JP2005005729A - X線縮小投影露光方法、x線縮小投影露光装置及びこれを用いた半導体デバイス製造方法 - Google Patents

X線縮小投影露光方法、x線縮小投影露光装置及びこれを用いた半導体デバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光量の損失がなく、露光時間が短縮され、スループットを高めることができるX線縮小投影露光方法、X線縮小投影露光装置及びこれを用いた半導体デバイス製造方法を提供する。
【解決手段】スキャン露光によるX線縮小投影露光において、複数の円筒面をもつ反射型インテグレータ5で平行光を反射し、更に凹面反射鏡で反射してマスクの円弧状の領域をケーラー照明する。露光領域のみが照射され光量の損失がなく、スループットが向上する。
【選択図】図5

Description

本発明はX線縮小投影露光方法、X線縮小投影露光装置及びこれを用いた半導体デバイス製造方法に関する。
微細パターンをもつ半導体回路素子などを製造する方法として、X線縮小投影露光方法がある。この方法では、回路パターンが形成されたマスクをX線で照明し、マスク上のパターンの像をウエハ面に縮小投影し、その表面のレジストを露光し、パターンを転写する。
従来のX線縮小投影露光のための装置としては図10にて示す構成のものが採用されていた。即ち図10は従来のX線縮小投影露光装置の摸式的構成図、図11は従来の反射型インテグレータの摸式的斜視図、図12は従来のマスク面上の照明領域を示す図である。図中、符号1001で示されるものはX線の発光点、1002はX線、1003はフィルタ、1004は第1の回転放物面ミラー、1005は反射型インテグレータ、1006は第2の回転放物面ミラー、1007はマスク、1008は投影光学系、1009はウエハ、1010はマスクステージ、1011はウエハステージ、1012は円弧状アパーチャ、1013はレーザー光源、1014はレーザー集光光学系、1015はマスク面上の照明領域、1016は露光が行われる円弧状領域、1017は真空容器である。
従来のX線縮小投影露光装置は、X線光源、照明光学系、マスク1007、投影光学系1008、ウエハ1009、マスク又はウエハを搭載したステージ1010、1011、マスクやウエハの位置を精密にあわせるアライメント機構、X線の減衰を防ぐために光学系全体を真空に保つための真空容器1017と排気装置、などからなる。
X線光源としてはレーザープラズマやアンジュレータなどが用いられる。照明光学系では光源からのX線を第1の回転放物面ミラー1004で集光し、反射型インテグレータ1005に照射し、2次光源を形成し、さらにこの2次光源からのX線を第2の回転放物面ミラー1006で集光しマスク1007を照明する。
マスク1007は多層膜反射鏡の上にX線吸収体などからなる非反射部を設けた転写パターンが形成されたものである。マスク1007で反射されたX線は投影光学系1008によってウエハ1009面上に結像する。投影光学系1008では軸外の細い円弧状の領域が良好な結像性能をもつように設計されている。露光はこの細い円弧状領域のみが利用されて行われるようにウエハ1009直前に円弧状の開口をもったアパーチャ1012が設けられている。矩型形状をしたマスク全面のパターンを転写するため、マスク1007とウエハ1009が同時にスキャンして露光が行われる。
投影光学系1008は複数の多層膜反射鏡によって構成され、マスク1007上のパターンをウエハ1009表面に縮小投影する。投影光学系1008は通常、テレセントリック系が用いられている。
