JP2004517430A - データ再生方法および装置 - Google Patents

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Abstract

DVDデータが光ディスクから読み取られる。外側エラー修正シンドロームのために、ダブルバッファリング(230A/230B)が使用される。一方のECCフレームのためのシンドロームが一方のシンドロームバッファ(230A)に蓄積され、また、他方のシンドロームバッファ(230B)内に予め蓄積されたシンドロームを使用して、先のデータブロックのためのエラー修正演算が行なわれる。更なるデータブロックが受けられる時に、シンドロームバッファが交互に使用され、一方、メインバッファ(208)へのデータの流れは途切れない。これにより、デコーダにおけるバッファリング要件が減り、エラー修正演算における制約が緩和される。より高いスループットを与えるマルチビームの実施が開示されている。

Description

【0001】
本発明は、データ再生方法および装置に関し、特に、デジタル多用途ディスク(DVD)等の回転キャリアからデータを引き出してデコードするための方法および装置に関する。
【0002】
市販の光データ記憶装置は、通常、良く知られたCD−ROM光ディスクフォーマットの形態を成している。これらの記憶媒体および他の記憶媒体の歴史的な概要および技術的な説明は、それ自体CD−ROM上で利用できるPCテクノロジーガイドおよびhttp://www.pctechguide.com/10dvd.htm.で見ることができる。DVDは、その通常の(「1×」)データ転送速度およびデータ容量の点で、CD−ROMの能力を上回る。DVD/CDデコーダは、例えばWO−A−99/48097に記載されている。適した回路を組み込んだ集積回路(ICs)は、フィリップス・セミコンダクターズから例えばSAA7335という製品で市販されている。
【0003】
DVDドライブでエラー修正機能を成すためには、CD−ROMよりも非常に大きなチップ面積が必要となる。CD−ROMと同様に、DVDディスク上のデータは、2Kバイトのセクタに編成される。しかしながら、CDシステムは、基本的に、エラー保護のための連続するリニアなコードを組み込み、これにより、これらのセクタに対応するスケールで作動するのに対して、DVDは、エラー保護の目的のためにセクタがECCフレームと呼ばれる大きなブロックに編成される2次元ブロックをベースとした仕組みを採用する。CD−ROMのセクタにほぼ対応するECCフレームの各列において、いわゆる内側修正プロセスが行なわれる。外側修正プロセスは、全ECCフレームの列にわたって行なわれる。
【0004】
内側修正プロセスは、所要時間およびバッファリング要件において比較的小規模であるが、外側修正プロセスは、かなり、やり甲斐のあるプロセスである。最初に、シンドロームは、ECCフレームの全てのカラムに関して蓄積される必要がある。そして、16バイトのシンドロームは、受けられた各データバイト毎に更新される。これにより、シンドロームバッファは、かなりのサイズを有するようになるが、非常に高い帯域幅でアクセス可能でなければならず、したがって、シンドロームジェネレータを有するチップ上になければならない。また、ユーザデータそれ自体の大部分は外部RAMに蓄えられる。また、エラー修正回路は、必要な修正を演算して実行するため、蓄積されたシンドロームから得られる情報に基づいて、記憶されたデータへのアクセスを必要とする。エラー修正が行なわれる間、外部のバッファにデータを全速で送ることができない。エラー修正演算が行なわれる間に入力データを取り入れるため、フレームの15%を記憶できるFIFOバッファが既知のデコーダチップ上に設けられる。
【0005】
シンドロームおよびFIFOの記憶要件は、基本的な「シングルスピード」のDVDドライブにおいてさえ、実施コストに寄与する。また、高スループットでの光ディスクドライブの形成、マルチスピードドライブのためのデコーダの提供には、絶え間無い競争があり、コストに関するこれらの要素は重大な問題である。スループットを高める1つの方法は、ディスクの回転速度を上げることである。しかし、ディスクの引張強さ及び消費電力に関する実用的な限界は、200Hzから400Hzのスピン速度に制限を設ける。DVDの場合、これは、20から40Xの“X”率に等しい。
【0006】
スピン速度を上げること無く標準的な光ディスクから高データ転送速度を得る1つの解決策は、いわゆる“マルチビーム”手法である。マルチビームシステムにおいて、リードバックレーザビームは、光ピックアップユニット(OPU)内で、隣接する径方向トラック上に集光される多数の別個のビームに分割される。N個のビームから成るOPUを用いると、ディスクの所定の回転速度において、データを速度のN倍で(原理的には)読み取ることができる。CDシステムにおけるマルチビームアーキテクチャは、WO−A−98/037555(Zen Research)に記載されている。別個の読み取りヘッドを有する複雑な構成も、CDリーダとの関連で、例えばUS5,465,244(コバヤシ/東芝(Kobayashi/Toshiba))によって知られている。また、所定のデータスループットに関してデータ転送速度が問題ではなく、ビームの数に関連する要因に比例してディスクスピン速度を減らすことができれば、マルチビーム手法は、ドライブの消費電力を減らす可能性をもたらす。ドライブの消費電力は、スピンドルモータおよびドライバによって浪費される電力により左右されるため、この手法は、携帯用機器において、消費電力を著しく低減できるという利点を与える。
【0007】
メモリ帯域幅および回路の複雑度に関する問題は、要求の多いDVDエラー修正に関連する。一方、既存のDVDドライバのコストにおける主要な要因は、高速DVDドライバの実施において、重要な課題を与える。
【0008】
本発明の目的は、デジタル記憶回転媒体からデータを読み取るための改良された方法および装置を提供することである。本発明の特定の目的は、DVDレコーディングに組み込まれているような2次元コードをデコードしながら、回転記憶媒体からの読み取りを有効に行なえるようにすることである。
【0009】
本発明は、第1の形態において、所定のサイズのデータブロックに基づいて加えられるエラー保護コードを含む連続するデータストリームからデータを再生する方法であって、
(a)エラー修正プロセスで使用するための複数のシンドロームバッファを提供し、各シンドロームバッファは、そのようなデータブロック内のデータの修正が得られるエラー修正シンドロームを記憶することができ、
(b)第1のシンドロームバッファを使用して、第1のデータブロックの修正に適用できる第1のシンドロームを蓄積するステップと、
(c)前記第1のシンドロームから得られる修正を加えることなく、前記第1のデータブロックのためのデータをデータバッファに記憶するステップと、
(d)第2のシンドロームバッファを使用して、第2のデータブロック内のデータの修正が得られる第2のシンドロームを蓄積するステップと、
(e)ステップ(d)と同時に、第1のシンドロームバッファに蓄積された第1のシンドロームを使用して、第1のデータブロックに適用できる修正を演算するステップと、
(f)ステップ(e)の後、次のデータブロックのためのシンドロームの蓄積に使用するために、第1のシンドロームバッファを解放するステップと、
(g)第2のシンドロームバッファ内に蓄積された第2のシンドロームを使用して、前記第2のデータブロックに適用できる修正を演算するステップと、
を含むステップによって前記データストリームを処理し、
所望の全てのデータブロックが処理されるまで、同様の方法で処理を続ける方法を提供する。
【0010】
本発明者は、これによって大容量メモリおよび高速処理といった矛盾する要件を有効に切り離すことができることが分かった。
