JP2004522578A - ハンマーミル - Google Patents

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Abstract

ハウジング(20)、ローターアセンブリ(30)、第1の複数のハンマー、および第1の摩擦プレートアセンブリ(70)を有する、オーバーサイズの粒子性物質を所望のサイズに粉砕するためのハンマーミルが、提供される。ハウジングは、側壁を有し、この側壁は、入口端部と排出端部との間を延び、この排出端部は、囲まれた作業空間を規定する。ハウジングの長手軸の周りの回転のためのローターアセンブリは、ハウジング内に配置される。

Description

【技術分野】
【0001】
本願は、2001年5月17日に出願された、米国仮出願番号60/292,213(これは、その全体が本明細書中に参考として援用される)に対して優先権を主張する。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
(発明の分野)
本発明は、衝撃グラインダー、ハンマーミルなどに関し、そして具体的には、材料の大きさを所望の寸法に減少させるために使用され得る、篩なしハンマーミルに関する。
【0003】
(背景技術)
多数の種々の産業は、材料をより小さい大きさに減少させるために、衝撃グラインダーまたはハンマーミルに依存する。ハンマーミルは、しばしば、林業産物および農産物を処理するため、および鉱物を処理するため、ならびに材料を再利用するために使用される。ハンマーミルによって処理される材料の具体的な例としては、鉱石、石灰岩、炭、枕木(railroad tie)、材木、枝(limb)、ブラシ、穀類、およびさらに自動車が挙げられる。一旦、所望の大きさに減少されると、この材料は、引き続く使用およびさらなる処理のために、ハンマーミルのハウジングを出る。ハンマーミルの例示的な実施形態は、米国特許第5,904,306号;同第5,842,653号;同第5,377,919号;および同第3,627,212号(これらの全ては、その全体が本明細書中に参考として援用される)に開示されている。
【0004】
ハンマーミル(一般に、クラッシャーまたはシュレッダーともまた称される)は、代表的に、鋼鉄のハウジングまたはチャンバを備え、このハウジングまたはチャンバは、ローターに取り付けられた複数のハンマー、およびこのローターを回転させるための適切な駆動輪列を備える。このローターが回転するにつれて、対応して回転するハンマーが、粉砕または大きさを減少されるべき材料と係合する。ハンマーミルは、代表的に、ハウジングの内側に形成され、そしてハウジングの内側表面の一部を境界とする、格子を使用する。粒子材料の大きさは、回転ハンマーが材料を押し付ける篩の開口の大きさによって制御される。不運なことに、先行技術のハンマーミルにおいては、材料は、完全に処理または分粒される前に、格子または篩の開口を強制的に通されることによって、ハンマーを「短絡」またはバイパスさせ得る。
【0005】
さらに、先行技術の格子または篩は、リダクションされる材料で制限され得、そして目詰まりし得、このことは、次に、ハンマーミルのスループットおよび効率を低下させる。特に、「繊維質の樹皮」を有する材木(例えば、ポプラ、ヒッコリー、およびユーカリ)は、格子に対して非常に問題であり、従って、先行技術のハンマーミルを使用して、効果的にリダクションされない。なぜなら、材料が、開口にまたがり、そしてこの開口内に溜まる傾向があり、開口部が目詰まりするかまたは部分的に変形する結果となり、これは、所望の大きさの材料を、目詰まりしたかまたは変形した開口に通さず、そしてハンマーミルのスループットおよび効率を低下させるからである。従って、より高いエネルギー費用ならびに格子または篩の頻繁な修理および交換のために必要とされる費用が、進行中の財務上の支出のかなりの部分を占める。
【0006】
従って、処理される任意の所望の材料と共に使用するよう適合されており、そして通過する材料が完全に処理される可能性を、少なくとも所望の程度まで増加させる、改善されたハンマーミルに対する必要性が存在する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
(要旨)
本発明は、公知のハンマーミルの設計上の欠陥のいくらかを克服する、改善されたハンマーミルを提供する。本発明のハンマーミルは、ハウジング、このハウジングの長手軸の周りで回転するための、このハウジング内に配置されたローターアセンブリ、このローターアセンブリに連結された複数のハンマー、およびハウジングの側壁に固定された摩擦(attrition)プレートアセンブリを備える。このハウジングは、入口開口部を規定する入口端部、排出端部を有し、このハウジングの長手軸が、これらの端部の間で延びる。このハウジングの側壁は、入口端部と排出端部との間に延びる。このハウジングは、第1リダクションチャンバおよび隣接する第2リダクションチャンバをさらに規定する。1つの実施形態において、このハウジングの側壁および入口開口部は、第1リダクションチャンバにおいて、部分的に囲まれた作業空間を規定し、そして第2リダクションチャンバにおいて、このハウジングの側壁は、囲まれた作業空間を規定する。
【0008】
1つの局面において、複数のハンマーが、第1リダクションチャンバと第2リダクションチャンバとの両方に配置される。複数のハンマーにおける各ハンマーは、固定ハンマー、スイングハンマー、またはこれらの組み合わせからなる群より選択される。別の局面において、第1リダクションチャンバ内に配置される各ハンマーは、スイングハンマーを備え、そして第2リダクションチャンバ内に配置される各ハンマーは、固定ハンマー、スイングハンマー、またはこれらの組み合わせからなる群より選択される。
【0009】
摩擦プレートアセンブリは、第1リダクションチャンバおよび第2リダクションチャンバ内で、ハウジングの側壁に取り外し可能に固定され、その結果、ハンマーは、これらの摩擦プレートアセンブリの一部から間隔を空け、そして重なる。この重なった、間隔を空けた関係において、ハンマーおよび摩擦プレートアセンブリは、協働して、粒子材料をハウジングの排出端部の方へと推進する。好ましくは、摩擦プレートアセンブリの、第2リダクションチャンバ内に固定される部分は、ほぼ円形の構成を有し、そして実質的に連続した作業表面を規定する。同様に、摩擦プレートアセンブリの、第1リダクションチャンバ内に取り外し可能に固定される部分は、半円形の構成を有し、これは、不連続な作業表面を規定しながら、その円弧の長さに沿ってほぼ連続している。
【0010】
本発明のこれらおよび他の特徴および局面は、以下の説明、添付の特許請求の範囲、および付随する図面を参照して、よりよく理解される。
【0011】
(発明の詳細な説明)
本発明は、より具体的には、以下の例示的な実施形態において記載され、これらの実施形態は、例示のみとして意図される。なぜなら、本発明における多数の改変およびバリエーションが、当業者に明らかであるからである。本明細書中において使用される場合、「a」、「an」、または「the」は、これらが使用される文脈に依存して、1つ以上を意味し得る。好ましい実施形態が、ここで、図を参照して記載され、これらの図において、類似の参照文字は、いくつかの図にわたって、類似の部品を示す。
【0012】
本発明は、図1A〜10に一般的に示されるようなハンマーミル10を包含する。本発明のハンマーミル10は、材木または類似の繊維質材料のリダクションするため(すなわち、代表的に、くず材砕機または材木/樹皮砕機と称されるハンマーミル10として使用するため)に適合されるが、当業者は、本発明の設計的特徴が、他の型の繊維質材料(例えば、炭、鉱物、農作物など)を粉砕するために適用可能であることを理解する。
【0013】
まず図1A〜4を参照すると、本発明のハンマーミル10の例示的な実施形態が示されている。1つの実施形態において、ハンマーミル10は、細長ハウジング20を有し、このハウジングは、オーバーサイズの粒子材料を受容するための入口端部22、所望の大きさの粒子材料を出すための、間隔を空けた排出端部24、および入口端部22と排出端部24との間に延びる側壁26を有する。側壁26は、実質的に均一な曲率を有し得、例えば、側壁26は、円筒形であり得るか、またはそうでなければ円筒を形成し得る。入口開口部23は、ハウジング20の側壁26において、このハウジングの入口端部22の近くに規定され、そして排出開口部25は、ハウジング20の側壁26において、このハウジングの排出端部24の近くに規定される。1つの例において、入口開口部23は、ハウジング20の長手軸に沿って形成され、そして排出開口部25は、ハウジング20の長手軸の下に位置する。
【0014】
示されるように、ハンマーミル10はまた、ハウジング20内に配置されたローターアセンブリ30を備え、このアセンブリは、オーバーサイズの粒子材料を所望の大きさの粒子材料にリダクションさせるためのものである。ローターアセンブリ30は、ハウジング20の長手軸の周りでの回転のために適合される。ローターアセンブリ30は、従来のものであり、そして長手軸に沿って延びる回転可能なシャフト32、およびシャフト32から半径方向に延びる従来の支持手段を備える。この支持手段は、例えば、従来のディスク34および支持ロッド36(これは、ディスク34を通って、ローターシャフト32に対して平行に、長手軸方向に延びる)、または従来のスライダーを備え得る。
