JP2005002828A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】機関排気系に直列に配置された前側触媒コンバータ3及び後側触媒コンバータ4と、前側触媒コンバータをバイパスするバイパス通路2bとを具備する内燃機関の排気浄化装置において、未浄化の排気ガスが大気中へ放出されることを防止する。
【解決手段】後側触媒コンバータ4に担持された触媒が非活性状態である時には、バイパス通路2bを閉鎖する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機関排気系に配置された触媒コンバータを具備する内燃機関の排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
機関排気系に配置された触媒コンバータは、貴金属触媒等の触媒を担持し、触媒コンバータが暖機されて触媒が活性化温度以上となれば、良好に排気ガスを浄化することができるが、機関始動時において、触媒コンバータが暖機されるまでは、排気ガスを浄化することができない。
【0003】
機関始動直後から排気ガスを浄化可能とするために、機関本体近傍に熱容量の小さな触媒コンバータを追加配置することが提案されている。こうして追加配置された触媒コンバータは、機関始動時において早期に暖機され、機関始動直後から排気ガスを浄化することが可能となる。
【0004】
ところで、貴金属触媒等は、高温時において酸素過剰の雰囲気に晒されるとシンタリングを起こして劣化する。前述のように二つの触媒コンバータを直列に配置する場合において、後側触媒コンバータは、機関本体から離れているために、機関本体から排出された排気ガスが高温度であっても、ある程度冷却されて流入することとなり、シンタリングを起こすほど高温にはならない。しかしながら、機関本体近傍の前側触媒コンバータは、高温度の排気ガスがそのまま流入し、また、熱容量も小さいために、容易に高温度となり、この時に、フューエルカットによって、酸素過剰の排気ガスが流入すれば、前側触媒コンバータに担持された触媒はシンタリングを起こして劣化する。
【0005】
このような前側触媒コンバータにおけるシンタリングを防止するために、前側触媒コンバータをバイパスするバイパス通路を設けて、冷却水温が設定水温以上で排気ガス温度が設定ガス温度以上である時には、バイパス通路を使用して、排気ガスが前側触媒コンバータを通過しないようにすることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−246852号公報
【特許文献2】
特開平5−312031号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来技術において、冷却水温が設定水温以上となれば、十分な機関暖機が実現され、この時に後側触媒コンバータの暖機も完了したとし、それ以降は、前側触媒コンバータへ高温度の排気ガスが流入しないようにして、前側触媒コンバータの温度を比較的低く維持するようにしている。しかしながら、後側触媒コンバータの暖機完了後において、アイドル運転等が比較的長く実施されると、冷却水温は設定温度以上に維持されているにも係らずに、低温度の排気ガスにより冷却されて後側触媒コンバータの温度が触媒活性化温度を下回ることがある。
【0008】
この直後において、運転状態の変化によって排気ガス温度が設定ガス温度以上となれば、排気ガスは、バイパス通路により前側排気浄化装置をバイパスして、後側触媒コンバータへ直接的に流入することとなるが、触媒活性温度を下回っている後側触媒コンバータでは排気ガスを良好に浄化することはできず、未浄化の排気ガスが大気中へ放出されてしまう。
【0009】
従って、本発明の目的は、機関排気系に直列に配置された前側触媒コンバータ及び後側触媒コンバータと、前側触媒コンバータをバイパスするバイパス通路とを具備する内燃機関の排気浄化装置において、未浄化の排気ガスが大気中へ放出されることを防止することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明による請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置は、機関排気系に直列に配置された前側触媒コンバータ及び後側触媒コンバータと、前記前側触媒コンバータをバイパスするバイパス通路とを具備し、前記後側触媒コンバータに担持された触媒が非活性状態である時には、前記バイパス通路を閉鎖することを特徴とする。
