JP2005001450A - 運搬車両用空調装置 - Google Patents
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Abstract
【課題】車室内への送風を、温風及び涼風に切換調整することが可能な、安価で簡単な構成の運搬車両用空調装置を提供する。
【解決手段】車室1を設けた前車台2と荷台3を設けた後車台4とを左右揺動自在に連結した運搬車両において、該後車台4に搭載する原動機5の左右一側に排気系路6を設け、他側に吸気系路7を配設し、前記排気系路6に集熱器8と、該集熱器8から車室1に向け延設した送風ダクト9とを設け、該送風ダクト9前端部に送風装置10を設けるとともに、前記吸気系路7側から吸気可能の涼風ダクト11を該送風ダクト9に接続し、この接続部12に切換調整弁13を設けてなる運搬車両用空調装置の構成とする。
【選択図】 図1
【解決手段】車室1を設けた前車台2と荷台3を設けた後車台4とを左右揺動自在に連結した運搬車両において、該後車台4に搭載する原動機5の左右一側に排気系路6を設け、他側に吸気系路7を配設し、前記排気系路6に集熱器8と、該集熱器8から車室1に向け延設した送風ダクト9とを設け、該送風ダクト9前端部に送風装置10を設けるとともに、前記吸気系路7側から吸気可能の涼風ダクト11を該送風ダクト9に接続し、この接続部12に切換調整弁13を設けてなる運搬車両用空調装置の構成とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、運搬車両の空調装置に関するものであり、詳しくは原動機の排気ガス熱を利用する温風と外気温度の涼風とを切換自在にして乗車部の空調を行うものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】実開昭51−71550号公報
従来より、エンジンの排気ガスの熱を利用した車室内の暖房装置には多くのものがある。例えば特許文献1に示すものは、排気管に止着したヒートパイプの即感性と高伝熱性によってエンジン起動直後短時間に温風を得ることができ、この温風が通る温風筒に設けたダンパーで温風を車室内へ導いたり、車外へ排出したりして、車室内の空調を行うものである。
特許文献1の構成は暖房のみに使用されているもので、温風筒には常に温風しか通すことができず、車室温度が上昇してもその温度を下げることができないものであった。又、車室の窓を開放すれば涼風が車室内に入り、快適な車室温に調整することも可能であるが、無風時や停車時には車室内への涼風が入らず、車室内温度が上昇するという不都合のあるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、車室内への送風を、温風及び涼風に切換調整することが可能な、安価で簡単な構成の運搬車両用空調装置を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
車室1を設けた前車台2と荷台3を設けた後車台4とを左右揺動自在に連結した運搬車両において、該後車台4に搭載する原動機5の左右一側に排気系路6を設け、他側に吸気系路7を配設し、前記排気系路6に集熱器8と、該集熱器8から車室1に向け延設した送風ダクト9とを設け、該送風ダクト9前端部に送風装置10を設けるとともに、前記吸気系路7側から吸気可能の涼風ダクト11を該送風ダクト9に接続し、この接続部12に切換調整弁13を設けてなる運搬車両用空調装置の構成とする。
又、送風ダクト9を前車台2と後車台4との左右揺動中心に接近配置した運搬車両用空調装置とする。
【0005】
【発明の作用及び効果】
請求項1の発明にあっては、車室1を設けた前車台2と荷台3を設けた後車台4とを左右揺動自在に連結した運搬車両において、該後車台4に搭載する原動機5の左右一側に排気系路6を設け、他側に吸気系路7を配設し、前記排気系路6に集熱器8から車室1に向け延設した送風ダクト9とを設け、該送風ダクト9前端部に送風装置10を設けてあるので、原動機5によって短時間に高温となる排気ガス熱を集熱器8によって効率良く集熱し、その熱が、送風ダクト9前端部に設けた送風装置10によって車室1内へ温風として送風されるので、車室1内の温度を短時間で上昇させることができる。又、吸気系路7側から吸気可能の涼風ダクト11を送風ダクト9に接続し、この接続部12に切換調整弁13を設け、原動機5によって高温となる排気系路6側とは左右逆方向に吸気系路7を設けてあるので、原動機5の熱影響の少ない吸気系路7側から涼風を吸気することができ、この涼風ダクト11と送風ダクト9との接続部12に設けた切換調整弁13によって、温風と涼風とを容易に切換可能であるとともに、切換調整弁13を任意の中間位置で調整することで、温風と涼風を混合させることができ、車室1内への送風温度を任意に調整することができる。尚、送風装置10は送風ダクト9前端部に設けてあり、単一の送風装置10によって温風及び涼風を車室1内に送風することができ、安価で簡単な構成の空調装置を提供することが可能である。
