JP2004516080A - 押しストック及び押しストック用ストックリング - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の押しストックについて、押し力を効果的に働かせることができるように改良することを課題とする。
【解決手段】リングフレーム(7)は、ストックシャフト(2)の下端から進行方向(A)に突出する棒状体で、その突出端は自由端であり、
一又はそれ以上のスパイク(11)がストックシャフト(2)の中心軸から距離をおいて上記リングフレーム(7)の他端(9)に設けられており、
上記リングフレーム(7)は上記スパイク(11)とシャフト(2)との間でレバーアームとして働くようになっており、それにより上記シャフト(2)の長手方向の押し力(F)がストック(1)に対して働くときに、曲げモーメントが上記リングフレーム(7)に作用するようにおかれ、
上記リングフレーム(7)は曲げに対して実質的に剛体で、作用する曲げモーメントをシャフト(2)の下端に伝えるようにおかれている、
押しストック。
【選択図】図1
【解決手段】リングフレーム(7)は、ストックシャフト(2)の下端から進行方向(A)に突出する棒状体で、その突出端は自由端であり、
一又はそれ以上のスパイク(11)がストックシャフト(2)の中心軸から距離をおいて上記リングフレーム(7)の他端(9)に設けられており、
上記リングフレーム(7)は上記スパイク(11)とシャフト(2)との間でレバーアームとして働くようになっており、それにより上記シャフト(2)の長手方向の押し力(F)がストック(1)に対して働くときに、曲げモーメントが上記リングフレーム(7)に作用するようにおかれ、
上記リングフレーム(7)は曲げに対して実質的に剛体で、作用する曲げモーメントをシャフト(2)の下端に伝えるようにおかれている、
押しストック。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クロスカントリースキー、アルペンスキー、ローラースキー、長距離スケート、ノルディックスキー、かんじき走行、ノルディックウォーキング及び他の形態の運動に適する押しストックに関し、該ストックは、伸長したシャフト、押し力を実質的にシャフトの長手方向でストックの方向に向かせるためにシャフトの上端に設けられたにぎり部、さらにシャフトの下端に設けられたストックリングより構成され、上記ストックリングは、シャフトを該ストックリングに固定するための固定部、シャフトの長手軸に対して横方向に固定部に固定されると共に、進行方向から見てストックの前方に伸びているリングフレーム、及びさらにリングフレームの下面に設けられている少なくとも一個のスパイクより構成される。
【0002】
さらに本発明は押しストックにおけるストックリングに関し、該ストックリングは、押しストックのシャフトの下端にストック用リングを固定するための固定部、固定部に取りつけられ、進行方向から見てストックの前方に伸びているリングフレーム及びリングフレームの下面に配置されている少なくとも一個のスパイクより構成される。
【0003】
【従来の技術】
一般的に、スキー用ストック及び類似物には、シャフトの下端にその延長としてスパイクが備えられている。通常のスキー用ストックの問題点は、押し操作中に充分な押し力をシャフトに与えることができないことであり、そのため押し操作の効果を低減することである。スキー場やスキー用具の発達により、スキーは、より高いスピードを伴うスポーツとなったため、スキー用ストックもまた何らかの新規な特徴を示すことが期待されている。
【0004】
フィンランド公報第82194号は、スキー用ストックの長円形(oval)リングを開示し、そのリングの中心軸はスキー走行の方向に向いている。スキー走行の方向から見て、リングはストックの前方に伸びている。しかし、スパイクはシャフトの延長として配置されているので、この解決案では、押し力を効果的ならしめるための力をシャフトに備えることができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、従来ストックを改良した新たな押しストック及び押しストック用リングを提供することである。
【0006】
【課題を達成するための手段】
上記課題を達成するため、
本発明の押しストックは、以下の事項を特徴とする。即ち、ストックの長手方向から見て、リングフレームが進行方向に向く棒状突出体であり、その一端は固定部に取りつけられ、その他端は自由端であり、少なくとも一個以上のスパイクがシャフトの中心軸から距離をおいてリングフレームの少なくとも上記他端の場所に設けられており、リングフレームは該スパイクとシャフトとの間でレバーアームとして働くように配置されており、それにより、シャフトの長手方向の押し力がストックに対して向けられるときに、曲げモーメントがリングフレームに働くように配置され、リングフレームは曲げに対して実質的に剛体で、働く曲げモーメントをシャフトの下端に伝えるように配置されている。
【0007】
さらに本発明による押しストック用リングは、以下の事項を特徴とする。即ち、ストックの長手方向から見て、リングフレームが進行方向に向く棒状突出体であり、その一端は固定部に取りつけられ、その他端は自由端であり、少なくとも一個以上のスパイクが上記固定部から距離をおいてリングフレームの上記他端の場所に配置されており、リングフレームは該スパイクと固定部との間でレバーアームを形成するように配置されており、リングフレームは曲げに対して実質的に剛体である。
【0008】
本発明の基礎をなす本質的思想は、押しストックの下端に突出体状のリングフレームよりなるストックリングが備えられていることである。進行方向から見て、リングフレームは前方に向いており、その自由端の場所には少なくとも一個のスパイクが設けられており、スパイクはストックの長手方向から見て、ストックの最下端部を構成している。それでスパイクはシャフトの中心軸から距離をおいて存在し、そこでリングフレームはレバーアームとして働く。その結果、ストックが押し力を受けると曲げモーメントが作用する。リングフレームは、曲げに対して剛体なので、上記曲げモーメントをシャフトの下端に伝えることができる。さらに、スパイクはシャフトの中心軸から距離をおいて存在しているので、その傾斜に対して支点として働くスパイクがシャフトの中心軸の延長体として配置されている場合よりも、傾斜される時に、ストックはより大きな円弧を描く。
【0009】
本発明の効果は、前方向きのリングが傾斜されたときに、ストックにより作られる円弧の半径を、ストックの長さより大きくすることができ、このことはストックを傾けるとストックの伸長をもたらし、より効果的な押し操作を発生させることを意味する。さらに、リングフレームが先端スパイクとシャフトとの間のレバーアームとして働く時に、押し力は曲げモーメントを発生させ、それがシャフトの下端に伝えられ、該曲げモーメントの影響によりシャフトが曲がる。このようにして押し力を弾発力に変換する。ストックの弾性的に曲げられるシャフト中に畜えられた弾発力が押し操作の最終点に向かって解放され、効率を高める。
以下本発明の実施例について説明する。
【0010】
【実施例】
本発明の第1の実施例の基礎をなす思想は、ストックの長手方向からみて、リングフレームの自由端は、固定部に面するリングフレームの端よりも遠くに伸びている。このことにより、スパイクと共に、リングフレームの先端が、常にストック下端の最も外側の部分を形成し、このようにして押し操作を受ける走行面と接する最初の部材となる。
