JP2004534933A - 電気活性複合体、電気活性プローブ及びその調製方法 - Google Patents
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Abstract
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、リガンドと特異的に相互作用することが意図されたアンチリガンドが結合されている電気活性ポリマーから作製される、有機電極に関する。
【0002】
【従来の技術】
リガンドとアンチリガンドの特異的な相互作用は、電気活性ポリマーの電気化学的特性における、実質的かつ選択的な変動、例えばそのポリマーの電気活性度の減少、を含む。この変動は、グラフト化されたリガンドの濃度に依存するもので、これは、観察、測定することが可能であり、直接、グラフト化リガンドの量に相関する。この技術の必須の応用のひとつは、したがって、生物的試料に存在するリガンドの検出、同定、及びおそらくそのアッセイにある。
【0003】
前記変動は、電位差滴定タイプのもの、例えば、相互作用前後の電気活性ポリマーの酸化電位の変動、又は電流滴定法タイプのもの、例えば、ハイブリダイゼーションの前後のポリマーの酸化又は還元電流の変動で、規定された電位で測定されたものである。
【0004】
前記ポリマーの電気化学的反応を特異的に特徴づけするために、これは高い電気活性を有していなければならない。
【0005】
したがって、本発明の目的のひとつは、少なくとも一のアンチリガンドが結合した電気活性ポリマーを主体とするプローブであって、高い電気活性を有するプローブを提供することである。
【0006】
WO−A−95/29199公報は、各々、プローブポリヌクレオチドでピロール環の3位の炭素において共有結合により置換された、各々ピロール環からなるモノマーから形成されたポリピロールを教示している。
【0007】
こうして得られたポリピロールは、検出及び、おそらくはリガンドのインビトロ又はインビボアッセイの可能性のために、適用される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、常に、よりよい電気活性特性を有するポリマーを生産することが期待されている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、その電気活性ポリマーの感度が、WO−A−95/29199公報の主題を形成するポリピロールなどの、既知の改変電気活性ポリマーより百倍高いのオーダーのものであり得る少なくとも一のアンチリガンドを有する改変された電気活性ポリマーを提供する。
【0010】
こうして、本発明の第1の主題は、少なくとも二のモノマーのホモポリマー又はコポリマーの電気活性ポリマー、アンチリガンド、及び前記アンチリガンドと特異的に相互作用したリガンドからなる電気活性複合体であって、前記複合体は、さらに少なくとも一の電子供与基を含むものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明によれば、電子供与基が、フェロセン、キノンおよびこれらの誘導体から選ばれることが有利であり、及び/又は電気活性ポリマーが、ポリピロール、ポリアセチレン、ポリアジン、ポリ(p−フェニレン)、ポリ(p−フェニレンビニレン)、ポリピレン、ポリチオフェン、ポリフラン、ポリセレノフェン、ポリピリダジン、ポリカルバゾール、ポリアニリン及び二重鎖ポリヌクレオチド類から選ばれることが好ましい。
【0012】
本発明を詳細に説明する前に、明細書及び請求項で用いる用語は以下の通りである。
【0013】
用語「電子供与基」は、細く、速く、可逆的な酸化波を有するレドックス対、例えばフェロセン、キノン、及びそれらの誘導体、例えば、それらの置換された誘導体を意味するものと理解される。
【0014】
用語「アンチリガンド」及び「リガンド」は、ポリヌクレオチド類又はペプチド類などの生物的分子だけを意味するのではなく、化学的分子類をも意味するものである。
【0015】
アンチリガンドは、特異的にリガンドと相互作用して、リガンド/アンチリガンドコンジュゲートを形成することができる。コンジュゲートの例として、あらゆるペプチド/抗体対、抗体/ハプテン対、ホルモン/レセプター対、ポリヌクレオチド/ポリヌクレオチド対、ポリヌクレオチド/核酸対などを挙げることができる。
【0016】
本発明で用いられる用語「ポリヌクレオチド」は、天然又は修飾された、適当なハイブリダイゼーション条件下で、少なくとも部分的に相補するポリヌクレオチドとハイブリダイズすることができる、少なくとも五のヌクレオチド類(デオキシリボヌクレオチド類又はリボヌクレオチド類)の連結配列を意味する。用語「修飾されたブクレオチド」は、例えば、修飾塩基を有するヌクレオチド、及び/又は、ヌクレオチド内部の結合及び/又はバックボーンに修飾を有するヌクレオチドを意味するものと理解される。修飾塩基の例としては、イノシン、5−メチルデオキシシチジン、5−ジメチルアミノデオキシウリジン、2,6−ジアミノプリン及び5−ブロモデオキシウリジンを挙げることができる。修飾されたヌクレオチド内部の結合を示すと、ホスホロチオアート、H−ホルホナート及びアルキルホルホナート結合を挙げることができる。α−オリゴヌクレオチド、例えば、FR−A−2607507号に掲載されたもの、及びM.Egholmら、J.Am.Chem.Soc.(1992),114,1895−1897による論文の主題を形成するPNAsを、バックボーンが修飾されているヌクレオチドからなるポリヌクレオチドの例として挙げることができる。
【0017】
用語「ペプチド」は、特に、少なくとも二のアミノ酸のあらゆる連結配列、例えば、タンパク質、タンパク質断片又はオリゴペプチドを意味し、それらは、抽出され、分離され、単離され又は合成されたものであり、例えば、化学合成により、又は組換え生物における発現により、得られるペプチドである。L系列の一以上のアミノ酸が、D系列の一以上のアミノ酸で置換されている、又はその反対の配列における、あらゆるペプチド;そのCO−NH結合の少なくとも一が、NH−CO結合で置換されていて、各アミノアシル基のキラリティが、前記CO−NHの一以上に含まれていてもいなくても、参照ペプチドを構成するアミノアシル基に対して、保存されあるいは反対であるあらゆるペプチド(又はイムノレトロイド類);及びあらゆるミモトープ(mimotope)も含まれる。
【0018】
問題となるペプチドの種々のクラスを例示すると、副腎皮質刺激ホルモン類又はその断片類、アンジオテンシンアナログ類及びそれらのインヒビター類、ナトリウム排泄増加性ペプチド類、ブラジキニン及びそのペプチド誘導体類、走化性ペプチド類、ジノルフィン及びその誘導体類、エンドルフィン類及びその誘導体類、エンケファリン類及びその誘導体類、酵素インヒビター類、フィブロネクチン断片類及びその誘導体類、胃腸のペプチド類、オピオイドペプチド類、オキシトシン、バソプレッシン、バソトシン、及びその誘導体類、キナーゼタンパク質類を挙げることができる。
【0019】
用語「抗体」とは、あらゆるモノクローナル又はポリクローナル抗体、前記抗体のあらゆる断片、例えばFab、Fab’2又はFc断片類、及び遺伝的に修飾又は組換えにより得られたあらゆる抗体を定義する。
【0020】
用語「グラフト」、「結合」及び「結合する」とは、何も示されていないときは、この文脈では、その化学的性質を定義せずに、2つの物体の間のあらゆる関係を示すために用いられる。したがって、弱い結合または共有結合でもよい。
【0021】
本発明の連結基は、活性化又は活性化可能な基により、この相互作用の目的で、少なくとも一方が前もって活性化されたか活性化され得る2つの化学的物体の相互作用の後、2つの化学的物体を、共有結合により連結する。連結基は、したがって、他の物体の反応性官能基において、一の物体の前記活性化又は活性化可能な基の反応により、又はその反対により、他の物体の他の前記活性化された又は活性化可能な基において、一方の物体の前記活性化又は活性化可能な基の反応により、得ることができる。
