱交換能力の向上を図ることができる。
【0040】
また、Vルーバ3cの断面をV字状としているので、フィン3を薄く(0.06mm以下)しても、十分なフィン3の強度(剛性)を得ることができる。
【0041】
ところで、Vルーバ3cは平面部3aの一部切り起こすことにより製造されるが、ルーバの断面形状が特許文献1(図12参照)のごとく、一方向のみ切り起こすような鎧窓形状であると、切り起こし加工時に、同一方向の曲げ応力がフィンに残留するおそれが高く、フィンが捻れるように反る可能性が高い。
【0042】
これに対して、本実施形態では、Vルーバ3cの断面はV字状といった線対称な形状であるので、切り起こし加工時に、異なる二方向の曲げ応力が作用するので、曲げ応力が相殺されてフィンに応力が残留し難い。したがって、フィンが捻れるように反る可能性が低く、特に、ローラ成形法において、生産性を向上させることができる。
【0043】
また、特許文献1(図12参照)のごとく、一方向のみ切り起こすような鎧窓形状のルーバを有する場合には、フィン全体として曲げ応力を相殺するために、図13に示すように、冷却用空気の流通方向略中央部でルーバ3fの傾斜方向を反転させているが、このような構造では、ルーバ3fの枚数を偶数枚とせざるを得ないので、ルーバ3fの枚数は2枚単位で増減せざるを得ない。このため、ルーバを1枚単位で増やすことができないので、ラジエータ(フィン)の設計自由度が著しく制限される。
【0044】
また、図13に示すフィンにおいて、冷却用空気の流通方向略中央部より上流側では、紙面左上方側から右下方側に向けて空気が流れ、冷却用空気の流通方向略中央部より上流側では、紙面左下方側から右上方側に向けて空気が流れる。
【0045】
このため、図13に示すフィンでは、冷却用空気の流通方向略中央部より上流側におけるルーバ3fの枚数と冷却用空気の流通方向略中央部より下流側におけるルーバ3fの枚数とを同一として、冷却用空気流れが阻害されないようにする必要があるので、やはりルーバ3fの枚数を偶数枚とする必要がある。
【0046】
これに対して、本実施形態ではVルーバ3c自体が対称な形状であるので、前述のごとく、Vルーバ3cは奇数枚であっても、偶数枚であってもよい。したがって、ラジエータ1(フィン3)の設計自由度を高めるつつ、冷却用空気流れが阻害されてしまうことを防止できる。
【0047】
また、Vルーバ3cは、平面部3a(材料面S)を挟んで千鳥状に並んでいるので、平面部3aに作用する加工力が平面部3aに対して対称となる。したがって、加工力による応力が相殺されてフィンに応力が残留し難いので、フィン3の生産性を向上させながら、フィン3自体の強度(剛性)を高めることができる。
【0048】
ところで、フィン3とチューブ2とは、図1(b)に示すように、交互に積層された状態でろう接されるが、ろう接に当たっては、ワイヤー等の治具で積層状態を保持した状態で加熱される。
【0049】
このため、治具の締め付け力により、フィン3は隣り合う平面部3aが離れるような座屈力を治具から受けるが、Vルーバ3cの断面をV字状としているので、フィン3の座屈強度を高めることができ、治具の締め付け力によりフィン3が座屈してしまうことを抑制できる。
【0050】
また、チューブ2内を流れるエンジン冷却水の温度が上昇してチューブ2内の圧力が上昇すると、チューブ2が膨らむように変形するので、フィン3はチューブ2から座屈力を受ける。
【0051】
しかし、本実施形態に係るフィン3は、前述のごとく、高い座屈強度を有しているので、チューブ2の膨脹によるフィン3の座屈を未然に防止できる。
【0052】
(第2実施形態)
第1実施形態では、全てのルーバをVルーバ3cとしたが、本実施形態は、図6に示すように、冷却用空気の流通方向と略直交する方向に延びる帯板状のルーバ3fとVルーバ3cとを混在させるとともに、Vルーバ3cの本数をルーバ3fの本数より多くしたものである。
【0053】
なお、本実施形態では、Vルーバ3cとルーバ3fとを、冷却空気の流通方向に対して交互に配置するとともに、Vルーバ3c及びルーバ3fそれそれを冷却空気の流通方向に千鳥状に設けている。
【0054】
(第3実施形態)
上述の実施形態では、Vルーバ3cの断面形状を完全なV字状としたが、本実施形態は、図7〜9に示すように、Vルーバ3cの断面形状を変形V字状としたものである。
【0055】
すなわち、図7は頂部3dに平面部を設けた例であり、図8は非対称なV字状とした例であり、図9は頂部3dに逆向きのV字部を設けた例である。
