JP2004518692A - C−グルコシルエーテル脂質 - Google Patents

C−グルコシルエーテル脂質 Download PDF

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Abstract

下記の式(式中、Rは、C12〜C20アルキル又はC12〜C20アルケニルであり、Rは、C〜Cアルキル又はCシクロアルキルであり、Xは、窒素含有基である)のC−グルコシルエーテル脂質。

Description

【技術分野】
【0001】
米国政府は、本発明において支払い済みの実施権と、米国国立衛生研究所(the National Institute of Health)により与えられたGM51216及びRR03037の条項により規定されている限定された状況下で、特許権者に対して、妥当な条件で他人にライセンスすることを要求する権利とを有する。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、C−グルコシルエーテル脂質類に関し、C−グルコシルエーテル脂質類の合成及び使用も本発明に含まれる。
【背景技術】
【0003】
(発明の背景)
生物学的に活性なO−グリコシド及びN−グリコシドのC−グリコシド類似体の研究は、成熟した領域にある。アノマー効果及びエキソアノマー効果の重要性についての調査としての、それらの構造的特性及び立体配座的特性が着目されていることに加えて、C−グリコシド類の重要性は、アノマー炭素が、加水分解的に不安定なO−アセタール結合又はN−アセタール結合からエーテル結合に変換されるので、C−グリコシド類が分解に対して実質的に不活性であることである。糖鎖生物学においてC−グリコシド類似体を使用するための根底的な前提は、O−(又はN−)結合した天然物質とC−結合した類似体との間の立体配座の差異が最小であることである。この最小差異仮説(minimaldifferencehypothesis)に対する推論は、C−類似体の認識及び結合が、天然物質のものと同様であろうということである。
【0004】
多数のC−グリコシド類が合成されてきたのとは対照的に、直接のO対Cの生物学的な活性の比較は、驚くほど僅かしかなかった。最も徹底的な比較は、Kishi及びSchmidt及びJiminez−Barberoグループ(彼らは、核オーバーハウザー増強データ及びモデル化結果に焦点を合わせている)により、1995年、1996年及び1998年における重要な論文に報告された、C−ラクトース/O−ラクトースのケースについてなされた。基底状態の立体配座と結合立体配座とにおける類似性及び相違性に関して、部分的であるが完全ではない一致が存在する。Espinosaら、J.Am.Chem.Soc.,第118巻、第10862−10871頁(1996年)、Espinosaら、J.Am.Chem.Soc.,第120巻、第1309−1318頁(1998年)、Weiら、J.Org.Chem.,第60巻、第2160−2169頁(1995年)、Ravishankarら、J.Am.Chem.Soc.,第120巻、第11297−11303頁(1998年)。最近、本発明者らは、抗増殖性2−デオキシグルコシルグリセロ脂質(化合物(1))とその正確なC−類似体(化合物(2))との間の比較を報告した。そこで、C−グリコシドは、数倍弱い活性を示した。Yangら、Org.Lett.,第1巻、第2149−2151頁(1999年)。
【化1】
Figure 2004518692
C−グリコシルアミノ化合物は製造されている(Gauratら、Tetrahedron Lett.,第41巻、第1187−1189頁(2000年))が、グルコサミンが親炭水化物(parentcarbohydrate)であるC−グリコシドに結合されている脂質の製造はこれまでに存在しない。2−アミノ基を有するC−グリコシドを製造するための直接の方法は、「隣接する窒素ベースの官能基が、一般的なグリコシル化方法に不適合であるために(Bertozziら、J.Org.Chem.,1996年、第61巻、第6442−6445頁)」、達成することが特に困難であるとみなされていることも注目される。
【発明の開示】
【0005】
(発明の要約)
簡潔に言うと、本発明は、下記の式:
【化2】
Figure 2004518692
(式中、Rは、C12〜C20アルキル又はC12〜C20アルケニルであり、Rは、C〜Cアルキル又はCシクロアルキルであり、Xは、窒素含有基である)のC−グルコシルエーテル脂質に関する。Rは、好ましくは、C1633又はC1837であり、Rは、好ましくは、C〜Cアルキルであり、Xは、好ましくは、NH、NHCOR又はNHSO(式中、RはC〜Cアルキルであり、Rは、C〜Cアルキル、フェニル、置換されたフェニル又は置換されたナフチルである)である。更に好ましくは、XはNHであり、RはC1633であり、RはCHである。本発明は、また、この式で定義されているC−グルコシルエーテル脂質を含む医薬組成物及び抗癌有効量のこの医薬組成物を投与するステップによる、癌にかかっている動物の治療方法に関する。
【0006】
本発明は、同様に、a)sn−2炭素と該sn−2炭素に結合したO−アルキル又はO−シクロアルキル側鎖とを有するエーテル脂質を合成するステップと、b)ステップa)で合成されたエーテル脂質にグルコース誘導体を硫黄で結合させる(sulfur―linking)ステップと、チオグリコシド中間体を形成するステップとであって、該グルコース誘導体はC2位に窒素含有基を有し、c)該チオグリコシド中間体を、ランベルク−ベックルンド転位(Ramberg―Backlundrearrangement)により、C−グルコシルエーテル脂質に転化するステップとを含む、C−グルコシルエーテルの合成方法に関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明者らは、新規なC−グルコシルエーテル脂質を合成し、試験した。かかるC−グルコシルエーテル脂質は、驚くべきことに、インビトロでO−グルコシル類似体と同様の抗増殖効果を示した。この結果は、2−デオキシグルコシルグリセロ脂質のC−類似体が、2−デオキシグルコシルグリセロ脂質自体よりも数倍弱い活性を示すという本発明者らの以前の研究(Yangら、Org.Lett.,第1巻、第2149−2151頁(1999年))に照らして予期しないことである。インビボでの本発明のC−グルコシルエーテル脂質の抗癌効果は、グリコシダーゼによる分解に対してC−グルコシル化合物が耐性を示すために、O−グルコシル類似体の抗癌効果よりも優れていると考えられる。
