JP2003522184A - メラニン濃縮ホルモン類似体 - Google Patents

メラニン濃縮ホルモン類似体

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JP2003522184A JP2001557901A JP2001557901A JP2003522184A JP 2003522184 A JP2003522184 A JP 2003522184A JP 2001557901 A JP2001557901 A JP 2001557901A JP 2001557901 A JP2001557901 A JP 2001557901A JP 2003522184 A JP2003522184 A JP 2003522184A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、MCH受容体において活性な、先端切断MCH類似体に関する。先端切断MCH類似体は、哺乳動物MCHの任意に改質されたペプチド誘導体である。該類似体は、MCH受容体に結合することができ、好ましくは、信号変換を生じることができる。MCH類似体は、研究ツールとしての使用、治療における使用を包含する種々の用途を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本出願は、2000年2月3日に出願された暫定米国出願第60/17996
7号の優先権を主張し、該出願を引用によりここに援用する。
【0002】 (背景技術) 視床下部に存在する神経ペプチドは、体重調節の媒介において主要な役割を果
たしている(Flierら、1998. Cell, 92, 437−440
)。哺乳動物において産生されるメラニン濃縮ホルモン(MCH)は、視床下部
において神経ペプチドNEIおよびNGEもコードする大きいプレプロホルモン
前駆物質の一部として合成される環状19アミノ酸神経ペプチドである(Nah
onら、1990. Mol. Endocrinol. 4, 632−63
7;Vaughanら、米国特許第5049655号;およびVaughanら
、1989. Endocrinology 125, 1660−1665)
。MCHは、サケの下垂体において最初に同定され、魚において、MCHはメラ
ニン凝集に作用し、従って皮膚の色素沈着に作用する。マスおよびウナギにおい
て、MCHは、ストレスにより誘発された、またはCRFにより刺激された、A
CTH放出に関与していることが示された(Kawauchiら、1983.
Nature 305, 321−323)。
【0003】 ヒトにおいて、脳で発現される、MCHをコードする2つの遺伝子が同定され
た(Bretonら、1993. Mol. Brain Res. 18,
297−310)。哺乳動物において、MCHは、側部(lateral)視床
下部およびゾナ・イナーチア(zona inertia)の核周囲部細胞体を
包む、食物摂取の調節に関係している視床下部の神経細胞体に、主として局在す
る(Kniggeら、1996. Peptides 17, 1063−10
73)。
【0004】 薬理学的かつ遺伝学的証拠は、MCH作用の一次モード(primary m
ode)は、食物摂取の促進(食欲増進)であることを示している。MCH m
RNAは、絶食マウスおよびラット、ob/obマウス、および神経ペプチドY
(NPY)の遺伝子において標的崩壊したマウスにおいて、上方調節される(Q
uら、1996. Nature 380, 243−247およびErick
sonら、1996. Nature 381, 415−418)。MCHの
中枢神経注射(ICV)は食物摂取を刺激し、MCHは、αメラロサイト刺激ホ
ルモン(αMSH)で見られる食欲減少作用に拮抗する(Quら、1996.
Nature 380, 243−247)。MCH欠乏マウスは、痩せており
、食欲が少なく、増加した代謝速度を有する(Shimadaら、1998.
Nature 396, 670−673)。MCHの投与は、食物摂取、食欲
または体重の増加または維持を促進させるのに有効であることが示されている(
Maratos−Flier、米国特許第5849708号)。
【0005】 視床下部−下垂体−軸における作用が報告されているので、MCHの作用は食
物摂取の調節に限定されない(Nahon, 1994. Critical
Rev. in Neurobiol, 8, 221−262)。MCHは、
視床下部からのCRF、および下垂体からのACTHの、ストレス誘発放出を調
節することができるので、MCHはストレスに対する身体反応に関与していると
考えられる。さらに、MCH神経細胞系は、生殖機能または母性機能にも関与し
ていると考えられる。
【0006】 (発明の開示) 本発明は、MCH受容体において活性な、先端切断(truncated)M
CH類似体に関する。先端切断MCH類似体は、哺乳動物MCHの、任意に修飾
されたペプチド誘導体である。該類似体はMCH受容体に結合することができ、
好ましくは、信号変換を生じる。MCH類似体は、研究ツールとしての使用およ
び治療における使用を包含する種々の用途を有する。
【0007】 従って、本発明の第一の局面は、先端切断MCH類似体を開示する。先端切断
MCH類似体は、下記の構造:
【0008】
【化2】 [式中、 Xは、任意に存在するアミノ酸であり、存在する場合に、アラニン、バリン
、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メ
チオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギ
ン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸またはグル
タミン酸またはそれらの誘導体であり; Xは、任意に存在するアミノ酸であり、存在する場合に、アラニン、バリン
、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メ
チオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギ
ン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸またはグル
タミン酸またはそれらの誘導体であり; Xは、任意に存在するアミノ酸であり、存在する場合に、アラニン、バリン
、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メ
チオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギ
ン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸またはグル
タミン酸またはそれらの誘導体であり; Xは、任意に存在するアミノ酸であり、存在する場合に、アラニン、バリン
、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メ
チオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギ
ン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸、グルタミ
ン酸またはノルロイシンまたはそれらの誘導体であり; Xは、任意に存在するアミノ酸であり、存在する場合に、アラニン、バリン
、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メ
チオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギ
ン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸またはグル
タミン酸またはそれらの誘導体であり; Xは、任意に存在するアミノ酸であり、存在する場合に、アルギニン、アラ
ニン、ロイシン、グリシン、リシン、プロリン、アスパラギン、セリン、ヒスチ
ジン、ニトロアルギニン、ノルロイシンまたはデス−アミノ−アルギニンまたは
それらの誘導体であり; Xは、システイン、ホモシステインまたはペニシラミンまたはそれらの誘導
