JP2005001194A - 画像処理装置、それを有する画像形成装置、画像処理方法、そのプログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、それを有する画像形成装置、画像処理方法、そのプログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】スキャンピッチを広く取った場合でもモアレの発生を抑制できる画像処理装置、それを有する画像形成装置、画像処理方法、そのプログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供する。
【解決手段】発生するモアレのピッチPが0.5mm未満となるようなスクリーンパラメータをパラメータ格納部46に予め格納しておく。中間調生成部44は、ラスタ画像として展開された画像データが入力されると、パラメータ格納部46から上記のスクリーンパラメータを読み出し、これに基づいてスクリーン処理を実行する。この際、スキャンピッチZに基づいてスクリーンパラメータを切り替えるように構成しても良い。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置、それを有する画像形成装置、画像処理方法、そのプログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体に関し、特にスクリーニング(網掛け又はスクリーン処理ともいう)により出力画像の網点を形成する画像処理装置、それを有する画像形成装置、画像処理方法、そのプログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置には、レーザ光やLED(Light EmittingDiode)光等を用いて、帯電したで感光体上に潜像を形成する、いわゆる電子写真方式によるものがあった。
【0003】
図1は、従来の画像形成装置、特に上記した電子写真方式による像形成を行うための構成を示す図である。図1に示すように、従来の画像形成装置では、レーザ1から出力されたレーザ光が、コリメータレンズ2及びシリンドリカルレンズ3を介して回転多面鏡3に照射される。回転多面鏡3で反射したレーザ光は、トロイダルレンズ8及び走査レンズ4を介して感光体ドラム5上に照射し、スポット6を形成する。この際、回転多面鏡3は中心を軸として所定周期で回転する。
従って、回転多面鏡3で反射したレーザ光は所定周期を持って感光体ドラム5を走査するように移動する。尚、1ラインを走査する直前又は直後にはレーザ光が反射ミラー11を介して光検出器12に入射され、別ラインへの遷移が検出される。
【0004】
このような画像形成装置では、カラー画像や写真画像などの階調性を有する画像を表現するために、一般的に網点や万線などの周期性を持った網点パターン(以下、単に網点パターンという)が用いられていた。
【0005】
しかしながら、像担持体である感光体ドラム5を帯電部材を接触させて帯電させる上記の画像形成装置には、以下のような問題が存在した。すなわち、帯電部材により帯電される像担持体5表面には、その帯電部材に印加される交流電圧周期に基づく帯電むらが生じており、この帯電むらと網点パターンとが干渉することにより、出力画像に濃度むらが生じてしまう可能性があった。
【0006】
上記のような問題を解決するための従来技術の1つに特許文献1が開示するところの画像形成装置がある。特許文献1では、濃度むらの間隔が出力画像に影響を与えない程度となるように、帯電部材に印加される交流電圧の周波数を大きくすることで、上記の問題点を解決していた。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−281945号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような画像形成装置において、例えば複数の光源(従来では2から4個程度)を用いた場合、各光源の出力強度を均一とすることは難しい。このため、均一な画像信号で露光を行っても感光体上に周期的な電位の不均一(帯電むら)が生じてしまう。従って、周期的な帯電むらを有する感光体上に網点パターンを像形成した場合、これらの間で干渉が生じ、出力画像に濃度むら(干渉縞又はモアレともいう)が発生する。
【0009】
従来では、同一の光源により走査されるラインの間隔(これをスキャンピッチという)が極狭かったため、発生したモアレが人間の目で認識されず、問題とならなかったが、例えばスキャンピッチを人間の目で確認できる程度に広くとった場合(例として従来で使用されていた程度以上の光源を使用した場合)、上述したような問題は顕著に現れ、無視できなくなる。特に、スキャンピッチがスクリーニングによる網点パターンのラインの間隔(これをスクリーンピッチという)と等しくなるにつれて、上記のような問題は強く現れてしまう。
【0010】
そこで本発明は、上記のような問題を鑑み、スキャンピッチを広く取った場合でもモアレの発生を抑制できる画像処理装置、それを有する画像形成装置、画像処理方法、そのプログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は、請求項1記載のように、画像データをスクリーン処理するスクリーン処理手段を有する画像処理装置であって、前記スクリーン処理手段が、前記画像データを複数の光源を有する露光手段から出力された射出光を用いて像担持体表面を走査する画像形成装置で出力した場合、前記画像データの印刷物に生じるモアレのピッチが0.5mm未満となるようなスクリーンパラメータを用いて前記スクリーン処理を実行するように構成される。
印刷出力した画像におけるモアレのピッチが0.5mm未満となるようなスクリーンパラメータを用いることで、スキャンピッチを広く取った場合でもモアレの発生を抑制できるため、良好な品質の画像を出力させることが可能な画像データを生成することができる。
【0012】
また、請求項1記載の前記画像処理装置は、請求項2記載のように、同一の前記光源から出力される射出光で走査される複数の走査線の副走査方向におけるピッチをZ[mm]とすると、前記スクリーン処理手段が、前記ピッチZが0.169mmより大きい場合、前記画像形成装置で出力した前記画像データの印刷物に生じるモアレのピッチが0.5mm未満となるようなスクリーンパラメータを用いて前記スクリーン処理を実行するように構成されることが好ましい。同一の光源から出力される射出光で走査される複数の走査線の副走査方向におけるピッチ(スキャンピッチ)Zがスクリーンのピッチ(スクリーンピッチ)Lと同程度となるまで大きくなると、モアレのピッチ(モアレピッチ)Pが大きくなり、出力した画像の品質が低下する。また、電子写真方式を採用した画像形成装置で一般的に使用されるスクリーン線数は150線程度であり、この際のスクリーンピッチLは略0.169mmである。従って、本発明では、スキャンピッチZがスクリーンピッチLと同程度以上である0.169mmより大きい場合、モアレのピッチが画像の品質に悪影響を及ぼさなくなるようなスクリーンパラメータを用いる。これにより、スキャンピッチを広く取った場合でもモアレの発生を抑制できるため、良好な品質の画像を出力させることが可能な画像データを生成することができる。
【0013】
また、請求項1記載の前記画像処理装置は、請求項3記載のように、同一の前記光源から出力される射出光で走査される複数の走査線の副走査方向におけるピッチをZ[mm]とし、前記スクリーン処理で使用するスクリーンパターンのピッチをL[mm]とし、前記スクリーンパターンと前記走査線とが成す角度をθ[rad]とすると、前記スクリーン処理手段が、前記角度θが0である場合、以下の式1を満足するようなスクリーンパラメータを用いて前記スクリーン処理を実行するように構成されることが好ましい。
【0014】
【数7】
Figure 2005001194
【0015】
