JP2004528362A - α−2−アドレナリン作動薬/脂肪酸組成物 - Google Patents

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Abstract

α−2−アドレナリン作動薬成分および脂肪酸成分を含んで成る組成物を開示する。1つの態様において、脂肪酸成分は脂肪酸を包含する。好ましい態様において、α−2−アドレナリン作動薬成分と脂肪酸成分が錯体を形成する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、α−2−アドレナリン作動薬(以下に「作動薬」と称す)を含有する組成物に関する。特に、本発明は作動薬が向上した薬物動態特性を有するそのような組成物に関する。本発明の作動薬は、α−2−アドレナリン受容体に結合し、治療効果をもたらすのに有効なあらゆる化学物質、例えば、化合物、イオン、錯体等を包含する。
【背景技術】
【0002】
作動薬を含有する組成物の供給において常に存在する課題は、そのような組成物をさらに有効なものにすることである。作動薬をより有効なものにする1つの技術は、それらの薬物動態特性を向上させることである。例えば、調剤された、または投与された作動薬は、好ましくは、作動薬が標的受容体に到達して治療効果を与えうるように脂質細胞膜に透過性であるべきである。特定の作動薬が脂質膜を充分に透過しない理由の1つとして考えられることは、これらの作動薬が生理的pHにおいて荷電イオンであることである。
【0003】
本明細書において使用される「薬物動態特性の向上」という用語は、透過性の増加を意味しうるが、薬物動態特性の向上は、例えば、作動薬の生物学的利用能、金属イオン封鎖特性および/または放出特性の向上も意味しうる。
【0004】
イオン化可能な分子の生体膜を通る移動を増加させる陽イオンと陰イオンとのイオン対形成または錯体生成が示されている(Nashら、Skin Pharmacol 5:160−170(1992)およびOgawaら、Jpn J Ophthalmol 37:47−55(1993))。しかし、従来のイオン錯体系は、特定の生物学的環境、例えば眼環境への作動薬の輸送に使用するのに適さない場合がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
α−2−アドレナリン作動薬の有効性を増加させる新規組成物が現在も必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
新規作動薬含有組成物が見出された。本発明によれば、本発明組成物は、組成物の作動薬の有効性を増強するのに有効な特定の物質を含有する。本発明をいかなる特定の理論または作用機構にも限定するものではないが、作動薬の有効性は、向上した薬物動態、例えば、作動薬の脂質ニ重層への透過性の増加によって増強されると考えられる。1つの態様において、これらの物質は眼における作動薬の生物学的利用能を向上させる。該物質は、生理的条件下、例えばpH約7〜約9において、作動薬の薬物動態を向上しうるのが好ましい。
【0007】
さらに、本発明によれば、作動薬は、生理的pH、例えばpH約6.5〜約9.0において、イオン化される。1つの態様において、作動薬はpH約7においてイオン化される。
【0008】
また、本発明によれば、作動薬は、患者、例えばヒト患者に投与した場合に、治療的利益または効果を与えるのに有用な化合物、化合物の混合物、他の物質の混合物を包含する。本発明に有用な作動薬は、イミノ−イミダゾリン、イミダゾリン、イミダゾール、アゼピン、チアジン、オキサゾリン、グアニジン、カテコールアミン、それらの生物学的に適合性の塩およびエステルならびにそれらの混合物を包含する。好ましくは、α−2−アドレナリン作動薬は、キノキサリン成分を包含しうる。キノキサリン成分は、キノキサリン、生物学的に適合性のその塩、エステル、他の誘導体等、ならびにそれらの混合物を包含する。キノキサリン誘導体の非制限的な例は、(2−イミドゾリン−2−イルアミノ)キノキサリン、5−ブロモ−6−(2−イミドゾリン−2−イルアミノ)キノキサリン(以下「ブロモニジン」と称す)、およびそれらの生物学的に適合性の塩およびエステルを包含する。
【0009】
また、本発明によれば、作動薬は、α−2A−アドレナリン受容体、α−2B−アドレナリン受容体、および/またはα−2D−アドレナリン受容体またはそれらの任意の組み合わせに特異的である。
【0010】
また、作動薬の薬物動態を向上させる物質は、脂肪酸成分(以下にFACと称す)を包含する。1つの態様において、FACは、飽和および/または不飽和脂肪酸を包含する。本発明の脂肪酸は12個より多い炭素原子を有し、その例はドコサヘキサン酸およびリノレン酸である。1つの態様において、本発明の脂肪酸は、約12〜約26個の炭素原子を有する。他の態様において、本発明の脂肪酸は、約16〜約24個の炭素原子を有する。1つの態様において、FAC自体が、少なくとも1つの治療効果を与えるのに有効である。
【0011】
また、本発明によれば、作動薬およびFACは、錯体を形成する。1つの態様において、作動薬およびFACは、溶液中で、好ましくはpH約7〜約9の溶液中で錯体を形成する。1つの態様において、作動薬およびFACは、溶液の外部において、錯体、例えば塩を形成することができる。