【0022】
用語「活性化された基」とは、その仲介により、それが結合している物体と他の物体と相互作用させる基を意味するものと理解される。例えば、これは、−CO−[O−N−フタルイミド]基などの活性化エステル基でもよい。用語「活性化され得る基」は、例えば、ある反応条件下で、又はそれと相互作用可能な活性化された基と接触させたときに、活性化された基に転換されることができる基を意味するものと理解される。
【0023】
上述の本発明の複合体は、下記の特性を個別に又は組み合わせて満足することが有利である。
【0024】
前記リガンドと前記アンチリガンドは生物的分子であり、特にポリヌクレオチド類及びポリペプチド類から選ばれ、直接又は間接的に、シグナルを発生することができるトレーサーにより標識されることができる。
【0025】
複合体は以下の構造の一つを有する:
前記電子供与基が、直接又は間接的に、一方は電気活性ポリマーに、他方はアンチリガンド又はリガンドに連結し、あるいは、
前記電子供与基が、直接又は間接的にアンチリガンドに連結し、アンチリガンド自身は、直接又は間接的に電気活性ポリマーに連結し、あるいは、
前記電子供与基が、直接又は間接的的にアンチリガンドと相互作用したリガンドに結合し、前記アンチリガンドは、直接又は間接的に電気活性ポリマーに連結する。
【0026】
電気供与基が電気活性ポリマーに連結するとき、好ましくは第1の連結基を介して共有結合で連結される。
【0027】
アンチリガンド又はリガンドが電子供与基に及び/又は電気活性ポリマーに連結するとき、それらは各々第2及び第3の連結基を介して、共有結合で連結することが有利である。
【0028】
第1及び/又は第2及び/又は第3の連結基は、各々、前記電子供与基を前記電気活性ポリマーに、電子供与基をアンチリガンドまたはリガンドに、アンチリガンド又はリガンドを前記電気活性ポリマーに、結合腕を介して、連結するものである。
【0029】
電子供与基がリガンドに連結している本発明の複合体の構造において、それは不活性支持体、例えばポリスチレンビーズ、磁気ビーズ又はガラスビーズを介して、又は生物的支持体、例えばを前記電子供与基が内在化された細胞を介して、連結されることもできる。
【0030】
本発明の好ましい複合体によれば、電気活性ポリマーは、各々ピロール環からなる少なくとも二のモノマーから形成されるポリピロールであり、前記電気供与基がフェロセンであり、特にアンチリガンドはプローブポリヌクレオチドでありリガンドは少なくとも一部が前記アンチリガンドとハイブリダイズされるターゲットポリヌクレオチドである。
【0031】
この好ましい複合体は、さらに以下の特性を、個別に、又は組み合わせて有する。
【0032】
フェロセンは、一方はプローブポリヌクレオチドに、他方はポリピロールモノマーのピロール環に連結しており、この場合プローブポリヌクレオチドは、フェロセンの一のシクロペンタジエン環の1位の炭素に結合しており、フェロセンはピロール環に、他のシクロペンタジエン環の1’位の炭素を介して、結合している。あるいは、プローブポリヌクレオチドは、少なくともフェロセンと前記モノマーのピロール環に連結していて、この場合プローブポリヌクレオチドはフェロセンの一のシクロペンタジエン環の1位の炭素に結合している。
【0033】
ピロール環は好ましくは3位の炭素において置換されている。
【0034】
ポリピロールは、コポリマーであり、該コポリマーに含まれるモノマーは、そのピロール環が、−CH2−COOH又は−CH2−CH2OH基で置換されているものである。
【0035】
有利には、フェロセンとピロール環との間の第1の連結基は、−CONH−CH2−基であり、及び/又は、フェロセンとプローブポリヌクレオチド又はターゲットポリヌクレオチドとの間の第2の連結基は−CO−基であり、及び/又は、プローブポリヌクレオチド又はターゲットポリヌクレオチドとピロール環との間の第3の連結基は−CH2−CO−基である。
【0036】
間接的に、フェロセンをピロール環に、フェロセンをプローブポリヌクレオチド又はターゲットポリヌクレオチドに、及びピロール環をプローブポリヌクレオチド又はターゲットポリヌクレオチドに、各々連結する、第1及び/又は第2及び/又は第3の連結基は、結合腕を介して連結することができる。結合腕は、有利には、少なくとも二の炭素原子、好ましくは少なくとも2又は3の炭素原子を有する飽和炭化水素鎖である。
【0037】
プローブポリヌクレオチド又はターゲットポリヌクレオチドは、少なくとも、各々、第2及び/又は第3の連結基を介して、およびプローブポリヌクレオチド又はターゲットポリヌクレオチドの少なくとも一のアミノ官能基を介して、フェロセン及び/又はモノマーのピロール環に結合する。
【0038】
本発明の別の目的は、少なくとも二のモノマーのホモポリマー又はコポリマーの電気活性ポリマー、リガンドと特異的に相互作用することができるアンチリガンドからなる電気活性プローブであって、前記プローブは、さらに、少なくとも一の電子供与基を含むものである。
【0039】
前記プローブは、以下の特徴の少なくとも一を有することが有利である。
【0040】
電気活性ポリマーは、ポリピロール、ポリアセチレン、ポリアジン、ポリ(p−フェニレン)、ポリ(p−フェニレンビニレン)、ポリピレン、ポリチオフェン、ポリフラン、ポリセレノフェン、ポリピリダジン、ポリカルバゾール、ポリアニリン及び二重鎖ポリヌクレオチド類から選ばれ、及び/又は前記電子供与基がフェロセン、キノンおよびこれらの誘導体類から選ばれ、及び/又は前記アンチリガンドは生物的分子であり、特にポリヌクレオチド類及びポリペプチド類から選ばれ、任意に直接又は間接的に、シグナルを発生することができるトレーサーにより標識されている。
【0041】
電子供与基は、直接又は間接的に、一方は電気活性ポリマーに、他方はアンチリガンドに連結されている。この場合、電子供与基は、好ましくは、第1の連結基を介して、電子活性ポリマーに、共有結合で連結されているか、あるいは電子供与基は、直接または間接的に、アンチリガンドに連結され、前記アンチリガンド自体は、直接又は間接的に、電気活性ポリマーに連結されている。
【0042】
アンチリガンドは、第2の連結基を介して共有結合により電子供与基に連結され、及び/又は、アンチリガンドは、第3の連結基を介して共有結合により電気活性ポリマーに連結されている。
【0043】
第1及び/又は第2及び/又は第3の連結基は、各々、結合腕を介して、電子供与基を電気活性ポリマーに、電子供与基をアンチリガンドに、及びアンチリガンドを電気活性ポリマーに、連結させる。
【0044】
本発明の有利なプローブは、少なくとも二のモノマーから形成されたポリピロール(各モノマーはピロール環からなる)、フェロセン、及び適当なハイブリダイゼーション条件下でターゲットポリヌクレオチドにハイブリダイズすることができるプローブポリヌクレオチドからなる特定のアンチリガンドを含む。
【0045】
プローブポリヌクレオチド(PNprobe)は、少なくとも前記モノマーのフェロセン(Fe)及びピロール環(P)の間に結合することもでき、あるいはピロール環に結合したフェロセンに結合することもできる。
【0046】
プローブポリヌクレオチドがフェロセンとピロール環との間に結合するとき、(P−PNprobe−Feと称する)、本発明のプローブは、個別に、又は組み合わせて以下の特徴を有する:
−プローブポリヌクレオチドは、フェロセンの一のシクロペンタジエン環の1位の炭素に結合している;
−プローブポリヌクレオチドは、直接又は間接的に、第3の連結基を介してピロール環に結合している;第3の連結基は、−CH2−CO−基であることが有利である。
【0047】
