JP2004525361A - 温度補償した形で電圧を電気光学的に測定する方法とその方法を実施するための装置 - Google Patents
温度補償した形で電圧を電気光学的に測定する方法とその方法を実施するための装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004525361A JP2004525361A JP2002563010A JP2002563010A JP2004525361A JP 2004525361 A JP2004525361 A JP 2004525361A JP 2002563010 A JP2002563010 A JP 2002563010A JP 2002563010 A JP2002563010 A JP 2002563010A JP 2004525361 A JP2004525361 A JP 2004525361A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electro
- voltage
- temperature
- optical medium
- optic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R15/00—Details of measuring arrangements of the types provided for in groups G01R17/00 - G01R29/00, G01R33/00 - G01R33/26 or G01R35/00
- G01R15/14—Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks
- G01R15/24—Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks using light-modulating devices
- G01R15/247—Details of the circuitry or construction of devices covered by G01R15/241 - G01R15/246
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R15/00—Details of measuring arrangements of the types provided for in groups G01R17/00 - G01R29/00, G01R33/00 - G01R33/26 or G01R35/00
- G01R15/14—Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks
- G01R15/24—Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks using light-modulating devices
- G01R15/241—Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks using light-modulating devices using electro-optical modulators, e.g. electro-absorption
Abstract
光電式電圧変換器において、電圧を測定するために、二つの波長の偏光された光を媒体(1)を通るように発射する。出力側において、この光を偏光子(10)に送って、その後に残った信号を測定する。光電係数の温度依存性を補償するために、二つの波長の測定結果を互いに比較し、二つの測定に関して共通する電圧値を利用する。
Description
【技術分野】
【0001】
この発明は、請求項1の上位概念にもとづく、電気光学媒体を用いて電圧を測定する方法、ならびに請求項8の上位概念にもとづく、電圧を測定するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電気光学媒体は、電界を印加された場合に、少なくとも一つの偏光方向に対して、その屈折率または光の伝搬速度が変化する材料である。
【0003】
電気光学媒体を用いた電圧測定方法は、周知の方法である。これに対応する装置は、例えば、米国特許第4904931号明細書で公開されている。それは、二つの偏光子の間に電気光学結晶を配置している。ポッケルス効果により、結晶内で屈折率の変化が起こり、それが、二番目の偏光子の後で光の強度の変調となって現れる。この変調は、電圧に依存するが、時間周期を持っている。そのため、一義的な測定結果を得るために、米国特許第4904931号明細書では、同じ波長の二つの光線が、この結晶を通過するようにしている。
【0004】
米国特許第4531092号明細書は、異なる波長の二つの光線を電気光学結晶を通るように発射する電圧測定方法を記載している。その場合、この二つの光線のうちの一つだけが、偏光されて出力され、その結果二番目の光線の強度は、電圧に依存しないものとなる。この措置は、二番目の光線を基準値として用いて、測定精度を改善することを可能とするものである。
【0005】
この米国特許第4531092号明細書に記載された方法は、請求項1の上位概念を構成し、そこに記載された装置は、請求項8の上位概念を構成するものである。
【0006】
上述した部類の方法では、実効電気光学係数が、正確に知られていなければならない。この係数は、通常温度に依存するので、そのことは、不正確さを引き起こす可能性がある。
【特許文献1】
米国特許第4904931号明細書
【特許文献2】
米国特許第4531092号明細書
【非特許文献1】
K.S.Lee 氏他の「Optical, Thermo-optic, Electro-optic and Photo-elastic Properties of Bismuth Germanate (Bi4Ge3O12)」, National Bureau of Standards, USA 1988
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この発明の課題は、簡単な方法で温度に依存する変動を補償できる、冒頭に挙げた部類の方法ならびにその方法に対応する装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題は、請求項1にもとづく方法および請求項8にもとづく装置によって解決される。
【0009】
すなわち、この発明によると、異なる波長の二つの光線が電気光学媒体を通過するようにし、その際出力側の偏光子の後で、これらの二つの光線の信号A1 ,A2 を測定する。これらの信号A1 ,A2 は、測定する電圧Vと温度Tの関数f1 ,f2 である。この発明によると、
