JP2004525433A - ディスクドライブ用クリティカル事象ログ - Google Patents
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Abstract
ディスクドライブ内のディスクのクリティカル事象ログ記憶領域にクリティカル事象をログする装置、モジュール、手段、コンピュータ可読媒体およびその方法を開示する。データ記憶ディスクを有するディスクドライブがホストコンピュータに動作可能に接続される。ホストコンピュータとディスクドライブの間のデータ通信はディスクドライブインターフェースを介して確立される。ディスクドライブインターフェースはATAディスクドライブインターフェースとすることができる。ホストコンピュータによるディスクドライブのパワーオン動作状態が判定される。次に、ホストコンピュータを介さずクリティカル事象が判定される。クリティカル事象群があらかじめ定義され、ディスクドライブのファームウエアに記憶される。クリティカル事象はオンラインデータ収集モードかオフラインデータ収集モードのいずれかにおいて監視およびログすることができる。オフラインデータ収集モードでは、ファームウエアはバックグラウンドでディスクドライブのオフライン走査を実行する。判定されたクリティカル事象は、ディスクのクリティカル事象ログ記憶領域からクリティカル事象ログを読み出し、判定されたクリティカル事象をクリティカル事象ログに追加し、追加されたクリティカル事象ログをディスクのクリティカル事象ログ記憶領域に記憶することによって、クリティカル事象ログにログされる。
Description
【0001】
(関連出願)
本願は2000年9月28日出願の“CRITICAL EVENT LOG FOR HARD DISK DRIVES”と題する米国の仮特許出願60/236,316号の優先権を主張するものである。
【0002】
(発明の属する技術分野)
本願は広義にはクリティカル事象のロギング技術およびディスクドライブの故障解析をホストコンピュータを介さずリアルタイムに実行する上で有用なクリティカル事象に関し、より詳細には、クリティカル事象はディスクドライブの動作事象、エラー、およびディスクドライブの故障解析に有用な他の情報である。
【0003】
(発明の背景)
ディスクドライブは、デジタルデータをディスクと呼ばれる回転する記憶媒体に磁気的な態様で記憶するデータ記憶装置である。近年のディスクドライブは、磁化可能な媒体でコーティングされ、スピンドルモータのハブに取り付けられ、一定の高速度で回転する1つあるいはそれ以上の剛性のディスクを有する。ディスクの各面は、樹木の年輪に似たレイアウトを有する密集した同心円である数千のトラックに分割される。これらのトラックには通常、ディスクの最も外側に位置するトラックに付される0で始まり、トラックがディスクの中心に近いほど大きくなる番号が付される。各トラックはさらにセクタとサーボバーストに分割される。セクタとは通常、ディスクドライブに記憶された個々にアドレス指定可能な最小の情報単位であり、通常は512バイトの情報に加え内部駆動制御とエラーの検出および訂正に必要な少数のバイトを有する。このデータ構造によって、ディスクの任意の部分に容易にアクセス可能である。サーボバーストはトラック上での頭出しを容易にする、トラック上に設けられた特定の磁気記号である。
【0004】
一般的には、ディスクドライブ内の複数のディスクはそれぞれ、セクタに対するデータの読み出しおよび書き込みを行うために、そのディスクに関係付けられた2つのヘッド(1つはそのディスクの上面に隣接し、他の1つは下面に隣接する)を有する。典型的なディスクドライブは2〜3のディスクを備える。これは、通常ディスクドライブ内には1組のアクチュエータアームに保持された4つあるいは6つのヘッドがあることを意味する。データはこれらのヘッドをアクチュエータアッセンブリによって駆動されるディスクの内側から外側へ(またその逆に)移動させることによってアクセスされる。ディスク上のセクタにアクセスするヘッドはアクチュエータアッセンブリ上に一体に固定される。このため、すべてのヘッドが一体的に内外に移動し、物理的に常に同じ番号のトラック上に位置する(たとえば、一方のヘッドがトラック0にあり、他のヘッドがトラック500にあるということはありえない)。すべてのヘッドが一体的に移動するため、すべてのディスク上の各トラックは、それらのトラックが空間的に上下に重なる同サイズの円であるため円筒を形成するという理由から、シリンダとして知られている。たとえば、ディスクドライブが4つのディスクを有する場合、通常は8つのヘッドがあり、シリンダNo.680はトラックNo.680にある8つ(1ディスク面につき1つ)のトラックから構成される。したがって、シリンダは基本的にはすべてのヘッドが現在位置しているすべてのトラックの集合であるため、多くの目的に関してトラックとシリンダとの間には大きな違いは無い。
【0005】
あらゆるデータの記憶および検索において、データの完全性が常に重要である。媒体の不良、頭出しの失敗、ヘッドと媒体との間の異物粒子、あるいは部品の機能低下といったさまざまな理由で、ディスクドライブによるディスクへのデータの書き込みあるいはディスクからのデータの読み出しが失敗に終わることも多い。ディスクドライブの急迫故障の予想、ディスクドライブのテスト、およびディスクドライブの改良といった目的上、ディスクドライブの動作パラメータをキャラクタライズすることは重要であり、また失敗した読み出しや書き込みをキャラクタライズすることは有益である。
【0006】
ディスクドライブが長期間にわたる通常動作の最後に故障することは避けられない。その結果、ディスクドライブが交換される間、それに関係付けられたPCシステムもダウンすることになる。さらに、ディスクドライブが故障すると、そのディスクドライブに記憶されたデータの一部あるいは全部が失われる場合がある。故障したディスクドライブに記憶されたデータの多くが復元可能である場合もあるが、かかるデータの復元には多大な費用と時間を要する。
【0007】
ディスクドライブの通常動作中に突然予測不能な故障が発生する場合があり、また長期間にわたる通常動作の後ディスクドライブの部品が徐々に劣化することによって故障が発生する場合がある。そのため、当該業界で知られる自己監視分析および報告技術(SMART)機能が開発された。SMARTはディスクドライブ部品が徐々に劣化することによるディスクドライブの故障を予測する有効なツールである。SMARTは基本的にはディスクドライブの各種の動作値を測定、記録、および分析する内蔵型のディスクドライブ監視システムである。SMART機能の多くはディスクドライブのファームウエア内に常駐する。SMARTによって収集されたデータにアクセスするには、ホストはAdvanced Technology Attachment (ATA) インターフェース規格(Integrated Device Electronics (IDE)インターフェース規格としても知られる)等のディスクドライブインタフェース規格に定義するコマンドデータセットを実行する。
【0008】
しかし、ホストコンピュータはSMARTによって収集されたデータの解釈を大量に実行する。すなわち、ホストはSMARTデータの検索といった簡単な動作や簡単な比較を実行することもあるが、SMART機能を維持し、更新する知力はほとんどすべてディスクドライブのファームウエアとコントローラ自体の中に存在する。
【0009】
SMARTは当初、主としてディスクドライブの故障を予測するために設計・開発された。その結果、SMARTによって収集されたデータはディスクドライブの故障解析を良好に実行するには不適当であった。SMARTはディスクドライブの故障に先立ってディスクドライブの故障を予測し、関連データを収集することを主眼としてきた。より詳細には、SMARTによって収集されたデータは故障解析を良好に実行するのに必要な詳細を含むものではなかった。SMARTによって収集されたデータは故障したディスクドライブに関して故障の根本原因を解析するには不適当であった。すなわち、SMARTデータは、ディスクドライブの通常動作中の重要なディスクドライブ動作事象の完全な履歴をホストコンピュータに提供するものではなかった。ディスクドライブ動作不良の履歴を理解することによって、故障解析をより迅速かつ効率的に実行することができる。
【0010】
したがって、ディスクドライブがそのディスクドライブの故障解析の実行に有用なクリティカル事象をログすることを可能とする技術が必要とされている。クリティカル事象は、着目されるディスクドライブ動作事象、エラー、および故障前のディスクドライブの動作履歴を示す他の情報である。
【0011】
(発明の概要)
かかる背景に鑑みて、本発明の一実施例が開発された。ここに説明する本発明の実施例では、クリティカル事象を監視し、それをディスクドライブ内のディスクのクリティカル事象ログ記憶領域に記憶されたクリティカル事象ログにログする。データ記憶ディスクを有するディスクドライブはホストコンピュータに動作可能に接続することができる。ホストコンピュータとディスクドライブの間のデータ通信はディスクドライブインターフェースを介して確立される。ディスクドライブインターフェースはATAインターフェースとすることができる。データ記憶ディスクの一部はクリティカル事象ログ記憶領域である。ディスクドライブのパワーオン動作状態がホストコンピュータを介して判定される。次に、ホストコンピュータを介さずクリティカル事象が判定される。クリティカル事象はディスクドライブの動作に関係する所定の情報である。クリティカル事象及びクリティカル事象ログのプログラムのリストはディスクドライブのファームウエアに格納される。判定されたクリティカル事象の発生はディスク上のクリティカル事象ログ記憶領域に記憶される。クリティカル事象はオンラインデータ収集モードあるいはオフラインデータ収集モードにおいて監視およびログすることができる。オフラインデータ収集モードにおいては、ファームウエアはバックグラウンドでディスクドライブのオフライン走査を実行する。判定されたクリティカル事象の発生は、ディスク上のクリティカル事象ログ記憶領域からクリティカル事象ログを読み出し、判定されたクリティカル事象をクリティカル事象ログに追加し、追加されたクリティカル事象をディスク上のクリティカル事象ログ記憶領域に記憶することによってクリティカル事象ログにログされる。本発明の特徴となすこれらの機能、他のさまざまな機能および利点は以下の詳細な説明を読み、また関連図面を参照することによって明らかとなろう。