【0015】
例示的な実施形態の1つの設計的特徴は、粒子材料の流れが粉砕され、その結果、これらの粒子材料が、ハウジング20の長さに長手軸方向に沿って流れることである。本明細書中において使用される場合、「長手軸方向に」とは、ローターアセンブリ30が延びる方向をいい、そしてより具体的には、ローターシャフト32の中心を横切ってその長さに沿う、ハンマーミル10のハウジング20の長手軸をいう。図1A〜2において注目されるように、リダクションされるべき粒子材料は、処理されながら、ハンマーミル10の一方の長手軸方向端部に供給され、同時に、ハンマーミル10を通って長手軸方向下流に移動し、最終的に、ハウジング20の反対側の排出端部24から排出される。
【0016】
比較すると、代表的な先行技術のシステム(例えば、米国特許第5,904,306号;同第5,377,919号;および同第3,627,212号に開示されるもの)は、粒子材料を、供給開口部(これは、ハンマーミルの処理セクションの長手軸方向長さ全体、または実質的に全体に沿って延びる)内に供給する。当業者が理解するように、粒子材料を長手軸方向長さ全体に沿って供給するハンマーミルは、代表的に、処理された粒子材料を、分粒格子または分粒ホールを有するプレートを通して、ハウジングの底部から排出する。この排出領域は、通常、ハウジングの180°以下に制限されており、従って、排出開口部を通過するようにまだ分粒されていない粒子材料、またはその瞬間に処理されている粒子材料の正味の体積に起因して開口部を通過し得ない粒子材料を「再循環」させる。粒子材料の再循環の間に、これらの粒子材料は、ローターアセンブリの周りを移動し、そしてより低いリダクション領域に戻り、その結果、粒子材料の非常にわずかなサイズリダクションが起こり、機械の非効率を生じ、そしてエネルギーが浪費される。以下にさらに詳細に議論されるように、本発明の好ましいハンマーミル設計は、第1リダクションチャンバ40において、ローターアセンブリ30の周りの約270°にわたって材料を処理し、そして第2リダクションチャンバ50において、ローターアセンブリ30の周りの全360°にわたって処理し、より効率的かつより小さい機械を可能にする。
【0017】
さらに図1A〜4に戻って参照すると、ハンマーミル10のハウジング20は、第1リダクションチャンバ40および隣接する第2リダクションチャンバ50をさらに規定する。ハウジング20の側壁26および入口開口部23は、第1リダクションチャンバ40において、部分的に囲まれた作業表面を規定する。同様に、ハウジング20の側壁26は、第2リダクションチャンバ50において、囲まれた作業空間を規定する。第1リダクションチャンバ40において、ハンマーミル10は、その内側の周縁または周囲の周りで約180°〜320°が囲まれており、ここで、ハウジング20の囲まれていない部分は、粒子材料をハウジング20の内部に供給するための入口開口部23を形成する。
【0018】
第2リダクションチャンバ50において、ハンマーミル10は、その内側の周縁または周囲の周りで完全に囲まれる。当業者が理解するように、先行技術のハンマーミルは、第2リダクションチャンバを備えない。すなわち、先行技術の設計は、第1リダクションチャンバ40の均等物のみを使用する。なぜなら、粒子材料をリダクションさせるハウジング20の全ての部分が、代表的に、開いており、粒子材料をハウジング20の長手軸方向セクションに直接供給することを可能にするからである。
【0019】
ハンマーミル10はまた、ローターアセンブリ30に接続された、少なくとも第1の複数のハンマー60を備え、この第1のハンマーは、第1の摩擦プレートアセンブリ70(これは、ハウジング20の側壁26に取り外し可能に固定されている)と協働する。第1の複数のハンマー60は、ハウジング20の入口端部22と排出端部24との間であって、このハウジングの第2リダクションチャンバ50の内部に配置される。第1の摩擦プレートアセンブリ70は、ほぼ円形の構成を有し、そしてまた、ハウジング20の入口端部22と排出端部24との中間であって、ハウジング20の第2リダクションチャンバ50の内部に配置される。従って、第1の摩擦プレートアセンブリ70は、囲まれた作業空間内で、実質的に連続した第1の作業表面80を規定し、この作業表面は、ローターアセンブリ30およびハンマーの周りに延びる。好ましくは、連続した第1の作業表面80は、ほぼ円筒形の形状であり、そして第2リダクションチャンバ50内に配置された第1の複数のハンマー60を囲む。従って、使用中に、第1の複数のハンマー60の各ハンマー90の少なくとも一部は、第1の摩擦プレートアセンブリ70の一部と密接に重なり、その結果、第1の複数のハンマー60のハンマーは、第1の摩擦プレートアセンブリ70の第1の作業表面80と協働して、所望の大きさの粒子材料を形成し、そしてこれらの粒子材料を、ハウジング20の排出端部24に向けて推進する。
【0020】
ハンマーミル10はまた、ローターアセンブリ30に結合された、第2の複数のハンマー62を備え得、この第2のハンマーは、ハウジング20の入口端部22の近くであって、第1の複数のハンマー60に隣接して配置される。第2の複数のハンマー62は、ハウジング20の複数のリダクションチャンバ40内に配置される。1つの実施例において、第2の複数のハンマー62の少なくとも一部は、ハウジング20入口開口部23の下にくるように配置される。本実施例において、ハウジング20は、第2の摩擦プレートアセンブリ72を備え、これは、ローターアセンブリ30およびハンマーの周りに延びる、ほぼ半円形の構成を有する。第2の摩擦プレートアセンブリ72は、第2の複数のハンマー62と協働する。第2の摩擦プレートアセンブリ72は、不連続な第2の作業表面82(すなわち、半円形の作業表面であるが、これは、その円弧の長さに沿ってほぼ連続である)を規定する。第2の摩擦プレートアセンブリ72は、ハウジング20の入口端部22および第1の摩擦プレートアセンブリ70(すなわち、第1リダクションチャンバ40内)に隣接して、ハウジング20内に取り外し可能に固定される。第2の複数のハンマー62の各ハンマー90の少なくとも一部は、第2の摩擦プレートアセンブリ72の一部と密接に重なり、その結果、第2の複数のハンマー62のハンマーは、オーバーサイズの粒子材料の最初の粉砕のために、第2の摩擦プレートアセンブリ72の第2の作業表面82と協働して、粒子材料をハウジング20の排出端部24の方へと推進し、そしてより具体的には、粒子材料を、第1の複数のハンマー60および第1の摩擦プレートアセンブリ70の方へと長手軸方向下流へと推進する。
【0021】
当業者が理解するように、第1の摩擦プレートアセンブリ70および第2の摩擦プレートアセンブリ72は、一緒になって、複合摩擦プレートアセンブリ74を形成し、これは、第1リダクションチャンバ40と第2リダクションチャンバ50との両方の内部に配置される。同様に、第1の複数のハンマー60および第2の複数のハンマー62は、一緒になって、複合複数ハンマー64を形成し、これは、第1リダクションチャンバ40と第2リダクションチャンバ50との両方の内部に配置される。当業者がさらに理解するように、各ハンマー90は、ローターアセンブリ30の支持手段に好都合に結合される。
【0022】
各ハンマー90は、外側先端部91を有し、これは、ハンマーミル10のハウジング20の長手軸の周りに、ハンマー回転半径Hを規定する。第1の摩擦プレートアセンブリおよび第2の摩擦プレートアセンブリのそれぞれの、第1の作業表面80および第2の作業表面82は、各々、ハウジング20の長手軸の周りで曲率半径Pを有し、この曲率半径Pは、ハンマーの回転半径より大きい。好ましくは、摩擦プレートアセンブリ74の第1の摩擦プレートアセンブリおよび第2の摩擦プレートアセンブリは、各ハンマー90の外側先端部91の少なくとも一部が、それぞれの第1の作業表面80および第2の作業表面82の最高地点から、0.125〜1.5インチの範囲で間隔を空けるように、配置される。より好ましくは、ハンマー90は、0.06インチと2.0インチとの間、なおより好ましくは、0.01インチと3.0インチとの間で、作業表面から間隔を空ける。
【0023】
当業者は、完全に囲まれた第2リダクションチャンバ50が、第1リダクションチャンバ40より効率的に粒子材料を粉砕することを理解する。なぜなら、粉砕される粒子材料は、回転ハンマー90(これは、粒子材料を、第1の摩擦プレートアセンブリ70と第1の複数のハンマー60の回転ハンマーとの間に、連続的に「挟み」そして/または「裁ち切る(scissor)」)からのいかなる猶予をも有さないからである。
【0024】
知られているように、複数あるハンマー64の、それぞれのハンマー90は、スイングハンマーを備え得る。このような実施例において、第1リダクションチャンバ40および第2リダクションチャンバ50の両方におけるこれらのハンマーの全ては、それぞれスイングハンマーを備え得る。代替の実施例において、第1の複数ハンマー60および第2の複数ハンマー62の両方のハンマー90の各々は、固定ハンマー、スイングハンマー、またはこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。従って、スイングハンマーおよび/または固定ハンマーは、記載されるように、ハンマーミル10の第1リダクションチャンバ40および第2リダクションチャンバ50に配置され得る。