【0011】
このダブルバッファリング技術は、エラーおよび場所を演算するエラー修正器の速度をシステムから切り離す。なぜなら、これらの演算は、次のECCデータフレームの受信と平行に行なうことができるからである。演算は、前もって連続的に行なわれなければならなかった。したがって、受けたデータは、エラー修正のランタイムの間、FIFOに蓄えられなければならなかった。データの流れを持続するのではなく、ユーザデータは、外側エラー修正が演算されて加えられる前に、デコーダからメイン出力バッファメモリに送られる。修正のためのデータバッファへのアクセスを拡張して、データストリームに対する妨害を最小限に抑えることができる。
【0012】
ステップ(e)およびステップ(g)のそれぞれにおいて、修正演算の結果は、第1および第2のシンドロームバッファに記憶され、蓄積された第1および第2のシンドロームにそれぞれ上書きされても良い。
【0013】
方法は、ステップ(e)およびステップ(g)で行なわれた修正演算の結果にしたがって、各データブロックに修正を加えるステップ(h)を更に備えている。
【0014】
データバッファの所定の場所で、読み込み−修正−書き込み演算により、修正がデータに加えられても良い。また、修正は、シンドロームバッファからバッファメモリの他の部分に送られて、その後に加えられても良い。例えば、修正は、各データブロックからの読み取り中に、データバッファから加えられても良い。
【0015】
第1および第2のシンドロームバッファは、永久に指定されても良く、あるいは、2つ以上の物理的なシンドロームバッファのセット間から、ブロック毎に指定されても良い。
【0016】
マルチトラックの実施において、受けられたデータストリームは、平行に読み取られるN個のサブストリームのセットのうちの1つであっても良く、1つの記録されたデータストリーム内のN個の各場所から始まり、ステップ(a)は、少なくとも2N個の物理的なシンドロームバッファを提供しても良い。1つの記録されたデータストリームは、DVDのような、ディスク状の記録キャリア上に螺旋状に記録されたデータを備えていても良い。先に使用したように、用語「連続するデータストリーム」は、マルチトラック装置で読み取られる記録されたデータストリームの各部を含むことを意図している。また、その後の句“まとめる”は、記録された長いシーケンスをリストアすることを意図している。
【0017】
マルチトラックの実施において、前記データストリームは、1つのデータブロックを通じて部分的に始まっても良く、ステップ(b)は、不完全シンドロームだけを蓄積することから成り(a)、(i)前記不完全シンドロームを記憶して、その後、同じデータブロックの始めが前記ストリームの他方に受けられる時に、シンドロームを完全にするステップを更に備えていても良い。
【0018】
ステップ(h)は、第1のシンドロームバッファからの不完全シンドロームを前記バッファメモリに送ることを含んでいても良い。また、不完全シンドロームは、データブロックの始まりまで、第1のシンドロームバッファを占有したままであっても良い。後者の場合、ステップ(a)で、少なくとも3N−1個のシンドロームバッファが提供されても良い。
【0019】
送信時、不完全シンドロームは、これを完全にするために、前記シンドロームバッファのうちの1つに送り戻されても良い。また、シンドロームの完全化は、前記バッファメモリにおいて、あるいは、読み取り時等のその後において、行なわれても良い。
【0020】
第1および第2のシンドロームは、外側エラー修正の一部を形成しても良く、各データブロックは、それ自体の内部で内側エラー修正プロセスが施される多数のサブブロックを備え、ステップ(c)で記憶されたデータは、前記内側エラー修正プロセスが施された後、前記バッファに記憶されても良い。前記サブブロックは、2次元マトリクスの列と見なされても良く、内側エラー修正は、各列に適用され、受けたデータストリーム内において比較的局在化しており、一方、外側修正プロセスは、マトリクスのカラムに適用され、データストリーム内において比較的幅広く延在していても良い。
【0021】
本発明は、第2の形態において、光ディスク上に記録されたDVDデータを備えたデータを処理する方法であって、外側エラー修正シンドロームのためにダブルバッファリングが使用され、一方のECCフレームのためのシンドロームが一方のシンドロームバッファに蓄積され、また、他方のシンドロームバッファ内に予め蓄積されたシンドロームを使用して、先のデータブロックのためのエラー修正演算が行なわれ、更なるデータブロックが受けられる時に、今度は、他方のシンドロームバッファが使用される方法を提供する。
【0022】
好ましい実施形態において、各ブロックのためのデータは、対応する修正が演算され又は加えられる前に、シンドロームバッファと一体ではないバッファメモリに送られる。
【0023】
本発明は、更に、記録キャリア上に記憶されるデータを再生するための装置であって、キャリアからデータを読み取るためのピックアップを有するディスク搬送手段と、キャリアからデータを回収するための信号処理手段と、キャリアから読み取られたデータをデコードするとともに、内部に含まれるエラー修正コードにしたがってエラー修正するためのデコーダとを備え、デコーダが、前述した本発明の第1および第2の形態に記載の方法を実施するように構成されている装置を提供する。
【0024】
本発明は、更にまた、所定サイズのデータブロックに基づいて加えられるエラー保護コードを含む少なくとも1つの連続するデータストリームを受ける入力手段を備え、前述した本発明の第1および第2の形態に記載の方法を実施するように構成されたデコーダを提供する。
【0025】
デコーダは、内側および外側エラー修正器を有する集積回路と、チャンネル毎に少なくとも1つの外側エラー修正シンドロームを記憶するバッファと、データブロックの末端に達した後に不完全シンドロームを外部メモリに送る手段とを備えていても良い。
【0026】
以下、添付された図面を参照しながら、単なる一例として、本発明の実施形態を説明する。
【0027】
(DVD読み取りアーキテクチャおよびエラー修正フォーマットの概要)
図1は、光ディスク再生装置の基本要素、この場合、ホストコンピュータと共に使用可能なDVD−ROMドライブ、すなわち、オーディオおよびビデオ素材用の家庭用DVDプレーヤの一部の基本要素を示している。ディスク102のための搬送機構100と、既知のタイプの様々なサーボシステムによって駆動されて集光される光ピックアップ(OPU)104と、プリアンプ106と、処理・バッファリング回路108と、コンピュータ、オーディオ/ビデオ再生システム、他のホストへのインタフェース110とが重要な特色である。本開示内容は、主に、処理・バッファリング回路108に関するものであり、その他の要素については詳細に説明しない。
【0028】
図2は、DVD−ROMシステムのデータ読み取り経路を示している。図示のように、このデータ読み取り経路は、ビット検出器200と、EFM+復調器202と、エラ−修正部204、206と、記憶バッファ208と、ホストインタフェース110とから成る複雑な構造を成している。エラー修正は、2段階で、すなわち、内側エラー修正部204と外側エラー修正部206とで行なわれる。両方のタイプのエラー修正では、特定のコードワードに関してシンドローム(すなわち“サイン”)が形成される(それぞれ、212、216)ことを前提としている。内側エラー修正の場合、1つのコードワードPIが、1列の記録セクタと共に与えられ、ロー・バッファ210内に記憶される。外側エラー修正は、外側コードワードPOを使用して、同じセクタの複数のカラムにわたって行なわれる。形成されたシンドロームは、その後、修正可能な全てのエラーのアドレスおよび値を計算するエラー修正モジュール(214/218)に加えられる。修正可能なエラーだけが存在する場合には、得られた修正を誤ったデータに加えることにより、オリジナルデータが回復される。外側修正処理を行なうためには、バッファ208にアクセスすることが必要である。バッファ208は、光ピックアップから内側エラー修正部を介して送られるデータの流れを必ず遮断する。データを損失させることなく、これらの遮断を緩和するため、ロー・バッファ210の出力部にFIFOバッファ220が設けられる。データに修正が加えられると、修正されたデータは、ホストインタフェース110を介して、ユーザに送られる。
