JP2004531090A - E−iあるいはe−e変圧器 - Google Patents
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Abstract
この変圧器は、独立した信号を同時に送ることを可能にし、これらの信号が互いに妨げ合うことがないようにしている。E−I変圧器は、2つの外側のリム(ES1、ES2)と中央側のリム(EM)とから構成されるEコアと、さらにEコアと互いに閉じた二重の磁気回路を形成するヨーク(I)とを有する。コイル(1)とコイル(2、2´)は、中心側のリム(EM)の回りに巻かれ、コイル(3)とコイル(4、4´)は、外側のリム(ES1)の周りに巻かれる。E−E変圧器(20、20´)は、Eコア(E1、E1´)とそれと同一のEコア(E2、E2´)を有する。それぞれのEコアは、2つの外側のリム(ES11、ES21、ES11´、ES21´;ES12、ES22、ES12´、ES22´)と中央側のリム(EM1、EM1´;EM2、EM2´)とを有する。Eコアは、一緒に二重の閉じた磁気回路と、2本の外側の棒(ST1、ST1´;ST2、ST2´)、さらに中央側の棒(EM2、EM2´)を構成する。コイル(6)とコイル(7、7´)は、中央側の棒の回りに巻かれ、コイル(8)とコイル(9、9´)は、外側の棒(ST1、ST1´)の回りに巻かれる。リムまたは棒のコイルは、互いの隣または上で互いに巻かれることができる。中心側のリムまたは棒のコイルと外側のリムまたは棒のそれらは、異なる交流エネルギー伝達経路に属している。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、E−IおよびE−E変圧器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般にE−I変圧器の磁気回路は、2本の外側の足と1本の内側の足を持つ強磁性のEコアと、まっすぐな棒の形をした強磁性のヨークとを備え、Eコアとヨークは二重に閉じた磁気回路(二重閉磁路)が得られるよう配置されている。
【0003】
一般にE−E変圧器の磁気回路は、2本の外側の足と1本の内側の足を持つ第1の強磁性のEコアと、第1のEコアと同様で2本の外側の足と1本の内側の足を持つ第2の強磁性のEコアとを備え、2つのEコアは二重に閉じた磁気回路が得られるよう配置されている。そして、2本の外側の足はそれぞれ2つの外側のリンクを築き、そして、2本の内側の足は1つの内側のリンクを築く。
【0004】
外側の足か外側のリンクのうちの1つに置かれた各々、あるいは、外側の足か外側のリンクと内側の足か内側のリンクに置かれたうちの1つ、あるいは、外側の足か外側のリンクと内側の足か内側のリンクに置かれた双方の、少なくとも2つのコイルが磁気回路と相互に作用するならば、前記の磁気回路は電力変圧器になる。
【0005】
そのような変圧器は、例えば、AC信号、DC/DCコンバータ等のために、1次および2次の回路の間で隔離を提供するのに役立つ。これまでは、特別な変圧器が、これらのアプリケーションの各々のために使われた。
【発明の開示】
【0006】
本発明の目的は、互いを妨げている信号なしで、互いに独立している信号が同時に送信されることができるような方法でE−I変圧器およびE−E変圧器を設計することである。この目的を達成するために、本発明の第1の変形は、
第1と第2の外側の足と内側の足を持つ強磁性のEコアと、
それとEコアとが二重に閉じた磁気回路を形成するように配置された、まっすぐな棒状に形成された強磁性のヨークと、
内側の足に巻きつけられる第1のコイルと、
内側の足に巻きつけられる第2のコイルと、
第1の外側の足に巻きつけられる第3のコイルと、
第1の外側の足に巻きつけられる第4のコイルと、
を備えることを特徴とするE−I変圧器を構成する。
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の第2の変形は、
第1と第2の外側の足と第1の内側の足を持つ強磁性の第1のEコアと、
第1のEコアと同様に、第3と第4の外側の足と第2の内側の足を持ち、
それとEコアとが二重に閉じた磁気回路を形成するように配置され、
第1の外側のリンクと、第2の外側のリンクと、内側のリンクとを有する、
第2の強磁性のEコアと、
内側のリンクに巻きつけられる第1のコイルと、
内側のリンクに巻きつけられる第2のコイルと、
第1の外側のリンクに巻きつけられる第3のコイルと、
第1の外側のリンクに巻きつけられる第4のコイルと、
を備えることを特徴とするE−E変圧器を構成する。
【0008】
本発明の2つの変形の各々の第1の好ましい実施の形態において、第1のコイルは第2のコイルのそばに置かれる。
第1の好ましい実施の形態と共に用いることも出来る、本発明の第2の好ましい実施の形態において、第3のコイルは第4のコイルのそばに置かれる。
【0009】
第1および第2の好ましい実施の形態と共に用いることも出来る、本発明の第3の好ましい実施の形態において、第1のコイルと第2のコイルは、それぞれ第1のAC電力伝達経路の1次コイルと2次コイルであり、そして、第3のコイルと第4のコイルは、それぞれ第2のAC電力伝達経路の1次コイルと2次コイルである。
【0010】
