JP2004536748A

JP2004536748A - 組成物に関する改良

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Publication number: JP2004536748A
Application number: JP2002589345A
Authority: JP
Inventors: ディビットブライアンエドワーズ; ウィリアムジョンマッカーシー; ブルースミカエルドゥリュー
Original assignee: アクアゾルリミテッド
Priority date: 2001-05-14
Filing date: 2002-05-14
Publication date: 2004-12-09
Also published as: CA2447202A1; WO2002092439B1; US20040142131A1; WO2002092439A3; EP1409352A2; WO2002092439A9; WO2002092439A2

Abstract

熱成型された水溶性のパッケージは知られているが、いくつかは「シュリンクバック」の影響を受け、それは充填する段階で形成されたキャビティーの容積を十分に利用することを妨げる。これを解決するために、本発明は、それぞれのコンテナー（２５）が、ウェブ内にサイドバイサイドに並ぶ一群の並んで連結され、すべてが互いに結合された非常に多くのコンテナーであり、内側の水溶性または水分散性のカプセル（２５）が、保護外側水不溶性ケーシング（１９，１１）の内側に完全に封入され、該カプセルおよびケーシングがのそれぞれが、別個に、熱成型された中空体および蓋（２３）であり、１つの共通のシールで互いに結合された２つのフィルム（１５，１２および１９，１１）から形成され、それぞれのカプセルがそのケーシングの内側の壁にのみ接触しているパッケージングシステムを提供する。

Description

【技術分野】
【０００１】
本発明はコンテナーおよびパッケージングシステムに関し、特には水溶性の容器を組込むパッケージングシステムに関する。発明のコンテナーは、潜在的に有毒であるか、あるいは健康あるいは環境に対して、ダメージを与え、あるいは傷つける、医薬、農薬、殺生物剤の組成物および清浄剤および洗剤のために特に有用である。本明細書において、「水溶性」の用語は、「水分散性」も包含する。
【０００２】
熱成型された水溶性のパッケージは知られているが、いくつかの制限がある。そのうちの１つはいくつかの熱成型された水溶性のフィルムの傾向によって引き起こされる。特にポリ（ビニルアルコール）（ＰＶＯＨ）を含むものは「シュリンクバック」を起こし、それは充填する段階で形成されたキャビティーの容積を十分に利用することを妨げる。本発明は、改善されたコンテナーおよびパッケージングシステムを提供することを目的とし、特には潜在的に有毒であるか、あるいは健康あるいは環境に対して、ダメージを与え、あるいは傷つける、医薬、農薬、殺生物剤の組成物、または清浄剤または洗剤を包含するために適する。
【０００３】
本発明は、複数のコンテナーを含むウエブであって、それぞれのコンテナーは内側の熱成型又は真空成型された水溶性容器内に組成物を有し、水溶性蓋がそれらにシールされ、それぞれのシールされた容器は外側の熱成型又は真空成型された耐水性または水不溶性のホルダー内に封入されている、ウエブを提供する。
【０００４】
本発明は、内側の熱成型又は真空成型された水溶性容器内に組成物を有し、水溶性蓋がそれらにシールされ、シールされた容器は、外側の熱成型又は真空成型された耐水性または水不溶性のホルダー内に封入されている、コンテナーをさらに提供する。
【０００５】
本発明は、さらに上に定義されるようなウェブかコンテナーを作る方法を提供す。
かかる方法は下記を含む：
ａ．第１の水溶性フィルムを耐水性又は水不溶性フィルムと向き合って配置し、該フィルムを密に接触させ、それらの間に全く又は実質的に全く空気が補足されないようにし、
ｂ．前記フィルムを、耐水性又は水不溶性フィルムをモールドに近い側にし、これとともに成型機のモールド上に供給し、
ｃ．モールド内のフィルムを成型し、内側の容器キャビティーおよび外側のホルダーを作り、
ｄ．組成物でキャビティーを満たし、
ｅ．水溶性の蓋を充填された容器の上に配置し、および
ｆ．蓋を水溶性フィルムにシールすること。
【０００６】
本発明の方法はさらに任意に次のものを含むことができる：
ｇ．水溶性フィルムおよび蓋を切断し、少なくとも１つの容器を分離することをさらに含むこと、ｈ．切断により生成された不要なフィルムの領域を除去することをさらに含むこと、および／またはｉ．水不溶性又は耐水性の蓋をホルダーのトップにシールすること。
【０００７】
本発明は更に、熱成型又は真空成型された耐水性又は水不溶性のホルダーの、組成物を封入した熱成型又は真空成型された水溶性の容器を、封入するための使用をさらに提供する。
【０００８】
より詳細には、本発明は１つ以上の、製造が容易で、充填が容易で、使用が容易なパッケージを提供する。本発明はかかる目的のために、それぞれのコンテナーが、ウェブ内にサイドバイサイドに並ぶ一群の並んで連結され、すべてが互いに結合された非常に多くのコンテナーであり、内側の水溶性または水分散性のカプセルが、保護外側水不溶性ケーシングの内側に完全に封入され、該カプセルおよびケーシングがのそれぞれが、別個に、熱成型された中空体および蓋であり、１つの共通のシールで互いに結合された２つのフィルムから形成され、それぞれのカプセルがそのケーシングの内側の壁にのみ接触しているパッケージングシステムを提供する。
【０００９】
容器とホルダーは、ホルダーの内側表面の実質的にすべてにわたり、密に接触することができる。ホルダーから容器を取り出す場合、ユーザは容器からホルダーを剥き取るような感覚を持つかもしれない。
【００１０】
１つの態様では、したがって、本発明はそれぞれのコンテナーが、ウェブ内にサイドバイサイドに並ぶ一群の並んで連結され、すべてが互いに結合された非常に多くのコンテナー、または別々のコンテナーを作るために有用なパッケージングシステムを提供し、該コンテナーまたはそれぞれの別個のコンテナーは、熱成型された容器及び蓋の形態の水溶性または水分散性のカプセルであって、たとえば、２つのフィルムから形成され、特には１つの共通のシールで互いに結合された２つのフィルムで形成されたカプセルであって、熱成型された形態の保護外側耐水性／水不溶性ケーシングの内側に封入され、任意に蓋を有し、特には剥離可能な蓋のような除去可能な蓋を有し、１つの共通のシールで互いに結合された２つのフィルムから形成され、それぞれのカプセルがそのケーシングの内側の壁にのみ接触しているものを提供する。
