JP2004531288A - 使い捨て排泄物処理デバイスの製造方法 - Google Patents
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Abstract
開口部を有し液体不透過性体側シート、液体不透過性衣類側シート、および着脱可能な方法で着用者の体に装着させるための開口部に隣接する粘着フランジを備える使い捨て排泄物処理デバイスの製造方法である。粘着フランジは、基層および粘着層を備える。液体不透過性体側シートは、その上に複数のヒダを有する。この複数のヒダは、少なくとも1つの横方向のヒダおよび少なくとも1組の長手方向のヒダから成る。この方法は、第1の結合区域で、液体不透過性体側シートの連続ウェブと不連続の粘着フランジを結合して、第1の連続複合ウェブを製造する工程、第1のヒダ形成区域で、液体不透過性体側シート連続ウェブの表面に横断方向のヒダを形成し、次に第2のヒダ形成区域で、液体不透過性体側シート連続ウェブの表面に1組の長手方向のヒダを形成する工程、第2の結合区域で、第1の連続複合ウェブと液体不透過性衣類側シート連続ウェブを結合し、第2の連続複合ウェブを製造する工程、および第2の連続複合ウェブを、不連続の使い捨て排泄物処理デバイスに裁断する工程から成る。
Description
【0001】
(発明の分野)
本発明は使い捨て排泄物処理デバイスに関するが、とりわけ使い捨て排泄物処理デバイスの製造方法に関する。
【0002】
(発明の背景)
排泄物失禁保護デバイスの形態または医療目的の排泄物採集デバイスの形態を呈する使い捨て排泄処理デバイスは、当該技術分野において既知である。
前者の形状を呈する代表的なデバイスは、例えば、欧州特許第0,140,470号に開示されている。ここでは、バッグ型の水分不透過性バリアシート、着用者の泌尿器部位の近くに設置して、排泄される尿を受け取る開口部、およびその排泄尿を吸収するための吸収性材料を含む使い捨てデバイスを開示している。更に、欧州特許第0,140,470号は、開口部と吸収性材料との間に存在する水分を逃す層を開示している。
【0003】
代表的な尿採集デバイスは、例えば、米国特許4,804,377号に開示されている。ここで開示されているのは、柔軟性のある採集バッグおよびバッグに結合した粘着面付き装着部材を有する幼児または小児用の尿採集デバイスである。
吸収性材料を包含する代表的な尿採集デバイスは、例えば、国際公開第00/00113号に開示されている。ここでは、柔軟性のある採集バッグ、バッグに結合した粘着フランジ、およびバッグ内部に包含される吸収性材料を有する、幼児または成人、更に寝たきり患者または活動可能な患者用の尿採集デバイスを開示している。このデバイスは、長期装着が可能で、着用者にぴったりと合い、適合することを確実にする優れた使い捨て尿処理デバイスである。また、このデバイスは、新生児、小児、または失禁する成人がおむつの替わりとして着用するように設計されている。
【0004】
しかし、これらの公開特許には、上述のような優れた使い捨て排泄物処理デバイスを効率的に製造するための方法を開示しているものはない。
使い捨て排泄物処理デバイスの製造方法を提供することが、本発明の目的である。
本発明のもう一つの目的は、液体不透過性体側シートの表面に複数のヒダを有する使い捨て排泄物処理デバイスの製造方法を提供することである。
更に、本発明の目的は、着用者の体にデバイスを装着するためのヒドロゲル粘着剤を有する使い捨て排泄物処理デバイスの製造方法を提供することである。
【0005】
(発明の概要)
本発明は、開口部を有する液体不透過性体側シート、液体不透過性衣類側シート、および着脱可能な方法で着用者の体に装着するための開口部に隣接する粘着フランジを備える使い捨て排泄物処理デバイスの製造方法に関する。粘着フランジは、基層および粘着層を備える。液体不透過性体側シートは、その上に複数のヒダを有する。この複数のヒダは、少なくとも1つの横方向のヒダおよび少なくとも1組の長手方向のヒダから成る。この方法は、第1の結合区域で、液体不透過性体側シートの連続ウェブと不連続の粘着フランジとを結合して、第1の連続複合ウェブを製造する工程と、第1のヒダ形成区域で、液体不透過性体側シート連続ウェブの表面に横断方向のヒダを形成し、次に第2のヒダ形成区域で、液体不透過性体側シート連続ウェブの表面に1組の長手方向のヒダを形成する工程と、第2の結合区域で、第1の連続複合ウェブと液体不透過性衣類側シート連続ウェブとを結合し、第2の連続複合ウェブを製造する工程と、第2の連続複合ウェブを不連続の使い捨て排泄物処理デバイスに裁断する工程とから成る。
【0006】
(詳細な説明)
引用した参照文献はいずれも、全ての内容が参考として本明細書に組み入れられている。どの参照文献の引用であっても、特許請求されている本発明に対する先行技術としての利用可能性に関する決定を容認するものではない。
最初に、読者の本発明に対する理解を助けるため、いくつかの用語の定義を行う。
【0007】
用語「備える」は、最終結果に影響をもたらさないその他の工程およびその他の成分を加えることができることを意味する。この用語は、用語「〜から成る」および「本質的に〜から成る」を包含する。本明細書に使用する用語「使い捨て」は、一般に、洗濯、ないしは別の方法で修復または再利用することを意図しないデバイスを説明する(即ち、1回使用したら廃棄する、好ましくは環境に適合した方法で再利用するか、堆肥化するか、ないしは環境に適合する別の方法で処理することを意図する)。本明細書で使用する用語「不織布」は、連結または接着によって結合した繊維から成る布地で、織る、編む、フェルト加工などの方法で製造されていない布地を指す。(本明細書で使用する用語「布地」は、不織布ウェブ、織布、またはその他の布地を指すことができる。)本明細書で使用する用語「長手方向」は、使い捨て排泄物処理デバイスを着用して起立している着用者を左および右半身に分割する垂直面に対して、概ね一直線に配置した(例えば平行する)使い捨て排泄物処理デバイス面の線、軸、または方向を指す。本明細書で使用する用語「横断方向」または「横方向」は、一般に使い捨て排泄物処理デバイスの長手方向に対する垂直面のいずれかに位置する線、軸、または方向を指す。
【0008】
百分率は、特に指定がない限り、全て総組成物の重量による。
本発明による製品および工程の態様の詳細を以下に記述する。
図1〜4は、使い捨て尿処理デバイス(10)のような、本発明の使い捨て排泄物処理デバイスの好ましい実施形態を示す。デバイス(10)の平面図を図1に示す。デバイス(10)の側面図を図2に示す。図1の3−3線に沿って切り取ったデバイス(10)の断面図を図3に示す。図1の4−4線に沿って切り取ったデバイス(10)の断面図を図4に示す。使い捨て尿処理デバイス(10)は、長手方向中心線(Lo)および横断方向中心線(La)の2つの中心線を有する。デバイス(10)は、体側表面(10A)および衣類側表面(10B)の2つの表面を有する。使い捨て尿処理デバイス(10)は、開口部(13)および開口部(13)を取り囲むフランジ(12)を有するバッグ(11)を備える。
【0009】
本明細書で使用するバッグ(11)は、尿および/または糞便などの排泄物を閉じ込めるための柔軟性のある容器である。そのデバイスが寝たきりの患者用であるのか、失禁に悩む活動可能な患者用であるのかなどの使用目的によって、バッグ(11)はあらゆる形状およびサイズにすることができる。例えば、寝たきり患者および失禁に悩む高齢者は、一般には主として管状または長方形に伸張するバッグを用いる。幼児であれ、成人であれ、より活動的な着用者用の尿処理デバイスは、好ましくは解剖学に基づいて、デバイスが体の輪郭に沿い、ユーザーが通常の衣類の下に目立たずに着用できるような形状にするべきである。特に好ましい形状は、環状平面およびT型平面のバッグ、三角形のバッグ、円錐形のバッグ、円錐台形のバッグ、並びに角錐形または角錐台形のバッグである。図1に示す好ましい実施形態において、バッグ(11)は、3つの丸コーナーを有する実質的には三角形を呈する。また、バッグ(11)は、好ましくは着用者の泌尿器領域にフィットして、フランジ(12)と着用者の皮膚とをぴったりと接触させる。
【0010】
バッグ(11)は、好ましくは種々の着用条件において、寝たきりでなく自由に活動する着用者が着用しても、十分な量の尿が採集できるように設計する。バッグ(11)は、取り込んだいかなる物質も安全に収容するように設計され、通常は液体不透性で、さらには通気性であってもよい。袋は、使用時に破裂しない強度を持つようにデザインする。
必要とするバッグ(11)の形状に応じて、バッグは単一の材料または多数の独立した材料から製造されてもよく、多数の独立した材料は、同一であるか異なる材料であってもよく、それぞれの周辺部で封印される。
バッグ(11)は1層または複数の層、好ましくは2〜3層を備えることができる。通常少なくとも部分的に尿と接触するバッグの内側の層を内層と呼ぶ。通常少なくとも部分的に着用者の皮膚および着用者の衣類と接触するバッグ(11)の最も外側の層を外層と呼ぶ。
【0011】
バッグ材料の層は、バッグを液体不透過性にするためには、いかなる材料を用いてもよい。層は、不織布またはフィルムのような任意の材料を特に含んでもよい。好ましい実施形態において、層は不織布層およびフィルムで形成されてもよい。バッグ(11)の外層は、好ましくは不織布層にする。このような材料の層によって、着用者の皮膚に不均一な表面ができるため、密閉されてしまうという問題が著しく軽減し、皮膚の健康状態が大きく改善される。ある好ましい実施形態において、バッグ(11)は2層を備える。好ましくは、外層は不織布層を備え、内層はフィルムを備える。あるいは、バッグ(11)は1枚のフィルム層と2枚の不織布層の3層を備える。フィルムは、2枚の不織布層の間に設置されてもよい。この層の順序により、特に着用者の皮膚に接触するときに心地良い感覚を与える、きめの細かい繊維性構造が得られる。
【0012】
好適な不織布層は、フェルト布、スパンレース布、流体ジェットによって絡まりあった布、エアレイド布、湿式不織布、乾式不織布、メルトブロウン布、短繊維カーディング布、スパンボンドによる布、ステッチボンド布、有孔布、およびこれらの組み合わせを含むことができる。
バッグ(11)を形成する1枚の不織布層または複数の不織布層は、疎水性または親水性であってもよい。例えば、バッグがフィルム層を備えている場合、不織布層は親水性または疎水性のいずれであってもよい。バッグがフィルム層を備えていなければ、好ましくは不織布層の少なくとも1枚は疎水性であるのがよい。バッグを液体不透過性にするため、不織布層の両方を疎水性にすることが更に望ましい。
【0013】
通常、不織布層を、フッ素化学品または他の疎水性仕上げ剤などの表面活性材料で処理し、必要な疎水性をもたらす。しかしながら、不織布層は、ホットメルト接着剤などの液体不透過性材料のコーティング、シリコンコーティング、またはゴム、植物性ワックス、および鉱物性ワックスなどその他の疎水性化合物のコーティングで同様に処理してもよいし、例えば、ナノ微粒子若しくはプラズマコーティング技法を使って、物理的に処理してもよい。
また、触り心地の柔らかさを改善するために、不織布層を薬剤で処理することができる。この薬剤としては、これらに限定されないが、植物油、動物油、合成油、シリコーン油などが挙げられる。これらの薬剤の存在は、着用者にべたべた感または油っぽい感覚を与えずに、不織布にすべすべした絹様またはフランネル様の感覚を与えることが既知である。また、陰イオン性、非陰イオン性、陽イオン性、および非陽イオン性の界面活性剤を含む界面活性物質を加えて、柔軟性および表面の滑らかさを更に高めてもよい。
【0014】
更に、所望の治療効果または保護皮膜のローション効果をもたらすために、不織布層にローションを含浸させてもよい。ローションコーティングは、通常の接触や着用者の動きおよび/または体から発せられる熱により、着用者の皮膚に移り得る。一般的に、ローションの形態での鉱物油は、着用者の皮膚に滑らかな保護コーティングを与える際に効果的なものとして認知されている。不織布層に、固体油相のクリーム製剤を含浸させることや、例えば、ベビーオイルのように、圧力、温度、または流体によって破ることのできるカプセルの配列を組み込むこともまた可能である。
【0015】
好適なフィルム材料は、熱可塑性材料を備えてもよい。熱可塑性材料は、特にポリエチレン、ポリプロピレン、非晶性ポリオレフィンなどをはじめとする全ての種類のポリオレフィン、繊維またはポリマー結合剤を備える融解可能な成分を含有する材料(セルロース、木材パルプ、綿、黄麻、麻布などの天然繊維、ファイバーグラス、レーヨン、ポリエステル、ポリオレフィン、アクリル、ポリアミド、アラミド、ポリテトラフルオロエチレン金属、ポリイミドなどの合成繊維など、ハイメルト/ローメルトの2成分から成るポリマー、コポリマーポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアセテート/塩化コポリマー、コポリマーポリアミド、いくつかの融解可能でない構成物質を含有する混合物を備える物質などの結合剤、エクソン・ケミカル社(EXXON Chemical Co., III)(米国)がエグゼア(EXXAIRE)という名前で供給するミクロ孔質フィルム、または三井化学(Mitsui Chemical Co.)(日本)がエスポアール(ESPOIR)NOという名前で供給するミクロ孔質フィルムなどをはじめとする空気および蒸気透過性材料、フランスのデュポン(DuPont)から入手可能なハイトレル(Hytrel)(商標)、エルフ・アトケム(ELF Atochem)から入手可能なぺバックス(Pebax)(商標)などのモノリシック構造の通気可能材料から選択することができる。好ましい実施形態において、層の中に含まれるフィルムは、好ましくは空気などのガスおよび水蒸気などの蒸気を透過させるため、着用者の体から出る水蒸気が閉じ込められ、液化し、それによって使用開始から短期間で暑く、じめじめして不快な状況が生まれる問題を回避することができる。