本発明の第3の好ましい実施の形態の更なる発展によれば、好ましくは第1のコイルと第2のコイルが、それぞれDC/DCコンバータの1次コイルと2次コイルとなり、そして、第3のコイルと第4のコイルが、デジタル信号の電気的に切り離された移動を達成するのに役立っていることで、第1のAC電力の周波数は、実質的に第2のAC電力の周波数より小さい。
【0011】
本発明の好ましいもう1つの実施の形態において、上記の実施の形態の何れかによる変圧器は、評価電子機器の内蔵された、物理量から電気への変換器において用いられる。
本発明の更なる好ましい実施の形態において、変圧器は、そこに接続された外側の2線フィールドバスを持つ第3のコイルと、評価電子機器のデジタル回路と相互作用している第4のコイルとで、評価電子機器の内蔵された物理量から電気への変換器において用いられる。
【0012】
本発明の1つの長所は、全く同一の変圧器が2つの異なる機能のために使われることができるということであり、それは材料とスペースを節約する。小さなスペースだけでは、電子構成要素に利用できず、変圧器の場所が何処かによって、スペースが節約されるのは特に重要である。すなわち、それらのハウジングの形が一般的に標準化されるので、しばしば産業測定装置のケースに用いられる。
【0013】
本発明および更なる利点は、添付の図面を参照しながらより詳細に説明する。
図1は、内側の足に並んで配置された2つのコイルと、外側の足のうちの1つに並んで配置された2つのコイルとを有する、E−I変圧器の第1の実施の形態の概略的な斜視図である。
【0014】
図2は、内側の足に、もう1つのコイルの上に1つが巻かれて配置された2つのコイルと、外側の足のうちの1つに、もう1つのコイルの上に1つが巻かれて配置された2つのコイルとを有する、E−I変圧器の第2の実施の形態の概略的な斜視図である。
【0015】
図3は、内側のリンクに並んで配置された2つのコイルと、外側のリンクのうちの1つに並んで配置された2つのコイルとを有する、E−E変圧器の第1の実施の形態の概略的な斜視図である。
【0016】
図4は、内側のリンクに、もう1つのコイルの上に1つが巻かれて配置された2つのコイルと、外側のリンクのうちの1つに、もう1つのコイルの上に1つが巻かれて配置された2つのコイルとを有する、E−E変圧器の第2の実施の形態の概略的な斜視図である。
【0017】
図5は、図1乃至4に図示したような変圧器の好ましい用い方をブロック図の形態で図式的に示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は、E−I変圧器の第1の実施の形態の概略的な斜視図を示す。E−I変圧器10は、強磁性のEコアEとまっすぐな棒状に形成された強磁性のヨークIとを有する。EコアEは、第1の外側の足ES1と内側の足EMと同様の第2の外側の足ES2とを有する。EコアEとヨークIは、二重に閉じた磁気回路を形成するように配置される。
【0019】
第1の磁気回路は、外側の足ES1と、外側の足ES1と内側の足EMとを接続するヨークIの一部と、内側の足EMと、内側の足EMと外側の足ES1とを接続するEコアEの一部とを備える。第2の磁気回路は、外側の足ES2と、外側の足ES2と内側の足EMとを接続するヨークIの一部と、内側の足EMと、内側の足EMと外側の足ES2とを接続するEコアEの一部とを備える。
【0020】
E−I変圧器10は、内側の足EMの周りに巻かれた第1のコイル1と、内側の足EMの周りに巻かれた第2のコイル2と、外側の足ES1の周りに巻かれた第3のコイル3と、外側の足ES1の周りに巻かれた第4のコイル4とを有する。コイル1は、端子11、12を有し、コイル2は、端子21、22を有し、コイル3は、端子31、32を有し、コイル4は、端子41、42を有する。図1において、内側の足EM上のコイル1と2は、好ましくは互いに近傍で並んで配置される。
【0021】
図2は、E−I変圧器の第2の実施の形態の概略的な斜視図を示す。E−I変圧器10´は、強磁性のEコアE´とまっすぐな棒状に形成された強磁性のヨークI´とを有する。EコアE´は、第1の外側の足ES1´と内側の足EM´と同様の第2の外側の足ES2´とを有する。EコアE´とヨークI´は、二重に閉じた磁気回路を形成するように配置される。
【0022】
第1の磁気回路は、外側の足ES1´と、外側の足ES1´と内側の足EM´とを接続するヨークI´の一部と、内側の足EM´と、内側の足EM´と外側の足ES1´とを接続するEコアE´の一部とを備える。第2の磁気回路は、外側の足ES2´と、外側の足ES2´と内側の足EM´とを接続するヨークI´の一部と、内側の足EM´と、内側の足EM´と外側の足ES2´とを接続するEコアE´の一部とを備える。
【0023】
E−I変圧器10´は、内側の足EM´の周りに巻かれた第1のコイルと、内側の足EM´の周りに巻かれ第1のコイル上に置かれた第2のコイル2´と、外側の足ES1´の周りに巻かれた第3のコイルと、外側の足ES1´の周りに巻かれ第3のコイル上に置かれた第4のコイル4´とを有する。第1および第3のコイルは覆われているので、それらは図2に表れていない。第1のコイルは、端子11´、12´を有し、コイル2´は、端子21´、22´を有し、第3のコイルは、端子31´、32´を有し、コイル4´は、端子41´、42´を有する。
【0024】
