JP2004524593A - オンライン媒体エクスチェンジ - Google Patents

Abstract

相互接続されたパブリックアクセスコンピュータ（２５０）のネットワークが電子広告のための連続取引エクスチェンジとして機能することを可能にするデータ処理システム（図２を参照）。本システムは、有料広告をカスタム化して動的価格決定及び価格発見を可能にする。本システムは、パフォーマンスモデルに対する複合型支払いと同様に多段階最適化の処理をサポートする広範なリアルタイム追跡を提供する。

Description

【０００１】
（技術分野）
関連出願との相互参照
本出願は、２０００年５月２５日出願の米国特許仮出願第６０／２０６，９４４号の利益を主張するものであり、その内容は、本明細書に引用により組み込まれている。
【０００２】
（背景技術）
過去数年のインターネット活動の急増は、インターネット上の広告の莫大な成長を生み出した。しかし、現在の市場は非常に細分化されており（互いに見つけることができない買い手及び売り手が多い）、非効率性及び不透明性が存在する（取引情報、特に価格決定情報が参加者から隠れた状態になっていることが多い）。
インターネットは、クライアント／サーバモデルで作動している。このモデルにおいて、クライアントコンピュータは、情報が属するサーバコンピュータと通信し、クライアントコンピュータは、要請された情報及びサービスを配信するのにサーバに依存する。これらのサービスには、着信及び発信電子メールの処理、広告の提供、及び、電子商取引の実施を伴うことがある。これらのサービスの他の例は、情報の検索とクライアントへのその情報の返送（ウェブ上のデータベースが問合わせを受ける時など）、及び、ウェブサイトに対するウェブページの配信である。通常、サーバ（ホストとも呼ばれる）の方が強力なコンピュータであり、データ及びデータベースを記憶している。
【０００３】
「ワールド・ワイド・ウェブ」を構成するウェブサイトは、クライアントコンピュータがそれらの位置を探して電子メール、ファイル、ウェブページ、及び、他の情報の検索などのサービスを要求することができるように、一意的な場所を有する必要がある。ホストコンピュータ向けの独特な識別子は、ＩＰ（インターネット・プロトコル）アドレスと呼ばれ、ウェブサイト（ウェブページ）向けの独特な識別子はＵＲＬ（ユニフォーム・リソース・ロケータ）と呼ばれる。ＵＲＬは、他の情報もあるがとりわけ、ホストコンピュータがどこに位置するか、ホスト上のウェブサイトの位置、及び、ウェブページの名称及び各文書のファイル形式を示す。
【０００４】
インターネット広告の共通の形態は、バナー広告として知られている。これらのバナー広告は、ウェブページの上部を横切るように引き伸ばされて掲載されているのを目にすることが多い。アルタ・ビスタ、ヤフー、及び、ＣＮＮのような多くの大規模サイトは、バナー広告を主催する。一般的にバナー広告を機能させることに関与する３組の当事者がいる。
広告主は、ブランド名を構築しようとする者（ブランダー）か、又は、製品又はサービスを販売しようとする者（直接的な市場取引者）である。例えば、市場では、「Ｄｅｌｌ」は、コンピュータを販売し、「Ｐｒｉｃｅ Ｗａｔｅｒｈｏｕｓｅ」は、会計サービスを販売していることが知られている。広告主は、個別の広告か、又は、キャンペーンと呼ばれるグループ単位の組織的な広告を開発している。広告を構成するテキスト及びアートワークは、広告コピーとして知られており、それぞれ独創的なものである。広告主は、これらの広告が消費者の目にとまるようにそれらを流通させる必要がある。この流通に関しては、広告主は、発行者に依存している。
【０００５】
発行者は、消費者が求めているか、又は、必要としているコンテンツを提供する。例えば、「Ｎｅｗ Ｙｏｒｋ Ｔｉｍｅｓ」はニュースを提供し、「ＺＤｎｅｔ」はコンピュータ情報を提供し、「Ｄｉｓｎｅｙ’ｓ Ｇｏ Ｎｅｔｗｏｒｋ」は娯楽コンテンツを提供している。コンテンツは、消費者を引き付け、発行者は、コンテンツの隣のスペースを広告主に販売するために利用可能にしている。
この関連において、消費者とは、ウェブブラウザのようなインターネットアクセスを有する者である。消費者は、サイトに訪れて発行者によって提供されたコンテンツを目にする。そこにいる間、消費者は広告に引き付けられ、それをクリックして更なる情報を見る。クリックという行為は、通常、図２に示すように消費者のブラウザを広告主のウェブサイトに導く。そこで、消費者は、情報を見つけ、更に多くの情報を得るために登録し、試用ソフトウエアをダウンロードするか、又は、商品を購入することができる。広告主は、配信された広告がもたらす有料の消費者を獲得する。発行者は、その広告インベントリーに対して支払いを受ける。そして、消費者は、コンテンツを得る（広告主によって代金が支払われることが多い）。
【０００６】
２．１ 広告取引モデル
従来の広告においては、新聞のコラム、雑誌のページ、ラジオ又はテレビのスポット、又は、看板のような、広告スペースを販売する１つの主たる方法がある。広告主は、５インチコラム欄、１／４ページ、又は、３０秒のスポットを買うことができる。いずれの場合も、広告のためのスペースが売買される。
インターネット広告は、ほぼ同様な方法で始まったものである。インターネット上の主たる広告用スペースは、インプレッションである。インプレッションとは、消費者が発行者ページ上の広告を見ることを意味する。１０人の消費者が同じページを訪れて同じ広告を見た場合、１０回のインプレッションが伝えられる。広告をより効果的にするために、特定ページのバナーは、通常は回転する。これは、多くの異なる広告のうちの１つがウェブページが閲覧される度に出現し得ることを意味する。１回のインプレッションの価格は小さいことから、発行者と広告主との間の取引では何百万回のインプレッションが伴う場合がある。このスペースのコストは、１０００回のインプレッション当りのコスト又はＣＰＭとして知られている。ＣＰＭのレートは、わずか１〜２ドルから５〜６ドルの範囲に及ぶ。しかし、インターネットは、広告スペースを販売する他のモデルを試す独特の機会を提供し、既に他のモデルが登場し始めている。以下に検討するのは、ＣＰＭ、ＣＰＡ、及び、逆ＣＰＡという３つの異なるモデルである。以下の図（図１２）は、各モデルが辿る抽象的な段階を説明しており、従ってそれらの相違点を強調している。
【０００７】
２．２ ＣＰＭモデル
広告主の目標は、販売及び／又はブランド設定である。発行者の目標は、最高価格で彼らの広告インベントリーを販売することである。インプレッションによる広告インベントリーの売買は、広告の効果を測ることが困難又は不可能であった従来の広告媒体のレガシーである。発行者が請求できる価格は、その広告の認められた効果による影響を受ける。例えば、発行者は、彼らのサイト訪問者には、ある特定の特性を有する人々がある数含まれていると言うことができる。これらの人々は、広告されている特定の製品を買う見込みがあると仮定される。
【０００８】
広告主は、現在のところ、履歴データ、試験マーケティング、及び、憶測を用いて広告の効果を予測している。次に、これを用いて、投資収益（ＲＯＩ）を予測し、発行者と約定を交渉する。この交渉は、定義に一貫性がないため（例えば、正確に何時インプレッションが配信されると考えられるか）、また、以下を含むパラメータによって広告配信を条件付ける必要性により複雑なものになる。
１．特定の時間内に特定数のインプレッションを配信する保証。
２．頻度（一人の閲覧者が特定期間に何回広告を見ることになるか）。
３．サイト上及びページ内の広告の位置。
４．目標とするサイト訪問者の詳細。尚、発行者は、目標とするサイト訪問者のみが発行者の広告を閲覧する消費者に対する広告を見ることになるとは保証できないことを留意すべきである。
広告主は、ＣＰＭモデルにおいて彼らのＲＯＩをある程度管理できるようにするために、これらの特定パラメータに従って広告主の広告を配信するように発行者に対して契約で義務付けることを余儀なくされる。
【０００９】
一方、発行者は、どれだけ販売できるかを知るために、彼らの利用可能なインベントリーのどれだけが広告主の仕様に適合するのか見積る必要がある。これは、カテゴリーが重複していることから必ずしも簡単とは限らない。発行者は、要求された仕様が満足されていることを広告主に満足させるために種々のツール及び処理を実行すべきである。これは、広告提供技術の選択、サイト訪問者に関するデータの収集、及び、ページのレイアウトの構成を伴う。発行者は、彼らのサイト及びサイト訪問者に対する管理を維持するために、彼らの創作の実施に関する大きさ、種類、及び、動画の品質に関して広告主に制約を課している。発行者は、あまりに気をそらす又はロードに時間が掛かり過ぎる広告によってサイト訪問者を遠ざけることになるのではないかと心配する。
【００１０】
従来のＣＰＭ手法では、広告主と発行者との間の利益に短期間のずれが生じる。発行者は広告主にインベントリーを販売してしまうと、広告の効果を気に掛けなくなる。発行者は、広告主がもっと広告の効果を得るように手助けしようという動機が薄らいでいく。勿論、発行者は、長い目で見ればそれを気に掛けるべきである。自分のサイトの広告がいつまでも効率的でない場合、広告主は、自分のサイトに広告を出すのを渋ることになる。
【００１１】
一般的に（図１２を参照）、ＣＰＭ購入モデルにおいて必要な段階は、以下の通りである。
１．広告主は、広告案を求める要求を持って発行者に接近するか、又は、発行者が広告主に広告料金表を持って接近する。いずれの場合も、これは、取引を行うためのプロポーザルである。
２．広告主及び発行者は、取引の特定の約定について交渉する。全ての媒体において、これは複雑な処理である。
３．契約が完了した後に、広告スペースが契約通りに使用される。
４．広告が出た後に、広告主は配信代金を支払う。
インターネットにより、広告の効果が判断し易くなってきた。直接的にアクションを測ってこれらのアクションを特定の広告と関連させる可能性は、広告主と発行者との利益を同列に並べるための強力な機構を作り出す。そのようなモデルであれば、ＣＰＭモデルに付随する複雑性の多くが軽減又は排除されるであろう。
【００１２】
２．３ ＣＰＡモデル
広告主が発行者に代金を支払う別の方法は、パフォーマンスに基づくものであり、すなわち、アクション当りコスト（ＣＰＡ）モデルである。このモデルでは、広告主は、広告が測定可能な結果を発生した時のみに支払う。現在、多くのＣＰＡによる取引では、特定の広告が発生するクリックスルーを計数することによってパフォーマンスが測定される。本発明のシステムを含む少数のサービスでは、登録、ソフトウエアダウンロード、及び、販売などのクリック以外の事象が測定されている。
【００１３】
アクション当りに基づく広告媒体の販売は、広告主及び発行者の両方の利益を同列に並べる。発行者は、広告の効率を向上させるために可能な限りのことをするように動機づけられる。この種類の支払い方法は、知名度を上げようとするだけのブランダーではなく、何らかの測定可能な反応を達成しようとする直接的な市場取引者に対して最も良く機能する。一般的に（図１２を参照）、必要な段階には以下が含まれる。
１．発行者は、特定のパフォーマンス・レートでの広告主への広告スペースを提示する。
２．広告主はそのオファーを受け入れる。
３．広告が流されてパフォーマンスが測定される。
４．広告主は、測定された結果に対する代金を支払う。
ＣＰＡモデルは、リスクを広告主から発行者に転換するものである。広告がうまく働かない場合、発行者には支払いがない。従来のＣＰＡモデルは、更なるリスクに対して発行者をほとんど補償しない。以下で説明する逆ＣＰＡモデルは、この問題に対処するものである。
【００１４】
（発明の開示）
３．１ 逆ＣＰＡモデル
ＣＰＭモデル及び従来のＣＰＡモデルにおいては、広告主は、広告料金で競合する発行者のグループから選択する。発行者がＣＰＡ支払いに伴う更なるリスクを受け入れることの埋め合わせに、逆ＣＰＡモデルでは、発行者には選択の対象となる広告主のグループが提供され、自分のサイトに置かれた広告に対する更なる管理が与えられる。ＣＰＭモデルにおいては、発行者は、好ましくないコンテンツを含んでいない限り、自分のサイトに置かれた特定の広告に関して無関心である。
【００１５】
逆ＣＰＡモデルにおいては、発行者は、広告の効果があった場合にのみ支払いを受けることになるので、どの媒体（例えば、広告）を自分のサイトに出したいかを選ぶ。媒体の効果は、ＣＰＭ、ＣＰＡ、及び、ＣＰＣなどを使用して測定することができる。
逆ＣＰＡモデルにおいて、本発明は、買い手と売り手の従来の役割を逆転させている。ＣＰＭ及びＣＰＡモデルにおいては、価格交渉は発行者から始められる。逆ＣＰＡモデルにおいては、これは広告主から始められる。広告主は、創作と、結果的にもたらされるあらゆるアクションに対して支払う意思がある価格とから成るオファーを作成する。これらのオファーは、エクスチェンジシステム上に掲載される。発行者は、これらのオファーを検討して最も妥当なものを選択する。すなわち、エクスチェンジシステム上で売買される商品は、実際には、発行者が自分のサイトに広告を置くことからもたらされるアクションに対して代金を支払うという広告主の約束である。
【００１６】
その抽象的な段階（図１２に示す）は、以下の通りである。
１．広告主は、特定のパフォーマンス・レートでの発行者への支払いを提示する。
２．発行者は、そのオファーを受け入れる。
３．創作の提供は、時間、容量、及び、金額を含む特定の制約に従って発生し、そのパフォーマンスがモニタされる。
４．広告主は、測定された結果に対して代金を支払う。
インターネットは、これらの様々なモデルが共存しながら互いに競合することができる環境を提供する。競合は強化され、成功したモデルに対して報酬が与えられることになる。多数の競合するモデルが存在し続け、各々が市場における独自の最適な場所でその役目を果たしてもよい。
【００１７】
本発明の方法及びシステムは、独特のビジネスモデルと結合したエクスチェンジ（ＮＡＳＤＡＱなど）をこの混沌とした市場に導入するものである。このエクスチェンジは、集約をもたらすことによって細分化を低減し、商品化をもたらすことによって効率を上げ、偏りのない市場本位の価格決定をもたらすことによって透明性を生み出すものである。本発明の方法及びシステムは、買い手及び売り手の従来の役割を逆転させることにより、現在の販売規範を変えるものである。広告主は、発行者が受諾又は拒否することができるオファーを提示する。本システムは、広告スペースの単なる賃貸ではなく、広告に対するアクションからもたらされる結果の供給に基づいて広告主及び発行者の両方の利益を同列に並べ、市場を更に活性化するものである。
【００１８】
一実施形態において、本発明のエクスチェンジシステムが作り出す「多数対多数」の環境には、潜在的に無制限の数の登録広告主が含まれ、彼らは、発行者のサイト上で流される媒体の結果として行われるアクションに対して潜在的に無制限の数の登録発行者に報酬を支払う潜在的に無制限の数の様々なオファーを提示する能力を有する。このエクスチェンジ環境は、関与するいかなる当事者もその立場をいつでも変えることができるので、広告の売買を商品化する。例えば、発行者サイト上で流される受諾済みオファーを有する広告主は、いつでも約定を変えるか、又は、エクスチェンジ・フロアからオファーを完全に取り下げることができる。同様に、受諾済みオファーを自分のサイト上で流している発行者は、いつでもエクスチェンジシステム上で広告を取り除いて任意の広告主からのオファーと入れ換えることができる。作り出された「契約」は、固定された継続期間もなければ、現実に取得される固定された発行者スペースもないという点では流動的であり、また、いずれの当事者も価格を変更するか、又は、オファーを撤回／拒否することができるという点で固定された価格ではない。従って、媒体を商品化することにより、本発明の方法及びシステムは、多数対多数環境の当事者間における多くの１対１の契約の作成及び終了を全てリアルタイムで準備する。本システムは、発行者の身元を広告主に対して匿名のままに保つことができる。また、発行者の身元は、ある特定のオファーが特定の発行者を目標にし得るように広告主に知らせてもよい。
【００１９】
更に、エクスチェンジ及び商取引モデルの組み合わせにより、これまで不参加であったプレーヤーを市場の中にもたらすことになる。これは、隠れた流動資産を解放し、市場を幾重にも増大させる。慎重な広告主も、予測可能なリスクなしの環境に参加するように勇気づけられる。発行者は、たとえ非常に小さくても、営業力を必要とせずに利用度が不十分な広告インベントリーから収益を発生させることができる。極端に低いエントリ費用は、広告主及び発行者の両方による実験及び参加をそれらの規模に関係なく奨励する。エクスチェンジは、フィードバックループをもたらし、ネットワーク効果を利用してトランザクションの指数関数的成長を助長する。
【００２０】
１つの態様において、本システムは、手数料の公平な市場価格が見出される手数料エクスチェンジとして作動する。この見方によれば、発行者は、広告主／商人のための関連会社、又は、動的外部委託営業力とみなされる。これらの関連会社又は再販売業者には、彼らの売上実績に対して主として手数料により支払われる。典型的な提携販売プログラムは、これまでは静的かつ長期的なものであった。エクスチェンジによって関連会社との関係は動的なものになり、従って、リアルタイムで状況の変化に対応するものになる。発行者／関連会社は、同時にいくつかの商人と関係を持つことができ、その歩留まりを最大限にするようにこれらの関係を動的に調節することができる。更に、支払われる価格は需要と供給によって決定されるので、手数料は固定ではなく、その関係の公平な市場価格を反映したものである。
【００２１】
３．２ 逆ＣＰＡ広告エクスチェンジ
本システムは、従来のＣＰＭ及びごく最近適応されたＣＰＡモデルを「逆転」して（逆ＣＰＡモデル）、広告スペースを「商品化」し、エクスチェンジを通じて非常に能率的なビジネスの方法を作り出すものである。この節では、エクスチェンジの機能する方法について概説する。エクスチェンジを使用して高度の取引効率を取得するという考えは、インターネット上では既に幅広く公開されている。例えば、「Ｃｈｅｍｄｅｘ（登録商標）」は、バルクケミカルを取引きし、「Ｂａｎｄ−Ｘ（登録商標）」は、インターネット帯域幅を取引きし、「ＦａｓｔＰａｒｔｓｔ（登録商標）」は、電子部品を取引きし、「ナショナル・トランスポーテーション・エクスチェンジ」は、トラックの利用可能貨物スペースを取引きしている。
【００２２】
本発明は、集中型エクスチェンジ（図１３を参照）を、好ましくはウェブサイトとして実施するものである。広告主及び発行者は、最初に登録によってこのサービスに参加する。広告主は、オファーにおいて、彼らの人口統計的、心誌的、地理的、及び、経済的な要件を説明する。同様に、発行者は、彼らのウェブサイトの各ページ、各エリア、又は、各チャンネルの人口統計的、心誌的、及び、地理的なパラメータを説明する。以下で説明するように、広告主は、全ての発行者によって閲覧されるように、本システムを通じてエクスチェンジ上で任意の数のオファーを即座に提出することができる。広告主はまた、そのようなオファーが発行者サイトによって既に受諾及び対応されている場合であっても、即座にエクスチェンジから除外することができる。同様に、発行者は、自分のサイト上で媒体を即座に受諾し、本システムを通じてその媒体のサービスを始めると共に、先に受諾済みのいずれか又は全てのオファーを即座に拒否することができる。本システムは、全てのオファーの各々に関して広告主に対して行われたアクションと、全てのオファーの各々に関して発行者に与えられるべき結果的に生じる報酬とを追跡する。広告主は、配信料金（ＣＰＭベース）、クリックスルー料金（ＣＰＣベース）、リード作成料金（ＣＰＬベース）、及び、アクション関連料金（ＣＰＡベース）を含む報奨金を指定することができる。発行者には、発生させた事象に関して、広告主の報奨金により指定されたレートで報酬が支払われる。例えば、広告主は、異なる製品の販売、異なる独創的広告の試験、又は、様々な異なる報奨金レベルの試行を希望してもよい。発行者は、エクスチェンジを通じて、それらのオファーをリアルタイムで検討及び受諾することができる。オファーが受諾されるとすぐに、本システムは、発行者のページに現れる対応する広告のサービスを開始する。１つオファーは、エクスチェンジに登録されているだけの発行者が受諾することができる。これは、広告の到達範囲を拡大し、媒体が目標とするアクションを達成することになる可能性を高め、これら全てが広告主へのリスクなしで為されるので広告主にとって大幅な強化である。広告主は結果に対してのみ支払うことから、エクスチェンジ上に置かれたオファーを何人の又はどの発行者か受諾するかへの関心は殆どないか又は全くない。発行者にとっては、エクスチェンジは、追加の増加コストなく売れ残りインベントリーを精算することを容易にし、その結果、ウェブサイトの広告収益歩留まりを最適化する。更に、エクスチェンジは、追加コストなしに潜在的に発見されない広告主（又は、エクスチェンジシステムを通じてのみ支払う意思がある広告主）と発行者とを引き合わせる。その結果、両方の側に対して効率的で流動的な市場がもたらされる。例示的な処理が図３〜図９に示されている。
逆ＣＰＡモデルは、リスクを移行して全ての当事者の利益を同列に並べるものである。広告主は効果的な広告のみに代金を支払うことから、広告主のリスクが小さくなる上に投資収益率（ＲＯＩ）が予測可能である。逆転は広告主を発行者に引き合わせ、コストの掛かる発行者の営業力が不要となる。
【００２３】
３．３ 価値命題
本発明は、広告主及び発行者の両方に多重の利益をもたらすものである。エクスチェンジシステムは、全ての参加者に対して時間、労力、及び、資金を節約する。それはまた、これまで利用可能ではなかった最適化の機会をもたらす。エクスチェンジシステムはまた、３つの方法で効率を大幅に増すことによって広告主及び発行者に対して付加価値をもたらす。
１．エクスチェンジの中央市場は、補完する要件を有する広告主及び発行者を引き合わせる。
２．商品の構造化は、時間及びコストの掛かる双方向の交渉ではなく、取引の即時の達成に対応する。
３．価格の開示は、公正な市場価格で取引を行なっているという保証を広告主及び発行者にもたらす。
【００２４】
本発明の１つの態様は、商品化された媒体を売買及び取引するための動的なリアルタイム自動エクスチェンジを提供し、同時にリアルタイムのパフォーマンス報告と買い手／売り手最適化モジュールとを提供する方法及びシステムである。広告主及び発行者間の契約が確立された状態で、本発明のシステム及び方法は、媒体の取引（広告バナーのサービスを行うなど）、関連活動の追跡（販売、作成されたリード、又は、クリックスルーなど）、媒体又はインベントリーパフォーマンスのフィードバックの提供、詐欺行為の監視及び発見、及び、手数料の回収及び分配を行うことにより、広告主及び発行者間の関係を自動化する。この態様はまた、インターネット広告市場のためのウェブベースの企業間電子商取引インフォメディアリーについて説明する。
【００２５】
