JP2004529124A - 5−ht1bリガンドとしてのピペラジン誘導体およびその使用 - Google Patents

5−ht1bリガンドとしてのピペラジン誘導体およびその使用 Download PDF

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Abstract

本発明は式(I):
【化1】
Figure 2004529124

[式中、Rは式(i):
【化2】
Figure 2004529124

(式中、Pはフェニル、ナフチル、ヘテロアリールまたは5〜7員のヘテロサイクリック環であり;Pはフェニル、ナフチルまたはヘテロアリールであり;RはNRCOR、NRSO、CHNRSO、CHNRCORまたはCHNRCOであり、ここに、RおよびRは、独立して、水素またはC1−6アルキルであり;RおよびRは、独立して、ハロゲン、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、COC1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、シアノ、またはNRであり、ここに、RおよびRは、独立して、水素またはC1−6アルキルであり;bおよびcは、独立して、0、1、2または3である)
で示される基であり;Yは単結合、CHまたはNHであり;Wは−(CR10−であり、ここに、tは2、3または4であり、RおよびR10は、独立して、水素またはC1−6アルキルであり、またはWはCH=CH基であり;Rは水素、ハロゲン、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、COC1−6アルキル、シアノまたはC1−6アルコキシであり;Rは水素またはC1−6アルキルである]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩を開示する。また、該化合物の製造方法および治療、特に鬱病の治療におけるその使用も開示する。

Description

【0001】
本発明は新規ピペラジン誘導体、その製造方法、それを含んでなる医薬組成物およびCNSおよび他の障害の治療におけるその使用に関する。
【0002】
WO95/06637には、5−HT1D受容体アンタゴニスト活性を有すると言われている一連のピペラジン誘導体が開示されている。これらの化合物は、鬱病のような種々のCNS障害の治療における使用が主張されている。現在、ヒト5−HT1D受容体は、初期に5−HT1Dαおよび5−HT1Dβと表され、後に、それぞれ5−HT1Dおよび5−HT1Bとして表された2つの別個の遺伝子によりコードされることが知られている(P.R. Hartigら、Trends in Pharmacological Science, 1996, 17, 103 - 105)。WO98/50538およびWO98/47885には、結合5−HT1A、5−HT1Bおよび5−HT1D受容体アンタゴニスト活性を示すと言われている一連のピペラジン誘導体が開示されている。WO98/27058には、5−HT受容体アンタゴニストであることが特許請求されている一連のカルボキサミド誘導体が開示されている。
【0003】
この度、5−HT1B受容体活性を示す、構造的に新規な群の化合物を見出した。第1の態様において、本発明は式(I):
【化1】
Figure 2004529124
[式中、Rは式(i):
【化2】
Figure 2004529124
(式中、
はフェニル、ナフチル、ヘテロアリールまたは5〜7員のヘテロサイクリック環であり;
はフェニル、ナフチルまたはヘテロアリールであり;
はNRCOR、NRSO、CHNRSO、CHNRCORまたはCHNRCOであり、ここに、RおよびRは、独立して、水素またはC1−6アルキルであり;
およびRは、独立して、ハロゲン、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、COC1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、シアノまたはNRであり、ここに、RおよびRは、独立して、ハロゲンまたはC1−6アルキルであり;
bおよびcは、独立して、0、1、2または3である)
で示される基であり;
Yは単結合、CHまたはNHであり;
Wは−(CR10−であり、ここに、tは2、3または4であり、RおよびR10は、独立して、水素またはC1−6アルキルであり、またはWはCH=CH基であり;
は水素、ハロゲン、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、COC1−6アルキル、シアノまたはC1−6アルコキシであり;
は水素またはC1−6アルキル]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。
【0004】
単独または他の基の一部としても、アルキル基は、直鎖または分枝鎖であってもよい。
「C1−6アルキル」なる用語は、1〜6つの炭素原子を有し、いずれの異性体形態であるアルキル基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、sec−ペンチル、n−ペンチル、イソペンチル、tert−ペンチルおよびヘキシルを意味する。
【0005】
本明細書において用いられる「ハロゲン」なる用語は、特記しない限り、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を意味する。
本明細書において用いられる場合、ナフチルなる用語は、特記しない限り、ナフト−1−イルおよびナフト−2−イル基の両方を示す。
【0006】
「ヘテロアリール」なる用語は、酸素、窒素および硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を含有する芳香族またはベンゼン縮合芳香環を意味する。かかる芳香環の適当な例としては、チエニル、フリル、ピロリル、トリアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニルおよびピリジルが挙げられる。かかるベンゼン縮合芳香環の適当な例としては、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾキサゾリル等が挙げられる。
【0007】
「C3−6シクロアルキル」なる用語は、3〜6つの炭素原子を含有するシクロアルキル基、例えば、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタンまたはシクロヘキサンを意味する。
「C1−6アルコキシ」なる用語は、1〜6つの炭素原子を含有する、直鎖または分枝鎖アルコキシ(または「アルキルオキシ」)基、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペントキシ、ネオペントキシ、sec−ペントキシ、n−ペントキシ、イソペントキシ、tert−ペントキシおよびヘキソキシを意味する。
