JP2005003763A - 光固定減衰器 - Google Patents
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- G02B6/3825—Dismountable connectors, i.e. comprising plugs of the ferrule type, e.g. fibre ends embedded in ferrules, connecting a pair of fibres with an intermediate part, e.g. adapter, receptacle, linking two plugs
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- Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
- Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
- Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
Abstract
【課題】多芯アダプタに取り付けられる光固定減衰器のフェルールの光路ずれを防止する。
【解決手段】光固定減衰器１は、多芯アダプタに列状となって形成された複数の差込口のそれぞれに差し込まれるアダプタ結合部２が一端側に形成されると共に、プラグが挿入されるプラグ結合部３が他端側に形成されている。プラグ結合部３の外殻が略四角筒断面のケーシング５によって形成されており、ケーシング５における対向面に、長溝１２が形成されると共に挿入されるプラグの案内を行う薄肉の案内板１３，１３がプラグ挿入部位を部分的に覆うように長溝１２の両側に形成される。
【選択図】 図１
【解決手段】光固定減衰器１は、多芯アダプタに列状となって形成された複数の差込口のそれぞれに差し込まれるアダプタ結合部２が一端側に形成されると共に、プラグが挿入されるプラグ結合部３が他端側に形成されている。プラグ結合部３の外殻が略四角筒断面のケーシング５によって形成されており、ケーシング５における対向面に、長溝１２が形成されると共に挿入されるプラグの案内を行う薄肉の案内板１３，１３がプラグ挿入部位を部分的に覆うように長溝１２の両側に形成される。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アダプタ及びプラグとの間に配置される光固定減衰器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の光固定減衰器１００は図８に示すように、一端側のアダプタ結合部１１０と他端側のプラグ結合部１２０とが一直線状に連設された形状となっている。アダプタ結合部１１０は、図９（ａ）に示すアダプタ２００に差し込まれる。
【０００３】
プラグ結合部１２０は図示を省略したプラグが差し込まれる。このため、プラグ結合部１２０はケーシング１２１を有しており、このケーシング１２１の内部がプラグの挿入口１２２となっている。ケーシング１２１は、断面が略四角筒形状となるように成形されている。
【０００４】
図９は、光固定減衰器１００が接続されるアダプタ２００を示している。
このアダプタ２００は、光固定減衰器１００が複数本（８本）装着される多芯アダプタであり、複数の差込口２１０が一列となって配置されている。この場合、差込口２１０は、隣接している２つが一組となっており、組となっている２つの差込口２１０は相互に連通状態となっている。
【０００５】
このようなアダプタ２００の差込口２１０に対して、光固定減衰器１００のアダプタ結合部１１０を差し込むことにより、アダプタ２００のフェルール挿入孔２２０と光固定減衰器１のフェルール挿入孔１２５とが直線上で一致するようになる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図８に示す従来の光固定減衰器１００を図９（ａ）に示す多芯アダプタ２００に接続する場合、組となっている差込口２１０におけるフェルール挿入孔２２０の間隔ｄに対し、これらの差込口に差し込まれる光固定減衰器１００におけるフェルール挿入孔１２５の間隔Ｄが大きい（ｄ＜Ｄ）ことから、隣接するプラグ結合部１２０のケーシング１２１がぶつかり合う。このため、組となっている差込口２１０に対しては、２本の光固定減衰器１００を装着することができない問題を有している。
【０００７】