【0006】
請求項2の発明にあっては、送風ダクト9を前車台2と後車台4との左右揺動中心に接近配置させたことにより、前車台2と後車台4との揺動に伴う送風ダクト9の揺動が最小限となり、送風ダクト9の摺れや屈曲疲労等による破損がない。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について図面を参照に説明する。この運搬車両は、前車台2下方に操向操作可能の前輪20を備え、上方に車室1を設けてある。後車台4には油圧シリンダ23でダンプ操作可能の荷台3を搭載し、後部に後輪24を具備してある。前車台2と後車台4は機体左右中央部の連結軸25で左右揺動可能に支持されてあり、凹凸の激しい不整地走行時にも前車台2と後車台4が独立的に揺動するため前輪20及び後輪24の接地追従性が良い構成である。具体構成は図4に示すように、正面視後車台4の中央部に連結軸25を枢支し、該連結軸25の左右両側には前車台2から後方へ突出する角パイプ19を設けてある。後車台4の前面には前記角パイプ19を覆うM型形状の規制板18を設け、前車台2と後車台4が左右揺動した際規制板18と角パイプ19が当接する位置にゴム板17を取着してある。図4に示す状態は、後車台4は水平状態であり、前車台2が、正面視において反時計回りに揺動し、右側の角パイプ19が上方に移動して規制板18に取着のゴム板17に当接した状態を示してある。
前車台2は、平面視略正方形状で、前部床面を下方へ下げて搭乗者の足置き部を形成し、後部には運転席21と助手席22を左右に並べて取着し、該運転席21前方には前輪20を操向操作するハンドル26や変速レバー27等の操縦装置を配設してある。前車台2の前端には左右全幅にわたって前フレーム28を立設し、その上方にフロントガラスを備えたフロントガラス枠を取着してある。前車台2後端には、リヤガラスを備えたリヤフレーム29を立設し、このリヤフレーム上端部と、前記フロントガラス枠の上端部とをルーフ部材で連結し、左右両側にはドア30を設けて箱型形状の車室1を形成してある。
【0008】
後車台4の前後略中央部には原動機5を搭載し、その後方にトランスミッション31を配置し、原動機5の動力をVベルト32によってトランスミッション31に伝動してある。原動機5前方の後車台4右外側には油圧ポンプ39を取着し、その動力はVベルト40によって伝動される。原動機5は、後車台4下枠を左右に連結する横枠33上へ防振ゴム34を介して取り付けたベース35上に取り付けてある。原動機5の燃焼用空気は、原動機5前方に設けたエアフィルター36から吸気され、その吸気口37を後車台4左側に向け突設し、後車台4の左側から吸気するよう配置してある。又、原動機5自体を冷却するファン38は原動機5の左側に設けてあり、燃焼用空気の吸気と同様に後車台4の左側から吸気を行う。
トランスミッション31からは左右に後輪軸47を突出させ、この両端に取り付けた後輪24を駆動する。又、トランスミッション31左側にはギヤボックス48を設け、前方に向け延設したプロペラシャフト49を介して前輪20駆動用のフロントデフ(図示せず)に駆動力を伝達することが可能で、4輪駆動と2輪駆動の切り換えができる構成である。
【0009】
原動機5右側からは、前方に向け排気管41を延設しその先端を下方に湾曲して円筒形のマフラー42に接続してある。該マフラー42は長手方向を横方向にして後車台4の下枠に取着し、排気ガスは後車台4右外方の斜め後方に向け排出される。この排気管41とマフラー42からなる排気系路6は後車台4の右側に設け、逆に原動機5の冷却吸気や燃焼用空気の吸気系路7は後車台4の左側に設けてある。排気系路6と吸気系路7とを後車台4の左右に振り分けて配設することで、後車台4部の全体的な空気の流れは左から吸入されて右側へ排出され、後車台4内方、且つ、荷台3下方の閉鎖空間に位置する原動機5等に対して効率の良い冷却が行われるとともに、略外気温度の吸気を行うことができる。尚、本実施例においては、後車台4右側に排気系路6を、左側に吸気系路7を配設したが、左右を逆に配設しても同様である。又、後車台4左外側面には、高温によって引火の危険性や性能低下の恐れのある燃料タンク43やバッテリ44を配設してある。
【0010】
前記排気系路6のマフラー42には、外周を覆う形状の集熱器8を設け、その上方に向け排気熱ダクト45を立設してある。排気熱ダクト45先端には車室1に向け延設した送風ダクト9が接続されてある。送風ダクト9の前端には送風装置10が設けてあり、送風ダクト9内の空気を車室1内足元の左右中央部から排出するよう構成してある。
