JP2005002806A - 高圧燃料噴射管の継手構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】厚肉細径からなる金属管の端部に、截頭円錐状のシート面を有する接続頭部を設け、該接続頭部の背面に環状のワッシャーを締付けナットにて圧嵌してなる継手構造において、前記接続頭部の首下部分を前方への傾斜面となし、該傾斜面に対応する斜面を有する環状のワッシャーを前記締付けナットにて圧嵌した構成となしたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、例えばディーゼル内燃機関における燃料の供給路等として配設多用される管径4m/m乃至20m/m、肉厚1m/m乃至8m/m程度の比較的細径の厚肉鋼管による接続頭部を有する高圧燃料噴射管の継手構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の継手構造としては、例えば図3に示すように厚肉細径からなる金属管11の端部に截頭円錐状の接続頭部12のなす首下部分を垂直に膨出した起立壁12−1となして形成せしめ、該頭部の背面に断面矩形の筒環状のワッシャー13もしくはスリーブ(図示せず)を締付けナット14にて締付けて圧嵌構成されたものや、図4に示すように金属管21の端部に設ける接続頭部22の首下部分を後方へのなだらかな傾斜面22−1となして該頭部を算盤珠状となし、該算盤珠状の接続頭部22の前記傾斜面22−1に対応する形状のワッシャー23を締付けナット24にて締付けて圧嵌構成されたもの等がある(特許文献1、2参照)。なお、15、25はポンプノズルホルダー等の被接続体である。
【0003】
【特許文献1】特開平10−103189号公報
【特許文献2】特開2002−130076号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の継手構造には、以下に記載する問題があった。
すなわち、高圧燃料噴射管の場合、シールのために必要な軸力は大きく、この軸力を付与するための締付けトルクは、図3に示す継手構造の場合、ワッシャあるいはスリーブに塑性変形を与え、ナットを締付けてもシール軸力が上昇しない上、頭部成形部が変形しシール軸力の低下を招くという問題があった。また、図4に示す継手構造の場合は、接続頭部の首下部分が後方へのなだらかな傾斜面となしてるため、軸力の上昇に伴いワッシャーの頭部乗上げ現象が発生し、シール軸力の低下や、乗り上げたワッシャーがナットに当接してナットがロックされるという問題があった。
【0005】
本発明は、前記したようなこの種の高圧燃料噴射管の継手構造の問題を解決するためになされたものであり、接続頭部の形状を特定することによってシール軸力の低下がなく高シール性を確保でき、高い噴射圧に耐えられる高圧燃料噴射管の継手構造を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る高圧燃料噴射管の継手構造は、厚肉細径からなる金属管の端部に、外側周面を相手座部への截頭円錐状のシート面とする接続頭部を設け、該接続頭部の背面に環状のワッシャーを締付けナットにて圧嵌してなる継手構造において、前記接続頭部の首下部分を前方への傾斜面となし、該傾斜面に対応する斜面を有する環状のワッシャーを前記締付けナットにて圧嵌した構成となしたことを特徴とするものである。
また、他の継手構造として、接続頭部のシート面より後方の金属管外周に背面が前方への傾斜面となす断面翼状形状の環状突起を設け、該環状突起の背面に対応する斜面を有する環状のワッシャーを前記締付けナットにて圧嵌した構成となしたことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る高圧燃料噴射管の継手構造の一実施例を示す断面図、図2は同じく他の実施例を示す断面図であり、1a、1bは高圧燃料噴射管、2a、2bは接続頭部、2a−1、2b−1はシート面、2a−2は傾斜面、2b−2は断面翼状形状の環状突起、2b−2´は傾斜面、3はワッシャー、4は締付けナット、5はポンプノズルホルダー等の被接続体である。
【0008】
高圧燃料噴射管1は、圧力配管用炭素鋼材あるいはステンレス鋼材等からなる高圧燃料噴射管として一般に管径4m/m乃至20m/m、肉厚1m/m乃至8m/m程度の比較的細径の厚肉鋼管である。
図1に示す高圧燃料噴射管の継手構造は、前記高圧燃料噴射管1aの先端部に形成する、被接続体5側の受圧座面5−1に対する截頭円錐状のシート面2a−1を有する接続頭部2aの首下部分を前方への傾斜面2a−2となすものである。この傾斜面の管軸に対する傾斜角度としては、特に限定するものではないが、60〜80度が好ましい。その理由は、60度未満では高い軸力がかかった時にワッシャー3の先端が噴射管接続頭部2aの首下部分に食い込むため好ましくなく、他方、80度を超えると傾斜面を設けた効果が乏しくなり、高い軸力がかかると傾斜面が直角近くに変形しワッシャー3に変形が生じるためである。