「ハロC1−6アルキル」なる用語は、1つまたはそれ以上のハロゲンにより置換されているC1−6アルキル基を意味する。例としてはCFが挙げられる。
【0008】
本明細書で用いられる「5〜7員のヘテロサイクリック環」なる用語は、酸素、窒素および硫黄から選択される1〜3つのヘテロ原子を含有する非芳香環を意味する。かかるヘテロサイクリック環の適当な例としては、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、オキサゾリニル、イソチアゾリジニル、チアゾリジニル、ジオキソラニル、チアジナニル、ジオキサニルおよびモルホリニルが挙げられる。
上記したようなヘテロアリールおよび5〜7員のヘテロサイクリック環は、炭素原子、存在する場合、適当には窒素原子を介して残りの分子に結合していてもよい。
【0009】
式(i)で示されるRの定義において:
がヘテロアリールである場合、特に好ましい基はピリジルである。Pは、好ましくは、フェニルまたはピリジルである。
は、好ましくは、フェニルまたはヘテロアリール基、例えば、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、オキサジアゾリルまたはオキサゾリルである。Pは、好ましくは、フェニルまたはピリジルである。
【0010】
bが0以外である場合、好ましいRは、ハロゲン(特に、フッ素および塩素)、またはC1−6アルキル基(特に、メチル)を含む。bが2または3である場合、R基は、同じであっても異なっていてもよい。好ましくは、bは0または1である。
cが0以外である場合、好ましいR基はハロゲン(特に、フッ素および塩素)およびC1−6アルキル基(特に、メチル)である。cが2または3である場合、R基は、同じであっても異なっていてもよい。好ましくは、cは0または1である。
Yは、好ましくは、単結合である。
【0011】
Wが−CH=CH−基である場合、インドール環が形成されることは明らかだろう。W基の定義において、RおよびR10基は、各々、好ましくは、水素であり、tは、好ましくは、2または3であり、最も好ましくは2である。
は、好ましくは、水素、ハロゲン(特に、塩素またはフッ素)、C1−6アルコキシ基(特に、メトキシ)またはC1−6アルキル基(特に、メチル)である。
は、好ましくは、水素またはメチルである。
本発明の好ましい化合物は、実施例E1〜E27(下記する)またはその医薬上許容される塩である。
【0012】
式(I)で示される化合物は、その酸付加塩を形成することができる。医薬において用いるため、式(I)で示される化合物の塩は、医薬上許容されるべきであることは明らかだろう。適当な医薬上許容される塩は、当業者には明らかであり、J. Pharm. Sci., 1977, 66, 1-19に記載の塩、例えば、無機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸またはリン酸;および有機酸、たとえば、コハク酸、マレイン酸、酢酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、安息香酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸またはナフタレンスルホン酸と形成される酸付加塩を含む。ある種の式(I)で示される化合物は、1当量またはそれ以上の酸と酸付加塩を形成することができる。本発明は、全ての可能性ある化学量論的および非化学量論的形態をその範囲に含む。
【0013】
式(I)で示される化合物は、結晶または非結晶形態で調製することができ、結晶の場合、水和物または溶媒和物であってもよい。本発明は、化学量論的水和物ならびに種々の量の水および/または溶媒を含有する化合物をその範囲に含む。
ある種の式(I)で示される化合物は、立体異性体形態(例えば、幾何異性体(または「シス−トランス」異性体、ジアステレオマーおよびエナンチオマー)で存在することができ、本発明はこれらの立体異性体形態およびラセミ体を含むこれらの混合物を範囲に含む。異なる立体異性体は、通常の方法により、他から1つを分離することができるか、または、立体異性的合成または不斉合成により得ることができる。また、本発明は互変異性体およびその混合物も範囲に含む。
【0014】
本発明の化合物は、当該分野で公知の方法を用いて調製することができる。さらなる態様において、本発明は、式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩の製造方法であって:
【0015】
(a)YがNHである場合、式(II):
【化3】
Figure 2004529124
[式中、Rは式(I)の記載と同意義である]
で示される化合物を、式(III):
【化4】
Figure 2004529124
[式中、W、RおよびRは式(I)の記載と同意義である]
で示される化合物とカップリングさせること;または
【0016】
(b)Yが単結合またはCHである場合、式(IV):
【化5】
Figure 2004529124
[Rは式(I)の記載と同意義であり、Lは適当な脱離基である]
で示される化合物を、上記した式(III)で示される化合物と反応させること;または
【0017】
(c)Yが単結合またはCHである場合、式(V):
【化6】
Figure 2004529124
[式中、Rは式(I)の記載と同意義であり、R’はC1−6アルコキシ基である]
で示される化合物を、上記した式(III)で示される化合物と反応させること;
および、工程(a)、(b)または(c)の後、任意に:
・いずれの保護基を除去すること、および/または
・式(I)で示される化合物を他の式(I)で示される化合物に変換すること、および/または
・医薬上許容される塩を形成すること、
を含む方法を提供する。
【0018】
工程(a)の反応は、有利には、ジクロロメタンのような有機溶媒中で行われる。
工程(b)において、脱離基Lは、ハロゲン、例えば、クロロ基であってもよく、反応は不活性有機溶媒、例えば、テトラヒドロフランまたはジクロロメタン中、外界温度または高温で、トリエチルアミンまたはピリジンのような塩基の存在下で行うことができる。別法として、Lは、ヒドロキシベンゾトリアゾールおよびカルボジイミドから調製されるO−ベンゾトリアゾール基であってもよく、反応は、不活性溶媒、例えば、テトラヒドロフラン、ジクロロメタンまたはジメチルホルムアミド中、外界温度または高温で行うことができる。
工程(c)の反応は、典型的には、トルエンのような溶媒中、高温で、トリメチルアルミニウムの存在下で行うことができる。
【0019】
