JP2005007030A - 内視鏡装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】二つのバルーンの状態をモニタに表示することによって、二つのバルーンの状態を正確に把握することができ、操作を間違うおそれのない内視鏡装置を提供する。
【解決手段】バルーン制御装置100の装置本体102の内部には、第1バルーン30の制御系統である加圧ポンプ112、減圧ポンプ114、電磁弁116、及び圧力センサ118と、第2バルーン60の制御系統である加圧ポンプ122、減圧ポンプ124、電磁弁126、及び圧力センサ128と、これらのポンプや弁を制御するコントローラ160とが設けられる。コントローラ160は、圧力センサ118、128の測定値や電磁弁116、126の切替状況に応じて、状態表示信号をプロセッサ23の信号処理部162に送信する。状態表示信号は、ここで適宜信号処理され、モニタ25には、第1バルーン30、及び第2バルーン60の状態表示画像が表示される。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内視鏡装置に係り、特に小腸や大腸等の深部消化管を観察する内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡の挿入部を小腸などの深部消化管に挿入する場合、単に挿入部を押し入れていくだけでは、腸管の複雑な屈曲のために挿入部の先端に力が伝わりにくく、深部への挿入は困難である。例えば、挿入部に余分な屈曲や撓みが生じると、挿入部をさらに深部に挿入することができなくなる。そこで、内視鏡の挿入部にオーバーチューブを被せて体腔内に挿入し、このオーバーチューブで挿入部をガイドすることによって、挿入部の余分な屈曲や撓みを防止する方法が提案されている。
【0003】
特許文献1には、内視鏡の挿入部の先端部と、オーバーチューブ(スライディングチューブともいう)の先端部にそれぞれ、ドーナツ型のバルーンを設けた内視鏡装置が記載されている。この内視鏡装置によれば、バルーンを膨張させて腸管に係止しながら、挿入部とオーバーチューブを交互に挿入することによって、複雑に屈曲した腸管の深部に挿入部を挿入することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開昭51−11689号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の内視鏡装置は、二つのバルーンの膨張・収縮動作と、オーバーチューブ或いは挿入部の挿入動作を交互に何度も繰り返すため、バルーンにエアを供給している状態なのか、エアを吸引している状態なのかが分からなくなり、操作を間違えるおそれがあった。このため、バルーンを膨張させたままオーバーチューブや挿入部を押し引き操作して、患者に苦痛を与えるおそれがあった。また、操作のやり直しが必要になって作業時間が増加するという問題があった。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、二つのバルーンの状態を正確に把握することができ、操作を間違うおそれのない内視鏡装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は前記目的を達成するために、挿入部の先端部に第1バルーンが装着された内視鏡と、前記挿入部に被せられるとともに先端部に第2バルーンが装着されたオーバーチューブと、前記第1バルーン及び前記第2バルーンに流体を供給・吸引するバルーン制御装置とを備えた内視鏡装置において、前記第1バルーン及び第2バルーンへの流体の供給・吸引状態をモニタに表示する表示手段を備えたことを特徴としている。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、第1バルーン及び第2バルーンへの流体の供給・吸引状態がモニタに表示されるので、第1バルーン及び第2バルーンの状態を確実に把握することができ、操作を間違えることを防止できる。
【0009】
請求項2に記載の発明は請求項1の発明において、前記モニタには、前記挿入部の先端部に設けられた光学系によって観察された画像が表示されることを特徴としている。したがって、請求項2に記載の発明によれば、モニタを見ることによって、観察画像とバルーンの状態の両方を確認することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る内視鏡装置の好ましい実施の形態について詳述する。
