JP2004516780A - ユニポーラ横磁束電動機 - Google Patents
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Abstract
ユニポーラ横磁束電動機において、モジュール形式の構造に関して、回転子モジュール(15)は、軸方向に離して取り付けられた、それぞれ各自の外周全体にわたって歯の付いた2つの同軸強磁性回転子リング(16,17)と、前記回転子リング(16,17)の間に嵌め込まれ、前記回転子軸方向に単極磁化した永久磁石リング(18)とを有しており、固定子モジュール(14)は、外周方向に磁極ピッチ(τ)だけ互いにずらして配置され且つヨークの2つの突起部が空隙を挟んで前記2つの回転子リングと対面している、前記歯の数の2倍に相当する数のヨーク状の固定子極(24,25)と、環状コイル(23)とを有している。電動機のトルクに含まれている高調波成分を低減するために、同じ数の固定子極(24,25)を有する少なくとも1対の固定子極グループ(131〜134)が形成されており、該固定子極グループは、電気角α=180°/νだけ互いにずれている。ただし、ここで、νはトルクに含まれている抑制される高調波の順序数である。
Description
【0001】
技術の状況
本発明は請求項1の上位概念によるユニポーラ横磁束電動機に基づく。
【0002】
事前公開されていないDE 100 39 466.3で提案されているこの種のユニポーラ横磁束電動機は、モジュールによる簡単な構成という利点を有している。このモジュール式の構成では、それぞれ1つの固定子モジュールと1つの回転子モジュールとから構成されたモジュールユニットの数が多いほど、電動機の回転が改善される。1段式及び2段式電動機、つまり1つ又は2つのモジュールユニットを有する電動機では、トルク経過は著しいうねり、いわゆるトルクリプルを示す。
【0003】
回転ディスクを備えたマイクロステップモータ(US 4 629 916)では、対称的な磁極グループの位置をシフトすることにより、所定の高調波に関する高調波成分を低減又は完全に抑制することが公知である。電気角で表されるシフト量αが、どの高調波又は倍振動が抑制されるかを決定する。なお、シフト量αは関係式α=π/νに従う。ただし、νは抑制される高調波の順序数である。
【0004】
公知の同種のマイクロステップモータ(DE 37 13 148 A1)では、まず固定子極の半径方向の中心線が互いに電気角で360°だけ離れており、これにより最良の効率が達成される。しかし同時に、これにより、高調波又は倍振動又は倍音に由来するトルク成分の最大化も生じてしまう。高調波成分を低減するために、今度は、固定子極が磁極ピッチにより定められた中心線に対して個々に異なる量だけシフトされる。その際、個々の位置に対するシフトの効果が計算されるが、それも特に、出力トルクへの影響、すなわち発生トルクの基本波及び高調波成分の量への影響を考慮して計算される。
【0005】
発明の利点
本発明によるユニポーラ横磁束電動機の利点は、請求項1による固定子極グループの対称的なシフトにより、及び、請求項3による各々1つの磁気回路に属する個々の固定子極対の非対称的なシフトにより、トルクに含まれている高調波成分が大幅に低減され、それにより、1つ又は2つのモジュールユニットしか備えていないユニポーラ横磁束電動機でもかなり良好な回転が達成されることである。固定子極グループの対称的シフトには、nを整数として2nの関係を満たす数の固定子極が必要であるのに対して、固定子極対の非対称的シフトは固定子極の数が偶数であればよい。
【0006】
他の請求項において実施されている措置により、請求項1に示されているユニポーラ横磁束電動機の有利な発展形態及び改良形態が可能である。
【0007】
図面
本発明は図面に示された実施例に基づいて以下の記述においてより詳細に説明される。
【0008】
図1は、2段式32極ユニポーラ横磁束電動機の断片の透視図を部分的に図式化したものである;
図2は、図1によるユニポーラ横磁束電動機のモジュールユニットの概略的な平面図である;
図3は、図2の固定子モジュール内の固定子極グループのシフトを説明するための配置図式である;
図4は、図3による電動機内に形成された4つの固定子グループのトルク経過を360°の電気角にわたって示したグラフである;
図5は、発生する合モーメントのグラフを固定子極グループがシフトされない場合の電動機のグラフと比較したものである;
図6及び7は、それぞれ図5のトルクの振幅スペクトルのうちの1つを示すグラフである;
図8は、ユニポーラ横磁束電動機の別の実施例を説明するための、図2と同様の図である;
図9は、固定子極対のシフトを説明するための、図8による固定子モジュール内の固定子極の配列図である;
図10は、全部で16の固定子極グループ対のうちの3つの固定子グループのトルク経過のグラフである;
図11は、図10の発生する合モーメントのグラフを固定子極対がシフトされない場合のトルクと比較したグラフである;
図12は、図11の発生する合モーメントの振幅スペクトルのグラフである。
【0009】
実施例の説明
