JP2004521037A - 二重の鏡面を備える閉止蓋、およびその製造 - Google Patents

二重の鏡面を備える閉止蓋、およびその製造 Download PDF

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Abstract

本発明は、飲料容器胴体(3)のための閉止蓋に関するものであり、この蓋には、物理的な物体(44、45)を収容するための中間スペース(20)を形成しながら軸方向(100)で互いに間隔(h20)をおいている内側および外側の蓋鏡面(30、10)が設けられており、前記中間スペースは外部から、すなわち外側の蓋鏡面(10)に対する視線方向から見ることができない。内側の蓋鏡面(30)は、蓋鏡面の回りを周回する溝(2a)を形成する、湾曲した状態に成形された区域(30r)を介して、飲料容器胴体に取り付けるための取付縁部(30)とつながっている。外側の蓋鏡面(10)は、内側の蓋鏡面(30)に対して軸方向の間隔(h20)を規定するために、実質的に半径方向を向いた力成分(f11)で、クランプ部位(11、31)を形成しながら内側の蓋鏡面(30)に対して相対的にクランプ固定されている。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1、20、34または21に記載の閉止蓋に関するものであり、この蓋は、軸方向で見て相互間隔を有する、互いに間隔をおいた2つの蓋鏡面を有している。この間隔によって中間スペース(キャビティとも呼ぶ)が形成され、この中間スペースは、蓋が無傷の状態のときには外からのぞき見ることができない、たとえば賞金、賞品、または玩具といった物理的な物体を収容することができる。
【背景技術】
【0002】
このようなキャビティと、間隔をおいた2つの蓋鏡面とを備える蓋は、EP773891B1(Schmalbach−Lubeca社)に記載されており、特にその図2、3および4、ならびに2欄9段落と10段落に記載されている。この蓋は、上側の蓋部分または上側の蓋鏡面を剥ぎ取ることによって開封することができ、その際に、賞品の入ったキャビティが露出する。両方の蓋鏡面を連結するために、食料品に適合した接着剤をその部位にどうしても使わなくてはならず、この接着剤は、下側の蓋鏡面から上側の蓋鏡面を外すことを可能にするように定義される(同明細書の3欄、第1段落を参照)。上側の蓋部分を剥がすことは、接着部位のところに接着剤の残留物が残ることにつながる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の課題は、残留物質、接着剤の残り、または表面に影響を及ぼすその他の助剤を使用せず、このような接着剤を使わずに、一方の蓋鏡面を他方の蓋鏡面から取り外してキャビティを露出させるのに適した蓋の設計を提案することにある。換言すると、清潔な取付を可能にすることが目的であり、この取付は、利用者が2つの飲料容器、例えば缶を区別することができてはならず、すなわち、2つの蓋鏡面を有する容器と、1つの蓋鏡面しか有していない容器とを区別することができてはならないという条件を、同時に満たさなくてはならない。そのためには、事の本質からして、あるときは両方の蓋鏡面の上側(外側)の蓋鏡面となり、またあるときはキャビティを備えていない飲料容器蓋となり、ないしは飲料容器のただ1つの蓋鏡面となる外側の蓋鏡面が、視覚的に同じ印象を与えるために、実質的に同一の高さであることが必要条件となる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
これを解決するために、請求項1、20および21ならびに34が提案される。この解決法の製造のために請求項25、30および33が提案される。
【0005】
本発明は、外側の蓋鏡面を内側の蓋鏡面に対して摩擦接合によって固定する連結技術を採用する(請求項1)。クランプ部位で(弾性的な、ないしは半径方向の)力成分が作用し、両方の蓋鏡面の互いの相対位置を創出する。クランプ部位は、半径方向で蓋鏡面の外部に位置していてよく、周回する溝(しばしば中心溝とも呼ぶ)から取付縁(しばしば折り縁とも呼ぶ)まで延びる蓋壁に位置するのが好ましい(請求項2、3および5)。クランプ部位では、実質的に半径方向外側に向かって突出するエッジが、摩擦接合によって着座部に係合し、実質的に半径方向を向いた力成分が、(外から見える蓋鏡面または軸方向で上側の蓋鏡面の意味における)外側の蓋鏡面の、堅固な連結を生みだす。摩擦接合には、追加の接着物質は必要ない(請求項21、23)。
【0006】
この摩擦接合は、両方の蓋鏡面の相対位置を固定するには十分ではあるが、外側の蓋鏡面にある外側のグリップ部分を介して開封すれば、摩擦接合の解消が可能であるように設定される(請求項10、請求項22)。
【0007】
外側の蓋鏡面にあるグリップ部分を引っ張ると、またはてこの力を加えると、外側の蓋鏡面をクランプ部位から取り外すための引張力成分が生じる(請求項11)。さらに蓋鏡面は、グリップ舌部(グリップ部分)の領域では、通常の飲料容器蓋の開口領域と同じように構成されている。最初に開けるとき、すなわち圧力を逃がすために開け口をつくるときに、クランプ部位における締り嵌めを解除することによる外側の蓋鏡面の取外しを容易にするために、キャビティに挿入されている物理的な(有形の)物体の上で、開封部分を下方に向かって支持することができる(請求項17)。
【0008】
外側の鏡面にあるエプロン部の半径方向の力は、実質的に半径方向外側に向かって作用するのが好ましく、それにより、半径方向で外部に位置して軸方向に傾斜して延びている閉止蓋の区域(請求項6、19)が、クランプ部位または支承部位としての役目を果たす(請求項2、3)。半径方向内側に向かって押す力も利用することができ、この場合には支承部位が相応に移動する。
【0009】
力成分は、鏡面の縁部にあるエプロン区域の弾性変形によって得られ(請求項4)、面積が広いほうの外側の蓋鏡面が若干膨出していることも、このような力とその発生とを促進する。
【0010】
膨出した外側の蓋鏡面は、予断をもたない観察者には、ガス圧が付加され、液体が入っている閉止された容器で、内側に高い圧力が作用しているような印象を与える。外側の蓋鏡面は、軸方向で間隔をおいた2つの蓋鏡面で具体化されているので、内方に向いた表面によって圧力の作用を受けてはいないにもかかわらず、観察者にはそのような圧力の作用を受けているように見える。本来のガス圧を受け止めているのは内側の蓋鏡面であるが、外側の蓋鏡面が取り付けられているときにはこの内側の蓋鏡面は見えず、その代わりに外側の蓋鏡面だけが外方に向かって膨出しているように見える(請求項34)。
【0011】
外方に向いた膨出は、外側の蓋鏡面を取り付ける前の変形によって行われる(請求項36)。二重鏡面の閉止蓋によって閉じられた飲料容器(缶)と、1つの鏡面しかない飲料容器とが混同されるようにしたいときは、外側の蓋鏡面の軸方向の高さ位置を、実質的に、通常の飲料容器における単一の蓋鏡面の高さ位置にする。