【0012】
また、本発明によれば、組成物は、担体成分を含有する。1つの態様において、組成物は約7またはそれ以上のpH、例えば約7〜約9のpHを有し、眼用に許容される。
【0013】
本明細書に記載したあらゆる特徴、または特徴の組み合わせは、本発明に含まれるものとし、但し、あらゆるそのような組み合わせに含まれる特徴が、情況、本明細書および当業者の知識から判断して明らかに相互に矛盾しないことを条件とする。
【0014】
本発明の付加的な利益および局面は、下記の詳細な説明および請求の範囲から明らかである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
α−2−アドレナリン作動薬(作動薬)および脂肪酸成分(FAC)を含んで成る組成物を提供する。本発明組成物に使用されるFACは、作動薬の薬物動態を向上させるのに有効でありうる。例えば、FACは、作動薬の治療作用を増加しうる。1つの態様において、本発明組成物は、液体担体成分をさらに含有してよく、液体、例えば、水性液、溶液の性質を有してよい。
【0016】
1つの態様において、作動薬およびFACは錯体を形成する。形成された錯体は、「ゆるい」イオン対、または「緊密な」イオン対であってよい。好ましくは、本発明の錯体は「緊密な」イオン対である。より好ましくは、本発明の錯体は、水または水溶液のような高誘電率溶媒中で解離しないような充分な「緊密さ」である。そのような「緊密な」イオン対の錯体の1つの長所は、眼環境において使用しうる食塩水のような水溶液に含有しうることである。しかしながら、錯体は、特定条件下に解離することができることも好ましい。例えば、錯体が脂質層を通った後に、作動薬は、FACと錯体形成していない場合には、より効果的に標的分子を活性化しうる。従って、好ましい態様において、作動薬およびFACは、作動薬の薬物動態特性を向上させるために錯体として存在し、後に解離して、作動薬が受容体においてより効果的に作用しうるようにする。
【0017】
1つの態様において、1つの作動薬が、2つ以上のFAC、例えば2つまたは3つのFACと錯体を形成してよい。他の態様において、1つのFACが、2つ以上の作動薬、例えば2つまたは3つの作動薬と錯体を形成してよい。
【0018】
現在有用な作動薬は、FACの存在によって利益を得るように選択するのが好ましい。一般に、作動薬は、FACと錯体を形成している場合に、向上した脂質膜透過能力を与えられる。1つの態様において、作動薬は塩基性分子である。他の態様において、作動薬は陽イオンである。
【0019】
好ましい態様において、有用な作動薬は、アミン含有分子を含む。また、アドレナリン作動薬は、好ましくは、7より大きいpKa、好ましくは約7〜約9のpKaを有するアミン含有分子である。
【0020】
本明細書で使用する用語「α−2−アドレナリン作動薬」または「作動薬」には、例えば節後交感神経終末のシナプス前α2受容体または例えば平滑筋細胞のシナプス後α2受容体に結合することなどによって、正味の交感神経遮断応答を引き起して、調節の増加をもたらす化合物、イオン、複合体などの化学物質が包含される。交感神経遮断応答は、交感神経系によって伝達されるインパルスの作用の阻害、低減または防止を特徴とする。本発明のα−2−アドレナリン作動薬は、α−2−アドレナリン受容体にシナプス前性に結合して、ニューロンノルエピネフリンの放出を減少させる負のフィードバックを引き起す。さらに、本発明のα−2−アドレナリン作動薬はα−2−アドレナリン受容体にシナプス後性にも結合して、β-アドレナリン受容体刺激によるサイクリックAMP形成を阻害する(毛様体筋の弛緩に寄与する)と共に、他の細胞内経路に対するシナプス後α−2−アドレナリン受容体の効果にも影響する。シナプス前またはシナプス後α−2−アドレナリン受容体での活性はアドレナリン作動性作用を低下させるだろう。アドレナリン作動性作用の低下は、コリン作動性神経支配がもたらす収縮を増加させる。α−2−アドレナリン作動薬には神経保護活性を持つ化合物も含まれる。例えば5-ブロモ-6-(2-イミダゾリン-2-イルアミノ)キノキサリンは、未知の機序による神経保護活性を持つα−2−アドレナリン作動薬である。
【0021】
本発明に役立つ代表的α−2−アドレナリン作動薬を以下に列挙するが、本発明はここに挙げる特定の群および化合物に限定されない:イミノ-イミダゾリン類、例えばクロニジン、アプラクロニジン;イミダゾリン類、例えばナファゾリン、キシメタゾリン(xymetazoline)、テトラヒドロゾリン、およびトラマゾリン;イミダゾール類、例えばデトミジン、メデトミジン、およびデクスメデトミジン;アゼピン類、例えばB-HT 920(6-アリル-2-アミノ-5,6,7,8-テトラヒドロ-4H-チアゾロ[4,5-d]アゼピン)およびB-HT 933;チアジン類、例えばキシラジン;オキサゾリン類、例えばリルメニジン;グアニジン類、例えばグアナベンズおよびグアンファシン;カテコールアミン類など。
【0022】