プローブポリヌクレオチドがフェロセンに結合し、フェロセンがピロール環に結合しているとき(P−Fe−PNprobeと称する)、本発明のプローブは、個別に、又は組み合わせて以下の特徴を有する:
−プローブポリヌクレオチドは、フェロセンの一のシクロペンタジエン環の1位の炭素に結合しており、フェロセンは他のシクロペンタジエン環の1’位の炭素を介してピロール環に結合している;
−フェロセンは、直接又は間接に、第1の連結基を介して少なくとも前記モノマーのピロール環に結合している;第1の連結基は、−CONH−CH2−基であることが有利である。
【0048】
プローブの構造に関わらず、フェロセンは、直接又は間接に、第2の連結基を介して、プローブポリヌクレオチドに結合している。第2の連結基は、好ましくは−CO−基からなる。
【0049】
さらに、プローブポリヌクレオチドは、少なくともモノマーのピロール環に、及び/又はフェロセンに、各々第3及び/又は第2の連結基を介して、及びプローブポリヌクレオチドの少なくとも一のアミノ官能基を介して、結合している。
【0050】
本発明のプローブの有利な構造によれば、前記第1及び/又は第2及び/又は第3の連結基が、結合腕を介して、間接的に、フェロセンをピロール環に、プローブポリヌクレオチドをピロール環に、プローブポリヌクレオチドをピロール環に連結するものである。
【0051】
この結合腕は、好ましくは、少なくとも二の炭素、好ましくは少なくとも2又は3の炭素原子を有する飽和炭化水素鎖である。
【0052】
本発明の修飾ポリピロールは、ホモポリマー又はコポリマーとすることができる。ピロール環は、3位の炭素において、置換されており、したがって、本発明のいかなるコポリマーも少なくとも2のモノマーを有していて、そのうちの少なくとも一つは、前記位置で置換されてないものであろう。あるいは、それは、少なくとも、前記位置で異なって置換されている2つのモノマーを有しており、PNprobe置換基が異なるか、及び/又は、PNprobeとFe置換基の組み合わせが、モノマーのピロール環で異なるか、及び/又は第1及び/又は第2及び/又は第3の連結基及び/又は結合腕が異なるものであろう。本発明の修飾モノマーに加えて、コポリマーは、そのピロール環が−CH2−COOH又はCH2−CH2OH基で置換されている、少なくとも一のモノマーを含むことができる。
【0053】
ポリマーのすべてのモノマーが同様に修飾されているとき、本発明のホモポリマーポリピロールを得る。
【0054】
本発明は、本発明のプローブを調製する方法にも関する。
【0055】
ポリピロールの修飾モノマーがすべて、P−PNprobe−Fe構造を有しているとき、方法は、以下の工程を含むものである。
(a)各々ピロール環からなる少なくとも二のモノマーから形成されるホモポリマー又はコポリマーポリピロールを得る工程、ここで前記ピロール環は3位の炭素において、プローブポリヌクレオチドで置換されている;
(b)一のシクロペンタジエン環の1位の炭素において、少なくとも一の活性化された又は活性化され得る基を有するフェロセンを得る工程
(c)プローブポリヌクレオチドで置換された前記ホモポリマー又はコポリマーポリピロールを、前記活性化された又は活性化され得る基を有するフェロセンと接触させる工程。
【0056】
ポリピロールの修飾モノマーがすべて、P−FePNprobe構造を有しているとき、方法は、以下の工程を含むものである。
(a)少なくとも二の活性化された又は活性化され得る基を有するフェロセンを得る工程、ここで少なくとも一の基は、一のシクロペンタジエン環の1位の炭素に結合しており、他方の基は、フェロセンの他のシクロペンタジエン環の1’位の炭素に結合しているものである;
(b)活性化された又は活性化され得る基で3位の炭素において置換されたピロール環からなるモノマーを得る工程;
(c)活性化された又は活性化され得る基を有する過剰のフェロセンを、置換されたモノマーと反応させる工程;
(d)(c)で得られた化合物の電気重合を行なう工程;及び
(e)工程(d)で得られたポリマーをプローブポリヌクレオチドと接触させる工程。
【0057】
本発明のプローブ調製方法は、さらに以下の特性を有することが有利である;
−前記フェロセンの活性化された又は活性化され得る基が、同一又は異なっていてもよく、好ましくは活性化された又は活性化され得るエステル基であり、好ましくは−CO−[N−ヒドロキシフタルイミド]基である;それらは結合腕を介してフェロセンに結合していることが有利である;
−ピロール環の活性化された基が、−CH2−NH2である;
−ピロール環の活性化された又は活性化され得る基が、ピロール環に結合腕を介して結合している;
−好ましい結合腕は、少なくとも二の炭素原子、好ましくは少なくとも2又は3の炭素原子を有する飽和炭化水素鎖である。
【0058】
電気重合工程は、当業者によく知られた技術を用いて行なわれる。例えば、モノマーを、酸化及び還元により重合が続いておこるのに十分な電位変動に供することにより行なうことができる。あるいは、強制電流(クロノポテンシオメトリ)下で、又は強制電位(クロノアメトリ)下で、重合により行なうことができる。
【0059】
本発明の別の主題は、中間体産物としてのリガンド/フェロセン化合物であって、直接又は間接的に、フェロセン、キノン、又はこれらの誘導体類などの電子供与基に連結したリガンドからなる。特に、この化合物は、本発明のP−PNprobe−Feプローブを調製するための方法における本発明のプローブの調製における中間体としてのポリヌクレオチド/フェロセン化合物である。それは、好ましくは−CO−基である第2の連結基を介して、フェロセンの一のシクロペンタジエン環の1位の炭素に結合したポリヌクレオチドからなる。
【0060】
この第2の連結基は、フェロセンとプローブポリヌクレオチドを、結合腕を介して間接的に、連結することができ、この結合腕は、有利には少なくとも二の炭素原子、好ましくは少なくとも2又は3の炭素原子を有する飽和炭化水素鎖からなる。
【0061】
本発明のプローブは、診断への応用がある。かくして、本発明は、前記プローブが、適当なハイブリダイゼーション条件下で接触すること、及び接触前のプローブと接触後のプローブの間の、電位差又は電流の変動を示すか又は定量することを特徴とする、生物的試料中のターゲットポリヌクレオチドの検出方法にも関する。
【0062】
本発明は、生物的試料中のターゲットポリヌクレオチドを検出するためのプローブの使用にも関するものであり、この使用においては、前記プローブを、適当なハイブリダイゼーション条件下で接触させ、接触前のプローブと接触後のプローブの間の、電位差又は電流の変動を示すか又は定量するものである。
【0063】
本発明の主題は、表面の全て又は一部が前記プローブで被覆された電極にも関する。そのような電極は、当業者に知られているいかなる従来の技術を用いても、得ることができる。例えば、この調製は、白金、金、金で被覆されたクロム又はチタン、ガラス炭素、又は、酸化チタン又は酸化インジウム−スズ混合物などの導電性酸化物から作製された電極の表面上に、本発明のポリピロールを析出させることにより行なうことができる。
【0064】
本発明は、リガンドと相互作用することができるアンチリガンドが結合する電気活性ポリマーの電気活性を増加させるための、電子供与基の使用にも関するもので、この電子供与基はアンチリガンドと同じモノマーに存在するものである。
【0065】
【実施例】
本発明の種々の主題を、添付した図1乃至15を参照しながら以下の実施例で示す。これらにより好適で有利な態様が明らかになるであろう。
【0066】
実施例1:P−PNprobe−Fe構造を有するモノマーと、−CH2−COOH基で置換されたモノマーとからなるコポリマーポリピロールの調製