照明光学系は、レーザープラズマX線光源、第1の回転放物面ミラー1004、反射型インテグレータ1005、第2の回転放物面ミラー1006で構成される。反射型インテグレータ1005には、図11のような微小な凸または凹球面を2次元に多数配列したフライアイミラーが用いられる。レーザープラズマX線光源1013の発光点1001から放射されたX線1002は第1の回転放物面ミラー1004で反射して平行なビームとなる。このビームが反射型インテグレータ1005で反射して、多数の2次光源を形成する。この2次光源からのX線は第2の回転放物面ミラー1006で反射してマスク1007を照明する。2次光源から第2の回転放物面ミラー1006、第2の回転放物面ミラー1006からマスク1007までの距離は第2の回転放物面ミラー1006の焦点距離に等しく設定されている。すなわち、2次光源の位置に第2の回転放物面ミラー1006の焦点が位置しているので2次光源の1つから出たX線はマスク1007を平行光で照射する。投影光学系1008はテレセントリック系が用いられているので2次光源の像が投影光学系1008の入射瞳面に投影されることになり、ケーラー照明の条件が満たされている。マスク1007上のある1点を照明するX線は全ての2次光源から出たX線の重なったものである。
2次光源群の空間広がりの大きさをd、各2次光源から出るX線の角度広がりをθ、第2の回転放物面ミラー1006の焦点距離をfとすれば、マスク1007面上の照明領域1015の大きさはf×θ、マスク上の1点を照明するX線の角度広がりはd/fとなる。
照明光学系の特性を表わすパラメータとしてコヒーレンスファクタσがある。投影光学系1008のマスク側開口数をNAp1、照明光学系のマスク側開口数をNAiとしたとき、コヒーレンスフアクタは
σ=NAi/NAp1
と定義される。最適なσの値は、必要な解像度とコントラストによって決定される。一般に、σが小さすぎると、ウエハ1009上に投影された微細なパターンの像のエッジ部に干渉パターンが現われ、σが大きすぎると、投影された像のコントラストが低下する。
σが0の場合にはコヒーレント照明と呼ばれ、光学系の伝達関数OTFは投影光学系のウエハ1009側開口数をNAp2、X線の波長をλとしてNAp2/λで与えられる空間周波数までは一定値を示すが、それを越える高周波数については0となってしまい、解像出来ない。
一方、σが1の場合にはインコヒーレント照明と呼ばれ、OTFは空間周波数が大きくなるに従って小さくなるが、2×NAp2/λで与えられる空間周波数までは0とならない。従ってより微細なパターンまで解像することが出来る。X線露光においては、転写するパターンの形状や大きさ、適用するレジストプロセスの特性などに応じて最適なσの値が選択され、通常σ=0.1〜1.0の値となるように設定される。
しかしながら、従来のX線縮小投影露光装置には次の様な欠点があった。即ち、図12に示すように、マスク面上の照明領域1015の形状は実際に露光が行われる円弧状領域1016を含むほぼ矩型形状や楕円形の領域であり、露光領域以外の部分に多くのX線が照射される。このX線は露光に寄与せず、無駄になる。このようにX線光量の損失が非常に大きく、そのため、露光時間が長くかかり、スループットを高めることができないという欠点があった。
上記従来技術の問題点に鑑み、本発明の目的は、光量の損失がなく、露光時間が短縮され、スループットを高めることができるX線縮小投影露光方法、X線縮小投影露光装置及びこれを用いた半導体デバイス製造方法を提供することにある。
本発明のX線縮小投影露光方法は、
光源からのX線でマスクを照明し、マスクで反射されたX線でマスクのパターンをウエハ上に縮小投影する露光方法において、複数の円筒面を持つ反射型インテグレータに、光源からのX線を、平行又はほぼ平行なX線にして複数の円筒面の夫々が形成する2次光源から発散するX線の断面が円弧形状になるように入射させ、反射型インテグレータからの複数の断面が円弧形状であるX線をマスク上に重ねることにより、マスクを円弧状の照明領域で斜入射照明する。
本発明のX線縮小投影露光装置は、
