JP2005009465A - 燃料噴射式エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンダヘッドと、吸気ポートに通じる吸気道を有するスロットルボディと、吸気ポートに向けて燃料を噴射する燃料噴射弁とを備える燃料噴射式エンジンにおいて、スロットルボディをシリンダヘッドに近接させて配置することを可能とするとともに燃料噴射弁を効果的に冷却可能とする。
【解決手段】シリンダヘッド33には、該シリンダヘッド33およびヘッドカバー34の結合部よりも外側方に突出して吸気ポート121の入口部121aを形成する接続筒部138が、前記入口部121aの軸線をシリンダ軸線Cとほぼ直交する平面PL2内に配置するようにして一体に設けられ、吸気ポート121に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁135の先端部を液密に嵌合せしめる取付け孔136が接続筒部138に設けられ、スロットルボディ129は、その吸気道130の軸線が前記平面PL2に配置されるようにして接続筒部138にインシュレータ128を介して接続される。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料噴射式エンジンに関し、特に、吸気ポートが設けられるシリンダヘッドと、前記吸気ポートに通じる吸気道を有するボディに該吸気道の流通面積を制御し得るスロットル弁が開閉作動可能に配設されて成るスロットルボディと、前記吸気ポートに向けて燃料を噴射する燃料噴射弁とを備える燃料噴射式エンジンの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
シリンダヘッドの吸気ポートに向けて燃料を噴射する燃料噴射弁が、シリンダヘッドに取り付けられる燃料噴射式エンジンが、たとえば特許文献1等で知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−245894号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記従来のものでは、シリンダヘッドの吸気ポートには、吸気マニホールドを介してスロットルボディが接続されており、前記吸気マニホールドが、前記吸気ポートへの接続部の近傍では上方に向くように彎曲して形成されているので、燃料噴射弁は、吸気マニホールドとの干渉を避けるべく、その大部分をシリンダヘッドに埋没せしめるようにしてシリンダヘッドに取付けられている。このため、燃料噴射弁に燃焼室からの熱が伝わり易く、燃料噴射弁の耐熱対策が必要となり、スロットルボディもシリンダヘッドから比較的離れた位置に配置せざるを得ず、スロットルボディをも含むエンジン全体の小型化が困難である。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、スロットルボディをシリンダヘッドに近接させて配置することを可能とするとともに燃料噴射弁を効果的に冷却可能とした燃料噴射式エンジンを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、吸気ポートが設けられるシリンダヘッドと、前記吸気ポートに通じる吸気道を有するボディに該吸気道の流通面積を制御し得るスロットル弁が開閉作動可能に配設されて成るスロットルボディと、前記吸気ポートに向けて燃料を噴射する燃料噴射弁とを備える燃料噴射式エンジンにおいて、前記シリンダヘッドには、該シリンダヘッドおよびヘッドカバーの結合部よりも外側方に突出して前記吸気ポートの入口部を形成する接続筒部が、前記入口部の軸線をシリンダ軸線とほぼ直交する平面内に配置するようにして一体に設けられ、前記吸気ポートに向けて燃料を噴射するようにして前記シリンダヘッドに取付けられる燃料噴射弁の先端部を液密に嵌合せしめる取付け孔が前記接続筒部に設けられ、前記スロットルボディは、その吸気道の軸線が前記平面に配置されるようにして前記接続筒部にインシュレータを介して接続されることを特徴とする。
【0007】
このような請求項1記載の発明の構成によれば、スロットルボディをシリンダヘッドに近接させつつ燃料噴射弁の先端部を除く大部分を、シリンダヘッド外に露出させることができ、スロットルボディを含むエンジン全体の小型化を可能としつつ燃料噴射弁の効果的な冷却が可能となる。
【0008】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記インシュレータが前記平面内で屈曲するように形成され、前記ボディの外側方に配置されて前記スロットル弁と一体に回転するスロットルドラムがシリンダヘッドと反対側に配置されることを特徴とし、かかる構成によれば、インシュレータが屈曲していることによってスロットルボディをシリンダヘッド側により近接させることができ、しかもスロットルドラムに巻き掛けられるスロットルワイヤを配置するにあたり、燃料噴射弁が邪魔になることはない。
【0009】