複数の走査線の副走査方向におけるピッチ(スキャンピッチ)Zと、スクリーンパターンのピッチ(スクリーンピッチ)Lと、スクリーンパターンと走査線とが成す角度(スクリーン角度)θとの関係から、スクリーン角度θを0とすると、発生するモアレのピッチ(モアレピッチ)Pは以下の式3で表すことができる。そこで、式1に示すような条件を満足するスクリーンパラメータを用いることで、本発明では、スキャンピッチを広く取った場合でも、印刷出力した画像におけるモアレのピッチが0.5mm未満となるため、良好な品質の画像を出力させることが可能な画像データを生成することができる。
【0016】
【数8】
Figure 2005001194
【0017】
また、請求項1記載の前記画像処理装置は、請求項4記載のように、同一の前記光源から出力される射出光で走査される複数の走査線の副走査方向におけるピッチをZ[mm]とし、前記スクリーン処理で使用するスクリーンパターンのピッチをL[mm]とし、前記スクリーンパターンと前記走査線とが成す角度をθ[rad]とし、前記モアレと前記走査線とが成す角度をθ[rad]とすると、前記スクリーン処理手段が、前記角度θが0<θ<π/2である場合、以下の式2を満足するようなスクリーンパラメータを用いて前記スクリーン処理を実行するように構成されることが好ましい。
【0018】
【数9】
Figure 2005001194
【0019】
複数の走査線の副走査方向におけるピッチ(スキャンピッチ)Zと、スクリーンパターンのピッチ(スクリーンピッチ)Lと、スクリーンパターンと走査線とが成す角度(スクリーン角度)θとの関係から、発生するモアレのピッチ(モアレピッチ)Pとモアレと走査線との成す角度θとは以下の式4及び式5で表すことができる。そこで、式2に示すような条件を満足するスクリーンパラメータを用いることで、本発明では、スキャンピッチを広く取った場合でも、印刷出力した画像におけるモアレのピッチが0.5mm未満となるため、良好な品質の画像を出力させることが可能な画像データを生成することができる。
【0020】
【数10】
Figure 2005001194
【0021】
【数11】
Figure 2005001194
【0022】
また、請求項1記載の前記スクリーン処理手段は、請求項5記載のように、複数の色成分における少なくとも1つに対するスクリーン処理で前記スクリーンパラメータを用いるように構成されることが好ましい。例えば色成分におけるYellowは、モアレの発生が視認しにくい色である。そこで、このようにモアレの発生を視認しにくい色成分に対するパラメータの処理を省略できるように構成することで、スクリーン処理を容易化することが可能となる。
【0023】
また、請求項1記載の前記スクリーン処理手段は、請求項6記載のように、同一の前記光源から出力される射出光で走査される複数の走査線の副走査方向におけるピッチに基づいて、前記スクリーン処理で使用するスクリーンパラメータを変更するように構成されることが好ましい。画像形成装置によっては、スキャンの動作モードを切り替える、すなわちスキャンピッチを切り替えることが可能なものが存在する。そこで本発明は、このような画像形成装置においてスキャンピッチが切り替えられた場合でも、これに応じてスクリーンパラメータを更新できるように構成する。
【0024】
また、本発明は、請求項1から6の何れか1項に記載の前記画像処理装置と、前記画像処理装置から出力された前記画像データを描画するためのパルスデータに基づいて前記印刷物を出力するプリンタエンジンとを有する画像形成装置である。以上のような画像処理装置は画像形成装置の画像処理部として組み込むことが可能である。これにより、モアレの発生を抑えて、良好な品質の画像を出力させることが可能な画像形成装置実現することができる。
【0025】
また、本発明は、請求項8記載のように、画像データをスクリーン処理する第1のステップを有する画像処理方法であって、前記第1のステップが、前記画像データを複数の光源を有する露光手段から出力された射出光を用いて像担持体表面を走査する画像形成装置で出力した場合、前記画像データの印刷物に生じるモアレのピッチが0.5mm未満となるようなスクリーンパラメータを用いて前記スクリーン処理を実行するように構成される。印刷出力した画像におけるモアレのピッチが0.5mm未満となるようなスクリーンパラメータを用いることで、スキャンピッチを広く取った場合でもモアレの発生を抑制できるため、良好な品質の画像を出力させることが可能な画像データを生成することができる。
【0026】
また、請求項8記載の前記画像処理方法は、請求項9記載のように、同一の前記光源から出力される射出光で走査される複数の走査線の副走査方向におけるピッチをZ[mm]とし、前記スクリーン処理で使用するスクリーンパターンのピッチをL[mm]とし、前記スクリーンパターンと前記走査線とが成す角度をθ[rad]とし、前記モアレと前記走査線とが成す角度をθ[rad]とすると、前記第1のステップが、前記角度θが0である場合、以下の式1を満足するようなスクリーンパラメータを用いて前記スクリーン処理を実行し、また、前記角度θが0<θ<π/2である場合、以下の式2を満足するようなスクリーンパラメータを用いて前記スクリーン処理を実行するように構成されることが好ましい。
【0027】
【数12】
Figure 2005001194
【0028】
【数13】
Figure 2005001194
【0029】
複数の走査線の副走査方向におけるピッチ(スキャンピッチ)Zと、スクリーンパターンのピッチ(スクリーンピッチ)Lと、スクリーンパターンと走査線とが成す角度(スクリーン角度)θとの関係から、スクリーン角度θを0とすると、発生するモアレのピッチ(モアレピッチ)Pは以下の式3で表すことができる。そこで、式1に示すような条件を満足するスクリーンパラメータを用いることで、本発明では、スキャンピッチを広く取った場合でも、印刷出力した画像におけるモアレのピッチが0.5mm未満となるため、良好な品質の画像を出力させることが可能な画像データを生成することができる。また、同様に、複数の走査線の副走査方向におけるピッチ(スキャンピッチ)Zと、スクリーンパターンのピッチ(スクリーンピッチ)Lと、スクリーンパターンと走査線とが成す角度(スクリーン角度)θとの関係から、発生するモアレのピッチ(モアレピッチ)Pとモアレと走査線との成す角度θとは以下の式4及び式5で表すことができる。そこで、式2に示すような条件を満足するスクリーンパラメータを用いることで、本発明では、スキャンピッチを広く取った場合でも、印刷出力した画像におけるモアレのピッチが0.5mm未満となるため、良好な品質の画像を出力させることが可能な画像データを生成することができる。
【0030】
【数14】
Figure 2005001194
【0031】
【数15】
Figure 2005001194
【0032】
【数16】
Figure 2005001194
【0033】
また、請求項8記載の前記第1のステップは、請求項10記載のように、複数の色成分における少なくとも1つに対するスクリーン処理で前記スクリーンパラメータを用いるように構成されることが好ましい。例えば色成分におけるYellowは、モアレの発生が視認しにくい色である。そこで、このようにモアレの発生を視認しにくい色成分に対するパラメータの処理を省略できるように構成することで、スクリーン処理を容易化することが可能となる。
【0034】
