JP2004535042A - 張力を除去するマスクフレーム組立体を持つカラー陰極線管 - Google Patents
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- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J29/00—Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
- H01J29/02—Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
- H01J29/06—Screens for shielding; Masks interposed in the electron stream
- H01J29/07—Shadow masks for colour television tubes
- H01J29/073—Mounting arrangements associated with shadow masks
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- H01J2229/07—Shadow masks
- H01J2229/0722—Frame
Landscapes
- Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Abstract
陰極線管(1)は、中央長軸に平行な長辺(22,24)と中央短軸に平行な22の短辺(26,28)を持つ矩形のマスクフレーム組立体(20)に取り付けられるテンションマスク(30)を含む。2つの長辺は2つの短辺に対して略直角に配置され、各辺は接続されて略平坦状の内側及び外側の周辺表面を持つ支持フレームを形成している。支持フレームは第1お熱膨張係数を持ち、フレームの少なくとも1つの辺の周辺表面上に第2の熱膨張係数を持つ張力除去部材(31,32,131,132,231,232,331、332)を含む。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は一般的に陰極線管(CRT)に関し、特に、張力を除去することとのできるCRTのマスクフレーム組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
カラー陰極線管、即ちCRTは、3本の電子ビームを発生し管のスクリーンに向けて発射する電子銃を含む。スクリーンは管のフェースプレートパネルの内面に位置し、3つの異なる発色蛍光体のアレイから造られている。形成されたマスク又はストランドを持つテンションマスクであるシャドウマスクが電子銃とスクリーンの間に配置される。電子銃から発射された電子ビームはシャドウマスクの孔を通り、スクリーンに当たり、蛍光体に光を発生させてフェースプレートパネルの観察面に画像が表示される。
【0003】
CRTの1つの種類は、外部からの励起により大振幅の振動が生じやすくなることを減少するためマスクフレーム上に張力がかけられたストランドの組を有するテンションマスクを持っている。このような振動は電子ビーム全体がスクリーン上に誤った位置に照射され、CRTを観る者に不快な変則な画像をもたらす結果となる。
【0004】
許容できる振動性能を達成するために必要なマスクの応力は作動温度におけるマスク材料の降伏点より下である。しかしながら、管の高い製造処理温度においては、マスク材料の特性は変化し、マスク材料の弾性限界は顕著に低下する。このような状態において、マスクの応力はマスク材料の弾性限界を超えて材料は非弾性的に伸びてしまう。処理後に管が冷却されると、ストランドは処理前より長くなり、マスクフレームは処理前と同様の張力レベルとなるようにマスクに張力を与えることができない。テンションマスク組立体の他の共通の問題は、マスクストランド材料がマスク支持フレーム材料より低い熱膨張係数を持つときに起きる。このようなケースにおいては、マスクストランドにかかる張力は熱処理中に増加し、より非弾性的歪みを引き起こす。
【0005】
CRTの製造に使用される熱サイクルの間に有効に張力を除去し、マスクの伸長を緩和することのできるマスクフレーム組立体を開発することが望ましい。