本発明の一実施形態において、インターネットインタフェース装置２２０ａ〜２２０ｎには、通常、データを処理及び管理するための中央演算処理装置（ＣＰＵ）２２３と、データを入力するためのキーボード２２４及び任意選択的にマウス又はポインティングデバイス２２５とが含まれる。ランダム・アクセス・メモリ（ＲＡＭ）のような主メモリ２２７、画像データを記憶するためのビデオメモリ２２８、及び、データ及びプログラムを記憶するためのハードディスクのような大容量記憶装置２３１はまた、通常のＰＣに含まれている。ビデオメモリ２２８からの映像データは、ＣＰＵ２２３の制御下でビデオプロセッサ２２９によって表示画面２３０上に表示される。モデム又は無線通信装置などの通信装置２３２は、インターネット２２１へのアクセスを準備する。任意選択的に、インターネットインタフェース装置２２０ａ〜２２０ｎの１つ又はそれ以上は、ローカルネットワーク２３４に接続することができる。入力／出力（Ｉ／Ｏ）装置２２６は、データを様々なデータソースから読み取り、データを様々なデータ目的地に出力する。本発明のいくつかの実施形態において、インターネットインタフェース装置は、上述の構成要素の１つ又はそれ以上を省略するようにコスト及びスペースのために簡素化してもよい。例えば、コスト軽減及び小型化を達成するために、マウス、キーボード、及び、ディスクのうちの１つ又はそれ以上を省略するか、又は、他の構成要素と組み合わせることができる。サーバ（ホスト）２２２ａ〜２２２ｍはまたコンピュータであり、通常、インターネットインタフェース装置２２０ａ〜２２０ｎのアーキテクチャと類似のアーキテクチャを有する。一般的に、サーバは、それが一度に多数の電気通信接続を処理できるという点でインターネットインタフェース装置とは異なる。通常、サーバの方が記憶及びメモリ能力が大きく、プロセッサが高速である。一部のサーバ（ホスト）は、実際には、各々が着信ウェブページ要求を処理する互いに接続されたいくつかのコンピュータであってもよい。一実施形態において、各サーバ２２２ａ〜２２２ｍは、コンピュータソフトウエアをロードするためのハードディスク及びＣＤドライブなどの記憶媒体２３６ａ〜２３６ｍを有する。本発明によるオンライン媒体エクスチェンジを担うソフトウエアのようなソフトウエアがサーバ２２２ａ上にロードされる時、既成のウェブ管理ソフトウエア又は負荷均衡化ソフトウエアでソフトウエアの異なるモジュールを異なるサーバ２２２ａ〜２２２ｍに配分してもよい。従って、一実施形態においては、本発明の実行を担うコンピュータプログラムは、１つ又はそれ以上のサーバ上にある。
【００２６】
例示的なウェブサイト位置２３５を図１のサーバ２２２ａ上に示す。本発明の一実施形態において、広告主及び発行者は、以下で更に詳細に説明するようにウェブサイト２３５にアクセスすることによって本システムと対話する。ウェブサイト２３５は、サーバ２２２ａ（この例において）及びサーバ２２２ａ上のウェブサイト位置にアクセスするのにユーザによって使用される独特のアドレスを有する。本発明の段階を実行するためのコンピュータソフトウエアもまたウェブサイト２３５上にあってもよい。
本発明に関わる特質、目的、及び、処理をより良く理解するためには、添付図面と関連して為される詳細な説明を参照すべきである。
【００２７】
（発明を実施するための最良の形態）
同様の参照番号は、図面のいくつかを通して対応する部分を示す。
図１は、本発明の一実施形態において広告主、発行者、及び、消費者によって使用される一般的なインターネットのクライアント／サーバ環境のブロック図を示す。インターネットインタフェース装置２２０ａ〜２２０ｎは、通信リンク２３３ａ〜２３３ｎを通じてインターネット２２１に接続されている。任意選択的に、ローカルネットワーク２３４は、インターネットインタフェース装置２２０ａのようなインターネットインタフェース装置２２０ａ〜２２０ｎのいくつかとインターネット２２１との間の接続の役目を果たしてもよい。サーバ２２２ａ〜２２２ｍはまた、それぞれの通信リンクを通じてインターネット２２１に接続されている。サーバ２２２ａ〜２２２ｍは、インターネットインタフェース装置２２０ａ〜２２０ｎによってアクセス可能な情報及びデータベースを含む。本発明の一実施形態において、オンライン媒体エクスチェンジ用コンピュータプログラムは、サーバ２２２ａ〜２２２ｍ上の少なくとも１つにあり、インターネットインタフェース装置２２０ａ〜２２０ｎの１つ又はそれ以上を使用して広告主及び発行者によってアクセス可能である。
【００２８】
５．１ システムアーキテクチャ
一実施形態において、本システムのアーキテクチャは、ウェブサーバ３９０、広告サーバ４０１、アプリケーションサーバ３９２、データベース４４３、及び、会計パッケージ３８２という５つの主要構成要素を含む。エクスチェンジシステムの一実施形態のアーキテクチャについては、以下で更に詳細に示される。更に、本システムの別の実施形態のアーキテクチャが図１５に示されている。
５．１．１ ウェブサーバ
ウェブサーバ３９０は、システムユーザ（すなわち、広告主又は発行者）と対話する。ウェブサーバ３９０によって、エクスチェンジサービスとのユーザインタフェースが提供される。それは、ユーザインタフェースの正確な詳細について知る唯一の構成要素である。ウェブサーバ３９０は、一般的に軽い負荷の下にあり、厳しいリアルタイムの制約を持たない。
【００２９】
５．１．２ アプリケーションサーバ
アプリケーションサーバ３９２は、本システムの全てのビジネス論理を収納している。この構成要素には２つの主たる機能がある。第１の機能は、広告主及び発行者に付随する全ての対象に対する編集及び管理機能をもたらすことである。第２の機能は、動的リアルタイム交渉システムを有するのに必要な自動化をもたらすことである。これには、発行者へのオファーのフィルタリング及びマッチング機能が含まれる。システムアーキテクチャ内で多数のアプリケーションサーバを使用することができる。一部のアプリケーションサーバ３９２は、特定のタスクに（例えば、顧客サポート機能のために）使用することができる。
【００３０】
５．１．３ データベース
データベース４４３は、システム内の全ての永続的データの貯蔵場所である。一実施形態は、この目的のために対象指向のデータベースを使用するが、それは、これがシステムの残りの部分に使用される対象に対して直接的なマッピングをもたらすからである。
５．１．４ 広告サーバ
広告サーバ４０１は、エンドユーザによって要請された時の広告サービスの提供を担っている。広告サーバ４０１は、全ての必要データをランダム・アクセス・メモリに記憶することによって高速かつ効率的になるように設計されてきた。例えば、仮に広告サーバ４０１が要求された広告サービスを時機を得て提供しないものであったとしたら、それは壊れたＧＩＦをもたらし、ビジネスの評判に有害なものになり得るであろう。従って、広告サーバ４０１は非常に力強い。サービスが提供されている広告に対するリアルタイム制御を維持するために、本発明は、広告サーバ４０１に対する直接制御を維持する。
【００３１】
負荷を処理する多数の広告サーバ４０１がある。各広告サーバ４０１は、他の全てから独立しており、それ自体で全ての広告サービスを提供する能力を有する。一実施形態においては、広告サーバ４０１間の負荷の均衡を保つためにハードウエア負荷均衡器が使用される。
データベース４４３は、広告サーバ制御装置４４１を通じて広告サーバ４０１と通信する。広告にいかなる変更がある時も、その情報は、広告サーバ制御装置４４１を通じてデータベース４４３から広告サーバ４０１の各々に送られる。広告サーバ制御装置４４１は、新しい取引がエクスチェンジ内に起こると、瞬時に新しい広告を広告サーバ４０１に伝達する。
【００３２】
５．１．５ 測定
広告サーバ４０１はまた、広告サービスを提供された広告に関連して起こる様々なアクション又は事象に関する情報の収集を担っている。例えば、広告サーバ４０１は、全てのクリックスルーを受信し、それらをその適切な目標へ出力先を変更することを担う。それはまた、販売又は他のアクションの全ての通知の受信を担っている。次に、これらの事象は、できるだけ速やかにログサーバ４４２に渡される。事象が確実に書き込まれ、その後データベース４４３に記録されるようにするのはログサーバの仕事である。
５．１．６ 会計システム
全てのオンラインリアルタイム会計情報は、データベース４４３に記憶され、要求があり次第顧客に報告される。定期的にこの情報の全てが集計され、請求されたもの、支払う義務を有するもの、及び、受領されたものの追跡を担う会計パッケージ３８２に送られる。会計パッケージ３８２は、外部の請求処理の世界とのインタフェースである。
【００３３】
５．２ 広告主及び発行者
この節では、本発明の一実施形態を用いて広告主及び発行者の体験について説明する。
広告主（図３〜図５を参照）
１．広告主は、サービスにアクセスできるように登録し（２８０）、本システムは、その信用度を確認する（３０６）。
２．広告主は、彼らのキャンペーンを企画するために説明書２６３を作成する。
３．広告主は、キャンペーンを作成する（２８４）。広告主は、発行者に報酬を支払うことになるアクションを指定する。広告主がインプレッション及び／又はクリックに対してのみ支払う場合にはこれ以上は必要ない。広告主が登録、ダウンロード、又は、販売による支払いを希望する場合、本システムは、このようなアクションを追跡して発行者に支払われるべき報酬を測るのに必要なツールを提供する。
４．広告主は、特定のキャンペーン内でオファー２９４及び２９５を作成する。オファーのパラメータは、「商品化」の節で説明される。
５．広告主は、発行者からの反応の集計図をモニタする（４１１）。このフィードバックに基づいて、広告主は、オファーを動的に調節することができる。例えば、彼らの創作を修正するか、又は、報酬を変更することができる。
６．広告主は、広告が流されている時にオファーをリアルタイムでモニタし（４１２）、その結果、エクスチェンジがもたらす効率を最大限にする。伸び悩みを巻き返すことができない静的契約（例えば、設定された時間量に対してウェブサイト上の固定されたスペースに発行者及び広告主の両方を拘束する契約）と異なり、エクスチェンジシステムは、いずれかの当事者がパフォーマンスを高めることを可能にする即座の流動的契約を利用する。いずれの当事者も、目標とする最終結果を達成していない契約を終了させることができる。
７．広告主は、エクスチェンジを通じてあらゆる所定の製品を広告するための最適な市場価格を素早く得ることができる。例えば、広告主は、発行者に報酬を支払うべく高めのオファーで開始し、その後、需要と供給の正確な折り合い（すなわち、任意の与えられた時点での市場価格）が達成されるまで、系統的にこれらの金額を区分的に低減することができる。
８．広告主はまた、彼ら自身の生産在庫レベルにより、発行者へ報酬として提供する意思がある金額を抑えることができる。例えば、生産能力に余裕があるか又は経年的在庫を有する広告主は、広告到達範囲を広げて販売を加速させるために発行者への報酬を増額するように決めてもよい（それによって販売される商品コストを増加し、マージンを下げる）。反対に、需要に追いつくのが困難な広告主は、広告到達範囲と対応する販売量とを下げるために、発行者へのオファー上の報酬を減額するように選択してもよい。
広告主は、毎月月末に彼らの広告が発生したアクションに対する請求書を受領し、その請求書に対して支払う。例示的な請求処理は図９に示されている。
【００３４】
発行者（図６〜図８を参照）
システムが辿る手順、及び／又は、システムが発行者に提供する機能及び利点には以下が含まれる。
１．発行者は、サービスにアクセスすることができるように登録する（３４０）。
２．発行者は、彼らのウェブサイトの各ページ、エリア、及び／又は、チャンネルの詳細な心誌的、人口統計的、及び、地理的プロフィールとコンテンツ分類とを本システムに入力する（３４２）。この情報は、収益発生の立場から最も矛盾のない広告主を照合する（指標付け処理を通じて）のに使用するためである。
３．一実施形態において、自動サポートを有する手動処理３５４により、サイトには疑わしい又は潜在的に不快なコンテンツが入っていないことが確認される。
４．発行者は、エクスチェンジと統合した（３４４及び４１６）、彼らのサイトの異なる部分を表すエリア３２４を作成する。
５．発行者は、主催したい種類の広告の優先順位４１５を指定する。一実施形態は、発行者指定の以下に関する制約を含む。
５．１ 寸法、バイトで表した大きさ、及び、動画化できるか否かのような創作の特性
５．２ 容認可能な最低報酬レベル
５．３ 受諾した全てのアクティブに基づいた最小有効ＣＰＭ（「ＥＣＰＭ」）
５．４ エクスチェンジ上で流されるオファー
５．５ 最小予想フライト時間（広告キャンペーンが流されることになる日付）
５．６ フライト時間、創作、適合指数の変更のようなオファーの修正
【００３５】
６．発行者は、彼らのフィルタリング判断基準４１８を満足する広告主のオファーの希望処理方法を指定することができる。発行者は、ある特定の判断基準が満足された時に実行させたいアクションを自動化するための取引ルールを指定することができる。例えば、発行者は、以下を行うことができる。
６．１ 彼らの判断基準を満足する全てのオファーを自動的（４１５）に受諾すること。例えば、発行者が過去においてある広告主に十分満足したことがある場合、発行者は、特定の制約を満たすその広告主からの全ての将来のオファーを受諾するようにシステムに命令することができる。このようにして、オファーを無人モードで自動的に受諾することができる。
６．２ 彼らの判断基準を満足するオファーを手動（４１７）で検討すること。創作及び製品の提供を特徴付けることは難しいので、このオプションは、発行者が受諾又は拒否を決める前にオファーについてより多くの情報を得ることを可能にする。
７．条件付きでオファーを受諾すること（４１８）。例えば、発行者は、広告主が創作、製品オファー、又は、報酬を変更しない限りオファーを受諾することを示すことができる。万一広告主がこれらのパラメータの１つを容認不可能に変更した場合、発行者は、そのオファーの受諾を自動的に停止することになる。このようにして、オファーを無人モードで自動的に拒否することができる。
８．受諾又は拒否されたオファーに関してフィードバック（３２９）を広告主に提供すること。例えば、発行者は、オファーを拒否するが創作が異なるものであれば、又は、報酬がもっと高ければオファーは受諾されていたことを広告主に伝えることができる。
９．理由を特定することなくオファーを拒否すること（３２９）。
１０．動的で設定可能なビジネスルール定義４１５及び／又はパラメータ選択を通じてエクスチェンジに提出されたオファーを受諾及び／又は拒否する本システムの自動化処理を選択すること。
【００３６】
視聴者／コンテンツ適合指数方法の一実施形態では、広告主の要求目標と発行者の利用可能媒体との間の適合度を示す０から１００までの数字が生み出され、数字が大きいほど良好な適合を示す。
オファーが発行者によって受諾された状態で、対応する創作が直ちに本システムの広告サーバ４０１に送られ、それによって自動的にサービスが提供される。発行者は、手動又は自動でパラメータを動的に調節し、広告の選択をバイアスさせることができる（例えば、重みシステムを用いるか、頻度制限を組み込むか、ある特定の広告を１日のうちの特定時間に優先的に見せるなどで広告に異なる優先順位を与える）。
【００３７】
広告（オファー）の選択で結果が出なかった場合、本システムが選択し得る適当な広告がなかったことになる。その場合、本システムにより、発行者は代替的戦略を指定することができる。１つの戦略は、一組の発行者指定の創作の中から本システムが選択することであろう。別の戦略は、エクスチェンジが維持する創作のプールから本システムが選択することであろう。これらは、バナー物々交換サービスを実施するのに使用することができる。更に別の戦略は、発行者指定の第三者広告サーバに本システムが出力先を変更させることであろう。
【００３８】
発行者は、広告が流されている時に広告（契約）４１９を検討する。発行者は、手動又は自動的に良好に機能していない広告（すなわち、低ＥＣＰＭ）を落とすことができる。代替的に、最小パフォーマンス判断基準を指定することができ、本システムは、指定された判断基準を満足しない広告を自動的に落とすことになる。１つの態様において、発行者は、彼らが提供した広告に直接的に帰するアクションに対してエクスチェンジ・プロバイダによって支払いを受ける。一実施形態においては、このＥＣＰＭは、広告主又はチャンネルに亘る、又は、全体的な媒体のコストパフォーマンスを表す方法として定義される。
【００３９】
５．３ 広告主の統合
広告主の統合は、報酬可能事象を測るのに使用される。この統合の重要な特性は、それがエクスチェンジ上で広告主が取引することができるいずれか又は全ての既存又は将来的な発行者に対して機能するということである。これは、広告主が報酬可能事象の配信を報告するためにエクスチェンジと一度だけ統合すべきであることを意味する。
広告主は、彼らが上述の事象の発生を検出して広告サーバ４０１に通知を提供することができる限り、任意の種類の報酬可能事象を定義することができる。
【００４０】
上述の方法の一実施形態は、事象（例えば、リード、ダウンロード、販売）を広告サーバ４０１に伝達する広告主の「感謝」ページに１ｘ１の透明画素を埋め込むことである。例えば、エンドユーザが広告主のサイト上で品目を買った後に、彼らには、その購入に関する情報を彼らに知らせる「感謝」ページが表示される。そのページを閲覧することにより、広告サーバ４０１から１ｘ１の透明画素がフェッチされ、従って広告サーバ４０１にその販売が通知される。本システム内での詐欺の可能性を少なくするために、いくつかの戦略が専有技術と共に使用される。
【００４１】
別の実施形態は、事象を直接的に広告サーバ４０１に通信する広告主のネットワーク上にソフトウエアモジュールをインストールすることである。当業者は、このような通信は、安全性強化のために暗号化して認証することができることを直ちに認識するであろう。更に、当業者は、この通信リンク上のメッセージの配信の保証を可能にするために、標準的な技術を使用し得ることがわかるであろう。
別の実施形態は、広告主サイトのいかなる修正も必要なしにそのサイト上のアクションの追跡ができるように、プロキシＨＴＴＰサーバを使用してＨＴＭＬタグを書き換えることである。
【００４２】
広告主統合の要件には、以下が含まれる。
１．広告主は、彼らが報告する必要があるアクションの各種類に対して一度だけ統合する必要があるのみであること。広告主は、彼らが協働する各発行者について再統合する必要があってはならない。
２．その解決策は、静的ウェブページ上で機能すること。
３．その解決策は、顧客の生涯に亘る残余という形でエクスチェンジが発行者に報酬を支払うことができるように、同じ顧客からの繰り返しアクションを追跡することができること。
【００４３】
解決策を検討するために、問題に関するより多くの状況が必要である。広告配信及びアクション測定に関与する４つの異なるエンティティがある。
１．広告サービスの提供と測定されたアクションの記録とを行うエクスチェンジ・オペレータ
２．広告を包含するコンテンツを配信する発行者（時には「コンテンツプロバイダ」という）。発行者が提供する各広告は、広告主と発行者との間の契約を一意的に特定する契約ＩＤを有する。
３．自分自身のサイトにトラヒックを向かわせ、そこで観察された事象を検出してエクスチェンジ・オペレータに報告するための広告を置く広告主。
４．ブラウザ２５０を使用して発行者サイトを訪れ、広告主サイトを訪れるために広告をクリックし、広告主が検出及び報告するアクションを発生する消費者。
【００４４】
解決策の一実施形態は、以下の段階を使用する。
１．消費者は、発行者を訪れ、広告を見て広告をクリックする。これにより、彼らのブラウザは、発行者及び広告を識別する要求を使用してエクスチェンジ・オペレータの広告サーバ４０１に導かれる。
２．エクスチェンジ・オペレータの広告サーバ４０１は、クリックを記録し、最初の要求の独特の識別子に基づいて消費者のブラウザを広告主のサイトに再誘導する。広告サーバ４０１はまた、広告主の識別子を発行者がサービスを提供するこの広告の契約ＩＤに結合させるブラウザ上の「クッキー」を定義する。
３．消費者は、広告主サイトを通してナビゲートする。アクションが発生すると、広告主は、次に消費者に送られるページ（例えば、登録に対する感謝ページ）上に見えない画素の要求を埋め込む。見えない画素の要求により、ブラウザは、エクスチェンジ・オペレータのサーバから画像データを取得するように指示される。この要求は、消費者によって行われたアクションに関する特定の情報を包含する。
４．エクスチェンジ・オペレータの広告サーバ４０１は、広告主のＩＤを適当な契約ＩＤと結合する消費者のブラウザクッキーと共に見えない画素の要求を受信する。結合が存在しない場合、これは、その事象がサイトに至る広告を辿らなかった消費者から発生されたことを示すであろう。エクスチェンジ・オペレータのシステムは、適当な契約上にアクションを記録する。広告サーバ４０１は、画像に対する多重の要求によって事象の重複計数が引き起こされないように、事象署名を有する別のクッキーを設定する（画像に対する多重要求は、ブラウザリフレッシュ、バックボタン、及び、プリンタ機能などから起こる可能性がある）。署名上のタイムアウトは、残余の支払いを発生させる。
【００４５】
広告主が要求に含める情報には以下が含まれる。
１．広告主ＩＤ。
２．事象ＩＤ（例えば、リード、ダウンロード、販売）。
３．販売の場合、広告主が販売価格のパーセントによって発行者に報酬を支払えるように販売の価格に関する追加情報がある。
４．エクスチェンジ・オペレータによって直接的には使用されないが（それは不透明データとして処理される）、監査において有用となり得る広告主によって提供される文字列。例えば、広告主は、販売のための順番ＩＤを含めてもよい。
この情報のいずれも発行者に特定のものではないことから、統合は広告主が協働している発行者からは独立したものである。全ての事象は、静的ページ上の要求によって発生させることができる。署名及びタイムアウトは、発行者への残余の支払いの計数を制御する。従って、この解決策は、この節の始めに示された３つの要件を満足する。
【００４６】
５．４ 発行者の統合
発行者の統合は、媒体コンテンツ消費者への広告創作の選択及び配信を可能にするのに使用される。上述の統合の重要な特性は、それが発行者がエクスチェンジ上で取引することができるいずれか及び全ての既存又は将来的な広告主に関して機能するということである。この統合は、適当なオファーを効果的に選択するために、発行者が十分な情報を広告サーバ４０１に伝達することを可能にするべきである。更に、統合は、配信されることになる創作媒体の種類及びフォーマットとは独立したものとしてもよい（例えば、画像、ストリーミング媒体）。統合はまた、発行者のコンテンツ（例えば、ウェブ、電子メール、無線）を配信するのに使用される媒体から独立したものとしてもよい。
【００４７】
この１回の統合は、エクスチェンジ広告サーバ４０１以外のネットワークノードからのインプレッション及びクリックの配信及び測定を可能にするであろう。これは、創作に対する要求を選択されたネットワークノードに再誘導させることによって達成される。
再誘導は、ネットワークトポロジー、様々なノードにおける現在の帯域幅量及びコスト、及び、発行者又は広告主優先のようなパラメータの組み合わせに基づくものである。上述のネットワークノードは、広告主、発行者、又は、第三者の管理制御下にあるとしてもよい。
【００４８】
この統合の一実施形態は、「ＨＴＭＬ ＩＦＲＡＭＥ」タグと「ＪａｖａＳｃｒｉｐｔ」との組み合わせを利用するものである。この実施形態において、広告主のブラウザが「ＩＦＲＡＭＥ」タグをサポートする場合、そのタグが使用される。上述のブラウザが「ＩＦＲＡＭＥ」タグをサポートしないがＪａｖａＳｃｒｉｐｔをサポートする場合、ＨＴＭＬを目標とする位置でウェブページに挿入するのにＪａｖａＳｃｒｉｐｔが使用される。上述のブラウザがＪａｖａＳｃｒｉｐｔをサポートしない場合、デフォルト創作が表示用に選択される。
【００４９】
発行者は、広告を彼らのコンテンツの読み手に提示するために統合すべきである。その解決策に対する制約は以下のものである。
１．発行者は、彼らが広告を提示したい各ページ／エリアについて１回だけ統合する必要があるのみであるべきである。発行者は、個別の測定のためにサイトを小エリアに、又は、ページを小部分に区分けする必要がない場合、全てのページについて同じタグを使用することができる。
２．解決策は、インストールされたブラウザの大きなセグメント（「インターネット・エクスプローラ」及び「ネットスケープ・ナビゲータ」）で機能すべきである。
３．解決策は、バナーを「回転」させる、すなわち、ページが閲覧される度にバナーが変わることができる必要がある。
【００５０】
広告サーバ４０１からバナーを要求する時、特定の発行者は、彼らの発行者ＩＤ「ｐｕｂｉｄ」、エリアＩＤ「ａｒｅａｉｄ」、及び、目標とする創作寸法「＜ｄｉｍｅｎｓｉｏｎ＞」を含めることになる。識別子は、何も特定の形式のものではなく、以下の例で使用される順番でなくてもよい。
基本的には、ＨＴＭＬが以下のようなタグを有することが望まれる。

