JP2004537521A - メラニン濃縮ホルモン類似体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、メラニン濃縮ホルモン2型受容体(MCH−2R)に対して活性なトランケートされたMCH類似体及びそのような類似体の使用を特徴とする。ここで述べるトランケートされたMCH類似体は、MCH−2R及びMCH−1Rに対して活性なもの、及びMCH−2Rに対して選択的に活性なものを包含する。MCH−2R類似体は、研究ツールとして使用すること及び治療に使用することを含めて、様々な異なる用途を有する。

Description

【技術分野】
【0001】
【背景技術】
【0002】
本出願の中で引用する参考文献は、特許請求する本発明の先行技術とは認められない。
【0003】
視床下部に存在する神経ペプチドは、体重の調節を仲介する上で重要な役割を果たす(Flierら、1998、Cell,92、437−440。)。メラニン濃縮ホルモン(MCH)は、同様に神経ペプチドNEI及びNGEをコードする、視床下部内のより大きなプレ−プロホルモン前駆体の一部として合成される環状19アミノ酸神経ペプチドである(Nahonら、1990、Mol.Endocrinol.4、632−637。)。MCHはサケの下垂体において最初に特定された。魚においてMCHはメラニンの凝集に影響を及ぼし、それ故皮膚の色素沈着に影響する。マス及びウナギでは、MCHはストレス誘導性又はCRF刺激性ACTH放出にも関与することが示された(Kawauchiら、1983、Nature 305、321−323。)。
【0004】
ヒトでは、MCHをコードする2つの遺伝子が脳内で発現されることが特定された(Bretonら、1993、Mol.Brain Res.18、297−310。)。哺乳類においては、MCHは主として、外側視床下部及び不確帯の核周体を含む、食物摂取の制御に関わる視床下部の神経細胞体に局在する(Kniggeら、1996、Peptides 17、1063−1073。)。
【0005】
薬理的及び遺伝的データは、MCHの主要作用機構は栄養補給を促進すること(食欲促進、orexigenic)であると示唆している。MCH mRNAは、絶食マウス及びラット、ob/obマウス及び神経ペプチドY(NPY)に関する遺伝子を標的破壊したマウスでは上方調節される(Quら、1996、Nature 380、243−247、Ericksonら、1996、Nature 381、415−418。)。MCHの中枢注入(ICV)は食物摂取を刺激し、MCHは、αメラニン細胞刺激ホルモン(αMSH)で見られる摂食低下作用に拮抗する(Quら、1996、Nature 380、243−247。)。MCH欠損マウスはやせて、摂食低下性であり、高い代謝率を有する(Shimadaら、1998、Nature 396、670−673。)。
【0006】
視床下部−下垂体−軸への作用が報告されていることから、MCHの作用は食物摂取の調節に限定されない(Nahon,1994、Critical Rev.in Neurobiol.8、221−262。)。MCHは、哺乳類においてストレスが誘発するACTHの放出を調節することができる(Nahon,1994、Critical Rev.in Neurobiol.8、221−262。)。
【0007】
いくつかの参考文献が、MCHに結合することが示唆されている受容体(「MCH−1R」)を記述している(Chambersら、1999、Nature 400、261−265、Saitoら、1999、Nature 400、265−269、Bachnerら、1999、FEBS Letters 457:522−524、Shimomuraら、1999、Biochemical and Biophysical Research Communications 261、622−626。)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、メラニン濃縮ホルモン2型受容体(「MCH−2R」)に対して活性なトランケートされたMCH類似体を特徴とする。トランケート型MCH類似体は、MCH−2R及びMCH−1Rに対して活性な化合物、及びMCH−2Rに対して選択的に活性な化合物を包含する。トランケート型MCH類似体は、研究ツールとしての使用及び治療での使用を含めて、様々な用途を備える。
【課題を解決するための手段】
【0009】
MCH−2Rに選択的なトランケート型MCH類似体は、MCH−1RよりもMCH−2Rに対してより大きな作用を及ぼす。MCH−1R及びMCH−2Rに対してMCHの作用は、受容体の結合と受容体の活性化を含む。MCH−2Rに対して選択的に活性なトランケートされた類似体は、MCH−2Rに対して高い結合、高い活性、又は高い結合と高い活性の両方を有しうる。好ましくは、MCH−2RとMCH−1Rに対して活性レベルの差は少なくとも約2倍又は少なくとも3倍である。
【0010】
受容体の活性化又はMCH−2Rを活性化する能力は、該類似体が、少なくともインビトロ条件下でヒト、フェレット、イヌ又はアカゲザルMCH−2Rの少なくとも1つに関してMCH−2R機能的活性を生じさせうることを示唆する。MCH−2Rのインビトロでの機能的活性を測定するための手法は、Gタンパク質活性を測定することを包含する。インビトロで機能的に活性なMCH類似体はインビボでも何らかの活性を持つことが期待される。
【0011】
トランケートされたMCH類似体は、次の構造:
【0012】
【化1】
Figure 2004537521
[式中、Xは、存在する場合には、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸又はグルタミン酸、若しくはその誘導体である、任意に存在するアミノ酸であり;
は、存在する場合には、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸又はグルタミン酸、若しくはその誘導体である、任意に存在するアミノ酸であり;
は、存在する場合には、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸又はグルタミン酸、若しくはその誘導体である、任意に存在するアミノ酸であり;
は、存在する場合には、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸又はグルタミン酸、若しくはその誘導体である、任意に存在するアミノ酸であり;
は、存在する場合には、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸又はグルタミン酸、若しくはその誘導体である、任意に存在するアミノ酸であり;
は、存在する場合には、アルギニン又はデス−アミノ−アルギニンである、任意に存在するアミノ酸であり;
は、システインであり;
は、メチオニン、アラニン又はノルロイシンであり;
は、ロイシン又はアラニンであり;
10は、グリシン、アラニン、ロイシン、ノルロイシン、セリン、サルコシン、イソ酪酸、γ−アミノ酪酸、D−ロイシン、D−アラニン、D−ノルロイシン、D−アスパラギン、D−セリン、β−アラニン、フェニルグリシン、2−シクロヘキシル−アラニン又はD−フェニルアラニンであり;
11は、アルギニン、アラニン、N−メチル−アルギニン、ホモアルギニン、シトルリン、ノルロイシン又はニトロアルギニンであり;
12は、バリン又はアラニンであり;
13は、フェニルアラニン、チロシン、D−(p−ベンゾイルフェニルアラニン)、(1’)−及び(2’)−ナフチルアラニン、シクロヘキシルアラニン、又は各々の置換基がO−アルキル、アルキル、OH、NO、NH、F、I及びBrから成る群より独立して選択される一及び多置換フェニルアラニンであり;
14は、アルギニンであり;
15は、アラニン、プロリン又はサルコシンであり;
16は、システイン又はD−システインであり;
17は、存在する場合には、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸又はグルタミン酸、若しくはその誘導体である、任意に存在するアミノ酸であり;
