JP2004516066A - 歯科用ミルブランク組立体およびその作製方法 - Google Patents

歯科用ミルブランク組立体およびその作製方法 Download PDF

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Abstract

義歯用のミルブランク組立体は、ミリング部と、前記組立体をフライス盤内に支持するための支持部と、を含む。特定の実施形態では、前記ミリング部は、後続の機械加工工程時に、前記ミリング部が前記支持部から偶発的に離脱するのに強度に抵抗する直接的な化学接合により、前記支持部に接合される。任意に、前記支持部は、前記ミリング部の作製に使用される流動可能な所定の量の歯科用修復材料を収容する通路を含み、その結果、前記通路内に位置する前記修復材料は、固化した時に、前記ミリング部が前記支持部から偶発的に離脱するのにさらに抵抗する。

Description

【0001】
発明の背景
1.発明の分野
本発明は、一般に、歯科の分野で使用されて、インレー、アンレー、クラウン、ベニア、コーピング、ブリッジ、ブリッジフレームワーク、インプラント、インプラントアバットメント、またはその他の修復物もしくは修復物の構成要素を作製するためのミルブランク組立体に関する。本発明は、さらに詳細には、コンピュータ支援設計および機械加工工程に使用して義歯を作製するのに特に適したミルブランク組立体を目的とする。本発明は、歯科用ミルブランク組立体も目的とする。
【0002】
2.関連技術の説明
破損、弱体化または脱落した歯の構造を置換または修復するために、様々な歯科手順が知られている。たとえば、充填物として一般に知られている義歯は、多くの場合、虫歯または齲歯によって生じる歯の窩洞を充填するために使用される。やはり窩洞を充填するために使用される多少大きい補綴物は、インレーおよびアンレーとして知られている。充填物、インレーおよびアンレーも、欠損または破損した歯の形状を修復するために使用することができる。
【0003】
その他のタイプの歯の補綴物としては、ブリッジ、完全クラウンおよび部分クラウンが挙げられる。一般に、これら補綴物は充填物より非常に大きく、その結果、口腔内で目に付くことが多い。完全および部分クラウンは、元の歯の構造の残存部分により、および/または顎の骨質領域に向かって延在する支柱により支持される。一方、ブリッジは、隣接する歯の構造に接続して、対応する脱落構造に代わる義歯または歯のクラウンを提供する構造である。
【0004】
過去においては、充填物およびある種のインレーおよびアンレーは、比較的長寿命かつ比較的低コストという点で、アマルガムとして知られている銀色の合金から作製されることが多かった。アマルガムにより得られる他の利点は、歯科医が、患者を1回診察して修復部位に適合させて加工できる点である。残念ながら、アマルガムは、口腔内の自然な歯の外観ときわめて対照的な銀色であるため、審美的であるとは認められない。
【0005】
歯科用補綴物、特により大きいインレーおよび充填物に使用される他の材料は金である。しかし、アマルガムと同様、金の色は自然な歯の外観ときわめて対照的であり、口腔内で非常に目立つ。さらに、金は、他の歯科用材料と比べて比較的高価である。
【0006】
したがって、多くの歯科医は、歯科用補綴物の作製に使用するために、次第にセラミックまたはポリマー−セラミック複合材料に目を向けるようになっている。歯科用セラミック材料および歯科用ポリマー−セラミック複合材料は、自然な歯の外観に密接に一致する外観を提供することができる。こうした材料は、多様な色合いで入手可能でもあるため、歯科医は、隣接する歯の構造の色に密接に一致する色を選択することができる。
【0007】
修復物として使用される歯科用ポリマー−セラミック複合材料は、ペーストタイプの形態で様々なメーカーから入手可能である。こうした材料は、多くの場合、携帯ディスペンサのレセプタクル内に解放可能に収容されるカプセルとして供給される。ディスペンサは、一般に、押した時に、所定の量の材料をカプセルから歯の構造上に直接押し出すレバーを備える。材料は、材料が歯の構造上に位置し、歯科医が自然な歯の構造に似せて賦形すると、材料を固化させる重合開始剤を含む。
【0008】
未固化の修復ペーストを患者の歯の構造上に分配して、所望の構成に賦形するのを促進するには、様々な技法を使用することができる。たとえば、比較的小さい窩洞を充填するために材料を使用する場合、材料は、窩洞内に直接分配してから、手で賦形することができる。歯科用ピックなどの手動器具は、材料を窩洞内に詰めて、患者の歯の隣接外側部分とペーストの外面を調和させるために使用される。他の例として、歯の一方または複数の面の一部を修復する場合、歯科医は、マトリックスバンドまたは部分マトリックスバンドを歯の構造に隣接して使用して、材料が固化する時に、材料を所定の位置に保持することを選ぶことができる。マトリックスバンドまたは部分マトリックスバンドは、コンクリートに使用される型枠に類似する型枠として使用され、材料を所定の位置に保持し、さらに複合材料が固化する時に、複合材料の外面を画定するのに役立つ。
【0009】
しかし、より大きい補綴物は、多くの場合、口腔外で作製し、完成した後に患者の口腔内に配置される。この種の補綴物の場合、印象は、歯の構造および歯肉側領域の負の物理的イメージを提供するエラストマー系印象材料を使用して、歯肉側の隣接領域と共に、患者の当該歯の構造から取ることが多い。次に、所定の量の焼き石膏を印象内に注入し、焼き石膏を固化させて、キャストされた正のモデルを作製する。次に、結果として得られる焼き石膏、すなわち「石」のモデルを技工所で使用して、患者の口腔内に最終的に移転される義歯を作製する。
【0010】
義歯を作製する技工所の手順は、必要な義歯の種類に応じてある程度必要である。たとえば、ある方法では、所望のクラウンの蝋状複製品を石のモデル上に形成する。次に、蝋状複製品を耐熱性埋没材料中に埋め込んで焼き、当該口腔構造の他の負の物理的イメージを形成する。次に、ポーセリンを埋め込み材料中に圧力および熱を加えて圧入して、クラウンを作製する。
【0011】
しかし、上記の手順でクラウンを作製する場合、多くの欠点が生じる。こうした手順では、患者は、印象を取る1回目、および技工所で石のモデルが形成されてクラウンが作製された後、数日後の2回目というように、一般に歯科医院を2回訪れる。さらに、複雑なクラウンの形状、適合具合または外観が満足ではないために、クラウンを技工所に戻さなければならない場合、患者は、歯科医院に3回通わなければならないことが多い。多くの歯科業務では、クラウンは、歯科医院の一部である技工所内で作製されず、歯科医院がある都市または地方の他の地域にある中央技工所に送られる。
【0012】
さらに、ぴったり合う歯のクラウンおよびその他補綴物を手で石のモデルから作製することは、高度な技術および職人芸並びに集中的な労働を要するアートである。さらに、患者の口腔内の前歯領域に配置される補綴物は、非常に目立つ場合が多い。自然な歯の透明性および色にきわめて一致するポーセリン義歯を作製することは、一般に困難であると考えられている。
【0013】
最近、コンピュータによる自動機械加工を使用して歯の補綴物を作製し、上記のクラウン作製方法などの従来の方法に比べて労力を少なくすることに対して、次第に関心が高まっている。たとえば、患者の当該歯の構造を表す電子データの集合を収集するため、いくつのシステムが知られている。この場合、自動化された機械的フライス盤(コンピュータ支援フライス盤など)でこのデータを使用して、完成した時に、自然な歯の構造の形状に密接に一致する義歯を作製する。
