JP2005006519A - 炭酸ガス培養器 - Google Patents

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Abstract

【課題】自然対流方式を採用した炭酸ガス培養器であっても、微風循環方式を採用した炭酸ガス培養器と同等のガス制御性及び復帰性を持たせることができる炭酸ガス培養器を提供する
【解決手段】庫内環境が自然対流によって均一化される炭酸ガス培養器であって、庫内に向けて炭酸ガスを吹き出す供給口11a と、前記供給口11a に至るガス供給路を開閉する弁13と、庫内の炭酸ガス濃度を検出するガスセンサ10と、前記ガスセンサ10の出力に基づいて前記弁13を開閉させる制御部16とを備えている。前記ガスセンサ10は、前記供給口11a からの炭酸ガスが当たる位置に設けられ、前記制御部16は、前記ガスセンサ10が前記供給口11a からの炭酸ガス濃度が設定値に達したことを検出すると前記弁13を閉じ、庫内の炭酸ガス濃度が設定値よりも低くなったことを検出すると前記弁13を開くという開閉動作を繰り返すように制御する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大学基礎研究、医薬品、臨床、畜産分野において、細胞や組織、細菌などの培養に使用される炭酸ガス培養器に係り、特に、庫内環境が自然対流によって均一化される炭酸ガス培養器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の炭酸ガス培養器に関連した文献として次のようなものがある。
【0003】
【実用新案文献1】
実用新案出願公告公報平成3年第2846号
【実用新案文献2】
実用新案出願公告公報昭和60年第10399号
【特許文献1】
特許出願公開公報平成3年第65176号
【0004】
従来の炭酸ガス培養器は、庫内の環境を迅速に均一化するため、庫内にファンを設置し、微風で強制的に庫内を循環させる方式が主流になっている。しかし、上記方式は、微風とはいえ庫内の循環風速が自然対流に比べると大きくなるため、庫内の一部で発生した雑菌(培養目的とは異なる細菌)が循環流にのり庫内全体に拡散されて、コンタミネーション(雑菌による試料の汚染)の危険性を増大させる。また、風速が大きいことは、培養容器中の培地の乾燥を増大し、微量の培地を使用した培養においては常に乾燥の危険にさらされることとなる。さらに、庫内が高湿であることもあり、ファンには埃などが固着しやすく、雑菌の温床になりやすい。この雑菌を多く含んだファンが回転することにより雑菌は庫内全体にばら撒かれることとなり、当然コンタミネーションの危険性が増大することとなる。以上のことより、市場においてはより穏やかな培養環境を提供できる自然対流型の培養器が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、炭酸ガスは空気よりも比重が大きく、加えて、ガスボンベは庫外に設置されるため、庫内温度が培養に最もよく使用される温度である約37℃に設定されている場合、供給される炭酸ガスは設定温度よりも低いことが多くなる。そのため、庫内に供給されたガスはさらに庫内空気よりも比重が大きくなる。
これにより庫内に供給された炭酸ガスは先ず底部に向かって落下し、しばらく底部に滞留した後、炭酸ガスの温度が上昇するにつれて対流により循環するようになる。
【0006】
よって、庫内全体の均一性を考慮して仮に庫内背面中央部に炭酸ガスセンサを設置すると、ガスセンサが均一なガス濃度を感知するまでに幾分かの時間のずれが発生する。つまり、ガスセンサが設定(炭酸ガス)濃度を感知してからガス供給を停止したのでは、この時間のずれ分だけがガスが余剰に供給されたことになり、結果的にオーバーシュートを引き起こすこととなる。一方、オーバーシュートを押さえるためガス供給流量やガス供給圧を押さえると、扉開放後の復帰が大幅に遅れることとなってしまう。この相反する課題を同時にかなえるガス制御方法が必要となる。
【0007】