A1 =f1 (T,V)と
A2 =f2 (T,V)
の方程式を解いて、温度Tと電圧Vの値を求める。そのため、第二の周波数による測定から得られる追加情報を、Tの決定とそれによる温度依存性の解消のために利用する。
【0010】
この発明にもとづく装置は、二つの光線のうちの二番目の光線を偏光する検光子(偏光子)、ならびに上記の方程式を解いて温度Tと電圧Vの値を決定するための手段を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
この発明のその他の実施形態、利点および利用形態は、従属請求項および以下の図面にもとづく記述から明らかとなる。
【0012】
図1は、角柱形のBGO結晶1の構成図を示し、そのBGO結晶は、二つの端面上に、電極2,3を構成するために、光を透過する導電性の材料から成る被膜を配備している。この一方の電極2は、地電位端子4として機能し、もう一方の電極3は、高電位端子5として配備されている。これらの電極2,3の間に印加される電圧は、Vで表記する。BGO結晶1の電極3を構成する端面上には、偏向用プリズム6が配置される一方、BGO結晶1の電極2を構成する端面上には、二つの直線偏光子(または検光子)9または10があり、それらにはコリメーター7または8が接続されている。
【0013】
偏光子9,10は、結晶の中心軸に対して45度の方向に向けられている。これらは、互いに平行とするか、または90度の角度で交差させることができる。
【0014】
発光ユニット13で生成された異なる波長λ1 ,λ2 の二つの光線11が、コリメーター7に入射される。これらの光線は、偏光子9を通過する。これらの光線は、電極2で偏光されて、BGO結晶1に入り、電極3を通って進み、偏向用プリズム6の境界面で反射されて、その後電極3、BGO結晶1、電極2、検光子10として機能する偏光子、およびコリメーター8を通り抜ける。これらの出力された光線は、数字12で表記されている。これらの光線は、検出・評価ユニット15内において、光線分割器14で分割され、それらの信号は、検出・評価ユニット15で個別に検出、評価される。信号の評価のために、検出・評価ユニット15は、評価手段16を有する。すなわち、この評価手段16において、方程式A1 =f1 (T,V)とA2 =f2 (T,V)を解いて、温度Tと電圧Vの値を求める。
【0015】
これらの偏光子が平行な場合、光軸zに沿った光の伝搬に対して、検光子10の後における各光線i=1,2の信号強度(出力電力)Ai =A(λi )は、以下の式のとおりである。
【0016】
【数1】
【0017】
ここでは、Ao,i は、光線iの信号の振幅であり、Vh は、この構成における半波長電圧である。この場合、Vh =Vh (λi )(波長λi における半波長電圧)であることは、自明である。ここに挙げた場合においては、この結晶のz方向に電界が印加されており、半波長電圧Vh に関して、以下の式が成り立つ。
【0018】
【数2】
【0019】
ここでは、r63は、この構成における材料の実効電気光学係数であり、λは、各光線の波長であり、そしてnは、この結晶のxまたはy方向における屈折率である。
【0020】
90度の角度で、偏光子が互いに捩られている場合、式(1)に代わって、以下の式が成り立つ。
【0021】
【数3】
【0022】
有利な実施形態においては、結晶と出力側の偏光子(検光子)の間(または入力側の偏光子と結晶の間)に、さらに遅延と方向づけのための位相遅延板を挿入して、電圧が印加されない場合における出力側の偏光子での二つの直交した偏光間の位相差が90度となるようにする。この場合、信号強度Ai は、以下の式で与えられる。
【0023】
【数4】
【0024】
この位相遅延板は、二つの波長において90度の遅延を生じさせるためには、より高い次数の板を利用しなければならない。追加の位相遅延板を利用する利点は、電圧の正負を識別することができるようになることにある。
【0025】
一般に用いられている多くの電気光学媒体においては、電気光学係数rが、温度Tに比較的大きく依存する、すなわち一般的に知られた温度依存性が、以下のとおり存在するものである。
r=r(T) (3)
ここでは、値rは、この場合の構成、結晶の対称性および波長に対して有効な実効電気光学係数に関する値である。上記の例では、r=r63である。rおよびr(T)も、一般的に波長にも依存することは、自明である。
【0026】
式(1)、(1’)または(1* )は、温度依存性を考慮して、二つの光線に関して一般化した形で、以下のとおり記述することができる。
A1 =f1 (V,T)と (4a)
A2 =f2 (V,T) (4b)
ここでは、例えば交差した偏光子9,10の場合、関数fi は、以下の式によって与えられる。
【0027】
【数5】
【0028】
平行な偏光子の場合には、この式の正弦を余弦に変えなければならない。
【0029】
線形近似を行って、rの温度依存性に対して、例えば以下の式が成り立つ。
r(λi ,T)=r(λi ,T0 )+Ki ’・ΔT (6)
ここでは、r(λi ,T0 )は、基準温度T0 と波長λi の場合において前提条件とする周知の電気光学係数であり、Ki ’は、波長λi とΔT=T−T0 の場合において周知の温度係数である。電気光学媒体の正確な温度Tは、通常は分からない。
【0030】
上記の例に対して、式(1’)にもとづく場合の方程式(4)は、以下のとおりとなる。
【0031】
【数6】
【0032】
未知のパラメータΔTならびにそれとともに温度Tまたは電気光学係数r63(T)が、方程式(7)から計算され、以下のとおりとなる。
【0033】
【数7】
【0034】
ΔTが、いったん既知となれば、電圧Vは、方程式(7)の一つから直接計算することができ、以下のとおりなる。
【0035】
【数8】
【0036】
V≦Vh (λi )に対して、式(9)は、一義的な解を持つ。V>Vh (λi )に対して、解を求めるには、二つの式(4)(またはi=1と2に関する式(9))を解かなければならない。
【0037】
基本的に、式(8)と(6)にもとづく電気光学係数の温度補正は、電圧Vを実際に測定するよりずっと遅い速度で行われる。その時々の電圧が半波長電圧以下の場合の温度だけを求めることも可能であり、その結果一義的な電圧を求められないという問題は、なくなる。
【0038】
式(8)にもとづき算出された温度差ΔTを用いて、式(5)または(6)によって、温度補正が行われる。この措置のおかげで、より正確な電気光学係数を知ることができ、その結果電圧値Vを、より大きな正確性と信頼性で検出することができる。
【0039】
同様に、式(8)に記述された補償方法を式(1)にもとづく平行な偏光子の場合に転用することも可能であり、その際方程式(7)と式(8)におけるeとfの公式は、それに対応して変更される。
【0040】