また、請求項8記載の前記第2のステップは、請求項11記載のように、前記Zが0.169mmより大きい場合、前記モアレのピッチが0.5mm未満となるように、前記スクリーン処理で使用するスクリーンパラメータを変更するように構成されることが好ましい。画像形成装置によっては、スキャンの動作モードを切り替える、すなわちスキャンピッチを切り替えることが可能なものが存在する。そこで本発明は、このような画像形成装置においてスキャンピッチが切り替えられた場合でも、これに応じてスクリーンパラメータを変更できるように構成する。尚、同一の光源から出力される射出光で走査される複数の走査線の副走査方向におけるピッチ(スキャンピッチ)Zがスクリーンのピッチ(スクリーンピッチ)Lと同程度となるまで大きくなると、モアレのピッチ(モアレピッチ)Pが大きくなり、出力した画像の品質が低下する。また、電子写真方式を採用した画像形成装置で一般的に使用されるスクリーン線数は150線程度であり、この際のスクリーンピッチLは略0.169mmである。従って、本発明では、スキャンピッチZがスクリーンピッチLと同程度以上である0.169mmより大きい場合、モアレのピッチが0.5mm未満となるようにスクリーンパラメータを変更する。これにより、スキャンピッチを広く取った場合でもモアレの発生を抑制できるため、良好な品質の画像を出力させることが可能な画像データを生成することができる。
【0035】
また、本発明は、請求項12記載のように、画像データをスクリーン処理するコンピュータを機能させるためのプログラムであって、前記画像データを複数の光源を有する露光手段から出力された射出光を用いて像担持体表面を走査する画像形成装置で出力した場合、前記画像データの印刷物に生じるモアレのピッチが0.5mm未満となるようなスクリーンパラメータを用いて前記スクリーン処理を実行する第1の処理を前記コンピュータに実行させる。印刷出力した画像におけるモアレのピッチが0.5mm未満となるようなスクリーンパラメータを用いることで、スキャンピッチを広く取った場合でもモアレの発生を抑制できるため、良好な品質の画像を出力させることが可能な画像データを生成することができる。
【0036】
また、請求項12記載の前記プログラムは、請求項13記載のように、同一の前記光源から出力される射出光で走査される複数の走査線の副走査方向におけるピッチをZ[mm]とし、前記スクリーン処理で使用するスクリーンパターンのピッチをL[mm]とし、前記スクリーンパターンと前記走査線とが成す角度をθ[rad]とし、前記モアレと前記走査線とが成す角度をθ[rad]とすると、前記第1の処理が、前記角度θが0である場合、以下の式1を満足するようなスクリーンパラメータを用いて前記スクリーン処理を実行し、また、前記角度θが0<θ<π/2である場合、以下の式2を満足するようなスクリーンパラメータを用いて前記スクリーン処理を実行するように構成されることが好ましい。
【0037】
【数17】
Figure 2005001194
【0038】
【数18】
Figure 2005001194
【0039】
複数の走査線の副走査方向におけるピッチ(スキャンピッチ)Zと、スクリーンパターンのピッチ(スクリーンピッチ)Lと、スクリーンパターンと走査線とが成す角度(スクリーン角度)θとの関係から、スクリーン角度θを0とすると、発生するモアレのピッチ(モアレピッチ)Pは以下の式3で表すことができる。そこで、式1に示すような条件を満足するスクリーンパラメータを用いることで、本発明では、スキャンピッチを広く取った場合でも、印刷出力した画像におけるモアレのピッチが0.5mm未満となるため、良好な品質の画像を出力させることが可能な画像データを生成することができる。また、同様に、複数の走査線の副走査方向におけるピッチ(スキャンピッチ)Zと、スクリーンパターンのピッチ(スクリーンピッチ)Lと、スクリーンパターンと走査線とが成す角度(スクリーン角度)θとの関係から、発生するモアレのピッチ(モアレピッチ)Pとモアレと走査線との成す角度θとは以下の式4及び式5で表すことができる。そこで、式2に示すような条件を満足するスクリーンパラメータを用いることで、本発明では、スキャンピッチを広く取った場合でも、印刷出力した画像におけるモアレのピッチが0.5mm未満となるため、良好な品質の画像を出力させることが可能な画像データを生成することができる。
【0040】
【数19】
Figure 2005001194
【0041】
【数20】
Figure 2005001194
【0042】
【数21】
Figure 2005001194
【0043】
また、請求項12記載の前記第1の処理は、請求項14記載のように、複数の色成分における少なくとも1つに対するスクリーン処理で前記スクリーンパラメータを用いるように構成されることが好ましい。例えば色成分におけるYellowは、モアレの発生が視認しにくい色である。そこで、このようにモアレの発生を視認しにくい色成分に対するパラメータの処理を省略できるように構成することで、スクリーン処理を容易化することが可能となる。
【0044】
また、請求項12記載の前記第1の処理は、請求項15記載のように、前記Zが0.169mmより大きい場合、前記モアレのピッチが0.5mm未満となるように、前記スクリーン処理で使用するスクリーンパラメータを変更するように構成されることが好ましい。画像形成装置によっては、スキャンの動作モードを切り替える、すなわちスキャンピッチを切り替えることが可能なものが存在する。そこで本発明は、このような画像形成装置においてスキャンピッチが切り替えられた場合でも、これに応じてスクリーンパラメータを変更できるように構成する。尚、同一の光源から出力される射出光で走査される複数の走査線の副走査方向におけるピッチ(スキャンピッチ)Zがスクリーンのピッチ(スクリーンピッチ)Lと同程度となるまで大きくなると、モアレのピッチ(モアレピッチ)Pが大きくなり、出力した画像の品質が低下する。また、電子写真方式を採用した画像形成装置で一般的に使用されるスクリーン線数は150線程度であり、この際のスクリーンピッチLは略0.169mmである。従って、本発明では、スキャンピッチZがスクリーンピッチLと同程度以上である0.169mmより大きい場合、モアレのピッチが0.5mm未満となるようにスクリーンパラメータを変更する。これにより、スキャンピッチを広く取った場合でもモアレの発生を抑制できるため、良好な品質の画像を出力させることが可能な画像データを生成することができる。
【0045】
また、本発明は、請求項16記載のように、請求項12から15の何れか1項に記載の前記プログラムを記録した記録媒体である。このように、上記したプログラムを記録媒体に記録することで、これを広く頒布することが可能となる。
【0046】
【発明の実施の形態】
先ず、本発明の理解を容易にするために、本発明の基本構成を図面と共に説明する。
【0047】
図2は、本発明で使用する画像形成装置において、電子写真方式による像形成を行うための構成を示す図である。また、図2における半導体レーザアレイ21の構成例を図3に示す。
【0048】
本発明による画像形成装置は、像担持体表面(以下の感光体ドラム5)の露光手段として、複数の光源を持つ半導体レーザアレイ21を有する。半導体レーザアレイ21から出力された複数のレーザ光は、コリメータレンズ2及びシリンドリカルレンズ3を介して回転多面鏡3に照射される。回転多面鏡3で反射したレーザ光は、トロイダルレンズ8及び走査レンズ4を介して感光体ドラム5上に照射し、スポット6を形成する。この際、回転多面鏡3は中心を軸として所定周期で回転する。従って、回転多面鏡3で反射した複数のレーザ光は所定周期を持って感光体ドラム5上の複数の走査線(走査線群29)を走査する。尚、1回の走査の直前又は直後には、何れかのレーザ光が反射ミラー11を介して光検出器12に入射され、1回毎の走査の遷移が検出される。
【0049】
また、半導体レーザアレイ21は、図3に示すように、複数のレーザ光源(例えば36つ)21aが2次元配列された構成を有する。但し、半導体レーザアレイ21は、各レーザ光源21aから出力されたレーザ光が感光体ドラム5上の重ならない走査線上にスポットを形成するように、レーザ光源21aの配列が回転多面鏡3の回転平面(いわゆるスキャン方向)に対して所定の角度傾くように設けられている。このようなマルチビーム方式の露光機としては、面発光ROS(Raster Optical Scanner))等を使用することが可能であるが、本発明ではこれに限定されず、副走査方向において複数配列したレーザ光やLED光等の射出光を出力できる露光手段であれば、如何なるものも適用することが可能である。