排気熱ダクト45とは別に、吸気系路7側から吸気することのできる涼風ダクト11を設けてあり、その先端を送風ダクト9に接続してある。この接続部には、排気熱により温められた温風と、略外気温度の涼風とを混合、又は、切り換え可能の切換調整弁13を設けてある。この切換調整弁13の切換操作については、電磁弁等による電気的な手段やワイヤーやリンク機構の連結によるメカ的手段等によって行うことが可能である。
送風ダクト9は、前車台2と後車台4とを左右揺動自在に枢支した連結軸25に接近させ、車台2,4の左右揺動に伴う送風ダクト9の揺動が最小限になるよう配設してある。
【0011】
本件発明は上記のように構成してあるので、、原動機5始動後、車室1内の温度を短時間に上昇させることができる。又、高温熱源となる排気ガスや排気管41、油圧ポンプ39等を、後車台4の左右一側に配設し、これらとは左右逆方向に原動機5の吸気口37や涼風ダクト11の吸気口を配設してあるので、後車台4左右各々から温風と涼風をダクト内に容易に引き込むことができ、優れた空調能力を発揮するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体平面図。
【図2】全体側面図。
【図3】要部の平面図。
【図4】車台揺動状態を示す一部正面図。
【符号の説明】
1 車室
2 前車台
3 荷台
4 後車台
5 原動機
6 排気系路
7 吸気系路
8 集熱器
9 送風ダクト
10 送風装置
11 涼風ダクト
12 接続部
13 切換調整弁
【発明の属する技術分野】
本発明は、運搬車両の空調装置に関するものであり、詳しくは原動機の排気ガス熱を利用する温風と外気温度の涼風とを切換自在にして乗車部の空調を行うものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】実開昭51−71550号公報
従来より、エンジンの排気ガスの熱を利用した車室内の暖房装置には多くのものがある。例えば特許文献1に示すものは、排気管に止着したヒートパイプの即感性と高伝熱性によってエンジン起動直後短時間に温風を得ることができ、この温風が通る温風筒に設けたダンパーで温風を車室内へ導いたり、車外へ排出したりして、車室内の空調を行うものである。
特許文献1の構成は暖房のみに使用されているもので、温風筒には常に温風しか通すことができず、車室温度が上昇してもその温度を下げることができないものであった。又、車室の窓を開放すれば涼風が車室内に入り、快適な車室温に調整することも可能であるが、無風時や停車時には車室内への涼風が入らず、車室内温度が上昇するという不都合のあるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、車室内への送風を、温風及び涼風に切換調整することが可能な、安価で簡単な構成の運搬車両用空調装置を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
車室1を設けた前車台2と荷台3を設けた後車台4とを左右揺動自在に連結した運搬車両において、該後車台4に搭載する原動機5の左右一側に排気系路6を設け、他側に吸気系路7を配設し、前記排気系路6に集熱器8と、該集熱器8から車室1に向け延設した送風ダクト9とを設け、該送風ダクト9前端部に送風装置10を設けるとともに、前記吸気系路7側から吸気可能の涼風ダクト11を該送風ダクト9に接続し、この接続部12に切換調整弁13を設けてなる運搬車両用空調装置の構成とする。
又、送風ダクト9を前車台2と後車台4との左右揺動中心に接近配置した運搬車両用空調装置とする。
【0005】
【発明の作用及び効果】
請求項1の発明にあっては、車室1を設けた前車台2と荷台3を設けた後車台4とを左右揺動自在に連結した運搬車両において、該後車台4に搭載する原動機5の左右一側に排気系路6を設け、他側に吸気系路7を配設し、前記排気系路6に集熱器8から車室1に向け延設した送風ダクト9とを設け、該送風ダクト9前端部に送風装置10を設けてあるので、原動機5によって短時間に高温となる排気ガス熱を集熱器8によって効率良く集熱し、その熱が、送風ダクト9前端部に設けた送風装置10によって車室1内へ温風として送風されるので、車室1内の温度を短時間で上昇させることができる。又、吸気系路7側から吸気可能の涼風ダクト11を送風ダクト9に接続し、この接続部12に切換調整弁13を設け、原動機5によって高温となる排気系路6側とは左右逆方向に吸気系路7を設けてあるので、原動機5の熱影響の少ない吸気系路7側から涼風を吸気することができ、この涼風ダクト11と送風ダクト9との接続部12に設けた切換調整弁13によって、温風と涼風とを容易に切換可能であるとともに、切換調整弁13を任意の中間位置で調整することで、温風と涼風を混合させることができ、車室1内への送風温度を任意に調整することができる。尚、送風装置10は送風ダクト9前端部に設けてあり、単一の送風装置10によって温風及び涼風を車室1内に送風することができ、安価で簡単な構成の空調装置を提供することが可能である。