この補償方法は、式(6)におけるように、電気光学係数の温度依存性が線形で表せる状態でない場合にも、一般化することができる。これは、電気光学媒体が相転移する近傍における場合である。この場合、方程式(7)において、対応する関数r(T)を代入しなければならない。そして、必要があれば、方程式(7)の解を数値として求めなければならない。
【0041】
r(T)に対する値、ならびにそのような値の決定方法は、文献で見つけ出すことができる。例えば、K.S.Lee 氏他の「Optical, Thermo-optic, Electro-optic and Photo-elastic Properties of Bismuth Germanate (Bi4Ge3O12)」, National Bureau of Standards, USA 1988において、異なる波長に対するBGO結晶の対応する情報を見つけ出せる。同文献で、n3 rの温度依存性に関する値も得られる。この電気光学係数の結合項n3 rは、以下のとおりRで表す。
R=n3 r (10)
式(2)で与えられるとおり、半波長電圧Vh は、Rに依存し、そのためAi もRに依存するので、r(T)の代わりに、R(T)を温度補正に利用することもできる。この方法により、さらに良好な温度補償を実現することができる。rの温度依存性は、一般的にnの温度依存性より明らかに強く(例えば、K.S.Lee 氏他の前記の出版物を参照)、その結果上記で行ったような、nの温度依存性を無視する方法は、R(T)を用いた完全な補償に関する良い近似を示すこととなる。
【0042】
完全な補償に関して、上記の式と同様に、以下の公式が直接得られ、その際これらの公式は、それぞれプライム符号を除いた同じ式番号を持つ前述の式を置き換えたものである。
R=R(T)=n3 (T)・r(T) (3’)
R(λi ,T)=R(λi ,T0 )+Ki ・ΔT (6’)
そのため、Ki (プライム符号を除いた)は、電気光学係数の結合項R=n3 rの線形的な温度依存性に関する比例係数である。
【0043】
【数9】
【0044】
温度差は、以下の式から求められる。
【0045】
【数10】
【0046】
電圧は、以下の式から求められる。
【0047】
【数11】
【0048】
この発明をr(T)の代わりにR(T)を用いて完全な補償の形で実施するためには、これ以外の点は、r(T)を用いて上述されたその他の措置の場合と同じものが適用される。このことは、等式を偏光子9と検光子10を互いに平行な向きに配置した場合に転用する時にも明らかに適用される。
【0049】
上記の例では、BGO結晶を電気光学媒体として用いており、その際電界をz方向に印加し、光をz方向に伝搬させている。例えば、LiNbO3 や、BSOまたは非中心偏光発光ポリマー(nicht-zentrisch polarisierte Polymere )のような、別の幾何形状ならびに別の電気光学媒体を利用することも可能である。
【0050】
さらに、ここに記載した技術は、電気光学効果が、線形(ポッケルス効果)ではなくて、2乗された形(カー効果)で起こる媒体に対しても利用することができ、その際特に、式(1),(1’),(1* ),(5),(7),(7’),(8),(8’),(9)および(9’)は、それに応じて整合するようにする。すなわち、例えば式(1’)においては、印加される電圧の2乗の正弦を計算しなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】この発明の実施に好適な電圧変換器の構成図
【符号の説明】
【0052】
1 BGO結晶
2,3 電極
4 地電位端子
5 高電位端子
6 偏向用プリズム
7,8 コリメーター
9 偏光子
10 検光子
11,12 入射および出射光線
13 発光ユニット
14 光線分割器
15 検出・評価ユニット
16 評価手段
A0,i 信号振幅
a,b,c,d,e,f 係数
K 温度係数
n 屈折率
r 電気光学係数
R 電気光学係数の結合項(R=n3 r)
T 温度
ΔT 温度差
V 電圧
Vh 半波長電圧
λ1 ,λ2 入射光線の波長
【0001】
この発明は、請求項1の上位概念にもとづく、電気光学媒体を用いて電圧を測定する方法、ならびに請求項8の上位概念にもとづく、電圧を測定するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電気光学媒体は、電界を印加された場合に、少なくとも一つの偏光方向に対して、その屈折率または光の伝搬速度が変化する材料である。
【0003】
電気光学媒体を用いた電圧測定方法は、周知の方法である。これに対応する装置は、例えば、米国特許第4904931号明細書で公開されている。それは、二つの偏光子の間に電気光学結晶を配置している。ポッケルス効果により、結晶内で屈折率の変化が起こり、それが、二番目の偏光子の後で光の強度の変調となって現れる。この変調は、電圧に依存するが、時間周期を持っている。そのため、一義的な測定結果を得るために、米国特許第4904931号明細書では、同じ波長の二つの光線が、この結晶を通過するようにしている。
【0004】
米国特許第4531092号明細書は、異なる波長の二つの光線を電気光学結晶を通るように発射する電圧測定方法を記載している。その場合、この二つの光線のうちの一つだけが、偏光されて出力され、その結果二番目の光線の強度は、電圧に依存しないものとなる。この措置は、二番目の光線を基準値として用いて、測定精度を改善することを可能とするものである。
【0005】
この米国特許第4531092号明細書に記載された方法は、請求項1の上位概念を構成し、そこに記載された装置は、請求項8の上位概念を構成するものである。
【0006】
上述した部類の方法では、実効電気光学係数が、正確に知られていなければならない。この係数は、通常温度に依存するので、そのことは、不正確さを引き起こす可能性がある。
【特許文献1】
米国特許第4904931号明細書
【特許文献2】
米国特許第4531092号明細書
【非特許文献1】
K.S.Lee 氏他の「Optical, Thermo-optic, Electro-optic and Photo-elastic Properties of Bismuth Germanate (Bi4Ge3O12)」, National Bureau of Standards, USA 1988
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この発明の課題は、簡単な方法で温度に依存する変動を補償できる、冒頭に挙げた部類の方法ならびにその方法に対応する装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題は、請求項1にもとづく方法および請求項8にもとづく装置によって解決される。