この構造体の作製は、N−ヒドロキシフタルイミド(NHP)基で置換されたフェロセンの合成、プローブポリヌクレオチドのポリピロールへの結合、ついで得られた活性化されたフェロセンの、ポリピロールに結合したプローブポリヌクレオチドへの結合を必要とする。
【0067】
1A 活性化されたフェロセン:1−フェロセン−プロピル−NHPの形成
合成のスキームは以下の通りであった。
【0068】
【化1】
【0069】
こうして得られた1−フェロセン−プロピル−NHPの電気化学的反応を分析することにより、0.3V/SCEの電位で可逆性の電気化学系が示された。NHP基で直接置換されたフェロセンの反応と比較して、この反応は、約200mVの電位で増加を示した。
【0070】
1B−コポリマーポリピロール[PyCOOH,PyCONH−NHP]へのプローブポリヌクレオチドの結合
この工程は、WO−A−95/29199公報に記載したものと同じ条件下で、その3’と5’末端がアミノ基により官能化された(一方の基が活性化されたポリピロールポリマーへの結合のため、他方が活性化されたフェロセンの結合のためである)プローブポリヌクレオチドを用いて、行なった。
【0071】
1C コポリマーポリピロール ポリ[PyCOOH,Py−PNprobe]へのプローブポリヌクレオチドの結合
ポリ[PyCOOH,Py−PNprobe]電極を、1Aで得られた1−フェロセン−プロピル−NHPを含む溶液に、室温で1時間浸漬することにより、PNprobeのグラフト化を行なった。ついで電極を洗浄し、0.5MのNaCl溶液中で電気化学的に分析した。
【0072】
図1に示した反応(実線:Fe−(CH3)NHP;点線:Fe−NHP)は、PNprobeのグラフト化の後の、PNprobeにおいて置換されたフェロセンに特徴的な水性媒体中0.35V/SCEの電位での、電気化学的シグナル出現により特徴付けられる。酸化の間に交換した電化の測定は、電気活性フェロセン部位の存在を示す。この測定は、PNprobeに結合したフェロセンの合計量の測定を可能にする。
【0073】
実施例2:ターゲットポリヌクレオチド(PNtarget)にハイブリダイズするための実施例1で得られたポリピロールの使用
ハイブリダイゼーションは、実施例1で得られたポリピロールで覆われた電極を、1時間、37℃、25nmolのPNtargetの存在下でPEGバッファー中に置くことにより行なった。電極は、ついで洗浄し、サイクリックボルタンメトリーにより分析した。
【0074】
図2(実線:ハイブリダイゼーション前;点線;ハイブリダイゼーション後)に示された電気化学反応は、ハイブリダイゼーションの後のフェロセンからのシグナルの電気活性の大幅な減少を示す。電流は、70μA減少する。この大幅な減少は、フェロセンのPNtargetハイブリダイゼーションに対する感度が高いことを示す。
【0075】
このポリピロールを最適化するために、PNprobeへのグラフト化のための単一の部位を規定して、グラフト化されたフェロセンの位置と量を制御し、その結果を完全に再現性のあるものにすることが必要である。この最適化は実施例3の主題を構成する。
【0076】
実施例3:P−Fe−PNprobe構造を有するモノマーからなるコポリマーポリピロールの調製
この調製は、脱離基を有するフェロセンによるポリピロールの官能化からなる。PNprobeは、一方が[PyNH−Fe−NHP]ホモポリマーに、他方が[PyNH−Fe−NHP−PyCOOH]コポリマーに結合する。
【0077】
PNprobeは、PNtargetに対する認識特性を有しており、PNprobeがフェロセンに結合した後もこの認識が保持されているかをチェックし、そしてこの認識に対するフェロセンの電気化学反応の性質を調べた。
【0078】
最初に、3位において、活性化エステル基を有するフェロセンで置換されたピロールモノマーを合成した。ついで得られたモノマーの重合を、電気化学的に行ない、PNprobeを、得られたポリマーにグラフト化した。
【0079】
3A 3−ピロール−フェロセン−NHPモノマーの合成
フェロセンとNHP基の両方を有するピロールの作製は数回の合成工程を必要とした。第1は、アミノブチル基で置換されたピロール、すなわち(4−アミノブチル)−3−ピロールの合成であり、第2の工程は、1,1’−ジプロパノアート−N−ヒドロキシフタルイミド−フェロセンの合成、第3の工程は3−ピロール−フェロセン−NHPの合成であった。
【0080】
(4−アミノブチル)−3−ピロールの合成
【化2】
【0081】
(4−アミノブチル)−3−ピロールは、ピロールを、縮合反応によって活性化エステル基により官能化させることができるアミノ官能基によって、合成した。このモノマーを合成するために、トシルピロールにおいてアシル化反応を行なって、(3−ブロモプロピオニル)−3−トシルピロールを、収率63%で得た。この反応の後、カルボニル官能基の還元を行なった。(3−ブロモプロピル)−1−トシルピロールを収率78%で得た。シアン化ナトリウムを用いて、臭素をシアン化官能基で、収率50%で置換した。シアン化物のアミンへの転換は、リチウムアンモニウムヒドリドを用いた還元反応で行なった(収率77%)。NaOH塩基によるトシル基の加水分解により、(4−アミノブチル)−3−ピロールを、収率62%で得た。
【0082】
1,1’−フェロセン−プロピル−NHP
合成スキームは以下の通りであった。
【0083】
【化3】
【0084】
このフェロセンは、水酸化ナトリウムとメタノールの存在下で、1,1’−(シアノプロピル)フェロセンの、1,1’−(プロピル)フェロセン酸への転換により、収率95%で得た。フェロセンのカルボキシル基を脱離基、N−ヒドロキシフタルイミド(NHP)で置換した。NHPフェロセンをフェロセン酸から、DCC存在下でエステル化により得た。DCCは、脱水剤として作用して、DCUに転換され、こうして反応の間形成された水を捕捉した。
【0085】
3−ピロール−フェロセン−NHPの合成
合成スキームは以下の通りであった。
【0086】
【化4】
【0087】
フェロセンの2つのNHP基においてピロール置換を避けるためにフェロセンの大過剰の条件下で、アセトニトリル中で、3−ピロール−ブチルアミンと1,1’−フェロセン−プロピル−NHPとの間の結合反応により、3−ピロール−フェロセン−NHPを得た。
【0088】
モノマーの電気化学的特徴づけ
0.1M のLiClO4支持体電極の存在下で、アセトニトリル中の溶液中で、電気化学的にモノマーを分析した。
【0089】
図3は、得られたボルタモグラムを示す。2つの酸化−還元系を見ることができる。第1の系は、可逆特性を有し、その酸化電位は0.26Vである。この系は、ピロールにおいて置換されたフェロセンの酸化−還元に相当する。第2の電気化学的系は、不可逆性であり、その酸化電位は、1.17V/SCEである;それはピロールの酸化に相当する。
【0090】
フェロセン基で置換されたピロールのこの酸化電位は、非置換ピロール又はカルボキシル基で置換されたピロールの酸化電位に、匹敵しており、一般的に約0.8乃至0.9V/SCEである。
【0091】
3B ポリ[Py−Fe−NHP]ホモポリマーの調製
重合スキームは以下の通りであった。
【0092】
【化5】
【0093】
0.2Mテトラブチルアンモニウムテトラフルオロボラート(N+Bu2BF4)を含むアセトニトリル媒体中の、モノマーポリ[Py−Fe−NHP]の溶液中に、白金電極を浸漬することにより、ポリ[Py−Fe−NHP]膜を得た。1.1V/SCEに制御された電位において、モノマーの酸化電位に基づいて、電気重合を行なった。デポジットされた電荷は、70mCであった。
【0094】
重合の後、溶液中に沈澱が形成された。これはおそらく短鎖オリゴマーの形成のためであろう。
【0095】
ポリ[Py−Fe−NHP]ホモポリマーの電気化学的特徴づけ