図1には、2段式32極ユニポーラ横磁束電動機の断片が透視図で示されている。このユニポーラ横磁束電動機は電動機ハウジング10を有しており、この電動機ハウジング10には、固定子11及びこの固定子を中心として回転する同軸回転子12が保持されている。また回転子12は、電動機ハウジング10内に取り付けられた回転子シャフト13に回転固定されている。回転子12は2つの回転子モジュール15を有しており、固定子11は同じ数の固定子モジュール14を有している。回転子モジュール15は、軸方向に前後して回転子シャフト13に直に回転固定されており、固定子モジュール14は、対応する回転子モジュール15に対して半径方向に整列されて軸方向に前後して電動機ハウジング10に固定されている。ここでは、ユニポーラ横磁束電動機は2段式で実施されているが、固定子モジュール14と回転子モジュール15とから成るモジュールユニットを除去又は付加することにより、容易に1段式又は3段式以上で構想することもできる。
【0010】
回転子モジュール15は歯の付いた2つの強磁性同軸回転子リング16,17から成っており、これら2つの回転子リング16,17は、回転子シャフト13に回転固定されており、回転子リング16,17の間には永久磁石リング18が嵌め込まれ、半径方向、つまり回転子軸又は固定子軸19の方向に単極に磁化している。各々の回転子リング16,17の外周には、回転子軸19から離れる方向に一定の歯ピッチで歯が付けられており、そのため、歯溝21によって互いに分離された各々の歯22により形成された歯列は、互いに同じ回転角間隔を有する。回転子リング16の歯22と回転子17の歯22は半径方向に互いに整列している。回転子リング16,17及びこれらに一体化して形成された歯22は、貼合せ加工されており、有利には、軸方向に互いに隣接する同じ打抜板金の断片から構成される。
【0011】
半径方向に空隙を挟んで同心的に回転子モジュール15を囲む固定子モジュール14は、回転子軸19と同軸に配置された環状コイル23と、環状コイル23に沿って重なり合うU形のヨーク状固定子極24,25とを有している。固定子極24,固定子極25、及び回転子12の歯22を介して、それぞれ1つの磁気回路が閉じている。ここで、固定子極24のヨーク突起部は環状コイル23と重なり合っており、固定子極25のヨークブリッジ部分は半径方向に環状コイル23の下にある。そのために、固定子極24は長いヨーク突起部を有し、固定子極25は短いヨーク突起部を有している。同様に貼合せ加工により打抜板金から板金束へとまとめられた固定子極24,25は、ここでは、回転子モジュール15の歯ピッチの半分に相当する磁極ピッチτで電動機ハウジング10に固定されている。固定子極24,25は、それぞれ一方のヨーク突起部が対応する回転子モジュール12の一方の回転子リング16と半径方向に整列され、他方のヨーク突起部が他方の回転子リング17と半径方向に整列されるように、配置されている。ただし、磁極面を形成する、ヨーク突起部の自由端面は、半径方向の空隙を挟んで回転子リング16又は17と対面している。
【0012】
図1に示されているように、2段式ユニポーラ横磁束電動機の実施形態においては、電動機ハウジング10内で軸方向に隣接して配置された、2つのモジュールユニットの2つの固定子モジュール14は、電気角で90°だけ互いに捩れている。これは磁極ピッチτの半分に相当する。それゆえ、図1に示されている32極電動機の実施形態では、オフセット角は空間的には回転方向に5.625°となる。択一的には、2つの固定子モジュール14を軸方向に互いに整列するように調整し、回転子シャフト13に固定された回転子モジュール15を上記90°の電気角又は5.625°の空間的角度で互いに捩るようにすることも可能である。
【0013】
図1による2段式電動機の回転を改善するために、いわゆるトルクリプルにおいて発生する電動機で取り出し可能な合成トルクに含まれている高調波成分を低減又は必要な規模で抑制するための措置が講じられる。以下では、これらの措置を図2において平面図で示されているようなモジュールユニットに基づいて説明する。図1に示されている第2のモジュールユニットも同様に変更される。
【0014】
図2に概略的に示されているように、各々の固定子モジュール14内にある2n個の固定子極24,25から、同じ個数の固定子極24,25を有する多数の同じ固定子極グループ131〜134が形成される。ただしここで、n=5である。図2の実施例では、それぞれ8個の固定子極24,25を有する4つの固定子極グループ131〜134が形成されている。原則的に、固定子極グループの数はk=2mである。ただし、mはトルクに含まれている抑制される倍振動の数である。これらk個の固定子極グループは、m・k/2個の固定子極グループ対を形成する。ただし、各々の固定子極グループ131〜134はm個の対に属している。固定子極グループ対に属する固定子グループは、電気角α=180°/νだけ互いにシフトされている。ここで、νはトルクに含まれている抑制されるべき高調波の順序数である。
【0015】
