JP2004529853A - 第Xa因子阻害剤の効率的な製造方法 - Google Patents

第Xa因子阻害剤の効率的な製造方法 Download PDF

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サン,ジュン−フィ
エイ テレハ,クリストファー
ゾウ,ジア−チェン
イー シムサー,トーマス
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ブリストル−マイヤーズ スクイブ ファーマ カンパニー
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Abstract

【課題】第Xa因子阻害剤として有用な式Iの化合物の製造方法を提供する。
【解決手段】式I:
【化1】
Figure 2004529853

の化合物を対応する3−シアノー4−フルオロフェニルーピラゾールから製造する。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一般的にはベンズイソオキサゾリルーピラゾールの製法に関する。 ベンズイソオキサゾリルーピラゾールは第Xa因子阻害剤として有用である。
【0002】
【従来の技術】
以下に示す式Iaのような第Xa因子阻害剤:
【0003】
【化8】
Figure 2004529853
特許文献1には、式Iaの化合物(そのトリフルオロ酢酸塩として)の合成が以下のとおり記載されている:
【0004】
【化9】
Figure 2004529853
上記の手順において、ピラゾールカルボン酸とアニリンとをカップリングさせ、遊離塩基として単離する。次に、得られた生成物の3−シアノー4−フルオロフェニル基を1−アミノベンズイソオキサゾールに変換する。この手順での一つの問題は酸−アニリンカップリング生成物の精製が難しいことである。第二の問題は1−アミノベンズイソオキサゾール部分への変換に例えばKOt−Buのような費用がかかる強塩基の存在を必要とすることにある。
【0005】
式Iの化合物は製造するのが難しいことがわかる。それで、この化合物の
効率のよい合成法を見いだすことが望ましい。
【0006】
【特許文献1】
WO98/57951
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的の一つは、式Iの化合物の新規な製造方法を提供するにある。
【0007】
本発明の別の目的は、式Iの化合物を製造するのに有用な中間体を提供するにある。
【0008】
本発明の別の目的は、新規な式Iの化合物の塩形態、結晶性形態および溶媒形態を提供するにある。
【0009】
本発明の別の目的は、製薬上許容し得る担体および治療上有効な量の本発明の化合物の少なくとも一種またはその製薬上許容し得る塩からなる医薬組成物を提供するにある。
【0010】
本発明の別の目的は、治療上有効な量の本発明の化合物またはその製薬上許容し得る塩を血栓塞栓性疾患の治療を必要とする患者に投与することからなる上記疾患の治療方法を提供するにある。
【0011】
本発明の別の目的は、治療に使用するための新規な化合物を提供するにある。
【0012】
本発明の別の目的は、血栓塞栓性疾患の治療のための医薬を製造するための新規な化合物の使用を提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
それで、一つの実施態様では、本発明は、式I
【0014】
【化10】
Figure 2004529853
の化合物の製法において、
(c)式IVaの化合物をマレイン酸と接触させて式IVの化合物を形成させ;
【0015】
【化11】
Figure 2004529853
(d)式IVの化合物を式Vの化合物に変換し;そして
(e)式Iの化合物を形成させることからなる上記方法を提供するものである。
【0016】
好ましい実施態様では、(c)において、マレイン酸との接触を第一溶媒、酢酸エチルの存在下に実施する。
【0017】
別の好ましい実施態様では、(c)において、第二溶媒、1−クロロブタンを加えて沈殿を増進させる。
【0018】
別の好ましい実施態様では、(d)が、式IVの化合物を塩基および溶媒の存在下にHONHCOCHONHCOCHと接触させる。
【0019】
別の好ましい実施態様では、塩基がKCO、NaCO、KHCO、NaHCO、KF、NaOHおよびKOHから選択される。
【0020】
別の好ましい実施態様では、塩基がKCOである請求項5記載の方法。
【0021】
別の好ましい実施態様では、(d)において、溶媒がDMSO、DMAC、N−メチルピロリジノンおよびDMFから選択される。
【0022】
別の好ましい実施態様では、(d)において、溶媒がDMFであり;水0.5−50容量%を包含している。
【0023】
別の好ましい実施態様では、(d)において、溶媒がDMFであり;水10、11、12、13、14、15容量%を包含している。
【0024】
別の好ましい実施態様では、(d)において、溶媒がDMFであり;水15容量%を包含している。
【0025】
別の好ましい実施態様では、(e)が、メタノール、アセトニトリル、イソプロピルアルコール、エタノール、プロパノール、アセトン、メチルイソブチルケトン(MIBK)、2−ブタノンおよび水から選択される溶媒中で、式Vの化合物をHClと接触させることによって達成される。
【0026】
別の好ましい実施態様では、(e)が、エタノール中で、式Vの化合物をHClと接触させることによって達成される。
【0027】
別の好ましい実施態様では、式Iの化合物がモノHCl塩である。
【0028】
別の好ましい実施態様では、式Iの化合物が結晶性である。
【0029】
別の好ましい実施態様では、式Iの化合物が、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、アセトン、MIBK、2−ブタノンおよび水から選択される溶媒和物である。
【0030】
さらに好ましい実施態様では、式Iの化合物が、エタノール溶媒和物である。
【0031】
別の実施態様では、本発明は式Iの化合物を、(b)式IIの化合物および式IIIの化合物をカップリングさせて式IVaの化合物を形成させることからなる
【0032】
【化12】
Figure 2004529853
式IVaの化合物の新規な製法を提供するものである。
【0033】
別の好ましい実施態様では、式IVaの化合物を(c)において精製なしで使用する。
【0034】
別の好ましい実施態様では、(b)が、式IIの化合物を酸活性化剤と溶媒および第一塩基中で接触させ、次いで得られた溶液を式IIIの化合物と接触させることにより達成される。
【0035】
別の好ましい実施態様では、(b)が、式IIの化合物を塩化オキサリルとアセトニトリルおよびピリジン中で接触させ、次いで得られた溶液を式IIIの化合物と接触させることにより達成される。
【0036】
別の好ましい実施態様では、式IIの化合物を式IIIの化合物と接触させた後、第二の塩基を反応溶液に加える。
【0037】
別の好ましい実施態様では、第二の塩基がジイソプロピルエチルアミンである。
【0038】
別の実施態様では、本発明は、式IIの化合物の製法において、
(a)式VIの化合物を式VIIの化合物と接触させて式VIIIの化合物を形成させ;そして
(a)式VIIIの化合物を式IIの化合物に変換することからなる上記方法を提供する。
【0039】
【化13】
Figure 2004529853
別の実施態様では、本発明はIがモノHCl塩である式I
【0040】
【化14】
Figure 2004529853
の化合物を提供する。
【0041】
別の好ましい実施態様では、式Iの化合物が結晶性である。
【0042】
別の好ましい実施態様では、式Iの化合物がエタノール溶媒和物である。
【0043】
別の実施態様では、本発明は式IVの新規化合物を提供するものである。
【0044】
【化15】
Figure 2004529853
別の実施態様では、本発明は式Vaの新規化合物またはその製薬上許容し得る塩形態を提供するものである。
【0045】
【化16】
Figure 2004529853
別の実施態様では、本発明は製薬上許容し得る担体および治療上有効な量の本発明の化合物またはその製薬上許容し得る塩形態からなる医薬組成物を提供するものである。
【0046】
別の実施態様では、本発明は治療上有効な量の本発明の化合物またはその製薬上許容し得る塩を血栓塞栓性疾患の治療を必要とする患者に投与することからなる上記疾患の治療方法が提供するものである。
【0047】
別の実施態様では、本発明は治療に使用するための本発明の化合物を提供するものである。