体であり; Xは、メチオニン、ノルロイシン、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチ
オニンスルホキシドまたはメチオニンスルホンまたはそれらの誘導体であり; Xは、ロイシン、イソロイシン、バリン、アラニン、メチオニンまたは5−
アミノペンタン酸またはそれらの誘導体であり; X10は、グリシン、アラニン、ロイシン、ノルロイシン、シクロヘキシルア
ラニン、5−アミノペンタン酸、アスパラギン、セリン、サルコシン、イソ酪酸
またはγ−アミノ酪酸またはそれらの誘導体であり; X11は、アルギニン、リシン、シトルリン、ヒスチジンまたはニトロアルギ
ニンまたはそれらの誘導体であり; X12は、バリン、ロイシン、イソロイシン、アラニンまたはメチオニンまた
はそれらの誘導体であり; X13は、フェニルアラニン、チロシン、D−(p−ベンゾイルフェニルアラ
ニン)、トリプトファン、(1’)−および(2’)−ナフチルアラニン、シク
ロヘキシルアラニン、または各置換基がO−アルキル、アルキル、OH、NO 、NH、F、IおよびBrから成る群から独立に選択される一または多置換フ
ェニルアラニン、またはそれらの誘導体であり; X14は、アルギニン、リシン、ヒスチジン、ノルアルギニン、または5−ア
ミノペンタン酸またはそれらの誘導体であり; X15は、プロリン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニ
ン、サルコシン、または5−アミノペンタン酸またはそれらの誘導体であり; X16は、システイン、ホモシステインまたはペニシラミン、またはそれらの
誘導体であり; X17は、任意に存在するアミノ酸であり、存在する場合に、アラニン、バリ
ン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、
メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラ
ギン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸またはグ
ルタミン酸またはそれらの誘導体であり; Zは、任意に存在する保護基であり、存在する場合に、N末端アミノ基に共
有結合しており; Zは、任意に存在する保護基であり、存在する場合に、C末端カルボキシ基
に共有結合している] を有する任意に修飾されたペプチド、または該ペプチドの標識誘導体、または該
ペプチドまたは該標識誘導体の医薬的に許容される塩である。
【0009】 他に記載されていない場合、キラル中心を有するそれらのアミノ酸は、L−鏡
像異性体として提供される。「それらの誘導体」という用語は、対応するD−ア
ミノ酸、N−アルキルアミノ酸およびβ−アミノ酸を意味する。
【0010】 本発明の他の局面は、MCH受容体に結合しうる化合物を選別する方法を開示
する。該方法は、MCH受容体、MCH結合部位を含む該受容体のフラグメント
、そのようなフラグメントを含むポリペプチド、または該ペプチドの誘導体に、
先端切断MCH類似体を結合させる化合物の能力を測定するステップを含む。
【0011】 本発明の他の局面は、対象の体重を増加させる方法を開示する。該方法は、体
重増加を生じるのに有効な量の先端切断MCH類似体を対象に投与するステップ
を含む。
【0012】 本発明の他の局面は、対象の食欲を増加させる方法を開示する。該方法は、食
欲増加を生じるのに有効な量の先端切断MCH類似体を対象に投与するステップ
を含む。
【0013】 本発明の他の局面は、対象の体重または食欲を減少させる化合物の能力を測定
する方法を開示する。該方法は、下記ステップを含む: a)体重増加または食欲増加を生じるのに有効な量の先端切断MCH類似体を
、対象に投与するステップ; b)化合物を対象に投与するステップ;および c)対象の体重または食欲の変化を測定するステップ。
【0014】 本発明の他の特徴および利点は、種々の実施例を含む本明細書に記載した付加
的説明から明らかである。記載した実施例は、本発明を実施するのに有効な種々
の成分および方法を示す。実施例は、本発明を限定するものではない。本明細書
の開示に基づいて、当業者は、本発明を実施するのに有効な他の成分および方法
を識別し、使用することができる。
【0015】 (図面の簡単な説明) 図1は、ヒトMCHの種々のアミノ酸残基をアラニンで置き換えたアラニン走
査の結果を示す図である。結合アッセイは、クローニングしたヒトMCH受容体
(CHOクローン)への(125I−チロシン、フェニルアラニン13)−MC
Hの結合の阻害を測定することによって行った。環化部位(S−S)は、「
によって示されている。
【0016】 (発明の詳細な説明) 先端切断MCH類似体は、約10〜約17個の、アミノ酸またはアミン酸誘導
体である基を有する。本発明を使用した場合、有意なMCH受容体活性を有し、
ある場合には天然哺乳動物MCHに相当するかそれより高い活性を有する、先端
切断MCH類似体を製造することができる。小さいサイズの先端切断MCH類似
体は、長い鎖長のMCHと比較して、合成の容易性および/または生理的緩衝液
における高溶解性のような長所を有する。
【0017】 MCH受容体は、GiおよびGqに共役しうると考えられるGタンパク質共役
受容体である。いくつかの文献は、MCH受容体であるとことが示されている受
容体を記載している(Chamberら、1999. Nature 400,
261−265;Saitoら、1999. Nature 400, 26
5−269;Baechnerら、1999. FEBS Letters 4
57:522−524;およびShimomuraら、1999. Bioch
emical and Biophysical Research Comm
unications 261, 622−626。これらの文献は本発明の先
行技術とは認められない)。
【0018】 MCH受容体の種々の異型をコードする核酸は、配列番号1〜3によって提供
される。コードされた異型のアミノ酸配列は、配列番号4〜6によって提供され
る。異型は、N末端における付加アミノ酸の存在によって相互に異なる。これら
の異型の1つまたはそれ以上は、生理学的MCH受容体である場合もある。
【0019】 有意なMCH活性は、結合アッセイまたはMCH受容体活性アッセイによって
測定した場合に、哺乳動物MCHの活性の、少なくとも約50%、少なくとも約
75%、少なくとも約90%、または少なくとも約95%であるのが好ましい。
そのようなアッセイの例を下記に示す。
【0020】 MCH類似体は、研究ツールとしての使用および治療における使用のような、
種々の用途を有する。研究ツール用途は一般に、先端切断MCH類似体の使用、
およびMCH受容体またはそのフラグメントの存在を含む。MCH受容体は、哺
乳動物、全細胞および膜フラグメントのような種々の環境において存在すること
ができる。先端切断MCH類似体の研究ツール用途の例は、MCH受容体におけ
る化合物活性の選別、試料または標本(preparation)におけるMC
H受容体の存在の決定、MCHの役割または作用の試験、MCHアンタゴニスト
の役割または作用の試験を包含する。
【0021】 先端切断MCH類似体は、MCHアゴニストおよびMCHアンタゴニストの両
方をする選別するのに使用することができる。MCHアゴニストの選別は、例え
ば、被験化合物との競合試験において先端切断MCH類似体を使用することによ
って行うことができる。MCHアンタゴニストの選別は、例えば、先端切断MC
H類似体を使用してMCH受容体活性を生じさせ、次に、MCH受容体活性を変
化させる化合物の能力を測定することによって行うことができる。
【0022】 先端切断MCH類似体は、対象に投与することができる。「対象」は、ヒト、
ラット、マウス、または家畜を包含する哺乳動物を意味する。対象は、疾患また
は障害の存在を必ずしも意味しない。対象という用語は、例えば、実験の一部と
して先端切断MCH類似体を投与される哺乳動物、疾患または障害を緩和するの
を補助するために治療される哺乳動物、疾患または障害の開始を遅くするかまた
は予防するために予防的に措置される哺乳動物を意味する。
【0023】 MCHアゴニストを使用して、対象において有利な作用を得ることができる。
例えば、MCHアゴニストを使用して、体重増加、体重の維持および/または食
欲増加を促進することができる。そのような作用は、体重減少を伴う、疾患また