【0014】
歯科分野で使用されるコンピュータ支援フライス盤の例としては、ドイツ、ベンスハイムのSirona Dental Systemsが市販しているCEREC 2TMおよびCEREC 3TM機械、Dentronixが市販しているDICEMTM機械、ドイツ、バートザッキンゲンのVita Zahn Fabrikが市販しているVITA CELAYTM機械、テキサス州、ダラスのCadCam Venturesが市販しているPRO−CAMTM機械、およびイリノイ州、ウェストモントのNobel Biocare USAが市販しているPROCERA ALL CERAMTM機械が挙げられる。米国特許第4,837,732号、第4,776,704号および第4,575,805号、並びにPCT特許出願第WO96/37163号も、コンピュータ支援フライス盤を使用して歯の補綴物を作製するシステムを開示している。
【0015】
コンピュータ支援機械加工システムを使用する義歯の作製は、一般に、「ミルブランク」、すなわち義歯を切削する材料のブロックを使用する必要がある。歯科用ミルブロックは、多くの場合、セラミック材料から作製される。市販されている歯科用ミルブランクとしては、Vita Zahn FabrikのVITA CELAYTMポーセリンブランク、Vita Zahn FabrikのVITA NCERAMTM セラミックブランク、CorningのMACORTM雲母状セラミックブランク、およびDentsplyのDICORTM雲母状セラミックブランクが挙げられる。セラミックシリカ材料から作製される歯科用ミルブランクは、米国特許第4,615,678号に記載されている。改良セラミック歯科用ミルブランクは、1999年8月26日に出願された本願の出願人の同時係属中のPCT出願第US00/19887号「CERAMIC DENTAL MILL BLANKS」(セラミック歯科用ミルブランク)に記載されている。
【0016】
歯科用ミルブランクは、樹脂状材料から作製することもできる。ポリマー樹脂から作製される歯科用ミルブランク、および充填物の例は、1999年1月8日に出願された本願の出願人の同時係属中のPCT特許出願第US99/10966号「DENTAL MILL BLANKS」(歯科用ミルブランク)に記載されている。こうした材料から作製される歯科用ミルブランクは、従来知られている歯科用ミルブランクに比べて、硬度および切削性など、優れた練り特性を示す。
【0017】
市販されている多くの歯科用ミルブランクは、支持スタブ部分およびミリングブランク部分を含む2ピース構造から作製される。支持部は円筒状であり、フライス盤のコレットまたはヤコブスチャック内に適合するように構成される。多くの場合、支持部は、最終的にはミリング部から分離され、完成した義歯の一部を構成しないため、金属から作製される。支持部は、一般に、正確な許容差で機械加工しやすいアルミニウム合金など、比較的柔軟な金属材料から作製される。
【0018】
従来の2ピース歯科用ミルブランク組立体のミリング部は、多くの場合、上記の審美的な修復材料から作製されるため、結果として得られる義歯は、口腔内に配置されると自然な外観を呈する。従来の組立体のミリング部は、接合剤により支持部の平坦な面に接合される平坦な面を有する。一種の2ピース構造の一例は、米国特許第4,615,678号に記載されている。
【0019】
しかし、従来の歯科用ミルブランク組立体は、ミリング工程で偶発的に破砕することがある。場合によっては、破砕は、支持スタブ部分とミリング部との間の接合部に生じる。ミリング工具によってミリング部に加わる横力は、接合部の接合剤の強度を超える剪断力を生じると考えられる。
【0020】
残念なことに、ミリング部が、ミリング工程が完了する前に支持部から分離すると、ミルブランク組立体を廃棄して、新しい組立体と交換しなければならない。したがって、歯科用ミルブランク組立体は、ミリング工具の操作担当者、そしておそらく患者にとって、時間が無駄な煩わしさを呈する。歯科用ミルブランク組立体を新しい組立体に交換することも、歯科技工所、歯科医および患者にとって、可能なら避けたい追加のコストがかかる。
【0021】
本願の出願人が以前に出願した米国特許出願第09/653,230号「DENTAL MILL BLANK AND SUPPORT STUB ASSEMBLY」(歯科用ミルブランクおよび支持スタブ組立体)には、改良された2ピースミルブランク組立体が記載されている。この組立体の場合、突出部がミリング部または支持部から他の部分に延在し、機械加工工程時に、これら部分が偶発的に互いに分離するのに耐えるのに役立つ。この特許出願に記載されている発明は、過去の工程を著しく改善するが、歯科用ミルブランク組立体に関する最新技術を引き続きさらに進歩させる必要がある。
【0022】
発明の概要
本発明により、歯科用ミルブランク組立体は、ミリング部および支持部を備え、支持部は、組立体の作製時にミリング部を形成および作製する成形型組立体の一部でもある。本発明の特定の実施形態では、ミリング部は、成形のキャビティ内で形成し始める化学接合剤により支持部に固定され、支持部は、成形型組立体を開放して、ミルブランク組立体を取り出す時点で互いに接合される。ミリング部を支持部に接合するために、追加の構成部品を使用する必要はない。
【0023】
本発明の歯科用ミルブランク組立体は、上記の機械加工システムなど、コンピュータ支援機械加工システムに使用するのに特に適する。ミルブランク組立体は、ミリング部をミリングシステム内で機械加工する時の破砕に対する抵抗性が高く、ミリング工具により側方に加わる力に安全に耐え、義歯を完全に機械加工することができる。支持部とミリング部との間の化学接合は、ミリング部が、機械加工工程時に支持部から分離する可能性を著しく減少させる。
【0024】
より詳細には、一態様の本発明は、義歯を作製するのに適した材料から作製されるミリング部を含む義歯用ミルブランク組立体を目的とする。ミルブランク組立体は、ミルブランク組立体をフライス盤内に解放可能に支持するためのシャフトを有する支持部を含む。支持部は、直接支持部の材料とミリング部の材料との間を化学接合して、ミリング部に接合される。
【0025】
本発明の他の態様は、本質的にミリング部および支持部からなる歯科用ミルブランク組立体を目的とする。ミリング部は、支持部の成分とは異なる成分を有する材料から作製される。
【0026】
本発明は、ミルブランク組立体をフライス盤内に解放可能に支持するためのシャフトを有する支持部を備える歯科用ミルブランク組立体も目的とする。支持部は、貫通通路を備える。ミルブランク組立体は、支持部に接続された固化修復材料も含む。固化修復材料の一部は、この通路内に配置される。固化修復材料の他の部分は、通路の外側に位置し、ミリング部として役立ち、通路内に位置する固化修復材料の部分に一体に接続される。
【0027】
本発明の他の態様は、歯科用ミルブランク組立体を作製する方法を目的とする。この方法は、第1成形型部品と、第2成形型部品と、第1成形型部品および第2成形型部品により少なくとも部分的に画定される型キャビティとを備える成形型組立体を提供する工程を含む。この方法は、所定の量の修復材料を型キャビティ内に導く工程も含む。この方法は、修復材料を第2成形型部品と反応させて、修復材料と第2成形型部品との間に化学的接合を確立する工程をさらに含む。この方法は、型キャビティ内に位置する修復材料を固化させる工程も含む。