【0006】
請求項2の発明にあっては、送風ダクト9を前車台2と後車台4との左右揺動中心に接近配置させたことにより、前車台2と後車台4との揺動に伴う送風ダクト9の揺動が最小限となり、送風ダクト9の摺れや屈曲疲労等による破損がない。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について図面を参照に説明する。この運搬車両は、前車台2下方に操向操作可能の前輪20を備え、上方に車室1を設けてある。後車台4には油圧シリンダ23でダンプ操作可能の荷台3を搭載し、後部に後輪24を具備してある。前車台2と後車台4は機体左右中央部の連結軸25で左右揺動可能に支持されてあり、凹凸の激しい不整地走行時にも前車台2と後車台4が独立的に揺動するため前輪20及び後輪24の接地追従性が良い構成である。具体構成は図4に示すように、正面視後車台4の中央部に連結軸25を枢支し、該連結軸25の左右両側には前車台2から後方へ突出する角パイプ19を設けてある。後車台4の前面には前記角パイプ19を覆うM型形状の規制板18を設け、前車台2と後車台4が左右揺動した際規制板18と角パイプ19が当接する位置にゴム板17を取着してある。図4に示す状態は、後車台4は水平状態であり、前車台2が、正面視において反時計回りに揺動し、右側の角パイプ19が上方に移動して規制板18に取着のゴム板17に当接した状態を示してある。
前車台2は、平面視略正方形状で、前部床面を下方へ下げて搭乗者の足置き部を形成し、後部には運転席21と助手席22を左右に並べて取着し、該運転席21前方には前輪20を操向操作するハンドル26や変速レバー27等の操縦装置を配設してある。前車台2の前端には左右全幅にわたって前フレーム28を立設し、その上方にフロントガラスを備えたフロントガラス枠を取着してある。前車台2後端には、リヤガラスを備えたリヤフレーム29を立設し、このリヤフレーム上端部と、前記フロントガラス枠の上端部とをルーフ部材で連結し、左右両側にはドア30を設けて箱型形状の車室1を形成してある。
【0008】
後車台4の前後略中央部には原動機5を搭載し、その後方にトランスミッション31を配置し、原動機5の動力をVベルト32によってトランスミッション31に伝動してある。原動機5前方の後車台4右外側には油圧ポンプ39を取着し、その動力はVベルト40によって伝動される。原動機5は、後車台4下枠を左右に連結する横枠33上へ防振ゴム34を介して取り付けたベース35上に取り付けてある。原動機5の燃焼用空気は、原動機5前方に設けたエアフィルター36から吸気され、その吸気口37を後車台4左側に向け突設し、後車台4の左側から吸気するよう配置してある。又、原動機5自体を冷却するファン38は原動機5の左側に設けてあり、燃焼用空気の吸気と同様に後車台4の左側から吸気を行う。
トランスミッション31からは左右に後輪軸47を突出させ、この両端に取り付けた後輪24を駆動する。又、トランスミッション31左側にはギヤボックス48を設け、前方に向け延設したプロペラシャフト49を介して前輪20駆動用のフロントデフ(図示せず)に駆動力を伝達することが可能で、4輪駆動と2輪駆動の切り換えができる構成である。
【0009】
原動機5右側からは、前方に向け排気管41を延設しその先端を下方に湾曲して円筒形のマフラー42に接続してある。該マフラー42は長手方向を横方向にして後車台4の下枠に取着し、排気ガスは後車台4右外方の斜め後方に向け排出される。この排気管41とマフラー42からなる排気系路6は後車台4の右側に設け、逆に原動機5の冷却吸気や燃焼用空気の吸気系路7は後車台4の左側に設けてある。排気系路6と吸気系路7とを後車台4の左右に振り分けて配設することで、後車台4部の全体的な空気の流れは左から吸入されて右側へ排出され、後車台4内方、且つ、荷台3下方の閉鎖空間に位置する原動機5等に対して効率の良い冷却が行われるとともに、略外気温度の吸気を行うことができる。尚、本実施例においては、後車台4右側に排気系路6を、左側に吸気系路7を配設したが、左右を逆に配設しても同様である。又、後車台4左外側面には、高温によって引火の危険性や性能低下の恐れのある燃料タンク43やバッテリ44を配設してある。
【0010】