【0009】
すなわち、この発明によると、異なる波長の二つの光線が電気光学媒体を通過するようにし、その際出力側の偏光子の後で、これらの二つの光線の信号A1 ,A2 を測定する。これらの信号A1 ,A2 は、測定する電圧Vと温度Tの関数f1 ,f2 である。この発明によると、
A1 =f1 (T,V)と
A2 =f2 (T,V)
の方程式を解いて、温度Tと電圧Vの値を求める。そのため、第二の周波数による測定から得られる追加情報を、Tの決定とそれによる温度依存性の解消のために利用する。
【0010】
この発明にもとづく装置は、二つの光線のうちの二番目の光線を偏光する検光子(偏光子)、ならびに上記の方程式を解いて温度Tと電圧Vの値を決定するための手段を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
この発明のその他の実施形態、利点および利用形態は、従属請求項および以下の図面にもとづく記述から明らかとなる。
【0012】
図1は、角柱形のBGO結晶1の構成図を示し、そのBGO結晶は、二つの端面上に、電極2,3を構成するために、光を透過する導電性の材料から成る被膜を配備している。この一方の電極2は、地電位端子4として機能し、もう一方の電極3は、高電位端子5として配備されている。これらの電極2,3の間に印加される電圧は、Vで表記する。BGO結晶1の電極3を構成する端面上には、偏向用プリズム6が配置される一方、BGO結晶1の電極2を構成する端面上には、二つの直線偏光子(または検光子)9または10があり、それらにはコリメーター7または8が接続されている。
【0013】
偏光子9,10は、結晶の中心軸に対して45度の方向に向けられている。これらは、互いに平行とするか、または90度の角度で交差させることができる。
【0014】
発光ユニット13で生成された異なる波長λ1 ,λ2 の二つの光線11が、コリメーター7に入射される。これらの光線は、偏光子9を通過する。これらの光線は、電極2で偏光されて、BGO結晶1に入り、電極3を通って進み、偏向用プリズム6の境界面で反射されて、その後電極3、BGO結晶1、電極2、検光子10として機能する偏光子、およびコリメーター8を通り抜ける。これらの出力された光線は、数字12で表記されている。これらの光線は、検出・評価ユニット15内において、光線分割器14で分割され、それらの信号は、検出・評価ユニット15で個別に検出、評価される。信号の評価のために、検出・評価ユニット15は、評価手段16を有する。すなわち、この評価手段16において、方程式A1 =f1 (T,V)とA2 =f2 (T,V)を解いて、温度Tと電圧Vの値を求める。
【0015】
これらの偏光子が平行な場合、光軸zに沿った光の伝搬に対して、検光子10の後における各光線i=1,2の信号強度(出力電力)Ai =A(λi )は、以下の式のとおりである。
【0016】
【数1】
【0017】
ここでは、Ao,i は、光線iの信号の振幅であり、Vh は、この構成における半波長電圧である。この場合、Vh =Vh (λi )(波長λi における半波長電圧)であることは、自明である。ここに挙げた場合においては、この結晶のz方向に電界が印加されており、半波長電圧Vh に関して、以下の式が成り立つ。
【0018】
【数2】
【0019】
ここでは、r63は、この構成における材料の実効電気光学係数であり、λは、各光線の波長であり、そしてnは、この結晶のxまたはy方向における屈折率である。
【0020】
90度の角度で、偏光子が互いに捩られている場合、式(1)に代わって、以下の式が成り立つ。
【0021】
【数3】
【0022】
有利な実施形態においては、結晶と出力側の偏光子(検光子)の間(または入力側の偏光子と結晶の間)に、さらに遅延と方向づけのための位相遅延板を挿入して、電圧が印加されない場合における出力側の偏光子での二つの直交した偏光間の位相差が90度となるようにする。この場合、信号強度Ai は、以下の式で与えられる。
【0023】
【数4】
【0024】
この位相遅延板は、二つの波長において90度の遅延を生じさせるためには、より高い次数の板を利用しなければならない。追加の位相遅延板を利用する利点は、電圧の正負を識別することができるようになることにある。
【0025】
一般に用いられている多くの電気光学媒体においては、電気光学係数rが、温度Tに比較的大きく依存する、すなわち一般的に知られた温度依存性が、以下のとおり存在するものである。
r=r(T) (3)
ここでは、値rは、この場合の構成、結晶の対称性および波長に対して有効な実効電気光学係数に関する値である。上記の例では、r=r63である。rおよびr(T)も、一般的に波長にも依存することは、自明である。
【0026】
式(1)、(1’)または(1* )は、温度依存性を考慮して、二つの光線に関して一般化した形で、以下のとおり記述することができる。
A1 =f1 (V,T)と (4a)
A2 =f2 (V,T) (4b)
ここでは、例えば交差した偏光子9,10の場合、関数fi は、以下の式によって与えられる。
【0027】
【数5】
【0028】
平行な偏光子の場合には、この式の正弦を余弦に変えなければならない。
【0029】
線形近似を行って、rの温度依存性に対して、例えば以下の式が成り立つ。
r(λi ,T)=r(λi ,T0 )+Ki ’・ΔT (6)
ここでは、r(λi ,T0 )は、基準温度T0 と波長λi の場合において前提条件とする周知の電気光学係数であり、Ki ’は、波長λi とΔT=T−T0 の場合において周知の温度係数である。電気光学媒体の正確な温度Tは、通常は分からない。
【0030】
上記の例に対して、式(1’)にもとづく場合の方程式(4)は、以下のとおりとなる。
【0031】
【数6】
【0032】
未知のパラメータΔTならびにそれとともに温度Tまたは電気光学係数r63(T)が、方程式(7)から計算され、以下のとおりとなる。
【0033】
【数7】
【0034】
ΔTが、いったん既知となれば、電圧Vは、方程式(7)の一つから直接計算することができ、以下のとおりなる。
【0035】
【数8】
【0036】
V≦Vh (λi )に対して、式(9)は、一義的な解を持つ。V>Vh (λi )に対して、解を求めるには、二つの式(4)(またはi=1と2に関する式(9))を解かなければならない。
【0037】
基本的に、式(8)と(6)にもとづく電気光学係数の温度補正は、電圧Vを実際に測定するよりずっと遅い速度で行われる。その時々の電圧が半波長電圧以下の場合の温度だけを求めることも可能であり、その結果一義的な電圧を求められないという問題は、なくなる。
【0038】
式(8)にもとづき算出された温度差ΔTを用いて、式(5)または(6)によって、温度補正が行われる。この措置のおかげで、より正確な電気光学係数を知ることができ、その結果電圧値Vを、より大きな正確性と信頼性で検出することができる。