は、存在する場合には、N−末端アミノ基に共有結合している、任意に存在する保護基であり;
は、存在する場合には、C−末端カルボキシ基に共有結合している、任意に存在する保護基である]
を有する化合物であるか、又は前記ペプチドの標識誘導体であるか、又は前記ペプチド若しくは前記標識誘導体の医薬適合性の塩である。
【0013】
特に異なる記載がない限り、キラル中心を有するアミノ酸はL−鏡像異性体の中で提供される。「その誘導体」との言及は対応するD−アミノ酸、N−アルキル−アミノ酸、β−アミノ酸、及びω−アミノ酸を指す。
【0014】
MCH−2Rに対して選択的に活性なトランケート型MCH類似体は、例えばX、X、X10又はX11を修飾することによって作製することができる。選択的MCH−2R活性を提供する修飾の例は、次の1又はそれ以上を包含する:Xがデス−アミノ−アルギニンである;Xがアラニンである;X10が、イソ酪酸、D−アラニン、D−ロイシン、D−アスパラギン、D−ノルロイシン、D−セリン、β−アラニン、フェニルグリシン、2−シクロヘキシル−アラニン又はD−フェニルアラニンである;及びX11が、アラニン、ニトロアルギニン、シトルリン、ノルロイシン又はホモアルギニンである。
【0015】
本発明の第一の局面は、X、X、X10又はX11の少なくとも1つは、:Xがデス−アミノ−アルギニンである;Xがアラニンである;X10が、イソ酪酸、D−アラニン、D−ロイシン、D−アスパラギン、D−ノルロイシン、D−セリン、β−アラニン、フェニルグリシン、2−シクロヘキシル−アラニン又はD−フェニルアラニンである;及びX11が、アラニン、ニトロアルギニン、シトルリン、ノルロイシン又はホモアルギニンである
からなる群より選択されるトランケート型MCH類似体を述べる。
【0016】
本発明のもう1つの局面は、MCH−2Rに結合することができる化合物をスクリーニングする方法を述べる。この方法は、化合物が、トランケート型MCH類似体のMCH−2Rへの結合に影響を及ぼす能力を測定することを含む。
【0017】
本発明のもう1つの局面は、MCH−2R拮抗物質をスクリーニングする方法を述べる。この方法は、組換えによって生産したMCH−2R受容体を、MCH−2Rを活性化するMCH−2R類似体で活性化すること、及び化合物がMCH−2R活性を阻害する能力を測定することを含む。
【0018】
本発明のもう1つの局面は、MCH−2Rを選択的に活性化し、MCH−2R活性への被験化合物の作用を測定する方法を述べる。この方法は、a)MCH−2R又はその機能性誘導体を、MCH−2Rを選択的に活性化させる化合物及び被験化合物と接触させる段階、および及びb)MCH−2R活性を測定する段階を含む。
【0019】
本発明のもう1つの局面は、被験者において体重を増加させるための方法を述べる。この方法は、体重増加を生じさせるためにMCH−2Rを活性化するトランケートされたMCH類似体の有効量を被験者に投与する段階を含む。
【0020】
本発明のもう1つの局面は、被験者において食欲を増進させるための方法を述べる。この方法は、食欲増進を生じさせるためにMCH−2Rを活性化するトランケートされたMCH類似体の有効量を被験者に投与する段階を含む。
【0021】
本発明のもう1つの局面は、化合物が被験者において体重又は食欲を低下させる能力を測定するための方法を述べる。この方法は、体重又は食欲増加を生じさせるトランケートされたMCH類似体の有効量を被験者に投与すること及び化合物の体重又は食欲への作用を測定することを含む。
【0022】
本発明の他の特徴及び利点は、種々の実施例を含めてここで提供するさらなる説明から明らかである。提供する実施例は、本発明を実施する上で有用な種々の成分及び方法を例示するものである。それらの実施例は特許請求される本発明を限定しない。本開示に基づき、当業者は、本発明を実施するために有用な他の成分及び方法を特定し、使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
ここで述べるMCH類似体は約10個から約17個のアミノ酸又はアミノ酸誘導体を含み、MCH−2Rに対して活性である。本出願を手引きとして用いて、有意のMCH−2R受容体活性を有する、及び一部の場合には天然に生じる哺乳類MCHに等しい又はそれより良好な活性を有するMCH類似体を生産することができる。より小さなサイズのトランケート型MCH類似体は、合成の容易さ及び/又は生理的緩衝液への高い溶解度のような、完全長MCHを上回る利点を提供する。
【0024】
MCH−2Rに対する有意の活性は、ヒトMCHを使用して得られる活性と比較して少なくとも約50%、少なくとも約75%、又は少なくとも約100%の活性である。MCH−2R活性は、下記で提供される実施例の中で述べるような、Gタンパク質活性を測定する手法を用いて検定することができる。
【0025】
トランケート型MCH類似体の用途は、研究ツール及び治療適用を包含する。研究ツールとしての適用は一般に、トランケート型MCH類似体とMCH−2Rの使用を含む。MCH−2Rは、哺乳類被験者、全細胞及び膜フラグメントのような様々な環境に存在しうる。トランケート型MCH類似体の研究ツール適用の例は、MCH−2Rに対して活性な化合物をスクリーニングすること、MCH−2Rが標本又は試料中に存在するかどうかを判定すること、MCH及びMCH−2R活性の役割又は作用を検討すること、及びMCH拮抗物質の役割又は作用を検討することを包含する。
【0026】
MCH−2Rに対して選択的に活性なトランケート型MCH類似体は、選択活性に関連する付加的な用途を有する。付加的な用途の例は、MCH−1RとMCH−2Rの相違を探索するため及びMCH−1RとMCH−2Rの存在を識別するために使用することを包含する。
【0027】
トランケート型MCH類似体は、MCH作用物質とMCH拮抗物質の両方をスクリーニングするために使用できる。MCH作用物質についてのスクリーニングは、例えば、トランケート型MCH類似体を被験化合物との競合実験において使用することによって実施できる。MCH拮抗物質についてのスクリーニングは、例えば、MCH−2R活性を生じさせるためにトランケート型MCH類似体を使用し、その後被験化合物がそのような活性を変化させる能力を測定することによって実施できる。
【0028】
トランケート型MCH類似体の治療適用は、MCH−2Rを有する被験者への投与を含む。MCH−2Rを有する被験者は、ヒト、イヌ、フェレット及びアカゲザルを含む。
【0029】
被験者の言及は、必ずしも疾患又は障害の存在を示唆しない。被験者の語は、例えば、疾患又は障害を緩和するのを助けるために治療されるヒト、及び疾患又は障害の発症を遅延させる又は防ぐために予防的に治療されるヒトを包含する。
【0030】
MCH作用物質は、被験者において有益な作用を達成するために使用できる。例えば、MCH作用物質は、体重増加、体重の維持及び/又は食欲増進を促進するために使用できる。そのような作用は、体重減少を伴う、疾患又は障害を有する患者又は治療を受けている患者のために特に有用である。体重減少を伴う疾患又は障害の例は、食欲不振、AIDS、るいそう、悪液質、及び高齢脆弱(frail elderly)を包含する。体重減少を伴う治療の例は、化学療法、放射線療法、及び透析を包含する。
【0031】
MCH拮抗物質も、患者において有益な作用を実現するために使用できる。例えば、MCH拮抗物質は、体重減少、食欲低下、体重維持、癌(例えば結腸癌、乳癌)の治療、疼痛軽減、ストレスの軽減及び/又は性機能障害の治療を促進するために使用できる。
【0032】
(トランケートされたMCH−2R活性類似体)
トランケートされたMCH−2R活性類似体は、次の構造:
【0033】
【化2】
Figure 2004537521
[式中、Xは、存在する場合には、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸又はグルタミン酸、若しくはその誘導体である、任意に存在するアミノ酸であり;好ましくは、存在する場合にはXは、アスパラギン酸又はグルタミン酸であり;より好ましくは、存在する場合にはXはアスパラギン酸であり;及びより好ましくは、Xは存在せず;
