JP2004518605A - セメント材料 - Google Patents

セメント材料 Download PDF

Info

Publication number
JP2004518605A
JP2004518605A JP2002565912A JP2002565912A JP2004518605A JP 2004518605 A JP2004518605 A JP 2004518605A JP 2002565912 A JP2002565912 A JP 2002565912A JP 2002565912 A JP2002565912 A JP 2002565912A JP 2004518605 A JP2004518605 A JP 2004518605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste paper
blend
cementitious composition
paper sludge
range
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002565912A
Other languages
English (en)
Inventor
ワイルド,スタンリー
キヌシア,ジョン,ムンガイ
オファーレル,マーチン
サビア,バヒア
ゴビンダラジャン ベーラッパン
Original Assignee
ユージーシーエス リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ユージーシーエス リミテッド filed Critical ユージーシーエス リミテッド
Publication of JP2004518605A publication Critical patent/JP2004518605A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
    • C04B28/08Slag cements
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B18/00Use of agglomerated or waste materials or refuse as fillers for mortars, concrete or artificial stone; Treatment of agglomerated or waste materials or refuse, specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone
    • C04B18/04Waste materials; Refuse
    • C04B18/06Combustion residues, e.g. purification products of smoke, fumes or exhaust gases
    • C04B18/10Burned or pyrolised refuse
    • C04B18/101Burned rice husks or other burned vegetable material
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)