図2〜7で扱われている実施例では、補償されていない電動機のトルクの振幅スペクトルが、モジュールユニットの発生トルクに実質的なトルクリプルをもたらす第3及び第5高調波の振幅を明らかに示している。ここで、補償されていない電動機とはすなわち、固定子極グループがシフトされておらず、すべての固定子極24,25が磁極ピッチτで対称的に配置されている、図1で実施されているような電動機である。同様にトルクに含まれている第2高調波は顕著ではない。というのも、第2高調波は、電動機が2段式であること及び2つのモジュールユニットを互いに電気角で90°だけずらすことにより、電動機の合成トルクには現れないからである。第3及び第5高調波を補償するために、前述した図2の実施例において実施されている形態に従って、全部で32個ある固定子極24,25から4つの同じ固定子極グループ131〜134が形成されている(m=2,k=22=4)。図3に図解されているように、これら4つの固定子極グループ131〜134から4つの固定子極グループ対(m・k/2=2・2=4)が生じる。これら4つの対は、固定子極グループ131+132、固定子極グループ133+134、固定子極グループ131+133、及び固定子極グループ132+134である。固定子極グループ対131,132及び133,134では、固定子極グループ131と132、又は、133と134は、電気角で36°だけ互いにシフトされており(ν=5,α=180°/ν=36°)、一方、固定子極グループ対131,133及び132,134では、固定子極グループ131と133、又は、固定子極グループ132と134は、電気角で60°だけ互いにシフトされている(ν=3,α=180°/ν=60°)。これにより、図2に示されているように、固定子極グループ131に対して、固定子極グループ132は電気角で36°だけシフトし、固定子極グループ133は電気角で60°だけシフトし、固定子極グループ134は電気角で96°だけシフトする。
【0016】
図4には、4つの固定子極グループ131〜134のトルク経過が360°の電気角にわたって示されている。ここで、曲線aは固定子極グループ131のトルク経過を示し、曲線bは固定子極グループ132のトルク経過を示し、曲線cは固定子極グループ133のトルク経過を示し、曲線dは固定子極グループ134のトルク経過を示している。図11には、これらの曲線a,b,c,dの加算から生じる、モジュールユニットの合モーメントがeで示されている。これに対して、曲線fは、固定子極24,25がシフトされていない場合のモジュールユニットの合モーメントを示している。見て明らかなように、すでに説明した固定子極グループ131〜134の対称的なシフトにより、トルク経過はほぼ正弦波状である。ただし、トルクはおよそ25%減少している。図6に示されている、図5の曲線eによるトルクの振幅スペクトルは、モジュールユニットが補償されていない場合(図7)にも存在する第3及び第5高調波がほぼ完全に抑制されていることを示している。
【0017】
32極ユニポーラ横磁束電動機において3つの高調波又は倍振動を抑制したいならば、32個の固定子極24,25を全部で8つの固定子極グループに分割しなければならない。ただし、各々の固定子極グループは、互いに磁極ピッチτだけずらした4つの固定子極24,25を有している。これら8つの固定子極グループは交互に全部で12の固定子極グループ対に属する。トルクに含まれている第3及び第5高調波ならびに例として第9高調波を抑制したい場合には、それぞれ、4つの固定子極グループ対において2つの固定子極グループを互いに電気角で20°(α=180°/9=20°)だけシフトし、4つの固定子極グループ対において2つの固定子極グループを互いに電気角で36°だけシフトし、4つの固定子極グループ対において2つの固定子極グループを互いに電気角で60°だけシフトする。
【0018】
図8〜12には、図1による補償されていないユニポーラ横磁束電動機における高調波成分を低減する第2の方式が図解されている。ここでは、固定子極グループの対称的なシフトは行われず、それぞれ1つの磁気回路を形成する個々の固定子極対の非対称的シフトが行われる。固定子極24,25のこのシフトの仕方は若干数の固定子極24,25を必要とする。なお、この固定子極の数はただ偶数でありさえすればよく、nを整数として条件2nを満たす必要はない。こうして、例えば、50極又は36極のユニポーラ横磁束電動機のトルクに含まれている高調波成分抑制を行うことができる。そのうえ、この補償の仕方では、望みの高調波は、完全には抑制されず、合成トルクにおいてもはや感じられないほどの所望の量に低減される。。同様に、高調波の補償に不可避的に伴う基本振動振幅の低下を所望の値に制限することもできる。
【0019】
固定子極対の非対称的シフトを説明するために、図8に再び32個の固定子極24,25を有するモジュールユニットが概略的に示されている。このモジュールユニットでは、すべての固定子極24,25が互いに磁極ピッチだけずらして配置されている。固定子極24と固定子極25とで、そのつど1つの固定子極対135を形成している。補償されていない電動機のトルクに含まれている1つ又は複数の望みの高調波を低減するために、1つの固定子極対又は複数の固定子極対135が電気角βだけこれらの固定子極対の対称的な磁極ピッチからシフトされる。その際、角度βの大きさは、各々の固定子極対135により生じるトルクの基本振動が所定の上限値よりも大きく、かつ、選択された倍振動に由来するトルク成分が所定の上限値を上回らないように、計算される。この場合、上限は、例えば、倍振動又は高調波の振幅が、補償されていない電動機における基本振動振幅の3%よりも小さく、さらに、基本振動振幅が、補償されていない電動機における基本振動振幅の90%よりも小さくならないように、決定されている。さまざまな角度βでシフトされた個々の固定子極対35のトルクを計算する際、組合せ論の公式
