JP2004528153A - スキーの練習とリハビリテーション用装置 - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明の目的は、スキー練習と社会復帰訓練用の装置であり、これは初心者またはプロのスキーヤーの両方とに、また社会復帰訓練者にも使用できることを意図し、足のマッサージ、滑降やクロスカントリーの模倣等により実際の滑降走行や社会復帰訓練において動かす筋肉の訓練を可能とし、そして追加特許出願第P−352640号に従う装置の改良でもある。
【0002】
ポーランド特許出願番号第181049号として知られるスキー練習用装置は下面に対して急な角度で傾斜する主平面の枠台を具備し、弾力のある剛毛の生えたマットと滑走ロールを備えた走路マットがその枠台の上に位置し梃子により該枠台に回転自在に接続している。その上、枠台には前駆動軸と後駆動軸およびデッキと主スキー固定部の間に位置するスキーの自由動作を刺激するスプリング部を設けてなる。この装置はまた、後駆動軸に動力を伝達し、その後、前駆動軸と滑走ロールの駆動部に伝達する電動モーター、ウオーム歯車およびベルトの動力伝達機構を具備する。
【0003】
当該先行技術の欠点はその低い汎用性であり、スキー装置の種々のタイプに、リハビリテーション用に、最も重要なことには初心者スキーヤー、特に児童に使用しがたい点である。なぜならば、スキーの自由運動を刺激するスプリング部材がスキーの自由運動を制限し、そしてスキー操作の訓練者に不断の注意を強要するからである。
【0004】
本発明の目的は、凹凸ある地形での滑走を含み、滑降走行の間偶発的に変化し、初心者用の訓練、どのタイプのスキーの訓練でも、雪またはアイスバーン上でのスキー条件を創り出し、同様に人の多くの器官のリハビリテーションのために、異なる速度での総合的な訓練をスキーヤーに施すことを可能とする装置を設計することである。
【0005】
本発明のスキー練習と社会復帰訓練用の装置の要諦は、それは滑降走行部(downhill-run unit)を具備し、それに外側クランプ桁と中央桁に軸受けで回転ロール群が接続され、それにより回転軸がひとつのアーチ面に存し、一方中央桁はその端が衝撃吸収器で支持され、外側クランプ桁の端は長さが可変の短い接続棒(connecting rod)と長い接続棒に接続し、それらの他端は前部駆動軸と後部駆動軸に設置される歯車のそれぞれの円板に回転自在に結合する。
【0006】
そのほか、外側クランプ桁は装置の枠台(frame base)に設けられたアクチュエーターに結合する遥動梃子(rocking lever)につながる。順にスラロームのポールの位置を模倣して示す信号灯が上部駆動ロールと下部駆動ロールをアーチ状にベルト掛けする剛毛の植えられた滑走マット形状で滑降走行部の滑走マット上に位置し、一方冷凍部に繋がる散水と冷却ノズルは滑走マットの下の下部に位置し、モニター部とハンドル付の支持ポールが装置前面に設置されている。少なくともひとつのポールには主駆動モーター、上部または下部ローラーの駆動モーター、冷凍部、信号灯に電気的に接続するコントロールパネルが設置され、そしてモニター部、コントロール・パネルを有する診断装置、エアーコンディショナーおよびアクチュエーターが設けられている。好ましくは、駆動モーターの軸は下部かまたは下のロールである駆動ロールの一つを構成し、そして支持ポールは、互いに結合し内部表面に安全遮断スイッチを設けた安全ベルトを有する弓形に結合し、無端(endless)滑走マットは長さ5cmの剛毛を有する。
【0007】
本発明のスキー練習とリハビリテーション用の装置の改良は、駆動モーターにおよびトランスミッションを介して上部駆動ロールおよび/または下部駆動ロールに電気的に接続する振動数変換器を設けてなり、装置の枠台には車輪を設け、台の保護側面には滑走マットに交差するように上部の端にフランジが設けてある。好ましくは滑降走行部の駆動部には剛毛の生えた滑走マットにより下部駆動ロールとともにベルト掛けされた上部電動ドラム、剛毛の生えた滑走マットによりベルト掛けされた上部および/または下部電動ドラムが設けられている。長手方向の断面がアーチ状で円弧に似ている走行滑り板は外側クランプ桁の間に位置し各コーナーで衝撃吸収器に支持されている。該板は高い磨耗抵抗の材料で作られ、滑走マットに接触する面は磨かれている。
