JP2005004170A - リボルバー式レンズおよびそれを用いたカメラ、並びにそれを用いた携帯電話およびデジタルカメラ - Google Patents

リボルバー式レンズおよびそれを用いたカメラ、並びにそれを用いた携帯電話およびデジタルカメラ Download PDF

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Abstract

【課題】 望遠と広角と接写等が用途に応じたレンズの切換えによって容易にできるリボルバー式のレンズと、それを用いたカメラ、並びにそれを用いた携帯電話およびデジタルカメラを提供する。
【解決手段】 円盤状の基体3aと、基体3aの中心軸から等距離に配置された複数の異なる非球面レンズ3b、3c、3d、3e、3f、3gとを有し、基体3aおよび複数の異なる非球面レンズ3b、3c、3d、3e、3f、3gが一体に形成してなることを特徴とするリボルバー式レンズ3である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯電話やカメラ等に使用されるリボルバー式レンズおよびそれを用いたカメラ付携帯電話並びにデジタルカメラに関する。
最近、小さな非球面レンズが開発され、携帯電話のカメラに内蔵され、カメラ付携帯電話として普及しはじめている(例えば、特許文献1参照)。図13は、従来のカメラ付携帯電話240を示し、図13(a)は正面図、図13(b)は右側面図である。図13に示すように、このカメラ付携帯電話240の上部には、カメラ216が内蔵されており、カメラ216を覆うカバー212を下方にスライドするとカメラ216が現われるようになっている。このカメラ216のレンズは、1個であり、倍率を変えるにはズーム等の光学式倍率を2〜3倍にして接写仕様に対応している。
特開2002−300257号公報(図1)
しかしながら、光学式による倍率の調節では、望遠と広角と接写といった幅広い仕様のニーズには対応できないという問題があった。
そこで、本発明は、レンズの交換によって望遠と広角と接写等が容易に対応できるリボルバー式のレンズと、それを用いた携帯電話およびデジタルカメラを提供することを課題とする。
前記した課題を解決するために、請求項1に記載された発明に係るリボルバー式レンズは、円盤状の基体と、前記基体の中心から等距離に配置された複数の異なる非球面レンズとを有し、前記基体および複数の異なる非球面レンズが一体に形成してなることを特徴とする。
請求項1に記載された発明によれば、リボルバー式レンズの厚み(焦点距離)が異なる複数の非球面レンズを、円盤状の基体に、基体の中心から等距離に配置させ、円盤状の基体に各非球面レンズを包含させて一体に形成したことにより、望遠や広角や接写等の用途に応じたレンズ交換に利用できる。
請求項2に記載された発明は、円盤状の基体と、前記基体の中心軸から等距離に配置された複数の異なる非球面レンズとを有し、前記基体および複数の異なる非球面レンズが一体に形成してなることを特徴とする。
請求項2に記載された発明によれば、リボルバー式レンズの厚み(焦点距離)が異なる複数の非球面レンズを、円盤状の基体に、基体の中心軸から等距離に配置させ、円盤状の基体に各非球面レンズを包含させて一体に形成したことにより、望遠や広角や接写等の用途に応じたレンズ交換に利用できる。
請求項3に記載された発明は、請求項1または請求項2に記載のリボルバー式レンズであって、前記基体の中心には回転軸となる凸部が形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載された発明によれば、基体の中心に凸部を設けたことにより、この凸部を回転軸とすることができるため、リボルバー式レンズを用いたカメラを製造するときは、他の軸や軸受けが不要となり部品点数を減少させ、コスト低減を図ることができる。
請求項4に記載された発明は、請求項1または請求項2に記載のリボルバー式レンズであって、前記基体の外周には、位置決め用のV溝を設けたことを特徴とする。
請求項4に記載された発明によれば、基体の外周に、位置決め用のV溝を設けたことにより、そのV溝に係合部材が係合し、リボルバー式レンズに配置された各レンズのポジションを容易に位置決めできる。
請求項5に記載された発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のリボルバー式レンズであって、前記複数の非球面レンズは、前記回転軸に対して直角な水平面上に配置されていることを特徴とする。
請求項5に記載された発明によれば、前記複数の非球面レンズは、前記回転軸に対して直角な水平面上に配置されているため、望遠や広角や接写等の用途に応じたレンズ交換に利用できる。
請求項6に記載された発明は、請求項2または請求項3に記載のリボルバー式レンズであって、前記複数の非球面レンズのうち、少なくとも一つは、前記回転軸に沿って互いに段差を有して配置されていることを特徴とする。
請求項6に記載された発明によれば、前記複数の非球面レンズのうち、少なくとも一つは、前記回転軸に沿って互いに段差を有して配置されているため、望遠や広角や接写等の用途に応じたレンズ交換を簡単迅速に、さらに、高精度に行うことができる。
請求項7に記載された発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記リボルバー式レンズを指で回転させるためのすべり止め手段を前記リボルバー式レンズ外周の端面に備えており、前記すべり止め手段およびその周辺のエリアが不透明なプラスチックで形成されていることを特徴とする。
請求項7に記載された発明によれば、すべり止め手段およびその周辺のエリアが不透明なプラスチックで形成されているため、セレーション(またはローレット)およびその周辺から光が漏れて、光がカメラ内に進入するのを防ぐことができる。また、前記すべり止め手段は、リボルバー式レンズ外周の端面に刻まれたセレーションまたはローレットである。
請求項8に記載された発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記リボルバー式レンズを回転させるためのアクチュエータを前記リボルバー式レンズ外周の端面に備えていることを特徴とする。
請求項8に記載された発明によれば、リボルバー式レンズが、アクチュエータによって回転するため、リボルバー式レンズを外光から遮断して設けることができる。これにより、外光がカメラ内にはいることを防止することができる。
請求項9に記載された発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記リボルバー式レンズを回転させるためのアクチュエータを前記リボルバー式レンズの回転軸に備えていることを特徴とする。
請求項9に記載された発明によれば、アクチュエータを回転軸に備えたため、カメラのサイズを小さくすることができる。また、リボルバー式レンズの回転軸をダイレクト駆動させることができるため、モータが回転軸と一体に設けられ、カメラサイズをさらにコンパクトにすることができる。
請求項10に記載された発明は、請求項8または請求項9に記載の発明において、前記アクチュエータは、モータによって駆動されることを特徴とする。
請求項10に記載された発明によれば、リボルバー式レンズが、アクチュエータによって回転するため、リボルバー式レンズを外光から遮断して設けることができる。これにより、外光がカメラ内にはいることを防止することができる。
請求項11に記載された発明は、請求項10に記載の発明において、前記モータは、DDモータ(ダイレクトドライブモータ)であることを特徴とする。
請求項11に記載された発明によれば、アクチュエータを回転軸に備えたため、カメラのサイズを小さくすることができる。
請求項12に記載された発明のカメラは、請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載された前記リボルバー式レンズと、このリボルバー式レンズの後面を支持するケースと、前面を支持するカバーと、光を電気信号に変換する撮像素子とを備え、前記V溝に係合する係合部材を前記ケースに一体に設けたことを特徴とする。
請求項12に記載された発明によれば、前記リボルバー式レンズと、このリボルバー式レンズの後面を支持するケースと、前面を支持するカバーと、光を電気信号に変換する撮像素子とを備え、前記V溝に係合する係合部材を前記ケースに一体に設けたことにより、望遠や広角や接写等の撮影に対応できるカメラを提供することができる。
なお、撮像素子は、CCD(Charge coupled device)や、CCDより消費電力の少ないCMOS(Complementary Metal Oxide Semi-conductor)をいう。
請求項13に記載された発明のカメラは、請求項12に記載の発明において、前記カメラは、前記撮像素子が受光する光の光軸上の前記リボルバー式レンズより被写体側に透明体を備え、前記透明体がフィルタまたはレンズの少なくとも一方からなることを特徴とする。
請求項13に記載された発明によれば、前記透明体がフィルタまたはレンズの少なくとも一方からなるため、望遠や広角や接写等の用途に応じたレンズ交換を簡単迅速に、さらに高精度に行うことができるとともに、フィルタまたはレンズに模様や色彩が施されたものを用いることができる。
請求項14に記載された発明のカメラは、請求項13に記載の発明において、前記透明体は、前記フィルタまたは前記レンズの少なくとも一方を複数備えていることを特徴とする。
請求項14に記載の発明によれば、前記フィルタまたは前記レンズの少なくとも一方を複数備えているため、望遠や広角や接写等の用途に応じたレンズ交換を簡単迅速に、さらに、高精度に行うことができるとともに、フィルタまたはレンズに模様や色彩が施されたものを用いることができる。
請求項15に記載された発明の携帯電話は、請求項12〜請求項14のいずれか1項に記載されたカメラを備えたことを特徴とする。
請求項15に記載された発明によれば、望遠や広角や接写等の撮影がリボルバー式レンズの切換えによって簡単にできるカメラ付の携帯電話を提供することができるとともに、フィルタまたはレンズに模様や色彩が施されたものを用いることによって、これらの模様や色彩が画角内に入り、所望の被写体とともに撮影をすることができる。
請求項16に記載された発明のデジタルカメラは、請求項12〜請求項14のいずれか1項に記載されたカメラを備えたことを特徴とする。
請求項16に記載された発明によれば、望遠や広角や接写等の撮影がリボルバー式レンズの切換えによって簡単にでき、しかも、コンパクトで、ズーム機能が不要となる携帯型のデジタルカメラを提供することができるとともに、フィルタまたはレンズに模様や色彩が施されたものを用いることによって、これらの模様や色彩が画角内に入り、所望の被写体とともに撮影をすることができる。