図3は、E−E変圧器の第1の実施の形態の概略的な斜視図を示す。E−E変圧器20は、第1の強磁性のEコアE1と第2の強磁性のEコアE2とを有する。EコアE1は、第1の外側の足ES11と内側の足EM1と同様の第2の外側の足ES12とを有する。EコアE2は、第1の外側の足ES21と内側の足EM2と同様の第2の外側の足ES22とを有する。2つのEコアE1、E2は、二重に閉じた磁気回路を形成するように配置される。
【0025】
第1の磁気回路は、外側の足ES11と、外側の足ES12と、外側の足ES12と内側の足EM2とを接続するEコアE2の一部と、内側の足EM2と、内側の足EM1と、内側の足EM1と外側の足ES11とを接続するEコアE1の一部とを備える。
【0026】
第2の磁気回路は、外側の足ES21と、外側の足ES22と、外側の足ES22と内側の足EM2とを接続するEコアE2の一部と、内側の足EM2と、内側の足EM1と、内側の足EM1と外側の足ES21とを接続するEコアE1の一部とを備える。
【0027】
組み立てられた状態において、外側の足ES11、ES12は第1の外側のリンクST1を形成し、外側の足ES21、ES22は第2の外側のリンクST2を形成し、内側の足EM1、EM2は内側のリンクSTMを形成する。
【0028】
E−E変圧器20は、内側のリンクSTMの周りに巻かれた第1のコイル6と、内側のリンクSTMの周りに巻かれた第2のコイル7と、外側のリンクST1の周りに巻かれた第3のコイル8と、外側のリンクST1の周りに巻かれた第4のコイル9とを有する。コイル6は、端子61、62を有し、コイル7は、端子71、72を有し、コイル8は、端子81、82を有し、コイル9は、端子91、92を有する。
【0029】
図3において、外側のリンクST1上のコイル8、9は、好ましくは互いに近傍で並んで配置される。内側のリンクSTM上のコイル6、7は、並んで配置されるが、選択的に距離を離して空間を空けている。しかしながら、それらもまた、コイル8、9のように互いに近傍で並んで配置されてもよい。
【0030】
図4は、E−E変圧器の第2の実施の形態の概略的な斜視図を示す。E−E変圧器20´は、第1の強磁性のEコアE1´と第2の強磁性のEコアE2´とを有する。EコアE1´は、第1の外側の足ES11´と内側の足EM1´と同様の第2の外側の足ES21´とを有する。EコアE2´は、第1の外側の足ES12´と内側の足EM2´と同様の第2の外側の足ES22´とを有する。2つのEコアE1´、E2´は、二重に閉じた磁気回路を形成するように配置される。
【0031】
第1の磁気回路は、外側の足ES11´と、外側の足ES12´と、外側の足ES12´と内側の足EM2´とを接続するEコアE2´の一部と、内側の足EM2´と、内側の足EM1´と、内側の足EM1´と外側の足ES11´とを接続するEコアE1´の一部とを備える。
【0032】
第2の磁気回路は、外側の足ES21´と、外側の足ES22´と、外側の足ES22´と内側の足EM2´とを接続するEコアE2´の一部と、内側の足EM2´と、内側の足EM1´と、内側の足EM1´と外側の足ES21´とを接続するEコアE1´の一部とを備える。
【0033】
組み立てられた状態において、外側の足ES11´、ES12´は第1の外側のリンクST1´を形成し、外側の足ES21´、ES22´は第2の外側のリンクST2´を形成し、内側の足EM1´、EM2´は内側のリンクSTM´を形成する。
【0034】
E−E変圧器20´は、内側のリンクSTM´の周りに巻かれた第1のコイルと、第1のコイルの上に巻かれた第2のコイル7´と、外側のリンクST1´の上に巻かれた第3のコイルと、第3のコイルの上に巻かれた第4のコイル9´とを有する。第1のコイルは、端子61´、62´を有し、第2のコイル7´は、端子71´、72´を有し、第3のコイルは、端子81´、82´を有し、第4のコイル9´は、端子91´、92´を有する。
【0035】
図4において、外側のリンクST1´上のコイルは、リンクの略中央に配置され、一方、内側のリンクSTM´上のコイルは、内側の足EM1´上に置かれる。内側および外側のリンクは他の位置であっても可能である。
【0036】
図1乃至4の実施の形態において、EコアE、E´、ヨークI、I´、そして2つのEコアE1、E2、E1´、E2´は、例えば、強磁性のスチールシートのラミネーションであってもよいし、相当するフェライトの構成部品であってもよい。
【0037】
単純のために、図1乃至4の実施の形態のそれぞれのコイルは、空芯コイル、すなわち、巻型のないコイルとして示した。もちろん、それぞれのコイルまたは全てのコイルが適当な巻型に巻かれ、そしてそれらが足またはリンクの上に置かれることもまた可能である。
【0038】
図1または3に示したように、2つの別々のコイルを足またはリンクのうちの1つに置くことも可能であり、図2または4に示したように、1つが他のコイルの上に巻かれた2つのコイルが共通の足またはリンクに置かれることも可能である。
【0039】
図5は、図1乃至4に図示したような変圧器の好ましい用い方を形成するブロック図を図式的に示す。第1のコイルと第2のコイルは、それぞれ第1のAC電力伝達経路(W1)の1次コイルと2次コイルであり、そして、第3のコイルと第4のコイルは、それぞれ第2のAC電力伝達経路(W2)の1次コイルと2次コイルであり、第1のAC電力の周波数は、実質的に第2のAC電力の周波数より小さい。