【0008】
さらにこの部位における外側クランプ桁の端と中央桁のそれとは枠台の下部に設置されたアクチュエーターに結合され、そして滑走マット・リムには底からガイド部材が設けてあり、それは好ましくは、ガイド部材と同じ形状の円周溝に位置して駆動ロールおよび/または電動ドラムの端となるか、または外側クランプ桁が滑走マットのリムが位置する内部表面にアーチ形状のスロットガイドを有するとき、断面が台形の形状(trapeze shape)をなす。また、好ましくは外側クランプ桁は軸受けで追加の回転ロールに接続し、駆動ロールおよび/または電動ドラムの外側に位置し、バンドで駆動される無端搬送ベルトでベルト掛けされてこのベルトで駆動され、一方回転ロールの径は駆動ロールおよび/または電動ドラムの径よりも小さい。さらに、この装置では駆動ロールおよび/または電動ドラムおよび/または追加ロールは円筒形をしているが、そうでなければ端は円錐台形をしている。好ましくは本発明の装置はその下の滑降面は高い耐摩耗抵抗、高融点を有する静電防止材料、好ましくは炭素繊維またはNi−Cr鋼からなるスキーを具備する。
【0009】
本発明の基本の特徴は、カービング(carving、切り込みスキー)、伝統的なスキー(滑降)、クロスカントリーおよび水上スキーや同様にスノーボードの練習に使用できるその汎用性である。この装置はまた一流のスキーヤーやこれからスキーを学ぶ初心者の両方に使用できる。この装置はまた足関節の身体的運動による回復練習、足裏に合わせて運動することによるマッサージ、血液循環の刺激や同様に種々のアップダウンの坂でのクロスカントリー式滑走練習のために使用できる。回復訓練中の人は、心拍数や血圧検査のような健康診断や同様に体力関連の健康査定を受けることができる。この装置はまた、実際の滑降スキーに働く筋肉の訓練となる種々の高さのこぶを越えるモーグル・スキーの訓練にも使用できる。装置はまた、剛毛の生えたマットに散水して氷結させることにより冬季の状態を創り出すこともできる。この周期は連続したり、変化したり、断続したりすることができ、山の斜面における実際の気象状況を模倣するものである。また、練習は安全であるのは確かで、なぜならば安全ベルトは範囲を限定し、バランスの喪失に相当するがもしもそれを超えると、安全遮断スイッチが主駆動モーターおよび下部―ロール駆動モーターを切断するのである。本発明の特徴はまた、駆動ロールのひとつの直接駆動であり、これにより主駆動モーターからの追加のトランスミッションの必要性がなくなる。さらに本発明の特徴は、静止帯上に設けられたモニター部はモニタ画面上の仮想世界に同期する装置での訓練を視覚化し、これにより、たとえばスイス・アルプスでのスキーのような実際の地形での眺望を選ぶことができる。訓練者のスキーをしている音もまた聞こえる。剛毛滑走マット上の訓練とその上の光信号はポール競技のスキーをしているようにスクリーンで表現される。このようにして訓練者は彼/彼女のスキーの様子を再現して彼/彼女のスキーが誤りかミスをしたかをチェックすることができる。それはこの装置を用いてスラローム場競技イベントをする可能性を創出する。またスキー速度と走行距離を読み取ることができ、また同様に実際の滑降スキールートを示すこともできる。剛毛走行マット運動の滑降走行部の速度の駆動を独立として、訓練の間種々に可変とすることができる。訓練の単調さを避け、短時間でスキーの過誤やミスを正すことができる。本発明の装置の特徴は、練習者には安全で外出することなく、そしてスキーコースを探すために山岳を高価で長期間の捜索をすることなく実体験のスキー感覚を養える。
【0010】
本発明に従う装置にキャスター車輪をつけることにより特定の空間の所望の位置に配備できることになり、そしてスキーの滑走マットに側面V−ベルトを設置し、その駆動軸または電動ドラムにV−ベルトと同じ輪郭の溝を付けると、滑走マットの横移動が不可能になる。側面ガードに滑走マットに交差するようにフランジをつけて、同様に外側クランプ桁の内部壁にアーチ形状のスロットガイドを設けると、滑走マットの横移動が防止できる。順に滑降走行部の外側クランプ棒に追加のロールを取り付けると駆動軸と電動ドラムの高価な搬送ベルトによるベルト掛けとそして該ロールの剛毛マットによるベルト掛けを、該ベルト駆動とすることができ、そして、それは搬送ベルトの使用可能期間を延命することができる、なぜならば、滑走マット上の剛毛が局所的に摩耗するときは、非常に安い剛毛滑走マットのみを交換すれば良いからである。