式(I)で示される化合物は、標準的な方法を用いて、さらなる式(I)で示される化合物に変換することができる。以下の実施例は、この点を説明するものであって、限定するものではない。Rが水素である式(I)で示される化合物に関しては、不活性溶媒中で、1モル当量のハロゲン化C1−6アルキルおよび1モル当量の適当な塩基を用いる慣用的なアルキル化によりC1−6アルキル基を誘導することができる。Wが−CHCH−基である式(I)で示される化合物に関しては、ジクロロメタンまたはトルエンのような不活性溶媒中で、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノンのような酸化剤を用いて、Wが−CH=CH−である基に変換することができる。
【0020】
式(II)、(III)および(IV)で示される中間体化合物は、いずれも市販されているか、または当該分野で公知の方法またはこれと類似の方法により、本明細書の記載の方法を用いて調製することができる。例えば、式(IV)で示される中間体をフェニル酢酸から誘導する場合、対応する安息香酸から、ベンジルアルコールに還元し、ついで、臭化ベンジルに変換し、無機シアン化物で置換してベンゾニトリルを得、ついで、酸または塩基加水分解することを含む、標準的なホモログ化法により調製することができる。
【0021】
上記した方法の間、ある種の活性置換基は保護される必要があり得ることは当業者には明らかだろう。標準的な保護および脱保護法は、Greene T.W. Protective groups in organic synthesis, New York, Wiley (1981)に記載されているような方法を用いることができる。例えば、一級アミンは、フタルイミド、ベンジル、ベンジルオキシカルボニルまたはトリチル誘導体として保護することができる。カルボン酸基は、エステルとして保護することができる。アルデヒドまたはケトン基は、アセタール、ケタール、チオアセタールまたはチオケタールとして保護することができる。かかる基の脱保護は、当該分野でよく知られた慣用的な方法を用いて達成される。例えば、t−ブチルオキシカルボニルのような保護基は、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、イソプロパノールまたはその混合物のような適当な溶媒中、塩酸またはトリフルオロ酢酸のような酸を用いて除去することができる。
医薬上許容される塩は、適当な酸または酸誘導体との反応により、慣用的に調製することができる。
【0022】
多くの薬理効果におけるセロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン;5−HT)受容体の関与が、R. A. Glennon により「Serotonin Receptors: Clinical Implications」 Neuroscience and Behavioural Reviews, 1990,14, 35 で、および L.O.Wilkinsonおよび C.T. Dourish により、「Serotonin Receptor Subtypes : Basic and Clinical Aspects」 S. Peroutka Ed., John Wiley and Sons, New York, 1991 p.147 で概説されている。
【0023】
セロトニン受容体は、薬理効果、例えば、鬱病(双極性および単極性の両方)、精神病的特徴、緊張病的特徴、憂鬱的特徴、非定型特徴または産後罹患のあるまたはない単発性または再発性大鬱病発作、限定するものではないが、心筋梗塞、糖尿病、流産または妊娠中絶などを含む一般的な病状から由来の鬱病、季節性情動障害および気分変調を含む気分障害、全般性不安および社会不安障害、パニック障害、広場恐怖症、対人恐怖症、強迫性障害および傷害後ストレス障害を含む不安障害、痴呆、記憶喪失障害および加齢記憶障害を含む記憶障害;拒食症および多食症を含む食事行動の障害、睡眠障害(ナルコレプシー、睡眠変調症、不眠症、睡眠時無呼吸症および日周期リズム障害を含む)、運動性障害、例えば、パーキンソン病、パーキンソン病における痴呆、神経安定剤誘発パーキンソニズムおよび遅発性ジスキネジー、痛み障害(特に、神経痛)、ならびに、他の精神障害、例えば統合失調症、および精神病に関与する。セロトニン受容体リガンドは、嘔吐および悪心の治療における使用が示されており、また、内分泌障害、例えば、高乳糖血症(hyperlactinaemia)、血管痙攣(特に、脳血管痙攣)、小脳性運動失調症および高血圧、ならびに、運動性および分泌の変化が関与する胃腸管の障害、例えば、過敏性腸症候群において、および、コカイン、エタノール、ニコチン、ベンゾジアゼピン、アルコール、カフェイン、フェンシクリジン(フェンシクリジン様化合物)、鎮痛剤(例えば、大麻、ヘロイン、モルヒネ)、鎮静性イプノティック(sedative ipnotic)、アンフェタミンまたはアンフェタミン関連薬剤(例えば、デキストロアンフェタミン、メチルアンフェタミン)のような薬剤またはそれらの組み合わせの乱用による禁断症状の治療において用いることができる。また、これらは、月経前緊張症、性機能不全および低体温症の治療においても用いることができる。
【0024】
5−HT受容体に対して高アフィニティーを有するリガンドは、上記の症状の治療に対して治療的有用性を有することは明らかだろう。選択的5−HT1B受容体アンタゴニストは、即効性抗鬱剤として作用すべきであることが示唆されている(P. Blier Trends Pharmacol. Sci. 1994, 15, 220)。
【0025】
したがって、本発明は、治療において用いるための式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。
【0026】
特に、本発明は、鬱病(双極性鬱病、単極性鬱病、精神病的特徴、緊張病的特徴、憂鬱的特徴、非定型特徴または産後罹患のあるまたはない単発性または再発性大鬱病発作、限定するものではないが、心筋梗塞、糖尿病、流産または妊娠中絶などを含む一般的な病状から由来の鬱病、季節性情動障害および気分変調)、全般性不安および社会不安障害、パニック障害、統合失調症、精神病、広場恐怖症、対人恐怖症、強迫性障害および傷害後ストレス障害を含む不安障害、痴呆、記憶喪失障害および加齢記憶障害を含む記憶障害、拒食症および多食症を含む食事行動の障害、睡眠障害(ナルコレプシー、睡眠変調症、不眠症、睡眠時無呼吸症および日周期リズム障害を含む)、運動性障害、例えば、パーキンソン病、パーキンソン病における痴呆、神経安定剤誘発パーキンソニズムおよび遅発性ジスキネジー、痛み障害(特に、神経痛)、嘔吐および悪心、内分泌障害、例えば、高乳糖血症、血管痙攣(特に、脳血管痙攣)、小脳性運動失調症および高血圧、運動性および分泌の変化が関与する胃腸障害、例えば、過敏性腸症候群の治療、および、コカイン、エタノール、ニコチン、ベンゾジアゼピン、アルコール、カフェイン、フェンシクリジン(フェンシクリジン様化合物)、鎮痛剤(例えば、大麻、ヘロイン、モルヒネ)、鎮静性イプノティック(sedative ipnotic)、アンフェタミンまたはアンフェタミン関連薬剤(例えば、デキストロアンフェタミン、メチルアンフェタミン)のような薬剤またはそれらの組み合わせの乱用による禁断症状、月経前緊張症、性機能不全および低体温症の治療において用いる式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。特に、本発明は鬱病の治療において用いるための式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。