【0040】
それが前提とされて、それぞれ、第1のコイルと第2のコイルは、それぞれDC/DCコンバータDCWの1次コイルと2次コイルであり、そして、1999年7月16日の米国特許出願番号09/354689に対応するEP−A 977 406に記載されているように、第3のコイルと第4のコイルは、デジタル信号の電気的に切り離された移動を達成するのに役立つ。
【0041】
DC/DCコンバータDCWの1次回路51は、変換される第1のDC電圧U1に、そして回路グランドSNに接続された1つの終端と、図1のコイル1(もちろん、図2乃至4の対応する第1のコイルも選ばれるかもしれない)と接続されたもう1つの終端を有する。この選択も他のコイルに適用するので、このことはダッシュを付けることにより対応する参照文字によって以下で示される。
【0042】
DC/DCコンバータDCWの第2の回路52は、コイル2、2´;7、7´に接続している1つの終端を有し、DC電圧U1より大きいか等しいか小さいかもしれない変換された第2のDC電圧U2をもう1つの終端に届ける。DC/DCコンバータの特定の設計が長い間先の従来技術の中にあって全く変えられるかもしれないので、DC/DCコンバータDCWは、サブ回路51、52とコイル1、2等だけからの構成されたものとして示される。DC/DCコンバータは、通常20から100kHzまでの周波数で発振する。
【0043】
上述のEP−A 977 406に開示されている電気的に分かれているデジタルのためのサブ回路TSの、第3のコイル3、3´;8は1次側に、そして、第4のコイル4、4´;9、9´は2次側に置かれる。デジタル信号D1は、コイル3、3´;8の端子31、31´;81、81´に供給される。コイル3、3´;8の端子32、32´;82、82´には、遅延要素53の出力、すなわちこの実施の形態では4つのインバーターの直列接続回路の出力が接続されている。
【0044】
コイル4、4´;9、9´の端子41、41´;91、91´は、インバーター54の入力に接続され、一方コイル4、4´;9、9´の端子42、42´92、92´は、サブ回路TSの2次側の出力であり、それは、デジタル信号D1と実質的に同一であるがデジタル信号D1から電気的に分離されているデジタル信号D2を供給する。
【0045】
インバーター54の出力は、抵抗Rを介してもう1端がSNにグランドしているコンデンサKの一端に接続している。コンデンサKと抵抗Rの交差部分は、インバーター55の入力に接続しており、それらの出力は、コイル4、4´;9、9´の端子42、42´;92、92´と接続している。2つのインバーター54、55、コンデンサK、そして抵抗Rは、単安定マルチバイブレーターを形成する。更なる詳細のために、参照は上記のEP−A 977 406になされる。
【0046】
デジタル信号は、パルスの反復周波数がDC/DCコンバーターの周波数より実質的に大きい方形波信号であるので、上記の周波数条件は簡単に満たされることができる。
本発明は、従来の物理量から電気への変換器、例えば圧力、レベル、温度、流速(すなわち、単位時間につき一定の断面積を通って流れる流体体積または流体質量)、あるいはpH値等のための変換器で効果的に使われることができる。
【0047】
そのような変換器は、一般に内蔵の評価電子機器を持つ。この評価電子機器は、規格、例えば従来の4から20mAの電流規格あるいは周波数規格に準拠するように、物理量から電気への変換器からの信号を制約する。「内蔵の」とは、評価電子機器が物理量から電気への変換器の近くに、すなわち変換器のケース内に位置することを意味する。
【0048】
そのような変換器の場合、第3のコイルが外部の2線フィールドバス(例えばハート(HART)、フィールドバス(FIELDBUS)、プロフィバス(PROFIBUS)、その他)に接続され、第4のコイルが内蔵の評価電子機器のデジタル回路と相互に作用する(あるいは逆でもよい)ならば、特に有利である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】E−I変圧器の第1の実施の形態の概略的な斜視図を示す。
【図2】E−I変圧器の第2の実施の形態の概略的な斜視図を示す。
【図3】E−E変圧器の第1の実施の形態の概略的な斜視図を示す。
【図4】E−E変圧器の第2の実施の形態の概略的な斜視図を示す。
【図5】図1乃至4に図示したような変圧器の好ましい用い方をブロック図の形態で図式的に示す。
【0001】
本発明は、E−IおよびE−E変圧器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般にE−I変圧器の磁気回路は、2本の外側の足と1本の内側の足を持つ強磁性のEコアと、まっすぐな棒の形をした強磁性のヨークとを備え、Eコアとヨークは二重に閉じた磁気回路(二重閉磁路)が得られるよう配置されている。
【0003】
一般にE−E変圧器の磁気回路は、2本の外側の足と1本の内側の足を持つ第1の強磁性のEコアと、第1のEコアと同様で2本の外側の足と1本の内側の足を持つ第2の強磁性のEコアとを備え、2つのEコアは二重に閉じた磁気回路が得られるよう配置されている。そして、2本の外側の足はそれぞれ2つの外側のリンクを築き、そして、2本の内側の足は1つの内側のリンクを築く。
【0004】