【0039】
同様に、式(8)に記述された補償方法を式(1)にもとづく平行な偏光子の場合に転用することも可能であり、その際方程式(7)と式(8)におけるeとfの公式は、それに対応して変更される。
【0040】
この補償方法は、式(6)におけるように、電気光学係数の温度依存性が線形で表せる状態でない場合にも、一般化することができる。これは、電気光学媒体が相転移する近傍における場合である。この場合、方程式(7)において、対応する関数r(T)を代入しなければならない。そして、必要があれば、方程式(7)の解を数値として求めなければならない。
【0041】
r(T)に対する値、ならびにそのような値の決定方法は、文献で見つけ出すことができる。例えば、K.S.Lee 氏他の「Optical, Thermo-optic, Electro-optic and Photo-elastic Properties of Bismuth Germanate (Bi4Ge3O12)」, National Bureau of Standards, USA 1988において、異なる波長に対するBGO結晶の対応する情報を見つけ出せる。同文献で、n3 rの温度依存性に関する値も得られる。この電気光学係数の結合項n3 rは、以下のとおりRで表す。
R=n3 r (10)
式(2)で与えられるとおり、半波長電圧Vh は、Rに依存し、そのためAi もRに依存するので、r(T)の代わりに、R(T)を温度補正に利用することもできる。この方法により、さらに良好な温度補償を実現することができる。rの温度依存性は、一般的にnの温度依存性より明らかに強く(例えば、K.S.Lee 氏他の前記の出版物を参照)、その結果上記で行ったような、nの温度依存性を無視する方法は、R(T)を用いた完全な補償に関する良い近似を示すこととなる。
【0042】
完全な補償に関して、上記の式と同様に、以下の公式が直接得られ、その際これらの公式は、それぞれプライム符号を除いた同じ式番号を持つ前述の式を置き換えたものである。
R=R(T)=n3 (T)・r(T) (3’)
R(λi ,T)=R(λi ,T0 )+Ki ・ΔT (6’)
そのため、Ki (プライム符号を除いた)は、電気光学係数の結合項R=n3 rの線形的な温度依存性に関する比例係数である。
【0043】
【数9】
【0044】
温度差は、以下の式から求められる。
【0045】
【数10】
【0046】
電圧は、以下の式から求められる。
【0047】
【数11】
【0048】
この発明をr(T)の代わりにR(T)を用いて完全な補償の形で実施するためには、これ以外の点は、r(T)を用いて上述されたその他の措置の場合と同じものが適用される。このことは、等式を偏光子9と検光子10を互いに平行な向きに配置した場合に転用する時にも明らかに適用される。
【0049】
上記の例では、BGO結晶を電気光学媒体として用いており、その際電界をz方向に印加し、光をz方向に伝搬させている。例えば、LiNbO3 や、BSOまたは非中心偏光発光ポリマー(nicht-zentrisch polarisierte Polymere )のような、別の幾何形状ならびに別の電気光学媒体を利用することも可能である。
【0050】
さらに、ここに記載した技術は、電気光学効果が、線形(ポッケルス効果)ではなくて、2乗された形(カー効果)で起こる媒体に対しても利用することができ、その際特に、式(1),(1’),(1* ),(5),(7),(7’),(8),(8’),(9)および(9’)は、それに応じて整合するようにする。すなわち、例えば式(1’)においては、印加される電圧の2乗の正弦を計算しなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】この発明の実施に好適な電圧変換器の構成図
【符号の説明】
【0052】
1 BGO結晶
2,3 電極
4 地電位端子
5 高電位端子
6 偏向用プリズム
7,8 コリメーター
9 偏光子
10 検光子
11,12 入射および出射光線
13 発光ユニット
14 光線分割器
15 検出・評価ユニット
16 評価手段
A0,i 信号振幅
a,b,c,d,e,f 係数
K 温度係数
n 屈折率
r 電気光学係数
R 電気光学係数の結合項(R=n3 r)
T 温度
ΔT 温度差
V 電圧
Vh 半波長電圧
λ1 ,λ2 入射光線の波長
Claims (10)
- 電気光学媒体(1)を用いて電圧Vを測定する方法であって、その際この電気光学媒体(1)に、この電圧Vに依存する電界を印加し、相異なる波長(λ1 ,λ2 )の少なくとも二つの偏光された光線(11)を、この電気光学媒体(1)に入射させて、この電気光学媒体(1)の後において偏光された状態とし、そしてその際これらの光線の出力信号A1 とA2 を測定し、その場合A1 とA2 は、温度に依存する、この電圧Vの関数f1 とf2 である方法において、
A1 =f1 (T,V)と
A2 =f2 (T,V)
の方程式を解いて、この温度Tとこの電圧Vの値を求めることを特徴とする方法。 - 前記の媒体(1)で電圧によって引き起こされる屈折率の変化は、ポッケルス効果にもとづき、電界に依存することを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記の屈折率の変化の電圧依存性を、実効電気光学係数rで記述し、その際この実効電気光学係数rに関して、周知の温度依存性r=r(T)を前提条件とすることを特徴とする請求項2に記載の方法。
- 前記の屈折率の変化の電圧依存性を、電気光学係数の結合項Rで記述し、その際この電気光学係数の結合項Rに関して、周知の温度依存性R=R(T)を前提条件とすることを特徴とする請求項2に記載の方法。
- 前記の電気光学係数の結合項Rに関して、ΔT=T−T0 、基準温度T0 における周知の値R(T0 )、および周知の比例係数Ki として、
R(λi ,T)=R(λi ,T0 )+Ki ・ΔT
の式で表される線形な温度依存性を前提条件とし、その場合、係数i=1,2は、相異なる波長(λ1 ,λ2 )を示すことを特徴とする請求項4に記載の方法。 - 前記の関数f1 とf2 は、一義的でない形で前記の電圧Vに依存すること、および前記の方程式の両方の式を満たす電圧を算出することを特徴とする請求項1から5までのいずれか一つに記載の方法。
- 前記の電気光学媒体(1)は、結晶、特にBGO結晶であることを特徴とする請求項1から6までのいずれか一つに記載の方法。
- 電圧Vを測定する装置であって、この装置は、
この電圧Vに依存する電界を印加される電気光学媒体(1)と、
相異なる波長(λ1 ,λ2 )の少なくとも二つの光線(11)を生成するための発光ユニット(13)と、
偏光子(9)と、
検光子(10)、および、