請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記シリンダヘッドには、シリンダ軸線および前記吸気ポートの入口部の軸線を含む平面への投影図上で作動軸線が略V字状に交差するようにして吸気弁および排気弁が開閉作動可能に配設され、前記吸気ポートの入口部の軸線とほぼ平行な軸線を有して前記吸気弁および排気弁間に配置されるカムシャフトを有する動弁装置が、前記シリンダヘッドと、該シリンダヘッドに結合されるヘッドカバーとの間に形成される動弁室に収容されることを特徴とし、かかる構成によれば、シリンダヘッドの上部の幅を極力小さくし、それにより燃料噴射弁のシリンダヘッドからの突出部をより多くして燃料噴射弁をより効果的に冷却することができる。
【0010】
さらに請求項4記載の発明は、上記請求項2または3記載の発明の構成に加えて、燃料噴射式エンジンが、小型自動二輪車の車体フレームが備える左右一対のメインフレーム間に、前記燃料噴射弁および前記スロットルボディとともに前記シリンダヘッドが配置されるようにして単気筒に構成されることを特徴とし、かかる構成によれば、小型自動二輪車が備える左右一対のメインフレーム間の間隔を狭くしつつ、燃料噴射弁およびスロットルボディを配置することができ、乗員の跨ぎ性および乗り心地の向上に寄与することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0012】
図1〜図8は本発明の一実施例を示すものであり、図1は小型自動二輪車の側面図、図2は燃料タンクおよび乗車シートを省略して図1の2矢視方向から見た図、図3はエンジンの下部側面図、図4は図3の4−4線断面図、図5はエンジンの上部縦断側面図、図6はヘッドカバーを省略した状態での図5の6矢視方向から見た一部切欠き平面図、図7は図6の7−7線断面図、図8は図7の8−8線に沿うシリンダヘッドの要部底面図である。
【0013】
先ず図1および図2において、トライアル競技に用いられる小型自動二輪車の車体フレーム11は、ヘッドパイプ12と、該ヘッドパイプ12から後ろ下がりに延びる左右一対のメインフレーム13,13と、それらのメインフレーム13…の前部からそれぞれ下方に延びる左右一対のダウンチューブ14…と、前記両メインフレーム13…の後端に一体に連なって下方に延びる左右一対のセンタフレーム15…と、前記両メインフレーム13…の中間部間を連結する中間部クロスメンバ16と、前記両メインフレーム13…の後部間を連結する後部クロスメンバ17と、前記両センタフレーム15…の下部間を連結する下部クロスメンバ18とを備える。
【0014】
前輪WFを支持するフロントフォーク19は車体フレーム11の前端のヘッドパイプ12で操向可能に支承され、フロントフォーク19には、バー状の操向ハンドル20が連結される。また後輪WRを後端部で軸支するリヤフォーク21の前端部は、左右一対の前記センタフレーム15…にピボット軸22を介して上下揺動可能に取付けられる。また下部クロスメンバ18およびリヤフォーク21間にはリンク機構23が設けられており、このリンク機構23および後部クロスメンバ17間にリヤクッション24が設けられる。
【0015】
左右一対ののメインフレーム13…の前部間には燃料タンク25が搭載され、この燃料タンク25の後方に配置される乗車用シート26が、前記中間部クロスメンバ16および後部クロスメンバ17で支持され、該乗車用シート26の後端にリヤフェンダ27が連設される。
【0016】
前輪WFおよび後輪WR間には、水冷式かつ燃料噴射式であるとともに単気筒の4サイクルであるエンジンEと、常時噛合式の変速機Mとから成るパワーユニットPが配置される。エンジンEのエンジン本体30は、左右一対のダウンチューブ14…の下端部、メインフレーム13…の中間部から下方に垂下されるハンガプレート28および下部クロスメンバ18で支持される。このエンジン本体30の下方には、該エンジン本体30の下部との間に間隙をあけてスキッドプレート29が配置されており、このスキッドプレート29は、前記ダウンチューブ14…の下端部および下部クロスメンバ18に取付けられる。
【0017】
図3〜図5において、エンジンEのエンジン本体30は、クランクケース31…と、該クランクケース31…に結合されるシリンダブロック32と、シリンダブロック32に結合されるシリンダヘッド33と、シリンダヘッド33に結合されるヘッドカバー34とを備える。
【0018】
クランクシャフト36を回転自在に支承するクランクケース31…は、自動二輪車への搭載時に右側に配置される右ケース半体37と、自動二輪車への搭載時に左側に配置される左ケース半体38とが、前記クランクシャフト36の軸線と直交する平面に沿う合わせ面39で相互に結合されて成るものである。しかもクランクケース31…内には、クランクシャフト36の主要部を収容するクランク室40と、変速機Mが収容されるミッション室41とが、隔壁42で相互に隔てられるようにして形成される。
【0019】
クランク室40内にはクランクシャフト36の主要部が収容されており、シリンダブロック32に設けられているシリンダボア43に摺動可能に嵌合されているピストン44に連なるコンロッド45の大端部が、前記クランクシャフト36にクランクピン46を介して連結される。