【0011】
また、本発明による請求項2に記載の内燃機関の排気浄化装置は、請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記前側触媒コンバータの温度が前記前側触媒コンバータに担持された触媒を活性状態とする第一設定温度以下である時には、前記バイパス通路を閉鎖することを特徴とする。
【0012】
また、本発明による請求項3に記載の内燃機関の排気浄化装置は、請求項2に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記第一設定温度は、前記後側触媒コンバータの温度が高いほど低く変更されることを特徴とする。
【0013】
また、本発明による請求項4に記載の内燃機関の排気浄化装置は、請求項1から3のいずれか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記前側触媒コンバータの温度がシンタリングを引き起こす第二設定温度以上である時に、フューエルカットが要求される場合には、前記バイパス通路を開放することを特徴とする。
【0014】
また、本発明による請求項5に記載の内燃機関の排気浄化装置は、請求項4に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記バイパス通路を開放した後に、前記フューエルカットを開始することを特徴とする。
【0015】
また、本発明による請求項6に記載の内燃機関の排気浄化装置は、請求項4に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記後側触媒コンバータに担持された触媒が非活性状態である時には、前記フューエルカットを開始した後に、前記バイパス通路を開放することを特徴とする。
【0016】
また、本発明による請求項7に記載の内燃機関の排気浄化装置は、請求項1から6のいずれか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記バイパス通路を開放している時に、前記後側触媒コンバータの温度が設定温度を下回った場合には、冷却防止又は昇温手段によって前記後側触媒コンバータに担持された触媒が非活性状態となることを防止することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明による内燃機関の排気浄化装置を示す概略図である。同図において、1は機関本体であり、2は機関排気系である。機関排気系2には、エキゾーストマニホルドの直下流側において前側触媒コンバータ3が配置され、その下流側において後側触媒コンバータ4が配置されている。また、機関排気系2には、排気ガスが前側触媒コンバータ3をバイパス可能とするためのバイパス通路2bが設けられている。機関排気系2における前側触媒コンバータ3の直下流側には閉鎖弁5が設けられ、バイパス通路2bにはバイパス弁6が設けられている。また、7は前側触媒コンバータ3の温度を検出するための第一温度センサであり、8は後側触媒コンバータ4の温度を検出するための第二温度センサである。
【0018】
前側触媒コンバータ3は、機関本体近傍に位置すると共に、後側触媒コンバータ4に比較して小型で熱容量が小さいものであるために、機関始動後において早期に暖機され、担持した触媒が早期に活性化温度に昇温される。それにより、機関始動直後から排気ガスを浄化することができる。しかしながら、このような小型の触媒コンバータでは、機関高速時等の多量の排気ガスを十分に浄化することができないために、比較的大型の後側触媒コンバータ4を直列的に配置している。基本的には、前側触媒コンバータ3は、後側触媒コンバータ4が暖機されるまでの排気ガスの浄化を担当し、後側触媒コンバータ4が暖機された後は、バイパス通路2bを使用して、前側触媒コンバータ3へは排気ガスが流入しないようにする。それにより、前側触媒コンバータ3の使用頻度を低減し、前側触媒コンバータに担持された触媒の通常の劣化を抑制している。
【0019】
しかしながら、本実施形態の排気浄化装置では、図2に示すフローチャートに従って、閉鎖弁5及びバイパス弁6を開閉させることにより、前側触媒コンバータ3及び後側触媒コンバータ4の使用を制御している。先ず、ステップ101において、第一温度センサ7を使用して前側触媒コンバータ3の温度TFを検出する。次いで、ステップ102において、第二温度センサ8を使用して後側触媒コンバータ4の温度TRを検出する。