【0006】
発明の概要
本発明は、テンションマスクを持つカラー陰極線管に関し、特に、第1の熱膨張係数を持つ材料により造られたマスク支持フレームを有するテンションマスクフレーム組立体を持つCRTに関する。マスク支持フレームは、第2の熱膨張係数を持つ材料により形成され、支持部材の周囲に取り付けられ、マスクの張力を除くことを容易にする張力除去部材を含む。
【0007】
図面の簡単な説明
本発明は添付図面を参照にした具体例により説明され、ここで:
図1はテンションマスクフレーム組立体を示すCRTの断面図である。
【0008】
図2はテンションマスクフレーム組立体の外観図である。
【0009】
図3はテンションマスクフレーム組立体の背面図である。
【0010】
図4は昇温時テンションマスクフレーム組立体の背面図である。
【0011】
図5は張力除去部材の他の配置を示す前面概略図である。
【0012】
図6は張力除去部材の他の配置を示す前面概略図である。
【0013】
図7は張力除去部材の他の配置を示す前面概略図である。
【0014】
本発明の詳細な説明
図1は、矩形のフェースプレートパネル3とファンネル5に接続された管状ネック4を有するガラスエンベロープ2を持つ陰極線管(CRT)1を示す。ファンネル5は陽極ボタン6からフェースプレートパネル3とネック4に向けて延びる内部導電コーティング(図示せず)を持っている。フェースプレートパネル3は観察フェースプレート8と、ガラスフリット7によりファンネル5に封止されている周辺フランジ又はサイドウォール9を有する。3色蛍光スクリーン12がフェースプレートパネル3の内面に支持されている。
スクリーン12は三角状に配置された蛍光体ラインを持つラインスクリーンで、各三角は夫々が3色の各々を含んでいる。テンションマスクフレーム組立体10はスクリーン12に対して所定の間隔を置いて取り外し可能に取り付けられている。図1の点線で示されている電子銃13はネック4内の中央に設けられおり、3本のインライン電子ビーム、中央ビームと2本のサイド又は外側のビーム、を発生し、テンションマスクフレーム組立体10を通して収束経路に沿ってスクリーン12に案内する。
【0015】
CRT1はファンネル−ネック接続部の近傍に示されている外部磁気偏向ヨーク14と共に使用されるように設計されている。起動されると、ヨーク14は3本の電子ビームを磁界に作用させ、磁界はビームをスクリーン12上で矩形のラスター状に水平及び垂直にスキャンさせる。
【0016】
図2に示されているように、テンションマスク10は2つの長辺22、24と2つの短辺26、28を含む。テンションマスクフレーム組立体10の2つの長辺22、24は管の中央長軸Xに平行で、2つの短軸26,28は管の中央短軸Yに平行である。2つの長辺22,24と2つの短辺26,28は長軸と短軸に沿う連続する平坦なマスク支持フレーム20を形成する。フレーム20は、夫々、長辺22,24と短辺26,28の内外の表面の周辺エッジに沿って延びる細長い壁部23,25及び27,29を有する。
【0017】
フレーム組立体10は、孔開きのテンションシャドウマスク30(便宜上概略的にシートとして図示している)を含み、それは、管の短軸Yに平行な複数のスリットを有する複数の金属ストリップ(図示せず)を含むものである。マスク30は、フレーム20にその取付け位置(33)で固定された1対の支持ブレード部材40に固定されている(図3−7に最も良く示される)。支持ブレード部材40は支持ブレード部材40の長手方向の端部まで、各支持ブレード部材40中央から高さが変化するようにされており、テンションマスク30の全体に亘り曲率と張力の整合性を許容している。
【0018】