これにより、動画化ＧＩＦファイルを表すバイト数、及び、仮にユーザが創作をクリックすると何が起こるべきかを示すヘッダ指示などの創作のデータを含む応答が戻されるであろう。残念ながら、ＨＴＭＬにはこのようなタグは何もない。通常、ＨＴＭＬでは、クリックされてもよい画像を表示したい時には以下のような構成が使用される。

これは、画像がクリックされた場合にブラウザがどこにいくべきかを指示する「アンカー」タグ内に画像を表示するようにブラウザに指示する。残念ながら、「ｉｍｇ」タグが「回転する」バナーを戻した場合、アンカー内の目的地が一致しなければならないであろう。これが起こるようにする直接的な方法はない。従って、この画像／アンカーの対を発生させるか又はフェッチすることになる構成が必要であり、あるいは、ブラウザ及びサーバメモリの何らかの組み合わせを使用して、画像／アンカーの対の必要な結合を維持することになる何らかの手法を使用すべきである。後者は費用が掛かるものであり、多くの公知の問題を有してこれまで解決策が見つかっていない。
【００５１】
サーバから目標とするタグをフェッチする技術を使用することを選択する。ここでもまた、残念ながら、ブラウザは、これを行う標準的な方法は取っていない。「インターネット・エクスプローラ」については「ＩＦＲＡＭＥ」を使用するが、「ネットスケープ・ナビゲータ」については「ＪａｖａＳｃｒｉｐｔ」に依存しなければならない。両方の技術は、「ｉｎｃｌｕｄｅ」内のＨＴＭＬが遠隔サーバから来ることを指定する「ｉｎｃｌｕｄｅ ｄｉｒｅｃｔｉｖｅ」のように事実上機能する。これらの技術をサポートしないブラウザについては、「ｎｏｓｃｒｉｐｔ」タグを使用する。これらの技術を使うと、理想的な解決策は以下のようになる。

