JP2005006009A - 外部出力機能付き携帯電話機及び音声外部出力装置 - Google Patents
外部出力機能付き携帯電話機及び音声外部出力装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】複雑な装置や配線を用いることなく、発信者が留守録音している会話の内容を受信者が携帯電話機を取ることなくリアルタイムで確認することができる携帯電話機を提供する。
【解決手段】所定時間、受信者が応答しないときに送信者からの音声データを自動的に録音、保存する留守録音手段4と、留守録音手段4の動作に対応して、前記送信者から送信されてきた音声データを外部機器に出力する外部出力手段6と、前記音声データを記憶する記憶手段5と、を備えたことを特徴とする外部出力機能付き携帯電話機A。
【選択図】 図 1
【解決手段】所定時間、受信者が応答しないときに送信者からの音声データを自動的に録音、保存する留守録音手段4と、留守録音手段4の動作に対応して、前記送信者から送信されてきた音声データを外部機器に出力する外部出力手段6と、前記音声データを記憶する記憶手段5と、を備えたことを特徴とする外部出力機能付き携帯電話機A。
【選択図】 図 1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
本発明は、音声信号を携帯電話機の電波以外の方法で外部機器に発信する外部出力機器付き携帯電話機に関するものである。
【0003】
【従来の技術】
現在、携帯電話機は広く普及しており、該携帯電話機は電波の届く範囲にある限り場所、時間等の制約を受けることなく、電話をかけたり、電話を受けたりすることが可能である。
【0004】
しかしながら、携帯電話機のベルが聞こえないときや、料理等で火を扱っており火の前から離れることができない等、前記携帯電話機が電波を受信しているにもかかわらず電話を受けることができない場合がある。これらの場合において要件が伝わらないという問題点を解決するために、電話をかけた相手からの要件を一時的に録音、保管しておき、後ほど、改めて保管してある要件を確認する留守番電話機能がよく用いられている。
【0005】
また、自動車を運転しているときに携帯電話機にて通話をするのは非常に危険であり、法律により禁止されている。前記携帯電話機の中には自動車運転中の設定(以下、ドライブモードという)を備えているものがある。前記ドライブモードは、前記送信者に対し電話を受ける側の人間が自動車運転中であり、電話に出ることができない旨のアナウンスが流れた後、前記留守番電話機能に切り替わり、電話の要件を録音するものである。
【0006】
また、イヤホーン及びマイクを有し前記携帯電話機を手で保持し耳にあてがわなくても通話できる通話専用の機器、いわゆる、ハンズフリーユニットが用いられることもある。ハンズフリーユニットを用いた場合、自動車運転中であっても、安全に且つ合法的に電話を受けることができる。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−118661号公報
【特許文献2】
特開平5−252255号公報
【特許文献3】
特開平9−307884号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記携帯電話機をドライブモードにしているときに、緊急の要件で該携帯電話機に電話したときにも自動車運転中のアナウンスが流れ、留守番電話機能に切り替わる。留守番電話機能に保存されたメッセージを電話を受ける側がすぐに気づけばよいが、気づかない場合も多くその場合、緊急の要件だけに非常に大きな問題となることが多い。
【0009】
また、前記ハンズフリーユニットを用いている場合、電話で伝えられる要件をその場でうけることができ、会話することも可能であるが、常時片方又は両方の耳が塞がっており外部の音が聞こえない場合もあり、運転中に危険な状況になる場合がある。また、常にイヤホーン及びマイクのケーブルが頭部近傍に垂れているため、頭部の動きを制限したり、該ケーブルが車内の各部と干渉したりして危険な状態になる場合がある。
【0010】
そこで本発明は、複雑な装置や配線を用いることなく、発信者が留守録音している会話の内容を受信者が携帯電話機を取ることなくリアルタイムで確認することができる携帯電話機を提供することを目的とする。
【0011】
また、本発明は、簡単な操作で、携帯電話機の留守録音機能にて録音、保存されている音声信号を外部機器のスピーカに出力することができる携帯電話機を提供することを目的とする。
【0012】
また本発明は、留守録音機能を有する携帯電話機に、留守録音中の音声を外部機器スピーカで確認できる機能を付加することができる音声外部出力装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、音声信号を外部機器に出力するための外部出力機能付き携帯電話機であって、所定時間、受信者が応答しないときに送信者からの音声信号を音声データとして自動的に録音、保存する留守録音手段と、前記留守録音手段の動作に対応して、前記送信者から送信されてきた音声信号を外部機器に出力する外部出力手段と、前記音声データを記憶するための記憶手段と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
この構成によると、携帯電話機にかかってきた電話の内容を音声信号として外部機器(カーオーディオやラジオカセット等)に出力し、該外部機器のスピーカより音声を出力するので携帯電話機の通話用スピーカで聞き取るよりも聞き取りやすく、それだけ用件が間違いなく伝わる。また外部機器より出力するので周りにいる人間に同時に同一内容を伝えることが可能である。
【0015】
前記記憶手段は音声データのみを記憶するものである必要はなく、電話帳データや写真データ等の各種データを保存できるものを広く採用することが可能である。例えば、記憶手段として内蔵メモリ及び外付けメモリ等を挙げることができる。
【0016】