光源からのX線でマスクを照明する照明光学系と、前記マスクで反射されたX線で前記マスクのパターンをウエハに縮小投影する投影光学系と、を備えるX線縮小投影露光装置において、照明光学系は、第1の凹面ミラーを持ち光源からのX線を平行又はほぼ平行なX線にする第1の反射光学系と、複数の円筒面を持ち平行又はほぼ平行なX線を全反射する反射型インテグレータと、第2の凹面ミラーを持ち反射型インテグレータからのX線でマスクを照明する第2の反射光学系と、を有する。
本発明の半導体デバイス製造方法は、上述のX線縮小投影露光装置を用いる。
本発明のX線縮小投影露光装置は、多数の円筒面を平行に多数並べた広い面積の反射鏡からなる反射型インテグレータを用いることによって、マスク上の円弧状領域のみが照明される。また照明系のコヒーレンスファクタσが最適値となるように照明系の開口数を設定することができる。
即ち、マスクの照明領域の形状は実際に露光が行われる円弧領域に限定され、露光領域以外の部分にX線が無駄に照射されることがない。従って光量の損失がなく、露光時間が短縮され、スループットを高めることができるという効果がある。
また、反射型インテグレータの反射面に多層膜を形成することにより、X線反射率を高めることができる。
マスク面上の露光領域以外の広い領域が照明されるために光量の損失が非常に大きく、露光時間が長くかかり、スループットを高めることができない、という従来の技術の欠点は複数の円筒面をもった反射型インテグレータを用いることによって以下のようにして解決される。
図1は複数の凸円筒面をもった反射型凸円筒面インテグレータに平行光が入射した場合の摸式的斜視図、図2は反射型凸円筒面インテグレータの摸式的断面図、図3は反射型凸円筒面インテグレータの円筒面でのX線反射の説明図、図4は反射型凸円筒面インテグレータの円筒面で反射したX線の角度分布図である。
図中、符号5は反射型凸円筒面インテグレータである。
すなわち、X線光源から放射されるほぼ平行なX線ビームを複数の円筒面をもった反射型インテグレータに入射し、このインテグレータによって2次光源を形成するとともに、この2次光源から放射されるX線の角度分布を円錐面状とし、2次光源位置を焦点とする反射鏡でこのX線を反射してマスクを照明する。
複数の円筒面をもった反射型インテグレータの作用を説明するため先ず、一つの円筒面反射鏡に平行光が入射した場合の反射光の振る舞いについて図3を基に述べる。一つの円筒面にその中心軸に垂直な面に対してθの角度で平行光を入射する場合を考える。平行な入射光の光線べクトルを
R1=(0、−cosθ、sinθ)
円筒面形状の反射面の法線べクトルを
n=(−sinα、cosα、0)
とすると、反射光の光線べクトルは
R2=(−cosθ×sin2α、cosθ×cos2α、sinθ)
となる。このとき反射光の光線ベクトルを位相空間にプロットすれば、図4に示すようにxy平面上で半径cosθの円となる。即ち、反射光は円錐面状の発散光になる。この円錐面の頂点の位置に2次光源が存在することになる。円筒面が凹面であれば反射面の外部に、凸面であれば反射面の内部に、2次光源が存在することになる。また、図2に示すように反射面が円筒面の一部に限られていて、その中心角が2φであるときには、図4に示すように反射光の光線べクトルはxy平面上で中心角4φの円弧となる。
次に、円筒面の一部からなる反射鏡に平行光が入射し、この2次光源の位置に焦点をもつ焦点距離fの反射鏡と、さらにこの反射鏡からfだけ離れた位置にマスクを配置した場合を考える。2次光源から出た光は円錐面状の発散光になり焦点距離fの反射鏡で反射したのち、平行光となる。このときの反射光は半径f×cosθで中心角4φの円弧状断面のシートビームになる。従ってマスク上の半径f×cosθで中心角4φの円弧状領域のみが照明されることになる。
これまでは1つの円筒面反射鏡について説明してきたが、次に、図1に示すように円筒面インテグレータ即ち、多数の円筒面を平行に多数並べた広い面積の反射鏡に太さDの平行光が入射した場合を考える。先の例と同様に反射鏡とマスクを配置したとすれば、円筒面を平行に多数並ベた反射鏡で反射された光の角度分布は先の例と変わらないので、マスク上では半径f×cosθで中心角4φの円弧状領域が照明される。また、マスク上の一点に入射する光は円筒面を平行に多数並べた反射鏡の照射領域全域から到達するので、その角度広がりはD/fとなる。即ち、照明系の開口数はD/(2f)となる。投影光学系のマスク側開口数をNAp1としたとき、コヒーレンスフアクタは
