JP2005002714A - フェンス、連結パイプユニット及びふたユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】容易かつ確実にしかも迅速に組み立て可能にすること。
【解決手段】横方向に間隔をおいて配置された複数の支柱2と、支柱2の各々間に配設された複数の直横パイプ4とを備えたフェンス100、連結パイプユニット10及びふたユニット。直横パイプ4の各々は、支柱2の各々に上下方向に間隔をおいて配設された支持パイプ8を介してそれぞれ横方向に延在するよう嵌合支持される。相互に横方向に対向する直横パイプ4の各々は連結パイプユニット10を介して実質的に一体にかつ離脱自在に連結される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、土地の区画、道路工事あるいは建築工事などの工事現場、立体駐車場及び建物などの屋上、道路、公園などに適用することができるフェンス、パイプ同士を離脱自在に連結することができる連結パイプユニットであって該フェンスに適用可能な連結パイプユニット及びパイプの端部を離脱自在に閉塞することができるふたユニットであって、該フェンスに適用可能なふたユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、フェンス、例えば土地を区画するために設置するフェンスとしては種々の形態のものが存在する。この種のフェンスの典型例は、相互に横方向に間隔をおいて配置された複数の支柱と、支柱の各々間に配設された複数の横ビーム部材とを含んでいる。支柱の各々の上端間には笠木部材が横わたしされている。支柱の各々、横ビーム部材の各々及び笠木部材はそれぞれ鋼材等の金属部材から構成されている。ところで上記形態のフェンスは、設置現場における組立作業が容易かつ確実であり、可能な限り迅速に組み立てられることが望ましい。また、リサイクルが可能であること、利用用途が広いこと、デザイン性に優れていること、等の諸要件を満足することが時代の要請にマッチしているといえる。したがって、フェンスの実用化に際しては、上記した諸要件を満足させることが要求される。
【0003】
上記従来のフェンスにおいて、支柱の各々と横ビーム部材の各々との連結、及び支柱の各々と笠木部材との連結は、溶接あるいはボルト・ナット結合によって行なわれているのが実状である。したがってフェンスの組立に際しては、溶接箇所あるいはボルト・ナット結合の箇所が多くなるので、組立作業が困難となり、組立作業に多くの時間及び労力を要している。また溶接箇所が多いために上記組立作業と同様に分解作業が困難であり、リサイクルが制限されて不十分となる。更にはまた、組立作業及び分解作業が困難であることに起因して、道路工事あるいは建築工事等のフェンスには適用できず、フェンスとしての利用用途が狭くなる。更にはまた、溶接箇所及びボルト結合の箇所が多いことは美観を損ねる要因となり、デザイン性を低下させている。
【0004】
本発明者は、上記した技術的課題を解消するためのフェンスを開発し、すでに提案した(特許文献1参照)。このフェンスは、相互に間隔をおいて配置された複数の支柱と、支柱の各々間に配設された複数の横ビーム部材とを含んでいる。支柱の各々は中空部材から形成され、支柱の各々の相互に対向する部位には支持横孔が上下方向に間隔をおいて複数個形成されている。横ビーム部材の各々の両端部には連結横孔が形成され、支柱の各々の相互に対向する支持横孔の各々には横ビーム部材の端部が離脱自在に挿入されて各々の連結横孔が中空部内に突出して位置付けられることにより、横ビーム部材の各々は支柱の各々間に上下方向に間隔をおいて配列される。上下方向に間隔をおいて配列された横ビーム部材の各々の連結横孔は共通の軸線上に位置付けられている。支柱の各々の中空部内には連結ピン部材が上下方向に間隔をおいて配列された横ビーム部材の各々の連結横孔を上方から下方に向かって離脱自在に貫通するよう配設されている。支柱の各々の上端間には笠木部材が横わたしされている。
【0005】
上記フェンスにおいては、支柱の各々と横ビーム部材の各々との連結は、横ビーム部材の各々の端部を支柱の各々の対応する支持横孔に挿入し、支柱の各々の中空部内において連結ピン部材を対応する横ビーム部材の各々の連結横孔内に挿入する作業によって遂行され、溶接及びボルト・ナットは全く使用されていない。その結果、上記フェンスは、従来に比較して、これを設置現場において容易にしかも迅速に組み立てることを可能にするなど、の効果を得ることができる。
【0006】
しかしながら、上記フェンスにおける上述した挿入作業は、それ以前の、溶接及びボルト・ナットの使用に較べた場合には、組立及び分解作業は容易かつ迅速化されるが、支柱の横断面積が小さくなればなるほど該作業は困難となるので、該作業の一層の容易化及び迅速化を考えた場合には、未だ十分に満足すべきものではなく、更なる改善の余地が残されているといえる。また、上記フェンスにおいて、支柱の各々の上端と笠木部材との連結は、いわゆるボルト・ナット結合によるので、この点においても、更に改善の余地が残されている。更にはまた、上記フェンスは、全体として実質的に剛結合をなしており、例えば、立体駐車場に使用した場合において、自動車が衝突したときの倒壊を防止するためには、全体の強度を大幅に強化する必要があり、大幅なコストアップを招くことになる。更にはまた、フェンスを横方向へ拡張する場合には、横ビーム部材同士の連結が容易かつ確実にしかも迅速に離脱自在に行われることが望まれるが、横ビーム部材同士の連結については格別の対策は施されていない。特に、横ビーム部材同士、更に具体的にはパイプ同士の連結について、容易かつ確実にしかも迅速に離脱自在に行うことが可能な手段が提案されるならば、フェンスに関する上記技術的課題の解決に大きく寄与するものである。更にはまた、横ビーム部材、更に具体的にはパイプの端部を容易かつ確実にしかも迅速に離脱自在に閉塞することが望まれるが、このような閉塞手段についても対策は施されていない。このような閉塞手段の提案は、フェンスに関する上記技術的課題の解決に寄与するものである。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−262871号
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、設置現場において従来よりも容易かつ確実にしかも迅速に離脱自在に組み立てることを可能にする、新規なフェンスを提供することである。
【0010】
本発明の他の目的は、ボルト&ナットを一切使用しないで設置することを可能にする、新規なフェンスを提供することである。
【0011】
本発明の更に他の目的は、横ビーム部材同士の連結を容易かつ確実にしかも迅速に離脱自在に行うことを可能にする、新規なフェンスを提供することである。
【0012】
本発明の更に他の目的は、低コストで製造でき、しかも倒壊しにくい所要の強度を確保することを可能にする、新規なフェンスを提供することである。