【0029】
実際には、各種の要素200から220は、その機能に専用の回路によって実施されても良く、あるいは、プログラム制御可能なソフトウエアと同じ機能を達成するソフトウエアとを適切に組み合わせることによって実施されても良い。
【0030】
図3は、ディスク102上に記憶されるデータのためのDVDデータセクタフォーマットを示している。未加工のコンピュータデータは、CD−ROMの場合と同様に、2048バイトのセクタに分解される。各DVDデータセクタは、2064バイトの長さであり、物理的データアドレス&IDおよびデータを含む12バイトの識別子(ID)と、4バイトのエラー修正および検出コードEDCとを備えている。なお、この長さは、CD−ROMセクタ(2352バイト)よりも短い。
【0031】
図4は、RS(リード・ソロモン)プロダクトコードを使用して、図3に示される16個のセクタを記録ブロックまたはエラー修正コード(ECC)フレームに組み合わせる方法を示している。RS−PCは、ブロックコードであり、ECCフレームであるバッファ付きデータブロックにわたってエラー修正(ERCO)が働くことを意味する。これは、CD−ROMで使用されるCIRC+第3レベル(C3)の保護よりも強力(有効)である。エラー修正冗長度は、約13%(CDのそれの半分)である。ECCフレームは16×13=208個の列を備えており、各列は182バイトのデータから成る。各列(図示せず)内でデータがEMF+変調によってエンコードされる。また、各列中の0バイトおよび91バイト位置の前に、32ビットの同期コード(図示せず)が挿入される。
【0032】
2064バイトの各データセクタは、12列のECCフレームにわたって広がるように占有している。各列は、172バイトのセクタデータと、内側エラー修正において加えられたコードワード(パリティ)である10バイトのPIとを備えている。各ECCフレーム中には16個のデータセクタがある。12列毎に、13番目の列POが挿入される。各カラムの16バイトのPOは、ECCブロックの各カラムのための16バイトの外側保護コードワードを形成する。このコードは、列にわたってT=5修正コードを与え且つカラムにわたってT=8修正コードを与えるデータ行列のカラムおよび列にわたって働く。
【0033】
91バイト毎に挿入される同期パターンは、それらのブロック中における位置によって異なる。特に、データセクタのID領域の直ぐ後に続く各記録セクタ中の最初の同期パターンは、ECCフレーム内で固有のものである。このようにして、EFM+デコーダは、列0、13、26...およびセクタID領域が見出されるECCフレーム内の13番目の列全ての開始を識別することができる。
【0034】
データ経路で使用されるバッファのサイズは、ハードウエアで実施すると、著しい費用がかかることが分かる。DVD内側コードワードは、172バイト+10バイトのパリティ・チェックコードから成る1列のDVD記録セクタに対応する。これは、図2のロー・バッファ210が少なくとも182バイトの長さであることを意味している。実施には、このロー・バッファは、シンドローム形成中に1つのコードワードを記憶するために使用される。この1つのコードワードは、エラー修正され、入出力データのためのバッファとして機能する。したがって、バッファサイズの上限は、182バイトの4倍すなわち728バイトであると見なしても良い。内側修正の場合には、データバッファの他、12バイトに等しいシンドロームのための幾つかの記憶装置が必要である。
【0035】
DVD外側コードワードは、DVD記録セクタの複数のカラムに対応している。したがって、非常に多量のデータを考慮しなければならない。1つの記録セクタ中に172個のカラム(列の長さ)および192個のデータ列がある場合、32Kバイトのバッファが必要となる。このサイズのバッファを集積して1つのICにするためには、費用がかかるため、データが外部のDRAMメモリに送られている間にシンドロームを計算することが非常に有効である。これは、修正プロセスがシンドロームだけに基づいており、また、全ての修正が、読み込み−修正−書き込み演算で、外部のDRAMに加えられるため、可能である。これは、バッファに対して2つの入力チャンネルが設けられた図2に示されている。この場合、一方の入力チャンネルは、内側修正後のデータのためのものであり、他方の入力チャンネルは、外側修正されたデータのためのものである。
【0036】
172列の記録セクタにわたってエラー修正を行なうと、16バイトの長さの172個のシンドロームを記憶しなければならなく、その結果、2752バイトの記憶装置が必要となる。しかしながら、計算されたシンドロームがエラー修正器に加えられる間、データストリームは依然として続いているため、一般に5Kバイト(ECCフレーム約15%)の容量を持つFIFOバッファ220が必要となる。
【0037】
また、DVD−ROMデータ経路中には、前述したバッファの他、実施コストを上げる多くの計算ブロックもある。最も高価なブロックは、一般にゲート数が10000ゲートを遥かに上回るエラー修正器である。EFM+復調器(多くの場合、ROMルックアップ表として実現される)およびシンドロームジェネレータは、エラー修正器よりもサイズが著しく小さく、それぞれがエラー修正器の20%のサイズを有している。したがって、エラー修正器は、多くの場合、内側および外側エラー修正器において、共有リソースとして実施される。
【0038】
(シンドロームダブルバッファリング)
図6は、ダブルシンドロームバッファを特徴とする変更されたデコーダにおけるデータ経路を示す変更されたブロック図である。同じ機能を有する部品には、図2と同じ参照符号が付されている。外側エラー修正器206において大きな変更がある。この場合、外側シンドロームジェネレータ216および外側エラー修正器218の両方で使用されるシンドロームバッファを2つに分割した。2つのシンドロームバッファ230Aおよび230Bが設けられ、各シンドロームバッファ230Aおよび230Bは、1つの完全外側シンドローム(182×16バイト)を保持することができる。選択回路232および234により、一方のバッファがシンドロームジェネレータ216に接続され、他方のバッファが外側エラー修正器218に接続される。内側ERCO回路204を通ったユーザデータは、バッファマネージャ236を介して、バッファ208に直接に記憶される。また、バッファマネージャ236により、外側エラー修正器218は、記憶されたユーザデータにアクセスすることができる。
【0039】
動作中、完全ECCフレームにおける1つのシンドロームがバッファ230A(例えば)に蓄積される。一方、外側エラー修正プロセスによって修正されていないこのフレームにおけるデータは、メインメモリバッファ208へと流れる。フレームの末尾で、セレクタ232、234は、シンドロームバッファ230Aおよび230Bの役割を切り換える。これにより、バッファ230Bは、次のフレームにおける外側エラー保護シンドロームを直ちに蓄積し始めることができる。したがって、次のフレームにおけるデータは、遅れることなく、内側ERCO回路204からメインバッファ208へと流れる。これにより、FIFOバッファ220を排除でき、あるいは、FIFOバッファ220を少なくとも5Kバイトから数バイトまで減少させることができる。この次のフレームが流れている間、エラー修正器218は、バッファ230A内に残存しているシンドロームを処理して完全ECCフレームに関するエラーの場所および値の情報を得る機会を有する。この計算の結果は、シンドロームバッファ内に都合良く記憶し戻すことができる。その後、この計算の結果は、メインバッファ208に対する読み込み−修正−書き込みアクセスによってエラーを修正するために使用される。このアクセスは、フレーム周期の間中、散在させることができ、これにより、次のフレームにおけるデータの流れを中断させないで済む。