【0020】
前記クランクシャフト36の一端部は右ケース半体37を回転自在に貫通し、クランクシャフト36の他端部は左ケース半体38を回転自在に貫通する。而して右ケース半体37およびクランクシャフト36間にはボールベアリング47が介装され、左ケース半体38およびクランクシャフト36間にはローラベアリング48が介装される。
【0021】
前記変速機Mは、前記クランクシャフト36と平行な軸線を有して右および左ケース半体37,38にボールベアリング51…をそれぞれ介して回転自在に支承されるメインシャフト52と、該メインシャフト52と平行な軸線を有して前記両ケース半体37,38にボールベアリング54…を介して回転自在に支承されるカウンタシャフト53とを備え、メインシャフト52には複数変速段の駆動ギヤ群55…が装着され、カウンタシャフト53には、駆動ギヤ群55…に対応した被動ギヤ群56…が装着される。而して前記駆動ギヤ群55…および前記被動ギヤ群56…のうち相互に対応したギヤの選択的確立により、エンジンEの出力が複数段に変速されてカウンタシャフト53に伝達されることになる。
【0022】
再び図1において、前記ピボット軸22よりも前方で左ケース半体38から突出したカウンタシャフト53の端部には、駆動スプロケット57が固着され、後輪WRに固着された被動スプロケット58および前記駆動スプロケット57に無端状のチェーン59が巻き掛けられる。
【0023】
右ケース半体37から突出したメインシャフト52の一端部には、クランクシャフト36およびメインシャフト52間の動力接・断を切換える変速切換用クラッチ60が装着されており、この変速切換用クラッチ60が備える入力部材61は、前記メインシャフト52に相対回転自在に支承される。
【0024】
前記変速切換用クラッチ60の入力部材61およびクランクシャフト36間には動力伝達ギヤ列62が設けられており、該動力伝達ギヤ列62は、クランクシャフト36の一端部に固定される第1駆動ギヤ63と、第1駆動ギヤ63に噛合するクラッチギヤ64とから成る。クラッチギヤ64は前記入力部材61にダンパ65を介して連結されるものであり、入力部材61とともに回転する。
【0025】
クランクシャフト36の一端部には、補機駆動用動力伝達ギヤ列66の一部を構成する第2駆動ギヤ67と、前記第1駆動ギヤ63とが、相互に接触しつつスプライン嵌合等によりクランクシャフト36に相対回転不能に装着される。第2駆動ギヤ67には、第2駆動ギヤ67よりも軸方向内方で前記クランクシャフト36およびクランクケース31…間に介装されるボールベアリング47の内輪外面に当接する筒部67aが一体に突設され、クランクシャフト36の一端部には、第1駆動ギヤ63の外端に当接、係合する拡径頭部68aを有するボルト68が同軸に螺合される。
【0026】
すなわち第1駆動ギヤ63およびボールベアリング47間に、第2駆動ギヤ67の筒部67aが挟まれることになり、前記筒部67aおよび右ケース半体37間には環状のオイルシール69が介装される。
【0027】
補機駆動用動力伝達ギヤ列66は、クランクシャフト36と、該クランクシャフト36の前方で右ケース半体37および左ケース半体38にボールベアリング73およびローラベアリング74を介して回転自在に支承されているバランサ軸75との間に設けられるものであり、クランクシャフト36に固定される第2駆動ギヤ67と、バランサ軸75の一端部に固定されて第2駆動ギヤ67に噛合する第1被動ギヤ76とで構成される。
【0028】
また前記バランサ軸75の上方には、右ケース半体37に外側から結合される右カバー77と、右カバー77の外面に締結されるポンプカバー78とでポンプハウジング79が構成されるウォータポンプ80が配置されており、このウォータポンプ80は、前記バランサ軸75と平行なポンプ軸81を備える。
【0029】
ポンプ軸81は、ポンプハウジング79のうち前記右カバー77を液密にかつ回転自在に貫通するものであり、ポンプハウジング79内に突入したポンプ軸81の一端部に回転羽根82が同軸に固着され、ポンプ軸81の他端部は前記右ケース半体37で回転自在に支承される。
【0030】
バランサ軸75の一端部およびポンプ軸81間には伝動ギヤ列83が設けられており、クランクシャフト36から補機駆動用動力伝達ギヤ列66を介してバランサ軸75に伝達される動力が、前記伝動ギヤ列83を介してポンプ軸81に伝達されることになる。
【0031】
前記ウォータポンプ80のポンプハウジング79におけるポンプカバー78には、水戻り管84が設けられており、エンジン本体30の前方に配置されて車体フレーム11の両ダウンチューブ14…で支持されるラジエータ86からの水を導くホース85(図1参照)が前記戻り管84に接続される。またウォータポンプ80から吐出される水は、相互に連通してシリンダブロック32およびシリンダヘッド33に設けられる冷却ジャケット87に、クランクケース31を介して供給される。
【0032】