【0050】
以上のような画像形成装置を用いることで出力されるレーザ光の副走査方向の光量分布と、感光体ドラム5上に形成される副走査方向での電位分布との関係を図4に示す。
【0051】
図4(a)は、半導体レーザアレイ21から出力された複数のレーザ光が間隔(後述におけるスキャンピッチZ)毎に感光体ドラム5上を走査する概念を示している。例えば半導体レーザアレイ21から出力されたレーザ光により走査される副走査方向の範囲に重なり(重複して露光される領域)がある場合、感光体ドラム5上を走査する露光パワーは、図4(b)に示すように、二重に露光された部分とこれ以外の部分とで周期的な不均一性を有するため、感光体ドラム5上には、図4(c)に示すように、不均一な電位が形成(潜像)される。尚、これをステッチングという。
【0052】
以上のような周期的に不均一な電位に対して、網点や万線などの周期性を持った網点パターン(スクリーンパターンともいう:以下、スクリーンパターンという)で形成された画像イメージを潜像させた場合、画素濃度のむら(濃度むら:干渉縞又はモアレともいう)が生じる。この原理を以下に図面を用いて説明する。
【0053】
図5は、周期的に不均一な電位、例えば複数の走査線において露光パワーが強い部分(これを帯域という)に対してスクリーンパターンを潜像することでモアレが生じる現象を説明するための図である。図5に示すように、半導体レーザアレイ21を用いて感光体ドラム5表面に露光を行い画像イメージを潜像すると、スキャン帯の両端に、重なって露光される帯が発生するため、スキャンピッチZ[mm]の周期で帯状にパワーの強弱が生じる。このパワー強弱をステッチングという。このような電位分布に対してスクリーンパターンを描画すると、スクリーンパターンにおける周期性と、露光パワーの違いによる電位分布の周期性との間で干渉が生じ、モアレとなって記録紙上に現れてしまう。
【0054】
すなわち、露光パワーが強い帯域は、主走査方向にスキャンピッチZ[mm]の間隔で生じている。従って、このような露光パワーの分布に対して半導体レーザアレイ21を用いて互いに平行で間隔(スクリーンピッチ)L[mm]のスクリーンパターンを形成すると、露光パワーが強い帯域とスクリーンパターンとの重なる部分(図5の円で示す部分)が他よりも強く露光され、この部分が強く潜像される。その結果、出力した画像イメージに、近傍周囲よりも濃度が高い部分が周期性を持って配列し、これがモアレとなって観察者に視認されてしまう。
【0055】
発生したモアレの方向は、近傍周囲よりも濃度が高い部分の配列のうち最も近いもの同士を結んだ方向となる。したがって、図5に示すように、隣り合う露光パワーが強い帯域と隣り合うスクリーンパターンとがそれぞれ交差した点(図5の円で示す部分)を結んだ方向となる。尚、隣り合うモアレの間隔をモアレピッチPという。
【0056】
ここで、スクリーンパターンの方向(これをスクリーン方向という)と露光パワーの強い帯域の方向(すなわちスキャン方向(主走査方向ともいう))とがなす角度をスクリーン角度θ[rad]とし、また、モアレの方向と露光パワーの強い帯域の方向とがなす角度をモアレ角度θ[rad](−π/2<θ<π/2)として、スキャンピッチZとスクリーンピッチLとスクリーン角度θとの関係、及びこれらから算出されるモアレ角度θとモアレピッチPとを、図6から図8を用いて以下に説明する。但し、スクリーン角度θとモアレ角度θとは、πの周期性を持ち、且つ0を軸として左右対象であるため、それぞれの範囲を−π/2<θ<π/2,−π/2<θ<π/2として考察することができる。尚、スクリーン角度|θ|がπ/2の場合、モアレ角度|θ|はπ/2で且つモアレピッチPはスクリーンピッチL又はスキャンピッチZであるため、この場合の考察を省略している。
【0057】
まず、図6では、スキャンピッチZの周期で副走査方向に露光パワーが強い帯域が繰り返されており、その帯域のうち隣接する2つをそれぞれS1,S2とする。また、その干渉縞を形成するラインのうち隣接する2本をM1,M2とする。
【0058】
ここで、S1がM1,M2とそれぞれ交差する点をA,Bとし、S2がM1,M2とそれぞれ交差する点をC,Dとする。また、点BからS2へ下ろした垂線とS2との交点をEとし、点BからM1へ下ろした垂線とM1との交点をFとすると、スクリーン角度θ=0とした場合、モアレ角度θ及びモアレピッチPは、以下に示す式6,式3のようになる。
【0059】
【数22】
Figure 2005001194
【0060】
【数23】
Figure 2005001194
【0061】
また、上記においてスクリーン角度θを0<|θ|<π/2とした場合、モアレ角度θ及びモアレピッチPは、以下の計算方法に基づいて算出できる。
【0062】
この計算方法では、まず線分DEの長さを求める。線分CE,CDの長さは、スキャンピッチZ,スクリーンピッチL及びスクリーン角度θから、図6に示すように、以下の式7及び式8として求めることができる。
【0063】
【数24】
Figure 2005001194
【0064】
【数25】
Figure 2005001194
【0065】
線分DEは、線分CEと線分CDとの差分であるので、以下の式9となる。
【0066】
【数26】
Figure 2005001194
【0067】
これにより、直角三角形BDEにおける直角を挟む2辺(線分BE,DE)の長さが特定できたため、モアレ角度θ2は以下の式5で求めることができる。
【0068】
【数27】
Figure 2005001194
【0069】
また、モアレ角度θが特定できたため、モアレピッチPは以下の式4のように求めることができる。
【0070】
【数28】
Figure 2005001194
【0071】
また、以上のように求められたスクリーンピッチLとモアレピッチPとの関係、及びスクリーン角度θとモアレピッチPとの関係を、図7及び図8にそれぞれ示す。
【0072】
まず、図7に、スクリーン角度θを固定した場合のスクリーンピッチLとモアレピッチPとの関係を示す。尚、図7では、スクリーン角度θ=15°とし、スキャンピッチZ=0.34[mm](=75[lpi])とした。図7を参照すると明らかなように、スクリーンピッチLが0.34程度、即ちスクリーンピッチLとスキャンピッチZとが略等しいときにモアレピッチPが最も大きな値(=1.3[mm]程度)となっている。このように、スクリーンピッチLとスキャンピッチZとモアレピッチPとは、スクリーンピッチLとスキャンピッチZとが等しくなるにしたがってモアレピッチPが大きくなるという関係にある。
【0073】
また、図8に、スクリーンピッチLを固定した場合のスクリーン角度θとモアレピッチPとの関係を示す。尚、図8では、スクリーンピッチL=0.195[mm]とし、スキャンピッチZ=0.34[mm]とした。図8を参照すると明らかなように、スクリーン角度θが略0(但し、スクリーン角度θの範囲を−π/2<θ<π/2とした)、即ちスクリーン方向とスキャン方向とが略平行なときにモアレピッチPが最も大きな値(但し、スクリーン方向とスキャン方向とが平行な時はモアレピッチPは無限大となる)となっている。このように、スクリーン角度θとスキャンピッチZとモアレピッチPとは、スクリーン方向とスキャン方向とが平行になるにしたがってモアレピッチPが大きくなるという関係にある。
【0074】
しかしながら、複数光源を持つ露光機(半導体レーザアレイ21)を用いた場合、単一光源の露光機を用いた場合に比べ、スキャンピッチZ、換言すれば不均一帯の間隔が大きくなり、発生したモアレのピッチPが大きくなってしまう。
【0075】
例えば、従来の画像形成装置における露光機は、ほとんどが光源を1つ又は2つ備えたものである。この場合、600dpi換算でスキャンピッチZは0.042mm(光源が1つ)又は0.084mm(光源が2つ)となる。これに対し、光源を4つとした場合では、600dpi換算でスキャンピッチが0.169mmとなる。