【0020】
ステップ103では、前側触媒コンバータ3の温度TFが設定温度A1以上であるか否かが判断される。この設定温度A1は、触媒が過剰酸素によってシンタリングを引き起こす温度(例えば、700℃)であり、機関始動時等には、この判断は否定されてステップ104へ進む。ステップ104において、後側触媒コンバータ4の温度TRが設定温度B1以上であるか否かが判断される。この設定温度B1は、後側触媒コンバータ4に担持された触媒の活性化温度であり、この判断が否定される時には、ステップ105において、閉鎖弁5は開弁されると共にバイパス弁6は閉弁され、排気ガスは前側触媒コンバータ3を通過する。
【0021】
こうして、機関始動直後において後側触媒コンバータ4が暖機されていない時には、前側触媒コンバータ3によって排気ガスが浄化される。また、後側触媒コンバータ4が暖機された後に、アイドル運転又は低負荷運転等が比較的長く実施されると、この時の低温度の排気ガスによって後側触媒コンバータ4が大幅に冷却され、また、この時の排気ガス中には未燃燃料等の還元物質量も少なく、多量の燃焼熱を発生させることができないために、その温度TRが触媒の活性化温度B1を下回ることがあるが、このような場合にも、ステップ104における判断が否定されるために、閉鎖弁5は開弁されると共にバイパス弁6は閉弁され、排気ガスは前側触媒コンバータ3を通過するようにされる。それにより、未浄化の排気ガスが後側触媒コンバータに流入して、浄化されずに大気中へ放出されることを防止することができる。
【0022】
一方、ステップ104における判断が肯定される時、すなわち、後側触媒コンバータ4によって排気ガスの浄化が可能な時には、ステップ106へ進み、前側触媒コンバータ3の温度TFが設定温度A2以下であるか否かが判断される。この設定温度A2は、前側触媒コンバータ3に担持された触媒の活性化温度としても良いが、ここでは、活性化温度に多少の余裕分を加えた温度としている。ステップ106における判断が否定される時には、閉鎖弁5を閉弁すると共にバイパス弁6を開弁する。それにより、排気ガスは、バイパス通路2bを通り、前側触媒コンバータ3をバイパスして、直接的に、後側触媒コンバータ4へ流入し、後側触媒コンバータ4によって浄化される。こうして、前側触媒コンバータ3の使用頻度を低減し、前側触媒コンバータ3の触媒の劣化を抑制している。
【0023】
しかしながら、ステップ106における判断が肯定される時には、排気ガスのバイパスによって前側触媒コンバータ3において還元物質の燃焼が行われずに、前側触媒コンバータ3の温度TFが低下していることを示し、このままでは、触媒の活性化温度をも下回り、後側触媒コンバータ4において排気ガスを浄化することができなくなった時に、前側触媒コンバータ3によって排気ガスを浄化させることができなくなるために、閉鎖弁5を開弁すると共にバイパス弁6を閉弁し、排気ガスが前側触媒コンバータ3を通過するようにする。前側触媒コンバータ3は、前述したように、熱容量が小さいために、例えば、アイドル運転のように排気ガス中に僅かな還元物質しか含まれていなくても、この還元物質の燃焼熱によって十分に昇温が可能である。この昇温によってステップ106における判断が否定されるようになれば、閉鎖弁5を閉弁すると共にバイパス弁6を開弁して、排気ガスは、前側触媒コンバータ3をバイパスして、直接的に、後側触媒コンバータ4へ流入するようにする。
【0024】
ステップ106の判断は、前述したように、後側触媒コンバータ4が温度低下して排気ガスを浄化することができなくなった場合に備えて、前側触媒コンバータ3での排気ガスの浄化を常に可能としておくためのものであり、これは、後側触媒コンバータ4の温度が低く、排気ガスの浄化が不可能となり易いほど重要となる。それにより、ステップ106において使用する閾値A2は、一定値とするのではなく、後側触媒コンバータの温度TRが低いほど高くするように変更しても良い。
【0025】