特に有用な作動薬にはキノキサリン成分が含まれる。一態様として、キノキサリン成分には、キノキサリン、その誘導体、およびその混合物が含まれる。好ましくは、キノキサリンの誘導体には、(2-イミダゾリン-2-イルアミノ)キノキサリンが含まれる。特に好ましくは、キノキサリンの誘導体には5-ハライド-6-(2-イミダゾリン-2-イルアミノ)キノキサリンが含まれる。5-ハライド-6-(2-イミダゾリン-2-イルアミノ)キノキサリンの「ハライド」はフッ素、塩素、ヨウ素であってよく、また好ましくは臭素であって5-ブロモ-6-(2-イミダゾリン-2-イルアミノ)キノキサリンを形成してよい。
【0023】
他の有用なキノキサリン誘導体は周知である。例えば、有用なキノキサリン誘導体には、Burkeらの米国特許第5,703,077号に開示されているものが含まれる。Danielwiczらの第3,890,319号も参照されたい。BurkeらおよびDanielwiczらの開示内容はそれぞれ参照によりそのまま本明細書に組み込まれる。
【0024】
キノキサリンおよびその誘導体、例えばブリモニジンは、アミン含有物質であり、好ましくは7より大きいpKa、より好ましくは約7.5〜9のpKaを持つ。
α−2−アドレナリン作動薬として機能する上記化合物の類似体も、特に本発明によって包含されるものとする。好ましくは、作動薬、例えば上述のものは、α2Aアドレナリン受容体、α2Bアドレナリン受容体およびα2Dアドレナリン受容体の1または複数の活性化に有効である。
【0025】
1つの有用な態様において、本発明の組成物中の作動薬の量は、組成物の約0.05%〜約30%(w/v)またはそれ以上である。好ましくは作動薬の量は、約0.1%(w/v)〜約10%(w/v)の範囲である。さらに好ましくは、作動薬の量は、約0.1%(w/v)〜約0.6%(w/v)の範囲であってよい。より好ましくは、作動薬は、ブロモニジンであり、組成物中に、約0.1%(w/v)〜約0.6%(w/v)の範囲、例えば約0.13%で存在する。
【0026】
あらゆる適当なFACを本発明に従って使用することができる。1つの態様において、FACは脂肪酸またはその誘導体を含む。好ましくは、脂肪酸は、長い疎水性炭素鎖および末端カルボキシル基を有する。炭素鎖は、飽和であっても、または1つまたはそれ以上の不飽和結合を有していてもよい。さらに、少しの脂肪酸は三重結合を有する。脂肪酸は、主として、鎖長並びに不飽和結合の数および位置に関して、異なっている。飽和脂肪酸の非限定例には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、リグノセリン酸、それらの誘導体およびそれらの混合物が包含される。不飽和脂肪酸の非限定例には、パルミトレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、それらの誘導体およびそれらの混合物が包含される。一般的でない脂肪酸の例には、トランス−バクセン酸(trans-Vaccenic acid)、ラクトバシリン(lactobacillic)酸、ツベルクロステアリン(tuberculostearic)酸、セレブロン(serebronic)酸、それらの誘導体およびそれらの混合物が包含される。
【0027】
好ましい態様において、FACはドコサヘキサン酸を含む。他の態様において、FACはリノレン酸を含む。
【0028】
1つの態様において、本発明の脂肪酸は、約12〜約26個の炭素原子を含む。他の態様において、本発明の脂肪酸は、約16〜約24個の炭素原子を含む。
【0029】
好ましい態様において、FACは直接的な治療効果を有する。例えば、FACは、プロスタノイドのようなエイコサノイドを含んでいてよい。プロスタノイドは、内部5員または6員環を有する炭素数20であるアラキドン酸から誘導された脂肪酸複合体、例えばプロスタグランジン、プロタノン酸およびスロンボキサンである。プロスタノイドは、眼内圧を降下させることが知られている。好ましい態様において、本発明の組成物は、作動薬および治療有効性FACの錯体を含んでなる。例えば、本発明の組成物は、アドレナリン作動薬とプロスタノイドの錯体を含んでいてよい。アドレナリン作動薬およびプロスタノイドの両方が異なる機序により作用して、付加的な治療作用をもたらす、例えば、眼内圧を低下させる。FACは、錯体に結合されている場合にその治療効果を発揮してよく、あるいはEECは錯体から遊離した場合にその治療効果を発揮してよい。
【0030】
1つの態様において、作動薬とFACの錯体は、溶液外で塩として存在していてよい。例えば、ブリモニジンとリノール酸の錯体は粉末である。さらに、この錯体は溶液、例えば塩溶液に添加することができる。好ましくは、作動薬およびFACはなお錯体として存在する。1つの態様において、錯体、例えばブロモニジンとリノール酸の錯体を含む溶液は、緑内障を処置するために目に投与することができる。
【0031】
1つの態様において、錯体は、作動薬が治療効果を発揮しうる部位において、そのままで(無変化で)存在する。好ましい態様において、錯体は、α−アドレナリン作動薬が治療効果を発揮しうる部位でまたはその近傍で、解離する。例えば、ブロモニジンリノレン酸の錯体は、目の毛様体でまたはその近傍で解離して、ブロモニジンを放出し、そこで、ブロモニジンは毛様体上に存在する受容体に作用して、水溶液の生成を減少させ、それにより緑内障は治療される。