【0011】
本発明の第2の実施例の基礎をなす思想は、リングフレームの自由端に突起体状の爪が備えられており、その爪はリングフレームの下面から下方に一定長伸びている。爪はスパイクのための固定部として使用してもよく、他方、爪自身をスパイクとして使用してもよい。
【0012】
本発明の第3の実施例の基礎をなす思想は、固定部は伸長したスリーブで、ストックのシャフトを挿入することが可能である。さらに、固定部は長手方向に弾力的たわみ性があり、そのことは、構造の強度にとって不利な断続性が固定部とシャフトとの間に形成されないということを意味する。
【0013】
図1に示す押しストック(1)は、伸長したシャフト(2)よりなり、該シャフト(2)は円形あるいは楕円形の断面を有し、繊維強化プラスティック材料から製作されることが好ましい。シャフト(2)の上端には、一般的には、例えば、係止ストラップのような、ストック(1)を使用者の手に付けるための係止部材(4)を有する握り部(3)が備えられる。係止ストラップの代わりに、図2に示す手を挿入し係止するためのグローブ状の係止部材で、握り部(3)を構成してもよい。握り部(3)は、一般的にはあらかじめ定められた一つの位置でのみ手にはめるように作成形成されているので、握り部(3)はストックの操作方向を決定する。その上、握り部(3)の係止部材(4)は、使用時にストックを向ける方法を決定する。進行方向は、図面中の矢印(A)により示される。さらに、ストック(2)の下端には、固定部(6)によりシャフト(2)に取り付けられているストックリング(5)が備えられる。固定部(6)は、シャフト(2)の下端が挿入される伸長したスリーブであることが好ましい。固定部(6)とシャフト(2)との結合強度は、たとえば、接着剤により確保される。さらに、ストックリング(5)は、シャフト(2)の長手方向(B)を横断するリングフレーム(7)により構成される。シャフト(2)の長手方向(B)から見て、リングフレーム(7)は棒状突出体である。リングフレーム(7)の一端(8)は固定部(6)に取り付けられ、その他端は自由端である。図1に見られるように、リングフレーム(7)は進行方向(A)に向き、そのことはリングフレーム(7)が実質的に単独でストック(1)の前方にあり、リングフレーム(7)の長手軸が実質的に進行方向(A)と平行であることを意味する。リングフレーム(7)の他端(9)の下面(10)に、少なくとも1個のスパイク(11)が備えられる。このようにスパイク(11)は、ストック(1)の最下面を構成し、そのことは、押し力(F)がストック(1)により働く時に、スパイク(11)が走行面(12)に触れる最初の部材であることを意味する。スパイク(11)がシャフト(2)から距離(C)をおいて存在するので、押し力(F)はリングフレーム(7)に作用する曲げモーメントを発生させる。距離(C)は、好ましくは3〜15cmである。リングフレーム(7)の構造及び/若しくはその製作材料故に、リングフレーム(7)は曲げにおいて剛体であり、そのため押し力(F)により発生した曲げモーメントを固定部(6)、さらにシャフト(2)に伝えることができる。そこでシャフト(2)の下端部は、図1において明確化のため高度に強調的に表現したものであるが、破線(13)にしたがい曲がり、それが弾発力を弾性的たわみシャフト(2)に蓄積させる。弾発力は、押し操作の最終点において解放され、それによりさらに効果的ならしめる。弾発力とその利用は、シャフトを設計するときに考量することが好ましい。一般的には、シャフト(2)は心材あるいは相応のフレームの周りにプラスティック材料を含浸した強化繊維を巻くことにより製造される。シャフト(2)の曲げこわさ及びその他の特性は、比較的間簡単な態様で、強化繊維の巻き角度、巻き回数を調節し、カーボン繊維やアラミド繊維のような強化繊維材料を使用することにより調節することができる。ストックリング(5)は射出成型によりプラチティック材料よりつくることが好ましい。スパイク(11)は金属でつくるのが好ましく、それらはリングフレーム(7)の上記他端(9)に設けられる固定点に取り付けられる。スパイク(11)はリングフレーム(7)と一体化され得る部品であり、リングフレーム(7)と同一の材料あるいはリングフレーム(7)と異なった材料のいずれかでつくることができる。スパイク(11)の材料、大きさ及び形は、押しストックの使用目的により選択される。例えば、スキー用ストック及びスケート用ストックには、同じように氷に対する良好なつかみを確保するために鋭いスパイク(11)を使用する。他方、例えばノルディック歩行用ストックのスパイクには、角度を鈍くし、アスファルトとスパイク(11)とのあいだの摩擦を増加させるために適切な表面摩擦を持たせてもよい。
【0014】
図2において、ストック(1)が傾斜姿勢で示されている。それは、進行方向(A)を向いているリングフレーム(7)により与えられる伸長効果を理解することが出来るようにするためである。シャフト(2)の上端が、スパイク(11)を支点として、(D)方向に傾斜されると、ストック(1)の上端が図2の破線(14)により示される半径により描かれる曲線に沿って回転する。ストックが回転させられると、その有効長は、破線(14)により示されるスパイク(11)から握り部(3)までの傾斜距離であり、本発明によるストックにおいて、この距離は常にストック(1)の長手軸における距離(E)よりも大きい。この伸長効果の量は、リングフレーム(7)の長さ如何により、実質的には、シャフト(2)の中心軸からスパイク(11)の在る位置までの距離如何による。ストックを傾斜させるとストックが長くなり、その場合、ユーザがこの特質を利用して、押し操作の有効時間を伸ばし、その押し操作をより効果的ならしめることを、ユーザは感得することができる。
【0015】
押し操作の始めには、図1に示すように、ストック(1)は直立姿勢にあり、進行方向(A)に向かう力の成分は小さい。シャフト(2)が押し力を受けると、次いでその力は押し運動の最終点に向かって解放され、ストック(1)は、図2に示すように、進行方向(A)に向かって傾斜させられる。このようにして、進行方向(A)に対して有効な力成分は、押し操作の最終点に向って最高になる。
【0016】
図3は、図1における押しストックの上面図である。図3は、リングフレーム(7)の突出体状構造を明確に示す。リングフレーム(7)の突出体状構造の故に、シャフト(2)はコントロールされた態様であらかじめ定められた方向に曲がる。このことはシャフト(2)を特定の方向に固定できることを意味する。これにより、シャフト(2)が座屈する危険−スパイク(11)がシャフト(2)の延長上にある従来のストックに関する共通の状態−を避けることができる。
【0017】
側方から見て、図4に示されるストックリング(5)の形は三角形である。リングフレーム(7)は、固定部(6)に面する一端において最も広く、他端に向かい狭くなっている。かくしてリングフレーム(7)の断面は、シャフトに向かい大きくなるように配置されている。リングフレーム(7)は、レバーアームを形成し、曲げモーメントは固定部(6)に面する端において最も大きい。下向き突起状の爪(16)は、スパイク(11)用リングフレーム(7)の上記他端に配置される。リングフレーム(7)はシャフト(2)の下端に傾斜して配置される。その場合に、リングフレームの上記他端(9)はストック(1)の長手方向に上記一端(8)よりも遠くに伸びている。このことは、下向き突起状爪(16)と共に、リングフレーム(7)の前方にあるスパイク(11)が常に走行面に接する最初の部材であることを確実にする。他方、爪(16)に別のスパイク(11)を備えることは必要でないが、また爪自体をスパイクとして使用してもよく、さらに図4において見られることであるが、進行方向(A)より見て、リングフレーム(7)の下面(10)は下方へ張り出す凸面状であることが好ましく、そこでその形状はストック(1)の曲線(curvilinear)傾斜運動に対応する。