【0025】
先行技術のハンマーミルは、典型的にはスイングハンマーのみを使用し、これらは、ローターアセンブリの中心に取り付けられ、そして遠心力によってローターアセンブリの中心から外側に向けられる。スイングハンマーは、トランプメタル、前出の物体、または他の破砕できない物質がリダクションされる特定の物質(例えば、木材および樹皮)を有するハウジングに入る場合、強固に取りつけられたハンマーの代わりにしばしば使用される。強固に取りつけられたハンマーが、ハウジング内でこのような破砕できない前出の物体と接触する場合、得られる接触の結果は、危険(severe)であり得る。それに比べ、スイングハンマーは、破砕できない前出の物体に当たる場合、このハンマーは位置から外れて後方に傾くので、「寛容」因子を提供する。
【0026】
1つの好ましい実施例において、本発明のハンマーミル10は、剛性ハンマーおよびスイングハンマーの組み合わせを使用する。第1リダクションチャンバ40に配置されるハンマー90は、潜在的な危険性(例えば、トランプメタルの不注意な取り入れまたは過剰供給)の原因となるスイングハンマーである。対照的に、ハンマーミル10の第2リダクションチャンバ50に配置されるハンマー90は、固定ハンマー、スイングハンマーまたはこれらの組み合わせを含む群から選択される。好ましくは、第2リダクションチャンバ50に配置されるハンマー90は剛性ハンマーであり、この剛性ハンマーは、ローターシャフト32に対して固定してかつ動かないように配置され、そして一般的には、ローターシャフト32に対して垂直に延びる。この剛性ハンマーは、ハンマーミル10の効率を増加させる。なぜならばローターアセンブリ30の中心に取り付けられたスイングハンマーへのエネルギー移動と比べ、ローターアセンブリ30から剛性ハンマーに移動するエネルギーが増加するからである。
【0027】
当業者は、スイングハンマーはより安全であるが、これらのハンマーは、処理される特定の物質の増加した容量によって「後方に傾く」(剛性ハンマーでは生じないこと)ので、より高い流量においてあまり効率的ではないことを理解する。さらに、当業者は、連続する作動空間を有する第2リダクションチャンバ50に結合される、ローターアセンブリ30と、剛性ハンマー90との間の増加したエネルギー移動が、第2リダクションチャンバを効率的にさせることをさらに理解する。しかし、上記のように、ハンマーミル10の長手軸方向の長さにわたって同じ「カテゴリー」のハンマーを使用する(すなわち、全てがスイングハンマーであるかまたは全てが剛性ハンマーである)ことは、本発明の範囲内である。ハンマー90のカテゴリーに関わらず、ハンマーをずらすかまたはずらさないかのいずれか(例えば、螺旋パターンにずらされ得るハンマー)を含むこともまた、意図される。
【0028】
スイングハンマーを使用するハンマーミルの効率的なリダクションのために、ローターの速度は、十分な遠心力を生じ、ハンマーを十分に伸長した位置に維持しつつまた、処理される物質を効率的にリダクションさせるための十分な保持力(hold out force)を有するべきである。処理される物質の型に依存して、このハンマーの最小ハンマーチップ速度は、通常1分あたりのフィート(「FPM」)が6,000〜11,000である。対照的に、最大速度はシャフトおよびベアリングのデザインに依存し、通常15,000FPMを超えない。超高速適用において、ハンマーミルは、21,000FPMまでの操作のために設計され得る。剛性ハンマーまたは固定ハンマーは、遠心力に依存しないで、所定の位置においてそれらを保持するので、これらのハンマーはかなり低い速度で操作され得、そしてリダクションされる物質および用途の条件に依存して、効果を維持する。しかし、2,000FPMより大きい速度のチップは、いくつかの用途に適切であり得る。
【0029】
図5A〜7Bを参照すると、それぞれの第1の摩擦プレートアセンブリおよび第2の摩擦プレートアセンブリの各々は、隣接する複数の摩擦衝撃プレート75を備える。好ましくは、各摩擦衝撃プレート75は、曲線の内面76を有する。使用中に、個々の摩擦衝撃プレート75は、ハンマーミル10のハウジング20の内面に沿ってか、またはこの表面上に配置され、その結果、ハンマーミル10の内面は、摩擦衝撃プレート75によって部分的にかまたは完全に裏打ちされ得る。1つの例において、少なくとも2つの摩擦衝撃プレート75は、隣接する摩擦衝撃プレートの曲線の内面76が第2リダクションチャンバ50内で連続した第1の作業表面80を形成するように、配置される。別の例において、少なくとも2つの摩擦衝撃プレート75は、隣接する摩擦衝撃プレートの曲線の内面76が、第1リダクションチャンバ40内で第2の作業表面82を形成するように、配置される。
【0030】
摩擦衝撃プレート75の少なくとも1つは、好ましくは、回転ハンマーによって付与されるせん断作用を増加させるために、その他の点では平滑な円弧表面上に形成されるかまたはこの表面に規定される、不連続性を有する。このような不連続性を有する摩擦衝撃プレート75は、少なくとも1つの上昇した雄型突出部78を備え、この雄型突出部は、衝撃プレートの内面76から延びて、切断縁部として働く「ポジティブな」不連続表面を形成する。あるいは、摩擦衝撃プレートは、内面76に少なくとも1つの雌型凹部79を有して、陥凹した、すなわち「ネガティブな」不連続表面を形成し得る。雄型突出部を有する摩擦衝撃プレートの上昇した表面は、例えば、鋳造であり得、一方で雌型凹部79を有する陥凹した表面は、例えば、鋳造であり得るか、または2つのプレートの積層体として、耐磨耗性鋼板から作製され得る(ここで、底部のプレートが、ハンマーミル10のハウジング20の側壁26を磨耗から保護する)。
【0031】
雄型突出部78および雌型凹部79の各々が、幾何学的形状を規定する。任意の幾何学的形状が企図され、例えば、円形、卵円形、三角形、台形、正方形、矢状、楕円形、矩形、多角形などである。このような幾何学的形状の任意の組み合わせが、摩擦衝撃プレート75のいずれか1つ以上に対して使用され得ることもまた、企図される。さらに、種々の大きさの選択された幾何学的形状が使用され得ることが、企図される。
【0032】
さらに、摩擦衝撃プレート75は、低い地点と高い地点との間で、1/8〜1インチの高度差を有することもまた、企図される。これらの好ましい高さは、処理される粒子材料のせん断に寄与するために十分であるが、トランプメタルまたは他のクラッシュ不可能な物質が引っ掛かり得、そして回転ハンマー90および/または摩擦衝撃プレート75を他の様式で損傷するほど十分には深くない。対照的に、先行技術のユニットは、分粒のためにバー格子(bar grate)または篩プレートを使用するので、これらのユニットは、本発明の摩擦衝撃プレート75より、トランプメタルからのさらにひどい損傷を受けやすい。
【0033】
ここで図5Aを参照すると、複数の三角形の雄型突出部を有する、摩擦衝撃プレート75の1つの実施形態が示されている。組み合わせて、図5Bは、三角形の突出部の摩擦プレートの側面断面図を示す。この例において、各三角形の雄型突出部78は、ハウジング20の排出端部24の一部にほぼ向いて延び、そしてこの排出端部に対向する、頂点を有する。さらに、各三角形の雄型突出部78の底面の少なくとも一部は、ハウジング20の入口端部22の一部と対向する。好ましくは、各三角形の雄型突出部78は、ハウジング20の長手軸にほぼ平行に延びる。図6を参照すると、複数の台形の雄型突出部78を有する摩擦衝撃プレートの例が示されている。この例において、これらの台形の雄型突出部は、好ましくは、上記三角形の雄型突出部と類似の様式で、入口端部22および出口端部24に対して配向する。
【0034】
なお別の例において、摩擦衝撃プレート75から延びる雄型突出部78に対して選択される幾何学的形状は、矩形であり得る。ここで、この雄型の矩形の幾何学的形状は、各摩擦衝撃プレートの幅に沿って延びるバーを形成する。好ましくは、この例において、各摩擦プレートアセンブリは、複数の平行なバーを有し、これらのバーは、円弧の長さ方向に間隔を空けており、そしてハウジング20の長手軸に対して平行に延びる。
【0035】
現在までに未知であった様式において、以下にさらに詳細に記載されるように、幾何学的形状を有する雄型突出部および雌型凹部は、ハウジング20の内側の少なくとも一部を裏打ちする摩擦衝撃プレート75の内面76の少なくとも一部にわたって、不連続な表面を作製し、これは、ハウジング20の排出端部24の方へと下流に材料を指向する際に補助するよう働く。幾何学的形状を有する雄型突出部および雌型凹部はまた、粒子材料の下流の処理の効率を増加させる。例えば、「断ち切り」作用が、ハンマー90の衝撃端部92と、摩擦衝撃プレートの幾何学的形状を有する突出部および/または凹部との間で生じ得、これは、粉砕される粒子材料(特に、線維質の材木の粒子材料)の体積を減少させる際に補助する。
【0036】