これらの光線(12)の出力信号A1 とA2 を得るための検出・評価ユニット(15)を有し、その場合、A1 とA2 は、温度に依存する、この電圧Vの関数f1 とf2 であり、
その際、
これらの発光ユニット(13)、偏光子(9)および電気光学媒体(1)を互いに光学的に組み合わせて、相異なる波長(λ1 ,λ2 )の少なくとも二つの偏光された光線(11)が、この電気光学媒体(1)に入射することができるようにし、ならびに、
これらの電気光学媒体(1)、検光子(10)および検出・評価ユニット(15)を互いに光学的に組み合わせて、これらの少なくとも二つの偏光された光線(12)が、この電気光学媒体(1)から出射され、検出・評価ユニット(15)に入射することができるようにし、その結果これらの少なくとも二つの偏光された光線(11)の一つを、この検光子(10)で偏光することができるようにした装置において、
これらの電気光学媒体(1)、検光子(10)および検出・評価ユニット(15)を互いに光学的に組み合わせて、これら少なくとも二つの偏光された光線(12)の二番目の光線を、この検光子(10)で偏光することができるようにしていること、ならびに、
この検出・評価ユニット(15)が、A1 =f1 (T,V)とA2 =f2 (T,V)の方程式の解である、この温度Tとこの電圧Vの値を求めるための評価手段(16)を有することを特徴とする、電圧Vを測定する装置。 - 前記の電気光学媒体(1)は、ポッケルス効果にもとづき、電界に依存する、電圧によって引き起こされる屈折率の変化を受けることを特徴とする請求項8に記載の電圧Vを測定する装置。
- この検出・評価ユニット(15)において、A1 =f1 (T,V)とA2 =f2 (T,V)の方程式の解を求めるための、前記の屈折率の変化の電圧依存性を、電気光学係数の結合項Rで記述することができ、その際この電気光学係数の結合項Rに関して、周知の温度依存性R=R(T)を前提条件とすることを特徴とする請求項9に記載の電圧Vを測定する装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP01810120A EP1229337A1 (de) | 2001-02-06 | 2001-02-06 | Verfahren zur temparaturkompensierten elektro-optischen Messung einer elektrischen Spannung |
PCT/CH2002/000068 WO2002063317A1 (de) | 2001-02-06 | 2002-02-05 | Verfahren zur temperaturkompensierten elektro-optischen messung einer elektrischen spannung und vorrichtung zur durchführung des verfahrens |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004525361A true JP2004525361A (ja) | 2004-08-19 |
Family
ID=8183714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002563010A Pending JP2004525361A (ja) | 2001-02-06 | 2002-02-05 | 温度補償した形で電圧を電気光学的に測定する方法とその方法を実施するための装置 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6930475B2 (ja) |
EP (2) | EP1229337A1 (ja) |
JP (1) | JP2004525361A (ja) |
AT (1) | ATE299269T1 (ja) |
DE (1) | DE50203564D1 (ja) |
WO (1) | WO2002063317A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013076975A1 (ja) * | 2011-11-25 | 2013-05-30 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 表面電位分布計測装置および表面電位分布計測方法 |
WO2014147660A1 (ja) * | 2013-03-19 | 2014-09-25 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 表面電位分布計測装置 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9410931B1 (en) * | 2013-10-17 | 2016-08-09 | Sandia Corporation | Miniaturized photoacoustic spectrometer |
CN103809012A (zh) * | 2014-02-19 | 2014-05-21 | 广西电网公司电力科学研究院 | 基于光学电场传感器的电压波形信号同步输出装置 |
US10634704B2 (en) * | 2016-08-17 | 2020-04-28 | Micatu, Inc. | Optical pockels voltage sensor assembly device and methods of use thereof |
CN107123348B (zh) * | 2017-06-01 | 2023-03-21 | 国网湖北省电力公司电力科学研究院 | 一种高精度中压配电线路真型等效模型及其参数计算方法 |
CN108828493B (zh) * | 2018-06-21 | 2021-02-09 | 清华大学 | 消除温度和其它相电场对光学电压互感器精度影响的方法 |
CN109030904B (zh) * | 2018-07-13 | 2020-08-11 | 福州大学 | 一种纵向调制光学电压互感器的温度自补偿方法 |
FR3110000B1 (fr) * | 2020-05-06 | 2022-05-27 | Commissariat Energie Atomique | Capteur de courant basé sur l’effet Faraday dans un gaz atomique |
Family Cites Families (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4346712A (en) | 1979-04-06 | 1982-08-31 | Kuraray Company, Ltd. | Releasable balloon catheter |