は、存在する場合には、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸又はグルタミン酸、若しくはその誘導体である、任意に存在するアミノ酸であり;好ましくは、存在する場合にはXは、フェニルアラニン又はチロシンであり;より好ましくは、存在する場合にはXはフェニルアラニンであり;及びより好ましくは、Xは存在せず;
は、存在する場合には、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸又はグルタミン酸、若しくはその誘導体である、任意に存在するアミノ酸であり;好ましくは、存在する場合にはXは、アスパラギン酸又はグルタミン酸であり;より好ましくは、存在する場合にはXはアスパラギン酸であり;及びより好ましくは、Xは存在せず;
は、存在する場合には、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸又はグルタミン酸、若しくはその誘導体である、任意に存在するアミノ酸であり;好ましくは、存在する場合にはXは、メチオニン、ロイシン、イソロイシン、バリン又はアラニンであり;より好ましくは、存在する場合にはXはメチオニンであり;及びより好ましくは、Xは存在せず;
は、存在する場合には、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸又はグルタミン酸、若しくはその誘導体である、任意に存在するアミノ酸であり;好ましくは、存在する場合にはXは、ロイシン、メチオニン、イソロイシン、バリン又はアラニンであり;より好ましくは、存在する場合にはXはロイシンであり;及びより好ましくは、Xは存在せず;
は、存在する場合には、アルギニン又はデス−アミノ−アルギニンである、任意に存在するアミノ酸であり;好ましくは、Xはアルギニンであり;
は、システインであり;
は、メチオニン、アラニン又はノルロイシンであり;好ましくは、Xはメチオニンであり;
は、ロイシン又はアラニンであり;好ましくは、Xはアラニンであり;
10は、グリシン、アラニン、ロイシン、ノルロイシン、セリン、サルコシン、イソ酪酸、γ−アミノ酪酸、D−ロイシン、D−アラニン、D−ノルロイシン、D−アスパラギン、D−セリン、β−アラニン、フェニルグリシン、2−シクロヘキシル−アラニン又はD−フェニルアラニンであり;好ましくは、X10は、イソ酪酸、D−アラニン、D−ロイシン、D−アスパラギン、D−ノルロイシン、D−セリン、β−アラニン、フェニルグリシン、2−シクロヘキシル−アラニン又はD−フェニルアラニンであり;より好ましくは、X10は、イソ酪酸、D−アラニン、D−ロイシン、D−セリン又はD−アスパラギンであり;
11は、アルギニン、アラニン、N−メチル−アルギニン、シトルリン、ホモアルギニン、ニトロアルギニン又はノルロイシンであり;好ましくは、X11は、アラニン、ニトロアルギニン又はノルロイシンであり;
12は、バリン又はアラニンであり;好ましくは、X12はバリンであり;
13は、フェニルアラニン、チロシン、D−(p−ベンゾイルフェニルアラニン)、(1’)−及び(2’)−ナフチルアラニン、シクロヘキシルアラニン、又は各々の置換基がO−アルキル、アルキル、OH、NO、NH、F、I及びBrから成る群より独立して選択される一及び多置換フェニルアラニンであり;好ましくは、X13は、フェニルアラニン、(2’)ナフチルアラニン、p−フルオロ−フェニルアラニン又はシクロヘキシルアラニンであり;
14は、アルギニンであり;
15は、アラニン、プロリン又はサルコシンであり;好ましくは、X15は、プロリン又はサルコシンであり;
16は、システイン又はD−システインであり;
17は、存在する場合には、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸又はグルタミン酸、若しくはその誘導体である、任意に存在するアミノ酸であり;好ましくは、存在する場合にはX17は、チロシン又はトリプトファンであり;より好ましくは、X17は存在せず;
は、存在する場合には、N−末端アミノ基に共有結合している、任意に存在する保護基であり;
は、存在する場合には、C−末端カルボキシ基に共有結合している、任意に存在する保護基である]
を有する場合により修飾されたペプチド、又は前記ペプチドの標識誘導体、又は前記ペプチド若しくは前記標識誘導体の医薬適合性の塩である。
【0034】
本発明は、ジアステレオマーならびにそれらのラセミ体及び分割された鏡像異性的に純粋な形態を包含する。トランケートされたMCH類似体は、D−アミノ酸、L−アミノ酸、又はそれらの組合せを含みうる。
【0035】
様々な実施形態において、MCH類似体は、1又はそれ以上の異なる位置に1個の好ましい(又はより好ましい)基を含む。より好ましい実施形態は、より多くの異なる位置に複数の好ましい(又はより好ましい)基を含む。
【0036】
N−末端アミノ基に共有結合した保護基は、インビボ条件下でアミノ末端の反応性を低下させる。アミノ保護基は、任意に置換された−C1−10アルキル、任意に置換された−C2−10アルケニル、任意に置換されたアリール、−C1−6アルキル−任意に置換されたアリール、−C(O)−(CH1−6−COOH、−C(O)−C1−6アルキル、−C(O)−任意に置換されたアリール、−C(O)−O−C1−6アルキル、及び−C(O)−O−任意に置換されたアリールを含む。好ましくは、アミノ末端保護基は、アセチル、プロピル、スクシニル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル又はt−ブチルオキシカルボニルである。
【0037】
C−末端カルボキシ基に共有結合した保護基は、インビボ条件下でカルボキシ末端の反応性を低下させる。カルボキシ末端保護基は、好ましくは最後のアミノ酸のα−カルボニル基に結合している。カルボキシ末端保護基は、アミド、メチルアミド及びエチルアミドを含む。
【0038】
「アルキル」は、任意に置換された炭化水素、又は炭素−炭素単結合によって結合される任意に置換された炭化水素基を表わす。アルキル炭化水素基は、直鎖であるか若しくは1又はそれ以上の分枝又は環状基を含んでいてもよい。好ましくは、アルキル基は1−4個の炭素の長さである。アルキルの例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、ブチル、及びt−ブチルを含む。アルキル基は、ハロゲン(好ましくは−F又は−Cl)、−OH、−CN、−SH、−NH、−NO、1個から6個のハロゲン(好ましくは−F又は−Cl、より好ましくは−F)で置換された−C1−2アルキル、−CF、−OCH、又は−OCFから成る群より選択される1又はそれ以上の置換基で置換されていてもよい。種々の実施形態において、アルキルは置換基を持たないか又は1個の置換基を有する。
【0039】
「アルケニル」は、1又はそれ以上の炭素−炭素二重結合を含む任意に置換された炭化水素基を表わす。アルケニル炭化水素基は、直鎖であるか若しくは1又はそれ以上の分枝又は環状基を含んでいてもよい。好ましくは、アルケニル基は2個から4個の炭素の長さである。アルケニル基は、ハロゲン(好ましくは−F又は−Cl)、−OH、−CN、−SH、−NH、−NO、1個から5個のハロゲン(好ましくは−F又は−Cl、より好ましくは−F)で置換された−C1−2アルキル、−CF、−OCH、又は−OCFから成る群より選択される1又はそれ以上の置換基で置換されていてもよい。種々の実施形態において、アルケニルは置換基を持たないか又は1個の置換基を有する。
【0040】
「アリール」は、2個までの共役又は縮合環系を含む、共役π電子系を有する少なくとも1個の環を備えた、任意に置換された芳香族基を表わす。アリールは、炭素環式アリール、ヘテロ環式アリール及びビアリール基を含む。好ましくは、アリールは5又は6員環であり、より好ましくはベンジルである。アリール基は、−C1−4アルキル、−C1−4アルコキシ、ハロゲン(好ましくは−F又は−Cl)、−OH、−CN、−SH、−NH、−NO、1個から5個のハロゲン(好ましくは−F又は−Cl、より好ましくは−F)で置換された−C1−2アルキル、−CF、又は−OCFから成る群より選択される1又はそれ以上の置換基で置換されていてもよい。種々の実施形態において、アリール基は3、2、1又は0個の置換基を有する。