【0012】
(詳細な説明)
本発明の一実施例にしたがって構成されたディスクドライブ100を図1に示す。ディスクドライブ100はディスクドライブ100の各種の構成要素が取り付けられたベース102を含む。一部を切り欠いて示す上カバー104はベース102とともに、このディスクドライブに従来と同様の内部密閉環境を形成する。構成要素には、1つあるいはそれ以上のディスク108を一定の高速度で回転させるスピンドルモータ106が含まれる。情報はアクチュエータアッセンブリ110を用いてディスク108上のトラックに対して書き込み及び読み出しされる。アクチュエータアッセンブリ110はシーク動作中、ディスク108に隣接して配置されたベアリングシャフトアッセンブリ112を中心に回転する。アクチュエータアッセンブリ110は、ディスク108に向かって伸張する複数のアクチュエータアーム114を含み、各アクチュエータアーム114からは1つあるいはそれ以上のフレクシュア116が伸張する。各フレクシュア116の末端にはヘッド118が取り付けられており、ヘッド118は空気軸受スライダを含み、それによってヘッド118を対応するディスク108の対応する面の上にその面に近接して浮いた状態とすることができる。
【0013】
シーク動作中、ヘッド118のトラック位置はボイスコイルモータ(VCM)124を用いて制御され、VCM124は通常アクチュエータアッセンブリ110に取り付けられたコイル126および1つあるいはそれ以上の永久磁石128を含み、その磁界内にコイル126が配置される。コイル126に印加される電流を制御することによって、永久磁石128とコイル126との間に磁気的な相互作用が発生し、コイル126が周知のローレンツの法則にしたがって移動する。コイル126が移動するにつれて、アクチュエータアッセンブリ110はベアリングシャフトアッセンブリ112を中心に旋回し、ヘッド118はディスク108の面の上を移動する。
【0014】
スピンドルモータ116はディスクドライブ100が長期間にわたって使用されないと通常除勢される。駆動モータが徐勢されるとヘッド118はディスク108の内径に近い停止ゾーン120上に移動する。ヘッド118はアクチュエータラッチの構成を用いて停止ゾーン120上で固定され、これによってヘッドを停止しているときアクチュエータアッセンブリ110の不慮の回転が防止される。
【0015】
フレックスアッセンブリ130は、動作中アクチュエータアッセンブリ110が旋回動作可能な状態でアクチュエータアッセンブリ110に必要な電気的接続路を提供する。フレックスアッセンブリ130はヘッドからの配線(図示せず)が接続されたプリント回路基板132を含み、ヘッド配線はアクチュエータアーム114およびフレクシュア116を経てヘッド118に引き回される。プリント回路基板132は通常書き込み動作中にヘッド118に印加される書き込み電流を制御する回路と、読み出し動作中にヘッド118によって生成される読み出し信号を増幅する前置増幅器とを含む。フレックスアッセンブリの終端は、ベースデッキ102を介してディスクドライブ100の底面に取り付けられたディスクドライブプリント回路基板(図示せず)と連通するフレックスブラケット134となっている。
【0016】
図2は図1のディスクドライブ100の機能ブロック図であり、ディスクドライブプリント回路基板上に配置されディスクドライブ100の動作の制御に用いられる主要な機能回路の概略を示す。図2において、ディスクドライブ100はホストコンピュータ140に動作可能に接続されたものとして示され、ディスクドライブ100は従来と同様に取り付けられている。ホストコンピュータ140とディスクドライブコントローラ142との間には制御通信路が設けられている。一般的には、コントローラ142はコントローラメモリ(MEM)143および/またはファームウエア145に記憶されたコントローラ142のプログラムとの関係においてディスクドライブ100に対して最高度の通信および制御を提供する。
【0017】
MEM143にはランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、およびコントローラ142用のその他の常駐メモリソースを含むものとすることができる。ファームウエア145は通常、コントローラ142に動作可能に接続されたROM145に含まれるプログラミングモジュールである。ファームウエア145はディスクドライブインターフェース144を用いてこのROMにインストールし、他のソフトウエアモジュールと同様に分散し、さらにマイクロコードシミュレーションを用いて作成およびテストすることができる。ファームウエア145はディスクドライブ動作の最重要要素であることが多い。これは、ホスト140の制御から独立したディスクドライブ動作のためのソフトウエアプログラムを含むためである。
【0018】
ディスク108はスピンドル制御回路148によって一定の高速度で回転され、この回路は通常、逆起電力(BEMF)の検出を用いてスピンドルモータ(図1)と電気的に通信する。シーク動作中、ヘッド118のトラック位置はアクチュエータアッセンブリ110のコイル126に電流を印加することによって制御される。サーボ制御回路150がかかる制御を行う。シーク動作中、マイクロプロセッサ142はヘッド118の速度および加速度に関する情報を受け取り、その情報とメモリ143に記憶されたモデルとを用いてサーボ制御回路150と通信し、回路150がボイスコイルモータ126に制御された量の電流を印加することによってアクチュエータアッセンブリ110が旋回する。
【0019】
データはディスクドライブインターフェース144を介してホストコンピュータ140とディスクドライブ100との間で転送され、インターフェース144は通常ホストコンピュータ140とディスクドライブ100との間での高速データ転送を容易にするバッファを含む。ディスクドライブ100に書き込むべきデータはこうしてホストコンピュータからディスクドライブインターフェース144に渡され、さらに読み出し/書き込みチャンネル146に渡され、それによってデータが符号化および直列化されてヘッド118に必要な書き込み電流信号が供給される。ディスクドライブ100に記憶されたデータを検索する場合、ヘッド118によって読み出し信号が生成され、読み出し/書き込みチャンネル146に供給され、読み出し/書き込みチャンネル146が復号およびエラー検出・訂正動作を実行し、検索されたデータをインターフェース144に出力し、これが続いてホストコンピュータ140に転送される。
【0020】
一般的には、ディスクドライブインターフェース144はデータの送信を規制し、ディスクドライブ100とホストコンピュータ140との間のデータのやり取りを管理するハードウエアおよび/またはソフトウエアである。ディスクドライブインターフェース144はディスクドライブ100の電子機器内に含まれる。米国国家規格協会(ANSI)等の規格委員会が、共通の規格に準じる任意の周辺装置の互換的な使用を可能にするインターフェースプロトコルの採用を監視する。ファームウエア145のプログラミングはディスクドライブインターフェースプロトコルに従う。
【0021】
Small Computer Systems Interface (SCSI)、 FibreChannel−Arbitrated Loop (FC−AL)、Serial Storage Architecture (SSA)、Advanced Technology Attachment (ATA)、Integrated Device Electronics (IDE)、CompactFlash等各種のディスクドライブインターフェース規格が存在する。本発明の一実施例においては、ホストコンピュータ140とディスクドライブ100との間のインターフェースとしてATAインターフェース規格を用いる。しかし、当業者には実施例に開示する本発明の範囲および要旨は上述した他の種類のディスクドライブインターフェースに適用することができることは明らかである。
【0022】
ATAインターフェースはディスクドライブとホストコンピュータとの間のインターフェースに関してANSI規格によって公式に指定されている。一般的には、ATA規格はホストコンピュータ内のマザーボートとディスクドライブ内のディスクコントローラとの間の電力およびデータ信号のインターフェースを対象とする。ATAインターフェースは主として単一ホストコンピュータのアプリケーションに用いられ、通常は、一般にマスタおよびスレーブディスクドライブ(あるいはディスクドライブ0および1)として知られる1つあるいは2つのディスクドライブをサポートする。
【0023】
ATAディスクドライブは高い信頼性で知られるが、ときとして故障することもある。ディスクドライブが故障すると、そのディスクドライブを交換する間関係するホストコンピュータもダウンするため、多大な費用および時間の浪費が生じうる。ディスクドライブの故障の直前にディスクドライブをバックアップしていないと、記憶されたデータが失われることがある。しかし、ディスクドライブの故障は予測可能な場合もあれば、予測不能である場合もある。予測不能なディスクドライブ故障とは、電力サージ等の制御不能な外部環境にしばしば起因する突然の予期しない故障である。予測可能なディスクドライブ故障は通常のディスクドライブ動作中のディスクドライブ部品の通常の電気的・機械的な損耗に起因する。これは、電気部品および機械部品の属性の一部は監視可能であり、したがって予測的な故障解析が可能であることを意味する。一般的には、機械部品の故障は予測可能であり、また全ドライブ故障の60パーセントを占める。ただし、電子部品の中には故障する前に劣化の兆候が現れるものもある。たとえば、ヘッドの浮上量の低下を監視することによってヘッドクラッシュの可能性を検出することができる。
【0024】