【００１１】
そのようなパッケージングシステムにおいては、たとえば、エンベロープのような内側の水溶性または水分散性コンテナーであるそれぞれのカプセルは、１以上の広範な物質、典型的には、潜在的に有毒であるか、あるいは健康あるいは環境に対して、ダメージを与え、あるいは傷つける医薬、農薬、殺生物剤として有用な成分又は組成物、または洗浄剤、布帛の洗浄又はケアのための物質、表面の洗浄又はケアのための物質、皿洗浄剤、脱臭剤、染料、顔料、あるいは水処理化学薬品のようなもので充填されることができる。充填物は任意に適当な形態をとることができ、例えば液体、ゲル、ペースト、固体、グラニュールあるいはパウダーであることができる。しかしながら、本発明のパッケージングシステムは、液体の組成物を含むために最も有用である。１つの、典型的な、そのような製品は粘度の高い液体洗剤配合物である。
【００１２】
水溶性／水分散性コンパートメント−すなわち、カプセルまたはエンベロープの、壁の材料は、熱水あるいは冷水可溶性、または分散性でもよく、また柔軟でも強剛でもよい。好ましくは、１つのフィルム、あるいは２つの異なるフィルムの組み合わせであり、その各々は単一層あるいは、両者方とも水溶性で、柔軟である積層フィルムであることができる。冷水可溶性とは、例えば２０℃以下の水に可溶性な物質をいい、温水可溶性とは、６０℃以上の水に可溶性な物質をいう。
これらの温度の間で可溶性の材料も使用することができる。カプセルは、異なるグレードのフィルム、異なる厚さのフィルム、あるいは所望の特性を得るために香りがつけられたか色がつけられたフィルム、これらの任意の組み合わせから作ることができる。
【００１３】
カプセルのための好ましい材料は、ＰＶＯＨ（ポリビニルアルコール）およびセルロース誘導体、たとえば、セルロースエーテル、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース（ＨＰＭＣ）である。好ましいＰＶＯＨの例はエトキシル化ＰＶＯＨである。ＰＶＯＨは、部分的にあるいは完全にアルコール化、または加水分解することができる。例えば、それは、４０から１００％、好ましくは７０〜９２％まで、より好ましくは約８８％あるいは約９２％、アルコール化、または加水分解することができる。加水分解の程度はＰＶＯＨが水に溶け始める温度に影響を及ぼすことが知られている。８８％の加水分解は、冷たい（つまり室温）水において可溶のフィルムに相当する。一方、９２％の加水分解は温水において可溶のフィルムに相当する。さらに、それらは一般に射出成型可能で、静電荷を保持しない。しかしながら、使用することができる他の水溶性の化合物としては、ポリグリコリドおよびポリラクチド、およびポリラクチド−ポリグリコリドコポリマーがあげられる。これらの材料は、さらにもちろん、必要な場合、たとえば可塑剤及び離型剤などの特性を改良する成分を含み、また着色剤などの当然含まれる他の成分を含むことができる。
【００１４】
それらのもろい特性のために、熱成型が困難又は不可能であると考えられていたものの、熱成型フィルムを得ることが本発明により可能となることが見いだされた。そのようなフィルムの例はＨＰＭＣフィルムである。
【００１５】
カプセルのフィルムは、単層フィルム、あるいはＧＢ−Ａ−２，２４４，２５８に示されるような積層フィルムであることができる。単層フィルムはピンホールを有する場合があるが、積層フィルムの２つ以上の層は重なり合うピンホールを恐らく持たない。
【００１６】
フィルムは、たとえば、押し出し、ブローまたはキャスティングのような任意のプロセスによって製造することができる。フィルムは、未延伸、１軸延伸、または２軸延伸であることができる。フィルム中の層が延伸される場合、それらは通常同じ延伸方向であるが、所望の場合には、それらの延伸平面は異なることができる。
【００１７】
ラミネート中の層は、同じか異なってもよい。したがって、それらは各々同じポリマーあるいは異なるポリマーを含んでもよい。水溶性積層フィルムを有することが所望の場合、層の各々は水溶性であるべきである。
【００１８】
カプセルの壁の厚さは、適当には２０から５００ミクロン、好ましくは３０から３００ミクロン、より好ましくは３５から２００ミクロン、特には４０から１６０ミクロン、さらに特には４０から１５０ミクロン、そして最も特には４０から１２０ミクロンである。
【００１９】
カプセルの容器のための典型的な水溶性のフィルムは、ＭＯＮＯＳＯＬＭ８５３４として利用可能な、種々の７５ミクロンＰＶＯＨで作られる。容器の蓋のための典型的なフィルムは、ＳＯＬＵＢＬＯＮＰＴ６０として利用可能な、種々の６０ミクロンＰＶＯＨで作られる。
【００２０】
外側の保護ケーシングのための熱成型された水不溶性／耐水性材料は、好ましくは半硬質である。ポリエステルおよびナイロン／ポリエチレンラミネートはこの目的に好適であり、好ましくはアモルファスの形態である。
【００２１】
耐水性または不溶性コンパートメントの壁の厚さは、６０から１０００ミクロンの範囲、好ましくは１７５から７５０ミクロンの範囲である。
典型的な水不溶性／耐水性フィルムは厚さ１７０ミクロンで、非晶質のポリエステルＡＰＥＴから作られる；これはホルダーとその蓋の両方に好適である。
【００２２】
カプセル容器およびケーシングのホルダーは本質的にキャビティーまたはコンパートメントであり、第１のものは包装される物質を含有するためのものであり、第２のものは第１のものを含有し、保護するためのものである。これらは任意の適当な形態でありえる。しかし、好ましくは、それらは、わずかにテーパーを有するシリンダー形状（恐らく方形の断面積を有する）を有し、その結果、型からのよいリリースが達成される。さらに、そのような形状を有するものは、他方の内側にきちんとフィットし、その結果（下に記述されるように）、蓋部分のない１セットのライニングされたケーシングは入れ子になって、場所を取らないスタックを形成する。
【００２３】
本発明の第２の態様においては、本発明にかかるコンテナーの製造方法を提供する。特には、サイドバイサイドに並んで結合されたそのようなコンテナーのウエブ又は群を提供するための方法に関し、該方法は以下を含む：
ａ．たとえば、シート形状の熱成型可能な、水溶性あるいは水分散性のライニングフィルムが、水不溶性あるいは水分散性のキャリヤーフィルムとマッチングシートの形態で向き合って配置され、ベースウエブコンビネーションを形成し、該フィルムは密な接触状態にあり、それらの間には空気が全く、または実質的に全く補足されず、このベースウエブは熱成型機に供給され、内側のライニングとしての水溶性あるいは水分散性フィルムと賦形された、キャビティーまたはボウルコンテナーのシーケンスに成型される。各形状については、コンビネーションはケーシングホルダー内のカプセル容器である；