【0040】
次のフレームの末尾で、シンドロームバッファ230Aおよび230Bの役割が再び逆にされ、ディスクから再生されたデータの持続時間の間、プロセスが続けられる。
【0041】
前述した手法は、様々に変形することができる。特に、シンドロームバッファの総数は、2つに限らない。また、望ましい場合には、記憶装置の大きな本体から、バッファ230Aおよび230Bのためのスペースを動的に割り当てることができる。バッファ208内で読み込み−修正−書き込み演算により修正を行なう必要がない。バッファからホストにデータを読み取っている間、修正を延期し、修正をオンザフライで行なうことができる。また、後の参照のために、ユーザデータと平行して、エラーの場所および値の情報をバッファ内に簡単に記憶することができる。
【0042】
(マルチビームシステム)
全データの読み取り速度を速くするために、前述したWO−A−98/37555のCDシステム等のCD−ROMシステムにおいて既に知られているようなマルチビームシステムを考えても良い。マルチビームデコーダ(図示せず)に対する非常に単純なアプローチにおいては、Nビームシステムのため、図2の全てのデータ経路をN回複製することができる。これらのN個のチャンネルからのデータは、大きなRAMバッファで再び組み合わせられる。このような手法の主な利点は、エラー修正論理がN回複製され、ERCOバッファ(32Kバイト)およびシンドロームRAMS(2K7バイト)がN回複製される点である。これは、非常に高価な1チップデコーダにおいて行なわれる。しかしながら、シンドロームダブルバッファ技術を使用すると、少なくとも5KバイトのFIFOバッファを複製する必要がなくなる。
【0043】
図6は、更に洗練されたマルチビームシステムを示している。ここでは、前述した部分的なシンドローム演算およびシンドロームダブルバッファリングを有利に適用することができる。従来の(すなわち、高スピン速度)DVDディスク搬送機構500およびディスク502には、N個のビームを有し且つN個の平行なチャンネルに読み取り信号を出力するマルチビームOPU504が補足されている。以下の実施形態では、N=7が一般的な形態であるが、明瞭のため、図6および図7には4つのチャンネルだけが示されている。別個のプリアンプステージ506a、b、c、dが各チャンネル毎に設けられており、最大で内側ERCO処理を含む同様のチャンネル処理が、回路508a、b、c、dにより平行に行なわれる。
【0044】
バッファマネージャブロック513のメモリインタフェースを適切に制御することにより、メインERCOバッファを外部のSDRAM514内に配置することができ、エラー修正器の一部をチャンネル間で共有することができる。シングルビームシステムと比較したバッファマネージャの拡張機能については、図11において後述する。図6の構成において、内側修正は従来型であり、外側シンドロームジェネレータ(非常に高いメモリ帯域幅)はオンチップである。一方、メインバッファはメモリ514が外部メモリとなっている。共有の外側修正器510が使用される。これらの特徴については、後の図面において説明する。また、外側ERCO回路の性能に応じて、多数の平行な外側修正器を使用し、性能を高めても良い。これらのパラメータを調整して、複雑度や電力消費に対して性能を調整することにより、様々なデザインを設計することができる。
【0045】
図7は、DVDまたはCDの(誇張された)螺旋状トラック上におけるマルチビーム読み取りプロセスを示している。チャンネルa、b、c、dは、ディスク上の4つの調整トラックに付随するビームスポットに関連している。ビームaは、4つの調整トラックのうちの最も内側のトラックのビームであり、ビームdは、4つの調整トラックのうちの最も外側のトラックのビームである。この図は、ビームがディスクの表面にわたって外側に動き回っている状態を示している。無論、実際には、OPUが同じ角度位置に留まりつつ径方向外側に進みながら、ディスクが回転する。調整点を4つの平行なトラックとして見なすことができるが、実際には、調整点が連続する1つの螺旋上における単なる点であり、1回転後にビームaがビームbの開始位置に達する等といったことを覚えておかなければならない。螺旋トラックに記憶されたデータの1つのリニアシーケンスが図7の最下部に示されている。このシーケンスには、ECCフレームの境界線が示されている。
【0046】
黒丸は、最初の回転の開始時におけるビーム位置を示している。対応するデータ内の位置が、図の最下部に線形表示で示されている。三角形は、1回転後のビームの位置を示している。正方形は、1回転してジャンプした後のビーム位置a’、b’等を示している。ディスクの回転が完全に終了するまで、ジャンプ待ち時間に起因して、データが失われるのが分かる。このため、事実上、最大ジャンプがN−1トラックとなり、チャンネルaは、点a’で、ごく最近読み取られたチャンネルdの部分に重ね合わされる。
【0047】
なお、一般に、ジャンプ後の読み取りは、ECCフレームを通じて部分的に始まる。図7で星印 *”が付されたECCフレームは、任意の1つのビームによって部分的にのみ読み取られ、これにより、一部のデータまたは順序がバラバラのデータが外側シンドロームジェネレータに送られる。これは、エラー修正コードがリニアである場合、CD−ROMシステムにおいては問題となならず、新たなトラック場所にジャンプした後、有効なデータを短時間でデコードすることができる。しかしながら、DVDにおいて、デコードするには、内側ERCOプロセスおよび外側ERCOプロセスから有効なデータが得られる前に、完全ECCフレームが必要となる。しかしながら、この装置は、セクタを基準としてセクタID領域を使用することによりシンドロームを部分的に蓄積し、ECCフレームの中央にジャンプした時にその場所を識別するように構成されている。この技術は、前述した我々の同時係属中の出願[ID400196]の主題である。
【0048】
(マルチトラックDVD−ROMシステムの詳細な例)
前述したように、性能およびスループットを維持もしくは高めながら、スピン速度を下げるため、データは、提案したマルチトラックDVD−ROMシステムにおいて、複数の平行なトラックから読み取られる。しかしながら、N個の平行な入力チャンネルから受けられるデータが再結合されて1つのデータストリームとなる様々なアーキテクチャを、データ経路(図2)中における場所に応じて考えることができる。無論、この再結合ブロックを配置すると、それによって生じるシステムの性能およびコストに大きな影響を与える。図8から図10を参照して説明する第1の詳細な実施形態においては、ビット検出またはEFM+復調の直後に、再結合が行なわれる。その結果、メインデコードエレクトロニクスが1つのスポットシステムから殆ど変化しないシステムが得られる。同時係属中の出願[ID400196]には、スループットレートを高め且つ自由度を高める他の解決手段が開示されている。この解決手段では、内側エラー修正器または外側エラー修正器の後で再結合が行なわれ、これにより、最大性能とシステムコストとの間で更に細かい調整を行なうことができる。
【0049】
標準的なDVDデコードプロセス(図2)の機能ブロックがこれらの実施形態で認められる。無論、平行性が作用し始める場合、各ブロックの事例の数で、また、ストリームおよび一部のデータの再結合を扱うための制御論理および構造化の可能性において、差が生じる。
【0050】