Abstract

セメント質材料
水和性セメント質組成物は、
(i)粉砕した顆粒化溶鉱炉スラグ、及び
(ii)廃紙スラッジを850℃〜1200℃の範囲の燃焼温度に1から60秒の範囲の滞留時間加熱することにより生産される廃紙スラッジ灰、
のブレンドを含む。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設産業での使用に適するセメント材料、セメント材料の製造方法、及びセメント材料から製造された生産物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
セメント材料としてのポルトランドセメントは工業的に完成され広く使用されている。ポルトランドセメントからは強固で、比較的に安価で、耐久性の生産物(コンクリート/モルタル)が得られる。
【0003】
ポルトランドセメントの主要な成分には、ポルトランドセメントクリンカー(重量の3分の2が珪酸カルシウム((CaO)SiO及び(CaO)SiO)からなり、残余はアルミン酸カルシウム(CaO)Al)とフェロアルミン酸カルシウム(CaO)AlFe(及び他の酸化物)である水硬化性物質)、少量の付加成分、例えば顆粒化溶鉱炉スラグ、天然の火山灰、粉末化石油灰(飛灰又は増量剤)や硫酸カルシウム等、及び添加物(典型的には最終生産物の1重量%未満)が挙げられる。
【0004】
しかし、ポルトランドセメントには、製造に高エネルギーを集約する工程であるために、高レベルの二酸化炭素を産生し環境にかなりの障害を及ぼすという欠点があり、また原料入手にも課題がある。更に、ポルトランドセメントはコンクリート及びモルタルの構成成分の中では最も高価であるという欠点がある。
【0005】
粉砕した顆粒化溶鉱炉スラグ(GGBS)は、溶鉱炉中で鉄鉱石と石灰石から銑鉄を製造する過程で生産される、廃スラグからの副生物である。溶鉱炉スラグ(鉄鉱石から出てきた脈石、コークスの燃焼残渣、添加した石灰石や他の材料から構成される溶融材料)は、新たに製造された銑鉄の上面に皮膚のごとく「浮遊」している。このスラグの化学組成は、鉄鉱石の素性、石灰石融剤の組成、コークスの組成、及び製造される鉄の種類に応じて広汎に変動する。
【0006】
一般的に分析値は次のごとくである。石灰30−50%、シリカ28−38%、アルミナ8−23%、マグネシア1−17%、硫黄1−2.5%、第一鉄とマンガンの酸化物1−3%である。溶融スラグをジェット水の中に供給して顆粒化する。急速に冷却顆粒化した固体は90%を超えるガラスから成る。この顆粒を微細粉末に粉砕してGGBSを生産する。GGBSは潜在的に水硬化性であり、すなわちアルカリ性環境に曝されると水和する。
【0007】
製紙事業では環境に及ぼす影響を軽減するために、リサイクルする紙の量を増加中である。しかしリサイクルの過程で回収しない紙の一部に脱インクスラッジがあり、これは典型的には埋立によって処理される。乾燥スラッジはほぼ等量の有機成分と無機成分を含み、後者は主に石灰石とカオリンから成る。850℃を越す温度でスラッジを燃焼することにより有機成分(主に残留セルローズ繊維)の潜在的なエネルギーは回収可能であり、その際、埋立しなければならない廃物容積は元の乾燥固体の約40%又は50%に減少する。
【0008】
廃棄材料がポルトランドセメントの火山灰部分の代替物になることは、広く報告がある。そのような材料は経済的に非常に有力であり、また建設産業の多くの領域で環境に有益であることが判っている。廃棄材料によって部分的に代替されるので、ポルトランドセメントの使用は非常に減少してはいるが、やはりポルトランドセメントは使用しなければならない。
【0009】
スラッジを一定温度で「灼熱処理」することにより生産される廃紙スラッジ灰は、粉砕した顆粒化溶鉱炉スラグとの組み合わせにより、ポルトランドセメントの部分代替物として使用されている。しかしこの既知の方法でもかなり多量のポルトランドセメントを使用しなければならず、それが上記したごとき欠点となっている。従来方法では、ポルトランドセメントを典型的には少なくとも50%は使用しなければならない。
【0010】
英国では廃紙リサイクルの主力会社(アイレスフォード ニューズプリント社)が廃紙スラッジを流動床で燃焼し、得られるエネルギーをそのプラントの運転に利用している。生成する灰(約700トン/週)は埋立に投棄しているのが現状である。廃紙スラッジにはカオリンが15−75%の範囲で、カルサイトが21−70%の範囲で含有されている。その組成はリサイクル中の紙の種類、等級、品質に相関している。
【0011】
灰の相組成はそれの熱的履歴に依存する。灰の相組成は異なる方法で製造した灰の間では非常に変動し、灰のタイプごとに性状が異なる。
【0012】
従って、本発明の目的は、上で強調した欠点のいくつかを軽減することである。
【0013】
本発明の更なる目的は、例えば建設産業で使用されるセメント質材料として、ポルトランドセメントを高比率で含有する必要がなく、従って環境への有害性が小さい材料の提供、及びそのようなセメント質材料の製造方法の提供である。
【0014】
本発明の更なる目的は、セメントの部分代替物の提供である。
【0015】
本発明の更なる目的は、廃紙スラッジ灰の使用の提供である。
【0016】
本発明の更なる目的は、セメント質成形体の提供である。
【0017】
【課題を解決するための手段】
従って、本発明の第一の態様によれば、
(i)粉砕した顆粒化溶鉱炉スラグ、及び
(ii)廃紙スラッジを850℃〜1,200℃の範囲の燃焼温度に1〜60秒の範囲の滞留時間加熱することにより生産する廃紙スラッジ灰、
のブレンドを含有する水和性セメント質組成物が提供される。
【0018】
有利なことに、本発明で使用する廃紙スラッジ灰には、水硬化性成分及び火山灰成分が含有されており、従って硬化時間が比較的に短い(これは通常のコンクリート又はモルタルには不利と考えられるが、コンクリートブロックのような事前成形又は事前鋳造される構成部材にとっては所要のハンドリング時間が短くなるので有利である)。
【0019】
好ましくは、燃焼温度は少なくとも900℃である。特に好ましくは、灰はスラッジを約1〜30秒、更に好ましくは約3〜5秒の滞留時間で加熱して生産される。
【0020】
特に好ましくは、加熱後に、スラッジを滞留時間終了の約2〜6秒(好ましくは3〜5秒)以内に170℃〜230℃の範囲の温度(例えば約200℃)に冷却する。
【0021】
廃紙スラッジは、セルローズ繊維の除去と脱インクをした後には、紙の表面被覆物(無機材料、主にカオリナイトと炭酸カルシウム及び他の痕跡程度の粘土鉱質)と残留するインク又は繊維から成っている。特に好ましくは、スラッジを約40%湿度の燃焼ゾーンに入れ、排ガス中に25%の水蒸気(スチーム)が含有されるようにして廃紙スラッジ灰(WSA)を生産し本発明で使用する。空気を底から吹き入れ、ガスをその空気中で燃焼して予備過熱することが時折必要である。燃焼ゾーンでは、上方に向かって冷却されて、温度は850℃と1200℃の間で変動する可能性がある。一般に、ブレンドは3〜5秒燃焼ゾーンに滞留し、次に冷却ゾーンに移行し、このゾーンが約3〜5秒間でガスを約200℃に冷却する。このように設計することにより、産生するダイオキシンのレベルは極めて低くなる。例えば、1999年9月に燃焼炉から採取した3個の灰の試料では、総ITEC(国際毒性当量)値(ppt)が0.80ng/kg〜1.1ng/kgの範囲であり、これは他の類似の燃焼方法(例えばPFA)で得た灰での観測レベルよりも有意に低い。