本発明はこのような従来の問題点を考慮してなされたものであり、多芯アダプタの全ての差込口に対して装着することが可能な構造の光固定減衰器を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項１の発明の光固定減衰器は、多芯アダプタに列状となって形成された複数の差込口のそれぞれに差し込まれるアダプタ結合部が一端側に形成されると共に、プラグが挿入されるプラグ結合部が他端側に形成された光固定減衰器において、
前記プラグ結合部は、略四角筒断面のケーシングによって形成されており、
該ケーシングは、上下対向面に長溝が形成されると共に、挿入されるプラグの案内を行う断面略コ字形状の案内板が、長溝の両側に開口部を対向するようにして形成されている外部ケーシングと、
前部に、外部ケーシングのアダプタ結合部に挿入されるフェルール保持部が配設され、後部に、フェルール保持部と一体に平面略コ字形状の取付板が配設され、該取付板の両側板内側に２個一対の係止爪が対向して形成されると共に、取付板間の基板中央に、フェルール保持部中心部のフェルール挿通孔と連通するよう案内筒が突設されている内部ケーシングと
を具備してなることを特徴とする。
【０００９】
この発明では、長溝の両側に設けられている断面略コ形状の案内板に沿ってプラグを内、外ケーシングからなるケーシングに挿入することにより、プラグの取り付けが行われる。このとき、案内板を薄肉に形成してケーシングの厚さを小さくすることで、アダプタの全ての差込口に取り付けることが可能となる。
【００１０】
また、この発明では、案内板が、プラグ挿入部位を部分的に覆っていると共に、ケーシングの対向面に形成されているため、ケーシング内に挿入されたプラグを安定して取り付けることができる。このため、プラグやそのコードに外力が作用しても、プラグが容易に変位することがなく、フェルールが光路からずれることがなく、光伝送を確実に行うことができる。
【００１１】
さらに、この発明では、内部ケーシングにおける２枚一対の取付板が、外部ケーシングにおける両側の案内板によって抱持するように嵌合、固定されるため、両ケーシングを簡単に組み立てることができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する実施の形態により具体的に説明する。
図１は、本発明に係る光固定減衰器の斜視図、図２は、同上の横断面図、図３は、同上の縦断面図、図４は、外部ケーシングの斜視図、図５は、内部ケーシングの斜視図、図６は、アダプタ及びプラグに対する関係を示す斜視図、図７は、アダプタとの関係を示す端面図である。
【００１３】
光固定減衰器１は、図１及び図２に示すように一端側のアダプタ結合部２と、他端側のプラグ結合部３とが一直線状に連設されることにより形成されている。アダプタ結合部２は、図６及び図７に示すようにアダプタ３０の差込口３１に差し込まれるものであり、プラグ結合部３にはプラグ４０が挿入されることにより取り付けられる。
【００１４】
アダプタ結合部２の差し込みを行うための差し込み口３１は、アダプタ３０の縦方向に列状となって複数（８個）が形成されている。従って、この実施の形態におけるアダプタ３０は多芯アダプタとなっている。この多芯アダプタ３０においては、２つの差込口３１が一組となっており、各組の境界部分には仕切板３３が設けられている。それぞれの組となっている差込口３１の間には、細板状の離隔板３５が両側に設けられている。
【００１５】
光固定減衰器１におけるアダプタ結合部２の上面には、差込時における案内を行うためのガイド突条４が長さ方向に形成されており、組となっている差込口３１の上部には、ガイド突条４を案内するガイド溝３２が形成されている。なお、組となっている差込口３１に設けた離隔板３５の間も、ガイド突条４を案内するように作用する。
【００１６】
プラグ結合部３には、プラグ４０を挿入するためのケーシング５が設けられている。ケーシング５は略四角筒状の断面となるように形成されている。さらに、ケーシング５は、外部ケーシング６と内部ケーシング７とを組み合せて構成されている。
【００１７】
外部ケーシング６は、前部に中空のアダプタ結合部２が配設され、後部に長溝８と案内板９、９とが配設されている。
【００１８】
長溝８は、上下対向面における略中央部分に長手方向に沿って形成されている。一方、案内板９、９は長溝８を挟むようにその両側に断面略コ字形状にして、かつ開口部１０、１０を、対向するようにして形成されている。
【００１９】
また、長溝８は、プラグ４０に形成されているガイド突条４１が挿入されるものであり、長溝８に挿入されたガイド突条４１は案内板９、９に挟まれて案内が行なわれる。案内板９、９は、側板９ｂ、９ｂに対して上下板９ａ、９ａは薄肉となっており、これによりケーシング５全体の厚さが小さくなっている。従って、アダプタ３０の全ての差込口３１に対して光固定減衰器１を取り付けることが可能となっている。