ディスクドライブの故障に起因するかかる時間あるいはデータの損失を防止するために、SMARTとして知られる新たな信頼性予測技術が開発された。SMARTは、一般的にはATA/IDE環境とSCSI環境の両方で動作するディスクドライブの故障を予測あるいは予想する信頼性予測技術である。たとえば、SMARTはディスクドライブの故障が予想されると、ユーザーが損耗したディスクドライブの交換の予定を立てるか、あるいはユーザーまたはシステムがデータのバックアップを行うのに十分な通知を行う。Compaq Computerによって創始されたSMART技術は、世界中の主要なディスクドライブメーカーによって開発が続けられている。
【0025】
SMARTは電子部品あるいは機械部品の故障を示す一連の属性を監視する。これらの属性はディスクドライブの個々のモデルについて固有に選択される。これは、ドライブのアーキテクチャがモデルごとに異なるためである。すなわち、ディスクドライブの1機種の故障を示す属性および閾値が他の機種には当てはまらない場合がある。SMARTは起こりうるすべてのディスクドライブ故障を予測できるものではなく、むしろディスクドライブの信頼性を予測する能力の向上に資する進化型の技術である。したがって、現場でのさまざまな経験に基づいてSMARTの属性および閾値に後から変更を加えることができる。
【0026】
SMARTは(たとえばSMARTの“状況報告”コマンドに応答して)アラーム信号を生成し、ホストコンピュータ140のソフトウエアがアラーム信号を解釈する。ホストコンピュータはディスクドライブを定期的にポーリングしてこの“状況報告”コマンドの状態をチェックし、このコマンドが急迫の故障を示している場合、ホストコンピュータはエンドユーザーあるいはシステムの管理者にアラームを送る。これによって、データのバックアップおよびディスクドライブの交換のためのダウンタイムのスケジュールを立てることができる。
【0027】
SMART技術用のプログラムのほとんどはディスクドライブファームウエア145内に常駐する。SMARTによって収集されたファームウエア145内のデータにアクセスするには、技術者は一組のATAコマンドを用いる。これはディスクドライブとホストコンピュータはATAディスクドライブインターフェースによって動作可能に接続されているためである。ディスクドライブファームウエア145および/またはコントローラ142はSMARTデータを収集および処理するためのほとんどの動作を実行し、その結果をホストコンピュータ140に知らせ、ディスクドライブの故障が急迫のものであるか否かを示す。
【0028】
SMART(主としてディスクドライブの故障予測のために開発された技術)はその登場以来大幅な改良を経てきた。たとえば、SMARTエラーロギングはディスクドライブ100からホストコンピュータ140に報告された最後のエラーの記録を報告するSMARTを発展させたものである。ディスクドライブ100がホストコンピュータ140の発したコマンド(たとえば読み出しあるいは書き込みコマンド)の実行に失敗するとエラーが発生する。かかるエラーはSMARTエラーロギング技術によって記録される。
【0029】
SMARTはホストコンピュータ140と協動中のディスクドライブ100の故障を予測するために開発されたものであるが、ドライブセルフテスト(DST)は故障したディスクドライブについて、ディスクドライブ故障の根本原因あるいは考えられるディスクドライブの問題点を診断するために開発されたものである。たとえば、Seagate等のディスクドライブメーカーに返品される故障と見られる全ディスクドライブの40%以上がDSTを用いてテストされ、十分に動作可能なディスクドライブと判定されている。DSTは故障と報告されたディスクドライブの動作状態をテストし、そのディスクドライブの返品についてウィルスの感染やソフトウエアのバグといった他のなんらかの原因があったか否かを判定する。DSTはディスクドライブ100のファームウエア145の一部として記憶される。一般的に、技術者は返品されたディスクドライブのDSTをランし、そのディスクドライブが実際に故障していたか否かについてその結果をファームウエア145からホストに通知させる。
【0030】
DSTにはDSTクイックテストとDSTエンハンストテストとの2種類がある。DSTクイックテストはドライブの動作状態を迅速に判定することを目的とした2分間のテストである。このテストの一部として、DSTクイックテストではディスクドライブの少なくもと最初の1.5ギガバイトを読み出す。DSTクイックテストと異なり、DSTエンハンストテストはディスクドライブの媒体をすべて走査する。DSTエンハンストテストの完了に要する時間はディスクドライブの容量によって決まるが、DSTクイックテストの完了に要する時間よりかなり長い。
【0031】
SMARTはディスクドライブの通常の使用時にディスクドライブ属性を収集し、それらを分析することによってディスクドライブの故障を予測するツールとして開発された。しかし、SMARTによって収集されるデータは故障したディスクドライブの根本原因の分析には不適当である。SMARTはディスクドライブの故障の予測に重点を置いているため、SMARTによって収集されるデータにはディスクドライブの故障の分析に有用である可能性のある他の関連する有用な情報が含まれない。より詳細には、SMARTによって収集される属性に関連するデータは故障の予測には適当であるが、かかる収集データには故障分析を良好に実行するのに要する詳細が含まれない。さらに、故障分析に重要な属性の中には、故障予測に有用でない場合、SMARTによって記録されないものがある。
【0032】
たとえば、ディスクドライブの故障を予測するSMARTは通常、以下の属性についてはディスクドライブの信頼性を示すものとしてその頻度および程度を記録する(ただし、これらの属性はディスクドライブに固有のものである)。すなわち、ヘッドの浮上高さ、データスループット性能、スピンアップ時間、再割り当てされたセクタの数、シークエラー率、シーク時間性能、スピン再試行数、ドライブ校正再試行数等である。かかる属性の発生頻度および程度は、ディスクドライブ故障を判定するための重要な評価基準である。しかし、ディスクドライブ故障の根本原因を分析するには、その故障分析を実行する技術者はディスクドライブの通常動作中にそのディスクドライブに何が起こったかを示す情報を必要とする。たとえば、各事象の発生についてのタイムスタンプは故障したディスクドライブの履歴を理解する上で非常に有効なツールである。たとえば、SMARTは1つの属性の頻度、すなわちセクタ再割り当て数(たとえば、ある特定の物理的シリンダヘッドセクタ(PCHS)アドレスを有するセクタがディスクドライブ故障前に10回再割り当てされた場合)を記録するが、セクタ再割り当てがそれぞれいつ発生したかについて(たとえば、10回のセクタ割り当てのそれぞれが前のセクタ再割り当てから10日後の深夜に発生したのに対してセクタ再割り当てがすべて10秒以内の間隔で発生したというように)不適当な情報を捕捉する。ディスクドライブの履歴を詳細に分析することによって、ディスクドライブ故障の根本原因を判定することができる。さらに、かかる分析によってディスクドライブの返品事由の誤りや、認識されたディスクドライブ故障がディスクドライブの外部の装置によって引き起こされたものであることが判明する場合がある。したがって、SMARTは故障したディスクドライブの異状を理解するのに有用な情報を十分詳細に提供するものではない。さらに、SMARTの場合、多くの種類の事象あるいはエラーについて、それぞれの発生が設定された最低閾値を超えない限り記録をとらない場合がある。したがって、SMARTの閾値を超えなかったために記録されなかった、故障分析に有用な顕著な発生が多数存在した可能性がある。
【0033】
さらに、SMARTは故障予測には有用ではないが、故障分析には有用な多くの事象を記録しないものである。たとえば、ディスクドライブの設定をマスタからスレーブ(すなわち0から1)に変更するといった事象は、かかる事象がディスクドライブの信頼性の判定あるいはディスクドライブ故障の予測に無関係であるためSMARTには捕捉されない。事象とはエラーとはいえないディスクドライブ動作の発生(たとえば、成功したセクタ再割り当て)である。一方、エラーはディスクドライブがホストコンピュータの発したコマンドの実行に失敗したとき(たとえば、セクタ再割り当ての失敗によるセクタへの書き込みの失敗)に発生する。
【0034】
さらに、DSTはディスクドライブが良品であるか故障したドライブであるかに関する情報は提供するが、故障したディスクドライブの異状の詳細を提供するものではない。エンハンストDSTの実行には、ディスクドライブの動作中情報がログされないため、全ディスクドライブ媒体のテストされた後長時間を要する。クイックDSTの実行に要する時間はそれより短いが、テスト結果には誤った不良判定(すなわち、良品のドライブが不良ドライブとされる)が多くなる。
【0035】
したがって、故障分析の実行には故障前のディスクドライブの履歴を知ることが重要であること、また故障したディスクドライブについてDSTを実行するには時間がかかり過ぎ、しかも不十分な情報しか得られないことから、本発明の一実施例においてはクリティカル事象ログ121とこのクリティカル事象ログを判定する動作を開示する。クリティカル事象ログ121はディスクドライブの履歴情報を含む。すべての事象、エラーおよび/またはディスクドライブの故障分析に有用なあらゆるディスクドライブ動作事象がクリティカル事象ログ121に記憶される。クリティカル事象ログ121はディスクドライブ100内のディスク108上の専用のセクタに記憶される。クリティカル事象ログ121はリアルタイムに更新され、ロギング動作はホストコンピュータの制御からは独立している。クリティカル事象ロギング動作はユーザーには気づかれない。クリティカル事象ログ121に記憶される情報は主としてディスドライブ故障の分析を行う技術者を対象とし、クリティカル事象ログ121の情報がなければ、技術者は故障前のディスクドライブの環境をほとんど把握できない。技術者はATAインターフェースプロトコルに適合するアクセスコマンドを用いてクリティカル事象ログ121にアクセスすることができる。SMARTデータのみによって故障の原因を判定するには多大な類推作業を必要とする場合がある。クリティカル事象ログによって技術者はそれぞれのディスクドライブのレポートを得ることができる。このレポートには故障前にディスクドライブに何が発生したかが示される。