残念ながら、「インターネット・エクスプローラ」は「＜ＩＦＲＡＭＥ＞．．．＜／ＩＦＲＡＭＥ＞」の対の間のタグを無視すべきであるが、この場合はそうしていない。それは、サーバに要求は行うが結果に対しては何もしない。これにより、広告サーバ４０１に掛かる負荷が無意味に増えてしまう。従って、「ＪａｖａＳｃｒｉｐｔ」を使用して目標とする「ＪａｖａＳｃｒｉｐｔ」を発生する技術を使用する。これにより、全てのブラウザがより多くの仕事をするが、最終結果として、「インターネット・エクスプローラ」は広告サーバ４０１との連絡を停止し、一方「ネットスケープ・ナビゲータ」はそれを継続する。
【００５２】
結果を正しく見せるために「ＩＦＲＡＭＥ」タグに含まれる他のパラメータがある。これらには、「ｍａｒｇｉｎｗｉｄｔｈ（余白幅）」、「ｍａｒｇｉｎｈｅｉｇｈｔ（余白高さ）」、「ｗｉｄｔｈ（幅）」、「ｈｅｉｇｈｔ（高さ）」、「ｆｒａｍｅｂｏｒｄｅｒ（フレーム境界）」、及び、「ｓｃｒｏｌｌｉｎｇ（スクロール）」が含まれる。また、サーバが「ＩＦＲＡＭＥ」又は「ＪａｖａＳｃｒｉｐｔ」をサポートしないブラウザに非回転広告を配信する様々な技術を使用することを可能にするために、「ＮＯＳＣＲＩＰＴ」部分の使用が試される。
一実施形態においては、以下が最終結果である。
【００５３】

【００５４】
この解決策は、この節の始めで定義された３つの要件を満足するものである。
【００５５】
５．５ 動的な取引
本システムの取引の全ては、動的でリアルタイムである。エクスチェンジシステムは、広告主及び発行者の両方にリアルタイムの報告を提供する。広告主は、彼らのオファーの各々をリアルタイムでモニタし、彼らが行うあらゆる変更に対する即時のフィードバックを入手する。発行者は、彼らのサイト上の様々なエリアの歩留まりをモニタし、変化に対する即時のフィードバックを入手する。以前は、広告主及び発行者は、いかなる報告書を入手するのにも最大１週間待つ必要があったために、結果における変化を自分たちが行なったかもしれない何らかの変更と容易に関連付けることができなかった。本システムからのリアルタイムの報告により、広告主及び発行者は、状況の変化に効果的に対応することができる。これは、負けている状況では損失を少なくし、勝っている状況では収益を増加させる一助となる。
結果を即座にモニタして動的にパラメータを変更することができることにより、広告のオンザフライの試験が可能になる。異なる創作、異なる製品オファー、及び、異なる報酬などの変化の効果を効率的に試験及び測定することができる。最終的には、即時モニタリング及び動的管理により、広告の試験と完全な広告実施との境界線がぼやけてしまい、両方とも同じものになる。
【００５６】
取引の動的な性質は、広告の効果に影響を与える変数の自動的試験法をもたらす。このような試験の一例は、広告主が３つの異なる創作、３つの異なる製品価格点、及び、３つの異なる報酬レベルを指定することであろう。得られる２７通りの個別のオファーは、自動的に発生させて比較のために流すことができる。
広告主は、その報酬を調節することによって彼らのリスクプロフィールを動的に制御する（例えば、支払いをインプレッションから売上に移行させることによってリスクが小さくなる）。発行者は、オファーの受諾拒否判断基準を調節することによってリスクを制御することができる。
【００５７】
５．６ 商品化
製品の商品化は、効率的な取引エクスチェンジの重要な要素である。商品は、共通のパラメータセットによって説明することができる。売買の決定にこれらのパラメータの値だけで十分な場合、製品は十分に商品化されていることになる。製品が部分的に商品化されているだけの場合、買い手及び売り手を効率的に適合させることはできるが、取引を完了することはできず、取引のエクスチェンジではなく情報的エクスチェンジが生じる。完全に商品化された製品は、効率的なマッチング及び取引を可能にする。マッチングを完全に自動化することができる場合、入札が提出されるとすぐに取引が生じるであろう。
【００５８】
逆ＣＰＡモデルにより、取引エクスチェンジに対して直ちに取引を実行することができる程度まで商品化及び代替性が増加する。商品は、広告主のオファーによって表される。このような商品化されたオファーの一実施形態は、以下のものを含む。
【００５９】
【表１】