また本発明は、上記構成の外部出力手段において、前記送信者から送信されてきた音声信号をリアルタイムで外部機器に出力することを特徴としている。
【0017】
この構成によると、受信者が取り込み中で手を話せなくても、音声信号が音声データとして留守録音手段にて録音され、その後、時間がたってから受信者に確認されるのではなく、送信者が送信してきた音声信号をそのときにリアルタイムで確認することができるので、緊急の要件に対しても速やかに対応することが可能である。
【0018】
さらに本発明は、前記送信者から送信されてきた音声信号を音声データとして前記留守録音手段にて前記記憶手段に記憶させると同時に、前記音声信号を前記外部出力手段で外部機器に出力することを特徴とする。
【0019】
この構成によると、送信者が伝えようとしている用件をリアルタイムで聞くことが可能であり、緊急の用件に早急に対応できると共に、前記音声データを前記記憶手段に記憶させているので一度で聞き取りにくかった用件を何度も繰り返して聞くことが可能である。
【0020】
また、前記送信者から送信されてきた音声信号を音声データとして留守録音手段で録音するか又は前記音声信号を前記外部出力手段で外部機器に出力するかのどちらか一方を行うようにするものを例示できる。
【0021】
この構成によると、他の音声データやメモ等で携帯電話機の記憶手段の記憶容量に空きがないとき等、留守録音できない場合や留守録音したくない場合でも音声信号を外部機器に出力でき、電話があったが用件が伝わらない状況になることを回避することが可能である。
【0022】
また、外部機器の音声記録装置(カセットレコーダ、MDレコーダ等)に記録してもよい。この場合、携帯電話機を家において外出してしまった場合でも、外部機器の記録装置に取り付けられた記憶媒体に音声データが記録されているので、記録媒体を再生することで送信者の用件を確認することが可能である。記録媒体を持ち運べば、車の中のカーオーディオや電車等の中でポータブルプレーヤ等を用いて確認することも可能である。
【0023】
また、前記送信者からの音声信号を前記外部出力手段にて出力するか否かを指定するモード設定手段を有していてもよい。
【0024】
また本発明は前記外部出力手段として、前記音声信号にFM変調を施してFM波に重畳して送信するものを例示できる。また、FM変調を施して送信するものだけでなく、赤外線を使うもの等、携帯電話機の回線電波を出力する以外の方法で音声信号を出力するものを広く採用することができる。その中でも、携帯電話機に搭載するものであるため、小型軽量な構成のものがより好ましい。
【0025】
また、前記携帯電話機は、前記留守録音手段にて予め録音されている送信者からの音声データを音声信号として、外部出力手段にて前記外部機器に出力するものを例示できる。
【0026】
この構成によると、前記記憶手段に保存されている音声データを音声信号として外部機器に出力することが可能であり、外出先で記憶した音声データを帰って整理したりすることが可能である。
【0027】
前記外部出力手段は、前記音声信号にFM変調を施してFM波に重畳して送信するものを例示できる。
【0028】
この構成によると、外部機器としてあらゆる場面で用いられているFMチューナを用いることが可能であるので、自動車の中、家の中等あらゆる場面で、本発明にかかる携帯電話機の外部出力機能を利用することができる。
【0029】
また本発明は、前記携帯電話機の留守録音手段と連動し、該携帯電話機に送信されてきた音声データを該携帯電話機以外の外部機器に出力するための、外部出力手段を有しており、前記携帯電話機と所定の方法で接続することで前記外部機器に携帯電話機の音声データを音声信号として出力することが可能である音声外部出力装置を提供することができる。
【0030】
この構成によると、予め外部出力機能を有していない携帯電話機にも後付で外部出力機能を追加することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明にかかる外部出力機能付き携帯電話機の概略配置を示すブロック図である。
【0032】
図1に示す外部出力機能付き携帯電話機Aは、電波を受信するアンテナAntと、表示手段であるの液晶パネル1と、電話番号や各種設定等を入力するための入力手段である入力キー2と、音声を入力又は呼び出し音、受話音等を出力する音声入出力手段3と、受信者が携帯電話機に出られないときに要件を録音し、保存するための留守録音手段4と、よく電話をかける相手のプロフィール及び電話番号や、留守録音の内容等を記憶するための記憶手段であるメモリ5と、アンテナAntにて受信した音声信号を、伝送波に重畳させて後述の外部機器GSに発信する外部出力手段であるFM発信回路6と、上述の各手段の動作を制御する制御手段Contと、携帯電話機Aに電力を供給する電源7と、受信した電波を音声信号に変換する信号変換手段8とを有している。
【0033】
留守録音手段4は、受信者が電話に出られないときに、アンテナAntにて、受信し、変換された音声信号を、携帯電話機Aのメモリ5に録音し、保存する処理を行うものである。留守録音手段4は携帯電話機Aの動作モードが留守録音モードの時に駆動するものであり、留守録音手段4が駆動しているときは、電波を受信して使用者が任意に決めた時間経過した後、電話がつながり、受信者が電話に出られない旨のアナウンスが流れた後に、留守録音が開始される。
【0034】
音声入出力手段3は、電波を受信し着信したことを知らせる第1のスピーカ31と、受信した音声データを音声として出力する第2スピーカ32と、音声を捉えて音声信号に変換するマイク33とを備えている。
【0035】
また、携帯電話機Aは、留守録音手段4が留守録音を開始した時点でFM発信回路6を用いて、アンテナAntより受信した信号を外部機器GSに出力する外部出力モードを備えている。外部出力モードがONのときに、携帯電話機Aが電波を受信したときは、留守録音手段4にてメモリ5に録音される留守録音音声信号を、FM発信回路6にも送り、伝送波に重畳させ外部機器に対して出力する。
