JP2005004841A - ディスク搬送機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】ディスクの搬送時における摺動抵抗を小さく維持してディスク搬送の安定化を図るディスク搬送機構を提供する。
【解決手段】ディスクガイド3の両端部には搬送ローラ5側(矢印Z2方向)に向けて突出する一対の突起部9が形成されている。各突起部9は、ディスクガイド3と搬送ローラ5との間に挟持されて搬送されるディスクDの搬送ずれを修正するガイド面9aを有している。ガイド面9aは、搬送ローラ5側(矢印Z2方向)に近づくにしたがってディスクDの外周端面から離遠するように傾斜している。ガイド面9aの傾斜角θは、基準面Fに対して20°以上に設定されている。
【選択図】 図3
【解決手段】ディスクガイド3の両端部には搬送ローラ5側(矢印Z2方向)に向けて突出する一対の突起部9が形成されている。各突起部9は、ディスクガイド3と搬送ローラ5との間に挟持されて搬送されるディスクDの搬送ずれを修正するガイド面9aを有している。ガイド面9aは、搬送ローラ5側(矢印Z2方向)に近づくにしたがってディスクDの外周端面から離遠するように傾斜している。ガイド面9aの傾斜角θは、基準面Fに対して20°以上に設定されている。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばコンパクトディスク(CD)やデジタルバーサタイルディスク(DVD)等のディスク状記録媒体(以下、ディスクという)への情報の記録または記録情報の再生を行うディスク記録再生装置への適用が可能なディスク搬送機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1は、従来のディスク搬送機構を開示している。このディスク搬送機構は、ディスクの搬送を案内する板状のディスクガイドと、このディスクガイドにより案内されたディスクに対して搬送駆動力を与える搬送ローラと、この搬送ローラをディスクガイド側に付勢して搬送ローラとディスクガイドとの間にディスクを挟持するための弾性スプリングと、ディスクガイドの搬送ローラに対向する位置に搬送ローラに向けて形成されかつディスクの搬送ずれを修正する突起部とから概略構成されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−57665号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のディスク搬送機構は上述のような構成を有しているので、以下のような課題があった。すなわち、従来のディスク搬送機構においては、突起部のガイド面がディスクの外周端面と面接触しているため、摺動面積が大きく、特にディスクが搬送方向の側方へずれて搬送される場合には摺動抵抗が大きくなるという課題があった。また、2枚のディスクを接着剤で貼り合わせてなるDVDを搬送する場合には、DVDの外周端面の貼り合わせ部分から接着剤がはみ出すことがあり、高温雰囲気において接着剤が軟化すると、その接着剤によりDVDの外周端面と突起部のガイド面との間の摺動抵抗が極端に増大することがあるという課題があった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、ディスクの搬送時における摺動抵抗を小さく維持してディスク搬送の安定化を図るディスク搬送機構を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るディスク搬送機構は、ディスクの搬送を案内する板状のガイド手段と、該ガイド手段により案内された前記ディスクに対して搬送駆動力を与える搬送手段と、該搬送手段を前記ガイド手段側に付勢して前記搬送手段と前記ガイド手段との間に前記ディスクを挟持する付勢手段と、前記ガイド手段に前記搬送手段側に向けて形成されかつ前記ディスクの搬送ずれを修正する突起部とを備え、該突起部に、前記ガイド手段と前記搬送手段との間に挟持された前記ディスクの外周端面の一外周縁部に接触しかつ前記搬送手段側に近づくにしたがって、前記ディスクの外周端面から離遠するように傾斜するガイド面を備えるように構成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるディスク搬送機構の構成を搬送ローラ側から見た底面図であり、図2は図1に示したディスク搬送機構においてディスクの搬送ずれを示す拡大底面図であり、図3は図1のIII−III線断面図であり、図4は図3の要部Sを拡大した断面図であり、図5は図1のV−V線断面図であり、図6は図1のVI−VI線断面図である。