【0011】
図1は、本発明に係る内視鏡装置のシステム構成図である。
【0012】
図1に示すように本発明に係る内視鏡装置は主として、内視鏡10、オーバーチューブ50、及びバルーン制御装置100で構成される。
【0013】
内視鏡10は、手元操作部14と、この手元操作部14に連設された挿入部12を備え、手元操作部14には、ユニバーサルケーブル13が接続される。ユニバーサルケーブル13の先端にはLGコネクタ15が設けられ、このLGコネクタ15が光源装置17に連結される。また、LGコネクタ15は、ケーブル19を介して電気コネクタ21に接続され、この電気コネクタ21がプロセッサ23に連結される。
【0014】
また、手元操作部14には、送気・送水ボタン16、吸引ボタン18、シャッターボタン20が並設されるとともに、一対のアングルノブ22、22、及び鉗子挿入部24が設けられる。さらに、手元操作部14には、後述するバルーン30に流体を供給したり、バルーン30から流体を吸引したりするためのバルーン送気口26が設けられる。以下、流体としてエアを用いた例で説明するが、流体の種類は、エアに限定されるものではなく、他の流体を用いてもよい。
【0015】
挿入部12は、軟性部32、湾曲部34、及び先端部36で構成される。湾曲部34は、手元操作部14に設けられた一対のアングルノブ22、22を回動することによって遠隔的に湾曲操作される。これにより、先端部36の先端面37を所望の方向に向けることができる。
【0016】
図2に示すように、先端部36の先端面37には、対物光学系38、照明レンズ40、送気・送水ノズル42、鉗子口44等が設けられる。対物光学系38の後方には不図示のCCDが設けられる。観察像はこのCCDに結像され、光電変換される。CCDには信号ケーブル(不図示)が接続され、この信号ケーブルは、図1の挿入部12、手元操作部14、ユニバーサルケーブル13、及びケーブル19に挿通され、電気コネクタ21まで延設される。したがって、CCDによって光電変換された観察像を示す電気信号は、信号ケーブルを介してプロセッサ23に出力され、ここで適宜信号処理された後、モニタ25に出力される。これにより、モニタ25に観察画像が表示される。
【0017】
図2、図3に示すように、先端部36の外周面には、空気供給吸引口28が設けられる。この空気供給吸引口28は、挿入部12内に挿通された内径0.8mm程度のエア供給チューブ(不図示)を介して図1のバルーン送気口26に連通される。したがって、バルーン送気口26にエアを供給することによって先端部36の空気供給吸引口28からエアが吹き出される。また、バルーン送気口26からエアを吸引することによって先端部36の空気供給吸引口28からエアが吸引される。
【0018】
図3に示すように、挿入部12の先端部36には、ゴム等の弾性体から成る第1バルーン30が着脱自在に装着される。第1バルーン30は、中央の膨出部30cと、その両端の取付部30a、30bとから成り、膨出部30cの内側に空気供給吸引口28が配置されるようにして取り付けられる。取付部30a、30bには不図示の糸が巻回され、挿入部12の外周面に全周にわたって密着するようにして固定される。なお、糸を巻回する代わりに、固定リングを取付部30a、30bに嵌装することによって固定してもよい。
【0019】
上記の如く装着された第1バルーン30は、空気供給吸引口28からエアを吹き出すことによって膨出部30cが略球状に膨張し、空気供給吸引口28からエアを吸引することによって膨出部30cが収縮して先端部36の外周面に張り付くようになっている。
【0020】
一方、オーバーチューブ50は、図4及び図5に示すように、筒状に形成され、挿入部12の外径よりも僅かに大きい内径を有するとともに、十分な可撓性を備えている。オーバーチューブ50の基端には、硬質の把持部52が設けられており、挿入部12は、この把持部52から挿入される。
【0021】
また、オーバーチューブ50の基端側には、バルーン送気口54が設けられる。バルーン送気口54には、内径1mm程度のエア供給チューブ56が接続されており、このチューブ56は、オーバーチューブ50の外周面に接着されて、オーバーチューブ50の先端部まで延設されている。
【0022】