【0028】
本発明の他の態様は、義歯を作製する方法を目的とする。この方法は、第1成形型部品と、第2成形型部品と、第1成形型部品および第2成形型部品により少なくとも部分的に画定される型キャビティとを含む成形型組立体を提供する工程を含む。この方法は、所定の量の修復材料を成形内に供給し、修復材料と第2成形型部品との間に接合を確立する工程も含む。この方法は、型キャビティ内に位置する修復材料を固化させて、第1成形型部品を修復材料から分離する工程をさらに含む。この方法は、第2成形型部品をフライス盤内に取り付けて、固化した修復材料を少なくとも部分的に義歯状にミリングする工程をさらに含む。
【0029】
本発明は、その他の態様では、歯科用ミルブランク組立体を作製する方法も目的とする。この態様では、この方法は、所定の量の修復材料を支持部の通路に導く工程を含む。この方法は、通路内に位置する修復材料、および通路の外側に位置する修復材料を固化させて、その結果、通路の外側に位置する固化修復材料がミリング部として役立ち、通路内に位置する固化修復材料が、ミリング部が支持部から分離するのに耐えるようにする工程も含む。
【0030】
本発明のさらなる詳細は、特許請求の範囲の特徴部分に定義する。
【0031】
好適な実施形態の詳細な説明
図1は、本発明の一実施形態による成形型組立体10の図である。成形型組立体10は、外側にある中空の第1成形型部品12と、内側にある第2成形型部品14とを備える。第2成形型部品14は、第1成形型部品12の中空空間内に収容されているが、その他の構成も可能である。
【0032】
この実施形態の外側成形型部品12は、内側成形型部品14を収容できるように一方の端部が開放しているほぼ円筒形の外側壁部16を有する。外側成形型部品12の対向端部は、流動性の歯科修復材料を通すための中心通路20がある平坦な端壁18を有する。端壁18および外側壁部16は一体に接合されて、1個の単一本体を形成する。
【0033】
内側成形型部品14は、シャフト22およびフランジ24を備える。好ましくは、シャフト22およびフランジ24は一体に接合されて、1個の単一本体を形成する。好ましくは、シャフト22の外側端部は、以下の段落で説明するように、シャフト22をフライス盤のチャック内に容易に挿入するための面取り部分を有する。
【0034】
図示の実施形態では、シャフト22、フランジ24および外側壁部16は、長手方向基準軸26に垂直な基準平面で見て円形を有する。しかし、その他の形状も可能である。たとえば、断面の形状は楕円形、方形、矩形、六角形、様々なその他の種類の規則的もしくは不規則な多角形、またはほぼ多角形だが、面取りまたは丸みのある隅部分を有する形状で良い。
【0035】
本発明の一実施形態によるミルブランク組立体を作製するには、歯科修復材料を通路20から成形型組立体10の型キャビティ内に導く。好ましくは、修復材料は、圧力を加えた状態で型キャビティ内に導く。修復材料が型キャビティ内に入ると、材料はフランジ24の前面(すなわち、図1および図2の通路20に面するフランジ24の面)、および端壁18の内側に当たり、内側成形型部品14を通路20から離れる方向に変位させる。
【0036】
図2は、所定の量の歯科修復材料が型キャビティ内に導入された後の状態を示す成形型組立体10の例示的な図を示す。図示のとおり、内側成形型部品14は、端壁18から離れて相当の距離を移動しているが、フランジ24と端壁18との間の空間は、修復材料によって占められている。好ましくは、フランジ24の外縁および外側壁部16の内面の円筒形は、ほぼ等しい直径を有して密接に嵌合し、その結果、内側成形型部品14は、過度に側方に移動する、すなわち「ぐらぐらする」ことなく外側成形型部品12内で摺動する。
【0037】
好ましくは、フランジ24の前面は、修復材料が型キャビティ内に導入される以前には、端壁18の内側に密接に隣接する。より好ましくは、フランジ24は、修復材料が型キャビティ内に導入される以前には、図1に示すように端壁18の内側に接触する。構成要素12、14がこの定位にある場合、型キャビティの空間の容積(通路20の空間を無視する)は本質的にゼロである。
【0038】
流動する歯科修復材料は、型キャビティに充填されると、フランジ24の前面に当たり、型キャビティの容積が拡大した時に、型キャビティ内の修復材料の質量中に気泡が生じないようにするのに役立つ。修復材料中の気泡を防ぐことは、結果として得られるミリング部が強固になり、さもなければ結果として得られる義歯内または義歯の表面に見られる空隙が生じないようにするために望ましい。
【0039】
好ましくは、型キャビティに充填する時に、構成要素12、14の一方または両方に限られた量の背圧を加える。この方法では、結果として得られるミリング部に気泡が生じる可能性が減少する。たとえば、型キャビティに充填する時に、外側成形型部品12を静止状態にして、圧力を内側成形型部品14に加えると、内側成形型部品14は通路20から離れる方向に自由に移動しない。
【0040】
背圧は、シャフト22の端部に接触するピストン(空気圧または油圧ピストンおよびシリンダ組立体)を使用して加えることができる。好ましくは、内側成形型部品14に加える背圧の量はポンプ圧未満である。ポンプ圧は、修復材料を型キャビティ内に流入させるために修復材料に加わる圧力の量である。
【0041】
図2に、修復材料を参照符号28で示す。図2は、十分な量の修復材料28を型キャビティ内に導入してミリング部を構成した後の、外側成形型部品12に対する内側成形型部品14の位置の一例も示す。次に、型キャビティ内の修復材料が硬化して、ミリング部として使用するのに適した単一本体を呈する。
【0042】
図3および図4は、成形型組立体10を使用して作製することができる例示的な歯科用ミルブランク組立体30の図である。図示のとおり、ミルブランク組立体30は、上記の第2成形型部品14と、ミリング部32とを備える。ミルブランク組立体30では、第2成形型部品14は、フライス盤のチャックまたはその他の連結器内に取り付けるのに適した支持部として機能する。ミリング部32は、固化した後の上記の修復材料28と同じである。
【0043】
任意に、第2成形型部品14から離れているミリング部32の外側端部は、研削、サンダー仕上げ、機械加工、さもなければ仕上げをして平滑な表面にする。平滑な表面は、義歯を作製する工程における後続の機械加工工程には不要だが、組立体30全体の外観を改善し、組立体30を歯科医または技工所に宣伝または販売しやすくする点で望ましい場合がある。端壁を平滑な表面に仕上げることは、修復材料28の一部が通路20に入って硬化し、視覚的に明白なゲートまたは突出部が残る場合、特に、比較的粗い外側端部を有する突出部が存在する場合に望ましい。
【0044】
修復材料28、およびフランジ24の材料は、修復材料28とフランジ24との間に化学的接合が確立するように選択する。好ましくは、化学的接合は、修復材料28が型キャビティ内に導入された後に、修復材料28と第2成形型部品14との間に直接確立する接合力(すなわち、分子および/または原子間の相互作用)により形成する。任意に、必須ではないが、接合は、修復材料28が最初にフランジ24に接触する時点、および修復材料28が相当程度まで固化し始める以前に形成し始める。