【0036】
【表1】
【0037】
表1にはクリティカル事象ログに記憶される情報の例を示す。各行はクリティカル事象ログのエントリを表す。たとえば、最初のエントリは5dbff6(16進数)のLBAを有し、1ce(16進数)−36d8(16進数)−0(16進数)のR−Theta−Zに位置するセクタからの読み出し動作が23時の3340f9adマイクロ秒に失敗に終わったことを示す。
【0038】
さらに、下の表2にはクリティカル事象ログ情報を保持するセクタの構成を示す。クリティカル事象ログ121の各セクタは行6−17に示すように最大で15のエントリを保持することができる。行1−5には15のエントリのうちの最初のエントリの開始番号とタイムスタンプに関する情報が記憶される。表2の説明の意味は当業者には一般的に周知であり、理解しうるところである。
【0039】
【表2】
【0040】
図3に、本発明の実施例によるクリティカル事象ログ動作のフローチャートを示す。ファームウエア145にはクリティカル事象ログの動作のプログラムが含まれる。動作302において、ファームウエア145あるいは142がディスクドライブ100がホストコンピュータ140と連動しているかをチェックする。基本的には、ディスクドライブ100はホストコンピュータ140の電源投入と同時にホストコンピュータ140と連動し、ホストコンピュータ140はATAインターフェース144を介してディスクドライブ100にアクセスすることができる。さらに、動作302において、オンラインあるいはオフラインデータ収集モードが判定される。ホストコンピュータ140がディスクドライブ100にコマンドを発した後、ディスクドライブとホストコンピュータ140とオンラインの状態にあるときオンラインデータ収集モードとなる。ファームウエア145がホストコンピュータ140がディスクドライブ100に対してある期間非活動状態であることを検出すると、オフラインデータ収集モードと判定される。オフラインデータ収集モードと判定されると、ファームウエア145はホストコンピュータを介在させることなく、各種のディスクドライブ診断あるいは関連するその他の動作を実行することができる。オフラインデータ収集モードでホストコンピュータ140からディスクドライブ100にコマンドが発せられると、オフラインデータ収集モードが終了し、オンラインデータ収集モードが開始される。動作304において、ファームウエア145はログ可能な事象あるいはエラーが発生したかどうかをチェックする。発生しうるクリティカル事象タイプのリストを表3に示し、説明する。同リストの項目は、すべてを網羅したものではないことを理解されたい。すなわち、クリティカル事象ログに記録されるデータは、事象、エラー、あるいは任意のディスクドライブ動作情報とすることができ、それらはディスクドライブの履歴を理解し、またかかる事象、エラーあるいは他の情報が下の表3にあるか否かによって故障分析を実行するためのものである。表3の説明の意味は当業者には一般的に周知である。
【0041】
【表3】
【0042】
特に、ファームウエア145は、ホストコンピュータ140とのオンラインディスクドライブ動作中、自蔵型ディスクドライブ書き込み認証試験(SWAT)中、あるいはオフライン走査中にクリティカル事象ログ動作を実行することができる。ディスクドライブ100は、ホストコンピュータ145がディスクドライブ100にアクセスするかディスクドライブ100を制御しているとき常にホストコンピュータ145とオンライン状態にある。オンライン動作の顕著な例としては、ホストコンピュータ145によるディスクドライブ100への読み出しあるいは書き込みコマンドの送信がある。SWATは基本的には、データが実際にディスクの適正な位置に適正に書き込まれているかという点でディスクへのデータ書き込みの完全性をチェックし、得られた読み出し測定値をディスクドライブ100を後でテストおよび診断するために記憶する。SWATの結果はクリティカル事象ログにも記録される。さらに、ファームウエア145はホストコンピュータ140とのオフラインモード中にクリティカル事象ログ動作を開始および実行することができる。
【0043】
表3に掲げたものに加えて、クリティカル事象ログ121にログすべき興味深いエントリとしてエラー再試行回復レベルがある。エラー再試行回復レベルは、ディスク上のあるセクタにアクセスするためにディスクドライブの実行する再試行のレベルを測定するものである。ディスクドライブの構成ページはクリティカル事象ログ121にログするのに有益な情報である。マスタあるいはスレーブディスクドライブのジャンパー設定もまたクリティカル事象ログ121の望ましいエントリである。ファームウエアのマイクロコードの更新を示すコード更新改定番号もまたクリティカル事象ログ121にログすべき有益なエントリである。
【0044】
表3および上に示したクリティカル事象ログのエントリ群は本発明の実施例に用いられる一例である。これらのエントリはディスクドライブの種類や顧客の条件に応じて変更することができる。クリティカル事象ログ121中の情報はホストコンピュータを介在させることなくリアルタイムで更新される。ファームウエア145が表3にあるようなクリティカル事象ログのエントリのいずれか1つを検出すると、ファームウエア145は動作306−310によってクリティカル事象ログにそのエントリをログする。動作306において、ファームウエア145あるいはコントローラ142はディスク108に記憶されたクリティカル事象ログ121を読み出す。ファームウエア145はそのクリティカル事象ログエントリを表1から表3を参照して上述したように追加する。追加されたクリティカル事象ログはディスク108に記憶される。
【0045】
つまり、本発明の実施例はクリティカル事象を(300等の)ディスクにログする方法とみなすことができる。(100等の)ディスクドライブは(140等の)ホストコンピュータに動作可能に接続することができる。(100等の)ディスクドライブは(108等の)データ記憶ディスクを有し、データ記憶ディスクの一部は(121等の)クリティカル事象ログ記憶領域である。このクリティカル事象ログ方法では、(302のように)ホストコンピュータによるディスクドライブのパワーオン動作状態を判定し、クリティカル事象が(表3のような)ディスクドライブの動作に関係する所定の情報である場合、(304のように)ホストコンピュータを介さずクリティカル事象の発生を判定し、(306−310のように)判定したクリティカル事象をディスクのクリティカル事象記憶領域にログする。ホストコンピュータによるディスクドライブのパワーオン動作はホストコンピュータとディスクドライブとの間のデータ通信路がディスクドライブインターフェースを介して確立されているかどうかに基づいて判定される。ディスクドライブインターフェースはATAディスクドライブインターフェースとすることができる。(145および表3のように)クリティカル事象群があらかじめ定義され、ディスクドライブのファームウエアに記憶される。
【0046】
このクリティカル事象ログ方法ではさらに、(302のように)オンラインデータ収集モードあるいはオフラインデータ収集モードを判定し、所定のクリティカル事象の1つの発生を監視する。オフラインデータ収集モードが検出されると、(302のように)ディスクドライブのオフライン走査が実行され、所定のクリティカル事象の1つの発生が監視される。
【0047】
判定されたクリティカル事象は(300のように)以下のステップを実行することによってディスクのクリティカル事象ログにログされる。第一に、(306のように)ディスクのクリティカル事象ログ記憶領域からクリティカル事象ログが読み出され、第二に(308のように)判定されたクリティカル事象が読み出されたクリティカル事象ログに追加され、第三に(310のように)追加されたクリティカル事象ログがディスクのクリティカル事象ログ記憶領域に記憶される。
【0048】
本発明は、その本来の利点に加え上述した目的および利点を達成すベく良好に適合されている。本明細書の目的に合わせて現在の好適な実施例を説明したが、本発明の範囲内でさまざまな改変が可能である。当業者には容易に理解され、また添付のクレームに開示し、定義する本発明の要旨に該当する他の多くの変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の実施例を適用したディスクドライブの平面図であり、その主要な内部構成要素を示す。
【図2】
ディスクドライブとホストコンピュータへの接続を示す概略ブロック図であり、本発明が特に有益なサーボシステムを含む。
【図3】
本発明の実施例にしたがったクリティカル事象のロギングのフローチャートである。
(関連出願)
本願は2000年9月28日出願の“CRITICAL EVENT LOG FOR HARD DISK DRIVES”と題する米国の仮特許出願60/236,316号の優先権を主張するものである。
【0002】
(発明の属する技術分野)
本願は広義にはクリティカル事象のロギング技術およびディスクドライブの故障解析をホストコンピュータを介さずリアルタイムに実行する上で有用なクリティカル事象に関し、より詳細には、クリティカル事象はディスクドライブの動作事象、エラー、およびディスクドライブの故障解析に有用な他の情報である。
【0003】
(発明の背景)
ディスクドライブは、デジタルデータをディスクと呼ばれる回転する記憶媒体に磁気的な態様で記憶するデータ記憶装置である。近年のディスクドライブは、磁化可能な媒体でコーティングされ、スピンドルモータのハブに取り付けられ、一定の高速度で回転する1つあるいはそれ以上の剛性のディスクを有する。ディスクの各面は、樹木の年輪に似たレイアウトを有する密集した同心円である数千のトラックに分割される。これらのトラックには通常、ディスクの最も外側に位置するトラックに付される0で始まり、トラックがディスクの中心に近いほど大きくなる番号が付される。各トラックはさらにセクタとサーボバーストに分割される。セクタとは通常、ディスクドライブに記憶された個々にアドレス指定可能な最小の情報単位であり、通常は512バイトの情報に加え内部駆動制御とエラーの検出および訂正に必要な少数のバイトを有する。このデータ構造によって、ディスクの任意の部分に容易にアクセス可能である。サーボバーストはトラック上での頭出しを容易にする、トラック上に設けられた特定の磁気記号である。