【0027】
本明細書で用いられる「治療」なる用語は、予防ならびに確定した兆候の緩和を含むことは理解できるだろう。
【0028】
さらなる態様において、本発明は5−HT1B受容体のアンタゴニストが有益である障害、特に上記した障害、さらに特別には鬱病の治療方法であって、該治療を必要とする患者に安全かつ治療的に有効な量の式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩を投与することを含む方法を提供する。
【0029】
他の態様において、本発明は、5−HT1B受容体のアンタゴニストが有益である障害、特に上記した障害、特に上記した障害、さらに特別には鬱病の治療のための医薬の製造における式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩の使用を提供する。
【0030】
本発明の化合物の5−HT1B受容体に対するアフィニティーは、以下の放射性リガンド結合アッセイにより測定することができる。5−HT1B受容体を発現するCHO細胞(4×10細胞/ml)をトリス緩衝液Mg2+中で均一化し、1.0mlのアリコートにて貯蔵する。0.4mlの細胞懸濁液をトリスMg HCl緩衝液(pH7.7)中の[H]−5−HT(4nM)および試験薬と一緒に、37℃で45分間インキュベートする。各々の試験薬を10種の濃度(0.01mM〜0.3nMの最終濃度)で、非特異的結合を0.01mMの5−HTを用いて定めながら試験した。総アッセイ容量は0.5mlである。インキュベーションをTomtec Harvester(0.3%のポリエチレンイミンで予備洗浄したフィルター)を用いて急速濾過することにより停止させ、放射活性を、Topcountシンチレーション計数により測定する。pKi値を、反復最小二乗曲線適合プログラムから得るIC50から計算する。
【0031】
放射性リガンド結合アッセイに従って試験されたすべての実施例で、5−HT1B受容体で、7.0より大きいpKiを有し、その多くが8.0〜8.5のより高い範囲のpKiを示すことが見出された。
【0032】
本発明の化合物の5−HT1B受容体に対する選択性は、当業者によく知られている結合アッセイ法を用いて測定することができる。試験したすべての実施例で、5−HT1D受容体よりも10倍を超える選択性、およびCNS内の他の結合部位、特に、別の5−HT受容体サブタイプおよびドーパミン受容体よりも50倍を超える選択性を有することが見出された。多くの実施例で、5−HT1D受容体よりも30倍を超える選択性、および他の結合部位よりも80倍を超える選択性を有することが見出された。
【0033】
本発明の化合物の固有の活性は、以下の方法に従って測定することができる。ヒト5−HT1B受容体を安定に発現するCHO細胞膜を、HEPES/EDTA緩衝液中で均一化し、1mlのアリコートにて貯蔵し、本質的には、Lazarenoら(Life Sci., 1993, 52, 449)の記載に従うが、少し改善して、[35S]GTPγS結合研究を行う。10個の細胞からの膜を、20mMのHEPES緩衝液(pH7.4)中、MgCl(3mM)、NaCl(100mM)、GDP(10μM)およびアスコルビン酸塩(0.2mM)の存在下、化合物と一緒にまたは無しで、30℃で30分間、予備インキュベートする。反応を、50μlの[35S]GTPγS(100pm、アッセイ濃度)を添加することにより開始し、ついで、さらに30分間30℃でインキュベートする。非特異的結合を、膜に加える前に、非放射性標識GTPγS(20μM)を用いて測定した。反応を、Whatman GF/Bグレードフィルターを通して急速濾過することにより終了させ、ついで、5×1mlを氷冷HEPES(20mM)/MgCl(3mM)緩衝液で洗浄する。放射活性を、液体シンチレーション分光計を用いて測定する。この方法は、以下、[35S]GTPγS機能アッセイと称する。
【0034】
35S]GTPγS機能アッセイを用いて、式(I)で示されるある種の化合物が種々のレベルの固有の有効性を示すことが見出され、これは、1.0の値がアゴニスト5−HTにより誘発される最大限の応答を定義し、0.0がアンタゴニズムを定義し、負の値が逆アゴニズムを示す尺度により定義される。当該分野では、G蛋白結合受容体で作用する薬剤の固有の活性を表すことは困難であることが認識されている(Hoyer and Boddeke, Trends in Pharmacological Sciences, July 1993, [Vol. 14], page 270-275)。しかしながら、これらのリガンドは、この機能アッセイにより分類され、本発明の化合物は、インビボで有効な抗鬱剤であろうことが考えられる。本発明の好ましい化合物は、インビボで、5−HT1Bアンタゴニスト活性を示し、かかる化合物は、作用を迅速に発現するだろうことが考えられる。作用が迅速に発現することは、特に、抗鬱剤に関して有利である:ここに、「作用が迅速に発現する」なる用語は、治療的応答が、SSRIのトリサイクリック抗鬱剤およびブスピロンに特有の約21日またはそれ以上の期間とは対照的に、化合物の最初の投与から7日以内に見られることを意味する。
【0035】
インビトロ[35S]GTPγS機能アッセイにおいて0.5またはそれ未満の固有の活性を有する式(I)で示される化合物が、インビボで、よりアンタゴニズムに富む可能性が高いので、好ましい。本発明の特に好ましい化合物は、この機能アッセイにおいて、0.0〜0.3の範囲の固有の活性を有するか、または逆アゴニズムである。
【0036】
本発明の化合物は、[35S]GTPγS機能アッセイにおける低い固有の活性と合わせて、5−HT1B受容体に対して高アフィニティーおよび選択性を示すという特に有利な特徴を有することが見出された。
【0037】
本発明の化合物は、有利には、1つまたはそれ以上の治療剤、例えば、異なる抗鬱剤、例えば5HT3アンタゴニスト、セロトニンアゴニスト、NK−1アンタゴニスト、選択的セロトニン再摂取阻害剤(SSRI)、ノルアドレナリン再摂取阻害剤(SNRI)、トリサイクリック抗鬱剤および/またはドーパミン作用性抗鬱剤と同時に投与することができることは、当業者には明らかだろう。
【0038】