ｂ．カプセルの容器は、包装される適切な材料で充填される；
ｃ．たとえばシートの形態の水溶性のあるいは水分散性の蓋フィルムは、上記のように形成されたライニングされ、充填されたコンテナー形状物の上に配置され、それぞれのコンテナー形状物の口の周囲でライニングにシールされ、その内側の容器の蓋を形成し、この蓋を有する容器はカプセル化され、ついで蓋およびライニングフィルムは切断され、それぞれのカプセルがその隣接したカプセルから離される；
ｄ．カプセルの間の不要の蓋およびライニングフィルムのエリアは除去され、下層のキャリヤーフィルムが露出される；
そして、任意に、
ｅ．マッチングシート形態の水不溶性の蓋フィルムは、上記のようにして分離され、離され、ケーシングに由来するカプセルの上に配置され、それらをカバーし、すでに露出されたキャリアフィルムにシールされ、好ましくは除去可能にシールされ、それぞれのケーシングホルダーのために蓋を形成し、該蓋は好ましくは剥がされ、その中のカプセルを引き続く除去及び使用のために露出させることができる。
【００２４】
ウェブは連続的な方式で形成することができ、直線状の、または多くのサイドバイサイドに並んだコンテナーの列／セットにすることができる。その数は、シートの幅に依存する；テープのように狭い場合、１つのコンテナーのみが存在するかもしれない（その結果、コンテナーのストリップを生産する）、一方、広い場合、各列に２つ、３つあるいはそれ以上のコンテナーが存在するかもしれない。明白に、ウェブの長さは不定である。一旦形成されたら、もちろん、より便利なサイズのそれぞれのパック、個々のコンテナー、ペアのコンテナー、あるいは２×２のコンテナー、つまり販売のために必要なように切ることができる。２以上のコンテナーが結合されたままでおかれる場合、個々のコンテナーは同じか異なるサイズを持っていてもよく、また、各コンテナーの中に保持された組成物も同じか異なってもよい。その時に、ホルダー蓋フィルム（それは好ましくは剥離可能である）はカット、または穿孔され、それぞれのパックの蓋が近隣のパックのハーメチックシールを破損せずに除去されるようにする。
【００２５】
我々は、両方のフィルムを一緒に熱成型する場合、内側の水溶性のフィルムが型の角で、フィルムが外側の水溶性フィルムなしで熱成型される場合ほど薄くならないことを驚くべきことにみいだした。水の中でのより迅速な溶解を許容するより薄いフィルムが、内側の容器に使用されることを可能にするので、これは有利である。
【００２６】
この方法では、賦形、充填、およびリディングはすべて、同時に行われることができるが、もちろん時間を隔てた複数の段階に分割することが可能である。したがって、形状物は、「プリフォーム」としての形状物の成型の後、貯蔵され、任意にコンテナーのシーケンスを扱いやすく便利な長さにする第１の切断をし、ある程度の後にこれらのプリフォームを充填し、蓋をすることができる。さらに、ケーシングのホルダーの蓋を形成する最終の水不溶性あるいは水分散性のフィルムを適用せずに、コンテナーを上部の開いたホルダー内に単に置いたカプセルとしておくことも、好ましいくはないが、可能である。
【００２７】
熱成型プロセスでは、フィルムは型内へドローダウンされるか、またはブローダウンされる。したがって、例えば、フィルムは、熱成型ヒータープレートアセンブリーを使用し熱成型温度に加熱し、次に、型内に真空の下でドローダウンするか、または加圧下にブローダウンされる。プラグアシスト熱成型、および、たとえば、熱成型の前にフィルムを型から離れてブローすることにより、フィルムの予備伸張を、所望の場合、使用することができる。当業者は、適切な温度、圧力あるいは真空および滞留時間を選択し、適切なポケットを達成することができる。真空または圧力の量および使用される熱成型温度は、フィルムの厚さおよびタイプ、ならびに使用されているポリマーまたはポリマー混合物に依存する。
ＰＶＯＨフィルムの熱成型は知られており、例えばＷＯ００／５５０４５に記述される。
【００２８】
ＰＶＯＨまたはエトキシル化ＰＶＯＨにふさわしい成型温度は、例えば９０から１３０℃、特には９０から１２０℃である。適当な成型圧力は、例えば６９から１３８ｋＰａ（１０から２０ｐ．ｓ．ｉ．）、特には８３から１１７ｋＰａ（１２から１７ｐ．ｓ．ｉ．）である。適当な成型真空度は、０から４ｋＰａ（０から４０ｍｂａｒ）、特には０から２ｋＰａ（０から２０ｍｂａｒ）である。適当な滞留時間は例えば０．４から２．５秒、特には２から２．５秒である。
【００２９】
望ましい条件は上記の範囲内から選ばれる。上記の範囲外のこれらのパラメーターの１つ以上を使用することも可能であるが、他の２つのパラメーターの値の変更により補うことが必要になるかもしれない。
【００３０】
その後、内側の容器は所望の組成物で充填される。ポケットは完全に、または単に部分的にのみ充填されることができる。組成物は固体であることができる。例えば、それは微粒子か粒状の固体、あるいはタブレットであることができる。さらに、それは液体であることができる。それは所望の場合、粘ちゅうまたはゲルであることができる。液体組成物は非水性または水性であることができ、たとえば、５％未満または５％以上の自由水を含む。組成物は１以上の相を持っていることができる。例えば、それは、水性組成物、および該水性組成物と非混和性の液体組成物を含むことができる。さらに、それは液体の組成物および別個の固体組成物、例えばボール、ピルあるいはスペックルの形態のものを含む場合がある。
【００３１】
ポケットが充填された後、フィルムのような容器蓋は、充填されたポケットの上に、およびシーリング部分を横切って置かれる。そして、フィルムはシーリング部分で互いにシールされる。このフィルムは通常単一層のフィルムであるが、フィルムを通っての漏出を許容するピンホールの可能性を縮小する積層フィルムであることができる。フィルムは、キャビティーを形成するフィルムと同じか異なることができる。適当なフィルムの例はキャビティーを形成するフィルムのために与えられたものである。
【００３２】
望ましくは、容器フィルムは、一般に伸張されず局所的な薄化が起こらないので、キャビティーを形成するために使用されるフィルムよりも、より小さい厚さを持っている。ヒートシーリングが使用される場合に、ベースを柔らかくするためにフィルムを通して十分な熱が伝わることを保証するため、容器キャビティーを形成するために使用されるフィルムよりも薄いことが望ましい。
【００３３】
カバーリングフィルムの厚さは一般に２０から１６０ミクロン、好ましくは４０から１００ミクロン、たとえば、４０から８０ミクロンまたは４０から６０ミクロンである。