クランクケース31内に溜まったオイルは、オイルポンプ90で汲み上げられるものであり、このオイルポンプ90は、ポンプ軸91の内端に固定されるインナーロータ92と、該インナーロータ92に噛合するアウターロータ93とを有してトロコイド式に構成される。
【0033】
インナーロータ92およびアウターロータ93を収容するポンプ室94は、合わせ面39に臨んで左ケース半体38に設けられる収容凹部95と、右ケース半体37とにより、右ケース半体37および左ケース半体38間に合わせ面39を挟むようにして形成される。
【0034】
ポンプ軸91は、右ケース半体38に設けられる支持筒部96で液密にかつ回転自在に支承されており、支持筒部96から突出したポンプ軸91の外端部に第2被動ギヤ97が固定される。一方、バランサ軸75の他端部には第3駆動ギヤ98が固定されており、第3駆動ギヤ98が第2被動ギヤ97に噛合することにより、ポンプ軸91が回転駆動される。
【0035】
右ケース半体37の合わせ面39に臨む部分には、前記ポンプ室94に通じる吐出側凹部99と、前記ポンプ室94に通じる吸入側凹部100とが、前記ポンプ軸91の内端部を前記両凹部99,100間の右ケース半体37で受けるようにして設けられる。
【0036】
一方、左ケース半体38には、前記吐出側凹部99に通じるようにして一端を合わせ面39に開口せしめたオイル吐出通路101が、エンジンの各潤滑部にオイルを供給するようにして設けられる。
【0037】
また前記吸入側凹部100と、クランクケース31の下部間はオイル吸入通路102で結ばれるものであり、前記合わせ面39を挟む右および左ケース半体37,38間に前記オイル吸入通路102を形成する通路溝103が、前記両ケース半体37,38の少なくとも一方、この実施例では左ケース半体38に設けられる。
【0038】
クラッチギヤ64には、キック操作に応じた始動操作力をキック始動ギヤ列105を介して入力可能であり、キック始動ギヤ列105は、クランクケース31で回転自在に支承されたキック軸106に装着される第4駆動ギヤ107と、前記カウンタシャフト53に固定されて前記第4駆動ギヤ107に噛合するアイドルギヤ108と、メインシャフト52に相対回転自在に支承されてアイドルギヤ108に噛合する第3被動ギヤ109とで構成されるものであり、第3被動ギヤ109に、変速切換用クラッチ60の入力部材61が相対回転不能に装着される。
【0039】
第4駆動ギヤ107は、回転自在かつ軸方向相対移動不能としてキック軸106に支承されており、キック軸106および第4駆動ギヤ107間に、キック軸106の正転時に両者106,107間を連結する一方向クラッチ機構110が設けられる。
【0040】
この一方向クラッチ機構110は、キック軸106に軸方向相対移動を可能とするとともに相対回転を不能として嵌合されるクラッチ体111と、該クラッチ体111の回転に摩擦抵抗を付与する摩擦ばね112とを備えるものであり、第4駆動ギヤ107およびクラッチ体111の対向面には、噛合時にクラッチ体111すなわちキック軸106の正転のみを第4駆動ギヤ107に伝達するラチェット歯113,114が形成される。
【0041】
また右ケース半体37およびキック軸106間には、ねじりコイルばねから成るキック戻しばね115,115が内外二重に配置されるようにして設けられており、これらのキック戻しばね115,115により、キック軸106が戻し側にばね付勢される。
【0042】
図6および図7をさらに併せて参照して、シリンダブロック32およびシリンダヘッド33間にはピストン44の頂部を臨ませる燃焼室117が形成されており、シリンダヘッド33には、シリンダボア43の軸線すなわちシリンダ軸線Cを含む第1平面PL1(図5に平行な平面)への投影図上で作動軸線が略V字状に交差するようにして複数ずつ(この実施例では一対ずつ)の吸気弁118…および排気弁119…が開閉作動可能に配設される。
【0043】
シリンダヘッド33には、各吸気弁118…でそれぞれ開閉されるようにして燃焼室117に臨む一対の吸気弁口120…と、両吸気弁口120…に共通に連なってシリンダヘッド33の後部側壁に開口する単一の吸気ポート121と、各排気弁119…でそれぞれ開閉されるようにして燃焼室117に臨む一対の排気弁口122…と、それらの排気弁口122…に共通に連なってシリンダヘッド33の前部側壁に開口する単一の排気ポート123とが設けられる。
【0044】
またシリンダヘッド33には、両吸気弁118…の開閉作動をガイドするようにして両吸気弁118…をそれぞれ摺動可能に嵌合せしめる一対の吸気側ガイド筒124…と、両排気弁119…の開閉作動をガイドするようにして両排気弁119…をそれぞれ摺動可能に嵌合せしめる一対の排気側ガイド筒125…とが設けられており、吸気側ガイド筒124…から突出した両吸気弁118…の上端部およびシリンダヘッド33間に各吸気弁118…を閉弁方向に付勢する弁ばね126…がそれぞれ介装され、排気側ガイド筒125…から突出した両排気弁119…の上端部およびシリンダヘッド33間に各排気弁119…を閉弁方向に付勢する弁ばね127…がそれぞれ介装される。