【0022】
本発明で使用する廃紙スラッジ灰を得るのに用いるスラッジは、(セルローズ繊維の除去後の)カオリナイト及び炭酸カルシウムを必須成分とするスラッジから入手する。これを、1000℃を超える温度で数秒間、流動床で急速に加熱する。次に数秒にわたって200℃に急速冷却する。これは非平衡処理であり、結果としての残留灰は広範囲に異なる相を含んでおり、従って、従来技術のセメント質材料で使用される灰とは異なる。
【0023】
600℃を超える温度では、カオリンは脱水酸基反応を受けてメタカオリンに、またスラッジ中の炭酸カルシウムは二酸化炭素を放出して酸化カルシウムとなる。更に高い温度では、メタカオリンと酸化カルシウムが反応して結晶性のゲーレナイト、アノルサイト及び珪酸二カルシウムを産生する。冷却すると、反応時間が短いために反応は不完全となり、それ故、灰には上記の結晶相以外に残留酸化カルシウム又は遊離石灰(典型的には約5%)、残留炭酸カルシウム(典型的には約5%)、残留(おそらく非晶質)アルミナ質/シリカ質材料(おそらくメタカオリン又は分解したメタカオリン)及び石英(大部分は流動床の砂から産生)が含有されている。
【0024】
廃紙スラッジは、700〜750℃での灼熱処理によりか焼し(メタカオリンとカルサイトを得る)、かつ強度の高いコンクリート中の鉱物混合物として使用する場合には、シリカ煙霧及びメタカオリンと同じ効果を持つ火山灰となる。しかし、(本発明で使用する灰に関連して)廃紙スラッジを流動床で燃焼する商業ベースの方法は、一定温度で灼熱処理するのとは大変に異なる。
【0025】
生石灰とメタカオリンが反応すると、(温度と灼熱処理時間に応じて)広範囲のアルミン酸と珪酸のカルシウム相が形成される。二つの主要な相はゲーレナイト(CaAlSiO)とアノルサイト(CaAlSi)であるが、カルサイト対カオリン比が高いと、珪酸二カルシウムがアノルサイトに置き換わる。珪酸二カルシウムは、その特別な形態に応じて水硬化性/潜在的な水硬化性となるが、ゲーレナイト及びアノルサイトは水硬化性でないと考えられている。
【0026】
水を添加すると灰(WSA)は水和し、(典型的には数分で)硬化し、固化する。水和物には、結晶性水酸化カルシウム、結晶性アルミン酸カルシウム水和物とアルミノ珪酸水和物(典型的には、CAH13、CA.0.5CC.0.5CH.H11.5及びCASH)及び非晶質C−S−H/C−A−S−Hゲルが含まれている。灰の成分が直接に水和し、同時に水酸化カルシウムと非晶質アルミナ質/シリカ質材料との間の火山灰的な作用により、水和生産物が形成される。WSAにGGBSを混合することにより、水和材料の進展強度の改善及び硬化時間の増加が可能になる。WSA中の遊離石灰によりGGBSの水和が活性化され、その水和により遊離石灰の幾分かは消費される。水を添加した後は急速に硬化するWSAの硬化時間も増加する。GGBSにより、水和の過程で形成されるセメント質ゲルの品質も向上する。WSAが自分だけで水和すると多孔質で、その孔が非常に粗い水和ペーストになる。WSAをGGBSと組み合わせると、石灰が存在する場合には、水和ペーストは多孔性が低下し、より微細なミクロ構造になり、これが、WSAにGGBSをブレンドすると強度が顕著に向上する理由である。
【0027】
使用する燃焼方法は二つの要素により決定づけられる、即ち、一つは廃熱の利用であり、これは流動床の使用により最も効果的に達成され、又、他はダイオキシン濃度の極小化であり、ダイオキシン類の生成を防止するように、ガスを約200℃に急速に冷却しなければならない。
【0028】
流動床燃焼炉で廃紙スラッジをか焼する温度は、どのような特別のエネルギー回収システムを(使用する場合に)採用するか、及びダイオキシン放出を許容最大限に抑える要請によって決定される。また、得られる灰は、残留遊離石灰のために極めて高いアルカリ性(pH 11〜12)になることも判っている。
【0029】
有利なことに、水が存在すると、酸化カルシウムは水和して水酸化カルシウムとなり、これが幾分かの残留メタカオリンを含む灰中の、非晶質又は準非晶質のシリカ及びアルミナ含有成分と反応し、セメント質のアルミン酸カルシウム水和物、アルミノ珪酸カルシウム水和物及び珪酸カルシウム水和物を生成する。
【0030】
有利なことに、水酸化カルシウムは、GGBSを活性化してセメント質生成物を産生するのに必要なアルカリ性環境を造り出す。
【0031】
有利なことに、珪酸カルシウムは水和して、セメント質の珪酸カルシウム水和物を形成する。
【0032】
前述のごとく、廃紙スラッジを600℃〜850℃の間の温度で灼熱処理して製造した灰は、温度と灼熱処理時間に応じて以下の構成になる。
(i)メタカオリン及び炭酸カルシウム;
(ii)メタカオリン、炭酸カルシウム及び酸化カルシウム;、又は
(iii)メタカオリン及び酸化カルシウム。
約850℃では酸化カルシウムとメタカオリンが少し反応するので、ゲーレナイトとアノルサイトがごく少量存在する可能性がある。
【0033】
しかし、本発明で使用する灰は、更に高温にて短時間に加熱しているので、珪酸二カルシウム、ゲーレナイト、アノルサイト、及び残留する非晶質又は準非晶質のシリカ及びアルミナに由来する材料と、少量の酸化カルシウムと炭酸カルシウムを含有する。従って、この灰は、(珪酸二カルシウムにより)水硬化性/準水硬化性であり、かつ(残留する非晶質又は準非晶質のシリカ及びアルミナに由来する材料が水酸化カルシウムと反応してセメント質生成物を形成するので)火山灰性である。
【0034】
従って、本発明の範囲は、
(i)組成が実質的にSiOが19〜32.5%、Alが12.75〜26.25%、Feが0.3〜3.5%、CaOが30〜56%、MgOが3.3〜6.75%、NaOが0.75〜2.5%、KOが0.75〜2.5%、SOが0.3〜1.9%、残余は他の酸化物、付随的な成分、及び不純物である廃紙スラッジ灰;及び
(ii)粉砕した顆粒化溶鉱炉スラグ、
のブレンドを含有する水和性セメント質組成物に及ぶ。
【0035】
好ましい灰の組成は、SiOが20.5〜31.0%、Alが15.0〜22.7%、Feが0.7〜1.1%、CaOが34.8〜52.2%、MgOが4.1〜6.2%、NaOが1.2〜2.0%、KOが1.0〜1.6%、SOが0.8〜1.4%、残余は他の酸化物、付随的な成分、及び不純物である。
【0036】
特に好ましい灰の組成は、SiOが25.2〜26.2%、Alが18.4〜19.4%、Feが0.4〜1.4%、CaOが43〜44.0%、MgOが4.7〜5.7%、NaOが1.1〜2.1%、KOが0.8〜1.8%、SOが0.6〜1.6%、残余は他の酸化物、付随的な成分、及び不純物である。