【0012】
クランプ部位にいっそう優れた支えを与えるために、軸方向で傾いて延びる、内方に向いてはいるが外側の蓋壁の一部である、周回する細い線条が設けられる(請求項6)。
【0013】
この線条は、上側の肩部と下側の肩部とによって区切られており(請求項7)、前述した蓋壁が傾斜している向きよりもさらに垂れ下がっており、実質的に軸方向に延びていると言うことができる(請求項6、9および19)。この線条は、実質的に軸方向に向いている場合、締り嵌めを改善するために若干テーパ状に傾いていてよく、この場合、0°から6°の傾斜角、有利には2°から3°の傾斜角が適用され、場合によっては負の角度も適用される。
【0014】
閉止蓋の外側の壁(請求項5、6)は、下側の蓋鏡面の半径方向外側で折り縁から周回する溝まで延びており、実質的に半径方向に延びるか、または外側の蓋鏡面と同じように若干膨出して延びていてよい内側の蓋鏡面とほぼ同じ高さに、周回する線条が設けられる(請求項5、請求項24)。
【0015】
内側の蓋鏡面も、グリップ舌部を備える開封システムを有していると(請求項12)、閉鎖されて隠されたキャビティの中の物理的な物体が小さい場合でも、外側の蓋鏡面の開封システムに引張力が付加されたときの支持作用を得ることができる。
【0016】
クランプ部位が形成される細い線条の軸方向の高さは、エプロン領域の端部区域の板厚の数倍であり(請求項8)、ないしは外側の蓋鏡面の板厚の数倍である。
【0017】
2つの鏡面を備える本発明の蓋は、軸方向と半径方向にずれた(オフセット)2つの溝が生じていると表現することもできる(請求項20)。下側の溝は、その材料が溝底面のところで連続するように構成される。軸方向で外側、かつ半径方向で外側を延びる上側の溝は、材料に関して分割された溝底面を有しており、この分割部はクランプ部位に存在している。周回する細い線条の縁部領域で、上側の段に対して、内側の膨出した区域が若干ずれることを意図することができるが(請求項13)、溝が相応に深ければその様子は外部からはほとんど見えず、せいぜいのところ尖った工具を使って探せるにすぎないので、二重鏡面の容器と、通常の単一鏡面の容器を見分けることはできない。
【0018】
両方の溝の一方は、二重鏡面の蓋が閉じているとき、外部からは見ることができない。両方の溝は同じ方向を向いており、すなわち、飲料容器の胴体が閉止されているときには胴体の内部のほうを向いている(請求項18)。
【0019】
外側の蓋鏡面を、締り嵌めによって定位置に装着するための装置と方法も、同じく提案される(請求項25、30、33)。
【0020】
そのために、上方から係合する工具(請求項25)が意図され、この工具は周回する接合リブを有しており、この接合リブは、蓋鏡面の外側の縁部にあるエプロン幾何学構造部に作用するが、半径方向外側に向かっては、クランプ着座部と取付縁部との間の傾いた壁から間隔を有している。
【0021】
多くの場合、このような形状付与は、軸に対して斜めに延びていて半径方向外側に向かって傾いた、接合リブの外側の面によって実現することができる(請求項26)。この面は、接合リブが係合したときに締り嵌めが外側では影響を受けないように、もしくは些細な影響しか受けないように終わっており、それにより、この面の前面の幾何学形状によって、エプロン部をそのクランプエッジでクランプ着座部に挿入するための軸方向下側に向かう力が得られる。外側の面の傾斜角は30°以下の範囲内であり、有利には5°から15°の範囲内である。
【0022】
軸方向を向いた接合リブの前面の幾何学形状は、エプロン部の下側領域に広い押圧面が得られることを目指して設計され、このことは、接合リブの下方を向いている表面の湾曲が、エプロン部の湾曲した領域にほぼ当接して、エプロン部の自由エッジの方向で遠くまで達している場合に実現される。自由エッジの手前では表面傾斜の転換部が形成され、これは屈曲部であるとみなすことができ、あるいは少なくとも、半径方向外側を向いた第2の表面への屈曲部に似た移行部であるとみなすことができる。周回する屈曲部位と、内方を向いている湾曲した区域との間の、接合リブの下側端部の幅はこれよりも細く構成することもできるが、そうすると面積が狭くなり、圧力によって嵌め込まれるべきエプロン部の下側端部に対する単位面積当り圧力が大きくなってしまう。
【0023】
成形時にクランプ力を付加するために自由エッジを半径方向内側に向かって動かし、接合リブがその外方を向いている表面で、クランプ着座部に接触するように係合しないようにした後、自由エッジ11までの屈曲部位の延び具合は、自由エッジが以前よりも少ない半径方向の寸法を有することによって、クランプ状態のときに自由エッジが見えるように設定される。
【0024】
クランプエッジが半径方向外側を向いたエプロン部の端部エッジとしてクランプ部位(着座部)に作用する力の調整は、使用前に半径方向の拡張が行われる別の工具を使って実現することができる(請求項30)。そのために、上側の蓋区域はその蓋鏡面が、環状領域を有する支持部へ逆に挿入され、この環状領域の上に、エプロン区域の自由な上側端部の下で、蓋鏡面の縁部領域が載る。上側の較正具部分は、上方から所定の調節深さでエプロン幾何学構造部の内側面に係合し、その際に、エプロン部を外方に向かって可塑的に変形させるように押圧する。
【0025】
較正具部分または支持部分に付属していてよい調整片が係合の深さを規定し(請求項31)、それに伴って、エプロン部の半径方向の可塑的な変形を規定し、引き続いてこのエプロン部が、先ほど挙げた工具で接合リブによってクランプ着座部に押し込まれる。
【0026】
当然ながら、半径方向へ可塑的に変形したエプロン幾何学構造部は、半径方向に作用する、弾性的に付加されるクランプ力成分を変化させることにつながり、その結果、グリップ部分を持って開封をするときに、外側の蓋鏡面がクランプ着座部から開裂する力、もしくは解放する力の設定が可能である。
【0027】
較正具部分または支持部分の調整部が、可塑的な事後変形によって、(離散的に段階づけられた)少数の異なる寸法でしか変更できないときは、反復的な手法によって適当なクランプ力を設定することができる。こうして見出された、自由エッジの直径の可塑的に変形する設定によって、上側の鏡面やエプロン部を含む他のすべての蓋区域にこの較正を適用することができる(請求項33)。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
実施例を参照しながら本発明について説明、補足する。以下の図面は、本発明の有利な例を示すものであることを指摘しておく。
【0029】