【００６０】
広告主は、特定のオファーに関連した最大支出を設定することができる。ドルによる最大金額に達した時、広告は、もはやいかなる発行者のサイト上にも表示されないように引き下げられる。
【００６１】
広告主及び発行者は、包含及び除外リストを指定することによって潜在的な取引範囲を制御する。これらのリストは、どの当事者がその取引に参加することができる又はできないかを示すものである。これらのリストの一実施形態では、相手方を指定するのにドメイン名及び／又は目標プロフィールが使用される。これらのリストは、広告主及び発行者間の関係を変更するように操作することができる。１つの極端な例においては、これらのリストを使用して取引を１対１の関係に限定することができる。
【００６２】
取引を即座に実行させることにより、商品化は、長い両者間の交渉で浪費される時間とエネルギを解消する。広告予算を使い果たすと広告を即座に撤回させることは、発行者に対して効率を促進させる。発行者は、ここでエクスチェンジシステムを通じて、未販売／未使用スペースを「エクスチェンジ」上の広告主の母集団に提供することができる。ＣＰＭモデルの下では、ウェブサイトスペースは、キャンペーンが効果的であるか、及び／又は、広告主が目標とする最終結果を達成したか否かに関係なく、一定の期間に対して購入される。
【００６３】
５．７ 報告
広告サーバ４０１からの全てのデータは、広告主及び発行者が利用可能な広範な報告を提供するために収集、要約、及び、分析される。これらの報告によってエクスチェンジ上の活動に対する透明性が得られ、参加者は情報に基づく意思決定を行うことができる。ユーザはまた、彼ら自身の報告書を作成するための生データをダウンロードすることができる。
報告システム３９４は、データマイニングのために収集された情報を用いる。この処理では、いくつかの時間的細分性（例えば、１日、１週、過去１ヶ月間）に亘って集められた本システムの様々な視野（例えば、広告主、発行者、エリア、オファー、チャンネル、又は、エクスチェンジ全体）に亘る有益な統計（例えば、変換比、事象毎の有効コスト、活動）が計算される。
【００６４】
特定の測定基準ＥＣＰＭは、配信された１０００インプレッション毎のエンティティの値として定義される（例えば、オファーのＥＣＰＭは、配信された何千ものインプレッションで割算した使用ドルである）。これは、測定された事象及び報酬レベルに基づいて変動する。ＥＣＰＭの２つの変形である過去及び未来が計算される。過去ＥＣＰＭは、報酬レベルによる観察された活動と処理された事象とに基づいている。一実施形態においては、未来ＥＣＰＭは、過去の変換比及び現在の報酬レベルをもたらす処理された事象に基づいて計算される。
ＥＣＰＭは、エクスチェンジにおいて異なる報酬レベルを有する類似のオファーを比較するための単一測定基準を与えるために使用される。
【００６５】
５．８ 動的制御及び価格発見
本発明の特徴により、広告主及び発行者の両方は、売買処理の全ての態様に亘って完全で連続的な素早い制御を有することができる。全ての受諾されたオファーは、本システムによって連続的にモニタされ、その結果は動的に更新される。生データには、広告サービスを提供されたインプレッション及び記録された事象が含まれる。変換比及びＥＣＰＭなどの他の有益なデータは、生データから引き出される。一実施形態において、変換比は、上述のアクションを発生するために広告サービスを提供されたインプレッションに対する実行されたアクション数の比として定義される。本システムは、異なる変換比の定義に対応するものである。このパフォーマンスデータは、受諾されたオファーのパフォーマンスを評価するために広告主及び発行者の両方で使用することができる。
【００６６】
上述したように、広告主は、自分のオファーを動的にモニタ及び修正してもよい。広告主は、彼らのオファーが適度な数の発行者によって受諾されていない場合、更に多くの発行者を引き付けるために提供されている報酬を増額することができる。これにより、広告主は、価格修正を通じて得られる障害を制御することができる。図１４は、本発明のエクスチェンジシステムを通した動的な価格制御の簡素化された利点を図式的に示す。水平線は、提供された広告主からの報酬を表す。価格決定ラインより上の三角形の区域は、そのレベルの又はそのレベルよりも低い報酬を受諾する発行者の数を表す。左側の広告主が報酬を２ドルに設定した場合、彼らのオファーを受諾することになる発行者は少数しかいない。広告主がそれを５ドルに設定した場合、彼らのオファーを受諾する見込みがある発行者数が増える。
【００６７】
逆に、広告が容認可能な数のアクション（すなわち、発行者に対する広告収益）を発生した場合、発行者は、引続きその広告を流すことになる。特定の広告の実施から生じるアクションが不十分な場合、発行者は、そのようなパフォーマンスが悪い広告を即座に自分のサイトから落とすことができる。本発明は、発行者が特定の広告を受諾又は中断したいと思う条件を指定する自動化された機構を提供する。これにより、発行者は、受諾及び／又は終了する広告に対する動的な制御（手動又は自動化処理に関わらず）を有することができる。
【００６８】
株式市場ティッカーと同様に、ＥＣＰＭとして具体化された価格は連続的に利用可能である。このようなことは、定期的な競売には当てはまらない。価格の素早い制御により、需要と供給の市場の力が働いて、時間的な任意の瞬間の広告媒体の公平な市場価格を動的に決定することが可能になる。買い手及び売り手の両方は、任意の与えられた時間における最も効率的な手段を通じて最適の取引条件を得ていると確信することができる。
【００６９】
５．９ 自動化
上述したように、エクスチェンジシステムは、自動的にフィルタリングを行って広告主オファーを最も適当な発行者に適合させる。その結果は、ランク順で各個別の発行者に提供される。これにより、適当なオファーの選択において発行者がするべき作業の量が大幅に削減される。受諾したオファーの変化を連続的にモニタする必要があるという負担を軽減するために、本システムは、発行者が特定のオファーを受諾又は拒否し得る条件を指定することを可能にする。例えば、発行者は、受諾したオファーの支払い金額が２ドルの有効ＣＰＭを下回る場合は直ちに落とすべきであると指定することができる。その結果は、発行者側で最小のコスト及び努力を要する最大化された歩留まりである。
【００７０】
本システムによって提供される自動化はまた、広告主の広告のニーズを商品化し、彼らのオファーを広告を主催する意思がある発行者に適合させることにより広告主にも利益を与える。広告主は、そのオファーの報酬を変更することによって彼らの広告の到達範囲を調節することができる。この自動化により、広告主及び発行者は、より多量の取引に従事することができる。動的なモニタリング及び報告により、増大した量を効果的に管理するのに必要な制御がもたらされる。
【００７１】
広告パフォーマンス及び自動化歩留まり管理からのフィードバックでは、パフォーマンスが劣るオファーを終了するための自然選択と類似の処理が動的に用いられる。マッチング及びフィルタリング技術には、効果的な適合の見込みを増すための手法及びソフトウエアが含まれる。一実施形態においては、処理全体が自動化及び最適化されている。受諾／拒否条件指定の自動化は、簡素化された自動エージェントとしてもよい。代替的に、本システムは、ＥＣＰＭ、意図したＥＣＰＭ、変換比、及び／又は、ＲＯＩ計算に基づく更に洗練された適合手法を用いることができる。このエージェント・アーキテクチャはまた、交渉の拡張に対する自動化を提供する。
【００７２】
更に、エージェントＡＰＩ及びプロトコルにより、外部ソフトウエアエージェントを本システムに接続することができる。これには、交渉アルゴリズムを顧客が完全に制御できるという利点がある。広告主ＲＯＩの最適化及び発行者のための歩留まり管理のための最適化ツールもまた提供される。例えば、最適化ツールは、オファーで提供されたインプレッション数、クリックスルー数、オファーを受諾した発行者数、広告主によるオファーの拒否の理由、及び、オファーのＥＣＰＭのうちの１つ又はそれ以上に基づいて広告主のＲＯＩの最適化を提供する。発行者の歩留まりは、提供されたインプレッション数、オファーのＥＣＰＭ、及び、クリックスルー率の１つ又はそれ以上に基づいて最大化される。発行者の歩留まり最適化方法の一実施形態は、いくつかのインプレッションに対する全てのオファーを連続的に受諾し、その後にパフォーマンスの良い上位１５件のオファー以外の全てを拒否することである。自動化された処理の例示的な図式は、図Ｋに示されている。
【００７３】
５．１０ 一実施形態の概要
重要な目的は、以下の通りである。
１．業界の特定要件を容易にする賢い提携エクスチェンジ機構を提供する。エクスチェンジによって可能な限り交渉処理が自動化され、広告主及び発行者のサイトプログラミング要件が簡略化される。
２．容認可能なパフォーマンスレベルで作動する。
３．正確かつ監査可能な会計情報を提供する。
４．不可欠な要素として、サイトは、最少休止時間に向けて努力する。広告サーバ４０１は、最も不可欠な構成要素である。それらは、常時かつ適度のパフォーマンスレベルで要求に応答することができるべきである。これは、代理機能及びフェールオーバー機構を通じて達成される。本システムは、認証されていないアクセスを許可せず、あるいは、ユーザがデータベース４４３を崩すことを許さない。
５．サイト訪問者（広告主、発行者、及び、無登録ゲスト）全員に対して使い易くて直感的なインタフェースを提供する。
６．モジュール式設計を通じて拡張性を容易にする。
７．パスワード保護機構の下で安全性を確保する。
８．モジュール式設計を通じて将来の増強に適合させる。
【００７４】
本発明の機能性の説明といくつかのその重要な態様とを以下に示す。
１．エクスチェンジ：提携プログラムのための取引フロアを容易にする。（一時的かつ動的な）提携関係を確立するための広告主及び発行者の会合の場である。
２．取引ハブ：バナーの提供及び全ての広告関連取引の追跡を容易にする。
３．財務モジュール：明細書及び請求書の作成、及び、受取勘定及び支払勘定の処理を担う。このモジュールは、データがウェブサイトと財務モジュールとの間で手動で交換される自立ユニットとして作動することが好ましい。
４．作動：この不可欠なサイトの作動に必要な全てのツールを提供する。
【００７５】
５．１０．１ エクスチェンジ
オファーが発行者によって受諾された時、契約（「受諾オファー」）が形成される。しかし、この契約は、各当事者の意志で、又は、契約に指定され本システムにより検出された条件に達した時には終了してもよい。一実施形態においては、契約には、オファー、入札（手動又は自動）、発行者による拒否判断基準（発行者は、各オファーを手動で検討するか、又は、指定の判断基準に適合する全ての新規オファーを本システムに自動的に受諾させるように決めることができる）、及び、媒体が提供されるエリアの定義などが含まれる。
【００７６】
以下の重要な機能が提供される。
１．取引フロアの閲覧：本システムは、取引フロアに関する集合状態情報を提供する。この情報は、主としてマーケティングツールとして使用される。
２．オファー及びその関連構成要素の管理：オファーは、市場力学を満足するように構成及び修正することができる。古いオファーは本システムから除外される。
３．取引されるオファーの受諾／拒否の管理：取引されるオファーの受諾／拒否は、市場力学を満足するように構成及び修正することができる。
【００７７】
エクスチェンジモジュールは、異なる適合処理をサポートする。例えば、それは、手動又は自動マッチングをサポートすることができる。（広告主発行の）オファー及び（発行者発行の）入札の自動マッチングを用いる時、発行者は、そのような適合の警報機構を通じて通知される。関連オファーの実際の受諾は、発行者の好みによって手動又は自動で行うことができる。適合アルゴリズムは、ユーザに企業を指定する機能性をもたらすことになり、それらの企業とは、ユーザが（ａ）取引に従事する意志がある（所定の無料チャンネル購買などのいわゆる「包含的」カテゴリー）、及び、（ｂ）発行者の視聴者を怒らせることになる、取引に従事する意志がない（広告主又は製品／サービスの直接的な競合先などのいわゆる「排他的」カテゴリー）企業である。
【００７８】
５．１０．２ 取引ハブ
以下の重要な機能が提供される。
１．活発な提携関係のためのバナーの提供。
２．全ての商取引の追跡（モニタリング及び記録）。本システムは、全ての予め定義された事象を追跡する。現在、このような事象には以下が含まれる。
２．１．インプレッション。
２．２．クリックスルー。
２．３．リード（ユーザ定義可能）。
２．４．販売。
３．活発な提携関係の開始及び終了条件のモニタリング。本システムは、開始（例えば、ユーザによって定義された開始時間）及び終了（例えば、ユーザによって定義された最大インプレッション数）条件に関して検査する。
４．ユーザ及びシステムによって定義された警報のモニタリング及び配信。本システムは、ユーザによって定義され（例えば、’ａｃｃｅｐｔ ｕｎｔｉｌ’）及びシステムによって課された（例えば、クレジット限度超過）警報条件に関して検査する。
【００７９】
本発明の１つの態様において、本システムは、追跡サーバによって追跡された全ての事象、並びにエクスチェンジモジュール内で開始された他の事象を取引データベース４４３内に記録する。ログサーバは、広告主の外部事象の記録を処理する。このログサーバは、他の機能もあるがとりわけ以下を担っている。
１．データベース４４３内に記憶された条件に基づく事象の確認。システム固有の遅延のために、一部の報告された事象は、もはや有効ではない恐れがある。このような事象は、取引データベース４４３内には記憶されない。
２．オファー及びアカウント関連閾値のモニタリング。以下の閾値がモニタされている。
２．１．提供されたバナー数。
２．２．販売事象数。
２．３．広告主特定のコスト。
２．４．クレジットレベル（広告主に対する）。閾値を超えた場合、ログサーバは、適切な時に以下で説明するように「状態」移行をトリガすることになる。
３．閾値条件に関してモニタされている事象の重要度により、ログサーバは、バナー提供のためのスロットル機構を起動することになる。
４．全ての事象の取引データベース４４３への書込み。全ての事象は、タイムスタンプされる。
【００８０】
５．１０．３ ユーザインタフェース
ユーザは、クライアントサーバ（通常、ウェブベース）機構を通じてエクスチェンジと接続する。
ウェブサイトは、エクスチェンジとの対話を容易にする３つのエリア（小区分）を包含する（図１６を参照）。これらは以下の通りである。
●広告主サブサイト。
●発行者サブサイト。
●取引フロアに関する一般情報。
これらのサブサイトの機能性について以下で説明する。
【００８１】
５．１０．３．１ 広告主サブサイト
５．１０．３．１．１ 広告主サブサイトアーキテクチャ
広告主のサブサイト（図１７を参照）は、エクストラネットとして実施される。本システムは、ログイン名及びシステムに記憶のユーザプロフィールを使用してユーザを広告主として識別し、彼らの私設ホームページを表示する。サブサイトは、ユーザ特定のデータを包含する。このユーザに関する全ての将来的活動は、このサブサイトから処理される。
このサイトのページは、以下の３つのエリアを含む。
ヘッダエリア：クライアント会社名及びユーザ名を表示する。
左ナビゲーションバー：ユーザが自分のサブサイト内の様々なエリアにアクセスすることを可能にする選択ボタン／表示灯を含む。
メインエリア：機能特定のデータを表示する。このエリアのコンテンツは、左ナビゲーションバー内の選択を通じて定義される。
フッターエリア：ユーザプロフィールに基づいて現地時間を表示する。
ページは販売促進材料を含んでもよい。販売促進材料は、コンテキストに敏感であり、認定されたスタッフによって管理される。
【００８２】
５．１０．３．１．２ ページアーキテクチャ
５．１０．３．１．２．１ 広告主ホームページ
ページアーキテクチャを図１８に示す。
メインフレーム：以下のアカウント特定のデータを表示する。
１．現時点の過去一ヶ月間統計
本システムは、事象及び未払いドル金額を計数するいくつかのユーザ特定無料作動カウンタを維持する。日別及び月別の２組のカウンタが維持される。現時点の過去一ヶ月間の値は、月別カウンタと現在の日別カウンタとの合計を含む。
フィールドは、以下のように定義される。
１．１ 過去一ヶ月間のインプレッション数：広告主に対して提供されたインプレッション総数（多数の受諾オファーによって促進される）。
１．２ 過去一ヶ月間のクリックスルー数：広告主に対するクリックスルーされたインプレッション総数（多数の受諾オファーによって促進される）。
１．３ 過去一ヶ月間のリード数：広告主に対するリード総数。リードは、広告主が定義した事象であり、広告主サイトで検出されて、エクスチェンジプロバイダのウェブサイトによって追跡される。
１．４ 過去一ヶ月間の販売数：広告主に対する販売総数。販売は、広告主サイト（「感謝ページ」）で検出されて、エクスチェンジプロバイダのウェブサイトによって追跡される。
１．５ 過去一ヶ月間に蓄積した販売：手数料対象販売の総ドル金額。手数料対象販売は、広告主が定義するものであり、オファーの一部を形成する。一般的に、手数料対象販売は、広告製品の金額又はショッピングカートの総額を含むことができる。
１．６ 過去一ヶ月間に蓄積した手数料：広告主との契約を有する発行者の全てに対して支払われるべき手数料の総ドル金額。統計のいずれかのタイトルをクリックすると、そのフィールドの用語の定義を含むポップアップ画面が表示されることになる。
【００８３】
２．最近三ヵ月間の財務要約
最近三ヶ月間（当月を含まず）に対して収集された「現時点の過去一ヶ月間」統計にあるのと同じ情報。追加情報には、過去の差引残高、当月中の収入／支出額、当月中の支払／内訳、及び、新しい差引残高が含まれる。
３．現在の広告主特定オファーのリスト
現在の広告主特定オファーのリストを含む表形式の要約情報。各オファーに対する情報には以下が含まれる。
３．１ オファー名。
３．２ 検討された回数（最終修正時から）。
３．３ 現在の受諾数。
３．４ 現在の拒否数。
３．５ インプレッション数（最終修正時から）。
３．６ クリックスルー数（最終修正時から）。
３．７ 販売数（最終修正時から）。
３．８ 投資収益率（「ＲＯＩ」）の計算。
通常のシステム作動の下では、表示値は、数分間だけ遅延するであろう。
表示される全ての値は静的である（すなわち、ブラウザは自動的にリフレッシュされない）。
オファーは、以下のユーザ定義可能な判断基準によって分類することができる。
４．昇順／降順の最終修正日付。
５．昇順／降順のＲＯＩ。
６．昇順／降順の受諾数とそれに続く昇順／降順の拒否数。
７．昇順／降順の拒否数とそれに続く昇順／降順の受諾数。
８．オファーのカテゴリー：製品カテゴリー及び／又は目標視聴者のうちのいずれか一方。
【００８４】
５．１０．３．１．２．２ オファーマネージャ
オファーマネージャのウェブページ（図１９を参照）には、左ナビゲーションバー上の「Ｍａｎａｇｅ Ｏｆｆｅｒ」ボタンをクリックすることによって入る。
注：「Ｍａｎａｇｅ Ｏｆｆｅｒ」表示灯が点灯する（赤）。
このページは、現在の広告主特定オファーのリストを含む表形式の要約情報を提供する。各オファーの隣に本システムは管理ボタンを準備する。各オファーの情報は、広告主のホームページで示されるものと類似のものであり、以下を含む。
１．オファー名。
２．創作のサムネイル。
３．検討された回数（最終修正時から）。
４．現在の受諾数。
通常のシステム作動の下では、表示値は、数分間だけ遅延するであろう。
表示される全ての値は静的である（すなわち、ブラウザは自動的にリフレッシュされない）。
「ｃｕｒｒｅｎｔ ａｃｃｅｐｔａｎｃｅｓ」フィールドをクリックすることにより、ポップアップウインドウに状態の要約が表示されることになる（’ａｃｃｅｐｔ ｕｎｔｉｌ’）。
【００８５】
オファーは、以下のユーザ定義可能な判断基準によって分類することができる。
●昇順／降順の最終修正日付。
●昇順／降順の受諾数。
各オファーは、それに関連する以下の管理ボタンを有する。
１．「Ｖｉｅｗ ｄｅｔａｉｌ／Ｅｄｉｔ」：閲覧、修正、又は、新しいオファーのテンプレートとしてオファーを使用するために、オファーを「ｅｄｉｔｏｒ ｂｕｆｆｅｒ」の中に複写する。ボタンをクリックすることにより、ユーザは、「Ｏｆｆｅｒ Ｅｄｉｔｏｒ」ページに導かれる。
２．「Ｅｎａｂｌｅ／Ｄｉｓａｂｌｅ」：「ｅｎａｂｌｅｄ」と「ｄｉｓａｂｌｅｄ」との間でオファー状態を切り換える。
３．「Ｄｅｌｅｔｅ」：削除のためにオファーにしるしを付ける。これは、チェックボックスとして実施される。
４．「Ｃｏｐｙ」：しるしを付けたオファーを複写して「〜の複写」と名前を付ける。
このページは、更に「Ｎｅｗ」及び「Ｓｕｂｍｉｔ」の２つのボタンを有する。
５．「Ｎｅｗ」ボタンは、新しいオファーの作成に使用される。ユーザは、「Ｏｆｆｅｒ Ｅｄｉｔｏｒ」ページに導かれる。
６．全ての変更及び指令は、「Ｓｕｂｍｉｔ」ボタンがクリックされた時に効力を発する。
【００８６】
５．１０．３．１．２．３ オファー・エディタ
このポップアップページ（図２０を参照）には、以下の２つの方法のいずれかで入る。
●「Ｍａｎａｇｅ Ｏｆｆｅｒｓ」ページの「ｏｆｆｅｒ ｓｕｍｍａｒｙ」エリアの特定のオファーに付随する「Ｖｉｅｗ Ｄｅｔａｉｌｓ／Ｅｄｉｔ」ボタンをクリックする方法。このページは、選択されたオファーの詳細で予め占められることになる。
●「Ｍａｎａｇｅ Ｏｆｆｅｒｓ」ページの「Ｎｅｗ」ボタンをクリックする方法。このページ内の全てのフィールドは、デフォルト値で占められることになる。
●オファーの詳細
このセクションにより、広告主はオファーを説明することができる。
○オファー名：独特の記述子名。
テキスト文字列。
テキスト入力として入力される。
正確さ及び一意性に関して確認される。
○オファー開始日及び時間：フライト開始日及び時間（現地時間）。
プルダウン項目。
デフォルト：現在の日付及び時間。選択は、現在又は将来の時間に対して設定すべきである。
正確さに関して確認される。
【００８７】
●製品の詳細
このセクションにより、広告主は製品を説明することができる。
○製品名：製品識別子名。
テキスト文字列。
テキスト入力として入力する。
○製品説明：
自由形式によるテキスト文字列。
テキスト入力として入力する。
○製品価格：製品価格。
任意選択的フィールド。入力すると、本システムは、「Ｔｏｔａｌ ａｃｃｒｕｅｄ ｓａｌｅｓ」及び「ＲＯＩ」のような統計の表示にそれを使用する。
小数で入力する。
【００８８】
●バナーの詳細
このセクションにより、広告主は、バナーをオファーと関連付けることができる。オファーは、予め定義されたバナーと関連付けることができるか、又は、オファーと共に使用される、新しいバナーを定義するための新しいバナーブラウザウインドウを生み出すことができる。
○バナー名：以前に定義されたバナーの独特のバナー名。
テキスト文字列。
プルダウン選択。
○「Ａｌｔ．」タグ：バナーのための代替タグ。
テキスト文字列。
プルダウン選択。
○「Ｖｉｅｗ」ボタン：ポップアップウインドウを開き、選択されたバナーに対する創作を表示する。
○「Ｎｅｗ」ボタン：ポップアップ「Ｂａｎｎｅｒ Ｅｄｉｔｏｒ」ウインドウを開く。
【００８９】
●目標ＵＲＬ
このセクションにより、広告主は、バナー目標ＵＲＬをオファーと関連付けることができる。
○ＵＲＬは、英数字を含むテキスト文字列である。
○ＵＲＬの全ては、正確な構造であるか確認される。
●外部広告主事象定義
このセクションにより、広告主は、外部広告主事象定義をオファーと関連付けることができる。
●手数料の詳細
このセクションにより、広告主は、オファーに対する手数料の構造を定義することができる。各活動の種類は、手数料と関連付けられる。
○手数料は、以下に対して支払うことができる。
・ＣＰＭ当り（１０００回のインプレッション）（均一料金：ドル価格、書式：＄ｘｘ．ｘｘｘ）。
・クリック当り（均一料金：ドル価格、書式：＄ｘｘ．ｘｘｘ）。
・リード当り（均一料金：ドル価格、書式：＄ｘｘ．ｘｘｘ）。
・「ｏｔｈｅｒ」活動当り（均一料金：ドル価格、書式：＄ｘｘ．ｘｘｘ）。
・販売当り。以下の２つの方法のいずれかで支払うことができる。
○均一料金（ドル価格、書式：＄ｘｘ．ｘｘｘ）。
○ショッピングカートのコンテンツのパーセント。
【００９０】
●オファー限界値
このセクションにより、広告主は、オファーの終了事象を定義することができる。終了事象は、以下のものを含むことができる。
○最終日及び時間。
デフォルト最終時間は無限大である。最終日及び時間は、開始時間が過ぎて発生すべきである。
正確さに関して確認される。
○インプレッション最大数。
○リード最大数。
○販売最大数。
○最大コスト。
○最小ＲＯＩ。
【００９１】
●目標コンテンツプロフィール
このセクションにより、広告主は、ＲＯＩ（及び、ＥＣＰＭ）を最大化することを意図して、理想の発行者のコンテンツプロフィールを定義することができる。
このセクションは、属性リスト及び関連チェックボックスを含む。本システムは、属性リストをシステム管理者が容易に修正できるように設計されることになる。
●目標視聴者プロフィール
このセクションにより、広告主は、ＲＯＩ（及び、ＥＣＰＭ）を最大化することを意図して、理想的な発行者目標視聴者のプロフィールを定義することができる。
このセクションは、属性リスト及び関連チェックボックスを含む。本システムは、属性リストをシステム管理者が容易に修正できるように設計されることになる。
●「Ａｏｆｆｅｒ」の統計
このセクションは、各受諾オファーに対してそのオファーに関連する重要な統計を提供する。
「Ｏｆｆｅｒ Ｅｄｉｔｏｒ」ページは、いくつかのボタンを有する。これらは以下の通りである。
【００９２】
●「Ｒｅｓｅｔ」ボタン
このボタンをクリックすると、ページのコンテンツをその初期状態（すなわち、オファーが編集／検討された場合はオファーの最初のコンテンツ、新規オファーの場合はデフォルト値）にリセットする。
●「Ｃａｎｃｅｌ」ボタン
このボタンをクリックすると、「Ｏｆｆｅｒ Ｅｄｉｔｏｒ」ページを閉じ、ユーザを「Ｏｆｆｅｒ Ｍａｍａｇｅｍｅｎｔ」ページに戻す。変更は生じない。
●「Ｓａｖｅ」ボタン
このボタンをクリックすると、「Ｏｆｆｅｒ Ｅｄｉｔｏｒ」ページを閉じ、ユーザを「Ｏｆｆｅｒ Ｍａｍａｇｅｍｅｎｔ」ページに戻す。既存のオファーに対する修正コンテンツは保持される。
●「Ｓａｖｅ−Ａｓ」ボタン
このボタンをクリックすると、「Ｏｆｆｅｒ Ｅｄｉｔｏｒ」ページを閉じ、ユーザを「Ｏｆｆｅｒ Ｍａｍａｇｅｍｅｎｔ」ページに戻す。本システムは、「Ｏｆｆｅｒ Ｎａｍｅ」フィールドに与えられたオファー名の下でオファーを記憶することになる。名称が修正されなかった場合、本システムは、ダイアログボックスによってユーザに指示することになり、以前のオファーに上書きすることの確認を要求する。異なる名称で記憶された時は、最初のオファーは変更されないままである。
【００９３】
５．１０．３．１．２．４ バナーマネージャ
バナーマネージャ・ウェブページ（図２１を参照）には、左ナビゲーションバーの「Ｍａｎａｇｅ Ｂａｎｎｅｒｓ」ボタンをクリックすることによって入る。
注：「Ｍａｎａｇｅ Ｂａｎｎｅｒｓ」表示灯が点灯する（赤）。
このページは、現在の広告主特定バナーのリストを含む表形式の要約情報を提供する。各バナーの隣に、本システムは「ｄｅｌｅｔｅ」チェックボックスを準備する。各バナーの情報は以下のものを含む。
●バナー名：独特のテキスト文字列。
●創作：画像
●寸法：画素で表す。本システムによって計算される。
●大きさ：「ｋｂ」で表す。本システムによって計算される。
●画像の種類：静的又は動画。本システムによって判断される。
●「Ｂａｎｎｅｒ Ｎａｍｅ」及び「Ａｌｔ．Ｔａｇ」は編集可能である。
●バナーは、それらの隣にある「ｄｅｌｅｔｅ」チェックボックスを使用することにより、削除されるようにしるしを付けることができる。
●このページには、「Ｎｅｗ」及び「Ｓｕｂｍｉｔ」の２つの追加ボタンがある。
●「Ｎｅｗ」ボタンは、新規バナーの作成に使用される。ユーザは、「Ｂａｎｎｅｒ Ｅｄｉｔｏｒ」ページに導かれる。
●全ての変更及び指令は、「Ｓｕｂｍｉｔ」ボタンがクリックされた時に発効する。
【００９４】
５．１０．３．１．２．５ バナー・エディタ
このポップアップページ（図２２を参照）には、「Ｍａｎａｇｅ Ｂａｎｎｅｒｓ」ページ上の「Ｎｅｗ」ボタンをクリックすることによって入る。
注：「Ｍａｎａｇｅ Ｂａｎｎｅｒｓ」表示灯が点灯する（橙）。
このページは、新規バナー作成のためのツールを提供する。ツールにより、広告主には以下の能力がもたらされる。
●独特のバナー名を定義する。
●創作をクライアントステーションからアップロードしてプロバイダのサーバ上に記憶する。ブラウザボタンが、供給元及び宛先経路を定義するために設けられている。
●アップロードされた創作を閲覧する。
●大きさ及び寸法を計算する（サーバ側）。
●属性を評価する（サーバ側）。
●代替タグを定義する。
本システムには、以下の追加ボタンが設けられている。
●「Ｖｉｅｗ」ボタン
●ポップアップウインドウを開き、選択されたバナーに対する創作を表示する。
●「Ｃａｌｃｕｌａｔｅ」ボタン
●アップロードされた創作に基づいて、「ｄｉｍｅｎｓｉｏｎｓ」、「ｓｉｚｅ」、及び、「ａｔｔｒｉｂｕｔｅｓ」フィールドを埋める。
●「Ｃａｎｃｅｌ」ボタン
●このボタンをクリックすると、「Ｂａｎｎｅｒ Ｅｄｉｔｏｒ」ページを閉じ、ユーザを「Ｂａｎｎｅｒ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ」ページに戻す。変更は生じない。
●「Ｓｕｂｍｉｔ」ボタン
このボタンをクリックすると、「Ｂａｎｎｅｒ Ｅｄｉｔｏｒ」ページを閉じ、ユーザを「Ｂａｎｎｅｒ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ」ページに戻す。新規バナーは、広告主が定義したバナーのリストに追加される。
バナーを提出すると、本システムは以下の検査を実行する。
●創作の有効性：正確な書式、許容バナーサイズ。
●バナー名の一意性。
【００９５】
５．１０．３．１．２．６ 外部広告主事象マネージャ
このページ（図２３を参照）には、左ナビゲーションバーの「Ｍａｎａｇｅ Ｅｘｔｅｎａｌ Ａｄｖｅｒｔｉｓｅｒ Ｅｖｅｎｔｓ」ボタンをクリックすることによって入る。
注：「Ｍａｎａｇｅ Ｅｘｔｅｎａｌ Ａｄｖｅｒｔｉｓｅｒ Ｅｖｅｎｔｓ」表示灯が点灯する（赤）。
このページは、広告主のサイト内で「外部広告主事象」を定義するツールを提供する。このツールにより、広告主には以下を行う能力がもたらされる。
●既存「外部広告主事象」を検討する。
●「外部広告主事象」関連の以下のパラメータを修正する。
・「外部広告主事象」名。
・「外部広告主事象」ＩＰアドレス。
●各「外部広告主事象」エントリにはチェックボックスがあり、ユーザが削除のためにそれにしるしを付けることを可能にする。
●このページは、「Ｎｅｗ」及び「Ｓｕｂｍｉｔ」の２つの追加ボタンを有する。
●「Ｎｅｗ」ボタンは、新しい「外部広告主事象」定義の作成に使用される。ユーザは、「Ｅｘｔｅｒｎａｌ Ａｄｖｅｒｔｉｓｅｒ Ｅｖｅｎｔ Ｅｄｉｔｏｒ」ページに導かれる。
●全ての変更及び指令は、「Ｓｕｂｍｉｔ」ボタンがクリックされた時に効力を発する。
【００９６】
５．１０．３．１．２．７ 警報ハンドラー
警報ハンドラーは、２つの主要機能を提供する。
●警報を管理する。
●どの警報を報告すべきか及びどれを隠すべきかを定義する。
以下は、報告可能な警報のリストである。
・フライト時間開始（警告及び実際の事象）。
・フライト時間終了（警告及び実際の事象）。
・到達インプレッション限界（警告及び実際の事象）。
・到達リード限界（警告及び実際の事象）。
・到達販売限界（警告及び実際の事象）。
・到達ドル価格（警告及び実際の事象）。
・到達クレジットレベル（警告及び実際の事象）。
・超過ＲＯＩ閾値（実際の事象）。
・オファーが古い（警告及び実際の事象）。
●ウェブベースの表示及び電子メールの配布以外に警報処理を定義する。
●警報を閲覧する。
広告主ホームページ内の色分けされたマーカは、最後に警報ログを閲覧した時から新規警報が警報ログに追加されたことを広告主に知らせる。警報ログは、以下のフォーマットを使用する。
【００９７】
【表２】