【0016】
図1〜4に示す実施形態において、バッグ(11)は、好ましくは体側(10A)に位置する液体不透過性体側シート(11A)、および衣類側(10B)に位置する液体不透過性衣類側シート(11B)を備える。体側シート(11A)および衣類側シート(11B)のいずれもが、ポリエチレン/ポリプロピレンフィルムおよびフィルムの外表面に積層を形成する不織布を備える。
【0017】
体側シート(11A)にヒダを付ける(タックを付ける)ことにより、体側シート(11A)は垂直方向に広がって使用時には立体となることができ、それによって活動する着用者に、より良い着心地を与え、必要であれば使用中に付加的な貯蔵能力を与える。好ましくは、体側シート(11A)は、図2および3に示すようにヒダが広がる方向に対して斜めの方向で体側シートを切り取った時の横断面図において、アルファベットのZに似た形のヒダ(17)を有する。こうしたヒダを本明細書では「Zヒダ」と呼ぶ。図1〜4に示す実施形態において、体側シート(11A)は、好ましくは横断方向(X)向きのZヒダ(17)を1つ有する。あるいは、Zヒダは横断方向(X)に対して斜めに広がってもよい。体側シート(11A)は、長手方向(Y)向きのZヒダ(18)2つも有する。好ましくは、この2つのZヒダ(18)は、長手方向中心線(Lo)を挟んで向かい合わせに、及び長手方向中心線(Lo)に対して平行に配置される。あるいは、この2つのZヒダ(18)を、長手方向中心線(Lo)に対して斜めに配置してもよい。2つの向かい合わせのZヒダの組み合わせは、図1および4に示すようにヒダが広がる方向に対して斜めの方向で体側シートを切り取った時の断面図において、ギリシャ文字のオメガ「Ω」に似た形状を呈する。こうした2つの向かい合わせのZヒダの組み合わせを、本明細書では「Ωヒダ(オメガヒダ)」と呼ぶ。このように、この実施形態において体側シート(11A)は、図1に示すように、1つのZヒダ(17)および1つのΩヒダ(18)を備える。更に、体側シート(11A)のZヒダおよび/またはΩヒダの数は、体側シート(11A)が垂直方向に広がって使用中に立体を形成する限りにおいては、図1に示す実施形態に限定されない。
【0018】
図1に示すように、体側シート(11A)は、尿および/または糞便などの排泄物をバッグの空間に貯蔵する前に、体から受け取るための開口部(13)を備える。開口部(13)は、フランジ(12)によって取り囲まれ、環状、楕円、ハート型などあらゆる形状またはサイズであってよく、左右対称または左右非対称であってよく、好ましくは、開口部は長手方向または横断方向のいずれかの方向に向かって楕円形を呈する。
図1〜4に示すように、フランジ(12)(または粘着フランジ)は開口部(13)の周辺に位置し、デバイス(10)を着用者の体(B)に接触させる。粘着フランジ(12)は、図3または4に示すように、着用者の体に面する側(22)およびこれとは反対の衣類に面する側(21)を有する。更に、粘着フランジ(12)は、図1に示すように、外側周辺部(12A)および内側周辺部(12B)を有する。好ましい実施形態において、これらは粘着フランジ(12)の広く、実質的には平坦な2つの表面である。粘着フランジ(12)は、デバイスを使用する着用者のタイプによって、あらゆるサイズであってよい。粘着フランジ(12)はあらゆる形状であってよいが、好ましくは左右対称でわずかに楕円の形状を呈する。
【0019】
図1〜4に示す実施形態において、粘着フランジ(12)は、図3に示すように体側シート(11A)から着用者の体(B)へ順番に、不織布層(12A)、ポリウレタン層(12B)、および粘着層(12C)を備えることができる。この実施形態において、不織布層(12A)およびポリウレタン層(12B)の両方が粘着層(12C)を支えるための基材となるか、いずれかが基材となってよい。具体的には、デバイス(10)の使用中、着用者の動きにデバイス(10)を適合させるためにポリウレタン層(12B)を設けてよい。
【0020】
粘着フランジ(12)は、フランジを泌尿器領域に容易に設置することができるように、柔らかく柔軟性に富み、適応性のある材料で製造するべきである。また、粘着フランジ(12)を疎水性の材料で製造し、尿が開口部(13)の周辺と接触する場合に、尿をはじき、粘着フランジ(12)の外縁に逃さないようにしてもよい。また、粘着フランジ(12)は通気性のある材料から製造し、着用者の体から出る水蒸気が閉じ込められ、液化し、それによって使用開始から短期間で暑く、じめじめして不快な状況が生まれるという問題を回避するのが望ましい。粘着フランジ(12)に好適な材料としては、不織布材料、および熱可塑性の連続気泡発泡体などの発泡体が挙げられるが、これらに限定されない。約0.5〜10ミリメートル(好ましくは、約2ミリメートル)の一般的な範囲内の厚みを有する連続気泡発泡体が、特に効果的であることが分かっている。このような発泡体の上述した特性(すなわち、柔軟性、順応性、伸張性、収縮性、通気性、および疎水性)を有する他の発泡材料や他の好適なプラスチックシート材料を使用してもよい。
【0021】
粘着フランジ(12)の体側(22)は、図2〜4に示す粘着層(12C)など、体に適合する粘着剤を備える。粘着層(12C)は、デバイス(10)を着用者の体(B)に固定させるために用いる。図1〜4に示す実施形態において、好ましくは使用前に汚染されないように粘着層(12C)を守るため、粘着層(12C)をシリコーン処理紙またはフィルムなどの剥離フィルム(R)で覆う。製造上の理由から、開口部(13)を剥離フィルム(R)を付けたままで成形する場合は、図2において破線で示されている第2の剥離フィルム(R’)を追加して、デバイス(10)の使用前にバッグ(11)に異物が混入しないようにしてもよい。粘着層(12C)は、フランジの体側表面全体を覆ってもよいし、あるいは少なくとも1箇所、好ましくは2〜6箇所の非接着部分を有してもよい。これらの部分は、接着剤が含まれていなくてもよいし、または不活性状態若しくは被覆された状態の接着剤を含有してもよい。剥離手段が存在する場合、尿処理デバイス(10)を着用者の皮膚に装着する前にそれを取り外す。
【0022】
好ましくは、デバイス(10)を着用者の体(B)から取り外しやすくするために、粘着フランジ(12)にタブ(T)を取り付ける。タブ(T)はユーザーが着用者の体からデバイス(10)を取り外すのに役立つ。
ヒドロコロイド接着剤およびヒドロゲル接着剤など、医学的に承認されている防水性の感圧式接着剤であればいかなるものでも、デバイスを着用者の泌尿器領域に付着させるための粘着層(12C)に用いてもよい。着脱時に比較的痛みが少なく、敏感な泌尿器領域の皮膚にフランジを固定するための望ましい粘着特性を得るのに特に有効な粘着剤は、立体マトリックスを形成するための可塑剤を用いる架橋ポリマーでできた親水性ヒドロゲルである。
【0023】
粘着剤は、粘着フランジ(12)の体側(22)に、スロットコーティング、スパイラルまたはビード式塗布または印刷など、当該技術分野において既知のあらゆる手法で塗布することができる。通常、粘着剤は、最終的に想定される使用方法に応じ、坪量20〜2500g/m2、好ましくは500〜2000g/m2、更に好ましくは700〜1500g/m2で塗布する。例えば、小児に使用する尿処理デバイスの粘着剤の量は、失禁に悩む活動的な成人のために設計した尿処理デバイスよりも少なくてよい。
粘着フランジ(12)は、粘着剤などの当業者に既知の方法で、体側シート(11A)に付着させる。
【0024】
バッグ(11)は吸収性材料(15)を含有する。即ち、吸収性材料(15)は、図3および4に示すように、体側シート(11A)と衣類側シート(11B)との間に設置する。吸収性材料(15)は、任意の方法でバッグ(11)に配置してよい。例えば、吸収性材料はバッグ(15)内部に大まかに配置してもよいし、衣類側シート(11B)の内側に固定してもよい。バッグの内層に吸収性材料(15)を固定するために、吸収性材料を不織布およびフィルム基材に固定する任意の既知の技術が用いられてよい。吸収性材料も、あらゆる所望の形状または構成(例えば、方形、楕円形、円形など)になるように配置することができる。吸収性材料(15)は、尿などの液体を吸収および保持することのできるあらゆる吸収性材料を備えることができる。吸収性材料には、使い捨ておむつや、一般にエアフェルトと呼ばれる粉砕木材パルプなどの他の吸収性物品で主に使用される、多様な液体吸収性材料を含むことができる。その他の好適な吸収性材料の例としては、縮緬セルロース綿、コフォームを含むメルトブロウンポリマー、化学的に硬化、変性、若しくは架橋したセルロース繊維、けん縮ポリエステル繊維などの合成繊維、ピートモス、ティッシュラップおよびティッシュラミネートを含むティッシュ、吸収性発泡体、吸収性スポンジ、超吸収性ポリマー、超吸収性ヒドロゲル形成性ポリマー材料、吸収性ゲル化材料、またはその他のあらゆる既知の吸収性材料またはこれらの材料若しくは混合物の組み合わせが挙げられる。また、吸収性部材の構成および構造は様々であってよく(例えば、吸収性部材は変動するキャリパーゾーン(例えば、中央部分に厚みが出るような形状など)、親水性勾配、超吸収性勾配を有してもよく、1つ以上の層または構造から成っていてもよい。
【0025】
この実施形態において、図3および4に示すように、デバイス(10)は吸収性材料(15)を覆う液体透過性トップシート(16)も有する。液体不透過性体側シート(11A)、液体透過性トップシート(16)、および液体不透過性衣類側シート(11B)は、好ましくはデバイス(10)の周辺外縁(E)において、熱シールをはじめとする当該技術分野において既知の任意の方法で結合させる。
【0026】
液体透過性トップシート(16)は規格に準拠し、触った場合に柔らかく、着用者の皮膚を刺激しないものが好ましい。好適な液体透過性トップシート(16)は、織材および不織布材、孔あき成形熱可塑性フィルム、ハイドロフォームの熱可塑性フィルムなどのポリマー材、多孔質発泡体、網状発泡体、網状熱可塑性フィルムおよび熱可塑性スクリムなどの幅広い種類の材料から製造してもよい。好適な織布材および不織布材は、天然繊維(例えば、木材繊維若しくは綿繊維)、合成繊維(例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、若しくはポリエチレン繊維のようなポリマー繊維)、または天然繊維と合成繊維の組み合わせを含むことができる。液体透過性トップシート(16)は、好ましくは疎水性材料で製造し、着用者の皮膚が吸収性材料(15)に吸収された体液(尿など)に触れないようにする。ただし、着用者が排泄した体液が図らずも液体透過性トップシート(16)に付着してしまう場合に備え、少なくとも液体透過性トップシート(16)の上表面は親水性にして、液体が液体透過性トップシート(16)をより迅速に通り抜けるようにしてもよい。これにより、体液が液体透過性シート(16)に吸い込まれ、吸収性材料(15)に吸収される代わりに、液体透過性トップシート(16)から溢れ出す可能性が少なくなる。液体透過性トップシート(16)は、界面活性剤処理によって親水性にすることができる。界面活性剤で液体透過性トップシート(16)を処理する好適な方法としては、液体透過性トップシート(16)材料に界面活性剤を噴霧する方法、および材料を界面活性剤に浸漬する方法などが挙げられる。こうした処理と親水性の更に詳細な論考は、米国特許第4,988,344号「Absorbent Articles with Multiple Layer Absorbent Layers」(レイジング(Reising)ら、1991年1月29日発行)および米国特許第4,988,345号「Absorbent Articles with Rapid Acquiring Absorbent Cores」(レイジング(Reising)ら、1991年1月29日発行)に記載されている。あるいは、界面活性剤を繊維または樹脂に染み込ませてもよく、トップシート(28)は界面活性剤が染み込んだ繊維によって形成されてもよい。
【0027】
使い捨て排泄物処理デバイスの製造方法を下に記載する。
最初に、読者の製造方法に関する理解を助けるため、いくつかの用語の定義を行う。用語「流れ方向」(以後「MD」と呼ぶ)は、材料の流れ(例えば、本発明の材料(211)、(311)、および(411)など)と平行する方向を指す。この方向(MD)を図5に矢印で示す。用語「幅方向」(以後「CD」と呼ぶ)は、流れ方向に対して垂直である。
以後用いる用語「Zヒダ」は、図1に示す横断方向(X)向きのヒダであり、以後用いる用語「Ωヒダ」は図1に示す長手方向(Y)向きの1組の向かい合うZヒダである。
本発明の使い捨て尿処理デバイス(10)の製造方法を図5に示す。この方法は「粘着フランジ製造区域(200)」、「体側シート製造区域(300)」、「吸収性材料製造区域(400)」、および「最終製品製造区域(500)」の4つの主要部から成る。