【0008】
ディスク搬送機構1は、ディスクDを搬送経路に沿って案内するディスクガイド(ガイド手段)3と、このディスクガイド3により案内されたディスクDに対して矢印Y1方向または矢印Y2方向への搬送駆動力を与える一対の搬送ローラ(搬送手段)5と、これら一対の搬送ローラ5をディスクガイド3側(矢印Z1方向)に付勢して搬送ローラ5とディスクガイド3との間にディスクDを挟持するためのコイルスプリング(付勢手段)7とから概略構成されている。
【0009】
ディスクガイド3は樹脂一体成形された略板状の部材であり、図1および図2に示すように、ディスクDの搬送経路の中心軸P1を基準として矢印X1方向および矢印X2方向に向けて対称形状である。ディスクガイド3の矢印X1方向および矢印X2方向の両端部には、搬送ローラ5側(矢印Z2方向)に向けて突出する一対の突起部9が形成されている。各突起部9は、ディスクガイド3と搬送ローラ5との間に挟持されて搬送されるディスクDの搬送ずれを修正するガイド面9aを有している。
【0010】
この実施の形態1におけるガイド面9aは、搬送ローラ5側(矢印Z2方向)に近づくにしたがってディスクDの外周端面から離遠するように傾斜している。ガイド面9aの傾斜角θは、搬送経路の中心軸P1と搬送中のディスクDの中心軸P2とから形成される基準面Fに対して20°以上に設定されている。傾斜角θが20°未満であれば、ディスクDの外周端面と突起部9のガイド面9aとが実質的に面接触し易くなり、摺動抵抗の低減を図ることが困難となる。これに対し、傾斜角θが20°以上であれば、ディスクDの外周端面の一外周縁部のみがガイド面9aに接触することになり、突起部のガイド面がディスクの外周端面と面接触していた従来のディスク搬送機構に比べて摺動抵抗を格段に小さくすることが可能である。特に、ディスクDがDVDである場合には、DVDの外周端面の貼り合わせ部分からはみ出した接着剤が高温雰囲気において軟化しても、その接着剤がガイド面9aに接触することを回避できるので、接着剤による摺動抵抗の増大を確実に回避してDVD搬送の安定化を図ることが可能である。
【0011】
なお、傾斜角θの上限は、傾斜角θが大きすぎると搬送中のディスクDの外周端面の一外周縁部がガイド面9a上を滑り、ディスクDが搬送経路を矢印X1方向または矢印X2方向へ逸脱してしまう可能性があるため、ガイド面9aがディスクDの搬送ずれを修正するのに十分なガイド面9aとディスクDの外周端面の一外周縁部との摺動抵抗が得られるか否かを基準にして、ディスクDの厚さ、ディスクDやガイド面9aを構成する材料等の種々のファクタに応じて適宜決められる。
【0012】
また、図6に示すように、ディスクガイド3には、搬送ローラ5側に対向する位置に一対の搬送ローラ5の長さ方向(矢印X1方向および矢印X2方向)に沿って凹部11が形成されている。凹部11は、ディスクDが搬送されていないときに、コイルスプリング7の付勢力により搬送ローラ5が付勢されて収納される空間を提供するものである。さらに、ディスクガイド3には、凹部11から矢印Y1方向に向けて徐々に板厚を薄くした傾斜ガイド部13が形成されると共に、凹部11から矢印Y2方向に向けて徐々に板厚を薄くした傾斜ガイド部15が形成されている。
【0013】
さらに、ディスクガイド3および搬送ローラ5の下側には、ディスクDの挿入または排出を行うための挿排スロット(図示せず)が設けられ、その挿排スロット(図示せず)の近傍には搬送ローラ5に対して回転駆動力を与える搬送駆動モータ(図示せず)が設けられ、搬送ローラ5と挿排スロット(図示せず)との間にはディスクDの挿入を検知する挿入検知手段(図示せず)が設けられている。また、ディスクガイド3および搬送ローラ5の上側には、挿排スロット(図示せず)から挿入され、搬送ローラ5の搬送駆動力によりディスクガイド3に沿って搬送されたディスクDを回転するターンテーブル(図示せず)やディスクDに対して記録の再生を行う光ピックアップ(図示せず)等を搭載した再生ベース(図示せず)が設けられている。