【0013】
本発明の更に他の目的は、リサイクルを容易に可能にする、新規なフェンスを提供することである。
【0014】
本発明の更に他の目的は、利用用途が広い、新規なフェンスを提供することである。
【0015】
本発明の更に他の目的は、デザイン性に優れている、新規なフェンスを提供することである。
【0016】
本発明の更に他の目的は、パイプ同士を容易かつ確実にしかも迅速に離脱自在に連結することを可能にする、新規な連結パイプユニットを提供することである。
【0017】
本発明の更に他の目的は、パイプの端部を容易かつ確実にしかも迅速に離脱自在に閉塞することを可能にする、新規なふたユニットを提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の一局面によれば、横方向に間隔をおいて配設された複数の支柱と、支柱の各々間に横方向に延在するよう配設された複数の横ビーム部材とを備えたフェンスにおいて、
複数の横ビーム部材は、真っ直ぐに延在する複数の直横パイプと、曲がっている軸方向中間領域及び真っ直ぐに延在する軸方向両端領域からなる複数の曲横パイプとからなり、直横パイプの各々は、支柱の各々に上下方向に間隔をおいて配設された嵌合支持手段にそれぞれ離脱自在に嵌合支持され、相互に横方向に対向する直横パイプの各々は連結パイプユニットを介して離脱自在に連結され、曲横パイプの各々と、曲横パイプの各々の両端に対しそれぞれ横方向に対向する直横パイプとは、それぞれ連結パイプユニットを介して離脱自在に連結される、
ことを特徴とするフェンス、が提供される。
本発明の他の局面によれば、横方向に間隔をおいて配置された複数の支柱と、支柱の各々間に横方向に延在するよう配設された複数の横ビーム部材とを備えたフェンスにおいて、
複数の横ビーム部材は、真っ直ぐに延在する複数の直横パイプからなり、直横パイプの各々は、支柱の各々に上下方向に間隔をおいて配設された嵌合支持手段にそれぞれ離脱自在に嵌合支持され、相互に横方向に対向する直横パイプの各々は連結パイプユニットを介して離脱自在に連結される、
ことを特徴とするフェンス、が提供される。
連結パイプユニットは、両端部にそれぞれ一対の係止横穴が形成された連結パイプと、連結パイプの両端部に離脱自在に取り付けられた弾性係止部材とを備え、弾性係止部材の各々は、ほぼU形状をなす板ばねと、板ばねの両端部から相互に反対方向に延び出す係止ピンとを備え、かつ係止ピンの各々が、板ばねのばね力により連結パイプの両端部の、対応する係止横穴に半径方向内側から貫通して外側に突出するよう嵌合係止され、直横パイプの各々の両端部には、又は、直横パイプ及び曲横パイプの各々の両端部には、それぞれ一対の被係止横穴が形成され、相互に実質的に横方向に対向する直横パイプの各々は、又は、曲横パイプの各々と、曲横パイプの各々の両端に対しそれぞれ横方向に対向する直横パイプとは、各々の対向端部が、連結パイプの、対応する端部に半径方向外側から相対的に嵌合されて、係止ピンの各々が、板ばねのばね力により、対応する被係止横穴に半径方向内側から貫通して外側に突出するよう嵌合係止されることにより、離脱自在に連結される、ことが好ましい。
嵌合支持手段の各々は支持パイプから形成され、相互に横方向に隣り合う複数の支柱に固着されかつ相互に横方向に隣り合う支持パイプの各々は、各々の軸線が横方向に延在する共通の直線上に存在するよう配置され、直横パイプの各々は相互に共通の直線上に配置された支持パイプの各々に嵌合支持される、ことが好ましい。
支柱の各々は横断面が4角形のパイプから形成され、横断面が円形をなすと共に該複数の支柱の各々の一側面に一体に固着された支持パイプを含み、直横パイプ、曲横パイプ及び連結パイプの各々、又は、直横パイプ及び連結パイプの各々は横断面が円形をなす、ことが好ましい。
横断面が円形をなすと共に該複数の支柱の各々の上端に一体に固着された支持パイプを含み、直横パイプ、曲横パイプ及び連結パイプの各々、又は、直横パイプ及び連結パイプの各々は横断面が円形をなす、ことが好ましい。
嵌合支持手段の各々は支持穴から形成され、相互に横方向に隣り合う複数の支柱に形成されかつ相互に横方向に隣り合う支持穴の各々は、各々の軸線が横方向に延在する共通の直線上に存在するよう配置され、直横パイプの各々は相互に共通の直線上に配置された支持穴の各々に嵌合支持される、ことが好ましい。
横方向に間隔をおいて戴置された複数の基礎部材を備え、基礎部材の各々は、縦穴と、縦穴に直交して横方向に貫通する横穴を備え、支柱の各々は、対応する基礎部材の縦穴に上方から差し込まれ、支柱の各々の下端部に位置する支持穴が基礎部材の横穴に整合させられた状態で、止めパイプが横穴に離脱自在に差し込まれることにより、支柱の各々は、対応する基礎部材に対し直立した状態で離脱自在に保持される、ことが好ましい。
支柱の各々は横断面が4角形のパイプから形成され、支持穴の各々は横断面が円形をなし、直横パイプ、曲横パイプ及び連結パイプの各々、又は、直横パイプ及び連結パイプの各々は横断面が円形をなす、ことが好ましい。
直横パイプの各々の被係止横穴の各対、曲横パイプの各々の被係止横穴の各対、連結パイプの各々の被係止横穴の各対及び弾性係止部材の各々における板ばねの係止ピンの各々は横断面が円形をなし、係止ピンの各々の先端部はほぼ半球面をなす、ことが好ましい。
直横パイプの各々の被係止横穴の各対、連結パイプの各々の被係止横穴の各対及び弾性係止部材の各々における板ばねの係止ピンの各々は横断面が円形をなし、係止ピンの各々の先端部はほぼ半球面をなす、ことが好ましい。
全部の直横パイプ又は複数の直横パイプは、一端部又は両端部がふたユニットにより離脱自在に閉塞され、ふたユニットの各々は、一端部に一対の係止横穴が形成されかつ他端がふたにより閉塞された連結パイプと、連結パイプの一端部に離脱自在に取り付けられた弾性係止部材とを備え、弾性係止部材の各々は、ほぼU形状をなす板ばねと、板ばねの両端部から相互に反対方向に延び出す係止ピンとを備えると共に、係止ピンの各々が、連結パイプの一端部の、対応する係止横穴に半径方向内側から貫通して外側に突出するよう嵌合係止され、ふたユニットの各々は、連結パイプの一端部が、対応する直横パイプの一端部又は両端部に半径方向内側から嵌合されると共に各々の係止ピンが、板ばねのばね力により、対応する被係止横穴に半径方向内側から貫通して外側に突出するよう嵌合係止されることにより離脱自在に連結される、ことが好ましい。
本発明の更に他の局面によれば、相互に軸方向に対向する端部にそれぞれ一対の被係止横穴が形成された一対のパイプを離脱自在に連結する連結パイプユニットであって、両端部にそれぞれ一対の係止横穴が形成された連結パイプと、連結パイプの両端部に離脱自在に取り付けられた弾性係止部材とを備え、弾性係止部材の各々は、ほぼU形状をなす板ばねと、板ばねの両端部から相互に反対方向に延び出す係止ピンとを備えると共に、係止ピンの各々が、板ばねのばね力により連結パイプの両端部の、対応する係止横穴に半径方向内側から貫通して外側に突出するよう嵌合係止され、