本発明方法において有用なシーリングは、任意の適当な手段で行うことができ、例えば、接着剤によって、熱溶着、あるいは超音波、レーザー、振動、回転、ラジオ波、または溶剤接着、あるいはそれらの組みあわせによって行うことができる。ヒートシーリング、レーザーシーリング、および溶剤接着、またはそれらの組み合わせが好ましい。適当な接着剤はＰＶＯＨの水溶液または水性溶液である。内側のシールは望ましくは水溶性である。
【００３４】
例えば、ヒートシーリングが使用される場合、適当なシーリング温度は、例えば１２０から１９５℃、たとえば、１４０から１５０℃である。適当なシーリング圧力は例えば２５０から６００ｋＰａである。シーリング圧力の例は、２７６から５５２ｋＰａ（４０から８０ｐ．ｓ．ｉ．）、特には３４５から４８３ｋＰａ（５０から７０ｐ．ｓ．ｉ．）、または４００から８００ｋＰａ（４から８ｂａｒ）であり、特には５００から７００ｋＰａ（５から７ｂａｒ）であり、これは使用するヒートシーリング機械に依存する。適当なシーリング滞留時間は０．４から２．５秒である。
【００３５】
当業者は、所望の一体性のシールを得るために適切な温度、圧力および滞留時間を使用することができる。望ましい条件は上記の範囲内から選ばれる。上記の範囲外のこれらのパラメーターの１つ以上を使用することも可能であるが、他の２つのパラメーターの値の変更により補うことが必要になるかもしれない。組成物は水性環境の中でリリースされるように意図される任意の組成物であることができる。したがって、例えば、それは、植物保護剤、例えば殺虫剤、殺真菌剤、除草剤、ダニ駆除剤、殺線虫剤、または植物成長調整剤のような農薬、植物栄養素、あるいは潜在的に有毒または健康又は環境に対して、ダメージを与え、あるいは傷つける組成物であることができる。そのような組成物は、固体の場合、合計量で、０．１ｇから７ｋｇ、好ましくは１ｇから５ｋｇの量で一般に包まれる。液体あるいはゲル化された形態では、そのような組成物は１ｍｌから１０リットル、好ましくは５ｍｌから６リットル、特には１０ｍｌから１．５リットルの量で一般に包装される。
【００３６】
組成物はさらに布帛ケア剤、表面ケア剤あるいは皿洗い組成物である場合がある。したがって、例えば、それは、皿洗い洗剤、硬水軟化剤、洗濯洗剤または洗浄剤組成物、あるいはすすぎ助剤であることができる。そのような組成物は家庭用洗濯機で使用するにふさわしい場合がある。組成物は、さらに消毒剤、抗菌剤、防腐剤組成物、あるいはトリガータイプスプレー用の再充填組成物である場合がある。そのような組成物は、５から１００ｇ、特には１５から４０ｇまでの合計量で一般に包装される。例えば、皿洗い組成物は、重さ１５から３０ｇで計られ、硬水軟化組成物は、重さ１５から４０ｇで計られることができる。
【００３７】
内側容器は２以上のコンパートメントを含むことができ、特に内側の蓋フィルムがそれ自身、例えばＧＢ−Ａ−２，３６１，６８６に示されるようにコンパートメントを含む場合に含むことができる。
【００３８】
物品が洗濯洗剤である場合、主要な組成物としては例えば、洗浄剤を含み、また、２次組成物が漂白剤、汚れリムーバー、硬水軟化剤、酵素あるいは織物コンディショナーを含む場合がある。物品は洗濯の間の異なる時に組成物をリリースするように適合されることができる。例えば、漂白剤または織物のコンディショナーは、洗濯の終わりに一般にリリースされる。また、硬水軟化剤は、洗濯の最初に一般にリリースされる。酵素は、最初あるいは洗濯の終わりにリリースされることができる。
【００３９】
物品が織物コンディショナー用である場合、主要な組成物は織物コンディショナーを含み、また、２次成分は、すすぎサイクル中に織物コンディショナーの前に、あるいはコンディショナーの後にリリースされる酵素を含むことができる。物品が皿洗い用洗剤である場合、主要な組成物は洗浄剤を含み、および２次組成物は、硬水軟化剤、塩、酵素、リンス助剤、漂白剤あるいは漂白剤活性剤を含むことができる。物品は洗浄の間の異なる時に組成物をリリースするように適合されることができる。例えば、すすぎ助剤、漂白剤あるいは漂白剤活性剤は、洗浄の終わりに一般にリリースされる。また、硬水軟化剤、塩あるいは酵素は、洗浄の最初に一般にリリースされる。
【００４０】
主要組成物および２次組成物は、液体の形式である場合、独立して無水か、あるいは水を例えば、水性組成物の重量に基づいて少なくとも５重量％、好ましくは少なくとも１０重量％の自由水または合計の水を含むことができる。望ましくは、組成物は８０重量％未満の水を含んでいる。
【００４１】
組成物は、アニオン、ノニオン、あるいはカチオン、両性、または両性イオンの界面活性、またはそれらの混合物のような界面活性剤を含むことができる。アニオン性界面活性剤の例としては、直鎖または分岐鎖の、アルキル硫酸塩、ならびにアルキルエーテル硫酸塩としても知られている、アルキルポリアルコキシ硫酸塩があげられる。そのような界面活性剤は、より高級なＣ_８−Ｃ_２０脂肪アルコールの硫酸化によって生産されることができる。
【００４２】
主要なアルキル硫酸塩界面活性剤の例は次式のものである：ＲＯＳＯ_３ ⁻Ｍ^＋、式中、Ｒは線形のＣ_８−Ｃ_２０ヒドロカルビル基であり、およびＭは、水可溶性にするカチオンである。好ましくは、ＲはＣ_１０−Ｃ_ｌ６アルキル、例えばＣ_ｌ２−Ｃ_ｌ４アルキルである。また、Ｍはリチウム、ナトリウムあるいはカリウムのようなアルカリ金属である。
【００４３】
２級アルキル硫酸塩界面活性剤の例は、分子の「バックボーン」の上に硫酸塩部分を持っているものであり、たとえば下式のものである：
ＣＨ_２（ＣＨ_２）_ｎ（ＣＨＯＳＯ_３ ⁻Ｍ^＋）（ＣＨ_２）_ｍＣＨ_３
式中、ｍとｎは、独立して２以上、ｍ＋ｎの合計は、典型的には６から２０、例えば９から１５であり、Ｍは、リチウム、ナトリウムあるいはカリウムのような水に可溶性にするカチオンである。
【００４４】
特に好ましい２級アルキル硫酸塩は下式の（２，３）アルキル硫酸塩界面活性剤である：
ＣＨ_２（ＣＨ_２）_ｘ（ＣＨＯＳＯ_３ ⁻Ｍ^＋）ＣＨ_３および
ＣＨ_３（ＣＨ_２）_ｘ（ＣＨＯＳＯ_３ ⁻Ｍ^＋）ＣＨ_２ＣＨ_３
それぞれ２−スルフェートおよび３−スルフェートのためのものである。これらの式中、ｘは少なくとも４、たとえば、６から２０であり、好ましくは１０から１６である。Ｍは、アルカリ金属、例えばリチウム、ナトリウム、カリウムのようなカチオンである。
【００４５】
アルコキシル化されたアルキル硫酸塩の例は、下式のエトキシル化アルキル硫酸塩である：
ＲＯ（Ｃ_２Ｈ_４Ｏ）_ｎＳＯ_３ ⁻Ｍ^＋