その上に幾何学的形状を有する摩擦衝撃プレート75を用いることにおける考慮は、それらが、延長された持続時間の通常の稼動の間に損じた後のプレートの交換を含む。ここで、図7Aおよび7Bを参照して、雌型の凹部幾何学的形状を用いる別の実施形態の例を示す。ここでは、2つの隣接するプレートがある。下部または外側プレート71は中実であり、その一方、上部または内側プレート73は、「焼き切られた」穴を有する抗磨耗性プレートスチールから形成される。これら2つのプレートは一緒に積層されている。この例は、低コスト構成であり、そして損じたプレートが安価かつ迅速に置換されることを可能にする据え付けの容易さを提供する。
【0037】
図1A〜4および8A〜8Cを参照して、第1および第2の複数のハンマー60、62の各ハンマー90の衝撃端部92は、近位端93、間隔を空けられた遠位端94、およびハンマー90の近位端と遠位端との間に伸びる一対の対向する側部縁部95を有する。このハンマー90の衝撃端部92の近位端93は、第1の幅wを有し、そして上記遠位端94は、第2の幅wを有する。1つの例では、このハンマー90の衝撃端部の第1の幅は、第2の幅と実質的に同じであり得、しかし、別の例では、このハンマーの衝撃端部の第1の幅は、上記第2の幅より大きく、その結果、側部縁部95の少なくとも1つは、ハンマー90の衝撃端部の近位端93から遠位端94までテーパー状となる。使用において、各ハンマー90は、ハンマー衝撃端部の近位端93の少なくとも一部分が、上記ハウジング20の入口端部22と対向するように配置される。
【0038】
ハンマー90の衝撃端部92はまた、上記2つの側部縁部95の間に伸び、その少なくとも一部分が凹形状を規定する、底部表面97を有する。さらに、ハンマーの衝撃端部92の側部縁部95の少なくとも1つは、側部縁部95の少なくとも一部分に対して伸びる衝撃縁部96を規定する。好ましくは、側部縁部の両方は衝撃縁部96を有し、その結果、ハンマーミル10は、ハンマーミル10のローターアセンブリ30が時計方向または反時計方向のいずれかに回転するとき、効率的に操作され得る。
【0039】
ここで、図8A〜8Cを参照して、これら平面図においては、ハンマーの各衝撃端部は、図8Aに示される3つの矢印、図8B中の2つの矢印、および図8C中の1つの矢印の方向に移動または回転する。図8Aから出発して、この実施例は、矩形の衝撃端部の側部縁部95を示し、ここで、この衝撃端部の第1の幅は、第2の幅と実質的に同じであり、低減される粒子状材料と接触し、そして生じる力のベクトルは、撃たれた粒子状材料を、ハンマー90の衝撃端部が移動するのと同じ方向に移動させる。撃たれる結果として、この粒子状材料の実質的な脇道運動はない。なぜなら、ハンマーの衝撃端部92は、テーパー状の側部縁部95を有さないからである。図8Bおよび8Cは、対照的に、ハンマーの衝撃端部状にテーパー状の側部縁部95を示す。矢印により表されるように、上記側部に対する力のベクトルは、図8Aより図8Bにおいてより大きく、そして図8Cにおいて最も大きい。
【0040】
当業者がさらに認識するように、ハンマーは、ハンマーミル10の個々の第1および第2の減少チャンバー40、50内で同じ長手軸位置においてローターの周りを連続的に回転するので、ハンマー90により撃たれる粒子状材料の脇道運動は、粒子状材料が、長手軸方向に安定なハンマーに対し、ハウジング20に沿って長手軸方向に動くことを引き起こす。すなわち、図8A〜8C中の長手軸方向は、図8C中の2つの矢印が示す方向である。したがって、ハンマーの本体/柄に対する(またはハウジング20の長手軸方向の軸に対する)、図8Bおよび8C中の衝撃端部92のテーパー状側部縁部95のピッチまたは角度は、2つの相互関係のある以下の機能を有している:(1)処理されている粒子状材料が低減する/ボロボロである程度を変えること;および(2)処理されている粒子状材料が、ハンマーミル10を通じて長手軸方向に流れる速度と方向に影響すること(すなわち、強い遠心分離力が、粒子状材料を、ハンマーミル10の摩擦衝撃プレート75に向かって保持し、これは、この粒子状材料を、ハウジング20を通じて下流に「鋤く」ことを可能にする)。
【0041】
さらに、上記のように、粒子状材料は、ハンマーの衝撃端部92の側部縁部95と、摩擦衝撃プレート75中に形成された雄の突出部(または雌型の凹部)との協働相互作用により、ハウジング20の排出端部24に向かって下流に追い立てられ得る。例えば、三角形形状を有する雄の突出部78が、摩擦衝撃プレート上、そして図8Aにおけるように形成される場合、ハンマー90の衝撃端部は矩形形状を有し、ここでは、衝撃端部の第1の幅は、第2の幅と実質的に同じであり、「矩形」の側部縁部95は、この三角形形状の雄の突出部の「テーパー状」側部に近接し、これは、低減される粒子状材料を接触しながら、「断ち切る」作用をもたらす。この「断ち切る」作用は、粒子状材料を下流に追い立て得る力のベクトルを与え得る。したがって、このように撃たれる結果として、たとえ、ハンマー90の衝撃端部92がテーパー状の側部縁部95を有さなくとも、粒子状材料の脇道動きが存在し得る。ハンマー90によって与えられる粒子状材料の下流の動きの効率を高めるために、衝撃端部92の側部縁部95がある程度テーパー状であることが好ましい。
【0042】
認識され得るように、ハンマーミル10を通じる粒子状材料の長手軸方向の動きの速度に影響し得る多くの相互関係のある因子があり、これには、ハンマーの衝撃端部のテーパーの程度が含まれる。したがって、図8A〜8Cに示されるハンマーの衝撃端部は、単一のハンマーミル10上で交換可能であり、ハンマーの衝撃端部を単に変えることにより、1つのハンマーミル10構造を、異なるタイプの材料を処理するため、または所定の材料を異なる程度/サイズに低減するために適切にすることが企図される。当業者は、ハンマーの衝撃端部の個々の形状は、機械を通じて一致する必要はなく、そして、例えば、ローターアセンブリ30に沿って列によって変化し得ることを認識する。
【0043】
ここで、図1A〜2を参照して、ハウジング20の入口開口23に侵入するより大きなサイズの粒子状材料を低減することを支援するために、本発明のハンマーミル10はまた、ハウジング20の入口開口23に近接して取り付けられた少なくとも1つのブレーカープレート110を備え得る。ハンマーミルの可逆的作動のため、一対の対向するブレーカープレート110が、第1の減少チャンバー40の個々の縁部で入口開口23に近接して取り付けられることが好ましい。各ブレーカープレート110は、ハウジウング20の長手軸方向の軸と実質的に同軸に好ましくは配向される細長い衝撃縁部112を有する。このブレーカープレートは、ハンマーサークルに侵入する前に、大スケール粒子状材料の御しやすいサイズへの初期減少の衝撃を吸収するために供される。使用において、粒子状材料のより小さな小片は、直ちにハンマーサークルに引っ張られ、その一方、より大きな−そして特により長い−小片は、ハンマーミル10に侵入しながら減少する。ブレーカープレート110に対して、より大きな、そしてより長い小片を減少することは、付与された衝撃負荷に打ち勝つために必要な馬力を減少する。
【0044】
ハンマーミル10はまた、取り入れシュート120を備え得、この中で、低減される粒子状材料は、ハウジング20中の入口開口23を通じて、取り入れシュート120を経由して供給され、その結果、オーバーサイズの粒子状材料は、ハンマーミル10の特定の長手軸方向位置においてハウジング20に侵入する。取り入れシュート120は、斜めで示され、その結果、ハンマーミル10の内側に供給されたオーバーサイズの粒子状材料は、第2の複数のハンマーミル62を形成するハンマーの伸長した先端部91とほぼ同じレベルである取り入れシュート120からの排出点を有する。違う言い方をすれば、このハンマーミル10に侵入するオーバーサイズの粒子状材料は、傾いた取り込みシュートをたどるか、または滑り落ち、その結果、その排出の点は、上記第2の複数のハンマー62の衝撃端部とのレベルである。
【0045】
示されるように、取り入れシュート120の底部縁部は、内側に配向されるように向く。好ましくは、取り入れシュート120は、側面図において実質的にU形状であるように示され、その結果、粒子状材料は、ローターアセンブリ30の中央線に向かって向く。それ故、取り入れシュートを経由してハンマーミル10に侵入する粒子状材料は、従って、好ましくは、ハンマーにより、それらの上向きスイング上で、直ちに処理されるようには向けられない。すなわち、本発明の設計は、侵入する材料が、ハンマーミル10から排出されるかまたは落ちる可能性、すなわち材料の飛び戻りを最小にする。
【0046】
図9および10に示される本発明の別の局面は、ハンマーミル10の入口開口23と排出開口25との間の材料の通過または流れを遅延するための環状「リング」130の使用である。図9に示される断面図は、ローターアセンブリ30を取り囲む複数のディスク34を示し、そして、当該分野で公知のように、ハンマー90はディスク34に直接的または間接的に接続される。各環状リング130は、ハウジング20側壁26に連結され、そしてそれからローターアセンブリに向かって内側に伸びる。好ましくは、リング130の縁部は、リング130とディスクとの間のギャップ132を規定する1つのディスクの周縁縁部から間隔を置いて配置され、そこでは、粒子状材料は、排出端部24へ下流に通過して進行しなければならない。
【0047】