【0020】
【数1】
【0021】
を満たす多数の解が存在する。ただし、ここで、NPは固定子極24,25の数であり、NWは可能な角度位置の数である。この可能な解の数Ngesから、前記上限を満たす解がフィルタアウトされる、つまり、高調波の振幅、有利には第3及び第5高調波の振幅を同時に3%未満に減少させたときに、少なくとも90%基本振動振幅が生じる。
【0022】
図8から12において図解されている、32極ユニポーラ横磁束電動機の実施例では、これらの可能な解はつぎの通りである:7つの固定子極対135に対しては電気シフト角度β=0°、5つの固定子極対135に対しては電気シフト角度β=36°、4つの固定子極対135に対しては電気シフト角度β=60°。一様な磁極ピッチτに対する固定子極対135のこのシフトは、図9に示されている。これによれば、列の最初の7つの固定子極対135はシフトされず、したがって、補償されていない電動機の場合のような対称的位置を維持しており、つぎの5つの固定子極対135は対称的な磁極ピッチτに対して電気角で36°だけシフトされ、その後の4つの固定子極対135は対称的な磁極ピッチτに対して電気角で60°だけシフトされる。シフトされない7つの固定子極対135の加算されたトルク経過は、図10のグラフにおいて、曲線gによって示されており、電気角で36°だけシフトされる5つの固定子極対135の加算されたトルク経過は曲線hによって示されており、電気角で60°だけシフトされる4つの固定子極対135の加算されたトルク経過は曲線iによって示されている。モジュールユニットの発生トルクは図11の曲線kにより表されている。比較のために、図11には、補償されていない電動機のトルク経過の曲線fが記入されている。再び、トルクが非常に強く正弦波形に同化しているのが見られる。図12のトルクの振幅スペクトルは、第3及び第5高調波の振幅が補償されていない電動機の場合(図7参照)よりも非常に小さく、補償されていない基本振動振幅の3%に満たないことを示している。さらに、このトルクの振幅は、補償されていない電動機のトルクの振幅の90%より下に減少していない。
【0023】
ここでも、モジュールユニットのトルクにまだ存在している第2高調波(図12)は気づかれない。というのも、第2高調波は、すでに上で述べたように、第2のモジュールユニットの90°シフトにより大幅に補償されるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
2段式32極ユニポーラ横磁束電動機の断片の透視図を部分的に示す。
【図2】
図1によるユニポーラ横磁束電動機のモジュールユニットの概略的な平面図を示す。
【図3】
図2の固定子モジュール内の固定子極グループのシフトを説明するための配置図式を示す。
【図4】
図3による電動機内に形成された4つの固定子グループのトルク経過を360°の電気角にわたって示したグラフである。
【図5】
発生する合モーメントのグラフを固定子極グループがシフトされない場合の電動機のグラフと比較したものである。
【図6】
図5のトルクの振幅スペクトルのうちの1つを示すグラフである。
【図7】
図5のトルクの振幅スペクトルのうちの1つを示すグラフである。
【図8】
ユニポーラ横磁束電動機の別の実施例を説明するための、図2と同様の図である。
【図9】
図固定子極対のシフトを説明するための、図8による固定子モジュール内の固定子極の配列図を示す。
【図10】
全部で16の固定子極グループ対のうちの3つの固定子グループのトルク経過のグラフである。
【図11】
図10の発生する合モーメントのグラフを固定子極対がシフトされない場合のトルクと比較したグラフである。
【図12】
図11の発生する合モーメントの振幅スペクトルのグラフである。
技術の状況
本発明は請求項1の上位概念によるユニポーラ横磁束電動機に基づく。
【0002】
事前公開されていないDE 100 39 466.3で提案されているこの種のユニポーラ横磁束電動機は、モジュールによる簡単な構成という利点を有している。このモジュール式の構成では、それぞれ1つの固定子モジュールと1つの回転子モジュールとから構成されたモジュールユニットの数が多いほど、電動機の回転が改善される。1段式及び2段式電動機、つまり1つ又は2つのモジュールユニットを有する電動機では、トルク経過は著しいうねり、いわゆるトルクリプルを示す。
【0003】
回転ディスクを備えたマイクロステップモータ(US 4 629 916)では、対称的な磁極グループの位置をシフトすることにより、所定の高調波に関する高調波成分を低減又は完全に抑制することが公知である。電気角で表されるシフト量αが、どの高調波又は倍振動が抑制されるかを決定する。なお、シフト量αは関係式α=π/νに従う。ただし、νは抑制される高調波の順序数である。
【0004】