【0028】
粘着フランジ製造区域(200)は、フランジ材料フィード工程(210)、パターン型押し工程(220)、外側フランジ裁断工程(230)、タブ装着工程(240)、糊塗布工程(250)、剥離フィルム穿孔工程(260)、および剥離フィルム切り落とし工程(270)の7工程から成る。
フランジ材料フィード工程(210)は、MD1に沿って、巻きを解いた連続フランジ材料(211)を連続してパターン型押し工程(220)にフィードする。図6に示すように、連続フランジ材料(211)は、好ましくは不織布層(211A)、ポリウレタン層(211B)、ヒドロゲル粘着層(211C)、および剥離フィルム層(211R)から成る多層構造を有する。
【0029】
パターン型押し工程(220)は、図7に示すように連続フランジ材料(211)に不連続の凹面領域(D)を形成する。パターン型押し工程(220)は、パターン型押し装置(221)を含んでよい。パターン型押し装置(221)は、図7に示すように模様付きロール(221A)およびバックアップロール(221B)を有する。模様付きロール(221A)は、その表面に複数の模様付き凸面(P)を有する。模様付き凸面の形状は、図1の粘着フランジ(12)の外側周辺部(12A)に実質的には一致する。模様付きロール(221A)および/またはバックアップロール(221B)のいずれか、または両方は、ロール(221A)およびロール(221B)間の間隙で所定のパターン要素の負荷を与えながら互いに対して斜めに設置する。図7に示すように、連続フランジ材料(211)をパターン型押し装置(221)にフィードすることによって、模様付き凸面(P)がヒドロゲル粘着層(211C)に不連続の凹面領域(D)を形成する。不連続の凹面領域(D)のパターンは、模様付きロール(221A)のパターンに一致する。凸面(P)のパターンは、図1の粘着フランジ(12)の外側周辺部(12A)の形状に実質的に一致する。この工程では、ヒドロゲル層(211C)が流動性を有するため、ヒドロゲル層(211C)は、模様付き凸面(P)の圧迫によって連続フランジ材料(211)の不連続の凹面領域(D)から脇に押しやられる。そのために、ロール(221A)およびロール(221B)間のロール間隙を通った後、連続フランジ材料(211)の不連続の凹面領域(D)にヒドロゲル層(211C)は存在しないか、大幅に取り除かれる。これにより、外側フランジ裁断工程(230)で、連続フランジ材料(211)を安定して容易に裁断することができる。次に、MD1に沿って、連続フランジ材料(211)を外側フランジ裁断工程にフィードする。
【0030】
外側フランジ裁断工程(230)は、裁断装置(231)を含んでもよい。外側フランジ裁断工程(230)では、図5および8に示すように、連続フランジ材料(211)を裁断装置(231)に送り、粘着フランジ部分(232)の輪郭形状を有する不連続の切片に裁断した後、不要部分(233)を切り落とす。粘着フランジ部分(232)の輪郭形状は、図1の粘着フランジ(12)の外側周辺部(12A)に一致する。裁断装置(231)は、ダイ・カッターを有する従来の裁断機を有してもよい。あるいは、あらゆるその他の既知の裁断方法を使用してもよい。この工程では、裁断装置(231)でヒドロゲル粘着層(211C)、ポリウレタン層(211B)、および不織布層(211A)を裁断してもよいが、剥離フィルム層(211R)だけは裁断してはならない。これにより、この工程の後も、不連続の粘着フランジ部分(232)は剥離フィルム層(211R)上に留まることができる。次に、MD1に沿って、連続フランジ材料(211’)をタブ装着工程(240)にフィードする。
【0031】
タブ装着工程(240)では、連続フランジ材料(211’)の不連続の粘着フランジ部分(232)に取り外し用タブ(T)(図4参照)を取り付ける。タブ装着工程(240)は、図5に示すように、タブ−フランジ材料接着装置(241)を含んでもよい。連続タブ材料(242)をタブ−フランジ材料接着装置(241)にフィードする。連続タブ材料(242)を最終的なタブの形状を有する不連続の切片に裁断し、タブ−フランジ材料接着装置(241)へ入れる途中でそれに糊を塗布する。最後に、タブ−フランジ材料接着装置(241)で、連続フランジ材料(211’)の不連続の粘着フランジ部分(232)にタブ(T)を取り付ける。次に、MD1に沿って、連続フランジ材料(211’)を糊塗布工程(250)にフィードする。
【0032】
糊塗布工程(250)では、図9に示すように、粘着フランジを体側シート(311)に装着するための糊(G)を、連続フランジ材料(211’)の粘着フランジ部分(232)に塗布する。糊塗布工程(250)は、グラフィックパターン装置(251)(以後「GP装置」と呼ぶ)を含んでもよい。GP装置(251)は、糊をある模様状に塗布することができる糊塗布機であり、図9に示すように、糊の皿(251A)、分配ロール(251B)、模様付きロール(251C)、およびバックアップロール(251D)を有する。分配ロール(251B)で、糊の皿(251A)から表面に模様が刻まれた模様付きロール(251C)に糊(G)を移動させる。模様付きロール(251C)に刻まれた模様で、糊の模様をスタンプのように固定する。即ち、糊の模様は、模様付きロール(251C)表面に刻まれた模様に一致する。あるいは、糊を塗布するためのあらゆるその他の既知の方法を使用してもよい。分配ロール(251B)および/または模様付きロール(251C)のいずれか、または両方は、ロール(251B)およびロール(251C)間のロール間隙で互いに対して斜めに設置する。更に、模様付きロール(251C)および/または模様付きロール(251D)のいずれか、または両方は、ロール(251C)および(251D)間の間隙で、互いに対して斜めに設置する。連続フランジ材料(211’)をロール(251C)および(251D)間のロール間隙にフィードすることによって、連続フランジ材料(211’)の粘着フランジ部分(232)に模様付きロール(251C)に移動した糊を塗布する。次に、MD1に沿って、連続フランジ材料(211’)を穿孔工程(260)にフィードする。
【0033】
剥離フィルム穿孔工程(260)は穿孔装置(261)を含んでもよい。剥離フィルム穿孔工程(260)では、連続フランジ材料(211’)を穿孔装置(261)に送り、図10に示すように、剥離フィルム層(211R)の最終形状の仕上がり線(262)に沿って穿孔を行う。好ましくは、剥離フィルム層(211R)の最終形状は、粘着フランジ部分(232)よりもわずかに大きいのがよい。穿孔装置(261)は、ダイ・カッターを有する従来の穿孔裁断機を有してもよい。あるいは、あらゆるその他の既知の裁断方法を使用してもよい。この工程が完全な裁断工程ではなく、穿孔工程であることが重要である。これにより、この工程の後も、粘着フランジ部分(232)が連続フランジ材料(211’)に留まることができる。次に、MD1に沿って、連続フランジ材料(211’)を剥離フィルム切り落とし工程(270)にフィードする。
【0034】
剥離フィルム切り落とし工程(270)は、図5に示すように、打抜き装置(271)および回転ドラム(272)を含んでもよい。剥離フィルム切り落とし工程(270)では、図5および11に示すように、穿孔工程(260)で形成された穿孔(262)に沿って、剥離フィルム層(211R)を打抜き装置(271)でスタンプし、次に不要部分(273)を切り落とす。次に、不要部分(273)を除いた残りの部分である最終的な不連続の粘着フランジ(274)を回転ドラム(272)にフィードするが、フランジ材料のフィード速度は体側シートのフィード速度と異なることから、最終的な不連続の粘着フランジ(274)のフィード速度を体側シートの回転ドラムへのフィード速度に合わせる(図12参照)。好ましくは、体側シートのフィード速度は、フランジ材料のフィード速度よりも速いのがよい。また、フランジ接着工程(320)の途中で、最終的な不連続の粘着フランジ(274)を回転ドラム装置(272)で90度回転させてもよい。次に、所定の間隔で並べた最終的な不連続の粘着フランジ(274)をフランジ接着工程(320)にフィードする。
【0035】
体側シート製造区域(300)は、体側シート材料のフィード工程(310)、フランジ接着工程(320)、開口部打抜き工程(330)、開口部内縁処理工程(340)、第2の剥離フィルム接着工程(350)、Zヒダ形成工程(360)、Zヒダ仮接着工程(370)、Ωヒダ形成工程(380)、およびΩヒダ仮接着工程(390)の9工程から成る。
体側シート材料のフィード工程(310)では、MD2に沿って、巻きを解いた体側シート材料(311)をフランジ接着工程(320)にフィードする。体側シートの連続材料(311)は、好ましくは液体不透過性材料から成る。
【0036】
フランジ接着工程(320)では、体側シートの連続材料(311)と最終的な不連続の粘着フランジ(274)とをフランジ接着装置(321)で接着する。接着装置(321)は、図5および12に示すように、回転ドラム(272)および加圧ロール(322)を備えてもよい。回転ドラム(272)および/または加圧ロール(322)のいずれか、または両方は、回転ドラム(272)および加圧ロール(322)間のロール間隙で互いに対して斜めに設置する。図12に示すように、体側シートの連続材料(311)および糊塗布工程(250)で糊(G)を塗布した粘着フランジ(274)を接着装置(321)の間にフィードすることにより、体側シートの連続材料(311)と粘着フランジ(274)を図5に示す正しい位置で接着する。次に、MD2に沿って、体側シートの連続材料(311)を開口部打抜き工程(330)にフィードする。
【0037】
開口部打抜き工程(330)は、打抜き装置(331)を含んでもよい。開口部打抜き工程(330)では、図5および13に示すように、体側シートの連続材料(311)を打抜き装置(331)に送り、ウェブ(311)および粘着フランジ(274)の両方に開口部(332)を打抜き、次に不要部分(333)を切り落とす。開口部(332)の仕上がり線は、図1の内側周辺部(12B)に一致する。開口部打抜き装置(331)は、ダイ・カッターを有する従来の裁断機(または打抜き機)であってよい。あるいは、その他のあらゆる既知の裁断(または打抜き)方法を使用してもよい。次に、MD2に沿って、体側シートの連続材料(311)を開口部内縁処理工程(340)にフィードする。
【0038】
開口部内縁処理工程(340)では、図14Aおよび14Bに示すように、コーティング装置(341)を使って、疎水性材料(342)で開口部(332)の周縁を覆うコーティング剤を塗布する。本発明の使い捨て尿処理デバイスなどのデバイスの使用中、ヒドロゲル粘着剤が尿(またはその他の排泄物)と接触することがある。これにより、ヒドロゲル粘着剤が乳化して、その特性がさらに劣化することもある。従って、開口部(332)の周縁は、好ましくは図14Bに示すように疎水性材料(342)でコーティングして、ヒドロゲル粘着剤を尿から保護するようにする。疎水性材料(342)は疎水性の皮膚粘着剤であるのが好ましい。好ましくは、こうした疎水性材料(342)は、水素添加スチレンイソプレンブロック、石油炭化水素樹脂、パラフィン油、および酸化防止剤を含む。あるいは、あらゆるその他の疎水性皮膚粘着剤を用いてもよい。コーティング方法の一例として、開口部(332)の周縁のコーティング部分に充填プレートを取り付け、次に反対側にある疎水性材料を吹き付け器でコーティングする。あるいは、あらゆるその他の既知のコーティング方法を用いてもよい。次に、MD2に沿って、体側シート連続材料(311)を第2の剥離フィルム接着工程(350)にフィードする。
【0039】
第2の剥離フィルム接着工程(350)では、体側シートの連続材料(311)に第2の剥離フィルムを接着して、開口部打抜き工程(330)で成形される開口部(332)を覆い、デバイス(10)の使用前に異物がバッグ(11)の中に混入しないようにする。第2の剥離フィルム接着工程(350)は、第2の剥離フィルム接着装置(351)を含んでもよい。図5に示すように、第2の剥離フィルムの連続ウェブ(352)を第2の剥離フィルム接着装置(351)にフィードする。第2の剥離フィルムの連続ウェブ(352)を最終的な第2の剥離フィルムの形状を有する非連続の切片に裁断し、第2の剥離フィルム接着装置(351)の途中で糊を塗布する。最終的に、図5および15に示すように、第2の剥離フィルム接着装置(351)で、体側シートの連続材料(311)の開口部(332)の位置に第2の剥離フィルムを取り付ける。次に、MD2に沿って、体側シートの連続材料(311)をZヒダ形成工程(360)にフィードする。
【0040】