該一対のパイプの各々の対向端部が、連結パイプの、対応する端部に半径方向外側から相対的に嵌合されて、係止ピンの各々が、板ばねのばね力により、対応する被係止横穴に半径方向内側から貫通して外側に突出するよう嵌合係止されて離脱自在に連結される、
ことを特徴とする連結パイプユニット、が提供される。
本発明の更に他の局面によれば、端部に一対の被係止横穴が形成されたパイプを閉塞するふたユニットであって、一端部に一対の係止横穴が形成されかつ他端がふたにより閉塞された連結パイプと、連結パイプの一端部に離脱自在に取り付けられた弾性係止部材とを備え、弾性係止部材の各々は、ほぼU形状をなす板ばねと、板ばねの両端部から相互に反対方向に延び出す係止ピンとを備えると共に、係止ピンの各々が、連結パイプの一端部の、対応する係止横穴に半径方向内側から貫通して外側に突出するよう嵌合係止され、
該パイプの端部が、連結パイプの一端部に半径方向外側から相対的に嵌合されて、係止ピンの各々が、板ばねのばね力により、対応する被係止横穴に半径方向内側から貫通して外側に突出するよう嵌合係止されることにより離脱自在に連結されて閉塞される、
ことを特徴とするふたユニット、が提供される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成されたフェンスの好適な実施の形態、パイプ同士を離脱自在に連結することができる連結パイプユニットであって該フェンスに適用可能な連結パイプユニットの好適な実施の形態及びパイプの端部を離脱自在に閉塞することができるふたユニットであって、該フェンスに適用可能なふたユニットの好適な実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、図1〜図26において、実質的に同一部分は同一符号で示してある。
【0020】
図1〜図5を参照して、全体を番号100で示すフェンスは、相互に横方向に間隔をおいて配設された複数の支柱2と、支柱2の各々間に横方向に延在するよう配設された複数の横ビーム部材、実施形態においては、複数の直横パイプ4及び複数の曲横パイプ6とを備えている。支柱2と、支持パイプ8及び取付板9の各々とにより支柱ユニット2Uが構成される。支柱ユニット2Uは、相互に実質的に同じ形状及び大きさを有するので、以下、1個の支柱ユニット2Uについて、支柱2が直立状態にあるとして説明する。
【0021】
支柱2は、横断面が4角形の、実施形態においては正4角形の金属製パイプ、実施形態においては鋼製の角パイプから形成されている(図17参照)。支柱2は、真っ直ぐに延びる直パイプ(直管)からなる。
【0022】
支柱2には、複数個、実施形態においては4個の支持パイプ8と、1個の取付板9とがそれぞれ一体に配設されている。更に具体的に説明すると、嵌合支持手段を構成する支持パイプ8の各々は、横断面が円形の金属製パイプ、実施形態においては鋼製の丸パイプから形成されている。支持パイプ8の各々は、真っ直ぐに延びる直パイプ(直管)からなり、各々の軸方向長さは、支柱2の幅とほぼ同じに形成されている。この構成は外観の向上に寄与するものである。4個の支持パイプ8のうちの3個は、相互に実質的に同じ形状及び大きさを有しており(具体的には、実質的に同じ内径、外径、及び軸方向長さを有しており)、支柱2の一側面に上下方向に等間隔をおいて溶接により一体に固着されている。この3個の支持パイプ8は、各々の軸線が、支柱2の軸線(直線)対し直交しかつ相互に平行に支柱2の横方向に(水平方向に)延在するよう位置付けられている。
【0023】
他の1個の支持パイプ8は、上記3個の支持パイプ8に対し、内径及び外径共に大きく形成されているが、軸方向長さは実質的に同じである。比較的大径の上記他の1個の支持パイプ8は、支柱2の上端に溶接により一体に固着されている。この他の1個の支持パイプ8(以下、上端支持パイプ8と称することがある)は、軸線が、支柱2の軸線(直線)対し直交しかつ上記3個の支持パイプ8の各々に対し平行に横方向に延在するよう位置付けられている。なお、支柱の上端には、上端支持パイプ8の外周面を戴置して固着するために、あらかじめ、該外周面に整合する円弧状の横断面を有する凹部が形成される。
【0024】
ほぼ矩形状の金属板、実施形態においては鋼板からなる取付板9は、上記3個の支持パイプ8が固着された支柱2の該一側面の下端部から該一側面に対し直角に該一側面から外方に延び出すよう、取付板9の一側面が溶接により固着されている。取付板9の先端部には、上下方向に間隔をおいて3個の取付穴9aが形成されている。
【0025】
図1及び図2に示されているように、上記のように構成された支柱ユニット2Uは必要な数だけ用意され、立体駐車場の屋上を構成する、全体としてほぼ平面矩形状に配設されたコンクリート製のフロアFの側縁を支持する側梁Hに沿って、所定の間隔をおいて側梁Hの外側から直立して固定される(側梁Hの各々は水平に延在する)。更に具体的には、H鋼からなる側梁Hのウェブの外側であって上下フランジ間には、鋼板からなるほぼ矩形の支持板Pが、複数個、側梁Hの長手方向に所定の間隔をおいて鉛直に延在するよう溶接により固着されている。支持板Pの各々には、上記取付板9の取付穴9aに対応して図示しない3個の支持穴が形成されている。支柱ユニット2Uの各々は、各々の取付板9が、側梁Hの、対応する支持板Pに重合され、相互に整合された取付穴9aと支持穴の各々を利用してボルト&ナットBNにより締結することにより、側梁Hに離脱自在に固定される。なお、支柱ユニット2Uの、建物などへの固定手段は、このような固定手段に限定されるものではなく、取付対象に応じて適宜の固定手段を適用すればよい。
【0026】
相互に横方向に隣り合う複数の支柱2に固着されかつ相互に横方向に隣り合う支持パイプ8の各々は、各々の軸線が横方向に延在する共通の直線上に存在するよう配置される。更に具体的に説明すると、相互に横方向に隣り合う(換言すれば、相互に横方向に対向する)支柱2の各々の一側面に固着されたそれぞれ3個の支持パイプ8において、最上位置にある支持パイプ8の各々同士は、各々の軸線が横方向に延在する共通の直線上に存在するよう配置される。また、中間位置にある支持パイプ8の各々同士は、各々の軸線が横方向に延在する共通の直線上に存在するよう配置される。そして、最下位置にある支持パイプ8の各々同士は、各々の軸線が横方向に延在する共通の直線上に存在するよう配置される。同様に、相互に横方向に隣り合う支柱2の各々の上端に固着されたそれぞれ1個の上端支持パイプ8の各々同士は、各々の軸線が横方向に延在する共通の直線上に存在するよう配置される。
【0027】
図5に示されているように、真っ直ぐに延在する直横パイプ4は、横断面が円形の金属製の丸パイプ、実施形態においては鋼製の丸パイプから形成されている。直横パイプ4の両端部には、それぞれ一対の被係止横穴5が形成されている。被係止横穴5の各対を構成する被係止横穴5の各々は、直横パイプ4の軸線に直交する共通の軸線上に形成されている。直横パイプ4に形成された全ての被係止横穴5は、横断面が同径の円形をなしている。