【0014】
次に動作について説明する。
まず、ディスクDの矢印Y1方向の先端となる外周端面が挿排スロット(図示せず)から挿入されると、挿入検知手段(図示せず)によりディスクDの挿入動作が検知され、この検知情報に基づくコントロールユニット(図示せず)からの指令により搬送駆動モータ(図示せず)が駆動され、搬送ローラ5が図6に示すように矢印R1方向に回転駆動する。次に、ディスクDの矢印Y1方向の先端となる外周端面がディスクガイド3と搬送ローラ5との間に挟持された時点で、搬送ローラ5からディスクDに対して矢印Y1方向への搬送駆動力が与えられる。これにより、ディスクDは、図1において破線D1、一点鎖線D2および二点鎖線D3で示された軌跡を辿りながら、徐々に矢印Y1方向に搬送される。
【0015】
このとき、ディスクガイド3のうち、矢印X1方向の傾斜ガイド部13および15と搬送ローラ5との間に挟持された部分のディスクDの外周端面をE1とし、矢印X2方向の傾斜ガイド部13および15と搬送ローラ5との間に挟持された部分のディスクDの外周端面をE2とし、ディスクDの外周端面E1とE2との離間寸法をL1とすると、ディスクDの搬送過程が進むにつれて、離間寸法L1がディスクDの直径L2まで徐々に増加していき、離間寸法L1がディスクDの直径L2に一致した後には、徐々に減少していく。
【0016】
ところが、ディスクDの矢印Y1方向の先端となる外周端面が搬送経路の中心軸P1から矢印X1方向(または矢印X2方向)に大きくずれて挿入されると、図2に示すように、ディスクDは、ディスクガイド3の突起部9に当接するため、本来の搬送経路からずれて、破線D4(または破線D7)、一点鎖線D5(または一点鎖線D8)および二点鎖線D6(または二点鎖線D9)で示された軌跡を辿りながら、徐々に矢印Y1方向に搬送される。このとき、ディスクガイド3の突起部9に形成されたガイド面9aは、上記基準面Fに対して矢印Z2方向に向かうにつれて離遠するように傾斜しているので、図3の破線D10で示すように、ディスクDの外周端面はガイド面9aと面接触せず、ディスクDの外周縁部のみが点接触して摺動する。これにより、ディスクDの摺動抵抗の増大を回避することが可能である。
【0017】
なお、ディスクDの排出時に搬送ずれが発生した場合でも、上記と同様にしてディスクDの摺動抵抗の増大を回避することが可能である。
【0018】
以上のように、この実施の形態1によれば、ディスクガイド3の両端部に設けた突起部9に搬送ローラ5側(矢印Z2方向)に近づくにしたがってディスクDの外周端面から離遠するように傾斜するガイド面9aを設けるように構成したので、ディスクDの搬送ずれが発生しても、ディスクDの外周縁部のみに点接触することでディスクDの摺動抵抗の増大を確実に回避することができるという効果がある。特に、ディスクDがDVDである場合には、DVDの外周端面の貼り合わせ部分からはみ出した接着剤が高温雰囲気において軟化しても、その接着剤によりDVDの外周端面と突起部のガイド面との間に従来発生していた摺動抵抗の増大を確実に回避してDVD搬送の安定化を図ることができるという効果がある。
【0019】
この実施の形態1によれば、ガイド面9aの傾斜角θを基準面Fに対して20°以上に設定するように構成したので、ディスクDの搬送ずれが発生しても、ディスクDの外周端面の一外周縁部のみがガイド面9aに接触することになり、突起部のガイド面がディスクの外周端面と面接触していた従来のディスク搬送機構に比べて摺動抵抗を格段に小さくすることができるという効果がある。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、ディスクの搬送を案内する板状のガイド手段と、該ガイド手段により案内された前記ディスクに対して搬送駆動力を与える搬送手段と、該搬送手段を前記ガイド手段側に付勢して前記搬送手段と前記ガイド手段との間に前記ディスクを挟持する付勢手段と、前記ガイド手段に前記搬送手段側に向けて形成されかつ前記ディスクの搬送ずれを修正する突起部とを備え、該突起部に、前記ガイド手段と前記搬送手段との間に挟持された前記ディスクの外周端面の一外周縁部に接触しかつ前記搬送手段側に近づくにしたがって、前記ディスクの外周端面から離遠するように傾斜するガイド面を備えるように構成したので、ディスクが搬送方向の側方へずれて搬送されても、ガイド面に対するディスクの摺動面積を小さく維持して摺動抵抗を小さくすることができ、ディスク搬送の安定化を図ることができるという効果がある。