【0041】
標識誘導体は、検出可能な標識の存在を示す。検出可能な標識の例は、蛍光、酵素、及び放射能標識を含む。好ましい放射能標識は125Iである。標識の種類と標識の位置の両方がMCH活性に影響を及ぼしうる。標識は、MCH−2Rに対するトランケート型MCH類似体の活性を実質的に変化させる内容に選択すべきである。MCH活性への特定標識の作用は、MCH活性及び/又は結合を測定するアッセイを用いて判定することができる。
【0042】
好ましい実施形態では、任意に修飾されたペプチドは次の構造:
【0043】
【化3】
Figure 2004537521
[式中、種々の群及び好ましい群は上述したとおりである]
を有する。好ましい及び/又はより好ましい群の種々の組合せ及び数を有する好ましい実施形態を生産することができる。
【0044】
(MCH−2Rに選択的なトランケートされたMCH類似体)
例えば、次の群:Xはデス−アミノ−アルギニンである;Xはアラニンである;X10は、イソ酪酸、D−アラニン、D−ロイシン、D−アスパラギン、D−ノルロイシン、D−セリン、β−アラニン、フェニルグリシン、2−シクロヘキシル−アラニン又はD−フェニルアラニンである;及び/又はX11は、アラニン、ニトロアルギニン、シトルリン、ノルロイシン又はホモアルギニンである、の1つ又はそれ以上が存在する、トランケートされたMCH類似体の構造を有する、MCH−2Rに選択的なトランケートされたMCH類似体を生産することができる。より好ましい群は、高い結合及び高い機能活性を提供する。より好ましい群の例は、X10がイソ酪酸、D−ノルロイシン、D−アラニン、D−ロイシン、D−アスパラギン、又はD−セリンである群である。
【0045】
MCH−2R選択活性トランケート型類似体に関する好ましい実施形態において、該選択活性類似体は次の構造:
【0046】
【化4】
Figure 2004537521
[式中、種々の群及び好ましい群は、次の群:Xはデス−アミノ−アルギニンである;Xはアラニンである;X10は、イソ酪酸、D−アラニン、D−ロイシン、D−アスパラギン、D−ノルロイシン、D−セリン、β−アラニン、フェニルグリシン、2−シクロヘキシル−アラニン又はD−フェニルアラニンである;及びX11は、アラニン、ニトロアルギニン、シトルリン、ノルロイシン又はホモアルギニンである、の1つ又はそれ以上が存在することを条件として、トランケートされたMCH類似体に関して上述したとおりである]
を有する。好ましい及び/又はより好ましい群の種々の組合せ及び数を有するより好ましい実施形態を生産することができる。
【0047】
選択活性類似体の特定例は、配列番号4、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、23、25、26、34、35、36又は40によって提供される。より好ましい選択活性類似体は、配列番号11、13、14、18、19、35又は36によって提供される。
【0048】
(トランケートされたMCH類似体の生産)
トランケートされたMCH類似体は、当技術分野において周知の手法を用いて生産することができる。例えば、トランケートされたMCH類似体のポリペプチド領域は化学的又は生化学的に合成することができ、所望する場合には、保護されたN−末端及び/又は保護されたC−末端を生じるように修飾することができる。ポリペプチドの化学合成の手法は当技術分野において周知である(例えば、Vincent,Peptide and Protein Drug Deliveryより、New York,N.Y.,Dekker,1990参照。)。細胞内への核酸の導入及び核酸の発現を含む生化学的合成のための手法の例は、Ausubel,Current Protocols in Molecular Biology,John Wiley,1987−1998、及び
Sambrookら、Molecular Cloning,A Laboratory Manual,第2版より、Cold Spring Harbor Laboratory Press,1989の中に認められる。
【0049】
(MCH−2R)
MCH−2Rは、MCHに応答するGタンパク質共役受容体であり、MCH−1Rとは別のものである。機能性MCH−2R活性は、天然に生じるヒトMCH−2R及びその機能性誘導体から生産することができる。天然に生じるMCH−2R及びその機能性誘導体はヒトMCHによって活性化され、少なくとも12個の隣接アミノ酸の存在により、ヒトMCH−2R中に存在するものとして特定される。少なくとも12個の隣接アミノ酸の参照はMCH−2Rについての標識を提供する。
【0050】
ヒトMCH−2R受容体のアミノ酸配列は配列番号58によって提供される。MCH−2R機能性誘導体は、配列番号58からの少なくとも12個の隣接アミノ酸を備える領域を含み、MCH結合によって活性化される。種々の実施形態において、機能性誘導体は、配列番号58内に存在する少なくとも約30個の連続アミノ酸を含むか、又は配列番号58から成る。ヒトMCH−2Rの機能性誘導体の例は、フェレット、イヌ又はアカゲザルにおけるように自然に認められるMCH−2R及び非天然に生じる誘導体を包含する。
【0051】
MCH−2R誘導体は、例えばヒトMCH−2Rから出発することによって生産できる。MCH−2Rについてのアミノ酸配列及びコードするcDNA配列は、配列番号58及び59によって提供される。MCH−2Rの機能性誘導体は、例えばアミノ酸置換、付加及び欠失を導入することによって生産できる。
【0052】
本質的に同じ特性を有する誘導体を生産するためのMCH−2Rへの変更は、MCH結合ドメインの外側で、及びその三次構造を変えないように実施すべきである。ポリペプチドがMCH−2R活性を有する能力は、Gタンパク質活性を測定する手法のような手法を用いて確認することができる。
【0053】
天然に生じるアミノ酸における相違は異なるR群によるものである。R群は、物理的大きさ、電荷及び疎水性のようなアミノ酸の種々の特性に影響を及ぼす。アミノ酸は、次のような様々な群に分けることができる:中性で疎水性(アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン及びメチオニン);中性で極性(グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギン及びグルタミン);塩基性(リシン、アルギニン及びヒスチジン);及び酸性(アスパラギン酸及びグルタミン酸)。
【0054】
一般に、種々のアミノ酸を置換する場合、同様の特性を有するアミノ酸を交換することが好ましい。ロイシンをバリンで、リシンをアルギニンで、及びグルタミンをアスパラギンで置換することのような、特定群の中で異なるアミノ酸を置換することは、ポリペプチドの機能性に変化を生じさせないための良好な候補である。
【0055】
種々のアミノ酸群の外での変更も実施することができる。好ましくは、そのような変更は、該ポリペプチド内での置換するアミノ酸の位置を考慮に入れて行う。例えば、アルギニンは、その長い脂肪族側鎖の故に、グルタミン酸よりも自由にポリペプチドの内部の非極性アミノ酸を置換することができる(例えば、Ausubel,Current Protocols in Molecular Biology,John Wiley,1987−1998、補足33、付属物1C参照。)。
(MCH受容体結合アッセイ)
ある化合物がMCH−2Rに結合する能力を測定するアッセイは、MCH結合部位を有するMCH−2Rポリペプチドを使用する。MCH−2Rポリペプチドは、完全長ヒトMCH−2R及びその機能性誘導体、MCH結合部位を含むトランケートされたMCH−2Rフラグメント、及びそのようなMCH−2Rフラグメントを含むキメラポリペプチドを含む。MCHに結合するMCH−2Rフラグメントを含むキメラポリペプチドはまた、天然に生じるMCH−2Rでは認められない1又はそれ以上のポリペプチド領域も含む。好ましくは、MCH結合を測定するアッセイは、配列番号58の完全長MCH−2Rを使用する。
【0056】