【0045】
シリンダヘッド33の後部側壁には、該シリンダヘッド33およびヘッドカバー34の結合部よりも外側方に突出して前記吸気ポート121の入口部121aを形成する接続筒部138が、前記入口部121aの軸線をシリンダ軸線Cとほぼ直交する第2平面PL2内に配置するようにして一体に設けられる。
【0046】
前記接続筒部138にはインシュレータ128を介してスロットルボディ129が接続される。而してインシュレータ128は、ゴムから成る筒部128aの下流端にフランジ128bが焼き付けられて成るものであり、前記接続筒部138に前記フランジ128bが接合される。インシュレータ128の上流端部に接続されるスロットルボディ129は、前記吸気ポート121に通じる吸気道130を有するボディ131に、該吸気道130の流通面積を制御し得るスロットル弁132が開閉作動可能に配設されて成る。
【0047】
しかもインシュレータ128の筒部128aは、前記第2平面PL2内で屈曲するように形成されており、スロットルボディ129は、その吸気道130が前記第2平面PL2に配置されるようにして前記インシュレータ128の上流端部に接続される。またスロットルボディ129は、スロットル弁132と一体に回転するようにしてボディ131の外側方に配置されるとともにスロットルワイヤ134が巻き掛け、連結されるスロットルドラム133を備えるものであり、そのスロットルドラム133がシリンダヘッド33と反対側に配置される姿勢で、前記スロットルボディ129が前記インシュレータ128を介してシリンダヘッド33に接続される。
【0048】
ところで、シリンダヘッド33には吸気ポート121に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁135が取付けられるのであるが、シリンダヘッド33の前記接続筒部138には、燃料噴射弁135の先端部を液密に嵌合せしめる取付け孔136が設けられ、先端部を前記取付け孔136に液密に嵌合せしめた燃料噴射弁135の後端部は、シリンダヘッド33に締結されるホルダ137が嵌合される。すなわち燃料噴射弁135はシリンダヘッド33およびホルダ137間に挟持されるよにしてシリンダヘッド33に取付けられるものであり、燃料はホルダ137から燃料噴射弁135に供給される。
【0049】
ところで、一対ずつの吸気弁118…および排気弁119…を開閉駆動する動弁装置140は、前記吸気ポート121の入口部121aの軸線とほぼ平行な軸線を有して両吸気弁118…および両排気弁119…間に配置されるカムシャフト141と、該カムシャフト141の回転に応じて揺動して両吸気弁118…を開閉駆動する吸気側ロッカアーム142と、前記カムシャフト141の回転に応じて揺動して両排気弁119…を開閉駆動する排気側ロッカアーム143とを有し、シリンダヘッド33と、該シリンダヘッド33に結合されるヘッドカバー34との間に形成される動弁室144に収容される。
【0050】
カムシャフト141の両端部は、シリンダヘッド33およびヘッドカバー34の結合面間にボールベアリング145,146を介して回転自在に支承されるものであり、カムシャフト141の一端部には、クランクシャフト36の回転動力が調時伝動装置147を介して伝達される。
【0051】
調時伝動装置147は、クランクシャフト36においてクランクケース31…の左ケース半体38から突出した部分に一体に形成される駆動スプロケット148(図4参照)と、カムシャフト141の一端部に固定される被動スプロケット149と、駆動スプロケット148および被動スプロケット149に巻き掛けられるカムチェーン150とで構成されるものであり、クランクケース31からシリンダブロック32を経てシリンダヘッド33に至るまでの間には、前記カムチェーン150を走行可能に収容するチェーン室151が形成される。
【0052】
前記カムシャフト141の両側には、吸気側ロッカシャフト152および排気側ロッカシャフト153がカムシャフト141と平行な軸線を有して配置されており、両ロッカシャフト152,153の両端部は、シリンダヘッド33およびヘッドカバー34間に挟持されることで固定的に支持される。
【0053】
吸気側ロッカアーム142は、吸気側ロッカシャフト152で揺動可能に支承されており、カムシャフト141に設けられた吸気側カム154に転がり接触するローラ156を軸支するアーム142aと、両吸気弁118…の上端部に先端部を当接させるアーム142b,142cとを一体に備える。また排気側ロッカアーム143は、排気側ロッカシャフト153で揺動可能に支承されており、カムシャフト141に設けられた排気側カム155に転がり接触するローラ157を軸支するアーム143aと、両排気弁119…の上端部に先端部を当接させるアーム143b,143cとを一体に備える。
【0054】