公知の同種のマイクロステップモータ(DE 37 13 148 A1)では、まず固定子極の半径方向の中心線が互いに電気角で360°だけ離れており、これにより最良の効率が達成される。しかし同時に、これにより、高調波又は倍振動又は倍音に由来するトルク成分の最大化も生じてしまう。高調波成分を低減するために、今度は、固定子極が磁極ピッチにより定められた中心線に対して個々に異なる量だけシフトされる。その際、個々の位置に対するシフトの効果が計算されるが、それも特に、出力トルクへの影響、すなわち発生トルクの基本波及び高調波成分の量への影響を考慮して計算される。
【0005】
発明の利点
本発明によるユニポーラ横磁束電動機の利点は、請求項1による固定子極グループの対称的なシフトにより、及び、請求項3による各々1つの磁気回路に属する個々の固定子極対の非対称的なシフトにより、トルクに含まれている高調波成分が大幅に低減され、それにより、1つ又は2つのモジュールユニットしか備えていないユニポーラ横磁束電動機でもかなり良好な回転が達成されることである。固定子極グループの対称的シフトには、nを整数として2nの関係を満たす数の固定子極が必要であるのに対して、固定子極対の非対称的シフトは固定子極の数が偶数であればよい。
【0006】
他の請求項において実施されている措置により、請求項1に示されているユニポーラ横磁束電動機の有利な発展形態及び改良形態が可能である。
【0007】
図面
本発明は図面に示された実施例に基づいて以下の記述においてより詳細に説明される。
【0008】
図1は、2段式32極ユニポーラ横磁束電動機の断片の透視図を部分的に図式化したものである;
図2は、図1によるユニポーラ横磁束電動機のモジュールユニットの概略的な平面図である;
図3は、図2の固定子モジュール内の固定子極グループのシフトを説明するための配置図式である;
図4は、図3による電動機内に形成された4つの固定子グループのトルク経過を360°の電気角にわたって示したグラフである;
図5は、発生する合モーメントのグラフを固定子極グループがシフトされない場合の電動機のグラフと比較したものである;
図6及び7は、それぞれ図5のトルクの振幅スペクトルのうちの1つを示すグラフである;
図8は、ユニポーラ横磁束電動機の別の実施例を説明するための、図2と同様の図である;
図9は、固定子極対のシフトを説明するための、図8による固定子モジュール内の固定子極の配列図である;
図10は、全部で16の固定子極グループ対のうちの3つの固定子グループのトルク経過のグラフである;
図11は、図10の発生する合モーメントのグラフを固定子極対がシフトされない場合のトルクと比較したグラフである;
図12は、図11の発生する合モーメントの振幅スペクトルのグラフである。
【0009】
実施例の説明
図1には、2段式32極ユニポーラ横磁束電動機の断片が透視図で示されている。このユニポーラ横磁束電動機は電動機ハウジング10を有しており、この電動機ハウジング10には、固定子11及びこの固定子を中心として回転する同軸回転子12が保持されている。また回転子12は、電動機ハウジング10内に取り付けられた回転子シャフト13に回転固定されている。回転子12は2つの回転子モジュール15を有しており、固定子11は同じ数の固定子モジュール14を有している。回転子モジュール15は、軸方向に前後して回転子シャフト13に直に回転固定されており、固定子モジュール14は、対応する回転子モジュール15に対して半径方向に整列されて軸方向に前後して電動機ハウジング10に固定されている。ここでは、ユニポーラ横磁束電動機は2段式で実施されているが、固定子モジュール14と回転子モジュール15とから成るモジュールユニットを除去又は付加することにより、容易に1段式又は3段式以上で構想することもできる。
【0010】
回転子モジュール15は歯の付いた2つの強磁性同軸回転子リング16,17から成っており、これら2つの回転子リング16,17は、回転子シャフト13に回転固定されており、回転子リング16,17の間には永久磁石リング18が嵌め込まれ、半径方向、つまり回転子軸又は固定子軸19の方向に単極に磁化している。各々の回転子リング16,17の外周には、回転子軸19から離れる方向に一定の歯ピッチで歯が付けられており、そのため、歯溝21によって互いに分離された各々の歯22により形成された歯列は、互いに同じ回転角間隔を有する。回転子リング16の歯22と回転子17の歯22は半径方向に互いに整列している。回転子リング16,17及びこれらに一体化して形成された歯22は、貼合せ加工されており、有利には、軸方向に互いに隣接する同じ打抜板金の断片から構成される。
【0011】
半径方向に空隙を挟んで同心的に回転子モジュール15を囲む固定子モジュール14は、回転子軸19と同軸に配置された環状コイル23と、環状コイル23に沿って重なり合うU形のヨーク状固定子極24,25とを有している。固定子極24,固定子極25、及び回転子12の歯22を介して、それぞれ1つの磁気回路が閉じている。ここで、固定子極24のヨーク突起部は環状コイル23と重なり合っており、固定子極25のヨークブリッジ部分は半径方向に環状コイル23の下にある。そのために、固定子極24は長いヨーク突起部を有し、固定子極25は短いヨーク突起部を有している。同様に貼合せ加工により打抜板金から板金束へとまとめられた固定子極24,25は、ここでは、回転子モジュール15の歯ピッチの半分に相当する磁極ピッチτで電動機ハウジング10に固定されている。固定子極24,25は、それぞれ一方のヨーク突起部が対応する回転子モジュール12の一方の回転子リング16と半径方向に整列され、他方のヨーク突起部が他方の回転子リング17と半径方向に整列されるように、配置されている。ただし、磁極面を形成する、ヨーク突起部の自由端面は、半径方向の空隙を挟んで回転子リング16又は17と対面している。
