JP2005009416A - 触媒暖機装置 - Google Patents

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守 本田
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Abstract

【課題】触媒暖機装置において、触媒部を均一で安定して加熱・昇温し、急速に触媒部を加熱・昇温し有害成分の発生を低減すると共に触媒部を流れるガスの抵抗を低減することを技術的課題とする。
【解決手段】エンジン20の排気ガスが流れる排気管30内に配置される触媒部1と、触媒部1を加熱する加熱手段2と、を有する触媒暖機装置10において、加熱手段2は、触媒部1に配置され電磁波により発熱する電磁波発熱体3と、排気管30に設けられ電磁波を通す窓4と、窓4を通して電磁発熱体3に電磁波を照射するアンテナ6と、から構成するようにしたこと。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエンジンの排気管に配置されて排気ガスを浄化する触媒暖機装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の触媒暖機装置は、触媒部を加熱・昇温するために、ヒータによる加熱部を設け、始動時加熱部で加熱した空気で触媒部を加熱し、空気と混合された混合ガスを触媒部で燃焼し、この燃焼ガスで触媒部を加熱し暖機するものである。また、燃焼ガスを触媒部の上流に還流して更に触媒部を加熱し暖機するものである。
【0003】
この装置は、加熱部にて加熱した高温ガスを触媒部に当てるため、触媒部は高温ガスが当たる中心部分は温度が高いが、周辺部は温度が低いという温度のばらつきが起きて、触媒部が作用しない部分が発生する可能性がある。また、始動時触媒部の温度が所定の温度に達していなく、触媒部の作用が不十分の場合、燃焼ガスに含まれる有害成分がそのまま排出されて大気汚染を招く恐れがある。また、還流された燃焼ガスが触媒部を流れるガスの流れの抵抗となる恐れがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−27403号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、触媒暖機装置において、触媒部を均一で安定して加熱・昇温し、急速に触媒部を加熱・昇温し有害成分の発生を低減すると共に触媒部を流れるガスの抵抗を低減することを技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した技術的課題を解決するために請求項1の発明にて講じた技術的手段は、エンジンの排気ガスが流れる排気管内に配置される触媒部と、前記触媒部を加熱する加熱手段と、を有する触媒暖機装置において、前記加熱手段は、前記触媒部に配置され電磁波により発熱する電磁波発熱体と、前記排気管に設けられ前記電磁波を通す窓と、前記窓を通して前記電磁発熱体に電磁波を照射するアンテナと、から構成されることである。
【0007】
上記した手段によれば、加熱手段は、触媒部の上流側に配置され電磁波により発熱する電磁波発熱体と、排気管に設けられ電磁波を通す窓と、窓を通して電磁発熱体に電磁波を照射するアンテナと、から構成されることにより、触媒部を均一で安定して加熱・昇温できると共に、急速に触媒部を加熱・昇温できるため有害成分の発生を低減することができる。
【0008】
上記した技術的課題を解決するために請求項2の発明にて講じた技術的手段は、前記電磁発熱体は前記触媒部にコーティングされていることである。
【0009】
上記した手段によれば、前記電磁発熱体は前記触媒部にコーティングされていることにより、触媒部を流れるガスの抵抗を低減できると共に、触媒暖機装置の部品点数を少なくすることができ、組付け工数およびコストを低減でき、また、装置を小型化することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明に従った実施形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1は本発明の第1の実施の形態を示す触媒暖機装置10である。
【0012】
触媒暖機装置10は、エンジン20の排気ガスが流れる排気管30内に配置される触媒部1と、触媒部1の上流側に配置され電磁波により発熱する電磁発熱体3と排気管30に設けられ触媒部1及び電磁発熱体3を内部に収容し電磁波を通す窓4が設けられた容器5と、窓4を通して電磁発熱体3に電磁波を照射するアンテナ6と、アンテナ6に電磁波を導通する同軸ケーブル7(又は、導波管)と、電磁波を発振する発振機40とから構成されている。
【0013】
電磁発熱体3は、触媒部1の排気ガスと接する全面に配置されている。容器5の電磁発熱体3と対向する部分には、アンテナから照射される電磁波を透過すると共に、容器5の内部と外部とを気密的に遮断する窓4が設けられている。
【0014】
