JP2005007963A - デフロスタ装置 - Google Patents

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Yukio Ozeki
幸夫 尾関
Masaharu Onda
正治 恩田
Atsushi Hatakeyama
淳 畠山
Kazuhiro Nakajima
和弘 中島
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Marelli Corp
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Calsonic Kansei Corp
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Abstract

【課題】稼働直後から露や霜による窓ガラスの曇りを素早く取除くことができるデフロスタ装置を提供する。
【解決手段】車両室内に設置された赤外線照射手段10によって、窓ガラス20内面の少なくとも運転者のアイポイント部周辺部分21に赤外線を照射する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の窓ガラスの曇りを除去するデフロスタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のフロントガラス内面に露や霜が付着した場合、運転者の視界が妨げられて運転に支障が出るため、従来からフロントガラスに温風等を吹付けて、フロントガラスの内面に付着した露や霜を蒸発させて視界を確保することが行われており、特許文献1に開示されるものが知られている。
【0003】
これは、車両のウインドガラスに沿って配設されるエアーの吹出口を設けたパネルと、上記吹出口に配設されるダクトとを備えたダクトの吹出口部構造に、上記吹出口の少なくとも上記ウインドガラス側の周縁部を傾斜部とガイド壁とから形成し、上記傾斜部は上記吹出口側へ向かって上記パネル面から突出し、上記ガイド壁は該傾斜部の頂部から上記ダクトに繋げることにより、上記ダクトから流入したエアーを上記ウインドガラス側の任意の方向に案内するようにしたものである。
【0004】
【特許文献1】
2001−278013号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年では、環境保護のためにアイドリング時にエンジンを停止するが世界的に拡がっているが、外気温度が氷点下になる冬季、および寒冷地では、車両のガラスが凍結してしまう。
【0006】
ところが、上記従来のデフロスタ装置では、空調装置によって暖められた空調風をフロントガラスに吹付けているために、空調風の熱源として一般的に利用されているエンジン冷却水は暖まるまでに時間が掛かる上、さらに窓ガラスに付着した露や霜を蒸発させるのに十分な温度まで空調風の温度を上げるためにも時間が掛かっていた。このため、スクレーパなどでガラス表面の霜を削り落とすという煩雑な作業が繰返されている。
【0007】
そこで、本発明は、稼働直後から露や霜による窓ガラスの曇りを素早く取除くことができるデフロスタ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明にあっては、車両室内に設置された赤外線照射手段によって、窓ガラス内面の少なくとも運転者のアイポイント部周辺部分に赤外線が照射されることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載のデフロスタ装置において、前記窓ガラスを支持するAピラーに前記赤外線照射手段が配設されたことを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明にあっては、請求項1記載のデフロスタ装置において、車両室内に設置されたルームミラーに前記赤外線照射手段が配設されたことを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明にあっては、請求項1記載のデフロスタ装置において、前記窓ガラスを支持する上縁部分に前記赤外線照射手段が配設されたことを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明にあっては、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のデフロスタ装置において、前記赤外線照射手段がハロゲンヒータであることを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明にあっては、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のデフロスタ装置において、前記窓ガラスが凍結したことを検出する凍結検知手段を備えたことを特徴とする。