【0004】
一般的には、ディスクドライブ内の複数のディスクはそれぞれ、セクタに対するデータの読み出しおよび書き込みを行うために、そのディスクに関係付けられた2つのヘッド(1つはそのディスクの上面に隣接し、他の1つは下面に隣接する)を有する。典型的なディスクドライブは2〜3のディスクを備える。これは、通常ディスクドライブ内には1組のアクチュエータアームに保持された4つあるいは6つのヘッドがあることを意味する。データはこれらのヘッドをアクチュエータアッセンブリによって駆動されるディスクの内側から外側へ(またその逆に)移動させることによってアクセスされる。ディスク上のセクタにアクセスするヘッドはアクチュエータアッセンブリ上に一体に固定される。このため、すべてのヘッドが一体的に内外に移動し、物理的に常に同じ番号のトラック上に位置する(たとえば、一方のヘッドがトラック0にあり、他のヘッドがトラック500にあるということはありえない)。すべてのヘッドが一体的に移動するため、すべてのディスク上の各トラックは、それらのトラックが空間的に上下に重なる同サイズの円であるため円筒を形成するという理由から、シリンダとして知られている。たとえば、ディスクドライブが4つのディスクを有する場合、通常は8つのヘッドがあり、シリンダNo.680はトラックNo.680にある8つ(1ディスク面につき1つ)のトラックから構成される。したがって、シリンダは基本的にはすべてのヘッドが現在位置しているすべてのトラックの集合であるため、多くの目的に関してトラックとシリンダとの間には大きな違いは無い。
【0005】
あらゆるデータの記憶および検索において、データの完全性が常に重要である。媒体の不良、頭出しの失敗、ヘッドと媒体との間の異物粒子、あるいは部品の機能低下といったさまざまな理由で、ディスクドライブによるディスクへのデータの書き込みあるいはディスクからのデータの読み出しが失敗に終わることも多い。ディスクドライブの急迫故障の予想、ディスクドライブのテスト、およびディスクドライブの改良といった目的上、ディスクドライブの動作パラメータをキャラクタライズすることは重要であり、また失敗した読み出しや書き込みをキャラクタライズすることは有益である。
【0006】
ディスクドライブが長期間にわたる通常動作の最後に故障することは避けられない。その結果、ディスクドライブが交換される間、それに関係付けられたPCシステムもダウンすることになる。さらに、ディスクドライブが故障すると、そのディスクドライブに記憶されたデータの一部あるいは全部が失われる場合がある。故障したディスクドライブに記憶されたデータの多くが復元可能である場合もあるが、かかるデータの復元には多大な費用と時間を要する。
【0007】
ディスクドライブの通常動作中に突然予測不能な故障が発生する場合があり、また長期間にわたる通常動作の後ディスクドライブの部品が徐々に劣化することによって故障が発生する場合がある。そのため、当該業界で知られる自己監視分析および報告技術(SMART)機能が開発された。SMARTはディスクドライブ部品が徐々に劣化することによるディスクドライブの故障を予測する有効なツールである。SMARTは基本的にはディスクドライブの各種の動作値を測定、記録、および分析する内蔵型のディスクドライブ監視システムである。SMART機能の多くはディスクドライブのファームウエア内に常駐する。SMARTによって収集されたデータにアクセスするには、ホストはAdvanced Technology Attachment (ATA) インターフェース規格(Integrated Device Electronics (IDE)インターフェース規格としても知られる)等のディスクドライブインタフェース規格に定義するコマンドデータセットを実行する。
【0008】
しかし、ホストコンピュータはSMARTによって収集されたデータの解釈を大量に実行する。すなわち、ホストはSMARTデータの検索といった簡単な動作や簡単な比較を実行することもあるが、SMART機能を維持し、更新する知力はほとんどすべてディスクドライブのファームウエアとコントローラ自体の中に存在する。
【0009】
SMARTは当初、主としてディスクドライブの故障を予測するために設計・開発された。その結果、SMARTによって収集されたデータはディスクドライブの故障解析を良好に実行するには不適当であった。SMARTはディスクドライブの故障に先立ってディスクドライブの故障を予測し、関連データを収集することを主眼としてきた。より詳細には、SMARTによって収集されたデータは故障解析を良好に実行するのに必要な詳細を含むものではなかった。SMARTによって収集されたデータは故障したディスクドライブに関して故障の根本原因を解析するには不適当であった。すなわち、SMARTデータは、ディスクドライブの通常動作中の重要なディスクドライブ動作事象の完全な履歴をホストコンピュータに提供するものではなかった。ディスクドライブ動作不良の履歴を理解することによって、故障解析をより迅速かつ効率的に実行することができる。
【0010】
したがって、ディスクドライブがそのディスクドライブの故障解析の実行に有用なクリティカル事象をログすることを可能とする技術が必要とされている。クリティカル事象は、着目されるディスクドライブ動作事象、エラー、および故障前のディスクドライブの動作履歴を示す他の情報である。
【0011】
(発明の概要)
かかる背景に鑑みて、本発明の一実施例が開発された。ここに説明する本発明の実施例では、クリティカル事象を監視し、それをディスクドライブ内のディスクのクリティカル事象ログ記憶領域に記憶されたクリティカル事象ログにログする。データ記憶ディスクを有するディスクドライブはホストコンピュータに動作可能に接続することができる。ホストコンピュータとディスクドライブの間のデータ通信はディスクドライブインターフェースを介して確立される。ディスクドライブインターフェースはATAインターフェースとすることができる。データ記憶ディスクの一部はクリティカル事象ログ記憶領域である。ディスクドライブのパワーオン動作状態がホストコンピュータを介して判定される。次に、ホストコンピュータを介さずクリティカル事象が判定される。クリティカル事象はディスクドライブの動作に関係する所定の情報である。クリティカル事象及びクリティカル事象ログのプログラムのリストはディスクドライブのファームウエアに格納される。判定されたクリティカル事象の発生はディスク上のクリティカル事象ログ記憶領域に記憶される。クリティカル事象はオンラインデータ収集モードあるいはオフラインデータ収集モードにおいて監視およびログすることができる。オフラインデータ収集モードにおいては、ファームウエアはバックグラウンドでディスクドライブのオフライン走査を実行する。判定されたクリティカル事象の発生は、ディスク上のクリティカル事象ログ記憶領域からクリティカル事象ログを読み出し、判定されたクリティカル事象をクリティカル事象ログに追加し、追加されたクリティカル事象をディスク上のクリティカル事象ログ記憶領域に記憶することによってクリティカル事象ログにログされる。本発明の特徴となすこれらの機能、他のさまざまな機能および利点は以下の詳細な説明を読み、また関連図面を参照することによって明らかとなろう。
【0012】
(詳細な説明)
本発明の一実施例にしたがって構成されたディスクドライブ100を図1に示す。ディスクドライブ100はディスクドライブ100の各種の構成要素が取り付けられたベース102を含む。一部を切り欠いて示す上カバー104はベース102とともに、このディスクドライブに従来と同様の内部密閉環境を形成する。構成要素には、1つあるいはそれ以上のディスク108を一定の高速度で回転させるスピンドルモータ106が含まれる。情報はアクチュエータアッセンブリ110を用いてディスク108上のトラックに対して書き込み及び読み出しされる。アクチュエータアッセンブリ110はシーク動作中、ディスク108に隣接して配置されたベアリングシャフトアッセンブリ112を中心に回転する。アクチュエータアッセンブリ110は、ディスク108に向かって伸張する複数のアクチュエータアーム114を含み、各アクチュエータアーム114からは1つあるいはそれ以上のフレクシュア116が伸張する。各フレクシュア116の末端にはヘッド118が取り付けられており、ヘッド118は空気軸受スライダを含み、それによってヘッド118を対応するディスク108の対応する面の上にその面に近接して浮いた状態とすることができる。
【0013】
シーク動作中、ヘッド118のトラック位置はボイスコイルモータ(VCM)124を用いて制御され、VCM124は通常アクチュエータアッセンブリ110に取り付けられたコイル126および1つあるいはそれ以上の永久磁石128を含み、その磁界内にコイル126が配置される。コイル126に印加される電流を制御することによって、永久磁石128とコイル126との間に磁気的な相互作用が発生し、コイル126が周知のローレンツの法則にしたがって移動する。コイル126が移動するにつれて、アクチュエータアッセンブリ110はベアリングシャフトアッセンブリ112を中心に旋回し、ヘッド118はディスク108の面の上を移動する。
【0014】
スピンドルモータ116はディスクドライブ100が長期間にわたって使用されないと通常除勢される。駆動モータが徐勢されるとヘッド118はディスク108の内径に近い停止ゾーン120上に移動する。ヘッド118はアクチュエータラッチの構成を用いて停止ゾーン120上で固定され、これによってヘッドを停止しているときアクチュエータアッセンブリ110の不慮の回転が防止される。
【0015】