滑降走行部の駆動系にアクチュエーターと周波数変換器(frequency converter)を取り付けると従来使用の可変長の長短接続棒を、また同様ウオーム歯車とベルト伝達を除くことができ、そして滑走板を採用すると静電気の帯電を防止でき、そしてスキー寿命をかなり延ばすことができるが、スキー板と滑走マット間に発生する高温のために従来は非常に短かったのである。
【0011】
本発明は図により実施の態様を例示し、図1は、側面ガード、キャスター車輪に静止して、滑走マット、支持ポール、安全ベルト、モニター部およびエアコンディショナーを設けた枠台からなる本装置の斜視図(axonometric projection)であり、図2は、滑走マットと側面ガードを除いた後の駆動部と滑降走行部を有する本装置の枠台の斜視図であり、図3は、滑走マットを有する滑降走行部の図1におけるA−A線に沿った断面図であり、図4は、本装置の同じ滑降走行部の上面図であり、図5は、本装置の同じ滑降走行部の図4のB−B線に沿った断面図であり、図6は、滑走マットと側面ガードを除いた後の本装置の枠台の斜視図であり、アクチュエーター、駆動軸または円筒形の電動ドラムを備えた滑降走行部を有し、そして周波数変換器を備えた駆動部を有し、図7は、駆動軸または円筒形で円錐形の電動ドラムを備えた滑降走行部の図2から部分Tの斜視図であり、図8は、滑走マットと側面ガードを除いた後の本装置の枠台の図でアクチュエーター、円筒形で円錐形の駆動軸を備えた滑降走行部と同様に周波数変換器を備えた駆動部を有する斜視図であり、図9は、本装置の同じ枠台の斜視図であり、滑降走行部を有し、その外側クランプ桁には駆動軸または電動ドラムが備えられ、そして外部ベアリングで追加の回転ロールを有し、図10は、図9の滑降走行部の部分の上面図であり、図11は、滑走マットを有する本装置の滑降走行部の図10におけるE−E線に沿った断面図であり、図12は、駆動軸または電動ドラムとそれらの間に滑走板を設けた滑降走行部の部分上面図であり、図13は、駆動軸または電動ドラムとその間に滑走板を備えた滑降走行部の部分上面図であり、図14は、滑走マットのスロット・ガイドを有する滑降走行部の部分である図6のC−C線に沿った断面図であり、図15は、滑走マットの台形ガイドを有する滑降走行部の部分の図9のD−D線に沿った断面図であり、図16は、本装置の部分で図1のF−F線に沿った断面図である。
【0012】
本発明の装置は枠台1を具備し、キャスター車輪2が静止しており、それには主駆動モーター3のブレーキが設置され、前記枠台に取り付けられ、ウオームギア5に減速ギア(reducing gear)4を介して接続される。枠台1は、上部のアーチ形状の傾斜した側面枠桁6と7により構成され、該アーチは上に凸形状である。さらに枠台1は底部横木(cross bar)8を備え、縦桁9と底の側面桁10を支持する。枠台の下部は主駆動軸3でそれぞれ駆動される前および後駆動軸11と12をそれぞれ軸受けを介して支持する。駆動チェーン輪13と14は前駆動軸11の一端と他端に設置され、駆動チェーン輪15と16は、後駆動軸12の一端と他端に設置される。駆動チェーン輪13、14、15および16は、同じ径を有して、チェーン17によるチェーン伝達器を構成する。可変長の短接続棒18および19の端は、前駆動軸1 1に設置される駆動チェーン輪13と14のチェーン・ディスクにピボット接続され、それらの他の端は、滑降走行部22の外側クランプ桁20と21にピボット接続される。他方、可変長の長い接続棒23と24の端は、後駆動軸12に設置される駆動チェーン輪15と16の駆動チェーン・ディスクにピボット接続され、それらの他の端は、滑降走行部22の外側クランプ桁20と21にピボット接続される。滑降走行部22は外側クランプ桁20と21にベアリングでつながる回転可能な一連のロール25を有し、同様に端が衝撃吸収器27に支持される中央桁26にもつながる。中央桁26は回転可能なロール25の一連を構成する二列の回転可能なロール列28と29の間に位置する。滑降走行部22にはまた長さ3cmの剛毛を植えた無端(endless)滑走マット30を設けており、また駆動モーター33の回転軸を構成する下部駆動ロール31と上部駆動ロール32も設置される。さらに外側クランプ桁20と21は、枠台1に設置されたアクチュエーター36につながる遥動梃子(rocking lever)34と35に結合する。回転可能なロール28と29は、外側ピボット37を有する上部と下部駆動ロール32と31よりも小さい径を有し、外側クランプ桁20と21に沿ってアーチ状に配列され、一方、それらの内側ピボット38は中央桁26に沿って同様なアーチ状で配列する。無端の剛毛滑走マット(endless