オーバーチューブ50の先端58は、テーパーが形成されて先細形状になっている。また、オーバーチューブ50の先端58の近傍には、ゴム等の弾性体から成る第2バルーン60が装着されている。第2バルーン60は、オーバーチューブ50が貫通した状態に装着されており、中央の膨出部60cと、その両端の取付部60a、60bとで構成されている。先端側の取付部60aは、膨出部60cの内部に折り返され、その折り返された取付部60aにはX線造影糸62が巻回されている。基端側の取付部60bは、第2バルーン60の外側に配置されており、糸64が巻回されてオーバーチューブ50に固定されている。
【0023】
膨出部60cは、自然状態(すなわち、膨張も収縮もしていない状態)で略球状に形成されており、その大きさは、第1バルーン30の自然状態での大きさよりも大きく形成されている。したがって、第1バルーン30と第2バルーン60に同圧でエアを送気すると、第2バルーンの膨出部60cの外径は、第1バルーン30の膨出部30cの外径よりも大きくなる。例えば、第1バルーン30の外径がφ25mmであった際に第2バルーン60の外径は、φ40mmになるように構成されている。
【0024】
前述したチューブ56は、膨出部60cの内部において開口され、空気供給吸引口57が形成されている。したがって、バルーン送気口54からエアを送気すると、空気供給吸引口57からエアが吹き出されて膨出部60cが膨張される。
また、バルーン送気口54からエアを吸引すると、空気供給吸引口57からエアが吸引され、第2バルーン60が収縮される。なお、図4の符号66は、オーバーチューブ50内に水等の潤滑剤を注入するための注入口である。
【0025】
図1のバルーン制御装置100は、第1バルーン30にエア等の流体を供給・吸引するとともに、第2バルーン60にエア等の流体を供給・吸引する装置である。バルーン制御装置100は、装置本体102と、リモートコントロール用のハンドスイッチ104とから構成される。
【0026】
装置本体102の前面パネルには、電源スイッチSW1、停止スイッチSW2、第1バルーン30用の圧力表示部106、第2バルーン60用の圧力表示部108が設けられる。
【0027】
また、装置本体102の前面パネルには、第1バルーン30へのエア供給・吸引を行うチューブ110、及び第2バルーン60へのエア供給・吸引を行うチューブ120が取り付けられる。各チューブ110、120の途中にはそれぞれ、第1バルーン30、第2バルーン60が破れた時の体液の逆流を防止するための液溜めタンク130、140が設けられる。
【0028】
一方、ハンドスイッチ104には、装置本体102側の停止スイッチSW2と同様の停止スイッチSW3と、第1バルーン30の加圧/減圧を支持するON/OFFスイッチSW4と、第1バルーン30の圧力を保持するためのポーズスイッチSW5と、第2バルーン60の加圧/減圧を支持するON/OFFスイッチSW6と、第2バルーン60の圧力を保持するためのポーズスイッチSW7とが設けられており、このハンドスイッチ104はコード150を介して装置本体102に電気的に接続されている。
【0029】
図6に示すように、装置本体102の内部には、第1バルーン30の制御系統である加圧ポンプ112、減圧ポンプ114、電磁弁116、及び圧力センサ118と、第2バルーン60の制御系統である加圧ポンプ122、減圧ポンプ124、電磁弁126、及び圧力センサ128と、これらのポンプや弁を制御するコントローラ160とが設けられている。
【0030】
加圧ポンプ112と減圧ポンプ114はそれぞれ、チューブ132、134を介して電磁弁116に接続される。電磁弁116はチューブ136を介してチューブ110に接続され、チューブ110は第1バルーン30に連通される。したがって、電磁弁116を制御することによって、加圧ポンプ112と減圧ポンプ114の一方を第1バルーン30に連通させることができる。チューブ136には圧力センサ118が接続されており、この圧力センサ118によって第1バルーン30の内圧が測定される。圧力センサ118の測定値は圧力表示部106に表示されるとともに、その測定値を示す電気信号がコントローラ160に出力される。
【0031】