【0008】
上述のように、本発明によるC−グルコシルエーテル脂質は、式:
【化3】
Figure 2004518692
(式中、Rは、C12〜C20アルキル又はC12〜C20アルケニルであり、Rは、C〜Cアルキル又はCシクロアルキルであり、Xは、窒素含有基である)を有する。Rは、好ましくは、C1633又はC1837であり、Rは、好ましくは、C〜Cアルキルであり、Xは、好ましくは、NH、NHCOR又はNHSO(式中、RはC〜Cアルキルであり、Rは、C〜Cアルキル、フェニル、置換されたフェニル又は置換されたナフチルである)である。更に好ましくは、XはNHであり、RはC1633であり、RはCHである。用語「アルキル」及び「アルケニル」には、直鎖状及び分枝状の炭化水素鎖が含まれる。更に、本発明によるC−グルコシルエーテル脂質は、R若しくはSエナンチオマー又はR及びSエナンチオマーの全ての組合せであってよい。
【0009】
本発明は、また、上記に定義されたC−グルコシルエーテル脂質を含む医薬組成物及び抗癌有効量のこの医薬組成物を投与するステップによる、癌にかかっている動物の治療方法に関する。「医薬組成物」は、本発明のC−グルコシルエーテル脂質又はその製薬学的に許容可能な塩、若しくはプロドラッグ並びにリポソーム製剤及びその他の薬物送達ビヒクル/薬物送達技術を含む適切な製薬学的に許容可能な担体を含む全ての組成物である。医薬組成物の「抗癌有効量」は、動物における癌の増殖速度を遅くすることができる任意の量である。
本発明者らは、また、本発明によるC−グルコシルエーテル脂質の直接合成方法を見出した。この方法は、窒素ベースの官能基が、典型的なグリコシル化方法と不適合であることにより引き起こされる問題点を回避する。更に、本発明者らの方法は、全ての合成ステップにおいて、実質的に完全な立体選択性を提供する。この方法には、a)sn−2炭素と該sn−2炭素に結合したO−アルキル又はO−シクロアルキル側鎖とを有するエーテル脂質を合成するステップと、b)ステップa)で合成したエーテル脂質にグルコース誘導体を硫黄で結合させるステップと、チオグリコシド中間体を形成するステップとであって、該グルコース誘導体はC2位に窒素含有基を有し、c)該チオグリコシド中間体を、ランベルク−ベックルンド転位により、C−グルコシルエーテル脂質に転化するステップが含まれる。
【化4】
Figure 2004518692
【0010】
スキーム1
【化5】
Figure 2004518692
(a)(1)PhCHO、CH(OMe)、(2)NaH、BuNBr、C1633Br;(b)(1)80%AcOH、還流、(2)TBDMSCl、CHCl、イミダゾール;(c)(1)NaH、MeI、THF、(2)BuNF、THF;(d)PhP、I、イミダゾール、PhMe、還流。
【0011】
合成の一般的手順は、2−デオキシ−O−グリコシド(3)のものと同様である。2−デオキシグリコシド系列において、メチルエーテルは、ランベルク−ベックルンド転位の前に、側鎖ヒドロキシルのO−メチル化により、チオグリコシド前駆体の中に導入された。対応するメチル化は、N−メチル化も生ずるために2−アセトアミノグルコース系においてクリーンではない。そこで、本発明者らは、この順序を、チオグリコシドを製造する前に、O−メチル側鎖を合成するように変更した。脂質(S)−4−O−ヘキサデシル−3−O−メチル−1−ヨードブタン(9)の合成は、(S)−1,2,4−ブタントリオール(5)から出発して容易に達成された(スキーム1)。この手順は、(5)の選択的保護と、これに続くO−アルキル化に基づく。還流で80%の酢酸を使用する脱保護と、これに続く第一級アルコールの選択的なシリル化により、シリルエーテル(7)が得られた。O−メチル化と、これに続くBuNFを使用する脱保護により、第一級アルコール(8)を形成する方に進んだ。(8)及びI/PhPから、トルエン中で還流することにより、4−O−ヘキサデシル−3−O−メチル−1−ヨードブタン(9)が製造された。
【0012】
スキーム2
【化6】
Figure 2004518692
(a)(1)AcCl、(2)KSAc、アセトン;(b)NHNH・HOAc、DMF、EtN、(9);(c)(1)グアニジン、EtOH/CHCl、(2)PhCH(OMe)、p−TsOH、DMF;(d)(1)TBDMSCl、イミダゾール、DMF、(2)MMPP。
【0013】
N−アセチル−3,4,6−トリ−O−アセチル−1−グルコサミン−チオアセテート(12)は、市販のN−アセチル−D−グルコサミン(10)から2ステップで製造することができる(スキーム2)。Hortonら、J.Org.Chem.,第27巻、第1794−1799頁(1962年)(その関連部分を、引用することにより本明細書の一部をなすものとする)参照。S−アセテートは、DMF中でNHNH・HOAcにより選択的に切断された。EtN中でのヨウ化物(9)によるアルキル化により、チオグリコシド(12)が良好な収率で得られた。Parkら、Carbohydr.Lett.,第1巻、第179−184頁(1995年)(その関連部分を、引用することにより本明細書の一部をなすものとする)参照。グアニジンを使用するO−アセチル基の選択的脱保護(Kuneschら、Tetrahedron Lett.,第28巻、第3569頁(1987年)(その関連部分を、引用することにより本明細書の一部をなすものとする)参照)、これに続く4,6−ジオールのベンジリデンアセタール保護によって、チオグリコシド(13)が得られた。アルコール(13)をTBDMSClにより処理し、続いてMMPPを使用して酸化することによって、スルホン(14)が得られた。CBrFCBrF中における還流下でアルミナ上の25%のKOHを使用して、スルホン(14)のランベルク−ベックルンド転位により、アルケン(15)(Z異性体のみ、これは、核オーバーハウザー効果実験により確認された)が、78%の収率で得られた(スキーム3)。本発明者らは、デシケーターの中に1ヶ月間貯蔵した材料ではなく、新しく製造したKOH/Alを使用するとき、この反応の収率が遙かに高いことを見出した。
【0014】