図示するため、以下の実用的な例は、以下の前提に基づいている。
【0051】
・期待されるユーザデータ速度:64×DVD(ちょうど、90Mバイト/秒を下回る)
・N=7チャンネルのマルチトラックシステム
・EDCフレームに基づくデータ再結合
・ジャンピングおよびデータ同期化後のシステム効率80%を考慮に入れた。
【0052】
・各入力チャンネルに必要な性能:11.5×DVD、各チャンネルデータ速度=ほぼ38Mバイト/秒
(第1の例−エラー修正前の再結合)
図8(a)は、バッファ無しの再結合を伴うシステムのブロック図を示している。このシステムでは、入力データバイトをEFM+デコーダに送るために、マルチプレクサ720が使用される。先端側のみが示されている図8(b)の構成は、別個のEFM+復調器を各チャンネル毎に有しており、マルチプレクサが内側エラー修正器領域のロー・バッファに入っている。2つの異なる実施形態の動作は類似している。しかしながら、マルチプレクサを通過するデータ量は、(b)の場合の方が格段に少ない。図9を参照しながら詳細に説明するように、外側ERCO回路に対応して、ダイナミックシンドロームバッファ722が設けられている。
【0053】
DVDデータフォーマットに関する一般的な説明で述べたように、91バイト毎に挿入されるEFM+同期ワードにより、EFM+デコーダは、ECCフレーム構造におけるセクタおよび列の境界を識別することができる。この装置の設計者は、この有益な情報が実際にデータ経路の初期段階で利用できることが分かった。これにより、データ、特に一部のデータを、適切なバッファの位置に迅速に方向付けることができ、セクタそれ自体の大規模なデコードの結果が出るまでデータを“不安定な状態”にしたままにしないで済む。列およびセクタの境界を識別するためにEFM+復調器によって形成される様々なフラグは、図8(b)のマルチプレクサの出力部に示されている。すなわち、
・data[31:0]、一度に4データバイト
・data_valid、有効なデータが存在するか否かを示す
・pi_row_start、新たなPIコードワードが開始することを示す
・edc_start、新たなECC記録セクタの開始を示す
・channel_nr、どの入力チャンネルから現在のデータが送られているのかを示す。
【0054】
図9および図10について詳細に説明する前に、この装置の動作について概略的に説明する。PIコードワードを含む全ての列がロー・バッファに送られると、シンドロームが形成され、このシンドロームがエラー修正モジュールに加えられる。ロー・バッファで全ての修正が行なわれると、コードワードを外側エラー修正器へと送ることができる。なお、内側エラー修正プロセスの結果は、外側プロセスに対する「ヒント」として役立つ。例えば、内側シンドロームは、全てのデータ列の消去を示しても良い。外側ERCOプロセスを支援する外側コードワードPOと共にこの情報を使用して、カラム内のエラーの場所を見つけることができる。
【0055】
このような手法には、以下のサイズの内側ロー・バッファ、すなわち、入力されるPIコードワードを受け入れる182バイトのN個のバッファ、処理を待つ(N−1)個のバッファ、内側シンドローム形成中に使用される1個のバッファ、内側エラー修正プロセスで使用される1個のバッファ、データを外側エラー修正器に送信するための1個のバッファが必要である。したがって、全体で(2N+2)個のバッファが必要となる。N=7の場合、182バイトの16個のバッファが必要であり、その結果、2912バイトの記憶装置が必要となる。また、実際の記憶スペースの他、ロー・バッファは、入力マルチプレクサを制御して実際のバッファのためのアドレスを形成するとともに完全で且つ修正準備が整っている完全な列を識別する論理を含んでいなければならない。さらに、この制御論理においては、修正が正しいバッファに書き戻されて、完全に修正されたデータが外側エラー修正器に送られなければならないとともに、使用されなかったバッファスペースが、入力バッファリングプロセスに対して再び割り当てられなければならない。
【0056】
バッファ無しでストリームの再結合を行なうと、N個の異なる記録セクタからの外側パリティコードワードPOが外側修正器に与えられ、その結果、N個のシンドロームが同時に形成される。したがって、特定のシンドロームが完備し、それをエラー修正器に送る場合、入力データを特定のシンドロームバッファに関連付けるには、別個の制御論理が必要になる。また、この制御論理においては、ユーザデータバッファ内の正しいアドレスに修正が書き込まれることを確実なものとしなければならない。
【0057】
記憶要件に関し、シンドロームバッファは、以下に詳述するダブルバッファリングを用いて、現在計算されるN個のシンドロームと、修正を待っている(N−1)個のシンドロームと、現在のエラー修正プロセスに使用される1個のシンドロームとを記憶しなければならない。さらに、ジャンプの前後に、入力チャンネルを介してECCセクタの一部だけが送られることが分かる。これは、ジャンプが完了した後、その最初の列が欠けているECCセクタのために、最大N−1個の部分的に計算されたシンドロームが計算されることを意味する。欠けている列は、ディスクの回転の終わりで、隣接する入力チャンネルにより、ディスクから読み取られる。対応する不完全シンドロームをシンドロームバッファ722内に記憶することができる。しかしながら、このオンチップバッファのサイズを最小限に抑えるため、シンドロームは、新規なシステムで、オフチップユーザデータバッファ724内に記憶される。全てのシンドロームを局所的に記憶する場合、3N−1個のシンドロームバッファが必要であり、これにより、全体のバッファサイズが55040バイトとなる。
【0058】
不完全シンドロームを外部のメモリに記憶すると、シンドロームバッファの数は2N個まで減少する。また、修正を待っているN−1個のシンドロームを外部のメモリに記憶すると、N+1個のバッファだけで済む。性能が低いシステムにおいては、N−1個のシンドロームを外部メモリに記憶して、バッファの数を2個まで減らすことができるかもしれない。なお、以上説明したシンドローム計算方法では、入力データバイトに正確なα値を左から掛ける必要がある。また、外部のユーザデータバッファのサイズは、ディスク回転時に、約2Mバイトであるデータ量の2倍に決められる。これは、修正されたデータが非線形な方法でバッファ内に置かれ、ディスクが完全に回転した後、一連のデータストリームを得ることができるためである。
【0059】
前述した前提に基づき、EFM変調後の各チャンネルにおけるデータ速度は、約18Mバイト/秒である。このデータ速度は、120Mバイト/秒を超える全体の転送速度に等しい。この高いデーダ速度に対処するためには、バス幅を大きくして、クロック周波数を低くすることを提案する。この場合、32ビットのバス幅が適している。各チャンネルからデータバイトを受け入れて、これらを32ビットのワードにまとめてストリーム再結合ブロックから多重化するには、75MHzのクロック周波数が非常に有効である。
【0060】
(PIコードワードのバッファリングおよび内側エラー修正)
ロー・バッファ710は、EFM復調器からに入ってくるデータをPIコードワードに再構成して、完全なコードワードを識別し、712でシンドロームの形成を開始するとともに、シンドロームをエラー修正器714に送って修正がロー・バッファに書き戻されるようにするために使用されるため、内側修正領域の主要な要素である。また、内側修正後のデータは、外側エラー修正領域に送られなければならない。ローバッファ710は、これらの4つの機能にしたがって、図9に破線の境界線で示されるように概念的に分割される。
【0061】
当業者であれば、既に知られたシングルビームデコーダの要素を複製することを大部分において含むこれらの機能を実行することができる。しかしながら、ロー・バッファおよび内側修正器の更なる詳細については、前述した我々の同時係属中の[ID400196]に記載されている。