前記リボルバー式レンズの厚み(焦点距離)が異なる複数の非球面レンズを、円盤状の基体に、基体の中心から等距離に配置させ、円盤状の基体に各非球面レンズを包含させて一体に形成したことにより、望遠や広角や接写等の用途に応じたレンズ交換に利用できる。
前記基体の中心に凸部を設けたことにより、この凸部を回転軸とすることができるため、リボルバー式レンズを用いたカメラを製造するときは、他の軸や軸受けが不要となり部品点数を減少させ、コスト低減を図ることができる。
前記基体の外周に、位置決め用のV溝を設けたことにより、そのV溝に係合部材が係合し、リボルバー式レンズに配置された各レンズのポジションを容易に位置決めできる。
前記複数の非球面レンズは、回転軸に対して直角な水平面上に配置されているため、望遠や広角や接写等の用途に応じたレンズ交換に利用できる。
前記複数の非球面レンズのうち、少なくとも一つは、回転軸に沿って互いに段差を有して配置されているため、望遠や広角や接写等の用途に応じたレンズ交換を簡単迅速に、さらに高精度に行うことができる。
前記すべり止め手段およびその周辺のエリアが不透明なプラスチックで形成されているため、セレーション(またはローレット)およびその周辺から光が漏れて、光がカメラ内に進入するのことを防止することができる。
前記リボルバー式レンズが、アクチュエータによって回転するため、リボルバー式レンズを外光から遮断して設けることができる。これにより、光がカメラ内に進入することを防止することができる。
前記アクチュエータを回転軸に備えたため、カメラのサイズを小さくすることができる。
前記リボルバー式レンズと、このリボルバー式レンズの後面を支持するケースと、前面を支持するカバーと、光を電気信号に変換する撮像素子とを備え、V溝に係合する係合部材を前記ケースに一体に設けたことにより、望遠や広角や接写等の撮影に対応できるカメラを提供することができる。
前記透明体はフィルタまたはレンズの少なくとも一方からなるため、望遠や広角や接写等の用途に応じたレンズ交換を簡単迅速に、さらに高精度に行うことができるとともに、フィルタまたはレンズに模様や色彩が施されたものを用いることができる。
前記フィルタまたはレンズの少なくとも一方を複数備えているため、望遠や広角や接写等の用途に応じたレンズ交換を簡単迅速に、さらに、高精度に行うことができるとともに、フィルタまたはレンズに模様や色彩が施されたものを用いることができる。
望遠や広角や接写等の撮影がリボルバー式レンズの切換えによって簡単にできるカメラ付の携帯電話を提供することができるとともに、フィルタまたはレンズに模様や色彩が施されたものを用いることによって、これらの模様や色彩が画角内に入り、所望の被写体とともに撮影をすることができる。
望遠や広角や接写等の撮影がリボルバー式レンズの切換えによって簡単にでき、しかも、コンパクトで、ズーム機能が不要となる携帯型のデジタルカメラを提供することができるとともに、フィルタまたはレンズに模様や色彩が施されたものを用いることによって、これらの模様や色彩が画角内に入り、所望の被写体とともに撮影をすることができる。
次に、本発明の実施の形態について図を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態であるリボルバー式レンズを示す斜視図である。
図1に示すように、リボルバー式レンズ3は、円盤状の基体3aの中心から等距離に複数の異なる非球面レンズ3b、3c…3gが配置されている。また、基体3aと複数の異なる非球面レンズ3b、3c…3gは一体に成形されている。円盤状の基体3aの外周には、非球面レンズ3b、3c…3gの位置決め用としてV溝3b1、3c1、3d1、3e1、3f1、3g1が6等配で設けられている。
また、円盤状の基体3aの外周には、位置決め用のV溝3b1、3c1、3d1、3e1、3f1、3g1の他に、すべり止め用の細かいセレーション(またはローレットでも良い)が設けられている。また、基体3aの中心には、回転軸となるピン状の凸部3h、3iが形成されており、後記するケース1(図3参照)に設けられた凹部1c(図3(b)参照)にピン状の凸部3iが嵌入し、後記するカバー2(図3(b)参照)に設けられた凹部2c(図3(b)参照)にピン状の凸部3hが嵌入することによって、リボルバー式レンズ3は、ケース1とカバー2に直角に保持され、回動自在になっている。
図2は後記する図3(a)に示すレンズの中心線aを展開した展開断面図である。
図2に示すように、リボルバー式レンズ3(図3(a)参照)の非球面レンズは、円盤状の基体3a(図3(a)参照)の中心から等距離に配置されている。ここでは非球面レンズは、6個が6等配で一体に成形されており、材質は透明プラスチックであり、レンズの直径は例えばφ3mmである。レンズの厚みの薄い順からレンズ3b、3c、3d、3e、3f、3gが、並んでいる。
[第2の実施の形態]
図3(a)は第2の実施の形態であるカメラ10を示す平面図で、図3(b)は、図3(a)に示すA−A線の断面図である。
図3(b)に示すように、カメラ10は、リボルバー式レンズ3と、リボルバー式レンズ3の後面(図では下面)を支持するケース1と、前面(図では上面)を支持するカバー2と、光を電気信号に変換する撮像素子(CCDまたはCMOS)4とから構成されている。また、カバー2の光を通す透明体5は、レンズを保護するカバーであるが、フィルタであってもよい。また、このフィルタには、模様や色が施してあり、例えば、カメラで写真を撮ったときに、これらの模様や色が画角内に入り、所望の被写体とともに撮影される。
図3(a)に示すように、ケース1とカバー2(図3(b)参照)の一端は、三日月状の切り欠き1b、2bが設けられ、円盤状の基体3aのすべり止めの機能を有するセレーションが露出するようになっている。また、右下隅には、例えば、V溝3d1と係合する係合部材1aがケース1に一体に設けられており、基体3aのV溝3d1が回動する場合は、一旦、係合部材1a(以下、ノッチとも称す)が下方に撓むため、強い付勢力が発生し、V溝3d1にラフな位置決めがされて、V溝3d1に先端部である円筒面状の係合部材1aが飛び込んで係合すると、円筒面状の係合部材1aは弱い付勢力によって、V溝3d1の壁面に当接し、リボルバー式レンズ3の位置を決め、その位置を保持する。
[第3の実施の形態]
図4は第3の実施の形態であるリボルバー式レンズを示す斜視図である。
図4に示すように、リボルバー式レンズ23は、円盤状の基体23aの中心軸から等距離に複数の異なる非球面レンズ23b、23c、23d、23e、23f、23gの少なくとも一つが段差を持って配置されており、本実施の形態では、非球面レンズ23b、23d、23fが同一水平面上に配置され、非球面レンズ23c、23e、23gが、非球面レンズ23b、23d、23fとは段差を有して配置されている。また、基体23aと複数の異なる非球面レンズ23b、23c…23gは一体に成形されている。円盤状の基体23aの外周には、非球面レンズ23b、23c、23d、23e、23f、23gの位置決め用としてV溝23b1、23c1、23d1、23e1、23f1、23g1が6等配で設けられている。
また、円盤状の基体23aの外周には、位置決め用のV溝23b1、23c1、23d1、23e1、23f1、23g1の他に、すべり止め用の細かいセレーション(またはローレットでも良い)が設けられている。また、基体23aの中心には、回転軸となるピン状の凸部23h、23iが形成されており、後記するケース11(図6参照)に設けられた凹部21c(図6(b)参照)にピン状の凸部23iが嵌入し、カバー12(図6(b)参照)に設けられた凹部22c(図6(b)参照)にピン状の凸部23hが嵌入することによって、リボルバー式レンズ23は、ケース11とカバー12に直角に保持され、回動自在になっている。
図5は後記する図6(a)に示すレンズの中心線bを展開した展開断面図である。
図5に示すように、リボルバー式レンズ23(図6(a)参照)の非球面レンズは、円盤状の基体23a(図6(b)参照)の中心軸から等距離に配置されている。この中心軸はリボルバー式レンズ23の回転軸の中心である。ここでは非球面レンズは、6個が6等配で一体に成形されており、材質は透明プラスチックであり、レンズの直径は例えばφ3mmである。レンズの厚みの薄い順からレンズ23b、23c、23d、23e、23f、23gが、互いに段差を有して並んでいる。
なお、非球面レンズの材質は、透明プラスチックとしたが、透明ガラスでも構わないし、透明であれば、その他の材料を用いても構わない。また、これらの段差は、本実施の形態に限るものではなく、適宜、各種バリエーションで配置することができる。
[第4の実施の形態]
図6(a)は第4の実施の形態であるカメラ100を示す平面図で、図6(b)は図6(a)に示すB−B線の断面図である。
図6(b)に示すように、カメラ100は、リボルバー式レンズ23と、リボルバー式レンズ23の後面(図では下面)を支持するケース11と、前面(図では上面)を支持するカバー12と、光を電気信号に変換する撮像素子(CCDまたはCMOS)14とから構成されている。また、カバー12の光を通す透明体15は、リボルバー式レンズ23を保護するカバーであるが、本実施の形態では複数のレンズ15a、15bが配設されている。カメラ100は、撮像素子14が受光する光の光軸上のリボルバー式レンズ23より被写体側にレンズ15を備えている。このレンズ15は、複数のレンズ15a、15bからなり、ホルダ16に納められており、取り外し自在になっている。これにより、別途構成された複数のレンズやフィルタを納めた他のホルダ(図略)と交換することによって、望遠や広角や接写等の用途に応じたレンズ交換を簡単迅速に、さらに、高精度に行うことができる。また、これらのフィルタやレンズに模様や色彩が施されたものを用いることによって、これらの模様や色彩が画角内に入り、所望の被写体とともに撮影をすることができる。
図6(a)に示すように、ケース11とカバー12の一端には、三日月状の切り欠き11b、12bが設けられ、円盤状の基体23aのすべり止めの機能を有するセレーションが露出するようになっている。また、右下隅には、例えば、V溝23d1と係合する係合部材11aがケース11に一体に設けられており、基体23aのV溝23d1が回動する場合は、一旦係合部材11aが下方に撓むため、強い付勢力が発生し、V溝23d1にラフな位置決めがされて、先端部である円筒面状の係合部材11aがV溝23d1に飛び込んで係合すると、円筒面状の係合部材11aは弱い付勢力によって、V溝23d1の壁面に当接し、リボルバー式レンズ23の位置を決め、その位置を保持する。
[第5の実施の形態]