本発明の化合物と組み合わせて用いることができる適当な5HT3アンタゴニストは、例えば、オンダンセトロン(ondansetron)、グラニセトロン(granisetron)、メトクロプラミド(metoclopramide)を含む。
本発明の化合物と組み合わせて用いることができる適当なセロトニンアゴニストは、スマトリプタン(sumatriptan)、ラウオルスシン(rauwolscine)、ヨヒンビン(yohimbine)、メトクロプラミドを含む。
本発明の化合物と組み合わせて用いることができる適当なSSRIは、フルオキセチン(fluoxetine)、シタロプラム(citalopram)、フェモキセチン(femoxetine)、フルボキサミン(fluvoxamine)、パロキセチン(paroxetine)、インダルピン(indalpine)、セルトラリン(sertraline)、ジメルジン(zimeldine)を含む。
【0039】
本発明の化合物と組み合わせて用いることができる適当なSNRIは、ベンラファキシン(venlafaxine)およびレボキセチン(reboxetine)を含む。
本発明の化合物と組み合わせて用いることができる適当なトリサイクリック抗鬱剤は、イミプラミン(imipramine)、アミトリプチリン(amitriptyline)、クロミプラミン(clomipramine)およびノルトリプチリン(nortriptyline)を含む。
本発明の化合物と組み合わせて用いることができる適当なドーパミン作用性抗鬱剤は、ブプロピオン(bupropion)およびアミネプチン(amineptine)を含む。
【0040】
その組み合わせまたは組成の化合物は同時に(同じまたは異なる医薬処方で)、別個にまたは連続的に投与することができることは明らかだろう。
治療において式(I)で示される化合物を用いるために、該化合物は、通常、標準的な製薬技法に従って医薬組成物に処方されるだろう。また、本発明は、式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩および医薬上許容される担体または希釈剤を含んでなる医薬組成物も提供する。
【0041】
さらなる態様において、本発明は医薬組成物の製造方法であって、式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩および医薬上許容される担体または賦形剤を混合することを含む方法を提供する。
【0042】
適当には、外界温度および大気圧で混合することにより調製できる本発明の医薬組成物は、通常、経口、非経口または直腸投与に適しており、錠剤、カプセル、経口液体製剤、粉末、顆粒、ロゼンジ、復元粉末、注射または注入溶液もしくは懸濁液または坐剤の形態であってもよい。一般的には、経口投与可能な組成物が好ましい。
【0043】
経口投与用の錠剤およびカプセルは、単位投与形態であってもよく、慣用的な賦形剤、例えば、結合剤(例えば、糊化とうもろこしでんぷん、ポリビニルピロリドンまたはヒドロキシプロピルメチルセルロース)、充填剤(例えば、ラクトース、微結晶セルロースまたはリン酸水素カルシウム)、錠剤滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルクまたはシリカ)、崩壊剤(例えば、ポテトスターチまたはスターチグリコール酸ナトリウム)および適当な湿潤剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)を含有していてもよい。錠剤は、通常の製薬慣習でよく知られた方法に従ってコートすることができる。
【0044】
経口液体製剤は、例えば、水性または油性懸濁液、溶液、エマルジョン、シロップまたはエリキシルの形態であってもよく、または使用前に水または他の適当なビヒクルで復元する乾燥生成物の形態であってもよい。かかる液体製剤は、慣用的な添加剤、例えば、懸濁化剤(例えば、ソルビトールシロップ、セルロース誘導体または硬化食用油)、乳化剤(例えば、レシチンまたはアカシア)、非水性ビヒクル(食用油、例えばアーモンド油、油性エステル、エチルアルコールまたは分別植物油を含み得る)、保存剤(例えば、メチルもしくはプロピル−p−ヒドロキシ安息香酸またはソルビン酸)および、所望により、慣用的なフレーバーまたは着色剤を、適当な場合、緩衝塩および甘味剤を含有していてもよい。経口投与用の製剤は、適当には、活性化合物の放出を制御できるように処方することができる。
【0045】
非経口投与に関して、液体単位投与形態は、本発明の化合物またはその医薬上許容される塩および滅菌ビヒクルを利用して調製される。注射用処方は、本発明の化合物またはその医薬上許容される塩および滅菌ビヒクルを利用し、所望により保存剤を添加して、単位剤形、例えばアンプルまたは多回用量に調製することができる。組成物は油性または水性ビヒクル中の懸濁液、溶液またはエマルジョンのような形態であってもよく、処方剤、例えば、懸濁化剤、安定化剤および/または分散剤を含んでいてもよい。別法として、活性成分は、使用前に適当なビヒクル、例えば滅菌発熱物質不含水で復元する粉末形態であってもよい。使用するビヒクルおよび濃度に応じて、化合物はビヒクル中に懸濁または溶解させることができる。溶液の調製において、化合物を注射用に溶解させ、滅菌濾過し、ついで、適当なバイアルまたはアンプルに充填し、密封することができる。有利には、局所麻酔薬、保存剤および緩衝剤などのアジュバントはビヒクル中に溶解する。安定性を増強させるために、バイアルに充填した後に組成物を凍結させ、水を減圧下で除去する。非経口懸濁液は、化合物をビヒクルに溶かす代わりに懸濁させ、滅菌処理を濾過により行うことができないことを除いて、実質的に同様の方法で調製される。化合物は、滅菌ビヒクルに懸濁させる前に、酸化エチレンに曝すことにより滅菌することができる。有利には、界面活性剤または湿潤剤は、化合物の均一な分散を促進するために組成物中に含まれる。
【0046】
ローションは、水性または油性基剤を用いて処方することができ、また、一般的には、1つまたはそれ以上の乳濁化剤、安定化剤、分散剤、懸濁化剤、増粘剤または着色剤を含有するだろう。滴剤は、また、1つまたはそれ以上の分散剤、安定化剤、溶解剤または懸濁化剤を含む水性または非水性基剤を用いて処方することができる。また、これらは保存剤を含んでいてもよい。
また、本発明の化合物は、直腸組成物、例えば慣用的な坐剤基剤、例えばカカオバターまたは他のグリセリドを含有する坐剤または停留浣腸に処方することができる。
【0047】
また、本発明の化合物は、貯蔵製剤として処方することもできる。かかる持続性処方は、移植(例えば、皮下または筋肉内)によるか、または筋肉内注射により投与することができる。かくして、例えば、本発明の化合物は、適当なポリマーまたは疎水性物質(例えば、許容される油中のエマルジョンとして)またはイオン交換樹脂を用いて、またはやや溶けにくい誘導体、例えばやや溶け難い塩として処方することができる。