得られたポリ[Py−Fe−NHP,PyCOOH]ホモポリマーの膜を、0.1MのLiClO4の存在下で、アセトニトリル媒体中で、電気化学的に分析した。図4は、得られたボルタモグラムを示す。このボルタモグラムは、ポリマー膜の高い電気活性を示す。酸化電位は288mV/SCEであり、還元電位は236mV/SCEである。これらの2つの値の差異と酸化ピーク電流(13.5μA)の還元ピーク電流(11μA)に対する比は、この電気化学的系が良好な可逆性を示すことを表している。酸化又は還元の間に交換した電荷は、0.1mCである。この値は、重合の間にデポジットされた電荷にあまり匹敵していない。酸化電荷から、電極にデポジットされた電気活性フェロセンの量を決定することが可能である。その酸化プロセスの間に、フェロセンが一の電子を交換することから、ファラデーの法則を確立することができる:
QOX=N(Fe)*F
【0096】
電極上のフェロセンの、又は電気活性ピロール単位のモル数は、10−9モルであった。
【0097】
重合電荷からフェロセンのモル数を計算すると、約10−7モルの非常に高い値を得る。
【0098】
しかしながら、これらの結果は、重合収率が、非常に低いことを示す。2つの因子が、この低い収率の原因である:一方は、重合電荷のある部分が、溶液中でフェロセンを酸化するために機能することである。他方は、ピロールにおいて、置換されたフェロセン−NHP基の立体障害が、これらの2つのピロール単位の間の結合を防止して、溶液中に沈澱する短鎖オリゴマーをもたらすことである。
【0099】
3C ホモポリマーへのPNprobeの結合
結合スキームは以下の通りであった。
【0100】
【化6】
【0101】
用いられたPNprobeは、SEQIDNo.1として示される、以下の配列を有する25対の塩基を有する、ポリヌクレオチドであった。
5’TCA−ATC−TCG−GGA−ATC−TCA−ATG−TTA−G3’
【0102】
PNprobeは、ポリ[Py−Fe−NHP]前駆体ホモポリマーに結合した。この置換の化学的条件は、ポリ[PyCCNH−NHP]ポリマーへの結合の条件と同様であった。
【0103】
アミノ基をその5’位に有するPNprobeとピロール−Fe−NHPとの間の結合は、25μmol/l酢酸塩バッファーが10%存在するアセトニトリル溶液中に電極を浸漬することにより達成された。反応は室温で2時間行われた。
【0104】
得られた膜を、サイクリックボルタンメトリにより0.5MのNaClが存在する水中で分析した。図5は、酸化−還元系を示すもので、酸化と還元のピークが各々、273mVと258mVに存在している。
【0105】
水性媒体中のフェロセンの電気化学系は、アセトニトリルでの膜の分析ほど可逆性ではない。この電気活性の損失はおそらく、ドーピングイオンの、又は水中のポリマーマトリックスの溶媒和の問題のためであろう。
【0106】
実施例4:実施例3で得られたポリ[Py−Fe−PNprobe]ホモポリマーにおけるPNtargetのハイブリダイゼーション
ハイブリダイゼーションのスキームは以下の通りであった。
【0107】
【化7】
【0108】
[Py−Fe−PNprobe]コポリマーの膜を、生物的バッファー中25nmol(25μmol/l)のPNtargetの存在下で、3時間、37℃の温度で、1mlの容量でインキュベートした。
【0109】
PNtargetは、PNprobeの塩基と25対の相補を有し、SEQIDNo.2と称する以下の配列を有する:
5’CTA−ACA−TTG−AGA−TTC−CCG−AGA−TTG−A3’
【0110】
サケDNAをハイブリダイゼーションバッファー中で、他の電極をインキュベートすることによりブランクテストを行ない、非特異的相互作用の影響を測定した。
【0111】
電気化学的特徴づけ
ポリマーの電気化学的反応を、0.5MのNaClが存在する水性媒体中のサイクリックボルタンメトリにより分析した。
【0112】
ブランクテスト電極
図6のボルタモグラム(実線:ハイブリダイゼーション前;点線:ハイブリダイゼーション後)は、PEGバッファーの存在下でインキュベートされた対照の電極の電気化学的反応を示す。
【0113】
対照電極としての電極が、酸化電位の変動と電気活性の減少を示すことがわかる。このことは、非特異的な相互作用が、フェロセンの電気化学反応にわずかな効果を有することを示す。
【0114】
ハイブリダイゼーションの後にテストされたポリマー
水性媒体中のPNtargetの存在下でインキュベートされた電極の電気化学分析を図7に示す(実線:ハイブリダイゼーション前;点線:ハイブリダイゼーション後)。
【0115】
インキュベーション後の電極が、高い電位に対する酸化電位におけるシフト、及び電気活性の減少を示す。酸化の間に交換された電荷は、同じく減少した還元のものである。
【0116】
フェロセンの電気化学反応における変動がブランク電極を上回ることもわかる。
【0117】
実施例5:P−Fe−NHP構造を有するモノマーと、−CH2−COOH基で置換されたモノマーからなるコポリマーポリピロールの調製
5A ポリ[Py−Fe−NHP, PyCOOH]ポリマーの調製
合成のスキームは以下の通りであった。
【0118】
【化8】
【0119】
3−ピロール酢酸(PyCOOH)と3−ピロール−Fe−NHP(Py−Fe−NHP)との間の共重合は、この嵩高いモノマーをポリマーマトリックス中で希釈して、立体性で誘導される摂動を最小化することを可能にした。さらに、3−ピロール酢酸との共重合は、膜の多孔性を増加することを可能にした。
【0120】
PyCOOHとPy−Fe−NHPモノマーの各濃度の選択は、これらの2つのモノマーの重合電位を参照することにより決定した。PyCOOHは、0.9V/SCEで酸化するが、Py−Fe−NHPは1.1V/SCEで酸化する。Py−Fe−NHPよりも、PyCOOHの濃度が低いことが必要であった。したがってコポリマーの電気重合に用いられたこれらの2つのモノマーの濃度は、PyCOOHの場合0.02M、Py−Fe−NHPの場合0.08Mであった。
【0121】
コポリマーは、0.2MのLiCl2の存在下で、プロピレンカーボナート媒体中で700cm2の面積を有する白金電極上に、1.1V/SCEの強制電位で析出した。電気重合の間にデポジットされた電荷は、35mCであった。電気重合の間に測定された電荷のうちの一部を用いて、溶液中のフェロセンを酸化したので、重合電荷から膜の厚みを測定することが困難であった。
【0122】
得られたポリ[Py−Fe−NHP, PyCOOH]ポリマーの電気化学的特徴づけ
この特徴づけは、0.1MのLiClO4の存在下のアセトニトリル媒体中で行なった。図8のボルタモグラムは、254mVの電位において酸化ピークを、234mVの電位で対称的還元ピークを有する可逆的電気化学系を示す。半分の高さの幅は、150mVである。この電気化学反応は、フェロセンからのシグナルを表しており、この電気化学的プローブが高い電気活性を有することを示す。ポリマーのコンジュゲート鎖に沿った電子移動は、非常に広範囲であって、これはポリピロールが導電性であることを示す。フェロセンの酸化の間に交換された電荷は、約0.15mCであった。このフェロセン酸化電荷により、すべてのフェロセン部位が電気活性であると仮定すると、ポリマー中にフェロセン基を有するピロールのモル数を計算することができる。
【0123】
ファラデーの法則から、
QOX=N*F
ここで、Nは、フェロセンのモル数であり、Fはファラデー定数である。
【0124】
電気活性フェロセンのモル数は約10−9モルである。
【0125】
5B プローブポリヌクレオチドの、ポリ[Py−Fe−NHP,PyCOOH]コポリマーポリピロールへの結合
結合スキームは以下の通りであった。
【0126】
【化9】
【0127】
用いられたPNprobeは、ポリヌクレオチドSEQIDNo.1であった。
【0128】
10%の酢酸塩バッファーの存在下でアセトニトリル溶液中で電極を浸漬することにより、ポリ[Py−Fe−NHP,PyCOOH]前駆体コポリマーにPNprobe(25μmol/l)を結合させた。