【0018】
さらに、図4は固定部(6)の好ましき具体例を示す。固定部(6)は、シャフト(2)の下端を挿入できる伸長スリーブである。固定部(6)とシャフト(2)のジョイントは固定するか、あるいは必要によりシャフト(2)に異なったストックリング(5)が取り付けられるように、ジョイントが配置される。いわゆる浮き固定(bayonet fixing)をジョイントに応用できる。図4に示す固定部(6)の後部面には、横ギザギザ(30)が設けられ、それにより固定部(6)を長手軸方向に距離をおいて曲げることができる。その結果、シャフト(2)と固定部(6)との間にきびしい断裂が形成されず、固定部(6)は少なくともある程度まで力のバランスを取り、これがシャフト(2)の構造が荷重に対して、より耐久性のもてる理由である。ギザギサ(30)を使用する代わりに、固定部のために適切な寸法と材料を使用して、固定部(6)に長手方向にたわみ性を持たせることが可能である。さらに固定部(6)は、リングフレーム(7)と固定部(6)との間の接続部より高く伸長させることが好ましく、またそれによりシャフト(2)が受けるひずみを一部軽減する。またシャフト(2)の断面を楕円形にしてもよく、それにより進行方向(A)の曲げに対する許容性を増す。またギザギザ(30)はストックリングの構造を軽くし、さらにシャフト(2)の固定をやわらげる。
【0019】
図5は、図4における線G−Gに沿って切断されたリングフレーム(7)の断面を示す。断面の底部に三角形底部(7a)があり、次いでその上にプレート状上部(7b)が備えられ、その断面は直立姿勢に配置された長方形に類似している。ついで底部(7a)の下面(10)は、ストックリング(5)が踏み固められた走行面のような比較的堅い面に沈み込むのを妨げるように、通常、充分に大きな支持面を形成する。道路のような堅い面を目的とするストックリング(5)は支持面のサイズを考量する必要はないが、底部(7a)のサイズで最も重要なことは、リングフレーム(7)を横方向に対して充分に強くすることである。底部(7a)の最大幅は、好ましくは7mmと10mmの間である。さらに、上部(7b)は、水平幅が2mmから5mmほどの比較的薄い構造とすることができる。このことは軽いが、同時に垂直曲げに対して極めて強いことを意味する。上述のような断面の空気抵抗は小さい。
【0020】
図6はストックリング(5)の底面図である。リングフレーム(7)の底面(10)には、ストックリング(5)と走行面(12)との間のつかみを改善するために突起体(15)を設けてもよい。リングフレーム(7)は比較的狭い突出体状バーであるが、リングフレーム(7)の長さの故に、リングフレームの下面(10)の表面積は大抵の走行面(12)に対してストックを支えるに充分な広さを有する。
【0021】
図7は広幅部(17)を備えた別のストックリング(5)を示す。図8及び図9において見られるように、広幅部(17)は、リングフレーム(7)の底面(10)の側に備えられたプレート状部である。広幅部(17)の表面積はリングフレーム(7)の下面(10)の表面積よりも大きい。そのことは、ストックが柔らかい走行面の中に押し力(F)により沈むのを防止することの出来ることを意味する。このような広幅部(17)は、例えば柔らかい雪、森、沼地を走行するときに用いることができる。広幅部(17)は、ストックリングに固定的に設けてもよく、また容易に取り外したり装着できる付属品としてもよい。広幅部(17)は、ヒンジ(18)によってリングフレーム(7)の他端(9)の場所に取りつけられる。その場合、広幅部(17)は、リングフレームの下面(10)と図7の破線(19)との間の角度(H)により示される距離を回転させることができる。例えば、広幅部(17)が柔らかい雪に沈んだときに、容易に最初にその前端とともに持ち上がるように、ストック(1)を持ち上げると、ヒンジ(18)は、広幅部(17)を回転させることができる。さらにヒンジ(18)は、広幅部(17)を、押し操作中、最初に前端と共に動かすことができるので、広幅部(17)により生ずる空気抵抗は、たとえ広幅部がかなり大きいとしても、小さい。
【0022】
図8は広幅部(17)に開口(20)を備えてもよいことを示す。このことは、広幅部(17)が大きくても軽くすることができることを意味する。広幅部(17)の前部(17a)に、横口(22)を備えかつ互いに間隔をおいた2個の上向きラグ(21)を備える。さらに、リングフレーム(7)の他端(9)に、図7において見られるように、爪(16)の後方側に横口(23)を備える。ヒンジピン(24)が、開口(22)及び(23)を通じて、ストックリング(5)と広幅部(17)を互いに回転自在に連結する。押し操作中、広幅部(17)がリングフレーム(7)の下面(10)に支持される。広幅部(17)は射出成形によりプラスティック材料で製作するのが好ましい。
【0023】
図10は広幅部(17)を備えた押しストックを示す。ストックリング(5)の前部には、スパイク(11)が走行面に対して支持されるように、広幅部(17)の開口を貫通して突設してある。押し操作の始め、リングフレーム(7)は、広幅部(17)が実質的にストックのシャフトに対して直角になるような正しい位置になるように、広幅部(17)を支持する。それで広幅部(17)はストック(1)が柔らかい雪に沈むのを、最も効果的な態様で防止する。さらに押し操作中、ストックが回転するようになっているヒンジあるいはジョイント(30)が押しストック(1)と広幅部(17)との間に設けられる。回転にかかわらず、リングフレーム(7)の前部にあるスパイク(11)は走行面との接触を保ち、広幅部(17)は実質的に走行面と平行である。
【0024】
図11において、ストックシャフト(2)が広幅部(17)に対して傾斜された時に、ストック(1)が押し操作の最終点に向っている状態が示されている。押し操作中、ストックシャフト(2)は弾発力を加えるが、そのことが、図11のストックシャフト(2)における曲げ(13)により説明されている。図12は、押し操作が完了し、次の押し操作のために、ストック(1)を新しい位置に動かすためにストック(1)が(J)方向に持ち上げられている状態を示す。ストックが動かされる間に、ジョイント(30)は広幅部(17)の後端を走行面に引きずって行く。その場合、広幅部の大部分は、運動中に、走行面に向けられる。次いで、たとえ広幅部(17)が大きい場合でさえ、あるいは雪あるいは泥が広幅部(17)にくっついた場合でも、ストック(1)は依然として軽く操作される。広幅部(17)が深雪のような柔らかい走行面に沈んでも、容易に持ち上げることができる。それは、広幅部(17)の前部のジョンイト(30)により、広幅部(17)は最初の先端で雪から持ち上がり、その場合(J)方向への持ち上げに抵抗する表面積は小さい。図10から図12に示す案は、長距離及びテレマークスキー走行に応用するのが好ましい。