また、ディスクの外周端面の一外周縁部のみを突起部のガイド面に当接させることができるので、例えば2枚のディスクを接着剤で貼り合わせてなるDVDを搬送する場合に、DVDの外周端面の貼り合わせ部分からはみ出した接着剤が高温雰囲気において軟化しても、その接着剤によりDVDの外周端面と突起部のガイド面との間に従来発生していた摺動抵抗の増大を確実に回避してDVD搬送の安定化を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるディスク搬送機構の構成を搬送ローラ側から見た底面図である。
【図2】図1に示したディスク搬送機構においてディスクの搬送ずれを示す拡大底面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図3の要部Sを拡大した断面図である。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【図6】図1のVI−VI線断面図である。
【符号の説明】
1 ディスク搬送機構、3 ディスクガイド(ガイド手段)、5 搬送ローラ(搬送手段)、7 コイルスプリング(付勢手段)、9 突起部、11 凹部、13 傾斜ガイド部、15 傾斜ガイド部、F 基準面、P1 ディスクの中心軸、P2 搬送経路の中心軸。
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばコンパクトディスク(CD)やデジタルバーサタイルディスク(DVD)等のディスク状記録媒体(以下、ディスクという)への情報の記録または記録情報の再生を行うディスク記録再生装置への適用が可能なディスク搬送機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1は、従来のディスク搬送機構を開示している。このディスク搬送機構は、ディスクの搬送を案内する板状のディスクガイドと、このディスクガイドにより案内されたディスクに対して搬送駆動力を与える搬送ローラと、この搬送ローラをディスクガイド側に付勢して搬送ローラとディスクガイドとの間にディスクを挟持するための弾性スプリングと、ディスクガイドの搬送ローラに対向する位置に搬送ローラに向けて形成されかつディスクの搬送ずれを修正する突起部とから概略構成されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−57665号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のディスク搬送機構は上述のような構成を有しているので、以下のような課題があった。すなわち、従来のディスク搬送機構においては、突起部のガイド面がディスクの外周端面と面接触しているため、摺動面積が大きく、特にディスクが搬送方向の側方へずれて搬送される場合には摺動抵抗が大きくなるという課題があった。また、2枚のディスクを接着剤で貼り合わせてなるDVDを搬送する場合には、DVDの外周端面の貼り合わせ部分から接着剤がはみ出すことがあり、高温雰囲気において接着剤が軟化すると、その接着剤によりDVDの外周端面と突起部のガイド面との間の摺動抵抗が極端に増大することがあるという課題があった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、ディスクの搬送時における摺動抵抗を小さく維持してディスク搬送の安定化を図るディスク搬送機構を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るディスク搬送機構は、ディスクの搬送を案内する板状のガイド手段と、該ガイド手段により案内された前記ディスクに対して搬送駆動力を与える搬送手段と、該搬送手段を前記ガイド手段側に付勢して前記搬送手段と前記ガイド手段との間に前記ディスクを挟持する付勢手段と、前記ガイド手段に前記搬送手段側に向けて形成されかつ前記ディスクの搬送ずれを修正する突起部とを備え、該突起部に、前