ランベルク−ベックルンド生成物(4)は、2−デオキシグルコース系列のランベルク−ベックルンド生成物よりもより一層安定である。これは、0℃で1ヶ月以上の間、分解することなく貯蔵することができる。H及び10%のPd/Cを使用するアルケン(15)の脱保護及び還元により、β−C−グリコシド(16)が85%の収率で得られた。シリル基の開裂のために試みられた幾つかの方法(例えば、BuNF、ギ酸、酸性イオン交換樹脂及びBF・EtO条件)のうち、CHCN中でのBF・EtOのみが、クリーンな反応を与えた(Kingら、Tetrahedron Lett.,第36巻、第4563頁(1995年)(その関連部分を、引用することにより本明細書の一部をなすものとする)参照)。N−アセチル基を、2NのKOH/EtOHを使用し120℃で還流させることにより切断して、最終生成物(4)を得た。
【0015】
スキーム3
【化7】
Figure 2004518692
(a)CBrFCBrF、25%KOH/Al、t−BuOH、還流;(b)H、10%Pd/C、EtOAc;(c)BF・EtO、0℃、CHCN;(d)2N KOH、EtOH、還流。
【0016】
1996年に2−アミノ糖類のC−グリコシドの合成について、かなり慎重な見解が述べられたが(Roeら、J.Org.Chem.,第61巻、第6442−6445頁(1996年))、幾つかの有用なアプローチが報告されてきた(例えば、Gauratら、Tetrahedron Lett.,第41巻、第1187−1189頁(2000年)、Junkerら、Tetrahedron Lett.,第40巻、第7063−7066頁(1999年)、Cuiら、Carbohydr.Res.,第309巻、第319−330頁(1998年)、Urbanら、J.Org.Chem.,第63巻、第2507−2516頁(1998年)、Burkhartら、Tetrahedron Lett.,第39巻、第255−256頁(1998年)、Schaferら、J.Org.Chem.第65巻、第24−29頁(2000年)、Xieら、J.Carbohydr.Chem.,第18巻、第481−498頁(1999年))。しかしながら、これらのアプローチとは違って、本発明の方法は、全ての合成段階において、特に、エキソグリカール(15)を与えるためのランベルク−ベックルンド系列(Ramberg―Backlundsequence)及びC−グリコシド(16)を与えるためのその還元において、実質的に完全な立体選択性を提供する。本発明の方法の他の利点は、本発明の系列中の最も厳しい条件に、最終生成物(4)を与えるための(17)の脱アシル化が含まれることである。本発明による方法を使用する実際の合成の詳細な説明を、下記の実施例1に示す。
【実施例1】
【0017】
[実施例1 合成]
(R)−2−フェニル−(S)−4−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキサン。2.60g(20.6ミリモル)の市販(アルドリッチ社(Aldrich)製)の(S)−(−)−1,2,4−ブタントリオール(5)、ベンズアルデヒド(3.47mL、29ミリモル)及びオルトギ酸トリメチル(3.74mL、29ミリモル)のサンプルを、80mLのCHCl中に溶解させ、1mLのCFCOHを添加した。この反応混合物を室温で24時間攪拌した後、反応物を、NaOMe(20mg)の添加によってクエンチし、100mLのエーテルで希釈し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した後、残渣を、石油エーテル(PE)−EtOAc(5:1から〜1:1)で溶離する、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色油として3.6g(90%)の生成物を得た。H NMR(300MHz,CDCl):δ 7.52−7.33(m,5H),5.51(s,1H),4.29(dd,J=4.1,10.7Hz,1H),3.95(m,2H),3.60(m,2H),2.85(s,1H,OH),1.85(m,2H)。13C−NMR(CDCl,75MHz):δ 139.10,129.58,128.90,126.85,101.96,78.35,67.36,66.29,27.69。
【0018】
(R)−2−フェニル−(S)−4−ヘキサデシルオキシメチル−1,3−ジオキサン(6)。30mLの乾燥THF中のNaH(3g、鉱油中60%)の懸濁液に、0℃で10mLのTHF中の(R)−2−フェニル−(S)−4−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキサン(1.47g、7.6ミリモル)の溶液を添加した。30分後に、臭化ヘキサデシル(3mL、9.88ミリモル)及びテトラブチルアンモニウムヨージド(0.28g、0.76ミリモル)を添加した。この混合物を一晩攪拌した後、反応物を5mLのMeOHの添加によってクエンチした。溶媒を減圧下で除去し、エーテル及び水を添加して、生成物をエーテルで抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。生成物を、EtOAc−PE(5%)で溶離する、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色固体として1.55g(50%)の(6)を得た。mp51〜54℃。MS:m/z441(M+Na)、(C2745についての計算値、418.662)。H NMR(300MHz,CDCl):δ 7.51−7.31(m,5H,Ph),5.54(s,PhCH−),4.32−4.27(m,−CHO),4.10−3.94(m,2H,−CHO−),3.65−3.59(m,4H,−CHO),1.89−1.83(m,2H,−CH−),1.62−1.54(m,2H),1.25(s,26H),0.88(t,3H,CH)。13C−NMR(CDCl,75MHz):δ 139.28,129.32,128.77,126.79,101.88,77.09,74.44,72.61,67.61,32.74,30.51,30.30,30.18,29.18,26.93,23.51,14.94。
【0019】