【0012】
図1に示されているように、2段式ユニポーラ横磁束電動機の実施形態においては、電動機ハウジング10内で軸方向に隣接して配置された、2つのモジュールユニットの2つの固定子モジュール14は、電気角で90°だけ互いに捩れている。これは磁極ピッチτの半分に相当する。それゆえ、図1に示されている32極電動機の実施形態では、オフセット角は空間的には回転方向に5.625°となる。択一的には、2つの固定子モジュール14を軸方向に互いに整列するように調整し、回転子シャフト13に固定された回転子モジュール15を上記90°の電気角又は5.625°の空間的角度で互いに捩るようにすることも可能である。
【0013】
図1による2段式電動機の回転を改善するために、いわゆるトルクリプルにおいて発生する電動機で取り出し可能な合成トルクに含まれている高調波成分を低減又は必要な規模で抑制するための措置が講じられる。以下では、これらの措置を図2において平面図で示されているようなモジュールユニットに基づいて説明する。図1に示されている第2のモジュールユニットも同様に変更される。
【0014】
図2に概略的に示されているように、各々の固定子モジュール14内にある2n個の固定子極24,25から、同じ個数の固定子極24,25を有する多数の同じ固定子極グループ131〜134が形成される。ただしここで、n=5である。図2の実施例では、それぞれ8個の固定子極24,25を有する4つの固定子極グループ131〜134が形成されている。原則的に、固定子極グループの数はk=2mである。ただし、mはトルクに含まれている抑制される倍振動の数である。これらk個の固定子極グループは、m・k/2個の固定子極グループ対を形成する。ただし、各々の固定子極グループ131〜134はm個の対に属している。固定子極グループ対に属する固定子グループは、電気角α=180°/νだけ互いにシフトされている。ここで、νはトルクに含まれている抑制されるべき高調波の順序数である。
【0015】
図2〜7で扱われている実施例では、補償されていない電動機のトルクの振幅スペクトルが、モジュールユニットの発生トルクに実質的なトルクリプルをもたらす第3及び第5高調波の振幅を明らかに示している。ここで、補償されていない電動機とはすなわち、固定子極グループがシフトされておらず、すべての固定子極24,25が磁極ピッチτで対称的に配置されている、図1で実施されているような電動機である。同様にトルクに含まれている第2高調波は顕著ではない。というのも、第2高調波は、電動機が2段式であること及び2つのモジュールユニットを互いに電気角で90°だけずらすことにより、電動機の合成トルクには現れないからである。第3及び第5高調波を補償するために、前述した図2の実施例において実施されている形態に従って、全部で32個ある固定子極24,25から4つの同じ固定子極グループ131〜134が形成されている(m=2,k=22=4)。図3に図解されているように、これら4つの固定子極グループ131〜134から4つの固定子極グループ対(m・k/2=2・2=4)が生じる。これら4つの対は、固定子極グループ131+132、固定子極グループ133+134、固定子極グループ131+133、及び固定子極グループ132+134である。固定子極グループ対131,132及び133,134では、固定子極グループ131と132、又は、133と134は、電気角で36°だけ互いにシフトされており(ν=5,α=180°/ν=36°)、一方、固定子極グループ対131,133及び132,134では、固定子極グループ131と133、又は、固定子極グループ132と134は、電気角で60°だけ互いにシフトされている(ν=3,α=180°/ν=60°)。これにより、図2に示されているように、固定子極グループ131に対して、固定子極グループ132は電気角で36°だけシフトし、固定子極グループ133は電気角で60°だけシフトし、固定子極グループ134は電気角で96°だけシフトする。
【0016】
図4には、4つの固定子極グループ131〜134のトルク経過が360°の電気角にわたって示されている。ここで、曲線aは固定子極グループ131のトルク経過を示し、曲線bは固定子極グループ132のトルク経過を示し、曲線cは固定子極グループ133のトルク経過を示し、曲線dは固定子極グループ134のトルク経過を示している。図11には、これらの曲線a,b,c,dの加算から生じる、モジュールユニットの合モーメントがeで示されている。これに対して、曲線fは、固定子極24,25がシフトされていない場合のモジュールユニットの合モーメントを示している。見て明らかなように、すでに説明した固定子極グループ131〜134の対称的なシフトにより、トルク経過はほぼ正弦波状である。ただし、トルクはおよそ25%減少している。図6に示されている、図5の曲線eによるトルクの振幅スペクトルは、モジュールユニットが補償されていない場合(図7)にも存在する第3及び第5高調波がほぼ完全に抑制されていることを示している。
【0017】