Zヒダ形成工程(360)では、Zヒダ形成装置(361)で体側シートの連続材料の表面にZヒダを形成する。Zヒダ形成装置(361)は、図16に示すように、間隔(W)で並べた複数のヒダ形成部品(362)を含んでもよい。この実施形態において、ヒダ形成装置(361)は6個のヒダ形成部品(362)を有する。折り畳み部品(362)の数が状況によって異なることは明白である。ヒダ形成部品(362)は全て同軸上で回転し、Zヒダ形成装置(361)が回転する間、隣接するヒダ形成部品(362)同士の間隔(W)は、最小間隔(W1)から最大間隔(W2)まで常に変動する。体側シートの連続材料(311)をZヒダ形成装置(361)にフィードし、次に、図16に示すように、隣接するヒダ形成部品(362)の間のウェブ(311)をつまむことによって、体側シートの連続材料(311)の表面に各Zヒダ(363)を形成する。間隔(W)は、体側シートの連続材料(311)が近づき、Zヒダ形成装置(361)に達した時に最大間隔(W2)となり、体側シートの連続材料(311)が隣接するヒダ形成部品の間に入り込むことを可能にする。Zヒダ(363)が体側シートの連続材料(311)の表面に完全に形成された時に、間隔(W)は最小間隔(W1)となる。体側シートの連続材料(311)の表面で隣接するZヒダの間には、所定の間隔を設けるのが好ましい。あるいは、連続材料の表面にZヒダを形成するためにあらゆるその他の既知の方法を用いてもよい。次に、MD2に沿って、体側シートの連続材料(311)をZヒダ仮接着工程にフィードする。
【0041】
Zヒダ仮接着工程(370)では、図5に示すように、体側シートの連続材料(311)の表面のいくつかの箇所(363A)にZヒダ(363)を一時的に接着してもよい。この工程は、Z形成工程(360)で形成したZヒダ(363)を維持するのに役立つ。体側シートの連続材料(311)は、製造中、MD2に沿って、常に張力を受けるため、この工程は、Zヒダに似たあらゆるヒダを有する使い捨て尿処理デバイスなどのデバイスを製造する場合に重要な工程である。次に、MD2に沿って、体側シートの連続材料(311)をΩヒダ形成工程(380)にフィードする。
【0042】
Ωヒダ形成工程(380)では、Ωヒダ形成装置(381)で、体側シートの連続材料(311)の表面にΩヒダを形成する。Ωヒダ形成装置(381)は、図17Aおよび17Bに示すように、支持プレート(381A)、CDに沿って所定の間隔(B)で並べた1組の第1ヒダ形成プレート(381B)、およびCDに沿って所定の間隔(C)で並べた1組の第2ヒダ形成プレート(381C)を含んでもよい。体側シートの連続材料(311)をΩヒダ形成装置(381)にフィードすることによって、図17Aおよび17Bに示すように、体側シートの連続材料(311)の表面にΩヒダ(382)(即ち、MD2に沿って互いに平行に向かい合う2つのZヒダ)を形成する。図17Bにおいて参照番号(b)で示される幅は、第1ヒダ形成プレート(381B)の間の間隔(B)を調節することによって、調節することができる。更に、図17Bにおいて参照番号(a)で示される幅は、図18Aで参照番号(A)と定める角度を調節することによって、調節することができる。あるいは、連続材料ウェブの表面にΩヒダを形成するためのあらゆるその他の既知の方法を使用してもよい。次に、MD2に沿って、体側シートの連続材料(311)をΩヒダ仮接着工程(390)にフィードする。
【0043】
Ωヒダ仮接着工程(390)では、図5に示すように、体側シートの連続材料(311)の表面のいくつかの箇所(382A)にΩヒダを一時的に接着する。この工程は、Ωヒダ形成工程(380)で形成したΩヒダ(382)を維持するのに役立つ。体側シートの連続材料(311)は、製造中、MD2に沿って、常に張力を受けるため、この工程は、Ωヒダに似たあらゆるヒダを有する使い捨て尿処理デバイスなどのデバイスを製造する場合に重要な工程である。次に、MD2に沿って、体側シートの連続材料(311)を体側シート−衣類側複合ウェブ接着工程(510)にフィードする。
Zヒダの後にΩヒダを形成することにより、本発明の使い捨て尿処理デバイス(10)に効率的に追加的な貯蔵力を与えることができる。つまり、使い捨て尿処理デバイスは、使用の際、立体形状を有するため縦方向にも広がることができ、こうしたデバイスの着用期間を長くすることができる。従って、「Zの次にΩ」ヒダを形成するという順序は、複数のヒダをバッグ表面に有する使い捨て排泄物処理デバイスにおいて重要な特性である。また、体側シートの連続材料(311)にZヒダの次にΩヒダを形成するという工程は、上述のフランジ接着工程(320)の前、またはフランジ接着工程(320)と体側シート接着工程(510)との間のいずれかの時点で行うことができる。
【0044】
吸収性材料製造区域(400)は、吸収性材料フィード工程(410)、吸収性材料裁断工程(420)、および本体組み立て工程(430)の3工程から成る。
吸収性材料フィード工程(410)では、MD3に沿って、巻きを解いた吸収性材料複合ウェブ(411)を吸収性材料裁断工程(420)に連続してフィードする。吸収性材料複合ウェブ(411)は、図18に示すように、支持ウェブ(411A)および不連続の吸収性コア(411B)から成る。
吸収性材料裁断工程(420)は、裁断装置(421)を含んでもよい。吸収性材料連続複合ウェブ(411)を裁断装置(421)に送り、図18に示すように吸収性材料の最終的な形状を有する不連続の切片(即ち、不連続の複合吸収性材料(412))に裁断し、次に図18に示すように不要部分(411’)を切り落とす。裁断装置(421)は、ダイ・カッターを有する従来の裁断機であってよい。あるいは、あらゆるその他の既知の裁断方法を使用してもよい。次に、MD3に沿って、不連続の複合吸収性材料(412)を、本体組み立て工程(430)に一つずつフィードする。
【0045】
本体組み立て工程(430)では、連続的に形成された衣類側シート材料ウェブ(413)に不連続の複合吸収性材料(412)を重ね、更に不連続の複合吸収性材料(412)および衣類側シート連続材料(413)の両方に液体透過性トップシート連続材料(414)を重ねる。そのため、不連続の複合吸収性材料(412)は、液体透過性トップシート連続材料(414)と衣類側シート連続材料(413)との間に位置する。好ましくは、この工程では(またはこの工程の前で)、それぞれの材料(412)、(413)および(414)のフィード速度を全て同じにするのがよい。この工程で、液体透過性トップシート連続材料(414)、不連続の複合吸収性材料(412、)および衣類側シート複合材料(413)から、衣類側複合ウェブ連続材料(415)を製造する。次に、MD3に沿って、衣類側複合ウェブ連続材料(415)を体側シート接着工程(510)にフィードする。
【0046】
最終製品製造区域(500)は、体側シート接着工程(510)および最終裁断工程(520)の2工程から成る。
体側シート接着工程(510)では、シャーシ封印装置(511)で、体側シート連続材料(311)と衣類側複合ウェブ連続材料(415)を接着する。シャーシ封印装置(511)は、図19Aに示すようにロール(512)およびロール(513)から成ってよい。ロール(512)および/またはロール(513)のいずれか、または両方を、ロール(512)とロール(513)間のロール間隙で、互いに対して斜めに設置する。図5に示すように、体側シート連続材料(415)および衣類側複合ウェブ連続材料(415)をシャーシ封印装置(511)のロール間隙にフィードし、次に圧力および/または熱を加えることによって、使い捨て尿処理デバイス(10)の最終形状(600)の周辺部(514)に沿って体側シート連続材料(311)と衣類側複合ウェブ連続材料(415)を接着する。この工程(510)では、Zヒダ(363)およびΩヒダ(382)も、デバイス(10)の最終形状(600)の周辺部(514)に沿って接着する。その他の好ましい実施形態において、シャーシ封印装置(511)は、図19Bに示すように、第1装置(515)および第2装置(516)を含んでもよい。この実施形態では、体側シート連続材料(311)と衣類側複合ウェブ連続材料(415)を第1装置(515)のロール間隙にフィードし、次に圧力および/または熱を加えることによって、使い捨て尿処理デバイス(10)の最終形状(600)の周辺部(514)に沿って体側シート連続材料(311)と衣類側複合ウェブ連続材料(415)を接着する(この工程はZヒダ(363)およびΩヒダ(382)の予備的接着も含む)。次に、体側シート連続材料(311)と衣類側複合ウェブ連続材料(415)を第2装置(516)のロール間隙にフィードし、圧力および/または熱を加えることによって、デバイス(10)の最終形状(600)の周辺部(514)に沿ってZヒダおよびΩヒダも完全に接着する。次に、MD2に沿って、体側シート連続材料(311)および衣類側複合ウェブ連続材料(415)を最終裁断工程(520)にフィードする。
【0047】
最終裁断工程(520)は、裁断装置(521)を含んでもよい。体側シート連続材料(311)および衣類側複合ウェブ連続材料(415)を最終裁断装置(521)に送り、最終形状を有する不連続の切片(即ち、不連続の複合使い捨て尿処理デバイス(10))に裁断し、次に不要部分(522)を切り落とす。裁断装置(521)は、ダイ・カッターを有する従来の裁断機であってよい。あるいは、あらゆるその他の既知の裁断方法を使用してもよい。
【0048】
上述の実施形態は使い捨て尿処理デバイスに関するものであるが、本発明は、図20Aに示すようなその他の排泄物(糞便など)の処理デバイス(700)に応用することもできる。この実施形態において、デバイス(700)は長手方向中心線(Lo)および横断方向中心線(La)を有し、更に体側表面および衣類側表面を有する。デバイス(700)は、開口部(712)を有する液体不透過性体側シート(711)、液体不透過性衣類側シート(713)、着脱可能な方法で着用者の体に装着させるための開口部(712)の周辺に設置した粘着フランジ(714)から成る。Zヒダ(711A)およびΩヒダ(711B)は、液体不透過性体側シート(711)の表面に形成する。しかし、デバイス(700)は、図20Bに示すように、上述の使い捨て尿処理デバイス(10)とは異なり吸収性材料を有さない。従って、デバイス(700)の製造工程には、上述の使い捨て排泄物処理デバイス(10)の製造工程における吸収性材料に関する工程がない。その他の工程は、基本的に前述の実施形態と同じである。
【0049】
本発明の特定の実施形態を説明し記載したが、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、他の変更および修正が可能であることは、当業者に明らかであろう。従って、付随する請求項には、本発明の範囲内にある全ての変更と修正を網羅するものである。
【図面の簡単な説明】
本発明を具体的に説明し、明確に特許権を請求する請求項によって明細事項は完結しているが、本発明は、以下の添付図面と合わせて説明される好ましい実施形態によって更に理解が深まるものと考えられる。図面中で同様の参照番号は、同一の要素を指定するために用いられている。
【図1】本発明の方法で製造した1つの実施形態の使い捨て排泄物処理デバイスの正面図である。
【図2】図1の使い捨て排泄物処理デバイスの側面図である。
【図3】図1の線3−3に沿って切り取った断面図である。
【図4】図1の線4−4に沿って切り取った断面図である。
【図5】本発明の方法の典型的な実施形態の側面立面図の略図である。
【図6】連続的に形成されるフランジ材料の拡大断面図である。
【図7】図5に示すパターン型押し装置の側面、断面立面図の略図である。
【図8】図5の工程の一部をなす外側フランジ裁断工程の断面平面図である。
【図9】図5の工程の一部をなす糊塗布工程の断面平面図である。
【図10】図5の工程の一部をなす剥離フィルム穿孔工程の断面平面図である。
【図11】図5の工程の一部をなす剥離フィルム切り落とし工程の断面平面図である。
【図12】図5に示すフランジ接着装置の断面、側面立面図の略図である。
【図13】図5の工程の一部をなす開口部打抜き工程の断面平面図である。
【図14A】図5の工程の一部をなす開口部内縁処理工程の断面平面図である。
【図14B】図14Aの線X−Xに沿って切り取った断面図である。
【図15】図5の工程の一部をなす第2の剥離フィルム接着工程の断面平面図である。
【図16】図5に示すZヒダ形成装置の断面、側面立面図である。
【図17A】図5に示すΩヒダ形成装置の断面斜視図である。
【図17B】図17Aの線X−Xに沿って切り取った断面図である。
【図18】図5の工程の一部をなす吸収性材料裁断工程の断面平面図である。
【図19A】図5に示すシャーシ封印装置の断面、側面立面図である。
【図19B】図5に示すシャーシ封印装置の異なる実施形態の断面、側面立面図である。
【図20A】異なる実施形態の使い捨て排泄物処理デバイスの斜視図である。
【図20B】図20Aの線X−Xで切り取った断面図である。
(発明の分野)
本発明は使い捨て排泄物処理デバイスに関するが、とりわけ使い捨て排泄物処理デバイスの製造方法に関する。
【0002】
(発明の背景)
排泄物失禁保護デバイスの形態または医療目的の排泄物採集デバイスの形態を呈する使い捨て排泄処理デバイスは、当該技術分野において既知である。
前者の形状を呈する代表的なデバイスは、例えば、欧州特許第0,140,470号に開示されている。ここでは、バッグ型の水分不透過性バリアシート、着用者の泌尿器部位の近くに設置して、排泄される尿を受け取る開口部、およびその排泄尿を吸収するための吸収性材料を含む使い捨てデバイスを開示している。更に、欧州特許第0,140,470号は、開口部と吸収性材料との間に存在する水分を逃す層を開示している。
【0003】
代表的な尿採集デバイスは、例えば、米国特許4,804,377号に開示されている。ここで開示されているのは、柔軟性のある採集バッグおよびバッグに結合した粘着面付き装着部材を有する幼児または小児用の尿採集デバイスである。