MCH結合に関わるMCH−2Rアミノ酸配列は、標識MCH又はトランケート型MCH類似体と種々の受容体フラグメントを用いて特定することができる。結合領域をしぼるために試験すべきフラグメントを選択するには、様々な戦略が使用できる。そのような戦略の例は、N−末端から出発して約15アミノ酸の長さの連続するフラグメントを試験すること、及びより長いフラグメントを試験することを含む。より長いフラグメントを試験する場合は、MCH結合領域をさらに限局するために、MCHに結合するフラグメントを再分するか又は突然変異させることができる。結合試験に使用するフラグメントは、組換え核酸手法を用いて作製することができる。
【0057】
結合アッセイは、個々の化合物又は種々の数の化合物を含む試料を用いて実施することができる。MCH−2Rに結合する能力を有する種々の数の化合物を含む試料を、受容体に結合する化合物を特定するために試験することができるより小さな群の化合物に分割することができる。本発明の1つの実施形態では、少なくとも10個の化合物を含む被験試料を結合アッセイに置いて使用する。
【0058】
結合アッセイは、種々の環境に存在する、組換えによって生産したMCH−2Rポリペプチドを用いて実施することができる。そのような環境は、例えば、組換え核酸又は天然に生じる核酸から発現されるMCH−2Rポリペプチドを含む細胞抽出物及び精製細胞抽出物を包含し、また例えば、種々の環境に導入される、組換え手段によって又は天然に生じる核酸から生産した精製MCH−2Rの使用を包含する。
【0059】
(MCH−2R活性化合物のスクリーニング)
MCH−2R活性化合物のスクリーニングは、MCH−2R活性を有するポリペプチドを発現する組換え核酸を用いて容易に実施される。組換え発現受容体は、受容体活性化合物への応答性が他の受容体に対する応答からより容易に識別できるように規定された細胞系において該受容体を発現する能力のような、受容体活性化合物をスクリーニンする上でいくつかの利点を提供する。例えば、MCH−2Rは、発現ベクターを使用してHEK 293、COS 7及びCHOのような細胞系において発現することができ、その場合、発現ベクターを含まない同じ細胞系が対照として使用できる。
【0060】
組換え「核酸」は、2つのヌクレオチド配列領域の人工的な組合せを表わす。その人工的な組合せは自然では認められない。組換え核酸は、第一コード領域及び天然では前記第一コード領域には結合しない調節エレメント又は第二コード領域を含む。好ましい組換えヌクレオチド配列は、コード領域が外来性プロモーターの制御下にあり、第二コード領域が選択マーカーであるものである。組換えヌクレオチド配列は、細胞ゲノム内に存在するか又は発現ベクターの一部でありうる。
【0061】
好ましくは、発現は、発現ベクターを使用して宿主細胞において実現される。発現ベクターは、適切な転写とプロセシングのための調節エレメントと共に、ポリペプチドをコードする組換え核酸を含む。存在しうる調節エレメントは、組換え核酸と天然で結合するもの及び天然では組換え核酸に結合しない外来性調節エレメントを包含する。外来性プロモーターのような外来性調節エレメントは、特定宿主において組換え核酸を発現するために有用でありうる。
【0062】
MCH−2R活性化合物のスクリーニングは、アッセイにおいてトランケート型MCH類似体を使用することを通して容易になる。トランケート型MCH類似体はMCH−2R活性を提供する。そのような活性への被験化合物の作用を測定して、例えばアロステリックモジュレーター及び拮抗物質を特定することができる。さらに、そのようなアッセイは作用物質を特定するために使用できる。
【0063】
(MCH受容体活性)
MCH−1R及びMCH−2RはGタンパク質共役受容体である。MCH−1RはGiとGqの両方に共役し、一方MCH−2RはGqに共役する。Giの共役は、アデニル酸シクラーゼの阻害及びその後のcAMPレベルの低下をもたらす。Gqへの共役は、ホスホリパーゼCの活性化及びその後の細胞内Ca2+の上昇を導く。
【0064】
Gi、Gs及びGqのような種々のGタンパク質の活性を測定するための手法は当技術分野において周知である。Gi及びGs活性は、黒色素胞アッセイ、cAMP産生を測定するアッセイ、cAMP蓄積の阻害を測定するアッセイ、及び35S−GTPの結合を測定するアッセイのような手法を用いて測定できる。cAMPは、放射線免疫検定法のような種々の手法を用いて、及びcAMP応答性遺伝子レポータータンパク質によって間接的に測定することができる。
【0065】
Gq活性は、細胞内Ca2+を測定する手法のような手法を用いて測定できる。Ca2+を測定するために使用できる当技術分野で周知の手法の例は、Fura−2のような染料の使用及びエクオリンのようなCa2+−生物発光感受性レポータータンパク質の使用を含む。Gタンパク質活性を測定するためにエクオリンを使用する細胞系の一例は、HEK293/aeq17である(どちらも参照してここに組み込まれる、Buttonら、1993、Cell Calcium 14,663−671、及びFeighnerら、1999、Science 284,2184−2188。)。
Gタンパク質に機能的に共役したMCH結合領域を含むキメラ受容体も、MCH受容体活性を測定するために使用できる。キメラMCH受容体は、N−末端細胞外ドメイン;膜貫通領域、細胞外ループ領域及び細胞内ループ領域で構成される膜貫通ドメイン;及び細胞内カルボキシ末端を含む。キメラ受容体を作製し、Gタンパク質共役応答を測定するための手法は、例えば国際特許願第WO97/05252号及び米国特許第5,264,565号の中で提供される。
【0066】
(体重又は食欲の変化)
トランケートされたMCH類似体は、被験者において体重及び/又は食欲を増加させる又は維持するための方法において使用できる。そのような方法は、例えば、MCH拮抗物質の作用を検討する実験プロトコールの一部として、被験者において有益な作用を達成するため、又はMCHの生理的作用をさらに検討するために使用できる。
【0067】
MCH拮抗物質の作用を検討する実験プロトコールは、例えば、被験者において体重又は食欲増加を生じさせるのに十分な量のトランケート型MCH類似体を使用すること、及びその後被験化合物の作用を検討することによって実施できる。体重及び食欲の変化は、当技術分野で周知の手法を用いて測定することができる。
【0068】
体重又は食欲の増加は、過少体重の被験者において、若しくは体重又は食欲に影響を及ぼす疾患を有する患者又は体重又は食欲に影響を及ぼす治療を受けている患者において、体重を維持するため又は体重又は食欲増加を生じさせるために有用でありうる。
【0069】
また、例えば、MCH−2Rを有する家畜は、体重を増加するよう治療されうる。
【0070】
過少体重の被験者は、「正常」体重範囲の下限又はボディマス指数(「BMI」)よりも約10%以下、20%以下、若しくは30%以下の体重を有する被験者を含む。「正常」体重範囲は当技術分野において周知であり、患者の年齢、身長及び体型などの因子を考慮に入れる。
【0071】
BMIは身長/体重の比率を測定する。kgで表わした体重をメーターで表わした身長の二乗で除して算定することによって決定される。BMIの「正常」範囲は19〜22である。
【0072】
(投与)
トランケートされたMCH類似体は、当技術分野で周知の手法と共にここで提供する手引きを使用して製剤し、被験者に投与することができる。好ましい投与経路は、有効量の化合物が標的に達することを保証する。一般に薬剤投与についての手引きは、例えば、どちらも参照してここに組み込まれる、Remington’s Pharmaceutical Sciences 第18版、Gennaro編集、Mack Publishing,1990、及びModern Pharmaceutics 第2版、BankerとRhodes編集、Marcel Dekker,Inc.,1990に述べられている。
【0073】