【0129】
得られたポリ[Py−Fe−PNprobe,PyCOOH]ポリマーの電気化学的特徴づけ
図9は、0.5MのNaClの存在下で、水性媒体中にPNprobeをグラフト化した後の、電極の電気化学的反応を示す。ボルタモグラムは、強くて細い酸化ピークと広い還元ピークによって特徴付けられる酸化還元系を示す。
【0130】
酸化と還元ピークの電位は、各々、341mVと275mVであり、半分の高さの幅は、酸化ピークが100mV、還元ピークが200mVである。酸化又は還元の間に交換された電荷は、約0.1mCであった。
【0131】
実施例6:実施例5で得られたポリ[Py−Fe−PNprobe,PyCOOH]コポリマー上のPNtargetのハイブリダイゼーション
ハイブリダイゼーションのスキームは以下の通りであった。
【0132】
【化10】
【0133】
ポリ[Py−Fe−PNprobe,PyCOOH]コポリマーの膜を、前記と同じ条件下で、25塩基からなるPNtargetの存在下で、インキュベートした。
【0134】
対照の電極を、PNtargetを含まない同じ生物的バッファー中でインキュベートした。
【0135】
電気化学的特徴づけ
ターゲットと非ターゲットの存在下でインキュベートされた電極の電気化学的反応を、アセトニトリル媒体中と水性媒体中で、分析した。
【0136】
ブランクテスト電極
図10及び11は、アセトニトリル媒体と水性媒体中での非ターゲット(サケDNA)の存在下でのハイブリダイゼーション前(実線)と後(点線)のボルタモグラムを示す。
【0137】
アセトニトリル媒体において、フェロセンの電気化学的反応が、酸化電位が安定で、ピーク電流の変動がごくわずかであることを示すことがわかる。
【0138】
0.5MのNaClの存在下の、水性媒体中の対照電極の電気化学的反応の分析は、フェロセンの電気化学的反応における変動−酸化電位の増加とピーク電流の減少を示す。
【0139】
ハイブリダイゼーションの後にテストされたポリマー
水性媒体中のターゲットの存在下でインキュベートされた電極の電気化学分析を図12に示す(実線:ハイブリダイゼーション前;点線:ハイブリダイゼーション後)。ボルタモグラムは、ハイブリダイゼーション後の電気化学的シグナルにおける大きな変動を示す。酸化電位は、より高い電位方向へシフトしていて、ハイブリダイゼーション後には、340mVから387mVに移っている。酸化電流は60%減少している。酸化の間の交換された電荷は25%減少している。
【0140】
0.1nmolのPNtargetの存在下でインキュベートされた電極のアセトニトリル中の電気化学的反応の分析を、図13に示す(実線:ハイブリダイゼーション前;点線:ハイブリダイゼーション後)。インキュベーション後のボルタモグラムは、有機媒体中のフェロセンの可逆的系が保持されていることを示す。フェロセンの酸化と還元電位は低い電位の方向にシフトしている。
【0141】
水性媒体中と有機媒体中の電気化学的反応におけるこの変動は、フェロセンにグラフト化されたPNprobeと、PNtargetとの間に選択的で特異的なハイブリダイゼーションが存在することを表す。
【0142】
ターゲットの存在下でインキュベートされたこれらの電極は、電気化学的反応において大きな変動を示したが、ターゲットを含まない生物的バッファー中のインキュベーション後のフェロセンの反応における変動の起源を決定することが必要である。
【0143】
実施例6:電気活性に対する、重合電荷の影響
実施例5のポリ[Py−Fe−PNprobe,PyCOOH]から重合の間にデポジットされた電荷の影響を、3つの電荷値、5,10,15mCについて調べた。
【0144】
図14は、酸化電流はデポジットされた電荷の量に伴い減少することを示す。
【0145】
実施例7:電極の電気化学的再現性
ポリ[Py−Fe−PNprobe,PyCOOH]の電気化学的再現性を、6つの薄膜電極でテストした。
【0146】
0.1MのLiClCO4の存在下で、アセトニトリル媒体中で行なわれた、これらの電極の電気化学的特徴づけを図15に示す。この図は、6つの電極について、PNprobeがグラフト化された後に、実質的に同じボルタモグラムが得られることを示す。
【0147】
実施例8:PNprobeに対する、PNtargetハイブリダイゼーション条件の影響8A ハイブリダイゼーションバッファーの効果
実施例5と同じポリ[Py−Fe−PNprobe,PyCOOH](Q=5mC)電極を2つの異なるバッファー中でインキュベートした:
−2時間及び3時間、37℃のTE−NaClバッファー
−2時間及び3時間、37℃、SSPEGバッファー。
【0148】
各々、インキュベーションの前と後で、それぞれ上記バッファーで、0.1MのLiClO4の存在下でアセトニトリル媒体で行なわれた電気化学的特徴づけ(ボルタモグラムは示さず)は、電極がより安定であるというSSPEGバッファーの利点を示す。
【0149】
8B PNtarget濃度の効果
いくつかのポリ[Py−Fe−PNprobe、PyCOOH]膜を、種々のPNtarget濃度(0.01、0.05及び0.5nmol/l)の存在下で、SSPEGバッファーでインキュベートした。
【0150】
各々、ハイブリダイゼーションの前と後の、上述の種々の濃度の存在下、0.1MのLiClO4の存在におけるアセトニトリル媒体中の電気化学的特徴づけ(ボルタモグラムは示さない)は、ハイブリダイゼーションの前と後の電気化学的反応における変動が、PNtarget濃度に伴い増加することを示す。これは、初期ピークの電位に相当する280mV/SCEの電位で、電流の増加がPNtarget濃度に伴い変化することが観察されたためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1に示した反応(実線:Fe−(CH3)NHP;点線:Fe−NHP)は、PNprobeのグラフト化の後の、PNprobeにおいて置換されたフェロセンに特徴的な水性媒体中0.35V/SCEの電位での、電気化学的シグナル出現により特徴付けられる。
【図2】図2(実線:ハイブリダイゼーション前;点線;ハイブリダイゼーション後)に示された電気化学反応は、ハイブリダイゼーションの後のフェロセンからのシグナルの電気活性の大幅な減少を示す。
【図3】図3は、得られたボルタモグラムを示す。
【図4】図4は、得られたボルタモグラムを示す。
【図5】図5は、酸化−還元系を示す。
【図6】図6のボルタモグラム(実線:ハイブリダイゼーション前;点線:ハイブリダイゼーション後)は、PEGバッファーの存在下でインキュベートされた対照の電極の電気化学的反応を示す。
【図7】水性媒体中のPNprobeの存在下でインキュベートされた電極の電気化学分析を図7に示す(実線:ハイブリダイゼーション前;点線:ハイブリダイゼーション後)。
【図8】図8のボルタモグラムは、254mVの電位において酸化ピークを、234mVの電位で対称的還元ピークを有する可逆的電気化学系を示す。
【図9】図9は、0.5MのNaClの存在下で、水性媒体中にPNprobeをグラフト化した後の、電極の電気化学的反応を示す。
【図10】アセトニトリル媒体と水性媒体中での非ターゲットの存在下でのハイブリダイゼーション前(実線)と後(点線)のボルタモグラムを示す。
【図11】アセトニトリル媒体と水性媒体中での非ターゲットの存在下でのハイブリダイゼーション前(実線)と後(点線)のボルタモグラムを示す。
【図12】水性媒体中のターゲットの存在下でインキュベートされた電極の電気化学分析を図12に示す(実線:ハイブリダイゼーション前;点線:ハイブリダイゼーション後)。
【図13】0.1nmolのPNtargetの存在下でインキュベートされた電極のアセトニトリル中の電気化学的反応の分析を、図13に示す(実線:ハイブリダイゼーション前;点線:ハイブリダイゼーション後)。
