JP2005007034A - 調理器 - Google Patents

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Yoshifumi Moriya
好文 守屋
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】酸素濃度を調整した空気を常に安定して供給し効果的に加熱調理できる調理器を提供することを目的とする。
【解決手段】酸素富化膜モジュール3と、この酸素富化膜モジュール3に接続する真空ポンプ4と、この真空ポンプ4の制御回路5とを有する酸素富化デバイス2と、被調理物8を加熱調理する調理室1aとを備え、前記酸素富化デバイス2によって酸素濃度を調整した空気を調理室1a内に供給するようにしたことにより、酸素富化デバイス2を駆動することで、酸素濃度を調整した空気を常に安定して調理室1aに供給し、効果的に加熱調理することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、酸素富化デバイスを備えた電子レンジ、ガスコンロ、IHクッキングヒータ、およびフィッシュロースタなどの調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、酸素富化デバイスを備えた調理器ではないが、類似するものとして、ガス組成調整機構を備えた食品加工器具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許第3054973号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の食品加工器具は、食品加工器具内に炭酸ガス、窒素ガス、または酸素貧化ガスを供給して、加工時における食品の呈味状態の維持やカッタの酸化防止をはかったものであって、酸素富化デバイスを備えた調理器とは異なるものである。そこで、調理器において、酸素濃度を調整した空気を常に安定して供給し効果的に加熱調理できるものが望まれていた。
【0005】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、酸素濃度を調整した空気を常に安定して供給し効果的に加熱調理できる調理器を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の調理器は、酸素富化デバイスによって酸素濃度を調整した空気を調理室に供給するようにしたものである。
【0007】
これにより、酸素富化デバイスを駆動することで、酸素濃度を調整した空気を常に安定して調理室に供給し、効果的に加熱調理ができるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、酸素富化膜モジュールと、この酸素富化膜モジュールに接続する真空ポンプと、この真空ポンプの制御回路とを有する酸素富化デバイスと、被調理物を加熱調理する調理室とを備え、前記酸素富化デバイスによって酸素濃度を調整した空気を調理室内に供給するようにした調理器とすることにより、酸素富化デバイスを駆動することで、酸素濃度を調整した空気を常に安定して調理室に供給し、効果的に加熱調理ができるものである。
【0009】
請求項2に記載の発明は、真空ポンプの吸込口は、酸素富化膜モジュールの出口側に接続した請求項1に記載の調理器とすることにより、真空ポンプの吐出口からの空気圧力は十分であり、仮に加熱調理中に調理室内部の圧力が上昇しても安定して酸素濃度を調整した空気を供給できる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、酸素富化デバイスの駆動を加熱調理運転よりも先に行い、酸素濃度を調整した空気を調理室内に供給するようにした請求項1または2に記載の調理器とすることにより、加熱調理中の調理室内部の酸素濃度が調整された雰囲気にすることができ、被調理物に酸素濃度の影響を与えることが可能となる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、酸素富化デバイスによって酸素濃度を調整した空気を調理室内の被調理物に向けて供給する請求項1〜3のいずれか1項に記載の給水装置とすることにより、被調理物をより効果的に加熱調理することができる。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。
【0013】
図は電子レンジ、ガスコンロ、およびIHクッキングヒータなどの調理器の一例として、フィッシュロースタを示している。図において、1はフィッシュロースタの本体で、焼き網7上の被調理物8をヒータ9により加熱調理する調理室1aを備えている。2は本体1の側部(あるいは他の適宜な箇所)に配した酸素富化デバイスで、酸素の透過性にすぐれた酸素富化膜モジュール3と、この酸素富化膜モジュール3に接続する真空ポンプ4と、この真空ポンプ4の制御回路5とを有する。