記ガイド手段と前記搬送手段との間に挟持された前記ディスクの外周端面の一外周縁部に接触しかつ前記搬送手段側に近づくにしたがって、前記ディスクの外周端面から離遠するように傾斜するガイド面を備えるように構成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるディスク搬送機構の構成を搬送ローラ側から見た底面図であり、図2は図1に示したディスク搬送機構においてディスクの搬送ずれを示す拡大底面図であり、図3は図1のIII−III線断面図であり、図4は図3の要部Sを拡大した断面図であり、図5は図1のV−V線断面図であり、図6は図1のVI−VI線断面図である。
【0008】
ディスク搬送機構1は、ディスクDを搬送経路に沿って案内するディスクガイド(ガイド手段)3と、このディスクガイド3により案内されたディスクDに対して矢印Y1方向または矢印Y2方向への搬送駆動力を与える一対の搬送ローラ(搬送手段)5と、これら一対の搬送ローラ5をディスクガイド3側(矢印Z1方向)に付勢して搬送ローラ5とディスクガイド3との間にディスクDを挟持するためのコイルスプリング(付勢手段)7とから概略構成されている。
【0009】
ディスクガイド3は樹脂一体成形された略板状の部材であり、図1および図2に示すように、ディスクDの搬送経路の中心軸P1を基準として矢印X1方向および矢印X2方向に向けて対称形状である。ディスクガイド3の矢印X1方向および矢印X2方向の両端部には、搬送ローラ5側(矢印Z2方向)に向けて突出する一対の突起部9が形成されている。各突起部9は、ディスクガイド3と搬送ローラ5との間に挟持されて搬送されるディスクDの搬送ずれを修正するガイド面9aを有している。
【0010】
この実施の形態1におけるガイド面9aは、搬送ローラ5側(矢印Z2方向)に近づくにしたがってディスクDの外周端面から離遠するように傾斜している。ガイド面9aの傾斜角θは、搬送経路の中心軸P1と搬送中のディスクDの中心軸P2とから形成される基準面Fに対して20°以上に設定されている。傾斜角θが20°未満であれば、ディスクDの外周端面と突起部9のガイド面9aとが実質的に面接触し易くなり、摺動抵抗の低減を図ることが困難となる。これに対し、傾斜角θが20°以上であれば、ディスクDの外周端面の一外周縁部のみがガイド面9aに接触することになり、突起部のガイド面がディスクの外周端面と面接触していた従来のディスク搬送機構に比べて摺動抵抗を格段に小さくすることが可能である。特に、ディスクDがDVDである場合には、DVDの外周端面の貼り合わせ部分からはみ出した接着剤が高温雰囲気において軟化しても、その接着剤がガイド面9aに接触することを回避できるので、接着剤による摺動抵抗の増大を確実に回避してDVD搬送の安定化を図ることが可能である。
【0011】
なお、傾斜角θの上限は、傾斜角θが大きすぎると搬送中のディスクDの外周端面の一外周縁部がガイド面9a上を滑り、ディスクDが搬送経路を矢印X1方向または矢印X2方向へ逸脱してしまう可能性があるため、ガイド面9aがディスクDの搬送ずれを修正するのに十分なガイド面9aとディスクDの外周端面の一外周縁部との摺動抵抗が得られるか否かを基準にして、ディスクDの厚さ、ディスクDやガイド面9aを構成する材料等の種々のファクタに応じて適宜決められる。
【0012】
また、図6に示すように、ディスクガイド3には、搬送ローラ5側に対向する位置に一対の搬送ローラ5の長さ方向(矢印X1方向および矢印X2方向)に沿って凹部11が形成されている。凹部11は、ディスクDが搬送されていないときに、コイルスプリング7の付勢力により搬送ローラ5が付勢されて収納される空間を提供するものである。さらに、ディスクガイド3には、凹部11から矢印Y1方向に向けて徐々に板厚を薄くした傾斜ガイド部13が形成されると共に、凹部11から矢印Y2方向に向けて徐々に板厚を薄くした傾斜ガイド部15が形成されている。
【0013】