外側の足か外側のリンクのうちの1つに置かれた各々、あるいは、外側の足か外側のリンクと内側の足か内側のリンクに置かれたうちの1つ、あるいは、外側の足か外側のリンクと内側の足か内側のリンクに置かれた双方の、少なくとも2つのコイルが磁気回路と相互に作用するならば、前記の磁気回路は電力変圧器になる。
【0005】
そのような変圧器は、例えば、AC信号、DC/DCコンバータ等のために、1次および2次の回路の間で隔離を提供するのに役立つ。これまでは、特別な変圧器が、これらのアプリケーションの各々のために使われた。
【発明の開示】
【0006】
本発明の目的は、互いを妨げている信号なしで、互いに独立している信号が同時に送信されることができるような方法でE−I変圧器およびE−E変圧器を設計することである。この目的を達成するために、本発明の第1の変形は、
第1と第2の外側の足と内側の足を持つ強磁性のEコアと、
それとEコアとが二重に閉じた磁気回路を形成するように配置された、まっすぐな棒状に形成された強磁性のヨークと、
内側の足に巻きつけられる第1のコイルと、
内側の足に巻きつけられる第2のコイルと、
第1の外側の足に巻きつけられる第3のコイルと、
第1の外側の足に巻きつけられる第4のコイルと、
を備えることを特徴とするE−I変圧器を構成する。
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の第2の変形は、
第1と第2の外側の足と第1の内側の足を持つ強磁性の第1のEコアと、
第1のEコアと同様に、第3と第4の外側の足と第2の内側の足を持ち、
それとEコアとが二重に閉じた磁気回路を形成するように配置され、
第1の外側のリンクと、第2の外側のリンクと、内側のリンクとを有する、
第2の強磁性のEコアと、
内側のリンクに巻きつけられる第1のコイルと、
内側のリンクに巻きつけられる第2のコイルと、
第1の外側のリンクに巻きつけられる第3のコイルと、
第1の外側のリンクに巻きつけられる第4のコイルと、
を備えることを特徴とするE−E変圧器を構成する。
【0008】
本発明の2つの変形の各々の第1の好ましい実施の形態において、第1のコイルは第2のコイルのそばに置かれる。
第1の好ましい実施の形態と共に用いることも出来る、本発明の第2の好ましい実施の形態において、第3のコイルは第4のコイルのそばに置かれる。
【0009】
第1および第2の好ましい実施の形態と共に用いることも出来る、本発明の第3の好ましい実施の形態において、第1のコイルと第2のコイルは、それぞれ第1のAC電力伝達経路の1次コイルと2次コイルであり、そして、第3のコイルと第4のコイルは、それぞれ第2のAC電力伝達経路の1次コイルと2次コイルである。
【0010】
本発明の第3の好ましい実施の形態の更なる発展によれば、好ましくは第1のコイルと第2のコイルが、それぞれDC/DCコンバータの1次コイルと2次コイルとなり、そして、第3のコイルと第4のコイルが、デジタル信号の電気的に切り離された移動を達成するのに役立っていることで、第1のAC電力の周波数は、実質的に第2のAC電力の周波数より小さい。
【0011】
本発明の好ましいもう1つの実施の形態において、上記の実施の形態の何れかによる変圧器は、評価電子機器の内蔵された、物理量から電気への変換器において用いられる。
本発明の更なる好ましい実施の形態において、変圧器は、そこに接続された外側の2線フィールドバスを持つ第3のコイルと、評価電子機器のデジタル回路と相互作用している第4のコイルとで、評価電子機器の内蔵された物理量から電気への変換器において用いられる。
【0012】
本発明の1つの長所は、全く同一の変圧器が2つの異なる機能のために使われることができるということであり、それは材料とスペースを節約する。小さなスペースだけでは、電子構成要素に利用できず、変圧器の場所が何処かによって、スペースが節約されるのは特に重要である。すなわち、それらのハウジングの形が一般的に標準化されるので、しばしば産業測定装置のケースに用いられる。
【0013】
本発明および更なる利点は、添付の図面を参照しながらより詳細に説明する。
図1は、内側の足に並んで配置された2つのコイルと、外側の足のうちの1つに並んで配置された2つのコイルとを有する、E−I変圧器の第1の実施の形態の概略的な斜視図である。
【0014】
図2は、内側の足に、もう1つのコイルの上に1つが巻かれて配置された2つのコイルと、外側の足のうちの1つに、もう1つのコイルの上に1つが巻かれて配置された2つのコイルとを有する、E−I変圧器の第2の実施の形態の概略的な斜視図である。
【0015】
図3は、内側のリンクに並んで配置された2つのコイルと、外側のリンクのうちの1つに並んで配置された2つのコイルとを有する、E−E変圧器の第1の実施の形態の概略的な斜視図である。
【0016】
図4は、内側のリンクに、もう1つのコイルの上に1つが巻かれて配置された2つのコイルと、外側のリンクのうちの1つに、もう1つのコイルの上に1つが巻かれて配置された2つのコイルとを有する、E−E変圧器の第2の実施の形態の概略的な斜視図である。
【0017】