【0036】
FM発信回路6として、それには限定されないがここでは、音声信号をFM変調して外部機器に発信するFM発信回路6を用いている。また、これ以外にも、音声信号を外部機器GSに出力するものを広く採用することが可能である。その中でも、携帯電話機Aの搭載するものであることを考慮すると、小型軽量のものが望ましい。
【0037】
FM発信回路6は、音声信号を変調するときに、アンテナAntで受信した音声信号を一度アナログ音声信号に変換してその後FM変調して外部機器GSに発信してもよく、携帯電話機Aがデジタルの場合、アンテナAntで受信したデジタル信号をそのままFM発信回路6にて変調して外部機器GSに発信してもよい。
【0038】
図2に本発明にかかる携帯電話機と外部機器の概略配置のブロック図を示す。図2に示す携帯電話機Aは図1に示す携帯電話機Aと同じ構成であり、同じ部分には同じ符号が付してある。
【0039】
通常の携帯電話機Aでの会話は、アンテナAntにて電波を受信し、受信した電波を信号変換手段8にて音声信号に変換し、音声入出力手段3にて音声として出力する。また、これとは別に外部出力モードの場合、音声入出力手段3にて入力された音声は、信号変換手段8にて電波に変換されて、FM発信回路に送られFM変調された後FMアンテナFantより発信される。
【0040】
また留守録音モードの場合、アンテナAntにて電波を受信し、受信者が任意に設定した時間呼び出し音が流れたあと、電話に出られない旨のアナウンスが流れて、留守録音手段4が、音声信号をメモリ5に記憶させていく。そのとき、液晶パネル1に留守録音がある旨を表示する。その後、受信者の要求にしたがって、メモリ5に記憶された留守録音を音声入出力手段3に送信して、音声入出力手段3の第2のスピーカ32より音声として出力する。
【0041】
また、外部出力モードの場合、留守録音手段4が音声信号をメモリ5に記憶するときに、音声信号をFM発信回路6にも送信し、音声信号はFM発信回路6にてFM変調され、FM変調された音声信号が外部機器GSに発信される。外部機器GSのFM用アンテナGSaで受信された信号はFMチューナFtに送られ、外部スピーカGSpより音声として出力される。このとき、留守録音手段4は発信者からの信号をメモリ5に記憶しておいてもよく、また、記憶はせずに、外部スピーカGSpより出力するだけでもよい。また、FMチューナFtに接続されたカセットレコーダやMDレコーダ(図示は省略)といった記録用機器に信号を送り記録してもよい。
【0042】
留守録音モード又は外部出力モードにおいて、メモリ5に記憶された音声信号を出力する場合、携帯電話機Aに設けられた音声入出力手段3より音声出力することができると共に、音声信号をFM発信回路6に送信し、FM変調した後に外部機器GSに発信することで、外部スピーカGSpより音声として出力することができる。すなわち、予め、録音されている音声信号も、外部機器GSに送信して、外部機器のスピーカGSpより出力することが可能である。
【0043】
図3に本発明にかかる携帯電話機の動作を表すフローチャートを示す。
図3示すフローチャートは留守録音モード、外部出力モードの場合の携帯電話機の動作を示すものである。最初に、携帯電話機Aが電波を受信し(ステップS11)、電波を音声信号に変換する(ステップS12)。その後、携帯電話機Aが留守録音モード又は外部出力モードであるかどうか確認する(ステップS13)。携帯電話機Aが留守録音モード又は外部出力モードいずれでもない場合(ステップS13においてNOの場合)、携帯電話機Aは一般的な携帯電話機として動作する(ステップS14)。
【0044】
携帯電話機Aが留守録音モード又は外部出力モードの場合(ステップS13でYESの場合)、留守録音手段4を起動する(ステップS15)。そして、外部出力モードかどうか判断する(ステップS16)。外部出力モードの場合(ステップS16でYESの場合)、音声信号は、FM発信回路6に送られる(ステップS17)。また、ステップS17にて音声信号をFM発信回路6に送信すると共に、留守録音手段4にも送信し、メモリ5に記憶させる(ステップS18)。FM発信回路6に送られた音声信号をFM変調し(ステップS19)、外部機器GSに送信する(ステップS110)。これにより外部機器GSより音声を出力することができる。
【0045】
留守録音モードの場合(ステップS16にてNOの場合)留守録音手段4が音声信号をメモリ5に記憶させる(ステップS111)。以上の動作が、留守録音モード又は外部出力モードのときの携帯電話機の動作である。
【0046】
例えば、自動車運転中に携帯電話機が電波を受信しても安全上、電話を取ることができないが、上記のように音声信号を外部機器(ここではカーステレオ)に微弱FM電波として発信し、このFM電波をカーステレオで受信してカーステレオに接続されたスピーカで音声として出力することが可能である。これにより、留守録音として録音されるべき要件を録音されるときにリアルタイムで聞くことが可能であり、緊急な要件の場合、自動車を停止させて折り返し電話をかける等の迅速な対応が可能である。
【0047】
また、受信者がカーステレオで別のソース(CD、MD、ラジオ等)を聞いているときでも、携帯電話機の呼び出し音はなるので、呼び出し音が鳴ったときにFMチューナをあらかじめ設定されている周波数にチューニングをあわせることで、カーステレオのスピーカより留守録音をリアルタイムで聞くことが可能である。また、携帯電話機の呼び出し音がなったときに、FMチューナを前記周波数に切り替えるので、FMチューナからのノイズを気にしなくてもよい。
【0048】
図4に携帯電話機の動作の他の例のフローチャートを示す。図4に示す携帯電話機の動作は留守録音手段にて録音された音声信号を、FM発信回路6を用いて外部機器GSに出力するものである。
【0049】