図1の断面図は、金属板でできた飲料容器蓋の中心軸100を示している。この蓋は、(図示しない)胴体のフランジに当てて折り曲げるのに適した縁部領域36を有している。このループ状の縁部領域は、傾斜した壁区域35を介して、両方の側壁30bおよび30aと、湾曲した溝底面としての底面30rとで構成される周回する溝へと移行している。両方の壁部30b、30aは、溝底面30rとともに周回する溝2aを構成しており、この溝は、湾曲部30kを介して半径方向内側へと続く蓋鏡面30の周囲に位置している。直径が小さい場合には縁部領域まで延びることになる蓋の中央領域には、ここでは断面図で示すグリップリングを備える舌部片40が設けられている。押込み片を規定するための刻み目の線からなる通常の開口領域と、舌部片の回りの凹部とが同じく設けられているが、この断面図には見ることができない。冒頭に挙げた明細書の図1が一例を示している。
【0030】
外側の壁には、外側の溝壁30bと壁区域35との間に、さらに別の壁区域31が設けられており、この壁区域は、壁区域35の連続して延びる傾斜から離れ、周回する肩部状の成形部31b、31cおよび31aを介して、実質的に垂直方向の向きを有している。線条31と呼ぶこの壁区域は、図2aに部分拡大図として図示されており、その高さは直線領域h31である。
【0031】
図示しているような実質的に平坦な例に代えて、外方に向かって若干膨出していてもよい蓋鏡面30の上側には、外部からは蓋鏡面10が見える閉じられた容器に関して外側の蓋鏡面と呼ぶ、外方に向かって膨出する第2の蓋鏡面10が設けられている。この蓋鏡面も、グリップリング41を備えるグリップ舌部としての開封部を有するとともに、湾曲部30aに似た湾曲部10kと、内側の溝壁10aと、湾曲区域10bとを介して蓋鏡面10が移行することによる周回する溝の開始部と、半径方向を向いた溝底面10rの付加部とを有している。これらが、ここで形成される第2の溝1aの開始部を形成しており、溝底面10rの付加部と、これに続く湾曲部10bと、溝1aの内側の壁部10aとをまとめて、湾曲半径部10kから始まる周回するエプロン部と呼ぶことにする。
【0032】
外側の鏡面10の膨出は、密閉された容器の内圧が内側の蓋鏡面によって受け止められた後には下面にまったく作用しない組立状態での内圧を暗示するために、たとえば実質的に6バール(0,6MPa)の高圧下で組立前に生じるものである(請求項34)。
【0033】
両方の蓋鏡面の間隔は中心部で符号h20によって表されており、絶対値としての軸方向の高さは、それぞれ外側の蓋鏡面10と内側または下側の蓋鏡面30に関して、値h10およびh30を有している。これらの絶対的な高さ値の基準は、蓋をそれ自体として眺めたときに、蓋のもっとも低い底面hから測ったものであり、ここでは溝底面30rないしもっとも低い平面Hから測ったものである。図3に示すように、(折り曲げて)容器に取り付けられた状態で蓋を眺めたときは、もっとも低い点は、飲料容器の場合には内側へ膨出しているドーム型の底面にある、容器の立脚環状部である。
【0034】
図1の両方の蓋鏡面の間には、外部からは見えない室20がある。円板状の賞金情報44や、その他の物理的な物体45のような景品を、この中間スペース20に、内側のグリップビンの領域で入れることができ、このような景品は外部からは隠されて室20に入れられる。両方の蓋鏡面10および30の間には、高さh20の中空スペースがある。
【0035】
内側の蓋鏡面30の上側にある外側の蓋鏡面10の固定は、エプロン部10a、10rを介して、および実質的に軸方向に向いたクランプ着座部としての環状線条31を介して、外側の蓋壁に対して行われている。この点に関しては、図2と図2aに示すように、エプロン部10a、10b、10rによって上側の蓋鏡面10のクランプ着座部への挿入が行われることを指摘しておく。溝底面区域として延びている半径方向のエプロン区域10rの自由エッジ11の半径方向外側の寸法は、負荷を受けていない状態のとき、垂直方向に延びる環状面V1よりも突き出しており、すなわち前述した環状面に関して、つまり、高さh31に関して細い環状線条の内方を向いた当接面に関して、寸法差dr(デルタrないしΔrの意味)だけ突き出しており、この細い構造部が、区域35、31b、31c、31、31aおよび30bから溝底面30rまでと合わせて、外側壁の長さ全体を構成している。
【0036】
図3と図4に示す工具上側部分によって生成される圧力で挿入を行うと、自由エッジ11が少なくとも寸法差drだけ変位することになり、このときに半径方向力fが付加され、エプロン壁部10aは弾性作用の負荷を受け、場合によっては半径方向のエプロン区域10rを軸方向下側に向かって若干変形させ、および/または弾性的に撓む力を付加しながら、蓋鏡面10を若干上方へ膨出させる。このようなエプロン壁部の負荷は、わずかな割合だけ可塑的な変形につながり、大部分は弾性的な変形につながる。この弾性的な変形は、エッジ11が環状面V1に沿って湾曲段31cのそばを通って摺動して、線条31のところに位置するように作用する。
【0037】
図4の接合リブ50を備える器具部分が軸方向に引き抜かれると、図1の弾性力f11が残り、エプロン壁部10aは半径方向の区域10b、10rとともに、その自由エッジ11が線条31にクランプ固定される。第1の溝2aの半径方向外側、かつ軸方向上側に位置する、第2の溝1aが形成される。この溝も同じく周回していて外部から見えるのに対して、第2の蓋鏡面10をそのエプロン部で嵌め込むことによって、第1の溝は観察者には隠されたままになる。したがって、形成される内部空間20も同じく隠されているが、後で説明するように、開封舌部41を通じてアクセス可能である。
【0038】
自由エッジ11によって支承着座部31にクランプ部位をつくる際に付加される力は、図2aに部分拡大図で示されている。第1の湾曲部31bは、これよりも急傾斜に構成された第2の湾曲部31cよりも緩やかに成形されている。この湾曲部を起点として周回する細い線条31が始まっており、この線条は、エッジ11から伝えられるものではあるが、ほぼ弾性的なエプロン壁部10a、10rの撓曲と、若干の可塑的な割合と、わずかに蓋鏡面10の若干の膨出とによって引き起こされるクランプ力f11を受け止める、支承部位または着座部としての役目をする。第2の蓋鏡面10を挿入するとき、力fおよびfは図2aに示すように作用する。力fによる、エプロン壁部の内方に向かう撓曲と、軸方向力fによって引き起こされる、図4に破線で示す工具50での軸方向への圧入は、自由端11が押圧されて屈曲部31cのそばを通過し、着座部31に達するという結果を生む。工具50が引き抜かれると、摩擦接合によって成立する、締り嵌めとしての確実な着座を生みだす力成分f11が残される。
【0039】