図5は、図1乃至4に図示したような変圧器の好ましい用い方をブロック図の形態で図式的に示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は、E−I変圧器の第1の実施の形態の概略的な斜視図を示す。E−I変圧器10は、強磁性のEコアEとまっすぐな棒状に形成された強磁性のヨークIとを有する。EコアEは、第1の外側の足ES1と内側の足EMと同様の第2の外側の足ES2とを有する。EコアEとヨークIは、二重に閉じた磁気回路を形成するように配置される。
【0019】
第1の磁気回路は、外側の足ES1と、外側の足ES1と内側の足EMとを接続するヨークIの一部と、内側の足EMと、内側の足EMと外側の足ES1とを接続するEコアEの一部とを備える。第2の磁気回路は、外側の足ES2と、外側の足ES2と内側の足EMとを接続するヨークIの一部と、内側の足EMと、内側の足EMと外側の足ES2とを接続するEコアEの一部とを備える。
【0020】
E−I変圧器10は、内側の足EMの周りに巻かれた第1のコイル1と、内側の足EMの周りに巻かれた第2のコイル2と、外側の足ES1の周りに巻かれた第3のコイル3と、外側の足ES1の周りに巻かれた第4のコイル4とを有する。コイル1は、端子11、12を有し、コイル2は、端子21、22を有し、コイル3は、端子31、32を有し、コイル4は、端子41、42を有する。図1において、内側の足EM上のコイル1と2は、好ましくは互いに近傍で並んで配置される。
【0021】
図2は、E−I変圧器の第2の実施の形態の概略的な斜視図を示す。E−I変圧器10´は、強磁性のEコアE´とまっすぐな棒状に形成された強磁性のヨークI´とを有する。EコアE´は、第1の外側の足ES1´と内側の足EM´と同様の第2の外側の足ES2´とを有する。EコアE´とヨークI´は、二重に閉じた磁気回路を形成するように配置される。
【0022】
第1の磁気回路は、外側の足ES1´と、外側の足ES1´と内側の足EM´とを接続するヨークI´の一部と、内側の足EM´と、内側の足EM´と外側の足ES1´とを接続するEコアE´の一部とを備える。第2の磁気回路は、外側の足ES2´と、外側の足ES2´と内側の足EM´とを接続するヨークI´の一部と、内側の足EM´と、内側の足EM´と外側の足ES2´とを接続するEコアE´の一部とを備える。
【0023】
E−I変圧器10´は、内側の足EM´の周りに巻かれた第1のコイルと、内側の足EM´の周りに巻かれ第1のコイル上に置かれた第2のコイル2´と、外側の足ES1´の周りに巻かれた第3のコイルと、外側の足ES1´の周りに巻かれ第3のコイル上に置かれた第4のコイル4´とを有する。第1および第3のコイルは覆われているので、それらは図2に表れていない。第1のコイルは、端子11´、12´を有し、コイル2´は、端子21´、22´を有し、第3のコイルは、端子31´、32´を有し、コイル4´は、端子41´、42´を有する。
【0024】
図3は、E−E変圧器の第1の実施の形態の概略的な斜視図を示す。E−E変圧器20は、第1の強磁性のEコアE1と第2の強磁性のEコアE2とを有する。EコアE1は、第1の外側の足ES11と内側の足EM1と同様の第2の外側の足ES12とを有する。EコアE2は、第1の外側の足ES21と内側の足EM2と同様の第2の外側の足ES22とを有する。2つのEコアE1、E2は、二重に閉じた磁気回路を形成するように配置される。
【0025】
第1の磁気回路は、外側の足ES11と、外側の足ES12と、外側の足ES12と内側の足EM2とを接続するEコアE2の一部と、内側の足EM2と、内側の足EM1と、内側の足EM1と外側の足ES11とを接続するEコアE1の一部とを備える。
【0026】
第2の磁気回路は、外側の足ES21と、外側の足ES22と、外側の足ES22と内側の足EM2とを接続するEコアE2の一部と、内側の足EM2と、内側の足EM1と、内側の足EM1と外側の足ES21とを接続するEコアE1の一部とを備える。
【0027】
組み立てられた状態において、外側の足ES11、ES12は第1の外側のリンクST1を形成し、外側の足ES21、ES22は第2の外側のリンクST2を形成し、内側の足EM1、EM2は内側のリンクSTMを形成する。
【0028】
E−E変圧器20は、内側のリンクSTMの周りに巻かれた第1のコイル6と、内側のリンクSTMの周りに巻かれた第2のコイル7と、外側のリンクST1の周りに巻かれた第3のコイル8と、外側のリンクST1の周りに巻かれた第4のコイル9とを有する。コイル6は、端子61、62を有し、コイル7は、端子71、72を有し、コイル8は、端子81、82を有し、コイル9は、端子91、92を有する。
【0029】
図3において、外側のリンクST1上のコイル8、9は、好ましくは互いに近傍で並んで配置される。内側のリンクSTM上のコイル6、7は、並んで配置されるが、選択的に距離を離して空間を空けている。しかしながら、それらもまた、コイル8、9のように互いに近傍で並んで配置されてもよい。
【0030】
図4は、E−E変圧器の第2の実施の形態の概略的な斜視図を示す。E−E変圧器20´は、第1の強磁性のEコアE1´と第2の強磁性のEコアE2´とを有する。EコアE1´は、第1の外側の足ES11´と内側の足EM1´と同様の第2の外側の足ES21´とを有する。EコアE2´は、第1の外側の足ES12´と内側の足EM2´と同様の第2の外側の足ES22´とを有する。2つのEコアE1´、E2´は、二重に閉じた磁気回路を形成するように配置される。
【0031】