吸収性材料を包含する代表的な尿採集デバイスは、例えば、国際公開第00/00113号に開示されている。ここでは、柔軟性のある採集バッグ、バッグに結合した粘着フランジ、およびバッグ内部に包含される吸収性材料を有する、幼児または成人、更に寝たきり患者または活動可能な患者用の尿採集デバイスを開示している。このデバイスは、長期装着が可能で、着用者にぴったりと合い、適合することを確実にする優れた使い捨て尿処理デバイスである。また、このデバイスは、新生児、小児、または失禁する成人がおむつの替わりとして着用するように設計されている。
【0004】
しかし、これらの公開特許には、上述のような優れた使い捨て排泄物処理デバイスを効率的に製造するための方法を開示しているものはない。
使い捨て排泄物処理デバイスの製造方法を提供することが、本発明の目的である。
本発明のもう一つの目的は、液体不透過性体側シートの表面に複数のヒダを有する使い捨て排泄物処理デバイスの製造方法を提供することである。
更に、本発明の目的は、着用者の体にデバイスを装着するためのヒドロゲル粘着剤を有する使い捨て排泄物処理デバイスの製造方法を提供することである。
【0005】
(発明の概要)
本発明は、開口部を有する液体不透過性体側シート、液体不透過性衣類側シート、および着脱可能な方法で着用者の体に装着するための開口部に隣接する粘着フランジを備える使い捨て排泄物処理デバイスの製造方法に関する。粘着フランジは、基層および粘着層を備える。液体不透過性体側シートは、その上に複数のヒダを有する。この複数のヒダは、少なくとも1つの横方向のヒダおよび少なくとも1組の長手方向のヒダから成る。この方法は、第1の結合区域で、液体不透過性体側シートの連続ウェブと不連続の粘着フランジとを結合して、第1の連続複合ウェブを製造する工程と、第1のヒダ形成区域で、液体不透過性体側シート連続ウェブの表面に横断方向のヒダを形成し、次に第2のヒダ形成区域で、液体不透過性体側シート連続ウェブの表面に1組の長手方向のヒダを形成する工程と、第2の結合区域で、第1の連続複合ウェブと液体不透過性衣類側シート連続ウェブとを結合し、第2の連続複合ウェブを製造する工程と、第2の連続複合ウェブを不連続の使い捨て排泄物処理デバイスに裁断する工程とから成る。
【0006】
(詳細な説明)
引用した参照文献はいずれも、全ての内容が参考として本明細書に組み入れられている。どの参照文献の引用であっても、特許請求されている本発明に対する先行技術としての利用可能性に関する決定を容認するものではない。
最初に、読者の本発明に対する理解を助けるため、いくつかの用語の定義を行う。
【0007】
用語「備える」は、最終結果に影響をもたらさないその他の工程およびその他の成分を加えることができることを意味する。この用語は、用語「〜から成る」および「本質的に〜から成る」を包含する。本明細書に使用する用語「使い捨て」は、一般に、洗濯、ないしは別の方法で修復または再利用することを意図しないデバイスを説明する(即ち、1回使用したら廃棄する、好ましくは環境に適合した方法で再利用するか、堆肥化するか、ないしは環境に適合する別の方法で処理することを意図する)。本明細書で使用する用語「不織布」は、連結または接着によって結合した繊維から成る布地で、織る、編む、フェルト加工などの方法で製造されていない布地を指す。(本明細書で使用する用語「布地」は、不織布ウェブ、織布、またはその他の布地を指すことができる。)本明細書で使用する用語「長手方向」は、使い捨て排泄物処理デバイスを着用して起立している着用者を左および右半身に分割する垂直面に対して、概ね一直線に配置した(例えば平行する)使い捨て排泄物処理デバイス面の線、軸、または方向を指す。本明細書で使用する用語「横断方向」または「横方向」は、一般に使い捨て排泄物処理デバイスの長手方向に対する垂直面のいずれかに位置する線、軸、または方向を指す。
【0008】
百分率は、特に指定がない限り、全て総組成物の重量による。
本発明による製品および工程の態様の詳細を以下に記述する。
図1〜4は、使い捨て尿処理デバイス(10)のような、本発明の使い捨て排泄物処理デバイスの好ましい実施形態を示す。デバイス(10)の平面図を図1に示す。デバイス(10)の側面図を図2に示す。図1の3−3線に沿って切り取ったデバイス(10)の断面図を図3に示す。図1の4−4線に沿って切り取ったデバイス(10)の断面図を図4に示す。使い捨て尿処理デバイス(10)は、長手方向中心線(Lo)および横断方向中心線(La)の2つの中心線を有する。デバイス(10)は、体側表面(10A)および衣類側表面(10B)の2つの表面を有する。使い捨て尿処理デバイス(10)は、開口部(13)および開口部(13)を取り囲むフランジ(12)を有するバッグ(11)を備える。
【0009】
本明細書で使用するバッグ(11)は、尿および/または糞便などの排泄物を閉じ込めるための柔軟性のある容器である。そのデバイスが寝たきりの患者用であるのか、失禁に悩む活動可能な患者用であるのかなどの使用目的によって、バッグ(11)はあらゆる形状およびサイズにすることができる。例えば、寝たきり患者および失禁に悩む高齢者は、一般には主として管状または長方形に伸張するバッグを用いる。幼児であれ、成人であれ、より活動的な着用者用の尿処理デバイスは、好ましくは解剖学に基づいて、デバイスが体の輪郭に沿い、ユーザーが通常の衣類の下に目立たずに着用できるような形状にするべきである。特に好ましい形状は、環状平面およびT型平面のバッグ、三角形のバッグ、円錐形のバッグ、円錐台形のバッグ、並びに角錐形または角錐台形のバッグである。図1に示す好ましい実施形態において、バッグ(11)は、3つの丸コーナーを有する実質的には三角形を呈する。また、バッグ(11)は、好ましくは着用者の泌尿器領域にフィットして、フランジ(12)と着用者の皮膚とをぴったりと接触させる。
【0010】
バッグ(11)は、好ましくは種々の着用条件において、寝たきりでなく自由に活動する着用者が着用しても、十分な量の尿が採集できるように設計する。バッグ(11)は、取り込んだいかなる物質も安全に収容するように設計され、通常は液体不透性で、さらには通気性であってもよい。袋は、使用時に破裂しない強度を持つようにデザインする。
必要とするバッグ(11)の形状に応じて、バッグは単一の材料または多数の独立した材料から製造されてもよく、多数の独立した材料は、同一であるか異なる材料であってもよく、それぞれの周辺部で封印される。
バッグ(11)は1層または複数の層、好ましくは2〜3層を備えることができる。通常少なくとも部分的に尿と接触するバッグの内側の層を内層と呼ぶ。通常少なくとも部分的に着用者の皮膚および着用者の衣類と接触するバッグ(11)の最も外側の層を外層と呼ぶ。
【0011】
バッグ材料の層は、バッグを液体不透過性にするためには、いかなる材料を用いてもよい。層は、不織布またはフィルムのような任意の材料を特に含んでもよい。好ましい実施形態において、層は不織布層およびフィルムで形成されてもよい。バッグ(11)の外層は、好ましくは不織布層にする。このような材料の層によって、着用者の皮膚に不均一な表面ができるため、密閉されてしまうという問題が著しく軽減し、皮膚の健康状態が大きく改善される。ある好ましい実施形態において、バッグ(11)は2層を備える。好ましくは、外層は不織布層を備え、内層はフィルムを備える。あるいは、バッグ(11)は1枚のフィルム層と2枚の不織布層の3層を備える。フィルムは、2枚の不織布層の間に設置されてもよい。この層の順序により、特に着用者の皮膚に接触するときに心地良い感覚を与える、きめの細かい繊維性構造が得られる。
【0012】
好適な不織布層は、フェルト布、スパンレース布、流体ジェットによって絡まりあった布、エアレイド布、湿式不織布、乾式不織布、メルトブロウン布、短繊維カーディング布、スパンボンドによる布、ステッチボンド布、有孔布、およびこれらの組み合わせを含むことができる。
バッグ(11)を形成する1枚の不織布層または複数の不織布層は、疎水性または親水性であってもよい。例えば、バッグがフィルム層を備えている場合、不織布層は親水性または疎水性のいずれであってもよい。バッグがフィルム層を備えていなければ、好ましくは不織布層の少なくとも1枚は疎水性であるのがよい。バッグを液体不透過性にするため、不織布層の両方を疎水性にすることが更に望ましい。
【0013】
通常、不織布層を、フッ素化学品または他の疎水性仕上げ剤などの表面活性材料で処理し、必要な疎水性をもたらす。しかしながら、不織布層は、ホットメルト接着剤などの液体不透過性材料のコーティング、シリコンコーティング、またはゴム、植物性ワックス、および鉱物性ワックスなどその他の疎水性化合物のコーティングで同様に処理してもよいし、例えば、ナノ微粒子若しくはプラズマコーティング技法を使って、物理的に処理してもよい。
また、触り心地の柔らかさを改善するために、不織布層を薬剤で処理することができる。この薬剤としては、これらに限定されないが、植物油、動物油、合成油、シリコーン油などが挙げられる。これらの薬剤の存在は、着用者にべたべた感または油っぽい感覚を与えずに、不織布にすべすべした絹様またはフランネル様の感覚を与えることが既知である。また、陰イオン性、非陰イオン性、陽イオン性、および非陽イオン性の界面活性剤を含む界面活性物質を加えて、柔軟性および表面の滑らかさを更に高めてもよい。
【0014】
更に、所望の治療効果または保護皮膜のローション効果をもたらすために、不織布層にローションを含浸させてもよい。ローションコーティングは、通常の接触や着用者の動きおよび/または体から発せられる熱により、着用者の皮膚に移り得る。一般的に、ローションの形態での鉱物油は、着用者の皮膚に滑らかな保護コーティングを与える際に効果的なものとして認知されている。不織布層に、固体油相のクリーム製剤を含浸させることや、例えば、ベビーオイルのように、圧力、温度、または流体によって破ることのできるカプセルの配列を組み込むこともまた可能である。
【0015】
好適なフィルム材料は、熱可塑性材料を備えてもよい。熱可塑性材料は、特にポリエチレン、ポリプロピレン、非晶性ポリオレフィンなどをはじめとする全ての種類のポリオレフィン、繊維またはポリマー結合剤を備える融解可能な成分を含有する材料(セルロース、木材パルプ、綿、黄麻、麻布などの天然繊維、ファイバーグラス、レーヨン、ポリエステル、ポリオレフィン、アクリル、ポリアミド、アラミド、ポリテトラフルオロエチレン金属、ポリイミドなどの合成繊維など、ハイメルト/ローメルトの2成分から成るポリマー、コポリマーポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアセテート/塩化コポリマー、コポリマーポリアミド、いくつかの融解可能でない構成物質を含有する混合物を備える物質などの結合剤、エクソン・ケミカル社(EXXON Chemical Co., III)(米国)がエグゼア(EXXAIRE)という名前で供給するミクロ孔質フィルム、または三井化学(Mitsui Chemical Co.)(日本)がエスポアール(ESPOIR)NOという名前で供給するミクロ孔質フィルムなどをはじめとする空気および蒸気透過性材料、フランスのデュポン(DuPont)から入手可能なハイトレル(Hytrel)(商標)、エルフ・アトケム(ELF Atochem)から入手可能なぺバックス(Pebax)(商標)などのモノリシック構造の通気可能材料から選択することができる。好ましい実施形態において、層の中に含まれるフィルムは、好ましくは空気などのガスおよび水蒸気などの蒸気を透過させるため、着用者の体から出る水蒸気が閉じ込められ、液化し、それによって使用開始から短期間で暑く、じめじめして不快な状況が生まれる問題を回避することができる。
【0016】
図1〜4に示す実施形態において、バッグ(11)は、好ましくは体側(10A)に位置する液体不透過性体側シート(11A)、および衣類側(10B)に位置する液体不透過性衣類側シート(11B)を備える。体側シート(11A)および衣類側シート(11B)のいずれもが、ポリエチレン/ポリプロピレンフィルムおよびフィルムの外表面に積層を形成する不織布を備える。
【0017】
体側シート(11A)にヒダを付ける(タックを付ける)ことにより、体側シート(11A)は垂直方向に広がって使用時には立体となることができ、それによって活動する着用者に、より良い着心地を与え、必要であれば使用中に付加的な貯蔵能力を与える。好ましくは、体側シート(11A)は、図2および3に示すようにヒダが広がる方向に対して斜めの方向で体側シートを切り取った時の横断面図において、アルファベットのZに似た形のヒダ(17)を有する。こうしたヒダを本明細書では「Zヒダ」と呼ぶ。図1〜4に示す実施形態において、体側シート(11A)は、好ましくは横断方向(X)向きのZヒダ(17)を1つ有する。あるいは、Zヒダは横断方向(X)に対して斜めに広がってもよい。体側シート(11A)は、長手方向(Y)向きのZヒダ(18)2つも有する。好ましくは、この2つのZヒダ(18)は、長手方向中心線(Lo)を挟んで向かい合わせに、及び長手方向中心線(Lo)に対して平行に配置される。あるいは、この2つのZヒダ(18)を、長手方向中心線(Lo)に対して斜めに配置してもよい。2つの向かい合わせのZヒダの組み合わせは、図1および4に示すようにヒダが広がる方向に対して斜めの方向で体側シートを切り取った時の断面図において、ギリシャ文字のオメガ「Ω」に似た形状を呈する。こうした2つの向かい合わせのZヒダの組み合わせを、本明細書では「Ωヒダ(オメガヒダ)」と呼ぶ。このように、この実施形態において体側シート(11A)は、図1に示すように、1つのZヒダ(17)および1つのΩヒダ(18)を備える。更に、体側シート(11A)のZヒダおよび/またはΩヒダの数は、体側シート(11A)が垂直方向に広がって使用中に立体を形成する限りにおいては、図1に示す実施形態に限定されない。