【0037】
好ましくは、廃紙スラッジ灰の平均粒直径は約50μm未満、更に好ましくは約30μm未満である。この平均粒直径は廃紙スラッジ灰を生産した時点でこの条件に合致するか、又は粉砕等によって得られる。
【0038】
好ましくは、ブレンドは、当初、廃紙スラッジ灰をブレンドの約30%〜70%重量、及び粉砕した顆粒化溶鉱炉スラグをブレンドの約70%〜30%重量含有する。更に好ましくは、ブレンドは、廃紙スラッジ灰を約40%〜60%及び粉砕した顆粒化溶鉱炉スラグを約60%〜40%含有する。
【0039】
ブレンドは、更にポルトランドセメントを含有してよい。ポルトランドセメントが存在する場合には、特に好ましくは、ポルトランドセメントの存在量はブレンドの約25%重量以下である。特に好ましいブレンドは、廃紙スラッジ灰を約40%、粉砕した顆粒化溶鉱炉スラグを約40%、及びポルトランドセメントを約20%、全てブレンドのパーセント重量で含有する。
【0040】
ブレンドに活性化剤を含有させ、ブレンドのpHを上昇させるようにすることが考えられる。(上記のごとく)活性化剤はポルトランドセメントであってよい。別途にあるいは追加して、活性化剤が無機化合物、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、硫酸ナトリウム又は硫酸カリウムであってよい。活性化剤が無機化合物である場合には、その存在量は、重量でブレンドの0.5〜10.0%(好ましくは0.5〜5.0%)ある。無機化合物は典型的には混合水に添加される。
【0041】
典型的には、ブレンドは添加物、例えば可塑剤及び/又は遅延剤、例えば(重合体ナフタレンの可溶性塩由来の)超可塑剤「Daracem SP1」及び/又は硫酸カルシウムを含有する。添加物を加えると、有利なことに、得られるセメント質材料の加工性と緊密性が向上し、またセメント質材料の硬化時間が制御される。
【0042】
モルタルを得るために、ブレンドは典型的には砂と混合(好ましくは砂約3部に対しセメント質材料約1部の比率で)される。
【0043】
コンクリート材料を得るためにブレンドは典型的には砂及び凝集物と混合(好ましくは、およそ、結合剤1部、砂2部、凝集物3部の比率で)される。
【0044】
本発明の更なる態様に従がって提供されるのはセメント質組成物の製造方法であり、この方法は、本発明の第一の態様に従い廃紙スラッジ灰と粉砕した顆粒化溶鉱炉スラグのブレンドを得ること、かつ好ましくはそのブレンドを水和することを含む。
【0045】
成形体を得るために、セメント質組成物は典型的には振動及び/又は外圧を加えられる。
【0046】
水和したブレンドは典型的には水硬化又は湿分硬化する。
【0047】
本発明の更なる態様に従がって提供されるのはセメント質組成物の製造における廃紙スラッジ灰の使用であり、この廃紙スラッジ灰は、廃紙スラッジを850℃〜1200℃の範囲の燃焼温度に1〜60秒の範囲の滞留時間加熱することにより生産される。
【0048】
本発明の更なる態様に従がって提供されるのはセメント質成形体であり、この成形体は、廃紙スラッジ灰及び粉砕した顆粒化溶鉱炉スラグの水和したブレンドから製造される。廃紙スラッジ灰は実質的にはこれまで記述した通りである。
【0049】
成形体は典型的には建設産業で使用される。成形体はブロック、れんが等であってよい。
【0050】
本発明の更なる態様に従がって提供されるのはセメント質成形体の製造方法であり、この方法は、
(a)(i)粉砕した顆粒化溶鉱炉スラグ;及び
(ii)廃紙スラッジを850℃〜1200℃の範囲の燃焼温度に1〜60秒の範囲の滞留時間加熱することにより生産される廃紙スラッジ灰;
のブレンドを得て、;
(b)ブレンドを水和し;
(c)ブレンドを成形し;及び
(d)ブレンドを硬化せしめる
ことを含む。
【0051】
好ましくは、ブレンドは実質的には本発明の第一の態様に関して本明細書にこれまでに記述した通りである。
【0052】
(a)におけるブレンドは任意にポルトランドセメントを含有されてよい。
【0053】
ブレンドは鋳型の中又は分離容器中で実施されてよい。有利なことに、硬化は鋳型の中又は脱鋳型に続いて実施することができる。
【0054】
ブレンドは、好ましくは少なくとも7日間硬化する。
【0055】
本発明の更なる態様に従がって提供されるのは水和性セメント質組成物であり、この組成物は、ポルトランドセメントと廃紙スラッジ灰のブレンド、又はポルトランドセメント、廃紙スラッジ灰及び粉砕した顆粒化溶鉱炉スラグのブレンドを含有する。廃紙スラッジ灰は実質的にはこれまで記述した通りである。
【0056】
本発明の更なる態様に従がって提供されるのは、セメント質材料の製造におけるポルトランドセメントの部分的代替物としての、廃紙スラッジを850℃〜1200℃の範囲の燃焼温度に1〜60秒の範囲の滞留時間加熱することにより生産された廃紙スラッジ灰又は廃紙スラッジ灰と粉砕した顆粒化溶鉱炉スラグのブレンド、並びに粉砕した顆粒化溶鉱炉スラグの使用である。
【0057】
本発明の更なる態様に従がって提供されるのは、廃紙スラッジを850℃〜1200℃の範囲の燃焼温度に1から60秒の範囲の滞留時間加熱することにより生産された廃紙スラッジ灰を含有するセメント質組成物である。
【0058】
本発明を以下の実施例により、実施例のみの目的で、説明する。
【0059】
【実施例】
廃紙スラッジ灰(WSA)
WSAは、アイレスフォード ニューズプリント社(ANL)から乾燥粉末の形態で供給された。WSAの主要な酸化物含有量(CaO、SiO、Al、MgO)が1996年6月〜2000年5月の期間内で時間と共に変動している状況が図1に示されている。この期間を通じCaO含有量は約30%から45%に上昇し、SiO含有量は約40%から25%に降下した。Al含有量も約25%から20%に降下したが、MgO含有量は約6%に僅かに上昇した。1999年6月に試験したWSAについて、酸化物含有量の実施例を表1に示すが、この表にはGGBSとポルトランドセメントの化学組成と物理特性が示してある。
【0060】
表1 WSA、GGBSおよびPCの化学組成
Figure 2004518605
1999年6月A.N.Lによる測定
無作為に選択したWSA試料についてメルバーン インストルメンツ社がマスターサイザー2000装置を用いて測定したデータによると、平均粒径は138.1μm、比表面積は125.9 /kgであった。この粗さの原因は、貯蔵サイロに入る前に、流動床システムの底部のかなり粗い灰に排出ガスから抽出した微細な灰が混じったという事実による。WSAを1kgづつのバッチで先ず5分間ミキサーミル2000装置で粉砕した。これにより平均粒直径は138.1μmから24.5μmに縮小した。WSAの比表面積は125.9 /kgから646.3 /kgに上昇した。灰のXRD分析によると、乾燥WSAに存在する結晶相は石英、アノルサイト、ゲーレナイト、珪酸二カルシウム、カルサイト、痕跡程度の生石灰である。各種回折ピークの相対的な強度は、灰の結晶相の中で石英とゲーレナイトが主要な相であることを示唆している。