本発明は、上記問題を鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、自然対流方式を採用した炭酸ガス培養器であっても、微風循環方式を採用した炭酸ガス培養器と同等のガス制御性及び復帰性を持たせることができる炭酸ガス培養器を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1 に記載の本発明の炭酸ガス培養器は、庫内に向けて炭酸ガスを吹き出す供給口と、前記供給口に至るガス供給路を開閉する弁と、庫内の炭酸ガス濃度を検出するガスセンサと、前記ガスセンサの出力に基づいて前記弁を開閉させる制御部とを備えている。
前記ガスセンサは、前記供給口からの炭酸ガスが当たる位置に設けられている。前記制御部は、前記ガスセンサが前記供給口からの炭酸ガス濃度が設定値に達したことを検出すると前記弁を閉じ、庫内の炭酸ガス濃度が設定値よりも低くなったことを検出すると前記弁を開くという開閉動作を繰り返すように制御することを特徴とする。
【0009】
上記構成によれば、前記ガスセンサが前記供給口からの炭酸ガスが当たる位置に設けられているので、ガスセンサが、実際の庫内濃度よりも高い設定値濃度を感知してガスの供給を止める。このように、一時的に炭酸ガスセンサの感度を設定値よりも高める。
そして、庫内へガスが拡散してガスセンサが設定値よりも低くなったことを感知すると、再び自動的にガス供給を始める。更に、ガスセンサが再び設定値であることを感知すると、ガス供給を止める。このようなガス供給のON/OFFを繰返して、庫内ガス濃度を迅速に均一化する。
【0010】
請求項2に記載の本発明の炭酸ガス培養器は、請求項1に記載の特徴に加えて、前記供給口が炭酸ガスの全部又は一部を吹き上げる構成であり、吹き上げられた炭酸ガスが降りかかる位置に前記ガスセンサが配置されていることを特徴とする。
上記構成によれば、ガスセンサにあまりに直接的にガスが噴きつけられることがなく、ガス濃度に大きなピークが発生し、制御部からの指示値が大きく変動することがない。
【0011】
請求項3に記載の本発明の炭酸ガス培養器は、請求項1又は2に記載の特徴に加えて、前記供給口に至るガス供給路は、キャピラリーチューブを含んで形成され、前記供給口からの庫内に供給される流量が前記キャピラリーチューブで調整されるように構成されている。
上記構成によれば、ガスの供給量の均一化が図れ、それによって庫内ガス濃度の迅速な均一化に寄与する。
【0012】
請求項4に記載の本発明の炭酸ガス培養器は、請求項1乃至3に記載のいずれかの特徴に加えて、前記供給口に至るガス供給路に炭酸ガスの温度を庫内温度に近づける加熱手段が設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、炭酸ガスの温度が庫内温度近くまで昇温されているので、供給炭酸ガスが庫内底部に滞留する時間を短縮し、庫内ガス濃度の迅速な均一化に寄与する。
【0013】
請求項5に記載の本発明の炭酸ガス培養器は、請求項4に記載の特徴に加えて、前記加熱手段が、前記供給路を形成するキャピラリーチューブを庫内温度調整用のジャケットに沿わせることにより形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、供給炭酸ガスを昇温するための特別な手段を要せず、既存の機器構成で供給炭酸ガスの昇温が達成できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態に係る炭酸ガス培養器の断面図である。図1 において、符号1 は炭酸ガス培養器の庫本体、2 は外扉を示している。
前記庫本体1 は前面に開口部1aを有する略立方体の容器である。前記外扉2 は、前記庫本体1 の開口部1aを閉じる。前記外扉2 の内側にはパッキン材17が設けられており、前記庫本体1 内を密閉する。前記外扉2 を構成する壁部材の中には、加温ヒータ6 が設けられている。
前記庫本体1 は内壁1bと外装壁1cとを有する。庫本体1 内の背面側にマイクロプロセッサ等の制御部16の部品を取りつける電装空間3 が前記内壁1bと外装壁1cの間に設けられている。
【0015】
前記内壁1bには、ジャケット4 、加温ヒータ6 、断熱層5 が含まれる。前記外装壁1cの内側であって上面、側面に沿って、断熱層5 が設けられている。前記外装壁1cの内側であって背面には、前記電装空間3 を開けて断熱層5 が設けられている。前記断熱層5 は中空空間層であってもよいし、断熱材を充填した層であってもよい。