【0018】
図1に示すように、体側シート(11A)は、尿および/または糞便などの排泄物をバッグの空間に貯蔵する前に、体から受け取るための開口部(13)を備える。開口部(13)は、フランジ(12)によって取り囲まれ、環状、楕円、ハート型などあらゆる形状またはサイズであってよく、左右対称または左右非対称であってよく、好ましくは、開口部は長手方向または横断方向のいずれかの方向に向かって楕円形を呈する。
図1〜4に示すように、フランジ(12)(または粘着フランジ)は開口部(13)の周辺に位置し、デバイス(10)を着用者の体(B)に接触させる。粘着フランジ(12)は、図3または4に示すように、着用者の体に面する側(22)およびこれとは反対の衣類に面する側(21)を有する。更に、粘着フランジ(12)は、図1に示すように、外側周辺部(12A)および内側周辺部(12B)を有する。好ましい実施形態において、これらは粘着フランジ(12)の広く、実質的には平坦な2つの表面である。粘着フランジ(12)は、デバイスを使用する着用者のタイプによって、あらゆるサイズであってよい。粘着フランジ(12)はあらゆる形状であってよいが、好ましくは左右対称でわずかに楕円の形状を呈する。
【0019】
図1〜4に示す実施形態において、粘着フランジ(12)は、図3に示すように体側シート(11A)から着用者の体(B)へ順番に、不織布層(12A)、ポリウレタン層(12B)、および粘着層(12C)を備えることができる。この実施形態において、不織布層(12A)およびポリウレタン層(12B)の両方が粘着層(12C)を支えるための基材となるか、いずれかが基材となってよい。具体的には、デバイス(10)の使用中、着用者の動きにデバイス(10)を適合させるためにポリウレタン層(12B)を設けてよい。
【0020】
粘着フランジ(12)は、フランジを泌尿器領域に容易に設置することができるように、柔らかく柔軟性に富み、適応性のある材料で製造するべきである。また、粘着フランジ(12)を疎水性の材料で製造し、尿が開口部(13)の周辺と接触する場合に、尿をはじき、粘着フランジ(12)の外縁に逃さないようにしてもよい。また、粘着フランジ(12)は通気性のある材料から製造し、着用者の体から出る水蒸気が閉じ込められ、液化し、それによって使用開始から短期間で暑く、じめじめして不快な状況が生まれるという問題を回避するのが望ましい。粘着フランジ(12)に好適な材料としては、不織布材料、および熱可塑性の連続気泡発泡体などの発泡体が挙げられるが、これらに限定されない。約0.5〜10ミリメートル(好ましくは、約2ミリメートル)の一般的な範囲内の厚みを有する連続気泡発泡体が、特に効果的であることが分かっている。このような発泡体の上述した特性(すなわち、柔軟性、順応性、伸張性、収縮性、通気性、および疎水性)を有する他の発泡材料や他の好適なプラスチックシート材料を使用してもよい。
【0021】
粘着フランジ(12)の体側(22)は、図2〜4に示す粘着層(12C)など、体に適合する粘着剤を備える。粘着層(12C)は、デバイス(10)を着用者の体(B)に固定させるために用いる。図1〜4に示す実施形態において、好ましくは使用前に汚染されないように粘着層(12C)を守るため、粘着層(12C)をシリコーン処理紙またはフィルムなどの剥離フィルム(R)で覆う。製造上の理由から、開口部(13)を剥離フィルム(R)を付けたままで成形する場合は、図2において破線で示されている第2の剥離フィルム(R’)を追加して、デバイス(10)の使用前にバッグ(11)に異物が混入しないようにしてもよい。粘着層(12C)は、フランジの体側表面全体を覆ってもよいし、あるいは少なくとも1箇所、好ましくは2〜6箇所の非接着部分を有してもよい。これらの部分は、接着剤が含まれていなくてもよいし、または不活性状態若しくは被覆された状態の接着剤を含有してもよい。剥離手段が存在する場合、尿処理デバイス(10)を着用者の皮膚に装着する前にそれを取り外す。
【0022】
好ましくは、デバイス(10)を着用者の体(B)から取り外しやすくするために、粘着フランジ(12)にタブ(T)を取り付ける。タブ(T)はユーザーが着用者の体からデバイス(10)を取り外すのに役立つ。
ヒドロコロイド接着剤およびヒドロゲル接着剤など、医学的に承認されている防水性の感圧式接着剤であればいかなるものでも、デバイスを着用者の泌尿器領域に付着させるための粘着層(12C)に用いてもよい。着脱時に比較的痛みが少なく、敏感な泌尿器領域の皮膚にフランジを固定するための望ましい粘着特性を得るのに特に有効な粘着剤は、立体マトリックスを形成するための可塑剤を用いる架橋ポリマーでできた親水性ヒドロゲルである。
【0023】
粘着剤は、粘着フランジ(12)の体側(22)に、スロットコーティング、スパイラルまたはビード式塗布または印刷など、当該技術分野において既知のあらゆる手法で塗布することができる。通常、粘着剤は、最終的に想定される使用方法に応じ、坪量20〜2500g/m2、好ましくは500〜2000g/m2、更に好ましくは700〜1500g/m2で塗布する。例えば、小児に使用する尿処理デバイスの粘着剤の量は、失禁に悩む活動的な成人のために設計した尿処理デバイスよりも少なくてよい。
粘着フランジ(12)は、粘着剤などの当業者に既知の方法で、体側シート(11A)に付着させる。
【0024】
バッグ(11)は吸収性材料(15)を含有する。即ち、吸収性材料(15)は、図3および4に示すように、体側シート(11A)と衣類側シート(11B)との間に設置する。吸収性材料(15)は、任意の方法でバッグ(11)に配置してよい。例えば、吸収性材料はバッグ(15)内部に大まかに配置してもよいし、衣類側シート(11B)の内側に固定してもよい。バッグの内層に吸収性材料(15)を固定するために、吸収性材料を不織布およびフィルム基材に固定する任意の既知の技術が用いられてよい。吸収性材料も、あらゆる所望の形状または構成(例えば、方形、楕円形、円形など)になるように配置することができる。吸収性材料(15)は、尿などの液体を吸収および保持することのできるあらゆる吸収性材料を備えることができる。吸収性材料には、使い捨ておむつや、一般にエアフェルトと呼ばれる粉砕木材パルプなどの他の吸収性物品で主に使用される、多様な液体吸収性材料を含むことができる。その他の好適な吸収性材料の例としては、縮緬セルロース綿、コフォームを含むメルトブロウンポリマー、化学的に硬化、変性、若しくは架橋したセルロース繊維、けん縮ポリエステル繊維などの合成繊維、ピートモス、ティッシュラップおよびティッシュラミネートを含むティッシュ、吸収性発泡体、吸収性スポンジ、超吸収性ポリマー、超吸収性ヒドロゲル形成性ポリマー材料、吸収性ゲル化材料、またはその他のあらゆる既知の吸収性材料またはこれらの材料若しくは混合物の組み合わせが挙げられる。また、吸収性部材の構成および構造は様々であってよく(例えば、吸収性部材は変動するキャリパーゾーン(例えば、中央部分に厚みが出るような形状など)、親水性勾配、超吸収性勾配を有してもよく、1つ以上の層または構造から成っていてもよい。
【0025】
この実施形態において、図3および4に示すように、デバイス(10)は吸収性材料(15)を覆う液体透過性トップシート(16)も有する。液体不透過性体側シート(11A)、液体透過性トップシート(16)、および液体不透過性衣類側シート(11B)は、好ましくはデバイス(10)の周辺外縁(E)において、熱シールをはじめとする当該技術分野において既知の任意の方法で結合させる。
【0026】
液体透過性トップシート(16)は規格に準拠し、触った場合に柔らかく、着用者の皮膚を刺激しないものが好ましい。好適な液体透過性トップシート(16)は、織材および不織布材、孔あき成形熱可塑性フィルム、ハイドロフォームの熱可塑性フィルムなどのポリマー材、多孔質発泡体、網状発泡体、網状熱可塑性フィルムおよび熱可塑性スクリムなどの幅広い種類の材料から製造してもよい。好適な織布材および不織布材は、天然繊維(例えば、木材繊維若しくは綿繊維)、合成繊維(例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、若しくはポリエチレン繊維のようなポリマー繊維)、または天然繊維と合成繊維の組み合わせを含むことができる。液体透過性トップシート(16)は、好ましくは疎水性材料で製造し、着用者の皮膚が吸収性材料(15)に吸収された体液(尿など)に触れないようにする。ただし、着用者が排泄した体液が図らずも液体透過性トップシート(16)に付着してしまう場合に備え、少なくとも液体透過性トップシート(16)の上表面は親水性にして、液体が液体透過性トップシート(16)をより迅速に通り抜けるようにしてもよい。これにより、体液が液体透過性シート(16)に吸い込まれ、吸収性材料(15)に吸収される代わりに、液体透過性トップシート(16)から溢れ出す可能性が少なくなる。液体透過性トップシート(16)は、界面活性剤処理によって親水性にすることができる。界面活性剤で液体透過性トップシート(16)を処理する好適な方法としては、液体透過性トップシート(16)材料に界面活性剤を噴霧する方法、および材料を界面活性剤に浸漬する方法などが挙げられる。こうした処理と親水性の更に詳細な論考は、米国特許第4,988,344号「Absorbent Articles with Multiple Layer Absorbent Layers」(レイジング(Reising)ら、1991年1月29日発行)および米国特許第4,988,345号「Absorbent Articles with Rapid Acquiring Absorbent Cores」(レイジング(Reising)ら、1991年1月29日発行)に記載されている。あるいは、界面活性剤を繊維または樹脂に染み込ませてもよく、トップシート(28)は界面活性剤が染み込んだ繊維によって形成されてもよい。
【0027】
使い捨て排泄物処理デバイスの製造方法を下に記載する。
最初に、読者の製造方法に関する理解を助けるため、いくつかの用語の定義を行う。用語「流れ方向」(以後「MD」と呼ぶ)は、材料の流れ(例えば、本発明の材料(211)、(311)、および(411)など)と平行する方向を指す。この方向(MD)を図5に矢印で示す。用語「幅方向」(以後「CD」と呼ぶ)は、流れ方向に対して垂直である。
以後用いる用語「Zヒダ」は、図1に示す横断方向(X)向きのヒダであり、以後用いる用語「Ωヒダ」は図1に示す長手方向(Y)向きの1組の向かい合うZヒダである。
本発明の使い捨て尿処理デバイス(10)の製造方法を図5に示す。この方法は「粘着フランジ製造区域(200)」、「体側シート製造区域(300)」、「吸収性材料製造区域(400)」、および「最終製品製造区域(500)」の4つの主要部から成る。
【0028】
粘着フランジ製造区域(200)は、フランジ材料フィード工程(210)、パターン型押し工程(220)、外側フランジ裁断工程(230)、タブ装着工程(240)、糊塗布工程(250)、剥離フィルム穿孔工程(260)、および剥離フィルム切り落とし工程(270)の7工程から成る。
フランジ材料フィード工程(210)は、MD1に沿って、巻きを解いた連続フランジ材料(211)を連続してパターン型押し工程(220)にフィードする。図6に示すように、連続フランジ材料(211)は、好ましくは不織布層(211A)、ポリウレタン層(211B)、ヒドロゲル粘着層(211C)、および剥離フィルム層(211R)から成る多層構造を有する。
【0029】
パターン型押し工程(220)は、図7に示すように連続フランジ材料(211)に不連続の凹面領域(D)を形成する。パターン型押し工程(220)は、パターン型押し装置(221)を含んでよい。パターン型押し装置(221)は、図7に示すように模様付きロール(221A)およびバックアップロール(221B)を有する。模様付きロール(221A)は、その表面に複数の模様付き凸面(P)を有する。模様付き凸面の形状は、図1の粘着フランジ(12)の外側周辺部(12A)に実質的には一致する。模様付きロール(221A)および/またはバックアップロール(221B)のいずれか、または両方は、ロール(221A)およびロール(221B)間の間隙で所定のパターン要素の負荷を与えながら互いに対して斜めに設置する。図7に示すように、連続フランジ材料(211)をパターン型押し装置(221)にフィードすることによって、模様付き凸面(P)がヒドロゲル粘着層(211C)に不連続の凹面領域(D)を形成する。不連続の凹面領域(D)のパターンは、模様付きロール(221A)のパターンに一致する。凸面(P)のパターンは、図1の粘着フランジ(12)の外側周辺部(12A)の形状に実質的に一致する。この工程では、ヒドロゲル層(211C)が流動性を有するため、ヒドロゲル層(211C)は、模様付き凸面(P)の圧迫によって連続フランジ材料(211)の不連続の凹面領域(D)から脇に押しやられる。そのために、ロール(221A)およびロール(221B)間のロール間隙を通った後、連続フランジ材料(211)の不連続の凹面領域(D)にヒドロゲル層(211C)は存在しないか、大幅に取り除かれる。これにより、外側フランジ裁断工程(230)で、連続フランジ材料(211)を安定して容易に裁断することができる。次に、MD1に沿って、連続フランジ材料(211)を外側フランジ裁断工程にフィードする。