図7は円盤状の基体3aを回転させる指のすべり止め用の細かいセレーションリングを説明する図であり、図7(a)は斜視図、図7(b)はカメラに組み込まれた様子を示す断面図である。図7に示すように、セレーションリング33が、リボルバー式レンズ3の外周に固定されている。セレーションリング33は、不透明な材料で形成されており、本実施の形態では不透明なプラスチックで形成されている。この不透明なプラスチックで形成されたセレーションリング33は、リボルバー式レンズ3が複数の非球面レンズ3a、3b、3c、3d、3e、3f、3gで一体に形成されているため、セレーションおよびその周辺から光が漏れて、光がカメラ内に進入するのを防いでいる。また、セレーションリング33は、不透明なプラスチックで形成されているが、リボルバー式レンズ3の外周を塗装して光の進入を防止しても良い。また、セレーションおよびその周辺のエリア(レンズ以外のエリア)を不透明なプラスチックで形成するように2色成形を用いて一体に成形しても良い。
[第6の実施の形態]
図8(a)は第6の実施の形態であるカメラ200を示す平面図で、図8(b)は図8(a)に示すC−C線の断面図である。
図8(b)に示すように、カメラ200には、リボルバー式レンズ3を回転させるためのアクチュエータ7をリボルバー式レンズ3の外周の端面に備えている。このアクチュエータ7を構成するモータ7aには平歯車6が装着され、この平歯車6がリボルバー式レンズ3の外周に設けられた平歯車3rと噛み合い、リボルバー式レンズ3が回転する。また、リボルバー式レンズ3の裏面には、バーコード状の位置マーク3kが刻まれている。この刻みの底は、黒色に塗装されている。さらに、リボルバー式レンズ3の下面には、光センサ8に接続されたファイバー管8bが設けられている。この光センサ8が、ファイバー管8bを介して位置マーク3kを検出することによって、リボルバー式レンズ3の停止位置が、図示しない制御装置によって制御される。
なお、位置マーク3kは、バーコード状に筋を入れて黒色に塗られていても良いし、同様の模様を有したシールを貼っても良い。また、位置マーク3kは、バーコード状ではなく、リボルバー式レンズ3の停止位置を示すことができれば、ドット状のマークでも良いし、特に限定するものではない。また、位置マーク3kの色は、黒色に限らず他の色であっても構わない。
これにより、リボルバー式レンズ3は、アクチュエータ7によって所定の位置まで回転して、カメラ200のレンズ切換えが制御される。このように、リボルバー式レンズ3は、モータ駆動されるため、外光から遮蔽してカメラ200内に設けることができる。そのため、外光がカメラ200内にはいることを防止することができる。
[第7の実施の形態]
図9(a)は第7の実施の形態であるカメラ300を示す平面図で、図9(b)は図9(a)に示すD−D線の断面図である。
図9(b)に示すように、リボルバー式レンズ3の回転中心の位置に、ダイレクトドライブモータ9a(以下、DDモータと称す)が設けられ、ステー11により支持されて固定されている。このDDモータ9aの外周部9cが、リボルバー式レンズ3の回転中心に設けられた凹部3nに嵌着して固定されている。このとき、リボルバー式レンズ3の凹部3nとDDモータ9aの外周部9cとは、位置ずれしない強度で嵌着している。また、光センサ8、および、位置マーク3kについては、第6の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。これにより、カメラ300は、図示しないレンズ切換えスイッチによって、所定のズーム位置を容易に得るとともに、アクチュエータ9を回転軸に備えることによって、カメラのサイズを小さくすることができる。
[第8の実施の形態]
図10(a)は第8の実施の形態であるカメラ400を示す平面図で、図10(b)は図10(a)に示すE−E線の断面図である。
図10(b)に示すように、リボルバー式レンズ3の回転中心の位置に、傘歯車17を備えている。モータ19が、モータ19に備えられたフランジ19cによってケース1に固定されている。このモータ19の回転軸に傘歯車18がもうけられている。これらの傘歯車17,18が噛み合い、リボルバー式レンズ3がモータ駆動される。また、光センサ8、および、位置マーク3kについては、第6の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。これにより、カメラ400は、図示しないレンズ切換えスイッチによって所定のレンズ位置を容易に得ることができる。
[第9の実施の形態]
図11は、カメラ10、およびカメラ100を用いた携帯電話を操作する様子を示す正面図である。カメラ10とカメラ100とは、外形および操作方法がほぼ同一であり、ここではカメラ10を用いて説明する。図11に示すように、携帯電話20の上部にリボルバー式レンズ3を用いたカメラ10を内蔵し、リボルバー式レンズ3の外周のセレーションに片方の人差し指を当て、人差し指による操作によって希望の仕様に合わせてリボルバー式レンズ3を回動して選択することにより、望遠や広角や接写等の撮影が簡単にできる。
なお、レンズ3dを通った光は撮像素子(CCDやCMOS)4(図3参照)で受光された後、A/D変換回路によってデジタル信号に変換され、記憶素子(メモリー)に記録される。また、データは再生され、またはデータをテレビ送信して映し出したり、カラープリンタで出力したり、パソコンに取り込んで画像処理する、あるいは電話回線を使用して送信するなどの技術は公知の技術であるので、詳細な説明は省略する。リボルバー式レンズ3の近傍には、フラッシュ50が装着されている。また、カメラ200、カメラ300、カメラ400を用いた場合は、図示しないレンズ切換えスイッチを押すことによって、希望の仕様に合わせてリボルバー式レンズ3を回動して選択することにより、望遠や広角や接写等の撮影がワンタッチでできる。
[第10の実施の形態]
図12はカメラ10を用いたデジタルカメラを操作する様子を示す正面図である。第6の実施の形態と同様にカメラ10を用いて説明する。図12に示すように、デジタルカメラ30の外側にリボルバー式レンズ3を用いたカメラ10を内蔵し、リボルバー式レンズ3のセレーションに片方の人差し指を当て、希望の仕様に合わせてリボルバー式レンズ3を選択することにより、望遠、広角、集合写真、グループ写真、ポートレートおよび接写等の撮影が簡単にできる。リボルバー式レンズ3の近傍には、フラッシュ60が装着されている。また、カメラ200、カメラ300、カメラ400を用いた場合は、図示しないレンズ切換えスイッチを押すことによって、希望の仕様に合わせてリボルバー式レンズ3を回動して選択することにより、望遠、広角、集合写真、グループ写真、ポートレートおよび接写等の撮影が簡単にできる。
ここで、図3、図11を参照して動作について説明する。
図11に示すように、携帯電話20の本体を開き、カメラ10を被写体に向け、望遠か広角か接写か等の6種類の仕様の中から選択しながら、片手の人差し指をリボルバー式レンズ3の外周に当ててリボルバー式レンズ3の基体3a(図3参照)を回動する。すると、図3(a)に示すように、ノッチ(係合部材)1aがV溝を入っては乗り上げて通過しながら、所定位置のV溝3d1に係合して位置を決める。例えば、集合写真の撮影であれば、非球面レンズ3dを選択すればよい。そして、画面を見ながら構図を決めて写真撮影用釦(図示せず)を押すことで、撮影が終了する。
また、カメラ10のカバー2(図3参照)に設けられた透明体5のフィルタまたはレンズに模様や色彩が施されたものを用いることによって、これらの模様や色彩が画角内に入り、所望の被写体とともに撮影できる。さらに、各種図柄を持った映像なども撮ることができる。
なお、本発明はその技術思想の範囲内で種々の改造、変更が可能であり、本発明はこの改造、変更された発明にもおよぶことは当然である。例えば、リボルバー式レンズ3およびリボルバー式レンズ23は、それぞれ6個の非球面レンズ3b、3c…3g、23b、23c…23gとしたが、複数個である2個、3個、4個…としても構わない。また、複数個の非球面レンズは凸レンズとしたが、凹レンズであってもよい。また、リボルバー式レンズ3、23の基体3a、23aの中央に凸部3h、3i、23h、23iを設けたが、穴をあけて別部品を組付けてもよいし、凹状のくぼみを設けても構わない。
また、第1〜5実施の形態ではリボルバー式レンズ3、23の外周径は、例えばφ16mmとしたが、今後の商品の小型化(軽薄短小)のニーズに対応するために、例えば、φ4mmまで縮小しても構わないし、拡大しても構わない。
さらに、ノート型パソコンに搭載したカメラとしてもよいし、PDA(Personal digital assistant:携帯用コンピュータ)を駆使したカメラに採用してもよい。また、非球面レンズの材質は、透明プラスチックとしたが、透明ガラスでも構わないし、透明であれば、その他の材料を用いても構わない。
また、すべり止めに、セレーションまたはローレットを形成したが、指の滑りを防止することができるものであれば、セレーションまたはローレットに限るものではない。
本発明のリボルバー式レンズを示す斜視図である。 図3(a)に示すレンズの中心線aを展開した展開断面図である。 (a)はカメラを示す平面図で、(b)は(a)に示すA−A線の断面図である。 本発明のリボルバー式レンズを示す斜視図である。 図6(a)に示すレンズの中心線bを展開した展開断面図である。 (a)はカメラを示す平面図で、(b)は(a)に示すB−B線の断面図である。 本発明のセレーションリングを説明する図であり、(a)は斜視図、(b)はカメラに組み込まれた様子を示す断面図である。 (a)はカメラを示す平面図で、(b)は(a)に示すC−C線の断面図である。 (a)はカメラを示す平面図で、(b)は(a)に示すD−D線の断面図である。 (a)はカメラを示す平面図で、(b)は(a)に示すE−E線の断面図である。 本発明のカメラを用いた携帯電話を操作する様子を示す正面図である。 本発明のカメラを用いたデジタルカメラを操作する様子を示す正面図である。 従来のカメラ付携帯電話を示し、(a)は正面図、(b)は右側面図である。
符号の説明
1、11、111 ケース
1a、11a ノッチ(係合部材)
1b、2b、11b、12b 切り欠き
1c、2c、3n 凹部
2、12、112 カバー
3、23 リボルバー式レンズ
3a、23a 基体
3b、3c、3d、3e、3f、3g 非球面レンズ
23b、23c、23d、23e、23f、23g 非球面レンズ
3h、3i、23h、23i 凸部
3k 位置マーク
3b1、3c1、3d1、3e1、3f1、3g1 V溝
23b1、23c1、23d1、23e1、23f1、23g1 V溝
33b1、33c1、33d1、33e1、33f1、33g1 V溝
4、14 撮像素子(CCDまたはCMOS)
5、15 透明体(カバー、フィルタ、レンズ)
3r、6 平歯車
7、9、19 アクチュエータ
7a、9a、19a モータ本体
7b 雄ねじ(モータの外周に設けられたねじ)
7c モータシャフト
8 光センサ
8a センサ本体