記録媒体に記録された音声データをメモリ5より読み出し(ステップS21)、音声信号に変換する(ステップS22)。読み出した音声信号をFM発信回路6に送信する(ステップS23)。このとき、音声信号は音声入出力手段3に送信され(ステップS24)、携帯電話機Aの音声入出力手段3にて、音声として出力される(ステップS25)。それと同時に、FM発信回路6に送信された音声信号はFM変調され(ステップS26)、外部出力機器GSにFM波として発信される(ステップS27)。これにより、受信者が携帯電話機Aに着信があったときに電話に出ることができず、発信者からの音声信号を携帯電話機の留守録音モードでメモリ5に記憶した場合であっても、その音声信号を外部機器GSの大出力(携帯電話機Aの音声入出力手段に比べて)のスピーカにて再現することができ、重要な用件を聞き取りやすい。また、外部機器GSの近くにいる人間全員に同時に要件を伝えることも可能である。
【0050】
図5に携帯電話機の動作のさらに他の例のフローチャートを示す。
まず、携帯電話機Aが電波を受信し(ステップS31)、電波を音声信号に変換する(ステップS32)。その後、携帯電話機Aが留守録音モード又は外部出力モードであるかどうか確認する(ステップS33)。携帯電話機Aが留守録音モード又は外部出力モードいずれでもない場合(ステップS33においてNOの場合)、携帯電話機Aは一般的な携帯電話機として動作する(ステップS34)。
【0051】
携帯電話機Aが留守録音モード又は外部出力モードの場合(ステップS33でYESの場合)、留守録音手段4を起動する(ステップS35)。そして、外部出力モードかどうか判断する(ステップS36)。外部出力モードの場合(ステップS36でYESの場合)、音声信号は、FM発信回路6に送られる(ステップS37)。FM発信回路6に送られた音声信号をFM変調し(ステップS38)、外部機器GSに送信する(ステップS39)。これにより外部機器GSより音声を出力することができる。
【0052】
また、携帯電話機Aが留守録音モードの場合(ステップS36でNOの場合)、音声信号はFM発信回路6に送信されずに、留守録音手段4にてメモリ5に記憶される(ステップS310)。
【0053】
本実施例によると、外部出力モードでFM発信回路6より外部に音声信号が出力されたときは、携帯電話機のメモリ5に記憶させず、留守録音モードのときのみメモリ5に記憶させるものである。例えばメモリ5の記憶容量が留守録音やその他のデータで満杯のときは、FM発信回路6より外部機器に出力するモードとなるようにしておけば、メモリ5の容量が足らずに用件が伝えきれないといった問題が発生しなくなる。また、外部機器GSに取り付けられているカセット、MD等の記録媒体に録音するようにしてもよい。この場合、携帯電話機の電波が届かないところでも、記録媒体の再生装置さえあれば、留守録音の内容を確認することが可能である。
【0054】
図6に本発明にかかる音声外部出力装置と携帯電話機及び外部機器の概略配置のブロック図を示す。外部機器は図2に示すブロック図と同様の構造であり実質上同一の部分には同一の符号が付してある。
【0055】
図6に示す音声外部出力装置OPは、携帯電話機Bからの音声信号をFM変調させ、FM波として外部機器GSに送信するFM発信回路6’と、制御装置Cont’を備えている。
【0056】
音声外部出力装置OPは携帯電話機Bの信号変換手段8及び留守録音手段4に接続されており、留守録音手段4に同期して、信号変換手段8から音声信号を受けてFM発信回路6’からFM変調された音声信号を発信するものである。
【0057】
これにより、外部出力機能を持たない携帯電話機(既存の携帯電話機)にも外部出力機能を付加することができる。
【0058】
【発明の効果】
本発明によると、複雑な装置や配線を用いることなく、発信者が留守録音している会話の内容を受信者が携帯電話機に出なくともリアルタイムで外部機器(例えばホームオーディオ、カーオーディオ等)に出力し、確認することができる携帯電話機を提供することができる。
【0059】
また本発明によると、簡単な操作で、携帯電話機の留守録音機能にて録音、保存されている音声信号を外部機器のスピーカに出力することができる携帯電話機を提供することができる。
【0060】
さらに本発明によると、留守録音機能を有する携帯電話機に、留守録音中の音声を外部機器スピーカで確認できる機能を付加することができる音声外部出力装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる外部出力機能付き携帯電話機の概略配置を示すブロック図である。
【図2】図1に示す外部出力機能付き携帯電話機と外部機器の関係を示す概略ブロック図である。
【図3】図1に示す外部出力機能付き携帯電話機の動作の1例を示すフローチャートである。
【図4】図1に示す外部出力機能付き携帯電話機のメモリ内の音声データを外部出力機能で外部機器に出力する手順を示すフローチャートである。。
【図5】図1に示す外部出力機能付き携帯電話機の動作の他の例を示すフローチャートである。
【図6】本発明にかかる音声外部出力装置と携帯電話機及び外部機器の関係を示す概略ブロック図である。
【符号の説明】
A 携帯電話機
1 液晶パネル
2 入力キー
3 音声入出力手段
31 第1のスピーカ
32 第2のスピーカ
33 マイク
4 留守録音手段
5 メモリ
6 FM発信回路
7 電源
GS 外部機器
Ft FMチューナ
GSp 外部機器に接続されたスピーカ
【発明の属する技術分野】
【0002】
本発明は、音声信号を携帯電話機の電波以外の方法で外部機器に発信する外部出力機器付き携帯電話機に関するものである。
【0003】
【従来の技術】
現在、携帯電話機は広く普及しており、該携帯電話機は電波の届く範囲にある限り場所、時間等の制約を受けることなく、電話をかけたり、電話を受けたりすることが可能である。
【0004】
しかしながら、携帯電話機のベルが聞こえないときや、料理等で火を扱っており火の前から離れることができない等、前記携帯電話機が電波を受信しているにもかかわらず電話を受けることができない場合がある。これらの場合において要件が伝わらないという問題点を解決するために、電話をかけた相手からの要件を一時的に録音、保管しておき、後ほど、改めて保管してある要件を確認する留守番電話機能がよく用いられている。