【0030】
外側フランジ裁断工程(230)は、裁断装置(231)を含んでもよい。外側フランジ裁断工程(230)では、図5および8に示すように、連続フランジ材料(211)を裁断装置(231)に送り、粘着フランジ部分(232)の輪郭形状を有する不連続の切片に裁断した後、不要部分(233)を切り落とす。粘着フランジ部分(232)の輪郭形状は、図1の粘着フランジ(12)の外側周辺部(12A)に一致する。裁断装置(231)は、ダイ・カッターを有する従来の裁断機を有してもよい。あるいは、あらゆるその他の既知の裁断方法を使用してもよい。この工程では、裁断装置(231)でヒドロゲル粘着層(211C)、ポリウレタン層(211B)、および不織布層(211A)を裁断してもよいが、剥離フィルム層(211R)だけは裁断してはならない。これにより、この工程の後も、不連続の粘着フランジ部分(232)は剥離フィルム層(211R)上に留まることができる。次に、MD1に沿って、連続フランジ材料(211’)をタブ装着工程(240)にフィードする。
【0031】
タブ装着工程(240)では、連続フランジ材料(211’)の不連続の粘着フランジ部分(232)に取り外し用タブ(T)(図4参照)を取り付ける。タブ装着工程(240)は、図5に示すように、タブ−フランジ材料接着装置(241)を含んでもよい。連続タブ材料(242)をタブ−フランジ材料接着装置(241)にフィードする。連続タブ材料(242)を最終的なタブの形状を有する不連続の切片に裁断し、タブ−フランジ材料接着装置(241)へ入れる途中でそれに糊を塗布する。最後に、タブ−フランジ材料接着装置(241)で、連続フランジ材料(211’)の不連続の粘着フランジ部分(232)にタブ(T)を取り付ける。次に、MD1に沿って、連続フランジ材料(211’)を糊塗布工程(250)にフィードする。
【0032】
糊塗布工程(250)では、図9に示すように、粘着フランジを体側シート(311)に装着するための糊(G)を、連続フランジ材料(211’)の粘着フランジ部分(232)に塗布する。糊塗布工程(250)は、グラフィックパターン装置(251)(以後「GP装置」と呼ぶ)を含んでもよい。GP装置(251)は、糊をある模様状に塗布することができる糊塗布機であり、図9に示すように、糊の皿(251A)、分配ロール(251B)、模様付きロール(251C)、およびバックアップロール(251D)を有する。分配ロール(251B)で、糊の皿(251A)から表面に模様が刻まれた模様付きロール(251C)に糊(G)を移動させる。模様付きロール(251C)に刻まれた模様で、糊の模様をスタンプのように固定する。即ち、糊の模様は、模様付きロール(251C)表面に刻まれた模様に一致する。あるいは、糊を塗布するためのあらゆるその他の既知の方法を使用してもよい。分配ロール(251B)および/または模様付きロール(251C)のいずれか、または両方は、ロール(251B)およびロール(251C)間のロール間隙で互いに対して斜めに設置する。更に、模様付きロール(251C)および/または模様付きロール(251D)のいずれか、または両方は、ロール(251C)および(251D)間の間隙で、互いに対して斜めに設置する。連続フランジ材料(211’)をロール(251C)および(251D)間のロール間隙にフィードすることによって、連続フランジ材料(211’)の粘着フランジ部分(232)に模様付きロール(251C)に移動した糊を塗布する。次に、MD1に沿って、連続フランジ材料(211’)を穿孔工程(260)にフィードする。
【0033】
剥離フィルム穿孔工程(260)は穿孔装置(261)を含んでもよい。剥離フィルム穿孔工程(260)では、連続フランジ材料(211’)を穿孔装置(261)に送り、図10に示すように、剥離フィルム層(211R)の最終形状の仕上がり線(262)に沿って穿孔を行う。好ましくは、剥離フィルム層(211R)の最終形状は、粘着フランジ部分(232)よりもわずかに大きいのがよい。穿孔装置(261)は、ダイ・カッターを有する従来の穿孔裁断機を有してもよい。あるいは、あらゆるその他の既知の裁断方法を使用してもよい。この工程が完全な裁断工程ではなく、穿孔工程であることが重要である。これにより、この工程の後も、粘着フランジ部分(232)が連続フランジ材料(211’)に留まることができる。次に、MD1に沿って、連続フランジ材料(211’)を剥離フィルム切り落とし工程(270)にフィードする。
【0034】
剥離フィルム切り落とし工程(270)は、図5に示すように、打抜き装置(271)および回転ドラム(272)を含んでもよい。剥離フィルム切り落とし工程(270)では、図5および11に示すように、穿孔工程(260)で形成された穿孔(262)に沿って、剥離フィルム層(211R)を打抜き装置(271)でスタンプし、次に不要部分(273)を切り落とす。次に、不要部分(273)を除いた残りの部分である最終的な不連続の粘着フランジ(274)を回転ドラム(272)にフィードするが、フランジ材料のフィード速度は体側シートのフィード速度と異なることから、最終的な不連続の粘着フランジ(274)のフィード速度を体側シートの回転ドラムへのフィード速度に合わせる(図12参照)。好ましくは、体側シートのフィード速度は、フランジ材料のフィード速度よりも速いのがよい。また、フランジ接着工程(320)の途中で、最終的な不連続の粘着フランジ(274)を回転ドラム装置(272)で90度回転させてもよい。次に、所定の間隔で並べた最終的な不連続の粘着フランジ(274)をフランジ接着工程(320)にフィードする。
【0035】
体側シート製造区域(300)は、体側シート材料のフィード工程(310)、フランジ接着工程(320)、開口部打抜き工程(330)、開口部内縁処理工程(340)、第2の剥離フィルム接着工程(350)、Zヒダ形成工程(360)、Zヒダ仮接着工程(370)、Ωヒダ形成工程(380)、およびΩヒダ仮接着工程(390)の9工程から成る。
体側シート材料のフィード工程(310)では、MD2に沿って、巻きを解いた体側シート材料(311)をフランジ接着工程(320)にフィードする。体側シートの連続材料(311)は、好ましくは液体不透過性材料から成る。
【0036】
フランジ接着工程(320)では、体側シートの連続材料(311)と最終的な不連続の粘着フランジ(274)とをフランジ接着装置(321)で接着する。接着装置(321)は、図5および12に示すように、回転ドラム(272)および加圧ロール(322)を備えてもよい。回転ドラム(272)および/または加圧ロール(322)のいずれか、または両方は、回転ドラム(272)および加圧ロール(322)間のロール間隙で互いに対して斜めに設置する。図12に示すように、体側シートの連続材料(311)および糊塗布工程(250)で糊(G)を塗布した粘着フランジ(274)を接着装置(321)の間にフィードすることにより、体側シートの連続材料(311)と粘着フランジ(274)を図5に示す正しい位置で接着する。次に、MD2に沿って、体側シートの連続材料(311)を開口部打抜き工程(330)にフィードする。
【0037】
開口部打抜き工程(330)は、打抜き装置(331)を含んでもよい。開口部打抜き工程(330)では、図5および13に示すように、体側シートの連続材料(311)を打抜き装置(331)に送り、ウェブ(311)および粘着フランジ(274)の両方に開口部(332)を打抜き、次に不要部分(333)を切り落とす。開口部(332)の仕上がり線は、図1の内側周辺部(12B)に一致する。開口部打抜き装置(331)は、ダイ・カッターを有する従来の裁断機(または打抜き機)であってよい。あるいは、その他のあらゆる既知の裁断(または打抜き)方法を使用してもよい。次に、MD2に沿って、体側シートの連続材料(311)を開口部内縁処理工程(340)にフィードする。
【0038】
開口部内縁処理工程(340)では、図14Aおよび14Bに示すように、コーティング装置(341)を使って、疎水性材料(342)で開口部(332)の周縁を覆うコーティング剤を塗布する。本発明の使い捨て尿処理デバイスなどのデバイスの使用中、ヒドロゲル粘着剤が尿(またはその他の排泄物)と接触することがある。これにより、ヒドロゲル粘着剤が乳化して、その特性がさらに劣化することもある。従って、開口部(332)の周縁は、好ましくは図14Bに示すように疎水性材料(342)でコーティングして、ヒドロゲル粘着剤を尿から保護するようにする。疎水性材料(342)は疎水性の皮膚粘着剤であるのが好ましい。好ましくは、こうした疎水性材料(342)は、水素添加スチレンイソプレンブロック、石油炭化水素樹脂、パラフィン油、および酸化防止剤を含む。あるいは、あらゆるその他の疎水性皮膚粘着剤を用いてもよい。コーティング方法の一例として、開口部(332)の周縁のコーティング部分に充填プレートを取り付け、次に反対側にある疎水性材料を吹き付け器でコーティングする。あるいは、あらゆるその他の既知のコーティング方法を用いてもよい。次に、MD2に沿って、体側シート連続材料(311)を第2の剥離フィルム接着工程(350)にフィードする。
【0039】
第2の剥離フィルム接着工程(350)では、体側シートの連続材料(311)に第2の剥離フィルムを接着して、開口部打抜き工程(330)で成形される開口部(332)を覆い、デバイス(10)の使用前に異物がバッグ(11)の中に混入しないようにする。第2の剥離フィルム接着工程(350)は、第2の剥離フィルム接着装置(351)を含んでもよい。図5に示すように、第2の剥離フィルムの連続ウェブ(352)を第2の剥離フィルム接着装置(351)にフィードする。第2の剥離フィルムの連続ウェブ(352)を最終的な第2の剥離フィルムの形状を有する非連続の切片に裁断し、第2の剥離フィルム接着装置(351)の途中で糊を塗布する。最終的に、図5および15に示すように、第2の剥離フィルム接着装置(351)で、体側シートの連続材料(311)の開口部(332)の位置に第2の剥離フィルムを取り付ける。次に、MD2に沿って、体側シートの連続材料(311)をZヒダ形成工程(360)にフィードする。
【0040】
Zヒダ形成工程(360)では、Zヒダ形成装置(361)で体側シートの連続材料の表面にZヒダを形成する。Zヒダ形成装置(361)は、図16に示すように、間隔(W)で並べた複数のヒダ形成部品(362)を含んでもよい。この実施形態において、ヒダ形成装置(361)は6個のヒダ形成部品(362)を有する。折り畳み部品(362)の数が状況によって異なることは明白である。ヒダ形成部品(362)は全て同軸上で回転し、Zヒダ形成装置(361)が回転する間、隣接するヒダ形成部品(362)同士の間隔(W)は、最小間隔(W1)から最大間隔(W2)まで常に変動する。体側シートの連続材料(311)をZヒダ形成装置(361)にフィードし、次に、図16に示すように、隣接するヒダ形成部品(362)の間のウェブ(311)をつまむことによって、体側シートの連続材料(311)の表面に各Zヒダ(363)を形成する。間隔(W)は、体側シートの連続材料(311)が近づき、Zヒダ形成装置(361)に達した時に最大間隔(W2)となり、体側シートの連続材料(311)が隣接するヒダ形成部品の間に入り込むことを可能にする。Zヒダ(363)が体側シートの連続材料(311)の表面に完全に形成された時に、間隔(W)は最小間隔(W1)となる。体側シートの連続材料(311)の表面で隣接するZヒダの間には、所定の間隔を設けるのが好ましい。あるいは、連続材料の表面にZヒダを形成するためにあらゆるその他の既知の方法を用いてもよい。次に、MD2に沿って、体側シートの連続材料(311)をZヒダ仮接着工程にフィードする。
【0041】
Zヒダ仮接着工程(370)では、図5に示すように、体側シートの連続材料(311)の表面のいくつかの箇所(363A)にZヒダ(363)を一時的に接着してもよい。この工程は、Z形成工程(360)で形成したZヒダ(363)を維持するのに役立つ。体側シートの連続材料(311)は、製造中、MD2に沿って、常に張力を受けるため、この工程は、Zヒダに似たあらゆるヒダを有する使い捨て尿処理デバイスなどのデバイスを製造する場合に重要な工程である。次に、MD2に沿って、体側シートの連続材料(311)をΩヒダ形成工程(380)にフィードする。
【0042】
Ωヒダ形成工程(380)では、Ωヒダ形成装置(381)で、体側シートの連続材料(311)の表面にΩヒダを形成する。Ωヒダ形成装置(381)は、図17Aおよび17Bに示すように、支持プレート(381A)、CDに沿って所定の間隔(B)で並べた1組の第1ヒダ形成プレート(381B)、およびCDに沿って所定の間隔(C)で並べた1組の第2ヒダ形成プレート(381C)を含んでもよい。体側シートの連続材料(311)をΩヒダ形成装置(381)にフィードすることによって、図17Aおよび17Bに示すように、体側シートの連続材料(311)の表面にΩヒダ(382)(即ち、MD2に沿って互いに平行に向かい合う2つのZヒダ)を形成する。図17Bにおいて参照番号(b)で示される幅は、第1ヒダ形成プレート(381B)の間の間隔(B)を調節することによって、調節することができる。更に、図17Bにおいて参照番号(a)で示される幅は、図18Aで参照番号(A)と定める角度を調節することによって、調節することができる。あるいは、連続材料ウェブの表面にΩヒダを形成するためのあらゆるその他の既知の方法を使用してもよい。次に、MD2に沿って、体側シートの連続材料(311)をΩヒダ仮接着工程(390)にフィードする。