8b ファイバー管
9c 外周部
11 ステー
15a、15b レンズ
16 ホルダ
17、18 傘歯車
10、100、200、300、400 カメラ
20 携帯電話
30 デジタルカメラ
33 セレーションリング(またはローレットリング)
50、60 フラッシュ
本発明は、携帯電話やカメラ等に使用されるリボルバー式レンズおよびそれを用いたカメラ付携帯電話並びにデジタルカメラに関する。
最近、小さな非球面レンズが開発され、携帯電話のカメラに内蔵され、カメラ付携帯電話として普及しはじめている(例えば、特許文献1参照)。図13は、従来のカメラ付携帯電話240を示し、図13(a)は正面図、図13(b)は右側面図である。図13に示すように、このカメラ付携帯電話240の上部には、カメラ216が内蔵されており、カメラ216を覆うカバー212を下方にスライドするとカメラ216が現われるようになっている。このカメラ216のレンズは、1個であり、倍率を変えるにはズーム等の光学式倍率を2〜3倍にして接写仕様に対応している。
特開2002−300257号公報(図1)
しかしながら、光学式による倍率の調節では、望遠と広角と接写といった幅広い仕様のニーズには対応できないという問題があった。
そこで、本発明は、レンズの交換によって望遠と広角と接写等が容易に対応できるリボルバー式のレンズと、それを用いた携帯電話およびデジタルカメラを提供することを課題とする。
前記した課題を解決するために、請求項1に記載された発明に係るカメラは、円盤状の基体(23a)と、前記基体(23a)の中心には回転軸となる凸部(23h)と、前記回転軸から等距離に配置された複数の厚みの異なる非球面レンズ(23b,…23g)とを有し、前記基体(23a)および前記非球面レンズ(23b,…23g)が一体に形成されるリボルバー式レンズ(23)と、前記リボルバー式レンズ(23)より被写体側にあって交換可能なレンズ(15)とを備えたカメラ(100)において、前記リボルバー式レンズ(23)には、前記非球面レンズ(23b,…23g)が、前記回転軸に沿って互いに段差を有して配置されることを特徴とする。
請求項1に記載された発明によれば、円盤状の基体(23a)と、前記基体(23a)の中心には回転軸となる凸部(23h)と、前記回転軸から等距離に配置された複数の厚みの異なる非球面レンズ(23b,…23g)とを有し、前記基体(23a)および前記非球面レンズ(23b,…23g)が一体に形成されるリボルバー式レンズ(23)と、前記リボルバー式レンズ(23)より被写体側にあって交換可能なレンズ(15)とを備えたカメラ(100)において、前記リボルバー式レンズ(23)には、前記非球面レンズ(23b,…23g)が、前記回転軸に沿って互いに段差を有して配置されているため、望遠や広角や接写等の用途に応じたレンズ交換を簡単迅速に、高精度に行うことができる。さらに、このリボルバー式レンズの被写体側には、交換可能な複数のレンズが設けられているため、望遠や広角や接写等の撮影が簡単にでき、しかも、コンパクトで、ズーム機能が不要となる携帯型のカメラを提供することができるという目覚しい効果を奏している。
請求項2に記載された発明に係るカメラは、請求項1に記載されたリボルバー式レンズ(23)において、前記リボルバー式レンズ(23)を回転させるためのアクチュエータ(9)を前記リボルバー式レンズ(23)の前記回転軸に備えていることを特徴とする。
請求項2に記載された発明によれば、アクチュエータを回転軸に備えたため、カメラのサイズを小さくすることができる。また、リボルバー式レンズの回転軸をダイレクト駆動させることができるため、アクチュエータが回転軸と一体に設けられ、カメラサイズをさらにコンパクトにすることができる。
請求項3に記載された発明は、請求項2に記載の発明において、前記アクチュエータは、モータによって駆動されることを特徴とする。
請求項3に記載された発明によれば、リボルバー式レンズが、モータによって回転するため、リボルバー式レンズを外光から遮断して設けることができる。これにより、外光がカメラ内にはいることを防止することができる。
請求項4に記載された発明は、請求項3に記載の発明において、前記モータは、DDモータ(ダイレクトドライブモータ)であることを特徴とする。
請求項4に記載された発明によれば、モータを回転軸に備えたため、カメラのサイズを小さくすることができる。
請求項5に記載された携帯電話は、請求項1に記載されたカメラを備えることを特徴とする。
請求項5に記載された発明によれば、望遠や広角や接写等の撮影がリボルバー式レンズの切換えによって簡単にできるカメラ付の携帯電話を提供することができる。
請求項6に記載されたデジタルカメラは、請求項1に記載されたカメラを備えることを特徴とする。
請求項6に記載された発明によれば、望遠や広角や接写等の撮影がリボルバー式レンズの切換えによって簡単にでき、しかも、コンパクトで、ズーム機能が不要となる携帯型のデジタルカメラを提供することができる。
請求項1に記載された発明によれば、このリボルバー式レンズ(23)の被写体側には、交換可能な複数のレンズ15が設けられ、さらに、前記リボルバー式レンズ(23)には、前記非球面レンズ(23b,…23g)が、前記回転軸に沿って厚みの薄い順から互いに段差を有して配置されているため、望遠や広角や接写等の用途に応じたレンズ交換を簡単迅速に、さらに、高精度に行うことができる。
請求項2に記載された発明によれば、アクチュエータを回転軸に備えたため、カメラのサイズを小さくすることができる。また、リボルバー式レンズの回転軸をダイレクト駆動させることができるため、アクチュエータが回転軸と一体に設けられ、カメラサイズをさらにコンパクトにすることができる。
請求項3に記載された発明によれば、リボルバー式レンズが、モータによって回転するため、リボルバー式レンズを外光から遮断して設けることができる。これにより、外光がカメラ内にはいることを防止することができる。
請求項4に記載された発明によれば、モータを回転軸に備えたため、カメラのサイズを小さくすることができる。
請求項5に記載された発明によれば、望遠や広角や接写等の撮影がリボルバー式レンズの切換えによって簡単にできるカメラ付の携帯電話を提供することができる。
請求項6に記載された発明によれば、望遠や広角や接写等の撮影がリボルバー式レンズの切換えによって簡単にでき、しかも、コンパクトで、ズーム機能が不要となる携帯型のデジタルカメラを提供することができる。
次に、本発明の実施の形態について図を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態であるリボルバー式レンズを示す斜視図である。
図1に示すように、リボルバー式レンズ3は、円盤状の基体3aの中心から等距離に複数の異なる非球面レンズ3b、3c…3gが配置されている。また、基体3aと複数の異なる非球面レンズ3b、3c…3gは一体に成形されている。円盤状の基体3aの外周には、非球面レンズ3b、3c…3gの位置決め用としてV溝3b1、3c1、3d1、3e1、3f1、3g1が6等配で設けられている。
また、円盤状の基体3aの外周には、位置決め用のV溝3b1、3c1、3d1、3e1、3f1、3g1の他に、すべり止め用の細かいセレーション(またはローレットでも良い)が設けられている。また、基体3aの中心には、回転軸となるピン状の凸部3h、3iが形成されており、後記するケース1(図3参照)に設けられた凹部1c(図3(b)参照)にピン状の凸部3iが嵌入し、後記するカバー2(図3(b)参照)に設けられた凹部2c(図3(b)参照)にピン状の凸部3hが嵌入することによって、リボルバー式レンズ3は、ケース1とカバー2に直角に保持され、回動自在になっている。
図2は後記する図3(a)に示すレンズの中心線aを展開した展開断面図である。
図2に示すように、リボルバー式レンズ3(図3(a)参照)の非球面レンズは、円盤状の基体3a(図3(a)参照)の中心から等距離に配置されている。ここでは非球面レンズは、6個が6等配で一体に成形されており、材質は透明プラスチックであり、レンズの直径は例えばφ3mmである。レンズの厚みの薄い順からレンズ3b、3c、3d、3e、3f、3gが、並んでいる。
[第2の実施の形態]
図3(a)は第2の実施の形態であるカメラ10を示す平面図で、図3(b)は、図3(a)に示すA−A線の断面図である。
図3(b)に示すように、カメラ10は、リボルバー式レンズ3と、リボルバー式レンズ3の後面(図では下面)を支持するケース1と、前面(図では上面)を支持するカバー2と、光を電気信号に変換する撮像素子(CCDまたはCMOS)4とから構成されている。また、カバー2の光を通す透明体5は、レンズを保護するカバーであるが、フィルタであってもよい。また、このフィルタには、模様や色が施してあり、例えば、カメラで写真を撮ったときに、これらの模様や色が画角内に入り、所望の被写体とともに撮影される。
図3(a)に示すように、ケース1とカバー2(図3(b)参照)の一端は、三日月状の切り欠き1b、2bが設けられ、円盤状の基体3aのすべり止めの機能を有するセレーションが露出するようになっている。また、右下隅には、例えば、V溝3d1と係合する係合部材1aがケース1に一体に設けられており、基体3aのV溝3d1が回動する場合は、一旦、係合部材1a(以下、ノッチとも称す)が下方に撓むため、強い付勢力が発生し、V溝3d1にラフな位置決めがされて、V溝3d1に先端部である円筒面状の係合部材1aが飛び込んで係合すると、円筒面状の係合部材1aは弱い付勢力によって、V溝3d1の壁面に当接し、リボルバー式レンズ3の位置を決め、その位置を保持する。
[第3の実施の形態]
図4は第3の実施の形態であるリボルバー式レンズを示す斜視図である。
図4に示すように、リボルバー式レンズ23は、円盤状の基体23aの中心軸から等距離に複数の異なる非球面レンズ23b、23c、23d、23e、23f、23gの少なくとも一つが段差を持って配置されており、本実施の形態では、非球面レンズ23b、23d、23fが同一水平面上に配置され、非球面レンズ23c、23e、23gが、非球面レンズ23b、23d、23fとは段差を有して配置されている。また、基体23aと複数の異なる非球面レンズ23b、23c…23gは一体に成形されている。円盤状の基体23aの外周には、非球面レンズ23b、23c、23d、23e、23f、23gの位置決め用としてV溝23b1、23c1、23d1、23e1、23f1、23g1が6等配で設けられている。
また、円盤状の基体23aの外周には、位置決め用のV溝23b1、23c1、23d1、23e1、23f1、23g1の他に、すべり止め用の細かいセレーション(またはローレットでも良い)が設けられている。また、基体23aの中心には、回転軸となるピン状の凸部23h、23iが形成されており、後記するケース11(図6参照)に設けられた凹部21c(図6(b)参照)にピン状の凸部23iが嵌入し、カバー12(図6(b)参照)に設けられた凹部22c(図6(b)参照)にピン状の凸部23hが嵌入することによって、リボルバー式レンズ23は、ケース11とカバー12に直角に保持され、回動自在になっている。