さらに、ディスクガイド3および搬送ローラ5の下側には、ディスクDの挿入または排出を行うための挿排スロット(図示せず)が設けられ、その挿排スロット(図示せず)の近傍には搬送ローラ5に対して回転駆動力を与える搬送駆動モータ(図示せず)が設けられ、搬送ローラ5と挿排スロット(図示せず)との間にはディスクDの挿入を検知する挿入検知手段(図示せず)が設けられている。また、ディスクガイド3および搬送ローラ5の上側には、挿排スロット(図示せず)から挿入され、搬送ローラ5の搬送駆動力によりディスクガイド3に沿って搬送されたディスクDを回転するターンテーブル(図示せず)やディスクDに対して記録の再生を行う光ピックアップ(図示せず)等を搭載した再生ベース(図示せず)が設けられている。
【0014】
次に動作について説明する。
まず、ディスクDの矢印Y1方向の先端となる外周端面が挿排スロット(図示せず)から挿入されると、挿入検知手段(図示せず)によりディスクDの挿入動作が検知され、この検知情報に基づくコントロールユニット(図示せず)からの指令により搬送駆動モータ(図示せず)が駆動され、搬送ローラ5が図6に示すように矢印R1方向に回転駆動する。次に、ディスクDの矢印Y1方向の先端となる外周端面がディスクガイド3と搬送ローラ5との間に挟持された時点で、搬送ローラ5からディスクDに対して矢印Y1方向への搬送駆動力が与えられる。これにより、ディスクDは、図1において破線D1、一点鎖線D2および二点鎖線D3で示された軌跡を辿りながら、徐々に矢印Y1方向に搬送される。
【0015】
このとき、ディスクガイド3のうち、矢印X1方向の傾斜ガイド部13および15と搬送ローラ5との間に挟持された部分のディスクDの外周端面をE1とし、矢印X2方向の傾斜ガイド部13および15と搬送ローラ5との間に挟持された部分のディスクDの外周端面をE2とし、ディスクDの外周端面E1とE2との離間寸法をL1とすると、ディスクDの搬送過程が進むにつれて、離間寸法L1がディスクDの直径L2まで徐々に増加していき、離間寸法L1がディスクDの直径L2に一致した後には、徐々に減少していく。
【0016】
ところが、ディスクDの矢印Y1方向の先端となる外周端面が搬送経路の中心軸P1から矢印X1方向(または矢印X2方向)に大きくずれて挿入されると、図2に示すように、ディスクDは、ディスクガイド3の突起部9に当接するため、本来の搬送経路からずれて、破線D4(または破線D7)、一点鎖線D5(または一点鎖線D8)および二点鎖線D6(または二点鎖線D9)で示された軌跡を辿りながら、徐々に矢印Y1方向に搬送される。このとき、ディスクガイド3の突起部9に形成されたガイド面9aは、上記基準面Fに対して矢印Z2方向に向かうにつれて離遠するように傾斜しているので、図3の破線D10で示すように、ディスクDの外周端面はガイド面9aと面接触せず、ディスクDの外周縁部のみが点接触して摺動する。これにより、ディスクDの摺動抵抗の増大を回避することが可能である。
【0017】
なお、ディスクDの排出時に搬送ずれが発生した場合でも、上記と同様にしてディスクDの摺動抵抗の増大を回避することが可能である。
【0018】
以上のように、この実施の形態1によれば、ディスクガイド3の両端部に設けた突起部9に搬送ローラ5側(矢印Z2方向)に近づくにしたがってディスクDの外周端面から離遠するように傾斜するガイド面9aを設けるように構成したので、ディスクDの搬送ずれが発生しても、ディスクDの外周縁部のみに点接触することでディスクDの摺動抵抗の増大を確実に回避することができるという効果がある。特に、ディスクDがDVDである場合には、DVDの外周端面の貼り合わせ部分からはみ出した接着剤が高温雰囲気において軟化しても、その接着剤によりDVDの外周端面と突起部のガイド面との間に従来発生していた摺動抵抗の増大を確実に回避してDVD搬送の安定化を図ることができるという効果がある。
【0019】
この実施の形態1によれば、ガイド面9aの傾斜角θを基準面Fに対して20°以上に設定するように構成したので、ディスクDの搬送ずれが発生しても、ディスクDの外周端面の一外周縁部のみがガイド面9aに接触することになり、突起部のガイド面がディスクの外周端面と面接触していた従来のディスク搬送機構に比べて摺動抵抗を格段に小さくすることができるという効果がある。