第1の磁気回路は、外側の足ES11´と、外側の足ES12´と、外側の足ES12´と内側の足EM2´とを接続するEコアE2´の一部と、内側の足EM2´と、内側の足EM1´と、内側の足EM1´と外側の足ES11´とを接続するEコアE1´の一部とを備える。
【0032】
第2の磁気回路は、外側の足ES21´と、外側の足ES22´と、外側の足ES22´と内側の足EM2´とを接続するEコアE2´の一部と、内側の足EM2´と、内側の足EM1´と、内側の足EM1´と外側の足ES21´とを接続するEコアE1´の一部とを備える。
【0033】
組み立てられた状態において、外側の足ES11´、ES12´は第1の外側のリンクST1´を形成し、外側の足ES21´、ES22´は第2の外側のリンクST2´を形成し、内側の足EM1´、EM2´は内側のリンクSTM´を形成する。
【0034】
E−E変圧器20´は、内側のリンクSTM´の周りに巻かれた第1のコイルと、第1のコイルの上に巻かれた第2のコイル7´と、外側のリンクST1´の上に巻かれた第3のコイルと、第3のコイルの上に巻かれた第4のコイル9´とを有する。第1のコイルは、端子61´、62´を有し、第2のコイル7´は、端子71´、72´を有し、第3のコイルは、端子81´、82´を有し、第4のコイル9´は、端子91´、92´を有する。
【0035】
図4において、外側のリンクST1´上のコイルは、リンクの略中央に配置され、一方、内側のリンクSTM´上のコイルは、内側の足EM1´上に置かれる。内側および外側のリンクは他の位置であっても可能である。
【0036】
図1乃至4の実施の形態において、EコアE、E´、ヨークI、I´、そして2つのEコアE1、E2、E1´、E2´は、例えば、強磁性のスチールシートのラミネーションであってもよいし、相当するフェライトの構成部品であってもよい。
【0037】
単純のために、図1乃至4の実施の形態のそれぞれのコイルは、空芯コイル、すなわち、巻型のないコイルとして示した。もちろん、それぞれのコイルまたは全てのコイルが適当な巻型に巻かれ、そしてそれらが足またはリンクの上に置かれることもまた可能である。
【0038】
図1または3に示したように、2つの別々のコイルを足またはリンクのうちの1つに置くことも可能であり、図2または4に示したように、1つが他のコイルの上に巻かれた2つのコイルが共通の足またはリンクに置かれることも可能である。
【0039】
図5は、図1乃至4に図示したような変圧器の好ましい用い方を形成するブロック図を図式的に示す。第1のコイルと第2のコイルは、それぞれ第1のAC電力伝達経路(W1)の1次コイルと2次コイルであり、そして、第3のコイルと第4のコイルは、それぞれ第2のAC電力伝達経路(W2)の1次コイルと2次コイルであり、第1のAC電力の周波数は、実質的に第2のAC電力の周波数より小さい。
【0040】
それが前提とされて、それぞれ、第1のコイルと第2のコイルは、それぞれDC/DCコンバータDCWの1次コイルと2次コイルであり、そして、1999年7月16日の米国特許出願番号09/354689に対応するEP−A 977 406に記載されているように、第3のコイルと第4のコイルは、デジタル信号の電気的に切り離された移動を達成するのに役立つ。
【0041】
DC/DCコンバータDCWの1次回路51は、変換される第1のDC電圧U1に、そして回路グランドSNに接続された1つの終端と、図1のコイル1(もちろん、図2乃至4の対応する第1のコイルも選ばれるかもしれない)と接続されたもう1つの終端を有する。この選択も他のコイルに適用するので、このことはダッシュを付けることにより対応する参照文字によって以下で示される。
【0042】
DC/DCコンバータDCWの第2の回路52は、コイル2、2´;7、7´に接続している1つの終端を有し、DC電圧U1より大きいか等しいか小さいかもしれない変換された第2のDC電圧U2をもう1つの終端に届ける。DC/DCコンバータの特定の設計が長い間先の従来技術の中にあって全く変えられるかもしれないので、DC/DCコンバータDCWは、サブ回路51、52とコイル1、2等だけからの構成されたものとして示される。DC/DCコンバータは、通常20から100kHzまでの周波数で発振する。
【0043】
上述のEP−A 977 406に開示されている電気的に分かれているデジタルのためのサブ回路TSの、第3のコイル3、3´;8は1次側に、そして、第4のコイル4、4´;9、9´は2次側に置かれる。デジタル信号D1は、コイル3、3´;8の端子31、31´;81、81´に供給される。コイル3、3´;8の端子32、32´;82、82´には、遅延要素53の出力、すなわちこの実施の形態では4つのインバーターの直列接続回路の出力が接続されている。
【0044】
コイル4、4´;9、9´の端子41、41´;91、91´は、インバーター54の入力に接続され、一方コイル4、4´;9、9´の端子42、42´92、92´は、サブ回路TSの2次側の出力であり、それは、デジタル信号D1と実質的に同一であるがデジタル信号D1から電気的に分離されているデジタル信号D2を供給する。
【0045】
インバーター54の出力は、抵抗Rを介してもう1端がSNにグランドしているコンデンサKの一端に接続している。コンデンサKと抵抗Rの交差部分は、インバーター55の入力に接続しており、それらの出力は、コイル4、4´;9、9´の端子42、42´;92、92´と接続している。2つのインバーター54、55、コンデンサK、そして抵抗Rは、単安定マルチバイブレーターを形成する。更なる詳細のために、参照は上記のEP−A 977 406になされる。