【0014】
酸素富化膜モジュール3は、メッシュ構造の樹脂フレームに有機高分子膜を貼り付けた構成で、これを複数枚積層して構成している。枚数の増加によって、発生する酸素富化空気量が調整できる。また、真空ポンプ4は、その吸込口4aを、酸素富化膜モジュール3の出口側3aに接続している。酸素富化膜モジュール3を構成する有機高分子膜は、窒素に比べ酸素の透過性にすぐれているために、酸素富化膜モジュール3のフレーム3b内を真空ポンプ4によって真空吸引すると酸素富化空気が得られる。
【0015】
また、真空ポンプ4は、その吐出口4bに樹脂製の供給配管6を接続している。そして、供給配管6の出口6aは、調理室1a内に臨ませて、酸素富化デバイス2によって酸素濃度を調整した空気を供給するようにしている。特に、供給配管6の出口6aからは、酸素濃度を調整した空気を被調理物8の表面に向けて供給するようにしている。本実施例では、供給配管6の出口6a形状を工夫することにより、複数の被調理物8の上面に向けて酸素濃度を調整した空気を供給するようにしているが、図の下方矢印に示すように、供給配管6を配管することで、複数の被調理物8の下面から供給するようにしてもよく、また、上下の両方から供給するようにしてもよい。これにより、被調理物8の表面の酸素濃度が高められ、表面の焦げ目つけが容易に行えるものである。
【0016】
また、真空ポンプ4の吸込口4aは、酸素富化膜モジュール3の出口側3aに接続したため、真空ポンプ4の吐出口4bからの空気圧力は十分であり、仮に加熱調理中に調理室1a内部の圧力が上昇しても(調理室1aは扉によって閉鎖されているため)、安定して酸素濃度を調整した空気を供給できる。
【0017】
制御回路5は、真空ポンプ5およびフィッシュロースタ自体の制御をするものであるが、酸素富化デバイス2の駆動、すなわち真空ポンプ4の運転開始を、加熱調理運転よりも先に行うようなシーケンスが組み込まれている。これにより、加熱調理運転よりも先に調理室1a内を酸素濃度が調整された雰囲気にするようにしている。
【0018】
次に、酸素濃度を調整した空気を供給するフィッシュロースタの動作、作用について説明する。
【0019】
フィッシュロースタは被調理物8が調理室1a内に設置され、運転ボタンが押されると、制御回路5が先ず真空ポンプ4の運転を開始させる。これにより、酸素富化膜モジュール3のフレーム3b内が真空になり、有機高分子膜を酸素が優先的に通り、真空ポンプ4から供給配管6へと酸素富化された空気が流れる。真空ポンプ4の吸引圧力が−61kPaならば、この空気の酸素濃度は約30%程度になる。空気流量は3L/minである。調理室1aの容積は10L程度であるので、3分ほどで調理室1a内は約30%の酸素濃度の空気に置換される。その後、ヒータ9に通電し、加熱運転を開始する。酸素富化デバイス2の駆動により、酸素濃度を調整した空気を常に安定して調理室1aに供給し、加熱と高濃度酸素の空気によって被調理物8は効果的に加熱調理されるものである。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、本発明の調理器は、酸素富化デバイスによって酸素濃度を調整した空気を調理室に供給するようにしたものであり、酸素富化デバイスを駆動することで、酸素濃度を調整した空気を常に安定して調理室に供給し、効果的に加熱調理することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における調理器の構成を示す断面図
【符号の説明】
1 フィッシュロースタの本体
1a 調理室
2 酸素富化デバイス
3 酸素富化膜モジュール
4 真空ポンプ
5 制御回路
6 供給配管

Claims (4)

  1. 酸素富化膜モジュールと、この酸素富化膜モジュールに接続する真空ポンプと、この真空ポンプの制御回路とを有する酸素富化デバイスと、被調理物を加熱調理する調理室とを備え、前記酸素富化デバイスによって酸素濃度を調整した空気を調理室内に供給するようにした調理器。
  2. 真空ポンプの吸込口は、酸素富化膜モジュールの出口側に接続した請求項1に記載の調理器。
  3. 酸素富化デバイスの駆動を加熱調理運転よりも先に行い、酸素濃度を調整した空気を調理室内に供給するようにした請求項1または2に記載の調理器。
  4. 酸素富化デバイスによって酸素濃度を調整した空気を調理室内の被調理物に向けて供給する請求項1〜3のいずれか1項に記載の調理器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008131972A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱調理器および電磁誘導加熱式調理器
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