【0048】
鼻腔内投与に関して、本発明の化合物は、適当な計量または単回用量装置を介する投与用の溶液として、または、別法として、適当なデリバリー装置を用いて投与するための適当な担体との粉末混合物として処方することができる。かくして、式(I)で示される化合物は、経口、バッカル、非経口、局所(眼および鼻投与を含む)、持続性薬剤または直腸投与用に処方してもよく、または吸引または吸入(口または鼻のいずれかを介する)による投与に適した形態であってもよい。
【0049】
本発明の化合物は、軟膏、クリーム、ゲル、ローション、ペッサリー、エアロゾルまたは滴剤(例えば、眼、耳または鼻滴剤)の形態での局所投与用に処方することができる。軟膏およびクリームは、例えば、適当な増粘剤および/またはゲル化剤を添加して、水性または油性基剤と一緒に処方することができる。眼に投与するための軟膏は、滅菌成分を用いる滅菌方法で製造することができる。
組成物は、投与方法に応じて、0.1重量%〜99重量%、好ましくは10〜60重量%の活性物質を含有することができる。
【0050】
上記した障害の治療に用いる化合物の投与量は、障害の重度、患者の体重および他の同様の因子により、通常のように変化するだろう。しかしながら、一般的なガイドとして、適当な単位投与量は、0.05〜1000mg、より適当には1.0〜200mgであってもよく、かかる単位投与量は、1日1回以上、例えば、1日2または3回投与することができる。かかる療法は、数週間または数ヶ月に及んでいてもよい。
【0051】
限定するものではないが、本明細書中に引用される特許および特許出願を含む全ての刊行物は、出典明示して本明細書の一部に組み入れる。
以下の記載例および実施例を用いて本発明の化合物の調製法を説明する。
【0052】
記載1
1−アセチル−6−ブロモ−5−メトキシインドリン(D1)
DMF(500ml)中の1−アセチル−6−ブロモインドリン−5−オール(Tetrahedron 1973, 29(8), 1115;40g、0.15mol)の撹拌溶液を、KCO(61g、0.45mol)およびヨードメタン(11.7ml、0.19mol)で処理し、室温に20時間維持し、ついで、減圧下で200mlに濃縮した。残渣を水(200ml)で処理し、沈殿を濾過し、乾燥させて、EtOAcから再結晶して、白色固体(35.7g、85%)として標題化合物を得た。MH270/272
【0053】
記載2
cis−1−アセチル−6−(3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−5−メトキシインドリン(D2)
乾燥脱気1,4−ジオキサン(200ml)中の酢酸パラジウム(II)(830mg、3.7mmol)、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(3.46g、5.5mmol)および炭酸セシウム(18.1g、56mmol)の混合物を、アルゴン雰囲気下、28℃、0.5時間超音波処理し、桃色の不均一混合物をえた。これを、D1(10g、37mmol)で、ついで、cis−2,6−ジメチルピペラジン(12.6g、110mmol)で処理し、激しく撹拌しながら、96時間加熱還流した。混合物を冷却し、キーゼルゲル(Kieselguhr)を通して濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をEtOAcおよび2MのHClで処理し、よく撹拌し、水層を分離し、KCOを添加して塩基性化し、DCMで抽出した。抽出物を乾燥(NaSO)し、減圧下で濃縮して、淡橙色固体(7.1g、63%)として標題化合物を得た。MH304。
【0054】
記載3
cis−6−(3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−5−メトキシインドリン(D3)
2MのHCl(50ml)中のD2(1.6g、5mmol)の撹拌溶液を、2時間加熱還流し、冷却し、KCOで塩基性化し、DCMで抽出した。抽出物を乾燥(NaSO)し、減圧下で濃縮して、淡橙色固体(1.4g、100%)として標題化合物を得た。MH276。
【0055】
記載4
6−ブロモ−5−フルオロインドリン
濃HSO(60ml)中の5−フルオロインドリン(4.65g、34mmol)の溶液を、アルゴン雰囲気下、硫酸銀(5.5g、18mmol)で処理し、0.5時間撹拌し、ついで、−5℃に冷却し、15分にわたって臭素(5.6g、35mmol)を滴下して処理した。混合物を−5℃で0.5時間維持し、ついで、1時間室温に加温し、ついで、よく撹拌した氷/水(600ml)に注意深く加えた。この混合物を、キーゼルゲルを通して濾過し、ついで、40%のNaOH溶液を添加して塩基性化し、EtO(2×300ml)で抽出した。合した抽出物を乾燥(NaSO)し、減圧下で濃縮してベージュの固体(6.5g、89%)として標題化合物を得た。MH216/218。
【0056】
記載5
1−アセチル−6−ブロモ−5−フルオロインドリン
DCM(60ml)中のD4(6.5g、30mmol)の撹拌溶液を、AcO(3.8ml、40mmol)で処理し、室温で1時間撹拌し、ついで、減圧下で濃縮した。残渣を、EtOで溶出する天然アルミナのクロマトグラフィーに付してベージュの固体(7.2g、93%)として標題化合物を得た。MH258/260。
【0057】
記載6
cis−6−(3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−5−フルオロインドリン(D6)
D5から、記載2に類似の方法を用いて、cis−3,5−ジメチルピペラジンと反応させ(82%)、ついで、記載3のように加水分解することにより標題化合物を得た(96%)。生成物を淡褐色固体として単離した。MH250。
【0058】
記載7
4−(6−アセトアミド−2−メチルピリジン−3−イル)安息香酸メチル(D7)
DCM(35ml)中の4−(6−アミノ−2−メチルピリジン−3−イル)安息香酸メチル(EP97/17351の記載7、300mg、1.2mmol)およびピリジン(0.16ml、2.0mmol)の撹拌溶液を、0℃でアルゴン雰囲気下、塩化アセチル(120mg、1.5mmol)で処理し、室温に1時間加温した。さらなる塩化アセチル(120mg)を加え、混合物をさらに1時間室温に維持し、ついで、10%のNaCO溶液で洗浄し、乾燥(NaSO)し、減圧下で濃縮して、白色固体(344mg、98%)として標題化合物を得た。
1H NMR (250MHz, CDCl3) δ 8.15-8.00 (m, 3H), 7.93 (s, 1H), 7.56 (dd, 1H), 7.39 (d, 2H), 7.26 (d, 1H), 3.95 (s, 3H), 2.40 (s, 3H), 2.23 (s, 3H)
【0059】
記載8