【0046】
デジタル信号は、パルスの反復周波数がDC/DCコンバーターの周波数より実質的に大きい方形波信号であるので、上記の周波数条件は簡単に満たされることができる。
本発明は、従来の物理量から電気への変換器、例えば圧力、レベル、温度、流速(すなわち、単位時間につき一定の断面積を通って流れる流体体積または流体質量)、あるいはpH値等のための変換器で効果的に使われることができる。
【0047】
そのような変換器は、一般に内蔵の評価電子機器を持つ。この評価電子機器は、規格、例えば従来の4から20mAの電流規格あるいは周波数規格に準拠するように、物理量から電気への変換器からの信号を制約する。「内蔵の」とは、評価電子機器が物理量から電気への変換器の近くに、すなわち変換器のケース内に位置することを意味する。
【0048】
そのような変換器の場合、第3のコイルが外部の2線フィールドバス(例えばハート(HART)、フィールドバス(FIELDBUS)、プロフィバス(PROFIBUS)、その他)に接続され、第4のコイルが内蔵の評価電子機器のデジタル回路と相互に作用する(あるいは逆でもよい)ならば、特に有利である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】E−I変圧器の第1の実施の形態の概略的な斜視図を示す。
【図2】E−I変圧器の第2の実施の形態の概略的な斜視図を示す。
【図3】E−E変圧器の第1の実施の形態の概略的な斜視図を示す。
【図4】E−E変圧器の第2の実施の形態の概略的な斜視図を示す。
【図5】図1乃至4に図示したような変圧器の好ましい用い方をブロック図の形態で図式的に示す。
Claims (9)
- 第1と第2の外側の足(ES1、ES2)と内側の足(EM)を持つ強磁性のEコア(E、E´)と、
それとEコアとが二重に閉じた磁気回路を形成するように配置された、まっすぐな棒状に形成された強磁性のヨーク(I)と、
内側の足(EM)に巻きつけられる第1のコイル(1)と、
内側の足(EM)に巻きつけられる第2のコイル(2、2´)と、
第1の外側の足(ES1)に巻きつけられる第3のコイル(3)と、
第1の外側の足(ES1)に巻きつけられる第4のコイル(4、4´)と、
を備えることを特徴とするE−I変圧器(10、10´)。 - 第1と第2の外側の足(ES11、ES21、ES11´、ES21´)と第1の内側の足(EM1、EM1´)を持つ強磁性の第1のEコア(E1、E1´)と、
第1のEコアと同様に、第3と第4の外側の足(ES12、ES22、ES12´、ES22´)と第2の内側の足(EM2、EM2´)を持ち、
それとEコアとが二重に閉じた磁気回路を形成するように配置され、
第1の外側のリンク(ST1、ST1´)と、第2の外側のリンク(ST2、ST2´)と、内側のリンク(STM、STM´)とを有する、
第2の強磁性のEコア(E2、E2´)と、
内側のリンクに巻きつけられる第1のコイル(6)と、
内側のリンクに巻きつけられる第2のコイル(7、7´)と、
第1の外側のリンクに巻きつけられる第3のコイル(8)と、
第1の外側のリンクに巻きつけられる第4のコイル(9、9´)と、
を備えることを特徴とするE−E変圧器(20、20´)。 - 第1のコイル(1;6)は、第2のコイル(2;7)のそばに置かれることを特徴とする請求項1または2に記載の変圧器。
- 第3のコイル(3;8)は、第4のコイル(4;9)のそばに置かれることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の変圧器。
- 第1のコイル(1、6)と第2のコイル(2、2´;7、7´)は、それぞれ第1のAC電力伝達経路(W1)の1次コイルと2次コイルであり、そして、第3のコイル(3;8)と第4のコイル(4、4´;9、9´)は、それぞれ第2のAC電力伝達経路(W2)の1次コイルと2次コイルであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の変圧器。
- 第1のAC電力の周波数は、実質的に第2のAC電力の周波数より小さいことを特徴とする請求項5に記載の変圧器。
- 第1のコイル(1)と第2のコイル(2、2´)は、それぞれDC/DCコンバータ(DCW)の1次コイルと2次コイルであり、第3のコイル(3)と第4のコイル(4、4´)は、デジタル信号(D1、D2)の電気的に切り離された移動を達成するのに役立っていることを特徴とする請求項6に記載の変圧器。
- 前記変圧器は、内蔵の評価電子機器を有する、物理量から電気への変換器において用いられることを特徴とする請求項請求項1乃至7の何れか1項に記載の変圧器。
- 前記変圧器は、そこに接続された外部の2線フィールドバスを持つ第3のコイル(3;8、8´)と、内蔵の評価電子機器のデジタル回路と相互作用している第4のコイル(4、4´;9、9´)とを備えた、内蔵の評価電子機器を有する物理量から電気への変換器において用いられることを特徴とする請求項7に記載の変圧器。
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