式中、ＲはＣ_８−Ｃ_２０アルキル基、好ましくはＣ_１０−Ｃ_１８、たとえば、Ｃ_１２−Ｃ_１６のアルキル基であり、ｎは、少なくとも１、例えば１から２０、好ましくは１から１５、特には１から６である。また、Ｍは、リチウム、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、アルキルアンモニウムあるいはアルカノールアンモニウムのような塩形成性カチオンである。これらの化合物は、アルキルスルフェートとともに使用された時に、特に望ましい布帛洗浄特性を提供することができる。
【００４６】
アルキルスルフェートおよびアルキルエーテルスルフェートは一般に異なる鎖長のアルキル基を含む混合物の形として使用され、存在する場合には、アルコキシル化の程度も異なる。使用される場合がある他のアニオン性界面活性剤は、脂肪酸の塩、例えばＣ_８−Ｃ_１８脂肪酸の、特にナトリウムまたはカリウム塩、およびアルキル、例えばＣ_８−Ｃ_１８のベンゼンスルホネートである。
【００４７】
ノニオン性界面活性剤の例は、脂肪酸エトキシレートのような脂肪酸アルコキシレートであり、特には下式のものである：
Ｒ（Ｃ_２Ｈ_４Ｏ）_ｎＯＨ
式中、Ｒは直鎖または分岐のＣ_８−Ｃ_１６アルキル基であり、好ましくはＣ_９−Ｃ_１５，たとえばＣ_１０−Ｃ_１４のアルキル基であり、ｎは少なくとも１，たとえば１から１６，好ましくは２から１２，より好ましくは３から１０である。
アルコキシル化脂肪アルコールノニオン性界面活性剤は、しばしば３から１７、より好ましくは６から１５，最も好ましくは１０から１５の範囲の疎水性−親水性バランス（ＨＬＢ）を有する。
【００４８】
脂肪アルコールエトキシレートの例は、１５から１２の炭素原子のアルコールから作られたものであり、約７モルのエチレンオキシドを含むものである。そのような材料は、シェルケミカル会社によって、商標Ｎｅｏｄｏｌ２５−７およびＮｅｏｄｏｌ２３−６．５の下で商業的に販売されている。他の有用なＮｅｏｄｏｌとしてはＮｅｏｄｏｌ１−５、約５モルのエチレンオキシドを有し、アルキル基の鎖の中に平均１１の炭素原子を有するエトキシル化脂肪アルコール；Ｎｅｏｄｏｌ２３−９、約９モルのエチレンオキシドを有する、エトキシル化１級Ｃ_１２−Ｃ_１３アルコール；およびＮｅｏｄｏｌ９１−１０、約１０モルのエチレンオキシドを有する、エトキシル化１級Ｃ_９−Ｃ_１１アルコールがあげられる。
【００４９】
このタイプのアルコールエトキシレートも、Ｄｏｂａｎｏｌの商標の下、シェルケミカル社により販売されている。Ｄｏｂａｎｏｌ９１−５は、平均５モルのエチレンオキシドを有する、エトキシル化Ｃ_９−Ｃ_１１脂肪アルコールであり；Ｄｏｂａｎｏｌ２５−７は、脂肪アルコール１モルあたり平均７モルのエチレンオキシドを有する、エトキシル化Ｃ_１２−Ｃ_１５脂肪アルコールである。
【００５０】
適当なエトキシル化アルコールノニオン性界面活性剤の他の例としてはＴｅｒｇｉｔｏｌ１５−Ｓ−７およびＴｅｒｇｉｔｏｌ１５−Ｓ９があげられ、これらの両方ともユニオンカーバイド株式会社から利用可能な線状の第二アルコールエトキシレートである。Ｔｅｒｇｉｔｏｌ１５−Ｓ−７は、７モルのエチレンオキシドを有する、Ｃ_１１−Ｃ_１５線状第２アルコールの混合エトキシル化生成物であり、Ｔｅｒｇｉｔｏｌ１５−Ｓ−９は、９モルのエチレンオキシドを有することを除いて同じものである。
【００５１】
アルコールエトキシル化ノニオン性界面活性剤の他の適当なものは、Ｎｅｏｄｏｌ４５−１１であり、これは１４−１５の炭素原子を有する脂肪アルコールの、エチレンオキシドとの類似の縮合物であり、１モルあたりのエチレンオキシド基の数が約１１であるものである。である）。そのような製品もシェルケミカル社から利用可能である。
【００５２】
さらに、ノニオン性界面活性剤、例えばＣ_１０−Ｃ_１８のアルキルポリグリコシド、たとえばＣ_１２−Ｃ_１６のアルキルポリグリコシド、特にはポリグリコシドである。高い泡立ちの組成物が所望の場合、これらは特に有用である。さらなる界面活性剤はポリヒドロキシ脂肪酸アミド、たとえばＣ_１０−Ｃ_１８Ｎ（３−メトキシプロピル）グリカミド（ｇｌｙｃａｍｉｄｅ）、およびＰｌｕｒｏｎｉｃタイプのエチレンオキシド−プロピレンオキシドブロックポリマー重合体である。
【００５３】
カチオン性界面活性剤の例は第四アンモニウムタイプのものである。
組成物中の界面活性剤の合計量は、望ましくは６０から９０重量％、特には７５から９０重量％である。望ましくは、アニオン性界面活性剤は５０から７５重量％の量で存在し、ノニオン性界面活性剤は５から２０重量％の量で存在し、および／またはカチオン性界面活性剤は０から２０重量％の量で存在する。これらの量は組成物の合計固形分量、すなわち存在するすべての溶剤を除いた量に基づくものである。
【００５４】
組成物、特に洗濯用洗剤組成物あるいは皿洗い組成物として使用された時、さらに独立してプロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、セルラーゼおよびペルオキシダーゼ酵素のような酵素を含むことができる。そのような酵素は商業的に利用可能で、例えば、ノバインダストリーＡ／Ｓによる登録商標Ｅｓｐｅｒｅｓｃ、Ａｌｃａｌａｓｃ、およびＳａｖｉｎａｓｃ、およびインターナショナルバイオシンセティックス社によるＭａｘａｔａｓｃの下で販売されている。望ましくは、酵素は、０．５から３重量％、特には１から２重量％の量で主要または２次組成物の中に独立して存在する。
【００５５】
組成物は、所望の場合、増粘剤かゲル化剤を含む場合がある。適当な増粘剤は、ロームアンドハース社により、商標ＣＡＲＢＯＰＯＬあるいはＡＣＵＳＯＬの下で販売されるもののようなポリアクリレートポリマーである。他の適当な増粘剤はキサンタンガムである。存在する場合には、増粘剤は、０．２から４重量％、特には０．５から２重量％の量で存在する。
【００５６】
皿洗い中で使用される組成物は、独立に、通常洗浄剤ビルダーを含む。適当なビルダーは、アルカリ金属またはアンモニウムの、燐酸塩、ポリリン酸塩、ホスホン酸塩、ポリホスホン酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、硼酸塩、ポリヒドロキシスルホネート、ポリアセテート、クエン酸塩のようなカルボン酸塩およびポリカルボキシレートである。ビルダーは、組成物の全重量に対して、望ましくは９０重量％以内、好ましくは１５から９０重量％、より好ましくは１５から７５重量％の量で存在する。適当な成分のさらなる詳細は、例えばＥＰ−Ａ−６９４，０５９、ＥＰＡ−５１８，７２０およびＷＯ９９／０６５２２に与えられる。
【００５７】