4−[6−(メタンスルホンアミド)−2−メチルピリジン−3−イル]安息香酸メチル(D8)
DCM(35ml)中の4−(6−アミノ−2−メチルピリジン−3−イル)安息香酸メチル(EP97/17351の記載7、300mg、1.2mmol)およびピリジン(0.16ml、2.0mmol)の撹拌溶液を、0℃で、アルゴン雰囲気下、塩化メタンスルホニル(215mg、1.5mmol)で処理し、ついで、室温に加温し、20時間撹拌した。さらに、塩化メタンスルホニル(215mg、1.5mmol)およびEtN(200mg、2mmol)を加えた。室温で1時間経過後、混合物を10%のNaCO溶液で洗浄し、乾燥(NaSO)し、減圧下で濃縮して、ベージュの固体としてビス−スルホンアミドが残った。これをTHF(10ml)中に溶解し、フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中の1Mの溶液1.6ml、1.6mmol)で処理し、室温で18時間撹拌した。さらなるフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1.0ml)を加え、混合物を40℃に1時間加熱し、ついで、減圧下で濃縮した。残渣を10%のNaCO溶液で処理し、EtOAcで抽出した。抽出物を乾燥(NaSO)し、減圧下で濃縮し、残渣を、0〜15%のEtOAc/DCMで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、白色固体(214mg、32%)として標題化合物を得た。
1H NMR (250MHz, CDCl3) δ 8.11 (d, 2H), 7.55 (d, 1H), 7.37 (d, 2H), 7.06 (d, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.21 (s, 3H), 2.42 (s, 3H)。NHは認識できず。
【0060】
記載9
4−[6−(N−アセチル−N−メチル)アミノ−2−メチルピリジン−3−イル]安息香酸メチル(D9)
乾燥DMF(3ml)中のD7(120mg、0.40mmol)の溶液を、室温で、アルゴン雰囲気下、水素化ナトリウム(60%の油中分散液18mg、0.45mmol)で処理し、20分間撹拌し、ついで、ヨードメタン(61mg、0.43mmol)で処理した。混合物を室温に1時間維持し、ついで、10%のNaCO溶液(50ml)に加え、EtOAcで抽出した。抽出物を水で洗浄し、乾燥(NaSO)し、減圧下で濃縮して、ベージュの固体(110mg、87%)として標題化合物を得た。
1H NMR (250MHz, CDCl3) δ 8.13 (d, 2H), 7.61 (d, 1H), 7.43 (d, 2H), 7.20 (br d, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.42 (s, 3H), 2.49 (s, 3H), 2.16 (s, 3H)
【0061】
記載10
4−[6−(N−メタンスルホニル−N−メチルアミノ)−2−メチルピリジン−3−イル]安息香酸メチル(D10)
D8から、記載9に記載と同様の方法を用いて、黄色ガム(96%)として標題化合物を得た。
1H NMR (250MHz, CDCl3) δ 8.11 (d, 2H), 7.57 (d, 1H), 7.40 (d, 2H), 7.30 (d, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.45 (s, 3H), 3.11 (s, 3H), 2.46 (s, 3H)
【0062】
記載11
4’−アセトアミド−2’−メチルビフェニル−4−カルボン酸メチル(D11)
4’−アミノ−2’−メチルビフェニル−4−カルボン酸メチル(WO97/34901の記載2)から、記載7と同様の方法に従って標題化合物を調製した。MH269。
【0063】
記載12
4’−(メタンスルホンアミド)−2’−メチルビフェニル−4−カルボン酸メチル(D12)
4’−アミノ−2’−メチルビフェニル−4−カルボン酸メチル(WO97/34901から記載2)から、記載8と同様の方法に従って標題化合物を調製した。MH305。
【0064】
記載13
cis−5−クロロ−6−(3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)インドリン(D13)
5−クロロインドリンから、上記D4、D5およびD6に記載の方法と同様の方法を用いて調製することができる。MH266。
【0065】
記載14
cis−6−(3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−5−メチルインドリン(D14)
5−メチルインドリンから、上記D4、D5およびD6の方法と同様の方法を用いて標題化合物を調製した。MH246。
【0066】
記載15
cis−1−アセチル−5−メトキシ−6−(3,4,5−トリメチルピペラジン−1−イル)インドリン(D15)
MeOH(50ml)中のD2(1.48g、4.9mmol)の撹拌溶液を、室温で、アルゴン雰囲気下、水性ホルムアルデヒド(37%w/vの2.4ml、29mmol)で処理し、ついで、NaBHCN(920mg、15mmol)を滴下した。混合物を室温で3時間撹拌し、ついで、減圧下で濃縮し。残渣を10%のNaCO溶液で処理し、DCMで抽出した。抽出物を乾燥(NaSO)し、減圧下で濃縮して黄色固体(1.4g、90%)として標題化合物を得た。MH318。
【0067】
記載16
5−メトキシ−6−(3,4,5−トリメチルピペラジン−1−イル)インドリン(D16)
D16から、記載3と類似の方法を用いて標題化合物を調製した。MH276。
【0068】
実施例1
cis−1−[4−(6−アセトアミド−2−メチルピリジン−3−イル)ベンゾイル]−6−(3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−5−メトキシインドリン(E1)
【化7】
Figure 2004529124
トルエン(2ml)中のD3(40mg、150μmol)の撹拌溶液を、室温で、アルゴン雰囲気下、2Mのトルエン(0.15ml、300μmol)中のトリメチルアルミニウムで処理し、15分間維持し、ついで、トルエン(3ml)中のD7(57mg、200μmol)の溶液を加え、混合物を1時間90℃に加熱した。溶液を冷却し、ついで、直接シリカゲルカラム(5g)に加え、最初に2%のMeOH/DCMで溶出して高Rf不純物を除去し、ついで、10%のMeOH/DCMで溶出して生成物を得た。これをEtO/DCMでトリチュレートしてベージュの固体(35mg、82%)として標題化合物を得た。