σ=D/(2fNAp1)
となる。したがって平行光の太さによって最適なコヒーレンスファクタσに設定することができる。
次に、上述の複数の円筒面をもった反射型インテグレータを用いた本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(発明の第1の実施の形態)
図5は本発明の第1の実施の形態のX線縮小投影露光装置の摸式的構成図、図6は本発明の第1の実施の形態の反射型凸円筒面インテグレータの摸式的斜視図、図7は本発明の第1の実施の形態のマスク面上の照明領域を示す図である。
図中、符号1で示されるものはX線の発光点、2はX線、3はフィルタ、4は第1の回転放物面ミラー、5は反射型凸円筒面インテグレータ、6は第2の回転放物面ミラー、7はマスク、8は投影光学系、9はウエハ、10はマスクステージ、11はウエハステージ、12は円弧状アパーチャ、13はレーザープラズマX線光源、14はレーザー集光光学系、15はマスク面上の照明領域、16は露光が行われる円弧状領域、17は真空容器である。
本発明の第1の実施の形態のX線縮小投影露光装置は、レーザープラズマX線光源13、照明光学系、マスク7、投影光学系8、ウエハ9、マスク又はウエハを搭載したステージ10、11、マスクやウエハの位置を精密にあわせるアライメント機構、X線の減衰を防ぐために光学系全体を真空に保つための真空容器17と排気装置、などからなる。
照明光学系は、第1の回転放物面ミラー4、反射型凸円筒面インテグレータ5、第2の回転放物面ミラー6で構成される。マスク7は多層膜反射鏡の上にX線吸収体からなる非反射部による転写パターンが形成されたものである。マスク7で反射されたX線は投影光学系8によってウエハ9面上に結像する。投影光学系8では軸外の細い円弧状の領域が良好な結像性能をもつように設計されている。例えば、縮小倍率1/5、マスク7面で軸外200mm、ウエハ9面状で軸外40mm、幅1mmの領域で高い結像性能が確保されている。露光はこの細い円弧状領域のみが利用されて行われるようにウエハ9直前に円弧状の開口をもったアパーチャ12が設けられている。矩形状をしたマスク7全面のパターンを転写するため、マスク7とウエハ9が同時にスキャンして露光が行われる。投影光学系8は2枚の多層膜反射鏡によって構成され、マスク7上のパターンをウエハ9表面に縮小投影する。投影光学系8はテレセントリック系が用いられている。
レーザープラズマX線光源13の発光点1から放射されたX線2はターゲットの飛散物防止のフィルタ3を透過し、第1の回転放物面ミラー4で反射して平行なビームとなる。このビームが反射型凸円筒面インテグレータ5で反射して、多数の2次光源を形成する。この2次光源からのX線は第2の回転放物面ミラー6で反射してマスク7を照明する。2次光源から第2の回転放物面ミラー6、及び第2の回転放物面ミラー6からマスク7までの距離はいずれも第2の回転放物面ミラー6の焦点距離に等しく設定されていて、ケーラー照明の条件が満たされている。
反射型凸円筒面インテグレータ5は、図6に示すように微小な凸円筒面を1次元に多数配列した形状の反射面をもつ全反射ミラーである。反射型凸円筒面インテグレータ5の断面の円弧の半径は0.5mm、中心角は30°である。これに平行光を入射した場合には反射面から0.25mm内部に入った平面上に平行に並んだ線分状の2次光源すなわちレーザープラズマX線光源13の虚像が形成される。