ところで、ステップ107において、バイパス弁6を開弁させて、排気ガスが後側触媒コンバータ4へ直接的に流入している時に、運転状態によっては、後側触媒コンバータ4の温度TRが低下することがあり、そのままでは、触媒の活性化温度B1を下回って、後側触媒コンバータ4では排気ガスを浄化させることができなくなる。本実施形態では、ステップ108において、後側触媒コンバータ4の温度TRが設定温度B2以下であるか否かが判断される。この設定温度B2は、触媒の活性化温度B1としても良いが、ここでは、活性化温度B1に多少の余裕分を加えた温度としている。ステップ108における判断が否定される時には、そのまま終了するが、肯定される時には、ステップ109において後側触媒コンバータ4の昇温制御を実施するようにしている。
【0026】
この昇温制御は、排気ガスの温度が現状を維持するように、又は、排気ガス中に含まれる還元物質量が現状を維持するようにする冷却防止制御を含めて、排気ガスの温度が現状より高められるように、又は、排気ガス中に含まれる還元物質量が現状より増加するようにすることである。排気ガスの温度を高めるためには、例えば、燃料噴射量を増量して機関回転数を高めたり、点火時期を遅角したり、気筒内への再循環排気ガス量を減少して燃焼温度を高めたりすれば良い。また、排気ガス中に含まれる還元物質量を増加させるためには、例えば、燃料噴射量を増量して空燃比をリッチにしたり(この時には機関排気系へ二次空気を導入することが好ましい)、燃料噴射時期を吸気非同期から吸気同期へ遅角して燃焼を悪化させ、燃焼後のCO及びHCを増加させたりすれば良い(この時には吸気量及び燃料噴射量を増量して燃焼悪化に伴う機関出力低下を補うことが好ましい)。また、排気ガスの温度が現状を維持するように、又は、排気ガス中に含まれる還元物質量が現状を維持するように、フューエルカットを禁止するようにしても良い。
【0027】
ところで、このように前側触媒コンバータ3を使用して排気ガスを浄化していると、前側触媒コンバータ3の温度TFが非常に高くなって、ステップ103における判断が肯定されることがある。この時には、ステップ110において、減速又は速度制限のフューエルカットが要求されているか否かが判断される。この判断が否定される時には、前側触媒コンバータ3の温度TFが高くても特に問題はなく、前述したステップ104以降の処理が実施される。
【0028】
しかしながら、この時においてフューエルカットが実施されて空気がそのまま前側触媒コンバータ3へ流入すると、過剰酸素雰囲気となって前側触媒コンバータ3の触媒はシンタリングを起こして劣化してしまう。これは防止しなければならず、ステップ110における判断が肯定される時には、ステップ111において、後側触媒コンバータ4の温度TRが触媒の活性化温度B1以上となっているか否かが判断される。この判断が肯定される時には、ステップ112において、閉鎖弁5を閉弁すると共にバイパス弁6を開弁し、排気ガスは、バイパス通路2bを通り、前側触媒コンバータ3をバイパスして、直接的に後側触媒コンバータへ流入するようにする。その後、ステップ113において、フューエルカットを開始する。それにより、フューエルカット時の排気ガスは、前側触媒コンバータ3へ全く流入せず、前側触媒コンバータ3における触媒のシンタリングを確実に防止することができる。また、フューエルカットが開始される直前の運転による排気ガス及びフューエルカットが開始されても、暫くは吸気ポート等に付着した燃料がそのまま排出されることがあるが、これらは後側触媒コンバータ4によって浄化される。
【0029】
前側触媒コンバータ3のシンタリングを確実に防止するためには、後側触媒コンバータ4の温度TRに係らずに、バイパス弁6を開弁した後に、フューエルカットを開始するようにしても良い。しかしながら、後側触媒コンバータ4の温度TRが触媒活性化温度B1より低くて、排気ガスを浄化することができない場合には、ステップ111における判断が否定されてステップ114へ進み、もし、バイパス弁が開弁しているならこれを閉弁して、フューエルカットを開始する。こうして、フューエルカット開始直前の運転による排気ガス及びフューエルカット開始直後に吸気ポート等から放出される未燃燃料は、前側触媒コンバータ3へ流入して、前側触媒コンバータ3において浄化する。その後暫くして、吸気ポート等の付着燃料が完全に消費されて、排気ガス中に未燃燃料等が含まれないようになると、ステップ115において、閉鎖弁5を閉弁すると共にバイパス弁6を開弁して、排気ガスが前側触媒コンバータ3をバイパスするようにする。こうして、前側触媒コンバータ3における過剰酸素状態を回避してシンタリングを防止している。前側触媒コンバータ3をバイパスする排気ガスは、空気であって浄化の必要は無く、後側触媒コンバータ4の温度TRが低く、排気ガスを浄化することができなくても全く問題はない。
