JP2004524796A - コンバータ - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明は、特許請求の範囲の請求項1の前提部分に記載のVSCコンバータに関する。
【背景技術】
【0002】
直流電圧網と交流電圧網間を接続するVSCコンバータは非特許文献1などから公知である。この刊行物には、前記コンバータを利用して高圧直流電流(HVDC)のための直流電圧網を通じて送電するプラントが記述されている。この論文の発表前は、直流電圧網と交流電圧網間に送電するプラントは、送電所で網の転流を行うCSCコンバータ(電流源コンバータ)の使用に基づいていた。しかし、この論文には全く新しい概念が開示されている。該概念は、高圧直流電流の場合に過大電圧となる直流電圧網とそこに接続される交流電圧網との間の送電を行うために、強制転流するVSCコンバータ(電圧源コンバータ)を代用することに基づいており、HVDCにおける網転流CSCコンバータの使用と比較して複数の大きな利点を提供する。その中でも、有効電力と無効電力の消費を互いに独立に制御できることと、網転流CSCでは発生する場合がある、コンバータ内における転流不良のリスクがなく、よって異なるHVDCリンク間に転流不良が発生するリスクがなくなることは注目に値する。さらに、弱い交流電圧網又はそれ自身が何も生成しない網(不通交流電圧網)に給電することが可能である。その他にも利点を有する。
【0003】
本発明のVSCコンバータは、高圧直流電流(HVDC)用の直流電圧網を通じて送電するプラント内に具備され、例えば、直流電圧網から交流電圧網に対して送電することができる。この場合、コンバータは直流電圧網に接続される直流電圧側と交流電圧網に接続される交流電圧側とを有する。しかし、本発明のVSCコンバータは、高圧ジェネレータ又はモータ等の負荷に直接的に接続することもできる。その場合、コンバータの直流電圧側か交流電圧側のいずれかを、ジェネレータ又はモータに接続する。本発明はこれらの用途に限定されるものではなく、逆に本コンバータは、同様にSVC(静止形無効電力補償装置)又はバックツーバック局(back to back station)における変換にも使用できる。コンバータの直流電圧側の電圧は有利には高く、10−400kV、好ましくは130−400kVである。本発明のコンバータは、上述の装置以外の他の種類のFACTS(Flexible Alternating Current Transmission)装置に具備することもできる。
【0004】
VSCコンバータには複数の構成が知られている。全ての構成において、VSCコンバータは複数のいわゆる電流バルブを備え、各電流バルブはIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)又はGTO(ゲートターンオフサイリスタ)などのターンオフ型半導体素子と、半導体構成要素と逆並列に接続された転流ダイオードと呼ばれるダイオードからなる整流部材とを備える。ターンオフ型の各半導体素子は、通常複数の独立したIGBT又はGTO等、直列接続されて同時制御される複数のターンオフ型の半導体構成要素で構築された高電圧用途に使用される。高電圧用途においては、各電流バルブが保持する電圧をブロッキング状態に維持するため、比較的多数の前記半導体構成要素を必要とする。これと対応して、各整流部材は直列接続された複数の整流構成要素で構築される。ターンオフ型の半導体構成要素と整流構成要素は直列接続された複数の回路内に配置された電流バルブ内に存在する。つまり、各回路は1つのターンオフ型の半導体構成要素と、それと逆並列に接続された1つの整流構成要素とを備える。
【0005】
高電圧用のVSCコンバータの製造において、コンバータの電流バルブに可能な限りの高電圧に耐えることができる容量のターンオフ型半導体構成要素を使用することが望ましい。それにより、伝導損が低減できる。また、高電圧構成要素の使用により、電流バルブの構成要素の数を制限することができ、よってコンバータの製造コストを抑えることができる。しかしながら、伝導損を低くした高電圧半導体構成要素は、伝導段階において導電性プラズマを蓄える特徴を有し、それにより、半導体構成要素をオフにしたとき、又はそれと逆並列に接続された整流構成要素を整流したとき、比較的大きな逆回復量が生じる。この逆回復量は、製造技術、及び作動中の異なる構成要素間の温度の違いにより構成要素により異なるので、実際には、全ての半導体構成要素で電流を完全に同時にオフにすることは不可能である。これは、単一の電流バルブ内におけるターンオフ型の半導体構成要素間で電圧分布が不均一であることを意味する。そのような不均一な電圧の分布は、電流バルブに含まれるターンオフ型の半導体構成要素の不均一な劣化の原因となるので望ましくない。
【非特許文献1】
Anders Lindbergによる論文"PWM and control of two and three level High Power Voltage Source Converters" (Royal Institute of Technology, Stockholm, 1995 )
【特許文献1】
米国特許第5047913号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、請求項1の前提部分に記載のVSCコンバータを提供することであり、該コンバータにより、電流バルブ内のターンオフ型の半導体構成要素間に不均一な電圧分布が存在するという上述の問題を低減することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明では、請求項1に記載の特徴を有するVSCコンバータにより前記目的を達成する。
【0008】