本実施の形態では平行X線ビームの太さDは20mm、反射型凸円筒面インテグレータ5ヘの平行X線ビームの入射角θは85゜である。反射型凸円筒面インテグレータ5に平行光を入射した場合には反射面から0.25mm離れた平面上に平行に並んだ線分状の2次光源が形成される2次光源の位置に焦点をもつ焦点距離f=2300mmの第2の回転放物面ミラー6とさらにこの第2の回転放物面ミラー6から2300mmだけ離れた位置にマスク7を配置してある。2次光源上の1点から出た光は円錐面状角度分布をもつ発散光になり、焦点距離f=2300mmの第2の回転放物面ミラー6で反射したのち、平行光となる。そして図7に示すようにマスク7上の半径2300mm×cos85゜=200mmで中心角30゜×2=60゜の円弧状領域16が照明される。このとき、照明光学系の開口数は20/(2×2300)=0.0043となる。投影光学系の開口数がマスク側0.01、ウエハ側0.05とすれば、コヒーレンスファクタσは0.43となる。マスク7面ではマスク7上の半径200mmで中心角60゜の円弧状領域16が照明され、この領域のパターンが投影光学系8によってウエハ9上のレジスト面に縮小投影される。縮小倍率を1/5とすれば、ウエハ9上の半径40mmで中心角60゜の円弧状領域が―度に露光され、マスク7とウエハ9を同時にスキャンすることで、例えば40mm角の正方形領域が高い精度で露光される。
このように、本実施の形態では微小な凸円筒面を1次元に多数配列した形状の反射面をもつ反射型凸円筒面インテグレータ5を用いることによって、マスク7を照明する領域を円弧状にし、同時に照明光学系のコヒーレンスファクタを最適値に設定することができる。またマスク7面上の照明領域15の形状は実際に露光が行われる円弧状領域16に限定され、露光領域以外の部分にX線が無駄に照射されることがない。従って光量の損失がなく、露光時間が短縮され、スループットを高めることができる。
(発明の第2の実施の形態)
図8は本発明の第2の実施の形態のX線縮小投影露光装置の摸式的構成図、図9は本発明の第2の実施の形態の反射型凹円筒面インテグレータの摸式的斜視図である。
図中、符号801で示されるものはアンジュレータX線光源、802はX線、803は凸面ミラー、804は第1の凹面ミラー、805は反射型凹円筒面インテグレータ、806は第2の凹面ミラー、807はマスク、808は投影光学系、809はウエハ、810はマスクステージ、811はウエハステージ、812は円弧状アパーチャ、817は真空容器である。
本発明の第2の実施の形態のX線縮小投影露光装置は、アンジュレータX線光源801、照明光学系、マスク807、投影光学系808、ウエハ809、マスク又はウエハを搭載したステージ810、811、マスクやウエハの位置を精密にあわせるアライメント機構、X線の減衰を防ぐために光学系全体を真空に保つための真空容器817と排気装置、などからなる。
本実施の形態の照明光学系は、アンジュレータX線光源801、凸面ミラー803、第1の凹面ミラー804、反射型凹円筒面インテグレータ805、第2の凹面ミラー806で構成される。
マスク807は多層膜反射鏡の上にX線吸収体などからなる非反射部を設けた転写パターンが形成されたものである。マスク807で反射されたX線は投影光学系808によってウエハ809面上に結像する。投影光学系808では軸外の細い円弧状の領域が良好な結像性能をもつように設計されている。露光はこの細い円弧状領域のみが利用されて行われるようにマスク807直前に円弧状の開口をもったアパーチャ812が設けられている。矩型形状をしたマスク807全面のパターンを転写するため、マスク807とウエハ809が同時にスキャンして露光が行われる。投影光学系808は3枚の多層膜反射鏡によって構成され、マスク807上のパターンをウエハ809表面に縮小投影する。
アンジュレータX線光源801の発光点から放射されたX線802はほぼ平行な細いビームである。これが凸面ミラー803と第1の凹面ミラー804とで反射され、太い平行なビームとなる。このビームが表面にX線反射率を高めるための多層膜を設けた凹円筒面を平行に配列した反射型凹円筒面インテグレータ805で反射して、多数の2次光源を形成する。2次光源上の1点から出た光は円錐面状の発散光になり第2の凹面ミラー806で反射したのち、平行光となる。このとき、マスク807上の円弧状領域が照明される。