【0045】
好ましくは、修復材料28および第2成形型部品14は、発散性化学成分を必要とせずに、互いに直接的な化学的接合を確立する材料から作製する。本明細書で使用する場合、「発散性化学成分」とは、修復材料28または第2成形型部品14の材料中に存在しない有効量の1種以上の成分を含む組成物を意味する。一例として、修復材料をアルミニウム支持部に接合するためのシアノアクリレート接合材を使用することは、発散性化学成分を使用することになる。しかし、メタクリレートを含む希釈溶液を使用して、メタクリレート修復材料とポリメチルメタクリレート支持部との間を接合するか、または接合の形成を促進することは、発散性化学成分を使用することにはならない。最後の例に挙げた希釈溶液は、プライマーまたは溶剤と考えることもできる。
【0046】
多くの適切な材料を修復材料28として選択することができる。修復材料28に好ましい材料としては、十分な強度、加水分解安定性を有し、毒性がないため、硬化した時に口腔環境に使用するのに適した重合可能な樹脂が挙げられる。好ましくは、樹脂は、遊離基硬化性モノマー、オリゴマーもしくはポリマー、または陽イオン硬化性モノマー、オリゴマーもしくはポリマーを含む材料から作製する。適切な樹脂としては、オキセタン、オキシラン、エポキシ樹脂、メタクリレート、アクリレートおよびビニルエーテルが挙げられる。あるいは、樹脂は、遊離基硬化性官能基および陽イオン硬化性官能基を含むモノマー、オリゴマーまたはポリマーを含む材料から作製することができる。
【0047】
修復材料28のための代替のポリマーとしては、ポリカーボネートなどの熱可塑性ポリマー、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリウレタン、ポリイミドおよびポリアミドが挙げられる。ポリマー材料は、以下に述べるように、1種以上の充填剤と共に充填して良い。
【0048】
修復材料28は、材料の重合または固化を開始させるための開始剤も含む。遊離基重合の場合、開始系は、放射線、熱またはレドックス/自動硬化化学反応により重合を開始する系から選択することができる。遊離基活性官能基の重合を開始させることができる好ましいクラスの開始剤としては、任意に光開始剤または促進剤と結合する遊離基生成光開始剤が挙げられる。こうした開始剤は、一般に、200〜800nnの波長を有する光エネルギーに暴露されて重合を促進するための遊離基を生成することができる。適切な遊離基開始剤の例は、米国特許第5,545,676号に記載されている。
【0049】
陽イオン活性官能基を含む樹脂を固化させるには、開始系は、放射線、熱またはレドックス/自動硬化化学反応により重合を開始する系から選択することもできる。たとえば、エポキシ樹脂重合は、無水物またはアミンなどの熱硬化剤を使用して達成することができる。
【0050】
任意に、選択する開始剤は、遊離基および陽イオン重合の両方を開始することができる。さらに、修復材料中の樹脂が、ミリング以前に十分に固化しない場合、ミリング後、および口腔内に使用する以前に、さらに固化させることができる。
【0051】
好ましくは、修復材料28は、有機質または無機質の充填剤も含む。充填剤は、好ましくは、任意に有機コーティングを有する微細に分割された材料である。適切なコーティングとしては、シラン、またはポリマーマトリックス中にカプセル化することが挙げられる。充填剤は、医療または歯科用途に使用される組成物中に含むのに適した1種以上の多くの材料、たとえば歯の修復組成物に現在使用されている充填剤などから選択することができる。
【0052】
適切な無機質充填剤としては、ジルコニアシリカ、バリアシリカガラス、シリカ、石英、コロイド状シリカ、ヒュームドシリカ、セラミック繊維、セラミックホイスカー、リン酸カルシウム、フルオロアルミノシリケートガラスおよび希土類フッ化物が挙げられる。適切な充填剤は、2000年2月22日に出願されたPCT出願第US00/04566号である本願の出願人の「RADIOPAQUE DENTAL MATERIALS WITH NANO−SIZED PARTICLES」(ナノサイズの粒子を含む放射線不透過性歯科用材料)というタイトルのPCT特許出願に記載されているようなナノサイズの重金属酸化物粒子も含み、この特許は、引用することにより本明細書に明白に援用する。その他の適切な充填剤は、本願の出願人のPCT特許出願「CLUSTERED PARTICLE DENTAL FILLERS」(クラスター化された粒子状歯科用充填剤)(2000年2月22日に出願されたPCT出願第US00/04614号)、および「DENTAL MATERIALS WITH NANO−SIZED SILICA PARTICLES」(ナノサイズのシリカ粒子を含む歯科用材料)(2000年2月25日に出願されたPCT出願第US00/05089号)に記載されている。その他の適切な充填剤は、米国特許第4,503,169号、本願の出願人の同時係属中のPCT特許出願「RADIOPAQUE CATIONICALLY POLYMERIZABLE COMPOSITIONS COMPRISING A RADIOPAQUE FILLER, AND METHOD FOR POLYMERIZING SAME」(放射線不透過性充填剤を含む放射線不透過性の陽イオン重合可能な組成物、およびかかる組成物を重合させるための方法)(PCT第WO00/20494号)に記載されている。充填剤は、球、小板、ホイスカー、針、繊維、卵形など、またはこれら任意の組合せを含む形態で良い。
【0053】
適切な修復材料28の一例は、3M Companyが市販している「Z100」ブランドの歯修復剤である。好ましい修復材料に関するその他の情報、および適切な組成物、およびこうした材料の作製方法の詳細は、「DENTAL MILL BLANKS」(歯科用ミルブランク)というタイトルの本願の出願人の同時係属中のPCT特許出願であるPCT第WO00/40206号に記載されている。
【0054】
多くの適切な材料も、第2成形型部品14に使用可能である。たとえば、修復材料28がメタクリート修復材料である場合、第2成形型部品14に適した材料としては、アクリルコポリマー、およびアクリルコポリマーのブレンド、またはメタクリレートベースのポリマー、たとえばポリメチルメタクリレート(「PMMA」)が挙げられる。メタクリレート修復材料28およびPMMA成形型部品14の組合せは、修復材料28が固化すると強力な化学接合を確立し、結果として得られるミリング部32は、第2成形型部品14に確実に固定される。しかし、2つの材料が最終的に反応して、互いに直接強力な化学接合を形成する限り、修復材料28および第2成形型部品14のその他の材料を選択して良い。さらに、フランジ24の前面は、下塗りするか、または軟化させることができる。
【0055】