【0061】
(XRDによって結晶相を同定した同一バッチの)WSA試料の可溶性酸化物成分についても分析した。分析は、コンクリート中のセメントを測定する標準的なテストであるBS 1881:Part 124に従って行った。表2に示す結果から、WSAの可溶性シリカの量はほぼ24%であり、従って存在するシリカの中の多大な部分が反応性を有することが判る。石英、アノルサイト、ゲーレナイト(XRDで探知)を含有するWSA試料には、同じような量(約24%)の不溶性残留物が存在する。このデータには約15%の重量が欠落しているが、その部分は「可溶性の」Al、MgO、Feから成っている可能性が最も大きい。
【0062】
表2 WSAの化学分析
Figure 2004518605
粉砕した顆粒化溶鉱炉スラグ(GGBS)と他の材料
この試験に使用したGGBSは、シビル アンド マリン スラッグ セメント社から供給され、その化学組成を表1に示す。標準ポルトランドセメント(BS12、表1参照)は、ラグビー セメント グループ社から供給され、対照混合物として使用した。砂は、ブリストル水道から採集し、微細凝集物として使用した。その粒径は0.25〜1.71mmの範囲であった。粗い凝集物(10mm)は南ウェールズのアーバーケンフィッグ採石場からの石灰石であり、凝集物は両方ともBS812、BS882、BS8110に適合した。ポルトランドセメントだけで得られるコンクリートの加工性(30〜60mmのスランプ)に近い加工性を、結合剤としてWSA−GGBSブレンドを用いて得るために、超可塑剤Daracem SP1を使用した。この超可塑剤はW.R.グレース社から供給された。これは重合体ナフタレンスルフォン酸塩の可溶性塩をベースにして、ASTM指示C494に適合し、BS 5075:Part1及び3を満足する。
実験
ブレンド組成
WSAを最初に粉砕した後、5個の異なるブレンドを調製した。WSA対GGBSの比率を20:80、30:70、40:60、50:50、60:40とした(後に70:30ブレンドをコンクリートの研究に追加した)。関連量のWSAとGGBSを一体にして、更に1分間ミキサーミルで粉砕して確実に均質混合し、1kgづつのバッチを調製した。乾燥粉末ブレンドと水和ブレンドペーストの両方につき、砂時計形の練炭用鋳型を用いてw/b比0.5のペースト標本を調製し熱重量分析(TGA)を実施した。脱鋳型の後に標本を3、7、28、90日間水硬化し、その後シリカゲル及びCarbosob(二酸化炭素吸収剤)上で一定重量になるまで乾燥した。次に標本を破壊し、内部の破片を選択して粉砕し、得られた粉末を更に前と同様に乾燥した。TAインストルメンツのTGA 2950熱重量分析器を使用し、乾燥窒素の雰囲気中(重量が4−10mg範囲の試料について)10℃/minの加熱速度にて熱分析を行った。水和生成物を十分に特徴づけるために、300℃以下では高分解ランプを使用し、その後950〜1000℃までは定温ランプを使用した。
圧縮強度
モルタル
検討用各種ブレンド(WSA:GGBS=20:80、30:70、40:60、50:50、60:40)をEN 196−1を普通に満足するモルタル用結合剤として使用した。モルタルミックス(硫酸塩膨張テストにも使用した)の(結合剤:砂)比率は1:3であり、またWSA含有量を高くすると水要求性が高くなるので、使用したw/b比率(0.65)は標準品で特定されている値(0.5)より高くした。モルタル立方体を50mm鋼鉄鋳型で鋳造し、粘着フィルムで被覆して湿分損失を防止し、24時間後鋳型から離した。各ブレンドについて、立方体の半分を水硬化し、半分を湿分硬化し(粘着フィルムで包み、水の上に貯蔵)、1、7、28日後に圧縮テストを行った。
コンクリート
コンクリートの研究のために20:80ブレンドを70:30ブレンドに置換えた。結合剤:砂:凝集物の比率が1:2:3のコンクリートミックスをw/b比率0.5と0.4で調製し、スランプテストを行った。コンクリート立方体を100mm鋼鉄鋳型で鋳造し、粘着フィルムで被覆し、24時間後鋳型から離し、1、7、28、90日間水中で硬化した。デニソン メイズ グループのテスト機械を使用して圧縮速度45kN/分(モルタル)と180kN/分(コンクリート)にて圧縮テストを行った。3個の別々の結果値を平均して各報告値としてある。超可塑剤を使用して、ポルトランドセメント対照コンクリートミックスの加工性に近い加工性を達成するようにした。超可塑剤の必要量は(30:70の組成では不要)、コンクリートミックス中に存在するWSAの量に応じて増加した。超可塑剤を使用しない場合には、WSA:GGBS比率が高いミックスは非常に急速に硬化したので完全に非加工性であった。
硫酸ナトリウム溶液への曝露
使用した結合剤組成の範囲は20:80から50:50で、対照モルタルにはポルトランドセメントを使用した。モルタル角柱(20mm×20mm×160mm)とモルタル立方体(50mm)を、モルタルについて前記したと同じ手順で製造した。28日間水硬化した後、関連溶液(脱イオン水又は濃度16.0±0.5gSO/Lの硫酸ナトリウム溶液)に立方体と並べて浸漬する前にモルタル角柱の長さを測定した。テスト間隔(28日)後ごとに各モルタル角柱の長さを比較測定器で測定し、硫酸ナトリウム溶液を更新し、脱イオン水のレベルを調節して1リットルの容積を維持した。142日間曝露した後にモルタル立方体の圧縮強度を測定した。
結果
熱重量(TG)分析
図2は乾燥WSA:GGBSブレンドの1000℃までの温度に対するTG分析を示す。すべてのブレンドが400〜450℃でピークを示している。これの原因は(空気に曝露している間にCaOが水和して生成した)WSA中の水和石灰(CH、ほぼWSAの3.4%重量)が脱水酸基反応をしたからである。約600℃の幅広のピークは、炭酸塩分解(CaCOほぼWSAの1.4%重量)に起因すると同定され、これはXRD追跡によるカルサイト及び化学分析による炭酸塩を観測することにより確認される。分解温度がこのように低いのは、WSA中に少量の炭酸塩が存在し、また硫酸塩が存在(表1参照)する結果と考えられる。以前から報告されていることであるが、SOがカルサイトとおそらく置換反応し、その反応によって炭酸塩鉱石からそれらの分解温度以下でもCOが放出されるのである。28日間水中で硬化した水和ブレンドのTG分析を図3に示す。石灰とカルサイトのピークは共に3日間の水和では現れず、代わりに70〜200℃の範囲にピークが現れる。組成20:80及び30:70のペーストブレンドは二つの主要なピークを100℃と120℃に示している。これらはそれぞれエットリンガイトとC−S−Hゲルを表すと考えられる。WSAもGGBSも多少の硫酸塩をそれぞれ0.97%と0.2%含有しており、この硫酸塩の大部分はたぶんWSA由来である。事実、この温度領域での重量損失はWSA含有量の上昇とともに増大する。しかし、この事実はC−S−Hゲルによる比較的に高いピークによってむしろ覆われてしまい、特にWSA含有量が30%より高いペーストブレンドでは覆われる。これらWSA含有量が高い場合には第3のピークが約180℃に観測され、これもまたWSA含有量の上昇にともない増大し、その原因はゲーレンナイト水和物又はカルボアルミン酸塩水和物の生成によると考えられる。28日と90日との間では別のピークが350〜380℃に現れ、これの原因は水和ガーネットの生成と思われる。