同様に、加圧ポンプ122と減圧ポンプ124はそれぞれ、チューブ142、144を介して電磁弁126に接続される。電磁弁126はチューブ146を介してチューブ120に接続され、チューブ120は第2バルーン60に連通されるしたがって、電磁弁126を制御することによって、加圧ポンプ122と減圧ポンプ124の一方を第2バルーン60に連通させることができる。チューブ146には圧力センサ128が接続されており、この圧力センサ128によって第2バルーン60の内圧が測定される。圧力センサ128の測定値は圧力表示部108に表示されるとともに、その測定値を示す電気信号がコントローラ160に出力される。
【0032】
コントローラ160は、圧力センサ118の測定値に基づいて電磁弁116を制御し、加圧ポンプ112と減圧ポンプ114の一方を第1バルーン30に連通させるとともに、その連通させた加圧ポンプ112或いは減圧ポンプ114を駆動させる。また、コントローラ160は、圧力センサ128の測定値に基づいて電磁弁126を制御し、加圧ポンプ122と減圧ポンプ124の一方を第2バルーン60に連通させるとともに、その加圧ポンプ122或いは減圧ポンプ124を駆動させる。これにより、第1バルーン30や第2バルーン60にエアを供給して膨張させたり、エアを吸引して収縮させることができる。また、電磁弁116、126を制御することによって、加圧ポンプ112、122と減圧ポンプ114、124の両方を第1バルーン30、第2バルーン60から遮断することによって、第1バルーン30、第2バルーン60を膨張した状態、或いは収縮した状態に保持することができる。
【0033】
さらにコントローラ160は、第1バルーン30及び第2バルーン60の状態表示信号(すなわち、圧力センサ118、128の測定値や電磁弁116、126の切替状況を示す信号)を、プロセッサ23の信号処理部162に送信する。
状態表示信号は、信号処理部162で適宜信号処理されて、画像データとして形成され、モニタ25に出力される。これにより、第1バルーン30の状態、及び第2バルーン60の状態が画像としてモニタ25に表示される。
【0034】
図7はモニタ25の表示例を示している。図7に示すモニタ25の中央部には観察画像Aが表示される。この観察画像Aと重ならないようにして、モニタ25の右上コーナー部に第1バルーン30の状態表示画像Bが表示され、モニタ25の左上コーナー部に第2バルーン60の状態表示画像Cが表示される。なお、図7の符号174、176はそれぞれ、挿入部12、オーバーチューブ50を表しているが、この表示は省略してもよい。また、状態表示画像B、Cの表示位置は、観察画像Aと重ならない位置であればよく、左下コーナー部や右下コーナー部であってもよい。また、モニタ25の残りの部分に、日付や患者名などの情報(不図示)を表示してもよい。
【0035】
状態表示画像B、Cは、各バルーン30、60の状態を、円170と矢印172によって表している。円170は、図6の圧力センサ118、128の測定値に応じて、径の大きさが複数段階に変化して表示されるようになっている。例えば、圧力センサ118の測定値が大きい場合は大きな径の円170が表示され、圧力センサ118の測定値が小さい場合は小さな径の円170が表示される。
【0036】
一方、矢印172は、その向きが内向き(円170の外側から内側への向き)と外向き(円170の内側から外側への向き)とで切り替えて表示されるようになっている。例えば、図6の加圧ポンプ112、122を駆動してバルーン30、60にエアを供給している際には、内向きの矢印172が表示される。同様に、減圧ポンプ114、124を駆動してバルーン30、60からエアを吸引している際には、外向きの矢印172が表示される。さらに、エアの供給・吸引を停止している際は、矢印172が消去されるようになっている。
【0037】
このように状態表示画像B、Cは、円170の大きさと矢印172の向きによって、圧力センサ118の測定値とエアの供給・吸引状態を表しており、状態表示画像B、Cを見ることによってバルーン30、60の状態を知ることができる。例えば、図7に示す状態表示画像Bを見れば、矢印172の向きから、第1バルーン30にエアを供給している状態であることが分かり、さらに円170の大きさから、第1バルーン30が大きく膨張していることが分かる。また、図7の状態表示画像Cを見れば、矢印172の向きから、第2バルーン60からエアを吸引している状態であることが分かり、さらに円170の大きさから、第2バルーン60が収縮していることが分かる。
【0038】