【0005】
また、自動車を運転しているときに携帯電話機にて通話をするのは非常に危険であり、法律により禁止されている。前記携帯電話機の中には自動車運転中の設定(以下、ドライブモードという)を備えているものがある。前記ドライブモードは、前記送信者に対し電話を受ける側の人間が自動車運転中であり、電話に出ることができない旨のアナウンスが流れた後、前記留守番電話機能に切り替わり、電話の要件を録音するものである。
【0006】
また、イヤホーン及びマイクを有し前記携帯電話機を手で保持し耳にあてがわなくても通話できる通話専用の機器、いわゆる、ハンズフリーユニットが用いられることもある。ハンズフリーユニットを用いた場合、自動車運転中であっても、安全に且つ合法的に電話を受けることができる。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−118661号公報
【特許文献2】
特開平5−252255号公報
【特許文献3】
特開平9−307884号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記携帯電話機をドライブモードにしているときに、緊急の要件で該携帯電話機に電話したときにも自動車運転中のアナウンスが流れ、留守番電話機能に切り替わる。留守番電話機能に保存されたメッセージを電話を受ける側がすぐに気づけばよいが、気づかない場合も多くその場合、緊急の要件だけに非常に大きな問題となることが多い。
【0009】
また、前記ハンズフリーユニットを用いている場合、電話で伝えられる要件をその場でうけることができ、会話することも可能であるが、常時片方又は両方の耳が塞がっており外部の音が聞こえない場合もあり、運転中に危険な状況になる場合がある。また、常にイヤホーン及びマイクのケーブルが頭部近傍に垂れているため、頭部の動きを制限したり、該ケーブルが車内の各部と干渉したりして危険な状態になる場合がある。
【0010】
そこで本発明は、複雑な装置や配線を用いることなく、発信者が留守録音している会話の内容を受信者が携帯電話機を取ることなくリアルタイムで確認することができる携帯電話機を提供することを目的とする。
【0011】
また、本発明は、簡単な操作で、携帯電話機の留守録音機能にて録音、保存されている音声信号を外部機器のスピーカに出力することができる携帯電話機を提供することを目的とする。
【0012】
また本発明は、留守録音機能を有する携帯電話機に、留守録音中の音声を外部機器スピーカで確認できる機能を付加することができる音声外部出力装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、音声信号を外部機器に出力するための外部出力機能付き携帯電話機であって、所定時間、受信者が応答しないときに送信者からの音声信号を音声データとして自動的に録音、保存する留守録音手段と、前記留守録音手段の動作に対応して、前記送信者から送信されてきた音声信号を外部機器に出力する外部出力手段と、前記音声データを記憶するための記憶手段と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
この構成によると、携帯電話機にかかってきた電話の内容を音声信号として外部機器(カーオーディオやラジオカセット等)に出力し、該外部機器のスピーカより音声を出力するので携帯電話機の通話用スピーカで聞き取るよりも聞き取りやすく、それだけ用件が間違いなく伝わる。また外部機器より出力するので周りにいる人間に同時に同一内容を伝えることが可能である。
【0015】
前記記憶手段は音声データのみを記憶するものである必要はなく、電話帳データや写真データ等の各種データを保存できるものを広く採用することが可能である。例えば、記憶手段として内蔵メモリ及び外付けメモリ等を挙げることができる。
【0016】
また本発明は、上記構成の外部出力手段において、前記送信者から送信されてきた音声信号をリアルタイムで外部機器に出力することを特徴としている。
【0017】
この構成によると、受信者が取り込み中で手を話せなくても、音声信号が音声データとして留守録音手段にて録音され、その後、時間がたってから受信者に確認されるのではなく、送信者が送信してきた音声信号をそのときにリアルタイムで確認することができるので、緊急の要件に対しても速やかに対応することが可能である。
【0018】
さらに本発明は、前記送信者から送信されてきた音声信号を音声データとして前記留守録音手段にて前記記憶手段に記憶させると同時に、前記音声信号を前記外部出力手段で外部機器に出力することを特徴とする。
【0019】
この構成によると、送信者が伝えようとしている用件をリアルタイムで聞くことが可能であり、緊急の用件に早急に対応できると共に、前記音声データを前記記憶手段に記憶させているので一度で聞き取りにくかった用件を何度も繰り返して聞くことが可能である。
【0020】
また、前記送信者から送信されてきた音声信号を音声データとして留守録音手段で録音するか又は前記音声信号を前記外部出力手段で外部機器に出力するかのどちらか一方を行うようにするものを例示できる。
【0021】
この構成によると、他の音声データやメモ等で携帯電話機の記憶手段の記憶容量に空きがないとき等、留守録音できない場合や留守録音したくない場合でも音声信号を外部機器に出力でき、電話があったが用件が伝わらない状況になることを回避することが可能である。
【0022】
また、外部機器の音声記録装置(カセットレコーダ、MDレコーダ等)に記録してもよい。この場合、携帯電話機を家において外出してしまった場合でも、外部機器の記録装置に取り付けられた記憶媒体に音声データが記録されているので、記録媒体を再生することで送信者の用件を確認することが可能である。記録媒体を持ち運べば、車の中のカーオーディオや電車等の中でポータブルプレーヤ等を用いて確認することも可能である。
【0023】
