JP2004522157A - 両方向回転クロノグラフ - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明は、第1カウンタによって第2カウンタを駆動するデバイスを含むクロノグラフであって、第2カウンタが、第1カウンタのゼロ位置から、第1カウンタによって行われた回転をカウントするように構成され、その駆動デバイスが、第1カウンタに取り付けられた制御フィンガを含み、これが、第2カウンタを駆動するために、第2カウンタに関連付けられた伝達歯車と噛み合うことができる、クロノグラフに関する。
【背景技術】
【0002】
ほとんどの場合、例えばスイス特許第571741によって提供されるように、第1カウンタとして前述したカウンタは、秒カウンタであり、第2カウンタは、分カウンタである。しかし、例えば、分カウンタから時間カウンタを駆動するなど、同様の駆動デバイスを様々なカウンタに使用することができる。
【0003】
機械クロノグラフのカウンタがゼロにリセットされる際、カウンタの一連の回転歯車は、容易かつ迅速に回転することができなければならない。上述の制御フィンガは、伝達歯車の歯を妨害する傾向にある。この問題を回避するための、知られている解決方法として、第1カウンタがそのゼロ位置に戻る間、伝達歯車が、フィンガの到達範囲外になるように伝達歯車を移動させることがある。例えば、スイス特許第678911号(米国特許第5113382に対応)では、制御フィンガは、分カウンタの歯車と恒久的に噛み合わされた中間歯車と噛み合う。この中間歯車は、ゼロ・リセット・コマンドによって、軸方向に持ち上げられて、制御フィンガの軌道外に移動される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、デバイスが、両方向、即ち、通常のやり方でクロノグラフが時間を加算する順方向と、クロノグラフがカウントダウンする逆方向とに動作できるように、第1カウンタによって第2カウンタを駆動するデバイスを改良するものである。特に、カウントダウンの長さは、使用者が予め選択して、少なくとも1つのカウンタをカウントダウン長さを決める開始位置に置く。
【0005】
この二重の回転方向は、制御フィンガの、伝達歯車との噛合に関連する新たな問題を生み出す。話を簡単にするために、カウントダウンも、加算による通常のカウントもできるように、第2カウンタは、最初、ゼロ位置にあるものとしよう。制御フィンガが、上記特許のように、秒カウンタに固定される場合は、その最初の位置は、秒カウンタとフィンガが、60秒に対応する順方向の1回転を完全にし終える瞬間に、それが、伝達歯車を前向きに動かし、したがって分カウンタを増加させるようなものでなければならない。しかし、この位置は、カウントダウンの場合には適切ではない。というのは、フィンガが、その後向き回転の開始の少し後に、即ち、既に数秒が経ってから、伝達歯車に働きかけることになるからである。これでは、分カウンタに誤った表示が出ることになる。
【0006】
本発明は、両方の回転方向を有するクロノグラフであって、上記の駆動デバイスが、どちらの方向でも、第1カウンタの1回転が完了する、まさにその瞬間に、第2カウンタを起動させるように作られるクロノグラフに関する。他の目的は、制御フィンガが、伝達歯車の歯に働きかける瞬間が正確に調節されるように、このデバイスの他の構成要素に対する、制御フィンガへの正確な角度の位置決めを可能にすることである。さらに他の目的は、カウントダウン長さの選択中に、制御フィンガと伝達歯車の間で干渉が起こらないように、伝達デバイスを構成することにある。これらの目的を、簡単な、小型の構造によって達成する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、以上の序文で示したタイプのクロノグラフであって、第1カウンタおよび第2カウンタが、両方向、すなわち、加算モードとカウントダウン・モードのそれぞれで回転することが可能であり、第2カウンタが、第1カウンタの回転方向に応じて、前向きあるいは後向きに駆動され、制御フィンガが、第1カウンタの回転シャフトに連係されたディスク上で回転するように取り付けられ、360°に近い角度だけ離れて設定された2つの停止位置の間で、制御フィンガが、ディスク上を回転することを可能にする駆動手段によって、ディスクと制御フィンガが互いに結合されることを特徴とする、クロノグラフが提供される。
【0008】
これによって、第1カウンタが完全に1回転し終えたところで、制御フィンガが、伝達歯車を駆動し始めなければならない瞬間に、それが、回転方向に応じて、2つの停止位置の一方または他方を占めることが可能になる。これら2つの停止位置を規定するこの駆動手段は、これらの位置への正確な位置決めが可能になるように構成することができる。