【0025】
図13は図10から図12に示されるストック(1)の広幅部を示す上面図である。広幅部(17)は、伸長した実質的にプレート状のもので、その前部は上方に向かい斜めである。広幅部(17)は、たとえば、長さ25cmで、巾は12cmであるか、或いは、たとえば、長さ35cmで、巾は15cmにしてもよい。広幅部(17)は、構造的に軽くするために開口(20)が設けられている。広幅部(17)は、例えば、射出成形により、プラスティック材料から作られるのが好ましい。広幅部(17)の前部は開口(31)を有し、その開口を通してスパイク(11)が配置される。リングフレーム(7)の下面が数個のスパイク(11)を有する場合には、各スパイクに開口(31)を設ける。さらにジョイント(30)と開口(31)を、押し操作中に、リングフレーム(7)の前部を広幅部(17)の下面の側に回転させるために、設計することができる。例えば、ジョイント(30)を2個のラグで構成してもよく、又その間に軸を回転自在に配置してもよい。好ましくは、広幅部(17)とリングフレーム(7)との間のジョイントが広幅部(17)を、交換あるいは滑降のため、容易にはずすことができるようにされることである。広幅部(17)は、必要なときにストック(1)に取り付ける付属品とするのが好ましい。
【0026】
図14と図15は、特にノルディックウォーキング用のストックリング(5)を示す。リングフレーム(7)は長さ約4〜5cmが好ましい。さらに、リングフレーム(7)の前部は、リングフレーム(7)の長手軸に対し傾斜して並んでいる2個のスパイク(11)を有する。2個のスパイク(11)は、比較的堅い走行面を走行するときに、横方向へのストック(1)の操作を着実ならしめる。
【0027】
図16及び図17は、リングフレーム(7)の前部にある先端スパイク(11a)とストックシャフト(2)の延長にあるヒールスパイク(11b)を有するストックリング(5)を示す。図16において、スパイク(11a)及び(11b)は、ストック(1)の長手方向に等しい長さで伸びており、また図17において、ヒールスパイク(11b)は先端スパイク(11a)よりも長く伸びている。先端スパイクとヒールスパイクを備えたストックリング(5)は、特にアルペンスキーに適している。何故かというと、ストックがより強力なスタートに使用されるときに、先端スパイク(11a)とそれによりストックシャフト(2)に加えられる弾発力が滑降の最初に利用されるからである。またヒールスパイク(11b)は、例えばスラロームの回転において、走行をコントロールするのに利用される。リングフレーム(7)は、図15に示すリングフレームのような形にしてもよく、換言すれば、上方先細り構造にすることができる。その場合は空気力学的に効果がある。このようなリングフレームは、空気の渦を減少しスキーヤーを安定させるために翼として利用することができる。
【0028】
図面と関連説明は、ただ発明の思想を説明することを意図している。その詳細については、発明は特許請求の範囲に記載された範囲内で変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明による押しストックの側面図である。
【図2】
本発明の押しストックの押し操作による伸長効果を示す概略図である。
【図3】
同上押しストックの上面図である。
【図4】
ストックリングの他の実施例を示す拡大側面図である。
【図5】
図4におけるG−G線拡大断面図である。
【図6】
図4の底面図であ。
【図7】
ストックリングのさらに他の実施例の拡大側面図である。
【図8】
広幅部の拡大上面図である。
【図9】
同上拡大側面図である。
【図10】
広幅部を備えた押しストックの作用を示す各概略図である。
【図11】
広幅部を備えた押しストックの作用を示す各概略図である。
【図12】
広幅部を備えた押しストックの作用を示す各概略図である。
【図13】
広幅部の他の実施例の拡大上面図である。
【図14】
ストックリングの別の実施例の拡大側面図である。
【図15】
同上進行方向からみた拡大正面図である。
【図16】
ストックリングのさらに別の実施例の拡大側面図である。
【図17】
ストックリングのまたさらに他の実施例の拡大側面図である。
【符号の説明】
1 ストック
2 ストックシャフト
3 にぎり部
5 ストックリング
6 固定部
7 リングフレーム
8 リングフレームの一端
9 リングフレームの他端
10 リングフレームの下面
11 スパイク
16 突起体状爪
17 広幅部
17a 広幅部の前部
18 ヒンジ
21 ラグ
22、23 横開口
24 ヒンジピン
31 開口
【発明の属する技術分野】
本発明は、クロスカントリースキー、アルペンスキー、ローラースキー、長距離スケート、ノルディックスキー、かんじき走行、ノルディックウォーキング及び他の形態の運動に適する押しストックに関し、該ストックは、伸長したシャフト、押し力を実質的にシャフトの長手方向でストックの方向に向かせるためにシャフトの上端に設けられたにぎり部、さらにシャフトの下端に設けられたストックリングより構成され、上記ストックリングは、シャフトを該ストックリングに固定するための固定部、シャフトの長手軸に対して横方向に固定部に固定されると共に、進行方向から見てストックの前方に伸びているリングフレーム、及びさらにリングフレームの下面に設けられている少なくとも一個のスパイクより構成される。
【0002】
さらに本発明は押しストックにおけるストックリングに関し、該ストックリングは、押しストックのシャフトの下端にストック用リングを固定するための固定部、固定部に取りつけられ、進行方向から見てストックの前方に伸びているリングフレーム及びリングフレームの下面に配置されている少なくとも一個のスパイクより構成される。
【0003】
【従来の技術】
一般的に、スキー用ストック及び類似物には、シャフトの下端にその延長としてスパイクが備えられている。通常のスキー用ストックの問題点は、押し操作中に充分な押し力をシャフトに与えることができないことであり、そのため押し操作の効果を低減することである。スキー場やスキー用具の発達により、スキーは、より高いスピードを伴うスポーツとなったため、スキー用ストックもまた何らかの新規な特徴を示すことが期待されている。
【0004】
フィンランド公報第82194号は、スキー用ストックの長円形(oval)リングを開示し、そのリングの中心軸はスキー走行の方向に向いている。スキー走行の方向から見て、リングはストックの前方に伸びている。しかし、スパイクはシャフトの延長として配置されているので、この解決案では、押し力を効果的ならしめるための力をシャフトに備えることができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、従来ストックを改良した新たな押しストック及び押しストック用リングを提供することである。
【0006】
【課題を達成するための手段】
上記課題を達成するため、
本発明の押しストックは、以下の事項を特徴とする。即ち、ストックの長手方向から見て、リングフレームが進行方向に向く棒状突出体であり、その一端は固定部に取りつけられ、その他端は自由端であり、少なくとも一個以上のスパイクがシャフトの中心軸から距離をおいてリングフレームの少なくとも上記他端の場所に設けられており、リングフレームは該スパイクとシャフトとの間でレバーアームとして働くように配置されており、それにより、シャフトの長手方向の押し力がストックに対して向けられるときに、曲げモーメントがリングフレームに働くように配置され、リングフレームは曲げに対して実質的に剛体で、働く曲げモーメントをシャフトの下端に伝えるように配置されている。