US4364392A (en) | 1980-12-04 | 1982-12-21 | Wisconsin Alumni Research Foundation | Detachable balloon catheter |
DE3267860D1 (en) * | 1982-02-10 | 1986-01-23 | Fibraconsult Management Und Be | Mineral fibre laminate |
JPS5918923A (ja) * | 1982-07-23 | 1984-01-31 | Toshiba Corp | 複屈折測定装置 |
US4819637A (en) | 1987-09-01 | 1989-04-11 | Interventional Therapeutics Corporation | System for artificial vessel embolization and devices for use therewith |
US6083220A (en) | 1990-03-13 | 2000-07-04 | The Regents Of The University Of California | Endovascular electrolytically detachable wire and tip for the formation of thrombus in arteries, veins, aneurysms, vascular malformations and arteriovenous fistulas |
US5122136A (en) | 1990-03-13 | 1992-06-16 | The Regents Of The University Of California | Endovascular electrolytically detachable guidewire tip for the electroformation of thrombus in arteries, veins, aneurysms, vascular malformations and arteriovenous fistulas |
JP2514087Y2 (ja) | 1990-05-25 | 1996-10-16 | 幸三 牧田 | 離脱式両端逆止弁付きバル―ン |
US5350397A (en) | 1992-11-13 | 1994-09-27 | Target Therapeutics, Inc. | Axially detachable embolic coil assembly |
DE4436181A1 (de) * | 1994-10-10 | 1996-04-11 | Siemens Ag | Verfahren und Vorrichtung zum Messen einer elektrischen Wechselgröße mit Temperaturkompensation durch Fitting |
IL116561A0 (en) | 1994-12-30 | 1996-03-31 | Target Therapeutics Inc | Severable joint for detachable devices placed within the body |
JPH08226939A (ja) * | 1995-02-21 | 1996-09-03 | Hitachi Ltd | 光応用電流変成器 |
WO1996032153A1 (en) | 1995-04-14 | 1996-10-17 | Interventional Therapeutics Corporation | Dual valve detachable occlusion balloon and over-the-wire delivery apparatus and method for use therewith |
US6077260A (en) | 1998-02-19 | 2000-06-20 | Target Therapeutics, Inc. | Assembly containing an electrolytically severable joint for endovascular embolic devices |
-
2001
- 2001-02-06 EP EP01810120A patent/EP1229337A1/de not_active Withdrawn
-
2002
- 2002-02-05 US US10/467,305 patent/US6930475B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2002-02-05 AT AT02709953T patent/ATE299269T1/de not_active IP Right Cessation
- 2002-02-05 WO PCT/CH2002/000068 patent/WO2002063317A1/de active IP Right Grant
- 2002-02-05 JP JP2002563010A patent/JP2004525361A/ja active Pending
- 2002-02-05 DE DE50203564T patent/DE50203564D1/de not_active Expired - Fee Related
- 2002-02-05 EP EP02709953A patent/EP1358492B1/de not_active Expired - Lifetime
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013076975A1 (ja) * | 2011-11-25 | 2013-05-30 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 表面電位分布計測装置および表面電位分布計測方法 |
JP2013113637A (ja) * | 2011-11-25 | 2013-06-10 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | 表面電位分布計測装置および表面電位分布計測方法 |
CN104024874A (zh) * | 2011-11-25 | 2014-09-03 | 东芝三菱电机产业系统株式会社 | 表面电位分布测量装置和表面电位分布测量方法 |
US9702915B2 (en) | 2011-11-25 | 2017-07-11 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial Systems Corporation | Surface potential distribution measuring device and surface potential distribution measuring method |