【0056】
(その他の実施形態)
本発明のVルーバ3cは、上述の実施形態に示されたものに限定されるものではなく、図10に示すように、冷却用空気の流れ方向において、Vルーバ3cの大きさ、Vルーバ3c間の距離、及びVルーバ3cの形状を変化させてもよい。
【0057】
また、図11に示すようにVルーバ3cを微細化することで、ピンフィンと同等な熱考案効率を得ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施形態に係るラジエータ1の正面図であり、(b)は(a)のA部拡大図である。
【図2】本発明の実施形態に係るチューブ2とフィン3との接合状態を示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る平面部3aの断面図である。
【図4】図2のA部拡大図である。
【図5】局所熱伝達率及び平均熱伝達率を示すグラフである。
【図6】本発明の第2実施形態に係る平面部3aの断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る平面部3aの断面図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る平面部3aの断面図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係る平面部3aの断面図である。
【図10】本発明のその他の実施形態に係る平面部3aの断面図である。
【図11】本発明のその他の実施形態に係る平面部3aの断面図である。
【図12】従来の技術におけるフィンの断面図である。
【図13】従来の技術におけるフィンの断面図である。
【符号の説明】
2…チューブ、3…フィン、3a…平面部、3b…湾曲部、3c…Vルーバ。
【発明の属する技術分野】
本発明は熱交換器に関するもので、内燃機関の冷却水と空気とを熱交換するラジエータ等に適用して有効である。
【0002】
【従来の技術】
従来の熱交換器では、フィンに鎧窓状のルーバを設けて熱伝達率を増大させることにより、熱交換性能の向上を図っている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−50095号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に記載の発明において、更に熱交換能力(熱伝達率)を増大させるべく、ルーバ間距離(ルーバピッチ)Lを小さくすると、図12に示すように、ルーバに形成される空気通路、つまりルーバ間距離hが小さくなるため、ルーバが目詰まりし易くなり、却って、熱交換能力が低下してしまうおそれが高い。
【0005】
また、ルーバ角αを大きくすると、通風抵抗が増大して冷却風量が低下するので、熱交換能力が低下してしまう。
【0006】
本発明は、上記点に鑑み、第1には、従来と異なる新規な熱交換器を提供し、第2には、更なる熱交換能力の向上を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、内部に流体が流通する扁平状のチューブ(2)と、チューブ(2)の外表面に設けられ、チューブ(2)外を流れる外部流体の流通方向と略平行な平面部(3a)及び隣り合う平面部(3a)間を繋ぐ湾曲部(3b)を有するように波状に形成されを有するフィン(3)とを備え、フィン(3)の平面部(3a)には、断面が略V字状に形成された複数のルーバ(3c)が設けられており、さらに、外部流体の流通方向において、ルーバ(3c)は、その頂部(3d)が交互に反転するように並んでいることを特徴とする。
【0008】
これにより、後述する図5から明らかなように、本発明では、フィン(3)の平均熱伝達率を特許文献1に記載の発明より向上させることができるので、ルーバピッチを小さくすることなく熱交換効率を向上させることができる。
【0009】
延いては、ルーバ(3c)における目詰まりや通風抵抗の増大といった不具合を招くことなく、更なる熱交換能力の向上を図ることができる。
【0010】
また、ルーバ(3c)の断面をV字状としているので、フィン(3)を薄くとしても、十分なフィンの強度(剛性)を得ることができるとともに、フィン(3)の座屈強度を高めることができる。
【0011】
請求項2に記載の発明では、ルーバ(3c)は、平面部(3a)を挟んで千鳥状に設けられていることを特徴とする。
【0012】