【0007】
さらに本発明による押しストック用リングは、以下の事項を特徴とする。即ち、ストックの長手方向から見て、リングフレームが進行方向に向く棒状突出体であり、その一端は固定部に取りつけられ、その他端は自由端であり、少なくとも一個以上のスパイクが上記固定部から距離をおいてリングフレームの上記他端の場所に配置されており、リングフレームは該スパイクと固定部との間でレバーアームを形成するように配置されており、リングフレームは曲げに対して実質的に剛体である。
【0008】
本発明の基礎をなす本質的思想は、押しストックの下端に突出体状のリングフレームよりなるストックリングが備えられていることである。進行方向から見て、リングフレームは前方に向いており、その自由端の場所には少なくとも一個のスパイクが設けられており、スパイクはストックの長手方向から見て、ストックの最下端部を構成している。それでスパイクはシャフトの中心軸から距離をおいて存在し、そこでリングフレームはレバーアームとして働く。その結果、ストックが押し力を受けると曲げモーメントが作用する。リングフレームは、曲げに対して剛体なので、上記曲げモーメントをシャフトの下端に伝えることができる。さらに、スパイクはシャフトの中心軸から距離をおいて存在しているので、その傾斜に対して支点として働くスパイクがシャフトの中心軸の延長体として配置されている場合よりも、傾斜される時に、ストックはより大きな円弧を描く。
【0009】
本発明の効果は、前方向きのリングが傾斜されたときに、ストックにより作られる円弧の半径を、ストックの長さより大きくすることができ、このことはストックを傾けるとストックの伸長をもたらし、より効果的な押し操作を発生させることを意味する。さらに、リングフレームが先端スパイクとシャフトとの間のレバーアームとして働く時に、押し力は曲げモーメントを発生させ、それがシャフトの下端に伝えられ、該曲げモーメントの影響によりシャフトが曲がる。このようにして押し力を弾発力に変換する。ストックの弾性的に曲げられるシャフト中に畜えられた弾発力が押し操作の最終点に向かって解放され、効率を高める。
以下本発明の実施例について説明する。
【0010】
【実施例】
本発明の第1の実施例の基礎をなす思想は、ストックの長手方向からみて、リングフレームの自由端は、固定部に面するリングフレームの端よりも遠くに伸びている。このことにより、スパイクと共に、リングフレームの先端が、常にストック下端の最も外側の部分を形成し、このようにして押し操作を受ける走行面と接する最初の部材となる。
【0011】
本発明の第2の実施例の基礎をなす思想は、リングフレームの自由端に突起体状の爪が備えられており、その爪はリングフレームの下面から下方に一定長伸びている。爪はスパイクのための固定部として使用してもよく、他方、爪自身をスパイクとして使用してもよい。
【0012】
本発明の第3の実施例の基礎をなす思想は、固定部は伸長したスリーブで、ストックのシャフトを挿入することが可能である。さらに、固定部は長手方向に弾力的たわみ性があり、そのことは、構造の強度にとって不利な断続性が固定部とシャフトとの間に形成されないということを意味する。
【0013】
図1に示す押しストック(1)は、伸長したシャフト(2)よりなり、該シャフト(2)は円形あるいは楕円形の断面を有し、繊維強化プラスティック材料から製作されることが好ましい。シャフト(2)の上端には、一般的には、例えば、係止ストラップのような、ストック(1)を使用者の手に付けるための係止部材(4)を有する握り部(3)が備えられる。係止ストラップの代わりに、図2に示す手を挿入し係止するためのグローブ状の係止部材で、握り部(3)を構成してもよい。握り部(3)は、一般的にはあらかじめ定められた一つの位置でのみ手にはめるように作成形成されているので、握り部(3)はストックの操作方向を決定する。その上、握り部(3)の係止部材(4)は、使用時にストックを向ける方法を決定する。進行方向は、図面中の矢印(A)により示される。さらに、ストック(2)の下端には、固定部(6)によりシャフト(2)に取り付けられているストックリング(5)が備えられる。固定部(6)は、シャフト(2)の下端が挿入される伸長したスリーブであることが好ましい。固定部(6)とシャフト(2)との結合強度は、たとえば、接着剤により確保される。さらに、ストックリング(5)は、シャフト(2)の長手方向(B)を横断するリングフレーム(7)により構成される。シャフト(2)の長手方向(B)から見て、リングフレーム(7)は棒状突出体である。リングフレーム(7)の一端(8)は固定部(6)に取り付けられ、その他端は自由端である。図1に見られるように、リングフレーム(7)は進行方向(A)に向き、そのことはリングフレーム(7)が実質的に単独でストック(1)の前方にあり、リングフレーム(7)の長手軸が実質的に進行方向(A)と平行であることを意味する。リングフレーム(7)の他端(9)の下面(10)に、少なくとも1個のスパイク(11)が備えられる。このようにスパイク(11)は、ストック(1)の最下面を構成し、そのことは、押し力(F)がストック(1)により働く時に、スパイク(11)が走行面(12)に触れる最初の部材であることを意味する。スパイク(11)がシャフト(2)から距離(C)をおいて存在するので、押し力(F)はリングフレーム(7)に作用する曲げモーメントを発生させる。距離(C)は、好ましくは3〜15cmである。リングフレーム(7)の構造及び/若しくはその製作材料故に、リングフレーム(7)は曲げにおいて剛体であり、そのため押し力(F)により発生した曲げモーメントを固定部(6)、さらにシャフト(2)に伝えることができる。そこでシャフト(2)の下端部は、図1において明確化のため高度に強調的に表現したものであるが、破線(13)にしたがい曲がり、それが弾発力を弾性的たわみシャフト(2)に蓄積させる。弾発力は、押し操作の最終点において解放され、それによりさらに効果的ならしめる。弾発力とその利用は、シャフトを設計するときに考量することが好ましい。一般的には、シャフト(2)は心材あるいは相応のフレームの周りにプラスティック材料を含浸した強化繊維を巻くことにより製造される。シャフト(2)の曲げこわさ及びその他の特性は、比較的間簡単な態様で、強化繊維の巻き角度、巻き回数を調節し、カーボン繊維やアラミド繊維のような強化繊維材料を使用することにより調節することができる。ストックリング(5)は射出成型によりプラチティック材料よりつくることが好ましい。スパイク(11)は金属でつくるのが好ましく、それらはリングフレーム(7)の上記他端(9)に設けられる固定点に取り付けられる。スパイク(11)はリングフレーム(7)と一体化され得る部品であり、リングフレーム(7)と同一の材料あるいはリングフレーム(7)と異なった材料のいずれかでつくることができる。スパイク(11)の材料、大きさ及び形は、押しストックの使用目的により選択される。例えば、スキー用ストック及びスケート用ストックには、同じように氷に対する良好なつかみを確保するために鋭いスパイク(11)を使用する。他方、例えばノルディック歩行用ストックのスパイクには、角度を鈍くし、アスファルトとスパイク(11)とのあいだの摩擦を増加させるために適切な表面摩擦を持たせてもよい。