摩擦接合によって生じる接合部の締り嵌めの創出とも呼べる、このような装着または挿入について、図2を参照して詳しく説明する。ここで用いる符号は図1の符号と同じである。上側の工具が、エプロン壁10a、10rを含めて全体として蓋区域1とも呼ぶ上側の蓋鏡面10を、どのようにして下側または内側の(機能性のある)蓋2に装着するかを示す図4と図4aも参照することができる。そのために、半径方向で周回する支持部54aと軸方向の延長部54bとを備える上側の工具ヘッド54の、軸方向に延びる周回する延長部としての接合リブ50を、エプロン部10a、10b、10rに係合させて、これらのエプロン部の少なくとも溝底面10rと密着するようにする。このとき、工具ヘッド55の作用部分としての接合リブ50は、実質的に軸方向に延びていて下側領域で湾曲部10b、10rに応じて弧状に構成された、内方に向く表面50bを有している。この表面は、実質的に、エプロン壁部の湾曲した区域10rの自由エッジ11が終わっている半径方向の寸法のところで唐突に終わっており、そこを起点として、斜めに傾いた環状面50aが上方に向かって延びている。この環状面50aは、上側の器具部分55が降下して、両方の面50bと50aの間の屈曲部50にある移行領域が、クランプ着座部31のそばを通過するとき、すなわち周回する線条状の壁区域31のそばを通過するときに、外側壁35に当接するのではなく、外側壁から間隔zを有するような寸法と向きを有している。この通過の様子は図2に示されている。
【0040】
接合リブ50はここには図示されておらず、エプロン部10a、10rの軸方向と半径方向の運動だけが図示されている。環状面V1に関して寸法差drをゼロまで減少させるため、有利にはわずかなマイナスの値まで減少させるための弾性的な成形は、接合リブ50を軸方向に押すことにより、自由エッジ11は肩部31cによって半径方向内側に向かって押圧されるのに対して、エプロン部の半径方向区域10rにはリブ50の軸方向の力fが作用したときに実現される。この様子は合力fによって図示されており、このとき、挿入された状態を表す破線で示すように、上側の蓋区域1はすでに少しだけ軸方向へ降下している。
【0041】
挿入された状態では、自由エッジ11によって着座部31に力f11が発生する。つまり破線で図示している蓋状態は、自由エッジ11が肩部31cのそばを通過して摺動することによって半径方向内側に向かって押圧される、組み付けられた状態ないし挿入状態に相当しており、このときに発生する力は半径方向の過剰寸法drによって規定される。この過剰寸法が大きすぎると、組立時に問題が発生したり、解除するための力が大きくなりすぎる可能性がある。半径方向の寸法差(過剰寸法)drが小さすぎると、クランプ着座部に生じる力が小さくなりすぎ、第2の蓋鏡面が十分に確実に取り付けられない。
【0042】
角度>0°から約6°までのテーパ状の構成という形態の、着座部31の若干の幾何学的な傾斜αが、自由エッジ11を着座部31へ装着するための助けとなり、それにより、軸方向で低い位置に達する降下が、半径方向で大きくなる力を発生させることになり、あるいは、マイナスの角度の場合には係止点31cを超えなければならなくなる。
【0043】
基準面V1は肩部31cに対応しており、軸100と平行に延びている。この基準面は直径寸法d31を有しており、その様子が図2aに示されている。この直径寸法に対して、段部31cを超えた後はマイナスになり、それ以前はプラスである前述した寸法差drが設定される。
【0044】
クランプ着座部31、11の軸方向の高さは、ここでは内側の周回する溝2aによって規定される水平面Hを基準として、実質的に高さh30に位置している。
【0045】
直線領域の環状線条31の高さh31は、少なくとも自由エッジ11の板厚に準じて選択されるが、この細い線条の高さはこれよりも大きいのが好ましく、クランプ部位における板厚の2倍から3倍である。クランプ部位の軸方向高さはほぼ高さ寸法h30に相当しているが、この高さは所望の容積や、グリップ舌部40、41の部位における室20の高さh20にも左右される。軸方向で測定したとき、内側の壁区域30a、10aの軸方向高さは、溝2a、1aをできるだけ似た外観にするために、実質的に同じ寸法である。ただし、クランプ部位への移行部における鋭い湾曲部31cに小さな段差ができるのは必ずしも回避できないが、この段差は、第1の蓋区域1が挟み込まれれば、外部からはほとんど見ることができない。
【0046】
このように構成された(組み立てられた)状態の蓋を外部から見ると、壁区域35と、エプロン部10r、10aを介しての継続部と、外側の蓋鏡面10とによって構成される幾何学形状に非常に似た、通常の蓋のような印象を与える。したがって内側の蓋鏡面30は通常の飲料容器よりも下がっており、このことは、壁部35の延長によって実現されている。なぜなら、この壁部の後に初めて、外側の溝壁30bとその間に介在する線条31とが続いているからである。それにもかかわらず湾曲領域31bは、内側の溝2aの溝底面30rに対応する溝底面の付加部のような印象を与える。ただし、この溝底面の延長部は連続してはおらず、線条31にエッジ11が着座することによって形成されており、このことは、上側の蓋鏡面10にあるエプロン部の湾曲した区域10rと内側の壁10aとによって実現されている。エプロン部のこれらの区域10r、10aは、ここではエプロン部ではなく内側の溝壁および溝底面と呼ぶ、内側の蓋の区域30r、30aに対応している。
【0047】
湾曲部31bは、湾曲部31cおよび31aよりも緩やかである。この両方の段部は、線条領域31に入っていく移行部と、この線条領域31から出ていく移行部とを規定しており、線条31は実質的に軸方向であるが、若干傾いた向きを有している。若干外方に向いている線条領域31の傾斜が設けられていると、クランプエッジ11の滑り嵌めの実現性が向上する。
【0048】
この締り嵌めの解除は、半径方向の力f11を克服することによって達成することができる。この力は、グリップ舌部41によって引き起こされる、蓋鏡面10を起点とする軸方向の引張力によって克服される。このグリップ舌部が操作されると引張力が発生し、この引張力がエッジ11を線条31から外し、半径方向のクランプ力f11が解放されたときに開裂につながる。それによって上側の蓋鏡面10が内側の蓋鏡面30から取り外され、室20がアクセス可能となり、その中に収められた物体44または45が取り出せるようになる。この開封運動のとき、追加的に、蓋鏡面10の上側の開封部分を少なくとも付加的に開くことができ、それによって、中に収められた物体45に対する支持作用が発生し、軸方向の引張力をいっそう良く付加することができる。グリップ部分40の回りに部分的に位置する1枚の円板44しか収められていない場合、支持作用がなくても引張力を付加することができ、この引張力は、生じつつある開裂作用と上側の蓋の分離とを促進する。こうしたことが起こるのは意外なことのようであるが、自明である。
【0049】
図2とは異なる幾何学形態も具体化可能であり、この場合、エプロン壁10aが、溝2aの内側の溝壁30aに作用するために、たとえば半径方向内側に向いた湾曲領域を有している。そうすれば力の作用が半径方向内側に向かう。f11に相当するクランプ力を付加するその他の方法は、以上の説明に基づいて当業者には想到可能である。
【0050】