圧縮強度
モルタル
表3は、28日間水硬化及び湿分硬化したモルタルの圧縮強度、及び同一履歴のポルトランドセメントモルタルに対する相対圧縮強度を示す。1日硬化では圧縮強度は非常に低いが、硬化期間が28日まで増加するにつれ強度はポルトランドセメントモルタルに比べ有意に増大しており、セメントとしての実質的な活性が明らかである。特に、結合剤組成60:40の水硬化モルタルでは、28日の強度(15.0 MPa)が対照のポルトランドセメントモルタルの強度(28.8 MPa)の50%を越えるまでに達している。一般に、湿分硬化モルタルの強度は対応する水硬化モルタルの強度よりも小さく、特に、組成60:40のモルタルでは湿分硬化したものは水硬化したものに対し強度が著しく低い。
【0063】
表3 WSA−GGBSモルタルの強度(GPa)(かっこ内は相対温度)
Figure 2004518605
コンクリート
WSA−GGBSコンクリートのw/b比率0.5及び0.4における圧縮強度を表4にまとめる。1日を過ぎると結合剤組成50:50のコンクリートは両w/b比率とも最高強度に達する。WSA:GGBS比が更に上昇すると強度は低下する。50:50までの結合剤組成では、w/b比率が0.5から0.4に低下すると強度は一般に増大するが、w/b比率が低いことの利点がWSA:GGBS比の上昇とともに減退する。組成比が50:50を越えると、WSA:GGBS比の上昇とともにw/b比率0.4のコンクリートはw/b比率0.5のコンクリートよりも更に急速に強度が減少する。従って、組成70:30では、w/b比率0.4での強度はw/b比率0.5での強度よりも実質的に小さい。これは、WSA:GGBS比が高いと水要求量がかなり高くなり圧縮性が乏しくなる結果であると示唆されている。
【0064】
表4 W/B比率0.5および0.4におけるWSA−GGBSコンクリートの強度(MPa)
(かっこ内は相対温度)
Figure 2004518605
WSA−GGBSを結合剤として使用して製造したコンクリートはポルトラン
ドセメントで製造したものよりも実質的に強度が下であり(表4)、前者が50:50ブレンドで到達する最高の相対強度値は0.42に過ぎない。またWSA:GGBSコンクリートでは初期の強度進展速度がかなり遅い。例えば、ポルトランドセメントで製造したコンクリートは1日の時点で既に28日歴の強度の約52%(w/b比率0.5)及び72%(w/b比率0.4)に到達したのに対して、WSA−GGBS結合剤で製造したコンクリートは両w/b比率とも28日強度の2〜6%にしか到達しなかった。しかし、WSA−GGBSコンクリートの強度は1日と28日との間では実質的に上昇しており、90日までは有意な上昇を続けている。
硫酸塩によるモルタルの膨張と強度
図4に、硫酸サトリウム溶液に250日まで曝露した場合の(各種組成の)WSA:GGBSモルタルの膨張を示す。112日の曝露後に対照(ポルトランドセメントモルタル)は急速な膨張増加をしている。比較的短時間でポルトランドセメントモルタルが膨張を開始するのは、これらミックスで使用されるw/b比率が高い(0.65)からである。WSA:GGBSモルタルでは、組成に関係なく有意な膨張は示されず、また劣化を示す目視可能な兆候もない。
【0065】
表5に、28日間水硬化し、次に硫酸ナトリウム溶液又は水に142日間曝露した場合のモルタルの圧縮強度を示す。硫酸ナトリウム溶液に曝露した場合と水中に貯蔵した場合との間ではモルタル立方体の強度は殆ど差が無い。しかし、テストを行った曝露期間内でポルトランドセメントモルタルが有意な膨張を開始した時点ではWSA:GGBSモルタルは全く膨張していなかった。テストを更に長期間遅らせたならば、硫酸塩に曝露したポルトランドセメントモルタルの強度はかなり減退したものと推測される。興味ある留意点であるが、硫酸ナトリウム溶液の場合でも水の場合でも(142日間)曝露すると、モルタルの強度はWSA含有量の上昇とともに低下する。この傾向は、水で硬化し28日で圧縮テストしたモルタル立方体についての観測結果(表3参照)とは反対である。またGGBS:WSA比の高いブレンドモルタルでは特に、ポルトランドセメントモルタルとの相対強度は142日後の方が28日におけるよりも遥かに高い。この挙動は、GGBSがWSA:GGBSモルタル強度に及ぼす影響が時間とともに増大することを示し、また、1から28日間の強度にはWSAが有意に寄与し、28日を越える時点での強度にはGGBSが有意に寄与していることを示唆する。更に、WSA:GGBS比が高いと圧縮性が乏しくなるために、これらのモルタルの強度進展は鈍くなると推測されるが、モルタルのw/b比率は更に高くなるので(0.65)、この問題はモルタルではコンクリート(w/b 0.4及び0.5)におけるよりも遥かに小さいことが判る。
【0066】
表5 硫酸ナトリウム溶液または脱イオン水に142日間暴露した場合の
WSA−GGBSモルタルの強度(MPa)(かっこ内は相対強度)
Figure 2004518605
セメント性能、強度増加及び硫酸塩耐性
XRD及び化学分析から、WSAはかなりの量のシリカを含む非晶質を含有していることが示唆される。また熱重量分析から、ブレンド中のWSAレベルが上昇するとC−S−Hゲルの量が増加するという観測によって証明されるように、正しく水和が起きていることが確認されている。WSAは遊離石灰含有量が明らかに低いことから、ゲルの発生は、火山灰と石灰との反応に由来するというよりも、むしろ、主としてWSA構成成分が水和する結果であると示唆される。強度データから、WSAは、自らが水和すること及びスラッグの水和を活性化することの両方により強度の進展に寄与していることが判る。モルタルの強度データから、WSAは主に1から28日までの間の強度に寄与し、スラグは主に28日を越える時点での強度に寄与するという見解が支持される。WSAは水要求量が高いので、ブレンドを用いて製造したコンクリートの圧縮と強度の進展はかなりその影響を受ける。ブレンド由来のペーストの硬化時間についての発明者の研究(本明細書に記述してない)は、WSA:GGBS比率が高いと非常に急速な硬化を示している。この理由から、WSA−水の混合物だけから通常のw/b比率の範囲内で加工性のあるペーストを製造することは不可能である。しかし、例えばモルタルで良好な圧縮が達成されれば、均等混合物の50%強度を越える強度が28日で得られる。広範囲のWSA−GGBSブレンドを使用して製造したモルタルでは、硫酸塩による膨張は1年までは無視できる程度である。遅延剤/可塑剤が硬化時間と加工性に及ぼす影響を究明する更なる検討が進行中である。