【0032】
他の態様において、FACは、作動薬を含む溶液に添加されて、溶液中の作動薬と錯体を形成する。1つの態様において、錯体は溶液中においてのみ形成される。添加されるFACの量は、作動薬の薬物動態特性が少なくともいくらか増加するような量である。そのような量は、本発明の組成物中でおよび/またはヒト若しくは動物に投与した後に、所望の機能を発現するのに有効な量でなければならない。1つの態様において、FACの量は、本発明の組成物中にある作動薬の少なくとも一部または実質的に全てと錯体を形成するのに十分である。
【0033】
1つの有用な態様において、本発明の組成物におけるFACの量は、組成物の約0.05%〜約30%(w/v)またはそれ以上である。好ましくは、FACの量は、約0.1%(w/v)〜約10%(w/v)である。より好ましくは、FACの量は、約0.1%(w/v)〜約0.6%(w/v)である。さらにより好ましくは、FACはドコサヘキサン酸またはリノレン酸であり、組成物中に約0.1%(w/v)〜約0.6%(w/v)で存在する。本発明の組成物におけるFAC、例えばリノール酸の特に有用な濃度は、約0.12%である。
【0034】
1つの態様において、作動薬およびFACは、7より大きいpHで錯体を形成する。好ましくは、作動薬およびFACは、約7〜約10のpHで錯体を形成する。
【0035】
1つの態様において、本発明の錯体は、作動薬および/またはFACの徐放システムとして機能することができる。例えば、作動薬は、錯体の一部である時には薬理学的に不活性であってよい。しかし、錯体が解離するにつれ、例えば生体環境中で時間をかけてゆっくり解離するにつれ、錯体は、作動薬を放出する、例えばゆっくり放出する。薬理学的に活性な作動薬がゆっくりおよび/または遅延して放出されることは有利である。例えばそのような徐放(遅延放出)は、適当な投与量を供給するのに役立つ。
【0036】
1つの態様において、作動薬とFACの錯体形成は、溶液中での作動薬の可溶化に有用であり、好ましくは、作動薬が感受性(敏感)組織に投与された場合の刺激を低減する。例えば、約7のpHを有する点眼薬溶液は、不溶性作動薬イオン、例えばブロモニジンタータレートイオンを含んでいてよい。そのような溶液を感受性組織である目に投与すると、不溶性作動薬イオンは不快感および刺激を与えることがある。しかしながら、作動薬とFACの錯体は、作動薬をそのような溶液に可溶化するのに役立ちうる。より好ましい態様において、可溶化された作動薬を含む溶液は、感受性組成機に投与された場合、刺激をほとんどまたは全く生じない。
【0037】
1つの態様において、組成物は、組成物の保存を助長する防腐剤成分も含有することができる。防腐剤成分は、本発明の組成物において、即ちFACの存在下で、防腐剤として有効であり、組成物をヒトまたは動物に投与した場合に、好ましくは低下した毒性を有し、より好ましくは実質的に毒性を有さないように、選択される。
【0038】
組成物の保存を助長する、医薬組成物に一般に使用される防腐剤または成分は、可溶化剤の存在下に使用した場合に、硬化が低いことが多い。ある場合には、この低下した保存効果を、増加した量で防腐剤を使用することによって補うことができる。しかし、感受性または過敏性の体組織に関係する場合、組成物を投与されるヒトまたは動物において防腐剤自体がある種の不利な反応または感受性を誘発する場合があるので、この方法を使用することができない。
【0039】
組成物、好ましくは組成物中の好ましくは、作動薬の保存を助長する本発明の防腐剤成分は、約1%(w/v)未満または約0.8%(w/v)未満の濃度において有効であるのが好ましく、500ppm(w/v)またはそれ以下、例えば約10ppm(w/v)またはそれ以下から約200ppm(w/v)までであってよい。本発明の防腐剤成分は、好ましくは、塩化ベンザルコニウムよりも少ない程度でアニオンポリマーと複合体を形成する防腐剤成分を包含するが、それらに限定されない。
【0040】
本発明の防腐剤成分の非常に有用な例は、酸化性防腐剤成分、例えば、オキシ−クロロ成分、過酸化物、過酸塩、過酸等およびそれらの混合物であるが、それらに限定されない。本発明の防腐剤として有用なオキシ−クロロ成分の例は、次亜塩素酸塩成分、例えば次亜塩素酸塩;塩素酸塩成分、例えば塩素酸塩;過塩素酸塩成分、例えば過塩素酸塩;および亜塩素酸成分を包含する。亜塩素酸塩成分の例は、安定化二酸化塩素(SCD)、亜塩素酸金属塩等、例えば亜塩素酸のアルカリ金属およびアルカル土類金属塩等およびそれらの混合物を包含する。工業グレード(またはUSP(米国薬局方)グレード)亜塩素酸ナトリウムは、極めて有用な防腐剤成分である。多くの亜塩素酸塩成分、例えばSCDの正確な化学組成は、充分には理解されていない。ある種の亜塩素酸塩成分の製造は、McNicholasの米国特許第3278447号に開示されており、そこに開示されている内容は全体として本発明の開示の一部を構成するものとする。有用なSCD製品の特定の例は、Rio Linda Chemical Company,Inc.から商標名Dura Klorで市販されているもの、およびInternational Dioxide,Inc.