前記カムシャフト141は、その他端部すなわちボールベアリング146を介してシリンダヘッド33およびヘッドカバー34に支承される部分を前記燃焼室117の中央部にほぼ対応させるようにして前記チェーン室151側に偏倚した位置に配置される。また動弁室144の周壁は、シリンダヘッド33およびヘッドカバー34に設けられる動弁室形成壁33a,34aにより形成されるものであり、その動弁室形成壁33a,34aのうち前記カムシャフト141の他端部に対応する部分には凹部158が形成される。
【0055】
一方、燃焼室117の略中央部に先端部を臨ませるとともに前記凹部158に後端部を配置する点火プラグ159が、その後端側を前記チェーン室151から離隔させるように傾斜して前記シリンダヘッド33に取付けられるものであり、前記点火プラグ159を取り付けるためにシリンダヘッド33にプラグ取付け孔160が設けられる。
【0056】
ところで、シリンダヘッド33には、冷却ジャケット87から冷却水を導出するための冷却水導出管部161が設けられ、この冷却水導出管部161およびラジエータ86間がホース162(図1参照)を介して接続される。
【0057】
しかも冷却水導出管部161は、前記チェーン室151とは反対側で前記動弁室形成壁33a,34aの外側方に配置されるとともに前記凹部158から前記吸気弁118…および排気弁119…のいずれか一方側、この実施例では排気弁119…側に偏倚した位置で、シリンダ軸線Cとほぼ平行に延びるようにしてシリンダヘッド33に設けられる。
【0058】
また吸気弁118…および排気弁119…のうち前記冷却水導出管部161に近い方である排気弁119…の作動軸線が第1平面PL1への投影図上でシリンダ軸線Cとなす角度α1は、他方の弁である吸気弁118…の作動軸線が前記投影図上でシリンダ軸線Cとなす角度α2よりも小さく設定される。
【0059】
しかも図8で示すように、プラグ取付け孔160の燃焼室117への開口部が、シリンダ軸線Cから前記吸気弁118…側に偏倚して配置されており、プラグ取付け孔160の燃焼室117への開口部と、燃焼室117に臨んでシリンダヘッド33に設けられる吸気弁口120…との間の距離が、燃焼室117に臨んでシリンダヘッド33に設けられる排気弁口122…および前記プラグ取付け孔160の開口部間の距離よりも小さく設定される。
【0060】
また動弁装置140におけるカムシャフト141の軸線は、該カムシャフト141と平行にして前記シリンダ軸線Cを含む第3平面PL3よりも前記冷却水導出管部161とは反対側に偏倚して配置されている。
【0061】
ところで、前記スロットルボディ129は、該スロットルボディ129の後方に配置されて車体フレーム11に支持されるエアクリーナ165に接続されており、上述のようにSOHC型に構成されているエンジンEのシリンダヘッド33、前記燃料噴射弁135およびスロットルボディ129は、車体フレーム11が備える左右一対のメインフレーム13,13間に配置される。
【0062】
またシリンダヘッド33の排気ポート123に上流端が接続される排気管166は、エンジン本体30の右側で後方に延出され、後輪WRの右側上方に配置される排気マフラー167に前記排気管166の下流端が接続される。
【0063】
次にこの実施例の作用について説明すると、シリンダ軸線Cを含む第1平面PL1への投影図上で作動軸線が略V字状に交差するようにして一対の吸気弁118…および一対の排気弁119…がシリンダヘッド33に開閉作動可能に配設されており、両吸気弁118…および両排気弁119…を開閉駆動する動弁装置140は、前記第1平面PL1に直交する軸線を有して前記両吸気弁118…および前記両排気弁119…間に配置されるとともに一端部にクランクシャフト36から調時伝動装置147を介して回転動力が入力されるカムシャフト141を有するのであるが、カムシャフト141は、その他端部を燃焼室117の中央部にほぼ対応させるようにして、前記調時伝動装置147のカムチェーン150を操向可能に収容せしめたチェーン室151側に偏倚した位置に配置される。しかも前記動弁装置140を収容する動弁室144の周壁を形成するようにしてシリンダヘッド33およびヘッドカバー34に設けられる動弁室形成壁33a,34aのうちカムシャフト141の他端部に対応する部分には、凹部158が形成され、燃焼室117の略中央部に先端部を臨ませるとともに前記凹部158に後端部を配置する点火プラグ159が、その後端側をチェーン室151から離隔させるように傾斜してシリンダヘッド33に取付けられている。
【0064】
したがってカムシャフト141のチェーン室151側への偏倚により生じた空きスペースに対応して動弁室形成壁33a,34aに形成される凹部158に、動弁室144との干渉を回避しつつ点火プラグ159を配置することができる。
【0065】
またシリンダヘッド33には、冷却ジャケット87から冷却水を導出するための冷却水導出管部161が設けられるのであるが、前記チェーン室151とは反対側で前記動弁室形成壁33a,34aの外側方に配置されるとともに前記凹部158から前記吸気弁118…および排気弁119…のいずれか一方側、この実施例では排気弁119…側に偏倚した前記冷却水導出管部161が、シリンダ軸線Cとほぼ平行に延びるようにしてシリンダヘッド33に設けられている。
【0066】