WO2014147660A1 (ja) * | 2013-03-19 | 2014-09-25 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 表面電位分布計測装置 |
EP2977775A4 (en) * | 2013-03-19 | 2016-11-23 | Toshiba Mitsubishi Elec Inc | MEASURING DEVICE FOR SURFACE POTENTIAL DISTRIBUTION |
JPWO2014147660A1 (ja) * | 2013-03-19 | 2017-02-16 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 表面電位分布計測装置 |
US9714968B2 (en) | 2013-03-19 | 2017-07-25 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial Systems Corporation | Surface potential distribution measuring device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2002063317A1 (de) | 2002-08-15 |
ATE299269T1 (de) | 2005-07-15 |
US20040095570A1 (en) | 2004-05-20 |
DE50203564D1 (de) | 2005-08-11 |
EP1358492A1 (de) | 2003-11-05 |
EP1229337A1 (de) | 2002-08-07 |
US6930475B2 (en) | 2005-08-16 |
EP1358492B1 (de) | 2005-07-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5053617A (en) | Instrument for concurrently optically measuring thermal and electric quantities | |
JP3677314B2 (ja) | 物理量を光学的に求める方法および装置 | |
US4631402A (en) | Optical electric-field measuring apparatus | |
EP0083196A1 (en) | Voltage and electric field measuring device using light | |
US4933629A (en) | Method and apparatus for optically measuring electric and magnetic quantities having an optical sensing head exhibiting the Pockel's and Faraday effects | |
Li et al. | Optical voltage sensor based on electrooptic crystal multiplier | |
US6285182B1 (en) | Electro-optic voltage sensor | |
US5227715A (en) | Apparatus for measuring electromagnetic field intensity using dual polarized light beams | |
JP2004525361A (ja) | 温度補償した形で電圧を電気光学的に測定する方法とその方法を実施するための装置 | |
US6140634A (en) | Sensor for measuring electrical current strength and/or voltage | |
JP2005517961A (ja) | 光電式電流センサーのセンサーヘッドの製造方法 | |
US7102757B2 (en) | Current measurement method and device based on a fiber optic in-line Sagnac interferometer | |
JPS58140716A (ja) | 磁界−光変換器 | |
Garzarella et al. | Effects of crystal-induced optical incoherence in electro-optic field sensors | |
RU2767166C1 (ru) | Измеритель тока оптический интерференционный | |
RU2539130C1 (ru) | Волоконно-оптическое устройство для измерения напряженности электрического поля | |
JPH0237545B2 (ja) | Hikarinyorudenkai*jikaisokuteiki | |
Dakin et al. | A passive all-dielectric field probe for RF measurement using the electro-optic effect | |
RU2715347C1 (ru) | Волоконно-оптический измеритель напряжения | |
JPS6135321A (ja) | 光学センサ | |
JP2509692B2 (ja) | 光学式測定装置 | |
JP4053677B2 (ja) | 光電流・電圧計測装置 | |
JPH04332817A (ja) | 光応用計測方法 | |
Bayvel | Electro-optic coefficient in BSO-type crystals with optical activity measurement and application to sensors | |
KR860000389B1 (ko) | 전계 검출 장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041018 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080108 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080624 |