【0014】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、窓ガラス内面の少なくとも運転者のアイポイント部周辺部分に赤外線が照射されることによって、赤外線の輻射熱で窓ガラス上の露、および霜が蒸発し、窓ガラスの曇りを素早く取除くことができる。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、Aピラーに赤外線照射手段が設置されたことにより、運転者の運転操作を妨げることなく窓ガラスの曇りを素早く取除くことができる。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、車両室内に突設されたルームミラーに赤外線照射手段が設置されたことにより、運転者の運転操作を妨げることなく窓ガラスの曇りを素早く取除くことができる。
【0017】
請求項4記載の発明によれば、窓ガラスの上縁部分に赤外線照射手段が設置されたことにより、運転者の運転操作を妨げることなく窓ガラスの曇りを素早く取除くことができる。
【0018】
請求項5記載の発明によれば、赤外線照射手段としてハロゲンヒータを用いることにより、起動してから赤外線を照射するまでの時間がさらに短くなるので、窓ガラスの曇りをより素早く取除くことができる。
【0019】
請求項6記載の発明によれば、凍結検知手段を備えたことにより、窓ガラスが曇るたびに、デフロスタ装置を運転者が操作するという煩わしさを省くことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のデフロスタ装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は第1実施形態のデフロスタ装置を車両に搭載した状態を示す車両室内の斜視図、図2は図1の赤外線照射状態を示す側面図、図3は本実施形態のデフロスタ装置を制御する制御手段の概要を示すブロック線図である。
【0021】
図1、図2に示されるように、本実施形態のデフロスタ装置1は、運転席側Aピラー30の上端部分の車両運転操作を妨げない位置に配設され、窓ガラスとしてのフロントガラス20に向かって赤外線を照射する赤外線照射手段としての片口金タイプのハロゲンヒータ10と制御手段12とから構成されている。
【0022】
片口金タイプのハロゲンヒータ10は、いわゆる電球型の形状を備えたヒータ本体11内部にタングステンフィラメントが固定されつつ、ハロゲンガスが封入されており、タングステンフィラメントに通電することでタングステンフィラメントが白熱化し、赤外線を照射するもので、通電後数秒で熱エネルギーが立ち上がるという特徴を備えている。
【0023】
本実施形態に使用されている片口金タイプのハロゲンヒータ10は、ヒータ本体11正面側に配光レンズと、ヒータ本体11背面側に反射材が備えられ、配光レンズと反射材の形状等によって所定の照射範囲に赤外線が照射されるように形成されている。そして、ハロゲンヒータ10は反射材、および配光レンズの形状、焦点距離、取付け位置と取付け角度を調整することによって、運転者のアイポイント部周辺部分である運転者が運転席に座り正面を向いた状態で視線の先にあるフロントガラス20の一部分21とその周辺にハロゲンヒータ10から赤外線が照射される。
【0024】
そして、本実施形態のデフロスタ装置1には、制御手段12が設けられており、(1)イグニッションスイッチ13がONであること、(2)外気温度が氷点下であること、(3)バッテリー電圧が所定値以上であること、(4)デフロスタスイッチ14がONであること、以上の条件が満たされた場合にのみハロゲンヒータ10が起動するように制御手段によってデフロスタ装置1は制御されている。
【0025】
このように本実施形態では、フロントガラス20の少なくとも運転者のアイポイント部周辺部分21に赤外線が照射されることによって、赤外線の輻射熱でフロントガラス上の露、および霜が蒸発し、フロントガラスの曇りを素早く取除くことができる。
【0026】
Aピラー30にハロゲンヒータ10が設置されたことにより、運転者の運転操作を妨げることなくフロントガラスの曇りを素早く取除くことができる。
【0027】
赤外線照射手段としてハロゲンヒータ10を用いることにより、起動してから赤外線を照射するまでの時間がさらに短くなるので、フロントガラス20の曇りをより素早く取除くことができる。
【0028】