【0048】
別の実施態様では、本発明は血栓塞栓性疾患の治療のための医薬を製造するための本発明の化合物の使用を提供するものである。
【0049】
【発明の実施の形態】
本明細書で使用されている以下の用語および表現は指示された意義を有するものである。本発明の化合物は不斉置換炭素原子を有することがあり、光学活性またはラセミ体で単離することができることが明らかである。光学活性体の製造方法は当該技術分野で周知であり、例えばラセミ体の分割により、または光学活性出発物質からの合成によって製造される。特別な立体化学または異性体の形態が特に指示されていないときは、構造の全てのキラル、ジアステレオマーおよびラセミ形態および全ての幾何異性体形態が意図されている。
【0050】
本発明の方法は少なくともマルチグラム、キログラム、マルチキログラムの規模でまたは工業的規模で実施することが企図されている。本明細書で使用されているマルチグラム規模は好ましくは少なくとも一種の出発物質が10グラムまたはそれ以上、さらに好ましくは少なくとも50グラムまたはそれ以上、よりさらに好ましくは少なくとも100グラムまたはそれ以上で存在する規模である。本明細書で使用されるマルチキログラム規模とは少なくとも一種の出発物質を1キログラム以上で使用する規模を意味することが意図されている。本明細書で使用されている工業的規模とは実験室規模以外であり、そして臨床試験または消費者への流通に十分な製品を供給するのに十分である規模を意味することが意図されている。
【0051】
本明細書で使用されている「置換」なる用語は、指定された原子の水素のいずれか一個またはそれ以上が指示された基から選択されたもので置換されていることを意味する(但し、指定された原子の正常な原子価を越えないこと、および置換によって安定な化合物が生じることを条件とする)。置換分がケト(即ち、=O)であるときは、原子上の二個の水素原子が置換される。ケト置換分は芳香族部分には存在しない。環系(例えば炭素環または複素環)がカルボニル基または二重結合で置換されていると述べられているときは、カルボニル基または二重結合は環の部分(即ち、環の内部で)あることが意図されている。
【0052】
本発明は本発明の化合物で生じる全ての原子同位体を包含することが意図されている。同位体は原子番号が同じで、質量数が異なる原子を包含する。一般的な例で、限定されるものではなく、水素の同位体はトリチウムおよび重水素を包含する。炭素の同位体はC−13およびC−14を包含する。
【0053】
本願で特許請求されている合成方法の反応は好ましくは塩基の存在下で実施され、塩基は種々の塩基のいずれであってもよく、反応での塩基の存在は所望の生成物の合成を容易にする。適当な塩基は有機合成分野の当業者が選択できる。適当な塩基には、限定するものではないが、アルカリ金属、アルカリ土類金属、タリウム、および水酸化アンモニウム、アルコキシド、リン酸塩、および炭酸塩を包含し、限定するものではないが、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化タリウム、炭酸タリウム、テトラーn−ブチルアンモニウムカーボネート、および水酸化アンモニウムが包含される。
【0054】
本願で特許請求されている合成方法の反応は有機合成分野の当業者が容易に選択できる溶媒中で実施することができ、溶媒は一般には反応が実施される温度、即ち、溶媒の凍結温度乃至溶媒の沸騰温度の範囲に入る温度で出発物質(反応剤)、中間体または最終生成物とは実質的に反応性ではない溶媒のいずれであってもよい。所定の反応は一種の溶媒または二種以上の溶媒の混合物で実施することができる。特別な反応工程に基づいて、特別な反応工程のための適当な溶媒を選択することができる。
【0055】
適当なエーテル溶媒には、ジメトキシメタン、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、フラン、ジエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテ、トリエチレングリコールジメチルエーテル、又はt−ブチルメチルエーテルが包含される。
【0056】
適当な非プロトン性溶媒には、例示として、また限定をするものではなく、テトラヒドロフラン(THF)、ジメチルホルムアミド(DMF),ジメチルアセトアミド(DMAC)、1,3−ジメチルー3,4,5,6ーテトラヒドロー2(1H)−ピリミジノン(DMPU)、1,3−ジメチルー2−イミダゾリジノン(DMI)、N−メチルホルムアミド(NMP)、ホルムアミド、N−メチルアセトアミド、N−メチルホルムアミド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、プロピオニトリル、ギ酸エチル、酢酸メチル、ヘキサクロロアセトン、アセトン、エチルメチルケトン、酢酸エチル、スルホラン、N,N−ジメチルプロピオンアミド、テトラメチル尿素、ニトロメタン、ニトロベンゼン、またはヘキサメチルホスホルアミドが包含される。
【0057】
「製薬上許容し得る」なる語句は、本明細書では、正常な医学上の判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応またはその他の問題または合併症を伴うことなく、ヒトおよび動物の組織と接触して使用するのに適当であり、そして合理的な利益/危険比に釣り合った化合物、物質、組成物および/または剤形を述べるのに使用される。
【0058】
本明細書で使用される「製薬上許容し得る塩」は開示されている化合物の誘導体を言うものであり、そこでは親化合物がその酸または塩基塩を製造することにより修飾されている。製薬上許容し得る塩の例には、限定されるものではないが、塩基性基(限定されるものではないが、アミンを包含する)の鉱酸または有機酸塩、および酸性基(限定されるものではないが、カルボン酸を包含する)のアルカリ塩または有機塩を包含する。製薬上許容し得る塩は、例えば無毒性無機または有機酸から形成される親化合物の通常の無毒性塩または第四級アンモニウム塩を包含する。例えば、通常の無毒性塩は無機酸(限定されるものではないが、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、および硝酸を包含する)から誘導される塩;および有機酸(限定されるものではないが、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パモイン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸およびイセチオン酸を包含する)から製造される塩を包含する。
【0059】
本発明の製薬上許容し得る塩は通常の化学的方法により塩基性または酸性部分を含む親化合物から合成することができる。一般に、塩はこれらの化合物の遊離酸または塩基の形態を、水または有機溶媒中又はこれらの二種の混合物中で、適切な塩基または酸の化学量論的量と反応させることにより製造され、一般には、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノールまたはアセトニトリルのような非水性溶媒が好ましい。適当な塩のリストはRemington’s Pharmaceutical Sciences,17版、Mack Publishing Company,Easton,PA,1985,1418頁に見られ、これを参照により本文に組み入れる。
【0060】
本明細書で使用される「治療する」または「治療」とは、哺乳動物、特にヒトでの疾病状態の治療をカバーし、そして(a)哺乳動物で疾病状態が生じるのを予防すること、特にこのような哺乳動物が疾病状態に罹りやすくなってはいるが、罹っているとは未だ診断されてはいない場合の予防;(b)疾病状態の抑制、即ち、その進行の停止;および/または(c)疾病状態の軽減、即ち、疾病状態の退行を包含する。
【0061】
次に合成について述べる。
【0062】
本発明の方法は選択された溶媒、塩基および温度に基づいて数多くの方法で実施することができる。有機合成の分野での当業者が認めているように、反応の完了時間および収率は選択された全ての変動要因に左右される。以下のスキームは、本発明の全体の行程を表示するものである。
【0063】
式VIIIの製造:
【0064】
【化17】
Figure 2004529853