(3S)−4−O−ヘキサデシル−1,3−ブタンジオール。エーテル(6)(0.836g、2.0ミリモル)を、90℃で8mLの80%の酢酸中に溶解させた。この混合物を、この温度で1時間還流させ、次いでNaHCOでクエンチした。次いで、この混合物をEtO(3×30mL)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。生成物を、EtOAc−PE(50%)で溶離する、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、0.55g(82%)の白色固体を得た。mp48℃。H NMR(300MHz,CDCl):δ 4.01(m,1H),3.83(q,2H),3.45(m,3H),3.33(m,1H),2,74(d,J=5.9Hz,1H,OH),2.55(t,J=5.5Hz,1H,OH),1.71(m,2H),1.57(m,2H),1.25(s,28H),0.88(t,J=6.2Hz,3H,CH)。13C−NMR(CDCl,75MHz):δ 75.02,71.86,70.46,61.25,35.32,32.22,29.99.29.77,29.65,26.42,22.99,14.41。
【0020】
(3S)−4−O−ヘキサデシル−1−O−tert−ブチルジメチルシリル−3−ブタノール(7)。10mLのCHCl中の4−O−ヘキサデシル−1,3−ブタンジオール(0.50g、1.52ミリモル)の溶液に、TBDMSCl(0.259g、1.66ミリモル)、続いてイミダゾール(0.227g、3.33ミリモル)を添加した。この混合物を室温で1時間攪拌した。この混合物を濾過し、濾液をCHClで洗浄した。この溶液を濃縮し、(20%のEtOAc−PEで溶離する)シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、0.65g(97%)の化合物(7)を得た。H NMR(300MHz,CDCl):δ 3.97(m,1H),3.82(m,2H),3.47−3.34(m,4H),3.11(d,J=2.6Hz,1H,OH),1.69(m,2H),1.57(m,2H),1.25(s,28H),0.89(m,12H),0.07(m,6H)。13C−NMR(CDCl,75MHz):δ 75.17,71.81,69.69,61.54,35.92,32.23,29.99,29.91,29.78,29.65,26.43,26.20,22.99,18.51,14.41,−5.13。
【0021】
4−O−ヘキサデシル−3−O−メチル−1−ブタノール(8)。10mLのTHF中の600mgのNaH(鉱油中の60%)の懸濁液に、1.185g(2.67ミリモル)の化合物(7)を添加した。Hの発生が終わった後に、0.67mL(10.67ミリモル)のCHIを添加し、続いてBuNI(TBAI)(10mg、0.030ミリモル)を添加した。4時間後に、反応物を、2mLのMeOHの添加によりクエンチした。減圧下で濃縮した後、残渣を20mLの水で処理し、CHCl(3×30mL)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させた。濃縮した後、無色の油(1.22g)を得た。10mLのTHF中の上記の粗製生成物(1.22g、2.67ミリモル)の溶液に、5.3mLのBuNF(THF中の1M溶液)を添加した。この混合物を室温で2時間攪拌した後、濃縮して残渣を得た。これを水で処理し、EtO(3×30mL)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させた。濃縮し、シリカゲル上でのクロマトグラフィー(30%のEtOAc−PEで溶離)により精製した後、0.75gの(8)(2段階について93%)を白色固体として得た。H NMR(300MHz,CDCl):δ 3.77(q,2H),3.57−3.40(m,8H),2.66(t,J=5.5Hz,1H,OH),1.80(q,2H),1.56(m,2H),1.26(s,28H),0.88(t.J=5.5Hz,3H,CH)。13C−NMR(CDCl,75MHz):δ 79.70,72.67,72.00,60.56,57.83,34.70,32.19,29.87,29.73,29.63,26.38,22.96及び14.39。
【0022】
4−O−ヘキサデシル−3−O−メチル−1−ヨードブタン(9)。トルエン(20mL)中のアルコール(8)(0.748g、2.17ミリモル)の溶液に、PhP(0.684g、2.61ミリモル)及びイミダゾール(0.325g、4.18ミリモル)、続いてヨウ素(0.717g、2.83ミリモル)を添加した。この混合物を、還流(120℃)下で1時間加熱した。この反応物を冷却し、セライト(Celite)を通して濾過した。濾液を濃縮し、残渣を(5%のEtOAc/PEで溶離する)シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、0.73g(75%)の生成物(9);mp27〜28℃;[α]23−16.67°(c6.0、CHCl)を得た。H NMR(300MHz,CDCl):δ 3.44−3.38(m,8H),3.28(m,2H),2.00(q,2H),1.59(m,2H),1.25(s,28H),0.88(t.J=6.6Hz,3H,CH)。13C−NMR(CDCl,75MHz):δ 79.92,72.08,72.03,58.27,36.37,32.21,29.99,29.77,29.65,26.43,22.99,14.41。
【0023】
1−S−アセチル−2−アセトアミド−3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デオキシ−β−D−グルコピラノース(11)。2−アセトアミド−2−デオキシ−D−グルコース(10)(2.0g、9.04ミリモル)及び塩化アセチル(3mL)の混合物を一晩攪拌した後、30mLのクロロホルムを添加し、この溶液を20mLの氷水の中に注いだ。この混合物を急速に振とうし、有機層を、砕いた氷を含有する飽和重炭酸ナトリウム溶液の中に注ぎ、この混合物を最初に攪拌し、次いで酸が中和されるまで振とうした。クロロホルム層を分離し、無水NaSOで乾燥させた。この溶液を真空中で濃縮して、2.88gの黄色固体を得、これを精製することなく次の工程で使用した。上記の粗製生成物(2.0g、5.46ミリモル)、チオ酢酸カリウム(0.624g、5.5ミリモル)及び乾燥アセトン(20mL)の混合物を、6時間振とうした。この溶液を濾過して、無機物質を除去し、一緒にした濾液及びクロロホルム洗液を濃縮した。残渣を、シリカゲル上でのクロマトグラフィー(5%のEtOH/CHClで溶離)により精製して、2.04g(92%)の生成物(11)を得た。H NMR(300MHz,CDCl):δ 6.01(d,J=9.9Hz,1H,NH),5.18−5.06(m,3H),5.35(q,1H),4.23(dd,J=4.4,12.5Hz,1H),4.05(dd,J=2.2,12.4Hz,1H),3.77(m,1H),2.35(s,3H,SAc),2.05(s,3H,OAc),2.02(s,6H,OAc),1.90(s,3H,NAc)。