本発明によるVSCコンバータでは、それぞれターンオフ型の半導体構成要素と並列接続されたスナバキャパシタにより、電流バルブ内のターンオフ型半導体構成要素間に均一な電圧分布を達成する。これらスナバキャパシタの再充電に共振回路を使用することにより、電流バルブのターンオフ型半導体構成要素のターンオンに関する高いターンオン損失を回避することもできる。共振回路は、コンバータの電流バルブ内のターンオフ型半導体構成要素のターンオン部に接続するスナバキャパシタの再充電を行うことができるように構成されているので、前記半導体構成要素を高電圧ではなく低電圧でターンオンすることができ、よって電流バルブの半導体構成要素内のターンオン損失が制限される。共振回路はまた、位相電流が低いために位相出力部の電圧のスイッチング時間が法外に長くなるとき、電流バルブ内の半導体構成要素のターンオフについても使用できる。結果として、本発明による解決法は、非常な高圧用の半導体構成要素をコンバータの電流バルブに使用しながら、電流バルブ内の電圧分布を良好に維持し、ターンオン損失を低く抑えるものである。
【0009】
本明細書及び請求の範囲において、共振回路という表現はスナバキャパシタの再充電を可能にする回路を指す。厳密な意味において、共振回路は前記スナバキャパシタをも含むが、単純性と明瞭性のため、本明細書ではスナバキャパシタと共振回路のその他の部分とを区別する。つまり、本明細書においては「共振回路のその他の部分」が「共振回路」ということになる。
【発明の効果】
【0010】
本発明による解決法は、高圧網に接続するVSCコンバータ(約130−400kVの電圧網)において非常に有利であるが、例えば10−130kVなど、それよりも低い網電圧においても利点を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の好適な実施形態によれば、共振回路はARCP回路(補助共振転流ポール(Auxiliary Resonant Commutation Pole)回路)である。この種類の共振回路はここで問題とする用途に非常に適していることが証明されている。
【0012】
本発明の別の好適な実施形態によれば、ARCP回路は直列接続された補助バルブ回路の複数組を備える補助バルブを有する。各組は直列接続された2つの補助バルブ回路を備え、各補助バルブ回路はターンオフ型の半導体構成要素と、それと逆並列に接続された整流構成要素とを備える。同じ組に属する2つの補助バルブ回路のターンオフ型の半導体構成要素は、互いに反対の電極に配置される。従来型のような単一組でなく、このように補助バルブ回路の複数組を備えるARCP回路をつくることにより、単純な方法でコンバータの所望の特徴に合わせてARCP回路を調整することが可能になる。
【0013】
本発明のまた別の好適な実施形態によれば、ARCP回路は直列接続された複数の部分的回路を備え、各部分的回路は、インダクタに直列接続する補助バルブ回路の複数組を備える。ARCP回路は対応する部分的回路と並列接続された多数のキャパシタを更に備える。複数のインダクタのそれぞれで共振回路のインダクタンスを分割すること、及び各キャパシタを前記部分的回路それぞれと前述のように並列接続することで、アースへの迷容量により共振回路内の電圧分布が不均一になるという問題が軽減される。本実施形態は、直流電圧側の電圧が100kV以上になる高電圧用のVSCコンバータで特に有利である。
【0014】
本発明の更に別の好適な実施形態によると、ARCP回路の補助バルブ回路の各組は、組内の補助バルブ回路と並列接続される電圧分割回路を備える。これにより、共振回路内の補助バルブ回路間の電圧分布が確実に良好となる。
【0015】
本発明のまた別の好適な実施形態によると、各電流バルブが備える直列接続された回路の数は、各回路がターンオフ型の半導体構成要素と、それと逆並列に接続される整流構成要素とを備え、電流バルブによりブロッキング状態に維持される電圧に関してこれら回路の少なくとも1つが余剰となるような数にする。これにより、直列接続された回路の1つで1構成要素にブレイクダウンが生じた場合も電流バルブは機能し続けることができる。これは、VSCコンバータ運転の安全性にとって非常に重要な点である。この場合、前記直列接続された回路のそれぞれが、電気的故障発生の際には回路が短絡されるように構成されていることが好ましい。これにより、電流がブレイクダウンした回路を比較的スムーズに双方向に流れることができるので、回路内のブレイクダウンが電流バルブの動作に影響することが殆どなくなる。
【0016】
本発明のさらに別の好適な実施形態によると、ARCP回路の補助バルブが備える前記補助バルブ回路の組の数は、補助バルブによりブロッキング状態に維持される電圧に関してこれら組の少なくとも1つが余剰となるような数にする。これにより、補助バルブ回路の1つで1構成要素にブレイクダウンが生じた場合もARCP回路は動作し続けることができる。また、この場合、補助バルブ回路のそれぞれが、電気的故障発生の際には補助バルブ回路が短絡されるように構成されていることが好ましい。これにより、電流がブレイクダウンした補助バルブ回路を比較的スムーズに双方向に流れることができるので、補助バルブ回路内のブレイクダウンがARCP回路の動作に影響することが殆どなくなる。
【0017】
本発明のVSCコンバータの他の好適な実施形態を、請求の範囲及び後述の詳細な説明から明らかにする。
本発明の詳細な説明は、添付図面を参照する実施例により行う。
【実施例】
【0018】
図1及び2は、本発明によるVSCコンバータ1の異なる2つの実施形態を概略的に示した図である。コンバータは3つのいわゆる位相脚(phase leg)2−4を備え、3相交流電圧網に適合している。3相脚を備えるこの種類のアセンブリは通常3相ブリッジと呼ばれる。しかしながら、当該VSCコンバータは3よりも多い、又は少ない相を有する交流電圧網に適合させることもできる。例えば、当該コンバータは単層交流電圧網に適合させることができ、その場合この種類の位相脚を1つだけ有する。
【0019】
図1及び2に示したVSCコンバータの各位相脚2−4は、コンバータの直流電圧側の2つの電極7、8の間に、直列接続された2つの電流バルブ5、6を有する。少なくとも1つのいわゆる中間リンクキャパシタを有するキャパシタ回路9が2つの電極7、8の間に配置されている。図1及び2に示すコンバータのキャパシタ回路9は、直列接続された2つの中間リンクキャパシタ10a、10bを備える。これらキャパシタ10a、10bの中間点11は、従来通り、各電極の電位がそれぞれ+U/2及び−U/2(Uは2電極7、8間の電圧)となるように接地されている。しかしながら、例えばSVCを応用する場合などは設置点11はなくともよい。