から商標名Anthium Dioxideで市販されているものを包含する。特に有用なSCDは、Allergan Inc.からPurite(登録商標)として市販されている製品である。酸化防腐剤成分の他の例は、パーオキシ成分を包含する。例えば、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)または1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸のような、過酸化水素安定剤で安定化した微量のパーオキシ成分は、眼環境において使用するように設計された成分中で使用する防腐剤として使用することができる。さらに、水中で加水分解して過酸化水素を生成する限り、実質的にいかなるパーオキシ成分も使用することができる。有効量の過酸化水素を発生するそのような過酸化水素源の例は、過硼酸ナトリウム十水化物、過酸化ナトリウムおよび過酸化尿素を包含する。過酢酸、有機パーオキシ化合物は、本発明の系を使用して安定化されない。例えば、Martinらの米国特許第5725887号参照(そこに開示の内容は本発明の開示の一部を構成するものとする)。
【0041】
酸化性防腐剤成分以外の防腐剤を組成物に含ませることができる。防腐剤の選択は、投与経路に依存する。1つの経路によって投与される組成物に好適な防腐剤は、他の経路による該組成物の投与を不可能にする不利な特性を有する場合がある。鼻および眼用組成物について、好ましい防腐剤は、第四級アンモニウム化合物、特に、「塩化ベンザルコニウム」として総称的に知られているアルキルベンジルジメチルアンモニウム化合物の混合物等を包含する。しかし、吸入によって投与される組成物については、好ましい防腐剤はクロロブタノール等である。特に直腸投与される組成物に使用される他の防腐剤は、p−ヒドロキシ安息香酸のアルキルエステルおよびそれらの混合物、例えば、「Nipastat」の商品名で市販されているメチル、エチル、プロピル、ブチルエステル等の混合物を包含する。
【0042】
1つの広い態様において、作動薬−FAC錯体、組成物の保存を少なくとも助長するのに有効な量、好ましくは保存するのに有効な量の防腐剤成分、および液体担体成分を含んで成る組成物を提供する。好ましくは、防腐剤成分は、(1)組成物または組成物を投与される患者において作動薬に実質的にまたは有意に不利な影響を与えず、(2)実質的に生物学的に許容され、化学的に安定な、化合物、イオン、複合体等のようなオキシ−クロロ成分を包含する。1つの態様において、本発明の組成物は、α−2−アドレナリン作動薬−リノレン酸錯体、オキシ−クロロ成分および液体担体成分を含んで成る。
【0043】
本発明で有用な担体成分は、非毒性であり、本発明の組成物、本発明の組成物の使用、または組成物を投与されるヒトまたは動物に、実質的に不利な影響を与えないように選択される。1つの態様において、担体成分は液体担体である。好ましい態様において、担体成分は液性担体成分である。特に有用な液体担体成分は、生理食塩水、例えば、従来の生理食塩水または従来の緩衝生理食塩水から誘導される。水性液体担体は、好ましくは約6〜約9または約10、より好ましくは約6〜約8、さらに好ましくは約7.5のpHを有する。液体媒体は、例えば少なくとも約200mOsmol/kg、より好ましくは約200〜約400mOsmol/kgの眼用に許容される張度(tonicity)レベルを有するのが好ましい。特に有用な態様において、担体成分のモル浸透圧濃度または張度は、眼、特にヒトの眼の液体の張度に実質的に相当する。
【0044】
1つの態様において、FACおよび作動薬を含有する担体成分は、25℃において約0.01センチポイズ(cps)より大きい、より好ましくは25℃において約1cpsより大きい、さらに好ましくは25℃において約10cpsより大きい粘度を有する。1つの態様において、組成物は、25℃において約50cpsの粘度を有し、従来の緩衝生理食塩水、ドコサヘキサン酸およびブリモニジンを含んで成る。
【0045】
液体担体成分のpH、従って組成物のpHを所望範囲に維持することを確実にするために、液体担体成分は、少なくとも1つの緩衝剤成分を含有する。あらゆる好適な緩衝剤成分を使用することができるが、有意な量の二酸化塩素を生じないか、または有意な量のCOのようなガスを発生しない成分を選択するのが好ましい。緩衝剤成分は無機であることが好ましい。アルカリ金属およびアルカリ土類金属緩衝剤成分を本発明に使用するのが有利である。
【0046】
あらゆる好適な眼用に許容される張度成分を使用することができるが、但し、そのような成分は、液体担体成分の他の成分と相溶性であり、本発明の組成物を投与されるヒトまたは動物を害しうる有害なまたは毒性の特性を有してはならない。有用な張度成分の例は、塩化ナトリウム、塩化カリウム、マンニトール、デキストロース、グリセリン、プロピレングリコールなど、およびそれらの混合物が包含される。1つの態様において、張度成分は、無機塩およびそれらの混合物から選択される。
【0047】
本発明の組成物は、便利には、水性液体または非水性液体中の溶液または懸濁液として、または水中油または油中水の液体エマルジョンとして存在し得る。本発明の組成物は、1つまたはそれ以上の付加成分、例えば、稀釈剤、香味剤、界面活性剤、増粘剤、潤滑剤、および同じ一般的なタイプの組成物に一般に使用される付加成分等を含有することができる。