これにより、曲げ応力が相殺されてフィン(3)に応力が残留し難いので、フィン(3)が捻れるように反る可能性が低く、フィン(3)の生産性を向上させることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明では、ルーバ(3c)の頂部(3d)は、平面部(3a)側に位置していることを特徴とするものである。
【0014】
請求項4に記載の発明では、内部に流体が流通するチューブ(2)と、チューブ(2)の外表面に設けられ、チューブ(2)外を流れる外部流体の流通方向と略平行な平面部(3a)を有するアルミニウム合金製のフィン(3)とを備え、フィン(3)の平面部(3a)には、断面が略V字状に形成されたVルーバ(3c)、及びVルーバ(3c)と異なる断面形状を有するルーバ(3f)が設けられており、さらに、Vルーバ(3c)の個数はルーバ(3f)の個数より多く、かつ、平面部(3a)の厚みは、0.06mm以下であることを特徴とする。
【0015】
これにより、請求項1に記載の発明と同様に、ルーバピッチを小さくすることなく熱交換効率を向上させることができるので、ルーバ(3c)における目詰まりや通風抵抗の増大といった不具合を招くことなく、更なる熱交換能力の向上を図ることができる。
【0016】
また、ルーバ(3c)の断面をV字状としているので、フィン(3)の厚みを0.06mm以下まで薄くしても、十分なフィンの強度(剛性)を得ることができるとともに、フィン(3)の座屈強度を高めることができる。
【0017】
請求項5に記載の発明では、チューブ(2)内には、内燃機関を冷却する冷却水が流通することを特徴とするものである。
【0018】
請求項6に記載の発明では、内部に流体が流通するチューブ(2)と、チューブ(2)の外表面に設けられ、チューブ(2)外を流れる外部流体の流通方向と略平行な平面部(3a)を有するアルミニウム合金製のフィン(3)とを備え、フィン(3)の平面部(3a)には、断面が略V字状に形成されて外部流体の流通方向と略直交する方向に延びるVルーバ(3c)、及びVルーバ(3c)と異なる断面形状を有して外部流体の流通方向と略直交する方向に延びるルーバ(3f)が設けられており、さらに、Vルーバ(3c)の長手方向端部(3e)は、平面部(3a)と連続的に繋がっていることを特徴とする。
【0019】
これにより、請求項1に記載の発明と同様に、ルーバピッチを小さくすることなく熱交換効率を向上させることができるので、Vルーバ(3c)における目詰まりや通風抵抗の増大といった不具合を招くことなく、更なる熱交換能力の向上を図ることができる。
【0020】
また、Vルーバ(3c)の断面をV字状とし、かつ、Vルーバ(3c)の長手方向端部(3e)が、切れることなく連続的に平面部(3a)と繋がっているているので、フィン(3)の厚みを薄くしても、十分なフィンの強度(剛性)を得ることができるとともに、フィン(3)の座屈強度を高めることができる。
【0021】
請求項7に記載の発明では、内部に流体が流通するチューブ(2)と、チューブ(2)の外表面に設けられ、チューブ(2)外を流れる外部流体の流通方向と略平行な平面部(3a)を有するフィン(3)とを備え、フィン(3)の平面部(3a)には、断面が略V字状に形成された複数のルーバ(3c)が設けられており、複数のルーバ(3c)は、外部流体の流通方向における平面部(3a)の略中央部に対して略対称となるように設けられていることを特徴とする。
【0022】
これにより、請求項1に記載の発明と同様に、ルーバピッチを小さくすることなく熱交換効率を向上させることができるので、ルーバ(3c)における目詰まりや通風抵抗の増大といった不具合を招くことなく、更なる熱交換能力の向上を図ることができる。
【0023】
また、ルーバ(3c)の断面をV字状としているので、フィン(3)の厚みを薄くしても、十分なフィンの強度(剛性)を得ることができるとともに、フィン(3)の座屈強度を高めることができる。
【0024】
また、複数のルーバ(3c)は、外部流体の流通方向における平面部(3a)の略中央部に対して略対称となるように設けられているので、曲げ応力が相殺されてフィン(3)に応力が残留し難いので、フィン(3)が捻れるように反る可能性が低く、フィン(3)の生産性を向上させることができる。
【0025】
請求項8に記載の発明では、フィン(3)は、平面部(3a)間を繋ぐ湾曲部(3b)を有するように波状に形成されていることを特徴とするものである。
【0026】