【0009】
また、ワッシャー3は、金属材による厚肉をもって前記接続頭部の背面の傾斜面2a−2に対応する斜面3−1を有するように環状に成形されたものであって、接続頭部の背面の傾斜面2a−2と締付けナット4の間に係圧して圧嵌せしめるものである。
【0010】
すなわち、図1に示す継手構造は、被接続体5に同一管軸線上に装着される高圧燃料噴射管1aは、截頭円錐状のシート面2a−1が被接続体5側の受圧座面5−1と接触し、接続頭部2aの背面と締付けナット4の内面との間にワッシャー3を圧嵌した接続状態にあって、接続頭部2aの背面の傾斜面2a−2と、該ワッシャー2のなす前方の斜面3−1とを傾斜面接触させたことにより、ナット4の締付けに伴うワッシャー2の塑性変形に対する機械的強度の増大がはかられるのみならず、シール軸力の低下がなくナット4の締付けトルクを高くしなくても高シール性を確保できる。
【0011】
次に、図2に示す高圧燃料噴射管の継手構造は、前記高圧燃料噴射管1bの先端部に形成する、被接続体5側の受圧座面5−1に対する截頭円錐状のシート面2b−1を有する接続頭部2bの前記シート面より後方の噴射管外周に、背面が前方への傾斜面2b−2´となす断面翼状形状の環状突起2b−2を一体に設ける。この環状突起2b−2の傾斜面2b−2´の管軸に対する傾斜角度も、前記接続頭部2aの背面の傾斜面2a−2と同様、60〜80度が好ましい。なお、ワッシャーについては、前記と同様金属材による厚肉をもって前記環状突起2b−2の傾斜面2b−2´に対応する斜面3−1を有するように環状に成形されたものを用いるが、この継手構造の場合は環状突起2b−2の傾斜面2b−2´と締付けナット4の間にワッシャー3を係圧して圧嵌せしめるものである。
【0012】
上記図2に示す継手構造は、被接続体5に同一管軸線上に装着される高圧燃料噴射管1bは、截頭円錐状のシート面2b−1が被接続体5側の受圧座面5−1と接触し、環状突起2b−2の背面の傾斜面2b−2´と締付けナット4の内面との間にワッシャー3を圧嵌した接続状態にあって、環状突起2b−2の傾斜面2b−2´と、該ワッシャー2のなす前方の斜面3−1とを傾斜面接触させたことにより、前記図1に示すものと同様、ナット4の締付けに伴うワッシャー2の塑性変形に対する機械的強度の増大がはかられるのみならず、シール軸力の低下がなくナット4の締付けトルクを高くしなくても高シール性を確保できる。
【0013】
なお、接続頭部の形成方法としては、例えばワッシャーを噴射管材に挿入し所定位置に保持後、成形プレスにて接続頭部を塑性変形により形成することにより、ワッシャーと噴射管材、すなわち接続頭部の膨出部の傾斜面2a−2とワッシャー3との圧嵌、翼状形状の環状突起2b−2とワッシャー3との圧嵌がそれぞれ完全となり一体化することができる。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したごとく、本発明による高圧燃料噴射管の継手構造は、接続頭部の背面とワッシャーとの当接面を前方への傾斜面としたことにより、ナットの締付けに伴うワッシャーの塑性変形に対する機械的強度の増大がはかられるのみならず、シール軸力を高めてもワッシャーが接続頭部に乗り上げることがないため、シール軸力の低下や、乗り上げたワッシャーがナットに当接してナットがロックされることがなく、ナット4の締付けトルクを高くしなくても高シール性を確保でき、高い噴射圧に耐えられるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高圧燃料噴射管の継手構造の一実施例を示す断面図である。
【図2】同じく他の実施例を示す断面図である。
【図3】従来の高圧燃料噴射管の継手構造の一例を示す断面図である。
【図4】同じく従来の他の高圧燃料噴射管の継手構造例を示す断面図である。
【符号の説明】
1a、1b 高圧燃料噴射管
2a、2b 接続頭部
2a−1、2b−1 シート面
2a−2、2b−2´ 傾斜面
2b−2 断面翼状形状の環状突起
3 ワッシャー
4 締付けナット
5 被接続体
Claims (2)
- 厚肉細径からなる金属管の端部に、外側周面を相手座部への截頭円錐状のシート面とする接続頭部を設け、該接続頭部の背面に環状のワッシャーを締付けナットにて圧嵌してなる継手構造において、前記接続頭部の首下部分を前方への傾斜面となし、該傾斜面に対応する斜面を有する環状のワッシャーを前記締付けナットにて圧嵌してなる高圧燃料噴射管の継手構造。
- 厚肉細径からなる金属管の端部に、外側周面を相手座部への截頭円錐状のシート面とする接続頭部を設け、該接続頭部の背面に環状のワッシャーを締付けナットにて圧嵌してなる継手構造において、前記接続頭部のシート面より後方の金属管外周に背面が前方への傾斜面となす断面翼状形状の環状突起を一体に設け、該環状突起の背面に対応する斜面を有する環状のワッシャーを前記締付けナットにて圧嵌してなる高圧燃料噴射管の継手構造。
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