VIIを新規なヒドラジンの系中でのトラッピング操作によりVIIIに変換することができる。ヒドラジン中間体はVIをHClおよびNaNOで処理することにより製造することができる。好ましくは、VIをHClの冷却(例えば、−10℃乃至−5℃)溶液に加える。次に、NaNOを加え、溶液を好ましくは0−10℃の温度に保持する。この時点で、AcOHを溶液に加えることができる。次いで、SnCl・2HOを加えるとヒドラジンの形成を完了させる。得られた生成物はその場で単離することができる。好ましくは、生成物はその場で使用する。
【0065】
VIIIは、次いで、新たに形成されたヒドラジンにVIIを添加することにより形成することができる。この添加は、好ましくはMeOHの存在下に35−55℃の温度で達成される。式IIの製造:
【0066】
【化18】
Figure 2004529853
VIIIの酸化により、IIが提供される。酸化は、溶媒および場合によっては緩衝剤の存在下にVIIIを酸化剤と接触させることにより行われる。
【0067】
当業者は例えばKMnOまたはNaClOのような酸化剤を使用し得ることを認めるであろう。好ましくは、緩衝剤の存在下に、KMnOを酸化剤として使用する。VIIIはアルコール性溶媒(例えば、t−ブチルアルコール)に懸濁させることができる。懸濁液を好ましくは35−50℃の温度に維持する。次に、当業者に既知の緩衝剤(例えば、一塩基性リン酸ナトリウム一水和物)の水溶液を加える。好ましくは、緩衝剤は約0.5−4Nである。次に、反応溶液にKMnO水溶液を加える。反応終了後、IIを単離することができる。
式IVaの製造:
【0068】
【化19】
Figure 2004529853
IVaはIIとIIIとのカップリングにより形成される。カップリングは好ましくは溶媒中塩基の存在下にIIと酸活性化剤とを接触させ、次に得られた溶液をIIIと接触させることによって達成される。塩化チオニルまたは塩化オキサリルのような酸活性化剤を使用することができ、塩化オキサリルが好ましい酸活性化剤である。酸活性化剤の添加は好ましくは10−30℃の温度で行われる。
【0069】
IIと塩化オキサリルとの接触はアセトニトリル、THF、および塩化メチレンから選択される溶媒中で達成され、アセトニトリルが好ましい。第一の塩基はDMAP、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリンおよびピリジンンから選択され、ピリジンが好ましい。第一塩基の存在量は好ましくはIIを基にして0.2−1モル当量であり、さらに好ましくは0.4モル当量である。
【0070】
塩化オキサリルの所望の添加量は溶液中に存在するIIの量および溶液中に存在する水の量に基づくものである。存在する水の量は既知の手段例えばKarl Fischer滴定により測定することができる。好ましくは、塩化オキサリルの添加モル数はIIのモル数および存在する水のモル数の和に等しいかまたは若干より大きいものである。
【0071】
一旦IIが活性化されると、IIIと接触することができる。好ましくは、反応混合物をIIIと接触させる前に0−10℃に冷却する。IIIを反応混合物と接触させた後、第二の塩基を加えるのが好ましい。第二の塩基はジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、DMAP、トリエチルアミン、およびN−メチルモルホリンから選択され、ジイソプロピルエチルアミンが好ましい。第二塩基の存在量は、IIの存在量を基にして、好ましくは約1−3モル当量、さらに好ましくは約2,2モル当量である。
式IVの製造
【0072】
【化20】
Figure 2004529853
IVはIVaを精製するかまたはすることなくIVaから形成させる。好ましくは、IVは精製することなくIVaから形成される。IVaは通常油状物質として単離される。IVaは好ましくは第一溶媒に溶解し、そしてマレイン酸を加える。この溶液に第二の溶媒を加えてIVの沈殿を増進または促進させることができる。好ましくは、存在するIIの量を基にしてマレイン酸0.9−1.1モル当量、さらに好ましくは約0.95モル当量で存在する。第一の溶媒はアセトン、クロロホルム、酢酸エチル、MIBK、酢酸i−プロピル、i−プロピルアルコールおよびTHFからなる群から選択され、そして好ましくは酢酸エチルである。第二の溶媒は1−クロロブタン、ヘプタン、ヘキサン、塩化メチレン、およびTBMEからなる群から選択され、好ましくは1−クロロブタンである。好ましくは、この反応はほぼ室温で行われる。
式Vの製造:
【0073】
【化21】
Figure 2004529853
Vは、塩基および溶媒の存在下にIVをHONHCOCHと接触させることにより製造できる。好ましくは、塩基はKCO,NaCO,KHCO,NaHCO,KF,NaOHおよびKOHから選択され、KCOがさらに好ましい塩基である。溶媒はDMSO,ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAC),1,3−ジメチルー3、4、5、6−テトラヒドロー2(1H)−ピリミジノン(DMPU),1、3−ジメチルー2−イミダゾリジノン(DMI)、およびN−メチルピロリジノン(NMP)から選択できる。好ましい溶媒はDMFである。DMFが、0.5−50容量%の水、さらに好ましくは水の0.5,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14−15容量%、よりさらに好ましくは水の10、11、12、13、14−15容量%そしてさらに一層好ましくは、水15容量%からなるのが好ましい。
【0074】
好ましくは、HONHCOCH,DMF,およびKCOを一緒に混合し、次いで水と接触させる。この反応混合物は好ましくは約20−30℃に保持する。反応混合物をIVと接触させるときに、反応を好ましくはほぼ室温で撹拌する。
式Iの製造:
【0075】
【化22】
Figure 2004529853
IはVを溶媒に溶解しそしてこの溶液をHClと接触させることによりVから製造される。好ましくは、溶媒は、メタノール、アセトニトリル、イソプロピルアルコール、エタノール、プロパノール、アセトン、メチルイソブチルケトン(MIBK),2−ブタノンおよび水から選択され、エタノールがさらに好ましい溶媒である。Vは好ましくは60−80℃の温度で溶媒(例えばエタノール)に溶解する。HClを好ましくは20−40℃の温度である溶液と接触させる。好ましくは、HClはアルコール溶液である。アルコール溶液は好ましくはi−プロパノールである。
【0076】
Iは好ましくは反応混合物から沈殿する。この沈殿は混合物を約0−10℃の温度に冷却することによって促進することができる。好ましくは、Iは結晶性モノHCl塩である。さらに好ましくは、Iはエタノール、プロパノール、イソプロパノール、アセトン、MIBK,2−ブタノンおよび水から選択される溶媒和物である。よりさらに好ましくは、Iはエタノール溶媒和物である。
【0077】
本発明のその他の特徴は、以下の例示的な実施態様の過程で明らかとなり、これらの実施態様は発明の例示のために掲げるものであって、発明の限定を意図してはいない。
【0078】
【実施例】
実施例 1
VIIIの製造
オーバヘッド空気撹拌機、熱電対、凝縮器および窒素導入口を装着した40L Hastelloy”C”反応器に濃HCl(5.5L)を充填した。反応器をー5〜ー10℃に冷却した。内部温度をー5〜ー7℃に維持しながら、VI(黄褐色固体、726g,5.3mol)を12分かけて加えた。濃HClの追加の500mLを使用して反応器の壁に膠着しているVIをすすぎ洗いをした。得られた黄褐色のスラリーを次の10分間かけてー5℃に維持し、一方精製水3.1L中の亜硝酸ナトリウム(450g,6.5mol)の溶液を調製した。亜硝酸ナトリウム溶液の最初の1500mLを内部温度を10℃に上昇させて、20分かけて加えた。内部温度を低下させて、2−3℃の平衡に達する為に、添加を30分間停止した。亜硝酸ナトリウム溶液の添加を再開し、そして残りの1.7Lを5−7℃の温度を維持しながら、30分かけて加えた。バッチを6℃で追加の30分間撹拌した。酢酸(1.8L)を一度に加え、内部温度(6℃)には認めるに足る変化はなかった。1.9LのHOおよび1.9Lの濃HCl中のSnCl.2HO(2.8kg,12.2mol)の溶液を調製し、そして温度を6〜10℃に維持しながら、55分かけて反応に加えた。得られた白色の「ミルクセーキ様」スラリーをさらに30分間撹拌した。 反応器にメタノール(10L)を一度に充填し、そして反応混合物を40℃に加熱した。MeOH3.1L中の4,4,4−トリフルオロー2−フリルー1,3−ブタンジオン (830mL,1.2kg,5.6mol)の溶液を、内部温度を41〜43℃に維持しながら、35分かけて加えた。添加完了後、バッチをさらに1.5時間45〜50℃に保持し、ここで熱を遮断し、得られた橙色のスラリーを窒素雰囲気下に一夜(16時間)周囲の温度に冷却させた。翌朝、バッチをさらに冷却してVIIIの沈殿促進の補助をした。バッチを0℃に冷却し、そして1時間0℃に保持し、その後にスラリーを32cmBuchner漏斗中のDacron濾過布に滴下した。濾過には1時間を要し、ケーキの厚さは測定すると3.5cmであった。ケーキを冷(0−5℃)50/50イソプロパノール/水3L、次いで水2.9Lですすぎ洗いした。湿潤ケーキ(3.4kg)を45℃および22mmHgで週末にかけて真空炉中で恒量まで乾燥すると黄色固体としてVIIIが1.3Kg生成した(1.3Kg,94.5重量%,71.7%補正収率)。