任意に、フランジ24の前面は、軸26に沿った方向、または軸26に対して傾斜した方向に延在する1個以上の突出部または凹部を含むことができる。こうした突出部および凹部は、フランジ24と修復材料28との間の界面に追加の表面積を提供し、その結果、フランジ24と、結果として得られるミリング部32との間の化学接合の強度を高める。こうした突出部および/または凹部は、第2成形型部品14と、結果として得られるミリング部32との間に機械的接合を確立して、ミリング部32が、後続の機械加工工程時に成形型部品14から分離する可能性を減少させる傾向もある。機械的接合が十分に強力である場合、上記の化学接合は不要であり、第2成形型部品14は、修復材料28との強力な化学接合を確立しない材料から作製することができる。こうしたその他の材料の例としては、金属(アルミニウムなど)、並びにその他のタイプのポリマー(ナイロン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびABSなど)が挙げられる。
【0056】
フランジ24が凹部を備える場合、凹部は、フランジ24を完全に貫通して延在する孔を任意に備えることができる。この場合、孔を通って流れる修復材料28は、フランジ24の後面に隣接して拡大頭部(リベットの頭部に類似)を形成する。これらの頭部は、固化すると、フランジ24を結果として得られるミリング部に確実に接続する。好ましくは、孔を貫通して流れる修復材料28が過度に損失するのを防止するため、構造(フランジ24の後の追加のフランジなど)を設ける。
【0057】
フランジ24の任意の1個以上の突出部は、繊維、機械加工表面、メッシュ表面、粗くした表面、または不規則な表面(たとえば、フランジ24の前面に添えられた直立する材料片により与えられるような)の形態で良い。さらに、1個以上の突出部は、基準軸26に垂直に延在する長手方向軸、たとえばフランジ24の直径全体または一部を横断して延在する横棒の形態の1個以上の突出部を有することができる。
【0058】
さらに、突出部および/または凹部にアンダーカット領域を設けると、結果として得られるミリング部32と第2成形型部品14との間の接合強度をさらに高めることができる。たとえば、凹部に傾斜を付けても良い。他の例として、フランジ24は、頭部の下側がアンダーカット領域になっている最も外側のマッシュルーム形頭部を有する一連の直立ペグを有することができる。こうしたマッシュルーム形頭部は、射出成形工程時に賦形されたペグの外側端部に対して加熱プラテンを移動させることにより作ることができる。この実施例のペグ(および好ましくは、全体の第2成形型部品14)は、熱軟化性プラスチック材料から作製する。
【0059】
修復材料28を光硬化性材料、たとえば上記の光硬化性材料のどれかから作製する場合、第1成形型部品12の外側壁部16は、化学線を透過する材料から作製することが好ましい。好ましくは、第1成形型部品12は、化学線の通過を著しく妨げない透明または半透明な材料から作製された単一本体である。さらに、第1成形型部品12は、修復材料28と反応せずに接合を形成する材料から作製することが好ましい。第1成形型部品12に適した材料の一例は、ポリ(エチレンテレフタレート)(「PET」)またはポリ(エチレングリコール−co−シクロヘキサン−1,4−ジメタノールテレフタレート)(「PETG」)であるが、その他の材料を使用しても良い。
【0060】
修復材料28は、第1成形型部品12を取り外した時に、形状を維持し、第2成形型部品14に取り付けられた状態を保つのに十分な程度まで、型キャビティ内で硬化および固化する。修復材料28を上記の光硬化性材料のどれかから作製する場合、成形型組立体10は、修復材料28と共に図2に示すように、修復材料28を固化させるために歯科用光硬化室内に配置される。任意に、成形型組立体10は、多数の追加の成形型組立体と共に、回転する1個の移動支持体もしくはターンテーブル上に配置するか、または光硬化室の作動時に回転する個々のそれぞれのホルダー内に配置して、修復材料28の均一な固化を促進する。その他の選択肢として、硬化室は、硬化室の内壁に沿って1列に配置される多数の光源を備えることができる。
【0061】
ミルブランク組立体30の、結果として得られるミリング部32は、インレー、アンレー、クラウン、ベニア、ブリッジ、インプラントアバットメント、コーピングおよびブリッジフレームワークなど、多様な修復物を作製するのに適する。ミリング部32を機械加工する様々な手段を使用して、所望の形状を有してぴったり適合するように作られた義歯を形成することができる。好ましくは、義歯は、コンピュータ支援ミリング機器、たとえばSironaがCEREC 2TMもしくはCEREC 3TM、DentronixがDECIMTM、CadCam VenturesがPRO−CAMTMの商品名で販売している機械、または上記のその他のフライス盤でミリングする。
【0062】
CAD−CAMミリング装置を使用すると、効率的かつ正確に義歯を作製することができる。ミリング時、ミリング工具とミリング部32との間の接触領域は乾燥させるか、潤滑剤で洗浄するか、または潤滑剤中に浸漬する。あるいは、この接触領域は、空気またはガス流で洗浄することができる。適切な液体潤滑剤は十分に知られており、水、オイル、グリセリンエチレングリコースおよびシリコーンがある。ミリング後、口腔内にぴったり適合させるか、および/または所望の審美的外観を得るために、ある程度の洗浄、研磨および/または調節が必要な場合がある。
【0063】
任意に、フランジ24の外側円筒状縁部は、非常に正確な許容差の範囲内で、中心基準軸26から正確な距離に位置する校正表面になる。適切な寸法許容差の一例は±0.2mmだが、多少小さい許容差が好ましい場合もある。任意の校正表面は、フライス盤に対する基準になる。たとえば、フライス盤は、ミリング工程が開始する前に、ミリング工具を校正表面に接触させることができる。この実施例では、フライス盤は、ミリング工具の現在のある工具寸法(長さなど)を正確に明らかにする定位置を確立するか、および/またはミルブランク組立体30の形状における1つまたは複数の不規則さを補正することができる。
【0064】
図5は、本発明の他の実施形態による別の第2成形型部品14aの斜視図である。図面には示さないが、第2成形型部品14aは、上記のミリング部32と同じか、または類似するミリング部も備えるミルブランク組立体の一部である。
【0065】
第2成形型部品14aは、図1〜図4に示す第2成形型部品14と本質的に同じであるが、第2成形型部品14aは、円筒状フランジ24aとシャフト22aとの間に位置する円形肩状部分25aを備える。肩状部分25aの全体の直径は、フランジ24aの全体の直径より多少小さい。
【0066】
さらに、肩状部分25aは、フライス盤の割出しピンを収容するためのノッチ27aを備える。図示のとおり、ノッチ27aは、肩状部分25aの円筒状縁部、およびシャフト22aに対面する肩状部分25aの平坦な端部部分に沿って延在する。この実施形態のノッチ27aは、ある程度矩形の構成を有するが、その他の形状も可能である。
【0067】
ノッチ27aの正面は、フランジ24aにより閉鎖される。したがって、修復材料は、型キャビティに充填する時に、ノッチ27a内に、かつノッチ27aを貫通して流れない。
【0068】
本発明のその他の実施形態を図6〜図8に示す。図6には、成形型組立体10bが示されており、成形型組立体10bは、外側の第1成形型部品12bを備える。内側の第2成形型部品14bは、中空の第1成形型部品12b内に収容される。成形型組立体10bは、やはり第1成形型部品12b内に収容される内側の第3成形型部品15bも備える。
【0069】
第2成形型部品14bは、シャフト22b、およびシャフト22bに一体に接続されたフランジ24bを備える。長形の通路23bは、シャフト22bおよびフランジ24bを貫通して延在する。図示の実施形態では、シャフト22b、通路23bおよびフランジ24bは、長手方向軸26bの周囲に対称に配置されるが、その他の構成も可能である。