前記外装壁1cの内側であって底面に沿って、加温ヒータ6 が設けられている。
【0016】
更に、前記断熱層5 及び加温ヒータ6 の内側にジャケット4 が設けられている。前記ジャケット4 は、その内側に水若しくは空気が流されて、庫内温度維持若しくは保持用手段として機能する。本実施形態においては、ウォータジャケットを用いている。
前記ジャケット4 は、細菌などの培養試料を庫内へ装入するための前記庫本体1 の開口部1aと一致する開口部と、前記試料を収納する培養室4aを形成するように、前記庫本体1 の上面及び側面並びに底面を構成する前記断熱層5 の内側の面に沿って設けられている。このように、庫本体1 を構成する内壁1bはジャケット4 と断熱層5 という二重層になっている。
【0017】
前記培養室4aの試料を配置する試料棚7 が設けられている。前記培養室4a内であって前記ジャケット4 の底面には加湿バット8 が配置されている。加湿バット8 は蒸留水を収容して前記培養室4a内の湿度を供給する。
前記ジャケット4 の背面中央に設けられた孔4bから前記培養室4a内へ向かってセンサユニット9 が突出している。
前記センサユニット9 内には炭酸ガスセンサ10及びガス供給チューブ11のガス供給口11a が、前記センサユニット9 の外側面には庫内温度センサ12が取り付けられている。前記炭酸ガスセンサ10は庫内の炭酸ガス濃度を検出する。前記炭酸ガスセンサ10としては、熱伝導率検出式(TCD:Thermal Conductivity Detection)センサが挙げられる。
【0018】
前記供給口11a から庫内に向けて炭酸ガスを吹き出す。
ガス供給チューブ11としては、キャピラリーチューブが挙げられる。ガス供給量はできるだけ小さくするが、培養室4a容量と庫内濃度復帰時間から試算して、最小供給量を求めてガス供給チューブ11の直径サイズ及び長さを決定する。庫内濃度復帰時間とは、外扉2 を開放した後、再び外扉2 を閉めてから庫内ガス濃度が設定値まで復帰するのに要する時間である。
ガス供給チューブ11は、前記断熱層5 内に配管されている。ガス供給チューブ11の一部、即ち、ガス供給口11a 側の部分は前記ジャケット4 に沿って這うように配管されている。
【0019】
これによってガス供給チューブ11内を流れる炭酸ガス温度をジャケット4 により昇温し、庫内の培養室4aにガスが放出されるときのガス温度を庫内ガス温度に近づける。このように、前記ジャケット4 は前記供給口11a に至るガス供給チューブ11を含む供給路の炭酸ガスの温度を庫内温度に近づける加熱手段としても機能する。このとき、前記ジャケット4 に沿って這わす長さは、前記最小供給量と1回分の吹きだし量との関係で決定する。
前記供給口11a に至るガス供給路を開閉してガス供給チューブ11に流れるガスの流量を調節し、庫内へ供給されるガスの供給量を調節する電磁弁13が庫の外側のガス供給チューブ11に設けられている。
【0020】
前記ジャケット4 内の水位及び水温を検出する水位センサ21及び水温センサ15が設けられている。
前記加温ヒータ6 、炭酸ガスセンサ10、庫内温度センサ12、電磁弁13、水位センサ21及び水温センサ15は、前記マイクロプロセッサ等の制御部16によって制御される。
例えば、前記制御部16は、前記炭酸ガスセンサ10が前記供給口11a からの炭酸ガス濃度が設定値に達したことを検出すると前記電磁弁13を閉じ、庫内の炭酸ガス濃度が設定値よりも低くなったことを検出すると前記電磁弁13を開くという開閉動作を繰り返すように、前記炭酸ガスセンサ10の出力に基づいて前記電磁弁13を開閉させる。
【0021】
また、培養室4aの背面側に、特に、前記センサユニット9 周辺に、培養トレイ及び/又は試料棚7 を設置しない空間(二点鎖線で区切られた部分参照、以下、ダクトという)18を設ける。この部分の拡散を速めることにより、庫内背面に設置された炭酸ガスセンサがより速く、より正確な濃度を感知できるようにする。
【0022】
次に、前記センサユニット9 内の様子を図2及び図3 を用いて説明する。図2は図1 のA 矢視図である。センサユニット9 内が見えるように部分的に断面図となっている。図3 は、図2 のB−B 線断面図である。