したがって点火プラグ159のメンテナンス性を確保しつつ、シリンダヘッド33まわりでのエンジンの小型化を可能として、シリンダ軸線Cとほぼ平行に延びる冷却水導出管部161をシリンダヘッド33に設けることが可能となる。
【0067】
また吸気弁118…および排気弁119…のうち冷却水導出管部161に近い方である排気弁119…の作動軸線が第1平面PL1への投影図上でシリンダ軸線Cとなす角度α1は、吸気弁118…の作動軸線が前記投影図上でシリンダ軸線Cとなす角度α2よりも小さく設定されており、点火プラグ159を取り付けるためにシリンダヘッド33に設けられたプラグ取付け孔160の燃焼室117への開口部が、シリンダ軸線Cから吸気弁118…側に偏倚して配置される。すなわちプラグ取付け孔160の燃焼室117への開口部と、各吸気弁118…でそれぞれ開閉すべく燃焼室117に臨んでシリンダヘッド33に設けられる複数の吸気弁口120…との間の距離が、各排気弁119…でそれぞれ開閉すべく燃焼室117に臨んでシリンダヘッド33に設けられる複数の排気弁口122…および前記プラグ取付け孔160の開口部間の距離よりも小さく設定されている。
【0068】
したがって吸気弁118…および排気弁119…のうち冷却水導出管部161に近い方である排気弁119…の弁軸および点火プラグ159間では、冷却ジャケット87の冷却通路面積を比較的大きく設定することができ、排気弁119…に近い側で冷却ジャケット87から冷却水が導出されるので排気弁119…の周囲での冷却水の流速が速くなることも相まって、排気弁119…の周囲でのシリンダヘッド33の冷却性能の向上を図ることができる。
【0069】
またカムシャフト141の軸線は、該カムシャフト141と平行にして前記シリンダ軸線Cを含む第3平面PL3平面よりも冷却水導出管部161とは反対側に偏倚して配置されており、冷却水導出管部161に近い方の弁である排気弁119…の作動軸線がシリンダ軸線Cとなす角度を、カムシャフト141との干渉を回避してより小さく設定することができ、それにより、冷却水導出管部161に近い方の弁である排気弁119…の冷却性能をより一層向上せしめることができる。
【0070】
さらにシリンダヘッド33には、該シリンダヘッド33およびヘッドカバー34の結合部よりも外側方に突出して吸気ポート121の入口部121aを形成する接続筒部138が、前記入口部121aの軸線をシリンダ軸線Cとほぼ直交する第2平面PL2内に配置するようにして一体に設けられ、吸気ポート121に向けて燃料を噴射するようにしてシリンダヘッド33に取付けられる燃料噴射弁135の先端部を液密に嵌合せしめる取付け孔136が接続筒部138に設けられ、スロットルボディ129が、その吸気道130の軸線を第2平面PL2に配置するようにして接続筒部138にインシュレータ128を介して接続されている。
【0071】
このような燃料噴射弁135の取付け構造によれば、スロットルボディ129をシリンダヘッド33に近接させつつ燃料噴射弁135の先端部を除く大部分を、シリンダヘッド33外に露出させることができ、スロットルボディ129を含むエンジンE全体の小型化を可能としつつ燃料噴射弁135の効果的な冷却が可能となる。
【0072】
またインシュレータ128が第2平面PL2内で屈曲するように形成されており、スロットルボディ129が備えるスロットルドラム133がシリンダヘッド33と反対側に配置されるので、インシュレータ128が屈曲していることによってスロットルボディ129をシリンダヘッド33側により近接させることができ、しかもスロットルドラム133に巻き掛けられるスロットルワイヤ134を配置するにあたり、燃料噴射弁135が邪魔になることはない。
【0073】
しかもエンジンEは、シリンダ軸線Cおよび吸気ポート121の入口部121aの軸線を含む第1平面PL1への投影図上で作動軸線が略V字状に交差するようにして吸気弁118…および排気弁119…がシリンダヘッド33に開閉作動可能に配設され、吸気ポート121の入口部121aの軸線とほぼ平行な軸線を有するカムシャフト141が吸気弁118…および排気弁119…間に配置されるようにしてSOHC型に構成されるものであり、シリンダヘッド33の上部の幅を極力小さくし、それにより燃料噴射弁135のシリンダヘッド33からの突出部をより多くして燃料噴射弁135をより効果的に冷却することができる。
【0074】
また車体フレーム11が備える左右一対のメインフレーム13,13間に、単気筒であるエンジンEのシリンダヘッド33、燃料噴射弁135およびスロットルボディ129が配置されるので、左右一対のメインフレーム13,13間の間隔を狭くしつつ、燃料噴射弁135およびスロットルボディ129を配置することができ、乗員の跨ぎ性および乗り心地の向上に寄与することができる。
【0075】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0076】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、スロットルボディをシリンダヘッドに近接させつつ燃料噴射弁の先端部を除く大部分をシリンダヘッド外に露出させることができ、スロットルボディを含むエンジン全体の小型化を可能としつつ燃料噴射弁の効果的な冷却が可能となる。