【0020】
各電流バルブ5、6は、上述したように、直列接続された複数の回路12を備え、各回路はIGBT、GCT又はGTOなどのターンオフ型の半導体構成要素13と、それと逆並列に接続された、転流ダイオード等、ダイオードからなる整流構成要素14とを有する。図1及び2の実施形態では、各電流バルブ5、6は直列接続された上述の種類の回路12を3つ備えるが、直列接続された回路12の数はそれより多くても少なくてもよい。コンバータの電圧に応じて、各電流バルブ5、6の前記直列接続された回路12の数は2から数百までの間で選択することができる。
【0021】
2つの電流バルブ5及び6の間の直列接続部の中間点15は、コンバータの位相出力部を構成しており、交流電圧位相線16(phase line)に接続される。このように、前記直列接続部は、それぞれ電流バルブ5及び6を有する2つの等しい部分に分割される。3つの位相脚2−4を有する実施形態では、コンバータは3つの位相出力部15、15’、15”を備えることとなり、それら位相出力部は、3相交流電圧網の各交流電圧位相線16、16’、16”に接続される。位相出力部は通常、ブレーカ、変圧器などの形態の電気設備を介して交流電圧網に接続される。
【0022】
本発明によると、各電流バルブ5、6の直列接続された回路12はそれぞれ、本明細書でスナバキャパシタと称するキャパシタ17を備えており、該キャパシタは回路内のターンオフ型半導体構成要素13と並列接続されている。1つの電流バルブのターンオフ型半導体構成要素をオフにした際、該電流バルブ内のターンオフ型半導体構成要素13間で電圧分布が良好となるに十分なだけ、各スナバキャパシタ17のキャパシタンスは大きくなければならない。スナバキャパシタ17のキャパシタンスは場合に応じて選択され、それはターンオフ型半導体構成要素13と整流構成要素14の電圧ブロッキング容量及び電流処理容量と、逆回復量に関するこれら構成要素の製造許容差とに依存する。スナバキャパシタ17はまた、ターンオフ損失(それらをオフにしたときのターンオフ型半導体構成要素に発生する損失)を制限するのにも役立つ。
【0023】
1つの電流バルブの半導体構成要素13をオフにしたとき、これら半導体構成要素13をまたぐように接続されているスナバキャパシタ17は充電される。その後半導体構成要素13をオンにするときもスナバキャパシタ17の充電を続ける場合、半導体構成要素13にターンオン損失が発生する。ここで問題にする比較的容量の大きいスナバキャパシタ17は、この場合非常に大きなターンオン損失を生じ、それにより高いスイッチング周波数を使用することが不可能となる。このようなターンオン損失を排除するか、少なくとも軽減し、高いスイッチング周波数の使用を可能にするため、本発明のコンバータは電流バルブのスナバキャパシタ17を充電するための共振回路18を備える。この共振回路は、電流バルブの半導体構成要素13をオンにするとき、電流バルブのスナバキャパシタ17の放電を行うことを目的としており、それにより各半導体構成要素13をオンにするときその電圧はゼロ又はゼロに近くなっており、よってターンオン損失を抑えることができる。
【0024】
共振回路18にはいわゆる準共振型が適しており、2つの電流バルブの間に電流を流すとき、つまりコンバータの位相出力部の電圧が過充電となるとき、共振のみが起こる。この種類の共振回路には複数の構成が知られており、各電流バルブが電流バルブ全体をまたぐように接続された1つのスナバキャパシタを備えるコンバータへの使用が提案されている。準共振型の、いわゆるARCP回路の使用が特許文献1などに開示されている。
【0025】
電流バルブのスナバキャパシタ17を再充電するための共振回路に可能な2つの設置位置を図1及び2に示す。図1に示す実施形態では、共振回路18は位相出力部15と、キャパシタ回路9の中間点11との間に接続されている。中間点11は、上述のように、接地されていてもいなくともよい。この場合、各位相脚2−4は分離型の共振回路を備える。図1に示すコンバータでは、第1共振回路18が第1位相出力部15と前記中間点11の間に、第2共振回路18’が第2位相出力部15’と前記中間点11の間に、及び第3共振回路18”が第3位相出力部15”と前記中間点11の間に、それぞれ接続されている。これら共振回路18、18’、18”の各々は、いわゆるARCP(補助共振転流ポール)回路から適切に構成されている。このARCP回路は例えば特許文献1に記載の種類でよく、直列接続された2個1組の補助バルブ回路を備えている。各補助バルブ回路はターンオフ型の半導体構成要素と、それと逆並列に接続された整流構成要素を有しており、2つの補助バルブ回路のターンオフ型半導体構成要素は互いに反対の電極に設置されている。ARCP回路は前記補助バルブ回路の組と直列接続されたインダクタをさらに備える。本発明による使用に特に適した構成のARCP回路を図3及び4を参照して以下にさらに詳細に説明する。
【0026】
本明細書及び請求の範囲において、補助バルブという表現は、共振回路18に含まれる電流バルブを意味する。
【0027】
共振回路を図1に示すように配置することの利点は、自動的にアースに対する対称性が得られること、つまり、共振回路がコンバータの交流電圧側に直流電圧をまったく生じさせないことである。さらに、各相を独立に処理でき、管理上有利である。
【0028】