トランケートされたMCH類似体は、酸性又は塩基性塩として調製することができる。医薬適合性の塩(水溶性又は油溶性又は分散性生成物の形態)は、従来の非毒性塩又は、例えば無機又は有機酸又は塩基から生成される第四級アンモニウム塩を包含する。そのような塩の例は、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、硫酸水素塩、酪酸塩、クエン酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、シュウ酸塩、パモイン酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トシラート、及びウンデカン酸塩のような酸付加塩;及びアンモニウム塩のような塩基性塩、ナトリウム及びカリウム塩のようなアルカリ金属塩、カルシウム及びマグネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩、ジシクロヘキシルアミン塩のような有機塩基との塩、N−メチル−D−グルカミン、及びアルギニン及びリシンのようなアミノ酸との塩を含む。
【0074】
トランケートされたMCH類似体は、注射などの様々な経路を用いて投与することができる。注射によって投与するときは、適切な非毒性の、リンガー溶液又は等張食塩水のような非経口的に許容される希釈剤又は溶剤、若しくは合成モノ−又はジグリセリドを含む無菌で無刺激性の不揮発性油及びオレイン酸を含む脂肪酸のような適切な分散剤又は湿潤剤と沈殿防止剤を使用して、注射用溶液又は懸濁液を製剤することができる。
【0075】
適切な投与プログラムは、好ましくは、投与される被験者の種類;被験者の年齢、体重、性別及び医学的状態;投与経路;被験者の腎及び肝機能;所望効果;及び使用する特定化合物を含む、当技術分野で周知の因子を考慮に入れて決定される。
【0076】
毒性を伴わずに効力を生じる範囲内の薬剤の至適濃度を厳密に達成するには、標的部位への薬剤のアベイラビリティーの動態に基づく投与プログラムを必要とする。これは、薬剤の分布、平衡及び排出への配慮に関わる。被験者に対する一日量は、0.01から1,000mg/被験者/日と予想される。
【0077】
トランケート型MCH類似体はキットとして提供されうる。そのようなキットは典型的には、投与用剤型中に活性化合物を含有する。剤型は、1日当り1回から6回のような規則正しい間隔で、1日又はそれ以上の日数の期間被験者に投与したとき、体重又は食欲増加が得られるように十分な量の活性化合物を含有する。好ましくは、キットは、体重又は食欲増加のための剤型の用法及び規定された期間にわたって服用すべき剤型の量を示す指示書を含む。
【0078】
本発明の種々の特徴をさらに例示するために実施例を下記に提示する。実施例はまた、本発明を実施するための有用な方法も例示する。これらの実施例は、特許請求する本発明を限定するものではない。
【実施例1】
【0079】
MCH受容体配列
ヒトMCH−2Rアミノ酸配列とコードするcDNA配列、及びMCH−1Rアミノ酸配列とコードするcDNA配列は次の通りである:
【0080】
MCH−2Rアミノ酸配列(配列番号58)
【0081】
【化5】
Figure 2004537521
【0082】
MCH−2R cDNA配列(配列番号59)
【0083】
【化6】
Figure 2004537521
Figure 2004537521
【0084】
MCH−1R アミノ酸配列(配列番号60)
【0085】
【化7】
Figure 2004537521
【0086】
MCH−1R アミノ酸配列(配列番号61)
【0087】
【化8】
Figure 2004537521
Figure 2004537521
【実施例2】
【0088】
MCH類似体の合成
下記に述べる手順を使用し、アミノ酸群の段階的な添加を変化させて、MCH類似体を生成した。ペプチドを生成し、修飾するための他の手順は当技術分野において周知である。
【0089】
4−(2’,4’−ジメトキシフェニル−Fmoc−アミノメチル)−フェノキシ樹脂上のペプチジル鎖の身長及び前記ペプチドのN−末端アミノ基のアセチル化を431A ABIペプチドシンセイサイザーで実施した。N−メチルピロリドン(NMP)中のアミノ酸のヒドロキシベンゾトリアゾールエステルのカップリングのために、製造者が提供するプロトコールを適用した。フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)基を半永久的α−アミノ保護基として使用し、一方側鎖保護基は、アスパラギン酸及びチロシンについてはtert−ブチル、アルギニンについては2,2,4,6,7−ペンタメチルジヒドロベンゾフラン−5−スルホニル(Pbf)、及びシステインについてはトリチルであった。
【0090】
5%のアニソールを含むTFAで樹脂からペプチドを開裂した。室温で2時間後、樹脂をろ過し、TFAで洗って、併合したろ液を真空中で蒸発乾固させた。その残留物をエーテルで粉砕し、形成された沈殿物をろ取して、エーテルで洗い、乾燥した。
【0091】
粗ペプチドを5%酢酸水溶液に溶解し、その溶液のpHを希薄水酸化アンモニウムで約8.2に調整した。その反応混合物を強く攪拌しながら、反応混合物が約5分間黄色のままになるまで0.05%ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウム(KFe(CN))水溶液を滴下した。さらに20分後、酢酸約1mlを加えて酸化を終了させ、その反応混合物を凍結乾燥した。
【0092】
粗凍結乾燥ペプチドを、自動Wisp 712インジェクター及び991Photodiode Array検出器を備えるWaters 600Eシステムに接続したC18 Vydacカラムでの分析用逆相高圧液体クロマトグラフィー(RP HPLC)によって分析した。30分間で0%から100%緩衝液Bの標準勾配系を分析に使用した:緩衝液Aは0.1%トリフルオロ酢酸水溶液であり、緩衝液Bはアセトニトリル中0.1%トリフルオロ酢酸であった。HPLCプロフィールを210nm及び280nmで記録した。半分取C18RP Watersカラムを備えるWaters Delta Prep 4000システムで分取分離を実施した。60分間で20%から80%緩衝液Bの勾配中、水及びアセトニトリルの上述した溶媒系を分離に使用した。クロマトグラフィー的に均一な化合物をエレクトロスプレー質量分析法によって分析した。
【実施例3】
【0093】
エクオリン生物発光機能アッセイ
Gq及びG11から成るGαタンパク質サブユニットファミリーを通して共役するGタンパク質共役受容体の活性を測定するために、エクオリン生物発光アッセイが使用できる。そのような共役は、ホスホリパーゼCの活性化、細胞内カルシウムの動員及びプロテインキナーゼCの活性化を導く。
【0094】
Luminoskan RTルミノメーター(Labsystems Inc.,Gaithersburg,MD)を使用して、エクオリンを発現する安定なレポーター細胞系293−AEQ17(Buttonら、Cell Calcium 14:663−671,1993)に対するMCH受容体活性の測定を実施した。293−AEQ17細胞(トランスフェクションの18時間前にT75フラスコ中で平板培養した8×10細胞)を、リポフェクタミン264μgを使用してヒトMCH受容体プラスミド22μgでトランスフェクトした。ヒトMCH−2R又はMCH−1RをコードするオープンリーディングフレームcDNA(配列番号59又は配列番号61)を哺乳類発現ベクターpcDNA−3(Invitrogen,Carlsbad,CA)に挿入した。約40時間の発現後、前記細胞中のアポ−エクオリンに、ECB緩衝液(NaCl 140mM、KCl 20mM、HEPES−NaOH[pH=7.4]20mM、グルコース5mM、MgCl 1mM、CaCl 1mM、ウシ血清アルブミン0.1mg/ml)中、還元条件下で(還元グルタチオン300μM)、コエレンテラジン(10μM)を4時間充填した。
【0095】
前記細胞を採集し、ECB媒質中で1回洗って、500,000細胞/mlに再懸濁した。次に細胞懸濁液100μl(5×10細胞に相当する)を、MCH又はMCH類似体を含む試験平板に注入し、積算発光を0.5秒単位で30秒間にわたって記録した。次に溶解緩衝液(0.1%のTriton X−100最終濃度)20μLを注入し、その積算発光を0.5秒単位で10秒間にわたって記録した。Triton X−100溶解応答を含む総積算発光に対する初期誘発への積算応答の比率を考慮することにより、各々のウエルについての「分別応答」値を算定した。