【0077】
また請求項2記載の発明によれば、インシュレータが屈曲していることによってスロットルボディをシリンダヘッド側により近接させることができ、しかもスロットルドラムに巻き掛けられるスロットルワイヤを配置するにあたり、燃料噴射弁が邪魔になることはない。
【0078】
請求項3記載の発明によれば、シリンダヘッドの上部の幅を極力小さくし、それにより燃料噴射弁のシリンダヘッドからの突出部をより多くして燃料噴射弁をより効果的に冷却することができる。
【0079】
さらに請求項4記載の発明によれば、小型自動二輪車が備える左右一対のフレーム間の間隔を狭くしつつ、燃料噴射弁およびスロットルボディを配置することができ、乗員の跨ぎ性および乗り心地の向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】小型自動二輪車の側面図である。
【図2】燃料タンクおよび乗車シートを省略して図1の2矢視方向から見た図である。
【図3】エンジンの下部側面図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】エンジンの上部縦断側面図である。
【図6】ヘッドカバーを省略した状態での図5の6矢視方向から見た一部切欠き平面図である。
【図7】図6の7−7線断面図である。
【図8】図7の8−8線に沿うシリンダヘッドの要部底面図である。
【符号の説明】
11・・・車体フレーム
13・・・メインフレーム
33・・・シリンダヘッド
34・・・ヘッドカバー
118・・・吸気弁
119・・・排気弁
121・・・吸気ポート
121a・・・吸気ポートの入口
128・・・インシュレータ
129・・・スロットルボディ
130・・・吸気道
131・・・ボディ
132・・・スロットル弁
133・・・スロットルドラム
135・・・燃料噴射弁
136・・・取付け孔
138・・・接続筒部
140・・・動弁装置
141・・・カムシャフト
144・・・動弁室
C・・・シリンダ軸線
E・・・エンジン
PL1,PL2・・・平面

Claims (4)

  1. 吸気ポート(121)が設けられるシリンダヘッド(33)と、前記吸気ポート(121)に通じる吸気道(130)を有するボディ(131)に該吸気道(130)の流通面積を制御し得るスロットル弁(132)が開閉作動可能に配設されて成るスロットルボディ(129)と、前記吸気ポート(121)に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁(135)とを備える燃料噴射式エンジンにおいて、前記シリンダヘッド(33)には、該シリンダヘッド(33)およびヘッドカバー(34)の結合部よりも外側方に突出して前記吸気ポート(121)の入口部(121a)を形成する接続筒部(138)が、前記入口部(121a)の軸線をシリンダ軸線(C)とほぼ直交する平面(PL2)内に配置するようにして一体に設けられ、前記吸気ポート(121)に向けて燃料を噴射するようにして前記シリンダヘッド(33)に取付けられる燃料噴射弁(135)の先端部を液密に嵌合せしめる取付け孔(136)が前記接続筒部(138)に設けられ、前記スロットルボディ(129)は、その吸気道(130)の軸線が前記平面(PL2)に配置されるようにして前記接続筒部(138)にインシュレータ(128)を介して接続されることを特徴とする燃料噴射式エンジン。
  2. 前記インシュレータ(128)が前記平面(PL2)内で屈曲するように形成され、前記ボディ(131)の外側方に配置されて前記スロットル弁(132)と一体に回転するスロットルドラム(133)がシリンダヘッド(33)と反対側に配置されることを特徴とする請求項1記載の燃料噴射式エンジン。
  3. 前記シリンダヘッド(33)には、シリンダ軸線(C)および前記吸気ポート(121)の入口部(121a)の軸線を含む平面(PL1)への投影図上で作動軸線が略V字状に交差するようにして吸気弁(118)および排気弁(119)が開閉作動可能に配設され、前記吸気ポート(121)の入口部(121a)の軸線とほぼ平行な軸線を有して前記吸気弁(118)および排気弁(119)間に配置されるカムシャフト(141)を有する動弁装置(140)が、前記シリンダヘッド(33)と、該シリンダヘッド(33)に結合されるヘッドカバー(34)との間に形成される動弁室(144)に収容されることを特徴とする請求項1記載の燃料噴射式エンジン。
  4. 小型自動二輪車の車体フレーム(11)が備える左右一対のメインフレーム(13)間に、前記燃料噴射弁(135)および前記スロットルボディ(129)とともに前記シリンダヘッド(33)が配置されるようにして単気筒に構成されることを特徴とする請求項2または3記載の燃料噴射式エンジン。
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