また、前記送信者からの音声信号を前記外部出力手段にて出力するか否かを指定するモード設定手段を有していてもよい。
【0024】
また本発明は前記外部出力手段として、前記音声信号にFM変調を施してFM波に重畳して送信するものを例示できる。また、FM変調を施して送信するものだけでなく、赤外線を使うもの等、携帯電話機の回線電波を出力する以外の方法で音声信号を出力するものを広く採用することができる。その中でも、携帯電話機に搭載するものであるため、小型軽量な構成のものがより好ましい。
【0025】
また、前記携帯電話機は、前記留守録音手段にて予め録音されている送信者からの音声データを音声信号として、外部出力手段にて前記外部機器に出力するものを例示できる。
【0026】
この構成によると、前記記憶手段に保存されている音声データを音声信号として外部機器に出力することが可能であり、外出先で記憶した音声データを帰って整理したりすることが可能である。
【0027】
前記外部出力手段は、前記音声信号にFM変調を施してFM波に重畳して送信するものを例示できる。
【0028】
この構成によると、外部機器としてあらゆる場面で用いられているFMチューナを用いることが可能であるので、自動車の中、家の中等あらゆる場面で、本発明にかかる携帯電話機の外部出力機能を利用することができる。
【0029】
また本発明は、前記携帯電話機の留守録音手段と連動し、該携帯電話機に送信されてきた音声データを該携帯電話機以外の外部機器に出力するための、外部出力手段を有しており、前記携帯電話機と所定の方法で接続することで前記外部機器に携帯電話機の音声データを音声信号として出力することが可能である音声外部出力装置を提供することができる。
【0030】
この構成によると、予め外部出力機能を有していない携帯電話機にも後付で外部出力機能を追加することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明にかかる外部出力機能付き携帯電話機の概略配置を示すブロック図である。
【0032】
図1に示す外部出力機能付き携帯電話機Aは、電波を受信するアンテナAntと、表示手段であるの液晶パネル1と、電話番号や各種設定等を入力するための入力手段である入力キー2と、音声を入力又は呼び出し音、受話音等を出力する音声入出力手段3と、受信者が携帯電話機に出られないときに要件を録音し、保存するための留守録音手段4と、よく電話をかける相手のプロフィール及び電話番号や、留守録音の内容等を記憶するための記憶手段であるメモリ5と、アンテナAntにて受信した音声信号を、伝送波に重畳させて後述の外部機器GSに発信する外部出力手段であるFM発信回路6と、上述の各手段の動作を制御する制御手段Contと、携帯電話機Aに電力を供給する電源7と、受信した電波を音声信号に変換する信号変換手段8とを有している。
【0033】
留守録音手段4は、受信者が電話に出られないときに、アンテナAntにて、受信し、変換された音声信号を、携帯電話機Aのメモリ5に録音し、保存する処理を行うものである。留守録音手段4は携帯電話機Aの動作モードが留守録音モードの時に駆動するものであり、留守録音手段4が駆動しているときは、電波を受信して使用者が任意に決めた時間経過した後、電話がつながり、受信者が電話に出られない旨のアナウンスが流れた後に、留守録音が開始される。
【0034】
音声入出力手段3は、電波を受信し着信したことを知らせる第1のスピーカ31と、受信した音声データを音声として出力する第2スピーカ32と、音声を捉えて音声信号に変換するマイク33とを備えている。
【0035】
また、携帯電話機Aは、留守録音手段4が留守録音を開始した時点でFM発信回路6を用いて、アンテナAntより受信した信号を外部機器GSに出力する外部出力モードを備えている。外部出力モードがONのときに、携帯電話機Aが電波を受信したときは、留守録音手段4にてメモリ5に録音される留守録音音声信号を、FM発信回路6にも送り、伝送波に重畳させ外部機器に対して出力する。
【0036】
FM発信回路6として、それには限定されないがここでは、音声信号をFM変調して外部機器に発信するFM発信回路6を用いている。また、これ以外にも、音声信号を外部機器GSに出力するものを広く採用することが可能である。その中でも、携帯電話機Aの搭載するものであることを考慮すると、小型軽量のものが望ましい。
【0037】
FM発信回路6は、音声信号を変調するときに、アンテナAntで受信した音声信号を一度アナログ音声信号に変換してその後FM変調して外部機器GSに発信してもよく、携帯電話機Aがデジタルの場合、アンテナAntで受信したデジタル信号をそのままFM発信回路6にて変調して外部機器GSに発信してもよい。
【0038】
図2に本発明にかかる携帯電話機と外部機器の概略配置のブロック図を示す。図2に示す携帯電話機Aは図1に示す携帯電話機Aと同じ構成であり、同じ部分には同じ符号が付してある。
【0039】
通常の携帯電話機Aでの会話は、アンテナAntにて電波を受信し、受信した電波を信号変換手段8にて音声信号に変換し、音声入出力手段3にて音声として出力する。また、これとは別に外部出力モードの場合、音声入出力手段3にて入力された音声は、信号変換手段8にて電波に変換されて、FM発信回路に送られFM変調された後FMアンテナFantより発信される。
【0040】
また留守録音モードの場合、アンテナAntにて電波を受信し、受信者が任意に設定した時間呼び出し音が流れたあと、電話に出られない旨のアナウンスが流れて、留守録音手段4が、音声信号をメモリ5に記憶させていく。そのとき、液晶パネル1に留守録音がある旨を表示する。その後、受信者の要求にしたがって、メモリ5に記憶された留守録音を音声入出力手段3に送信して、音声入出力手段3の第2のスピーカ32より音声として出力する。
【0041】
