JP2004524064A - 衝撃波療法用の連結ベロー - Google Patents

Abstract

連結ベローの患者と接触しない領域を、遮音性の材料で製作する。

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばドイツ実用新案登録明細書第２９７１２０３５号により周知であり、衝撃波源を患者の体に連結するための連結ベローに関する。
【０００２】
【従来の技術】
衝撃波療法においては、衝撃波毎に不快な空気音が発生し、それは主観的に大きな音の「衝撃」として知覚される。この騒音源は、患者および治療する者にとっては、ストレスとして感受されている。
【０００３】
この不快な空気音は、主に連結ベローの患者の身体を覆っていない領域から放出される。従来の技術では、連結ベローの側面上に追加の遮音材料、例えばタオル、小さな砂袋、あるいは特別に設計した遮音スリーブを配備している。
【０００４】
この周知の解決法は、ともかく幾つかの欠点を持っている。一つには、それらは、取り扱いが難しいおよび／または重いことであり、その他には、それらは、Ｘ線装置または超音波装置の伝搬路にまで広がるので、結石の位置を特定するのに邪魔になる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の課題は、結石の位置特定を制約することなく、小さな空気音しか放出しない連結ベローを実現することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
この課題は、請求項１に挙げられた特徴により解決される。従属請求項は、この発明をさらに発展させたものおよび／または特に有利な構成に関するものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下において、図面にもとづき、この発明をより詳しく説明する。
【０００８】
図１は、連結ベロー１の断面を描いたものである。その構造は、基本的に中心軸２に関して回転対称である。患者と接触する連結領域３は、厚さが薄く構成されており、含有物を持たない。このことによって、衝撃波は、最小限にしか吸収されない。
【０００９】
それに反して、横側の側面領域４は、気泡またはその他の充填物を用いて最大限に音を吸収するように構成されている。
【００１０】
さらに、この気泡は、ベローがそれによってより伸縮性を増して、気泡を持たない均質な材料よりも、様々な浸入させる深さにより良く適合できるという利点を持っており、各深さに対しては、連結ベローを（中心軸２に沿って）様々な度合いで広げる必要があるものである。
【００１１】
理想的には、この発明にもとづく連結ベローは、所謂「圧縮成形」法で製造される。この方法においては、適切な大きさに裁断し、部分的に加硫した一枚以上のマットを機械内に投入する。圧力と温度を加えると、この裁断したものは、ペースト状から液状になり、互いに結合して、完全に加硫されたものとなる。
【００１２】
この発明にもとづくと、連結領域３に対応して投入する部分が、衝撃波および超音波に関する最適な透過性を備えるようにするのに対して、側面領域４に対しては、加硫／重合時に気泡を成長させる材料（「スポンジゴム」）を選択するものである。材料としては、大きな種類のゴム材料のような、ほぼすべてのエラストマーが適しており、それ以外にはシリコンやポリウレタンも適している。
【図面の簡単な説明】
【図１】連結ベローの断面図
【符号の説明】
１ 連結ベロー
２ 中心（回転）軸
３ 連結領域
４ 側面領域

Claims (5)

1. 基本的に回転対称形に構成されており、
   基本的に回転軸に対して垂直に延び、患者の体との連結面として構成された連結領域と、
   基本的に回転軸に対して円筒状に延びる側面領域とを有する、
   患者の体を衝撃波源と連結するための、液体またはゲルで満たすことが可能な連結ベローにおいて、
   この連結領域（３）が、衝撃波に対して透過性を持つように構成され、この側面領域（４）が、遮音性を持つように構成されていることを特徴とする連結ベロー。
2. 前記の連結領域（３）が、厚さを薄く、含有物を持たないように、そして前記の側面領域（４）が、厚さを厚く、気泡および／またはそれ以外の部分において遮音性を有する充填物を備えるように構成されていることを特徴とする請求項１に記載の連結ベロー。
3. 前記の連結領域（３）と側面領域（４）が、相異なる材料ではあるが、液体を通さない形で互いに結合された材料から構成されていることを特徴とする請求項１または２に記載の連結ベロー。
4. 前記の連結領域（３）と側面領域（４）に用いられる材料が、加硫可能な材料であることを特徴とする請求項１から３までのいずれか一つに記載の連結ベロー。
5. 前記の側面領域（４）に用いられる材料が、加硫後に多孔質の構造を有することを特徴とする請求項４に記載の連結ベロー。