Claims (37)

  1. (i)粉砕した顆粒化溶鉱炉スラグ、及び
    (ii)廃紙スラッジを850℃〜1200℃の範囲の燃焼温度に1〜60秒の範囲の滞留時間加熱することにより生産した廃紙スラッジ灰、
    のブレンドを含有する水和性セメント質組成物。
  2. 燃焼温度が少なくとも900℃である請求項1に記載の水和性セメント質組成物。
  3. 滞留時間が1〜30秒の範囲、好ましくは3〜5秒の範囲にある請求項1又は2に記載の水和性セメント質組成物。
  4. 加熱したスラッジを滞留時間の終了時に170℃〜230℃の範囲の冷却温度に冷却して廃紙スラッジを生産する請求項1〜3のいずれかに記載の水和性セメント質組成物。
  5. 加熱したスラッジを滞留時間の終了時の約2〜6秒以内に冷却温度に冷却する請求項4に記載の水和性セメント質組成物。
  6. スラッジを滞留時間の終了時の3〜5秒以内に約200℃の温度に冷却する請求項4又は5に記載の水和性セメント質組成物。
  7. (i)粉砕した顆粒化溶鉱炉スラグ、及び
    (ii)組成が実質的にSiOが19〜32.5%、Alが12.75〜26.25%、Feが0.3〜3.5%、CaOが30〜56%、MgOが3.3〜6.75%、NaOが0.75〜2.5%、KOが0.75〜2.5%、SOが0.3〜1.9%、残余は他の酸化物、付随的な成分、及び不純物である廃紙スラッジ灰、
    のブレンドを含有する水和性セメント質組成物。
  8. 廃紙スラッジ灰の組成が、SiOが20.5〜31.0%、Alが15.0〜22.7%、Feが0.7〜1.1%、CaOが34.8〜52.2%、MgOが4.1〜6.2%、NaOが1.2〜2.0%、KOが1.0〜1.6%、SOが0.8〜1.4%、残余は他の酸化物、付随的な成分、及び不純物である請求項7記載の水和性セメント質組成物。
  9. 廃紙スラッジ灰の組成が、SiOが25.2〜26.2%、Alが18.4〜19.4%、Feが0.4〜1.4%、CaOが43〜44.0%、MgOが4.7〜5.7%、NaOが1.1〜2.1%、KOが0.8〜1.8%、SOが0.6〜1.6%、残余は他の酸化物、付随的な成分、及び不純物である請求項7又は8に記載の水和性セメント質組成物。
  10. 平均粒直径が約50μm未満(例えば約30μm未満)である請求項1〜9のいずれかに記載の水和性セメント質組成物。
  11. 平均粒直径が廃紙スラッジ灰を生産した時点でこの条件に合致する、又は平均粒直径が粉砕、打砕等によって得られる請求項10に記載の水和性セメント質組成物。
  12. ブレンドが、当初廃紙スラッジ灰をブレンドの約30%〜70%重量及び粉砕した顆粒化溶鉱炉スラグをブレンドの約70%〜30%重量含有する請求項1〜11のいずれかに記載の水和性セメント質組成物。
  13. ブレンドが、廃紙スラッジ灰を約40%〜60%及び粉砕した顆粒化溶鉱炉スラグを約60%〜40%含有する請求項12に記載の水和性セメント質組成物。
  14. 更に活性化剤を含有する請求項1〜13のいずれかに記載の水和性セメント質組成物。
  15. 活性化剤がポルトランドセメント及び/又は無機化合物である請求項14に記載の水和性セメント質組成物。
  16. 無機化合物が炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、硫酸ナトリウム又は硫酸カリウムである請求項15に記載の水和性セメント質組成物。
  17. 無機化合物の存在量がブレンドの0.5〜10.0%重量である請求項15又は16に記載の水和性セメント質組成物。
  18. ポルトランドセメントの存在量がブレンドの0.5%〜25%重量である請求項15に記載の水和性セメント質組成物。
  19. ブレンドが、廃紙スラッジ灰を約40%、粉砕した顆粒化溶鉱炉スラグを約40%、及びポルトランドセメントを約20%、全てブレンドのパーセント重量で含有する請求項15に記載の水和性セメント質組成物。
  20. ブレンドが、重合体ナフタレンの可溶性塩を基本とする超可塑剤又は硫酸カルシウムのような1以上の添加物を含有する請求項1〜19のいずれかに記載の水和性セメント質組成物。
  21. モルタルを得るように砂と混合(好ましくは砂約3部に対しセメント質材料約1部の比率で)される請求項1〜20のいずれかに記載の水和性セメント質組成物。
  22. コンクリート材料を得るように砂及び凝集物と混合(好ましくは結合剤約1部、砂約2部、凝集物約3部の比率で)される請求項1〜21のいずれかに記載の水和性セメント質組成物。
  23. 請求項1〜22のいずれかに記載の水和性セメント質組成物を得るステップ、及びそのブレンドを水和するステップを含むセメント質組成物の製造方法。
  24. 成形体を得るようにセメント質組成物に振動及び/又は外圧を加える請求項23に記載の方法。
  25. 水和したブレンドが水硬化又は湿分硬化する請求項23又は24に記載の方法。
  26. 廃紙スラッジを850℃〜1200℃の範囲の燃焼温度に1〜60秒の範囲の滞留時間加熱することにより生産した廃紙スラッジ灰及び粉砕した顆粒化溶鉱炉スラグのブレンドを水和したものから製造した成形体。
  27. 建設産業で使用され、ブロック又は煉瓦の形態であり得る請求項26に記載の成形体。
  28. (a)(i)粉砕した顆粒化溶鉱炉スラグ、及び
    (ii)廃紙スラッジを850℃〜1200℃の範囲の燃焼温度に1〜60秒の範囲の滞留時間加熱することにより生産した廃紙スラッジ灰、
    のブレンドを得るステップ;
    (b)ブレンドを水和するステップ;
    (c)ブレンドを成形するステップ;及び
    (d)ブレンドを硬化せしめるステップ
    を含む成形体の製造方法。
  29. ブレンドがポルトランドセメントを含有する請求項28に記載の方法。
  30. 成形が鋳型の中で実施される請求項28又は29に記載の方法。
  31. ブレンドが鋳型の中又は分離容器の中で実施される請求項28〜30のいずれかに記載の方法。
  32. 硬化が鋳型の中又は脱鋳型に続いて実施される請求項28〜31のいずれかに記載の方法。
  33. ブレンドが少なくとも7日間硬化される請求項28〜32のいずれかに記載の方法。
  34. ポルトランドセメント、廃紙スラッジを850℃〜1200℃の範囲の燃焼温度に1〜60秒の範囲の滞留時間加熱することにより生産した廃紙スラッジ灰、及び任意に粉砕した顆粒化溶鉱炉スラグを含有する水和性セメント質組成物。
  35. 廃紙スラッジを850℃〜1200℃の範囲の燃焼温度に1〜60秒の範囲の滞留時間加熱することにより生産した廃紙スラッジ灰の、セメント質組成物の製造における使用。
  36. 廃紙スラッジ灰又は廃紙スラッジ灰と粉砕した顆粒化溶鉱炉スラグのブレンドの、セメント質材料の製造におけるポルトランドセメントの部分代替物としての使用であって、前記灰は廃紙スラッジを850℃〜1200℃の範囲の燃焼温度に1〜60秒の範囲の滞留時間加熱することにより生産したものである使用。
  37. 廃紙スラッジを850℃〜1200℃の範囲の燃焼温度に1〜60秒の範囲の滞留時間加熱することにより生産した廃紙スラッジ灰を含有するセメント質組成物。
JP2002565912A 2001-02-19 2002-02-19 セメント材料 Pending JP2004518605A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB0104091A GB0104091D0 (en) 2001-02-19 2001-02-19 Cementitious material
PCT/GB2002/000708 WO2002066392A1 (en) 2001-02-19 2002-02-19 Cementitious material