窓曇りを晴らすための熱源としてエンジン冷却水を使用しないので、いわゆる電気自動車などのエンジンを搭載しない車両のデフロスタ装置として使用することができる。また、エンジンを搭載する車両についても、近年では、環境を配慮してアイドリングストップする場合が増加し、低温外気条件下等では、熱量が不足し、十分に窓の曇りを取ることができない可能性があるが、本実施形態ではエンジン停止中にハロゲンヒータ10を稼働することができるため、アイドリングストップなど走行中に一時的にエンジンを停止するような場合にも窓曇りを晴らすことができる。
【0029】
なお、第1実施形態では、運転席側Aピラー30の上端部分にハロゲンヒータ10が配設されているが、運転席側Aピラー30の上端部分以外の場所、および助手席側Aピラー30′にハロゲンヒータ10を配設しても同様の効果を得ることができる。
【0030】
また、制御手段12によって、ハロゲンヒータ10の向き、および反射材、配光レンズなどの焦点位置を移動させて、照射範囲、および照射面積を変えることにより、さらに短時間でフロントガラス全体の曇りを除去することができる。
【0031】
さらに、外気温センサ、車室内温度センサ、窓ガラス温度センサ等から構成される凍結検知手段(不図示)を備えることによってフロントガラスの凍結状態、および結露状態を判断し、フロントガラスが凍結、および結露していると制御手段12が判断した場合には、運転者の操作を待たずにハロゲンヒータ10から赤外線を照射することも可能である。
【0032】
さらにまた、本実施形態では、片口金タイプのハロゲンヒータ10が使用されているが、直管型の両口金タイプのハロゲンヒータをAピラー30の長手方向に沿って配設した場合にも同様の効果を得ることができる。
【0033】
加えて、本実施形態では、フロントガラス20の窓曇りを晴らす形態について説明したが、運転席側、および助手席側のサイドガラスのドアミラー周辺部分にハロゲンヒータから赤外線を照射することで短時間で窓曇りを晴らし、後方の視野を確保することも可能である。
【0034】
また、本実施形態の別態様として、上述の従来技術に示されるような温度調節された空調風を利用して窓曇りを晴らす装置と組合せるとともに、制御手段12に図3に示されるようなタイマー機能を備えた形態がある。この態様では、ハロゲンヒータ10が起動する条件として、上記4条件の他に(5)イグニッションスイッチ13がONになってから所定時間が経過していないこと、という条件が追加される。
【0035】
そして、エンジン起動直後から所定時間内では、ハロゲンヒータ10を起動して窓曇りを晴らし、所定時間が経過してエンジン冷却水温度が上昇し、空調装置によって空調風が暖められるようになったところで、ハロゲンヒータ10を停止して、空調風をフロントガラスに吹付けて窓曇りを晴らす制御が行われる。
【0036】
このような態様では、上記態様で得られる効果の他に、エンジン始動直後からエンジン冷却水温度が上昇するまでの間だけハロゲンヒータ10で赤外線を照射することにより、さらに短時間で窓曇りを晴らすことができる。
【0037】
なお、極低温外気環境下等で空調風の全風量を車室内の暖房に使用したい場合には、空調装置で暖房を行いながらハロゲンヒータ10でフロントガラスに赤外線を照射することも可能である。
【0038】
次に、図4〜図7を用いて第2実施形態について説明する。図4は第2実施形態のデフロスタ装置を車両に搭載した状態を示す車両室内の斜視図、図5は図4の赤外線照射状態を車両前方から見た図、図6はハロゲンヒータの取付け状態を示す側面図、図7は赤外線が照射される範囲と運転者のアイポイント部との関係を示す図である。
【0039】
図4〜図7に示されるように、本実施形態のデフロスタ装置1aは、ルームミラー40背面側の車両運転操作を妨げない位置に配設され、フロントガラス20aに向かって赤外線を照射する赤外線照射手段としての両口金タイプのハロゲンヒータ10aと制御手段12aとから構成されている。
【0040】
両口金タイプのハロゲンヒータ10aは、直管型の形状を備えたヒータ本体11a内部にタングステンフィラメントが固定されつつ、ハロゲンガスが封入されており、タングステンフィラメントに通電することでタングステンフィラメントが白熱化し、赤外線を照射するもので、通電後数秒で熱エネルギーが立ち上がるという特徴を備えている。
【0041】
本実施形態に使用されている両口金タイプのハロゲンヒータ10aは、ヒータ本体11a背面側に反射材15aが備えられ、反射材15aの形状等によって所定の照射範囲に赤外線が照射されるように形成されている。そして、ハロゲンヒータ10aは反射材15aの形状、焦点距離、取付け位置と取付け角度を調整することによって、運転者のアイポイント部周辺部分である運転者が運転席に座り正面を向いた状態で視線の先にあるフロントガラス20aの一部分21aとその周辺にハロゲンヒータ10aから赤外線が照射される。