センサユニット9は、センサ取付板18、センサカバー19、センサユニットパッキン20を有している。
センサ取付板18の前面に、炭酸ガスセンサ10、ガス供給口11a が取り付けられて突出している。そして、庫内温度センサ12からの温度信号を導く導線12b がセンサ取付板18を貫通している。前記炭酸ガスセンサ10及びガス供給口11a の取付部及び前記導線12b の貫通部からガスが漏れることのないように密閉されている。
【0023】
センサ取付板18の背面側には、サンプリングポート14、ガス供給口11a にそれぞれ接続されたサンプリングチューブ14a 及びガス供給チューブ11が突出している。サンプリングチューブ14a 及びガス供給チューブ11並びに導線12b は前記ジャケット4 の孔4bに通されている。
前記センサ取付板18は、庫内のガスが前記ジャケット4 の孔4bから漏れることのないように、パッキン20を介して、前記ジャケット4 の孔4bを覆うように取り付けられている。
【0024】
前記炭酸ガスセンサ10とガス供給口11a は庫内の左右方向に並べて取り付けられている。前記炭酸ガスセンサ10はガス供給口11a の近辺であって、前記供給口11a からの炭酸ガスが直接ではないが当たる位置に設けられている。言い換えれば、前記供給口から炭酸ガスが供給されるとき、最初に濃度が高くなり易い位置に配置されている。
ガス供給口11a から直接炭酸ガスセンサ10にガスが吹き付けられることのないように、供給口11a は庫内の上下方向に開口するようにT字型のものが採用されている。
【0025】
前記センサ取付板18の前面上の炭酸ガスセンサ10、ガス供給口11a 、導線12b を覆うように、センサカバー19がセンサ取付板18に取り付けられている。
前記センサカバー19の前面にはガス放出口19a が複数設けられている。前記センサカバー19の側面には、シリコンチューブ12a で保護された庫内温度センサ12が取り付けられている。前記センサ取付板18に設けられた前記導線12b と庫内温度センサ12は接続されている。
このように、本実施形態では、一つのセンサユニット9 内に、炭酸ガスセンサ10とガス供給口11a とサンプリングポート14が設けられている。
【0026】
上記構造の炭酸ガス培養器の作動を説明する。
制御部16は最初に水温センサ15からの電気信号に基づいて加温ヒータ6 を制御して培養室4a内の温度を所定の値に調整する。培養室4a内の温度が所定の温度に達し、旦つ、湿度が飽和安定状態に到達したとき、熱伝導率検出式炭酸ガスセンサ10からの電気信号の値を基準値として培養室4a内の炭酸ガス濃度を検知しながら電磁弁13を制御して図示しないガスボンベから炭酸ガスを庫内へ供給する。このときの温度及び湿度の制御は移動平均法により行う。
【0027】
ガス供給の際、供給ガスを炭酸ガスセンサ10に噴きつけ、一時的に炭酸ガスセンサ10の感度を設定値よりも高めることにより、ガス供給をOFF にする。このOFF 時間を利用してガスの拡散時間を稼ぐ。ガスが庫内に拡散してガス濃度が設定値よりも低くなったことを感知すると、再び、ガス供給を自動的に始める。この後、このようなガス供給のON/OFFを繰り返す。
但し、ガスセンサ10に対してあまり直接的に供給ガスを噴き付けると、ガス濃度に大きなピークが発生し、制御部16からの指示値が大きく変動するので、噴き付け方を工夫する。
【0028】
例えば、炭酸ガスの一部を吹き上げるようにT字型供給口11a を使用して上下方向にガスを噴出する。即ち、ガスセンサ10が設けられる方向に対して垂直な方向にガスを噴出するようにガス供給口11a の方向を定める。
そして、吹き上げられた炭酸ガスが降りかかる位置に前記炭酸ガスセンサ10を配置する。
こうすれば、供給口11a の左右方向に位置するガスセンサ10にあまりに直接的にガスが噴きつけられることがなく、ガス濃度に大きなピークが発生し、制御部16からの指示値が大きく変動することがない。
【0029】
尚、上方だけに噴出する供給口11a を採用して炭酸ガスの全部を吹き上げる構成にしてもよい。下方だけに噴出する供給口11a を採用して炭酸ガスの全部を吹き下げる構成にしてもよい。庫内の濃度の均一化を速くするには上方に吹き上げることが好ましい。