【実施例4】
【0096】
放射能標識MCH−R結合アッセイ
トランケートされたMCH類似体の活性を、該類似体が、ヒトMCH受容体を安定に発現する細胞から調製した膜への[125I]−ヒトMCH(Phe13、Tyr19置換)の結合を阻害する能力を測定することによって検定した。アッセイに使用したヒトMCH(Phe13、Tyr19置換)は、19Tyrで125Iにより〜2000Ci/mmolの非活性に放射能標識した(NEN Life Science Products,Boston,MA)。
【0097】
細胞膜を氷上で調製した。各々のT−75フラスコを無酵素細胞分離緩衝液(Specialty Media,Lavallette,NJ)10mlで2回洗い、室温で10分間のインキュベーションにより、さらに10mlの無酵素細胞分離緩衝液中で細胞単層を分離した。分離した細胞を遠心分離し(500×g、4℃で10分間)、均質化緩衝液(Tris−HCl 10mM、pH7.4、Pefabloc 0.01mM、ホスホルアミドン10μM、バシトラシン40μg/ml)5mlに再懸濁して、その後ガラス製ホモジナイザー(10ストロークから15ストローク)を用いて均質化した。ホモジネートを10分間遠心分離した(4℃で1,000×g)。次に、生じた上清を38,700×g、4℃で15分間遠心分離した。ペレット化した膜を再懸濁し(25ゲージの針に5回通した)、液体窒素でスナップ凍結して、使用時まで−80℃で保存した。
【0098】
MCH受容体を発現する安定なCHO又はHEK−293細胞系からの細胞膜を使用して、96穴フィルターアッセイ又はシンチレーションプロキシミティアッセイ(SPA)に基づく様式において結合を実施した。フィルターアッセイについては、次のものを含む総容量0.2ml中、20℃で1時間反応を実施した:膜懸濁液0.05ml(〜3μgタンパク質)、[125I]−ヒトMCH(Phe13、Tyr19置換;30pM)0.02ml、競合物質0.01ml及び結合緩衝液(Tris−HCl 50mM、pH7.4、MgCl 10mM、EDTA 2mM、バシトラシン200μg/ml、ホスホルアミドン1μM)0.12ml。
【0099】
結合した放射性リガンドを、1%ポリエチレンイミンで1時完全処理したGF/Cフィルターを通して迅速真空ろ過(Packard Filtermate96穴セルハーベスター)によって分離した。膜懸濁液をフィルターに適用したあと、フィルターを各々3mlの氷冷Tris−HCl 50mM、pH7.4、MgCl 10mM、EDTA 2mM、0.04%Tween 20で3回洗い、フィルター上の結合放射能をシンチレーション計数(TopCount装置)によって定量した。特異的結合(>総結合の80%)は、非標識ヒトMCH 100nMの存在下で為された総結合と非特異的結合の間の差と定義される。
【0100】
SPAに基づくアッセイについては、WGA−PVTビーズ(NEN Life Sciences Products)を、カルシウム及びマグネシウムを含むダルベッコPBSに再懸濁した(PBS 4ml中ビーズ500mg)。各々の96穴アッセイ平板について、ビーズ0.18mlを、MCH受容体CHO細胞膜0.2ml(〜0.2−4mgタンパク質)及びSPAアッセイ緩衝液(Tris−HCl 50mM、pH7.4、MgCl 10mM、EDTA 2mM、0.1%BSA、12%グリセロール)1.5mlと混合することにより、MCH受容体で前被覆した。前記懸濁液を20分間静かに混合し、アッセイ緩衝液12.3ml及びプロテアーゼ阻害因子を加えた(所与の最終濃度):ロイペプチン2μg/ml、ホスホルアミドン10μM、バシトラシン40μg/ml、アプロチニン5μg/ml、Pefabloc 0.1mM。
【0101】
被覆したビーズを使用時まで氷上に保持した。各々の穴について、ビーズ0.145mlをOptiplateアッセイ平板(Packard 6005190)に加え、次いで競合物質0.002mlから0.004ml及び[125I]−ヒトMCH(Phe13、Tyr19置換;30pM)0.05mlを加えた。室温で3時間、結合反応を進行させた。シンチレーション計数(TopCount装置)によって定量を実施した。
【実施例5】
【0102】
MCH活性
上記の実施例3及び4で述べた手順を用いて種々のMCH類似体の活性を測定した。表1から3は、MCH−1R及びMCH−2Rに対する種々のトランケートされたMCH類似体及び哺乳類MCHの活性を示す。ここで示す手引きに基づき、MCH−2R及びMCH−1Rに対して活性な、及びMCH−2Rに対して選択的に活性な、さらなるMCH類似体を得ることができる。
【0103】
【表1】
Figure 2004537521
Figure 2004537521
【0104】
【表2】
Figure 2004537521
【0105】
【表3】
Figure 2004537521
【0106】
表1から3に示す配列番号1及び2は、次のようなヒトMCH配列及びヒトMCHのトランケートされた形態を表わす(「*」は環化(S−S)を示す):
【0107】
【化9】
Figure 2004537521
【0108】
【化10】
Figure 2004537521
【0109】
他の実施形態は特許請求の範囲内である。いくつかの実施形態を示し、説明したが、本発明の精神と範囲から逸脱することなく様々な修正を加えることができる。

Claims (21)

  1. 次の構造:
    Figure 2004537521
    [式中、Xは、存在する場合には、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸又はグルタミン酸、若しくはその誘導体である、任意に存在するアミノ酸であり;
    は、存在する場合には、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸又はグルタミン酸、若しくはその誘導体である、任意に存在するアミノ酸であり;
    は、存在する場合には、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸又はグルタミン酸、若しくはその誘導体である、任意に存在するアミノ酸であり;
    は、存在する場合には、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸又はグルタミン酸、若しくはその誘導体である、任意に存在するアミノ酸であり;
    は、存在する場合には、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸又はグルタミン酸、若しくはその誘導体である、任意に存在するアミノ酸であり;
    は、存在する場合には、アルギニン又はデス−アミノ−アルギニンである、任意に存在するアミノ酸であり;
    は、システインであり;
    は、メチオニン、アラニン又はノルロイシンであり;
    は、ロイシン又はアラニンであり;
    10は、グリシン、アラニン、ロイシン、ノルロイシン、セリン、サルコシン、イソ酪酸、γ−アミノ酪酸、D−ロイシン、D−アラニン、D−ノルロイシン、D−アスパラギン、D−セリン、β−アラニン、フェニルグリシン、2−シクロヘキシル−アラニン又はD−フェニルアラニンであり;
    11は、アルギニン、アラニン、N−メチル−アルギニン、ホモアルギニン、シトルリン、ノルロイシン又はニトロアルギニンであり;
    12は、バリン又はアラニンであり;
    13は、フェニルアラニン、チロシン、D−(p−ベンゾイルフェニルアラニン)、(1’)−及び(2’)−ナフチルアラニン、シクロヘキシルアラニン、又は各々の置換基がO−アルキル、アルキル、OH、NO、NH、F、I及びBrから成る群より独立して選択される一及び多置換フェニルアラニンであり;
    14は、アルギニンであり;
    15は、アラニン、プロリン又はサルコシンであり;
    16は、システイン又はD−システインであり;
    17は、存在する場合には、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸又はグルタミン酸、若しくはその誘導体である、任意に存在するアミノ酸であり;