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、ディスクの搬送を案内する板状のガイド手段と、該ガイド手段により案内された前記ディスクに対して搬送駆動力を与える搬送手段と、該搬送手段を前記ガイド手段側に付勢して前記搬送手段と前記ガイド手段との間に前記ディスクを挟持する付勢手段と、前記ガイド手段に前記搬送手段側に向けて形成されかつ前記ディスクの搬送ずれを修正する突起部とを備え、該突起部に、前記ガイド手段と前記搬送手段との間に挟持された前記ディスクの外周端面の一外周縁部に接触しかつ前記搬送手段側に近づくにしたがって、前記ディスクの外周端面から離遠するように傾斜するガイド面を備えるように構成したので、ディスクが搬送方向の側方へずれて搬送されても、ガイド面に対するディスクの摺動面積を小さく維持して摺動抵抗を小さくすることができ、ディスク搬送の安定化を図ることができるという効果がある。また、ディスクの外周端面の一外周縁部のみを突起部のガイド面に当接させることができるので、例えば2枚のディスクを接着剤で貼り合わせてなるDVDを搬送する場合に、DVDの外周端面の貼り合わせ部分からはみ出した接着剤が高温雰囲気において軟化しても、その接着剤によりDVDの外周端面と突起部のガイド面との間に従来発生していた摺動抵抗の増大を確実に回避してDVD搬送の安定化を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるディスク搬送機構の構成を搬送ローラ側から見た底面図である。
【図2】図1に示したディスク搬送機構においてディスクの搬送ずれを示す拡大底面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図3の要部Sを拡大した断面図である。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【図6】図1のVI−VI線断面図である。
【符号の説明】
1 ディスク搬送機構、3 ディスクガイド(ガイド手段)、5 搬送ローラ(搬送手段)、7 コイルスプリング(付勢手段)、9 突起部、11 凹部、13 傾斜ガイド部、15 傾斜ガイド部、F 基準面、P1 ディスクの中心軸、P2 搬送経路の中心軸。
Claims (2)
- ディスク状記録媒体の搬送を案内する板状のガイド手段と、該ガイド手段により案内された前記ディスク状記録媒体に対して搬送駆動力を与える搬送手段と、該搬送手段を前記ガイド手段側に付勢して前記搬送手段と前記ガイド手段との間に前記ディスク状記録媒体を挟持するための付勢手段と、前記ガイド手段に前記搬送手段側に向けて形成されかつ前記ディスク状記録媒体の搬送ずれを修正する突起部とを備え、該突起部は、前記ガイド手段と前記搬送手段との間に挟持された前記ディスク状記録媒体の外周端面の一外周縁部に接触し、かつ前記搬送手段側に近づくにしたがって、前記ディスク状記録媒体の外周端面から離遠するように傾斜するガイド面を備えたことを特徴とするディスク搬送機構。
- 突起部のガイド面は、ディスク状記録媒体の中心軸とディスク搬送手段による前記ディスク状記録媒体の搬送方向の中心軸とから形成される基準面に対して20°以上の傾斜角を有することを特徴とする請求項1記載のディスク搬送機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003165354A JP2005004841A (ja) | 2003-06-10 | 2003-06-10 | ディスク搬送機構 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003165354A JP2005004841A (ja) | 2003-06-10 | 2003-06-10 | ディスク搬送機構 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012014815A (ja) * | 2010-07-05 | 2012-01-19 | Jvc Kenwood Corp | ディスク搬送用ガイド装置及びディスク搬送機構 |
CN104103298A (zh) * | 2013-04-05 | 2014-10-15 | 日立乐金资料储存股份有限公司 | 光盘库装置 |
-
2003
- 2003-06-10 JP JP2003165354A patent/JP2005004841A/ja active Pending
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