フレックスアッセンブリ130は、動作中アクチュエータアッセンブリ110が旋回動作可能な状態でアクチュエータアッセンブリ110に必要な電気的接続路を提供する。フレックスアッセンブリ130はヘッドからの配線(図示せず)が接続されたプリント回路基板132を含み、ヘッド配線はアクチュエータアーム114およびフレクシュア116を経てヘッド118に引き回される。プリント回路基板132は通常書き込み動作中にヘッド118に印加される書き込み電流を制御する回路と、読み出し動作中にヘッド118によって生成される読み出し信号を増幅する前置増幅器とを含む。フレックスアッセンブリの終端は、ベースデッキ102を介してディスクドライブ100の底面に取り付けられたディスクドライブプリント回路基板(図示せず)と連通するフレックスブラケット134となっている。
【0016】
図2は図1のディスクドライブ100の機能ブロック図であり、ディスクドライブプリント回路基板上に配置されディスクドライブ100の動作の制御に用いられる主要な機能回路の概略を示す。図2において、ディスクドライブ100はホストコンピュータ140に動作可能に接続されたものとして示され、ディスクドライブ100は従来と同様に取り付けられている。ホストコンピュータ140とディスクドライブコントローラ142との間には制御通信路が設けられている。一般的には、コントローラ142はコントローラメモリ(MEM)143および/またはファームウエア145に記憶されたコントローラ142のプログラムとの関係においてディスクドライブ100に対して最高度の通信および制御を提供する。
【0017】
MEM143にはランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、およびコントローラ142用のその他の常駐メモリソースを含むものとすることができる。ファームウエア145は通常、コントローラ142に動作可能に接続されたROM145に含まれるプログラミングモジュールである。ファームウエア145はディスクドライブインターフェース144を用いてこのROMにインストールし、他のソフトウエアモジュールと同様に分散し、さらにマイクロコードシミュレーションを用いて作成およびテストすることができる。ファームウエア145はディスクドライブ動作の最重要要素であることが多い。これは、ホスト140の制御から独立したディスクドライブ動作のためのソフトウエアプログラムを含むためである。
【0018】
ディスク108はスピンドル制御回路148によって一定の高速度で回転され、この回路は通常、逆起電力(BEMF)の検出を用いてスピンドルモータ(図1)と電気的に通信する。シーク動作中、ヘッド118のトラック位置はアクチュエータアッセンブリ110のコイル126に電流を印加することによって制御される。サーボ制御回路150がかかる制御を行う。シーク動作中、マイクロプロセッサ142はヘッド118の速度および加速度に関する情報を受け取り、その情報とメモリ143に記憶されたモデルとを用いてサーボ制御回路150と通信し、回路150がボイスコイルモータ126に制御された量の電流を印加することによってアクチュエータアッセンブリ110が旋回する。
【0019】
データはディスクドライブインターフェース144を介してホストコンピュータ140とディスクドライブ100との間で転送され、インターフェース144は通常ホストコンピュータ140とディスクドライブ100との間での高速データ転送を容易にするバッファを含む。ディスクドライブ100に書き込むべきデータはこうしてホストコンピュータからディスクドライブインターフェース144に渡され、さらに読み出し/書き込みチャンネル146に渡され、それによってデータが符号化および直列化されてヘッド118に必要な書き込み電流信号が供給される。ディスクドライブ100に記憶されたデータを検索する場合、ヘッド118によって読み出し信号が生成され、読み出し/書き込みチャンネル146に供給され、読み出し/書き込みチャンネル146が復号およびエラー検出・訂正動作を実行し、検索されたデータをインターフェース144に出力し、これが続いてホストコンピュータ140に転送される。
【0020】
一般的には、ディスクドライブインターフェース144はデータの送信を規制し、ディスクドライブ100とホストコンピュータ140との間のデータのやり取りを管理するハードウエアおよび/またはソフトウエアである。ディスクドライブインターフェース144はディスクドライブ100の電子機器内に含まれる。米国国家規格協会(ANSI)等の規格委員会が、共通の規格に準じる任意の周辺装置の互換的な使用を可能にするインターフェースプロトコルの採用を監視する。ファームウエア145のプログラミングはディスクドライブインターフェースプロトコルに従う。
【0021】
Small Computer Systems Interface (SCSI)、 FibreChannel−Arbitrated Loop (FC−AL)、Serial Storage Architecture (SSA)、Advanced Technology Attachment (ATA)、Integrated Device Electronics (IDE)、CompactFlash等各種のディスクドライブインターフェース規格が存在する。本発明の一実施例においては、ホストコンピュータ140とディスクドライブ100との間のインターフェースとしてATAインターフェース規格を用いる。しかし、当業者には実施例に開示する本発明の範囲および要旨は上述した他の種類のディスクドライブインターフェースに適用することができることは明らかである。
【0022】
ATAインターフェースはディスクドライブとホストコンピュータとの間のインターフェースに関してANSI規格によって公式に指定されている。一般的には、ATA規格はホストコンピュータ内のマザーボートとディスクドライブ内のディスクコントローラとの間の電力およびデータ信号のインターフェースを対象とする。ATAインターフェースは主として単一ホストコンピュータのアプリケーションに用いられ、通常は、一般にマスタおよびスレーブディスクドライブ(あるいはディスクドライブ0および1)として知られる1つあるいは2つのディスクドライブをサポートする。
【0023】
ATAディスクドライブは高い信頼性で知られるが、ときとして故障することもある。ディスクドライブが故障すると、そのディスクドライブを交換する間関係するホストコンピュータもダウンするため、多大な費用および時間の浪費が生じうる。ディスクドライブの故障の直前にディスクドライブをバックアップしていないと、記憶されたデータが失われることがある。しかし、ディスクドライブの故障は予測可能な場合もあれば、予測不能である場合もある。予測不能なディスクドライブ故障とは、電力サージ等の制御不能な外部環境にしばしば起因する突然の予期しない故障である。予測可能なディスクドライブ故障は通常のディスクドライブ動作中のディスクドライブ部品の通常の電気的・機械的な損耗に起因する。これは、電気部品および機械部品の属性の一部は監視可能であり、したがって予測的な故障解析が可能であることを意味する。一般的には、機械部品の故障は予測可能であり、また全ドライブ故障の60パーセントを占める。ただし、電子部品の中には故障する前に劣化の兆候が現れるものもある。たとえば、ヘッドの浮上量の低下を監視することによってヘッドクラッシュの可能性を検出することができる。
【0024】
ディスクドライブの故障に起因するかかる時間あるいはデータの損失を防止するために、SMARTとして知られる新たな信頼性予測技術が開発された。SMARTは、一般的にはATA/IDE環境とSCSI環境の両方で動作するディスクドライブの故障を予測あるいは予想する信頼性予測技術である。たとえば、SMARTはディスクドライブの故障が予想されると、ユーザーが損耗したディスクドライブの交換の予定を立てるか、あるいはユーザーまたはシステムがデータのバックアップを行うのに十分な通知を行う。Compaq Computerによって創始されたSMART技術は、世界中の主要なディスクドライブメーカーによって開発が続けられている。
【0025】
SMARTは電子部品あるいは機械部品の故障を示す一連の属性を監視する。これらの属性はディスクドライブの個々のモデルについて固有に選択される。これは、ドライブのアーキテクチャがモデルごとに異なるためである。すなわち、ディスクドライブの1機種の故障を示す属性および閾値が他の機種には当てはまらない場合がある。SMARTは起こりうるすべてのディスクドライブ故障を予測できるものではなく、むしろディスクドライブの信頼性を予測する能力の向上に資する進化型の技術である。したがって、現場でのさまざまな経験に基づいてSMARTの属性および閾値に後から変更を加えることができる。
【0026】
SMARTは(たとえばSMARTの“状況報告”コマンドに応答して)アラーム信号を生成し、ホストコンピュータ140のソフトウエアがアラーム信号を解釈する。ホストコンピュータはディスクドライブを定期的にポーリングしてこの“状況報告”コマンドの状態をチェックし、このコマンドが急迫の故障を示している場合、ホストコンピュータはエンドユーザーあるいはシステムの管理者にアラームを送る。これによって、データのバックアップおよびディスクドライブの交換のためのダウンタイムのスケジュールを立てることができる。
【0027】
SMART技術用のプログラムのほとんどはディスクドライブファームウエア145内に常駐する。SMARTによって収集されたファームウエア145内のデータにアクセスするには、技術者は一組のATAコマンドを用いる。これはディスクドライブとホストコンピュータはATAディスクドライブインターフェースによって動作可能に接続されているためである。ディスクドライブファームウエア145および/またはコントローラ142はSMARTデータを収集および処理するためのほとんどの動作を実行し、その結果をホストコンピュータ140に知らせ、ディスクドライブの故障が急迫のものであるか否かを示す。
【0028】
SMART(主としてディスクドライブの故障予測のために開発された技術)はその登場以来大幅な改良を経てきた。たとえば、SMARTエラーロギングはディスクドライブ100からホストコンピュータ140に報告された最後のエラーの記録を報告するSMARTを発展させたものである。ディスクドライブ100がホストコンピュータ140の発したコマンド(たとえば読み出しあるいは書き込みコマンド)の実行に失敗するとエラーが発生する。かかるエラーはSMARTエラーロギング技術によって記録される。
【0029】