【0014】
図2において、ストック(1)が傾斜姿勢で示されている。それは、進行方向(A)を向いているリングフレーム(7)により与えられる伸長効果を理解することが出来るようにするためである。シャフト(2)の上端が、スパイク(11)を支点として、(D)方向に傾斜されると、ストック(1)の上端が図2の破線(14)により示される半径により描かれる曲線に沿って回転する。ストックが回転させられると、その有効長は、破線(14)により示されるスパイク(11)から握り部(3)までの傾斜距離であり、本発明によるストックにおいて、この距離は常にストック(1)の長手軸における距離(E)よりも大きい。この伸長効果の量は、リングフレーム(7)の長さ如何により、実質的には、シャフト(2)の中心軸からスパイク(11)の在る位置までの距離如何による。ストックを傾斜させるとストックが長くなり、その場合、ユーザがこの特質を利用して、押し操作の有効時間を伸ばし、その押し操作をより効果的ならしめることを、ユーザは感得することができる。
【0015】
押し操作の始めには、図1に示すように、ストック(1)は直立姿勢にあり、進行方向(A)に向かう力の成分は小さい。シャフト(2)が押し力を受けると、次いでその力は押し運動の最終点に向かって解放され、ストック(1)は、図2に示すように、進行方向(A)に向かって傾斜させられる。このようにして、進行方向(A)に対して有効な力成分は、押し操作の最終点に向って最高になる。
【0016】
図3は、図1における押しストックの上面図である。図3は、リングフレーム(7)の突出体状構造を明確に示す。リングフレーム(7)の突出体状構造の故に、シャフト(2)はコントロールされた態様であらかじめ定められた方向に曲がる。このことはシャフト(2)を特定の方向に固定できることを意味する。これにより、シャフト(2)が座屈する危険−スパイク(11)がシャフト(2)の延長上にある従来のストックに関する共通の状態−を避けることができる。
【0017】
側方から見て、図4に示されるストックリング(5)の形は三角形である。リングフレーム(7)は、固定部(6)に面する一端において最も広く、他端に向かい狭くなっている。かくしてリングフレーム(7)の断面は、シャフトに向かい大きくなるように配置されている。リングフレーム(7)は、レバーアームを形成し、曲げモーメントは固定部(6)に面する端において最も大きい。下向き突起状の爪(16)は、スパイク(11)用リングフレーム(7)の上記他端に配置される。リングフレーム(7)はシャフト(2)の下端に傾斜して配置される。その場合に、リングフレームの上記他端(9)はストック(1)の長手方向に上記一端(8)よりも遠くに伸びている。このことは、下向き突起状爪(16)と共に、リングフレーム(7)の前方にあるスパイク(11)が常に走行面に接する最初の部材であることを確実にする。他方、爪(16)に別のスパイク(11)を備えることは必要でないが、また爪自体をスパイクとして使用してもよく、さらに図4において見られることであるが、進行方向(A)より見て、リングフレーム(7)の下面(10)は下方へ張り出す凸面状であることが好ましく、そこでその形状はストック(1)の曲線(curvilinear)傾斜運動に対応する。
【0018】
さらに、図4は固定部(6)の好ましき具体例を示す。固定部(6)は、シャフト(2)の下端を挿入できる伸長スリーブである。固定部(6)とシャフト(2)のジョイントは固定するか、あるいは必要によりシャフト(2)に異なったストックリング(5)が取り付けられるように、ジョイントが配置される。いわゆる浮き固定(bayonet fixing)をジョイントに応用できる。図4に示す固定部(6)の後部面には、横ギザギザ(30)が設けられ、それにより固定部(6)を長手軸方向に距離をおいて曲げることができる。その結果、シャフト(2)と固定部(6)との間にきびしい断裂が形成されず、固定部(6)は少なくともある程度まで力のバランスを取り、これがシャフト(2)の構造が荷重に対して、より耐久性のもてる理由である。ギザギサ(30)を使用する代わりに、固定部のために適切な寸法と材料を使用して、固定部(6)に長手方向にたわみ性を持たせることが可能である。さらに固定部(6)は、リングフレーム(7)と固定部(6)との間の接続部より高く伸長させることが好ましく、またそれによりシャフト(2)が受けるひずみを一部軽減する。またシャフト(2)の断面を楕円形にしてもよく、それにより進行方向(A)の曲げに対する許容性を増す。またギザギザ(30)はストックリングの構造を軽くし、さらにシャフト(2)の固定をやわらげる。
【0019】
図5は、図4における線G−Gに沿って切断されたリングフレーム(7)の断面を示す。断面の底部に三角形底部(7a)があり、次いでその上にプレート状上部(7b)が備えられ、その断面は直立姿勢に配置された長方形に類似している。ついで底部(7a)の下面(10)は、ストックリング(5)が踏み固められた走行面のような比較的堅い面に沈み込むのを妨げるように、通常、充分に大きな支持面を形成する。道路のような堅い面を目的とするストックリング(5)は支持面のサイズを考量する必要はないが、底部(7a)のサイズで最も重要なことは、リングフレーム(7)を横方向に対して充分に強くすることである。底部(7a)の最大幅は、好ましくは7mmと10mmの間である。さらに、上部(7b)は、水平幅が2mmから5mmほどの比較的薄い構造とすることができる。このことは軽いが、同時に垂直曲げに対して極めて強いことを意味する。上述のような断面の空気抵抗は小さい。
【0020】
図6はストックリング(5)の底面図である。リングフレーム(7)の底面(10)には、ストックリング(5)と走行面(12)との間のつかみを改善するために突起体(15)を設けてもよい。リングフレーム(7)は比較的狭い突出体状バーであるが、リングフレーム(7)の長さの故に、リングフレームの下面(10)の表面積は大抵の走行面(12)に対してストックを支えるに充分な広さを有する。
【0021】
図7は広幅部(17)を備えた別のストックリング(5)を示す。図8及び図9において見られるように、広幅部(17)は、リングフレーム(7)の底面(10)の側に備えられたプレート状部である。広幅部(17)の表面積はリングフレーム(7)の下面(10)の表面積よりも大きい。そのことは、ストックが柔らかい走行面の中に押し力(F)により沈むのを防止することの出来ることを意味する。このような広幅部(17)は、例えば柔らかい雪、森、沼地を走行するときに用いることができる。広幅部(17)は、ストックリングに固定的に設けてもよく、また容易に取り外したり装着できる付属品としてもよい。広幅部(17)は、ヒンジ(18)によってリングフレーム(7)の他端(9)の場所に取りつけられる。その場合、広幅部(17)は、リングフレームの下面(10)と図7の破線(19)との間の角度(H)により示される距離を回転させることができる。例えば、広幅部(17)が柔らかい雪に沈んだときに、容易に最初にその前端とともに持ち上がるように、ストック(1)を持ち上げると、ヒンジ(18)は、広幅部(17)を回転させることができる。さらにヒンジ(18)は、広幅部(17)を、押し操作中、最初に前端と共に動かすことができるので、広幅部(17)により生ずる空気抵抗は、たとえ広幅部がかなり大きいとしても、小さい。
【0022】