1H NMR (250MHz, CDCl3) δ 8.08 (d, 1H), 8.00 (br s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.64 (d, 2H), 7.58 (d, 1H), 7.40 (d, 2H), 6.75 (s, 1H), 3.80-4.00 (br m, 2H), 3.86 (s, 3H), 3.50-3.30 (br m, 2H), 3.25-2.85 (m, 5H), 2.43 (s, 3H), 2.35-2.15 (br m, 2H), 2.23 (s, 3H), 1.20-0.80 (br m, 6H)。MH514。
【0069】
実施例2
cis−1−[4’−アセトアミド−2’−メチルビフェニル−4−カルボニル]−6−(3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−5−フルオロインドール(E2)
【化8】
Figure 2004529124
DCM(5ml)中のE9(37mg、70μmol)の溶液を、DDQ(25mg、100μmol)で処理し、室温で1時間撹拌し、ついで、10%のNaCO溶液で処理し、有機層を分離し、珪藻土のショートカラムを通して濾過し、減圧下で濃縮してベージュの固体(12mg、33%)として標題化合物を得た。MH499。
【0070】
実施例E3〜14およびE21〜27は、実施例と同様の方法により、適当なインドリン(D3、D6、D13またはD14)およびメチルエステル(D8、D9、D10、D11、D12またはWO96/19477の記載21)から調製した。実施例E15〜20は、実施例2と同様の方法により、各々、インドリンE10、E6、E13、E14、E12およびE23を酸化することにより調製した。
【表1】
Figure 2004529124
【0071】
【表2】
Figure 2004529124
【0072】
【表3】
Figure 2004529124

Claims (16)

  1. 式(I):
    Figure 2004529124
    [式中、Rは、式(i):
    Figure 2004529124
    (式中、
    は、フェニル、ナフチル、ヘテロアリールまたは5〜7員のヘテロサイクリック環であり;
    は、フェニル、ナフチルまたはヘテロアリールであり;
    は、NRCOR、NRSO、CHNRSO、CHNRCORまたはCHNRCOであり、ここに、RおよびRは、独立して、水素またはC1−6アルキルであり;
    およびRは、独立して、ハロゲン、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、COC1−6アルキル、CF、シアノまたはNRであり、ここに、RおよびRは、独立して、水素またはC1−6アルキルであり;
    bおよびcは、独立して、0、1、2または3である)
    で示される基であり、
    Yは、単結合、CHまたはNHであり;
    Wは−(CR10−であり、ここに、tは2、3または4であり、RおよびR10は、独立して、水素またはC1−6アルキルであり、またはWはCH=CHであり;
    は、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、CF、COC1−6アルキル、シアノまたはC1−6アルコキシであり;
    は、水素またはC1−6アルキルである]
    で示される化合物またはその医薬上許容される塩。
  2. 、PおよびPが、独立して、フェニルまたはピリジルである請求項1記載の化合物。
  3. Yが単結合である請求項2記載の化合物。
  4. が水素、ハロゲン、C1−6アルコキシまたはC1−6アルキルである前記請求項いずれか1項記載の化合物。
  5. Wが−CH−CH−または−CH=CH−である前記請求項いずれか1項記載の化合物。
  6. が水素またはメチルである前記請求項いずれか1項記載の化合物。
  7. 化合物E1〜E19(明細書中に記載)またはその医薬上許容される塩である請求項1記載の化合物。
  8. 請求項1記載の式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩の製造方法であって:
    (a)YがNHである場合、式(II):
    Figure 2004529124
    [式中、Rは式(I)の記載と同意義である]
    で示される化合物を、式(III):
    Figure 2004529124
    [式中、W、RおよびRは式(I)の記載と同意義である]
    で示される化合物とカップリングさせること;または
    (b)Yが単結合またはCHである場合、式(IV):
    Figure 2004529124
    [Rは式(I)の記載と同意義であり、Lは適当な脱離基である]
    で示される化合物を、上記した式(III)で示される化合物と反応させること;または
    (c)Yが単結合またはCHである場合、式(V):
    Figure 2004529124
    [式中、Rは式(I)の記載と同意義であり、R’はC1−6アルコキシ基である]
    で示される化合物を、上記した式(III)で示される化合物と反応させること;
    および、工程(a)、(b)または(c)の後、任意に:
    ・いずれの保護基を除去すること、および/または
    ・式(I)で示される化合物を他の式(I)で示される化合物に変換すること、および/または
    ・医薬上許容される塩を形成すること、
    を含む方法。
  9. 治療において用いるための請求項1〜7いずれか1項記載の化合物。
  10. 鬱病の治療に用いるための請求項1〜7いずれか1項記載の化合物。
  11. 請求項1〜7いずれか1項記載の化合物またはその医薬上許容される塩および医薬上許容される担体または賦形剤を含んでなる医薬組成物。
  12. 5−HT1B受容体のアンタゴニストが有益である疾患の治療方法であって、該治療を必要とする患者に、安全かつ治療的に有効な量の式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩を投与することを含む方法。
  13. 疾患が鬱病である請求項12記載の方法。
  14. 5−HT1B受容体のアンタゴニストが有益である疾患の治療において用いるための請求項1〜7いずれか1項記載の式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩。
  15. 5−HT1B受容体のアンタゴニストが有益である疾患の治療のための医薬の製造における、請求項1〜7いずれか1項記載の式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩の使用。
  16. 疾患が鬱病である請求項15記載の使用。
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