【0028】
以上のように構成された直横パイプ4は、必要な数だけ用意され、支柱2の各々に上下方向に間隔をおいて配設された支持パイプ8に離脱自在に嵌合支持される。更に具体的に説明すると、直横パイプ4は、外径が相違する2種類が用意される。小径の直横パイプ4の外径は、支柱2の一側面に固着された小径の支持パイプ8の内径よりもわずかに小さく設定されて、相対移動可能に嵌合し得るよう構成されている。また、大径の直横パイプ4の外径は、大径の上端支持パイプ8の内径よりもわずかに小さく設定されて、相対移動可能に嵌合し得るよう構成されている。小径の直横パイプ4は、支柱2の各々の一側面に固着されたそれぞれ3個の支持パイプ8にそれぞれ横方向に延在するよう嵌合支持される。大径の直横パイプ4は、上端支持パイプ8を介してそれぞれ横方向に延在するよう嵌合支持される。このように、全ての直横パイプ4は、ボルト&ナットを一切使用することなく、対応する支柱2の支持パイプ8に挿入するだけの簡単な操作により労力の負担も少なく離脱自在に支持することができ、フェンス100を容易かつ確実にしかも迅速に組み立てることに寄与するものである。また上記直横パイプ4の各々は、対応する支柱2から容易かつ迅速に分離することが可能であり、リサイクルの容易化に寄与するものである。更にはまた、ボルト&ナットを一切使用しないので、デザイン性も向上する。更にはまた、構成が簡潔でコストも安い。以上のとおりにして支柱2の各々に支持されて相互に横方向に対向する上記直横パイプ4の各々は、連結パイプユニット10を介して実質的に一体に離脱自在に連結される。
【0029】
図11〜図15に示されているように、連結パイプユニット10は、連結パイプ12と、連結パイプ12の両端部に離脱自在に取り付けられた弾性係止部材14とを備えている。真っ直ぐに延在する比較的長さの短い連結パイプ12は、横断面が円形の金属製の丸パイプ、実施形態においては鋼製の丸パイプから形成されている。連結パイプ12の直径は、対応する直横パイプ4の内径よりもわずかに小さく設定されている。連結パイプ12の両端部には、それぞれ一対の係止横穴13が形成されている。係止横穴13の各対を構成する係止横穴13の各々は、連結パイプ12の軸線に直交する共通の軸線上に形成されている。連結パイプ12に形成された全ての係止横穴13は、横断面が同径の円形をなし、かつ直横パイプ4の両端部に形成された上記被係止横穴5の各々とほぼ同径である。
【0030】
弾性係止部材14は、相互に実質的に同じ形状及び大きさを有しているので、片方の弾性係止部材14の構成について説明する。弾性係止部材14は、ほぼU形状をなす板ばね16と、板ばね16の両端部から相互に反対方向に延び出す係止ピン18とを備えている。板ばね16は、弾性を有する適宜の帯状の金属板をほぼU形状に折り曲げ成形することにより構成されている。相互に実質的に同じ形状及び大きさを有する係止ピン18の各々は、適宜の金属製ピン部材から形成され、横断面が円形をなすと共に、先端部はほぼ半球面(球面を半分に切断したような形状)に形成されている。係止ピン18の各々の他端は、軸線に直交する平面をなし、各々の該平面が、板ばね16の相互に間隔をおいて対向する両端部における外側面に密着する形態で溶接などの固着手段により固着されている。板ばね16の両端部から相互に反対方向に延び出す係止ピン18の各々は、実質的に共通の軸線上に位置付けられる。板ばね16の相互に間隔をおいて対向する両端部における外側面間の距離は、後述するとおりにして相対的に挿入される直横パイプ4又は曲横パイプ6の内面にほぼ当接して挿入される程度に設定されている。
【0031】
以上のように構成された弾性係止部材14の各々は、板ばね16の両端部を相互に接近する方向に弾性変形させて、係止ピン18の各々の先端を、連結パイプ12の両端部内にそれぞれ挿入し、軸方向に移動させる。この操作により、係止ピン18の各々は、板ばね16のばね力により連結パイプ12の両端部における一対の係止横穴13に、それぞれ半径方向内側から貫通して外側に突出するよう嵌合係止される(図11参照)。弾性係止部材14の各々は、連結パイプ12の両端部に弾性的にかつ離脱自在に保持され、連結パイプユニット10が組み立てられる。上記説明から明らかなように、連結パイプユニット10は、構成が簡単で容易かつ確実にしかも迅速に組み立てることができる。また分解も容易であり、リサイクルも容易に可能である。
【0032】
図6〜図10を参照して、相互に実質的に横方向に対向する直横パイプ4の各々は、各々の対向端部が、連結パイプユニット10における連結パイプ12の、対応する端部に半径方向外側から嵌合されて、係止ピン18の各々が、板ばね16のばね力により、対応する被係止横穴5に半径方向内側から貫通して外側に突出するよう嵌合係止することにより、実質的に一体に離脱自在に連結される。
【0033】
更に具体的に説明すると、連結パイプユニット10の連結パイプ12の一端部に保持されている係止ピン18の各々を、板ばね16のばね力に抗して係止横穴13内に押し込んだ状態で、連結パイプ12の一端部を直横パイプ4の一方内に相対的に挿入し、相対的に軸方向に移動させる。このような操作により、係止ピン18の各々を、板ばね16のばね力により直横パイプ4の一方の、対応する被係止横穴5に半径方向内側から貫通して外側に突出するよう嵌合係止させる(図8参照)。次に実質的に同様な操作により、連結パイプ12の他端部に保持されている係止ピン18の各々を、直横パイプ4の他方の、対応する被係止横穴5に半径方向内側から貫通して外側に突出するよう嵌合係止させる(図6及び図7参照)。このようにして、支柱2の各々間に支持されて相互に直線状に対向する直横パイプ4同士は、連結パイプユニット10を介して実質的に一体にかつ弾性的に離脱自在に連結される。なお、図示の実施形態においては、直横パイプ4は、外径が相違する2種類が用意されているので、これに対応して、連結パイプユニット10もサイズ違いの2種類が用意されることはいうまでもない。
【0034】
上記説明から容易に理解されるように、直横パイプ4同士の連結は、ボルト&ナットを一切使用することなく、連結パイプユニット10を介して容易かつ確実にしかも迅速に行うことができ、フェンス100を容易かつ確実にしかも迅速に組み立てることに寄与するものである。また連結パイプユニット10を介して連結された直横パイプ4の各々は、容易かつ迅速に分離することが可能であり、リサイクルの容易化に寄与するものである。更にはまた、ボルト&ナットを一切使用しないので、デザイン性も向上する。
【0035】
図1及び図16〜図19を参照して、図示のフェンス100の一部領域は、立体駐車場の屋上であって、平面から見て相互に直角に交わる二つの側縁に沿って延在するよう配設されているので、平面から見て相互にほぼ直角に交わる角領域が存在する。そして、該角領域においては、平面から見て相互にほぼ直角に交わる軸線上に配置された直横パイプ4の各々であって、それぞれ同じ高さに配置された直横パイプ4の各々同士は、それぞれ、図18及び図19に示されるような曲横パイプ6及び1個の曲横パイプ6につき2個の連結パイプユニット10を介して相互に実質的に一体にかつ離脱自在に連結される。