は障害を有するかまたは治療を受けている患者に特に有効である。体重減少を伴
う疾患または障害の例は、食欲不振、AIDS、消耗、悪液質および老衰(fr
ail elderly)である。体重減少を伴う治療の例は、化学療法、放射
線療法および透析である。
【0024】 MCHアンタゴニストを使用して、患者に有利な効果を得ることもできる。例
えば、MCHアンタゴニストを使用して、体重減少、食欲減少、体重維持、癌(
例えば、大腸癌または乳癌)治療、痛みの減少、ストレスの減少および/または
性機能不全の治療を助長することができる。
【0025】 先端切断MCH類似体 先端切断MCH類似体は、下記の構造:
【0026】
【化3】 [式中、 Xは、任意に存在するアミノ酸であり、存在する場合に、アラニン、バリン
、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メ
チオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギ
ン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸またはグル
タミン酸またはそれらの誘導体であり;好ましくは、Xは、存在する場合に、
アスパラギン酸またはグルタミン酸であり;より好ましくは、Xは、存在する
場合に、アスパラギン酸であり;より好ましくは、Xは存在せず; Xは、任意に存在するアミノ酸であり、存在する場合に、アラニン、バリン
、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メ
チオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギ
ン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸またはグル
タミン酸またはそれらの誘導体であり;好ましくは、Xは、存在する場合に、
フェニルアラニンまたはチロシンであり;より好ましくは、Xは、存在する場
合に、フェニルアラニンであり;より好ましくは、Xは存在せず; Xは、任意に存在するアミノ酸であり、存在する場合に、アラニン、バリン
、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メ
チオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギ
ン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸またはグル
タミン酸またはそれらの誘導体であり;好ましくは、Xは、存在する場合に、
アスパラギン酸またはグルタミン酸であり;より好ましくは、Xは、存在する
場合に、アスパラギン酸であり;より好ましくは、Xは存在せず; Xは、任意に存在するアミノ酸であり、存在する場合に、アラニン、バリン
、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メ
チオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギ
ン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸、グルタミ
ン酸またはノルロイシンまたはそれらの誘導体であり;好ましくは、Xは、存
在する場合に、メチオニン、ロイシン、イソロイシン、バリンまたはノルロイシ
ンであり;より好ましくは、Xは、存在する場合に、メチオニンであり;より
好ましくは、Xは存在せず; Xは、任意に存在するアミノ酸であり、存在する場合に、アラニン、バリン
、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メ
チオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギ
ン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸またはグル
タミン酸またはそれらの誘導体であり;好ましくは、Xは、存在する場合に、
ロイシン、メチオニン、イソロイシン、バリンまたはアラニンであり;より好ま
しくは、Xは、存在する場合に、ロイシンであり;より好ましくは、Xは存
在せず; Xは、任意に存在するアミノ酸であり、存在する場合に、アルギニン、アラ
ニン、ロイシン、グリシン、リシン、プロリン、アスパラギン、セリン、ヒスチ
ジン、ニトロアルギニン、ノルロイシンまたはデス−アミノ−アルギニンまたは
それらの誘導体であり;好ましくは、Xは、存在しないか、またはアルギニン
、D−アルギニン、D−ノルロイシン、D−プロリン、D−セリンまたはD−ア
スパラギンであり;より好ましくは、Xは、アルギンまたはD−アルギニンで
あり; Xは、システイン、ホモシステインまたはペニシラミンまたはそれらの誘導
体であり;好ましくは、Xはシステインであり; Xは、メチオニン、ノルロイシン、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチ
オニンスルホキシドまたはメチオニンスルホンまたはそれらの誘導体であり;好
ましくは、Xは、メチオニン、ノルロイシンまたはN−メチルノルロイシンで
あり; Xは、ロイシン、イソロイシン、バリン、アラニン、メチオニンまたは5−
アミノペンタン酸またはそれらの誘導体であり;好ましくは、Xはロイシンで
あり; X10は、グリシン、アラニン、ロイシン、ノルロイシン、シクロヘキシルア
ラニン、5−アミノペンタン酸、γ−アミノ酪酸、アスパラギン、セリン、サル
コシンまたはイソ酪酸またはそれらの誘導体であり;好ましくは、X10は、グ
リシン、アラニン、ロイシン、ノルロイシン、アスパラギン、セリン、D−ノル
ロリシン、D−プロリン、γ−アミノ酪酸またはサルコシンであり;より好まし
くは、X10は、グリシン、ロイシン、ノルロイシン、アスパラギンまたはセリ
ンであり; X11は、アルギニン、リシン、シトルリン、ヒスチジンまたはニトロアルギ
ニンまたはそれらの誘導体であり;好ましくは、X11はアルギニンであり; X12は、バリン、ロイシン、イソロイシン、アラニンまたはメチオニンまた
はそれらの誘導体であり;好ましくは、X12はバリンであり; X13は、フェニルアラニン、チロシン、D−(p−ベンゾイルフェニルアラ
ニン)、トリプトファン、(1’)−および(2’)−ナフチルアラニン、シク
ロヘキシルアラニン、または各置換基がO−アルキル、アルキル、OH、NO 、NH、F、IおよびBrから成る群から独立に選択される一または多置換フ
ェニルアラニン、またはそれらの誘導体であり;好ましくは、X13は、フェニ
ルアラニン、(2’)ナフチルアラニン、p−フルオロ−フェニルアラニン、チ
ロシンまたはソクロヘキシルアラニンであり; X14は、アルギニン、リシン、ヒスチジン、ノルアルギニン、または5−ア
ミノペンタン酸またはそれらの誘導体であり;好ましくは、X14はアルギニン
であり; X15は、プロリン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニ
ン、サルコシンまたは5−アミノペンタン酸またはそれらの誘導体であり;好ま
しくは、X15は、プロリンまたはサルコシンであり; X16は、システイン、ホモシステインまたはペニシラミンまたはそれらの誘
導体であり;好ましくは、X16は、システインまたはD−システインであり; X17は、任意に存在するアミノ酸であり、存在する場合に、アラニン、バリ
ン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、
メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラ
ギン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸またはグ
ルタミン酸またはそれらの誘導体であり;好ましくは、X17は、存在する場合
に、チロシンまたはトリプロファンであり;より好ましくは、X17は存在せず
; Zは、任意に存在する保護基であり、存在する場合に、N末端アミノ基に共
有結合しており; Zは、任意に存在する保護基であり、存在する場合に、C末端カルボキシ基
に共有結合している] を有する任意に修飾されたペプチド、または該ペプチドの標識誘導体、または該