【００９８】
ユーザは、ログを閲覧してそのコンテンツを以下の指令を通じて操作することができる。
●エントリを既読としてしるしを付ける。
●エントリを削除するようにしるしを付ける。
●警報ログのコンテンツをクリアする。
【００９９】
５．１０．３．２ 発行者サブサイト
５．１０．３．２．１ 発行者サブサイトアーキテクチャ
発行者のサブサイトは、エクストラネットとして実施される。本システムは、ログイン名及びシステムに記憶のユーザプロフィールを使用してユーザを発行者として識別し、彼らの私設ホームページを表示する。サブサイトは、ユーザ特定のデータを包含する。このユーザに関する全ての将来的活動は、このサブサイトから処理される。
このサイトのページは、以下の３つのエリアを含む。
ヘッダエリア：クライアント会社名及びユーザ名を表示する。
左ナビゲーションバー：ユーザが自分のサブサイト内の様々なエリアにアクセスすることを可能にする選択ボタン／表示灯を含む。
メインエリア：機能特定のデータを表示する。このエリアのコンテンツは、左ナビゲーションバー内の選択を通じて定義される。
フッターエリア：ユーザプロフィールに基づいて現地時間を表示する。
ページは販売促進材料を含んでもよい。販売促進材料は、コンテキストに敏感であり、認定されたスタッフによって管理される。
【０１００】
５．１０．３．２．２ ページアーキテクチャ
５．１０．３．２．２．１ 発行者ホームページ
メインフレーム：以下のアカウント特定のデータを表示する。
●現時点の過去一ヶ月間統計
本システムは、事象及び未払いドル金額を計数するいくつかのユーザ特定無料作動カウンタを維持する。日別及び月別の２組のカウンタが維持される。現時点の過去一ヶ月間の値は、月別カウンタと現在の日別カウンタとの合計を含む。
●過去一ヶ月間のインプレッション数：発行者により提供されたインプレッション総数（多数の受諾オファーによって促進される）。
●過去一ヶ月間のクリックスルー数：発行者により提供されたクリックスルーされたインプレッション総数（多数の受諾オファーによって促進される）。
●過去一ヶ月間のリード数：発行者が蓄積したリード総数。リードは、広告主が定義した事象であり、広告主サイトで検出されて、プロバイダのウェブサイトによって追跡される。
●過去一ヶ月間の販売数：発行者が蓄積した販売総数。販売は、広告主サイト（「感謝ページ」）で検出されて、プロバイダのウェブサイトによって追跡される。
●過去一ヶ月間に蓄積した手数料：発行者に支払うべき手数料の総ドル金額。
統計のいずれかのタイトルをクリックすると、そのフィールドの用語の定義を含むポップアップ画面が表示されることになる。
【０１０１】
●最近三ヵ月間の財務要約
最近三ヶ月間（当月を含まず）に対して収集された「現時点の過去一ヶ月間」統計にあるのと同じ情報。追加情報には、以下が含まれる。
○過去の差引残高。
○当月中の収入／支出額。
○当月中の支払／内訳。
○新しい差引残高。
●現在の発行者特定の受諾オファーのリスト
現在の発行者特定の受諾オファーのリストを含む表形式の要約情報。各受諾オファーに対する情報には以下が含まれる。
・受諾オファー名。
・インプレッション数（最終修正時から）。
・クリックスルー数（最終修正時から）。
・販売数（最終修正時から）。
・ＥＣＰＭ。
通常のシステム作動の下では、表示値は、数分間だけ遅延するであろう。
表示される全ての値は静的である（すなわち、ブラウザは自動的にリフレッシュされない）。
受諾オファーは、以下のユーザ定義可能な判断基準によって分類することができる。
・昇順／降順の受諾日付。
・昇順／降順のＥＣＰＭ。
・昇順／降順のアカウントに残る手数料金額。
【０１０２】
●現在の発行者特定入札のリスト
現在の発行者特定の入札のリストを包含する表形式の要約情報。各オファーに関する情報には以下が含まれる。
・入札名。
・検討回数（最終修正時から）。
・入札によって促進される現在の受諾オファー数。
通常のシステム作動の下では、表示値は、数分間だけ遅延するであろう。
表示される全ての値は静的である（すなわち、ブラウザは自動的にリフレッシュされない）。
入札は、以下のユーザ定義可能な判断基準によって分類することができる。
・昇順／降順の最終修正日付。
・昇順／降順の入札により促進された受諾数。
【０１０３】
５．１０．３．２．２．２ 受諾オファーマネージャ
左ナビゲーションバーの「Ｍａｎａｇｅ Ａｃｃｅｐｔｅｄ Ｏｆｆｅｒｓ」ボタンをクリックすると、このページに入る。
本発明の１つの態様において、このページは、現在の受諾オファーのリストを含む表形式の要約情報を提供する。各受諾オファーの隣に本システムは管理ボタンを準備する。各受諾オファーの情報は、発行者のホームページで示されるものと類似のものであり、以下を含む。
●受諾オファー名。
●創作のサムネイル。
●インプレッション数（最終修正時から）。
●リード数。
●販売数。
●インプレッション、リード、及び、販売の数は、時間に対するグラフとして表示することができる。
通常のシステム作動の下では、表示値は、数分間だけ遅延するであろう。
表示される全ての値は静的である（すなわち、ブラウザは自動的にリフレッシュされない）。
【０１０４】
受諾オファーは、以下のユーザ定義可能な判断基準によって分類することができる。
●昇順／降順の最終修正日付。
●昇順／降順のＥＣＰＭ。
●昇順／降順のアカウントに残る手数料金額。
各オファーは、それに関連する以下の管理ボタンを有する。
●「Ｖｉｅｗ ｄｅｔａｉｌ／Ｅｄｉｔ」：閲覧又は修正するために、受諾オファーを「ｅｄｉｔｏｒ ｂｕｆｆｅｒ」の中に複写する。ボタンをクリックすることにより、ユーザは、「Ａｃｃｅｐｔｅｄ Ｏｆｆｅｒ Ｅｄｉｔｏｒ」ページに導かれる。
●「Ｅｎａｂｌｅ／Ｄｉｓａｂｌｅ」：「ｅｎａｂｌｅｄ」と「ｄｉｓａｂｌｅｄ」との間で受諾オファー状態を切り換える。
●「Ｄｅｌｅｔｅ」：削除のために受諾オファーにしるしを付ける。これは、チェックボックスとして実施される。
●このページは、「Ｓｕｂｍｉｔ」という追加のボタンを有する。全ての変更及び指令は、「Ｓｕｂｍｉｔ」ボタンがクリックされた時に効力を発する。
【０１０５】
５．１０．３．２．２．３ 受諾オファー・エディタ
このポップアップページには、以下の２つの方法のいずれかで入る。
●「Ｍａｎａｇｅ Ａｃｃｅｐｔｅｄ Ｏｆｆｅｒｓ」ページの特定の受諾オファーに付随する「Ｖｉｅｗ Ｄｅｔａｉｌｓ／Ｅｄｉｔ」ボタンをクリックする方法。このページは、選択された受諾オファーの詳細で予め占められることになる。
●「Ｍａｎａｇｅ Ａｃｃｅｐｔｅｄ Ｏｆｆｅｒｓ」ページの「Ｎｅｗ」ボタンをクリックする方法。このページ内の全てのフィールドは、デフォルト値で占められることになる。
このページは、いくつかの以下の項目を含む。
●オファーの詳細
この読取専用セクションにより、発行者は、オファーの詳細を閲覧することができる。
・オファー名：独特の記述子名。テキスト文字列。
・オファー開始日及び時間：フライト開始日及び時間（現地時間）。
●製品の詳細
この読取専用セクションにより、発行者は製品の詳細を閲覧することができる。
・製品名：製品識別子名。テキスト文字列。
・製品説明：自由形式のテキスト。
●バナーの詳細
この読取専用セクションにより、発行者は、バナーの詳細を閲覧することができる。
・バナー名：以前に定義されたバナーの独特のバナー名。テキスト文字列。
・「Ａｌｔ．」タグ：バナーのための代替タグ。テキスト文字列。
・「Ｖｉｅｗ」ボタン：ポップアップウインドウを開き、選択されたバナーに対する創作を表示する。
●目標ＵＲＬ
テキスト文字列（リンク）は、ＵＲＬを説明する。ＵＲＬをクリックすると、ウィンドウをポップアップすることになり、目標ＵＲＬを表示する。
【０１０６】
●手数料の詳細
この読取専用セクションにより、発行者は手数料の詳細を閲覧することができる。
・ＣＰＭ当り（１０００回のインプレッション）（均一料金：ドル価格、書式：＄ｘｘ．ｘｘｘ）。
・クリック当り（均一料金：ドル価格、書式：＄ｘｘ．ｘｘｘ）。
・リード当り（均一料金：ドル価格、書式：＄ｘｘ．ｘｘｘ）。
・「ｏｔｈｅｒ」活動当り（均一料金：ドル価格、書式：＄ｘｘ．ｘｘｘ）。
・販売当り。以下の２つの方法のいずれかで支払うことができる。
・均一料金（ドル価格、書式：＄ｘｘ．ｘｘｘ）。
・ショッピングカートのコンテンツのパーセント。
●オファー限界値
この読取専用セクションにより、発行者は、広告主によって設定されたオファーの終了条件を閲覧することができる。終了事象は、以下のものを含むことができる。
・最終日及び時間。
・インプレッション最大数。
・リード最大数。
・販売最大数。
・最大コスト。
・最小ＲＯＩ。
●目標コンテンツプロフィール
この読取専用セクションにより、発行者は、ＲＯＩ（及び、ＥＣＰＭ）を最大化することを意図して、理想の発行者のコンテンツプロフィールを閲覧することができる。このセクションは、属性のリストを含む。
●目標視聴者プロフィール
この読取専用セクションにより、発行者は、ＲＯＩ（及び、ＥＣＰＭ）を最大化することを意図して、理想的な発行者目標視聴者のプロフィールを閲覧することができる。このセクションは、属性のリストを含む。
【０１０７】
●受諾条件
このセクションにより、発行者は、受諾条件（現在の「Ａｃｃｅｐｔ Ｕｎｔｉｌ」機能に従う）を定義することができる。このセクションは、属性リスト及び関連チェックボックスを含む。
「Ａｃｃｅｐｔｅｄ Ｏｆｆｅｒ Ｅｄｉｔｏｒ」ページは、いくつかのボタンを有する。これらは以下のものを含む。
●「Ｒｅｓｅｔ」ボタン
このボタンをクリックすると、ページのコンテンツをその初期状態（すなわち、受諾が編集／検討された場合は受諾オファーの最初のコンテンツ、新規の受諾オファーの場合はデフォルト値）にリセットする。
●「Ｃａｎｃｅｌ」ボタン
このボタンをクリックすると、「Ａｃｃｅｐｔｅｄ Ｏｆｆｅｒ Ｅｄｉｔｏｒ」ページを閉じ、ユーザを「Ａｃｃｅｐｔｅｄ Ｏｆｆｅｒ Ｍａｍａｇｅｍｅｎｔ」ページに戻す。変更は生じない。
●「Ｓａｖｅ」ボタン
このボタンをクリックすると、「Ａｃｃｅｐｔｅｄ Ｏｆｆｅｒ Ｅｄｉｔｏｒ」ページを閉じ、ユーザを「Ａｃｃｅｐｔｅｄ Ｏｆｆｅｒ Ｍａｍａｇｅｍｅｎｔ」ページに戻す。既存の受諾オファーに対する修正コンテンツは保持される。
【０１０８】
５．１０．３．２．２．４ 警報ハンドラー
警報ハンドラーは、２つの主要機能を提供する。
●警報を管理する。
●どの警報を報告すべきか及びどれを隠すべきかを定義する。以下は、報告可能な警報のリストである。
・フライト時間開始（警告及び実際の事象）。
・フライト時間終了（警告及び実際の事象）。
・到達インプレッション限界（警告及び実際の事象）。
・到達リード限界（警告及び実際の事象）。
・到達販売限界（警告及び実際の事象）。
・到達ドル価格（警告及び実際の事象）。
・本システムによって除外されたオファー（実際の事象）。
・広告主によって除外されたオファー（実際の事象）。
・変更された手数料（実際の事象）。
・変更された創作（実際の事象）。
・超過ＥＣＰＭ閾値（実際の事象）。
・入札が古い（警告及び実際の事象）。
●ウェブベースの表示及び電子メールの配布以外に警報処理を定義する。
●警報を閲覧する。
発行者ホームページ内の色分けされたマーカは、最後に警報ログを閲覧した時から新規警報が警報ログに追加されたことを発行者に知らせる。一実施形態においては、警報ログは、以下のフォーマットを使用する。
【０１０９】
【表３】