図4は、上側の器具部分に関して詳しく説明するための図であり、そのことは、図2aにも拡大図で示している接合リブ50の工具表面50bおよび50aに該当する。傾斜したテーパ面としての周回する表面50aは、下方に向かって開いた上側の収容空間56で終わっている。この収容空間は、図3に示す形成される折部37を上方から包囲できるように設計されており、その様子は図3の左半分の図面に示されている。外側の器具部分52と中間部分53aは、接合リブ50を支持する器具部分54bが、本体部分54を介して、図3に詳しく示す工具ヘッドの支持区域にしっかりと着座するように働く。この工具ヘッドは、図3の左半分の図面に示す係合位置と、図3の右半分の図面に示す初期位置とに来るように、図示しない装置によって軸方向へ可動である。図4の上側の図面にも示されている初期位置のとき、蓋区域1はそのエプロン壁部10a、10rが接合リブ50に当接し、その際に負圧によって接合リブで保持されて、降下時に自由エッジ11が着座部31のそばを通過できるようになっている。この通過のとき、下方に向かって開いている空間56が、図示しない胴体折り曲げ装置によって蓋縁部36の折り工程で生じた、飲料容器3の上側縁部にある完成した折部37を収容する。器具部分52に設けられた傾斜面52aは、閉止のときに工具ヘッドが、飲料容器胴体3の引っ込んだ区域38と衝突しないように働き、飲料容器の引っ込んだ上側の胴体区域に適合化されている。
【0051】
このようにして、表面50a、52aと、下方に向かって開いた収容空間56とが、折り領域37に係合するために、上側の器具部分に周回する収容リングを形成しており、蓋区域1の半径方向内側にはクランプ着座部31がすでに配置されており、それ以外には容器への接触も損傷も行われない。
【0052】
このとき内側の面50aは、図4および図2から容易に見てとれる壁部35からの間隔zを有しているが、少なくとも自由エッジ11の領域の下側区域において、線条31のクランプ着座部のそばを通過するように構成されていれば、前記以外の形状を有していてもよい。
【0053】
円弧状に湾曲した表面50bは、図3に示す上側の器具部分55が降下したときに図2aに示す挿入力fを付加するために、エプロン部の下側の円弧区域10a、10rの半径方向寸法に対して相対的に広い立脚面を生じさせる。たとえば、面50aの下側の端部領域に位置する別の追加的な面取り50a’や、あるいは、図2aに接合リブ50の下側端部に示されているように、表面屈曲部位50’および50’’ないし50における丸みの(図示しない)いっそうはっきりした構成が意図される。
【0054】
図3の左半分の図面に示す状態が図4aに拡大して示されており、ここでは組立具のリブ50がちょうど上昇工程yをしている。基準寸法がすべて図示されており、特に、線条領域31の基準寸法、その直径寸法d31や、間隔寸法z、段部31cに位置する環状面V1などが図示されている。エッジ11は寸法d31の下側に配置されており、リブ50の外側面50aは最大限に接するように、ただしせいぜいのところ線条31に対して若干の間隔をおくように、位置している。この外側面は上昇時にさらに離れていき、組立状態では寸法差drがゼロ以下になる。組立状態のとき、前面側の幾何学構造50aの最大の半径方向長さについての基準点は、屈曲部位50までである。仮に、図2に外側の蓋鏡面10の上側の位置で図示している状態が生じると、屈曲部位が線V1の内部に位置することになり、すなわち、半径方向の寸法drが屈曲部位50よりも突出することになる。つまり、内方を向いている表面50bの終了部、および上方を向いている表面50aの開始部は、蓋の着座部ないし少なくともその上側の段部31cを基準にしなければならず、しかも、線条31がテーパ状に傾いている場合には、さらに半径方向内側に向かって若干ずれることになる。以上により、リブ幾何学形状のクリティカルな寸法が明らかとなり、それに対して寸法差drによるクランプ力の定義は、挟み込まれていない状態のときに設定される。
【0055】
図2の寸法差「dr」の程度は、半径方向に付加される力f11が大きくなりすぎず、開封システム41の操作によって蓋区域1をクランプ着座部から引き外すことが可能なように調節されている。このために信頼できる寸法は、1/10から2/10mmの間のdr値であることが判明している。段部31cの下側端部、および環状領域31の開始部における内側の蓋直径d31は、本例では48,59mmである。この場合に生じる力は30Nから35Nであり、それによって有意義な開封を可能にする。ただし、この力は正確に予測することはできず、反復方式で行われる調整プロセスを施すことが必要であり、この調整プロセスについて以下に説明する。
【0056】
軸方向区域10aと半径方向を向いた底面または底面セグメント10b、10rとで構成されるエプロン壁部を備える、外側の蓋区域1の上側の蓋鏡面10を挿入するための組立具については、先ほど述べた。エプロン壁部に半径方向外側から作用する接合リブ50は、軸方向区域10aを含めたエプロン部の軸方向長さよりも軸方向に長く構成されており、内方を向く上側の傾斜面50dを有しており、この傾斜面は、外方に向かって若干傾斜して延びる表面50aよりも数値的に急傾斜であり、この表面は>0°かつ<30°の角度、有利には10°から15°の間の範囲内で傾いている。この外方を向いた面は、接合リブ50の下側端部にある自由エッジ11の近くで屈曲部位50に合流しており、この屈曲部は、接合リブ50の内方を向いた第2の表面を規定する円弧セグメント50bに移行している。この屈曲は少なくとも半径方向の円弧セグメント10a、10rに合わせて調節されており、特に底面セグメント10rに関して、押し込みの開始時にこれらのセグメントにほぼ当接する。
【0057】
図4の上半分の図面に示すように、接合リブに当接して負圧によって保持された状態のまま蓋セグメント1が降下するとき、表面50bと50aの間の工具の屈曲部位は、垂直方向を向いた環状面V1に沿って、半径方向内側を向く環状線条31を通過して、自由エッジをこの環状線条のところに配置する。次いで、接合リブ50を備える器具部分54があらためて上方へ移動する。エプロン壁部10aの一部の弾性変形によって撓んだ力として蓄えられる弾性力が、過剰寸法drの段部31cを克服することによって生成され、着座部31に摩擦接合を生じさせる。
【0058】
収容空間56は、図3の左半分の図面に示すように、図3の閉じられた折部37を中に収容することができるように寸法決めされている。
【0059】
工具55の軸方向上側の位置が、図4と、図3の右半分の図面に示されている。軸方向に降下して侵入した位置は図3の左半分の図面に示されているので、閉止蓋の組立具、特に蓋全体の上側区域1の組立具としての、上側の工具の機能と作用形式、およびその幾何学構造を明らかに見ることができる。
【0060】