【0062】
(外側シンドロームの取り扱い及びエラー修正)
図9は、外側シンドロームの取り扱い及びエラー修正716、718、722を詳細に示している。現在のエラー修正器と同様に、POコードワードにおけるシンドローム形成は、高い帯域幅の要件に起因して、問題である。外側エラー修正領域に送られる各データバイト毎に、16バイトのシンドロームを読み取って更新しメモリに書き戻さなければならない。内側修正領域から30Mワード/秒の速度で4バイトのデータが同時に受けられるため、この問題は更に複雑である。高いスループットに関連する問題を解消するために、75MHzで作動する2つのシンドロームジェネレータ716a、716bを使用することが考えられる。パイプライン型のモジュール構成により、16バイトのシンドロームおよびデータ項目をクロックサイクル毎に処理することができる。2つのジェネレータを組み合わせることにより、処理能力が150Mバイト/秒となる。
【0063】
2つのシンドロームジェネレータにとって十分なメモリ帯域幅は、シンドロームバッファ722内の4つのインターリーブメモリバンクB0−B3を使用することによって与えられる。2つのメモリバンクは、2つのシンドロームジェネレータにおけるシンドロームを読み取るために使用され、残りの2つのメモリバンクは、先のデータ項目に関連する2つの修正されたシンドロームを記憶するために使用される。これにより、128ビット(16バイト)のメモリ構造が4つのバンク内に配置される(なお、システム周波数(150MHz)の2倍でメモリが作動する場合、バンク数を2個まで減らすことができる)。これらのバンクすなわちバンク対は、図5のシンドロームバッファ230Aおよび230Bに対応している。
【0064】
4つのメモリバンクが使用される場合、毎秒120Mバイトのデータが送られるという事実によって、各バンクに対するアクセス速度が決定される。既に述べたように、2つの異なるメモリバンクから2つの同時読み取りが行なわれ、これにより、1つのバンクのアクセス速度が入力データ速度の半分、すなわち、60Mバイト/秒、つまり、63百万アクセスになる。
【0065】
以上、N=7のシンドロームバッファ722によって、実際のシンドローム形成において十分なメモリ帯域幅が得られることを示してきた。ここでは、全てのシンドロームを外部メモリにキャッシュできるか否かについて吟味する。これが可能であるならば、N=7のシンドロームバッファだけが必要となる。シンドロームをキャッシュする際の第1の問題は、バッファから完全シンドロームを検索するのに必要な帯域幅である。クロック周波数が75MHzで、アクセス速度が63MHzであるとすると、帯域幅の85%が使用され、まだ15%を使用できることは明らかである。3つ以上のECCフレームが同時に完成するような状況では、シンドロームバッファからのシンドロームを異なる場所にコピーする十分な時間が無い。すなわち、約35%の利用可能な帯域幅が必要となる。
【0066】
無論、メモリ帯域幅は、いつでも適するように大きくすることができるが、コストがかかる。本実施形態においては、不完全シンドロームをキャッシュすることに加え、シンドロームダブルバッファリングが使用される。シンドロームのダブルバッファリングは、チャンネル毎に2つのシンドロームバッファが使用されることを意味する。すなわち、一方のバッファは、シンドロームセットの形成のために使用され、他方のバッファは、エラー修正器にシンドロームが加えられる前に、完全シンドロームを含んでいる。シンドロームがエラー修正器に送られると、シンドロームは、その後、エラー修正器から得られるエラーの大きさ及び場所に取って代えられる。
【0067】
無論、ダブルバッファリングは、バッファの数を2N個まで増大させる。既に説明したように、シンドロームがバッファから読み取られ、修正情報が書き戻される。
【0068】
前記図6および図7の説明においては、ここで提案した有効なマルチトラックシステムがセクタ(EDC)を基準に働くことについて概説した。これは、ジャンプが行なわれる度に、ECCフレームを用いて検索されたデータが整列されるため、重要である。その代わり、データ送信は、EDCセクタnで始まり、次のECCフレームからのデータが処理される前に、最後のフレーム15で終わる。最初のECCフレームセクタの残りのフレーム0...n−1は、ディスク回転の終わりに、隣接するチャンネルから受けられる。これによって、ジャンプ後に、N−1個の不完全シンドロームが形成される可能性がある(最初のチャンネルは、ECCフレームに割り当てられ、あるいは、デイスク回転の終わりに向かってのみデータ処理を開始する)。これらの不完全シンドロームは、エラー修正のために使用することができないため、高価なバッファスペースを占める必要がなく、外部メモリに送ることができる。
【0069】
前述したように、チャンネル毎に2つのバッファがある。一方のバッファは、現在のシンドロームおよび修正プロセスで使用される1つのシンドロームの計算のためである。不完全シンドロームによって占められるスペースを無くすため、次のシンドロームの計算に要する時間中に、不完全シンドロームを外部メモリに送らなければならない。シンドロームを読み取るには、12896回の可能メモリアクセスと比較して、172回のバッファアクセスが必要である。これは、送信が危険ではないことを意味している。なお、外部メモリへの帯域幅は問題ではない。なぜなら、部分的に修正されたシンドロームの存在により、エラー修正器が作動しておらず、したがって、修正に必要な帯域幅が無いからである。不完全シンドロームの欠けている部分が形成されたら、この部分を、外部メモリに記憶された最初の部分と組み合わせなければならない。これにより、外部メモリから不完全シンドロームを読み取って、この不完全シンドロームを、外部メモリから検索された不完全シンドロームと組み合わせ、シンドロームバッファに書き戻すことが必要となる。この時点で、エラー修正を開始することができる。外部メモリからのメモリ帯域幅およびシンドロームバッファへのメモリ帯域幅が問題となることはない。なぜなら、前述したシンドロームの取り扱いは、ディスクの回転の終了時であって、ジャンプが開始される直前においてのみ、必要とされるからである。なお、前述した不完全シンドロームの取り扱いでは、最初のEDCセクタの数に応じた出力まで上げられたαを、最初に形成されたシンドロームに掛けることが必要である。これは、データが外部メモリに書き込まれる前に行なうことができる。
【0070】
図10のブロック図は、外側修正領域に存在する4つのタスクを再度示している。すなわち、
1.各入力データバイトにおいては、16バイトのシンドロームが更新されなければならない。すなわち、
・入力される4バイト分のデータがそれぞれラッチに記憶される。最初の利用可能なクロックサイクルで2データバイトが使用される。残る2バイトは以下の通りである。
【0071】
・例えばバンクB2、B3から2つのシンドロームが読み取られる。同時に、2つのシンドロームジェネレータは、先のサイクルからの結果がバンクB0、B1に記憶される間、先のデータバイトに割り当てられたシンドロームを更新する。
【0072】
・同時に、データバイトがバッファマネージャに送られる。これにより、制御論理は、データバイトを正確な記憶場所に書き込むために使用されるインデックス信号を形成する必要がある。
【0073】
2.シンドロームからエラー修正情報が計算される。すなわち、
・完全シンドロームセットのリストが制御論理で維持される。
【0074】
・シンドロームセットの172個のシンドロームがエラー修正器に送られ、エラー修正情報が得られると、それがシンドロームバッファに送り戻される(図10では、これがシンドローム1において起こったように示されているが、無論、シンドロームのアドレスは異なる)。
【0075】
3.修正情報が外部メモリに欠き込まれる。すなわち、