bristled track mat)30は、上部および下部駆動ロール32と31上に設置され、過移転可能なロール28と29により支持され、このようにしてアーチ状輪郭の表面を形成している。好ましくは、無端剛毛滑走マット30が上部および下部駆動ロール32と31に接する点をつないだ直線“c”と回転可能なロール28と29に前記滑走マットが接触して構成する接触面とにより形成される“d”部の、直線“c”に垂直な線“f”上に位置する滑走-ロール接触の最も高い点であるD点での距離は、4cmである。このような無端剛毛滑走マット30と回転可能なロール28と29の配置によりいかなる型のスキー装置による訓練も可能となる。
【0013】
無端剛毛滑走マット30の全幅に沿って散水で冷却ノズルが設けてあり、それは冷凍部40に繋がる。初めにこれらによりこの滑走マット上に散水し、その後氷結させる。
【0014】
モニター部45は、ハンドル44と遮断器スイッチを有するコントロール・パネルが備えられた支持ポールの間の静止帯41の前部に位置し、全装置の機能と同期し、そこから滑走速度と走行キロ数が読める。当該部のスクリーンは地形の実際の滑降走行ルートを視覚化することができる。代わりに固い安全ベルト48が、一方の指示ポール42に、また後部ガード47上に位置する弓形(bow)46および他のポール42に固定され、弓形46と固い安全ベルト48の両方と支持ポール42には安全切断スイッチ49が設置され、これにより訓練者の操作能力範囲を超えるような場合に滑降走行の全運動を停止させることができる。装置にはまた支持ポール42に取り付けたコントロール・パネル50による訓練者のための診断部を設けてあり、また同様に装置の下部にはエアーコンディショナー51が設置される。枠台1の側面桁6、7および10は側面ガード52で覆われ、該ガードは無端剛毛滑走マット30に交差する内部面(internal periphery)にフランジ53を有する。無端剛毛滑走マット30上にはスラローム滑走ポールの位置を模倣する信号灯54も設けてなる。
【0015】
本発明の他の実施態様では(図6、8および9)、滑降走行部22の外部クランプ桁20と21の端に設置される駆動ロール31と32の代わりに、下部電動ドラム55と上部電動ドラム56または上部電動ドラム56と下部駆動ロール31または下部電動ドラム55と下部駆動ロール32があり、該電動ドラム、または各ロールとの電動ドラムは無端剛毛滑走マット30によりバンド掛けされる。
【0016】
次の本発明の実施態様では(図6と9)、駆動部には、枠台1の下部に設置された周波数変換器(frequency converter)57が設けてあり、電気的に主駆動モーター3につながり、同様、ベルト伝達機構58を介して上部駆動ロール32または下部駆動ロール31が設置される。
【0017】
次の実施態様では滑降走行部22の駆動ロール31と32および電動ロール55と56の端は円錐台形59の形状をなし、上記滑降走行部での外側クランプ桁20と21および中央桁26の端は枠台1の下部に設置されたアクチュエーター60に結合される(図6−9)。
【0018】
図12と13で示される他の実施態様では、無端剛毛滑走マット30の滑走板61は滑降走行部22の外側クランプ桁20と21と駆動ロール31と32もしくは電動ドラム55と56の間に位置し、コーナーのそれぞれで衝撃吸収器(shock absorber)62により支持される。該滑走板61は、クロム・ニッケル鋼で作られ、円弧状に似たアーチ形の伸張形状をしており、無端剛毛滑走マット30に接触する上表面は研磨されている。
【0019】