【0036】
曲横パイプ6は、横断面が円形の金属製の丸パイプ、実施形態においては鋼製の丸パイプから形成され、かつ円弧状に曲がっている軸方向中間領域及び真っ直ぐに延在する軸方向両端領域から構成されている。曲横パイプ6の両端領域(換言すれば両端部)には、それぞれ一対の被係止横穴7が形成されている。被係止横穴7の各対を構成する被係止横穴7の各々は、曲横パイプ6の軸線に直交する共通の軸線上に形成されている。曲横パイプ6に形成された全ての被係止横穴7は、横断面が同径の円形をなしている。
【0037】
以上のように構成された曲横パイプ6は、直横パイプ4と同様に、外径の相違する2種類が、それぞれ必要な数だけ用意される。大径の曲横パイプ6は、上端支持パイプ8に嵌合支持される直横パイプ4と実質的に同じ外径を有し、また、小径の曲横パイプ6は、支柱2の各々の一側面に固着された支持パイプ8の各々に嵌合支持される直横パイプ4と実質的に同じ外径を有している。
【0038】
1個の曲横パイプ6は、上端支持パイプ8に嵌合支持されている直横パイプ4であって、上記角部において各々の軸線が直交する一対の直横パイプ4の一端間に、曲横パイプ6の両端がそれぞれ、対応する直横パイプ4の一端に対向するよう配置される。他の3個の曲横パイプ6は、支柱2の各々の一側面に固着された支持パイプ8の各々に嵌合支持されている直横パイプ4であって、上記角部において各々の軸線が直交する3対の直横パイプ4の一端間に、曲横パイプ6の各々の両端がそれぞれ、対応する直横パイプ4の一端に対向するよう配置される。そして、曲横パイプ6の各々と、曲横パイプ6の各々の両端に対しそれぞれ横方向に対向する直横パイプ4とは、それぞれ連結パイプユニット10を介して実質的に一体に離脱自在に連結される。
【0039】
曲横パイプ6の各々と、曲横パイプの6の各々の両端に対しそれぞれ横方向に対向する直横パイプ4とは、各々の対向端部が、連結パイプ12の、対応する端部に半径方向外側から相対的に嵌合されて、係止ピン18の各々が、板ばね16のばね力により、対応する被係止横穴5に半径方向内側から貫通して外側に突出するよう嵌合係止することにより、実質的に一体に離脱自在に連結される。このような連結は、先に述べた直横パイプ4同士の連結と実質的に同じであるので、更なる説明は省略する。
【0040】
上記説明から容易に理解されるように、相互の軸線が角度(実施形態においては90°)をもって交わるよう配置された直横パイプ4同士の連結は、ボルト&ナットを一切使用することなく、曲横パイプ6及び1個の曲横パイプ6につき一対の連結パイプユニット10を介して容易かつ確実にしかも迅速に行うことができ、フェンス100を容易かつ確実にしかも迅速に組み立てることに寄与するものである。また曲横パイプ6及び一対の連結パイプユニット10を介して連結された直横パイプ4の各々は、容易かつ迅速に分離することが可能であり、リサイクルの容易化に寄与するものである。更にはまた、ボルト&ナットを一切使用しないので、デザイン性も向上する。
【0041】
上記フェンス100は、複数の直横パイプ4と、複数の曲横パイプ6とを備え、直横パイプ4の各々は、支柱2の各々に上下方向に間隔をおいて配設された支持パイプ8にそれぞれ離脱自在に嵌合支持され、相互に横方向に対向する直横パイプ4の各々は連結パイプユニット10を介して離脱自在に連結され、曲横パイプ6の各々と、曲横パイプ6の両端に対しそれぞれ横方向に対向する直横パイプ4とは、それぞれ連結パイプユニット10を介して離脱自在に連結されるよう構成されている。このようなフェンス100を立体駐車場(図2参照)に使用した場合において、例えば自動車が車止めを乗り越えて衝突したときには、直横パイプ4及び曲横パイプ6の各々が支柱2に対し剛結合されていないので、直横パイプ4の各々が、あたかもワイヤロープのように変形(伸び及び曲げによる変形)して衝撃を吸収するので、支柱2は、若干傾斜するものの、完全に倒壊するには至らない。その結果、従来のようにフェンス100全体の強度を大幅に強化する必要がなく、低コストで倒壊しにくい所要の強度を確保することができる。
【0042】
図3及び図20〜図22を参照して、フェンス100における複数の、図3においては4個の直横パイプ4は、一端部がふたユニット20により閉塞されている。ふたユニット20の各々は、相互に実質的に同じ構成を有しているので、以下、上端支持パイプ8に嵌合支持されている直横パイプ4の一端部を閉塞しているふたユニット20について説明する。
【0043】
ふたユニット20は、連結パイプ22と、連結パイプ22の一端部に離脱自在に取り付けられた弾性係止部材24とを備えている。真っ直ぐに延在する比較的長さの短い連結パイプ22は、横断面が円形の金属製の丸パイプ、実施形態においては鋼製の丸パイプから形成されている。連結パイプ22の直径は、対応する直横パイプ4の内径よりもわずかに小さく設定されている。連結パイプ22の一端部には、一対の係止横穴23が形成されている。係止横穴23の各々は、連結パイプ22の軸線に直交する共通の軸線上に形成されている。係止横穴23の各々は、横断面が同径の円形をなすと共に、上記直横パイプ4の両端部に形成された上記被係止横穴5の各々とほぼ同径である。連結パイプ22の他端は金属製の、実施形態においては鋼製のふた25により閉塞されている。ふた25は、連結パイプ22の外径よりも大径の円形周縁を有しており、連結パイプ22の他端に溶接により一体に固着されている。
【0044】
弾性係止部材24は、ほぼU形状をなす板ばね26と、板ばね26の両端部から相互に反対方向に延び出す係止ピン28とを備えている。板ばね26は、弾性を有する適宜の帯状の金属板をほぼU形状に成形することにより構成されている。相互に実質的に同じ形状及び大きさを有する係止ピン28の各々は、適宜の金属ピンから形成され、横断面が円形をなすと共に、先端部はほぼ半球面(球面を半分に切断したような形状)に形成されている。係止ピン28の各々の他端は、軸線に直交する平面をなし、各々の該平面が、板ばね26の相互に間隔をおいて対向する両端部における外側面に密着する形態で溶接などの固着手段により固着されている。板ばね26の両端部から相互に反対方向に延び出す係止ピン28の各々は、実質的に共通の軸線上に位置付けられる。板ばね26の相互に間隔をおいて対向する両端部における外側面間の距離は、相対的に挿入される直横パイプ4の内面にほぼ当接して挿入される程度に設定されている。
【0045】
以上の説明から明らかなように、上記連結パイプ22及び弾性係止部材24の構成は、連結パイプユニット10における連結パイプ12の一端部と、該一端部に連結される弾性係止部材14の構成と実質的に同じである。
【0046】