【００２０】
内部ケーシング７は、前部に外部ケーシング６のアダプタ結合部２に挿入されるフェルール保持部１１が配設され、後部に平面略コ字形状の取付板１２が配設されている。
【００２１】
取付板１２における両側板１２ａ、１２ａの内面には２個一対の係止爪１３、１３が対向して形成されると共に、基板１２ｂ中央に、フェルール保持部１１中心部に形成されたフェルール挿通孔１４と連通するよう案内筒１５が突出して設けられている。係止爪１３、１３はケーシング５に挿入されるプラグ３０に係合して保持を行うものである。
【００２２】
さらに、フェルール挿通孔１４内には、割スリーブ１６及びホルダー１７を介在した状態でフェルール１８が挿入されている。このフェルール１８の先端はフェルール保持部１１の先端から突出状態で保持されている。
【００２３】
而して、外部ハウジング６のプラグ結合部２内に内部ハウジング７のフェルール保持部１１を挿入すると共に、断面略コ字形状の案内板９、９内に取付板１２を抱持するようにして嵌合することによって、上下両面の略中央に長溝８を有するプラグ差込口１９が後端に形成されたケーシング５が組み立てられる。
【００２４】
案内板９、９の上下板９ａ、９ａは薄肉に形成されているが、両側に取付板１２が内接されているため、ケーシング５全体の強度は維持される。
【００２５】
さらに、案内板９、９の上下板９ａ、９ａを薄肉と形成することで、ケーシング５全体の厚さを小さくすることができ、これにより、アダプタ３０における隣接した差込口３１に対しての差し込みが可能となる。また、略コ字形状の案内板９、９が、ケーシング５におけるプラグ挿入部位を覆うと共に、プラグ４０をケーシング５に安定して取り付けることができる。従って、プラグ４０やそのコードに外力が作用しても、プラグ４０が容易に変位することがなく、フェルール１８が光路からずれることがなく、光伝送を確実に行うことができる。
【００２６】
従って、図７に示すように、光固定減衰器１を隣接してアダプタ３０に取り付ける際に、そのフェルール１８の間隔がアダプタ３０のフェルール挿入孔１４の間隔と一致するため、全ての差込口３１に対して光固定減衰器１を取り付けることができる。
【００２７】
【発明の効果】
本発明は、以上詳述したように、プラグ結合部を構成するケーシングが、外部ケーシングと内部ケーシングとからなり、外部ケーシングは、上下中央の長溝を介して断面略コ字形状の案内板を両側に配して形成される一方、内部ケーシングは、平面略コ字形状の取付板にて形成されているものであるから、外部ケーシングに内部ケーシングを内挿することでワンタッチで簡単に組み付けることができる。
【００２８】
また、組み付け後のケーシングは、プラグを案内する案内板の上下板を薄肉とすることで、ケーシングの厚さを小さくすることができ、その結果アダプタの全ての差込口に取り付けることができる。しかも、外部ケーシングの上下板を薄肉としても内部ケーシングが内接されることでケーシング全体の強度は十分に維持される。
【００２９】
さらに、上下中央にプラグのガイド突条が係合する長溝が形成されると共に、長溝両側に断面略コ字形状の案内板を対向配設することで略矩形のプラグ差込口が形成されるため、プラグの差込み作業が容易である上に、プラグを安定して取り付けることができる。したがって、外力によってプラグが容易に変位することがなく、フェルールが光路からずれることがなく、光伝送を確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る光固定減衰器の斜視図である。
【図２】同上の横断面図である。
【図３】同上の縦断面図である。
【図４】外部ケーシングの斜視図である。
【図５】内部ケーシングの斜視図である。
【図６】アダプタ及びプラグに対する関係を示す斜視図である。
【図７】アダプタとの関係を示す端面図である。
【図８】一般的な光固定減衰器の斜視図である。
【図９】一般的な光固定減衰器とアダプタとの寸法関係を示す端面図である。
【符号の説明】
１ 光固定減衰器
２ アダプタ結合部
３ プラグ結合部
５ ケーシング
６ 外部ケーシング
７ 内部ケーシング
８ 長溝
９ 案内板
１１ フェルール保持部
１２ 取付板
１２ａ 側板
１２ｂ 基板
１３ 係止爪
１４ フェルール挿通孔
１５ 案内筒
【発明の属する技術分野】
本発明は、アダプタ及びプラグとの間に配置される光固定減衰器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の光固定減衰器１００は図８に示すように、一端側のアダプタ結合部１１０と他端側のプラグ結合部１２０とが一直線状に連設された形状となっている。アダプタ結合部１１０は、図９（ａ）に示すアダプタ２００に差し込まれる。