ペプチドまたは該標識誘導体の医薬的に許容される塩である。
【0027】 本発明は、偏左右異性体、ならびにそれらのラセミ形態および分割された鏡像
異性的に純粋な形態を包含するものする。先端切断MCH類似体は、D−アミノ
酸、L−アミノ酸またはそれらの組合せを含有することができる。好ましくは、
先端切断MCH類似体に存在するアミノ酸はL−鏡像異性体である。
【0028】 種々の実施形態において、MCH類似体は、種々の位置の1つまたはそれ以上
に、好ましい(またはより好ましい)基を有する。より好ましい実施形態は、種
々の位置のそれぞれに、好ましい(またはより好ましい)基を有する。
【0029】 N末端アミノ基に共有結合している保護基は、生体内条件において、アミノ末
端の反応性を減少させる。アミノ保護基は、任意に置換されている−C1−10 アルキル、任意に置換されている−C2−10アルケニル、任意に置換されてい
るアリール、−C1−6アルキル任意置換アリール、−C(O)−(CH −6 −COOH、−C(O)−C1−6アルキル、−C(O)−任意置換アリー
ル、−C(O)−O−C1−6アルキル、または−C(O)−O−任意置換アリ
ールを包含する。好ましくは、アミノ末端保護基は、アセチル、プロピル、スク
シニル、ベンジル、ベンゾイルオキシカルボニルまたはt−ブチルオキシカルボ
ニルである。
【0030】 C末端カルボキシ基に共有結合している保護基は、生体内条件において、カル
ボキシ末端の反応性を減少させる。カルボキシ末端保護基は、好ましくは、最後
のアミノ酸のα−カルボニル基に結合している。カルボキシ末端保護基は、アミ
ド、メチルアミドおよびエチルアミドを包含する。
【0031】 「アルキル」は、炭素−炭素単結合によって結合している炭素原子を意味する
。アルキル炭化水素基は、直鎖であるか、または1つまたはそれ以上の分岐また
は環状基を有することができる。好ましくは、アルキル基は、長さにおいて1〜
4個の炭素原子を有する。アルキルの例は、メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、シクロプロピル、ブチルおよびt−ブチルである。アルキル置換基は、
ハロゲン(好ましくは、−Fまたは−Cl)、−OH、−CN、−SH、−NH 、−NO、1〜6個のハロゲン(好ましくは、−Fまたは−Cl、より好ま
しくは−F)で置換されている−C1−2アルキル、−CF、−OCHおよ
び−OCFから成る群から選択される。
【0032】 「アルケニル」は、1つまたはそれ以上の炭素−炭素二重結合を有する炭化水
素基を意味する。アルケニル炭化水素基は、直鎖であるか、または1つまたはそ
れ以上の分岐または環状基を有することができる。好ましくは、アルキニル基は
、長さにおいて2〜4個の炭素原子を有する。アルケニル置換基は、ハロゲン(
好ましくは、−Fまたは−Cl)、−OH、−CN、−SH、−NH、−NO 、1〜5個のハロゲン(好ましくは、−Fまたは−Cl、より好ましくは−F
)で置換されている−C1−2アルキル、−CF、−OCHおよび−OCF から成る群から選択される。
【0033】 「アリール」は、共役π電子系を有する少なくとも1つの環を有し、2個まで
の共役または縮合環系を有する、任意に置換されている芳香族基を意味する。ア
リールは、炭素環式アリール、複素環式アリールおよびビアリール基を包含する
。好ましくは、アリールは5または6員環、より好ましくはベンジルである。ア
リール置換基は、−C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン(好まし
くは、−Fまたは−Cl)、−OH、−CN、−SH、−NH、−NO、1
〜5個のハロゲン(好ましくは、−Fまたは−Cl、より好ましくは−F)で置
換されている−C1−2アルキル、−CFおよび−OCFから成る群から選
択される。
【0034】 標識誘導体は、検出可能な標識での置換基の変更を意味する。検出可能な標識
は、発光、酵素および放射性標識を包含する。好ましい放射性標識は、125
である。標識の種類および標識の位置の両方は、MCH活性に影響しうる。標識
は、MCH受容体において、先端切断MCH類似体の活性を実質的に変化させな
いように選択しなければらない。MCH活性における特定の標識の影響は、MC
H活性および/または結合を測定するアッセイを使用して決定することができる
【0035】 天然の全長MCHにおいて、125Iでの標識による12位におけるチロシン
の変更は、MCH活性に実質的に影響する(Drozdzら、1995. FE
BS letters 359, 199−202)。実質的な活性を有する哺
乳動物全長MCHの125I標識類似体は、例えば、13位のチロシンを異なる
基で置換し、次に、19位のバリンをチロシンで置き換え、チロシンを標識する
ことによって得ることができる。そのような類似体の例は、[125I][Ph
13, Try19]−MCH、および(D−(p−ベンゾイルフェニルアラ
ニン)13、チロシン19)−MCHである(Drozdzら、FEBS le
tters 359, 199−202, 1995;およびDrozdzら、
J. Peptide Sci. 5, 234−242, 1999)。
【0036】 好ましい実施形態において、任意に改質されたペプチドは、下記の構造:
【0037】
【化4】 [式中、種々の基および好ましい基は、先に記載した通りである] を有する。
【0038】 種々の実施形態において、MCH類似体は、配列番号7、8、9または10の
ペプチド、該ペプチドの標識誘導体、または該ペプチドまたは該標識誘導体の医
薬的に許容される塩である。配列番号7〜12はL−アミノ酸で構成され、下記
の配列を有する(「」は、環化(S−S)を示す):
【0039】
【化5】 配列番号7: 配列番号8: 配列番号9: 配列番号10: 配列番号12: 配列番号13: 配列番号14:
【0040】 他の実施形態において、ペプチドは、配列番号、7、8、10、15、24、
25、27、28、30−49、51、52、56、57、61、62、63、
65−67、69−72および77から成る群から選択される配列を有し、該ペ
プチドの標識誘導体、または該ペプチドまたは該標識誘導体の医薬的に許容され
る塩である。好ましい配列は、0.3nM未満、好ましくは0.1nM未満のI
50を有する配列;および/または、約90%より大、好ましくは100%よ
り大の、%活性化を有する配列である。好ましい配列の例は、実施例4および表
1〜7に示されている。
【0041】 先端切断MCH類似体は、当分野でよく知られている方法を使用して作成する
ことができる。例えば、先端切断MCH類似体のポリペプチド領域は化学的また
は生化学的に作成することができ、所望であれば、修飾してブロックN末端およ
び/またはブロックC末端を生成することができる。ポリペプチドの化学合成法
は当分野でよく知られている(例えば、Vincent, Peptide a
nd Protein Drug Delivery, New York,
N.Y., Dekker, 1990参照)。生化学合成法の例は細胞への核
酸の導入を含み、核酸の発現は、Ausubel, Current Prot
ocols in Molecular Biology, John Wil
ey, 1987−1998、およびSambrookら、Molecular
Cloning, A Laboratory Manual、第2版、Co
ld Spring Harbor Laboratory Press, 1
989に記載されている。
【0042】 MCH受容体結合アッセイ MCH受容体に結合する化合物の能力を測定するアッセイは、MCH受容体、
MCH結合部位を有する受容体フラグメント、そのようなフラグメントを有する
ポリペプチド、または該ポリペプチドの誘導体を使用する。好ましくは、該アッ
セイは、MCH受容体またはそのフラグメントを使用する。
【0043】 MCHに結合するMCH受容体フラグメントを有するポリペプチドは、MCH
受容体において見られない1つまたはそれ以上のポリペプチド領域も有すること
ができる。そのようなポリペプチドの誘導体は、1つまたはそれ以上の非ペプチ
ド成分と一緒に、MCHに結合するMCH受容体フラグメントを有する。
【0044】 MCHの結合に関与するMCH受容体のアミノ酸配列は、標識MCHまたは先