【0024】
3(S)−(3−O−メチル−4−O−ヘキサデシル−1−ブチルチオ)−2−アセトアミド−3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド(12)。3mLのDMF中の0.60g(1.476ミリモル)のチオアセテート(11)の脱気した溶液に、NHNH・HOAc(0.14g、1.48ミリモル)を添加した。この溶液を室温で1時間にわたって脱気した。ヨウ化物(9)(0.67g、1.47ミリモル)を添加し、続いてトリエチルアミン(0.24mL、1.47ミリモル)を添加した。5時間後に、40mLのEtOAc及び20mLのHOを添加した。有機層を水及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機溶媒を蒸発させた後、残渣を、(50%のEtOAc/ヘキサンで溶離する)シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、0.874g(87%)のβ−チオグリコシド(12)を白色固体として得た。mp129−131℃。[α]23−36.92°(c6.5、CHCl)。MS:m/z712(M+Na)、(C356310NSについての計算値、689)。H NMR(300MHz,CDCl):δ 5.77(d,J=9.5Hz,1H,NH),5.12(m,2H),4.58(d,J=10.6Hz,1H,H−1),4.20(dd,1H),4.11(m,2H),3.69(m,1H),3.45−3.37(m,8H),2.79(m,2H),2.05(s,3H,OAc),2.00(s,3H,OAc),1.99(s,3H,OAc),1.92(s,3H,NAc),1.76(m,2H),1.53(m,2H),1.22(s,26H),0.85(t.J=6.2Hz,3H,CH)。13C−NMR(CDCl,75MHz):δ 170.99,170.61,169.99,169.26,84.59,78.78,76.09,74.11,72.53,71.92,68.73,62.55,57.91,53.51,32.12,32.07,29.90,29.70,29.56,26.51,26.36,23.45,22.90,20.92,20.82,14.33。
【0025】
3(S)−(3−O−メチル−4−O−ヘキサデシル−1−ブチルチオ)−2−アセトアミド−4,6−O−ベンジリデン−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド(13)。2mLのEtOH/CHCl(9:1)中のアセテート(12)(0.205g、0.297ミリモル)の溶液に、36mg(0.3ミリモル)のグアニジン塩酸塩を添加し、これを塩基性イオン交換樹脂で予備洗浄した。この混合物を室温で20分間攪拌し、次いで濾過し、EtOHで洗浄して、0.13gの白色固体を得た。1mLのDMF中の上記の固体(0.121g、0.214ミリモル)の溶液に、PhCH(OMe)(98μL、0.63ミリモル)を添加し、続いてp−TsOH(4mg、0.021ミリモル)を添加した。この混合物を室温で一晩攪拌した後、反応物を飽和NaHCO水溶液でクエンチし、CHClで抽出した。有機層を水及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機溶媒を蒸発させた後、残渣を、(50%のEtOAc/ヘキサンで溶離する)シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、0.123g(90%)のβ−チオグリコシド(13)を白色固体として得た。[α]23−63.68°(c9.5、CHCl)。H NMR(300MHz,CDCl):δ 7.50−7.47(m,2H),7.37−7.34(m,3H),5.88(d,J=7.0Hz,1H,NH),5.54(s,1H),4.70(d,J=10.2Hz,1H,H−1),4.32(dd,J=5.8,10.2Hz,1H,H−2),3.97(m,2H),3.75(m,2H),3.61−3.35(m,10H),2.82(m,2H),2.04(s,3H,NAc),1.82(m,2H),1.57(m,2H),1.25(s,26H),0.88(t,J=6.6Hz,3H,CH)。13C−NMR(CDCl,75MHz):δ 171.74,137.31,129.26,128.35,126.50,101.86,84.61,81.60,78.83,77.44,77.41,76.94,73.07,72.49,71.96,70.68,68.67,57.92,56.46,32.15,30.36,30.22,29.92,29.74,29.59,26.64,26.38,23.65,22.92,14.37。
【0026】
3(S)−(3−O−メチル−4−O−ヘキサデシル−1−ブチルスルホニル)−2−アセトアミド−4,6−O−ベンジリデン−3−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド(14)。2mLのDMF中のチオグリコシド(13)(0.12g、0.185ミリモル)の溶液に、TBDMSCl(0.096g、0.55ミリモル)を添加し、続いてイミダゾール(0.056g、0.83ミリモル)を添加した。この混合物を室温で5時間攪拌し、次いで濾過し、CHClで洗浄した。この溶液を濃縮し、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(20%のEtOH−PEで溶離)により精製して、0.65g(93%)のチオグリコシド(14)を無色油として得た。[α]23−42.60°(c10.0、CHCl)。H NMR(300MHz,CDCl):δ 7.45−7.43(m,2H),7.34−7.32(m,3H),5.77(d,J=8.8Hz,1H,NH),5.47(s,1H),4.88(m,1H),4.31(m,1H),4.10(m,1H),3.75−3.32(m,12H),2.80(m,2H),1.98(s,3H,NAc),1.78(m,2H),1.54(m,2H),1.24(s,26H),1.02−0.84(m,12H),0.01(s,3H,CH),−0.05(s,3H,CH)。13C−NMR(CDCl,75MHz):δ 169.98,137.30,129.09,128.19,126.41,102.00,84.44,82.54,78.72,73.13,72.60,71.91,70.63,68.87,57.92,57.85,32.15,29.94,29.74,29.59,26.65,26.39,26.13,25.98,23.98,22.93,18.37,−3.77,−4.59。