【0070】
フランジ24bは、フランジ24bの前面に隣接する位置において通路23bの周囲に延在する円形リップ29bを備える。リップ29bはアンダーカット領域を有し、その利点は以下に説明する。好ましくは、フランジ24bは、第1成形型部品12bの内側肩状部に確実に接続され、その結果、第2成形型部品14bと第1成形型部品12bとの間の相対運動は、型キャビティに充填する時に生じない。フランジ24bと第1成形型部品12bとの間の確実な接続は、締り嵌めなどの適切な手段により行うことができる。図示の実施形態では、第1成形型部品12bの外側壁部の内面は、図6および図7に示すように、フランジ24bの位置付近にテーパ付き表面31bを備え、テーパ付き表面31bは、ある程度の締り嵌めを可能にするため、型キャビティに充填する時に、第1成形型部品12bを静止した状態に保つのを促進する。
【0071】
第3成形型部品15bは、第1成形型部品12bの中空の内部で移動可能である。第3成形型部品15bは、端壁17b、および端壁17bに一体に接合された中空円筒状の外側壁部19bを備える。好ましくは、外側壁部19bの直径は、第1成形型部品12bの内径よりわずかに小さいため、第3成形型部品15bは、過度に側方に移動することなく、すなわちぐらぐらせずに、第1成形型部品12b内で円滑に摺動可能である。第3成形型部品15b、および第1成形型部品12bは、第1成形型部品12に関連して上記に記載した材料と同じ材料から作製することが好ましい。
【0072】
図6は、修復材料が型キャビティ内に導入される以前の、第1成形型部品12b内における第3成形型部品15bの初期位置の一例を示す例示的な目的のための図である。好ましくは、図6に示すように、この定位における端壁17bは、フランジ24bの面と平坦に向かい合っている。第3成形型部品15bのこの位置では、型キャビティの容積(通路23bを無視する)は、本質的にゼロである。
【0073】
流動性の修復材料は、第2成形型部品14bを貫通して延在する通路23bを通って型キャビティ内に導入される。修復材料が型キャビティに入ると、第3成形型部品15bおよび第2成形型部品14bは、基準軸26bに沿った方向に相対的に互いに離れて移動する。この実施形態では、第1成形型部品12bおよび第2成形型部品14bは、第3成形型部品15bが、型キャビティの充填時に、第2成形型部品14bから変位して離れる時に静止位置に保持される。しかし、あるいは、その他の構成要素が対向方向に離れて移動する時に、第3成形型部品15bが静止状態を保つように、成形型組立体(および対応する充填機器)を構成することが可能である。
【0074】
充填工程時には、第1成形型部品12bは静止位置に固定され、充填管は、構成要素が図6に示す向きになると、通路23bの下端開口部内に挿入される。充填管(図示しない)は、シャフト22bの面取り下部部分と好ましくは嵌合して封止部を形成するガスケットを備える。ガスケットは、ガスケットを圧縮して、流動する修復材料が漏れるのを防止するのに十分な圧力で、充填工程時に、シャフト22bを上方に圧迫するが、第1成形型部品12bの外側壁部のテーパ付き表面31bは、フランジ24bに接触して、第2成形型部品14bを所定の位置および静止定位に保持する。
【0075】
流動する修復材料は、型キャビティに充填されると、端壁17bの内側に当たり、その結果、型キャビティの容積が拡大する時に、型キャビティ内の修復材料の質量中に気泡が生じないようにするのに役立つ。好ましくは、型キャビティに充填する時に、第3成形型部品15bに背圧を加える。背圧は、上述の成形型組立体10に関連して説明した背圧の加え方と同様のやり方で加えることができる。
【0076】
図7は、十分な量の修復材料28bが型キャビティ内に導入された後の、成形型部品12b、14b、15bの定位の一例を示す図である。しかし、必要に応じて、より多量か、またはより少量の修復材料28bを型キャビティに導くことができる。
【0077】
任意に、フランジ24bは、上記のノッチ25aに類似する形状のノッチ25bを備える。ノッチ25bは、図6および図7にのみ示し、図8では省略する。ノッチ25bは、フライス盤の割出しピン、たとえば、自動ミリングシステムのチャックに隣接して位置する割出しピンなどを収容するのに役立つ。
【0078】
十分な量の修復材料28bが型キャビティ内に導入された後、修復材料28bが固化する。好ましくは、第1成形型部品12b、第2成形型部品14bおよび第3成形型部品15bは、化学線を透過する材料から作製する。したがって、通路23b内に位置する修復材料28bは、型キャビティ内に位置する修復材料28bが固化する時と同時に固化する。
【0079】
修復材料28bおよび第2成形型部品14bは、好ましくは、それぞれ修復材料28および第2成形型部品14に関連して上記で説明した材料から作製する。修復材料28bおよび第2成形型部品14bは、互いに化学的に反応して、強力な接合を形成する。修復材料28bが十分に固化すると、第1成形型部品12bおよび第3成形型部品15bは修復材料28bから離脱し、図8に単独で示すミルブランク組立体30bを形成する。
【0080】
任意に、ミルブランク組立体30bは、第2構成要素14bを上方に押して(成形型組立体10bが、図7に示す向きである時に)、第1構成要素12bを静止状態に保持することにより、第1および第3成形型部品12b、15bから解放することができる。十分な量の上向きの力が第2構成要素14bに方向付けられると、フランジ24bとテーパ付き内面31bとの間の締り嵌めが克服され、フランジ24bとテーパ付き表面31bの接触表面が、それぞれ側方に圧縮および拡大する。この撓みは、フランジ24bがテーパ付き表面31bを越えて移動することを可能にし、その結果、第2成形型部品14bを第1成形型部品12bの内側から取り出すことができる。第3成形型部品15bは、修復材料28bと反応しない材料から作製され、その結果、適当な時に、固化した修復材料28bから容易に取り外すことができる。
【0081】
図8に示すように、ミルブランク組立体30bは、第2成形型部品14bおよびミリング部32bを備える。第2成形型部品14bは、組立体30bの支持部として役立つ。ミリング部32bは、固化した後の修復材料28bと同じであるが、ミリング部32bは、通路23b内に位置する固化修復材料を含まない。
【0082】
ミルブランク組立体30bは、通路23b内で固化した修復材料28bが、結果として得られる固化したミリング部32bと同じであるという点で有利である。したがって、通路23b内で固化した修復材料は、結果として得られるミリング部32bが、基準軸26bに沿って第2成形型部品14bから離れる方向に分離するのに抵抗するのを促進する。通路23b内の修復材料28bは、ミリング部32bが側方の力(すなわち、ミリング工具によって、基準軸26bに垂直な方向に加わる力)に抵抗するのも促進する。
【0083】
さらに、リップ29bは、ミリング部32bが第2成形型部品14bから分離する可能性をさらに減少させる。リップ29bの下にあるアンダーカット領域の修復材料28bが固化すると、修復材料28bの当該部分は、ミリング部32bが、第2成形型部品14bから離れる方向に基準軸26bに沿って移動するのに抵抗する機械的接合を提供する。さらに、通路23bは、修復材料28bと第2成形型部品14bとの間の界面に、直接的な分子間化学接合が確立する追加の表面積を提供する。しかし、この実施形態では、化学接合は、固化した修復材料28bが、本質的に機械的接合のみにより第2成形型部品14bに取り付けられるように、必要に応じて省略して良い。