【0076】
このように、露光機に備えられる光源の数が多いほどスキャンピッチZも大きくなる。さらに、多くの光源を備えた露光機、例えば面発光ROSでは、よりスキャンピッチが大きなものとなる。
【0077】
では次に、モアレピッチPがどの程度の大きさから人間に視認されるかについて以下に説明する。図9は、画像イメージの空間周波数(dpi)と人間の視覚特性との関係を示す視覚伝達関数(VTF:Visual Transfer Function)のグラフである。尚、図9では、画像イメージ(印刷物)を人間の視点から25cm離して見た場合のVTFについて示す。また、図9では、画像イメージの空間周波数(dpi)を横軸、人間の視覚特性における認識強度(どの程度の強さとして人間に認識されるかを示す指数)を縦軸にとっている。
【0078】
図9を参照すると明らかなように、人間の視覚特性では、空間周波数が30dpi程度の空間周波数、即ちモアレピッチP=0.847mm程度の周期性を持ったパターン(以下、周期パターンという)を最も強く感じる。尚、図9では、この際の認識強度を1とする。これに対し、空間周波数が2〜3dpi程度以下(モアレピッチP=10.0mm程度以上)又は130dpi程度以上(モアレピッチP=0.2mm程度以下)の周期パターンでは、認識強度が0.2以下となり、はほとんど認識しないことがわかる。また、一般的な指標として、モアレピッチPが0.5mm未満(空間周波数が50dpi程度以上、認識強度が0.89程度以下)であれば、出力した画像の品質をモアレが目立たない程度の水準で実現することができる。
【0079】
そこで本発明は、以下の実施形態で例示するように、モアレピッチPが例えば0.5mm未満、より好ましくは0.2mm未満となるようにスクリーン角度θやスクリーンピッチLやスキャンピッチZ等のスクリーンパラメータ(これを閾値データともいう)を設定し、これに基づいてスクリーン処理を実行することで、スキャンピッチを広く取った場合でもモアレの発生を抑制できるように構成する。以下、本発明を好適に実施した形態を図面と共に詳細に説明する。
【0080】
〔第1の実施形態〕
まず、本発明の第1の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。本実施形態では、電子写真方式による像形成を行うための画像形成装置100における構成として、図2で示す構成を用いる。
【0081】
このような構成において、上述したように、モアレピッチPが例えば0.5mm未満となるようにスクリーン処理を実行する。これにより、出力した画像の品質をモアレが目立たない程度の水準で実現することができる。そこで本実施形態では、画像処理を行う工程において、モアレピッチPが0.5mm未満となるようなスクリーン(スクリーンパラメータ)を用いてスクリーン処理を行うように構成する。但し、より好ましくはモアレピッチPが例えば0.2mm未満となるように設定する。これにより、以下に示す本実施形態による効果を、より向上させることが可能である。
【0082】
図10は、本実施形態による画像形成装置100における画像処理部40の構成及びこれと接続されたホストコンピュータ(例えばパーソナルコンピュータ等:以下、ホストPCという)30の構成を示すブロック図である。
【0083】
図10に示すように、画像形成装置100は、ホストPC30から入力される入力データ(PDL:Page Description Language)を解釈し、印字データを生成する画像処理部40と、この印字データにしたがって実際に画像イメージを描画するプリンタエンジン50とを有して構成される。
【0084】
画像形成部40は、パラレル/シリアル回線やローカルエリアネットワーク(LAN)等の所定のネットワークを介してホストPC30と接続されている。ホストPC30は、印刷対象のファイルを生成するアプリケーション31と、このファイルに基づいて画像形成装置100に入力する入力データを生成するプリンタドライバ32とを有する。尚、アプリケーション31は、印刷用の文書ファイルや画像ファイル等(以下、単にファイルという)を作成/画像処理できるソフトウェアであれば如何なるものも適用することができる。ここで、ソフトウェアにおいてスクリーン処理を施す機能を有するものが存在するが、本実施形態では、このような機能を使用しないものとして説明する。但し、本発明では、このような場合でも、以下に示すスクリーン処理をアプリケーション31で行うように構成することで、同様の効果を奏することができるものである。また、プリンタドライバ32は、アプリケーション31から入力されたファイルからPDL(Page Description Language)にしたがって印字データを生成し、これを画像処理部40へ出力するものである。
【0085】
ここで、画像処理部40の構成について、より詳細に説明する。図10に示すように、画像処理部40は、PDL解釈部41と,描画部42と,レンダリング部43と,中間調生成部44と,パルス生成部45と,パラメータ格納部46とを有する。
【0086】
PDL解釈部41は、ホストPC30から入力された印字データ(PDL)をコマンド解釈する。描画部42は、PDL解釈部41で解釈されたデータに基づいて画像データを描画するとともに、その描画した画像データに対して色変換(RGB→CMYK)や階調補正等の各種画像処理を行う。尚、描画には、PDLとラスタ(Raster)との中間レベルである中間言語が使用される。
【0087】
レンダリング部43は、描画部42で描画された画像データを完全なラスタ(Raster)画像(プリンタエンジンで出力できるフォーマット)として展開する。中間調生成部44は、後述するような条件(スクリーンパラメータ)に基づき、ラスタ画像に展開された画像データに対してスクリーン処理を施す。この際、中間調生成部44は、パラメータ格納部46からスクリーン処理に使用する各種パラメータ(スクリーンピッチLやスクリーン角度θ等:これをスクリーンパラメータ又は閾値データという)を読み出す。尚、スクリーンパラメータは例えば色成分毎に設定しても良い。
【0088】
パルス生成部45は、スクリーン処理された画像データに応じてパルスデータを生成し、その生成したパルスデータをプリンタエンジン50へ送信する。
【0089】
尚、パラメータ格納部46は、例えばROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等の揮発性又は不揮発性メモリで構成されており、中間調生成部44がスクリーン処理を行う際に用いるスクリーンパラメータを格納する。本実施形態では、中間調生成部44によるスクリーン処理の結果、スクリーンピッチLやスクリーン角度θとスキャンピッチZとの関係から発生するモアレピッチPが所定の条件(本実施形態では0.5mm未満又は0.2mm未満)を満足するようなスクリーンパラメータを、予めパラメータ格納部46に設定しておく。
【0090】
ここで、モアレピッチPが所定の条件(本実施形態では0.5mm未満又は0.2mm未満)を満足するためのスクリーン角度θ及びスクリーンピッチLとスキャンピッチZとの関係を以下に説明する。
【0091】
スクリーン角度θが0である場合、上記した式6及び式3から、モアレピッチPが0.5[mm]未満となる条件は、以下の式1で示される。但し、この場合では、モアレ角度θは0となる。
【0092】
【数29】
Figure 2005001194
【0093】
また、スクリーン角度θが0<|θ|<2/πである場合、上記した式5及び式4から、モアレピッチPが0.5[mm]未満となる条件は、以下の式2で示される。
【0094】
【数30】
Figure 2005001194
【0095】