【０１１０】
ユーザは、ログを閲覧してそのコンテンツを以下の指令を通じて操作することができる。
●エントリを既読としてしるしを付ける。
●エントリを削除するようにしるしを付ける。
●警報ログのコンテンツをクリアする。
【０１１１】
５．１０．４ 状態図
５．１０．４．１ オファー状態移行
オファーは、以下の状態になることができる（図２４を参照）。
●「ＵｓｅｒＤｉｓａｂｌｅｄ」（初期状態）。この状態においては、オファーは、新規受諾を受け入れることはできないし、また、実行することもできない。
●「Ｅｎａｂｌｅｄ」。この状態においては、オファーを受諾することはできるが、通常はオファーの開始時間に達していないので、実行することができない。
●「Ａｃｔｉｖｅ」。この状態においては、オファーを受諾することができ、実行することもできる。
●「ＳｙｓｔｅｍＤｉｓａｂｌｅｄ」。この状態においては、オファーは、新規受諾を受け入れることはできず、また、実行されていない。オファーは、システム事象を通じてのみこの状態に入る。
●「ＵｓｅｒＡｎｄＳｙｓｔｅｍＤｉｓａｂｌｅｄ」。この状態においては、オファーは、新規受諾を受け入れることはできず、また、実行されていない。
●「Ｄｅｌｅｔｅｄ」。削除されたと印される。この状態においては、オファーは、２度と再びいかなる新規受諾も受け入れることはできず、また、２度と再び実行することができない。
【０１１２】
５．１０．４．２ 契約（ＡＯｆｆｅｒ）状態移行
契約（ＡＯｆｆｅｒ）は、以下の状態の１つになることができる（図２５を参照）。
●「ＯｆｆｅｒＩｎａｃｔｉｖｅ」。この状態においては、「ａｏｆｆｅｒ」は、その関連オファーが非アクティブになったので非アクティブである（すなわち、「Ａｃｔｉｖｅ」以外のいずれかの状態）。バナーは何も示されないことになる。
●「Ａｃｔｉｖｅ」。この状態においては、「ａｏｆｆｅｒ」及びそのオファーはアクティブであり、バナーが示されることになる。
●「ＰｕｂＩｎａｃｔｉｖｅ」。この状態においては、「ａｏｆｆｅｒ」は、発行者がその「ａｏｆｆｅｒ」を無効にしたので非アクティブである。対応するオファーはアクティブである。バナーは何も示されないことになる。
●「ＰｕｂＡｎｄＯｆｆｅｒＩｎａｃｔｉｖｅ」。この状態においては、「ａｏｆｆｅｒ」は、発行者が「ａｏｆｆｅｒ」を無効にしたので非アクティブであり、関連オファーも非アクティブである。バナーは何も示されないことになる。
●「Ｄｅｌｅｔｅｄ」。削除されたと印される。
初期状態は、「ａｏｆｆｅｒ」が作成された時のオファーの状態により、「ＯｆｆｅｒＩｎａｃｔｉｖｅ」又は「Ａｃｔｉｖｅ」のいずれであってもよい。
【０１１３】
５．１０．５ 報告
本発明の一実施形態においては、情報の受信者に対してパフォーマンス向上の機会を連続的に作り出すいくつかの報告が発生される。報告書は、要求があり次第又は定期的に発生させることができる。例示的な報告書は、以下のものを含む。
１．マイ・ドメイン（分類学的）内の、その構成要素によって階層化された各製品カテゴリーに対する平均報酬。
２．システムに亘る平均ＥＣＰＭ。
３．発行者カテゴリー（その分類学によって定義される）当りの平均ＥＣＰＭ。
４．オファー毎の、オファーを受諾した発行者の相関値（例えば、「Ｃｏｍｐｕｔｅｒｓ」から３名の発行者、「Ｓｐｏｒｔｓ」から５名の発行者）。
５．マイ・カテゴリー（広告主の分類学によって定義される）内の全ての他の広告主に対する平均オファー報酬（その構成要素によって階層化されている）。
６．変換比
７．広告主、発行者、オファー、アクティブオファー、非アクティブオファー、契約、及び、入札の数を含むエクスチェンジ状態。
８．最高ＥＣＰＭオファー、最高クリック報奨金、及び、最良変換バナーのような上位１０位のリスト。
【０１１４】
報告書は、経時的なパフォーマンスの変化を見るために、様々な時間的細分性に亘って発生させることができる。例示的な時間的細分性には、去年、過去一年間、過去三ヶ月、先月、過去一ヶ月間、先週、昨日、今日、又は、特定の開始及び終了日付／時間が含まれる。
報告書は、様々なチャンネル細分性に亘って発生させることができる。例えば、あるオファーのパフォーマンスは、全体的に見ることができるか、又は、パフォーマンスデータは、特定のコンテンツ及び視聴者プロフィールを有するサイト上の活動からのみ引き出すことができる。
【０１１５】
５．１０．６ ＥＣＰＭの計算
ＥＣＰＭは、広告の効果を測定することができる単一の測定基準である。それは、広告の金額を提供されたインプレッション数で割った値として定義される。発行者に対しては、これは、提供されたインプレッションに対してどの広告がドル収益を最大化しているかを判断するのに使用することができる歩留まり測定基準である。広告主に対しては、ＥＣＰＭは、同一報奨金を有するオファーの効果を比較するのに使用することができる。これは、創作、広告複写、又は、製品価格点を比較するのに有効であり、何が最良の変換を発生しているかを見分ける。ＥＣＰＭの計算は、以下の通りである。

例えば、配信された１５，０００回のインプレッションで２５．００ドルを稼いだ場合、これは、以下の有効ＣＰＭになるであろう。

【０１１６】
５．１０．７ 将来のＥＣＰＭの計算
「将来のＥＣＰＭ」という概念は、広告に付随する報奨金が変化する環境でのみ意味がある。将来のＥＣＰＭは、履歴事象の計数又は変換比、及び、現在の報奨金レベルを使用して計算される。
将来のＥＣＰＭの計算は、以下の通りである。

「予測金額」は以下の通りである。

例えば、「オファーａ」は、２．１２ドルのＥＣＰＭを有するが、広告主がクリック当り０．１５ドルの支払いを開始した場合、報奨金変更後にそれを集める発行者のＥＣＰＭは、２．７５ドルになる。既にオファーを受諾した発行者に関しては、彼らの全体的な報酬は、２．７５ドルのＥＣＰＭに向かう傾向になる。
【０１１７】
【表４】

【０１１８】
５．１０．８ 視聴者／コンテンツ適合指数
適合指数の目標は、広告主のオファーと発行者のエリアとの間の適合の「良好性」を示す０から１００までの単一の数字を提供することである。この指数は、視聴者の人口統計及びコンテンツに対して計算される。この計算は、発行者（コンテンツプロバイダ）及び広告主によって提供された情報に対して行われる。広告主は、広告がどのコンテンツ及び視聴者に対して最も良く機能することになるかを示す。発行者は、彼らのコンテンツ及び視聴者構成がどうなっているかを示す。
視聴者データは、各データ点に付随する重みを有する。これにより、広告主は、この視聴者が自分たちにとってどれだけ重要であるかを言うことができ、発行者は、彼らの視聴者構成の何パーセントがこの人口統計を有するかを示すことができる。例えば、以下のような３つのサイトがあり得る（括弧内の数字は、１から５までの数の重みである）。
【０１１９】
【表５】

【０１２０】
ここで、以下のような広告主オファーがある場合を考える。
【０１２１】
【表６】

【０１２２】
例えば、この広告は、カップルが美術館の前で自動車から出てくるという創作を使用する高級車製造業者向けである。
得られる適合指数は、以下の通りである。
【０１２３】
【表７】

【０１２４】
最高得点の１００は、サイトｂのコンテンツに対して一度だけ得られた完全な適合を示している。得られた最低指数は３５であった。自動車購入者の重なりのためにそれはゼロではなかったが、視聴者の年齢は不適合であり、彼らの比較的少数が自動車購入者である。
【０１２５】
アルゴリズムの開発における重要な要素は、計算するのが簡単でなければならないということである。多くの場合、これらの指数の大部分は、ユーザが待っている間に計算しなければならない。このデータは、記憶させるのには向いておらず（記憶した値のための容量はとてつもなく大きいであろう）、従ってそれをオンザフライで素早く計算する必要がある。
適合アルゴリズムの開発における別の要素は、その結果が「常識」で得られるものに類似でなければならないということである。これはまた、時に「最小意外性」の法則として知られている。従って、特定の適合が別のものよりも良いと適合指数が示す場合、人もまたその同じ適合の方が良いと考えるであろうと予想される。
【０１２６】
コンテンツ適合アルゴリズムは、以下の通りである。

このようにして、大きなプロフィール（例えば、コンテンツカテゴリーの大部分を検査する発行者）は、広告主がプロフィールの数項目しか選択しなかった場合には得点を希薄化することになり、その逆も言える。マッチングは得点の希薄化に非常に敏感であるから、妥当な適合に１００に近い得点を得させるように平方根が使用される。
視聴者適合は、以下のように重みによって若干複雑である。