・修正情報の172セットの全てがエラー修正器から得られたら、エラーの大きさ及びアドレスがバッファマネージャに送られる(図10では、単なる一例として、これがシンドローム2N−2において起こったように示されている)。
【0076】
・制御論理900は、修正がいずれのECCセクタに属しているかを示すインデックス信号を形成する。
【0077】
4.不完全シンドロームを外部メモリにキャッシュする。すなわち、
・不完全シンドロームセットが形成される度に、172個のシンドロームがシンドロームバッファから読み取られて外部メモリに送信される(図10では、シンドローム2N−1において起こったように示されている)。送信中、正確なα値を掛ける計算が成される(外部メモリへの送信は、スピードが重視されない)。
【0078】
・これにより、バッファマネージャのためのアドレスを形成する制御論理が必要となる。
【0079】
・制御論理は、入力されるECCセクタのIDを監視し、不完全シンドロームセットに対応する1つのセクタが見出されると、外部メモリにキャッシュされる不完全シンドロームに含まれないEDCフレームからの情報を前記セクタが含むまで、シンドローム計算が行なわれる。
【0080】
・第1の不完全シンドロームは、外部メモリから検索され、シンドロームバッファ内で第2の不完全シンドロームと組み合わせられる。これにより、読み取り−修正−書き込み演算が必要となる。
【0081】
(バッファマネージャ)
図11は、バッファマネージャ(図6のブロック513に対応している)を詳細に示している。このバッファマネージャは、DVDエラー修正器(図10)からの外側修正およびデータを受けるとともに、これらを外部メモリDRAM920または他のメモリに記憶する。インタフェース論理922は、ディスクから読み取られた入力データのアドレス指定および送信、修正、不完全シンドローム、ホストインタフェース(図6の512)を介して検索されて流出した出力データを管理する。
【0082】
マルチトラックシステムにおいて、バッファマネージャは、たった1つのデータ入力および1つの修正入力チャンネルを維持するが、依然として、シングルチャンネルシステムと大きな差異がある。これは、マルチトラックシステムにおいて、送信されるデータが常にN=7の異なるECC記録セクタから生じるためである。したがって、バッファマネージャは、外部のDRAMのためのアドレスを形成するN個のアドレス計算ユニット(ACU)924a〜gを有していなければならない。特定のACUに対する入力データ項目の関連付けは、外側エラー修正領域(図10)によって与えられるインデックス信号によって行なわれる。ACUでのアドレス形成は、入力バイトの数、EDC ID番号に関連する部分、制御CPUによってプログラム化できる部分に関連付けられたランニング・インデックスに基づいている。このようにして、他のCPUの相互作用が無くても、2つのジャンプ間のデータを検索して外部メモリに記憶することができる。
【0083】
図7を参照して説明したように、ディスク1回転のデータが読み取られると、N−1個のトラックのジャンプが要求される。正しいジャンプ時間を定めるために、装置は、対応するディスクトラック上に存在する全てのEDCフレームがエラー無く受け取られてDRAMに記憶されたか否かを監視する。このため、本実施形態のバッファマネージャは、制御論理926によって与えられる以下の特定の機能性(無論、他の構成も可能である)を有している。
【0084】
各EDCフレームは、小さなレジスタファイルにおいて、1ビット(または1ビットセット)で表わされる。これらのビットは、送信で受けられないデータ、受けられた修正、回復不能なエラーを含む各EDCフレームの状態を示している。単純な論理演算を使用して、連続するEDCフレームのセットがエラー無く受けられたか否か、したがって、ジャンプが行なわれるか否かを所定の時間で知ることができる。ジャンピングは、デコーダとして同じIC上にあっても良い制御CPUへの割り込みによって開始される。同様に、幾つかのEDCフレームが誤っている場合に、割り込みが形成される。無論、この場合、ジャンプが遅れ、次のディスク回転で、今度は異なる入力チャンネルにより、当該EDCフレームが再び読み取られる。
【0085】
前述した機能に加えて、バッファマネージャは、不完全シンドロームのキャッシングためのACU928を有する他のチャンネルを必要とする。このチャンネルは、バースト転送のためのみに使用され、他のチャンネルよりも高い優先順位を有している。これは、対応するデータが、利用できる帯域幅が限られた外側シンドロームバッファから読み取られ且つこのシンドロームバッファに書き込まれるためである。
【0086】
外部メモリに対する帯域幅の要件は、データがチャネル側から検索される速度、外側修正の数、ホストインタフェース帯域幅により、前述した64xシステムで決定される。この章で前述したように、エラー修正器からのデータ転送速度は120Mバイト/秒である。これは、概ね、ホストインタフェースのデータ転送速度である。また、不完全シンドロームをキャッシュするには、約3.5Mバイト/秒の帯域幅が必要となる(11.5xスピン速度の場合、毎秒約110回のジャンプが行なわれ、各ジャンプ後に、16×172バイトの6個の不完全シンドロームが読み取られて書き込まれなければならない)。また、修正を外部メモリに書き込むために必要な読み込み−修正−書き込み演算を行なうには、約70Mバイト/秒が必要である(最大で172×8修正を伴う毎秒3567個のECCセクタ。各セクタは約15ブロックサイクルを必要とする)。これが、全体での、315Mバイト/秒の帯域幅要件である。
【0087】
詳細な実施形態の説明をまとめると、この実施の利点は、以下を含むことが分かる。
【0088】
・未加工データをまとめるために、大きな入力バッファを必要としない。
【0089】
・ユーザデータに利用可能な外部メモリインタフェースの全性能。
【0090】
・領域および出力効率(32×DVD性能を達成するために50MHzクロックを必要とする既存のデコーダアーキテクチャを使用する)。
【0091】
・EDCフレームの粒度の検討(アドレス形成およびデータチェックのための非常に複雑な理論体系が受け入れられる場合、均一なPI−コードワードまたはEFMフレーム粒度を達成できる)。
【0092】
・ビット検出のためのブロック、EFM復調、内側および外側シンドローム形成、エラー修正、ホストインタフェースは、問題無く、再使用できる。
【0093】
従来のシングルトラックハードウエアに対して、幾つかの新たな回路ブロックが必要である。すなわち
・N個の入力データストリームのためのアドレスを形成することができ且つ列が完成する時期およびシンドローム形成とエラー修正とが開始されるべき時期を識別することができるロー・バッファ制御論理。
【0094】
・シンドロームバッファのセットを維持し且つそれらを入力チャンネルに割り当てる外側エラー修正領域の制御論理。また、この論理は、どのシンドロームが完全で且つエラー修正に利用できるかを識別することが必要である。また、ユーザデータバッファ(データおよび修正)のためのアドレスまたはアドレスインデックスが形成されなければならない。
【0095】
・バッファマネージャは、ユーザデータおよび修正のためのアドレス形成で使用される別の入力部を必要とする。外側エラー修正領域の制御論理は、現在のユーザデータまたは修正を、特定のEDCまたはECCフレームに割り当てられるメモリセグメントに関連付けることができる、アドレスまたはアドレスインデックスを形成できなければならない。システムの実現に応じて、他のアドレス演算ユニット(ACU)が必要となる場合がある。
【0096】