【0079】
実施例2
IIの製造
オーバーヘッド空気撹拌機、熱電対、添加漏斗、凝縮器および窒素導入口を備えた50L Hartelloy C 反応器に熔融t−ブチルアルコール(10L)次いで固体VIII(1160g)を充填した。t−ブチルアルコールの追加量(4.5L)を元の容器をすすぎ洗いするために使用し、反応器に加えた。懸濁液を均一な溶液が得られるまで38℃ー45℃の間に加温した。一塩基性リン酸ナトリウム一水和物の水溶液(精製水5.2L中の1245g)を約15分間かけて35℃ー45℃の間で混合物に加えた。38℃ー45℃の間で反応器にCelite(商標)545(3.2kg)を加え、撹拌を維持して固体の均一な分散を確保した。過マンガン酸ナトリウムの市販の40%水溶液(5.76L)を、42℃ー50℃の間の内部温度範囲を維持しながら、約2.5時間かけてゆっくりと加えた。反応塊を周囲の温度に冷やし、連続撹拌しながら一夜保持した。
【0080】
翌朝、混合物を再び45℃ー50℃の間に加熱し、t−ブチルメチルエーテル(6.0L)を加え、次いで固体Celite(商標)545(3.2Kg)および中性アルミナ(4.15Kg)を加えた。混合物を約15分間撹拌し、濾過し、そしてケーキをt−ブチルメチルエーテル(6L総すすぎ洗い容量)ですすぎ洗いした。得られた濾液を全部合して、溶媒を溜去した。蒸留が停止したときに、精製水(5L)を加え、次いで二度目の蒸留を行った。透明で、均質な残留物を水で希釈して全溶液18Lを得た。n−クロロブタン(8L)を加え、二層混合物を15分間ゆっくりと撹拌し、そして上層を分離し、廃棄した。弱塩基性の水層を3℃ー7℃の間に冷却し、30%クエン酸水溶液(3.3L)を加え、ここで粗製IIが沈殿した。固体を濾集し、そしてケーキを精製水(5.0L総すすぎ洗い容量)ですすぎ洗いした。湿った黄色のIIをパックで取り出し、真空炉で70℃で恒量乾燥すると、乾燥IIが得られた(815.1g,98.8重量%、収率75%)。
【0081】
実施例3
IIIの製造
IIIは、2000年、7月26日出願の係属中の米国特許出願60/220932に記載された操作に従って製造することができる。この出願の内容を参照により本明細書に組み入れる。IIIの製造の例は以下のとおりである。
【0082】
THF中のジメチルアミン(2.0M溶液の7.2L,14.3mol)を5ガロン容量のParr水素添加装置に充填した。2−ホルミルーイミダゾリル(1.25Kg,13.0mol)およびメタノール(2.4L)を次に充填した。窒素でシステムの圧力試験をした後、Pd/C(10%)(125g,約50重量%の水を含有)を仕込んだ。ジャケット冷却を25℃にセットした。次に、バッチを水素で加圧し、そして圧力を50−60psigの範囲に維持した。反応の最初の20分で内部温度が35℃に上昇し、水素吸収が極めて迅速になった。水素圧を開放する前の次の2時間の間、内部温度は30−31℃であった。HPLC分析により、2−(N,N−ジメチルアミノメチル)イミダゾールへの変換が完全であることが指示された(残りの2−ホルミルーイミダゾリルA%<2%対2−(N,N−ジメチルアミノメチル)イミダゾール>98%)。バッチを0.5μカートリッジフィルター次いで0.45μミニフィルターを通して濾過してPd/Cを除去した。1/1v/v MeOH/THFの溶液(5L)を使用して反応器および管を洗い流し、カートリッジフィルターを介して濾液の残りが入っているカーボイの方に向けた。合した濾液をロータリーエバポレーターにより濃縮して2.3kg溶液(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)イミダゾール1.6kgを含有)とし、次にこの溶液を直接次の工程に使用した。
【0083】
オーバーヘッド空気撹拌機、熱電対、および窒素キャップを有する蒸留構成を備えた2個の22L容量の五つ口丸底フラスコのそれぞれに、粗製の2−(N,N−ジメチルアミノメチル)イミダゾール溶液(2−(N,N−ジメチルアミノメチル)イミダゾール3.0kgを含有する上記の操作で製造した溶液4.86kg)を仕込んだ。2個の反応器のそれぞれに、無水DMSO(10.0L)を導入すると濃琥珀色の透明な溶液が得られた。2個の反応器のそれぞれの粗製2−(N,N−ジメチルアミノメチル)イミダゾールからの残留MeOHおよびTHFを次いで50−60℃で真空溜去し、それから1−アミノー2−フルオロー4−ヨードベンゼン(2.15kg,9.05mol)および粉末K2CO3(2.5kg,18.1mol,2.0当量)をそれぞれ40−50℃で2個の反応器のそれぞれに加えた。2個の反応器のそれぞれを、粉末CuI(260g,1.35mol,0.15等量)を充填する前に、最後は窒素に終わる真空/窒素サイクルで三回ガス抜きした。2個の反応器のそれぞれを、最後は窒素に終わる真空/窒素サイクルで再び。三回ガス抜きし、次いで125−130℃に加温した。
【0084】
125−130℃で16時間後反応が完了したと思われたときに(HPLC分析により、254nmで1−アミノー2−フルオロー4−ヨードベンゼン<5%)、2個の反応器のそれぞれの反応混合物を40−50℃に冷却した。2個の反応器のそれぞれに、飽和NHCl水溶液4.0Lを加え、得られた混合物を1時間20−25℃で撹拌した。次いで、混合物をCelite(商標)床を通して濾過し、そして2個の反応器のそれぞれを飽和NHCl水溶液1.0Lおよび酢酸エチル8.5Lで洗浄した。合した濾液および洗浄溶液の半量を順次40L反応器に注加し、混合物を0.5時間20−25℃で撹拌し、次に二層を分離した。合した水層を40L反応器に戻して注加し、酢酸エチル(4x15L)で抽出した。有機溶媒抽出のプロセス過程で、エマルジョンコロイドをCelite(商標)床を通して混合物を濾過することにより溶解して、次に二層を分離した。合した有機抽出液を飽和NHCl水溶液6.0Lで洗浄し、MgSO(2.0kg)で乾燥し、そして20−25℃で1時間2個の別々の22L反応器中で活性炭素(木炭、500g)で脱色した。混合物をCelite(商標)床を通して濾過し、そして反応器のそれぞれを酢酸エチル(2L)で洗浄した。合した有機濾液を次いで40L反応器に注加し、そして総量68Lの酢酸エチルを45−50℃で真空で引き続いて溜去した。酢酸エチル9.0L中の粗製IIIの残留スラリーを次いで22L反応器に移し、そして混合物を加温還流(77−78℃)すると褐色乃至黒色の溶液が得られた。次に、ヘプタン(6.0L)を70℃で溶液に加え、溶液を45−50℃に冷却し、その後活性炭素(木炭、400g)で処理した。混合物を1時間再度加温還流させ、それから50−55℃でCelite(商標)床を通して濾過した。Celite(商標)床を酢酸エチル2.0Lで洗浄し、そして合した濾液および洗浄溶液を清浄な22L反応器に戻し注加した。総量5.0Lの酢酸エチル45−50℃で真空で溜去し、そしてヘプタンの追加の5.0Lを50℃で反応器に加えた。混合物を徐々に20−25℃に冷却し、そして1時間20−25℃で撹拌し、それから2時間5−10℃に冷却するとIIIが沈殿した。固体をDacron(商標)布を内張した27cm陶器漏斗で濾集し、そして20%(v/v)TBME/ヘプタン(2x2.5L)で洗浄した。固体を40−45℃で窒素パージと共に真空で恆量まで乾燥した。IIIの最初の得量(1.749kg,4.235kg理論値、41.3%)が淡黄色結晶として得られた。
【0085】
合した母液および洗浄溶液を真空で濃縮すると第二の得量(500g,4.235kg理論値、11.8%、総収率53.1%)が淡黄色結晶として得られた。
【0086】
実施例4
IVaおよびIVの製造