32極ユニポーラ横磁束電動機において3つの高調波又は倍振動を抑制したいならば、32個の固定子極24,25を全部で8つの固定子極グループに分割しなければならない。ただし、各々の固定子極グループは、互いに磁極ピッチτだけずらした4つの固定子極24,25を有している。これら8つの固定子極グループは交互に全部で12の固定子極グループ対に属する。トルクに含まれている第3及び第5高調波ならびに例として第9高調波を抑制したい場合には、それぞれ、4つの固定子極グループ対において2つの固定子極グループを互いに電気角で20°(α=180°/9=20°)だけシフトし、4つの固定子極グループ対において2つの固定子極グループを互いに電気角で36°だけシフトし、4つの固定子極グループ対において2つの固定子極グループを互いに電気角で60°だけシフトする。
【0018】
図8〜12には、図1による補償されていないユニポーラ横磁束電動機における高調波成分を低減する第2の方式が図解されている。ここでは、固定子極グループの対称的なシフトは行われず、それぞれ1つの磁気回路を形成する個々の固定子極対の非対称的シフトが行われる。固定子極24,25のこのシフトの仕方は若干数の固定子極24,25を必要とする。なお、この固定子極の数はただ偶数でありさえすればよく、nを整数として条件2nを満たす必要はない。こうして、例えば、50極又は36極のユニポーラ横磁束電動機のトルクに含まれている高調波成分抑制を行うことができる。そのうえ、この補償の仕方では、望みの高調波は、完全には抑制されず、合成トルクにおいてもはや感じられないほどの所望の量に低減される。。同様に、高調波の補償に不可避的に伴う基本振動振幅の低下を所望の値に制限することもできる。
【0019】
固定子極対の非対称的シフトを説明するために、図8に再び32個の固定子極24,25を有するモジュールユニットが概略的に示されている。このモジュールユニットでは、すべての固定子極24,25が互いに磁極ピッチだけずらして配置されている。固定子極24と固定子極25とで、そのつど1つの固定子極対135を形成している。補償されていない電動機のトルクに含まれている1つ又は複数の望みの高調波を低減するために、1つの固定子極対又は複数の固定子極対135が電気角βだけこれらの固定子極対の対称的な磁極ピッチからシフトされる。その際、角度βの大きさは、各々の固定子極対135により生じるトルクの基本振動が所定の上限値よりも大きく、かつ、選択された倍振動に由来するトルク成分が所定の上限値を上回らないように、計算される。この場合、上限は、例えば、倍振動又は高調波の振幅が、補償されていない電動機における基本振動振幅の3%よりも小さく、さらに、基本振動振幅が、補償されていない電動機における基本振動振幅の90%よりも小さくならないように、決定されている。さまざまな角度βでシフトされた個々の固定子極対35のトルクを計算する際、組合せ論の公式
【0020】
【数1】
【0021】
を満たす多数の解が存在する。ただし、ここで、NPは固定子極24,25の数であり、NWは可能な角度位置の数である。この可能な解の数Ngesから、前記上限を満たす解がフィルタアウトされる、つまり、高調波の振幅、有利には第3及び第5高調波の振幅を同時に3%未満に減少させたときに、少なくとも90%基本振動振幅が生じる。
【0022】
図8から12において図解されている、32極ユニポーラ横磁束電動機の実施例では、これらの可能な解はつぎの通りである:7つの固定子極対135に対しては電気シフト角度β=0°、5つの固定子極対135に対しては電気シフト角度β=36°、4つの固定子極対135に対しては電気シフト角度β=60°。一様な磁極ピッチτに対する固定子極対135のこのシフトは、図9に示されている。これによれば、列の最初の7つの固定子極対135はシフトされず、したがって、補償されていない電動機の場合のような対称的位置を維持しており、つぎの5つの固定子極対135は対称的な磁極ピッチτに対して電気角で36°だけシフトされ、その後の4つの固定子極対135は対称的な磁極ピッチτに対して電気角で60°だけシフトされる。シフトされない7つの固定子極対135の加算されたトルク経過は、図10のグラフにおいて、曲線gによって示されており、電気角で36°だけシフトされる5つの固定子極対135の加算されたトルク経過は曲線hによって示されており、電気角で60°だけシフトされる4つの固定子極対135の加算されたトルク経過は曲線iによって示されている。モジュールユニットの発生トルクは図11の曲線kにより表されている。比較のために、図11には、補償されていない電動機のトルク経過の曲線fが記入されている。再び、トルクが非常に強く正弦波形に同化しているのが見られる。図12のトルクの振幅スペクトルは、第3及び第5高調波の振幅が補償されていない電動機の場合(図7参照)よりも非常に小さく、補償されていない基本振動振幅の3%に満たないことを示している。さらに、このトルクの振幅は、補償されていない電動機のトルクの振幅の90%より下に減少していない。
【0023】
ここでも、モジュールユニットのトルクにまだ存在している第2高調波(図12)は気づかれない。というのも、第2高調波は、すでに上で述べたように、第2のモジュールユニットの90°シフトにより大幅に補償されるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