【0009】
好ましくは、このディスクは、ゼロ・リセットのハート形部片に対して位置決めされた角度位置で、第1カウンタのシャフトに固定され、前記ゼロ位置がそれによって決められ、ディスクには、第1カウンタがゼロ位置にある時、制御フィンガが伝達歯車にあたらないように構成されたスプリングが設けられる。この構造によって、上記の駆動手段は、ゼロ・リセットのハート形部片に対して、前記停止位置を位置決めできるように、調整可能であることが好ましい。
【0010】
本発明の他の特徴および利点が、添付の図面を参照した、限定されない例によって掲げる、以下の、好ましい実施形態の記述で明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1は、計時機構やクロノグラフを含み、機械式時計ムーブメントを備えた腕時計10によって形成された時計の正面図である。この腕時計は、時計の針、即ち、時針30、分針31、および細い秒針32を含む。大きな開口部33を有するカレンダによって、この時計は完成される。クロノグラフは、針34を備えた秒カウンタと、分カウンタ11とを含む。このクロノグラフは、通常の形で時間を計測するために、第1押ボタン35によって始動され、停止される。第2押ボタン36は、秒カウンタと分カウンタをゼロにリセットする。制御ステムに固定された竜頭37は、竜頭が移動させられた軸方向位置に応じて、腕時計を巻き直し、またはカレンダを更新し、または時計の針を正しい時間にセットすることができる。
【0012】
腕時計10では、クロノグラフは、タイマとして、または時間をカウントダウンするために使用されるが、カウントダウンの時間長さの事前選択は、カウンタがカウントダウンの所望の時間長さを表示するまで、使用者が竜頭37を用いて分カウンタ11を回転させることによって行われる。その表示は分の整数で表される。カウントダウンが開始され、カウントダウンの終了を示す時打ち機構を起動するバレルが、第3押ボタン38の押し下げによって巻き直される。図1が示す通り、分カウンタ11は、開口部の後方に位置し、それぞれが120°にわたって広がっている10分ずつの3つの共心目盛りを含む文字盤13を含む。文字盤13の前方で、分カウンタ11のシャフトは、3つの異なった長さの針を担持するが、それらは、互いに120°に配置され、3つの目盛りにそれぞれ関連付けられる。これらの針のうち1つしか、図1に現れておらず、それを参照番号20で示すが、ここで14分を示している。
【0013】
腕時計10は、補助バレルによって駆動され、クロノグラフによって制御される時打ち機構をさらに含む。これは、通常の方向へと反対方向に駆動されるクロノグラフによってカウントダウンされ、予め選択された時間長さの終了時に起動される。補助バレルは、このように、時打ち機構の時打ちハンマを起動させるのに必要な機械的エネルギを与え、本明細書ではそれについてより詳しく述べることをしないが、他方、主バレルは、腕時計のムーブメントと、クロノグラフを駆動するのに必要な機械的エネルギを与える。
【0014】
図2は、機械制御手段MCを示すが、これは、押ボタン38によって起動され、カウントダウンを開始すると同時に、補助バレル39のスプリングを巻くように構成されている。この目的のために、制御手段MCは、(図示しない)ムーブメントのプレートのAで回転し、カウントダウンを開始させる制御レバー40と、押ボタン38と補助バレル39の間にムーブメントを通って延び、補助バレル39を巻く巻き上げバー42を含む。押ボタン38は、押し下げられるとLだけ移動し、ピン44、45、46を備え、Bで連節されて回動し、戻しスプリング47に関連付けられているレバー43を介してレバー40と巻き上げバー42に同時に作用する。
【0015】
巻き上げバー42は、補助バレル39のシャフトに連結された小歯車48と噛み合うラック42aを遠端に有し、その近端は連節レバー43のピン45と協働する。巻き上げバーは、ムーブメントのプレートに固定されたスタッド52で平行移動するように案内される。押ボタン38の動作による、レバー43を介した巻き上げバー42の平行移動は、小歯車58を駆動し、補助バレル39のスプリングを巻く。補助バレルが回転して時打ち機構を駆動すると、バーのピン49に作用する戻しスプリング55を使用して、バー42をその最初の位置に戻す。
【0016】