端切断MCH類似体および種々の受容体フラグメントを使用して、容易に同定す
ることができる。種々の方法を使用して、被験フラグメントを選択して結合領域
を限定することができる。そのような方法の例は、N末端で開始する約15個の
アミノ酸の長さの連続フラグメントの試験、およびより長いフラグメントの試験
を含む。長いフラグメントを試験する場合、MCHに結合するフラグメントを再
分して、MCH結合領域をさらに限定することができる。結合試験に使用される
フラグメントは、組み換え核酸法を使用して生成することができる。
【0045】 結合アッセイは、個々の化合物、または種々の数の化合物を含有する製剤を使
用して行うことができる。MCH受容体に結合する能力を有する、種々の数の化
合物を含有する製剤は、MCH受容体に結合する化合物を識別するために試験し
うる化合物のより小さいグループに分類することができる。本発明の実施形態に
おいて、少なくとも10個の化合物を含有する被験製剤を、結合アッセイに使用
する。
【0046】 結合アッセイは、種々の環境に存在する、組み換え作成MCH受容体ポリペプ
チドを使用して行うことができる。そのような環境は、例えば、組み換え核酸ま
たは天然核酸から発現されたMCH受容体ポリペプチドを含有する細胞抽出物お
よび精製細胞抽出物を包含し;および、例えば、種々の環境に導入された、組み
換え手段によるかまたは天然核酸から生成された精製MCH受容体ポリペプチド
の使用も包含する。
【0047】 MCH受容体活性化合物の選別 MCH活性化合物の選別は、組み換え発現MCH受容体を使用して、容易に行
うことができる。組み換え発現MCH受容体ポリペプチドの使用は、特定された
細胞系において受容体を発現する能力のようないくつかの利点を有し、それによ
って、MCH受容体活性化合物への反応を、他の受容体への反応から、容易に区
別することができる。例えば、MCH受容体は、HEK 293、COS 7の
ような細胞系において発現することができ、CHOは発現ベクターによって受容
体を一般に発現せず、発現ベクターを有さないこの同じ細胞系は、対照としての
役割を果たすことができる。
【0048】 MCH受容体活性化合物の選別は、先端切断MCH類似体をアッセイに使用す
ることによって促進される。選別アッセイにおける先端切断MCH類似体の使用
は、MCH受容体活性を提供する。そのような活性における被験化合物の作用を
測定して、例えば、アロステリックモジュレーターおよびアンタゴニストを識別
することができる。さらに、そのようなアッセイを使用して、アゴニストを識別
することもできる。
【0049】 MCH受容体活性は、MCH受容体の細胞内配置の変化、GiまたはGq活性
、および/または細胞内メッセンジャーの検出のような、種々の方法を使用して
測定することができる。Gi活性は、当分野でよく知られている方法、例えば、
黒色素胞アッセイ、cAMP産生、cAMP堆積の阻害、および35S−GTP
の結合を測定するアッセイによって、測定することができる。cAMPは、種々
の方法、例えば、ラジオイムノアッセイ、および間接的にcAMP反応性遺伝子
リポータータンパク質によって、測定することができる。
【0050】 Gq活性は、細胞内Ca2+を測定するような方法を使用して、測定すること
ができる。Ca2+を測定するのに使用しうる当分野でよく知られている方法の
例は、Fura−2のような色素の使用、エクオリンのようなCa2+−生物発
光感受性リポータータンパク質の使用である。Gタンパク質活性を測定するため
にエクオリンを使用する細胞系の例は、HEK293/aeq17である(Bu
ttonら、1993. Cell Calcium 14, 663−671
、およびFeighnerら、1999. Science 284, 218
4−2188、両方とも引用によりここに取込む)。
【0051】 Gタンパク質に機能的に共役したMCH結合領域を有するキメラ受容体を使用
して、MCH受容体活性を測定することもできる。キメラMCH受容体は、N末
端細胞外ドメイン;トランスメンブラン領域、細胞外ループ領域および細胞内ル
ープ領域から構成されるトランスメンブランドメイン;および細胞内カルボキシ
末端、を有する。キメラ受容体を作製し、Gタンパク質共役反応を測定する方法
は、例えば、国際出願第WO97/05252号および米国特許第526456
5号に記載されており、それらの両方を引用によりここに取込む。
【0052】 体重および食欲の変化 先端切断MCH類似体は、対象において、体重および/または食欲を増加させ
るかまたは維持する方法に使用することができる。そのような方法は、例えば、
MCHアンタゴニストの作用を試験する実験プロトコルの一部として使用して、
対象において有利な作用を得るか、および/またはMCHの生理学的作用を試験
することができる。
【0053】 MCHアンタゴニストの作用を試験する実験プロトコルは、例えば、対象にお
ける体重または食欲の増加を生じるのに充分な量の先端切断MCH類似体を使用
し、次に、被験化合物の作用を試験することによって、行うことができる。体重
および食欲の変化は、当分野でよく知られている方法を使用して測定することが
できる。
【0054】 体重または食欲の増加は、体重不足の対象において、体重を維持するか、また
は体重または食欲の増加を得るのに有効である。さらに、例えば、ブタ、ウシお
よびニワトリのような家畜動物を処置して体重を増加させることもできる。
【0055】 体重不足の対象は、「正常な」体重範囲またはBody Mass Inde
x(BMI)の下限より約10%またはそれ以下、20%またはそれ以下、また
は30%またはそれ以下の体重を有する対象を包含する。「正常な」体重範囲は
当分野においてよく知られており、患者の年齢、身長および体型のような要因を
考慮する。
【0056】 MBIは、身長/体重の比率を測定する。それは、身長の二乗(メートル)で
割った体重(kg)を算出することによって求められる。BMI「正常」範囲は
19〜22である。
【0057】 投与 本明細書に記載されている指示、および当分野でよく知られている方法に従っ
て、先端切断MCH類似体を処方し、対象に投与することができる。好ましい投
与経路は、有効量の化合物を目標に到達させることを確実にする。医薬投与に関
するガイドラインは一般に、例えば、Remington’s Parmace
utical Sciences 第18版、発行人Gennaro、Mack
Puplishing, 1990、およびModern Pharmace
utics 第2版、発行人BankerおよびRhodes、Marcel
Dekker, Inc., 1990に記載されており、それらの両方を引用
によりここに取込む。
【0058】 先端切断MCH類似体は、酸性塩または塩基性塩として製造することができる
。医薬的に許容される塩(水−または油−溶解性または分散性の生成物)は、例
えば無機または有機酸または塩基から生成される、一般的な非毒性塩または第四
級アンモニウム塩を包含する。そのような塩の例は、酸付加塩、例えば、酢酸塩
、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスル
ホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、樟脳酸塩、樟脳スルホン酸塩、シク
ロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン
酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロ燐酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタ
ン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸塩、2−ヒドロキシ
エタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタ
レンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、蓚酸塩、パモエート、ペクチン酸塩、過硫酸
塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩
、琥珀酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トシレートおよびウンデカン酸塩;お
よび塩基塩、例えば、アンモニウム塩、ナトリウム塩およびカリウム塩のような
アルカリ金属塩、カルシウム塩およびマグネシウム塩のようなアルカリ土類金属
塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N−メチル−D−グルカミンのような有機塩基
との塩、およびアルギニンおよびリシンのようなアミノ酸との塩である。
【0059】 先端切断MCH類似体は、経口、経鼻、注射、経皮および経粘膜を包含する種
々の経路によって投与することができる。懸濁剤として経口投与される有効成分
は、医薬製剤の分野でよく知られている方法によって製造することができ、嵩を
与える微晶質セルロース、懸濁化剤としてのアルギン酸またはアルギン酸ナトリ
ウム、粘度上昇剤としてのメチルセルロース、および甘味剤/香味剤を含有する
ことができる。即時放出錠剤として、これらの組成物は、微晶質セルロース、燐
酸二石灰、澱粉、ステアリン酸マグネシウムおよびラクトース、および/または
他の賦形剤、結合剤、増量剤、崩壊剤、稀釈剤および潤滑剤を含有することがで
きる。
【0060】 先端切断MCH類似体は、静脈投与(ボーラスおよび注入の両方)、腹膜投与
、皮下投与、閉塞を伴うかまたは伴わない局所投与、または筋肉投与形態で投与
することもできる。注射によって投与する場合、注射可能液剤または懸濁剤を、
好適な非毒性の非経口的に許容される稀釈剤または溶媒、例えばリンゲル液また
は等張性塩化ナトリウム溶液、または好適な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤
、例えば、合成モノ−またはジグリセリドを包含する滅菌、無刺激性の固定油、
およびオレイン酸を包含する脂肪酸を使用して処方することができる。
【0061】 好適な投与計画は、投与される対象のタイプ;対象の年齢、体重、性および健
康状態;投与経路;対象の腎臓および肝臓機能;所望される効果;および使用さ
れる特定の化合物;を包含する当分野でよく知られている要因を考慮して決める
のが好ましい。
【0062】 毒性を伴わずに効果を生じる範囲の薬剤濃度を確実に得るためには、目標部位
への薬剤の利用性の動態に基づく投与計画を必要とする。これは、薬剤の分布、
平衡および排泄を考慮することを含む。対象についての一日用量は、0.01〜
約1000mg/対象/日であると考えられる。
【0063】 先端切断MCH類似体は、キットにおいて提供することができる。そのような
キットは一般に、投与形態の活性化合物を含有する。投与形態は、1日かまたは
それ以上の日数にわたって1〜6回/日のような規則的間隔を開けて対象に投与
した場合に、体重または食欲の増加が得られるような、充分な量の活性化合物を
含有する。好ましくは、キットは、体重または食欲増加のための投与形態の使用
、および所定期間にわたって摂取すべき投与形態の量を示す説明書を含む。
【0064】 (実施例) 本発明の種々の特徴をさらに説明するために、下記に実施例を示す。実施例は
、本発明を実施するのに有効な方法も説明する。これらの実施例は、本発明を限
定するものではない。
【0065】 実施例1: MCH類似体の合成 下記の手順を使用し、アミノ酸基のステップ的付加を変化させて、MCH類似
体を作成した。ペプチドを作成し、修飾する他の手順は、当分野でよく知られて
いる。
【0066】 4−(2’,4’−ジメトキシフェニル−Fmoc−アミノメチル)−フェノ
キシ樹脂におけるペプチド鎖の延長、およびペプチドのN末端アミノ基のアセチ
ル化は、431A ABIペプチド合成装置で行った。製造会社提供のプロトコ
ルを、N−メチルピロリドン(NMP)におけるアミノ酸のヒドロキシベンゾト
リアゾールエステルのカップリングに適用した。フルオロメチルオキシカルボニ
ル(Fmoc)基を、半永久的α−アミノ保護基として使用し、側鎖保護基は、
アスパラギン酸およびチロシンについてはtert−ブチル、アルギニンについ
ては2,2,4,6,7−ペンタメチルジヒドロベンゾフラン−5−スルホニル
(Pbf)、およびシステインについてはトリチルであった。
【0067】 5%のアニソールを含有するTFAを使用して、ペプチドを樹脂から分離した
。2時間後、樹脂を室温で濾過し、TFAで洗浄し、合わした濾液を真空におい
て蒸発乾個した。残渣をエーテルでトリチュレーションし、形成した沈殿物を濾
過によって除去し、エーテルで洗浄し、乾燥した。
【0068】 粗ペプチドを水中5%の酢酸に溶解し、稀釈水酸化アンモニウムを使用して溶
液のpHを約8.2に調節した。反応混合物が約5分間にわたって黄色を維持す
るまで、水中のフェリシアン化カリウム(KFe(CN))の0.05%の
溶液を滴下しながら、反応混合物を勢いよく撹拌した。さらに20分後、約1m
Lの酢酸を使用して酸化を停止し、反応混合物を凍結乾燥した。
【0069】 自動Wisp 712インゼクターおよび991 Photodiode A
rray検出器を有するWaters 600Eシステムに取り付けたC18
Vydacカラムでの分析的逆相高圧液体クロマトグラフィー(RP HPLC
)によって、凍結乾燥した粗ペプチドを分析した。30分間で0〜100%の緩
衝剤Bの標準勾配系を分析に使用した:緩衝剤Aは水中0.1%のトリフルオロ
酢酸であり、緩衝剤Bはアセトニトリル中0.1%のトリフルオロ酢酸であった
。HPLCプロフィールを210nmおよび280nmにおいて記録した。セミ
プレパラティブ(semipreparative)C18 RP Water
sカラムを有するWaters Delta Prep 4000システムで、
プレパラティブ(preparative)分離を行った。60分間で20〜8
0%の緩衝剤Bの勾配において、前記の水およびアセトニトリルの溶媒系を、分
離に使用した。クロマトグラフィー的に均質な化合物を、エレクトロスプレー(
electrospray)マススペクトロメトリーによって分析した。
【0070】 実施例2: エクオリン生物発光機能アッセイ エクオリン生物発光アッセイは、GqおよびG11から成るGαタンパク質サ
ブユニットファミリーを介して結合するGタンパク質共役受容体の活性を測定す
る信頼しうる試験であり、ホスホリパーゼCの活性化、細胞内カルシウムの移動
、およびタンパク質キナーゼCの活性化を生じる。
【0071】 エクオリンを発現する安定なリポーター細胞系293−AEQ17(Butt
onら、Cell Calcium 14:663−671, 1993)にお
けるMCH受容体活性の測定を、Luminoskan RT光度計(Labs
ystems Inc., Gaithersburg, MD)を使用して行
った。293−AEQ17細胞(T75フラスコにおけるトランスフェクション
の前に、18時間にわたって培養した8x10の細胞胞)を、リポフェクタミ
ン264μgを使用して、ヒトMCH受容体プラスミド22μgでトランスフェ
クションした。哺乳動物発現ベクターpcDNA−3(Invitrogen,
Carlsbad, CA)に挿入されたヒトMCH受容体をコードする読み
取り枠cDNA(配列番号1)を、発現試験に使用した。約40時間の発現後に
、ECB緩衝剤(140mM NaCl、20mM KCl、20mM HEP
ES−NaOH(pH=7.4)、5mM グルコース、1mM MgCl
1mM CaCl、0.1mg/mL ウシ血清アルブミン)中、還元条件(
300μMの還元グルタチオン)下に、コエレンテラジン(10μM)を、細胞
中のアポ−エクオリンに4時間にわたって負荷した。
【0072】 細胞を採収し、ECB媒体で1回洗浄し、再懸濁して500,000細胞/m
Lとした。次に、100μLの細胞懸濁液(5x10細胞に相当する)を、M
CHまたはMCH類似体を含有する試験プレートに注入し、累積発光を0.5秒
単位で30秒間記録した。次に、20μLの溶解緩衝液(0.1%のTrito
n X−100最終濃度)を注入し、累積発光を、0.5秒単位で10秒間記録
した。初期負荷に対する累積応答と、Triton X−100溶解応答を包含
する合計累積発光との比率を求めることによって、各ウエルについての「画分応
答」(fractional response)値を計算した。
【0073】 実施例3: 放射性標識MCH−R結合アッセイ ヒトMCH受容体を安定して発現する細胞から調製した膜への[125I]−