平坦な面50aとして示されている接合リブ50の外側表面は、これとは異なる形状を有していてもよく、クランプ着座部を通り過ぎて係合しさえすればよい。蓋セグメント10の配置だけが行われるべきであり、組立具によってその他の蓋の幾何学形状は変化させるべきでないので、この外側表面50aと蓋壁部35までの間隔zが、その他の部位で蓋を機械的に変形させることのない、確実な通過と係合を成立させる。この間隔zは図4aに明らかに見ることができ、外側の表面50aと、斜めに延びる蓋壁部35との間には、蓋の取付縁部36が始まるまで実質的に不変の線条間隔が形成されている。
【0061】
組立具の、半径方向でさらに外側に位置する部材52、53は、接合リブ50をこれに配置された支持区域54、54aとともに交換できるようにするために、図3に示すように、工具の上側区域54の頭部54aにネジで取り付けられている。
【0062】
着座部31でのクランプエッジ11の挿入は、確実な滑り嵌めと、開封レバーを操作したときのこの滑り嵌めの解消とを実現するために、どれだけの弾性力f11が必要かによって左右される。これには、図2に示す寸法差としての過剰寸法drが貢献する。この寸法は、打抜によって裁断される幾何学形状と、上側の蓋区域1の寸法とで規定されるとともに、他面では、静止状態のときのエプロン壁部10aの最初の形を変える可塑的な変形によっても規定される。この(たとえば深絞りによる)可塑的な変形は、図5に示す別の工具によって変えることができ、それにより、半径方向の寸法drを厳密に調整することができ、この上側の蓋セグメント1の打抜と予備成形に追加して、またはこれに関わりなく、補償して新たに定義することができ、こうした打抜と予備成形の工程で誤差が生じる可能性があっても、図5に示す較正具が再成形によって補正をする。
【0063】
上側の器具部分70と下側の器具部分60は、軸方向100で互いに相対的に可動である。上側の器具部分70は軸方向へ位置調節可能であり、下側の工具60は支持部分として不動であるのが好ましい。下側の器具部分は、下側の支持部分として胴体69を有するとともに、支持部分60の軸方向の寸法h65を規定するスペーサ65を有している。支持部分60は、上方に向いていて環状に延びる切欠き64を有する鍔61を有しており、この切欠きは内側エッジ62と外側に位置する環状ウェブ63とを有している。環状ウェブ63は、先ほど説明したように、エプロン壁部10aよりも短くなっている。
【0064】
図2に示す蓋セグメント1が、逆向きに(蓋鏡面を下方に向けて)環状の切欠き64に挿入され、それにより、蓋鏡面の湾曲部10kが切欠き64の内側エッジ62の近くに位置することになる。軸100が図示されており、工具はこの軸に対して左右対称なので、左半分についてのみ図示、説明する。
【0065】
上側の器具部分70は、傾斜した外側面71を有する較正ヘッドを有しており、この外側面は、切欠き64の半径方向の寸法に合わせて、斜面71の内側端部がその内部に位置し、外側端部71aは外部に位置するように調節されている。それにより、支持部材72に配置された上側の較正ヘッド70の調整深さに応じて、調整領域が生じる。
【0066】
蓋鏡面10の縁部領域が載置されると、上側のエプロン区域の外方を向いた湾曲部10rは、上方に向かって開いた状態で斜面71に係合し、その下側の端部は湾曲部10rを通過するが、調整運動の過程で、斜面は特定の軸方向位置で湾曲した区域10rの内側表面に接触する。この接触の時点から、エプロン壁部10aの可塑的な変形が行われて、円弧セグメント10rがいっそう外方に向かって曲がり、それに伴って異なる寸法dr差が得られる。
【0067】
軸方向の調整深さが一定不変に設定されている場合には、スペーサ65の高さh65を細かい段階で変えることによって、たとえば挿入片65aを0,05mmのステップで変えることによって、可塑的な変形の非常に正確な調整を実現することができる。下側の受容工具60の場合と同様に、スペーサ65の高さを変えることによって、上側の工具ヘッド70でも係合深さを行うことができる。この相対変位は、定置の較正ヘッド70に対して受容部分60を動かすことによって行うこともできる。
【0068】
drの厳密な量の調整は、スペーサ65の高さh65の調整によって行われる。実際には、0,02mmから0,2mmまでの増分式のdhの調整範囲が良いことが判明している。
【0069】
これに続いて、所定の高さh65で可塑的に変形した蓋鏡面10のエプロン縁部10aが、図3に示す組立具により、第2の蓋区域2で下側の蓋鏡面30と摩擦接合により結合される実験ステップが行われる。グリップレバーによる開封実験は、後で行われる開封の一環として、スペーサ65の調整時に具体化される測定可能な力を示す。この力が強すぎるときは、スペーサ65を前述した細かいステップdhで変えることができ、すなわち、この場合には狭くすることができる。開封時の力が弱すぎるときは可塑的な変形を増やさなければならず、このことは、高さh65の変更によって実現される。そうすれば、同じ係合深さのままの較正具70の斜面71がより深く係合して、同一の蓋区域1の、もしくはまだ未使用の新しい蓋区域の、底面区域10rと、軸方向のエプロン区域10aの一部とを若干大きく可塑的に変形させ、このことがdrの増加につながる。
【0070】
引き続いて、増加した可塑的な変形と増加したdrで成形された上側の蓋区域1が、図3に示す工具により、下側の蓋2で蓋鏡面30と線条31に対する摩擦接合によって結合される別の実験が行われる。開封システム41で開封したときの力を、あらためて引張工具を用いて測定し、同様のやり方で、開封力の厳密な設定を判定、測定して、高さh65の増分式の変更によって調整することができる。
【0071】
このような調整方法で以後の蓋セグメント1を大量生産で製造し、同様の大量生産により、図3の組立具を用いてクランプ着座部31、11に結合することができる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】2つの蓋鏡面10、30を有する金属板製の閉止蓋を示す断面図であり、蓋の右側部分を省略して左側領域だけを図示する軸100が示されている。これが中心軸であると想定すると、右側領域は左側領域と同様の構造であってよいが、中心軸100の右側では別様に構成されるグリップ舌部40、41だけは例外である(グリップリングの代わりに開封ラグ)。
【図2】外側の蓋鏡面を、下側の蓋鏡面の半径方向外側でクランプ着座部に挿入する2つの段階を示す図である。
【図2a】接合リブ50により、外側の蓋鏡面10の縁部にあるエプロン区域10aの下側区域10rのエッジ11を押し込むときのクランプ着座部31を示す拡大図である。
【図3】2つの「鏡面」(パネル)を備える蓋が挿入されて折り曲げられた飲料容器3を示す図であり、ここでは下側の蓋2と上側の蓋鏡面10ないし蓋区域1が左半分の図に示されており、降下させた上側の工具の係合によってすでに締り嵌めが実現されている。右半分の図は上側の蓋鏡面10をまだ挿入前の状態で示しており、器具部分はまだ持ち上げられており、これが降下するときに、図2aと図2で説明したように締り嵌めを成立させる。
【図4】図3の上側区域の係合工具を示す拡大図であり、接合リブ50によって外側の蓋鏡面10のエプロン部10a、10b、10rで挿入される様子が明らかにわかる。