レバー40は、4つのアーム57、58、59、および60が延び出している本体を含む。レバー40は、第1アーム57の端部で、通常の形でムーブメントプレートに連節される。第2アーム58の自由端部は、レバー43のピン44に向かって延びる。第3アーム59は、押ボタン35および36(図1)に連結される(図示しない)デバイスによって制御されるカラム歯車61と協働する。第4アーム60は、その自由端を介してジャンパ・スプリング62と協働してレバー40を予め規定された2つの位置に位置決めする。この位置合わせを達成するために、第4アームの自由端部は、ジャンパ・スプリング62の端部が係合する2つの切り込み63および64を有する。ジャンパ・スプリング62の張力と、切り込み63および64に対する位置とは、ねじ65およびカム66によって調整することができる。それらは、それぞれ、スプリング62の端部に配置された2つの長円形の穴と協働する。
【0017】
レバー40を確実に、正確に案内し、プレートに対してそれを保持するために、アーム58および60の自由端が、それぞれ、対応するスタッド75、76に係合される長円形の穴を含むことに留意されたい。
【0018】
アーム60は、逆転歯車69をさらに含むが、これは、クロノグラフ歯車70と恒久的に噛み合わされ、この歯車70はCで回転するクロノグラフ・レバー77によって担持されている。歯車70は、歯車71と恒久的に噛み合い、歯車71の軸が小さな秒針32を担持する。この歯車71は腕時計ムーブメントによって駆動させられる。レバー40の位置に応じて、逆転歯車は、クロノグラフの秒針34を駆動する秒カウンタの歯車72に係合され、またはそれから開放される。
【0019】
カラム歯車は、一方で、クロノグラフの加算計測の機能によってカウントが始動された時、逆転歯車69が歯車72から開放される位置にレバー40をロックするように構成され、また他方で、クロノグラフのカウントダウン機能が始動された時、逆転歯車70が歯車72から開放される位置にレバー77をロックするように構成されている。レバー40は、逆転歯車69の歯がクロノグラフ秒カウンタの歯車72の歯へ侵入する深さを調節する偏心停止部78と協働する。
【0020】
クロノグラフの分カウンタ11および秒カウンタ80について、ここで、特に図3から10を参照して説明する。図3は、分カウンタ11の歯車81が、ゼロ・リセットのハート形部片81aが設けられた、30個の歯を備えた歯車であり、支持部83を介してプレートに固定されたジャンパ82に関連付けられていることを示している。この歯車は、秒カウンタ80の制御フィンガ85によって駆動される中間伝達歯車84と噛み合う。伝達歯車84は、ピボット87に取り付けられたレバー86によって担持され、レバーの動きによって、歯車81から、また、フィンガ85の軌道から、選択的に開放される。この動きは、クロノグラフがゼロにリセットされた時、矢印Zに沿った圧力によって生まれる。
【0021】
秒カウンタ80の歯車72は、クロノグラフの秒針34を担持するシャフト88に取り付けられる。ゼロ・リセットのハート形部片90が歯車72に取り付けられ、時打ちハンマ79によって、通常の形で、ゼロ位置を決める。歯車72の反対側で、中心ハブ92を有するディスク91がシャフト88の円柱ショルダ93で調整されて、ハート形部片90の角度位置に対するディスクの角度位置を位置決めするために、ディスクを力によって回転させることができる。この位置決めは、ディスク91の2つの穴91aに係合するレンチを用いて、達成される。
【0022】
ディスク91と歯車72の間で、制御フィンガ85が設けられたリング94が、ディスク91の中心ハブ92の周りを自由に回転するように取り付けられる。制御フィンガ85と協働するように、ディスク91は、この例では、2本のピン95、96から形成される駆動手段を備え、かつ、秒カウンタがゼロ位置にある時、フィンガ85が、歯車84と噛み合わないようにするための保持スプリング97を備えている。このスプリングを図9、図10で別々に示してある。スプリングは円弧に曲げられた鋼線で形成され、ディスク91の周囲溝98によって案内され、第1端部99が例えば接着で溝99に固定される。スプリング97の他方端部は、図9および10で示すように、直角に曲げられ、ディスクに対する軸ステム100を形成している。このステムの基部で、スプリングは、溝98に係合するための突出部101を形成している。突出していない位置では、スプリング97は溝98の底に軽く着座している。
【0023】
2本のピン95、96は、シャフト88に対して実質的に平行であって、ディスク91の実質的に同一の半径上に、ディスクの軸線103とシャフトから異なる距離で位置している。これらのピンは、ディスクのそれぞれの穴の中に打ち込まれ、そこからリング94のそばで突出してる。これらのピンは、曲げることができるように真鍮で作ることが好ましい。ピン95は、フィンガ85の第1側面104(図7参照)に当接するためのものであり、他方のピン96は、フィンガ85の反対側面105に当接するためのものである。フィンガ85は、スプリング97のステム100を受け入れるための側方凹部106を有することにも留意されたい。
【0024】