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004518605A true JP2004518605A (ja) 2004-06-24

Family

ID=9909068

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002565912A Pending JP2004518605A (ja) 2001-02-19 2002-02-19 セメント材料

Country Status (8)

Country Link
US (1) US20030159624A1 (ja)
EP (1) EP1362017B1 (ja)
JP (1) JP2004518605A (ja)
AT (1) ATE298732T1 (ja)
DE (1) DE60204853T2 (ja)
GB (2) GB0104091D0 (ja)
WO (1) WO2002066392A1 (ja)
ZA (1) ZA200209341B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016216343A (ja) * 2015-05-18 2016-12-22 宇部興産株式会社 セメント組成物およびその製造方法
KR101902616B1 (ko) 2016-04-29 2018-10-01 경남대학교 산학협력단 폐지를 이용한 모르타르 제조 방법

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2401104B (en) * 2003-04-29 2007-08-29 Gary Hunt Cementitious material
WO2005061192A1 (en) * 2003-12-22 2005-07-07 Andhra Polymers Private Limited Improved ceiling tiles and a process for the manufacture thereof
GB0401561D0 (en) * 2004-01-24 2004-02-25 Veolia Water Uk Plc Process for particulate material
JP4593133B2 (ja) * 2004-03-12 2010-12-08 電気化学工業株式会社 水硬性組成物、それを用いてなる硬化体、及び硬化体の製造方法
KR101366855B1 (ko) * 2005-10-06 2014-02-21 다이오 페이퍼 코퍼레이션 재생입자 응집체, 재생입자 응집체의 제조방법, 재생입자응집체를 내부에 첨가한 재생입자 응집체 내부첨가 종이 및재생입자 응집체를 도공한 인쇄용 도공지
EP2004568A4 (en) * 2006-03-01 2010-12-01 Cementech Pty Ltd MATRIX FOR WALL ELEMENTS AND MANUFACTURING METHOD THEREFOR
BRPI0604142A (pt) * 2006-08-31 2008-04-22 Univ Minas Gerais processo de preparação de metakflex aglomerante de alta resistência de produtos e processos que venham a utilizar metakflex
AU2011245080B2 (en) * 2010-04-29 2014-02-06 Boral Cement Limited Low C02 cement
ES2392069B1 (es) * 2010-09-07 2013-11-06 Consejo Superior De Investigaciones Científicas (Csic) Composición autonivelante.
KR101347210B1 (ko) 2011-06-03 2014-01-16 한밭대학교 산학협력단 친환경 고강도 경량 내화단열 패널 조성물을 이용한 경량 벽체 시스템 및 그 시공방법
US11746048B2 (en) 2015-10-23 2023-09-05 Roman Cement, Llc Cement-SCM compositions and methods and systems for their manufacture
US11655186B2 (en) 2015-10-23 2023-05-23 Roman Cement, Llc Activitation of natural pozzolans
US10494298B1 (en) * 2015-10-23 2019-12-03 Roman Cement Llc Cement-SCM compositions and methods and systems for their manufacture
US10207954B2 (en) * 2016-12-22 2019-02-19 Nano And Advanced Materials Institute Limited Synthetic aggregate from waste materials
WO2019113135A1 (en) 2017-12-04 2019-06-13 Gmt Ip, Llc Processing post-industrial and post-consumer waste streams and preparation of post-industrial and post-consumer products therefrom
EP3720583A4 (en) 2017-12-04 2021-09-08 Gmt Ip, Llc PROCESSING OF POST-INDUSTRIAL AND POST-CONSUMER WASTE FLOWS AND MANUFACTURING OF POST-INDUSTRIAL AND POST-CONSUMER PRODUCTS FROM THEM
FI129938B (fi) * 2020-02-13 2022-11-15 Fatec Oy Menetelmä yhdyskuntajätteen polton tuhkan käsittelemiseksi ja menetelmällä muodostettu tuote sekä tuotteen käyttö
CN113732009B (zh) * 2021-08-13 2023-05-05 广西博世科环保科技股份有限公司 一种大修渣废耐火材料长期稳定化及资源化方法
EP4279471A1 (en) * 2022-05-20 2023-11-22 Saint-Gobain Weber France Dry mortar composition
CN115231839A (zh) * 2022-06-30 2022-10-25 衡通瑞科技(深圳)有限公司 一种利用污泥灰制备的水泥基复合材料及其制备方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0115306B1 (en) * 1983-01-26 1990-04-11 Fuji Fire-Proof Material Industry Co., Ltd. A process for producing a fire-resistant, light-weight construction material
AT394711B (de) * 1990-11-30 1992-06-10 Wopfinger Stein Kalkwerke Verfahren zum herstellen von zementklinker
JPH05223264A (ja) * 1992-02-10 1993-08-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電気床暖房装置等の制御装置
US5614016A (en) * 1993-06-03 1997-03-25 F.L. Smidth & Co. A/S Method and plant for manufacturing cement clinker
US5500044A (en) * 1993-10-15 1996-03-19 Greengrove Corporation Process for forming aggregate; and product
NL9400292A (nl) * 1994-02-25 1995-10-02 Pelt & Hooykaas Werkwijze voor het immobiliseren van milieuschadelijke organische en anorganische verbindingen.
JP2000344564A (ja) * 1999-06-07 2000-12-12 Nippon Kayaku Co Ltd 軽量水硬性組成物
GB2362643B (en) * 2000-05-26 2004-02-11 William Ajua Tasong Production of 'green' cement

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016216343A (ja) * 2015-05-18 2016-12-22 宇部興産株式会社 セメント組成物およびその製造方法
KR101902616B1 (ko) 2016-04-29 2018-10-01 경남대학교 산학협력단 폐지를 이용한 모르타르 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
DE60204853D1 (de) 2005-08-04
US20030159624A1 (en) 2003-08-28
EP1362017B1 (en) 2005-06-29
GB0104091D0 (en) 2001-04-04
EP1362017A1 (en) 2003-11-19
GB2379215A (en) 2003-03-05
ZA200209341B (en) 2004-03-10
GB0227020D0 (en) 2002-12-24
WO2002066392A1 (en) 2002-08-29
ATE298732T1 (de) 2005-07-15
DE60204853T2 (de) 2006-04-27
GB2379215B (en) 2003-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004518605A (ja) セメント材料
Albidah Effect of partial replacement of geopolymer binder materials on the fresh and mechanical properties: a review
Payá et al. Application of alkali-activated industrial waste
WO2013172497A1 (ko) 고로슬래그 및 바텀애시로 구성되는 무시멘트 결합재를 포함하는 콘크리트 조성물, 이를 이용한 침목 및 그 제조방법
Tashima et al. Compressive strength and microstructure of alkali-activated blast furnace slag/sewage sludge ash (GGBS/SSA) blends cured at room temperature
WO2015187022A1 (en) Cement compound and a method for the production thereof
KR102158524B1 (ko) 연약지반용 친환경 고화재 조성물
KR101889783B1 (ko) 고칼슘 플라이애시와 철강산업부산물을 이용한 고화재 및 그 제조 방법
CN110167901A (zh) 土工聚合物组合物以及使用其的砂浆及混凝土
CN110799472A (zh) 混凝土组合物及其制造方法
CA3193324A1 (en) Transformation of lump slag into supplementary cementitious material by carbonatization
KR20180099598A (ko) 조강성이 향상된 콘크리트 2차제품용 결합재 및 이를 이용한 콘크리트 2차제품 제조방법
KR101018009B1 (ko) 결합재로 폐유리 미분말과 플라이애쉬를 이용한 무시멘트 콘크리트의 제조방법
KR101867471B1 (ko) 고로슬래그 미분말 다량치환 순환골재 콘크리트 2차제품 및 그의 제조방법
Kinuthia et al. A preliminary study of the cementitious properties of wastepaper sludge ash ground granulated blast-furnace slag (WSA-GGBS) blends
JP2007331976A (ja) セメント添加材及びセメント組成物
WO2023046498A1 (en) Improving reactivity of carbonated recycled concrete fines
CN115925286A (zh) 一种低成本多源固废充填胶凝材料及其制备方法和应用
JP6292257B2 (ja) 脱硫スラグを用いた水和固化体
JP2003327457A (ja) ポルトランドセメント代替品、その製造方法、それを用いた硬質木片セメント板及びその製造方法
O’Farrell et al. A new concrete incorporating wastepaper sludge ash (WSA)
KR102702670B1 (ko) 탄산칼슘을 포함하는 콘크리트 블록 조성물 및 이의 제조방법
Singh et al. ETP Sludge as Filler and the Role of AOD Slag and GBFS in Fly Ash–Slag–Sludge Blended Geopolymer
GS et al. Properties of alkali activated masonry units incorporating Linz-Donawitz (LD) steel slag aggregates and Mangalore tile waste (MTW)
Torres-Rubio et al. Evaluation of the mechanical strength of alkaline-activated mortars made of granulated blast furnace