図3と4に示されるように、1対の張力除去部材31,32が壁部25に沿う2つの長辺22,24の内側周辺面に固定されている。各張力除去部材31,32は、フレーム20より高い熱膨張係数を持つ材料で形成されている。距離aは、支持ブレード部材40がフレーム20に取り付けられる取付け位置33の間隔aを示す。図3は室温におけるフレーム20と支持ブレード部材40を示すものであることを理解されたい。図4は昇温時のフレーム20と支持ブレード部材40を示し、ここでは、取付け位置33間の距離aはやや小さくなっている。フレーム20は、昇温時の膨張により長辺22,24が張力除去部材31,32によりX−Y平面内においてフレーム20の中央に向けて曲がるように設計されている。この効果は、張力除去部材31,32が相対的に高い熱膨張係数を持ち、加熱の間、フレーム20の長辺22,24より早く膨張するために生じる。2つの長辺22,24の内側への曲がりは、取付け位置33の間隔が高い温度で減少し、これにより支持ブレード部材40を互いにマスクにおける張力を減少する方向に引っ張るためにマスク30に対して張力減少の効果をもたらす。張力除去部材31,32は長辺22,24に溶接により固定されることが好ましいが、他の適当な技術も採用できることは理解されるべきである。
【0019】
図5は第1の代替の実施例を示し、ここでは、張力除去部材131,132は壁部23に沿って長辺22,24の外側周辺面に固定されている。ここでは、張力除去部材131,132はフレーム20より相対的に低い熱膨張係数を持っている。張力除去部材131,132は、従って、加熱の間、長辺22,24より膨張の割合が小さく、同様に、取付け位置33を互いに近づけるようにし、加熱の間に支持ブレード部材40に取り付けられたマスクの張力を除去する。
【0020】
図6は、他の代替例を示し、張力除去部材231,232は、壁部29に沿って短辺26,28の外側周辺面上に固定されている。ここでは、張力除去部材231,232はフレーム20の短辺26,28よりも相対的に高い熱膨張係数を持つ。したがって、張力除去部材231,232は、短辺26,28より大きい割合で膨張して外側に曲がり、長辺22,24を内側に曲げて、取付け位置33を互いに近づく方向に向け、支持ブレード部材40を互いに近づけ、加熱の間、マスク30の張力を除去する。図4−5に示したように、張力除去部材231,232の熱膨張係数がフレーム20より相対的に小さければ、張力除去部材231,232は壁部分27に沿って短辺26,28の内側周辺面に取り付けてマスク30の張力を除去することもできる。
【0021】
図7は、更に他の代替の実施例を示し、フレーム20の各側部に張力除去部材を含むものである。この実施例では、張力除去部材331,332は壁部27に沿う短辺26,28の内側周辺面に適用される。また、張力除去部材131,132が図5に示されたように、長辺22,24の外側面に適用される。張力除去部材131,132と331,332の全てはフレーム20のそれらが取り付けられる対応する辺より低い熱膨張係数を持つ。
【0022】
張力除去装置が、それらが取り付けられる側辺より相対的に高い熱膨張係数を持てば、張力除去部材131,132は長辺22,24の内側表面に沿って取り付けることができ、張力除去部材331,332は短辺26,28の外側表面に沿って取り付けることができることは理解できるであろう。
【0023】
上述のフレーム20の周辺表面に沿って張力除去部材を配置することは例示的なものであり、他の配置も使用できることは理解されるべきである。ある実施例では、張力除去部材は、フレーム20の長辺26,28及び短辺22,24によって形成される外側周辺表面及び内側周辺表面上に、壁部に沿って単独で配置できる。それとは別に、フレーム20の1又は複数の壁部が、取付け位置33の間隔を上述のように小さくしてマスク支持ブレード40を互いの方向に引き付けてマスク30の張力を除去することを容易にするように適合する熱膨張係数を持つようにすることができる。
【0024】
上述の説明は本発明を実施するためのいくつかの可能性を説明したものである。多くの他の実施例が本発明の範囲と精神の範囲内において可能である。したがって、上述の記載は特定するためのものでなく説明のためのものであり、本発明の範囲は添付されたクレームとその均等の範囲により与えられることを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】テンションマスクフレーム組立体を示すCRTの断面図である。
【図2】テンションマスクフレーム組立体の外観図である。
【図3】テンションマスクフレーム組立体の背面図である。
【図4】昇温時テンションマスクフレーム組立体の背面図である。
【図5】張力除去部材の他の配置を示す前面概略図である。
【図6】張力除去部材の他の配置を示す前面概略図である。