【0042】
そして、本実施形態のデフロスタ装置1aには、第1実施形態と同様に、制御手段12aが設けられており、(1)イグニッションスイッチがONであること、(2)外気温度が氷点下であること、(3)バッテリー電圧が所定値以上であること、(4)デフロスタスイッチがONであること、以上の条件が満たされた場合にのみハロゲンヒータ10aが起動するように制御手段によってデフロスタ装置1aは制御されている。
【0043】
このように本実施形態では、フロントガラス20aの少なくとも運転者のアイポイント部周辺部分21aに赤外線が照射されることによって、赤外線の輻射熱でフロントガラス上の露、および霜が蒸発し、フロントガラスの曇りを素早く取除くことができる。
【0044】
車両室内に突設されたルームミラー40にハロゲンヒータ10aが設置されたことにより、運転者の運転操作を妨げることなくフロントガラスの曇りを素早く取除くことができる。
【0045】
赤外線照射手段としてハロゲンヒータ10aを用いることにより、起動してから赤外線を照射するまでの時間がさらに短くなるので、フロントガラス20aの曇りをより素早く取除くことができる。
【0046】
窓曇りを晴らすための熱源としてエンジン冷却水を使用しないので、いわゆる電気自動車などのエンジンを搭載しない車両のデフロスタ装置として使用することができる。また、エンジンを搭載する車両についても、近年では、環境を配慮してアイドリングストップする場合が増加し、低温外気条件下等では、熱量が不足し、十分に窓の曇りを取ることができない可能性があるが、本実施形態ではエンジン停止中にハロゲンヒータ10aを稼働することができるため、アイドリングストップなど走行中に一時的にエンジンを停止するような場合にも窓曇りを晴らすことができる。
【0047】
また、両口金タイプのハロゲンヒータ10aを使用しているため、フロントガラス20aの広い範囲に赤外線を照射できるので、フロントガラス20aの曇りをより素早く取除くことができる。
【0048】
なお、制御手段12aによって、ハロゲンヒータ10aの向き、および反射材15aなどの焦点位置を移動させて、照射範囲、および照射面積を変えることにより、さらに短時間でフロントガラス全体の曇りを除去することができる。
【0049】
さらに、外気温センサ、車室内温度センサ、窓ガラス温度センサ等から構成される凍結検知手段(不図示)を備えることによってフロントガラスの凍結状態、および結露状態を判断し、フロントガラスが凍結、および結露していると制御手段12aが判断した場合には、運転者の操作を待たずにハロゲンヒータ10aから赤外線を照射することも可能である。
【0050】
さらにまた、本実施形態では、両口金タイプのハロゲンヒータ10aが使用されているが、複数の片口金タイプのハロゲンヒータをルームミラー40の左右方向に沿って配設した場合にも同様の効果を得ることができる。
【0051】
次に、図8〜図10を用いて第3実施形態について説明する。図8は第3実施形態のデフロスタ装置を車両に搭載した状態を示す車両室内の斜視図、図9はハロゲンヒータの取付け状態を示す側面図、図10は赤外線が照射される範囲と運転者のアイポイント部との関係を示す図である。
【0052】
図8〜図10に示されるように、本実施形態のデフロスタ装置1bは、フロントガラス上縁部分31の車両運転操作を妨げない位置の運転席側と助手席側に配設され、フロントガラス20bに向かって赤外線を照射する赤外線照射手段としての両口金タイプのハロゲンヒータ10bと制御手段12bとから構成されている。
【0053】
本実施形態に使用されている両口金タイプのハロゲンヒータ10bは、ヒータ本体11b背面側に反射材15bが備えられ、反射材15bの形状等によって所定の照射範囲に赤外線が照射されるように形成されている。そして、ハロゲンヒータ10bは反射材15bの形状、焦点距離、取付け位置と取付け角度を調整することによって、運転者のアイポイント部周辺部分である運転者が運転席に座り正面を向いた状態で視線の先にあるフロントガラス20bの一部分21bとその周辺にハロゲンヒータ10bから赤外線が照射される。
【0054】
そして、本実施形態のデフロスタ装置1bには、第1実施形態と同様に、制御手段12bが設けられており、(1)イグニッションスイッチがONであること、(2)外気温度が氷点下であること、(3)バッテリー電圧が所定値以上であること、(4)デフロスタスイッチがONであること、以上の条件が満たされた場合にのみハロゲンヒータ10bが起動するように制御手段によってデフロスタ装置1bは制御されている。