【0027】
O(1mL)中のMMPA(0.166g、0.336ミリモル)の溶液を、EtOH(1mL)及びTHF(1mL)中の上記のスルフィド(0.128g、0.168ミリモル)の溶液に添加した。この混合物を55℃で1時間攪拌し、次いで真空中で乾固するまで濃縮した。残渣を20mLの飽和NaHCO水溶液で処理し、EtOAc(20mL×3)で抽出し、NaSOで乾燥させ、乾固するまで蒸発させた。この残渣を、シリカゲル上でのクロマトグラフィー(50%のEtOAc/PEで溶離)により精製して、1.11g(95%)の純粋なスルホン(14)を白色固体として得た。mp50−53℃。[α]23−13.00°(c5.0、CHCl)。H NMR(CDCl、300MHz):δ 7.46−7.43(m,2H),7.34−7.33(m,3H),6.33(d,J=7.3Hz,1H,NH),5.48(s,1H),5.28(m,1H),4.57(t,1H),4.32(m,1H),3.77−3.66(m,2H),3.52−3.41(m,8H),3.35−3.19(m,2H),1.97(m+s,5H),1.55(m,2H),1.25(s,26H),0.89−0.82(m,12H),0.01(s,3H),−0.05(s,3H)。13C−NMR(CDCl,75MHz):δ 171.50,137.00,129.22,128.24,126.41,102.13,86.43,82.02,78.07,78.03,77.37,72.04,70.99,70.71,68.43,57.79,53.92,46.66,32.18,30.32,30.27,30.25,29.94,29.76,29.60,26.38,25.99,23.96,23.59,22.95,18.42,14.38,−3.95,−4.63。
【0028】
(3S)−3−O−メチル−4−O−ヘキサデシル 2’−アセトアミド−4’,6’−O−ベンジリデン−3’−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−2’−デオキシ−D−グルコピラノシリデンブタン(15)。1.5mLのt−BuOH及び2mLのCFBrCFBr中の0.12g(0.15ミリモル)の(14)の溶液に、0.3g(25重量%)のKOH/Al(一日前に製造したもの)を添加した。この混合物を47℃で一晩加熱した。この溶液を、セライトのパッドを通して濾過し、パッドをCHClで洗浄した。残渣を、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(40%EtOAc−PEで溶離)により精製して、0.056g(70%、Z異性体のみ)の(15)を無色油として得た。MS:m/z754(M+Na)、(C4273NSiについての計算値、731)。H NMR(500MHz,CDCl):δ 7.48−7.45(m,2H),7.37−7.34(m,3H),5.54(s,1H),5.38(d,J=9.3Hz,1H,NH),4.88(t,J=6.8Hz,1H,ビニルH),4.62(t,J=8.8Hz,1H,H−2),4.38(dd,J=5.1,10.5Hz,1H,H−6),3.80(t,J=10.3Hz,1H,H−6),3.63(m,2H),3.43−3.34(m,9H),2.45(m,1H),2.24(m,1H),2,05(s,3H,NAc),1.57(m,2H),1.25(s,24H),0.87(t,J=6.6Hz,3H,CH),0.82(s,9H),0.03(s,3H,CH),−0.04(s,3H,CH)。13C−NMR(CDCl,75MHz):δ 169.46,150.38,137.15,129.19,128.25,126.41,105.65,102.09,82.26,79.83,74.59,72.63,71.96,70.64,68.95,57.48,54.59,32.19,29.96,29.79,29.63,26.43,26.33,25.91,23.84,22.96,18.37,14.39,−3.66,−4.54。
【0029】
(3S)−3−O−メチル−4−O−ヘキサデシル 2’−アセトアミド−4’,6’−O−ヒドロキシル−3’−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−2’−デオキシ−β−D−グルコピラノシルブタン(16)。5mLのEtOAc中の30mg(0.041ミリモル)の(15)の溶液に、20mgの10%のPd/Cを添加した。フラスコをH下で3回脱気した後、この混合物をHの下、室温で一晩攪拌した。触媒を濾過し、EtOAcで洗浄し、真空中で溶媒を蒸発させた後、23mg(85%)の(16)を得た。MS:m/z668(M+Na)、(C3571NSiについての計算値、645)。H−NMR(400MHz,CDCl):δ 5.23(d,J=8.3Hz,1H,NH),3.85(m,1H,H−6),3.71(m,1H,H−6),3.59(m,2H),3.49−3.28(m,14H),2.20(t,1H,OH),2.10(d,1H,OH),1.97(s,3H,NAc),1.68(m,2H),1.55(m,2H),1.24(s,26H),0.88(s,12H),0.11(s,3H),0.07(s,3H)。13C−NMR(CDCl,75MHz):δ 169.82,79.82,79.00,78.50,77.57,72.85,71.95,63.20,57.56,56.77,32.19,29.96,29.91,29.77,27.79,27.72,26.39,26.05,24.06,22.96,18.42,14.39,−3.55,−4.09。