【0084】
ミルブランク組立体30bおよび成形型組立体10bの他の利点は、型キャビティ内に流入する修復材料28bのゲートが、シャフト22bの外側端部付近にあり、ミリング部32bから離れていることである。結果として、ミリング部32bの外面は、平滑で視覚的に魅力的な外観を呈するように成形することができ、ミリング部32bの二次工程(研削またはサンダー加工など)の必要がない。しかし、任意に、通路23bは、その外側端部を閉鎖して、型キャビティには、第3成形型部品15bの開口部から充填することができる。成形型組立体10bおよびミルブランク組立体30bのその他の態様および利点は、上記にそれぞれ記載した組立体10、30に類似している。
【0085】
当業者は、現在好ましい上記の実施形態に、多くの変形および追加を施すことができると認識すると思われる。したがって、本発明は、本明細書に詳細に記載し、図面に示した特定の実施形態に限定されると考えるべきではなく、特許請求の範囲の公正な範囲、および等価なものによってのみ限定されると考えるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の特定の実施形態による成形型組立体の側断面図であり、成形型組立体は、最初に見えるように、修復材料が組立体の型キャビティ内に導かれる以前の状態を示す。
【図2】
図1に多少類似する図であるが、所定の量の修復材料が型キャビティ内に導入されて、内側成形型部品が、型キャビティ内への修復材料の導入に対応して外側成形型部品に対して変位した状態を示す。
【図3】
図2に多少類似する図であるが、修復材料が固化して、ミルブランク組立体のミリング部を構成し、外側成形型部品が取り除かれた状態を示す。
【図4】
図3に示すミルブランク組立体の斜視図を示す。
【図5】
図1および図2に示す成形型組立体に使用するための代替の内側成形型部品の斜視図である。
【図6】
本発明の他の実施形態による歯科用ミルブランク組立体を作製するための成形型組立体の側断面図であり、成形型組立体は、最初に見えるように、歯科修復材料を成形型組立体の型キャビティ内に導く時点以前の状態を示す。
【図7】
図6に多少類似しているが、歯科修復材料が型キャビティ内に導入され、成形型組立体の第3構成要素のプランジャが、成形型組立体の外側構成要素に対して変位した状態を示す。
【図8】
図7に多少類似しているが、修復材料が固化してミリング部を構成し、外側成形型部品およびプランジャ構成要素が取り外された状態を示す。

Claims (56)

  1. 義歯用ミルブランク組立体であって、
    義歯を作製するのに適した材料から作製されるミリング部と、
    前記ミルブランク組立体をフライス盤内に解除可能に支持するためのシャフトを有する支持部であって、前記支持部の材料と前記ミリング部の材料との間の直接的な化学接合により、ミリング部に接合される支持部と、
    を備えるミルブランク組立体。
  2. 前記ミリング部が、重合可能な樹脂を含む歯科修復材料から作製される、請求項1に記載のミルブランク組立体。
  3. 前記修復材料がポリマー−セラミック複合材料を含む、請求項2に記載のミルブランク組立体。
  4. 前記重合可能な樹脂が光硬化性樹脂を含む、請求項2に記載のミルブランク組立体。
  5. 前記重合可能な樹脂が、遊離基重合および陽イオン重合の両方を開始させることができる開始剤を含む、請求項2に記載のミルブランク組立体。
  6. 前記支持部が、フランジと、前記フランジに一体に接続されたシャフトとを備える、請求項1に記載のミルブランク組立体。
  7. 前記支持部が、前記ミリング部の材料と同じ組成の任意量の材料を収容する貫通通路であって、前記ミリング部に一体に接続される貫通通路を備える、請求項1に記載のミルブランク組立体。
  8. 前記貫通通路が少なくとも1個のアンダーカット領域を備える、請求項7に記載のミルブランク組立体。
  9. 前記ミリング部が、ポリマー−セラミック複合材料を含み、前記支持部がメタクリレート系のポリマーを含む、請求項1に記載のミルブランク組立体。
  10. 本質的にミリング部と支持部とからなる歯科用ミルブランク組立体であって、前記ミリング部が、前記支持部の組成とは異なる組成を有する材料から作製される歯科用ミルブランク組立体。
  11. 前記ミリング部が、重合可能な樹脂を含む歯科修復材料から作製される、請求項10に記載の歯科用ミルブランク組立体。
  12. 前記修復材料がポリマー−セラミック複合材料を含む、請求項11に記載の歯科用ミルブランク組立体。
  13. 前記重合可能な樹脂が光硬化性樹脂を含む、請求項11に記載の歯科用ミルブランク組立体。
  14. 前記支持部が、前記ミリング部の材料と同じ組成の任意量の材料を収容する貫通通路であって、前記ミリング部に一体に接続される貫通通路を備える、請求項10に記載の歯科用ミルブランク組立体。
  15. 前記貫通通路が少なくとも1個のアンダーカット領域を備える、請求項14に記載の歯科用ミルブランク組立体。
  16. 前記ミリング部がポリマー−セラミック複合材料を含み、前記支持部がメタクリレート系のポリマーを含む、請求項10に記載の歯科用ミルブランク組立体。
  17. 歯科用ミルブランク組立体であって、
    前記ミルブランク組立体をフライス盤内に解除可能に支持するためのシャフトを有する支持部であって、貫通通路を備える支持部と、
    前記支持部に接続された固化修復材料であって、該固化修復材料の一部分が前記通路内に位置し、該固化修復材料の他部分が、前記通路の外側に位置してミリング部として機能するとともに、前記通路内に位置する該固化修復材料の前記一部分に一体に接続される、固化修復材料と、
    を備える歯科用ミルブランク組立体。
  18. 前記支持部が、フランジと、前記フランジに一体に接続されたシャフトとを備える、請求項17に記載のミルブランク組立体。
  19. 前記貫通通路が少なくとも1個のアンダーカット領域を備える、請求項17に記載のミルブランク組立体。
  20. 前記修復材料がポリマー−セラミック複合材料を含み、前記支持部がメタクリレート系のポリマーを含む、請求項17に記載のミルブランク組立体。
  21. 前記修復材料が光硬化性修復材料である、請求項17に記載のミルブランク組立体。
  22. 歯科用ミルブランク組立体の作製方法であって、
    第1成形型部品と、第2成形型部品と、前記第1成形型部品および前記第2成形型部品によって少なくとも部分的に画定される型キャビティとを含む成形型組立体を用意する行為と、
    任意量の修復材料を前記型キャビティ内に導く行為と、
    前記修復材料と第2成形型部品との間に化学接合を確立するために、前記修復材料を前記第2成形型部品と反応させる行為と、
    前記修復材料を前記型キャビティ内で固化させる行為と、
    を含む方法。
  23. 前記第1成形型部品が中空であり、前記第2成形型部品が前記第1成形型部品内に収容される、請求項22に記載の歯科用ミルブランク組立体作製方法。