図8は広幅部(17)に開口(20)を備えてもよいことを示す。このことは、広幅部(17)が大きくても軽くすることができることを意味する。広幅部(17)の前部(17a)に、横口(22)を備えかつ互いに間隔をおいた2個の上向きラグ(21)を備える。さらに、リングフレーム(7)の他端(9)に、図7において見られるように、爪(16)の後方側に横口(23)を備える。ヒンジピン(24)が、開口(22)及び(23)を通じて、ストックリング(5)と広幅部(17)を互いに回転自在に連結する。押し操作中、広幅部(17)がリングフレーム(7)の下面(10)に支持される。広幅部(17)は射出成形によりプラスティック材料で製作するのが好ましい。
【0023】
図10は広幅部(17)を備えた押しストックを示す。ストックリング(5)の前部には、スパイク(11)が走行面に対して支持されるように、広幅部(17)の開口を貫通して突設してある。押し操作の始め、リングフレーム(7)は、広幅部(17)が実質的にストックのシャフトに対して直角になるような正しい位置になるように、広幅部(17)を支持する。それで広幅部(17)はストック(1)が柔らかい雪に沈むのを、最も効果的な態様で防止する。さらに押し操作中、ストックが回転するようになっているヒンジあるいはジョイント(30)が押しストック(1)と広幅部(17)との間に設けられる。回転にかかわらず、リングフレーム(7)の前部にあるスパイク(11)は走行面との接触を保ち、広幅部(17)は実質的に走行面と平行である。
【0024】
図11において、ストックシャフト(2)が広幅部(17)に対して傾斜された時に、ストック(1)が押し操作の最終点に向っている状態が示されている。押し操作中、ストックシャフト(2)は弾発力を加えるが、そのことが、図11のストックシャフト(2)における曲げ(13)により説明されている。図12は、押し操作が完了し、次の押し操作のために、ストック(1)を新しい位置に動かすためにストック(1)が(J)方向に持ち上げられている状態を示す。ストックが動かされる間に、ジョイント(30)は広幅部(17)の後端を走行面に引きずって行く。その場合、広幅部の大部分は、運動中に、走行面に向けられる。次いで、たとえ広幅部(17)が大きい場合でさえ、あるいは雪あるいは泥が広幅部(17)にくっついた場合でも、ストック(1)は依然として軽く操作される。広幅部(17)が深雪のような柔らかい走行面に沈んでも、容易に持ち上げることができる。それは、広幅部(17)の前部のジョンイト(30)により、広幅部(17)は最初の先端で雪から持ち上がり、その場合(J)方向への持ち上げに抵抗する表面積は小さい。図10から図12に示す案は、長距離及びテレマークスキー走行に応用するのが好ましい。
【0025】
図13は図10から図12に示されるストック(1)の広幅部を示す上面図である。広幅部(17)は、伸長した実質的にプレート状のもので、その前部は上方に向かい斜めである。広幅部(17)は、たとえば、長さ25cmで、巾は12cmであるか、或いは、たとえば、長さ35cmで、巾は15cmにしてもよい。広幅部(17)は、構造的に軽くするために開口(20)が設けられている。広幅部(17)は、例えば、射出成形により、プラスティック材料から作られるのが好ましい。広幅部(17)の前部は開口(31)を有し、その開口を通してスパイク(11)が配置される。リングフレーム(7)の下面が数個のスパイク(11)を有する場合には、各スパイクに開口(31)を設ける。さらにジョイント(30)と開口(31)を、押し操作中に、リングフレーム(7)の前部を広幅部(17)の下面の側に回転させるために、設計することができる。例えば、ジョイント(30)を2個のラグで構成してもよく、又その間に軸を回転自在に配置してもよい。好ましくは、広幅部(17)とリングフレーム(7)との間のジョイントが広幅部(17)を、交換あるいは滑降のため、容易にはずすことができるようにされることである。広幅部(17)は、必要なときにストック(1)に取り付ける付属品とするのが好ましい。
【0026】
図14と図15は、特にノルディックウォーキング用のストックリング(5)を示す。リングフレーム(7)は長さ約4〜5cmが好ましい。さらに、リングフレーム(7)の前部は、リングフレーム(7)の長手軸に対し傾斜して並んでいる2個のスパイク(11)を有する。2個のスパイク(11)は、比較的堅い走行面を走行するときに、横方向へのストック(1)の操作を着実ならしめる。
【0027】
図16及び図17は、リングフレーム(7)の前部にある先端スパイク(11a)とストックシャフト(2)の延長にあるヒールスパイク(11b)を有するストックリング(5)を示す。図16において、スパイク(11a)及び(11b)は、ストック(1)の長手方向に等しい長さで伸びており、また図17において、ヒールスパイク(11b)は先端スパイク(11a)よりも長く伸びている。先端スパイクとヒールスパイクを備えたストックリング(5)は、特にアルペンスキーに適している。何故かというと、ストックがより強力なスタートに使用されるときに、先端スパイク(11a)とそれによりストックシャフト(2)に加えられる弾発力が滑降の最初に利用されるからである。またヒールスパイク(11b)は、例えばスラロームの回転において、走行をコントロールするのに利用される。リングフレーム(7)は、図15に示すリングフレームのような形にしてもよく、換言すれば、上方先細り構造にすることができる。その場合は空気力学的に効果がある。このようなリングフレームは、空気の渦を減少しスキーヤーを安定させるために翼として利用することができる。
【0028】
図面と関連説明は、ただ発明の思想を説明することを意図している。その詳細については、発明は特許請求の範囲に記載された範囲内で変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明による押しストックの側面図である。
【図2】
本発明の押しストックの押し操作による伸長効果を示す概略図である。
【図3】
同上押しストックの上面図である。
【図4】
ストックリングの他の実施例を示す拡大側面図である。
【図5】
図4におけるG−G線拡大断面図である。
【図6】
図4の底面図であ。
【図7】
ストックリングのさらに他の実施例の拡大側面図である。
【図8】
広幅部の拡大上面図である。
【図9】
同上拡大側面図である。
【図10】
広幅部を備えた押しストックの作用を示す各概略図である。
【図11】
広幅部を備えた押しストックの作用を示す各概略図である。
【図12】
広幅部を備えた押しストックの作用を示す各概略図である。
【図13】
広幅部の他の実施例の拡大上面図である。
【図14】
ストックリングの別の実施例の拡大側面図である。
【図15】
同上進行方向からみた拡大正面図である。
【図16】
ストックリングのさらに別の実施例の拡大側面図である。
【図17】
ストックリングのまたさらに他の実施例の拡大側面図である。
【符号の説明】
1 ストック
2 ストックシャフト
3 にぎり部
5 ストックリング
6 固定部
7 リングフレーム
8 リングフレームの一端
9 リングフレームの他端
10 リングフレームの下面
11 スパイク
16 突起体状爪
17 広幅部
17a 広幅部の前部
18 ヒンジ
21 ラグ
22、23 横開口
24 ヒンジピン
31 開口
Claims (17)