SMARTはホストコンピュータ140と協動中のディスクドライブ100の故障を予測するために開発されたものであるが、ドライブセルフテスト(DST)は故障したディスクドライブについて、ディスクドライブ故障の根本原因あるいは考えられるディスクドライブの問題点を診断するために開発されたものである。たとえば、Seagate等のディスクドライブメーカーに返品される故障と見られる全ディスクドライブの40%以上がDSTを用いてテストされ、十分に動作可能なディスクドライブと判定されている。DSTは故障と報告されたディスクドライブの動作状態をテストし、そのディスクドライブの返品についてウィルスの感染やソフトウエアのバグといった他のなんらかの原因があったか否かを判定する。DSTはディスクドライブ100のファームウエア145の一部として記憶される。一般的に、技術者は返品されたディスクドライブのDSTをランし、そのディスクドライブが実際に故障していたか否かについてその結果をファームウエア145からホストに通知させる。
【0030】
DSTにはDSTクイックテストとDSTエンハンストテストとの2種類がある。DSTクイックテストはドライブの動作状態を迅速に判定することを目的とした2分間のテストである。このテストの一部として、DSTクイックテストではディスクドライブの少なくもと最初の1.5ギガバイトを読み出す。DSTクイックテストと異なり、DSTエンハンストテストはディスクドライブの媒体をすべて走査する。DSTエンハンストテストの完了に要する時間はディスクドライブの容量によって決まるが、DSTクイックテストの完了に要する時間よりかなり長い。
【0031】
SMARTはディスクドライブの通常の使用時にディスクドライブ属性を収集し、それらを分析することによってディスクドライブの故障を予測するツールとして開発された。しかし、SMARTによって収集されるデータは故障したディスクドライブの根本原因の分析には不適当である。SMARTはディスクドライブの故障の予測に重点を置いているため、SMARTによって収集されるデータにはディスクドライブの故障の分析に有用である可能性のある他の関連する有用な情報が含まれない。より詳細には、SMARTによって収集される属性に関連するデータは故障の予測には適当であるが、かかる収集データには故障分析を良好に実行するのに要する詳細が含まれない。さらに、故障分析に重要な属性の中には、故障予測に有用でない場合、SMARTによって記録されないものがある。
【0032】
たとえば、ディスクドライブの故障を予測するSMARTは通常、以下の属性についてはディスクドライブの信頼性を示すものとしてその頻度および程度を記録する(ただし、これらの属性はディスクドライブに固有のものである)。すなわち、ヘッドの浮上高さ、データスループット性能、スピンアップ時間、再割り当てされたセクタの数、シークエラー率、シーク時間性能、スピン再試行数、ドライブ校正再試行数等である。かかる属性の発生頻度および程度は、ディスクドライブ故障を判定するための重要な評価基準である。しかし、ディスクドライブ故障の根本原因を分析するには、その故障分析を実行する技術者はディスクドライブの通常動作中にそのディスクドライブに何が起こったかを示す情報を必要とする。たとえば、各事象の発生についてのタイムスタンプは故障したディスクドライブの履歴を理解する上で非常に有効なツールである。たとえば、SMARTは1つの属性の頻度、すなわちセクタ再割り当て数(たとえば、ある特定の物理的シリンダヘッドセクタ(PCHS)アドレスを有するセクタがディスクドライブ故障前に10回再割り当てされた場合)を記録するが、セクタ再割り当てがそれぞれいつ発生したかについて(たとえば、10回のセクタ割り当てのそれぞれが前のセクタ再割り当てから10日後の深夜に発生したのに対してセクタ再割り当てがすべて10秒以内の間隔で発生したというように)不適当な情報を捕捉する。ディスクドライブの履歴を詳細に分析することによって、ディスクドライブ故障の根本原因を判定することができる。さらに、かかる分析によってディスクドライブの返品事由の誤りや、認識されたディスクドライブ故障がディスクドライブの外部の装置によって引き起こされたものであることが判明する場合がある。したがって、SMARTは故障したディスクドライブの異状を理解するのに有用な情報を十分詳細に提供するものではない。さらに、SMARTの場合、多くの種類の事象あるいはエラーについて、それぞれの発生が設定された最低閾値を超えない限り記録をとらない場合がある。したがって、SMARTの閾値を超えなかったために記録されなかった、故障分析に有用な顕著な発生が多数存在した可能性がある。
【0033】
さらに、SMARTは故障予測には有用ではないが、故障分析には有用な多くの事象を記録しないものである。たとえば、ディスクドライブの設定をマスタからスレーブ(すなわち0から1)に変更するといった事象は、かかる事象がディスクドライブの信頼性の判定あるいはディスクドライブ故障の予測に無関係であるためSMARTには捕捉されない。事象とはエラーとはいえないディスクドライブ動作の発生(たとえば、成功したセクタ再割り当て)である。一方、エラーはディスクドライブがホストコンピュータの発したコマンドの実行に失敗したとき(たとえば、セクタ再割り当ての失敗によるセクタへの書き込みの失敗)に発生する。
【0034】
さらに、DSTはディスクドライブが良品であるか故障したドライブであるかに関する情報は提供するが、故障したディスクドライブの異状の詳細を提供するものではない。エンハンストDSTの実行には、ディスクドライブの動作中情報がログされないため、全ディスクドライブ媒体のテストされた後長時間を要する。クイックDSTの実行に要する時間はそれより短いが、テスト結果には誤った不良判定(すなわち、良品のドライブが不良ドライブとされる)が多くなる。
【0035】
したがって、故障分析の実行には故障前のディスクドライブの履歴を知ることが重要であること、また故障したディスクドライブについてDSTを実行するには時間がかかり過ぎ、しかも不十分な情報しか得られないことから、本発明の一実施例においてはクリティカル事象ログ121とこのクリティカル事象ログを判定する動作を開示する。クリティカル事象ログ121はディスクドライブの履歴情報を含む。すべての事象、エラーおよび/またはディスクドライブの故障分析に有用なあらゆるディスクドライブ動作事象がクリティカル事象ログ121に記憶される。クリティカル事象ログ121はディスクドライブ100内のディスク108上の専用のセクタに記憶される。クリティカル事象ログ121はリアルタイムに更新され、ロギング動作はホストコンピュータの制御からは独立している。クリティカル事象ロギング動作はユーザーには気づかれない。クリティカル事象ログ121に記憶される情報は主としてディスドライブ故障の分析を行う技術者を対象とし、クリティカル事象ログ121の情報がなければ、技術者は故障前のディスクドライブの環境をほとんど把握できない。技術者はATAインターフェースプロトコルに適合するアクセスコマンドを用いてクリティカル事象ログ121にアクセスすることができる。SMARTデータのみによって故障の原因を判定するには多大な類推作業を必要とする場合がある。クリティカル事象ログによって技術者はそれぞれのディスクドライブのレポートを得ることができる。このレポートには故障前にディスクドライブに何が発生したかが示される。
【0036】
【表1】
【0037】
表1にはクリティカル事象ログに記憶される情報の例を示す。各行はクリティカル事象ログのエントリを表す。たとえば、最初のエントリは5dbff6(16進数)のLBAを有し、1ce(16進数)−36d8(16進数)−0(16進数)のR−Theta−Zに位置するセクタからの読み出し動作が23時の3340f9adマイクロ秒に失敗に終わったことを示す。
【0038】
さらに、下の表2にはクリティカル事象ログ情報を保持するセクタの構成を示す。クリティカル事象ログ121の各セクタは行6−17に示すように最大で15のエントリを保持することができる。行1−5には15のエントリのうちの最初のエントリの開始番号とタイムスタンプに関する情報が記憶される。表2の説明の意味は当業者には一般的に周知であり、理解しうるところである。
【0039】
【表2】
【0040】
図3に、本発明の実施例によるクリティカル事象ログ動作のフローチャートを示す。ファームウエア145にはクリティカル事象ログの動作のプログラムが含まれる。動作302において、ファームウエア145あるいは142がディスクドライブ100がホストコンピュータ140と連動しているかをチェックする。基本的には、ディスクドライブ100はホストコンピュータ140の電源投入と同時にホストコンピュータ140と連動し、ホストコンピュータ140はATAインターフェース144を介してディスクドライブ100にアクセスすることができる。さらに、動作302において、オンラインあるいはオフラインデータ収集モードが判定される。ホストコンピュータ140がディスクドライブ100にコマンドを発した後、ディスクドライブとホストコンピュータ140とオンラインの状態にあるときオンラインデータ収集モードとなる。ファームウエア145がホストコンピュータ140がディスクドライブ100に対してある期間非活動状態であることを検出すると、オフラインデータ収集モードと判定される。オフラインデータ収集モードと判定されると、ファームウエア145はホストコンピュータを介在させることなく、各種のディスクドライブ診断あるいは関連するその他の動作を実行することができる。オフラインデータ収集モードでホストコンピュータ140からディスクドライブ100にコマンドが発せられると、オフラインデータ収集モードが終了し、オンラインデータ収集モードが開始される。動作304において、ファームウエア145はログ可能な事象あるいはエラーが発生したかどうかをチェックする。発生しうるクリティカル事象タイプのリストを表3に示し、説明する。同リストの項目は、すべてを網羅したものではないことを理解されたい。すなわち、クリティカル事象ログに記録されるデータは、事象、エラー、あるいは任意のディスクドライブ動作情報とすることができ、それらはディスクドライブの履歴を理解し、またかかる事象、エラーあるいは他の情報が下の表3にあるか否かによって故障分析を実行するためのものである。表3の説明の意味は当業者には一般的に周知である。