したがって、本実施形態では、以上のようなスクリーン角度θ及びスクリーンピッチLとスキャンピッチZとの関係から導き出せるスクリーンピッチLやスクリーン角度θ等の値をスクリーンパラメータとしてパラメータ格納部46に格納しておき、これに基づいて中間調生成部44がスクリーン処理を行う。尚、後述のように、スクリーン処理を色成分毎に行う場合等では、上記のスクリーンパラメータは色成分毎パラメータ格納部46に格納しておくと良い。また、スクリーン角度θが固定(色成分毎であってもよい)である場合、スクリーンパラメータをスクリーンピッチLに関する値のみとすることもできる。
【0096】
【数31】
Figure 2005001194
【0097】
【数32】
Figure 2005001194
【0098】
以上のように構成することで、モアレピッチPが人間の目の視覚感度の弱い周期に現れるため、出力した画像の品質をモアレが目立たない程度の水準で実現することができる。
【0099】
次に、以上のように設定されたスクリーンパラメータを用いてスクリーン処理する際の中間調生成部44の動作について、以下に図面を用いて詳細に説明する。
【0100】
図11は、中間調生成部44の動作を示すフローチャートである。本動作において、中間調生成部44は、まず、レンダリング部43からラスタ画像に展開された画像データを入力すると(ステップS101)、パラメータ格納部46からスクリーンパラメータを読み出し(ステップS102)、このスクリーンパラメータに基づいてスクリーン処理を実行し(ステップS103)、処理後の画像データをパルス生成部45へ出力して(ステップS104)、処理を終了する。
【0101】
尚、本実施形態は、上述でも触れたように、カラープリンタなどの多色(色成分CMYK等)による画像形成処理が可能な画像形成装置に適用することも可能である。このように画像形成装置がカラー出力可能である場合、スクリーンパラメータは色成分毎に、上記した式10及び式11に基づいて設定される。また、中間調生成部44は、色成分毎にスクリーンパラメータをパラメータ格納部46から読み出し、それぞれの色成分に対して上記した式1及び式2の条件を満足するようなスクリーンパラメータに基づいてスクリーン処理を行う。尚、黄色(Yellow)はモアレの視認性が低いため、本実施形態によるスクリーンパラメータの変更をYellowに対して行わないように構成してもよい。
【0102】
以上説明したように、本実施形態によれば、モアレピッチP<0.5mmとなるようなスクリーン角度θやスクリーンピッチLやスキャンピッチZ等のスクリーンパラメータを設定を用いてスクリーン処理を実行するため、モアレに対する視認性を低下させ、高品質な画像を生成することが可能となる。
【0103】
また、上述した各構成は、例えばプログラムにより作成されており、これが所定の記憶装置から読み出されてCPU(中央演算処理装置)等の演算部で実行されることで実現されるものである。従って、本発明による上記した各手段(ブロック)を実現するプログラムは、画像を紙などの記録媒体に出力する手段を有する画像形成装置に組み込むことも、一般的なパーソナルコンピュータに組み込むことも可能である。なお、一般的なパーソナルコンピュータに組み込む際は、画像処理を目的としたアプリケーションの一機能として組み込むことも可能である。
【0104】
さらに、上記のプログラムは、光記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、または半導体等の記録媒体に記録され、上記の記録媒体からロードされるようにしてもよいし、所定のネットワークを介してロードされるようにしてもよい。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。上記した第1の実施形態では、スクリーンパラメータを固定としていたが、これに対し本実施形態では、発生するモアレのピッチ(モアレピッチPに基づいて、使用するスクリーンパラメータを変更するように構成する。尚、以下の説明では、特記しない限り、第1の実施形態と同様の構成を用いるものとする。
【0105】
本実施形態では、電子写真方式による像形成を行うための画像形成装置100における構成として、図2で示す構成を用いる。このような構成において、上述したように、モアレピッチPが例えば0.5mm未満となるようなスクリーンパラメータを用いることで、出力した画像の品質をモアレが目立たない程度の水準で実現することができる。そこで本実施形態では、画像処理を行う工程において、発生するモアレのピッチPを計算し、これが所定の条件、例えば0.5mm未満となるようにスクリーンパラメータを切り替える。但し、より好ましくはモアレピッチPが例えば0.2mm未満となるようにスクリーンパラメータを切り替える。これにより、以下に示す本実施形態による効果を、より向上させることが可能である。
【0106】
本実施形態による画像処理装置100における画像処理部40の構成及びこれと接続されたホストコンピュータ(例えばパーソナルコンピュータ等:以下、ホストPCという)30の構成を図12に示す。図12に示すように、本実施形態による画像処理部40は、第1の実施形態による画像処理部40と同様な構成において、パラメータ格納部46に基準データ66が格納され、且つ中間調生成部64が後述のような動作を実行する。基準データとは、モアレピッチPが上述したような条件(本実施形態では0.5mm未満又は0.2mm未満)を満足するようにスクリーン処理時のスクリーンパラメータを切り換えることを判断するためのデータである。即ち、本実施形態では、中間調生成部64が、スクリーンピッチLやスクリーン角度θとスキャンピッチZとの関係から求められるモアレのピッチPが所定の条件(本実施形態では0.5mm未満又は0.2mm未満)を満足するように、スクリーン処理で用いるスクリーンパラメータを変更する。
【0107】
そこで本実施形態では、以上の式10及び式11に示す関係式又はこれに基づくスクリーンピッチLやスクリーン角度θ等の値を、パラメータ格納部46に基準データ66として格納しておき、これとの比較に基づいて中間調生成部64がスクリーン処理を行う際のスクリーンパラメータを決定する。尚、後述のように、スクリーン処理を色成分毎に行う場合や、スキャンピッチZを切り替えることが可能な場合では、上記のスクリーンパラメータは色成分毎及び/又はスキャンピッチZ毎に、パラメータ格納部46に格納される。また、スクリーン角度θが固定(色成分毎であってもよい)である場合、スクリーンパラメータ及び基準データをスクリーンピッチLに関する値のみとすることもできる。
【0108】
以上のように構成することで、例えばスキャンピッチZが変更された場合でも、モアレピッチPが人間の目の視覚感度の弱い周期に現れるように構成することができるため、出力した画像の品質をモアレが目立たない程度の水準で実現することができる。尚、他の構成は、第1の実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0109】
次に、以上のような、スクリーン処理時にスクリーンパラメータを変更しつつ、スクリーン処理を実行する中間調生成部64の動作について、以下に図面を用いて詳細に説明する。
【0110】
図13は、中間調生成部64の動作を示すフローチャートである。本動作において、中間調生成部64は、まず、レンダリング部43からラスタ画像に展開された画像データを入力すると(ステップS201)、パラメータ格納部46から現在設定されているスクリーンパラメータと基準データ66とを読み出し(ステップS202)、基準データ66に基づいて現在設定されているスクリーンパラメータで発生するモアレピッチPが上記した所定の条件(本実施形態では0.5mm未満又は0.2mm未満)を満足するか否かを判定する(ステップS203)。この判定の結果、発生するモアレのピッチPが所定の条件を満足しない場合(ステップS204のNo)、中間調生成部64は、基準データ66に基づいて、発生するモアレのピッチPが所定の条件を満足するようにスクリーンパラメータを変更する(ステップS205)。この処理としては、例えばスクリーンピッチLを狭く(又は広く)したり、スクリーン角度θを変えたりすることが挙げられる。