- 伸長したシャフト(2)、押し力(F)を実質的に上記シャフト(2)の長手方向でストック(1)の方に向かわせるため上記シャフト(2)の上端に設けられたにぎり部(3)、さらに上記シャフト(2)の下端に設けられたストックリング(5)より構成され、
上記ストックリング(5)は、上記シャフト(2)を該ストックリング(5)に固定するための固定部(6)、上記シャフト(2)の長手軸に対して横方向に向けて該固定部(6)に固定されているリングフレーム(7)、進行方向(A)から見てストック(1)の前方に伸びている上記リングフレーム(7)、及びさらに上記リングフレーム(7)の下面(10)の側に配置されている少なくとも一個のスパイク(11)より構成されるストックにおいて、
上記ストック(1)の長手方向から見て、リングフレーム(7)が進行方向(A)を向く棒状突出体であり、その一端(8)は上記固定部(6)に取りつけられ、その他端(9)は自由端であり、
一又はそれ以上のスパイク(11)がシャフト(2)の中心軸から距離をおいて上記リングフレーム(7)の他端(9)の場所に設けられており、
上記リングフレーム(7)は該スパイク(11)とシャフト(2)との間でレバーアームとして働くようになっており、それにより、上記シャフト(2)の長手軸方向の押し力(F)がストック(1)に対して働くときに、曲げモーメントが上記リングフレーム(7)に作用するようにおかれ、
上記リングフレーム(7)は曲げに対して実質的に剛体で、作用する曲げモーメントをシャフト(2)の下端に伝えるようにおかれていることを特徴とする押しストック。 - 上記ストック(1)の長手方向から見て、上記リングフレーム(7)の他端(9)がリングフレーム(7)の一端(8)より遠くに伸びていることを特徴とする請求項1に記載の押しストック。
- 進行方向(A)から見て、上記リングフレーム(7)の下面(10)が下方に張り出す凸面状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の押しストック。
- 上記固定部(6)が伸長したスリーブで、上記シャフト(2)の下端がスリーブ内に取りつけられ、該スリーブが長手方向にたわみ性を有することを特徴とする、上記各請求項の何れかに記載の押しストック。
- 側方から見て、上記リングフレーム(7)の形状が実質的に三角形であり、該リングフレーム(7)の断面の底部(7a)の形状が実質的に三角形であり、かつ断面の上部(7b)が直立的に配置された長方形に類似していることを特徴とする、上記各請求項の何れかに記載の押しストック。
- 一又はそれ以上のスパイク(11)が専ら上記リングフレーム(7)の他端(9)の場所に設けられていることを特徴とする、上記各請求項の何れかに記載の押しストック。
- 上記ストック(1)の下端が上記リングフレーム(7)の下面(10)の側に備えられた実質的にプレート状広幅部(17)を有し、該広幅部(17)は上記リングフレーム(7)の下面(10)より大きく、該広幅部(17)の前部(17a)はヒンジ(18)を有し、該広幅部(17)が、該ヒンジ(18)により、上記リングフレーム(7)の他端(9)に取り付けられ、かつ該広幅部(17)が、該ヒンジ(18)について、リングフレーム(7)の下面(10)から下方に所定角度の距離を回転することを特徴とする、上記各請求項の何れかに記載の押しストック。
- 上記広幅部(17)の前部(17a)が互いに間隔をおく2個の上向きラグ(21)を有し、該ラグ(21)が一方の横開口(22)を有し、上記リングフレーム(7)の他端(9)に他方の横開口(23)を有し、かつヒンジピン(24)が、上記リングフレーム(7)と上記広幅部(17)とを互いに回転自在に接続するために、上記一方の横開口(22)及び上記他方の横開口(23)を通して配置されていることを特徴とする、請求項7に記載の押しストック。
- 上記広幅部(17)が少なくとも1個の口(31)を有し、該口(31)を通して上記スパイク(11)が上記広幅部(17)の下面の側まで伸びるように配置されていることを特徴とする請求項7又は8に記載の押しストック。
- 押しストック(1)のシャフト(2)の下端にストックリング(5)を固定するための固定部(6)、
該固定部(6)に取りつけられ、進行方向(A)から見て上記固定部(6)の前方に伸びているリングフレーム(7)、
及び上記リングフレーム(7)の下面(10)に設けられている少なくとも一個のスパイク(11)よりなるストックリングにおいて、
上記ストックの長手方向から見て、上記リングフレーム(7)が進行方向(A)に向く棒状突出体であり、その一端(8)は固定部(6)に取りつけられ、その他端(9)は自由端であり、
一個もしくはそれ以上のスパイク(11)が上記固定部(6)から距離をおいて上記リングフレーム(7)の他端(9)の場所に配置されており、それにより上記リングフレーム(7)は該スパイク(11)と上記固定部(6)との間でレバーアームとして働くように配置されており、かつ
上記リングフレーム(7)は曲げに対して実質的に剛体であることを特徴とする、押しストック用リング。 - 上記固定部(6)の長手方向から見て、上記リングフレーム(7)の上記他端(9)が該リングフレーム(7)の上記一端(8)より遠くに伸び、該他端(9)の場所の上記スパイク(11)がストックリング(5)の最低部を構成することを特徴とする請求項10に記載の押しストック用リング。
- 上記固定部(6)が伸長したスリーブで、かつ該スリーブが長手方向にたわみ性を有することを特徴とする、請求項10又は11に記載の押しストック用リング。
- 側方から見て、上記リングフレーム(7)の形状が実質的に三角形であり、該リングフレーム(7)の断面の底部(7a)の形状が実質的に三角形であり、かつ断面の上部(7b)は直立的に配置された長方形に類似していることを特徴とする、請求項10から12の何れかに記載の押しストック用リング。
- 一又はそれ以上のスパイク(11)が上記リングフレーム(7)の他端(9)の場所に専ら配置されていることを特徴とする、請求項10から13の何れかに記載の押しストック用リング。
- 上記リングフレーム(7)の他端(9)がその下面(10)から下方を向く突起体状爪(16)を有し、上記ストックリング(5)のスパイク(11)が上記爪(16)の下端に設けられていることを特徴とする、請求項14に記載の押しストック用リング。
- 実質的にプレート状の広幅部(17)が、上記リングフレーム(7)の下面(10)の側に備えられ、該広幅部(17)は上記リングフレーム(7)の下面(10)より大きく、該広幅部(17)の前部(17a)はヒンジ(18)を有し、該広幅部(17)が、該ヒンジ(18)により、上記リングフレーム(7)の他端(9)に取り付けられ、かつ該広幅部(17)が、該ヒンジ(18)について、リングフレーム(7)の下面(10)から下方に所定角度の距離を回転するように配置されていることを特徴とする、請求項10から15の何れかに記載の押しストック用リング。
- 上記広幅部(17)の前部(17a)が互いに間隔をおく2個の上向きラグ(21)を有し、該ラグ(21)が一方の横開口(22)を有し、上記リングフレーム(7)の他端(9)の場所に他方の横開口(23)を有し、かつヒンジピン(24)が、上記リングフレーム(7)と上記広幅部(17)とを互いに回転自在に連結するために、該一方の横開口(22)及び他方の横開口(23)に挿通されていることを特徴とする、請求項16に記載の押しストック用リング。
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