図5は後記する図6(a)に示すレンズの中心線bを展開した展開断面図である。
図5に示すように、リボルバー式レンズ23(図6(a)参照)の非球面レンズは、円盤状の基体23a(図6(b)参照)の中心軸から等距離に配置されている。この中心軸はリボルバー式レンズ23の回転軸の中心である。ここでは非球面レンズは、6個が6等配で一体に成形されており、材質は透明プラスチックであり、レンズの直径は例えばφ3mmである。レンズの厚みの薄い順からレンズ23b、23c、23d、23e、23f、23gが、互いに段差を有して並んでいる。
なお、非球面レンズの材質は、透明プラスチックとしたが、透明ガラスでも構わないし、透明であれば、その他の材料を用いても構わない。また、これらの段差は、本実施の形態に限るものではなく、適宜、各種バリエーションで配置することができる。
[第4の実施の形態]
図6(a)は第4の実施の形態であるカメラ100を示す平面図で、図6(b)は図6(a)に示すB−B線の断面図である。
図6(b)に示すように、カメラ100は、リボルバー式レンズ23と、リボルバー式レンズ23の後面(図では下面)を支持するケース11と、前面(図では上面)を支持するカバー12と、光を電気信号に変換する撮像素子(CCDまたはCMOS)14とから構成されている。また、カバー12の光を通す透明体15は、リボルバー式レンズ23を保護するカバーであるが、本実施の形態では複数のレンズ15a、15bが配設されている。カメラ100は、撮像素子14が受光する光の光軸上のリボルバー式レンズ23より被写体側にレンズ15を備えている。このレンズ15は、複数のレンズ15a、15bからなり、ホルダ16に納められており、取り外し自在になっている。これにより、別途構成された複数のレンズやフィルタを納めた他のホルダ(図略)と交換することによって、望遠や広角や接写等の用途に応じたレンズ交換を簡単迅速に、さらに、高精度に行うことができる。また、これらのフィルタやレンズに模様や色彩が施されたものを用いることによって、これらの模様や色彩が画角内に入り、所望の被写体とともに撮影をすることができる。
図6(a)に示すように、ケース11とカバー12の一端には、三日月状の切り欠き11b、12bが設けられ、円盤状の基体23aのすべり止めの機能を有するセレーションが露出するようになっている。また、右下隅には、例えば、V溝23d1と係合する係合部材11aがケース11に一体に設けられており、基体23aのV溝23d1が回動する場合は、一旦係合部材11aが下方に撓むため、強い付勢力が発生し、V溝23d1にラフな位置決めがされて、先端部である円筒面状の係合部材11aがV溝23d1に飛び込んで係合すると、円筒面状の係合部材11aは弱い付勢力によって、V溝23d1の壁面に当接し、リボルバー式レンズ23の位置を決め、その位置を保持する。
[第5の実施の形態]
図7は円盤状の基体3aを回転させる指のすべり止め用の細かいセレーションリングを説明する図であり、図7(a)は斜視図、図7(b)はカメラに組み込まれた様子を示す断面図である。図7に示すように、セレーションリング33が、リボルバー式レンズ3の外周に固定されている。セレーションリング33は、不透明な材料で形成されており、本実施の形態では不透明なプラスチックで形成されている。この不透明なプラスチックで形成されたセレーションリング33は、リボルバー式レンズ3が複数の非球面レンズ3a、3b、3c、3d、3e、3f、3gで一体に形成されているため、セレーションおよびその周辺から光が漏れて、光がカメラ内に進入するのを防いでいる。また、セレーションリング33は、不透明なプラスチックで形成されているが、リボルバー式レンズ3の外周を塗装して光の進入を防止しても良い。また、セレーションおよびその周辺のエリア(レンズ以外のエリア)を不透明なプラスチックで形成するように2色成形を用いて一体に成形しても良い。
[第6の実施の形態]
図8(a)は第6の実施の形態であるカメラ200を示す平面図で、図8(b)は図8(a)に示すC−C線の断面図である。
図8(b)に示すように、カメラ200には、リボルバー式レンズ3を回転させるためのアクチュエータ7をリボルバー式レンズ3の外周の端面に備えている。このアクチュエータ7を構成するモータ7aには平歯車6が装着され、この平歯車6がリボルバー式レンズ3の外周に設けられた平歯車3rと噛み合い、リボルバー式レンズ3が回転する。また、リボルバー式レンズ3の裏面には、バーコード状の位置マーク3kが刻まれている。この刻みの底は、黒色に塗装されている。さらに、リボルバー式レンズ3の下面には、光センサ8に接続されたファイバー管8bが設けられている。この光センサ8が、ファイバー管8bを介して位置マーク3kを検出することによって、リボルバー式レンズ3の停止位置が、図示しない制御装置によって制御される。
なお、位置マーク3kは、バーコード状に筋を入れて黒色に塗られていても良いし、同様の模様を有したシールを貼っても良い。また、位置マーク3kは、バーコード状ではなく、リボルバー式レンズ3の停止位置を示すことができれば、ドット状のマークでも良いし、特に限定するものではない。また、位置マーク3kの色は、黒色に限らず他の色であっても構わない。
これにより、リボルバー式レンズ3は、アクチュエータ7によって所定の位置まで回転して、カメラ200のレンズ切換えが制御される。このように、リボルバー式レンズ3は、モータ駆動されるため、外光から遮蔽してカメラ200内に設けることができる。そのため、外光がカメラ200内にはいることを防止することができる。
[第7の実施の形態]
図9(a)は第7の実施の形態であるカメラ300を示す平面図で、図9(b)は図9(a)に示すD−D線の断面図である。
図9(b)に示すように、リボルバー式レンズ3の回転中心の位置に、ダイレクトドライブモータ9a(以下、DDモータと称す)が設けられ、ステー11により支持されて固定されている。このDDモータ9aの外周部9cが、リボルバー式レンズ3の回転中心に設けられた凹部3nに嵌着して固定されている。このとき、リボルバー式レンズ3の凹部3nとDDモータ9aの外周部9cとは、位置ずれしない強度で嵌着している。また、光センサ8、および、位置マーク3kについては、第6の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。これにより、カメラ300は、図示しないレンズ切換えスイッチによって、所定のズーム位置を容易に得るとともに、アクチュエータ9を回転軸に備えることによって、カメラのサイズを小さくすることができる。
[第8の実施の形態]
図10(a)は第8の実施の形態であるカメラ400を示す平面図で、図10(b)は図10(a)に示すE−E線の断面図である。
図10(b)に示すように、リボルバー式レンズ3の回転中心の位置に、傘歯車17を備えている。モータ19が、モータ19に備えられたフランジ19cによってケース1に固定されている。このモータ19の回転軸に傘歯車18がもうけられている。これらの傘歯車17,18が噛み合い、リボルバー式レンズ3がモータ駆動される。また、光センサ8、および、位置マーク3kについては、第6の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。これにより、カメラ400は、図示しないレンズ切換えスイッチによって所定のレンズ位置を容易に得ることができる。
[第9の実施の形態]
図11は、カメラ10、およびカメラ100を用いた携帯電話を操作する様子を示す正面図である。カメラ10とカメラ100とは、外形および操作方法がほぼ同一であり、ここではカメラ10を用いて説明する。図11に示すように、携帯電話20の上部にリボルバー式レンズ3を用いたカメラ10を内蔵し、リボルバー式レンズ3の外周のセレーションに片方の人差し指を当て、人差し指による操作によって希望の仕様に合わせてリボルバー式レンズ3を回動して選択することにより、望遠や広角や接写等の撮影が簡単にできる。
なお、レンズ3dを通った光は撮像素子(CCDやCMOS)4(図3参照)で受光された後、A/D変換回路によってデジタル信号に変換され、記憶素子(メモリー)に記録される。また、データは再生され、またはデータをテレビ送信して映し出したり、カラープリンタで出力したり、パソコンに取り込んで画像処理する、あるいは電話回線を使用して送信するなどの技術は公知の技術であるので、詳細な説明は省略する。リボルバー式レンズ3の近傍には、フラッシュ50が装着されている。また、カメラ200、カメラ300、カメラ400を用いた場合は、図示しないレンズ切換えスイッチを押すことによって、希望の仕様に合わせてリボルバー式レンズ3を回動して選択することにより、望遠や広角や接写等の撮影がワンタッチでできる。
[第10の実施の形態]
図12はカメラ10を用いたデジタルカメラを操作する様子を示す正面図である。第6の実施の形態と同様にカメラ10を用いて説明する。図12に示すように、デジタルカメラ30の外側にリボルバー式レンズ3を用いたカメラ10を内蔵し、リボルバー式レンズ3のセレーションに片方の人差し指を当て、希望の仕様に合わせてリボルバー式レンズ3を選択することにより、望遠、広角、集合写真、グループ写真、ポートレートおよび接写等の撮影が簡単にできる。リボルバー式レンズ3の近傍には、フラッシュ60が装着されている。また、カメラ200、カメラ300、カメラ400を用いた場合は、図示しないレンズ切換えスイッチを押すことによって、希望の仕様に合わせてリボルバー式レンズ3を回動して選択することにより、望遠、広角、集合写真、グループ写真、ポートレートおよび接写等の撮影が簡単にできる。
ここで、図3、図11を参照して動作について説明する。
図11に示すように、携帯電話20の本体を開き、カメラ10を被写体に向け、望遠か広角か接写か等の6種類の仕様の中から選択しながら、片手の人差し指をリボルバー式レンズ3の外周に当ててリボルバー式レンズ3の基体3a(図3参照)を回動する。すると、図3(a)に示すように、ノッチ(係合部材)1aがV溝を入っては乗り上げて通過しながら、所定位置のV溝3d1に係合して位置を決める。例えば、集合写真の撮影であれば、非球面レンズ3dを選択すればよい。そして、画面を見ながら構図を決めて写真撮影用釦(図示せず)を押すことで、撮影が終了する。
また、カメラ10のカバー2(図3参照)に設けられた透明体5のフィルタまたはレンズに模様や色彩が施されたものを用いることによって、これらの模様や色彩が画角内に入り、所望の被写体とともに撮影できる。さらに、各種図柄を持った映像なども撮ることができる。