【0055】
このように本実施形態では、フロントガラス20bの少なくとも運転者のアイポイント部周辺部分21bに赤外線が照射されることによって、赤外線の輻射熱でフロントガラス上の露、および霜が蒸発し、フロントガラスの曇りを素早く取除くことができる。
【0056】
車両室内に突設されたフロントガラス上縁部分31にハロゲンヒータ10bが設置されたことにより、運転者の運転操作を妨げることなくフロントガラスの曇りを素早く取除くことができる。
【0057】
赤外線照射手段としてハロゲンヒータ10bを用いることにより、起動してから赤外線を照射するまでの時間がさらに短くなるので、フロントガラス20bの曇りをより素早く取除くことができる。
【0058】
窓曇りを晴らすための熱源としてエンジン冷却水を使用しないので、いわゆる電気自動車などのエンジンを搭載しない車両のデフロスタ装置として使用することができる。また、エンジンを搭載する車両についても、近年では、環境を配慮してアイドリングストップする場合が増加し、低温外気条件下等では、熱量が不足し、十分に窓の曇りを取ることができない可能性があるが、本実施形態ではエンジン停止中にハロゲンヒータ10bを稼働することができるため、アイドリングストップなど走行中に一時的にエンジンを停止するような場合にも窓曇りを晴らすことができる。
【0059】
また、両口金タイプのハロゲンヒータ10bを使用しているため、フロントガラス20bの広い範囲に赤外線を照射できるので、フロントガラス20bの曇りをより素早く取除くことができる。
【0060】
なお、制御手段12bによって、ハロゲンヒータ10bの向き、および反射材15bなどの焦点位置を移動させて、照射範囲、および照射面積を変えることにより、さらに短時間でフロントガラス全体の曇りを除去することができる。
【0061】
さらに、外気温センサ、車室内温度センサ、窓ガラス温度センサ等から構成される凍結検知手段(不図示)を備えることによってフロントガラスの凍結状態、および結露状態を判断し、フロントガラスが凍結、および結露していると制御手段12bが判断した場合には、運転者の操作を待たずにハロゲンヒータ10bから赤外線を照射することも可能である。
【0062】
さらにまた、本実施形態では、両口金タイプのハロゲンヒータ10bが使用されているが、複数の片口金タイプのハロゲンヒータをフロントガラス上縁部分31の左右方向に沿って配設した場合にも同様の効果を得ることができる。
【0063】
次に、図11、図12を用いて第4実施形態について説明する。図11は第4実施形態のデフロスタ装置を車両に搭載した状態を示す車両室内の斜視図、図12はハロゲンヒータが配設される位置と運転者のアイポイント部との関係を示す図である。
【0064】
図11、図12に示されるように、本実施形態のデフロスタ装置1cは、インストルメントパネル50上面の運転席側と助手席側に形成された溝51に配設され、かつ車両運転操作中の運転者の視界に入らない位置に設けられた、フロントガラス20cに向かって赤外線を照射する赤外線照射手段としての両口金タイプのハロゲンヒータ10cと制御手段12cとから構成されている。
【0065】
本実施形態に使用されている両口金タイプのハロゲンヒータ10cは、背面側に反射材15cが備えられ、反射材15cの形状等によって所定の照射範囲に赤外線が照射されるように形成されている。そして、ハロゲンヒータ10cは反射材15cの形状、焦点距離、取付け位置と取付け角度を調整することによって、運転者のアイポイント部周辺部分である運転者が運転席に座り正面を向いた状態で視線の先にあるフロントガラス20cの一部分21cとその周辺にハロゲンヒータ10cから赤外線が照射される。
【0066】
そして、本実施形態のデフロスタ装置1cには、第1実施形態と同様に、制御手段12cが設けられており、(1)イグニッションスイッチがONであること、(2)外気温度が氷点下であること、(3)バッテリー電圧が所定値以上であること、(4)デフロスタスイッチがONであること、以上の条件が満たされた場合にのみハロゲンヒータ10cが起動するように制御手段によってデフロスタ装置1cは制御されている。
【0067】
このように本実施形態では、フロントガラス20cの少なくとも運転者のアイポイント部周辺部分21cに赤外線が照射されることによって、赤外線の輻射熱でフロントガラス上の露、および霜が蒸発し、フロントガラスの曇りを素早く取除くことができる。
【0068】
車両室内に突設されたインストルメントパネル50上面にハロゲンヒータ10cが設置されたことにより、運転者の運転操作を妨げることなくフロントガラスの曇りを素早く取除くことができる。
【0069】