II(781g,2.61mol)をアセトニトリル(11.3L)と組み合わせた。溶液中に存在する水の量をKarl Fischer滴定を行うことにより測定した。塩化オキサリルの仕込み容量はIIのモルプラス存在を測定した水の量の和を計算して塩化オキサリルのモルとした。ピリジン(81ml,1.0mol)ついで塩化オキサリル(227ml,1.0mol)を仕込んだ。反応を55−60℃に加温し、そしてこの温度に1時間保持した。試料を取り出し、NH4OH中に急冷して反応の進行を追跡した。反応が完了したとみなした以上、真空蒸留を行って溶媒の12%(v/v)を除去した。蒸留後新たなアセトニトリルを反応に戻し加えて蒸留で除去した量を補充した。
【0087】
反応混合物を0℃に冷却し、次いでIII(598g,2.55mol)を加えた。添加には12℃の発熱が伴っていた。溶液を5℃に冷却させた後、ジイソプロピルエチレンアミン(6976mL,5.60mol)を添加漏斗により60分かけて反応に加えた。添加後に、冷却浴を除去し、反応を室温に戻した。塩基添加後2時間で、反応が完了した。反応をEtOaC(12L)で希釈し、水(2x8L)で 洗浄した。水性洗液を合して、EtOAc(1x8L)で抽出した。有機フラクションを合し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮すると褐色の油としてIVaが得られた。
【0088】
油をEtOAc(11.3L)で再構成し、40L反応がまに移した。マレイン酸(290g,2.50mol)をEtOAc溶液に加え、次にこれを室温で60分撹拌した。マレイン酸添加後約15分で生成した塩、IV、が溶液から沈殿し始めた。1−クロロブタン(24L)を60−90分かけて加えた。1−クロロブタンの添加後、IV溶液を室温で、3時間撹拌した。塩を濾過により単離し、1−クロロブタン(6L)で洗浄した。固体を75℃真空炉で恒量乾燥してIVの1.49kg(100.7重量%,94.1%収率)が得られた。
【0089】
実施例5
Vの製造
22Lの反応フラスコにDMF(8L)、炭酸カリウム(1576g,11.4mol)およびアセトヒドロキサム酸(428g,5.7mol)を仕込み、室温で撹拌した。水(1.2L,注:バッチ1については、水0.8Lをまず加え、そして追加の水0.4Lを室温で27時間撹拌した後加えた)を反応温度を20−30℃に保持しながらゆっくりと加えた。20−30℃で30分間反応混合物を撹拌した後、IV(1200g,1.9mol)を加えた。反応混合物を4−20時間室温で撹拌した。この反応混合物を40L反応器中で激しく撹拌しながら水12Lで急冷した。得られたスラリーを室温で2時間次いで2−10℃でさらに1時間撹拌した。固体をDacron濾過布で濾過した。ケーキを冷水(8L)次いで冷アセトニトリル(2L)で洗浄し、真空炉で恒量まで乾燥して粗製生成物を得た(1012g)。粗製生成物を65−80℃でアセトニトリル12.5Lに溶解した。溶液を25−37℃に冷却した後、水(2L)をポットを室温に冷却させながら2時間にわたって加えた。形成したスラリーを室温で1時間撹拌した。2−10℃に冷却した後、固体をDacron濾過布で濾過した。ケーキを冷アセトニトリル(4−6L)で洗浄し、真空炉で恒量乾燥して生成物Vを得た(92.8g,89%)。C2421(M+H)計算値529.1724,実測値529.1722。H−NMR(300MHz,DMSO−d)2.09(6H),3.29(2H),6.54(2H),6.96(1H),7.41−7.75(7H),8.06(1H),10.65(1H)。19F−NMR−119.632(1F),−61.257(3F)。
【0090】
実施例6
Iの製造
オーバーヘッド撹拌機、水コンデンサー、および温度分布を備えた22L反応フラスコにエタノール(10L)およびV(一水和物形態、850g,1.56mol)を仕込んだ。反応混合物を65−80℃に加熱すると透明な溶液が得られた。約55℃に冷却した後、温溶液をカートリッジフィルターを通して濾過した。濾液を清浄な22L反応器に戻し入れ、そして溶液を20−37℃に冷却した後、IPA溶液中の4.6N HCl(355mL,1.63mol)添加漏斗を通して仕込んだ。スラリーが形成された後、混合物を室温で1時間次いで2−8℃でさらに1時間撹拌した。固体をDacron濾過布を有するBuchner漏斗に集めた。ケーキを冷エタノール(2L)次いでt−ブチルメチルエーテル(6L)で洗浄し、50℃真空炉で乾燥すると生成物Iが得られた(858g,98%)。 M.p.258℃(分解)。 H−NMR(300MHz,DMSO−d)1.29(エタノール)、2.74(6H),3.40(エタノール),4.35(2H),6.59(2H),7.18(1H),7.34−7.80(7H),8.09(1H),10.99(1H)。19F−NMR−118.174(1F),−61.229(3F)。
【0091】
実施例7
Vaの製造
クロロホルム(40mL)およびメタノール(120mL)中のV(5.06g)の溶液に35%H(20mL)を室温で加えた。反応混合物を室温で66時間撹拌した。次いで、水(180mL)を反応混合物に加え、得られたスラリーを30分間室温で撹拌した。固体を濾集し、そして室温で窒素パージと共に恒量まで真空乾燥した(3.97g)。
【0092】
次に有用性について述べる。
【0093】
本発明の新規な化合物は、哺乳動物での血栓塞栓性疾患の予防および治療のための抗凝固薬として有用である。本明細書で使用される「血栓塞栓性疾患」なる用語は、動脈または静脈心臓血管または脳血管血栓塞栓性疾患を包含し、この疾患には例えば不安定アンギーナ、初回または再発心筋梗塞、虚血性突然死、一過性虚血性発作、卒中、アテローム性動脈硬化症、静脈血栓症、深静脈血栓症、血栓性静脈炎、動脈塞栓症、冠動脈および脳動脈血栓症、脳塞栓症、腎塞栓症および肺塞栓症が包含される。本発明の化合物の抗凝固効果は第Xa因子またはトロンビンの阻害によるものと考えられる。
【0094】
第Xa因子の阻害剤としての本発明の化合物の有効性は、精製ヒト第Xa因子および合成基質を使用して測定した。色素産生基質S2222(Kabi Pharmacia,Frabklin,OH)のヒト第Xa因子加水分解速度を本発明の化合物の不存在下また存在下の両方について測定した。基質の加水分解により、pNAの放出が生じ、これを405nmでの吸光度の増加を測定することにより分光光度的にモニターした。阻害剤の存在下での405nmでの吸光度変化速度の低減は酵素阻害を指示している。このあっせいの結果は阻害定数、Kiで表す。
【0095】
第Xa因子の測定は、0.20M NaClおよび0.5%PEG8000を含有する0.10Mリン酸ナトリウム緩衝剤(pH7.5)中で行った。基質加水分解についてのミハエリス定数、Km,をLineweaverおよびBurkの方法を使用して25℃で測定した。Kiの数値は、阻害剤の存在下に0.2−0.5nmヒト第Xa因子(Enzyme Research Laboratories,South Bendo,IN)を基質(0.20mM−1mM)と反応させることにより測定した。反応を30分間進行させ、そして速度(吸光度変化対時間の割合)を25−30分のタイムフレームで測定した。以下の関係を使用してKi値を算出した:
(vo−vs)/vs=I/(Ki(1+S/Km))
この式で:
voは阻害剤の不存在下でのコントロールの速度であり;
vsは阻害剤の存在下での速度であり;
Iは阻害剤の濃度であり;
Kiは酵素:阻害剤複合体の解離定数であり;
Sは基質の濃度であり;
Kmはミハエリス定数である。
【0096】
上記のアッセイで試験した化合物は、≦10μMのKiを示したときは、活性があるものとみなした。本発明の好ましい化合物は≦1μMのKiを有している。本発明のさらに好ましい化合物は≦0.1μMのKiを有している。さらにより好ましい本発明の化合物は≦0.01μMのKiを有している。なおさらに好ましい本発明の化合物は≦0.001μMのKiを有している。上記の方法を使用し、本発明の化合物の多くのものは≦10μMのKiを示すことが判り、これにより本発明の化合物の有用性が第Xa因子阻害剤として有効であることが確認された。
【0097】
本発明の化合物の抗血栓効果は、ウサギの動静脈(AV)シャント血栓症モデルで実証することができる。このモデルでは、キシラジン(10mg/kg、i.m.)およびケタミン(50mg/kg、i.m.)の混合物で麻酔した体重2−3kgのウサギを使用した。生理食塩水を満たしたAVシャントデバイスを大腿動脈および大腿静脈カニューレの間に連結した。AVシャントデバイスは、絹糸片の入っている6cmタイゴンチューブ片からなる。血液をAVシャントを介して大腿動脈から大腿静脈に流入する。絹糸に流れる血液にさらすと顕著な血栓の形成を誘起する。40分後に、シャントを取り外し、血栓で覆われた絹糸を秤量した。試験薬剤またはビヒクルはAVシャントを開く前に投与する(i.v.=静脈内,i.p.=腹腔内,s.c.=皮下,または経口)。血栓形成の阻害率をそれぞれの処置グループについて測定した。ID50値(血栓形成の50%阻害を生じる用量)を直線回帰により推定する。