なお、本発明はその技術思想の範囲内で種々の改造、変更が可能であり、本発明はこの改造、変更された発明にもおよぶことは当然である。例えば、リボルバー式レンズ3およびリボルバー式レンズ23は、それぞれ6個の非球面レンズ3b、3c…3g、23b、23c…23gとしたが、複数個である2個、3個、4個…としても構わない。また、複数個の非球面レンズは凸レンズとしたが、凹レンズであってもよい。また、リボルバー式レンズ3、23の基体3a、23aの中央に凸部3h、3i、23h、23iを設けたが、穴をあけて別部品を組付けてもよいし、凹状のくぼみを設けても構わない。
また、第1〜5実施の形態ではリボルバー式レンズ3、23の外周径は、例えばφ16mmとしたが、今後の商品の小型化(軽薄短小)のニーズに対応するために、例えば、φ4mmまで縮小しても構わないし、拡大しても構わない。
さらに、ノート型パソコンに搭載したカメラとしてもよいし、PDA(Personal digital assistant:携帯用コンピュータ)を駆使したカメラに採用してもよい。また、非球面レンズの材質は、透明プラスチックとしたが、透明ガラスでも構わないし、透明であれば、その他の材料を用いても構わない。
また、すべり止めに、セレーションまたはローレットを形成したが、指の滑りを防止することができるものであれば、セレーションまたはローレットに限るものではない。
本発明のリボルバー式レンズを示す斜視図である。 図3(a)に示すレンズの中心線aを展開した展開断面図である。 (a)はカメラを示す平面図で、(b)は(a)に示すA−A線の断面図である。 本発明のリボルバー式レンズを示す斜視図である。 図6(a)に示すレンズの中心線bを展開した展開断面図である。 (a)はカメラを示す平面図で、(b)は(a)に示すB−B線の断面図である。 本発明のセレーションリングを説明する図であり、(a)は斜視図、(b)はカメラに組み込まれた様子を示す断面図である。 (a)はカメラを示す平面図で、(b)は(a)に示すC−C線の断面図である。 (a)はカメラを示す平面図で、(b)は(a)に示すD−D線の断面図である。 (a)はカメラを示す平面図で、(b)は(a)に示すE−E線の断面図である。 本発明のカメラを用いた携帯電話を操作する様子を示す正面図である。 本発明のカメラを用いたデジタルカメラを操作する様子を示す正面図である。 従来のカメラ付携帯電話を示し、(a)は正面図、(b)は右側面図である。
符号の説明
1、11、111 ケース
1a、11a ノッチ(係合部材)
1b、2b、11b、12b 切り欠き
1c、2c、3n 凹部
2、12、112 カバー
3、23 リボルバー式レンズ
3a、23a 基体
3b、3c、3d、3e、3f、3g 非球面レンズ
23b、23c、23d、23e、23f、23g 非球面レンズ
3h、3i、23h、23i 凸部
3k 位置マーク
3b1、3c1、3d1、3e1、3f1、3g1 V溝
23b1、23c1、23d1、23e1、23f1、23g1 V溝
33b1、33c1、33d1、33e1、33f1、33g1 V溝
4、14 撮像素子(CCDまたはCMOS)
5、15 透明体(カバー、フィルタ、レンズ)
3r、6 平歯車
7、9、19 アクチュエータ
7a、9a、19a モータ本体
7b 雄ねじ(モータの外周に設けられたねじ)
7c モータシャフト
8 光センサ
8a センサ本体
8b ファイバー管
9c 外周部
11 ステー
15a、15b レンズ
16 ホルダ
17、18 傘歯車
10、100、200、300、400 カメラ
20 携帯電話
30 デジタルカメラ
33 セレーションリング(またはローレットリング)
50、60 フラッシュ

本発明は、携帯電話やカメラ等に使用されるリボルバー式レンズおよびそれを用いたカメラ付携帯電話並びにデジタルカメラに関する。
最近、小さな非球面レンズが開発され、携帯電話のカメラに内蔵され、カメラ付携帯電話として普及しはじめている(例えば、特許文献1参照)。図13は、従来のカメラ付携帯電話240を示し、図13(a)は正面図、図13(b)は右側面図である。図13に示すように、このカメラ付携帯電話240の上部には、カメラ216が内蔵されており、カメラ216を覆うカバー212を下方にスライドするとカメラ216が現われるようになっている。このカメラ216のレンズは、1個であり、倍率を変えるにはズーム等の光学式倍率を2〜3倍にして接写仕様に対応している。
特開2002−300257号公報(図1)
しかしながら、光学式による倍率の調節では、望遠と広角と接写といった幅広い仕様のニーズには対応できないという問題があった。
そこで、本発明は、レンズの交換によって望遠と広角と接写等が容易に対応できるリボルバー式のレンズと、それを用いた携帯電話およびデジタルカメラを提供することを課題とする。
前記した課題を解決するために、請求項1に記載された発明に係るカメラ(100)は、円盤状の基体(23a)と、前記基体(23a)の回転軸(23h,23i)から等距離に配置された複数の厚みの異なる非球面レンズ(23b,23c,23d,23e,23f,23g)とを有し、前記基体(23a)および前記非球面レンズ(23b,23c,23d,23e,23f,23g)を一体に形成し、前記非球面レンズ(23b,23c,23d,23e,23f,23g)が、前記回転軸(23h,23i)に沿って互いに段差を有して配置されるリボルバー式レンズ(23)と、前記リボルバー式レンズ(23)より被写体側で同じ光軸上にあってレンズなどを含む交換可能な透明体(15)とを備え、前記リボルバー式レンズ(23)と前記透明体とを組み合わせたものであることを特徴とする。
請求項1に記載された発明によれば、円盤状の基体と、基体の回転軸から等距離に配置された複数の厚みの異なる非球面レンズとを有し、基体および非球面レンズを一体に形成し、非球面レンズが、回転軸に沿って互いに段差を有して配置されるリボルバー式レンズと、リボルバー式レンズより被写体側で同じ光軸上にあってレンズなどを含む交換可能な透明体とを備え、リボルバー式レンズと透明体とを組み合わせたものであるため、望遠、広角、接写等の用途に応じたレンズ交換を簡単迅速に、高精度に行うことができる。さらに、このリボルバー式レンズの被写体側には、交換可能な複数のレンズが設けられているため、望遠、広角、接写等の多用途の撮影が可能となり、しかも、コンパクトで、ズーム機能を不要とする携帯型のカメラを提供することができるという顕著な効果を奏します。
請求項2に記載された発明に係るリボルバー式レンズ(23)は、請求項1に記載されたカメラ(100)において、前記リボルバー式レンズ(23)を回転させるためのアクチュエータ(9)を前記リボルバー式レンズ(23)の前記回転軸(23h,23i)に備えていることを特徴とする。
請求項2に記載された発明によれば、アクチュエータを回転軸に備えたため、カメラのサイズを小さくすることができる。また、リボルバー式レンズの回転軸をダイレクト駆動させることができるため、アクチュエータが回転軸と一体に設けられ、カメラサイズをさらにコンパクトにすることができる。
請求項3に記載されたリボルバー式レンズ(23)は、請求項2に記載のリボルバー式レンズ(23)において、前記アクチュエータ(9)は、モータ(9a)によって駆動されることを特徴とする。
請求項3に記載された発明によれば、リボルバー式レンズが、モータによって回転するため、リボルバー式レンズを外光から遮断して設けることができる。これにより、外光がカメラ内にはいることを防止することができる。
請求項4に記載されたリボルバー式レンズ(23)は、請求項3に記載のリボルバー式レンズ(23)において、前記モータ(9a)は、DDモータ(ダイレクトドライブモータ)(9a)であることを特徴とする。
請求項4に記載された発明によれば、モータを回転軸に備えたため、カメラのサイズを小さくすることができる。
請求項5に記載された携帯電話(20)は、請求項1に記載されたカメラ(100)を備えることを特徴とする。
請求項5に記載された発明によれば、望遠、広角、接写等の多用途の撮影がリボルバー式レンズの切換えによって可能となるカメラ付の携帯電話を提供することができる。
請求項6に記載されたデジタルカメラ(30)は、請求項1に記載されたカメラ(100)を備えることを特徴とする。
請求項6に記載された発明によれば、望遠、広角、接写等の多用途の撮影がリボルバー式レンズの切換えによって可能となり、しかも、コンパクトで、ズーム機能を不要とする携帯型のデジタルカメラを提供することができる。
請求項1に記載された発明によれば、このリボルバー式レンズの被写体側で同じ光軸上にあってレンズなどを含む交換可能な透明体が設けられ、さらに、前記リボルバー式レンズには、非球面レンズが、回転軸に沿って厚みの薄い順から互いに段差を有して配置されているため、望遠、広角、接写等の用途に応じたレンズ交換を簡単迅速に、さらに、高精度に行うことができる。
請求項2に記載された発明によれば、アクチュエータを回転軸に備えたため、カメラのサイズを小さくすることができる。また、リボルバー式レンズの回転軸をダイレクト駆動させることができるため、アクチュエータが回転軸と一体に設けられ、カメラサイズをさらにコンパクトにすることができる。
請求項3に記載された発明によれば、リボルバー式レンズが、モータによって回転するため、リボルバー式レンズを外光から遮断して設けることができる。これにより、外光がカメラ内にはいることを防止することができる。
請求項4に記載された発明によれば、モータを回転軸に備えたため、カメラのサイズを小さくすることができる。
請求項5に記載された発明によれば、望遠、広角、接写等の多用途の撮影がリボルバー式レンズの切換えによって可能となるカメラ付の携帯電話を提供することができる。
請求項6に記載された発明によれば、望遠、広角、接写等の多用途の撮影がリボルバー式レンズの切換えによって可能となり、しかも、コンパクトで、ズーム機能を不要とする携帯型のデジタルカメラを提供することができる。
次に、本発明の実施の形態について図を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態であるリボルバー式レンズを示す斜視図である。
図1に示すように、リボルバー式レンズ3は、円盤状の基体3aの中心から等距離に複数の異なる非球面レンズ3b,3c…3gが配置されている。また、基体3aと複数の異なる非球面レンズ3b,3c…3gは一体に成形されている。円盤状の基体3aの外周には、非球面レンズ3b,3c…3gの位置決め用としてV溝3b1,3c1,3d1,3e1,3f1,3g1が6等配で設けられている。
