JP2004531453A5

JP2004531453A5 -

Info

Publication number: JP2004531453A5
Application number: JP2001585834A
Authority: JP
Filing date: 2001-05-23
Publication date: 2008-06-26
Anticipated expiration: 2021-05-23

Description

【特許請求の範囲】
【請求項１】創傷の治癒、ならびに哺乳動物の組織の修復および再生のための組成物を調製する方法であって、該方法は、以下の工程：
ａ．該組織の再生の進行に対して正の効果を有する遺伝子をコードする実質的に純粋な形態のプラスミドＤＮＡを提供する工程；
ｂ．自己硬化性のバイオポリマーの成分を提供する工程；および
ｃ．再生を促進する細胞を有する細胞懸濁液を提供する工程
を包含し、
成分（ａ）、（ｂ）および（ｃ）は、該プラスミドおよび該細胞懸濁液が、該バイオポリマーの成分のうちの１つに均一に分散して得られるように、同時にまたは連続して、互いとインキュベートされることで特徴付けられる、方法。
【請求項２】請求項１に記載の方法であって、前記バイオポリマーが、フィブリン接着剤、コラーゲン、ゼラチン、アルギナート、ヒアルロン酸、多糖類、有機ポリマー、もしくはこれらの誘導体またはこれらの組み合わせから選択されることで特徴付けられる、方法。
【請求項３】請求項１または２に記載の方法であって、前記バイオポリマーが、フィブリン接着剤であることで特徴付けられる、方法。
【請求項４】請求項１〜３のいずれか１項に記載の方法であって、前記プラスミドおよび前記細胞が、前記フィブリン接着剤のトロンビン成分中にあることで特徴付けられる、方法。
【請求項５】請求項１〜３のいずれか１項に記載の方法であって、前記バイオポリマーが、液体形態または凍結乾燥形態で提供されることで特徴付けられる、方法。
【請求項６】請求項１〜５のいずれか１項に記載の方法であって、前記バイオポリマー成分に対する前記プラスミドの割合が、５〜２５μｇ／ｍｌであり、好ましくは１０〜２０μｇ／ｍｌであることで特徴付けられる、方法。
【請求項７】請求項１〜６のいずれか１項に記載の方法であって、前記バイオポリマー成分に対する前記プラスミドの割合が、２５〜１００μｇ／ｍｌであり、好ましくは約５０μｇ／ｍｌであることで特徴付けられる、方法。
【請求項８】請求項１〜７のいずれか１項に記載の方法であって、前記割合が、プラスミド１μｇあたり２５，０００〜７５，０００細胞であることで特徴付けられる、方法。
【請求項９】請求項１〜７のいずれか１項に記載の方法であって、前記割合が、プラスミド１μｇあたり７５，０００〜１００，０００細胞であり、好ましくは約５０，０００細胞であることで特徴付けられる、方法。
【請求項１０】請求項１〜９のいずれか１項に記載の方法であって、前記バイオポリマー成分の１ｍｌ当たりの細胞数が、２００，０００〜５，０００，０００であり、好ましくは、３，０００，０００であることで特徴付けられる、方法。
【請求項１１】請求項１〜１０のいずれか１項に記載の方法であって、前記細胞懸濁液が、ケラチノサイト、軟骨細胞、線維芽細胞、上皮細胞、内皮細胞、シュワン細胞、骨芽細胞および破骨細胞から選択される細胞の懸濁液であることで特徴付けられる、方法。
【請求項１２】組織の再生の進行に対して正の効果を有する遺伝子をコードする実質的に純粋な形態のプラスミドＤＮＡ、自己硬化性のバイオポリマーの成分ならびに再生を促進する細胞を有する細胞懸濁液の成分を含み、そしてさらなるトランスフェクション促進物質もトランスフェクション媒介物質も全く含まない、トランスフェクション系。
【請求項１３】組織の再生の進行に対して正の効果を有する遺伝子をコードする実質的に純粋な形態のプラスミドＤＮＡ、自己硬化性のバイオポリマーの成分、再生を促進する細胞を有する細胞懸濁液、ならびに必要に応じて、さらなる薬学的に受容可能なキャリアを含み、そしてさらなるトランスフェクション促進物質もトランスフェクション調節物質も含まない、薬学的組成物。
【請求項１４】組織欠損を処置するための治療的キットであって、該キットは、以下：
組織の再生の進行に対して正の効果を有する遺伝子をコードする実質的に純粋な形態のプラスミドＤＮＡ、
自己硬化性のバイオポリマーの成分、ならびに
前記再生を促進する細胞を含み、そしてさらなるトランスフェクション促進物質もトランスフェクション媒介物質も全く含まない、細胞懸濁液
を含む、キット。
【請求項１５】請求項１〜１１のいずれか１項に記載の方法によって入手可能な組成物を含む、治療的キット。
【請求項１６】組織欠損の処置のための、請求項１２〜１５のいずれか１項に記載のトランスフェクション系、薬学的組成物、または治療的キット。
【請求項１７】熱傷、骨、筋肉、神経もしくは軟骨の欠損、慢性創傷または組織増強の処置のため、好ましくは、皮膚の創傷治癒のための、請求項１６に記載のトランスフェクション系、薬学的組成物、または治療的キット。
【請求項１８】請求項１６または１７のいずれか１項に記載のトランスフェクション系、薬学的組成物、または治療的キットであって、前記組成物が、組織欠損上にスプレーされることを特徴とする、トランスフェクション系、薬学的組成物、または治療的キット。
【請求項１９】組織欠損の処置のための、請求項１〜１１のいずれか１項に記載の方法に従って入手可能な薬学的組成物を含有するゲル。
【請求項２０】組織欠損の処置のための、請求項１〜１１のいずれか１項に従って調製された組成物、請求項１２に記載の系、請求項１３に記載の薬学的組成物、または請求項１４または１５に記載のキット。
【請求項２１】熱傷、骨、筋肉、神経もしくは軟骨の欠損、慢性創傷または組織増強の処置のための、請求項２０に記載の組成物、系、薬学的組成物、またはキット。
【請求項２２】皮膚における創傷治癒のための、請求項２０または２１に記載の組成物、系、薬学的組成物、またはキット。