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0027】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本実施形態は、本発明に係る熱交換器を走行用エンジン(内燃機関)の冷却水と大気とを熱交換して冷却水(エンジン)を冷却するラジエータ1に適用したもので、図1(a)はラジエータ1の正面図であり、図1(b)は図1(a)のA部拡大図であり、図2はチューブ2とフィン3との接合状態を示す図である。
【0028】
図2中、チューブ2は、内部にエンジン冷却水が流れる金属(本実施形態では、アルミニウム合金製)の管であり、このチューブ2は、チューブ2外を流れる冷却用空気の流通方向と長径方向とが一致するように扁平状に形成されている。
【0029】
フィン3は、チューブ2の外表面のうち扁平面2aにろう接されてチューブ2外を流れる冷却用空気とエンジン冷却水との熱交換を促進する金属(本実施形態では、アルミニウム合金製)のもので、このフィン3は、冷却用空気の流通方向と略平行な面を有する平面部3a及び隣り合う平面部3a間を繋ぐ湾曲部3bを有して、冷却用空気の流通方向から見て波状に成形されている。
【0030】
なお、「ろう接」とは、例えば「接続・接合技術」(東京電機大学出版局)に記載されているように、ろう材やはんだを用いて母材を溶融させないように接合する技術を言う。
【0031】
因みに、融点が450℃以上の溶加材を用いて接合するときをろう付けと言い、その際の溶加材をろう材と呼び、融点が450℃以下の溶加材を用いて接合するときをはんだ付けと言い、その際の溶加材をはんだと呼ぶ。
【0032】
なお、本実施形態では、チューブ2及びフィン3は共にアルミニウム合金製であり、平面部3aの厚み、つまりフィン3の厚みは0.06mm以下(本実施形態では、0.05mm)としている。
【0033】
また、平面部3aには、図3に示すように、断面が略V字状に形成されて冷却用空気の流通方向と略直交する方向に延びるVルーバ3cが、平面部3aの一部を切り起こすようにしてローラ成形機等で形成されている。
【0034】
そして、Vルーバ3cは、冷却用空気の流通方向において、その頂部3dが交互に反転するように、平面部3a、つまりVルーバ3cを形成する前の材料面Sを挟んで千鳥状に並んで設けられているとともに、頂部3dは、平面部3a(材料面S)側に位置し、かつ、冷却用空気の流通方向における平面部3a(材料面S)の略中央部に対して略対称となるように設けられている。
【0035】
なお、Vルーバ3cの個数が奇数個の場合には、図3(a)に示すように、中央部を通る仮想面に対して線対称となり、Vルーバ3cの個数が偶数個の場合には、図3(b)に示すように、中央部に対して点対称となる。
【0036】
このとき、Vルーバ3cの長手方向端部3eは、図4に示すように、平面部3a(材料面S)を延ばすように除変させることにより、平面部3a(材料面)に対して切断されることなく連続的に繋がっている。
【0037】
次に、本実施形態の作用効果を述べる。
【0038】
図5(a)は本実施形態に係るフィン3の局所熱伝達率の変化を示すもので、図5(b)は特許文献1に記載の発明と同様な構成を有するフィンの局所熱伝達率の変化を示すものである。
【0039】
そして、図5からも明らかなように、本実施形態に係るフィン3の平均熱伝達率を向上させることができるので、ルーバピッチを小さくすることなく熱交換効率を向上させることができる。延いては、Vルーバ3cにおける目詰まりや通風抵抗の増大といった不具合を招くことなく、更なる熱交換能力の向上を図ることができる。
【0040】
また、Vルーバ3cの断面をV字状としているので、フィン3を薄く(0.06mm以下)しても、十分なフィン3の強度(剛性)を得ることができる。
【0041】
ところで、Vルーバ3cは平面部3aの一部切り起こすことにより製造されるが、ルーバの断面形状が特許文献1(図12参照)のごとく、一方向のみ切り起こすような鎧窓形状であると、切り起こし加工時に、同一方向の曲げ応力がフィンに残留するおそれが高く、フィンが捻れるように反る可能性が高い。
【0042】
これに対して、本実施形態では、Vルーバ3cの断面はV字状といった線対称な形状であるので、切り起こし加工時に、異なる二方向の曲げ応力が作用するので、曲げ応力が相殺されてフィンに応力が残留し難い。したがって、フィンが捻れるように反る可能性が低く、特に、ローラ成形法において、生産性を向上させることができる。