【図7】張力除去部材の他の配置を示す前面概略図である。
【0001】
本発明は一般的に陰極線管(CRT)に関し、特に、張力を除去することとのできるCRTのマスクフレーム組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
カラー陰極線管、即ちCRTは、3本の電子ビームを発生し管のスクリーンに向けて発射する電子銃を含む。スクリーンは管のフェースプレートパネルの内面に位置し、3つの異なる発色蛍光体のアレイから造られている。形成されたマスク又はストランドを持つテンションマスクであるシャドウマスクが電子銃とスクリーンの間に配置される。電子銃から発射された電子ビームはシャドウマスクの孔を通り、スクリーンに当たり、蛍光体に光を発生させてフェースプレートパネルの観察面に画像が表示される。
【0003】
CRTの1つの種類は、外部からの励起により大振幅の振動が生じやすくなることを減少するためマスクフレーム上に張力がかけられたストランドの組を有するテンションマスクを持っている。このような振動は電子ビーム全体がスクリーン上に誤った位置に照射され、CRTを観る者に不快な変則な画像をもたらす結果となる。
【0004】
許容できる振動性能を達成するために必要なマスクの応力は作動温度におけるマスク材料の降伏点より下である。しかしながら、管の高い製造処理温度においては、マスク材料の特性は変化し、マスク材料の弾性限界は顕著に低下する。このような状態において、マスクの応力はマスク材料の弾性限界を超えて材料は非弾性的に伸びてしまう。処理後に管が冷却されると、ストランドは処理前より長くなり、マスクフレームは処理前と同様の張力レベルとなるようにマスクに張力を与えることができない。テンションマスク組立体の他の共通の問題は、マスクストランド材料がマスク支持フレーム材料より低い熱膨張係数を持つときに起きる。このようなケースにおいては、マスクストランドにかかる張力は熱処理中に増加し、より非弾性的歪みを引き起こす。
【0005】
CRTの製造に使用される熱サイクルの間に有効に張力を除去し、マスクの伸長を緩和することのできるマスクフレーム組立体を開発することが望ましい。
【0006】
発明の概要
本発明は、テンションマスクを持つカラー陰極線管に関し、特に、第1の熱膨張係数を持つ材料により造られたマスク支持フレームを有するテンションマスクフレーム組立体を持つCRTに関する。マスク支持フレームは、第2の熱膨張係数を持つ材料により形成され、支持部材の周囲に取り付けられ、マスクの張力を除くことを容易にする張力除去部材を含む。
【0007】
図面の簡単な説明
本発明は添付図面を参照にした具体例により説明され、ここで:
図1はテンションマスクフレーム組立体を示すCRTの断面図である。
【0008】
図2はテンションマスクフレーム組立体の外観図である。
【0009】
図3はテンションマスクフレーム組立体の背面図である。
【0010】
図4は昇温時テンションマスクフレーム組立体の背面図である。
【0011】
図5は張力除去部材の他の配置を示す前面概略図である。
【0012】
図6は張力除去部材の他の配置を示す前面概略図である。
【0013】
図7は張力除去部材の他の配置を示す前面概略図である。
【0014】
本発明の詳細な説明
図1は、矩形のフェースプレートパネル3とファンネル5に接続された管状ネック4を有するガラスエンベロープ2を持つ陰極線管(CRT)1を示す。ファンネル5は陽極ボタン6からフェースプレートパネル3とネック4に向けて延びる内部導電コーティング(図示せず)を持っている。フェースプレートパネル3は観察フェースプレート8と、ガラスフリット7によりファンネル5に封止されている周辺フランジ又はサイドウォール9を有する。3色蛍光スクリーン12がフェースプレートパネル3の内面に支持されている。
スクリーン12は三角状に配置された蛍光体ラインを持つラインスクリーンで、各三角は夫々が3色の各々を含んでいる。テンションマスクフレーム組立体10はスクリーン12に対して所定の間隔を置いて取り外し可能に取り付けられている。図1の点線で示されている電子銃13はネック4内の中央に設けられおり、3本のインライン電子ビーム、中央ビームと2本のサイド又は外側のビーム、を発生し、テンションマスクフレーム組立体10を通して収束経路に沿ってスクリーン12に案内する。