電磁発熱体3、窓4及びアンテナ5とにより、加熱手段2を構成している。発振器40には、発振器40の作動・停止を制御するECU50が接続されている。また、ECU50には、温度センサー60が接続され、温度センサー60による触媒部1の温度測定結果に基づき、触媒の暖機が必要かどうかをECU50にて判断する。ECU50にて、暖機が必要と判断した場合には、発振器40へ信号を送信し、電磁波を発振させる。
【0015】
次に本実施形態の作用について説明する。
【0016】
エンジン20の冷間始動時等において、触媒部1の温度センサー60による測温結果により、触媒部1の温度が所定の温度より低く、ECU50が触媒部1の暖機が必要と判断した場合、ECU50より発振器40に起動信号が送信され、発振器40が起動する。
【0017】
発振器40により発振された電磁波は、同軸ケーブル7を導通しアンテナ5に送られる。アンテナ5から照射された電磁波は窓4を透過し、電磁発熱体3に吸収される。電磁発熱体3は電磁波による誘電加熱により昇温される。これにより、触媒部1の排気ガスとの接触部分が短時間に均一に加熱され触媒部1が活性化され排気ガスを浄化する。また、触媒部1が所定温度以上に昇温されると、温度センサー60によりECU50に信号が送信され、発振器40が停止される。
【0018】
なお、本実施形態においては、図2に示すように、電磁発熱体3を触媒部1に触媒部の成形時にコーティングし内部に拡散させても良い。これにより、触媒部を流れるガスの抵抗を低減できると共に、触媒暖機装置の部品点数を少なくすることができ、組付け工数およびコストを低減でき、また、装置を小型化することができる。
【0019】
図3は本発明の第2の実施形態を示す図面である。第1実施形態と第2実施形態とは、電磁発熱体と触媒部の構成が異なるだけであるので、第1実施形態と同じ構成のものには第1実施形態と同じ番号符号を付すことによりその説明を省略する。
【0020】
図3に示すように、第2の実施形態は電磁発熱体203を触媒部201作製時に混入させて、触媒部201表面だけでなく、触媒部201内部まで発熱可能としている。これにより、触媒部201の加熱時間を短縮することができる。
【0021】
図4は本発明の第3の実施形態を示す図面である。第1実施形態と第3実施形態とは、発振器340の起動方法と停止方法が異なるだけであるので、第1実施形態と同じ構成のものには第1実施形態と同じ番号符号を付すことによりその説明を省略する。
【0022】
図4に示すように、第3の実施形態は触媒暖機装置10をエンジン20からの始動信号を受け作動させ、所定時間タイマー350により触媒暖機装置10を作動させた後、触媒暖機装置10を停止させるようにしても良い。これにより、温度センサー及びECUが必要でなくなり、低コストで、独立した触媒暖機装置を設けることが可能となる。
【0023】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明にて講じた技術的手段によれば、加熱手段は、触媒部に配置され電磁波により発熱する電磁波発熱体と、排気管に設けられ電磁波を通す窓と、窓を通して電磁発熱体に電磁波を照射するアンテナと、から構成されることにより、触媒部を均一で安定して加熱・昇温できると共に、急速に触媒部を加熱・昇温できるため有害成分の発生を低減することができる。
【0024】
また、請求項2の発明にて講じた技術的手段によれば、電磁発熱体は触媒部にコーティングされていることにより、触媒部を流れるガスの抵抗を低減できると共に、触媒暖機装置の部品点数を少なくすることができ、組付け工数およびコストを低減でき、また、装置を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係わる触媒部の斜視図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第3実施形態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1・・・触媒部
2・・・加熱部
3・・・電磁発熱体
4・・・窓
6・・・アンテナ
10・・・触媒暖機装置
20・・・エンジン
30・・・排気管

Claims (2)

  1. エンジンの排気ガスが流れる排気管内に配置される触媒部と、
    前記触媒部を加熱する加熱手段と、を有する触媒暖機装置において、
    前記加熱手段は、前記触媒部に配置され電磁波により発熱する電磁波発熱体と、前記排気管に設けられ前記電磁波を通す窓と、前記窓を通して前記電磁発熱体に電磁波を照射するアンテナと、から構成されることを特徴とする触媒暖機装置。
  2. 前記電磁発熱体は前記触媒部にコーティングされていることを特徴とする請求項1に記載の触媒急速暖機装置。
JP2003175086A 2003-06-19 2003-06-19 触媒暖機装置 Withdrawn JP2005009416A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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