【0043】
また、特許文献1(図12参照)のごとく、一方向のみ切り起こすような鎧窓形状のルーバを有する場合には、フィン全体として曲げ応力を相殺するために、図13に示すように、冷却用空気の流通方向略中央部でルーバ3fの傾斜方向を反転させているが、このような構造では、ルーバ3fの枚数を偶数枚とせざるを得ないので、ルーバ3fの枚数は2枚単位で増減せざるを得ない。このため、ルーバを1枚単位で増やすことができないので、ラジエータ(フィン)の設計自由度が著しく制限される。
【0044】
また、図13に示すフィンにおいて、冷却用空気の流通方向略中央部より上流側では、紙面左上方側から右下方側に向けて空気が流れ、冷却用空気の流通方向略中央部より上流側では、紙面左下方側から右上方側に向けて空気が流れる。
【0045】
このため、図13に示すフィンでは、冷却用空気の流通方向略中央部より上流側におけるルーバ3fの枚数と冷却用空気の流通方向略中央部より下流側におけるルーバ3fの枚数とを同一として、冷却用空気流れが阻害されないようにする必要があるので、やはりルーバ3fの枚数を偶数枚とする必要がある。
【0046】
これに対して、本実施形態ではVルーバ3c自体が対称な形状であるので、前述のごとく、Vルーバ3cは奇数枚であっても、偶数枚であってもよい。したがって、ラジエータ1(フィン3)の設計自由度を高めるつつ、冷却用空気流れが阻害されてしまうことを防止できる。
【0047】
また、Vルーバ3cは、平面部3a(材料面S)を挟んで千鳥状に並んでいるので、平面部3aに作用する加工力が平面部3aに対して対称となる。したがって、加工力による応力が相殺されてフィンに応力が残留し難いので、フィン3の生産性を向上させながら、フィン3自体の強度(剛性)を高めることができる。
【0048】
ところで、フィン3とチューブ2とは、図1(b)に示すように、交互に積層された状態でろう接されるが、ろう接に当たっては、ワイヤー等の治具で積層状態を保持した状態で加熱される。
【0049】
このため、治具の締め付け力により、フィン3は隣り合う平面部3aが離れるような座屈力を治具から受けるが、Vルーバ3cの断面をV字状としているので、フィン3の座屈強度を高めることができ、治具の締め付け力によりフィン3が座屈してしまうことを抑制できる。
【0050】
また、チューブ2内を流れるエンジン冷却水の温度が上昇してチューブ2内の圧力が上昇すると、チューブ2が膨らむように変形するので、フィン3はチューブ2から座屈力を受ける。
【0051】
しかし、本実施形態に係るフィン3は、前述のごとく、高い座屈強度を有しているので、チューブ2の膨脹によるフィン3の座屈を未然に防止できる。
【0052】
(第2実施形態)
第1実施形態では、全てのルーバをVルーバ3cとしたが、本実施形態は、図6に示すように、冷却用空気の流通方向と略直交する方向に延びる帯板状のルーバ3fとVルーバ3cとを混在させるとともに、Vルーバ3cの本数をルーバ3fの本数より多くしたものである。
【0053】
なお、本実施形態では、Vルーバ3cとルーバ3fとを、冷却空気の流通方向に対して交互に配置するとともに、Vルーバ3c及びルーバ3fそれそれを冷却空気の流通方向に千鳥状に設けている。
【0054】
(第3実施形態)
上述の実施形態では、Vルーバ3cの断面形状を完全なV字状としたが、本実施形態は、図7〜9に示すように、Vルーバ3cの断面形状を変形V字状としたものである。
【0055】
すなわち、図7は頂部3dに平面部を設けた例であり、図8は非対称なV字状とした例であり、図9は頂部3dに逆向きのV字部を設けた例である。
【0056】
(その他の実施形態)
本発明のVルーバ3cは、上述の実施形態に示されたものに限定されるものではなく、図10に示すように、冷却用空気の流れ方向において、Vルーバ3cの大きさ、Vルーバ3c間の距離、及びVルーバ3cの形状を変化させてもよい。
【0057】
また、図11に示すようにVルーバ3cを微細化することで、ピンフィンと同等な熱考案効率を得ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施形態に係るラジエータ1の正面図であり、(b)は(a)のA部拡大図である。
【図2】本発明の実施形態に係るチューブ2とフィン3との接合状態を示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る平面部3aの断面図である。