【0098】
式(I)の化合物はまたセリンンプロテアーゼ、特にヒトトロンビン、血漿カリクレインおよびプラスミンの阻害剤としても有用である。その阻害作用により、これらの化合物は前述のクラスの酵素で触媒される生理学的反応、血液凝固および炎症の予防または治療での使用が示されている。特に、化合物は、例えば心筋梗塞のようなトロンビン活性の上昇から生じる疾病の治療のための薬剤として、また診断学的およびその他の商業的目的のために、血液の血漿への処理での抗凝固剤として使用する試薬として有用である。
【0099】
本発明の化合物のいくつかのものは、精製系でのトロンビンによる小さい分子の基質の開裂を阻害する能力によって、セリンンプロテアーゼトロンビンの直接作用性阻害剤であることがわかった。インビトロ阻害定数はKettnerらがJ.Biol.Chem.265、18289−18297(1990)に記載している方法で測定した。この文献を参照により本明細書に組み入れる。これらのアッセイにおいて、色素産生基質2238(Helena Laboratories, Beaumont,TX)のトロンビン仲介加水分解を分光光度法でモニターした。アッセイ混合物に阻害剤を加えると吸光度の低下が生じ、トロンビン阻害を示している。0.10Mリン酸ナトリウム緩衝剤(pH7.5)、0.20M NaCl,および0.5%PEG6000中0.2nM濃度でヒトトロンビン(Enzyme Research Laboratories, Inc.,South Bend, IN)を0.20−0.02nMの範囲の様々の基質濃度でインキュベーションした。25−30分のインキュベーション後に、基質加水分解によって上昇する405nmでの吸光度の増加速度をモニターすることにより、トロンビン活性をアッセイした。阻害定数は、LineweaverおよびBurkの標準的方法を使用して基質濃度の関数として反応速度の逆数プロットから誘導された。上述の方法を使用して、本発明の幾つかの化合物を評価し、15μmより小さいKiを示すことがわかり、これによって有効な第Xa因子阻害剤としての本発明の化合物の有用性が確認された。
【0100】
本発明の化合物は単独でまたは追加の治療剤の一種または二種以上の組み合わせで投与することができる。これらの剤には、その他の抗凝固剤または凝固阻害剤、抗血小板剤または血小板阻害剤、トロンビン阻害剤、または血栓崩壊剤またはフィブリン溶解剤が包含される。 化合物は哺乳動物に治療上有効な量で投与することができる。「治療上有効な量」とは、単独でまたは追加の治療剤との組み合わせで哺乳動物に投与するときに血栓塞栓性疾患状態または疾患の進行を予防するかまたは改善するのに有効であることを意味するものである。
【0101】
「組み合わせて投与する」または「併用療法」とは、式Iの化合物および追加の治療剤の一種または二種以上を治療している哺乳動物に同時に投与することを意味するものである。組み合わせて投与するとき、各成分は同時に、または異なった時点で任意の順序で引き続いて投与することができる。それで、各成分は別個に投与してもよいが所望の治療効果をもたらすように時間的には十分に接近して投与することができる。本発明の化合物と組み合わせて使用し得るその他の抗凝固剤(または凝固阻害剤)には、ワルファリンおよびヘパリン、および例えば上記の発明の背景の項に示した刊行物に記載されたようなその他の第Xa因子阻害剤が包含される。
【0102】
本明細書で使用されている抗血小板剤(または血小板阻害剤)なる用語は、例えば血小板の凝集、接着または顆粒分泌を阻害することにより、血小板の機能を阻害する薬剤を意味する。このような薬剤には、限定されるものではないが、種々の既知の非ステロイド系抗炎症剤(NSAIDS)例えばアスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン、スリンダク、インドメタシン、メフェナム酸塩、ドロキシカム、ジクロフェナック、スルフィンピラゾール、およびピロキシカムが包含される(それらの製薬上許容し得る塩またはプロドラッグを包含する)。NSAIDSのうち、アスピリン(アセチルサルチル酸またはASA)およびピロキシカムが好ましい。その他の適当な抗血小板剤には、チクロピジン(その製薬上許容し得る塩またはプロドラッグを包含する)が包含される。チクロピジンは好ましい化合物である。それは、このものは用時胃腸管に対し緩和であることが知られているからである。さらに他の適当な血小板阻害剤には、IIb/IIIaアンタゴニスト、トロンボキサンーA2−レセプターアンタゴニストおよびトロンボキサンーA2−シンテターゼ阻害剤およびそれらの製薬上許容し得る塩またはプロドラッグが包含される。
【0103】
本明細書で使用されるトロンビン阻害剤(または抗トロンビン剤)なる用語は、セリンプロテアーゼトロンビンの阻害剤を意味する。トロンビンの阻害により、種々のトロンビン仲介プロセス、例えば、トロンビン仲介血小板活性化(例えば、血小板の凝集、および/またはプラスミノーゲン活性剤阻害剤−1および/またはセロトニンの粒状分泌である)および/またはフィブリン形成が中断される。数多くのトロンビン阻害剤が当業者に知られていて、これらの阻害剤は本発明の化合物と組み合わせて使用することが意図されている。このような阻害剤には、限定されるものではないが、ボロアルギニン誘導体、ボロペプチド、ヘパリン、ヒルジン、およびアルガトロバン(それらの製薬上許容し得る塩またはプロドラッグを包含する)が包含される。ボロアルギニン誘導体およびボロペプチドには、ボロン酸のN−アセチルおよびペプチド誘導体、例えばリシン、オルニチン、アルギニン、ホモアルギニンのC−末端a−アミノボロン酸誘導体およびそれらの相当するイソチウロニウム類似体が包含される。本明細書中で使用される「ヒルジン」なる用語は、ヒルジンの適当な誘導体または類似体(本明細書中ではヒルログと称する)、例えばジスルファヒルジンを包含する。ボロペプチドトロンビン阻害剤には、Kettnerらの米国特許第5,187,157号および欧州特許出願公開番号293881A2に記載の化合物が包含される。これらの記載を参照により本明細書に組み入れる。その他の適当なボロアルギニン誘導体およびボロペプチドトロンビン阻害剤には、PCT出願公開番号92/07869および欧州特許出願公開番号471651 A2に記載のものが包含され、これらの記載を参照により本明細書に組み入れる。
【0104】
本明細書で使用される血栓崩壊(またはフィブリン溶解)剤(または血栓崩壊薬またはフィブリン溶解薬)なる用語は、血餅(血栓)を溶解する薬剤を意味する。このような薬剤には、組織プラスミノーゲンアクチベーター、アニストレプラーゼ、ウロキナーゼまたはストレプトキナーゼ(それらの製薬上許容し得る塩またはプロドラッグを包含する)が包含される。
【0105】
本明細書で使用されるアニストレプラーゼなる用語は、例えば欧州特許出願第028、489号に記載されているアニソール化プラスミノゲン ストレプトキナーゼ アクチベーター複合体を言うものであり、これを参照により本明細書に組み入れる。本明細書で使用されるウロキナーゼなる用語は、二本鎖および一本鎖双方のウロキナーゼを意味することが意図されていて、後者は本明細書ではプロウロキナーゼとも言われている。
【0106】
このような追加の治療剤と組み合わせた本発明の式Iの化合物の投与は化合物また薬剤単独にまさる効能上の利点が得られ、そしてこのようにしてそれぞれのより低い用量の使用が可能となる。より低い投与量は副作用の可能性を最小とし、これによって安全性の限界が増大する。
【0107】
本発明の化合物は、第Xa因子の阻害にかかわる試験またはアッセイにおいて例えば品質標準化合物または参照化合物としても有用である。このような化合物は例えば第Xa因子にかかわる医薬研究に使用するための市販のキットとして提供される。例えば、本発明の化合物をその既知の活性を未知の活性の化合物と比較するアッセイでの参照品として使用することができる。このことは、アッセイが適切に行われ、比較のための基礎を提供していることを実験者に保証するものであり、特に、試験化合物が参照化合物の誘導体であったときはそのようである。新規なアッセイまたはプロトコールを開発する場合、本発明の化合物はそれらの有効性を試験するのに使用することができる。
【0108】
本発明の化合物は第Xa因子にかかわる診断アッセイにも使用することができる。例えば、未知の試料中の第Xa因子の存在は試験試料および場合によっては本発明の化合物の一種を含む一連の溶液に色素産生基質S2222を添加することによって測定できる。pNAの生産が試験試料を含む溶液で認められるが、本発明の化合物では認められないときは、第Xa因子が存在していると結論できる。