使用の際、図10において例示の実施形態によってよりよく示されるリング130は、ローターアセンブリ30の周りに360°延び、そして好ましくはハウジング20の内側へと内向きに延び、その結果、これらリングはハンマーの回転半径未満であるハウジング20の長手軸の周りに、曲率Rの半径を有する。すなわち、このリングの外側外周または外側の縁は、好ましくは、隣接する延びたハンマーの衝撃端部の間に延びる。従って、当業者が理解するように、これらリング130は、ハウジング20を通って粒子状材料の長手軸の流動を「堰き止める」かまたは妨げる。ハンマーミル10においてリング130を備える結果、処理される粒子状材料が網状になる(reticulate)かまたはハンマーミル10のハウジング20内でより長く保持され、従って、このより長い保持時間は粒子状材料のより高度な細分化またはサイズ低減を生じる。
【0048】
所望される場合、ハンマーミル10内で使用されるリング130の数および設計の両方において、バリエーションが存在することがさらに企図される。例えば、図9は2つのリングを示すが、他の実施形態は0、1つ、および3つ以上のリングを使用することが企図され、このことは処理される粒子状材料の型、所望されるリダクションの程度、および粒子状材料がリング無しで処理される平均時間または中央時間に基づいて変動し得る。また、図10に示されるように、リング130は異なる設計を有し得る。例えば、リングの先端半分は中実リングとして示され、これは1例である。比較すると、右下の区画は、歯間に隙間があるリングを示し、そして左下の区画はのこ歯のリングを示す。これらの異なるリングの例は、材料のリダクションの程度および保持時間の点で、異なる条件を有する。
【0049】
ハンマーミル10によって処理される粒子状材料の保持時間を変動する別の企図される方法は、ハンマーミル10を地面(例えば、実質的に水平な表面)に対してその長手軸の長さに沿って傾けることである。すなわち、本発明のハンマーミル10は、水平面に対して平行かまたは水平面に対して平行ではない角度αで、使用されるかまたは配置されることが企図される。例えば、図2に示されるように、ハンマーミル10の長手軸は水平面に対して10°の角度に向けられる。他の角度αもまた企図され、例えば、0°〜20°の間、より好ましくは−10°〜30°の間、そしてなおより好ましくは−30°〜40°の間である。ハンマーミル10はまた、調節可能であるかまたは可変な角度方向を有し得、すなわち、ハンマーミル10は、処理される材料およびその物質をリダクションさせることが所望される程度に依存して、複数の異なる角度のうちの1つに方向付けられ得る。
【0050】
本発明のハンマーミル10の操作を考慮すると、当業者は、処理される粒子材料のサイズおよび型が、スピード、ハンマー90の数、およびハンマーミル10を効率的かつ効果的に操作するために必要である馬力のような条件を指図し得ることを理解する。これらの設計パラメーターは、工学的な公式を使用して計算され得るが、より通常は、これらのパラメーターは試行錯誤の試験によって実験的に決定される。
【0051】
本発明のハンマーミル10において、材料が処理され、そして入口端部22から排出端部24へとハウジング20を通って長手軸方向に移動する速度は、以下によって制御され得る:(1)ローターアセンブリ30の速度;(2)ローターアセンブリ30の長さおよびそれに接続されるハンマー90の数;(3)水平に対するハンマーミル10の角度;(4)摩擦衝撃プレート75上の不連続表面の存在;(5)ハンマーの衝撃端部92のテーパーまたはベベル(bevel);および(6)ハウジング20内のリング130の包含。粒子状材料の流動の速度を制御するこれらの方法は全て、ハンマーミル10を設計および操作する際に、独立的または集合的に変動され得る。当業者はさらに、これらの制御特性またはパラメーター(ハンマーの衝撃端部92のテーパー、ハンマーミル10の水平に対する角度、摩擦衝撃プレート75上の不連続表面の存在、およびハンマーミル10のハウジング20内のリング130の包含を含む)のうちの多くが、ハンマーミル10が製造された後に(そして操作後でさえ)変動し得ることを認識する。従って、本発明は、先行技術のシステム以上の異なる利点を提供する。何故なら、公知のハンマーミル10は、異なる粒子状材料を処理すること、または異なる製品等級範囲に同じ粒子状材料を処理することに効率的であるようには変更され得ないからである。当業者はまた、本発明が異なる産業において多くの適用を実施するために使用され得ることを認識する。
【0052】
本発明のハンマーミル10は、本発明の特性を使用しないユニットよりも、より低い馬力要求性を有するため、効率的である。本発明のより高いリダクション率に起因して、ハンマーミル10は、より低い1分当たりの回転(「RPM」)で操作し得、このことは、構成要素上のより低い摩擦へと変換する。より高いリダクション比率はまた、より小さなユニットが所定の仕事を実行すること、およびより狭い最終生産物の等級範囲を生じることを可能にする。さらに、本発明のハンマーミル10が、そのサイズおよび構成に起因して、点検のために容易にアクセス可能であり、良好なトランプメタル保護を有し、ならびに工作機械、製造の溶接および装置の既設線に合うアセンブリ必要条件を有することが企図される。さらに、既設ユニットを拡大して、収容量の問題に対する製品の変更のための将来的な要求に合致し得ることもまた企図される。
【0053】
本発明のハンマーミル10は、ローターアセンブリ30および連結されたハンマー90の方向を逆転することによって、容易に逆転可能である。このような逆転可能な設計の利点は、作動が運転停止の間のより長く発生することを可能にする。なぜなら、例えば、通常操作の間にハンマーの衝撃端部の先端側方縁95が磨耗する場合、これらは交換される必要があるからである;しかし、本発明において、ハンマーの側方後縁95は磨耗されない。例えば、側方縁95が、互いに鏡像である2つの衝撃端部を有する場合、ハンマーミル10は、ローターアセンブリ30の方向が逆転される場合と同様に作動する。ハンマーの回転において生じた反転は、ハンマーの寿命を長期化し、そして他の構成要素(例えば、摩擦衝撃プレート75(ここで、プレート表面の異なる部分が逆転したハンマーで「ハサミ様に切断する」作用を生じ得る))に対する磨耗を低減し、従って、メンテナンスおよび修理の操業停止の間の作動の持続時間をより長くし得る。
【0054】
本発明のローターアセンブリ30は逆転され得るので、ハンマーが実質的に同一な製品等級範囲を提供し得ること(ハンマーの衝撃端部92の側方縁95が互いに鏡像である場合)、または異なる結果を達成することが企図される。例えば、ローターが時計回りに回転する場合、ハンマーの衝撃端部92の一側面上のテーパーの程度は、図8Aに示されるように鈍くあり得、そして衝撃端部92は、図8Cに示されるように、その対向する側面先端95上に傾斜が付けられ得る。従って、ローターアセンブリ30を時計回りに回転するように操作することは、所定の粒子状材料に対して、操作を反転させた場合よりも、より低いリダクション率を生じる。なぜなら、反時計回りに回転する場合、テーパー化した側面表面がその粒子状材料をハウジング20を通って長手軸方向により速やかに移動させ、そしてより低い保持/処理持続時間を生じるからである。従って、当業者が認識するように、ハンマーの衝撃端部の別の組み合せが存在し、これは、同じ粒子状材料を同じ製品等級範囲もしくは異なる製品等級範囲に処理すること、または単にローターの方向を逆転することにより得られる異なる粒子状材料を処理して処理することを生じ得る。
【0055】
本開示の例示の実施形態が添付の図面を参照して本明細書中に記載されるが、本開示は特定の実施形態に限定されるのではないこと、および種々の他の変更および改変が、当業者によって、本開示の本質の範囲から逸脱することなくその中に影響を及ぼされ得ることが、理解されるべきである。全てのこのような変更および改変は、添付の特許請求の範囲によって規定されるように、開示の範囲内に包含されることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1A】図1Aは、ハンマーミルの側壁の一部が取り外された、本発明の好ましい実施形態の斜視図である。
【図1B】図1Bは、本発明の第2の斜視図である。
【図2】図2は、本発明の例示的な実施形態の側面断面図である。
【図3】図3は、図1の線3−3に沿ってとった断面図であり、ハウジングの第2リダクションチャンバ内の、第1の複数のハンマーおよび第1の摩擦プレートアセンブリを示す。
【図4】図4は、図1の線4−4に沿ってとった断面図であり、ハウジングの第1リダクションチャンバ内の、第2の複数のハンマーおよび第2の摩擦プレートアセンブリを示す。
【図5A】図5Aは、本発明の例示的な実施形態と共に使用される、摩擦衝撃プレートの1つの実施形態の上平面図であり、これらの摩擦衝撃プレートは、ハンマーミルの側壁の一部と解放可能に係合して示される。
【図5B】図5Bは、図5Aの線5−5に沿ってとった側面断面図である。
【図6】図6は、本発明の例示的な実施形態と共に使用される、摩擦衝撃プレートの代替の実施形態の上平面図であり、これらの摩擦衝撃プレートは、ハンマーミルの側壁の一部に解放可能に係合して示される。
【図7A】図7Aは、摩擦衝撃プレートの代替の2プレート実施形態の斜視図である。
【図7B】図7Bは、摩擦衝撃プレートの代替の2プレート実施形態の斜視図である。