【０００３】
プラグ結合部１２０は図示を省略したプラグが差し込まれる。このため、プラグ結合部１２０はケーシング１２１を有しており、このケーシング１２１の内部がプラグの挿入口１２２となっている。ケーシング１２１は、断面が略四角筒形状となるように成形されている。
【０００４】
図９は、光固定減衰器１００が接続されるアダプタ２００を示している。
このアダプタ２００は、光固定減衰器１００が複数本（８本）装着される多芯アダプタであり、複数の差込口２１０が一列となって配置されている。この場合、差込口２１０は、隣接している２つが一組となっており、組となっている２つの差込口２１０は相互に連通状態となっている。
【０００５】
このようなアダプタ２００の差込口２１０に対して、光固定減衰器１００のアダプタ結合部１１０を差し込むことにより、アダプタ２００のフェルール挿入孔２２０と光固定減衰器１のフェルール挿入孔１２５とが直線上で一致するようになる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図８に示す従来の光固定減衰器１００を図９（ａ）に示す多芯アダプタ２００に接続する場合、組となっている差込口２１０におけるフェルール挿入孔２２０の間隔ｄに対し、これらの差込口に差し込まれる光固定減衰器１００におけるフェルール挿入孔１２５の間隔Ｄが大きい（ｄ＜Ｄ）ことから、隣接するプラグ結合部１２０のケーシング１２１がぶつかり合う。このため、組となっている差込口２１０に対しては、２本の光固定減衰器１００を装着することができない問題を有している。
【０００７】
本発明はこのような従来の問題点を考慮してなされたものであり、多芯アダプタの全ての差込口に対して装着することが可能な構造の光固定減衰器を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項１の発明の光固定減衰器は、多芯アダプタに列状となって形成された複数の差込口のそれぞれに差し込まれるアダプタ結合部が一端側に形成されると共に、プラグが挿入されるプラグ結合部が他端側に形成された光固定減衰器において、
前記プラグ結合部は、略四角筒断面のケーシングによって形成されており、
該ケーシングは、上下対向面に長溝が形成されると共に、挿入されるプラグの案内を行う断面略コ字形状の案内板が、長溝の両側に開口部を対向するようにして形成されている外部ケーシングと、
前部に、外部ケーシングのアダプタ結合部に挿入されるフェルール保持部が配設され、後部に、フェルール保持部と一体に平面略コ字形状の取付板が配設され、該取付板の両側板内側に２個一対の係止爪が対向して形成されると共に、取付板間の基板中央に、フェルール保持部中心部のフェルール挿通孔と連通するよう案内筒が突設されている内部ケーシングと
を具備してなることを特徴とする。
【０００９】
この発明では、長溝の両側に設けられている断面略コ形状の案内板に沿ってプラグを内、外ケーシングからなるケーシングに挿入することにより、プラグの取り付けが行われる。このとき、案内板を薄肉に形成してケーシングの厚さを小さくすることで、アダプタの全ての差込口に取り付けることが可能となる。
【００１０】
また、この発明では、案内板が、プラグ挿入部位を部分的に覆っていると共に、ケーシングの対向面に形成されているため、ケーシング内に挿入されたプラグを安定して取り付けることができる。このため、プラグやそのコードに外力が作用しても、プラグが容易に変位することがなく、フェルールが光路からずれることがなく、光伝送を確実に行うことができる。
【００１１】
さらに、この発明では、内部ケーシングにおける２枚一対の取付板が、外部ケーシングにおける両側の案内板によって抱持するように嵌合、固定されるため、両ケーシングを簡単に組み立てることができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する実施の形態により具体的に説明する。
図１は、本発明に係る光固定減衰器の斜視図、図２は、同上の横断面図、図３は、同上の縦断面図、図４は、外部ケーシングの斜視図、図５は、内部ケーシングの斜視図、図６は、アダプタ及びプラグに対する関係を示す斜視図、図７は、アダプタとの関係を示す端面図である。
【００１３】
光固定減衰器１は、図１及び図２に示すように一端側のアダプタ結合部２と、他端側のプラグ結合部３とが一直線状に連設されることにより形成されている。アダプタ結合部２は、図６及び図７に示すようにアダプタ３０の差込口３１に差し込まれるものであり、プラグ結合部３にはプラグ４０が挿入されることにより取り付けられる。