図2に示す実施形態では、共振回路18はキャパシタ回路の2つの電極接続部19、20と、電流バルブの2つの電極接続部21,22との間に接続されている。3つの位相脚2−4を有する実施形態では、3つの位相脚全ての電流バルブが、一方の電極7との共通接続部21と、他方の電極との共通接続部22とを有する。この場合の共通回路18は、負の電極7と正の電極8の間にコンバータの直流電流側の共振電流を導入し、それにより中間リンクキャパシタ10a、10bを放電することなく短時間の間電極電圧をゼロにする。通常、負荷電流が重畳された電流の、コンバータの全整流構成要素14における方向は、ここで短時間の間強制的に逆にされる。整流構成要素14全てが導電状態となり、スナバキャパシタ17の放電が終了したとき、すなわち全電流バルブ5、6の電圧がゼロ又はゼロに近くなったとき、負荷電流の整流が行われる。これにより、電流バルブの電圧がゼロ又はゼロに近くなったとき、電流バルブ5、6をオン又はオフにすることが可能になる。中間リンクキャパシタ10a、10bが放電するのを防ぐため、この場合共振回路18はインダクタ85、87又は補助バルブ71、72を備えるか、或いは、中間リンクキャパシタを電流バルブの電極接続部21、22から絶縁するため、つまりこの場合は3相ブリッジから絶縁するため、その両方を備える。図2に示す実施形態の共振回路18は、電流バルブからの中間リンクキャパシタ10a、10bの絶縁が対称的に行われるような構成でなければならない。このようにすることで、整流に関連して全相が一方の電極に接続することがなくなり、このことはコンバータの交流電圧側に直流電圧構成要素が無いようにする上で重要である。
【0029】
コンバータへの使用に好ましい本発明による共振回路の2つの異なる構成例を図2に示す。これら共振回路の1つ18aは、第1、第2及び第3補助バルブ71、72、73を備え、各補助バルブは、IGBT、GCT又はGTO等のターンオフ型半導体素子74と、それと逆並列に接続された、転流ダイオード等ダイオードからなる整流部材75とを有する。第1補助バルブ71の一端76はキャパシタ回路の第1電極接続部19に接続されており、他端77は対応する電流バルブの第1電極接続部21に接続されている。第2補助バルブ72の一端78はキャパシタ回路の第2電極接続部20に接続されており、他端79は対応する電流バルブの第2電極接続部22に接続されている。第3補助バルブ73はキャパシタ80及びインダクタ81と直列接続部を形成し、該直列接続部の一端82は第1補助バルブ71の第2端77と電流バルブの第1電極接続部21との間に接続され、他端83は第2補助バルブ72の第2端79と電流バルブの第2電極接続部22との間に接続される。共振回路18aはインダクタ81と直列接続され、第3補助バルブ73と前記キャパシタ80により形成される直列接続部と並列接続される整流部材84をさらに備える。
【0030】
標準状態で導電状態にある補助バルブ71及び72は、整流に関連して3相ブリッジの電圧が短時間ゼロになったとき、中間リンクキャパシタ10a、10bをいわゆる3相ブリッジ(3つの位相脚2−4の電流バルブ5、6)から絶縁するために使用される。2つの補助バルブ71、72の各々は電極電圧の半分を利用することができ、よって3相ブリッジから中間リンクキャパシタを対称的に絶縁する。このことは、キャパシタ回路9がその中間点で接地されているとき有利である。補助バルブ73は3相ブリッジのスナバキャパシタ17を放電する共振を開始させるために使用される。キャパシタ80とインダクタ81は、3相ブリッジの電圧がゼロに等しくなったとき、3相ブリッジのスナバキャパシタ17内に存在するエネルギーを整流段階の開始前に短時間の間保存するためのエネルギー保存構成要素として使用される。このエネルギーはその後、失われることなく3相ブリッジのスナバキャパシタ17へ戻ることができる。
【0031】
共振回路18aは次のように動作する。まず、キャパシタ80の電圧をゼロに近付ける。補助バルブ71、72及び73の半導体素子74を短時間の間オンにすることにより、中間リンクキャパシタ10a、10bからキャパシタ80とインダクタ81にエネルギーが供給される。続いて補助バルブ71と72の半導体素子74をオフにすると、インダクタ81を流れる電流により3相ブリッジの電圧が強制的にゼロに落ち、それにより3相ブリッジ内の整流部材14全てが導電し、スナバキャパシタ17は放電される。ここで3相ブリッジの位相脚2−4のいずれにおいても整流が行われる。インダクタ81の電流をゼロに戻すと、操作の始めに中間リンクキャパシタ10a、10bから供給されたエネルギーと、3相ブリッジのスナバキャパシタ17が放電前に有していたエネルギーとの和に相当するエネルギーが、キャパシタ80に充電される。整流の間、補助バルブ71及び72の半導体素子74がブロックされている間に、コンバータの交流電圧側のエネルギーもキャパシタ80に、又はキャパシタ80から供給されている。その後キャパシタ80内のエネルギーは、3相ブリッジのスナバキャパシタ17にエネルギーを戻すために使用される。残ったエネルギーは整流部材73及び84を介して中間リンクキャパシタ10a、10bに戻される。
【0032】
図2に示す第2の共振回路18bは、キャパシタ回路の第1電極接続部19と電流バルブの第1電極接続部21との間に、互いに、及びキャパシタ回路9と電流バルブ5、6とに直列接続された第1及び第2インダクタ85、86を備える。共振回路18bは、キャパシタ回路の第2電極接続部20と電流バルブの第2電極接続部22との間に、互いに、及びキャパシタ回路9と電流バルブ5、6とに直列接続された第3及び第4インダクタ87、88をさらに備える。共振回路18bは、第1及び第2補助バルブ89、90と第1キャパシタ91の直列接続部をさらに備え、それらのうち補助バルブはそれぞれ、IGBT、GCT又はGTO等のターンオフ型半導体素子92と、それと逆並列に接続された、転流ダイオード等ダイオードからなる整流部材93とを有する。該直列接続部の一端94は第1インダクタ85と第2インダクタ86の間に接続され、他端95は第3インダクタ87と第4インダクタ88の間に接続される。共振回路18bは、第1補助バルブ89と直列接続され、第2補助バルブ90と第1キャパシタ91により形成される直列接続部と並列接続される第2キャパシタ96をさらに備える。該第1キャパシタ91はクランプキャパシタを構成する。
【0033】