【0111】
このように、スクリーンパラメータを変更後、中間調生成部64は、変更したスクリーンパラメータに基づいてスクリーン処理を実行し(ステップS206)、処理後の画像データをパルス生成部45へ出力して(ステップS207)、処理を終了する。
【0112】
また、ステップS203の判定の結果、発生するモアレのピッチPが所定の条件を満足する場合(ステップS204のYes)、中間調生成部64は、そのままのスクリーンパラメータに基づいてスクリーン処理を実行し(ステップS206)、処理後の画像データをパルス生成部45へ出力して(ステップS207)、処理を終了する。
【0113】
尚、本実施形態は、上述でも触れたように、カラープリンタなどの多色(色成分CMYK等)による画像形成処理が可能な画像形成装置に適用することも可能である。このように画像形成装置がカラー出力可能である場合、基準データ66は色成分毎に、上記した式10及び式11に基づいて設定される。また、中間調生成部64は、色成分毎にスクリーンパラメータ及び基準データ66を読み出し、それぞれの色成分に対して上記した式1及び式2の条件を満足するようにスクリーン処理を行う。尚、黄色(Yellow)はモアレの視認性が低いため、本実施形態によるスクリーンパラメータの変更をYellowに対して行わないように構成してもよい。
【0114】
以上説明したように、本実施形態によれば、モアレピッチP<0.5mmとなるようにスクリーン角度θやスクリーンピッチL等のスクリーンパラメータを変更することが可能となるため、モアレに対する視認性を低下させ、高品質な画像を生成することが可能となる。
【0115】
〔第3の実施形態〕
また、画像形成装置によっては、動作モードを切り替えることでスキャンピッチZを切り替えられるものが存在する。例えば、感光体ドラム5上の同一の走査線を一度だけ露光する動作モード(図4に示すスキャンがこれである)と、これを二重に露光する動作モード(これを図14に示す)とを切り替える機能を有する画像形成装置等である。以下では、このような画像形成装置に対して本発明を適用した場合を第3の実施形態として図面を用いて詳細に説明する。尚、以下の説明では、特記しない限り、第1又は第2の実施形態と同様の構成を用いるものとする。
【0116】
上記のように動作モードを切り替えられる画像形成装置では、例えば二重に露光する場合、図14(a)に示すように、一度だけ露光する動作モード(これのスキャンピッチをZとする:図4参照)の例えば半分だけ(Z/2)、走査位置をずらすように構成されている。従って、この場合における各レーザ光源21aの露光パワーの差(図14(b)参照)により生じた感光体ドラム5上の電位の変化は、図14(c)に示すように、スキャンピッチZ/2の周期で現れる。
【0117】
従って本実施形態では、第1又は第2の実施形態において、スキャンピッチZを半分の値(Z/2)として構成する。これにより、第1又は第2の実施形態と同様に、モアレピッチP<0.5mmとなるようにスクリーン角度θやスクリーンピッチLやスキャンピッチZ/2等のスクリーンパラメータを設定し、これに基づいてスクリーン処理を実行することが可能となり、モアレに対する視認性を低下させ、高品質な画像を生成することが可能となる。尚、例えばスキャンピッチZの1/3だけ走査位置をずらすように構成した場合(三重に露光する場合)等、多重(N重)に露光を行う場合でも、上記と同様に、走査位置をずらした長さをスキャンピッチZとして構成することで、同様に効果を奏することが可能である。
【0118】
また、本実施形態における中間調生成部64の動作は、図15に示すように、まず、レンダリング部43からラスタ画像に展開された画像データを入力すると(ステップS201)、設定された動作モードを取得し(ステップS201a)、その後、パラメータ格納部46から現在設定されているスクリーンパラメータと基準データ66とを読み出す(ステップS202)。また、以降の動作は、図13に示すものと同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0119】
〔第3第4の実施形態〕
また、上記した中間調生成部44,64の機能は、画像形成装置100における画像処理部40に限らず、例えばホストPC30におけるアプリケーション31に組み込むことも、プリンタドライバ32に組み込むことも可能である。すなわち、例えばアプリケーション31にスクリーン処理を施す構成が組み込まれている場合、これが図11,図13又は図15に示すフローチャートに従って動作することで、モアレピッチP<0.5となるようにスクリーン角度θやスクリーンピッチLやスキャンピッチZ等のスクリーンパラメータを設定し、これに基づいてスクリーン処理を実行することが可能となり、モアレに対する視認性を低下させ、高品質な画像を生成することが可能となる。
【0120】
このような構成は、図10又は図12に示す画像処理部40における中間調生成部44,64の機能とパラメータ格納部46の機能とをアプリケーション31に組み込むことで実現できる。尚、他の構成は、第1から第3の実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0121】
〔他の実施形態〕
【0122】
尚、上記の実施形態は本発明の好適な実施の一例であり、本発明の実施形態は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
【0123】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、スキャンピッチを広く取った場合でもモアレの発生を抑制できる画像処理装置、それを有する画像形成装置、画像処理方法、そのプログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電子写真方式の画像形成装置において露光による像形成を行う部位を示す図である。
【図2】本発明の基本構成による電子写真方式の画像形成装置における露光による像形成を行う部位を示す図である。
【図3】図2に示す画像形成装置における半導体レーザアレイ21の構成例を示す図である。
【図4】図2に示す画像形成装置を用いることで出力されるレーザ光の副走査方向の光量分布と、感光体ドラム5上に形成される副走査方向での電位分布との関係を示す図である。
【図5】周期的に不均一な電位に対して網点や万線などの周期性を持ったスクリーンパターンで形成された画像イメージを潜像させた場合にモアレが生じる原理を説明するための図である(1)。
【図6】周期的に不均一な電位に対して網点や万線などの周期性を持ったスクリーンパターンで形成された画像イメージを潜像させた場合にモアレが生じる原理を説明するための図である(2)。
【図7】本発明の基本構成におけるスクリーンピッチLとモアレピッチPとの関係を示すグラフである。
【図8】本発明の基本構成におけるスクリーン角度θとモアレピッチPとの関係を示すグラフである。
【図9】画像イメージの空間周波数(dpi)と人間の視覚特性との関係を示す視覚伝達関数(VTF)のグラフである。
【図10】本発明の第1の実施形態による画像形成装置100及びホストPC30の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第1の実施形態による中間調生成部44の動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施形態による画像形成装置100及びホストPC30の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第2の実施形態による中間調生成部64の動作を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第3の実施形態における感光体ドラム5上の同一の走査線を二重に露光する動作モードを説明するための図である。