組成物はさらに任意に１つ以上の追加の成分を含むことができる。これらは、さらなる界面活性剤、漂白剤、増白剤、ビルダー、石鹸水泡立て剤、石鹸水泡立ち抑制剤、曇り防止剤、防食剤、有機溶媒、共溶剤、相安定化剤、乳化剤、防腐剤、汚れ縣濁剤、土剥離剤、殺菌剤、ｐＨ調節剤あるいはバッファー、非ビルダーのアルカリ性ソース、キレート剤、スメクタイトクレイのような粘度、酵素安定化剤、ライムスケール防止剤、着色剤、染料、ヒドロトロープ、染料移動禁止剤、光沢剤および香料のような公知の洗剤組成物コンポーネントを含んでいる。使用される場合には、そのような任意の成分は、組成物の全重量に基づいて、１０重量％以下、たとえば１から６重量％を構成する。
【００５８】
ビルダーは、洗濯又は漂白の際に遭遇するカルシウムあるいは他のイオン、水の硬度の影響を和らげる。そのような材料の例は、例えばアルカリ金属またはアルカリ土類金属のカチオンとの、クエン酸塩、琥珀酸塩、マロン酸塩、カルボキシメチル琥珀酸塩、カルボン酸塩、ポリカルボキシレートおよびポリアセチルカルボン酸塩、あるいは対応する遊離酸である。具体例としては、オキシジ琥珀酸、メリト酸、ベンゼンポリカルボン酸、Ｃ_１０−Ｃ_２２脂肪酸およびクエン酸のナトリウム、カリウムおよびリチウム塩である。他の例は、商標Ｄｅｑｕｅｓｔの下でモンサント社によって販売されているような有機のホスホン酸塩タイプ金属イオン封鎖剤、およびアルキルヒドロキシホスホン酸塩である。クエン酸塩およびＣ_１２−Ｃ_ｌ８脂肪酸石鹸が好ましい。
【００５９】
他の適当なビルダーはビルダー特性を持つ公知のポリマーおよびコポリマーである。例えば、そのような材料としては適切なポリアクリル酸、ポリマレイン酸、およびポリアクリル酸／ポリマレイン酸および共重合体およびその塩を含んでおり、商標Ｓｏｋａｌａｎの下でＢＡＳＦによって販売されているようなものである。
ビルダーは、一般に組成物の重量の、０から３重量％、より好ましくは０．１から１重量％を構成する。
【００６０】
酵素を含む組成物は、酵素の安定性を維持する材料を任意に含むことができる。そのような酵素安定化剤としては、例えば、プロピレングリコールのようなポリオール、ホウ酸およびホウ砂があげられる。これらの酵素安定化剤の組み合わせも使用される場合がある。利用される場合には、酵素安定化剤は一般に組成物の０．１から１重量％を構成する。
【００６１】
組成物は、相安定化剤および／または共溶剤として役立つ材料を任意に含む場合がある。たとえば、メタノール、エタノールおよびプロパノールのようなＣ_１−Ｃ_３アルコールである。Ｃ_ｌ−Ｃ_３アルカノールアミン、たとえばモノ−、ジ−またはトリエタノールアミンも、単独で、あるいはアルコールと一緒に使用することができる。相安定化剤および／または共溶剤は例えば、組成物の０から１重量％、好ましくは０．１から０．５重量％を構成することができる。
【００６２】
組成物は、適正水準で組成物のｐＨを調節するか維持する成分を任意に含むことができる。ｐＨは、組成物の性質に依存して、例えば１から１３まで、たとえば８から１１であることができる。例えば、皿洗い組成物は、望ましくは８から１１のｐＨを持っている。望ましくは、ランドリー組成物は、７から９のｐＨを持っている。また、硬水軟化組成物は、望ましくは７から９のｐＨを持っている。ｐＨ調節剤の例はＮａＯＨとクエン酸である。
【００６３】
本発明の中で、１つ以上のコンテナーが、同じシートから同時に形成される場合、それらのコンテナーはそれらの間の部分、たとえばシール部分の間またはフランジの間を切断することにより、互いに離されることができる。あるいは、それらは結合されたままにされることもでき、たとえばそれぞれの物品の間に穿孔をほどこし、その後の段階において、たとえば需要者により容易に分離できるようにすることができる。物品が分離されたら、フランジは所定の場所に残すことができる。しかし、望ましくはフランジは部分的に除去され、より魅力的な外観を与えるようにする。一般に、残ったフランジは、外観の目的のためにできるだけ小さくすべきであるが、物品が熱成型されたコンテナーの形態である場合に、ケーシングフィルターとリディングフィルムとが互いに接着を保持していることを保証するために、幾分かのフランジは必要であることは銘記すべきである。１ｍｍから８ｍｍの幅、好ましくは２ｍｍから７ｍｍ、最も好ましくは約５ｍｍの幅のフランジが好ましい。
【００６４】
特に、布帛ケア、表面ケア、または皿洗い組成物に使用された時、本発明のプロセスによって生産されたコンテナーは、任意のフランジを除いて、５０ｃｍの最大の寸法を持っている場合がある。例えば、コンテナーは、１から５０ｃｍの長さ、特に３．５から４．５ｃｍの長さ、１．５から５０ｃｍの幅、特に２から３ｃｍの幅、および１から１０ｃｍの高さ、特に１．２５から１．７５ｃｍの高さを持つ場合がある。
【００６５】
本発明の実施態様は、例示のためのみに示され、図を参照して説明される。
図１は、発明の方法の工程を示す；
図２は、不要のシールされた蓋／ライニングフィルムが削除されるところを示す。
図３は、本発明のコンテナーの断面を示す。
また、図４Ａおよび４Ｂは本発明の方法の間に作られた、互いに入れ子になったプリフォームのスタックを示す。
【００６６】
便宜のためにのみ、いくつかの実施態様が記述される。しかしながら、実施態様の１以上のそれぞれの態様は、本発明のすべての実施態様に関して一般的な適用性がある。
【００６７】
図１は、ロールから熱成型機１３に（実際の成型装置自身は示されない）に供給されている水溶性のＰＶＯＨフィルム１２が、キャリアフィルムウエブ１１の上部に接触し、結合したベースウェブ１２３を形成することを示す。フィルム１２と１１はローラー（示されない）間を通過し、それらの間に空気が実質的に補足されていないような密接な接触下に置き、その後それらは熱成型機１３に通される。この結合したベースウェブは、機械を通して引かれ、特別な巻きほぐしや引っ張り力の調整は必要ない。
【００６８】
熱成型プロセスにおいては、ＰＶＯＨフィルム１２およびキャリアフィルム１１の両者は、同時に成型される。ＰＶＯＨフィルムはキャリアフィルムにぴったりとくっつき、キャリアフィルムはキャビティー形状を形成し、これは成型されたＰＶＯＨフィルムをその内側に保持する。結合したベースウェブ１２３を成型後に丹念に検査すると、ＰＶＯＨフィルムがキャリアフィルム内に良好に保持され、成型されたベースウェブ内に２つの異なるフィルムが存在することは、丹念な物理的な検査をしない限り明瞭ではない。
【００６９】