【図4】図2のA部拡大図である。
【図5】局所熱伝達率及び平均熱伝達率を示すグラフである。
【図6】本発明の第2実施形態に係る平面部3aの断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る平面部3aの断面図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る平面部3aの断面図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係る平面部3aの断面図である。
【図10】本発明のその他の実施形態に係る平面部3aの断面図である。
【図11】本発明のその他の実施形態に係る平面部3aの断面図である。
【図12】従来の技術におけるフィンの断面図である。
【図13】従来の技術におけるフィンの断面図である。
【符号の説明】
2…チューブ、3…フィン、3a…平面部、3b…湾曲部、3c…Vルーバ。
Claims (8)
- 内部に流体が流通する扁平状のチューブ(2)と、
前記チューブ(2)の外表面に設けられ、前記チューブ(2)外を流れる外部流体の流通方向と略平行な平面部(3a)及び隣り合う前記平面部(3a)間を繋ぐ湾曲部(3b)を有するように波状に形成されを有するフィン(3)とを備え、
前記フィン(3)の平面部(3a)には、断面が略V字状に形成された複数のルーバ(3c)が設けられており、
さらに、前記外部流体の流通方向において、前記ルーバ(3c)は、その頂部(3d)が交互に反転するように並んでいることを特徴とする熱交換器。 - 前記ルーバ(3c)は、前記平面部(3a)を挟んで千鳥状に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
- 前記ルーバ(3c)の頂部(3d)は、前記平面部(3a)側に位置していることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱交換器。
- 内部に流体が流通するチューブ(2)と、
前記チューブ(2)の外表面に設けられ、前記チューブ(2)外を流れる外部流体の流通方向と略平行な平面部(3a)を有するアルミニウム合金製のフィン(3)とを備え、
前記フィン(3)の平面部(3a)には、断面が略V字状に形成されたVルーバ(3c)、及び前記Vルーバ(3c)と異なる断面形状を有するルーバ(3f)が設けられており、
さらに、前記Vルーバ(3c)の個数は前記ルーバ(3f)の個数より多く、かつ、前記平面部(3a)の厚みは、0.06mm以下であることを特徴とする熱交換器。 - 前記チューブ(2)内には、内燃機関を冷却する冷却水が流通することを特徴とする請求項4に記載の熱交換器。
- 内部に流体が流通するチューブ(2)と、
前記チューブ(2)の外表面に設けられ、前記チューブ(2)外を流れる外部流体の流通方向と略平行な平面部(3a)を有するアルミニウム合金製のフィン(3)とを備え、
前記フィン(3)の平面部(3a)には、断面が略V字状に形成されて前記外部流体の流通方向と略直交する方向に延びるVルーバ(3c)、及び前記Vルーバ(3c)と異なる断面形状を有して前記外部流体の流通方向と略直交する方向に延びるルーバ(3f)が設けられており、
さらに、前記Vルーバ(3c)の長手方向端部(3e)は、前記平面部(3a)と連続的に繋がっていることを特徴とする熱交換器。 - 内部に流体が流通するチューブ(2)と、
前記チューブ(2)の外表面に設けられ、前記チューブ(2)外を流れる外部流体の流通方向と略平行な平面部(3a)を有するフィン(3)とを備え、
前記フィン(3)の平面部(3a)には、断面が略V字状に形成された複数のルーバ(3c)が設けられており、
前記複数のルーバ(3c)は、前記外部流体の流通方向における前記平面部(3a)の略中央部に対して略対称となるように設けられていることを特徴とする熱交換器。 - 前記フィン(3)は、前記平面部(3a)間を繋ぐ湾曲部(3b)を有するように波状に形成されていることを特徴とする請求項4ないし7のいずれか1つに記載の記載の熱交換器。
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- 2003-06-17 JP JP2003172074A patent/JP2005009710A/ja active Pending
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