また、外部出力モードの場合、留守録音手段4が音声信号をメモリ5に記憶するときに、音声信号をFM発信回路6にも送信し、音声信号はFM発信回路6にてFM変調され、FM変調された音声信号が外部機器GSに発信される。外部機器GSのFM用アンテナGSaで受信された信号はFMチューナFtに送られ、外部スピーカGSpより音声として出力される。このとき、留守録音手段4は発信者からの信号をメモリ5に記憶しておいてもよく、また、記憶はせずに、外部スピーカGSpより出力するだけでもよい。また、FMチューナFtに接続されたカセットレコーダやMDレコーダ(図示は省略)といった記録用機器に信号を送り記録してもよい。
【0042】
留守録音モード又は外部出力モードにおいて、メモリ5に記憶された音声信号を出力する場合、携帯電話機Aに設けられた音声入出力手段3より音声出力することができると共に、音声信号をFM発信回路6に送信し、FM変調した後に外部機器GSに発信することで、外部スピーカGSpより音声として出力することができる。すなわち、予め、録音されている音声信号も、外部機器GSに送信して、外部機器のスピーカGSpより出力することが可能である。
【0043】
図3に本発明にかかる携帯電話機の動作を表すフローチャートを示す。
図3示すフローチャートは留守録音モード、外部出力モードの場合の携帯電話機の動作を示すものである。最初に、携帯電話機Aが電波を受信し(ステップS11)、電波を音声信号に変換する(ステップS12)。その後、携帯電話機Aが留守録音モード又は外部出力モードであるかどうか確認する(ステップS13)。携帯電話機Aが留守録音モード又は外部出力モードいずれでもない場合(ステップS13においてNOの場合)、携帯電話機Aは一般的な携帯電話機として動作する(ステップS14)。
【0044】
携帯電話機Aが留守録音モード又は外部出力モードの場合(ステップS13でYESの場合)、留守録音手段4を起動する(ステップS15)。そして、外部出力モードかどうか判断する(ステップS16)。外部出力モードの場合(ステップS16でYESの場合)、音声信号は、FM発信回路6に送られる(ステップS17)。また、ステップS17にて音声信号をFM発信回路6に送信すると共に、留守録音手段4にも送信し、メモリ5に記憶させる(ステップS18)。FM発信回路6に送られた音声信号をFM変調し(ステップS19)、外部機器GSに送信する(ステップS110)。これにより外部機器GSより音声を出力することができる。
【0045】
留守録音モードの場合(ステップS16にてNOの場合)留守録音手段4が音声信号をメモリ5に記憶させる(ステップS111)。以上の動作が、留守録音モード又は外部出力モードのときの携帯電話機の動作である。
【0046】
例えば、自動車運転中に携帯電話機が電波を受信しても安全上、電話を取ることができないが、上記のように音声信号を外部機器(ここではカーステレオ)に微弱FM電波として発信し、このFM電波をカーステレオで受信してカーステレオに接続されたスピーカで音声として出力することが可能である。これにより、留守録音として録音されるべき要件を録音されるときにリアルタイムで聞くことが可能であり、緊急な要件の場合、自動車を停止させて折り返し電話をかける等の迅速な対応が可能である。
【0047】
また、受信者がカーステレオで別のソース(CD、MD、ラジオ等)を聞いているときでも、携帯電話機の呼び出し音はなるので、呼び出し音が鳴ったときにFMチューナをあらかじめ設定されている周波数にチューニングをあわせることで、カーステレオのスピーカより留守録音をリアルタイムで聞くことが可能である。また、携帯電話機の呼び出し音がなったときに、FMチューナを前記周波数に切り替えるので、FMチューナからのノイズを気にしなくてもよい。
【0048】
図4に携帯電話機の動作の他の例のフローチャートを示す。図4に示す携帯電話機の動作は留守録音手段にて録音された音声信号を、FM発信回路6を用いて外部機器GSに出力するものである。
【0049】
記録媒体に記録された音声データをメモリ5より読み出し(ステップS21)、音声信号に変換する(ステップS22)。読み出した音声信号をFM発信回路6に送信する(ステップS23)。このとき、音声信号は音声入出力手段3に送信され(ステップS24)、携帯電話機Aの音声入出力手段3にて、音声として出力される(ステップS25)。それと同時に、FM発信回路6に送信された音声信号はFM変調され(ステップS26)、外部出力機器GSにFM波として発信される(ステップS27)。これにより、受信者が携帯電話機Aに着信があったときに電話に出ることができず、発信者からの音声信号を携帯電話機の留守録音モードでメモリ5に記憶した場合であっても、その音声信号を外部機器GSの大出力(携帯電話機Aの音声入出力手段に比べて)のスピーカにて再現することができ、重要な用件を聞き取りやすい。また、外部機器GSの近くにいる人間全員に同時に要件を伝えることも可能である。
【0050】
図5に携帯電話機の動作のさらに他の例のフローチャートを示す。
まず、携帯電話機Aが電波を受信し(ステップS31)、電波を音声信号に変換する(ステップS32)。その後、携帯電話機Aが留守録音モード又は外部出力モードであるかどうか確認する(ステップS33)。携帯電話機Aが留守録音モード又は外部出力モードいずれでもない場合(ステップS33においてNOの場合)、携帯電話機Aは一般的な携帯電話機として動作する(ステップS34)。
【0051】
携帯電話機Aが留守録音モード又は外部出力モードの場合(ステップS33でYESの場合)、留守録音手段4を起動する(ステップS35)。そして、外部出力モードかどうか判断する(ステップS36)。外部出力モードの場合(ステップS36でYESの場合)、音声信号は、FM発信回路6に送られる(ステップS37)。FM発信回路6に送られた音声信号をFM変調し(ステップS38)、外部機器GSに送信する(ステップS39)。これにより外部機器GSより音声を出力することができる。
【0052】
また、携帯電話機Aが留守録音モードの場合(ステップS36でNOの場合)、音声信号はFM発信回路6に送信されずに、留守録音手段4にてメモリ5に記憶される(ステップS310)。
【0053】