【0109】
投与量および処方
本発明の化合物は、例えば、錠剤、カプセル剤(それぞれは徐放性または時限放出性処方物を包含する)、丸剤、散剤、顆粒剤、エリキシール剤、チンキ剤、懸濁剤、シロップ剤、および乳剤のような経口剤形で投与することができる。これらの化合物は、静脈内(ボーラスまたは輸液)、腹腔内、皮下または筋肉内の剤形で投与することもでき、使用する剤形はいずれも医薬分野での当業者に周知である。これらの化合物は単独で投与することができるが、一般には選択され投与ルートおよび標準的な製薬手段を基にして選択された医薬担体と共に投与される。
【0110】
本発明の化合物についての用法・用量は、言うまでもなく、例えば次のような既知の要因に基づいて変化する:特別な薬剤の薬力学的特性およびその投与様式およびルート;レシピエントの種、年齢、性別、健康状態、医療状態および体重;症候の性状および程度;併用治療の種類;治療頻度;投与ルート;患者の腎臓および肝臓機能および所望の効果。医師または獣医師は、血栓塞栓性疾患の進行を防止、対抗または停止させるのに必要な薬物の有効量を定め、処方することができる。
【0111】
一般的なガイドラインによると、各活性成分の一日経口投薬量は、指示した効果について使用するときは、約0.001−1000mg/体重kg、好ましくは約0.01−100mg/体重kg/日、そして最も好ましくは約1.0−20mg/体重kg/日の範囲にある。静脈内では、最も好ましい用量は、約1−10mg/kg/一定速度の輸液中の分の範囲にある。本発明の化合物は、単回一日量で投与してよいし、または総一日投薬量を一日二回、三回または四回の分割した用量で投与してもよい。
【0112】
本発明の化合物は、適当な鼻腔内ビヒクルの局所的使用により鼻腔内形態で、または経皮皮膚パッチを使用して経皮ルートにより投与することができる。経皮送達システムの形態で投与する場合は、投薬量投与は、言うまでもなく、投与計画全体にわたって間欠的であるよりもむしろ連続的である。
【0113】
化合物は、典型的には、適当な医薬希釈剤、賦形剤または担体(本明細書では、集約的に医薬担体と称する)と混合して投与することができ、これらは意図された投与形態、即ち、経口錠剤、カプセル剤、エリキシール剤、シロップ剤などに関して適宜選択され、そして通常の製薬手段と一致する。
【0114】
例えば、錠剤またはカプセル剤の形態での経口投与については、活性医薬成分は、経口、無毒性、製薬上許容し得る不活性担体例えば、乳糖、デンプン、グルコース、メチルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウム、硫酸カルシウム、マンニトール、ソルビトールなどと組み合わせる;液体形態での経口投与については、経口医薬成分を任意の経口、無毒性、製薬上許容し得る不活性担体例えばエタノール、グリセロール、水などと組み合わせることができる。さらに、所望なら、または、必要なら、適当な結合剤、滑沢剤、崩壊剤、および着色剤を混合物中に加えてもよい。適当な結合剤には、デンプン、ゼラチン、天然糖たとえばグルコースまたはβ−乳糖、トウモロコシ甘味剤、天然および合成ゴム、例えばアカシア、トラガント、またはアルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ワックスなどが包含される。これらの剤形で使用される滑沢剤には、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどが包含される。崩壊剤には、限定されるものではないが、デンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンゴムなどが包含される。
【0115】
本発明の化合物は、リポソーム送達システムの形態、例えば小さな単ラメラ小胞、大きな単ラメラ小胞および多重ラメラ小胞で投与することもできる。リポソームは様々のリン脂質、例えばコレステロール、ステアリルアミンまたはホスファチジルコリンから形成させることができる。
【0116】
本発明の化合物は、標的となり得る医薬担体として、可溶性ポリマーと結合させてもよい。このようなポリマーには、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシプロピルメタクリルアミドーフェノール、ポリヒドロキシエチルアスパルトアミドフェノール、またはパルミトイル残基で置換されたポリエチレンネポキシドーポリリシンが包含される。さらに、本発明の化合物は医薬の制御された放出を達成するのに有用な一群の生物分解性ポリマーと結合させてもよく、これらのポリマーは、例えばポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ乳酸とポリグリコール酸とのコポリマー、ポリεーカプロラクタム、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロキシピラン、ポリシアノアクリレートおよびヒドロゲルの架橋または両親媒性ブロックコポリマーである。 投与に適した剤形(医薬組成物)は、投与量単位当たり活性成分約1mg乃至約100mgを含有することができる。これらの医薬組成物において、活性成分は通常組成物の総重量を基にして約0.5−95重量%の量で存在している。
【0117】
ゼラチンカプセル剤は活性成分および粉末担体例えば乳糖、デンプン、セルロース、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸などを含有していてよい。同様な希釈剤を使用して圧縮錠剤を製造してもよい。錠剤およびカプセル剤は共に徐放性製品として製造し、長時間にわたり医薬を連続放出することができる。圧縮錠剤は糖衣またはフィルムコーティングを施して何らかの不快な味覚をマスキングし、そして錠剤を環境から保護するか、または胃腸管での選択的な崩壊のために腸溶コーティングを施すことができる。
【0118】
経口投与のための液体剤形は患者の受け入れを増大させるために着色剤および着香剤を含有することができる。
【0119】
一般に、水、適当な油、生理食塩水、水性デキストロース(グルコース)、および関連糖溶液およびグリコール、例えばプロピレンングリコールまたはポリエチレングリコールが非経口溶液の適当な担体である。非経口投与のための溶液は好ましくは活性成分の水溶性塩、適当な安定剤、そして必要ならば緩衝物質を含有する。例えば、単独または組み合わせた次亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、またはアスコルビン酸のような抗酸化剤が適当な安定剤である。クエン酸およびその塩およびEDTAナトリウムも使用できる。さらには、非経口溶液は保存剤例えば塩化ベンザルコニウム、メチルーまたはプロピルーパラベンおよびクロロブタノールを含有している。
【0120】
適当な医薬担体は、この分野での標準的な参考書であるRemington’s Pharmaceutical Science,Mack Publishing Companyに記載されている。
【0121】
本発明の化合物を投与するための代表的な有用な医薬剤形は、以下のとおり例示することができる:
カプセル剤
多数の単位カプセル剤は、標準的な二個構成硬質ゼラチンンカプセルにそれぞれ粉末活性成分100mg、乳糖150mg、セルロース50mgおよびステアリン酸マグネシウム6mgを充填することにより調製した。
【0122】
軟質ゼラチンカプセル剤
例えば大豆油、綿実油またはオリーブ油のような消化可能な油中の活性成分の混合物を調製し、容量形ポンプによってゼラチンに注入して活性成分100mgを含有する軟質ゼラチンカプセル剤を形成させた。カプセルは洗浄し、乾燥しておかねばならない。
【0123】
錠剤
錠剤は通常の操作で調製することができ、それによって投薬量単位が活性成分100m、コロイド状二酸化ケイ素0.2mg、ステアリン酸マグネシウム5mg、結晶セルロース275mg、デンプン11mgおよび乳糖98.8mgである。適当なコーティングを施して嗜好性または遅延吸収を増大させてもよい。
【0124】
注射剤
注射により投与するのに適した非経口組成物は10容量%プロピレングリコールおよび水中で活性成分1.5重量%を撹拌することにより調製した。溶液を塩化ナトリウムで等張化し、滅菌しなければならない。
【0125】
懸濁剤