【図14】図14は、酸化電流はデポジットされた電荷の量で減少することを示す。
【図15】0.1MのLiClCO4の存在下で、アセトニトリル媒体中で行なわれた、電極の電気化学的特徴づけを図15に示す。
Claims (70)
- 少なくとも二のモノマーのホモポリマー又はコポリマーの電気活性ポリマー、アンチリガンド、及び前記アンチリガンドと特異的に相互作用したリガンドからなる電気活性複合体において、前記アンチリガンドは、直接又は間接的に、電気活性ポリマーと連結しており、さらに、前記電気活性複合体は、前記アンチリガンドに直接又は間接に連結した少なくとも一の電子供与基を含むことを特徴とする、電気活性複合体。
- 前記電気活性ポリマーが、ポリピロール、ポリアセチレン、ポリアジン、ポリ(p−フェニレン)、ポリ(p−フェニレンビニレン)、ポリピレン、ポリチオフェン、ポリフラン、ポリセレノフェン、ポリピリダジン、ポリカルバゾール、ポリアニリン及び二重鎖ポリヌクレオチドから選ばれることを特徴とする、請求項1記載の複合体。
- 前記電子供与基がフェロセン、キノンおよびこれらの誘導体から選ばれることを特徴とする、請求項1記載の複合体。
- 前記リガンドと前記アンチリガンドが、特に、ポリヌクレオチド及びポリペプチドから選ばれる生物的分子であることを特徴とする、請求項1記載の複合体。
- 前記リガンド及び/又はアンチリガンドが、直接又は間接的に、シグナルを発生することができるトレーサーにより標識されていることを特徴とする、請求項4記載の複合体。
- 前記電子供与基が、直接又は間接的に、アンチリガンドと相互作用したリガンドに連結し、前記アンチリガンドが、直接又は間接的に、電気活性ポリマーに連結していることを特徴とする、請求項1記載の複合体。
- 前記アンチリガンド又はリガンドが、第2の連結基を介して、前記電子供与基に共有結合で連結していることを特徴とする、請求項6記載の複合体。
- 前記アンチリガンド又はリガンドが、第3の連結基を介して、前記電気活性ポリマーに共有結合で連結していることを特徴とする、請求項1記載の複合体。
- 第1及び/又は第2及び/又は第3の連結基が、各々、前記電子供与基を前記アンチリガンドに、前記アンチリガンドを前記電気活性ポリマーに、結合腕を介して、連結するものであることを特徴とする、請求項7又は8に記載の複合体。
- 前記電子供与基が、不活性又は生物的支持体を介して前記リガンドに連結されていることを特徴とする、請求項6記載の複合体。
- 前記不活性支持体が、ポリスチレンビーズ、磁気ビーズ又はガラスビーズであることを特徴とする、請求項10記載の複合体。
- 前記生物的支持体が、前記電子供与基が内在化された細胞であることを特徴とする、請求項10記載の複合体。
- 前記電気活性ポリマーが、各々ピロール環からなる少なくとも二のモノマーから形成されるポリピロールであり、かつ前記電気供与基がフェロセンであることを特徴とする、請求項1記載の複合体。
- 前記アンチリガンドがプローブポリヌクレオチドであり、前記リガンドがターゲットポリヌクレオチドであって少なくとも一部が前記アンチリガンドにハイブリダイズしているものであることを特徴とする、請求項13記載の複合体。
- 前記プローブポリヌクレオチドが、少なくとも、前記フェロセンと、前記モノマーのピロール環に結合していることを特徴とする、請求項14記載の複合体。
- 前記ピロール環が、3位の炭素において置換されていることを特徴とする、請求項13記載の複合体。
- 前記プローブポリヌクレオチドが、前記フェロセンの一のシクロペンタジエン環の1位の炭素に結合していることを特徴とする、請求項15記載の複合体。
- 前記ポリピロールがコポリマーであり、該コポリマーに含まれるモノマーは、そのピロール環が、−CH2−COOH又は−CH2−CH2OH基で置換されているものであることを特徴とする、請求項13記載の複合体。
- 前記フェロセンと前記プローブポリヌクレオチド又はターゲットポリヌクレオチドとの間の前記第2の連結基が、−CO−基であることを特徴とする、請求項15記載の複合体。
- 前記プローブポリヌクレオチド又はターゲットポリヌクレオチドと前記ピロール環との間の第3の連結基が、−CH2−CO−基であることを特徴とする、請求項15記載の複合体。
- 前記第1及び/又は第2及び/又は第3の連結基が、結合腕を介して、間接的に、前記フェロセンを前記プローブポリヌクレオチド又はターゲットポリヌクレオチドに、前記ピロール環を前記プローブポリヌクレオチド又はターゲットポリヌクレオチドに連結するものであることを特徴とする、請求項19又は20記載の複合体。
- 前記結合腕が、少なくとも二の炭素原子、好ましくは少なくとも2又は3の炭素原子を有する飽和炭化水素鎖であることを特徴とする、請求項21記載の複合体。
- 前記プローブポリヌクレオチド又はターゲットポリヌクレオチドが、前記フェロセン及び/又は前記モノマーのピロール環に、少なくとも、各々、前記第2及び/又は第3の連結基を介して、及び前記プローブポリヌクレオチド又はターゲットポリヌクレオチドの少なくとも一のアミノ官能基を介して、結合していることを特徴とする、請求項14乃至22のいずれか一項に記載の複合体。
- 少なくとも二のモノマーのホモポリマー又はコポリマーの電気活性ポリマー、アンチリガンド、及び前記アンチリガンドと特異的に相互作用したリガンドからなる電気活性プローブにおいて、前記アンチリガンドは、直接又は間接的に電気活性ポリマーと連結しており、さらに、前記電気活性プローブは、前記アンチリガンドに直接又は間接的に連結した少なくとも一の電子供与基を含むことを特徴とする、電気活性プローブ。
- 前記電気活性ポリマーが、ポリピロール、ポリアセチレン、ポリアジン、ポリ(p−フェニレン)、ポリ(p−フェニレンビニレン)、ポリピレン、ポリチオフェン、ポリフラン、ポリセレノフェン、ポリピリダジン、ポリカルバゾール、ポリアニリン及び二重鎖ポリヌクレオチドから選ばれることを特徴とする、請求項24記載のプローブ。
- 前記電子供与基がフェロセン、キノンおよびこれらの誘導体から選ばれることを特徴とする、請求項24記載のプローブ。
- 前記リガンドが、特にポリヌクレオチド及びポリペプチドから選ばれる生物的分子であることを特徴とする、請求項24記載のプローブ。
- 前記リガンドが、直接又は間接的に、シグナルを発生することができるトレーサーにより標識されていることを特徴とする、請求項27記載のプローブ。
- 前記アンチリガンドが、第2の連結基を介して、前記電子供与基に共有結合で連結していることを特徴とする、請求項24記載のプローブ。
- 前記アンチリガンドが、第3の結合基を介して、前記電気活性ポリマーに共有結合で連結していることを特徴とする、請求項24記載のプローブ。
- 前記第1及び/又は第2及び/又は第3の連結基が、各々、前記電子供与基を前記アンチリガンドに、前記アンチリガンドを前記電気活性ポリマーに、結合腕を介して、連結するものであることを特徴とする、請求項37乃至39のいずれか一項に記載のプローブ。
- 前記電気活性ポリマーが、各々ピロール環からなる少なくとも二のモノマーから形成されるポリピロールであり、かつ前記電気供与基がフェロセンであることを特徴とする、請求項25及び26記載のプローブ。
- 前記アンチリガンドが、適当なハイブリダイゼーション条件下で、ターゲットポリヌクレオチドにハイブリダイズできる、プローブポリヌクレオチドである、請求項24及び32記載のプローブ。
- 前記プローブポリヌクレオチドが、少なくとも、フェロセンと、前記モノマーのピロール環に連結していることを特徴とする、請求項33記載のプローブ。
- 前記ピロール環が、3位の炭素において置換されていることを特徴とする、請求項32記載のプローブ。
- 前記プローブポリヌクレオチドが、前記フェロセンの一のシクロペンタジエン環の1位の炭素に結合していることを特徴とする、請求項34記載のプローブ。