    は、存在する場合には、N−末端アミノ基に共有結合している、任意に存在する保護基であり;
    は、存在する場合には、C−末端カルボキシ基に共有結合している、任意に存在する保護基である]
    を有し、
    但し、次の群:
    はデス−アミノ−アルギニンである;
    はアラニンである;
    10は、イソ酪酸、D−アラニン、D−ロイシン、D−アスパラギン、D−ノルロイシン、D−セリン、β−アラニン、フェニルグリシン、2−シクロヘキシル−アラニン又はD−フェニルアラニンである、及び
    11は、アラニン、ニトロアルギニン、シトルリン、ノルロイシン又はホモアルギニンである、
    の1つ又はそれ以上が存在することを条件とする、
    任意に置換されたペプチド、又は前記ペプチドの標識誘導体、又は前記ペプチド若しくは前記標識誘導体の医薬適合性の塩。
  2. 、X、X、X、Xは存在せず、及びX17は、チロシン又はトリプトファンである、請求項1に記載のペプチド。
  3. 、X、X、X、X及びX17は存在しない、請求項1に記載のペプチド。
  4. は、アルギニンであり;
    は、メチオニンであり;
    は、ロイシンであり;
    12は、バリンであり;
    13は、フェニルアラニン、(2’)ナフチルアラニン、p−フルオロフェニルアラニン又はシクロヘキシルアラニンであり;及び
    15は、プロリン又はサルコシンである、請求項3に記載のペプチド。
  5. 10は、イソ酪酸、D−アラニン、D−ロイシン、D−セリン又はD−アスパラギンである、請求項4に記載のペプチド。
  6. は−C(O)CHであり、及びZは−NHである、請求項3に記載のペプチド。
  7. は−C(O)CHであり、及びZは−NHである、請求項4に記載のペプチド。
  8. は−C(O)CHであり、及びZは−NHである、請求項5に記載のペプチド。
  9. 前記ペプチドが、配列番号4、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、23、25、26、34、35、36又は40である、請求項1に記載のペプチド。
  10. 前記ペプチドが、配列番号11、13、14、18、19、35又は36である、請求項1に記載のペプチド。
  11. 前記ペプチドが配列番号13である、請求項1に記載のペプチド。
  12. 化合物が、請求項1から11のいずれかのペプチドのMCH−2Rへの結合に影響を及ぼす能力を測定する段階を含む、MCH−2Rに結合することができる化合物をスクリーニングする方法。
  13. 前記ペプチドが放射能標識されている、請求項12に記載の方法。
  14. a)組換え核酸からMCH−2R又はその機能性誘導体を生産する段階、
    b)MCH−2Rを活性化するMCH−2R活性化合物及びMCH−2Rに対する被験化合物を提供する段階、
    c)前記被験化合物が前記MCH−2R拮抗物質として働く能力の指標として、前記被験化合物がMCH−2R活性を阻害する能力を測定する段階、
    を含み、
    但し、前記MCH−2R活性化合物が、次の構造:
    Figure 2004537521
    [式中、Xは、存在する場合には、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸又はグルタミン酸、若しくはその誘導体である、任意に存在するアミノ酸であり;
    は、存在する場合には、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸又はグルタミン酸、若しくはその誘導体である、任意に存在するアミノ酸であり;
    は、存在する場合には、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸又はグルタミン酸、若しくはその誘導体である、任意に存在するアミノ酸であり;
    は、存在する場合には、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸又はグルタミン酸、若しくはその誘導体である、任意に存在するアミノ酸であり;
    は、存在する場合には、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸又はグルタミン酸、若しくはその誘導体である、任意に存在するアミノ酸であり;
    は、存在する場合には、アルギニン又はデス−アミノ−アルギニンである、任意に存在するアミノ酸であり;
    は、システインであり;
    は、メチオニン、アラニン又はノルロイシンであり;
    は、ロイシン又はアラニンであり;
    10は、グリシン、アラニン、ロイシン、ノルロイシン、セリン、サルコシン、イソ酪酸、γ−アミノ酪酸、D−ロイシン、D−アラニン、D−ノルロイシン、D−アスパラギン、D−セリン、β−アラニン、フェニルグリシン、2−シクロヘキシル−アラニン又はD−フェニルアラニンであり;
    11は、アルギニン、アラニン、N−メチル−アルギニン、ホモアルギニン、シトルリン、ノルロイシン又はニトロアルギニンであり;
    12は、バリン又はアラニンであり;
    13は、フェニルアラニン、チロシン、D−(p−ベンゾイルフェニルアラニン)、(1’)−及び(2’)−ナフチルアラニン、シクロヘキシルアラニン、又は各々の置換基がO−アルキル、アルキル、OH、NO、NH、F、I及びBrから成る群より独立して選択される一及び多置換フェニルアラニンであり;
    14は、アルギニンであり;
    15は、アラニン、プロリン又はサルコシンであり;
    16は、システイン又はD−システインであり;
    17は、存在する場合には、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸又はグルタミン酸、若しくはその誘導体である、任意に存在するアミノ酸であり;
    は、存在する場合には、N−末端アミノ基に共有結合している、任意に存在する保護基であり;
    は、存在する場合には、C−末端カルボキシ基に共有結合している、任意に存在する保護基である]
    を有する化合物であるか、又は前記ペプチドの標識誘導体であるか、又は前記ペプチド若しくは前記標識誘導体の医薬適合性の塩である、
    MCH−2R拮抗物質をスクリーニングする方法。
  15. 前記MCH−2R活性化合物が、請求項1から11のいずれかに記載の任意に置換されたペプチドである、請求項14に記載の方法。
  16. 前記機能性MCH−2Rが配列番号58のアミノ酸配列から成る、請求項15に記載の方法。
  17. a)MCH−2R又はその機能性誘導体を、MCH−2Rを選択的に活性化させる化合物及び被験化合物と接触させる、及び
    b)MCH−2R活性を測定する、
    段階を含む、MCH−2Rを選択的に活性化させ、MCH−2R活性への前記被験化合物の作用を測定するための方法。
  18. 前記MCH−2Rが配列番号58の配列から成る、請求項17に記載の方法。
  19. MCH−2Rを有する被験者に、体重増加を生じさせるために請求項1から11のいずれかに記載のペプチドの有効量を投与する段階を含み、前記ペプチドがMCH−2Rを活性化する、前記被験者において体重を増加させるための方法。
  20. MCH−2Rを有する被験者に、食欲増進を生じさせるためにMCH−2Rを活性化する請求項1から11のいずれかに記載のペプチドの有効量を投与する段階を含む、前記被験者において食欲を増進させるための方法。
  21. a)MCH−2Rを有する被験者に、体重増加又は食欲増進を生じさせるために請求項1から11のいずれかに記載のペプチドの有効量を投与し、前記ペプチドがMCH−2Rを活性化する段階、
    b)化合物を前記被験者に投与する段階、及び
    c)前記被験者において体重又は食欲の変化を測定する段階、
    を含む、前記化合物がMCH−2Rを有する被験者において体重又は食欲を低下させる能力を測定する方法。
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