このように、本実施の形態では微小な凹円筒面を1次元に多数配列した形状の反射面をもつ反射型凹円筒面インテグレータ805を用いることによってマスク807を照明する領域を円弧状にし、同時に照明光学系のコヒーレンスファクタを最適値に設定することができる。またマスク807面上の照明領域の形状は実際に露光が行われる円弧状領域に限定され、露光領域以外の部分にX線が無駄に照射されることがない。従って光量の損失がなく、露光時間が短縮され、スループットを高めることができる。
反射型凸円筒面インテグレータに平行光が入射した場合の摸式的斜視図である。 反射型凸円筒面インテグレータの摸式的断面図である。 反射型凸円筒面インテグレータの円筒面でのX線反射の説明図である。 反射型凸円筒面インテグレータの円筒面で反射したX線の角度分布図である。 本発明の第1の実施の形態のX線縮小投影露光装置の摸式的構成図である。 本発明の第1の実施の形態の反射型凸円筒面インテグレータの摸式的斜視図である。 本発明の第1の実施の形態のマスク面上の照明領域を示す図である。 本発明の第2の実施の形態のX線縮小投影露光装置の摸式的構成図である。 本発明の第2の実施の形態の反射型凹円筒面インテグレータの摸式的斜視図である。 従来のX線縮小投影露光装置の摸式的構成図である。 従来の反射型インテグレータの摸式的斜視図である。 従来のマスク面上の照明領域を示す図である。
符号の説明
1、1001 X線の発光点
2、802、1002 X線
3、1003 フィルタ
4、1004 第1の回転放物面ミラー
5 反射型凸円筒面インテグレータ
6、1006 第2の回転放物面ミラー
7、807、1007 マスク
8、808、1008 投影光学系
9、809、1009 ウエハ
10、810、1010 マスクステージ
11、811、1011 ウエハステージ
12、812、1012 円弧状アパーチャ
13、1013 レーザー光源
14、1014 レーザー集光光学系
15、1015 マスク面上の照明領域
16、1016 露光が行われる円弧状領域
17、817、1017 真空容器
801 アンジュレータX線光源
803 凸面ミラー
804 第1の凹面ミラー
805 反射型凹円筒面インテグレータ
806 第2の凹面ミラー
1005 反射型インテグレータ

Claims (3)

  1. 光源からのX線でマスクを照明し、前記マスクで反射されたX線で前記マスクのパターンをウエハ上に縮小投影する露光方法において、
    複数の円筒面を持つ反射型インテグレータに、前記光源からのX線を、平行又はほぼ平行なX線にして前記複数の円筒面の夫々が形成する2次光源から発散するX線の断面が円弧形状になるように入射させ、
    前記反射型インテグレータからの複数の前記断面が円弧形状であるX線を前記マスク上に重ねることにより、前記マスクを円弧状の照明領域で斜入射照明することを特徴とする露光方法。
  2. 光源からのX線でマスクを照明する照明光学系と、前記マスクで反射されたX線で前記マスクのパターンをウエハ上に縮小投影する投影光学系と、を備えるX線縮小投影露光装置において、
    前記照明光学系は、第1の凹面ミラーを持ち前記光源からのX線を平行又はほぼ平行なX線にする第1の反射光学系と、複数の円筒面を持ち前記平行又はほぼ平行なX線を全反射する反射型インテグレータと、第2の凹面ミラーを持ち前記反射型インテグレータからのX線で前記マスクを照明する第2の反射光学系と、を有することを特徴とするX線縮小投影露光装置。
  3. 請求項2に記載のX線縮小投影露光装置を用いることを特徴とする半導体デバイス製造方法。

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