赤外線照射手段としてハロゲンヒータ10cを用いることにより、起動してから赤外線を照射するまでの時間がさらに短くなるので、フロントガラス20cの曇りをより素早く取除くことができる。
【0070】
窓曇りを晴らすための熱源としてエンジン冷却水を使用しないので、いわゆる電気自動車などのエンジンを搭載しない車両のデフロスタ装置として使用することができる。また、エンジンを搭載する車両についても、近年では、環境を配慮してアイドリングストップする場合が増加し、低温外気条件下等では、熱量が不足し、十分に窓の曇りを取ることができない可能性があるが、本実施形態ではエンジン停止中にハロゲンヒータ10cを稼働することができるため、アイドリングストップなど走行中に一時的にエンジンを停止するような場合にも窓曇りを晴らすことができる。
【0071】
また、両口金タイプのハロゲンヒータ10cを使用しているため、フロントガラス20cの広い範囲に赤外線を照射できるので、フロントガラス20cの曇りをより素早く取除くことができる。
【0072】
なお、制御手段12cによって、ハロゲンヒータ10cの向き、および反射材15cなどの焦点位置を移動させて、照射範囲、および照射面積を変えることにより、さらに短時間でフロントガラス全体の曇りを除去することができる。
【0073】
さらに、外気温センサ、車室内温度センサ、窓ガラス温度センサ等から構成される凍結検知手段(不図示)を備えることによってフロントガラスの凍結状態、および結露状態を判断し、フロントガラスが凍結、および結露していると制御手段12cが判断した場合には、運転者の操作を待たずにハロゲンヒータ10cから赤外線を照射することも可能である。
【0074】
さらにまた、本実施形態では、両口金タイプのハロゲンヒータ10cが使用されているが、複数の片口金タイプのハロゲンヒータをインストルメントパネル50上面の左右方向に沿って配設した場合にも同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のデフロスタ装置を車両に搭載した状態を示す車両室内の斜視図である。
【図2】図1の赤外線照射状態を示す側面図である。
【図3】本実施形態のデフロスタ装置を制御する制御手段の概要を示すブロック線図である。
【図4】第2実施形態のデフロスタ装置を車両に搭載した状態を示す車両室内の斜視図である。
【図5】図4の赤外線照射状態を車両前方から見た図である。
【図6】ハロゲンヒータの取付け状態を示す側面図である。
【図7】赤外線が照射される範囲と運転者のアイポイント部との関係を示す図である。
【図8】第3実施形態のデフロスタ装置を車両に搭載した状態を示す車両室内の斜視図である。
【図9】ハロゲンヒータの取付け状態を示す側面図である。
【図10】赤外線が照射される範囲と運転者のアイポイント部との関係を示す図である。
【図11】第4実施形態のデフロスタ装置を車両に搭載した状態を示す車両室内の斜視図である。
【図12】ハロゲンヒータが配設される位置と運転者のアイポイント部との関係を示す図である。
【符号の説明】
1…デフロスタ装置
10…ハロゲンヒータ(赤外線照射手段)
20…窓ガラス
21…アイポイント部周辺部分
30…Aピラー
31…上縁部分
40…ルームミラー

Claims (6)

  1. 車両室内に設置された赤外線照射手段(10)によって、窓ガラス(20)内面の少なくとも運転者のアイポイント部周辺部分(21)に赤外線が照射されることを特徴とするデフロスタ装置。
  2. 請求項1記載のデフロスタ装置において、
    前記窓ガラスを支持するAピラー(30)に前記赤外線照射手段(10)が配設されたことを特徴とするデフロスタ装置。
  3. 請求項1記載のデフロスタ装置において、
    車両室内に設置されたルームミラー(40)に前記赤外線照射手段(10)が配設されたことを特徴とするデフロスタ装置。
  4. 請求項1記載のデフロスタ装置において、
    前記窓ガラスを支持する上縁部分(31)に前記赤外線照射手段(10)が配設されたことを特徴とするデフロスタ装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のデフロスタ装置において、
    前記赤外線照射手段がハロゲンヒータ(10)であることを特徴とするデフロスタ装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のデフロスタ装置において、
    前記窓ガラス(20)が凍結したことを検出する凍結検知手段を備えたことを特徴とするデフロスタ装置。
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