前記排気系路6のマフラー42には、外周を覆う形状の集熱器8を設け、その上方に向け排気熱ダクト45を立設してある。排気熱ダクト45先端には車室1に向け延設した送風ダクト9が接続されてある。送風ダクト9の前端には送風装置10が設けてあり、送風ダクト9内の空気を車室1内足元の左右中央部から排出するよう構成してある。
排気熱ダクト45とは別に、吸気系路7側から吸気することのできる涼風ダクト11を設けてあり、その先端を送風ダクト9に接続してある。この接続部には、排気熱により温められた温風と、略外気温度の涼風とを混合、又は、切り換え可能の切換調整弁13を設けてある。この切換調整弁13の切換操作については、電磁弁等による電気的な手段やワイヤーやリンク機構の連結によるメカ的手段等によって行うことが可能である。
送風ダクト9は、前車台2と後車台4とを左右揺動自在に枢支した連結軸25に接近させ、車台2,4の左右揺動に伴う送風ダクト9の揺動が最小限になるよう配設してある。
【0011】
本件発明は上記のように構成してあるので、、原動機5始動後、車室1内の温度を短時間に上昇させることができる。又、高温熱源となる排気ガスや排気管41、油圧ポンプ39等を、後車台4の左右一側に配設し、これらとは左右逆方向に原動機5の吸気口37や涼風ダクト11の吸気口を配設してあるので、後車台4左右各々から温風と涼風をダクト内に容易に引き込むことができ、優れた空調能力を発揮するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体平面図。
【図2】全体側面図。
【図3】要部の平面図。
【図4】車台揺動状態を示す一部正面図。
【符号の説明】
1 車室
2 前車台
3 荷台
4 後車台
5 原動機
6 排気系路
7 吸気系路
8 集熱器
9 送風ダクト
10 送風装置
11 涼風ダクト
12 接続部
13 切換調整弁
Claims (2)
- 車室(1)を設けた前車台(2)と荷台(3)を設けた後車台(4)とを左右揺動自在に連結した運搬車両において、該後車台(4)に搭載する原動機(5)の左右一側に排気系路(6)を設け、他側に吸気系路(7)を配設し、前記排気系路(6)に集熱器(8)と、該集熱器(8)から車室(1)に向け延設した送風ダクト(9)とを設け、該送風ダクト(9)前端部に送風装置(10)を設けるとともに、前記吸気系路(7)側から吸気可能の涼風ダクト(11)を該送風ダクト(9)に接続し、この接続部(12)に切換調整弁(13)を設けてなる運搬車両用空調装置。
- 送風ダクト(9)を前車台(2)と後車台(4)との左右揺動中心に接近配置してなる請求項1記載の運搬車両用空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003165115A JP2005001450A (ja) | 2003-06-10 | 2003-06-10 | 運搬車両用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003165115A JP2005001450A (ja) | 2003-06-10 | 2003-06-10 | 運搬車両用空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005001450A true JP2005001450A (ja) | 2005-01-06 |
Family
ID=34091698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003165115A Pending JP2005001450A (ja) | 2003-06-10 | 2003-06-10 | 運搬車両用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005001450A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104842740A (zh) * | 2014-12-19 | 2015-08-19 | 北汽福田汽车股份有限公司 | 一种后空调控制器、控制系统、控制方法及对应的车辆 |
-
2003
- 2003-06-10 JP JP2003165115A patent/JP2005001450A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104842740A (zh) * | 2014-12-19 | 2015-08-19 | 北汽福田汽车股份有限公司 | 一种后空调控制器、控制系统、控制方法及对应的车辆 |
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