【図4a】図4の降下した状態を示す図であり、接合リブ50はちょうど上昇運動yを開始したところである。
【図5】外側の蓋鏡面10ないし蓋区域1のエプロン部10a、10b、10rが、先ほど説明したようにクランプ着座部で所望のクランプ力を生成するように較正される較正具を示す図である。

Claims (36)

  1. 飲料容器胴体(3)のための閉止蓋であって、この蓋には、物理的な物体(44、45)を収容するための中間スペース(20)を形成しながら軸方向(100)で互いに間隔(h20)をおいて存在する内側および外側の蓋鏡面(30、10)が設けられており、前記中間スペースは外部から、すなわち外側の蓋鏡面(10)に対する視線方向から見ることができず、
    (a)内側の蓋鏡面(30)は、蓋鏡面の回りを周回する溝(2a)を形成する、湾曲した状態に成形された区域(30r)を介して、飲料容器胴体に取り付けるための取付縁部(36)とつながっており、
    (b)外側の蓋鏡面(10)は、内側の蓋鏡面(30)に対して軸方向の間隔(h20)を規定するために、実質的に半径方向を向いた力成分(f11)で、クランプ部位(11、31)を形成しながら内側の蓋鏡面(30)に対して相対的にクランプ固定されている、閉止蓋。
  2. 前記クランプ部位(11、31)が、内側の蓋鏡面の半径方向外部に位置している(V1)、請求項1に記載の蓋。
  3. 特に弾性力(f11)が半径方向外側に向かって作用する、請求項1に記載の蓋。
  4. 外側の蓋鏡面(10)が、半径方向と軸方向に延びる縁部区域(10a、10b、10r)を有しており、前記力(f11)はこの縁部区域により伝達されて少なくとも部分的に付加される、請求項1に記載の蓋。
  5. 前記クランプ部位(11、31)が、取付縁部(36)と、湾曲した状態に成形された区域(30r)との間の壁区域(31)に位置している、請求項1に記載の蓋。
  6. 前記壁区域が、軸方向(100)に対して斜めに延びる蓋壁部(35、31、30b)の一部であり、前記壁区域は、周回する細い線条(31)として構成されており、その傾斜は軸方向(100)と実質的に平行に向いている、請求項5に記載の蓋。
  7. 周回する線条が上側および下側の縁部領域(31c、31a)を有しており、これらの縁部領域は段部として、蓋壁部の他の壁区域ないし残りの壁区域に移行しており、特に、取付縁部まで延びる中心壁部(35)や、周回する溝(2a)の外側の壁部片(30b)に移行している、請求項6に記載の蓋。
  8. 外側の蓋鏡面(10)が、板厚を有する縁部区域を有しており、周回する細い線条(31)は、前記板厚の数倍にあたる軸方向高さ(h31)を有している、請求項6に記載の蓋。
  9. 周回する線条(31)が、実質的には軸平行であるが若干テーパ状に傾いて延びており、この傾斜は、蓋壁部(35、31、30b)の少なくとも1つの高く位置する区域(35)の大きな傾斜よりも小さい、請求項6に記載の蓋。
  10. クランプ着座部(31)でクランプ力として作用する弾性的な力成分(f11)が、外側の蓋鏡面(10)を内側の蓋鏡面(30)から取り外して中間スペース(20)を露出させるために、少なくとも軸方向を向いた引張力成分の付加によって解消可能なクランプを生成している、請求項1に記載の蓋。
  11. 外側の蓋鏡面(10)が、刻み目の線によって画定される蓋鏡面の外側の開口領域を操作するために、外側のグリップ部分(41)を有している、請求項1に記載の蓋。
  12. 内側の蓋鏡面(30)も、刻み目の線によって画定される内側の蓋鏡面(30)の開口領域を露出させるために、外側のグリップ部分の実質的に軸方向下側に位置する内方のグリップ部分(40)を有している、請求項11に記載の蓋。
  13. (aa)外側の蓋鏡面(10)の縁部区域(10a、10r)が、部分的にU字型をしたエプロン区域を、特に、別のU字溝(1a)の実質的に半分を有しており、さらに、半径方向を向いた外側エッジ(11)をエプロン区域の端部に有しており、
    (bb)内側の蓋鏡面(30)の、第1の溝底面を形成する、湾曲した状態で成形された区域(30r)と、取付縁部(36)との間には、蓋壁部(35、31、30b)の途中に、部分的にU字型の湾曲区域(31b)が設けられており、特に、実質的に別のU字溝(2a)の他方の半分が設けられており、
    外側エッジ(11)は、部分的にU字型の湾曲区域の下側で、半径方向外側に向かって作用する力(f11)によって当接して、第2の周回する溝(1a)の第2の溝底面を構成しており、この溝底面は、外部から目で見たときに第1の溝底面と実質的に同じに見え、または、ただ1つの蓋鏡面が外側の溝鏡面(10)と実質的に同じ軸方向高さ(h10)において延在する、周回する溝を1つしか備えない閉止蓋の溝底面のように見え、それにより、容器の胴体に折り曲げて取り付けられた状態で外部から見たときに蓋の見分けがつかないようになっている、請求項1に記載の蓋。
  14. 両方の周回する溝(1a、2a)が軸方向と半径方向で互いにずれた状態で配置されている、請求項13に記載の蓋。
  15. 取付縁部(36)が、これに合わせて調節された胴体フランジとともに胴体(3)に巻き込むことによって折部(37)を構成するための折り縁部である、請求項1に記載の蓋。
  16. 少なくとも実質的に金属板でできている、請求項1に記載の蓋。
  17. それぞれの蓋鏡面の間隔(h20)が、外側の蓋鏡面(10)を開けるときに物理的な物体(44、45)がクランプ部位(11、31)を解除するための支持機能を果たすように選択されている、請求項1に記載の蓋。
  18. 両方の溝(1a、2a)が同一の方向を向いている、請求項14または20に記載の蓋。
  19. クランプ部位(11、31)、特に請求項6に記載の周回する線条が、軸(100)、またはクランプ部位を通って延びる環状面(V1)に対して0°から6°の間の角度をなしながら、特に上方に向かって広がるように(α)、テーパ状に傾いて延びている、請求項1〜18のいずれか一項に記載の蓋。
  20. 飲料容器胴体(3)のための閉止蓋であって、この蓋には、物体(44、45)を収容するための中間スペース(20)を形成しながら軸方向(100)で互いに間隔(h20)をおいて存在する内側および外側の蓋鏡面(30、10)が設けられており、前記中間スペースは外部から、すなわち外側の蓋鏡面(10)に対する視線方向から見ることができず、
    (a)内側の蓋鏡面(30)は、蓋鏡面の回りを周回する溝(2a)を形成する、湾曲した状態に成形された区域(30r)を介して、飲料容器胴体に取り付けるための取付縁部(36)とつながっており、
    (b)外側の蓋鏡面(10)には、(第1の)溝(2a)の、湾曲した状態で成形されている区域(30r)の上側の壁区域(31、35、31b)とともに、第1の溝に対して軸方向と半径方向でずれた第2の溝(2a)を形成する、エプロン状の縁部区域(10a、10b、10r)が設けられている、閉止蓋。