【0048】
水性懸濁液の形態の本発明の組成物は、水性懸濁液の製造に好適な賦形剤を含有することができる。そのような賦形剤は、沈殿防止剤、例えば、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴムおよびアカシアゴムであり;分散または湿潤剤は、天然ホスファチド、例えば、レシチン、または、エチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、またはエチレンオキシドと、脂肪酸およびヘキシトールから誘導される部分エステルとの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビトールモノオレエート、またはエチレンオキシドと、脂肪酸およびヘキシトール無水物から誘導される部分エステルとの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート等、およびそれらの混合物である。そのような水性懸濁液は、1つまたはそれ以上の着色剤、1つまたはそれ以上の香味剤、および1つまたはそれ以上の甘味剤、例えば、スクロース、サッカリン等、およびそれらの混合物も含有することができる。
【0049】
油状懸濁液の形態の本発明の組成物は、植物油、例えば、オリーブ油、ゴマ油またはココナツ油、または流動パラフィンのような鉱油中で処方することができる。そのような懸濁液は、増粘剤、例えば、蜜蝋、硬質パラフィンまたはセチルアルコールを含有することができる。前記のような甘味剤、および香味剤を添加して、嗜好性経口製剤を得ることができる。
【0050】
本発明の組成物は、水中油エマルジョンの形態にすることもできる。油相は、植物油、例えば、オリーブ油または落花生油、または鉱油、例えば流動パラフィン等、およびそれらに混合物であってよい。好適な乳化剤は、天然ゴム、例えば、アカシアゴムまたはトラガカントゴム、天然ホスファチド、例えば、大豆レシチン、および脂肪酸およびヘキシトール無水物から誘導されるエステルまたは部分エステル、例えば、ソルビタンモノオレエート、および該部分エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートである。エマルジョンは、甘味剤および香味剤も含有することができる。
【0051】
シロップ剤またはエリキシル剤の形態の本発明の組成物は、本明細書に記載したような甘味剤を使用して処方することができる。そのような組成物は、粘滑剤、香味剤および着色剤も含有することができる。
【0052】
特定のヒトまたは動物についての特定の投与量レベルは、使用される活性成分の活性、年齢、体重、全身的健康状態、性別、食事、投与時刻、投与経路、排泄速度、薬剤組合せ、および治療を受けている特定の疾患の重症度を包含する種々の要因に依存する。
【0053】
[実施例]
下記の非限定的な実施例は、本発明のある種の局面を説明するものである。
実施例1
眼内圧に対するブロモニジン−リノール酸の作用
下記のデータは、0時におけるブロモニジン−リノール酸錯体の投与後の、時間の経過に伴う眼内圧(mm Hg)の変化割合を示す。錯体は、0.131%ブロモニジンおよび0.126%リノール酸のイオン対配合物である。
0時間 錯体の投与後
1時間 −10.4 mmHg
2時間 −16.0 mmHg
4時間 −9.5 mmHg
6時間 −9.4 mmHg
【0054】
実施例2
種々の化合物の相対鎮静作用
ブロモニジン−リノール酸(化合物65)の相対鎮静作用を、食塩水(化合物62)およびブリモニジンタータレート(化合物60)と比較した。この試験は、種々の化合物の投与間における、クロスオーバーおよび1週間の洗浄を含んでいた。
【0055】
以前の実験で行われたように、下記の方法に従った:
1.6匹の訓練したサルを椅子に載せ、約30分間順応させた。
2.各サルを「試験室」に入れ、そこで新しい環境に約2分間順応させた。この順応時間後に、サルを1〜2分間観察し、次に、鎮静評点を付けた。鎮静評点を観察シートに記録した。
3.サルを、この試験に割り当てた動物群に戻した。
4.2つの基準線の読み取りをT−0.5時間および0時間で行った。0時間の読み取り後に、1滴の被験化合物を右眼に投与した。
5.段階2および3を、T=0.5、1、2、3および4時間で繰り返した。
6.薬剤の作用から回復するまで、動物を監視した。
7.鎮静の評点は、下記の尺度に基づいた:
S=0 サルは静かであるが、僅かに活発である;
S=1 サルは静かであり、読取るのに扱いやすい;
S=2 サルは静かであり、くつろいでいるが、活発性が極めて低い;
S=3 サルは瞬きをし、あくびをする;
S=4 サルは眠そうであり、不活発であり、眼が重そうである。
8.被験化合物を符号化した:62−食塩水、65−ブロモニジンタータレート、60−ブロモニジン−リノール酸。
9.被験化合物投与:
Figure 2004528362
【0056】
評点付けは、種々の被験化合物に関して各動物について行った。平均結果を表1に示す。
【0057】