さらに他の実施態様では(図12,13と15)、無端剛毛滑走マット30の縁にはその裏面にV−ベルト63が掛けられ、駆動ロール31と32および/または電動ドラム55と56の端でV−ベルト63が形成するのと同じ形の円周溝64に位置し、ガイドされる。
【0020】
他の実施態様では(図9と14)、滑降走行部22の外側クランプ桁20と21は、無端剛毛滑走マット30の縁で働く、内部面上でアーチ形状のスロット・ガイド65を有する。
【0021】
本発明の装置の他の実施態様では(図10と11)、滑降走行部22の外側クランプ桁20と21は軸受けを介して追加の回転ロール66と67がつながり、駆動ロール31と32および/または電動ドラム55および56の外側に位置し、一方駆動ロール31と32および/または電動ドラム55または56は無端搬送ベルト68でベルト掛けされ、追加の回転ロール66と67は搬送ベルト68で駆動される無端剛毛滑走マット69にベルト掛けされ、回転ロール66と67の駆動ロール31と32および/または電動ドラム55と56のそれよりも小さい。
【0022】
上記全ての実施態様の本発明の本装置では、滑走底面は炭素繊維で作られたスキーを備え、他の態様では該面はクロム−ニッケル鋼で作られる。
【0023】
装置の機能は2つの基本形を実現する:無端剛毛滑走マット30上に位置する訓練者は、コントロール・パネルで主駆動モータ3のスイッチをONにし、そしてその傾斜を調整し、それから彼/彼女は無端剛毛滑走マット30を駆動する上部駆動ロール32の主駆動モーター33を始動させ、該マットは、順に、回転ロール25系と下部駆動ロール31を動かす。訓練者は支持ポール42のグリップ・ハンドル44を握り滑降スキーの間になされる種々の運動、パーフォーマンスの練習を開始する。彼/彼女はスラロームスキーの訓練もできる、なぜならば無端剛毛滑走マット30にはこのようなスキーのための信号灯が設けられているからである。スキー板を使用しない場合では、訓練者は靴を履いてまたは裸足で斜面を上りまたは下って、種々のリハビリテーションをすることができ、この際、無端剛毛滑走マット30の傾斜と速度は自身の体重に合わせて選択される。
【0024】
初心者、特に子供のためには、図示されない、追加の水平支持棒を支持ポール42の間に固定すると良い。訓練者は、それを握りながら、スキーを操作しリフトするのに専念することができ、このようにして滑降スキーに習熟する。本装置は水上スキーの訓練にも使用できる。このために、モーター33は回転駆動を逆転させることができる。訓練者は、モニター部45のスクリーンで自身の全運動のコースや走行距離(キロ)を見ることができ、そして誤りの内容やその生じたところをチェックすることができる。
【0025】
モーグル・スキーを練習する場合、訓練者はコントロール・パネル43から主・可変速度駆動モーター3を始動させると、減速ギア4、ウオームギア5が動き、そして後部駆動軸12、チェーン駆動輪15と16、次にチェーン17が動き、そして駆動輪13と14が動いて前部駆動軸11に動力を伝達する。
【0026】
それから、チェーン輪13−16から、揺動梃子(rocking lever)34と35とともに可変長の短接続棒18と19および長接続棒23と24を介して、滑降走行部22はシフトと自動調整(self-aligning)の動きをし、これによりモーグル上でのスキーの練習ができる。駆動モータ33はまたONであり、無端剛毛滑走マット30は訓練の間可変態様で動く。また訓練の間、主駆動モーター3の速度は可変であり、23と24と同様短接続棒18と19の長さ、および揺動梃子34と35のそれは同様に変えることができる。
【0027】
この結果、多くのスキーの組み合わせにより訓練者の満足がなされ、練習の単調さは最小限となる。モニター部45からスキー速度や一定時間経過の距離(キロメーター)をスクリーンから読み取ることができる。弓形46とこの弓形を支持ポール42に結合する硬い安全ベルト48は訓練者がバランスを崩した際に身体を保護し、安全遮断スイッチ49は無端剛毛滑走マット30上の動作範囲を超えた際に訓練者の保護をする。それから、訓練者の身体が固い安全ベルト48に触れる、または特定の遮断スイッチの光線(送信−受信)に位置する毎に、本装置は停止する。何れの場合も訓練者は冷凍部40のスイッチをONにすることで冬季スキーの模倣をすることができる。