  21. 飲料容器の胴体(3)のための閉止蓋において、特に胴体と共通する、胴体と閉止蓋の間をつなぐ折部(37)を形成しており、閉止蓋の間隔をおいた2つの蓋鏡面(30、10)の間に、外部からは見えないキャビティ(20)が設けられており、蓋鏡面の一方(10)は蓋鏡面の他方(30)に対して相対的に摩擦接合(f11)によって着座部(31)に保持されている、閉止蓋。
  22. 外側の蓋鏡面に配置されたグリップ舌部(41)の操作によって摩擦接合を解消可能であり、それによってキャビティ(20)が露出させ、または開放し、この開放時に蓋鏡面が互いに取り外される、請求項21に記載の蓋。
  23. 着座部(31)での摩擦接合が、蓋鏡面(10、30)の相対位置を接着剤なしに固定するような保持力を付加している、請求項21に記載の蓋鏡面。
  24. クランプ部位が、閉止蓋における周回する溝(30r)のもっとも低い位置を基準にして、または閉止された飲料容器の立脚面をもっとも低い部位(h)として基準にして、第1の蓋鏡面(30)の軸方向高さに実質的に相当する軸方向高さ(h30)に位置している、請求項1または21に記載の蓋。
  25. 請求項1、20または21に記載の閉止蓋のための組立具において、この工具は上側の本体区域(54)を有しており、この本体区域には、軸方向のエプロン壁部(10a)と半径方向に延びる湾曲した底面セグメント(10r、10b)とで構成される周回するエプロン部分を備える外側の蓋鏡面(10)のために、周回するリブ(50)を備える圧入部分が配置されており、この組立具は、外側の蓋壁部(35)を有する下側の蓋鏡面(30)に対して相対的に軸方向(100)へ可動であり、周回するリブ(50)は、
    (i)エプロン部の軸方向の内側のエプロン壁(10a)よりも軸方向に長く、
    (ii)半径方向の底面セグメント(10r、10a)にほぼ適合化された、半径方向内側を向いた第1の表面(50b)を有するとともに、
    (iii)半径方向外側を向いた第2の表面(50a)を有しており、この第2の表面は、第1の表面(50b)の端部のところで実質的に屈曲部状の移行部(50、50’’)を形成しながら軸方向上側に向かって、かつ半径方向外側に向かって続いており、それにより、周回するリブ(50)が軸方向に降下した係合状態において外側の蓋壁部(35)から間隔(z)が保持される、組立具。
  26. 第2の表面(50a)が、0°よりも大きく30°よりも小さい角度で軸(100)に対して傾いて延びる、実質的に平坦な周回する面である、請求項15に記載の組立具。
  27. 第2の表面が、下方に向かって開いた状態で構成された周回する収容空間(56)に合流している、請求項25に記載の組立具。
  28. 第2の表面(50a)に、反対向きに傾いた嵌め合い面(52a)が向き合っており、この嵌め合い面のほうが、特に下方に向かって開いた収容空間(56)を起点として、数値(絶対値)に関して大きい傾斜を有している、請求項25または27に記載の組立具。
  29. 屈曲部位(50、50’’)が、実質的に、外側の蓋壁部(35)にある周回する線条(31)により、特にこの線条の上側端部(31c)により画定される、周回する環状面(V1)の内部に位置している、請求項25に記載の組立具。
  30. 軸方向のエプロン壁部(10a)と半径方向を向いた湾曲している底面セグメント(10r、10b)とで構成される縁部区域を備える外側の蓋鏡面(10)のための較正具において、互いに相対的に軸方向(100)へ可動な上側の器具部分(70)と下側の器具部分(60)を備えており、
    (a)下側の器具部分(60)は、外側の蓋鏡面とこれに配置されたエプロン壁を逆向きに挿入するために、上方に向かって開いた収容部(64;61、62、63)を有しており、
    (b)較正ヘッドとしての上側の器具部分(70)は、半径方向外側に向いている斜面(71)を有しており、この斜面の下側端部は収容部(64)の半径方向内側で終わっており、上側端部(71a)は収容部の半径方向外側で終わっており、
    それにより、縁部区域(10a、10r)が突出している蓋鏡面が挿入された収容部(64)に較正ヘッド(70)が係合したときに、自由エッジ(11)の半径方向の位置を変えるために、縁部区域の少なくとも一部の可塑的な変形を引き起こす、較正具。
  31. 器具部分(60、70)の一方に、軸方向高さ(h65、dh)に関して可変なスペーサ(65)が付属しており、それにより、両方の器具部分が軸方向の最終位置に達したときに較正具(70)がその斜面(71)で収容部(64)に係合する深さを調整する、請求項30に記載の工具。
  32. スペーサ(65)がわずかな高さ(dh)による段階的な調整が可能であり、特に0,2mmから0,02mmの段階(65a)で調整可能である、請求項31に記載の工具。
  33. 内側の蓋鏡面を有する第2の蓋区域(2)の着座部(31)における、外側の蓋鏡面(10)を有する第1の蓋区域(1)のエプロン部(10a、10b、10r)のクランプ力を調整する方法において、
    第1の蓋区域(1)をエプロン部および外側の蓋鏡面とともに打ち抜き、エプロン部を第1の機械的な変形によって形成し、
    エプロン部の自由エッジ(11)の半径方向の位置(dr)を変えるために、別の工具(60、70)でエプロン部の可塑的な再変形を行い、
    エプロン部の少なくとも1つの区域を弾性的に変形させながら、可塑的に再変形した第1の蓋区域(1)の自由エッジ(11)を第2の蓋区域の着座部(31)に挿入し、第2の蓋区域(2)の着座部にクランプ力(f11)を付加する方法。
  34. 飲料容器胴体(3)のための閉止蓋であって、この蓋には、物体(44、45)を収容するための中間スペース(20)を形成しながら軸方向(100)に互いに間隔(h20)をおいて存在する内側および外側の蓋鏡面(30、10)が設けられており、前記中間スペースは外部から、すなわち外側の蓋鏡面(10)に対する視線方向から見ることができず、
    (a)内側の蓋鏡面(30)は、蓋鏡面の回りを周回する溝(2a)を形成する、湾曲した状態に成形された区域(30r)を介して、飲料容器胴体に取り付けるための取付縁部(36)とつながっており、
    (b)外側の蓋鏡面(10)は軸方向外側に向かって膨出している、閉止蓋。
  35. ガス圧の付加された充填された飲料容器胴体に閉止蓋が折り曲げられて取り付けられて、これを密閉したときに、飲料容器(3)から外側の蓋鏡面(10)に対して内圧が作用しない、請求項34に記載の閉止蓋。
  36. 周回するエプロン部(10a、10b、10r)を有する外側の蓋鏡面(10)が、内側の蓋鏡面(30)の上側に配置される前に、前記膨出部が成形によって形成されるか、すでに形成されている、請求項34に記載の閉止蓋。
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