【0030】
(3S)−3−O−メチル−4−O−ヘキサデシル 2’−アセトアミド−2’−デオキシ−β−D−グルコピラノシルブタン(17)。1mLのCHCN中の(16)(30mg、0.046ミリモル)の溶液に、0℃でBF・EtO(20μL)を添加した。1時間後に、飽和NaHCO水溶液を添加し、続いてEtOAc(2×20mL)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、乾固するまで蒸発させた。残渣を、シリカゲル上でのクロマトグラフィー(5:1 CHCl/MeOHで溶離)により精製して、23mg(94%)の(17)を白色固体として得た。mp146−149℃。[α]−11.18°(c11、CHCl:MeOH1:1)。MS:m/z554(M+Na)、(C2957Nについての計算値、531)。H NMR(CDCl及び数滴のMeOH−d、300MHz):δ 7.99(d,J=8.4Hz,1H,NH),3.80(dd,J=2.8,12.1Hz,1H,H−6),3.67(dd,J=4.7,12.1Hz,1H,H−6),3.55(t,J=7.7Hz,1H),3.41−3.30(m,10H),3.19(m,2H),2.65(ブロードピーク),1.97(s,3H,NAc),1.63−1.49(m,6H),1.21(s,24H),0.84(t.J=6.6Hz,3H,CH)。13C−NMR(CDCl,75MHz):δ 172.27,79.88,79.31,78.26,77.09,72.79,71.97,71.79,62.59,57.50,55.98,32.12,30.01,29.90,29.69,29.55,27.84,27.67,26.29,23.15,22.88,14.29。
【0031】
(3S)−3−O−メチル−4−O−ヘキサデシル−2’−アミノ−2’−デオキシ−β−D−グルコピラノシルブタン(4)。N−アセチル−β−C−グリコシド(17)(20mg、0.0377ミリモル)を、2mLの2NのKOH/EtOH中に溶解させた。この混合物を脱気し、還流、N下で、120℃において6時間加熱し、反応物を5mLの飽和NHCl溶液でクエンチし、次いでCHCl(3×20mL)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、乾固するまで蒸発させた。残渣を、(5:1 CHCl/MeOHで溶離する)シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、13mg(74%)の(4)を白色固体として得た。[α]23−4.67°(c6.0、CHCl:MeOH2:1)。H NMR(CDCl及び数滴のMeOH−d、300MHz):δ 3.73(m,1H),3.66−3.17(m,14H),2.52(ブロードピーク),1.72−1.1.45(m,6H),1.20(s,24H),0.81(t,J=6.5Hz,3H)。13C−NMR(CDCl及び数滴のMeOH−d、75MHz):δ 79.91,79.66,77.50,77.42,76.44,72.75,71.90,71.10,62.24,57.69,32.03,29.81,29.69,29.47,27.40,26.91,26.18,22.81,14.17。
【実施例2】
【0032】
[実施例2 抗増殖効果;癌細胞増殖研究]
この研究において、四種のグルコシルエーテル脂質化合物のそれぞれの抗増殖効果を、上皮癌細胞系のパネルで評価した。本発明による二種のC−グルコシルエーテル脂質(化合物(4)及び(17)を評価した。更に、2’−デオキシC−グルコシルエーテル脂質(化合物(2))及び2’−アミノ−2’−デオキシ−O−グルコシルエーテル脂質(化合物(3))を評価した。この四種の化合物のそれぞれの30mMの貯蔵用濃縮物を、エタノール中で調製した。
【0033】
使用した実験手順は、Lu,X.及びArthur,G.,Cancer Res.,第52巻、第2806−2812頁(1992年)(その関連部分を、引用することにより本明細書の一部をなすものとする)に詳述されている。簡潔に述べると、上皮癌細胞系、即ち、SK−N−MC及びSK−N−SH(神経芽細胞腫)、DU145(前立腺)、A498(腎臓)、MDA−MB−468、MDA−MB−231、HS578t、MCF−7及びBT549(乳房)を、24ウエルプレートの中に継代培養し、指数期まで増殖させた。培地を交換し、10%のFBS補充培地中にグルコシルエーテル脂質化合物(0〜15M)を含有するもので置換した。代表的なウエル内の細胞数を、化合物を添加した時点で決定した。48時間後に、細胞をトリプシンで分離し、その数をコールター・カウンター(Coulter Counter)で決定した。細胞数における増加を、薬物が存在しないウエル(対照)内のものに対するパーセンテージとして表した。その結果を図1〜9にグラフで示す。これらは、本発明のアミノ置換C−グリコシドエーテル脂質(4)が、そのO−グリコシド対応物(counterpart)(3)と同様の、癌細胞系のパネルに対する抗増殖効能を示したことを示している。本発明のN−アセチル置換C−グリコシド(17)及び2−デオキシC−グリコシド(2)は、幾つかの細胞系に対して抗増殖効能を示すが、一般的に、評価した他の二種のグリコシドエーテル脂質よりも効能が小さかった。
【実施例3】
【0034】
[実施例3 抗増殖効果:GI50研究]
本発明者らは、ここで、グルコサミンのO−グリセロ脂質及びC−グリセロ脂質が、九種の腫瘍細胞系に対する非常に類似したミクロモル抗増殖活性を示す実施例を記載する。以前に本発明者らの一人が、O−グリコシド(3)が、数種の腫瘍細胞系に対するアッセイにおいてミクロモル抗増殖活性を有していたことを示したので、本発明者らの計画は、グルコサミン誘導体(3)と(4)とを比較することであった。Erukullaら、J.Med.Chem.,第39巻、第1545−1548頁(1996年)(その関連部分が、引用することにより本明細書の一部をなすものとする)参照。表1に、(17)、(3)、(4)及び(4)の2−デオキシ類似体である(3S)−3−O−メチル−4−O−ヘキサデシル−2’−デオキシ−β−D−グルコピラノシルブタン(化合物(2))(これは、本発明者らの先の論文(Yangら、Org.Lett.,第1巻、第2149−2151頁(1999年))に記載した)についての比較試験結果を要約する。使用した方法は、前記の実施例2に記載したものと同じであり、GI50値は、図1〜9に示される結果から外挿した。九個の具体例の全てにおいて、抗増殖活性における、近接した類似性が目立つ。