プロセスのこの段階では、２つのフィルム１２と１１は容易に分離され、良好に画定されたＰＶＯＨキャビティーを現すことは銘記されるべきである。しばらく放置すれば、成型されたＰＶＯＨはシュリンクバック（ｓｈｒｉｎｋ−ｂａｃｋ）を始めるが、このように保持されていないＰＶＯＨのシュリンクバックの速度に比較すると、それが起こるのに必要とされる時間は顕著に延長される。これによる利点は、成型後に結合したベースウェブ１２３のキャビティーが次いで必要とされる充填物（３３）で（充填機１４により）充填され、ＰＶＯＨフィルムキャビティーのシュリンクバックがキャリアフィルムのシュリンクバックにより調整され、ほとんど無視できることである。
【００７０】
一旦充填されたら、その上に（熱成型機のシーリング部分１６において）第２のＰＶＯＨフィルム（１５）をトップウエブとしてシーリングすることにより、所望の水溶性カプセルが構成される。前述のように、ＰＶＯＨトップウエブフィルム１５はＰＶＯＨべースウエブとは異なる厚さ、または異なるタイプであることができ、カプセルに異なる特性を付与することができる。典型的な用途においては、ＰＶＯＨトップウエブ１５は、成型されていない時のＰＶＯＨボトムウエブ１２よりも薄い。成型の間にフィルムの薄化が必然的に、特にはキャビティー内に存在する任意のコーナーにおいて起こる。
【００７１】
充填され、シールされた水溶性カプセルは、依然としてキャリアフィルムに保持されている。シーリングプロセスの間にわたってキャリアフィルムにより保持されているが、カプセルはシーリングプロセスの間はキャリアフィルムに溶着していないことは銘記すべきである。ＰＶＯＨまたは水溶性または水分散性のフィルム物質は親水性物質であるが、キャリアフィルムは、ほとんどの場合疎水性物質だからである。現在熱成型に好ましいほとんどの水不溶性フィルムは疎水性である。その結果、キァリアフィルム１１とＰＶＯＨフィルム１２との間で熱溶着を形成することが可能でない。
【００７２】
図１は、キャリアフィルム１１が廃棄される（それらの機能が満足されたときに多くの他のキャリングデバイスにおいてはそうである）のではなく、水溶性カプセルの２次的な（保護）パッケージの一部として一体化されて使用されことを示す。第１に、これらのカプセルのシーケンスを作るそれぞれの水溶性カプセルを分離することが必要である。これは、切断（ダイ−カッティング、切断部分１７）により行われ、２つの水溶性蓋、およびライニングフィルム（トップおよびベースウエブ１５、１２）をシールの周囲において切断するが、下のキァリアフィルム１１は切断せず、ついで巻き取り部分（１８）で不要の「イン−ビトウィーン」物質を除去する。これは図２にも示される。ダイ−カッティングプロセスは、公知である。これは自己接着性ラベルのフラットベッドダイ−カッティングに使用されているものと類似である。ここでは、自己接着性表面物質のみが切断され、切断されないシリコーン剥離性物質に接着する自己接着性ラベルを残す。
【００７３】
図２は、この操作の平面図を示す。ダイ−カッティングステーション１７で結合した水溶性フィルム（トップおよびボトムウェブ１５、１２）を切断した後に、まわりが打ち抜かれた部分（２３）を所定位置に残して、不要部分（２４）は、上方へ、巻き取り部分１８へと取り除かれ、完全に分離された水溶性カプセル２５が、キァリアフィルム１１のキャビティー内に保持されて残される。
【００７４】
一旦、水溶性のカプセルがダイカットされ、不要のＰＶＯＨ蓋／ライニングが取り除かれると、耐水性フィルムのトップウエブ（１９）が、シーケンスの上に（ヒートシーリング部分１００において）シールされる。耐水性フィルムのトップウエブ（１９）は、キァリアフィルム１１と同じ材料および厚さである必要はなく、キァリアフィルムに対して信頼性のあるようにシールされ、好ましくは剥離可能にシールされることのみが必要とされ、これはたとえば熱、超音波、レーザー、振動、回転、ラジオ波あるいは溶剤溶着による接着または溶着、またはこれらの組み合わせにより行われ、このプロセスの間には、形成された２次シール中の水溶性カプセルのフランジの端をトラップしないように注意が払われなければなせない。ウエブ状コンテナーの完成したシーケンスは、ついでグループ又はそれぞれのコンテナーに、最終切断部分（１１１）で切断される。
【００７５】
図３は、本発明にかかる１つのコンテナー（またはパック）の例の断面図である。製品（３３）は、周縁部（３６）においてシールされた水溶性の蓋およびライニングフィルム１５、１２の間に封入され、得られた水溶性カプセル２５は、２つの耐水性フィルム１１、１９の中に完全に封入され、これは剥離可能なシール（３７）で、カプセルの周縁部においてシールされる。これは、外側の蓋（３５）がキァリアフィルム１１から容易にはがれることを可能とし、溶解性カプセル２５とその内部の製品３３を精密に供給する。もし何らかの理由により、容器を剥がして開けた後にキァリアフィルム１１に蓋３５が付着したままである必要がある場合、剥離可能でないさらなるシール（３８）で、片側のみにおいて蓋をさらにシールすることができる。
【００７６】
典型的には、耐水性フィルム１９のトップウエブは、剥離可能なシールでキァリアフィルム１１にシールされ、不純物、特に水の侵入から容器を密封してシールしつつ、プルタブまたは他の開口手段（図示せず）をパックのコンパートメントのそれぞれの角に配置し、その中に含まれている水溶性カプセル２５への容易なアクセスを得るために使用することができる。製品はその後精密に単位投与されることができ、カプセルの残りは、たとえば薬品用のブリスターパック内で保護される。
【００７７】
本発明のさらなる実施態様においては、キァリアフィルム１１が水溶性カプセル２５の保護容器の唯一の成分として使用されるものである。シールの周囲で２つのＰＶＯＨフィルム（トップおよびベースウエブ１５、１２）を通してダイカッティングまたはスタンピングすることにより水溶性カプセルを分離するがキァリアフィルムを切断せず、ダイカッティングの場合には、不要のＰＶＯＨ蓋／ライニングフィルムを巻き取り部分１８に再度取り除くことは依然として必要である。しかし、ここでプロセスはダイカッティングの後に中断され、耐水性フィルム１９の第２のウエブが適用されない。ダイカッティングの後に水溶性カプセル２５がその内側に存在するキァリアフィルム１１は保持され、複数の容器を含むトレイに切断され、貯蔵及び展示される。
【００７８】
本発明のさらなる実施態様を、図４を参照して説明する。図１に示されたプロセスは、充填ステージ１４の前に中断される。ウエブは切断分離ステージ１７、１８の上に直接移動され、貯蔵及びその後の使用のための、空のいわゆる「プリフォーム」（４１）が形成される。図４は、そのようなプリフォームの例を示し、キャビティーは十分なテーパーを有し、ベースの方向へ狭くなっており、複数のプリフォームが効率的な貯蔵のために入れ子にされる。ＰＶＯＨライナーとともに完成されたプリフォームは貯蔵することができ、後に製品が充填され、単純なリディンクアンドカッティング機（たとえばＴｉｒｏｍａｔａｎｄＭｕｌｔｉｖａｃにより製造されるようなもの）に送られ、水溶性カプセル２５を製造することができるができることは明らかである。該カプセルは、それぞれ独立に、キァリアフィルムに支持されているが、それにより完全に保護されてはいない。