【0015】
CRT1はファンネル−ネック接続部の近傍に示されている外部磁気偏向ヨーク14と共に使用されるように設計されている。起動されると、ヨーク14は3本の電子ビームを磁界に作用させ、磁界はビームをスクリーン12上で矩形のラスター状に水平及び垂直にスキャンさせる。
【0016】
図2に示されているように、テンションマスク10は2つの長辺22、24と2つの短辺26、28を含む。テンションマスクフレーム組立体10の2つの長辺22、24は管の中央長軸Xに平行で、2つの短軸26,28は管の中央短軸Yに平行である。2つの長辺22,24と2つの短辺26,28は長軸と短軸に沿う連続する平坦なマスク支持フレーム20を形成する。フレーム20は、夫々、長辺22,24と短辺26,28の内外の表面の周辺エッジに沿って延びる細長い壁部23,25及び27,29を有する。
【0017】
フレーム組立体10は、孔開きのテンションシャドウマスク30(便宜上概略的にシートとして図示している)を含み、それは、管の短軸Yに平行な複数のスリットを有する複数の金属ストリップ(図示せず)を含むものである。マスク30は、フレーム20にその取付け位置(33)で固定された1対の支持ブレード部材40に固定されている(図3−7に最も良く示される)。支持ブレード部材40は支持ブレード部材40の長手方向の端部まで、各支持ブレード部材40中央から高さが変化するようにされており、テンションマスク30の全体に亘り曲率と張力の整合性を許容している。
【0018】
図3と4に示されるように、1対の張力除去部材31,32が壁部25に沿う2つの長辺22,24の内側周辺面に固定されている。各張力除去部材31,32は、フレーム20より高い熱膨張係数を持つ材料で形成されている。距離aは、支持ブレード部材40がフレーム20に取り付けられる取付け位置33の間隔aを示す。図3は室温におけるフレーム20と支持ブレード部材40を示すものであることを理解されたい。図4は昇温時のフレーム20と支持ブレード部材40を示し、ここでは、取付け位置33間の距離aはやや小さくなっている。フレーム20は、昇温時の膨張により長辺22,24が張力除去部材31,32によりX−Y平面内においてフレーム20の中央に向けて曲がるように設計されている。この効果は、張力除去部材31,32が相対的に高い熱膨張係数を持ち、加熱の間、フレーム20の長辺22,24より早く膨張するために生じる。2つの長辺22,24の内側への曲がりは、取付け位置33の間隔が高い温度で減少し、これにより支持ブレード部材40を互いにマスクにおける張力を減少する方向に引っ張るためにマスク30に対して張力減少の効果をもたらす。張力除去部材31,32は長辺22,24に溶接により固定されることが好ましいが、他の適当な技術も採用できることは理解されるべきである。
【0019】
図5は第1の代替の実施例を示し、ここでは、張力除去部材131,132は壁部23に沿って長辺22,24の外側周辺面に固定されている。ここでは、張力除去部材131,132はフレーム20より相対的に低い熱膨張係数を持っている。張力除去部材131,132は、従って、加熱の間、長辺22,24より膨張の割合が小さく、同様に、取付け位置33を互いに近づけるようにし、加熱の間に支持ブレード部材40に取り付けられたマスクの張力を除去する。
【0020】
図6は、他の代替例を示し、張力除去部材231,232は、壁部29に沿って短辺26,28の外側周辺面上に固定されている。ここでは、張力除去部材231,232はフレーム20の短辺26,28よりも相対的に高い熱膨張係数を持つ。したがって、張力除去部材231,232は、短辺26,28より大きい割合で膨張して外側に曲がり、長辺22,24を内側に曲げて、取付け位置33を互いに近づく方向に向け、支持ブレード部材40を互いに近づけ、加熱の間、マスク30の張力を除去する。図4−5に示したように、張力除去部材231,232の熱膨張係数がフレーム20より相対的に小さければ、張力除去部材231,232は壁部分27に沿って短辺26,28の内側周辺面に取り付けてマスク30の張力を除去することもできる。
【0021】