ブリモニジン−リノール酸イオン対錯体(0.2%)と、ブリモニジンタータレート(0.2%)および食塩水との比較
【表1−1】
Figure 2004528362
【表1−2】
Figure 2004528362
【表1−3】
Figure 2004528362
【0058】
投与後の最初の読み取り、0.5時間の時点において、サルは静かであり、扱いやすかった。一般に、動物は、1時間の時点で試験室に入れた際に、低活発性を示し始めた。
【0059】
被験化合物ブロモニジン−リノール酸を投与されたサルの半数は、低活発性を示した(投与後1時間)が、19番のサルは例外であった。19番のサルは、眠そうでもなく、不活発でもなく、または眼が重そうにも見えず、全ての被験化合物に同様に反応しているように見えた。その雌ザルは、椅子において非常に気持ちよさそうに見え、気を散らすものがない場合は眼を閉じてリラックスする傾向があった。
【0060】
ブロモニジン−リノール酸錯体の投与は、食塩水を投与した場合より高い鎮静をサルにおいて生じると考えられる。一般に、サルに食塩水を投与した場合、サルは、全ての読み取りに関して静かであり扱いやすかった。しかし、ブロモニジンタータレートの投与は、ブロモニジン−リノール酸の投与より高い鎮静を生じる。ブロモニジンタータレートをサルに投与した場合、平均して、サルたちは眠くなり、不活発であり、重そうな眼をしていた。この観察は、一般に2時間の時点において見られ、ほとんどのサルは、観察が終わるまでこの状態を維持した。
【0061】
本発明をいかなる作用機序または理論にも限定するものではないが、ブロモニジン−リノール酸錯体が、ブロモニジンタータレートより低い鎮静を生じる理由の1つは、脂質区画においてより多く分配するからであると考えられる。言い換えれば、ブロモニジン−リノール酸錯体は、脂質区画により多く捕捉されるので、血流において循環して最終的に脳に行って鎮静を生じさせることに使用できない。
【0062】
実施例3
ウサギの眼内圧に対するブロモニジン−リノール酸イオン対錯体( 0.2 %)の作用
この試験において、年齢、大きさおよび性別の混合から成る3つの群に分けた。
【表2】
Figure 2004528362
【0063】
動物(両方の性)の1つの群を、スクリーニング試験に使用した。被験化合物(0.2%のブロモニジン−リノール酸イオン対錯体20μL)を、自動ピペットまたは適切な装置を使用して角膜表面に投与した。
【0064】
この試験に使用される被験化合物を投与する一般手順を下記に示す:
1.0.25%のプロパラカインOpthetic(登録商標)混合物(局所麻酔薬)、被験化合物、および市販トリート(treats、餌)が準備されていることを確かめる。
2.Digilab Modular OneTMPneuma Tonometer(気動眼圧計)(BioRad, Cambridge, MA)のスイッチを入れる;それは、約15分間のウォームアップを必要とする。気体供給または空気ポンプのスイッチを入れる。
3.プローブを、先端を下にして垂直に維持し、「キャリブレーションチェック」を押して「ゼロ」にする。
4.気動眼圧計プローブをアルコール綿棒で拭き、先端膜に穴がないか検査する。
5.外部校正装置(空気または水圧力計)を25mmHgに調整し、気動眼圧計ブローブを校正装置に入れて、25±2mmHgに対応するようにする。
6.ウサギを入手する。記録データシートが手元にあることを確かめる。
7.市販の拘束具または木綿のタオルを使用してウサギを優しく拘束する。瞳孔の直径を測定し、用意したシートに数値を記録する。眼が暗すぎてこの方法で数値が得られない場合、特殊ペンライトを使用してよい。角膜に1秒間ペンライトを照らすことによって瞳孔直径の測定値を得る。
8.親指で上眼瞼を上にそっと動かし、眼表面の赤みの程度を目視評価し評点付けする。各眼についての数値を、用意したシートに記録する。
9.1滴の0.25%プロパラカインOpthetic(登録商標)(0.5%プロパラカインOpthetic(登録商標)+Cellufresh(登録商標)の50:50混合物)を各眼の表面に投与する。Optheticが作用するまで1分間またはそれ以上待つ。
10.気動眼圧計の先端を、角膜の湾曲が最大になる位置に置く。プローブ軸が赤線でなく、黒線に来るようにする。標準偏差1.0未満での安定な読取りが得られるまで持続する。反対側の眼について前記手順を繰り返す。データを記録する(注意:動物が拘束によって動揺した場合、読取りは人為的に高くなり使用できない。優しい拘束を使用すること)。
11. 0、6、24、30、48、54、72、78および96時間での測定の終了時に、自動ピペットを使用して、片方の眼の角膜表面に被験化合物20μLを適用する。102時間での測定後に、Refresh(登録商標)およびPrefrin(登録商標)で眼を洗う。
12.動物にトリートを与え、動物をケージに戻す。
13.グループ中の残りの動物に段階7〜11を繰り返す。
【0065】
この試験に使用した被験化合物の作用を測定する一般手順を下記に示す:
0、2、4、6、24、26、28、30、48、50、52、54、72、74、76、78、96、98、100および102時間において読取りを行った。気動眼圧計を使用する前に、圧力計を使用して校正し、プローブ先端をアルコール綿棒で拭く。1滴の0.25%プロパラカインOpthetic(登録商標)を角膜に投与する。プローブを眼に配置する前に、角膜を麻酔するのに充分な時間(約1分間)を与える。眼圧計の読取りを行う人によって、眼を優しく開く。角膜の最大湾曲位置にプローブを配置し、安定な読取りを得る。床に平行、ウサギの視線に垂直に、プローブを維持する。妥当な読取りが得られるまで、読取りを繰り返す。ピストンは、プローブの赤線と黒線の間か、または黒線に位置すべきである。
【0066】
ブロモニジン−リノール酸イオン対錯体の作用を表3に示す。錯体は、少なくとも6時間にわたってウサギの眼内圧を減少させうると考えられる。例えば、0時間、24時間、48時間、72時間および96時間の時点で投与してから6時間にわたって、眼内圧が初期時より低く維持された。しかし、錯体の作用は18時間未満で失われることも明らかである。例えば、6時間の時点で錯体を投与してから18時間後に、眼内圧は、初期水準とほぼ同じ水準に戻った。
【表3】
Figure 2004528362
これらの時点で、ブロモニジン−リノール酸イオン対を投与した。
数値は、平均値±S.E.Mである。n=8。
【0067】
種々の特定実施例および態様に関して本発明を説明したが、本発明はそれらに限定されず、請求の範囲内で種々の変更を加えて実施しうるものと理解すべきである。

Claims (23)

  1. α−2−アドレナリン作動薬;および
    脂肪酸成分;
    を含んで成る組成物であって;
    該脂肪酸成分が、該α−2−アドレナリン作動薬との錯体を形成し;
    該錯体が水性環境中で実質的にそのままの状態を維持する;
    組成物。
  2. 脂肪酸成分が、脂肪酸成分を使用しない場合のα−2−アドレナリン作動薬の有効性と比較して、作動薬の有効性を増加させるのに有効な量で存在する請求項1に記載の組成物。
  3. 作動薬がキノキサリン成分を含んで成る請求項1に記載の組成物。
  4. キノキサリン成分が、キノキサリン、(2−イミドゾリン−2−イルアミノ)キノキサリン、5−ブロモ−6−(2−イミドゾリン−2−イルアミノ)キノキサリンおよびそれらの誘導体ならびにそれらに混合物から成る群から選択される請求項3に記載の組成物。
  5. 脂肪酸成分が、飽和脂肪酸および不飽和脂肪酸、それらの誘導体およびにそれらの混合物から成る群から選択される請求項1に記載の組成物。
  6. 脂肪酸成分が、1分子につき約12個〜約26個の炭素原子を有する脂肪酸、その誘導体およびそれらの混合物から成る群から選択される請求項1に記載の組成物。
  7. 脂肪酸成分が、ドコサヘキサン酸、その誘導体およびそれらの混合物から成る群から選択される請求項1に記載の組成物。
  8. 脂肪酸成分が、リノレン酸、その誘導体およびそれらの混合物から成る群から選択される請求項1に記載の組成物。
  9. 脂肪酸成分が治療作用を有する請求項1に記載の組成物。
  10. 脂肪酸成分が、作動薬との錯体である間に、治療作用を有する請求項1に記載の組成物。
  11. 脂肪酸成分が、作動薬との錯体でない間に、治療作用を有する請求項1に記載の組成物。
  12. 眼に投与した際に、脂肪酸成分が眼内圧を降下させるのに有効である請求項1に記載の組成物。
  13. 脂肪酸成分が、プロスタノイド、その誘導体およびそれらの混合物から成る群から選択される請求項1に記載の組成物。
  14. 脂肪酸成分が、脂質膜を通るα−2−アドレナリン作動薬の移動を増加させるのに有効な量で存在する請求項1に記載の組成物。
  15. 脂肪酸成分が、生理的条件下での生体膜を通る作動薬成分の移動を増加させる請求項1に記載の組成物。
  16. 脂肪酸成分が、作動薬によって得られる治療効果を増加させるのに有効である請求項1に記載の組成物。
  17. 錯体が生物学的環境において解離性である請求項1に記載の組成物。
  18. 少なくとも1つの付加的作動薬を含有し、脂肪酸が、作動薬および付加的作動薬の両方との錯体を形成している請求項1に記載の組成物。
  19. 少なくとも1つの付加的脂肪酸成分を含有し、作動薬が、脂肪酸成分および付加的脂肪酸成分の両方との錯体を形成している請求項1に記載の組成物。
  20. 眼用に許容される請求項1に記載の組成物。
  21. 担体をさらに含んで成る請求項1に記載の組成物。
  22. 作動薬が、5−ブロモ−6−(2−イミドゾリン−2−イルアミノ)キノキサリンを含んで成り;
    脂肪酸成分が、ドコサヘキサン酸、その誘導体、リノレン酸、その誘導体、プロスタノイド、その誘導体およびそれらの混合物から成る群から選択される
    請求項1に記載の組成物。
  23. 5−ブロモ−6−(2−イミドゾリン−2−イルアミノ)キノキサリン;および
    リノレン酸成分;
    を含んで成る組成物であって、
    該5−ブロモ−6−(2−イミドゾリン−2−イルアミノ)キノキサリンが、該リノレン酸成分との錯体を形成し;
    該錯体が水性環境中で実質的にそのままの状態を維持する;
    請求項1に記載の組成物。
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