【００１４】
アダプタ結合部２の差し込みを行うための差し込み口３１は、アダプタ３０の縦方向に列状となって複数（８個）が形成されている。従って、この実施の形態におけるアダプタ３０は多芯アダプタとなっている。この多芯アダプタ３０においては、２つの差込口３１が一組となっており、各組の境界部分には仕切板３３が設けられている。それぞれの組となっている差込口３１の間には、細板状の離隔板３５が両側に設けられている。
【００１５】
光固定減衰器１におけるアダプタ結合部２の上面には、差込時における案内を行うためのガイド突条４が長さ方向に形成されており、組となっている差込口３１の上部には、ガイド突条４を案内するガイド溝３２が形成されている。なお、組となっている差込口３１に設けた離隔板３５の間も、ガイド突条４を案内するように作用する。
【００１６】
プラグ結合部３には、プラグ４０を挿入するためのケーシング５が設けられている。ケーシング５は略四角筒状の断面となるように形成されている。さらに、ケーシング５は、外部ケーシング６と内部ケーシング７とを組み合せて構成されている。
【００１７】
外部ケーシング６は、前部に中空のアダプタ結合部２が配設され、後部に長溝８と案内板９、９とが配設されている。
【００１８】
長溝８は、上下対向面における略中央部分に長手方向に沿って形成されている。一方、案内板９、９は長溝８を挟むようにその両側に断面略コ字形状にして、かつ開口部１０、１０を、対向するようにして形成されている。
【００１９】
また、長溝８は、プラグ４０に形成されているガイド突条４１が挿入されるものであり、長溝８に挿入されたガイド突条４１は案内板９、９に挟まれて案内が行なわれる。案内板９、９は、側板９ｂ、９ｂに対して上下板９ａ、９ａは薄肉となっており、これによりケーシング５全体の厚さが小さくなっている。従って、アダプタ３０の全ての差込口３１に対して光固定減衰器１を取り付けることが可能となっている。
【００２０】
内部ケーシング７は、前部に外部ケーシング６のアダプタ結合部２に挿入されるフェルール保持部１１が配設され、後部に平面略コ字形状の取付板１２が配設されている。
【００２１】
取付板１２における両側板１２ａ、１２ａの内面には２個一対の係止爪１３、１３が対向して形成されると共に、基板１２ｂ中央に、フェルール保持部１１中心部に形成されたフェルール挿通孔１４と連通するよう案内筒１５が突出して設けられている。係止爪１３、１３はケーシング５に挿入されるプラグ３０に係合して保持を行うものである。
【００２２】
さらに、フェルール挿通孔１４内には、割スリーブ１６及びホルダー１７を介在した状態でフェルール１８が挿入されている。このフェルール１８の先端はフェルール保持部１１の先端から突出状態で保持されている。
【００２３】
而して、外部ハウジング６のプラグ結合部２内に内部ハウジング７のフェルール保持部１１を挿入すると共に、断面略コ字形状の案内板９、９内に取付板１２を抱持するようにして嵌合することによって、上下両面の略中央に長溝８を有するプラグ差込口１９が後端に形成されたケーシング５が組み立てられる。
【００２４】
案内板９、９の上下板９ａ、９ａは薄肉に形成されているが、両側に取付板１２が内接されているため、ケーシング５全体の強度は維持される。
【００２５】
さらに、案内板９、９の上下板９ａ、９ａを薄肉と形成することで、ケーシング５全体の厚さを小さくすることができ、これにより、アダプタ３０における隣接した差込口３１に対しての差し込みが可能となる。また、略コ字形状の案内板９、９が、ケーシング５におけるプラグ挿入部位を覆うと共に、プラグ４０をケーシング５に安定して取り付けることができる。従って、プラグ４０やそのコードに外力が作用しても、プラグ４０が容易に変位することがなく、フェルール１８が光路からずれることがなく、光伝送を確実に行うことができる。
【００２６】
従って、図７に示すように、光固定減衰器１を隣接してアダプタ３０に取り付ける際に、そのフェルール１８の間隔がアダプタ３０のフェルール挿入孔１４の間隔と一致するため、全ての差込口３１に対して光固定減衰器１を取り付けることができる。
【００２７】
【発明の効果】
本発明は、以上詳述したように、プラグ結合部を構成するケーシングが、外部ケーシングと内部ケーシングとからなり、外部ケーシングは、上下中央の長溝を介して断面略コ字形状の案内板を両側に配して形成される一方、内部ケーシングは、平面略コ字形状の取付板にて形成されているものであるから、外部ケーシングに内部ケーシングを内挿することでワンタッチで簡単に組み付けることができる。
【００２８】