また、円盤状の基体3aの外周には、位置決め用のV溝3b1,3c1,3d1,3e1,3f1,3g1の他に、すべり止め用の細かいセレーション(またはローレットでも良い)が設けられている。また、基体3aの中心には、回転軸となるピン状の凸部3h,3iが形成されており、後記するケース1(図3参照)に設けられた凹部1c(図3(b)参照)にピン状の凸部3iが嵌入し、後記するカバー2(図3(b)参照)に設けられた凹部2c(図3(b)参照)にピン状の凸部3hが嵌入することによって、リボルバー式レンズ3は、ケース1とカバー2に直角に保持され、回動自在になっている。
図2は後記する図3(a)に示すレンズの中心線aを展開した展開断面図である。
図2に示すように、リボルバー式レンズ3(図3(a)参照)の非球面レンズは、円盤状の基体3a(図3(a)参照)の中心から等距離に配置されている。ここでは非球面レンズは、6個が6等配で一体に成形されており、材質は透明プラスチックであり、レンズの直径は例えばφ3mmである。レンズの厚みの薄い順からレンズ3b,3c,3d,3e,3f,3gが並んでいる。
[第2の実施の形態]
図3(a)は第2の実施の形態であるカメラ10を示す平面図で、図3(b)は、図3(a)に示すA−A線の断面図である。
図3(b)に示すように、カメラ10は、リボルバー式レンズ3と、リボルバー式レンズ3の後面(図では下面)を支持するケース1と、前面(図では上面)を支持するカバー2と、光を電気信号に変換する撮像素子(CCDまたはCMOS)4とから構成されている。また、カバー2の光を通す透明体5は、レンズを保護するカバーであるが、フィルタであってもよい。また、このフィルタには、模様や色が施してあり、例えば、カメラで写真を撮ったときに、これらの模様や色が画角内に入り、所望の被写体とともに撮影される。
図3(a)に示すように、ケース1とカバー2(図3(b)参照)の一端は、三日月状の切り欠き1b、2bが設けられ、円盤状の基体3aのすべり止めの機能を有するセレーションが露出するようになっている。また、右下隅には、例えば、V溝3d1と係合する係合部材1aがケース1に一体に設けられており、基体3aのV溝3d1が回動する場合は、一旦、係合部材1a(以下、ノッチとも称す)が下方に撓むため、強い付勢力が発生し、V溝3d1にラフな位置決めがされて、V溝3d1に先端部である円筒面状の係合部材1aが飛び込んで係合すると、円筒面状の係合部材1aは弱い付勢力によって、V溝3d1の壁面に当接し、リボルバー式レンズ3の位置を決め、その位置を保持する。
[第3の実施の形態]
図4は第3の実施の形態であるリボルバー式レンズを示す斜視図である。
図4に示すように、リボルバー式レンズ23は、円盤状の基体23aの中心軸から等距離に複数の異なる非球面レンズ23b,23c,23d,23e,23f,23gの少なくとも一つが段差を持って配置されており、本実施の形態では、非球面レンズ23b,23d,23fが同一水平面上に配置され、非球面レンズ23c,23e,23gが非球面レンズ23b,23d,23fとは段差を有して配置されている。また、基体23aと複数の異なる非球面レンズ23b,23c…23gは一体に成形されている。円盤状の基体23aの外周には、非球面レンズ23b,23c,23d,23e,23f,23gの位置決め用としてV溝23b1,23c1,23d1,23e1,23f1,23g1が6等配で設けられている。
また、円盤状の基体23aの外周には、位置決め用のV溝23b1,23c1,23d1,23e1,23f1,23g1の他に、すべり止め用の細かいセレーション(またはローレットでも良い)が設けられている。また、基体23aの中心には、回転軸となるピン状の凸部23h,23iが形成されており、後記するケース11(図6参照)に設けられた凹部21c(図6(b)参照)にピン状の凸部23iが嵌入し、カバー12(図6(b)参照)に設けられた凹部22c(図6(b)参照)にピン状の凸部23hが嵌入することによって、リボルバー式レンズ23は、ケース11とカバー12に直角に保持され、回動自在になっている。
図5は後記する図6(a)に示すレンズの中心線bを展開した展開断面図である。
図5に示すように、リボルバー式レンズ23(図6(a)参照)の非球面レンズは、円盤状の基体23a(図6(b)参照)の中心軸から等距離に配置されている。この中心軸はリボルバー式レンズ23の回転軸の中心である。ここでは非球面レンズは、6個が6等配で一体に成形されており、材質は透明プラスチックであり、レンズの直径は例えばφ3mmである。レンズの厚みの薄い順からレンズ23b,23c,23d,23e,23f,23gが、互いに段差を有して並んでいる。
なお、非球面レンズの材質は、透明プラスチックとしたが、透明ガラスでも構わないし、透明であれば、その他の材料を用いても構わない。また、これらの段差は、本実施の形態に限るものではなく、適宜、各種バリエーションで配置することができる。
[第4の実施の形態]
図6(a)は第4の実施の形態であるカメラ100を示す平面図で、図6(b)は図6(a)に示すB−B線の断面図である。
図6(b)に示すように、カメラ100は、リボルバー式レンズ23と、リボルバー式レンズ23の後面(図では下面)を支持するケース11と、前面(図では上面)を支持するカバー12と、光を電気信号に変換する撮像素子(CCDまたはCMOS)14とから構成されている。また、カバー12の光を通す透明体15は、リボルバー式レンズ23を保護するカバーであるが、本実施の形態では複数のレンズ15a,15bが配設されている。カメラ100は、撮像素子14が受光する光の光軸上のリボルバー式レンズ23より被写体側にレンズ15を備えている。このレンズ15は、複数のレンズ15a,15bからなり、ホルダ16に納められており、取り外し自在になっている。これにより、別途構成された複数のレンズやフィルタを納めた他のホルダ(図略)と交換することによって、望遠や広角や接写等の用途に応じたレンズ交換を簡単迅速に、さらに、高精度に行うことができる。また、これらのフィルタやレンズに模様や色彩が施されたものを用いることによって、これらの模様や色彩が画角内に入り、所望の被写体とともに撮影をすることができる。
図6(a)に示すように、ケース11とカバー12の一端には、三日月状の切り欠き11b、12bが設けられ、円盤状の基体23aのすべり止めの機能を有するセレーションが露出するようになっている。また、右下隅には、例えば、V溝23d1と係合する係合部材11aがケース11に一体に設けられており、基体23aのV溝23d1が回動する場合は、一旦係合部材11aが下方に撓むため、強い付勢力が発生し、V溝23d1にラフな位置決めがされて、先端部である円筒面状の係合部材11aがV溝23d1に飛び込んで係合すると、円筒面状の係合部材11aは弱い付勢力によって、V溝23d1の壁面に当接し、リボルバー式レンズ23の位置を決め、その位置を保持する。
[第5の実施の形態]
図7は円盤状の基体3aを回転させる指のすべり止め用の細かいセレーションリングを説明する図であり、図7(a)は斜視図、図7(b)はカメラに組み込まれた様子を示す断面図である。図7に示すように、セレーションリング33が、リボルバー式レンズ3の外周に固定されている。セレーションリング33は、不透明な材料で形成されており、本実施の形態では不透明なプラスチックで形成されている。この不透明なプラスチックで形成されたセレーションリング33は、リボルバー式レンズ3が複数の非球面レンズ3a,3b,3c,3d,3e,3f,3gで一体に形成されているため、セレーションおよびその周辺から光が漏れて、光がカメラ内に進入するのを防いでいる。また、セレーションリング33は、不透明なプラスチックで形成されているが、リボルバー式レンズ3の外周を塗装して光の進入を防止しても良い。また、セレーションおよびその周辺のエリア(レンズ以外のエリア)を不透明なプラスチックで形成するように2色成形を用いて一体に成形しても良い。
[第6の実施の形態]
図8(a)は第6の実施の形態であるカメラ200を示す平面図で、図8(b)は図8(a)に示すC−C線の断面図である。
図8(b)に示すように、カメラ200には、リボルバー式レンズ3を回転させるためのアクチュエータ7をリボルバー式レンズ3の外周の端面に備えている。このアクチュエータ7を構成するモータ7aには平歯車6が装着され、この平歯車6がリボルバー式レンズ3の外周に設けられた平歯車3rと噛み合い、リボルバー式レンズ3が回転する。また、リボルバー式レンズ3の裏面には、バーコード状の位置マーク3kが刻まれている。この刻みの底は、黒色に塗装されている。さらに、リボルバー式レンズ3の下面には、光センサ8に接続されたファイバー管8bが設けられている。この光センサ8が、ファイバー管8bを介して位置マーク3kを検出することによって、リボルバー式レンズ3の停止位置が、図示しない制御装置によって制御される。
なお、位置マーク3kは、バーコード状に筋を入れて黒色に塗られていても良いし、同様の模様を有したシールを貼っても良い。また、位置マーク3kは、バーコード状ではなく、リボルバー式レンズ3の停止位置を示すことができれば、ドット状のマークでも良いし、特に限定するものではない。また、位置マーク3kの色は、黒色に限らず他の色であっても構わない。
これにより、リボルバー式レンズ3は、アクチュエータ7によって所定の位置まで回転して、カメラ200のレンズ切換えが制御される。このように、リボルバー式レンズ3は、モータ駆動されるため、外光から遮蔽してカメラ200内に設けることができる。そのため、外光がカメラ200内にはいることを防止することができる。
[第7の実施の形態]
図9(a)は第7の実施の形態であるカメラ300を示す平面図で、図9(b)は図9(a)に示すD−D線の断面図である。
図9(b)に示すように、リボルバー式レンズ3の回転中心の位置に、ダイレクトドライブモータ9a(以下、DDモータと称す)が設けられ、ステー11により支持されて固定されている。このDDモータ9aの外周部9cが、リボルバー式レンズ3の回転中心に設けられた凹部3nに嵌着して固定されている。このとき、リボルバー式レンズ3の凹部3nとDDモータ9aの外周部9cとは、位置ずれしない強度で嵌着している。また、光センサ8、および、位置マーク3kについては、第6の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。これにより、カメラ300は、図示しないレンズ切換えスイッチによって、所定のズーム位置を容易に得るとともに、アクチュエータ9を回転軸に備えることによって、カメラのサイズを小さくすることができる。
[第8の実施の形態]
図10(a)は第8の実施の形態であるカメラ400を示す平面図で、図10(b)は図10(a)に示すE−E線の断面図である。
図10(b)に示すように、リボルバー式レンズ3の回転中心の位置に、傘歯車17を備えている。モータ19が、モータ19に備えられたフランジ19cによってケース1に固定されている。このモータ19の回転軸に傘歯車18がもうけられている。これらの傘歯車17,18が噛み合い、リボルバー式レンズ3がモータ駆動される。また、光センサ8、および、位置マーク3kについては、第6の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。これにより、カメラ400は、図示しないレンズ切換えスイッチによって所定のレンズ位置を容易に得ることができる。