以上のように構成された弾性係止部材24は、板ばね26の両端部を相互に接近する方向に弾性変形させて、係止ピン28の各々の先端を、連結パイプ22の両端部内にそれぞれ挿入し、軸方向に移動させる。この操作により、係止ピン28の各々は、板ばね26のばね力により連結パイプ22の両端部における一対の係止横穴23に、それぞれ半径方向内側から貫通して外側に突出するよう嵌合係止される(図21及び図22参照)。弾性係止部材24は、連結パイプ22の一端部に弾性的にかつ離脱自在に保持される。
【0047】
ふたユニット20は、連結パイプ22の一端部が、上記直横パイプ4の一端部に半径方向内側から嵌合されると共に各々の係止ピン28が、板ばね26のばね力により、対応する被係止横穴5に半径方向内側から貫通して外側に突出するよう嵌合係止されることにより、実質的に一体に離脱自在に連結される。
【0048】
更に具体的に説明すると、連結パイプ22の一端部に保持されている係止ピン28の各々を、板ばね26のばね力に抗して係止横穴23内に押し込んだ状態で、連結パイプ22の一端部を直横パイプ4の一端部内に挿入し、相対的に軸方向に移動させる。このような操作により、係止ピン28の各々を、板ばね26のばね力により直横パイプ4の一端部の被係止横穴5に半径方向内側から貫通して外側に突出するよう嵌合係止させる(図20参照)。このようにして、上記直横パイプ4の一端部は、ふたユニット20により、弾性的にかつ離脱自在に閉塞される。支柱2の各々の一側面に固着された支持パイプ8に嵌合支持されている直横パイプ4の一端部も、上記したのと実質的に同じとおりにして、ふたユニット20により弾性的にかつ離脱自在に閉塞される。なお、図示の実施形態においては、直横パイプ4は、外径の相違する2種類が用意されているので、これに対応して、ふたユニット20もサイズ違いの2種類が用意されることはいうまでもない。
【0049】
上記説明から容易に理解されるように、ふたユニット20は、直横パイプ4の一端部に対し、ボルト&ナットを一切使用することなく、容易かつ確実にしかも迅速に離脱自在に組付けて閉塞できるので、フェンス100を容易かつ確実にしかも迅速に組み立てることに寄与するものである。またふたユニット20は、直横パイプ4の一端部から容易かつ迅速に分離することが可能であり、リサイクルの容易化に寄与するものである。更にはまた、ボルト&ナットを一切使用しないので、デザイン性を向上させながら防錆効果を得ることができる。
【0050】
図23には、本発明によるフェンスの他の実施形態が示されている。図1〜図22を参照して説明したフェンス100は、立体駐車場に適用された実施形態であるが、このフェンス200は、土地の区画、牧場あるいは工事現場などの囲いに適用される他の実施形態である。
【0051】
フェンス200の支柱202の各々は、相互に実質的に同じ形状及び大きさを有しているので、以下、その一つについて説明する。支柱202は、横断面が矩形をなす金属製パイプ、実施形態においては鋼製の角パイプから形成されている。支柱202は、真っ直ぐに延びる直パイプ(直管)からなり、上端は円弧状のふた部材により閉塞されている。支柱202には、複数個、実施形態においては5個の嵌合支持手段、実施形態においては支持穴204が上下方向に間隔をおいて形成されている。支持穴204の各々は、相互に同径であり、各々の軸線は相互に平行である。支持穴204の内径は直横パイプ4の直径よりもわずかに大きく設定されている。
【0052】
フェンス200は、複数の基礎部材206を備えている。基礎部材206の各々は、相互に実質的に同じ形状及び大きさを有しているので、以下、その一つについて説明する。コンクリートから一体に形成されている基礎部材206は、所定の厚さを有しかつ平面矩形のブロックからなり、中央部には上面から平坦な下面に抜ける縦穴208が形成されている。縦穴208は、支柱202の横断面よりもわずかに大きな矩形横断面を有している。基礎部材206には、縦穴208に直交して横方向に貫通する横穴210、更に具体的には相互に対向する一側面から他側面に抜ける横穴210が形成されている。横穴210は縦穴208内に開口しているので、図示の実施形態においては、一側面から縦穴208内に抜ける横穴210aと、他側面から縦穴208内に抜ける横穴210bとからなり、横穴210a及び210bは、共通の軸線上に位置付けられている。
【0053】
以上のように構成された基礎部材206は、所定の横方向(水平方向)に間隔をおいて複数個、戴置面上に戴置される。基礎部材206の各々の横穴210a及び210bの軸線は、横方向にほぼ共通の軸線上に位置付けられる。基礎部材206の各々の縦穴208内に支柱202が上方から差し込まれ、支柱202の下端に位置する支持穴204を基礎部材206の横穴210に整合させた状態で、鋼製丸パイプからなる止めパイプ212を横穴210に差し込む。止めパイプ212は支柱202の下端に位置する支持穴204を貫通して横方向に延在する。止めパイプ212の一端部又は両端部は、基礎部材206の一側面又は両側面から側外方に突出して位置付けられる。支柱202の各々は、対応する基礎部材206に対し、その中央部から直立した状態で離脱自在に保持される。
【0054】
必要な数だけ用意された直横パイプ4の各々は、先の実施形態におけるのと実質的に同じようにして、支柱202の各々の支持穴204に嵌合され、それぞれ支持穴204を介してそれぞれ横方向に延在するよう支柱202に支持される。そして相互に横方向に対向する直横パイプ4の各々は、先の実施形態におけるのと同様にして、連結パイプユニット10を介して実質的に一体にかつ離脱自在に連結される。
【0055】
図示のフェンス200は、平面から見て相互に直角に交わる二つのラインに沿って延在するよう配設されているので、平面から見て相互にほぼ直角に交わる角領域が存在する。そして、該角領域においては、平面から見て相互にほぼ直角に交わる軸線上に配置された直横パイプ4の各々であって、それぞれ同じ高さに配置された直横パイプ4の各々同士は、それぞれ、先の実施形態におけるのと同様にして、曲横パイプ6及び2個の連結パイプユニット10を介して相互に一体にかつ離脱自在に連結される。
【0056】
上記フェンス200は、ボルト&ナットを一切使用しないで設置することができるので、組立性は更に向上し、より迅速な設置が可能となる。また、支持パイプ8を備えていないので、更にコストダウンが可能になる。更にはまた、基礎部材206が戴置できる場所であるならばどこにでも設置できるので、利用用途が広くなる。上記フェンス200はまた、フェンス100と実質的に共通の特徴ある構成を有しており、共通の特徴ある構成については、実質的に同じ作用効果を得ることができる。基礎部材206を戴置面に対し強固に固定した場合には、フェンス200全体の強度がアップする。
【0057】
図25には、本発明によるフェンスの横ビーム部材のレイアウトの実施形態が図示されている。このように、本発明によるフェンスによれば、横ビーム部材として、直横パイプ4と曲横パイプ6とを利用することにより、直線領域と角領域とを自由に組み合わせることができ、所望する形態の周縁を容易に形成することができる。なお、図25に示すフェンスにおいては、出入口は省略して図示されている(フェンス100及び200においても同じく出入口は省略されている)。