経口投与のための水性懸濁剤を調製することができ、それにより各5mLは微細な活性成分100mg、カルボキシメチルセルロースナトリウム200mg、安息香酸ナトリウム5mg、ソルビトール溶液、U.S.P.1.0gおよびバニリン0.025mLを含有する。
【0126】
本発明の化合物をその他の抗凝固剤と組み合わせる場合、例えば、一日投薬量は患者体重1kg当たり式Iの化合物約0.1−100mgおよび第二の抗凝固剤約1−7.5mgであってよい。錠剤剤形については、本発明の化合物は一般には投薬量単位当たり約5−10mgの量で存在していてよく、そして第二の抗凝固剤は投薬量単位当たり約1−5mgの量で存在していてよい。
【0127】
式Iの化合物を抗血小板剤と組み合わせて投与する場合、一般的なガイドラインによると、典型的には、一日投薬量は、患者の体重1kg当たり、式Iの化合物約0.01−25mgおよび抗血小板剤約50−150mg、好ましくは、式Iの化合物約0.1−1mgおよび抗血小板剤約1−3mgであってよい。
【0128】
式Iの化合物を血栓崩壊剤と組み合わせて投与する場合、典型的には、一日投薬量は、患者の体重1kg当たり、式Iの化合物約0.1−1mgであってよく、そして血栓崩壊剤の場合、単独で投与するとき血栓崩壊剤の通常投薬量は式Iの化合物を投与するときの約70−80%低減させることができる。
【0129】
前述の第二の治療剤の二種またはそれ以上を式Iの化合物と共に投与する場合、一般には、組み合わせて投与するときの治療剤の相加または相乗効果に鑑み、典型的な一日投薬量および典型的な剤形での各成分の量は単独で投与する場合の薬剤の通常の投薬量に関して低減させることができる。
【0130】
特に単回投薬量単位として提供される場合、組み合わせた活性成分の間の化学的相互作用の可能性が存在する。この理由から、式Iの化合物および第二の治療剤を単回投薬量単位で組み合わせる場合、これらは、活性成分が単回投薬量単位で組合わされているが、活性成分間の物理的接触が最小となる(即ち、低減)ように、これらを処方する。例えば、一つの活性成分を腸溶コーティングしてもよい。活性成分の一つを腸溶コーティングすることにより、組み合わせた活性成分間の接触を最小にするだけではなく、胃腸管でのこれらの成分の一つの放出を制御することが可能となり、それによってこれらの成分の一つは胃では放出されず、むしろ腸で放出される。活性成分の一つを胃腸管全体にわたって徐放を行い、また組み合わせた活性成分間の物理的接触を最小にするのに役立つ材料でコーティングしてもよい。さらにまた、徐放性成分をさらに腸溶コーティングし、それによってこの成分の放出が腸でのみ生じる。さらに他のアプローチは組み合わせ製品の処方を包含し、この場合、活性成分をさらに分離するために、一つの成分を徐放性および/または腸放出性ポリマーでコーティングし、また他の成分をまた例えば低粘度グレードのヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)のようなポリマーまたは当該分野で既知の他の適切な材料でコーティングする。
【0131】
本発明の組み合わせ製品の成分間の接触を最小にするこれら方法、またその他の方法(単回剤形で投与するかまたは別個の形態で投与する、但し同一方法で同時に投与)は、一度本文の開示をみると、当業者には容易に明らかとなる。
【0132】
本発明の数多くの変更および変化が上記の教示に照らして可能である。従って、特許請求の範囲内で本発明は本明細書に具体的に記載されている以外にその他でも実施し得ることを理解すべきである。

Claims (30)

  1. 式I
    Figure 2004529853
    の化合物の製法において、
    (c)式IVaの化合物をマレイン酸と接触させて式IVの化合物を形成させ;
    Figure 2004529853
    (d)式IVの化合物を式Vの化合物に変換し;そして
    (e)式Iの化合物を形成させることからなる上記方法。
  2. (c)において、マレイン酸との接触を第一溶媒、酢酸エチルの存在下に実施する請求項1記載の方法。
  3. (c)において、第二溶媒、1−クロロブタンを加えて沈殿を増進させる請求項2記載の方法。
  4. (d)が、式IVの化合物を塩基および溶媒の存在下にHONHCOCHと接触させることによって達成される請求項1記載の方法。
  5. 塩基がKCO、NaCO、KHCO、NaHCO、KF、NaOHおよびKOHから選択される請求項4記載の方法。
  6. 塩基がKCOである請求項5記載の方法。
  7. (d)において、溶媒がDMSO、DMAC、N−メチルピロリジノンおよびDMFから選択される請求項4記載の方法。
  8. (d)において、溶媒がDMFであり;水0.5−50容量%を包含している請求項7記載の方法。
  9. (d)において、溶媒がDMFであり;水10、11、12、13、14、15容量%を包含している請求項8記載の方法。
  10. (d)において、溶媒がDMFであり;水15容量%を包含している請求項7記載の方法。
  11. (e)が、メタノール、アセトニトリル、イソプロピルアルコール、エタノール、プロパノール、アセトン、メチルイソブチルケトン(MIBK)、2−ブタノンおよび水から選択される溶媒中で、式Vの化合物をHClと接触させることによって達成される請求項1記載の方法。
  12. (e)が、エタノール中で、式Vの化合物をHClと接触させることによって達成される請求項11記載の方法。
  13. 式Iの化合物がモノHCl塩である請求項1記載の方法。
  14. 式Iの化合物が結晶性である請求項1記載の方法。
  15. 式Iの化合物が、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、アセトン、MIBK、2−ブタノンおよび水から選択される溶媒和物である請求項1記載の方法。
  16. 式Iの化合物が、エタノール溶媒和物である請求項15記載の方法。
  17. 式Iの化合物を、(b)式IIの化合物および式IIIの化合物をカップリングさせて式IVaの化合物を形成させることからなる
    Figure 2004529853
    方法により製造する請求項1記載の方法。
  18. 式IVaの化合物を(c)において精製なしで使用する請求項17記載の製法。
  19. (b)が、式IIの化合物を酸活性化剤と溶媒および第一塩基中で接触させ、次いで得られた溶液を式IIIの化合物と接触させることにより達成される請求項17記載の製法。
  20. (b)が、式IIの化合物を塩化オキサリルとアセトニトリルおよびピリジン中で接触させ、次いで得られた溶液を式IIIの化合物と接触させることにより達成される請求項19記載の製法。
  21. 式IIの化合物を式IIIの化合物と接触させた後、第二の塩基を反応溶液に加える請求項20記載の製法。
  22. 第二の塩基がジイソプロピルエチルアミンである請求項21記載の製法。
  23. 式IIの化合物の製法において、
    (a)式VIの化合物を式VIIの化合物と接触させて式VIIIの化合物を形成させ;そして
    (a)式VIIIの化合物を式IIの化合物に変換することからなる上記方法。
    Figure 2004529853
    【請求項24】
    IがモノHCl塩である式I
    Figure 2004529853
    の化合物。
  24. 式Iの化合物が結晶性である請求項24記載の化合物。
  25. 式Iの化合物がエタノール、プロパノール、イソプロパノール、アセトン、MIKB,2−ブタノンおよび水から選択される溶媒和物である請求項24記載の化合物。
  26. 式Iの化合物がエタノール溶媒和物である請求項26記載の化合物。
  27. 請求項1に記載した式IVの化合物。
    Figure 2004529853
    【請求項29】
    式Vaの化合物またはその製薬上許容し得る塩形態。
    Figure 2004529853
    【請求項30】
    製薬上許容し得る担体および治療上有効な量の請求項24、25、26、27、28または29記載の化合物またはその製薬上許容し得る塩からなる医薬組成物。
  28. 治療上有効な量の請求項24、25、26、27、28または29記載の化合物またはその製薬上許容し得る塩を血栓塞栓性疾患の治療を必要とする患者に投与することからなる上記疾患の治療方法。
  29. 治療に使用するための請求項24、25、26、27、28または29記載の化合物。
  30. 血栓塞栓性疾患の治療のための医薬を製造するための請求項24、25、26、27、28または29記載の化合物の使用。
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