図7は、更に他の代替の実施例を示し、フレーム20の各側部に張力除去部材を含むものである。この実施例では、張力除去部材331,332は壁部27に沿う短辺26,28の内側周辺面に適用される。また、張力除去部材131,132が図5に示されたように、長辺22,24の外側面に適用される。張力除去部材131,132と331,332の全てはフレーム20のそれらが取り付けられる対応する辺より低い熱膨張係数を持つ。
【0022】
張力除去装置が、それらが取り付けられる側辺より相対的に高い熱膨張係数を持てば、張力除去部材131,132は長辺22,24の内側表面に沿って取り付けることができ、張力除去部材331,332は短辺26,28の外側表面に沿って取り付けることができることは理解できるであろう。
【0023】
上述のフレーム20の周辺表面に沿って張力除去部材を配置することは例示的なものであり、他の配置も使用できることは理解されるべきである。ある実施例では、張力除去部材は、フレーム20の長辺26,28及び短辺22,24によって形成される外側周辺表面及び内側周辺表面上に、壁部に沿って単独で配置できる。それとは別に、フレーム20の1又は複数の壁部が、取付け位置33の間隔を上述のように小さくしてマスク支持ブレード40を互いの方向に引き付けてマスク30の張力を除去することを容易にするように適合する熱膨張係数を持つようにすることができる。
【0024】
上述の説明は本発明を実施するためのいくつかの可能性を説明したものである。多くの他の実施例が本発明の範囲と精神の範囲内において可能である。したがって、上述の記載は特定するためのものでなく説明のためのものであり、本発明の範囲は添付されたクレームとその均等の範囲により与えられることを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】テンションマスクフレーム組立体を示すCRTの断面図である。
【図2】テンションマスクフレーム組立体の外観図である。
【図3】テンションマスクフレーム組立体の背面図である。
【図4】昇温時テンションマスクフレーム組立体の背面図である。
【図5】張力除去部材の他の配置を示す前面概略図である。
【図6】張力除去部材の他の配置を示す前面概略図である。
【図7】張力除去部材の他の配置を示す前面概略図である。
Claims (5)
- 第1の熱膨張係数を持ち、互いに直交する中央長軸と中央短軸を含み、前記長軸に平行に延びる1対の対向する長辺と前記短軸に平行に延びる互いに対向する1対の短辺を持ち、各辺は外側周辺表面と内側周辺表面を持つ実質的に矩形のマスク支持フレームと;
前記対向する1対の辺に沿った取付け点において前記フレームに支持させたテンションマスクと;
前記辺の少なくとも1つに周辺表面に固定され、第2の熱膨張係数を持ち、マスクフレーム組立体の熱サイクルの間に前記取付け点が互いに向けて引き付けられようにようにした張力除去手段と、を有するテンションマスクフレーム組立体。 - 前記第2の熱膨張係数は前記長辺の外側周辺表面及び前記短辺の内側周辺表面に沿う前記第1の熱膨張係数より相対的に低い請求項1のテンションマスクフレーム組立体。
- 前記第2の熱膨張係数は前記長辺の内側周辺表面及び前記短辺の外側周辺表面に沿う前記第1の熱膨張係数より相対的に高い請求項1のテンションマスクフレーム組立体
- 第1の熱膨張係数を持ち、対向する1対の長辺と前記長辺に略直角に配置される短辺を含み、前記各辺は接続されて内側及び外側の周辺表面を持つ略平坦状の連続して形成された実質的に矩形のフレームに張力が付与されて設けられたマスクと;
少なくとも1つの前記辺の少なくとも1の辺の周辺表面に沿って設けられた第2の熱膨張係数を持つ張力除去部材であって、前記張力除去部材の前記第2の熱膨張係数は前記第1の熱膨張係数より相対的に大きくて前記短辺の外側表面と前記長辺の内側表面に固定され、前記第2の熱膨張係数は前記第1の熱膨張係数より低く、前記短辺の内側表面と前記長辺の外側表面に固定される張力除去部材と、
を有するテンションマスクフレーム組立体を持つ陰極線管。 - 前記フレームは、1対の支持ブレード部材を含み、各支持ブレード部材は、各支持ブレード部材を前記フレームの前記対向する1対の辺に取り付けるための少なくとも1つの略中央の取付け点を持つ請求項4に記載の陰極線管。
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