【0030】
図4 を参照しつつ具体的に説明する。図4は本実施形態におけるガス供給のON/OFFの様子を示すグラフである。ガス供給のON/OFFは電磁弁13の開閉によって行う。設定値濃度は5%である。
本実施形態の場合、センサユニット9 内が先に炭酸ガスで充満するので、ガスセンサ10が、実際の庫内濃度よりも高いセンサユニット9 内の濃度を感知してガスの供給を止める(T1参照)。このように、一時的に炭酸ガスセンサ10の感度を設定値よりも高める。
【0031】
センサユニット9 から庫内へガスが拡散して、ガス濃度が設定値よりも低くなったことをガスセンサ10が感知すると、再び自動的にガス供給を始める(T2参照)。
そして、ガスセンサ10が再び設定値であることを感知すると、ガス供給を止める(T3参照)。このようなガス供給のON/OFFを繰返す(T4,T5,T6,T7 参照)。T1−T2 間は最初であるので長いが、T3−T4 間及びT5−T6 間と次回からは略同じ周期でON/OFFが繰返される。
上記のようにガス供給が制御されると、本実施形態にかかわる炭酸ガス培養器が自然対流方式を採用したものであっても庫内環境の迅速な均一化が可能である。
【0032】
【実施例】
次に、実施例を説明する。内容量28リットルの小型の炭酸ガス培養器において、熱伝導率検出式炭酸ガスセンサを庫内背面に設置し、背面側に40mmのダクトを設けた。また供給ガス用キャピラリーチューブとして1mm(短径) ×3mm(長径) のビニールチューブを10m 巻いてウォータージャケット4 天井部に設置した。ガス噴出しは真上と真下に同時に噴出すようT字型コネクタを使用した。
ガス供給圧50kPa で運転した場合、庫内の炭酸ガス濃度は±0.2%以内で制御された。また、外扉2 が30秒開放された後、外扉2 を閉めてガス濃度が設定値に復帰するまでの時間は6 分以内であった。これは実用上問題ない範囲である。
【0033】
【発明の効果】
本発明の炭酸ガス培養器によれば、自然対流方式を採用しているにもかかわらず、微風循環方式を採用した炭酸ガス培養器と同等のガス制御性及び復帰性を持たせることができる。
更に、自然対流方式なので、庫内環境をより穏やかに、自然に近い状態に近づけることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る炭酸ガス培養器の断面図
【図2】図2は図1 のA 矢視図
【図3】図2 のB−B 線断面図
【図4】本実施形態におけるガス供給のON/OFFの様子を示すグラフ
【符号の説明】
10 ガスセンサ
11a 供給口
13 弁
14 サンプリングポート
16 制御部

Claims (5)

  1. 庫内環境が自然対流によって均一化される炭酸ガス培養器であって、
    庫内に向けて炭酸ガスを吹き出す供給口と、前記供給口に至るガス供給路を開閉する弁と、庫内の炭酸ガス濃度を検出するガスセンサと、前記ガスセンサの出力に基づいて前記弁を開閉させる制御部とを備え、
    前記ガスセンサは、前記供給口からの炭酸ガスが当たる位置に設けられ、前記制御部は、前記ガスセンサが前記供給口からの炭酸ガス濃度が設定値に達したことを検出すると前記弁を閉じ、庫内の炭酸ガス濃度が設定値よりも低くなったことを検出すると前記弁を開くという開閉動作を繰り返すように制御する炭酸ガス培養器。
  2. 前記供給口は炭酸ガスの全部又は一部を吹き上げる構成であり、吹き上げられた炭酸ガスが降りかかる位置に前記ガスセンサが配置されている請求項1に記載の炭酸ガス培養器。
  3. 前記供給口に至るガス供給路は、キャピラリーチューブを含んで形成され、前記供給口からの庫内に供給される流量が前記キャピラリーチューブで調整されるように構成されている請求項1又は2に記載の炭酸ガス培養器。
  4. 前記供給口に至るガス供給路に炭酸ガスの温度を庫内温度に近づける加熱手段が設けられた請求項1乃至3に記載のいずれかの炭酸ガス培養器。
  5. 前記加熱手段が、前記供給路を形成するキャピラリーチューブを庫内温度調整用のジャケットに沿わせることにより形成されている請求項4に記載の炭酸ガス培養器。
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