ピン95と96は、このように、制御フィンガ85の停止位置を決める。その際、フィンガはそれぞれ、2本のピンによって形成された駆動手段の一方側または他方側にある。これらの位置は、秒針のハート形部片90に対して位置決めがなされるが、これは、最初にプレート91の位置によって、次いで、必要に応じてピン95と96それぞれを側方に曲げることによってより正確になされる。フィンガ85の非常に正確な2つの位置P1とP2が、360°より僅かに小さな角度Aだけの角度を離してこのように決められる(図5参照)。この角度は、一方で、ピン95と96の相対的な位置によって、他方、フィンガの側面104と105の相対的な位置によっても決められる。図5に示す角度Bは、360°からAを差し引いたものに等しい。その値は、分カウンタ上の1分に相当する回転を生む角度に等しいことが好ましい。この例で使用する30分カウンタでは、この角度Bは、実質的に12°に等しく、A=348°となる。
【0025】
この構成の結果、秒カウンタのゼロ位置からの同じ角度回転した後の、分カウンタを減少させるフィンガ85の後向きの走行と、分カウンタを増加させるフィンガの前向きの走行とが同じになる。
【0026】
2本のピン95と96は、単一の駆動要素にも置き換えられることに留意されたい。しかし、2本のピンを使用することが、2つの理由から有利である。一つには、以上に説明した通り、ピンを曲げることによって、制御フィンガの2つの停止位置を非常に正確に位置決めすることが可能になるからである。他方、互いに径方向にずれている側部104と105が、図7よりも円周方向により接近するようにフィンガ85の基部107の形状が曲がっていれば、角度Bを非常に小さな値すなわちゼロにさえも縮小することが可能となるからでもある。図7において側部105が側部104よりも高く位置ように、基部107がZ形状である場合、フィンガの2つの停止位置が、同一、つまり、厳密に360°隔たるようにすることもできる。
【0027】
変形形態として、ピン95と96をリング94に固定し、ディスク91のそれぞれの溝に係合させることもできる。しかし、図面に示す実施形態はより有利である。というのも、歯車72の開口部を通してピン95と96に容易に近づくことができて、曲げることによって、それらを調整することができるからである。
【0028】
ある種の変形形態では、ディスク91は、歯車72、またはハート形部片90と一体化することができることにも留意されたい。周囲スプリング97は、この場合、ディスクの空洞内に配置されるスプリングと置き換えるべきである。
【0029】
図3および4に示すクロノグラフの機構は、以下の形で動作するが、秒カウンタ80が、最初に図3に示すゼロ位置にセットされる。
【0030】
通常の加算の計時モードでは、図4に示すアセンブリ全体が、図3の矢印Fの方向に前向に回転し、カウンタ80の歯車72は、図2に示すクロノグラフ歯車70によって駆動される。駆動フィンガ85は、スプリング97によって駆動されて、伝達歯車84の歯に当接するまで回転するが、歯車84は、分カウンタの歯車81と、ジャンパ・スプリング82とによって、停止した状態に保たれる。スプリング97は、弱く、ジャンパ・スプリング82の作用に抗することができないので、外向きに曲がる。ピン96が、フィンガ85の対応する側面に当接するが否や、ピンは、フィンガ85を確実に駆動し、秒カウンタ80が完全に1回転し終えたとき、即ち、分カウンタ11を1分だけ増加させる60秒目の間に、フィンガは、歯車84および81を歯1つ分(即ち、現例では、12°)前向きに進ませる。この動作は、秒カウンタ80が1回転する毎に繰り返される。
【0031】
カウントダウン・モードでは、秒カウンタ80は、図2で示す逆転歯車69によって、矢印Rの方向に駆動される。すると制御フィンガ85は、スプリング97によってもはや押されることはなく、摩擦の作用によって回転することができ、伝達歯車84の歯に当接する。秒カウンタ80が完全に1回転し終わる直前で、ピン95は、フィンガ85の対応する側面に当接し、フィンガは、歯車84および81を、ジャンパ・スプリング82の力に抗して歯1つ分だけ後に戻させ、カウントダウンの60秒目毎に、分カウンタ11が1分だけ減少する。
【0032】
クロノグラフは、押ボタン36への圧力によって、ゼロにリセットされ、これによって、まず、レバー86が回転して、2つのカウンタ11および80の伝達歯車84を開放し、次いで、時打ちハンマ79が、通常の形で、2つのカウンタのハート形部片81aおよび90を押して、それらをそのゼロ位置に戻す。この動作中、制御フィンガ85は任意の位置を占めることができる。
【0033】