散水および冷却ノズル39により上記冷凍部は無端剛毛滑走マット30の外表面上の全ての水を氷結させそして訓練の間雪面スロープ上のスキーに類似するいかなる状態もその表面上で維持できる。コントロールパネルとそれにつながる診断部は訓練者の健康状態、彼/彼女の血圧、心拍を読み取る。またエアーコンディショニング部51を始動させて訓練者に送風し、これにより開放空間のスキー感覚を与えることができ、またモーグル上のスキーでは回転ロール28と29は中央桁26とともに曲がり、次いで訓練者は無端剛毛滑走マット30上に沈む。アクチュエーター60の電動ドラム55と56、周波数変換器57、追加の回転ロール66と67、同様に滑り板61を使用する場合、これらの操作の基本は、上記説明から類推することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本装置の斜視図である。
【図2】滑走マットと側面ガードを除いた後の駆動部と滑降走行部を有する本装置の枠台の斜視図である。
【図3】滑走マットを有する滑降走行部の図1におけるA−A線に沿った断面図である。
【図4】本装置の同じ滑降走行部の上面図である。
【図5】本装置の同じ滑降走行部の図4のB−B線に沿った断面図である。
【図6】滑走マットと側面ガードを除いた後の本装置の枠台の斜視図である。
【図7】駆動軸または円筒形で円錐形の電動ドラムを備えた滑降走行部の図2から部分Tの斜視図である。
【図8】滑走マットと側面ガードを除いた後の本装置の枠台の図でアクチュエーター、円筒形で円錐形の駆動軸を備えた滑降走行部と同様に周波数変換器を備えた駆動部を有する斜視図である。
【図9】本装置の同じ枠台の斜視図である。
【図10】図9の滑降走行部の部分の上面図である。
【図11】滑走マットを有する本装置の滑降走行部の図10におけるE−E線に沿った断面図である。
【図12】駆動軸または電動ドラムとそれらの間に滑走板を設けた滑降走行部の部分上面図である。
【図13】駆動軸または電動ドラムとその間に滑走板を備えた滑降走行部の部分上面図である。
【図14】滑走マットのスロット・ガイドを有する滑降走行部の部分である図6のC−C線に沿った断面図である。
【図15】滑走マットの台形ガイドを有する滑降走行部の部分の図9のD−D線に沿った断面図である。
【図16】本装置の部分で図1のF−F線に沿った断面図である。
Claims (22)
- 駆動部が機械的に接続する前と後駆動軸および剛毛の植えられた走行マットによりベルト掛けをされた回転ロールが設置された滑降走行部駆動部を設けた台枠を有するスキーの練習とリハビリテーション用装置であって、当該走行マットの上面は前記装置の台の下面に対して急な角度をなし垂直だが可変の位置を取り、ここで、滑降走行部(22)は外側クランプ枠(20と21)にそして中央桁(26)に軸受けを介して取り付けられる回転ロール(25)の一連を有し、それにより回転ロールの回転軸は一つのアーチ状の面をなし、前記中央桁(26)はその端を衝撃吸収器(27)で支持され、外側クランプ桁(20と21)の端はその一端で可変長の短い関節のある接続棒(18と19)に、そして他端で可変長の長い関節のある接続棒(23と24)に接続し、他の端は前部駆動軸(11)と後部駆動軸(12)に取り付けられた歯車(13、14、15および16)のそれぞれの円板に回転可能に接続され、前記外側クランプ桁(20と21)はまた装置の台枠(1)に設置されるアクチュエーター(36)に接続する遥動梃子(34と35)に接続し、信号灯(54)はスラローム・ポールの模倣をし、前記滑降走行部(22)の、前部駆動ロール(32)と後部駆動ロール(31)にアーチ状にベルト掛けする剛毛の植わった走行マットの形で走行マット(30)上に設置される装置。
- 散水と冷却ノズル(39)は、冷凍部(40)に接続され、走行マット(30)の下の下部に位置し、一方モニター部(45)とハンドル(44)付き支持ポール(42)は前記装置の前部に取り付けられ、前記ポールの少なくとも一つには主駆動モーター(3)に電気的に接続する少なくとも一つのコントロールパネル(43)が取り付けられ、それには前記上部ロール(32)または前記下部ロール(31)の駆動モーター(33)、前記冷凍部(40)、前記信号灯(54)、前記モニター部(45)、コントロールパネル(50)の付いた診断装置、エアーコンディショナー(51)およびアクチュエーターが接続されることを特徴とする請求項1記載の装置。