また、組み付け後のケーシングは、プラグを案内する案内板の上下板を薄肉とすることで、ケーシングの厚さを小さくすることができ、その結果アダプタの全ての差込口に取り付けることができる。しかも、外部ケーシングの上下板を薄肉としても内部ケーシングが内接されることでケーシング全体の強度は十分に維持される。
【００２９】
さらに、上下中央にプラグのガイド突条が係合する長溝が形成されると共に、長溝両側に断面略コ字形状の案内板を対向配設することで略矩形のプラグ差込口が形成されるため、プラグの差込み作業が容易である上に、プラグを安定して取り付けることができる。したがって、外力によってプラグが容易に変位することがなく、フェルールが光路からずれることがなく、光伝送を確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る光固定減衰器の斜視図である。
【図２】同上の横断面図である。
【図３】同上の縦断面図である。
【図４】外部ケーシングの斜視図である。
【図５】内部ケーシングの斜視図である。
【図６】アダプタ及びプラグに対する関係を示す斜視図である。
【図７】アダプタとの関係を示す端面図である。
【図８】一般的な光固定減衰器の斜視図である。
【図９】一般的な光固定減衰器とアダプタとの寸法関係を示す端面図である。
【符号の説明】
１ 光固定減衰器
２ アダプタ結合部
３ プラグ結合部
５ ケーシング
６ 外部ケーシング
７ 内部ケーシング
８ 長溝
９ 案内板
１１ フェルール保持部
１２ 取付板
１２ａ 側板
１２ｂ 基板
１３ 係止爪
１４ フェルール挿通孔
１５ 案内筒
Claims (1)
- 多芯アダプタに列状となって形成された複数の差込口のそれぞれに差し込まれるアダプタ結合部が一端側に形成されると共に、プラグが挿入されるプラグ結合部が他端側に形成された光固定減衰器において、
前記プラグ結合部は、略四角筒断面のケーシングによって形成されており、
該ケーシングは、上下対向面に長溝が形成されると共に、挿入されるプラグの案内を行う断面略コ字形状の案内板が、長溝の両側に開口部を対向するようにして形成されている外部ケーシングと、
前部に、外部ケーシングのアダプタ結合部に挿入されるフェルール保持部が配設され、後部に、フェルール保持部と一体に平面略コ字形状の取付板が配設され、該取付板の両側板内側に２個一対の係止爪が対向して形成されると共に、取付板間の基板中央に、フェルール保持部中心部のフェルール挿通孔と連通するよう案内筒が突設されている内部ケーシングと
を具備してなることを特徴とする光固定減衰器。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2003164707A JP2005003763A (ja) | 2003-06-10 | 2003-06-10 | 光固定減衰器 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003164707A JP2005003763A (ja) | 2003-06-10 | 2003-06-10 | 光固定減衰器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2005003763A true JP2005003763A (ja) | 2005-01-06 |
Family
ID=34091408
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003164707A Pending JP2005003763A (ja) | 2003-06-10 | 2003-06-10 | 光固定減衰器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2005003763A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104656198A (zh) * | 2014-12-31 | 2015-05-27 | 宁波隆兴电信设备制造有限公司 | 一种光衰减器 |
-
2003
- 2003-06-10 JP JP2003164707A patent/JP2005003763A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104656198A (zh) * | 2014-12-31 | 2015-05-27 | 宁波隆兴电信设备制造有限公司 | 一种光衰减器 |
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