- 前記ポリピロールがコポリマーであり、かつ該コポリマーに含まれるモノマーは、そのピロール環が−CH2−COOH又は−CH2−CH2OH基で置換されているものであることを特徴とする、請求項32記載のプローブ。
- 前記フェロセンと前記プローブポリヌクレオチドとの間の前記第2の連結基が、−CO−基であることを特徴とする、請求項34記載のプローブ。
- 前記プローブポリヌクレオチドと前記ピロール環との間の前記第3の連結基が、−CH2−CO−基であることを特徴とする、請求項34記載のプローブ。
- 前記第1及び/又は第2及び/又は第3の連結基が、各々、結合腕を介して、間接的に、前記フェロセンを前記プローブポリヌクレオチドに、前記ピロール環を前記プローブポリヌクレオチドに連結するものであることを特徴とする、請求項38又は39に記載のプローブ。
- 前記結合腕が、少なくとも二の炭素原子、好ましくは少なくとも2又は3の炭素原子を有する飽和炭化水素鎖であることを特徴とする、請求項40記載のプローブ。
- 前記プローブポリヌクレオチドが、少なくとも、前記フェロセン及び/又は前記モノマーのピロール環に、各々、第2及び/又は第3の連結基を介して、及び前記プローブポリヌクレオチドの少なくとも一のアミノ官能基を介して、結合していることを特徴とする、請求項32乃至41のいずれか一項に記載のプローブ。
- (a)各々ピロール環からなる少なくとも二のモノマーから形成されるホモポリマー又はコポリマーのポリピロールを得る工程、ここで前記ピロール環は3位の炭素において、プローブポリヌクレオチドにより置換されているものである;
(b)一のシクロペンタジエン環の1位の炭素において、少なくとも一の活性化された又は活性化され得る基を有するフェロセンを得る工程
(c)プローブポリヌクレオチドで置換された前記ホモポリマー又はコポリマーのポリピロールを、前記活性化された又は活性化され得る基を有するフェロセンと接触させる工程
を含むことを特徴とする請求項31記載のプローブの調製方法。 - 前記フェロセンの活性化された又は活性化され得る基が、同一又は異なっていてもよく、活性化された又は活性化され得るエステル基であり、好ましくは−CO−[N−ヒドロキシフタルイミド]基であることを特徴とする、請求項43記載の方法。
- 前記フェロセンの活性化された又は活性化され得る基が、結合腕を介して、前記フェロセンに結合していることを特徴とする請求項43又は44記載の方法。
- 請求項24乃至42のいずれか一項に記載のプローブを、特異的アンチリガンド/リガンド相互作用に適当な反応条件下で接触させること、及び接触前のプローブと接触後のプローブの間の、電位差又は電流の変動を示すか又定量することを特徴とする、生物的試料中のリガンドの検出方法。
- 前記リガンドがポリヌクレオチドであることを特徴とする、請求項46記載の方法。
- 表面の全部又は一部が請求項24乃至42のいずれか一項記載のプローブで被覆されている電極。
- リガンドと相互作用することができるアンチリガンドが結合している電気活性ポリマーの電気活性を増加させるための、前記アンチリガンドと同じモノマーに存在する電子供与基の使用。
- 生物的試料中のリガンドの検出方法において、
・電気活性プローブを特異的アンチリガンド/リガンドに適した反応条件下で接触させること、
ここで、前記プローブは、少なくとも二のモノマーのホモポリマー又はコポリマーの電気活性ポリマー、リガンドと特異的に相互作用できるアンチリガンドしたリガンドからなるものであり、かつ前記プローブは、少なくとも一の電子供与基を含み、該電子供与基は、直接又は間接的に、一方が電気活性ポリマーに、他方がアンチリガンドに連結しているものであり、
・接触前のプローブと接触後のプローブの間の、電位差又は電流の変動を示すか又は定量すること
を特徴とする方法。 - 前記電気活性ポリマーが、ポリピロール、ポリアセチレン、ポリアジン、ポリ(p−フェニレン)、ポリ(p−フェニレンビニレン)、ポリピレン、ポリチオフェン、ポリフラン、ポリセレノフェン、ポリピリダジン、ポリカルバゾール、ポリアニリン及び二重鎖ポリヌクレオチドから選ばれることを特徴とする、請求項47記載の方法。
- 前記電子供与基がフェロセン、キノンおよびこれらの誘導体から選ばれることを特徴とする、請求項47記載の方法。
- 前記リガンドが、特にポリヌクレオチド及びポリペプチドから選ばれる生物的分子であることを特徴とする、請求項47記載の方法。
- 前記リガンドが、直接又は間接的に、シグナルを発生することができるトレーサーにより標識されていることを特徴とする、請求項47記載の方法。
- 前記電子供与基が、直接又は間接的に、一方は前記電気活性ポリマーに、他方は前記アンチリガンドに連結していることを特徴とする、請求項47記載の方法。
- 前記電子供与基が、第1の連結基を介して、共有結合で、電気活性ポリマーに連結していることを特徴とする、請求項47記載の方法。
- 前記アンチリガンドが、第2の連結基を介して、共有結合で、電子供与基に連結していることを特徴とする、請求項47記載の方法。
- 前記第1及び/又は第2及び/又は第3の連結基が、各々、前記電子供与基を前記電気活性ポリマーに、前記電子供与基を前記アンチリガンドに、結合腕を介して、連結するものであることを特徴とする、請求項52乃至54のいずれか一項に記載の方法。
- 前記電気活性ポリマーが、各々ピロール環からなる少なくとも二のモノマーから形成されるポリピロールであり、かつ前記電気供与基がフェロセンであることを特徴とする、請求項49及び50記載の方法。
- 前記アンチリガンドが、適当なハイブリダイゼーション条件下で、ターゲットポリヌクレオチドにハイブリダイズできるプローブポリヌクレオチドであることを特徴とする、請求項47及び56記載の方法。
- 前記フェロセンが、一方は前記ポリ−ブポリヌクレオチドに、他方は前記ポリピロールのモノマーのピロール環に連結していることを特徴とする、請求項47記載の方法。
- 前記ピロール環が、3位の炭素において置換されていることを特徴とする、請求項56記載の方法。
- 前記プローブポリヌクレオチドが、前記フェロセンの一のシクロペンタジエン環の1位の炭素に結合していることを特徴とする、請求項58記載の方法。
- 前記プローブポリヌクレオチドが、前記フェロセンの一のシクロペンタジエン環の1位の炭素に結合しており、前記フェロセンが、他のシクロペンタジエン環の1’位の炭素を介して、前記ピロール環に結合していることを特徴とする、請求項58記載の方法。
- 前記ポリピロールがコポリマーであり、該コポリマーに含まれるモノマーは、そのピロール環が、−CH2−COOH又は−CH2−CH2OH基で置換されているものであることを特徴とする、請求項56記載の方法。
- 前記フェロセンと前記ピロール環との間の前記第1の連結基が−CONH−CH2−基であることを特徴とする、請求項55記載の方法。
- 前記フェロセンと前記プローブポリヌクレオチドとの間の前記第2の連結基が−CO−基であることを特徴とする、請求項55記載の方法。
- 前記第1及び/又は第2及び/又は第3の連結基が、各々、結合腕を介して、間接的に、前記フェロセンを前記ピロール環に、前記フェロセンを前記プローブポリヌクレオチドに、連結するものであることを特徴とする、請求項63又は64記載の方法。
- 前記結合腕が、少なくとも二の炭素原子、好ましくは少なくとも2又は3の炭素原子を有する飽和炭化水素鎖であることを特徴とする、請求項65記載の方法。
- 前記プローブポリヌクレオチドが、前記フェロセンに、各々、前記第2及び/又は第3の連結基を介して、及び前記プローブポリヌクレオチドの少なくとも一のアミノ官能基を介して、結合していることを特徴とする、請求項56乃至66のいずれか一項記載の方法。
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