【0041】
【表3】
【0042】
特に、ファームウエア145は、ホストコンピュータ140とのオンラインディスクドライブ動作中、自蔵型ディスクドライブ書き込み認証試験(SWAT)中、あるいはオフライン走査中にクリティカル事象ログ動作を実行することができる。ディスクドライブ100は、ホストコンピュータ145がディスクドライブ100にアクセスするかディスクドライブ100を制御しているとき常にホストコンピュータ145とオンライン状態にある。オンライン動作の顕著な例としては、ホストコンピュータ145によるディスクドライブ100への読み出しあるいは書き込みコマンドの送信がある。SWATは基本的には、データが実際にディスクの適正な位置に適正に書き込まれているかという点でディスクへのデータ書き込みの完全性をチェックし、得られた読み出し測定値をディスクドライブ100を後でテストおよび診断するために記憶する。SWATの結果はクリティカル事象ログにも記録される。さらに、ファームウエア145はホストコンピュータ140とのオフラインモード中にクリティカル事象ログ動作を開始および実行することができる。
【0043】
表3に掲げたものに加えて、クリティカル事象ログ121にログすべき興味深いエントリとしてエラー再試行回復レベルがある。エラー再試行回復レベルは、ディスク上のあるセクタにアクセスするためにディスクドライブの実行する再試行のレベルを測定するものである。ディスクドライブの構成ページはクリティカル事象ログ121にログするのに有益な情報である。マスタあるいはスレーブディスクドライブのジャンパー設定もまたクリティカル事象ログ121の望ましいエントリである。ファームウエアのマイクロコードの更新を示すコード更新改定番号もまたクリティカル事象ログ121にログすべき有益なエントリである。
【0044】
表3および上に示したクリティカル事象ログのエントリ群は本発明の実施例に用いられる一例である。これらのエントリはディスクドライブの種類や顧客の条件に応じて変更することができる。クリティカル事象ログ121中の情報はホストコンピュータを介在させることなくリアルタイムで更新される。ファームウエア145が表3にあるようなクリティカル事象ログのエントリのいずれか1つを検出すると、ファームウエア145は動作306−310によってクリティカル事象ログにそのエントリをログする。動作306において、ファームウエア145あるいはコントローラ142はディスク108に記憶されたクリティカル事象ログ121を読み出す。ファームウエア145はそのクリティカル事象ログエントリを表1から表3を参照して上述したように追加する。追加されたクリティカル事象ログはディスク108に記憶される。
【0045】
つまり、本発明の実施例はクリティカル事象を(300等の)ディスクにログする方法とみなすことができる。(100等の)ディスクドライブは(140等の)ホストコンピュータに動作可能に接続することができる。(100等の)ディスクドライブは(108等の)データ記憶ディスクを有し、データ記憶ディスクの一部は(121等の)クリティカル事象ログ記憶領域である。このクリティカル事象ログ方法では、(302のように)ホストコンピュータによるディスクドライブのパワーオン動作状態を判定し、クリティカル事象が(表3のような)ディスクドライブの動作に関係する所定の情報である場合、(304のように)ホストコンピュータを介さずクリティカル事象の発生を判定し、(306−310のように)判定したクリティカル事象をディスクのクリティカル事象記憶領域にログする。ホストコンピュータによるディスクドライブのパワーオン動作はホストコンピュータとディスクドライブとの間のデータ通信路がディスクドライブインターフェースを介して確立されているかどうかに基づいて判定される。ディスクドライブインターフェースはATAディスクドライブインターフェースとすることができる。(145および表3のように)クリティカル事象群があらかじめ定義され、ディスクドライブのファームウエアに記憶される。
【0046】
このクリティカル事象ログ方法ではさらに、(302のように)オンラインデータ収集モードあるいはオフラインデータ収集モードを判定し、所定のクリティカル事象の1つの発生を監視する。オフラインデータ収集モードが検出されると、(302のように)ディスクドライブのオフライン走査が実行され、所定のクリティカル事象の1つの発生が監視される。
【0047】
判定されたクリティカル事象は(300のように)以下のステップを実行することによってディスクのクリティカル事象ログにログされる。第一に、(306のように)ディスクのクリティカル事象ログ記憶領域からクリティカル事象ログが読み出され、第二に(308のように)判定されたクリティカル事象が読み出されたクリティカル事象ログに追加され、第三に(310のように)追加されたクリティカル事象ログがディスクのクリティカル事象ログ記憶領域に記憶される。
【0048】
本発明は、その本来の利点に加え上述した目的および利点を達成すベく良好に適合されている。本明細書の目的に合わせて現在の好適な実施例を説明したが、本発明の範囲内でさまざまな改変が可能である。当業者には容易に理解され、また添付のクレームに開示し、定義する本発明の要旨に該当する他の多くの変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の実施例を適用したディスクドライブの平面図であり、その主要な内部構成要素を示す。
【図2】
ディスクドライブとホストコンピュータへの接続を示す概略ブロック図であり、本発明が特に有益なサーボシステムを含む。
【図3】
本発明の実施例にしたがったクリティカル事象のロギングのフローチャートである。
Claims (10)
- ホストコンピュータに動作可能に接続されたディスクドライブであって、前記ディスクドライブはデータ記憶ディスクを有し、前記データ記憶ディスクの一部はクリティカル事象記憶領域であり、前記ディスクドライブは、
クリティカル事象ロギングモジュール、
前記ディスクドライブと前記ホストコンピュータの間のデータ通信路を提供するディスクドライブインターフェース、および
前記クリティカル事象ログ記憶領域および前記ディスクドライブインターフェースに動作可能に接続された、クリティカル事象ロギングモジュールを記憶するためのファームウエアからなる。 - 請求項1に記載のディスクドライブであって、前記ディスクドライブインターフェースはATAディスクドライブインターフェースである。
- 請求項1に記載のディスクドライブであって、前記クリティカル事象ロギングモジュールは、
前記ホストコンピュータによる前記ディスクドライブのパワーオン動作状態を判定するためのディスクドライブ動作状態判定モジュール、および
ホストコンピュータを介在させることなくクリティカル事象の発生を判定するためのクリティカル事象判定モジュールからなり、前記クリティカル事象はディスクドライブの動作に関係する所定の情報であり、
前記クリティカル事象ロギングモジュールは前記判定されたクリティカル事象を前記ディスクの前記クリティカル事象ログ記憶領域に記憶する。 - 請求項3に記載のディスクドライブであって、前記ディスクドライブ動作状態判定モジュールは、前記ホストコンピュータと前記ディスクドライブの間のデータ通信が前記ディスクドライブインターフェースによって確立されたかどうかを判定する。
- 請求項4に記載のディスクドライブであって、クリティカル事象群があらかじめ定義され、前記ディスクドライブの前記ファームウエアに記憶される。
- 請求項5に記載のディスクドライブであって、前記クリティカル事象判定モジュールはさらにオンラインデータ収集モードにおいて前記所定のクリティカル事象の1つの発生を監視する。
- 請求項6に記載のディスクドライブであって、前記前記クリティカル事象ロギングモジュールは前記ディスクの前記クリティカル事象ログ記憶領域から前記クリティカル事象ログを読み出し、前記判定されたクリティカル事象を前記読み出されたクリティカル事象ログに追加し、前記追加されたクリティカル事象ログを前記ディスクの前記クリティカル事象ログ記憶領域に記憶する。
- 請求項5に記載のディスクドライブであって、クリティカル事象の発生を判定する前記手段は、オフラインデータ収集モードを監視し、前記オフラインデータ収集モードを検出すると前記ディスクドライブのオフライン走査を実行し、前記所定のクリティカル事象の1つの発生を監視する。
- 請求項8に記載のディスクドライブであって、前記クリティカル事象ロギングモジュールは、前記ディスクの前記クリティカル事象ログ記憶領域から前記クリティカル事象ログを読み出し、前記判定されたクリティカル事象を前記読み出されたクリティカル事象ログに追加し、前記追加されたクリティカル事象ログを前記ディスクの前記クリティカル事象ログ記憶領域に記憶する。
- ホストコンピュータに動作可能に接続されたディスクドライブであって、データ記憶ディスクを有し、前記データ記憶ディスクの一部はクリティカル事象記憶領域であるディスクドライブにおいて、クリティカル事象をログする方法であって、
(a)前記ホストコンピュータによる前記ディスクドライブのパワーオン動作状態を判定するステップであって、前記ホストコンピュータと前記ディスクドライブの間にディスクドライブインターフェースを介してデータ通信路が確立されたか否かの判定を含むステップ、
(b)ホストコンピュータを介在させることなくクリティカル事象の発生を判定するステップであって、前記クリティカル事象はディスクドライブの動作に関係する所定の情報であり、クリティカル事象群があらかじめ定義され、前記ディスクドライブの前記ファームウエアに記憶されるステップ、
(c)前記ディスクの前記クリティカル事象ログ記憶領域から前記クリティカル事象ログを読み出すステップ、
(d)前記判定されたクリティカル事象を前記読み出されたクリティカル事象ログに追加するステップ、および
(e)前記追加されたクリティカル事象ログを前記ディスクの前記クリティカル事象ログ記憶領域に記憶するステップからなる。
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