【0030】
本実施形態において、制御を簡素化するために、前側触媒コンバータ3の温度TF又は後側触媒コンバータ4の温度TRと、各閾値A1,A2,B1,B2とを比較して、排気ガスが前側触媒コンバータ3を通過するようにするかバイパス通路2bを通過するようにするかを決定しているが、各閾値にヒステリシスを設けるようにしても良い。すなわち、バイパス弁の現状が維持され易いように、バイパス弁を開弁から閉弁させるための閾値と閉弁から開弁させるための閾値とを異ならせるようにしても良い。
【0031】
また、バイパス通路2bの流路抵抗を前側触媒コンバータ3の流路抵抗に比較して十分に小さくすれば、バイパス弁6を開弁させた時には、排気ガスは、流路抵抗が十分に低いバイパス通路2bだけを通過し、流路抵抗の大きな前側触媒コンバータ3を通過しないために、閉鎖弁5を省略することができる。本実施形態において、前側触媒コンバータ3の温度TF及び後側触媒コンバータ4の温度TRは、それぞれ温度センサを使用して測定されるようにしたが、これは本発明を限定するものではなく、各触媒コンバータの受熱量及び放熱量を、排気ガス量、排気ガス温度、及び、排気ガス中の還元物質量等に基づき逐次計算して推定するようにしても良い。
【0032】
【発明の効果】
本発明による内燃機関の排気浄化装置は、機関排気系に直列に配置された前側触媒コンバータ及び後側触媒コンバータと、前側触媒コンバータをバイパスするバイパス通路とを具備し、後側触媒コンバータに担持された触媒が非活性状態である時には、バイパス通路を閉鎖するようになっている。それにより、後側触媒コンバータが暖機完了後に温度低下し、触媒が再び非活性状態となる場合において、排気ガスは前側触媒コンバータを通過するようにされ、未浄化の排気ガスが大気中へ放出されることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による内燃機関の排気浄化装置を示す概略図である。
【図2】前側触媒コンバータ及び後側触媒コンバータの使用制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…機関本体
2…機関排気系
2b…バイパス通路
3…前側触媒コンバータ
4…後側触媒コンバータ
6…バイパス弁

Claims (7)

  1. 機関排気系に直列に配置された前側触媒コンバータ及び後側触媒コンバータと、前記前側触媒コンバータをバイパスするバイパス通路とを具備し、前記後側触媒コンバータに担持された触媒が非活性状態である時には、前記バイパス通路を閉鎖することを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記前側触媒コンバータの温度が前記前側触媒コンバータに担持された触媒を活性状態とする第一設定温度以下である時には、前記バイパス通路を閉鎖することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記第一設定温度は、前記後側触媒コンバータの温度が高いほど低く変更されることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 前記前側触媒コンバータの温度がシンタリングを引き起こす第二設定温度以上である時に、フューエルカットが要求される場合には、前記バイパス通路を開放することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 前記バイパス通路を開放した後に、前記フューエルカットを開始することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  6. 前記後側触媒コンバータに担持された触媒が非活性状態である時には、前記フューエルカットを開始した後に、前記バイパス通路を開放することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  7. 前記バイパス通路を開放している時に、前記後側触媒コンバータの温度が設定温度を下回った場合には、冷却防止又は昇温手段によって前記後側触媒コンバータに担持された触媒が非活性状態となることを防止することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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