- 駆動モータ(33)の軸が駆動ロール(31または32)の一つを構成する請求項1または2記載の装置。
- 支持ポール(42)は互いに接続し、また内側面上に安全遮断スイッチが設けてなる安全ベルトが付いた弓形(46)に接続する請求項1または2記載の装置。
- 無端走行マット(30)に5cmの長さの剛毛が植えられている請求項1または2記載の装置。
- 滑降走行部(22)の駆動部に、主駆動モーター(3)と、トランスミッション(58)を介して上部駆動ロール(32)へ電気的に接続する周波数変換器(57)が設けられ、該装置の台枠(1)には車輪(2)が取り付けられ、台の側面ガード(52)には剛毛の走行マット(30)に交差して該ガードの上端にフランジ(53)が取り付けられている請求項1記載の装置。
- 滑降走行部(22)の駆動部には、剛毛滑走マット(30)によりベルト掛けされた上部電動ドラム(55)が下部駆動ロール(31)とともに設置される請求項1または6記載の装置。
- 滑降走行部(22)の駆動部には、剛毛滑走マット(30)によりベルト掛けされた下部電動ドラム(55)が上部駆動ロール(32)とともに設置される請求項1または6記載の装置。
- 滑降走行部(22)の駆動部には、剛毛滑走マット(30)によりベルト掛けされた上部電動ドラム(56)と下部電動ドラム(55)が設置される請求項1または6記載の装置。
- 周波数変換器(57)がトランスミッション(58)を介して下部駆動ロール(31)に接続する請求項1または6記載の装置。
- 周波数変換器(57)がトランスミッション(58)を介して上部駆動ロール(32)と下部電動ロール(55)に接続する請求項1または6記載の装置。
- 周波数変換器(57)がトランスミッション(58)を介して下部駆動ロール(31)と上部電動ロール(56)に接続する請求項1または6記載の装置。
- 剛毛走行マット(30)の滑り板(61)が滑降走行部(22)の外側クランプ桁(20)と(21)の間に位置し、該滑り板は、円弧に似た長手方向にアーチ状断面を有し、そして各コーナーが衝撃吸収器(62)で支持される請求項1または6記載の装置。
- 滑り板(61)は摩耗に高い抵抗性を有する材料、好ましくはクロム・ニッケル鋼からなり、その剛毛の生えた走行マット(30)と接触する上面は研磨されてなる請求項13に記載の装置。
- 外側クランプ桁(20と21)および中央桁(26)は台枠(1)の下部に設けられたアクチュエーター(60)に接続する請求項1または6記載の装置。
- 剛毛滑走マット(30)の縁には底部にガイド部材(63)が設けられ、それは好ましくは断面台形形状(trapeze shape)をなし、該ガイド部材(63)と同じ形状の円周溝(64)に位置し、駆動ロール(31と32)および/または電動ドラム(55または56)の端にある請求項1または6記載の装置。
- 外側クランプ桁(20と21)が滑走マット(30)の縁が位置する内部表面のアーチ形輪郭のスロットガイド(65)を有する請求項1、6または15に記載の装置。
- 滑降走行部(22)の外側クランプ桁(20と21)は軸受けで駆動ロール(31と32)および/または電動ロール(55または56)の外側に位置する追加の回転ロール群(67)に接続し、無端搬送ベルト(68)がベルト掛けされ、追加のロール群(67)は搬送ベルト(68)で駆動される無端剛毛滑走マット(69)でベルト掛けされ、そして回転ロール(67)の径は駆動ロール(31と32)および/または電動ドラム(55と56)の径よりも小さい、請求項1、6、15または17に記載の装置。
- 駆動ロール(31と32)および/または電動ドラム(55と56)および/または追加の回転ロール(67)は円筒形状である請求項1、6または18に記載の装置。
- 駆動ロール(31と32)および/または電動ドラム(55または56)は円錐台形状(59)である請求項1、6または18に記載の装置。
- 追加の回転ロール(67)は円錐台形状(59)である請求項18または19に記載の装置。
- スキーを設置し、その下面が摩耗に高抵抗の静電防止で、高融点材料からなり、好ましくはNi−Crの炭素繊維からなる請求項1記載の装置。
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