なお、状態表示画像B、Cの表示例は上述した例に限定するものではなく、バルーン30、60の状態が分かる表示であればよい。例えば、圧力センサ118、128の測定値を数値で表示したり、エアの供給・吸引状態を「供給」「吸引」「停止」等の文字で表示してもよい。
【0039】
また、円170や矢印172の表示色を変えることによって、第1バルーン30や第2バルーン60の状態を表してもよい。
【0040】
また、上述した表示例では、円170によって、第1バルーン30や第2バルーン60の膨張・収縮状態を表したが、第1バルーン30や第2バルーン60の実際の形状にそくした形状を表示するようにしてもよい。すなわち、最も膨張した際は第1バルーン30や第2バルーン60を円で表示し、最も収縮した際には挿入部12やオーバーチューブ50に張りついた形状を表示するとともに、その間の状態では長円を表示するようにしてもよい。
【0041】
さらに、状態表示画像B、Cは動画であってもよい。例えば、バルーン30、60にエアを供給している際は円170が大きくなる動画を表示してもよい。
【0042】
次に上記の如く構成された内視鏡装置の操作方法について図8(a)〜(h)に従って説明する。
【0043】
まず、図8(a)に示すように、オーバーチューブ50を挿入部12に被せた状態で、挿入部12を腸管(例えば十二指腸下行脚)70内に挿入する。このとき、第1バルーン30及び第2バルーン60を収縮させておく。
【0044】
次に図8(b)に示すように、オーバーチューブ50の先端58が腸管70の屈曲部まで挿入された状態で、第2バルーン60にエアを供給して膨張させる。
これにより、第2バルーン60が腸管70に係止され、オーバーチューブ50の先端58が腸管70に固定される。
【0045】
次に、図8(c)に示すように、内視鏡10の挿入部12のみを腸管70の深部に挿入する(挿入操作)。そして、図8(d)に示すように、第1バルーン30にエアを供給して膨張させる。これにより、第1バルーン30が腸管70に固定される(固定操作)。その際、第1バルーン30は、膨張時の大きさが第2バルーン60よりも小さいので、腸管70にかかる負担が小さく、腸管70の損傷を防止できる。
【0046】
次いで、第2バルーン60からエアを吸引して第2バルーン60を収縮させた後、図8(e)に示すように、オーバーチューブ50を押し込んで、挿入部12に沿わせて挿入する(押し込み操作)。そして、オーバーチューブ50の先端58を第1バルーン30の近傍まで持っていった後、図8(f)に示すように、第2バルーン60にエアを供給して膨張させる。これにより、第2バルーン60が腸管70に固定される。すなわち、腸管70が第2バルーン60によって把持される(把持操作)。
【0047】
次に、図8(g)に示すように、オーバーチューブ50を手繰り寄せる(手繰り寄せ操作)。これにより、腸管70が収縮した状態になり、オーバーチューブ50の余分な撓みや屈曲は無くなる。なお、オーバーチューブ50を手繰り寄せる際、腸管70には第1バルーン30と第2バルーン60の両方が係止しているが、第1バルーン30の摩擦抵抗は第2バルーン60の摩擦抵抗よりも小さい。
したがって、第1バルーン30と第2バルーン60が相対的に離れるように動いても、摩擦抵抗の小さい第1バルーン30が腸管70に対して摺動するので、腸管70が両方のバルーン30、60によって引っ張られて損傷することを防止できる。
【0048】
次いで、図8(h)に示すように、第1バルーン30からエアを吸引して第1チューブ30を収縮させる。そして、挿入部12の先端部36をできる限り腸管70の深部に挿入する。すなわち、図8(c)に示した挿入操作を再度行う。これにより、挿入部12の先端部36を腸管70の深部に挿入することができる。
挿入部12をさらに深部に挿入する場合には、図8(d)に示したような固定操作を行った後、図8(e)に示したような押し込み操作を行い、さらに図8(f)に示したような把持操作、図8(g)に示したような手繰り寄せ操作、図8(h)に示したような挿入操作を順に繰り返し行う。これにより、挿入部12をさらに腸管70の深部に挿入することができる。
【0049】