本発明及びここに開示された技術は、一般に、DVDシステムおよび光ディスクに限定されない。特に、ブロック系のエラー保護の理論体系を使用する他のシステムが知られ又は考えられても良い。この場合、シンドロームのダブルバッファリングが性能やコストを有益なものにする。当業者であれば、これらの他の用途及びここに開示された技術の変形例を容易に理解できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
DVDのための既知のシングルビーム再生装置の構造を概略的に示している。
【図2】
DVDデータをデコードするプロセスをブロック図で概略的に示している。
【図3】
DVDデータセクタのフォーマットを示している。
【図4】
16個のデータセクタおよびエラー修正コードワードを含むDVDにおけるECCフレームの構造を示している。
【図5】
シンドロームダブルバッファリングを用いてDVDデータをデコードする本発明に係るプロセスを示している。
【図6】
マルチビームDVD再生装置の一般的な構造を概略的に示している。
【図7】
DVDの光ディスクからのマルチビーム読み取りのプロセスを示している。
【図8】
変形例(a)(b)を伴う本発明の詳細な実施形態に係るマルチビームDVDデコーダ回路をブロック図で示している。
【図9】
図8の回路における外側エラー修正器をより詳細に示している。
【図10】
図8の回路における外部メモリのインタフェースをより詳細に示している。

Claims (20)

  1. 所定のサイズのデータブロックに基づいて加えられるエラー保護コードを含む連続するデータストリームからデータを再生する方法であって、
    (a)エラー修正プロセスで使用するための複数のシンドロームバッファを提供し、各シンドロームバッファは、そのようなデータブロック内のデータの修正が得られるエラー修正シンドロームを記憶することができ、
    (b)第1のシンドロームバッファを使用して、第1のデータブロックの修正に適用できる第1のシンドロームを蓄積するステップと、
    (c)前記第1のシンドロームから得られる修正を加えることなく、前記第1のデータブロックのためのデータをデータバッファに記憶するステップと、
    (d)第2のシンドロームバッファを使用して、第2のデータブロック内のデータの修正が得られる第2のシンドロームを蓄積するステップと、
    (e)ステップ(d)と同時に、第1のシンドロームバッファに蓄積された第1のシンドロームを使用して、第1のデータブロックに適用できる修正を演算するステップと、
    (f)ステップ(e)の後、次のデータブロックのためのシンドロームの蓄積に使用するために、第1のシンドロームバッファを解放するステップと、
    (g)第2のシンドロームバッファ内に蓄積された第2のシンドロームを使用して、前記第2のデータブロックに適用できる修正を演算するステップと、
    を含むステップによって前記データストリームを処理し、
    所望の全てのデータブロックが処理されるまで、同様の方法で処理を続ける方法。
  2. ステップ(e)およびステップ(g)のそれぞれにおいて、修正演算の結果は、第1および第2のシンドロームバッファに記憶され、蓄積された第1および第2のシンドロームにそれぞれ上書きされる請求項1に記載の方法
  3. (h)ステップ(e)およびステップ(g)で行なわれた修正演算の結果にしたがって、各データブロックに修正を加えるステップを更に備えている請求項1または2に記載の方法。
  4. データバッファの所定の場所で、読み込み−修正−書き込み演算により、修正がデータに加えられる請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 第1および第2のシンドロームバッファは、2つ以上の物理的なシンドロームバッファのセット間から、ブロック毎に指定される請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 受けられたデータストリームは、平行に読み取られるN個のサブストリームのセットのうちの1つであり、1つの記録されたデータストリーム内のN個の各場所から始まり、ステップ(a)は、少なくとも2N個の物理的なシンドロームバッファを提供する請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 1つの記録されたデータストリームは、ディスク状の記録キャリア上に螺旋状に記録されたデータを備えている請求項6に記載の方法。
  8. マルチトラックの実装において、前記データストリームは、1つのデータブロックを通じて部分的に始まり、ステップ(b)は、不完全シンドロームだけを蓄積することから成り、(i)前記不完全シンドロームを記憶して、その後、同じデータブロックの始めが前記ストリームの他方に受けられる時に、シンドロームを完全にするステップを更に備えている請求項6から7に記載の方法。
  9. ステップ(i)は、第1のシンドロームバッファからの不完全シンドロームを前記バッファメモリに送ることを含んでいる請求項8に記載の方法。
  10. 不完全シンドロームは、これを完全にするために、前記シンドロームバッファのうちの1つに送り戻される請求項9に記載の方法。
  11. 第1および第2のシンドロームは、外側エラー修正の一部を形成し、各データブロックは、それ自体の内部で内側エラー修正プロセスが施される多数のサブブロックを備え、ステップ(c)で記憶されたデータは、前記内側エラー修正プロセスが施された後、前記バッファに記憶される請求項1から10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記サブブロックは、2次元マトリクスの列と見なすことができ、内側エラー修正は、各列に適用され、受けたデータストリーム内において比較的局在化しており、一方、外側修正プロセスは、マトリクスのカラムに適用され、データストリーム内において比較的幅広く延在している請求項11に記載の方法。
  13. 光ディスク上に記録されたDVDデータを備えたデータを処理する方法であって、外側エラー修正シンドロームのためにダブルバッファリングが使用され、一方のECCフレームのためのシンドロームが一方のシンドロームバッファに蓄積され、また、他方のシンドロームバッファ内に予め蓄積されたシンドロームを使用して、先のデータブロックのためのエラー修正演算が行なわれ、更なるデータブロックが受けられる時に、今度は、他方のシンドロームバッファが使用される方法。
  14. 各ブロックのためのデータは、対応する修正が演算され又は加えられる前に、シンドロームバッファと一体ではないバッファメモリに送られる請求項13に記載の方法。
  15. 記録キャリア上に記憶されるデータを再生するための装置であって、キャリアからデータを読み取るためのピックアップを有するディスク搬送手段と、キャリアからデータを回収するための信号処理手段と、キャリアから読み取られたデータをデコードするとともに、内部に含まれるエラー修正コードにしたがってエラー修正するためのデコーダとを備え、デコーダは、請求項1から14に記載の方法を実施するように構成されている装置。
  16. 所定サイズのデータブロックに基づいて加えられるエラー保護コードを含む少なくとも1つの連続するデータストリームを受ける入力手段を備え、請求項1から14に記載の方法を実施するように構成されたデコーダ。
  17. 内側および外側エラー修正器を有する集積回路と、チャンネル毎に少なくとも1つの外側エラー修正シンドロームを記憶するバッファと、データブロックの末端に達した後に不完全シンドロームを外部メモリに送る手段とを備えている請求項16に記載のデコーダ。
  18. 図5から図10を参照して実質的にここで説明した、データを再生する方法。
  19. 図5から図10を参照して実質的にここで説明したような再生装置。
  20. 図5から図10を参照して実質的にここで説明したようなデコーダ集積回路。
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