前記説明は、改良型でありながら簡単でコンパクトな秒カウンタの構造によって、加算による通常の動作だけでなく、秒読みを実行するために、引き算による動作もできるクロノグラフを製作することを、本発明が可能にすることを示すものである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】時計と、本発明による、両方の回転方向を有するクロノグラフとを含む、腕時計を示す。
【図2】カウントダウンを開始する機構を示す。
【図3】腕時計の文字盤の反対側から見た、クロノグラフの秒カウンタおよび分カウンタの要素を示す。
【図4】秒カウンタの側面図である。
【図5】秒カウンタの文字盤の平面図である。
【図6】図5の線VI〜VIに沿った断面図である。
【図7】秒カウンタの他の要素の平面図である。
【図8】図7の要素の、部分的断面の、側面図である。
【図9】秒カウンタのスプリングの平面図である。
【図10】図10のスプリングの側面図である。
Claims (14)
- 第1カウンタ(80)によって、第2カウンタ(11)を駆動するデバイスを含むクロノグラフにおいて、第2カウンタが、第1カウンタのゼロ位置から第1カウンタによってなされた回転をカウントするように構成され、駆動デバイスが、第1カウンタに取り付けられた、第2カウンタに関連付けられた伝達歯車(84)と噛み合うことが可能な制御フィンガ(85)を含むクロノグラフであって、
第1カウンタ(80)および第2カウンタ(11)が、両方向、すなわち加算モードおよびカウントダウン・モードのそれぞれで回転することが可能であり、第2カウンタが、第1カウンタの回転方向に応じて、前向きあるいは後向きに駆動され、制御フィンガ(85)が、第1カウンタ(80)の回転シャフト(88)に連係されたディスク(91)上で回転するように取り付けられ、およびディスク(91)と制御フィンガ(85)が駆動手段(95,96)によって互いに結合され、360°に近い角度(A)だけ離れて設定された2つの停止位置の間で、制御フィンガがディスク(91)上で回転することを可能にすることを特徴とするクロノグラフ。 - ディスク(91)が、ゼロ・リセット(90)のハート形部片に対して位置決めされたある角度位置で第1カウンタのシャフト(88)に固定され、それによって前記ゼロ位置が決まり、および、第1カウンタが前記ゼロ位置にある時、制御フィンガ(85)が伝達歯車にあたらないように構成されたスプリング(97)がディスク(91)に設けられることを特徴とする、請求項1に記載のクロノグラフ。
- 前記駆動手段(95、96)が、ゼロ・リセット・ハート形部片に対して、前記位置に位置決めするように調整することができることを特徴とする請求項2に記載のクロノグラフ。
- 第1カウンタの所与の単位数に実質的に対応する所定角度(B)を360°から引いたものと等しい角度(A)だけ離して、2つの停止位置が設定されることを特徴とする請求項1に記載のクロノグラフ。
- 前記所与の単位数が、1に等しいことを特徴とする請求項4に記載のクロノグラフ。
- 前記所定角度(B)が、0°から12°の間であることを特徴とする請求項4に記載のクロノグラフ。
- ディスクに固定された、それぞれが、制御フィンガの両側面(104、105)に当接する2つのピン(95、96)を駆動手段が含むことを特徴とする請求項1に記載のクロノグラフ。
- 前記ピン(95、96)が、前記シャフト(88)と実質的に平行であって、互いに対して径方向に隔たっていることを特徴とする請求項7に記載のクロノグラフ。
- 前記ピン(95、96)を変形させることによって、駆動手段を調整することができることを特徴とする請求項3および7に記載のクロノグラフ。
- 制御フィンガ(85)が、第1カウンタのシャフトに固定されたディスク(91)と歯車(72)との間に配置されたリング(94)に固定され、ゼロ・リセット・ハート形部片(90)が、リングの反対側の前記歯車に配置されることを特徴とする請求項2に記載のクロノグラフ。
- 前記ピン(95、96)が、ゼロ・リセット・ハート形部片の側から、前記歯車(72)を経て、接近可能であることを特徴とする請求項7に記載のクロノグラフ。
- スプリング(97)が、ディスク周辺で円弧に延び、ディスクにスプリングの第1端部(99)が固定され、スプリングの他方端部が、制御フィンガ(85)を側方に押すことができるように軸方向のステム(100)を有することを特徴とする請求項2に記載のクロノグラフ。
- 伝達歯車(84)が、レバーの移動によって、第2カウンタ(11)の歯車(81)と選択的に噛み合わされ、そこから開放されるようにレバー(86)に取り付けられた中間歯車であることを特徴とする請求項1に記載のクロノグラフ。
- 第1カウンタ(80)が、秒カウンタであり、第2カウンタ(11)が、分カウンタであることを特徴とする前記請求項のいずれかに記載のクロノグラフ。
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