インダクタ85及び87は、整流に関連して3相ブリッジの電圧を短時間ゼロにするために、中間リンクキャパシタ10a、10bを3相ブリッジから絶縁するために使用される。2つのインダクタ85、87の各々は電極電圧の半分を利用することができ、よって3相ブリッジから中間リンクキャパシタ10a、10bを対称的に絶縁する。このことは、キャパシタ回路9がその中間点で接地されているとき有利である。キャパシタ91はクランプキャパシタで、普通は電極電圧Uより20%高い電圧に充電される。クランプキャパシタ91内のエネルギーは整流を開始するために使用される。整流開始の際は、補助バルブ89及び90の半導体素子92をターンオンし、それによりキャパシタ91がインダクタ85及び87に電流を送り始める。続いて補助バルブ90の半導体素子92をターンオフすると、インダクタ85及び87を流れる電流によりキャパシタ96の電圧と3相ブリッジの電圧が強制的にゼロになり、その時点で3相ブリッジの整流構成要素14全てが導電し、スナバキャパシタ17が放電する。スナバキャパシタ17の放電が終了すると、3相ブリッジの3つの位相脚2−4の全てで整流が行われる。この段階の間にキャパシタ96及びスナバキャパシタ17から放出されたエネルギーは、短時間の間に中間リンクキャパシタ10a、10bに送られる。インダクタ85及び87の電流の流れが逆転すると、キャパシタ96とスナバキャパシタ17が再充電を始め、中間リンクキャパシタ10a、10bからスナバキャパシタ17とキャパシタ96へ、及び最終的にはクランプキャパシタ91へ、エネルギーが戻される。インダクタ86及び88は少量のインダクタンスを示し、それは、補助バルブ89及び90の半導体素子92をターンオンしたとき、クランプキャパシタ91とキャパシタ96から3相ブリッジのスナバキャパシタ17へのサージを制限する。この小規模なインダクタンスは極端な場合には回路の漏れインダクタンスとなる場合があり、その場合インダクタ86及び88をそこで省略することができる。
【0034】
上述の共振回路18a及び18bの補助バルブ71−73、89、90に含まれる各ターンオフ型半導体素子74、92は、IGTB又はGTOなどの、直接接続され、同時制御される複数のターンオフ型半導体構成要素から適切に構成される。高圧での使用においては、各補助バルブにより電圧をブロッキング状態に保持するために、比較的多数のそのような半導体構成要素が必要となる。これに対応して、各整流部材75、84、93は、直列接続された複数の整流構成要素から適切に構成される。各回路がターンオフ型の半導体構成要素と、それと逆並列に接続された整流構成要素とを備える、直列接続された複数の回路内に配置された電流バルブ5、6における場合と同様に、それぞれの補助バルブがターンオフ型半導体構成要素及び整流構成要素を含む。
【0035】
図3及び4は、位相出力部15とアースの間に接続されたARCP回路形態の共振回路を備える本発明の好適な実施形態によるVSCコンバータを概略的に示す。図3及び4に示すように、ARCP回路は、コンバータの直流電圧側に配置された、中間リンクキャパシタ10a、10b間の中間点11に適切に接続される。
【0036】
図3及び4には、交流電圧位相線の1相に接続されるコンバータの部分のみが示されている。相の数は通常は3であるが、コンバータを単相交流電圧網に接続するとき、1相でコンバータ全体を構成することも可能である。コンバータの図示された部分は、位相脚2を構成しており、3相交流電圧網に適合するVSCコンバータは図示された種類の位相脚を3つ供える。図1及び2に示した実施形態と同様に、図3及び4に示すコンバータの位相脚2も、それぞれが直列接続された2つの電流バルブ5、6を備え、各電流バルブは上述と同じように直列接続された複数の回路12を備え、各回路はターンオフ型半導体構成要素13と、それと逆並列に接続された、前述の種類の整流構成要素14とを有する。図3及び4では、それぞれ1つの電流バルブを有する直接接続された回路が2つ示されているが、このような回路の数はこれよりはるかに多くすることもできる。コンバータの位相出力部となる、2つの電流バルブ5、6の間の直列接続部の中間点15は、交流電圧位相線16に接続されている。このように、前記電流バルブの間の直列接続部は、それぞれ電流バルブ5と6を有する2つの等しい部分に分割される。各電流バルブ5、6のこれら直列接続された回路12はそれぞれ、回路内のターンオフ型半導体構成要素13と並列接続されたスナバキャパシタ17を備える。
【0037】
図3に示す実施形態のARCP回路は、直列接続された複数の補助バルブ回路の組30からなる補助バルブ37を備え、各補助バルブ回路の組は、直列接続された2つの補助バルブ回路31、32を有し、各補助バルブ回路はIGBT又はGTO等のターンオフ型半導体構成要素33と、それと逆並列に接続された、転流ダイオード等ダイオードからなる整流構成要素34とを有する。同一の組に属する2つの補助バルブ回路のターンオフ型半導体構成要素33は、互いに反対の電極に配置される。ARCP回路は、前記補助バルブ回路の組と直列接続されたインダクタ35を更に備える。この補助バルブ37は、一方向又は逆方向に導電させることができる双方向バルブを構成する。
【0038】
図3には、補助バルブ37の直列接続された補助バルブ回路の組30を2つ示したが、このような組の数はこれよりはるかに多くすることもできる。補助バルブ37に含まれる補助バルブ回路の組の数は、電流バルブ5、6に含まれる直列接続された回路12の数とは別個に最適化でき、共振回路がブロッキング状態に保持することが可能な電圧と、使用する各半導体構成要素33の特徴によって決まる。一般に、それぞれが全電極電圧Uをブロッキング状態に保持することができるような設計でなければならない電流バルブ5、6と対照的に、ブロッキング状態にある補助バルブ37は電極電圧の半分(U/2)を保持するだけでよいことが確認できる。
【0039】
共振回路の直列接続された補助バルブ回路間の電圧分布を良好にするため、補助バルブ回路の各組30には、図3に示すような、該組の補助バルブ回路31、32と並列接続された電圧分割回路36が設けられる。図5ないし7に、このような電圧分割回路の異なる構成を示す。
【0040】
図5に示すように、電圧分割回路36は、キャパシタ40及び抵抗器41の直列接続部を有することができ、該直列接続部は、補助バルブ回路の各組30の補助バルブ回路31、32両方と並列接続される。