【0058】
図26には、図1〜図22を参照して説明したフェンス100の実施形態を備えた立体駐車場の実施形態が示されている。フェンス100は、2階及び3階のフロアの周縁に配設されている。
【0059】
本発明によるフェンス100及び200においては、横ビーム部材として、直横パイプ4と曲横パイプ6を使用することにより、直線領域と角領域とを含むフェンスが構成されているが、横ビーム部材として、直横パイプ4のみを使用して直線領域だけのフェンスを構成することもできる。この実施形態においては、直横パイプ4の両端部をふたユニット20により離脱自在に閉塞することが、防錆上、デザイン上、好ましい。上記実施形態において、可能であるならば、構成部材の一部又は全部を金属以外の材料、例えば適宜の合成樹脂で形成してもよい。図1〜図22を参照して説明したフェンス100の支柱ユニット2Uにおける取付板9を除去して、フェンス200に使用されている上記基礎部材206あるいは他の構成を有する基礎部材と組み合わせて使用する他の実施形態も可能である。支柱2、202を直立させる支持手段は、フェンスの利用形態によって適宜の支持手段を設定すればよい。支柱2、202はまた、基礎に直接離脱自在に取り付けてもよい。本発明によるフェンスは、傾斜面にも適用可能である。その場合、支柱は直立して配設されるが、横ビーム部材は、傾斜面の傾斜に対応して、支柱に対し横方向に傾斜して支持されることになる。
【0060】
相互に軸方向に対向する端部にそれぞれ一対の被係止横穴が形成された一対のパイプ同士を離脱自在に連結する、本発明による連結パイプユニット10は、パイプ同士の連結を容易かつ確実にしかも迅速に離脱自在に行うことを可能にするので、フェンスに適用した場合には、先に述べた効果の達成に大きく寄与するものである。また、本発明による連結パイプユニット10は、フェンスに限らず、パイプ同士の連結手段として広く適用可能である。
【0061】
端部に一対の被係止横穴が形成されたパイプを閉塞する、本発明によるふたユニット20は、パイプの端部を容易かつ確実にしかも迅速に離脱自在に閉塞することを可能にするので、フェンスに適用した場合には、先に述べた効果の達成に寄与するものである。また、本発明によるふたユニット20は、フェンスに限らず、パイプの閉塞手段として広く適用可能である。
【0062】
【発明の効果】
本発明によるフェンスによれば、設置現場において従来よりも容易かつ確実にしかも迅速に離脱自在に組み立てることを可能にする。また、横ビーム部材同士の連結を容易かつ確実にしかも迅速に行うことを可能にする。更にはまた、低コストで製造でき、しかも倒壊しにくい所要の強度を確保することを可能にする。更にはまた、リサイクルを容易に可能にする。更にはまた、利用用途が広い。更にはまた、デザイン性に優れている。
本発明による連結パイプユニットによれば、パイプ同士を容易かつ確実にしかも迅速に離脱自在に連結することを可能にする。その結果、フェンスに適用すれば、上記効果の達成に寄与する。また、フェンスに限らず、パイプ同士の連結手段として広く適用可能である。
本発明によるふたユニットによれば、パイプの端部を容易かつ確実にしかも迅速に離脱自在に閉塞することを可能にする。その結果、フェンスに適用すれば、上記効果の達成に寄与する。また、フェンスに限らず、パイプの閉塞手段として広く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成されたフェンスの実施形態の一部を示す斜視図であって、立体駐車場の屋上に配設されたフェンスの一部を示す斜視図。
【図2】図1に示すフェンスの一部断面図であって、車止めと駐車している自動車の一部を示す一部断面図。
【図3】図1に示すフェンスの一部を立体駐車場の内側から見た図であって、一部を断面で示す図。
【図4】図1に示すフェンスを構成する支柱ユニットを示す斜視図。
【図5】図1に示すフェンスを構成する直横パイプの一部を断面にして示す斜視図。
【図6】図3におけるA部拡大図であって、相互に対向する直横パイプが、連結パイプユニットを介して連結された状態を示す正面図。
【図7】図6におけるB矢視図。
【図8】図6において、直横パイプの片方を分離して示す斜視図。
【図9】図6において、両直横パイプと連結パイプユニットを分解して示す正面図。
【図10】図6において、両直横パイプと連結パイプユニットを分解して示す斜視図。
【図11】図6に示す連結パイプユニットの拡大断面図。
【図12】図11に示す連結パイプユニットを分解して示す正面図。
【図13】図12におけるC矢視図。
【図14】図12におけるD矢視図。
【図15】図11におけるE−E矢視断面図。
【図16】図1に示すフェンスの左側角部を、図1において手前側から直横パイプの軸方向に見た図であって、一部を断面で示す図。
【図17】図16に示すフェンスの角部の平面図。
【図18】図17に示す曲横パイプの平面図。
【図19】図18におけるF矢視図。
【図20】図3のG部拡大図であって、直横パイプの一端部がふたユニットにより閉塞された状態を拡大して示す正面図。
【図21】図20に示す直横パイプとふたユニットとを分離して示す正面図。
【図22】図20に示す横パイプとふたユニットとを分離して示す斜視図。
【図23】本発明に従って構成されたフェンスの他の実施形態の一部を示す斜視図であって、土地の区画、牧場、工事現場などに利用することができるフェンスの一部を示す斜視図。
【図24】図23に示すフェンスを構成する支柱及びベースを分解して示す斜視図。
【図25】本発明によるフェンスの横ビーム部材のレイアウトの実施形態を示す平面概略図。
【図26】本発明によるフェンスの実施形態を備えた立体駐車場の斜視概略図。
【符号の説明】
2 支柱
2U 支柱ユニット
4 直横パイプ
6 曲横パイプ
8 支持パイプ
10 連結パイプユニット
12 連結パイプ
14 弾性係止部材
16 板ばね
18 係止ピン
20 ふたユニット
22 連結パイプ
24 弾性係止部材
26 板ばね
28 係止ピン
100、200 フェンス
202 支柱
206 基礎部材
212 止めパイプ

Claims (14)

  1. 横方向に間隔をおいて配設された複数の支柱と、支柱の各々間に横方向に延在するよう配設された複数の横ビーム部材とを備えたフェンスにおいて、
    複数の横ビーム部材は、真っ直ぐに延在する複数の直横パイプと、曲がっている軸方向中間領域及び真っ直ぐに延在する軸方向両端領域からなる複数の曲横パイプとからなり、直横パイプの各々は、支柱の各々に上下方向に間隔をおいて配設された嵌合支持手段にそれぞれ離脱自在に嵌合支持され、相互に横方向に対向する直横パイプの各々は連結パイプユニットを介して離脱自在に連結され、曲横パイプの各々と、曲横パイプの各々の両端に対しそれぞれ横方向に対向する直横パイプとは、それぞれ連結パイプユニットを介して離脱自在に連結される、
    ことを特徴とするフェンス。