【図8A】図8Aは、例示的なハンマーミルと共に使用するためのハンマーの概略上平面図であり、ここで、これらのハンマーは、図8Aに示される3つの矢印の方向に移動または回転する。
【図8B】図8Bは、例示的なハンマーミルと共に使用するためのハンマーの概略上平面図であり、ここで、これらのハンマーは、図8Aに示される3つの矢印の方向に移動または回転する。
【図8C】図8Cは、例示的なハンマーミルと共に使用するためのハンマーの概略上平面図であり、ここで、これらのハンマーは、図8Aに示される3つの矢印の方向に移動または回転する。
【図9】図9は、図2のハンマーミルの代替の実施形態の断面図であり、これは、粒子材料がハンマーミルを通って長手軸方向に移動する場合に、粒子材料の流れを妨げるために使用される、2つのリングを備える。
【図10】図10は、例示的なリングを示す、図9の線10−10に沿ってとられた端面図であり、ここで、示されるリングは、3つの交互の縁部構成(consrution)(すなわち、中実リング、鋸歯状リング、および空隙−歯リングの設計)を備える。

Claims (104)

  1. 大きなサイズの粒子を所望のサイズの粒子に粉砕するためのハンマーミルであって、該ハンマーミルが、大きなサイズの粒子を受容するための入口端部、所望のサイズの粒子を出すための排出端部を備えるハウジング、および該ハウジング内に配置されるローターアセンブリを有し、該ハンマーミルが、以下:
    該ローターアセンブリに連結された第1の複数のハンマーであって、該複数のハンマーが、該ハウジングの入口端部および排出端部の中間に配置される、第1の複数のハンマー;ならびに
    第1の摩擦プレートアセンブリであって、該第1の摩擦プレートアセンブリが、ほぼ円形の構成を有し、そして該ハウジングの入口端部および排出端部の中間において該ハウジング内に固定される、第1の摩擦プレートアセンブリ、
    を備え、
    ここで、該第1の複数のハンマーの各ハンマーの少なくとも一部が、該第1の摩擦プレートアセンブリの一部に密接して重なり;
    これによって、該第1の複数ハンマーのハンマーが、該第1の摩擦プレートアセンブリと協働して、所望のサイズの粒子を形成する、
    ハンマーミル。
  2. 請求項1に記載のハンマーミルであって、前記ローターアセンブリに連結された第2の複数のハンマーをさらに備え、該第2の複数のハンマーが、前記ハウジングの入口端部の近くで、前記第1の複数のハンマーに隣接して配置される、ハンマーミル。
  3. 請求項2に記載のハンマーミルであって、第2の摩擦プレートをさらに備え、該第2の摩擦プレートが、ほぼ半円形の構成を有し、そして前記ハウジングの入口端部および前記第1の摩擦プレートアセンブリに隣接して該ハウジング内に固定され、ここで、該第2の複数のハンマーの各ハンマーの少なくとも一部が、該第2の摩擦プレートアセンブリの一部に密接して重なり;
    これによって、該第2の複数ハンマーのハンマーが、該第2の摩擦プレートアセンブリと協働する、
    ハンマーミル。
  4. 請求項3に記載のハンマーミルであって、前記大きなサイズの粒子の最初の粉砕のために前記ハウジングの入口端部に近接して取り付けられた、少なくとも1つのブレーカープレートをさらに備える、ハンマーミル。
  5. 請求項4に記載のハンマーミルであって、前記ブレーカープレートが、衝撃縁部を有し、そしてここで該衝撃縁部が、前記ローターアセンブリと同軸である、ハンマーミル。
  6. 請求項1に記載のハンマーミルであって、前記第1の複数のハンマーの各ハンマーが、固定ハンマーを含む、ハンマーミル。
  7. 請求項1に記載のハンマーミルであって、前記第1の複数のハンマーの各ハンマーが、固定ハンマー、スイングハンマー、またはこれらの組合せからなる群より選択される、ハンマーミル。
  8. 請求項2に記載のハンマーミルであって、前記第2の複数のハンマーの各ハンマーが、スイングハンマーを含む、ハンマーミル。
  9. 請求項2に記載のハンマーミルであって、前記第2の複数のハンマーの各ハンマーが、固定ハンマー、スイングハンマー、またはこれらの組合せからなる群より選択される、ハンマーミル。
  10. 請求項2に記載のハンマーミルであって、前記第1の複数のハンマーおよび前記第2の複数のハンマーの各ハンマーが、衝撃端部を有し、該衝撃端部が、近位端、間隔を空けた遠位端、および該近位端と該遠位端との間に延びる一対の対向側部縁部を有し、該側部縁部の少なくとも1つが、該側部縁部の少なくとも一部に延びる衝撃縁部を規定する、ハンマーミル。
  11. 請求項10に記載のハンマーミルであって、各ハンマーが、該ハンマーの近位端の少なくとも一部が前記ハウジングの入口端部に向かって面するように位置付けられる、ハンマーミル。
  12. 請求項11に記載のハンマーミルであって、前記ハンマーの近位端が、前記それぞれの側部縁部の間に延びる第1の幅を有し、そして該ハンマーの遠位端が、該それぞれの側部縁部の間に延びる第2の幅を有する、ハンマーミル。
  13. 請求項12に記載のハンマーミルであって、前記第1の幅が、前記第2の幅と実質的に同じである、ハンマーミル。
  14. 請求項12に記載のハンマーミルであって、前記第1の幅が、前記第2の幅よりも大きく、その結果、前記側部縁部の少なくとも1つが、前記近位端から前記遠位端へとテーパー状である、ハンマーミル。
  15. 請求項10または14に記載のハンマーミルであって、前記側部縁部のそれぞれが、前記近位端から前記遠位端へとテーパー状である、ハンマーミル。
  16. 請求項10に記載のハンマーミルであって、各ハンマーの前記衝撃端部が、前記側部縁部の間に延びる底面を有し、該底面の少なくとも一部が、凹面形状を規定する、ハンマーミル。
  17. 請求項3に記載のハンマーミルであって、前記それぞれの第1摩擦プレートアセンブリおよび第2摩擦プレートアセンブリの各々が、複数の摩擦衝撃プレートを備える、ハンマーミル。
  18. 請求項17に記載のハンマーミルであって、前記摩擦衝撃プレートが、曲線の内面を有する、ハンマーミル。
  19. 請求項18に記載のハンマーミルであって、前記摩擦衝撃プレートの曲線の内面が前記ハウジングの一部内において、実質的に連続した作業表面を形成するように、少なくとも2つの摩擦衝撃プレートが位置付けられる、ハンマーミル。
  20. 請求項19に記載のハンマーミルであって、前記連続した作業表面が、ほぼ円筒形の形状を有し、そして前記第1の複数のハンマーを囲む、ハンマーミル。
  21. 請求項18に記載のハンマーミルであって、各摩擦衝撃プレートの前記内面が、該内面から伸長する少なくとも1つの雄型突出部を規定し、各雄型突出部が、幾何学的形状を規定する、ハンマーミル。
  22. 請求項18に記載のハンマーミルであって、各摩擦衝撃プレートの前記内面が、該内面内に少なくとも1つの雌型凹部を規定し、各雌型凹凸部が、幾何学的形状を規定する、ハンマーミル。
  23. 請求項21または22に記載のハンマーミルであって、前記幾何学的形状が、円形、楕円形、三角形、台形、矩形、正方形、矢印形、およびこれらの組合せを含む、ハンマーミル。
  24. 請求項21に記載のハンマーミルであって、前記幾何学的形状が、頂点および底辺を有する三角形であり、該三角形の頂点が、前記ハウジングの排出端部の一部に向かって面し、そして該三角形の底辺の少なくとも一部が、該ハウジングの入口端部の一部に対して反対側である、ハンマーミル。
  25. 請求項21に記載のハンマーミルであって、各摩擦衝撃プレートが、弓形の長さを有し、そして該摩擦衝撃プレートが、長さ寸法において間隔を空けられた複数の平行なバーを有する、ハンマーミル。
  26. ハンマーミルであって、以下:
    ハウジングであって、該ハウジングが、入口端部、排出端部、該入口端部と該排出端部との間に延在する側壁、および長手軸を有し、該ハウジングの側壁が、囲まれた作業空間を規定する、ハウジング;
    ローターアセンブリであって、該ローターアセンブリが、該ハウジングの長手軸の周りでの回転のために該ハウジング内に配置される、ローターアセンブリ;
    第1の複数のハンマーであって、該第1の複数のハンマーが、該ローターアセンブリに連結され、そして該囲まれた作業空間内に配置される、第1の複数のハンマー;ならびに
    第1の摩擦プレートアセンブリであって、該第1の摩擦プレートアセンブリは、該ハウジングの囲まれた作業空間内で該側壁に固定されたほぼ円形の構成を有し、該第1の摩擦プレートアセンブリは、該第1の複数のハンマーの各ハンマーの少なくとも一部が間隔を空けて配置され、そして該第1の摩擦プレートアセンブリの一部に重なる、第1の摩擦プレートアセンブリ、
    を備える、ハンマーミル。
  27. 請求項26に記載のハンマーミルであって、各ハンマーミルが、前記ハウジングの長手軸の周りにハンマー回転半径を規定する、外側先端を有する、ハンマーミル。
  28. 請求項27に記載のハンマーミルであって、前記第1の摩擦プレートアセンブリが、前記囲まれた作業空間において実質的に連続した第1の作業表面を規定し、該第1の作業表面が、該ハンマーの回転半径よりも大きな、該ハウジングの長手軸周りの曲率半径を有し、そしてここで、該第1の摩擦プレートアセンブリは、各ハンマーの外側先端の少なくとも一部が、該第1の作業表面の少なくとも一部と、0.01インチ〜3.0インチの範囲で間隔を空けるように配置される、ハンマーミル。