ヒトMCH(Phe13、Tyr19置換)の結合を阻害する類似体の能力を測
定することによって、先端切断MCH類似体の活性を検定した。アッセイに使用
したヒトMCH(Phe13、Tyr19置換)は、19Tyrにおいて125 Iで約2000Ci/mmolの比活性に放射性標識した(NEN Life
Science Products, Boston, MA)。
【0074】 細胞膜を氷の上に準備した。各T−75フラスコを10mLのEnzyme−
free Cell Dissociation Buffer(Specia
lty Media, Lavallette, NJ)で2回洗浄し、さらに
10mLのEnzyme−free Cell Dissociation B
uffer中、室温で10分間培養することによって、細胞単層を分離した。分
離した細胞を遠心分離し(500xg、4℃で10分間)、5mLの均一化緩衝
液(10mM Tris−HCL、pH7.4、0.01mM Pefablo
c、10μM ホスホラミドン、40μg/mL バシトラシン)に再懸濁し、
次に、ガラスホモジェナイザー(10〜15ストローク)を使用して均一化した
。ホモジェネートを10分間遠心分離した(1,000xg、4℃)。次に、得
られた上澄みを、4℃で15分間にわたって38,700xgで遠心分離した。
ペレット化した膜を再懸濁し(25ゲージの針に5回通した)、液体窒素でスナ
ップ凍結し(snap−frozen)、使用するまで−80℃で保存した。
【0075】 安定なCHOまたはMCH受容体を発現するHEK−293細胞系からの細胞
膜を使用して、96穴フィルターアッセイ、またはScintillation
Proximity Assay(SPA)に基づくフォーマットにおいて、
結合を行った。フィルターアッセイについては、0.05mLの膜懸濁液(約3
μgタンパク質)、0.02mLの[125I]−ヒトMCH(Phe13、T
yr19置換:30pM)、0.01mLの競合物質および0.12mLの結合
緩衝液(50mM Tris−HCl、pH7.4、10mM MgCl、2
mM EDTA、200μg/mL バシトラシン、1μM ホスホラミドン)
を含有する0.2mLの合計容量において、20℃で1時間にわたって反応を行
った。
【0076】 1%のポリエチレンイミンで1時間にわたって前処理したGF/Cフィルター
を使用して、迅速真空濾過(Packard Filtermate 96穴細
胞採収器)によって、結合した放射性リガンドを分離した。膜懸濁液をフィルタ
ーに適用した後、各3mLの氷冷50mM Tris−HCl、pH7.4、1
0mM MgCl、2mM EDTA、0.04% Tween 20でフィ
ルターを3回洗浄し、フィルター上の結合放射能を、シンチレーション計数(T
opCount装置)によって定量した。特異的結合(>合計の80%)は、1
00nMの非標識ヒトMCHの存在下に行われた全結合と非特異的結合との差と
して定義される。
【0077】 SPAに基づくアッセイについては、WGA−PVTビーズ(NEN Lif
e Sciences Products)を、カルシウムおよびマグネシウム
を含有するDulbeccoのPBSに再懸濁した(4mLのPBS中に500
mgのビーズ)。各96穴アッセイプレートについて、0.2mLのMCH受容
体CHO細胞膜(約0.2〜4mgのタンパク質)および1.5mLのSPAア
ッセイ緩衝液(50mM Tris−HCl、pH7.4、10mM MgCl 、2mM EDTA、0.1% BSA、12%グリセロール)と混合するこ
とによって、0.18mLのビーズをMCH受容体で予備被覆した。懸濁液を2
0分間にわたって穏やかに混合し、12.3mLのアッセイ緩衝液およびプロテ
アーゼ阻害剤を添加した(最終濃度を与えた):2μg/mL ロイペプチン、
10μM ホスホラミドン、40μg/mL バシトラシン、5μg/mL ア
プロチニン、0.1mM Pefabloc。
【0078】 被覆ビーズを使用するまで氷の上に維持した。各穴について、0.145mL
のビーズをOptiplateアッセイプレート(Packard 60051
90)に添加し、次に、0.002〜0.004mLの競合物質および0.05
mLの[125I]−ヒトMCH(Phe13、Tyr19置換;30pM)を
添加した。結合反応を室温で3時間にわたって進めた。シンチレーション計数(
TopCound装置)によって定量を行った。
【0079】 実施例4: MCH活性 種々のMCH類似体の活性を、前記の実施例2および3に記載した手順を使用
して測定した。表1〜7は、種々の先端切断MCH類似体および哺乳動物MCH
(配列番号11)の活性を示す。図1は、哺乳動物MCHの種々のアミノ酸をア
ラニンで置き換えた結果を示す。本明細書に記載した説明に基づいて、MCH受
容体に活性な追加のMCH類似体を得ることができる。
【0080】
【表1】
【0081】 表2は、種々のD−アミノ酸の影響を示す。
【0082】
【表2】
【0083】 表3は、種々のN−メチル−アミノ酸の影響を示す。
【0084】
【表3】
【0085】 表4は、配列番号7のMCH類似体の6位における種々の変化の影響を示す。
【0086】
【表4】
【0087】 表5は、配列番号7のMCH類似体の10位における種々の変化の影響を示す
【0088】
【表5】
【0089】 表6は、配列番号7のMCH類似体の13位における種々の変化の影響を示す
【0090】
【表6】
【0091】 表7は、配列番号7のMCH類似体の、いくつかの変化の組合せおよび8位に
おけるいくつかの変化の影響を示す。
【0092】
【表7】
【0093】 他の実施形態も本発明に含まれるものとする。いくつかの実施形態を示し、説
明したが、本発明の意図および範囲を逸脱せず、種々の変更を加え得よう。
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 ヒトMCHの種々のアミノ酸残基をアラニンで置き換えたアラニン走査の結果
を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/50 G01N 33/566 33/566 A61K 37/24 Fターム(参考) 2G045 AA40 DA36 FB08 4C084 AA02 AA07 BA01 BA08 BA17 BA18 BA23 BA26 CA62 DB01 ZA69 4H045 AA10 BA16 BA17 EA27 FA33 GA21

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造: 【化1】 [式中、 Xは、任意に存在するアミノ酸であり、存在する場合に、アラニン、バリン
    、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メ
    チオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギ
    ン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸またはグル
    タミン酸またはそれらの誘導体であり; Xは、任意に存在するアミノ酸であり、存在する場合に、アラニン、バリン
    、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メ
    チオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギ
    ン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸またはグル
    タミン酸またはそれらの誘導体であり; Xは、任意に存在するアミノ酸であり、存在する場合に、アラニン、バリン
    、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メ
    チオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギ
    ン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸またはグル
    タミン酸またはそれらの誘導体であり; Xは、任意に存在するアミノ酸であり、存在する場合に、アラニン、バリン
    、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メ
    チオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギ
    ン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸、グルタミ
    ン酸またはノルロイシンまたはそれらの誘導体であり; Xは、任意に存在するアミノ酸であり、存在する場合に、アラニン、バリン
    、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、メ
    チオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラギ
    ン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸またはグル
    タミン酸またはそれらの誘導体であり; Xは、任意に存在するアミノ酸であり、存在する場合に、アルギニン、アラ
    ニン、ロイシン、グリシン、リシン、プロリン、アスパラギン、セリン、ヒスチ
    ジン、ニトロアルギニン、ノルロイシンまたはデス−アミノ−アルギニンまたは
    それらの誘導体であり; Xは、システイン、ホモシステインまたはペニシラミンまたはそれらの誘導
    体であり; Xは、メチオニン、ノルロイシン、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチ
    オニンスルホキシドまたはメチオニンスルホンまたはそれらの誘導体であり; Xは、ロイシン、イソロイシン、バリン、アラニン、メチオニンまたは5−
    アミノペンタン酸またはそれらの誘導体であり; X10は、グリシン、アラニン、ロイシン、ノルロイシン、シクロヘキシルア
    ラニン、5−アミノペンタン酸、アスパラギン、セリン、サルコシン、イソ酪酸
    またはγ−アミノ酪酸またはそれらの誘導体であり; X11は、アルギニン、リシン、シトルリン、ヒスチジンまたはニトロアルギ
    ニンまたはそれらの誘導体であり; X12は、バリン、ロイシン、イソロイシン、アラニンまたはメチオニンまた
    はそれらの誘導体であり; X13は、フェニルアラニン、チロシン、D−(p−ベンゾイルフェニルアラ
    ニン)、トリプトファン、(1’)−および(2’)−ナフチルアラニン、シク
    ロヘキシルアラニン、または各置換基がO−アルキル、アルキル、OH、NO 、NH、F、IおよびBrから成る群から独立に選択される一または多置換フ
    ェニルアラニン、またはそれらの誘導体であり; X14は、アルギニン、リシン、ヒスチジン、ノルアルギニン、または5−ア
    ミノペンタン酸またはそれらの誘導体であり; X15は、プロリン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニ
    ン、サルコシン、または5−アミノペンタン酸またはそれらの誘導体であり; X16は、システイン、ホモシステインまたはペニシラミン、またはそれらの
    誘導体であり; X17は、任意に存在するアミノ酸であり、存在する場合に、アラニン、バリ
    ン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェニルアラニン、
    メチオニン、グリシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、アスパラ
    ギン、グルタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸またはグ
    ルタミン酸またはそれらの誘導体であり; Zは、任意に存在する保護基であり、存在する場合に、N末端アミノ基に共
    有結合しており; Zは、任意に存在する保護基であり、存在する場合に、C末端カルボキシ基
    に共有結合している] を有する任意に置換されたペプチド、または該ペプチドの標識誘導体、または該
    ペプチドまたは該標識誘導体の医薬的に許容される塩。
  2. 【請求項2】 X、X、X、XおよびXが存在せず、Xがアル
    ギニンであり、あり、X17がチロシンまたはトリプロファンである請求項1に
    記載のペプチド。
  3. 【請求項3】 X、X、X、X、XおよびX17が存在せず、X がアルギニンである請求項1に記載のペプチド。
  4. 【請求項4】 Zが−C(O)CHであり、Zが−NHである請求
    項3に記載のペプチド。
  5. 【請求項5】 該ペプチドが、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列
    番号10、または医薬的に許容されるそれの塩である請求項1に記載のペプチド
  6. 【請求項6】 該ペプチドが、配列番号7、配列番号8、または医薬的に許
    容されるそれの塩である請求項1に記載のペプチド。
  7. 【請求項7】 X、X、X、X、XおよびX17が存在せず; Xが、アルギニン、D−アルギニン、D−ノルロイシン、D−プロリン、D
    −セリンまたはD−アスパラギンであり; Xが、システインであり; Xが、メチオニン、ロルロイシン、またはN−メチルノルロイシンであり; Xが、ロイシンであり; X10が、グリシン、アラニン、ロイシン、ノルロイシン、アスパラギン、セ
    リン、D−ノルロイシン、D−プロリン、γ−アミノ酪酸またはサルコシンであ
    り; X11が、アルギニンであり、 X12が、バリンであり、 X13が、フェニルアラニン、(2’)ナフチルアラニン、p−フルオロ−フ
    ェニルアラニン、チロシンまたはシクロヘキシルアラニンであり; X14が、アルギニンであり; X15が、プロリンまたはサルコシンであり; X16が、システインまたはD−システインである; 請求項1に記載のペプチド。
  8. 【請求項8】 該ペプチドが、7、8、10、15、24、25、27、2
    8、30〜49、51、52、56、57、61、62、63、65〜67、6
    9〜72、および77から成る群から選択される配列から成る請求項1に記載の
    ペプチド。
  9. 【請求項9】 MCH受容体に結合できる化合物を選別する方法であって、
    該受容体、MCH結合部位を有する該受容体のフラグメント、該フラグメントを
    有するポリペプチドまたは該ポリペプチドの誘導体への、請求項1〜8のいずれ
    か一項に記載のペプチドの結合を行う該化合物の能力を測定するステップを含む
    方法。
  10. 【請求項10】 該方法が、該受容体または該フラグメントに結合する該ペ
    プチドの能力を測定する請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 該ペプチドを放射性標識する請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 該ペプチドが、配列番号8の放射性標識誘導体、または医
    薬的に許容されるそれの塩である請求項9に記載の方法。
  13. 【請求項13】 対象の体重を増加させる方法であって、体重増加を生じる
    のに有効な量の請求項1〜8のいずれか一項に記載のペプチドを、該対象に投与
    するステップを含む方法。
  14. 【請求項14】 対象の食欲を増加させる方法であって、食欲増加を生じる
    のに有効な量の請求項1〜8のいずれか一項に記載のペプチドを、該対象に投与
    するステップを含む方法。
  15. 【請求項15】 対象の体重または食欲を減少させる化合物の能力を測定す
    る方法であって、 a) 体重増加または食欲増加を生じるのに有効な量の請求項1〜8のいずれ
    か一項に記載のペプチドを該対象に投与するステップ; b) 該化合物を該対象に投与するステップ、および c) 該対象の体重または食欲の変化を測定するステップ; を含む方法。
  16. 【請求項16】 該対象がラットまたはマウスである請求項15に記載の方
    法。
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