【0043】
Ωヒダ仮接着工程(390)では、図5に示すように、体側シートの連続材料(311)の表面のいくつかの箇所(382A)にΩヒダを一時的に接着する。この工程は、Ωヒダ形成工程(380)で形成したΩヒダ(382)を維持するのに役立つ。体側シートの連続材料(311)は、製造中、MD2に沿って、常に張力を受けるため、この工程は、Ωヒダに似たあらゆるヒダを有する使い捨て尿処理デバイスなどのデバイスを製造する場合に重要な工程である。次に、MD2に沿って、体側シートの連続材料(311)を体側シート−衣類側複合ウェブ接着工程(510)にフィードする。
Zヒダの後にΩヒダを形成することにより、本発明の使い捨て尿処理デバイス(10)に効率的に追加的な貯蔵力を与えることができる。つまり、使い捨て尿処理デバイスは、使用の際、立体形状を有するため縦方向にも広がることができ、こうしたデバイスの着用期間を長くすることができる。従って、「Zの次にΩ」ヒダを形成するという順序は、複数のヒダをバッグ表面に有する使い捨て排泄物処理デバイスにおいて重要な特性である。また、体側シートの連続材料(311)にZヒダの次にΩヒダを形成するという工程は、上述のフランジ接着工程(320)の前、またはフランジ接着工程(320)と体側シート接着工程(510)との間のいずれかの時点で行うことができる。
【0044】
吸収性材料製造区域(400)は、吸収性材料フィード工程(410)、吸収性材料裁断工程(420)、および本体組み立て工程(430)の3工程から成る。
吸収性材料フィード工程(410)では、MD3に沿って、巻きを解いた吸収性材料複合ウェブ(411)を吸収性材料裁断工程(420)に連続してフィードする。吸収性材料複合ウェブ(411)は、図18に示すように、支持ウェブ(411A)および不連続の吸収性コア(411B)から成る。
吸収性材料裁断工程(420)は、裁断装置(421)を含んでもよい。吸収性材料連続複合ウェブ(411)を裁断装置(421)に送り、図18に示すように吸収性材料の最終的な形状を有する不連続の切片(即ち、不連続の複合吸収性材料(412))に裁断し、次に図18に示すように不要部分(411’)を切り落とす。裁断装置(421)は、ダイ・カッターを有する従来の裁断機であってよい。あるいは、あらゆるその他の既知の裁断方法を使用してもよい。次に、MD3に沿って、不連続の複合吸収性材料(412)を、本体組み立て工程(430)に一つずつフィードする。
【0045】
本体組み立て工程(430)では、連続的に形成された衣類側シート材料ウェブ(413)に不連続の複合吸収性材料(412)を重ね、更に不連続の複合吸収性材料(412)および衣類側シート連続材料(413)の両方に液体透過性トップシート連続材料(414)を重ねる。そのため、不連続の複合吸収性材料(412)は、液体透過性トップシート連続材料(414)と衣類側シート連続材料(413)との間に位置する。好ましくは、この工程では(またはこの工程の前で)、それぞれの材料(412)、(413)および(414)のフィード速度を全て同じにするのがよい。この工程で、液体透過性トップシート連続材料(414)、不連続の複合吸収性材料(412、)および衣類側シート複合材料(413)から、衣類側複合ウェブ連続材料(415)を製造する。次に、MD3に沿って、衣類側複合ウェブ連続材料(415)を体側シート接着工程(510)にフィードする。
【0046】
最終製品製造区域(500)は、体側シート接着工程(510)および最終裁断工程(520)の2工程から成る。
体側シート接着工程(510)では、シャーシ封印装置(511)で、体側シート連続材料(311)と衣類側複合ウェブ連続材料(415)を接着する。シャーシ封印装置(511)は、図19Aに示すようにロール(512)およびロール(513)から成ってよい。ロール(512)および/またはロール(513)のいずれか、または両方を、ロール(512)とロール(513)間のロール間隙で、互いに対して斜めに設置する。図5に示すように、体側シート連続材料(415)および衣類側複合ウェブ連続材料(415)をシャーシ封印装置(511)のロール間隙にフィードし、次に圧力および/または熱を加えることによって、使い捨て尿処理デバイス(10)の最終形状(600)の周辺部(514)に沿って体側シート連続材料(311)と衣類側複合ウェブ連続材料(415)を接着する。この工程(510)では、Zヒダ(363)およびΩヒダ(382)も、デバイス(10)の最終形状(600)の周辺部(514)に沿って接着する。その他の好ましい実施形態において、シャーシ封印装置(511)は、図19Bに示すように、第1装置(515)および第2装置(516)を含んでもよい。この実施形態では、体側シート連続材料(311)と衣類側複合ウェブ連続材料(415)を第1装置(515)のロール間隙にフィードし、次に圧力および/または熱を加えることによって、使い捨て尿処理デバイス(10)の最終形状(600)の周辺部(514)に沿って体側シート連続材料(311)と衣類側複合ウェブ連続材料(415)を接着する(この工程はZヒダ(363)およびΩヒダ(382)の予備的接着も含む)。次に、体側シート連続材料(311)と衣類側複合ウェブ連続材料(415)を第2装置(516)のロール間隙にフィードし、圧力および/または熱を加えることによって、デバイス(10)の最終形状(600)の周辺部(514)に沿ってZヒダおよびΩヒダも完全に接着する。次に、MD2に沿って、体側シート連続材料(311)および衣類側複合ウェブ連続材料(415)を最終裁断工程(520)にフィードする。
【0047】
最終裁断工程(520)は、裁断装置(521)を含んでもよい。体側シート連続材料(311)および衣類側複合ウェブ連続材料(415)を最終裁断装置(521)に送り、最終形状を有する不連続の切片(即ち、不連続の複合使い捨て尿処理デバイス(10))に裁断し、次に不要部分(522)を切り落とす。裁断装置(521)は、ダイ・カッターを有する従来の裁断機であってよい。あるいは、あらゆるその他の既知の裁断方法を使用してもよい。
【0048】
上述の実施形態は使い捨て尿処理デバイスに関するものであるが、本発明は、図20Aに示すようなその他の排泄物(糞便など)の処理デバイス(700)に応用することもできる。この実施形態において、デバイス(700)は長手方向中心線(Lo)および横断方向中心線(La)を有し、更に体側表面および衣類側表面を有する。デバイス(700)は、開口部(712)を有する液体不透過性体側シート(711)、液体不透過性衣類側シート(713)、着脱可能な方法で着用者の体に装着させるための開口部(712)の周辺に設置した粘着フランジ(714)から成る。Zヒダ(711A)およびΩヒダ(711B)は、液体不透過性体側シート(711)の表面に形成する。しかし、デバイス(700)は、図20Bに示すように、上述の使い捨て尿処理デバイス(10)とは異なり吸収性材料を有さない。従って、デバイス(700)の製造工程には、上述の使い捨て排泄物処理デバイス(10)の製造工程における吸収性材料に関する工程がない。その他の工程は、基本的に前述の実施形態と同じである。
【0049】
本発明の特定の実施形態を説明し記載したが、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、他の変更および修正が可能であることは、当業者に明らかであろう。従って、付随する請求項には、本発明の範囲内にある全ての変更と修正を網羅するものである。
【図面の簡単な説明】
本発明を具体的に説明し、明確に特許権を請求する請求項によって明細事項は完結しているが、本発明は、以下の添付図面と合わせて説明される好ましい実施形態によって更に理解が深まるものと考えられる。図面中で同様の参照番号は、同一の要素を指定するために用いられている。
【図1】本発明の方法で製造した1つの実施形態の使い捨て排泄物処理デバイスの正面図である。
【図2】図1の使い捨て排泄物処理デバイスの側面図である。
【図3】図1の線3−3に沿って切り取った断面図である。
【図4】図1の線4−4に沿って切り取った断面図である。
【図5】本発明の方法の典型的な実施形態の側面立面図の略図である。
【図6】連続的に形成されるフランジ材料の拡大断面図である。
【図7】図5に示すパターン型押し装置の側面、断面立面図の略図である。
【図8】図5の工程の一部をなす外側フランジ裁断工程の断面平面図である。
【図9】図5の工程の一部をなす糊塗布工程の断面平面図である。
【図10】図5の工程の一部をなす剥離フィルム穿孔工程の断面平面図である。
【図11】図5の工程の一部をなす剥離フィルム切り落とし工程の断面平面図である。
【図12】図5に示すフランジ接着装置の断面、側面立面図の略図である。
【図13】図5の工程の一部をなす開口部打抜き工程の断面平面図である。
【図14A】図5の工程の一部をなす開口部内縁処理工程の断面平面図である。
【図14B】図14Aの線X−Xに沿って切り取った断面図である。
【図15】図5の工程の一部をなす第2の剥離フィルム接着工程の断面平面図である。
【図16】図5に示すZヒダ形成装置の断面、側面立面図である。
【図17A】図5に示すΩヒダ形成装置の断面斜視図である。
【図17B】図17Aの線X−Xに沿って切り取った断面図である。
【図18】図5の工程の一部をなす吸収性材料裁断工程の断面平面図である。
【図19A】図5に示すシャーシ封印装置の断面、側面立面図である。
【図19B】図5に示すシャーシ封印装置の異なる実施形態の断面、側面立面図である。
【図20A】異なる実施形態の使い捨て排泄物処理デバイスの斜視図である。
【図20B】図20Aの線X−Xで切り取った断面図である。
Claims (9)
- 開口部を有する液体不透過性体側シート、液体不透過性衣類側シート、着脱可能な方法で着用者の体に装着させるための開口部に隣接する粘着フランジを具備し、該粘着フランジが基層および粘着層を具備し、前記液体不透過性体側シートがその表面に複数のヒダを有し、該複数のヒダが少なくとも1つの横方向のヒダおよび少なくとも1組の長手方向のヒダを具備する使い捨て排泄物処理デバイスが、長手方向中心線、横断方向中心線、体側表面、および衣類側表面を有する使い捨て排泄物処理デバイスの製造方法であって、および
(a)第1の結合区域で、液体不透過性体側シート連続ウェブと不連続の粘着フランジを結合して、第1の連続複合ウェブを製造する工程と、
(b)第1のヒダ形成区域で、液体不透過性体側シート連続ウェブの表面に横断方向のヒダを形成し、第1のヒダ形成区域に続く第2のヒダ形成区域で、液体不透過性体側シート連続ウェブの表面に1組の長手方向のヒダを形成する工程と、
(c)第2の結合区域で、第1の連続複合ウェブと液体不透過性衣類側シート連続ウェブを結合し、第2の連続複合ウェブを製造する工程と、
(d)第2の連続複合ウェブを不連続の使い捨て排泄物処理デバイスに裁断する工程と
を含む製造方法。 - 複合式使い捨て排泄物処理デバイスが、液体透過性体側シートと液体不透過性衣類側シートとの間に位置する吸収性材料、および液体不透過性体側シートと吸収性材料との間に位置する液体透過性トップシートを具備する尿処理デバイスである、請求項1に記載の方法。
- 開口部の周縁を疎水性材料でコーティングする工程を更に含む、請求項1または2に記載の方法。
- 疎水性材料が、水素添加スチレンイソプレンブロック、石油炭化水素樹脂、パラフィン油、および酸化防止剤を含む、請求項3に記載の方法。
- 第2の結合区域における結合工程が、使い捨て排泄物処理デバイスの周囲に沿って圧力および/または熱を加える工程を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
- 第2の結合区域の結合工程において、横断方向および/または長手方向のヒダを、第1の連続複合ウェブ上の所定の数箇所にまたは接着する、請求項5に記載の方法。
- 第1の結合区域の結合工程の前に形成工程を実施する、請求項1に記載の方法。
- 第1の結合区域の結合工程の後に形成工程を実施する、請求項1に記載の方法。
- 開口部を有する液体不透過性体側シート、液体不透過性衣類側シート、着脱可能な方法で着用者の体に装着させるための開口部に隣接する粘着フランジを具備し、該粘着フランジが基層および粘着層を具備し、前記液体不透過性体側シートがその表面に複数のヒダを有し、該複数のヒダが少なくとも1つの横方向のヒダおよび少なくとも1組の長手方向のヒダを具備する使い捨て排泄物処理デバイスが、長手方向中心線、横断方向中心線、体側表面、および衣類側表面を有する使い捨て排泄物処理デバイスであって、
(a)第1の結合区域で、液体不透過性体側シート連続ウェブと不連続の粘着フランジを結合して、第1の連続複合ウェブを製造する工程と、
(b)第1のヒダ形成区域で、液体不透過性体側シート連続ウェブの表面に横断方向のヒダを形成し、第1のヒダ形成区域に続く第2のヒダ形成区域で、液体不透過性体側シート連続ウェブの表面に1組の長手方向のヒダを形成する工程と、
(c)第2の結合区域で、第1の連続複合ウェブと液体不透過性衣類側シート連続ウェブを結合し、第2の連続複合ウェブを製造する工程と、
(d)第2の連続複合ウェブを不連続の使い捨て排泄物処理デバイスに裁断する工程と
に従って製造されるデバイス。
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