【0041】
電圧分割回路36は、図6に示すように、それぞれがキャパシタ42と抵抗器43を有する2つの直列接続部を備えてもよく、これら直列接続部は、補助バルブ回路の組30の各補助バルブ回路31及び32とそれぞれ並列接続される。図7では、電圧分割回路の2つの直列接続部はそれぞれ、抵抗器43と並列接続され、キャパシタ42と直列接続される、ダイオードからなる整流部材44を備える。
【0042】
補助バルブの補助バルブ回路31、32間の電圧分布をさらに改善するために、電圧分割回路36は高オーム抵抗器45を有する。図5に示す電圧分割回路36では、高オーム抵抗器45は抵抗器41とキャパシタ40の直列接続部と並列接続されている。図6及び7に示す電圧分割回路36では、高オーム抵抗器45は補助バルブ回路31、32と並列接続されている。これら抵抗器45の抵抗は、補助バルブ37がブロッキング状態にある時、1つの補助バルブ37に含まれる複数の半導体構成要素33に漏れ電流のばらつきがあっても、当該補助バルブの補助バルブ回路31、32の間で電流分布に不均一が生じないように設定される。
【0043】
補助バルブ37の補助バルブ回路の各組30は、図3に示すように、固有の制御ユニット50を備えており、該ユニットは組に含まれるターンオフ型半導体構成要素33のターンオン及びターンオフを制御するように構成されている。当該補助バルブの制御ユニットの全ては共通制御部材51に接続し、該共通制御部材はこれら制御ユニット50全てに同時に制御信号を送るように構成されている。これにより、補助バルブの全ての補助バルブ回路31、32が確実に同時制御される。
【0044】
更に好ましくは、図3に示すように、コンバータの電流バルブ5、6に含まれるターンオフ型半導体構成要素13の各々が、半導体構成要素13のターンオン及びターンオフを制御するように構成された固有の制御ユニット52を備える。電流バルブの制御ユニット52全ては、電流バルブ5、6に含まれる全ての制御ユニット52に制御信号を同時送信するように構成された共通制御部材51に接続する。これにより、1つの電流バルブの全ての半導体構成要素13が確実に同時制御される。この場合、補助バルブの制御ユニット50と電流バルブの制御ユニット52は、有利には単一の制御部材51に接続される。本発明のVSCコンバータは、好適にはPWM(パルス幅変調)技術により制御される。
【0045】
図4に示す別の好適な実施形態によると、ARCP回路は直列接続された複数の部分的回路60を備え、該部分的回路の各々が、インダクタ35と直列接続された上述の種類の補助バルブ回路31、32の組30を備える。簡略化のため、そのような補助バルブ回路の組30は、図4ではスイッチを表す記号で示されている。ARCP回路はこの場合も、それぞれが部分的回路60と並列接続された複数のキャパシタ61を備える。このように、共振回路のインダクタンスを複数の異なるインダクタ35に分割し、キャパシタ61を前記部分的回路60の各々と並列接続することにより、アースへの迷容量CSに起因する、共振回路18内の補助バルブ回路31、32間の電圧分布が不均一であるという問題が低減される。キャパシタ61をしてこれを実現するには、共振回路の直列接続されたキャパシタ61の全キャパシタンスが、共振回路の迷容量全体より有意に大きくなければならない。補助バルブ回路とアース間の前記迷容量CSは、図4に破線で示されている。
【0046】
迷容量CSは、電流バルブ5、6とアースの間にも発生する。そのような迷容量も図4に破線で示す。電流バルブのターンオフ型半導体構成要素13の電圧分布に関するこれら迷容量の悪影響は、スナバキャパシタ17により制限される。スナバキャパシタ17をしてこれを可能にするためには、各電流バルブ5、6の直列接続されたスナバキャパシタ17の全キャパシタンスが電流バルブの迷容量全体より有意に大きくなければならない。
【0047】
本発明の好適な実施形態によれば、各電流バルブ5、6が備える直列接続された回路12の数は、各回路がターンオフ型の半導体構成要素13と、それと逆並列に接続された整流構成要素14を有する場合、これら回路12の少なくとも1つが、電流バルブ5、6によりブロッキング状態に保持される電圧に関して余剰となるような数である。つまり、回路12の数と設計は、電流バルブの回路12の1つがドロップアウトして電圧保持に寄与しなくなった場合も、ブロッキング状態にある各電流バルブ5、6が電極電圧Uを保持できるようなものにする。これにより、直列接続されたこれら回路12のいずれかで1構成要素にブレイクダウンが発生した場合も、電流バルブ5、6は動作し続けることができる。これに関し、前記直列接続された回路12の各々を、回路内に電気的故障が発生した場合は短絡されるように設計することが望ましい。これにより、電流がブレイクダウンした回路を比較的スムーズに双方向に流れることができるため、回路内のブレイクダウンが電流バルブの動作に与える影響を確実に最小限に抑えることができる。ターンオフ型半導体構成要素13又は整流構成要素14に電気的故障が発生した場合に回路が短絡されることを確実にするために、電流バルブのターンオフ型半導体構成要素13及び整流構成要素14は「プレスパック」型でなければならない。さらに、スナバキャパシタ17はいわゆる自己回復型でなければならず、これはキャパシタ内の中間スパークが、キャパシタが短絡されることなく絶縁されることを意味する。このようなキャパシタのキャパシンタスは、キャパシタが劣化したときに少し低下するのみで、キャパシタンスが完全に劣化した場合はゼロに近づく。よって、当該キャパシタは電気的絶縁構成要素の特徴を有することになる。
【0048】