  2. 横方向に間隔をおいて配置された複数の支柱と、支柱の各々間に横方向に延在するよう配設された複数の横ビーム部材とを備えたフェンスにおいて、
    複数の横ビーム部材は、真っ直ぐに延在する複数の直横パイプからなり、直横パイプの各々は、支柱の各々に上下方向に間隔をおいて配設された嵌合支持手段にそれぞれ離脱自在に嵌合支持され、相互に横方向に対向する直横パイプの各々は連結パイプユニットを介して離脱自在に連結される、
    ことを特徴とするフェンス。
  3. 連結パイプユニットは、両端部にそれぞれ一対の係止横穴が形成された連結パイプと、連結パイプの両端部に離脱自在に取り付けられた弾性係止部材とを備え、弾性係止部材の各々は、ほぼU形状をなす板ばねと、板ばねの両端部から相互に反対方向に延び出す係止ピンとを備え、かつ係止ピンの各々が、板ばねのばね力により連結パイプの両端部の、対応する係止横穴に半径方向内側から貫通して外側に突出するよう嵌合係止され、
    直横パイプの各々の両端部には、又は、直横パイプ及び曲横パイプの各々の両端部には、それぞれ一対の被係止横穴が形成され、相互に実質的に横方向に対向する直横パイプの各々は、又は、曲横パイプの各々と、曲横パイプの各々の両端に対しそれぞれ横方向に対向する直横パイプとは、各々の対向端部が、連結パイプの、対応する端部に半径方向外側から相対的に嵌合されて、係止ピンの各々が、板ばねのばね力により、対応する被係止横穴に半径方向内側から貫通して外側に突出するよう嵌合係止されることにより、離脱自在に連結される、請求項1又は請求項2記載のフェンス。
  4. 嵌合支持手段の各々は支持パイプから形成され、相互に横方向に隣り合う複数の支柱に固着されかつ相互に横方向に隣り合う支持パイプの各々は、各々の軸線が横方向に延在する共通の直線上に存在するよう配置され、直横パイプの各々は相互に共通の直線上に配置された支持パイプの各々に嵌合支持される、請求項3記載のフェンス。
  5. 支柱の各々は横断面が4角形のパイプから形成され、横断面が円形をなすと共に該複数の支柱の各々の一側面に一体に固着された支持パイプを含み、直横パイプ、曲横パイプ及び連結パイプの各々、又は、直横パイプ及び連結パイプの各々は横断面が円形をなす、請求項4記載のフェンス。
  6. 横断面が円形をなすと共に該複数の支柱の各々の上端に一体に固着された支持パイプを含み、直横パイプ、曲横パイプ及び連結パイプの各々、又は、直横パイプ及び連結パイプの各々は横断面が円形をなす、請求項4記載のフェンス。
  7. 嵌合支持手段の各々は支持穴から形成され、相互に横方向に隣り合う複数の支柱に形成されかつ相互に横方向に隣り合う支持穴の各々は、各々の軸線が横方向に延在する共通の直線上に存在するよう配置され、直横パイプの各々は相互に共通の直線上に配置された支持穴の各々に嵌合支持される、請求項3記載のフェンス。
  8. 横方向に間隔をおいて戴置された複数の基礎部材を備え、基礎部材の各々は、縦穴と、縦穴に直交して横方向に貫通する横穴を備え、支柱の各々は、対応する基礎部材の縦穴に上方から差し込まれ、支柱の各々の下端部に位置する支持穴が基礎部材の横穴に整合させられた状態で、止めパイプが横穴に離脱自在に差し込まれることにより、支柱の各々は、対応する基礎部材に対し直立した状態で離脱自在に保持される、請求項7記載のフェンス。
  9. 支柱の各々は横断面が4角形のパイプから形成され、支持穴の各々は横断面が円形をなし、直横パイプ、曲横パイプ及び連結パイプの各々、又は、直横パイプ及び連結パイプの各々は横断面が円形をなす、請求項7又は請求項8記載のフェンス。
  10. 直横パイプの各々の被係止横穴の各対、曲横パイプの各々の被係止横穴の各対、連結パイプの各々の被係止横穴の各対及び弾性係止部材の各々における板ばねの係止ピンの各々は横断面が円形をなし、係止ピンの各々の先端部はほぼ半球面をなす、請求項3〜9のいずれか1項に記載のフェンス。
  11. 直横パイプの各々の被係止横穴の各対、連結パイプの各々の被係止横穴の各対及び弾性係止部材の各々における板ばねの係止ピンの各々は横断面が円形をなし、係止ピンの各々の先端部はほぼ半球面をなす、請求項3〜9のいずれか1項に記載のフェンス。
  12. 全部の直横パイプ又は複数の直横パイプは、一端部又は両端部がふたユニットにより離脱自在に閉塞され、ふたユニットの各々は、一端部に一対の係止横穴が形成されかつ他端がふたにより閉塞された連結パイプと、連結パイプの一端部に離脱自在に取り付けられた弾性係止部材とを備え、弾性係止部材の各々は、ほぼU形状をなす板ばねと、板ばねの両端部から相互に反対方向に延び出す係止ピンとを備えると共に、係止ピンの各々が、連結パイプの一端部の、対応する係止横穴に半径方向内側から貫通して外側に突出するよう嵌合係止され、ふたユニットの各々は、連結パイプの一端部が、対応する直横パイプの一端部又は両端部に半径方向内側から嵌合されると共に各々の係止ピンが、板ばねのばね力により、対応する被係止横穴に半径方向内側から貫通して外側に突出するよう嵌合係止されることにより離脱自在に連結される、請求項1〜11のいずれか1項に記載のフェンス。
  13. 相互に軸方向に対向する端部にそれぞれ一対の被係止横穴が形成された一対のパイプを離脱自在に連結する連結パイプユニットであって、両端部にそれぞれ一対の係止横穴が形成された連結パイプと、連結パイプの両端部に離脱自在に取り付けられた弾性係止部材とを備え、弾性係止部材の各々は、ほぼU形状をなす板ばねと、板ばねの両端部から相互に反対方向に延び出す係止ピンとを備えると共に、係止ピンの各々が、板ばねのばね力により連結パイプの両端部の、対応する係止横穴に半径方向内側から貫通して外側に突出するよう嵌合係止され、
    該一対のパイプの各々の対向端部が、連結パイプの、対応する端部に半径方向外側から相対的に嵌合されて、係止ピンの各々が、板ばねのばね力により、対応する被係止横穴に半径方向内側から貫通して外側に突出するよう嵌合係止されて離脱自在に連結される、
    ことを特徴とする連結パイプユニット。
  14. 端部に一対の被係止横穴が形成されたパイプを閉塞するふたユニットであって、一端部に一対の係止横穴が形成されかつ他端がふたにより閉塞された連結パイプと、連結パイプの一端部に離脱自在に取り付けられた弾性係止部材とを備え、弾性係止部材の各々は、ほぼU形状をなす板ばねと、板ばねの両端部から相互に反対方向に延び出す係止ピンとを備えると共に、係止ピンの各々が、連結パイプの一端部の、対応する係止横穴に半径方向内側から貫通して外側に突出するよう嵌合係止され、
    該パイプの端部が、連結パイプの一端部に半径方向外側から相対的に嵌合されて、係止ピンの各々が、板ばねのばね力により、対応する被係止横穴に半径方向内側から貫通して外側に突出するよう嵌合係止されることにより離脱自在に連結されて閉塞される、
    ことを特徴とするふたユニット。
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