  29. 請求項26に記載のハンマーミルであって、前記側壁が、実質的に均一な曲率を有する、ハンマーミル。
  30. 請求項29に記載のハンマーミルであって、前記側壁が、円筒形である、ハンマーミル。
  31. 請求項26に記載のハンマーミルであって、入口開口部が、前記ハウジングの入口端部の近くの該ハウジングの側壁に規定され、そしてここで、排出開口部が、該ハウジングの排出端部の近くの該ハウジングの側壁内に規定される、ハンマーミル。
  32. 請求項31に記載のハンマーミルであって、前記入口開口部が、前記ハウジングの長手軸の上に配置され、そしてここで、該排出開口部が、該ハウジングの長手軸の下に配置される、ハンマーミル。
  33. 請求項32に記載のハンマーミルであって、前記ローターアセンブリに連結された第2の複数のハンマーをさらに備え、該第2の複数のハンマーが、前記ハウジングの入口端部の近くで、前記第1の複数のハンマーに隣接して配置される、ハンマーミル。
  34. 請求項33に記載のハンマーミルであって、前記第2の複数のハンマーの少なくとも一部が、前記入口開口部の下にある、ハンマーミル。
  35. 第2の摩擦プレートアセンブリをさらに備える、請求項33に記載のハンマーミルであって、該摩擦プレートアセンブリは、ほぼ円形の構成を有し、そして該ハウジング内で前記第1の摩擦プレートアセンブリおよび該ハウジングの入口開口部に隣接して固定されており、ここで、各々の前記第2の複数のハンマーの各々のハンマーのうち少なくとも一部が、該第2の摩擦プレートアセンブリの一部から間隔を空いて重なっている、ハンマーミル。
  36. 前記ハウジングの入口開口部付近に取り付けられた少なくとも1つのブレーカープレートをさらに備える、請求項34に記載のハンマーミル。
  37. 請求項36に記載のハンマーミルであって、ここで、各々のブレーカープレートが、衝撃縁部を有し、ここで、該衝撃縁部が、前記ハウジングの長手軸と実質的に同軸である、ハンマーミル。
  38. 一対の対向するブレーカープレートを備える、請求項36に記載のハンマーミル。
  39. 前記第1の複数のハンマーの各々のハンマーが、固定ハンマーを含む、請求項26に記載のハンマーミル。
  40. 前記第1の複数のハンマーの各々のハンマーが、固定ハンマー、スイングハンマー、またはこれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項26に記載のハンマーミル。
  41. 前記第2の複数のハンマーの各々のハンマーが、スイングハンマーを備える、請求項33に記載のハンマーミル。
  42. 前記第2の複数のハンマーの各々のハンマーが、固定ハンマー、スイングハンマー、またはこれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項33に記載のハンマーミル。
  43. 請求項33に記載のハンマーミルであって、ここで、前記第1および第2の複数のハンマーの各々のハンマーが、衝撃端部を有し、該衝撃端部が近位端、間隔の空いた遠位端、および該近位端と該遠位端との間に延びる一対の対向する側部縁部を有し、該側部縁部の少なくとも1つが、該側部縁部の少なくとも一部に延びる衝撃縁部を規定する、ハンマーミル。
  44. 前記ハンマーの前記近位端の少なくとも一部が、前記ハウジングの前記入口端部に面するように、各々のハンマーが、位置決めされる、請求項43に記載のハンマーミル。
  45. 前記ハンマーの前記近位端が、前記それぞれの側部縁部の間に延びる第1の幅を有し、そして該ハンマーの前記遠位端が、該それぞれの側部縁部の間に延びる第2の幅を有する、請求項44に記載のハンマーミル。
  46. 前記第1の幅が、前記第2の幅と実質的に同じである、請求項45に記載のハンマーミル。
  47. 前記第1の幅が、前記第2の幅より広く、その結果、前記側部縁部の少なくとも1つが、前記近位端から前記遠位端にテーパ状である、請求項45に記載のハンマーミル。
  48. 前記側部縁部の各々が、前記近位端から前記遠位端にテーパ状である、請求項43または請求項45に記載のハンマーミル。
  49. 前記ハンマーの前記衝撃端部が、前記側部縁部の間に延びる底部表面を有し、該底部表面の少なくとも一部が、凹面形状を規定する、請求項43に記載のハンマーミル。
  50. 前記それぞれの第1および第2の摩擦プレートアセンブリが、複数の摩擦衝撃プレートを備える、請求項35に記載のハンマーミル。
  51. 前記各々の摩擦衝撃プレートが曲線状の内部表面を有する、請求項50に記載のハンマーミル。
  52. 前記摩擦衝撃プレートの前記曲線状内部表面が、実質的に連続する第1の作業表面を形成するように、該少なくとも2つの摩擦衝撃プレートが、位置決めされている、請求項51に記載のハンマーミル。
  53. 前記連続する第1の作業表面が、ほぼ円筒形の形状を有し、そして前記第1の複数のハンマーを収容する、請求項52に記載のハンマーミル。
  54. 前記各々の摩擦衝撃プレートの内部表面が、該内部表面から延びる少なくとも1つの雄型突出部を規定し、各々の雄型突出部が幾何学的形状を規定する、請求項51に記載のハンマーミル。
  55. 前記各々の摩擦衝撃プレートの内部表面が、該内部表面から延びる少なくとも1つの雌型凹部を規定し、各々の雌型凹部が幾何学的形状を規定する、請求項51に記載のハンマーミル。
  56. 前記幾何学的形状が、円形、楕円形、三角形、台形、長方形、正方形、矢印形、およびこれらの組み合わせを含む、請求項54または請求項55に記載のハンマーミル。
  57. 前記幾何学的形状が、頂点を有する三角形であり、該三角形の該頂点が、前記ハウジングの前記長手軸に平行に、該ハウジングの排出端部へと延びる、請求項54に記載のハンマーミル。
  58. 各々の摩擦衝撃プレートが、弓形の長さを有しここで該摩擦衝撃プレートが、複数の平行なバーを有し、該平行なバーは、該摩擦衝撃プレートの長さの寸法において間隔を空けられており、かつ該ハウジングの長手軸に平行に延びる、請求項54に記載のハンマーミル。
  59. 前記ローターアセンブリが、前記軸上に回転可能なシャフトおよび該シャフトから半径方向に延びる支持手段を有し、ここで、前記ハンマーが、該支持手段に作動可能に連結された、請求項33に記載のハンマーミル。
  60. 請求項26に記載のハンマーミルであって、ここで、前記ハウジングが、地面上に静止し、ここで、該ハウジングの前記長手軸が該地面に対して−30°〜40°の範囲の角度に位置決めされる、ハンマーミル。
  61. ハンマーミルであって、以下:
    ハウジングであって、入口端部、排出端部、該入口端部と該排出端部の間に延びる側壁、長手軸、第1のリダクションチャンバーおよび隣接する第2のリダクションチャンバーを有し、該ハウジングの該入口端部に隣接する該側壁が、入口開口部を規定し、ここで、該第2のリダクションチャンバーにおいて、該ハウジングの該側壁が、封入された作業空間を規定し、ここで、該第1のリダクションチャンバーにおいて、該側壁および該入口開口部が、部分的に封入された作業空間を規定する、ハウジング;
    該ハウジング内に配置された、該ハウジングの該長手軸周辺を回転するためのローターアセンブリ;
    該ローターアセンブリに連結され、かつ該第1および第2のリダクションチャンバーの両方の中に、それぞれ、配置された、複数のハンマー;ならびに
    摩擦プレートアセンブリであって、該摩擦プレートアセンブリは、該第1および第2のリダクションチャンバー内の該側壁に、それぞれ、固定されており、該ハンマーが、該摩擦プレートアセンブリの一部から間隔を空けられて重なるように、該摩擦プレートアセンブリが構成されている、摩擦プレート、
    を備える、ハンマーミル。
  62. 前記第2のリダクションチャンバー内の側壁に固定された前記摩擦プレートアセンブリの一部が、ほぼ円形の構成を有し、かつ実質的に連続的な作業表面を規定する、請求項61に記載のハンマーミル。
  63. 前記ハウジングの前記第1のリダクションチャンバー内の側壁に固定された前記摩擦プレートアセンブリの一部が、ほぼ楕円形の構成を有し、かつ不連続な作業表面を規定する、請求項61に記載のハンマーミル。
  64. 各々のハンマーが、前記軸の周囲のハンマーの回転半径を規定する外側先端を有する、請求項61に記載のハンマーミル。
  65. 請求項64に記載のハンマーミルであって、前記摩擦プレートアセンブリが、前記封入された作業表面および部分的に封入された作業表面において、それぞれ、作業表面を規定し、該作業表面が、前記軸の周囲に、前記ハンマーの回転半径より長い曲率半径を有し、ここで、各々のハンマーの前記外側先端の少なくとも一部が、該作業表面の少なくとも一部から0.01インチ〜3.0インチの範囲で間隔を空けられるように、該摩擦プレートアセンブリが構成されている、ハンマーミル。
  66. 前記側壁が、実質的に均一な曲率を有する、請求項61に記載のハンマーミル。
  67. 前記側壁が、円筒形である、請求項66に記載のハンマーミル。
  68. 前記入口開口部が、前記ハウジングの長手軸上に位置決めされる、請求項61に記載のハンマーミル。
  69. 排出開口部が、該ハウジングの側壁において、該ハウジングの前記長手軸の下の該ハウジングの該排出端部に隣接して規定される、請求項68に記載のハンマーミル。