この希薄化は、視聴者会員が指定されたものだけでなくより多くの興味を適合品質に有害になることなく有してもよいという仮定に基づき、ここでは異なる方法で処理される。しかし、多数の属性を求める広告主は、確かに結果を薄めてしまう。
【０１２７】
５．１１ 概要
１つの態様において、本発明は、複数のそれぞれの端末によってネットワークに接続された複数の広告主と複数の発行者との間で、媒体及び媒体を表示するスペースのリアルタイムのエクスチェンジを可能にするコンピュータネットワーク上で実行される方法であって、本方法は、ａ）媒体コンテンツに関する情報と受諾時に支払われるように提供された金額的報酬構造とを各々が含む、複数の広告主によって提出された媒体スペースに対する複数のオファーを記憶する段階、ｂ）広告主と発行者とによって入力された相関パラメータを通じて合理的な順番で個々の発行者にオファーを表示する段階、ｃ）（ｉ）発行者及び広告主によって提供された情報に基づいてオファーを分類する段階か、（ｉｉ）広告主及び発行者などによって登録処理中に入力された人口統計的、心誌的、地理的、及び、他の分類法に基づいて個々の発行者に表示するためにオファーを分類する段階か、又は、（ｉｉｉ）アクション当りのドル、クリックスルー、リード、分配、又は、その組み合わせに基づいてオファーを分類する段階、ｄ）発注したオファーの１つ又はそれ以上を発行者が受諾する段階、ｅ）受諾オファーに関して瞬時の「流動的契約」を作成する段階、ｆ）オファーの情報に従って契約オファーに対する媒体コンテンツを発行者の端末に提供する段階、及び、ｇ）広告主によって修正されるか又は発行者によって拒否されるまで、受諾オファーに包含された情報に従って契約の状態を維持する段階を含む。本方法は、更に、オファーで提供された情報に基づいて契約の状態を更新する段階、受諾されたオファーを出した広告主が契約の条件を修正することを可能にする段階、又は、以前に受諾されたオファーを発行者が拒否すると媒体の提供を直ちに中止する段階を含む。
【０１２８】
別の態様において、本発明は、広告主が広告スペースを発行者から購入するためのエクスチェンジを提供するコンピュータネットワーク上で実行される方法を説明するものであり、本方法は、ａ）広告の説明と広告スペースに広告を出すための報酬レートとを各々が含む、広告用の広告スペースを購入するために広告主が提出したオファーを記憶する段階、ｂ）広告主が提出したオファーに対する受諾判断基準を各々が包含する、広告スペースの販売のために発行者が提出した条件付きオファーを記憶する段階、ｃ）受諾判断基準を満足するオファーのリストを条件付きオファーに対して編集する段階、ｄ）発行者がリストから１つ又はそれ以上のオファーを受諾する段階、及び、ｅ）発行者がオファーを受諾した時に受諾オファーで説明された広告を提供する段階を含む。
【０１２９】
本方法は、更に、あるオファーに関してそのオファーの受諾数を判断する段階、そのオファーを提出した広告主に受諾数を出力する段階、及び、広告主がオファーの受諾数を上げるためにオファーの条件を修正し得るように、広告主がオファーの条件を修正することを可能にする段階を含む。本方法はまた、広告スペースへの広告の配置をもたらす各受諾オファーに関して、広告スペースへの広告の配置に対して発行者に支払われるべき報酬を判断する段階、オファーを受諾した発行者にその報酬を出力する段階、及び、発行者がオファーの受諾を取り消すことを可能にする段階を実行することができる。
【０１３０】
別の態様において、本発明は、広告スペースを購入するためのオファーのマッチング及び追跡をするネットワーク化された媒体エクスチェンジシステムを説明するものであり、本システムは、媒体スペースに関する複数のオファーを配置するためにネットワークに複数の広告主を接続する複数の広告主端末、ネットワーク上に配置されたオファーを検討して１つ又はそれ以上のオファーを選択的に受諾するために複数の発行者をネットワークに接続する複数の発行者端末、配置されたオファーを複数の発行者の各々により提供された情報に基づいて整理し、広告主が出したオファーを発行者が受諾した時に広告主及び発行者間で瞬時の契約を作成するための第１のサーバサブシステム、及び、オファーで提供された情報に従って取引を実行するための第２のサーバサブシステムを含む。
更に別の態様において、本発明は、複数の広告主が透明で完全に自動化され、１対１の交渉を必要とせず、エクスチェンジ上の発行者に対して匿名をサポートする複数の発行者との流動的な契約に入ることができる方法を開示する。本発明はまた、オンライン媒体の購入及び販売を商品に変える方法、及び／又は、オフライン媒体の購入及び販売を商品に変える方法として説明されてもよい。
【０１３１】
本発明は、発行者及び広告主の両方がその時点で現在の公平市場価格で媒体を購入及び販売するばかりでなく、履歴ＥＣＰＭを用いて将来のパフォーマンスを妥当に予測することも可能にする測定基準（ＥＣＰＭ）を作り出す。ＥＣＰＭは、全体的又は広告主別にチャンネルを通しての媒体のコストパフォーマンスを表す方法の創造物として定義されてもよい。本発明の特徴は、ＣＰＭ取引（ＥＣＰＭよりも高いレートで）が同じ広告主に対して維持できるように、発行者の匿名を広告主に対して維持する方法である。本発明の別の特徴は、広告主に対して任意の与えられた期間の投資収益率（ＲＯＩ）を計算し、アクティブオファーを維持し続けるか否かを自動化処理を通じて発行者のために決断することである。
【０１３２】
別の態様において、本発明は、拘束力がある契約が形成される従来の原理（オファー、受諾、対価）が、市場効率のために、取引の両方の側の多数の当事者が同時にオファーを受諾し、また受諾オファーを終了し、更に終了オファーを再受諾することさえも可能にする「流動的契約」に変形される処理を含む。
更に別の態様において、本発明は、媒体の購入及び販売に参加する当事者がそのスペースに関する価格発見を認識することができる方法を含む。現在の方法（競売、ブラインド競売、逆競売、ネットワーク、１対１の交渉、及び／又は、市場）の下では、当事者には完全な情報がなく、購入及び販売されるスペースの公平な市場価格を偽りなく達成する方法もない。
更に別の態様において、本発明は、広告主が広告キャンペーンの創造的な一面を絶えず変更する能力と共に、契約を出入りする低コストを通じて媒体の効果及びコストを試験することを可能にすることにより媒体の購入及び販売が促進される方法を含む。
上述の本発明の説明された実施形態及び他の実施形態に対して、広範な本発明の革新的範囲から逸脱することなく、様々な修正を為し得ることが当業者によって認識されるであろう。従って、本発明は、開示された特定の実施形態又は装置に限定されず、むしろ、本発明の範囲及び精神に包含されるあらゆる変更、適応、又は、修正を網羅するように意図されていることが理解されるであろう。
ある一定レベルの追跡及び書込記録エラーは許容可能である。
【０１３３】
５．１２ 特定の定義された用語
ソース：ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｉｎｔｅｒｎｅｔａｄｖｅｒｔｉｓｉｎｇ．ｏｒｇ／ｑａ／ｇｌｏｓｓａｒｙ．ｓｈｔｍｌ
広告提供：広告コンテンツ、通常はバナーを提供するブラウザからの要求に応答するソフトウエアパッケージ又はサービス。
広告ネットワーク：共通のバナーサーバを共有するウェブサイトのグループ。通常は商取引及び報告処理を管理する販売組織。広告ネットワークは、多数のサイトに亘ってバナー又は広告を提供するので、目標視聴者の独特の組み合わせを配信する能力を有する。
動画 ＧＩＦ：多数のＧＩＦ画像を１つのファイルに結合することによって作成された動画。その結果は、動いている外見を与える次から次へと表示される多数の画像である。ウェブサーファーを引き付ける／気をそらす上で非常に有益である。
バナー：ウェブ上の広告として機能し、更なる情報に対してそれをクリックするように閲覧者を誘う、一般的に広告主のウェブサイト上にある通常は矩形のグラフィック要素。
バナーネットワーク：上述の広告ネットワークを参照。
ブランダー：自らの銘柄に対する知名度を上げることに主たる関心を有する広告主。
【０１３４】
クリックスルー：ユーザを広告主のウェブサイトに導く、バナー又は他の広告をクリックする行為。バナーの応答発生力を判定するためにインプレッションに対する計数点数として使用される。
クリックスルー率（ＣＴＲ）：オンライン広告の応答率であり、通常は百分率で表され、広告が受け取ったクリックスルー数を取り、その数をインプレッション数で割り、１００を掛けることによって計算して百分率を得る。例：２０回のクリック／１，０００回のインプレッション＝．０２×１００＝２％ＣＴＲ
ＣＰＡ：アクション当りのコスト。コンテンツサイトが供給する各「アクション」に対して広告主が支払う価格。「アクション」は、販売、リード、書式記入の成功、ソフトウエアプログラムのダウンロード、又は、製品の電子商取引による販売としてもよい。ＣＰＡ購入のアクション、価格、及び、条件の全ては、広告主とコンテンツサイトとによって相互に合意され、そのような購入は、一般的に、コンテンツサイトが２４時間毎にクリック及びアクションを閲覧することを選んだ場合にはそれを可能にする、広告主によって提供された終末処理追跡システムを伴う。
【０１３５】
ＣＰＣ：クリック当りのコスト。コンテンツサイトに対して広告主が支払う価格。「クリック当りのコスト」モデル上で購入する時、広告主及びコンテンツサイトは、Ｘ回のクリック、すなわち購入金額が供給されるまでコンテンツサイトが広告主の広告創作の表示を継続することを相互に合意している。この価格決定モデルは、通常は１０セントＣＰＣから２ドルＣＰＣまでの範囲に及び、他の形態のオンライン広告の場合と同様に、コンテンツ、到達した視聴者、及び、ターゲット配信に依存し、目標のないものは価格が低く、十分な視聴者を目標にしたものは、料金表のハイエンドになる。
ＣＰＭ：１，０００（ローマ数字）回のインプレッション当りのコスト。広告主のバナーを１，０００回表示するコンテンツサイトに対して広告主が支払う価格。
ＣＰＳ：販売当りのコスト。コンテンツサイトから広告主サイトに照会された訪問者から生じた各販売に関してコンテンツサイトに広告主が支払う価格。この種類の購入モデルは、通常はクッキーを用いて追跡され、その場合クッキーは、コンテンツサイト上で提供され、１つの取引／販売が無事完了後に広告主サイト上の成功ページで読み取られる。一般的な料金／報奨金は、販売される製品又はサービスの小売り価格の５％から２５％の範囲に及ぶ。上述のＣＰＡも参照のこと。
【０１３６】
創作：所定の広告に組み込まれる概念、デザイン、及び、アートワーク。
人口統計：人口区分をもたらす共通の特性。通常の人口統計データポイントには、年齢、性別、郵便番号、及び、収入が含まれる。
直接的な市場取引者：売上のような具体的な応答を引き出すのに主として関心がある広告主。
有効ＣＰＭ：ＣＰＭで全部が支払われない時の広告コストの測定基準。広告コストを使用インプレッション数で割ることにより計算される。
有効頻度：個人に対してインプレッションを浪費することなく広告の最高の影響を実現させるためにその１人の個人に示すべき広告の回数。
有効到達範囲：最も効果的な回数だけ広告を見ることになる人々の数。最も効果的な頻度。
露出：インプレッションを参照。
頻度：所定の個人が所定の期間に広告を見ることになる回数。
ＧＩＦ：「画像交換フォーマット」。ウェブ上のバナー広告及び他のほとんどの写真用の最も一般的なファイル圧縮フォーマット。
【０１３７】
ヒット：テキスト、グラフィック、及び、映像などのファイルがサーバによって送られる度に、それはヒットとして記録される。５つのグラフィック要素を有する１ページが閲覧された時に６ヒットとして登録され、一方でグラフィックのないページは１ヒットと単に登録されることになるので、異なるサイトを比較するのには信頼できる測定基準ではない。
インプレッション：サーファーによってバナー又は他の広告を「見る機会（ＯＴＳ）」。バナーを含むページが閲覧された時、それはインプレッションとみなされる。
間質性広告：閲覧者が見ているものと彼らが得ることを期待するものとの間でポップアップするウェブページ。ウェブ上の他のどれよりもテレビコマーシャルに似ている（現在のところ）。
インベントリー：所定期間に配信することができるウェブサイト上のバナーのための利用可能スペース量。ウェブ発行者によって広告主に販売可能な毎月の総インプレッション量（又は、発行者が「クリック当りのコスト」料金モデルで販売している場合はクリック）としても知られている。
リンク：２つの文書、画像マップ、及び、グラフィックなどの間のハイパーテキスト接続。
流動性：素早くいかなる価格の割引きなしに資産を現金に変換する能力。買い手及び売り手が多いほど市場の流動性が上がる傾向がある。
【０１３８】
ページビュー：ブラウザを通じて誰かがウェブページを要求した時。ページビューは、多くの場合、バナーが得るインプレッション数を追跡するのに使用される。
プロキシ：プロキシサーバは、組織のキャッシュファイルとして機能する。それはまた、ファイアウォールが一方で内部からウェブページを提供し続けながら内部ネットワークを外部インターネットから保護する場合に使用される。
心誌：人口区分をもたらす共通の心理的特性。一般的な心誌的データポイントには、生活様式及び購入挙動に関連する様々な態様に関する意見、態度、及び、信念が含まれる。
到達範囲：所定の広告を見ることになる人々の総数。
販売達成率：広告ネットワークにおいて取引又は物々交換されたものとは逆に、販売されたバナー又は他の広告の百分率。
セッション：サーファー／閲覧者／訪問者によるウェブサイトへの完結した訪問。セッションは、ホームページで始まり、訪問者がサイトにおいて有する情報及びゲームなどへの興味によって、単なる瞬間から何時間までの任意の時間継続することができる。
トラヒック：ウェブサイトに来る人々の数及び種類。多くの異なる方法で測定される。
【０１３９】
取引モデルエクスチェンジ：取引モデルエクスチェンジは、購入／販売の意思決定を行って実際の取引を実行するのに必要な全ての情報を提供する。これとは逆に、情報モデルエクスチェンジは、購入／販売の意思決定のために必要な全てではなく一部の情報を提供する。従って、実際の取引は、情報エクスチェンジの外で発生する。情報エクスチェンジの収益可能性は、受信料に限定される。取引エクスチェンジは、それに加えて、取引実行に関連したサービスに対して請求することができる（例えば、取引手数料により）。従って、取引エクスチェンジは、実質的により利益が上がる可能性がある。
ＵＲＬ：「ユニフォーム・リソース・ロケーター」。「ｗｗｗ．ｃｏｍｐａｎｙ．ｃｏｍ／ｐａｇｅ．ｓｈｔｍｌ」のような「ワールド・ワイド・ウェブ」上の任意の特定ページのアドレス。
尚、好ましい実施形態のある特定の態様を説明するのに「全ての」又は「常に」のような用語が使用されていることに注意すべきである。好ましい実施形態はそのように限定されるが特許請求の範囲はそうではなく、むしろ、特許請求の範囲は、好ましい実施形態で説明した制限によってではなく、その独自の条件によってのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【図１】
本発明の実施形態に従って構築されたクライアント／サーバコンピュータネットワーク（例えば、インターネット）を示す図である。
【図２】
本発明の実施形態に従って広告サービスを行い、追跡する例示的な処理作業を示す図である。
【図３】
広告主が本発明の実施形態に従って実行する例示的なユーザインタフェース処理を示す図である。
【図４】
広告主が本発明の実施形態に従って実行する例示的な処理作業を示す図である。
【図５】
本発明の実施形態によるエクスチェンジ・オペレータの観点から見た広告主のための処理作業を示す図である。
【図６】
発行者が本発明の実施形態に従って実行する例示的なユーザインタフェース処理を示す図である。
【図７】
発行者が本発明の実施形態に従って実行する例示的な処理作業を示す図である。
【図８】
本発明の実施形態によるエクスチェンジ・オペレータの観点から見た発行者のための処理作業を示す図である。
【図９】
本発明の実施形態による請求処理及び会計処理のための処理作業を示す図である。
【図１０】
本発明の実施形態に従って使用することができる例示的なシステムアーキテクチャを示す図である。
【図１１】
本発明の実施形態に従って広告主、発行者、及び、エクスチェンジ・オペレータによって請け負われる処理作業を示す図である。
【図１２】
本発明の実施形態によるいくつかの広告交渉及び支払モデルを示す図である。
【図１３】
本発明の実施形態による多数対多数のエクスチェンジのための処理作業を示す図である。
【図１４】
本発明の実施形態に従って動的な価格決定が広告のインプレッション容量及び到達範囲に影響を与える方法を示す図である。
【図１５】
本発明の実施形態によるシステムアーキテクチャを示す図である。
【図１６】
本発明の実施形態によるエクスチェンジ・ウェブサイト・アーキテクチャを示す図である。
【図１７】
本発明の実施形態による広告主特定の詳細なウェブサイトアーキテクチャを示す図である。
【図１８】
本発明の実施形態による例示的な広告主ホームページのグラフィック・ユーザ・インタフェースを示す図である。
【図１９】
本発明の実施形態による例示的なオファー管理ウェブページを示す図である。
【図２０】
本発明の実施形態による例示的なオファー編集ウェブページを示す図である。
【図２１】
本発明の実施形態による例示的なバナー管理ウェブページを示す図である。
【図２２】
本発明の実施形態による例示的なバナー編集ウェブページを示す図である。
【図２３】
本発明の実施形態による例示的なＵＲＬ管理ウェブページを示す図である。
【図２４】
本発明の実施形態によるオファー状態移行図である。
【図２５】
本発明の実施形態による契約状態移行図である。
【図２６】
本発明の実施形態による物理的なネットワーク系統図である。
【図２７】
本発明の実施形態によるシステムアーキテクチャを示す図である。

Claims (12)

1. ａ．通信ネットワークを通じてアクセス可能なエクスチェンジデータ構造を準備する段階と、
   ｂ．広告媒体を販売するためのオファーを形成し、前記広告媒体を購入するために支払うべき報酬を計算するための可変入力として消費者アクションを用いる販売報酬スキームを形成するデータを前記データ構造に記憶する段階と、
   ｃ．広告媒体を購入するためのオファーを形成し、前記広告媒体を購入するために支払うべき報酬を計算するための可変入力として消費者アクションを用いる購入報酬スキームを形成するデータを前記データ構造に記憶する段階と、
   ｄ．前記購入するためのオファーが前記販売するためのオファーの条件を満足するか否か確認するために、前記販売するためのオファーと前記購入するためのオファーとを比較する段階と、
   を含むことを特徴とする、広告媒体を取引するための方法。
2. ｅ．前記広告媒体において紹介される広告コンテンツを形成するデータを記憶する段階と、
   ｆ．前記購入するためのオファーが前記販売するためのオファーの条件を満足する場合、前記広告コンテンツデータを前記広告媒体上で公開する段階と、
   を更に含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. ｇ．前記消費者アクションを測定する段階、
   を更に含むことを特徴とする請求項２に記載の方法。
4. ｅ．前記購入するためのオファー又は前記販売するためのオファーに対して、１，０００回当りの有効コストを計算し、前記１，０００回当りの有効コストを出力する段階、
   を更に含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
5. 前記購入するためのオファーは、随意に取消可能であることを特徴とする請求項１に記載の方法。
6. ａ．通信ネットワークを通じてアクセス可能なエクスチェンジデータ構造を準備する段階と、
   ｂ．広告媒体を販売するためのオファーを形成し、前記広告媒体を購入するために支払うべき報酬を計算するための可変入力として消費者アクションを用いる販売報酬スキームを形成するデータを前記データ構造に記憶する段階と、
   ｃ．広告媒体を購入するためのオファーを形成し、前記広告媒体を購入するために支払うべき報酬を計算するための可変入力として消費者アクションを用いる購入報酬スキームを形成するデータを前記データ構造に記憶する段階と、
   ｄ．前記購入するためのオファーを形成するデータ又は前記販売するためのオファーを形成するデータを公開する段階と、
   を含むことを特徴とする、媒体の現在の市場価格に関する情報を公開するための方法。
7. ａ．通信ネットワークを通じてアクセス可能なエクスチェンジデータ構造と、
   ｂ．広告媒体を販売するためのオファーを形成し、前記広告媒体を購入するために支払うべき報酬を計算するための可変入力として消費者アクションを用いる販売報酬スキームを形成する、前記データ構造に記憶されたデータと、
   ｃ．広告媒体を購入するためのオファーを形成し、前記広告媒体を購入するために支払うべき報酬を計算するための可変入力として消費者アクションを用いる購入報酬スキームを形成する、前記データ構造に記憶されたデータと、
   ｄ．前記購入するためのオファーが前記販売するためのオファーの条件を満足するか否か確認するために、前記販売するためのオファーと前記購入するためのオファーとを比較する手段と、
   を含むことを特徴とする、広告媒体を取引するためのシステム。
8. ｅ．前記広告媒体において紹介される広告コンテンツを形成する記憶データと、
   ｆ．前記購入するためのオファーが前記販売するためのオファーの条件を満足する場合、前記広告コンテンツデータを前記広告媒体上で公開する手段と、
   を更に含むことを特徴とする請求項７に記載のシステム。
9. ｇ．前記消費者アクションを測定する手段、
   を更に含むことを特徴とする請求項８に記載のシステム。
10. ｅ．前記購入するためのオファー又は前記販売するためのオファーに対して１，０００回当りの有効コストを計算するための計算機、及び、前記１，０００回当りの有効コストを出力する出力装置、
    を更に含むことを特徴とする請求項７に記載のシステム。
11. 前記購入するためのオファーは、随意に取消可能であることを特徴とする請求項７に記載のシステム。
12. ａ．通信ネットワークを通じてアクセス可能なエクスチェンジデータ構造と、
    ｂ．広告媒体を販売するためのオファーを形成し、前記広告媒体を購入するために支払うべき報酬を計算するための可変入力として消費者アクションを用いる販売報酬スキームを形成する、前記データ構造に記憶されたデータと、
    ｃ．広告媒体を購入するためのオファーを形成し、前記広告媒体を購入するために支払うべき報酬を計算するための可変入力として消費者アクションを用いる購入報酬スキームを形成する、前記データ構造に記憶されたデータと、
    ｄ．前記購入するためのオファーを形成するデータ又は前記販売するためのオファーを形成するデータを公開するための公開手段と、
    を含むことを特徴とする、媒体の現在の市場価格に関する情報を公開するためのシステム。

Images