上述した操作を行う際、図7のモニタ25には、対物光学系38(図2参照)から観察された観察画像A、第1バルーン30の状態表示画像B、及び第2バルーン60の状態表示画像Cが表示される。状態表示画像B、Cはそれぞれ、第1バルーン30、第2バルーン60の状態に応じて、表示内容が変化する。例えば図8(d)に示すように第1バルーン30にエアを供給している場合、状態表示画像Bには、内向きの矢印172が表示されるとともに、圧力センサ118の測定値の増加に応じて径が大きくなる円170が表示される。また、図8(e)に示すように第1バルーン30を膨張状態で保持する場合には、矢印172が消去されるとともに、最も径の大きな円170が表示される。さらに、図8(h)に示すように第1バルーン30からエアを吸引する場合は、外向きの矢印172が表示されるとともに、圧力センサ118の測定値の減少に応じて径が小さくなる円170が表示される。また、第1バルーン30を収縮した状態に保持する場合には、矢印172が消去されるとともに、最も径の小さな円170が表示される。したがって、状態表示画像Bを見ることによって、第1バルーン30の状態を把握することができる。
【0050】
同様に、状態表示画像Cも、第2バルーン60の状態に応じて表示内容が変化するので、状態表示画像Cを見ることによって、第2バルーン60の状態を把握することができる。
【0051】
このように本実施の形態によれば、第1バルーン30の状態表示画像B、及び第2バルーン60の状態表示画像Cをモニタ25に表示するようにしたので、第1バルーン30の状態、及び第2バルーン60の状態を正確に把握することができる。したがって、バルーン30、60を膨張させたまま挿入部12やオーバーチューブ50の挿入操作を行ったり、バルーン30、60を収縮させたまま挿入部12やオーバーチューブ50の手繰り寄せ操作を行ったりする操作ミスを無くすことができる。
【0052】
特に本実施の形態は、対物光学系38で観察した観察画像Aを表示するモニタ25に、状態表示画像B、Cを表示するようにしたので、観察画像Aを見ながら、第1バルーン30の状態、及び第2バルーン60の状態を把握することができる。
【0053】
なお、上述した実施の形態は、観察画像Aを表示するためのモニタ25に、状態表示画像B、Cを表示したが、これに限定するものではなく、専用のモニタに状態表示画像B、Cを表示するようにしてもよい。また、オーバーチューブ50の先端58の位置を確認するためのX線透視画像を表示するモニタ(不図示)に、状態表示画像B、Cを表示するようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る内視鏡装置によれば、第1バルーンの状態、及び第2バルーンの状態がモニタに表示されるので、第1バルーン及び第2バルーンの状態を簡単に把握することができる。したがって、操作を間違えることを防止でき、患者への負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内視鏡装置のシステム構成図
【図2】内視鏡の挿入部の先端部を示す斜視図
【図3】第1バルーンを装着した挿入部の先端部を示す斜視図
【図4】オーバーチューブを示す側面図
【図5】挿入部を挿通させたオーバーチューブの先端部分を示す側断面図
【図6】バルーン制御装置の構成を示すブロック図
【図7】モニタの表示例を示す図
【図8】内視鏡装置の操作方法を示す説明図
【符号の説明】
10…内視鏡、12…挿入部、14…手元操作部、23…プロセッサ、25…モニタ、28…空気供給吸引口、30…第1バルーン、36…先端部、50…オーバーチューブ、56…チューブ、58…先端、60…第2バルーン、62…X線造影糸、64…糸、66…注入口、100…バルーン制御装置、102…装置本体、104…ハンドスイッチ、112、122…加圧ポンプ、114、124…減圧ポンプ、116、126…電磁弁、118、128…圧力センサ、160…コントローラ

Claims (2)

  1. 挿入部の先端部に第1バルーンが装着された内視鏡と、前記挿入部に被せられるとともに先端部に第2バルーンが装着されたオーバーチューブと、前記第1バルーン及び前記第2バルーンに流体を供給・吸引するバルーン制御装置とを備えた内視鏡装置において、
    前記第1バルーン及び第2バルーンへの流体の供給・吸引状態をモニタに表示する表示手段を備えたことを特徴とする内視鏡装置。
  2. 前記モニタには、前記挿入部の先端部に設けられた光学系によって観察された画像が表示されることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
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