本実施例によると、外部出力モードでFM発信回路6より外部に音声信号が出力されたときは、携帯電話機のメモリ5に記憶させず、留守録音モードのときのみメモリ5に記憶させるものである。例えばメモリ5の記憶容量が留守録音やその他のデータで満杯のときは、FM発信回路6より外部機器に出力するモードとなるようにしておけば、メモリ5の容量が足らずに用件が伝えきれないといった問題が発生しなくなる。また、外部機器GSに取り付けられているカセット、MD等の記録媒体に録音するようにしてもよい。この場合、携帯電話機の電波が届かないところでも、記録媒体の再生装置さえあれば、留守録音の内容を確認することが可能である。
【0054】
図6に本発明にかかる音声外部出力装置と携帯電話機及び外部機器の概略配置のブロック図を示す。外部機器は図2に示すブロック図と同様の構造であり実質上同一の部分には同一の符号が付してある。
【0055】
図6に示す音声外部出力装置OPは、携帯電話機Bからの音声信号をFM変調させ、FM波として外部機器GSに送信するFM発信回路6’と、制御装置Cont’を備えている。
【0056】
音声外部出力装置OPは携帯電話機Bの信号変換手段8及び留守録音手段4に接続されており、留守録音手段4に同期して、信号変換手段8から音声信号を受けてFM発信回路6’からFM変調された音声信号を発信するものである。
【0057】
これにより、外部出力機能を持たない携帯電話機(既存の携帯電話機)にも外部出力機能を付加することができる。
【0058】
【発明の効果】
本発明によると、複雑な装置や配線を用いることなく、発信者が留守録音している会話の内容を受信者が携帯電話機に出なくともリアルタイムで外部機器(例えばホームオーディオ、カーオーディオ等)に出力し、確認することができる携帯電話機を提供することができる。
【0059】
また本発明によると、簡単な操作で、携帯電話機の留守録音機能にて録音、保存されている音声信号を外部機器のスピーカに出力することができる携帯電話機を提供することができる。
【0060】
さらに本発明によると、留守録音機能を有する携帯電話機に、留守録音中の音声を外部機器スピーカで確認できる機能を付加することができる音声外部出力装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる外部出力機能付き携帯電話機の概略配置を示すブロック図である。
【図2】図1に示す外部出力機能付き携帯電話機と外部機器の関係を示す概略ブロック図である。
【図3】図1に示す外部出力機能付き携帯電話機の動作の1例を示すフローチャートである。
【図4】図1に示す外部出力機能付き携帯電話機のメモリ内の音声データを外部出力機能で外部機器に出力する手順を示すフローチャートである。。
【図5】図1に示す外部出力機能付き携帯電話機の動作の他の例を示すフローチャートである。
【図6】本発明にかかる音声外部出力装置と携帯電話機及び外部機器の関係を示す概略ブロック図である。
【符号の説明】
A 携帯電話機
1 液晶パネル
2 入力キー
3 音声入出力手段
31 第1のスピーカ
32 第2のスピーカ
33 マイク
4 留守録音手段
5 メモリ
6 FM発信回路
7 電源
GS 外部機器
Ft FMチューナ
GSp 外部機器に接続されたスピーカ
Claims (9)
- 所定時間、受信者が応答しないときに送信者からの音声信号を音声データとして自動的に録音、保存する留守録音手段と、
前記留守録音手段の動作に対応して、前記送信者から送信されてきた音声データを外部機器に出力する外部出力手段と、
前記音声データを記憶する記憶手段と、を備えたことを特徴とする外部出力機能付き携帯電話機。 - 前記外部出力手段は、前記送信者から送信されてきた音声信号をリアルタイムで外部機器に出力することを特徴とする請求項1に記載の外部出力機能付き携帯電話機。
- 前記携帯電話機は、前記送信者から送信されてきた音声信号を音声データとして前記留守録音手段にて前記記憶手段に記憶させると同時に、前記外部出力手段にて前記音声信号を前記外部機器に出力することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の外部出力機能付き携帯電話機。
- 前記携帯電話機は、前記送信者から送信されてきた音声信号を音声データとして留守録音手段で録音するか又は前記外部出力手段で外部機器に出力するかのどちらか一方を行うことを特徴とする請求項1に記載の外部出力機能付き携帯電話機。
- 前記携帯電話機は、前記送信者からの音声信号を前記外部出力手段にて出力するか否かを指定するモード設定手段を有していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の外部出力機能付き携帯電話機。
- 前記外部出力手段は、前記音声信号にFM変調を施してFM波に重畳して送信することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の外部出力機器付き携帯電話機。
- 前記記憶手段に予め録音されている送信者からの音声データを音声信号に変換し、外部出力手段にて前記外部機器に出力することを特徴とする外部出力機能付き携帯電話機。
- 前記外部出力手段は、前記音声信号にFM変調を施してFM波に重畳して送信することを特徴とする請求7に記載の外部出力機器付き携帯電話機。
- 前記携帯電話機の留守録音手段と連動し、該携帯電話機に送信されてきた音声データを該携帯電話機以外の外部機器に出力するための、外部出力手段を有しており、
前記携帯電話機と所定の方法で接続することで前記外部機器に携帯電話機の音声データを出力することが可能である音声外部出力装置。
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2003
- 2003-06-11 JP JP2003166808A patent/JP2005006009A/ja active Pending
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