【００７９】
本発明のパッケージンクシステムおよびコンテナーは多くの利点を有し、それらのいくつかは以下の通りである。
ａ）成型およびシーリングの間の水溶性／水分散性フィルムの収縮が事実上解消される。
ｂ）水溶性／水分散性フィルムを、シュリンクバックによる、形状および体積の喪失を伴うことなく熱成型することができる。
ｃ）本発明のプロセスは、大きな速度で、こぼれによるシールの汚染のリスクを低減しつつ運転することができる。
ｄ）得られた容器は、製品の貯蔵、取り扱い、および供給の点において大きく改善される。
ｅ）他の点においては好ましい特性を有するが、シュリンクバックを特に被りやすいＰＶＯＨフィルムを効率的に使用できる。
ｆ）ＰＶＯＨベースウエブフィルムがキァリアフィルムにより支持されているので、キャビティー成型モールドのサクション穴がＰＶＯＨフィルムと接触せず、そのため成型の間のＰＶＯＨフィルムの損傷のリスクを解消できる。
ｇ）キァリアおよびＰＶＯＨフィルムの一緒に成型されたキャビティーを、製品を充填する前に、１つ又は複数の単位に分離することが可能である。これらの充填されていないキャビティーは、貯蔵され、後日使用することができる。「プリフォーム」は入れ子にされ、経済的に貯蔵され、充填およびシールのために複雑な機械を必要としない。
ｈ）キァリアフィルムが必要とされる容器であり、ＰＶＯＨがバリアライニングを提供する容器を製造することができる。容器はキァリアフィルム単独で含むことができない製品、たとえば香料、芳香剤、オイル、脂肪およびグリースなどの多くの製品を含むことができる。容器は酸素に対するバリアとしても作用する。
【図面の簡単な説明】
【００８０】
【図１】図１は、本発明の方法の工程を示す図である。
【図２】図２は、不要のシールされた蓋／ライニングフィルムが削除されるところを示す図である。
【図３】本発明のコンテナーの断面を示す図である。
【図４】図４Ａおよび４Ｂは本発明の方法の間に作られた、互いに入れ子になったプリフォームのスタックを示す図である。

Claims

複数のコンテナーを含むウエブであって、それぞれのコンテナーは内側の熱成型又は真空成型された水溶性容器（２５）内に組成物（３３）を有し、水溶性蓋（１２）がそれらにシールされ、それぞれのシールされた容器（２５）は外側の熱成型又は真空成型された耐水性または水不溶性のホルダー（１１）内に封入されている、ウエブ。
それぞれのホルダーに、それらにシールされた蓋（３５）が提供されている、請求項１記載のウエブ。
ホルダー蓋（３５）がホルダー（１１）に除去可能にシールされている、請求項２記載のウエブ。
ホルダー蓋が水溶性である、請求項２または３記載のウエブ。
水溶性容器が、ポリ（ビニルアルコール）（ＰＶＯＨ）またはセルロース誘導体を含む、請求項１から４のいずれか１項記載のウエブ。
容器の壁の厚さが２０から５００ミクロンである、請求項１から５のいずれか１項記載のウエブ。
容器の壁の厚さが４０から１２０ミクロンであり、容器蓋の厚さが２０から８０ミクロンである、請求項１から６のいずれか１項記載のウエブ。
ホルダーが半硬質である、請求項１から７のいずれか１項記載のウエブ。
ホルダーが非晶質の、ポリエステルまたはナイロン／ポリエチレンラミネートを含む、請求項１から８のいずれか１項記載のウエブ。
ホルダーの壁の厚さが６０から１０００ミクロンである、請求項１から９のいずれか１項記載のウエブ。
ホルダーの壁の厚さが１２０から７５０ミクロンである、請求項１０記載のウエブ。
ホルダーの壁の厚さが約１７０ミクロンであり、壁が非晶質ポリエチレンテレフタレートを含む、請求項１０または１１記載のウエブ。
容器とホルダーがそれぞれ入り子可能な、テーパーを有するシリンダー状形状である、請求項１から１２のいずれか１項記載のウエブ。
容器とホルダーが、ホルダーの内側表面の実質的にすべてにわたり、密な接触下にある、請求項１から１３のいずれか１項記載のウエブ。
組成物が液体組成物である、請求項１から１４のいずれか１項記載のウエブ。
組成物が布帛ケア、表面ケア、または皿洗い組成物である、請求項１から１５のいずれか１項記載のウエブ。
組成物が、皿洗い組成物、硬水軟化組成物、洗剤又は洗浄剤組成物、またはリンス助剤である、請求項１６記載のウエブ。
組成物が消毒薬、殺バクテリア剤、防腐剤、またはトリガータイプスプレー用の再充填組成物である、請求項１６記載のウエブ。
内側の熱成型又は真空成型された水溶性容器内に組成物を有し、水溶性蓋がそれらにシールされ、シールされた容器は、外側の熱成型又は真空成型された耐水性または水不溶性のホルダー内に封入されている、コンテナー。
請求項２から１８のいずれか１項記載の態様を有する、請求項１９記載のコンテナー。
組成物の単位投与量を含む、請求項１９または２０記載のコンテナー。
請求項１から２１のいずれか１項記載のウエブまたはコンテナーの製造方法であって、
ａ．第１の水溶性フィルムを耐水性又は水不溶性フィルムと向き合って配置し、該フィルムを密に接触させ、それらの間に全く又は実質的に全く空気が補足されないようにし、
ｂ．前記フィルムを、耐水性又は水不溶性フィルムをモールドに近い側にし、これとともに成型機のモールド上に供給し、
ｃ．モールド内のフィルムを成型し、内側の容器キャビティーおよび外側のホルダーを作り、
ｄ．組成物でキャビティーを満たし、
ｅ．水溶性の蓋を充填された容器の上に配置し、
ｆ．蓋を水溶性フィルムにシールする、
ことを含む方法。
ｇ．水溶性フィルムおよび蓋を切断し、少なくとも１つの容器を分離することをさらに含む、請求項２２記載の方法。
ｈ．切断により生成された不要なフィルムの領域を除去することをさらに含む、請求項２３記載の方法。
ｉ．水不溶性又は耐水性の蓋をホルダーのトップにシールすることをさらに含む、請求項２２から２４のいずれか１項記載の方法。
複数のコンテナーを含むウエブを形成する、請求項２２から２５のいずれか１項記載の方法。
ウエブが、コンテナーの２次元アレイを含み、連続的に形成される、請求項２６記載の方法。
ウエブがそれぞれのコンテナーに切断されるか、またはコンテナーの小さなグループに切断される、請求項２６または２７に記載の方法。
熱成型又は真空成型された耐水性又は水不溶性のホルダーの、組成物を封入した熱成型又は真空成型された水溶性の容器を、封入するための使用。