本発明のさらに別の好適な実施形態によると、ARCP回路の補助バルブ37が備える前記補助バルブ回路の組30の数は、補助バルブ37によりブロッキング状態に保持される電圧に関して少なくとも1つの組が余剰となるような数である。つまり、補助バルブ回路の組30の数と設計は、補助バルブ回路31、32の1つがドロップアウトして電圧保持に寄与しなくなった場合も、ブロッキング状態にある補助バルブ37が電極電圧の半分U/2を保持できるようなものにする。これにより、補助バルブ回路のいずれかで1構成要素にブレイクダウンが発生した場合も、補助バルブ37は動作し続けることができる。本実施例においても、補助バルブ回路の各々を、回路内に電気的故障が発生した場合は短絡されるように設計することが望ましい。これにより、電流がブレイクダウンした補助バルブ回路を比較的スムーズに双方向に流れることができるため、補助バルブ回路31、32内のブレイクダウンが補助バルブの動作に与える影響を確実に最小限に抑えることができる。ターンオフ型半導体構成要素33又は整流構成要素34に電気的故障が発生した場合に補助バルブ回路31、32が短絡されることを確実にするために、補助バルブ回路のターンオフ型半導体構成要素33及び整流構成要素34は「プレスパック」型でなければならない。さらに、電圧分割回路36に含まれるキャパシタ42は自己回復型でなければならない。
【0049】
各電流バルブ5、6のターンオフ型半導体構成要素13間の電圧分布を改善するため、各電流バルブの直列接続された回路12の各々は、回路内のターンオフ型半導体要素13、及び回路内のスナバキャパシタ17と並列接続された高オーム抵抗器23を備えなければならない。これら抵抗器23の抵抗は、電流バルブがブロッキング状態にあるとき、電流バルブ5、6の複数の半導体構成要素13の漏れ電流にばらつきがあっても、電流バルブの半導体構成要素13間の電圧分布に不均衡を生じさせないように設定される。
【0050】
本発明によるコンバータの電流バルブ及び/又は補助バルブに含まれるターンオフ型半導体構成要素では、導電損が非常に低く、電圧ブロッキング容量が2kV以上と高い。前記半導体構成要素は4kV以上の電圧を短時間ブロックできるように構成されると好ましい。スナバキャパシタ17のキャパシタンスは好ましくは1μF以上である。
【0051】
本発明のVSCコンバータは、好適には電圧130−400kVの電流網用に構成されるが、例えば10−130kVの電圧用に構成されてもよい。
【0052】
図3及び4に示す種類のARCP回路の機能は当業者に周知の通りで、特許文献1等にも記載されており、よって本明細書では詳述しない。
【0053】
本発明は、直列接続された電流バルブを1位相脚につき2つしか有さないVSCコンバータにいかなる意味でも限定されず、もっと多くの電流バルブを有し、図1ないし4とは異なる電流バルブの配置を有するコンバータをも含むことに注意されたい。また、本発明によるコンバータの直流電圧側を、例えば、直列接続された中間リンクキャパシタの数を3以上とするなど、図1ないし4に示したものとは異なる設計としてもよい。
【0054】
当然のことながら、本発明は上述の好適な実施形態又はそれ以外の部分に限定されず、逆に、請求の範囲に規定される本発明の基本的概念から逸脱することなくそれに多数の変更を加えることが可能であることは当業者に明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の第1実施形態によるVSCコンバータを示す簡略回路図である。
【図2】本発明の第2実施形態によるVSCコンバータを示す簡略回路図である。
【図3】本発明の好適な実施形態によるVSCコンバータを示す簡略回路図である。
【図4】本発明の別の好適な実施形態によるVSCコンバータを示す簡略回路図である。
【図5】本発明によるVSCコンバータの共振回路に含まれることを意図して構成された電圧分割回路を示した簡略回路図である。
【図6】本発明によるVSCコンバータの共振回路に含まれることを意図して構成された別の電圧分割回路を示した簡略回路図である。
【図7】本発明によるVSCコンバータの共振回路に含まれることを意図して構成されたまた別の電圧分割回路を示した簡略回路図である。
Claims (19)
- 直流電圧と交流電圧間の双方向の切換えを行うVSCコンバータであって、コンバータの直流電圧側の正と負2つの電極(7、8)間に、直列接続された少なくとも2つの電流バルブ(5、6)を備え、各電流バルブが直列接続された複数の回路(12)を備え、各回路がターンオフ型の半導体構成要素(13)と、それと逆並列に接続された整流構成要素(14)とを有し、交流電圧位相線(16)が、位相出力部と呼ばれる、2つの電流バルブ(5、6)の間の直列接続部の中間点(15)に接続されて当該直列接続部を等分しており、
各電流バルブの直列接続された回路(12)の各々が、当該電流バルブに含まれるターンオフ型半導体構成要素(13)間に電圧を良好に分布させるために、回路内のターンオフ型半導体構成要素(13)と並列接続されたスナバキャパシタ(17)を備えることと、
コンバータ(1)が電流バルブのスナバキャパシタ(17)を再充電するための共振回路(18)を備えることにより、電流バルブのターンオフ型半導体構成要素(13)の電圧が低くても該半導体構成要素のターンオンが可能であること
とを特徴とするVSCコンバータ。 - コンバータがPWM技術により制御されることを特徴とする、請求項1に記載のVSCコンバータ。
- 共振回路(18)が準共振型であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のVSCコンバータ。
- 共振回路(18)がARCP(補助共振転流ポール)回路であることを特徴とする、請求項3に記載のVSCコンバータ。
- ARCP回路が直列接続された2つの補助バルブ回路(31、32)の少なくとも1組(30)を備える補助バルブ(37)を有し、各補助バルブ回路がターンオフ型の半導体構成要素(33)と、それと逆並列に接続される整流構成要素(34)とを有し、2つの補助バルブ回路のターンオフ型半導体構成要素(33)は互いに反対の電極に配置され、ARCP回路は前記補助バルブ回路(31、32)の組と直列接続されたインダクタ(35)を更に備えることを特徴とする、請求項4に記載のVSCコンバータ。
- 補助バルブ(37)が、直列接続された補助バルブ回路の組(30)を複数備え、各補助バルブ回路の組が直列接続された2つの補助バルブ回路(31、32)を備え、各補助バルブ回路が、ターンオフ型の半導体構成要素(33)と、それと逆並列に接続された整流構成要素(34)とを有し、同一組に属する2つの補助バルブ回路のターンオフ型半導体構成要素(33)は、互いに反対の電極に配置されていることを特徴とする、請求項5に記載のVSCコンバータ。