  70. 前記複数のハンマーの少なくとも一部が、前記入口開口部の下にある、請求項68に記載のハンマーミル。
  71. 前記ハウジングの前記入口開口部に隣接して取りつけられた少なくとも1つのブレーカープレートをさらに備える、請求項70に記載のハンマーミル。
  72. 請求項71に記載のハンマーミルであって、ここで、各々のブレーカープレートが、衝撃縁部を有し、ここで、該衝撃縁部が、前記ハウジングの長手軸と実質的に同軸である、ハンマーミル。
  73. 一対の対向するブレーカープレートを備える、請求項72に記載のハンマーミル。
  74. 前記複数のハンマーの各々のハンマーが、固定ハンマーを備える、請求項61に記載のハンマーミル。
  75. 前記複数のハンマーの各々のハンマーが、スイングハンマーを備える、請求項61に記載のハンマーミル。
  76. 請求項61に記載のハンマーミルであって、前記複数のハンマーの各ハンマーが、固定ハンマー、スイングハンマーまたはそれらの組合せからなる群から選択される、ハンマーミル。
  77. 請求項61に記載のハンマーミルであって、前記第1リダクションチャンバ中に配置される複数のハンマーの各ハンマーが、スイングハンマーを含み、ここで前記第2のリダクションチャンバ中に配置される前記複数のハンマーの各ハンマーが、固定ハンマー、スイングハンマーまたはそれらの組合せからなる群から選択される、ハンマーミル。
  78. 請求項61に記載のハンマーミルであって、各ハンマーが、衝撃端部を有し、該衝撃端部が、近位端、間隔の空いた遠位端、および該近位端と遠位端との間を延びる対向する一対の側部縁部を有し、該側部縁部の少なくとも1つが、該側部縁部の少なくとも一部に対して延びる衝撃端部を規定する、ハンマーミル。
  79. 請求項78に記載のハンマーミルであって、各ハンマーは、該ハンマーの該近位端の少なくとも一部が前記ハウジングの入口端部に向くように配置される、ハンマーミル。
  80. 請求項79に記載のハンマーミルであって、前記ハンマーの近位端が、それぞれの前記側部縁部の間を延びる第1の幅を有し、前記ハンマーの遠位端が、該それぞれの側部縁部の間を延びる第2の幅を有する、ハンマーミル。
  81. 前記第1の幅が、前記第2の幅と実質的に同じである、請求項80に記載のハンマーミル。
  82. 請求項80に記載のハンマーミルであって、前記第1の幅が、前記第2の幅より大きく、その結果、前記側部縁部の少なくとも1つが、前記近位端から前記遠位端までテーパー状にされている、ハンマーミル。
  83. 請求項78または82に記載のハンマーミルであって、前記側部縁部の各々が、前記近位端から遠位端までテーパー状にされている、ハンマーミル。
  84. 請求項78に記載のハンマーミルであって、前記ハンマーの衝撃端部が、前記側部縁部の間を延びる底面を有し、該底面の少なくとも一部が、凹型形状を規定する、ハンマーミル。
  85. 請求項62に記載のハンマーミルであって、前記摩擦プレートアセンブリが、複数の隣接した摩擦衝撃プレートを含む、ハンマーミル。
  86. 前記各摩擦衝撃プレートが、曲線形内面を有する、請求項85に記載のハンマーミル。
  87. 請求項86に記載のハンマーミルであって、少なくとも2つの隣接する摩擦衝撃プレートは、前記摩擦衝撃プレートの曲線形内面が前記第2のリダクションチャンバ内で実質的に連続した作業表面を形成するように配置される、ハンマーミル。
  88. 請求項62に記載のハンマーミルであって、前記連続した作業表面が、ほぼ円筒形の形状を有し、そして前記第2のリダクションチャンバに配置された前記ハンマーを囲む、ハンマーミル。
  89. 請求項86に記載のハンマーミルであって、前記各摩擦衝撃プレートの内部表面が、該内面から外向きに延びる少なくとも1つの雄型突出部を規定し、各雄型突出部が幾何学的形状を規定する、ハンマーミル。
  90. 請求項86に記載のハンマーミルであって、前記各摩擦衝撃プレートの内面が、該内面中に少なくとも1つの雌型凹部を規定し、各雌型凹凸部が、幾何学的形状を規定する、ハンマーミル。
  91. 請求項89または90に記載のハンマーミルであって、前記幾何学的形状が、円形、楕円形、三角形、台形、矩形、正方形、矢印形およびそれらの組合せを含む、ハンマーミル。
  92. 請求項89に記載のハンマーミルであって、前記幾何学的形状が、頂点を有する三角形であり、該三角形の頂点が、該ハウジングの排出端部に向かって前記ハウジングの長手軸に対して平行に延びる、ハンマーミル。
  93. 請求項89に記載のハンマーミルであって、各摩擦衝撃プレートが、弓形長さを有し、ここで該摩擦衝撃プレートが、複数の平行バーを有し、該平行バーが、該長さの寸法において間隔を空けられ、そして前記ハウジングの長手軸に対して平行に延びる、ハンマーミル。
  94. 請求項61に記載のハンマーミルであって、前記ローターアセンブリが、前記ハウジングの長手軸上の回転可能なシャフトおよび該シャフトから半径方向に延びる支持手段を有し、ここで該ハンマーが、該支持手段に作動可能に連結されている、ハンマーミル。
  95. 請求項61に記載のハンマーミルであって、前記ハウジングが地面上に静止し、ここで該ハウジングの長手軸が、該地面に対して30°〜40°の範囲の角度で傾いている、ハンマーミル。
  96. ハンマーミルであって、以下:
    ハウジングであって、該ハウジングは、入口端部、排出端部、該入口端部と該排出端部との間を延びる側壁、長手軸、第1のリダクションチャンバおよび隣接する第2のリダクションチャンバを有し、該側壁は、入口開口部を規定する該ハウジングの該入口端部に近接し、ここで、該第1のリダクションチャンバにおいて、該ハウジングの該側壁が、囲われた作業表面を規定し、そしてここで、該第2のリダクションチャンバにおいて、該側壁および該入口開口部が、部分的に囲まれた作業表面を規定する、ハウジング;
    該ハウジングの長手軸の周りで回転するための、該ハウジング内に配置されるローターアセンブリ;
    複数のハンマーであって、該ハンマーは、該ローターアセンブリに連結され、そしてそれぞれ、該第1のリダクションチャンバおよび第2のリダクションチャンバの両方の中に配置されている、ハンマー;ならびに
    複数の隣接する摩擦衝撃プレートであって、該摩擦衝撃プレートは、それぞれ、該第1のリダクションチャンバおよび第2のリダクションチャンバ内の側壁に固定され、各摩擦衝撃プレートは、研磨表面を有し、該摩擦衝撃プレートは、該ハンマーが間隔を空けられ、そして該摩擦衝撃プレートの該研磨表面の一部の上に存在するように、配置される、複数の隣接する摩擦衝撃プレート、
    を備え、
    ここで、少なくとも2つの隣接する摩擦衝撃プレートが、該第2のリダクションチャンバ内の実質的に連続した作業表面を規定し、該連続した作業表面が、ほぼ円筒形の形状を有し、該ほぼ円筒形の形状が、該第2のリダクションチャンバ中に配置されたハンマーを囲み、
    その結果、該ハンマーおよび該摩擦衝撃プレートが協働して、該ハウジングの該排出端部に向かって粒子性物質を移送する、
    ハンマーミル。
  97. 請求項96に記載のハンマーミルであって、各ハンマーが、衝撃末端を有し、該衝撃末端が、近位端、間隔の空いた遠位端、該近位端と遠位端との間を延びる対向する一対の側部縁部を有し、該側部縁部の少なくとも1つが、該側部縁部の少なくとも一部に対して延びる衝撃縁部を規定する、ハンマーミル。
  98. 請求項97に記載のハンマーミルであって、前記ハンマーの近位端が、前記それぞれの側部縁部の間で延びる第1の幅を有し、そして前記ハンマーの近位端が、それぞれの側部縁部の間で延びる第2の幅を有する、ハンマーミル。
  99. 請求項98に記載のハンマーミルであって、前記第1の幅が、前記第2の幅より大きく、その結果、前記側部縁部の少なくとも1つが、前記近位端から前記遠位端までテーパー状にされている、ハンマーミル。
  100. 請求項99に記載のハンマーミルであって、前記各摩擦衝撃プレートの研磨表面が、該研磨表面から外向きに延びる少なくとも1つの雄型突出部を規定し、各雄型突出部が、幾何学的形状を規定する、ハンマーミル。
  101. 請求項99に記載のハンマーミルであって、前記各摩擦衝撃プレートの内面が、該内部表面中の少なくとも1つの雌型凹部を規定し、各雌型凹凸部が、幾何学的形状を規定する、ハンマーミル。
  102. 請求項100または101に記載のハンマーミルであって、前記幾何学的形状が、頂点を有する三角形であり、該三角形の該頂点が、前記ハウジングの排出端部に向かって、該ハウジングの長手軸に対して平行に延びる、ハンマーミル。
  103. 請求項100に記載のハンマーミルであって、各摩擦衝撃プレートが、弓形長さを有し、ここで該摩擦衝撃プレートが、複数の平行バーを有し、該平行バーが、該摩擦衝撃プレートの長さの寸法において間隔をあけられ、そして前記ハウジングの長手軸に対して平行に延びる、ハンマーミル。
  104. 請求項96に記載のハンマーミルであって、前記ハウジングが地面上に静止し、ここで該ハウジングの長手軸が、該地面に対して−10°〜20°の範囲の角度で傾いている、ハンマーミル。
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