[第9の実施の形態]
図11は、カメラ10、およびカメラ100を用いた携帯電話を操作する様子を示す正面図である。カメラ10とカメラ100とは、外形および操作方法がほぼ同一であり、ここではカメラ10を用いて説明する。図11に示すように、携帯電話20の上部にリボルバー式レンズ3を用いたカメラ10を内蔵し、リボルバー式レンズ3の外周のセレーションに片方の人差し指を当て、人差し指による操作によって希望の仕様に合わせてリボルバー式レンズ3を回動して選択することにより、望遠や広角や接写等の撮影が簡単にできる。
なお、レンズ3dを通った光は撮像素子(CCDやCMOS)4(図3参照)で受光された後、A/D変換回路によってデジタル信号に変換され、記憶素子(メモリー)に記録される。また、データは再生され、またはデータをテレビ送信して映し出したり、カラープリンタで出力したり、パソコンに取り込んで画像処理する、あるいは電話回線を使用して送信するなどの技術は公知の技術であるので、詳細な説明は省略する。リボルバー式レンズ3の近傍には、フラッシュ50が装着されている。また、カメラ200、カメラ300、カメラ400を用いた場合は、図示しないレンズ切換えスイッチを押すことによって、希望の仕様に合わせてリボルバー式レンズ3を回動して選択することにより、望遠や広角や接写等の撮影がワンタッチでできる。
[第10の実施の形態]
図12はカメラ10を用いたデジタルカメラを操作する様子を示す正面図である。第6の実施の形態と同様にカメラ10を用いて説明する。図12に示すように、デジタルカメラ30の外側にリボルバー式レンズ3を用いたカメラ10を内蔵し、リボルバー式レンズ3のセレーションに片方の人差し指を当て、希望の仕様に合わせてリボルバー式レンズ3を選択することにより、望遠、広角、集合写真、グループ写真、ポートレートおよび接写等の撮影が簡単にできる。リボルバー式レンズ3の近傍には、フラッシュ60が装着されている。また、カメラ200、カメラ300、カメラ400を用いた場合は、図示しないレンズ切換えスイッチを押すことによって、希望の仕様に合わせてリボルバー式レンズ3を回動して選択することにより、望遠、広角、集合写真、グループ写真、ポートレートおよび接写等の撮影が簡単にできる。
ここで、図3、図11を参照して動作について説明する。
図11に示すように、携帯電話20の本体を開き、カメラ10を被写体に向け、望遠か広角か接写か等の6種類の仕様の中から選択しながら、片手の人差し指をリボルバー式レンズ3の外周に当ててリボルバー式レンズ3の基体3a(図3参照)を回動する。すると、図3(a)に示すように、ノッチ(係合部材)1aがV溝を入っては乗り上げて通過しながら、所定位置のV溝3d1に係合して位置を決める。例えば、集合写真の撮影であれば、非球面レンズ3dを選択すればよい。そして、画面を見ながら構図を決めて写真撮影用釦(図示せず)を押すことで、撮影が終了する。
また、カメラ10のカバー2(図3参照)に設けられた透明体5のフィルタまたはレンズに模様や色彩が施されたものを用いることによって、これらの模様や色彩が画角内に入り、所望の被写体とともに撮影できる。さらに、各種図柄を持った映像なども撮ることができる。
なお、本発明はその技術思想の範囲内で種々の改造、変更が可能であり、本発明はこの改造、変更された発明にもおよぶことは当然である。例えば、リボルバー式レンズ3およびリボルバー式レンズ23は、それぞれ6個の非球面レンズ3b,3c…3g,23b,23c…23gとしたが、複数個である2個,3個,4個…としても構わない。また、複数個の非球面レンズは凸レンズとしたが、凹レンズであってもよい。また、リボルバー式レンズ3,23の基体3a,23aの中央に凸部3h,3i,23h,23iを設けたが、穴をあけて別部品を組付けてもよいし、凹状のくぼみを設けても構わない。
また、第1〜5実施の形態ではリボルバー式レンズ3,23の外周径は、例えばφ16mmとしたが、今後の商品の小型化(軽薄短小)のニーズに対応するために、例えば、φ4mmまで縮小しても構わないし、拡大しても構わない。
さらに、ノート型パソコンに搭載したカメラとしてもよいし、PDA(Personal digital assistant:携帯用コンピュータ)を駆使したカメラに採用してもよい。また、非球面レンズの材質は、透明プラスチックとしたが、透明ガラスでも構わないし、透明であれば、その他の材料を用いても構わない。
また、すべり止めに、セレーションまたはローレットを形成したが、指の滑りを防止することができるものであれば、セレーションまたはローレットに限るものではない。
本発明のリボルバー式レンズを示す斜視図である。 図3(a)に示すレンズの中心線aを展開した展開断面図である。 (a)はカメラを示す平面図で、(b)は(a)に示すA−A線の断面図である。 本発明のリボルバー式レンズを示す斜視図である。 図6(a)に示すレンズの中心線bを展開した展開断面図である。 (a)はカメラを示す平面図で、(b)は(a)に示すB−B線の断面図である。 本発明のセレーションリングを説明する図であり、(a)は斜視図、(b)はカメラに組み込まれた様子を示す断面図である。 (a)はカメラを示す平面図で、(b)は(a)に示すC−C線の断面図である。 (a)はカメラを示す平面図で、(b)は(a)に示すD−D線の断面図である。 (a)はカメラを示す平面図で、(b)は(a)に示すE−E線の断面図である。 本発明のカメラを用いた携帯電話を操作する様子を示す正面図である。 本発明のカメラを用いたデジタルカメラを操作する様子を示す正面図である。 従来のカメラ付携帯電話を示し、(a)は正面図、(b)は右側面図である。
符号の説明
1,11,111 ケース
1a,11a ノッチ(係合部材)
1b,2b,11b,12b 切り欠き
1c,2c,3n 凹部
2,12,112 カバー
3,23 リボルバー式レンズ
3a,23a 基体
3b,3c,3d,3e,3f,3g 非球面レンズ
23b,23c,23d,23e,23f,23g 非球面レンズ
3h,3i,23h,23i 凸部
3k 位置マーク
3b1,3c1,3d1,3e1,3f1,3g1 V溝
23b1,23c1,23d1,23e1,23f1,23g1 V溝
33b1,33c1,33d1,33e1,33f1,33g1 V溝
4,14 撮像素子(CCDまたはCMOS)
5,15 透明体(カバー,フィルタ,レンズ)
3r,6 平歯車
7,9,19 アクチュエータ
7a,9a,19a モータ本体
7b 雄ねじ(モータの外周に設けられたねじ)
7c モータシャフト
8 光センサ
8a センサ本体
8b ファイバー管
9c 外周部
11 ステー
15a,15b レンズ
16 ホルダ
17,18 傘歯車
10,100,200,300,400 カメラ
20 携帯電話
30 デジタルカメラ
33 セレーションリング(またはローレットリング)
50,60 フラッシュ

Claims (16)

  1. 円盤状の基体と、
    前記基体の中心から等距離に配置された複数の異なる非球面レンズとを有し、前記基体および複数の異なる非球面レンズが一体に形成してなることを特徴とするリボルバー式レンズ。
  2. 円盤状の基体と、
    前記基体の中心軸から等距離に配置された複数の異なる非球面レンズとを有し、前記基体および複数の異なる非球面レンズが一体に形成してなることを特徴とするリボルバー式レンズ。
  3. 前記基体の中心には回転軸となる凸部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリボルバー式レンズ。
  4. 前記基体の外周には、位置決め用のV溝を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリボルバー式レンズ。
  5. 前記複数の非球面レンズは、前記回転軸に対して直角な水平面上に配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のリボルバー式レンズ。
  6. 前記複数の非球面レンズのうち、少なくとも一つは、前記回転軸に沿って互いに段差を有して配置されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のリボルバー式レンズ。
  7. 前記リボルバー式レンズを指で回転させるためのすべり止め手段を前記リボルバー式レンズ外周の端面に備えており、前記すべり止め手段およびその周辺のエリアが不透明なプラスチックで形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のリボルバー式レンズ。
  8. 前記リボルバー式レンズを回転させるためのアクチュエータを前記リボルバー式レンズ外周の端面に備えていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のリボルバー式レンズ。
  9. 前記リボルバー式レンズを回転させるためのアクチュエータを前記リボルバー式レンズの回転軸に備えていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のリボルバー式レンズ。
  10. 前記アクチュエータは、モータによって駆動されることを特徴とする請求項8または請求項9に記載のリボルバー式レンズ。
  11. 前記モータは、DDモータ(ダイレクトドライブモータ)であることを特徴とする請求項10に記載のリボルバー式レンズ。
  12. 請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載された前記リボルバー式レンズと、前記リボルバー式レンズの後面を支持するケースと、前面を支持するカバーと、光を電気信号に変換する撮像素子とを備え、
    前記V溝に係合する係合部材を前記ケースに一体に設けたことを特徴とするカメラ。
  13. 前記カメラは、前記撮像素子が受光する光の光軸上の前記リボルバー式レンズより被写体側に透明体を備え、前記透明体がフィルタまたはレンズの少なくとも一方からなることを特徴とする請求項12に記載のカメラ。
  14. 前記透明体は、前記フィルタまたは前記レンズの少なくとも一方を複数備えていることを特徴とする請求項13に記載のカメラ。
  15. 請求項12〜請求項14のいずれか1項に記載されたカメラを備えたことを特徴とする携帯電話。
  16. 請求項12〜請求項14のいずれか1項に記載されたカメラを備えたことを特徴とするデジタルカメラ。
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