- ARCP回路が直列接続された複数の部分的回路(60)を備え、各部分的回路がインダクタ(35)と直列接続された補助バルブ回路(31、32)の組(30)を備えることと、ARCP回路が部分的回路(60)とそれぞれ並列接続された複数のキャパシタ(61)を更に備えることとを特徴とする、請求項6に記載のVSCコンバータ。
- 補助バルブ(37)が備える前記補助バルブ回路(31、32)の組(30)の数は、補助バルブによりブロッキング状態に保持される電圧に関して少なくとも1つの組が余剰となるような数であることを特徴とする、請求項6又は7に記載のVSCコンバータ。
- 補助バルブ回路(31、32)の各々は、内部で電気的故障を発生した場合に回路が短絡されるように設計されていることを特徴とする、請求項8に記載のVSCコンバータ。
- 補助バルブ回路の各組(30)が、該組に含まれる補助バルブ回路(31、32)と並列接続される電圧分割回路(36)を備えることを特徴とする、請求項5ないし9のいずれか1項に記載のVSCコンバータ。
- 補助バルブ回路の各組(30)が、該組に含まれるターンオフ型半導体構成要素(33)のターンオン及びターンオフを制御するように構成された固有の制御ユニット(50)を備えており、補助バルブ(37)の制御ユニット(50)全てが、これら制御ユニット(50)全てに同時に制御信号を送信するように構成された共通制御部材(51)に接続されることを特徴とする、請求項5ないし10のいずれか1項に記載のVSCコンバータ。
- 電流バルブ(5、6)に含まれる各ターンオフ型半導体構成要素(13)が固有の制御ユニット(52)を備え、電流バルブの制御ユニット(52)全てが、電流バルブに含まれる全制御ユニット(52)に同時に制御信号を送信するように構成された共通制御部材(51)に接続されることを特徴とする、請求項11に記載のVSCコンバータ。
- コンバータの直流電圧側の2つの電極(7、8)間に配置されたキャパシタ回路(9)を備え、前記キャパシタ回路が1つの中間リンクキャパシタ又は直列接続された複数の中間リンクキャパシタ(10a、10b)を備えたVSCコンバータであって、キャパシタ回路の2つの電極接続部(19、20)と電流バルブの2つの電極接続部(21、22)の間に共振回路(18)が接続されていることを特徴とする、請求項3に記載のVSCコンバータ。
- 共振回路(18a)が第1、第2及び第3補助バルブ(71、72、73)を備え、各補助バルブがターンオフ型半導体素子(74)と、それと逆並列に接続された整流部材(75)とを有し、第1補助バルブ(71)の一端(76)はキャパシタ回路の第1電極接続部(19)に、他端(77)はそれと対応する電流バルブの第1電極接続部(21)に、それぞれ接続されており、第2補助バルブ(72)の一端(78)はキャパシタ回路の第2電極接続部(20)に、他端(79)はそれと対応する電流バルブの第2電極接続部(22)に、それぞれ接続されており、第3補助バルブ(73)はキャパシタ(80)及びインダクタ(81)と直列接続部を形成し、該直列接続部の一端(82)は第1補助バルブ(71)の第2端(77)と電流バルブの第1電極接続部(21)との間に、他端(83)は第2補助バルブ(72)の第2端(79)と電流バルブの第2電極接続部(22)との間に、それぞれ接続されていることと、共振回路(18a)が、インダクタ(81)と直列接続され、第3補助バルブ(73)と前記キャパシタ(80)により形成される直列接続部と並列接続される、整流部材(84)を更に備えること、とを特徴とする、請求項13に記載のVSCコンバータ。
- 共振回路が、
− キャパシタ回路の第1電極接続部(19)とそれと対応する電流バルブの第1電極接続部(21)との間で、互いに、及びキャパシタ回路(9)と電流バルブ(5、6)とに直列接続された第1及び第2インダクタ(85、86)と、
− キャパシタ回路の第2電極接続部(20)とそれと対応する電流バルブの第2電極接続部(22)との間で、互いに、及びキャパシタ回路(9)と電流バルブ(5、6)とに直列接続された第3及び第4インダクタ(87、88)と、
− 第1補助バルブ(89)、第2補助バルブ(90)及び第1キャパシタ(91)の直列接続部であって、各補助バルブがターンオフ型の半導体素子(92)と、それと逆並列に接続された整流部材(93)とを備え、その一端(94)は第1インダクタ(85)と第2インダクタ(86)の間に、他端(95)は第3インダクタ(87)と第4インダクタ(88)の間に、それぞれ接続されている直列接続部と、
− 第1補助バルブ(89)と直列接続され、第2補助バルブ(90)と、クランプキャパシタを構成する第1キャパシタ(91)とが形成する直列接続部と平行接続された第2キャパシタ(96)と
を備えることを特徴とする、請求項13に記載のVSCコンバータ。 - 各電流バルブ(5、6)が備える前記直列接続された回路(12)の数は、電流バルブによりブロッキング状態に保持される電圧に関して少なくとも1つの回路が余剰となるような数であることを特徴とする、請求項1ないし15のいずれか1項に記載のVSCコンバータ。
- 電流バルブ(5、6)の直列接続された回路(12)の各々が、内部で電気的故障を発生した場合に回路が短絡されるように設計されていることを特徴とする、請求項16に記載のVSCコンバータ。
- 電流バルブ(5、6)のターンオフ型半導体構成要素(13)及び/又は補助バルブ(31、32、71−73、89、90)が「プレスパック」型であることを特徴とする、請求項1ないし17のいずれか1項に記載のVSCコンバータ。
- 各電流バルブ(5、6)の直列接続された回路(12)の各々が、回路内のターンオフ型半導体構成要素(13)、及び回路内のスナバキャパシタ(17)と並列接続された抵抗器(23)を備えることを特徴とする、請求項1ないし18のいずれか1項に記載のVSCコンバータ。
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