【0035】
【表1】
Figure 2004518692
【0036】
本発明を、本明細書に詳細に記載した実施例について説明したが、これらは例示のためのものであり、本発明は必ずしもそれらに限定されないことを理解すべきである。修正及び変更はこの開示から明らかであり、当業者が容易に理解する本発明の精神から逸脱することなく行うことができる。従って、このような変更及び修正は、特許請求の範囲に定義された本発明の範囲内であると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】神経芽細胞腫細胞系SK−N−MCに対する、本発明による二種の化合物(化合物(17)及び(4))及び二種の比較化合物の、抗増殖評価の結果のグラフ表示である。
【図2】神経芽細胞腫細胞系SK−N−SHに対する、本発明による二種の化合物(化合物(17)及び(4))及び二種の比較化合物の、抗増殖評価の結果のグラフ表示である。
【図3】前立腺癌細胞系DU145に対する、本発明による二種の化合物(化合物(17)及び(4))及び二種の比較化合物の、抗増殖評価の結果のグラフ表示である。
【図4】腎臓癌細胞系A498に対する、本発明による二種のC−グルコシルエーテル脂質化合物(化合物(4)及び(17))、2’−デオキシC−グルコシルエーテル脂質(化合物(2))及び2’−アミノ−2’−デオキシO−グルコシルエーテル脂質(化合物(3))の、抗増殖評価の結果のグラフ表示である。
【図5】乳癌細胞系MDA−MB−468に対する、本発明による二種のC−グルコシルエーテル脂質化合物(化合物(4)及び(17))、2’−デオキシC−グルコシルエーテル脂質(化合物(2))及び2’−アミノ−2’−デオキシO−グルコシルエーテル脂質(化合物(3))の、抗増殖評価の結果のグラフ表示である。
【図6】乳癌細胞系MDA−MB−231に対する、本発明による二種のC−グルコシルエーテル脂質化合物(化合物(4)及び(17))、2’−デオキシC−グルコシルエーテル脂質(化合物(2))及び2’−アミノ−2’−デオキシO−グルコシルエーテル脂質(化合物(3))の、抗増殖評価の結果のグラフ表示である。
【図7】乳癌細胞系HS578tに対する、本発明による二種のC−グルコシルエーテル脂質化合物(化合物(4)及び(17))、2’−デオキシC−グルコシルエーテル脂質(化合物2)及び2’−アミノ−2’−デオキシO−グルコシルエーテル脂質(化合物(3))の、抗増殖評価の結果のグラフ表示である。
【図8】乳癌細胞系MCF−7に対する、本発明による二種のC−グルコシルエーテル脂質化合物(化合物(4)及び(17))、2’−デオキシC−グルコシルエーテル脂質(化合物(2))及び2’−アミノ−2’−デオキシO−グルコシルエーテル脂質(化合物(3))の、抗増殖評価の結果のグラフ表示である。
【図9】乳癌細胞系BT549に対する、本発明による二種のC−グルコシルエーテル脂質化合物(化合物(4)及び(17))、2’−デオキシC−グルコシルエーテル脂質(化合物(2))及び2’−アミノ−2’−デオキシO−グルコシルエーテル脂質(化合物(3))の、抗増殖評価の結果のグラフ表示である。

Claims (16)

  1. 式:
    Figure 2004518692
    (式中、Rは、C12〜C20アルキル又はC12〜C20アルケニルであり、
    は、C〜Cアルキル又はCシクロアルキルであり、
    Xは、窒素含有基である)のC−グルコシルエーテル脂質。
  2. がC1633又はC1837である、請求項1のC−グルコシルエーテル脂質。
  3. がC〜Cアルキルである、請求項1のC−グルコシルエーテル脂質。
  4. Xが、NH、NHCOR又はNHSO(式中、RはC〜Cアルキルであり、Rは、C〜Cアルキル、フェニル、置換されたフェニル又は置換されたナフチルである)である、請求項1のC−グルコシルエーテル脂質。
  5. がC1633又はC1837であり、
    がC〜Cアルキルであり、
    Xが、NH、NHCOR又はNHSO(式中、RはC〜Cアルキルであり、Rは、C〜Cアルキル、フェニル、置換されたフェニル又は置換されたナフチルである)である、請求項1のC−グルコシルエーテル脂質。
  6. XがNHである、請求項1のC−グルコシルエーテル脂質。
  7. がC1633である、請求項1のC−グルコシルエーテル脂質。
  8. がCHである、請求項1のC−グルコシルエーテル脂質。
  9. がC1633であり、RがCHであり、XがNHである、請求項1のC−グルコシルエーテル脂質。
  10. 請求項1のC−グルコシルエーテル脂質を含む医薬組成物。
  11. 請求項5のC−グルコシルエーテル脂質を含む医薬組成物。
  12. 請求項9のC−グルコシルエーテル脂質を含む医薬組成物。
  13. 癌にかかっている動物の治療方法であって、抗癌有効量の請求項10に記載の医薬組成物を、該動物に投与するステップを含む方法。
  14. 癌にかかっている動物の治療方法であって、抗癌有効量の請求項11に記載の医薬組成物を、該動物に投与するステップを含む方法。
  15. 癌にかかっている動物の治療方法であって、抗癌有効量の請求項12に記載の医薬組成物を、該動物に投与するステップを含む方法。
  16. グルコース部分のC2位に窒素含有基を有し、エーテル脂質部分のsn−2炭素にO−アルキル又はO−シクロアルキル側鎖を有するC−グルコシルエーテル脂質の合成方法であって、
    a)sn−2炭素と該sn−2炭素に結合したO−アルキル又はO−シクロアルキル側鎖とを有するエーテル脂質を合成するステップと、
    b)ステップa)で合成されたエーテル脂質にグルコース誘導体を硫黄で結合させるステップと、チオグリコシド中間体を形成するステップとであって、該グルコース誘導体はC2位に窒素含有基を有し、
    c)該チオグリコシド中間体を、ランベルク−ベックルンド転位により、C−グルコシルエーテル脂質に転化するステップと
    を含む方法。
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