2段式32極ユニポーラ横磁束電動機の断片の透視図を部分的に示す。
【図2】
図1によるユニポーラ横磁束電動機のモジュールユニットの概略的な平面図を示す。
【図3】
図2の固定子モジュール内の固定子極グループのシフトを説明するための配置図式を示す。
【図4】
図3による電動機内に形成された4つの固定子グループのトルク経過を360°の電気角にわたって示したグラフである。
【図5】
発生する合モーメントのグラフを固定子極グループがシフトされない場合の電動機のグラフと比較したものである。
【図6】
図5のトルクの振幅スペクトルのうちの1つを示すグラフである。
【図7】
図5のトルクの振幅スペクトルのうちの1つを示すグラフである。
【図8】
ユニポーラ横磁束電動機の別の実施例を説明するための、図2と同様の図である。
【図9】
図固定子極対のシフトを説明するための、図8による固定子モジュール内の固定子極の配列図を示す。
【図10】
全部で16の固定子極グループ対のうちの3つの固定子グループのトルク経過のグラフである。
【図11】
図10の発生する合モーメントのグラフを固定子極対がシフトされない場合のトルクと比較したグラフである。
【図12】
図11の発生する合モーメントの振幅スペクトルのグラフである。
Claims (8)
- 回転子軸を中心として回転可能な回転子(12)と、該回転子(12)を囲む、前記回転子軸と同心の固定子(11)とを備えたユニポーラ横磁束電動機であって、
前記回転子(12)は少なくとも1つの回転子モジュール(15)から成っており、
前記回転子モジュール(15)は、2つの同軸強磁性回転子リング(16,17)と永久磁石リング(18)とから構成されており、
前記2つの回転子リング(16,17)は、軸方向に離して取り付けられており、それぞれ各自の外周全体にわたって歯が付いており、
前記永久磁石リング(18)は前記回転子リング(16,17)の間に嵌め込まれ、前記回転子軸方向に単極に磁化しており、
前記固定子(11)は、各回転子モジュール(15)に割当てられた少なくとも1つの固定子モジュール(14)から成っており、
前記固定子モジュール(14)は、前記歯の数の2倍に相当する数の有利には貼合せ加工されたヨーク状の固定子極(24,25)と、前記回転子軸と同軸に配置された、前記固定子極(24,25)内に磁束を発生させるための環状コイル(23)とを有しており、
前記固定子極(24,25)は外周方向に磁極ピッチ(τ)だけ互いにずらしてあり、ヨークの2つの突起部が空隙を挟んで前記2つの回転子リングと対面している形式のユニポーラ横磁束電動機において、
各固定子モジュール(14)において、前記固定子極(24,25)の数は2nであり、ただし、nは整数であり、
同じ数の固定子極(24,25)を有する少なくとも1対の固定子極グループ(131〜134)が形成されており、該固定子極グループは、電気角α=180°/νだけ互いにシフトされており、ただし、νはトルクに含まれている抑制される高調波の順序数である、ことを特徴とするユニポーラ横磁束電動機。 - トルクに含まれている抑制される高調波の数がmであるとき、k=2m個の同じ固定子極グループ(131〜134)が、m・k/2個の固定子極グループ対(131/132,133/134,131/133,132/134)を形成し、各々の固定子極グループ(131〜134)は、電気的シフト量(α)の異なるm個の対に属する、請求項1記載のユニポーラ横磁束電動機。
- 各々の固定子モジュール(14)は整数個の固定子極(24,25)を有しており、
磁極ピッチ(τ)だけ互いにずらされた、磁気回路に属する少なくとも1対の固定子極(24,25)は、モジュールユニットの発生トルク出力に含まれている基本波の振幅が所定の上限値よりも大きく、かつ、選択された少なくとも1つの高調波の振幅が所定の上限値を越えないように、対称的な磁極ピッチ(τ)から角度(β)だけシフトされている、請求項1記載のユニポーラ横磁束電動機。 - トルクに含まれている高調波の振幅の上限値は、固定子極(24,25)が磁極ピッチ(τ)だけずらして対称的に配置されている場合の基本波振幅の必要パーセンテージよりも低い、請求項3記載のユニポーラ横磁束電動機。
- 基本波振幅の上限値は、固定子極(24,25)が磁極ピッチ(τ)だけずらして対称的に配置されている場合の基本波振幅の必要パーセンテージよりも高い、請求項3又は4記載のユニポーラ横磁束電動機。
- 複数の固定子極対(24,25)は少なくとも1つの同じ角度(β)だけずらしてある、請求項3から5のいずれか1項記載のユニポーラ横磁束電動機。
- シフト角(β)の計算がただ1つの固定子モジュール(14)に対して実行される、請求項3から6のいずれか1項記載のユニポーラ横磁束電動機。
- 前記固定子(11)は、軸方向に隣接して配置された2つの同じ固定子モジュール(14)を有しており、
関連する2つの回転子モジュール(15)は軸方向に互いに隣接して回転子シャフト(13)に回転固定されており、
固定子モジュール又は回転子モジュール(14,15)は互いに対して90°ねじれている、請求項1から6のいずれか1項記載のユニポーラ横磁束電動機。
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