【図15】本発明の第3の実施形態による中間調生成部64の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 コリメータレンズ 3 回転多面鏡
4 走査レンズ 5 感光体ドラム
6 スポット 7 シリンドリカルレンズ
8 トロイダルレンズ 11 反射ミラー
12 光検出器 21 半導体レーザアレイ
29 走査線群 30 ホストPC
31 アプリケーション 32 プリンタドライバ
40 画像処理部 41 PDL解釈部
42 描画部 43 レンダリング部
44 中間調生成部 45 パルス生成部
46 パラメータ格納部 50 プリンタエンジン
46、66 基準データ
L スクリーンピッチ P モアレピッチ
Z スキャンピッチ θ スクリーン角度
θ モアレ角度

Claims (16)

  1. 画像データをスクリーン処理するスクリーン処理手段を有する画像処理装置であって、
    前記スクリーン処理手段は、前記画像データを複数の光源を有する露光手段から出力された射出光を用いて像担持体表面を走査する画像形成装置で出力した場合、前記画像データの印刷物に生じるモアレのピッチが0.5mm未満となるようなスクリーンパラメータを用いて前記スクリーン処理を実行することを特徴とする画像処理装置。
  2. 同一の前記光源から出力される射出光で走査される複数の走査線の副走査方向におけるピッチをZ[mm]とすると、
    前記スクリーン処理手段は、前記ピッチZが0.169mmより大きい場合、前記画像形成装置で出力した前記画像データの印刷物に生じるモアレのピッチが0.5mm未満となるようなスクリーンパラメータを用いて前記スクリーン処理を実行することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 同一の前記光源から出力される射出光で走査される複数の走査線の副走査方向におけるピッチをZ[mm]とし、前記スクリーン処理で使用するスクリーンパターンのピッチをL[mm]とし、前記スクリーンパターンと前記走査線とが成す角度をθ[rad]とすると、
    前記スクリーン処理手段は、前記角度θが0である場合、以下の式1を満足するようなスクリーンパラメータを用いて前記スクリーン処理を実行することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
    Figure 2005001194
  4. 同一の前記光源から出力される射出光で走査される複数の走査線の副走査方向におけるピッチをZ[mm]とし、前記スクリーン処理で使用するスクリーンパターンのピッチをL[mm]とし、前記スクリーンパターンと前記走査線とが成す角度をθ[rad]とし、前記モアレと前記走査線とが成す角度をθ[rad]とすると、
    前記スクリーン処理手段は、前記角度θが0<θ<π/2である場合、以下の式2を満足するようなスクリーンパラメータを用いて前記スクリーン処理を実行することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
    Figure 2005001194
  5. 前記スクリーン処理手段は、複数の色成分における少なくとも1つに対するスクリーン処理で前記スクリーンパラメータを用いることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記スクリーン処理手段は、同一の前記光源から出力される射出光で走査される複数の走査線の副走査方向におけるピッチに基づいて、前記スクリーン処理で使用するスクリーンパラメータを変更することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 請求項1から6の何れか1項に記載の前記画像処理装置と、前記画像処理装置から出力された前記画像データを描画するためのパルスデータに基づいて前記印刷物を出力するプリンタエンジンとを有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 画像データをスクリーン処理する第1のステップを有する画像処理方法であって、
    前記第1のステップは、前記画像データを複数の光源を有する露光手段から出力された射出光を用いて像担持体表面を走査する画像形成装置で出力した場合、前記画像データの印刷物に生じるモアレのピッチが0.5mm未満となるようなスクリーンパラメータを用いて前記スクリーン処理を実行することを特徴とする画像処理方法。
  9. 同一の前記光源から出力される射出光で走査される複数の走査線の副走査方向におけるピッチをZ[mm]とし、前記スクリーン処理で使用するスクリーンパターンのピッチをL[mm]とし、前記スクリーンパターンと前記走査線とが成す角度をθ[rad]とし、前記モアレと前記走査線とが成す角度をθ[rad]とすると、
    前記第1のステップは、前記角度θが0である場合、以下の式1を満足するようなスクリーンパラメータを用いて前記スクリーン処理を実行し、また、前記角度θが0<θ<π/2である場合、以下の式2を満足するようなスクリーンパラメータを用いて前記スクリーン処理を実行することを特徴とする請求項8記載の画像処理方法。
    Figure 2005001194
    Figure 2005001194
  10. 前記第1のステップは、複数の色成分における少なくとも1つに対するスクリーン処理で前記スクリーンパラメータを用いることを特徴とする請求項8記載の画像処理方法。
  11. 前記第1のステップは、前記Zが0.169mmより大きい場合、前記モアレのピッチが0.5mm未満となるように、前記スクリーン処理で使用するスクリーンパラメータを変更することを特徴とする請求項8記載の画像処理方法。
  12. 画像データをスクリーン処理するコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
    前記画像データを複数の光源を有する露光手段から出力された射出光を用いて像担持体表面を走査する画像形成装置で出力した場合、前記画像データの印刷物に生じるモアレのピッチが0.5mm未満となるようなスクリーンパラメータを用いて前記スクリーン処理を実行する第1の処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
  13. 同一の前記光源から出力される射出光で走査される複数の走査線の副走査方向におけるピッチをZ[mm]とし、前記スクリーン処理で使用するスクリーンパターンのピッチをL[mm]とし、前記スクリーンパターンと前記走査線とが成す角度をθ[rad]とし、前記モアレと前記走査線とが成す角度をθ[rad]とすると、
    前記第1の処理は、前記角度θが0である場合、以下の式1を満足するようなスクリーンパラメータを用いて前記スクリーン処理を実行し、また、前記角度θが0<θ<π/2である場合、以下の式2を満足するようなスクリーンパラメータを用いて前記スクリーン処理を実行することを特徴とする請求項12記載のプログラム。
    Figure 2005001194
    Figure 2005001194
  14. 前記第1の処理は、複数の色成分における少なくとも1つに対するスクリーン処理で前記スクリーンパラメータを用いることを特徴とする請求項12記載のプログラム。
  15. 前記第1の処理は、前記Zが0.169mmより大きい場合、前記モアレのピッチが0.5mm未満となるように、前記スクリーン処理で使用するスクリーンパラメータを変更することを特徴とする請求項12記載のプログラム。
  16. 請求項12から15の何れか1項に記載の前記プログラムを記録した記録媒体。
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