  24. 前記第2成形型部品が、前記第1成形型部品内に移動可能に収容される、請求項23に記載の歯科用ミルブランク組立体作製方法。
  25. 任意量の修復材料を前記型キャビティ内に導く前記行為が、前記修復材料の少なくとも一部を前記第2成形型部品内の通路を通して移動させる行為を含む、請求項22に記載の歯科用ミルブランク組立体作製方法。
  26. 成形型組立体を用意する前記行為が、前記第1成形型部品内に収容される第3成形型部品を用意する行為を含む、請求項25に記載の歯科用ミルブランク組立体作製方法。
  27. 任意量の修復材料を前記型キャビティ内に導く前記行為が、前記第3成形型部品を前記第2成形型部品に対して移動させる行為を含む、請求項26に記載の歯科用ミルブランク組立体作製方法。
  28. 前記第3成形型部品が前記第2成形型部品に対して移動するときに、前記第2成形型部品および前記第1成形型部品が、互いに対して移動しない、請求項27に記載の歯科用ミルブランク組立体作製方法。
  29. 成形型組立体を用意する前記行為が、前記第1成形型部品および前記第2成形型部品の少なくとも一方を通って前記型キャビティに入る路を用意する行為を含む、請求項22に記載の歯科用ミルブランク組立体作製方法。
  30. 前記修復材料を前記第2成形型部品と反応させる前記行為が、前記修復材料を固化させる行為の間に、少なくとも部分的に行われる、請求項22に記載の歯科用ミルブランク組立体作製方法。
  31. 義歯の作製方法であって、
    第1成形型部品と、第2成形型部品と、前記第1成形型部品および前記第2成形型部品によって少なくとも部分的に画定される型キャビティとを備える成形型組立体を用意する行為と、
    任意量の修復材料を前記型キャビティ内に導く行為と、
    前記修復材料と前記第2成形型部品との間に接合を確立する行為と、
    前記型キャビティ内に位置する前記修復材料を固化させる行為と、
    前記第1成形型部品を前記修復材料から分離する行為と、
    前記第2成形型部品をフライス盤に取り付ける行為と、
    前記固化した修復材料を少なくとも部分的に義歯状にミリングする行為と、
    を含む方法。
  32. 任意量の修復材料を前記型キャビティ内に導く前記行為が、前記修復材料の一部を前記第2成形型部品と接触する位置に導く行為を含む、請求項31に記載の義歯作製方法。
  33. 前記第1成形型部品が中空であり、前記第2成形型部品が、前記第1成形型部品内に少なくとも部分的に収容される、請求項31に記載の義歯作製方法。
  34. 前記第1成形型部品が内面を備え、前記第2成形型部品が、前記修復材料と接触する前面を備え、任意量の修復材料を前記型キャビティ内に導く前記行為が、前記修復材料を圧力下で前記型キャビティ内に導く行為を含み、それにより前記修復材料が、前記第2成形型部品の前記前面および前記第1成形型部品の前記内面に当接されて、前記前面と前記内面とが互いに離れるように相対移動する、請求項33に記載の義歯作製方法。
  35. 前記修復材料を固化させる前記行為が、光源を前記型キャビティに向かって方向付ける行為を含む、請求項33に記載の義歯作製方法。
  36. 前記第1成形型部品が、化学線を透過する材料から作製され、前記光源を前記型キャビティに向かって方向付ける前記行為が、前記第1成形型部品の壁部を通して光源を方向付ける行為を含む、請求項35に記載の義歯作製方法。
  37. 任意量の修復材料を前記型キャビティ内に導く前記行為が、前記修復材料の少なくとも一部を前記第2成形型部品内の通路を通して移動させる行為を含む、請求項31に記載の義歯作製方法。
  38. 修復材料を前記型キャビティ内に導く時間の少なくとも一部の間に、前記型部品の少なくとも一方に圧力を加えて、前記成形型部品が互いに離れる方向における自由な相対運動に耐えるようにする行為を含む、請求項31に記載の義歯作製方法。
  39. 任意量の修復材料を前記型キャビティ内に導く前記行為が、前記第1成形型部品と前記第2成形型部品とを互いに対して摺動させる行為を含む、請求項38に記載の義歯作製方法。
  40. 任意量の修復材料を前記型キャビティ内に導く前記行為が、前記第1成形型部品および前記第2成形型部品を互いに対して移動させる行為を含む、請求項31に記載の義歯作製方法。
  41. 前記第1成形型部品および前記第2成形型部品を互いに対して移動させる前記行為が、前記第1成形型部品および前記第2成形型部品を摺動する抜き差し自在な関係で相対的に移動させる行為を含む、請求項40に記載の義歯作製方法。
  42. 前記第1成形型部品および前記第2成形型部品を互いに対して移動させる前記行為が、前記第2成形型部品が移動する間に前記第1成形型部品を静止位置に保持する行為を含む、請求項41に記載の義歯作製方法。
  43. 前記修復材料と前記第2成形型部品との間に接合を確立する前記行為が、化学接合を確立する行為を含む、請求項31に記載の義歯作製方法。
  44. 化学接合を確立する前記行為が、前記修復材料を前記第2成形型部品と反応させる行為を含む、請求項43に記載の義歯作製方法。
  45. 化学接合を確立する前記行為が、前記修復材料を固化させる行為の間に少なくとも部分的に行われる、請求項43に記載の義歯作製方法。
  46. 前記修復材料と前記第2成形型部品との間に接合を確立する前記行為が、機械的接合を確立する行為を含む、請求項31に記載の義歯作製方法。
  47. 前記機械的接合が、前記第2成形型部品の少なくとも1個のアンダーカット領域に確立される、請求項46に記載の義歯作製方法。
  48. 歯科用ミルブランク組立体の作製方法であって、
    任意量の修復材料を支持部の通路を通して導く行為と、
    前記通路内に位置する修復材料と前記通路の外側に位置する修復材料とを固化させて、それにより、前記通路の外側に位置する前記固化修復材料がミリング部として機能し、前記通路内に位置する前記固化修復材料が、前記支持部から前記ミリング部が離脱するのに抵抗するようにする行為と、
    を含む方法。
  49. 前記支持部が第2成形型部品として機能し、前記方法が、前記支持部を収容するために中空である第1成形型部品を用意する行為をさらに含む、請求項48に記載の歯科用ミルブランク組立体作製方法。
  50. 前記支持部が前記第1成形型部品内に移動可能に収容される、請求項49に記載の歯科用ミルブランク組立体作製方法。
  51. 前記第1成形型部品内に収容される第3成形型部品を用意する行為を含む、請求項50に記載の歯科用ミルブランク組立体作製方法。
  52. 任意量の修復材料を前記支持部の通路を通して導く前記行為が、任意量の修復材料を型キャビティに導く行為と、前記第3成形型部品を前記第2成形型部品に対して移動させる行為とを含む、請求項51に記載の歯科用ミルブランク組立体作製方法。
  53. 修復材料を固化させる前記行為が、光源を前記第1成形型部品に向かって方向付ける行為を含む、請求項49に記載の歯科用ミルブランク組立体作製方法。
  54. 前記修復材料を前記支持部と反応させて化学接合を確立する、請求項48に記載の歯科用ミルブランク組立体作製方法。
  55. 任意量の修復材料を前記支持部の通路を通して導く前記行為が、前記通路に位置するアンダーカット領域内に前記修復材料の一部を移動させる行為を含む、請求項48に記載の歯科用ミルブランク組立体作製方法。
  56. 前記修復材料を固化させる前記行為が、光源を前記通路に向かって方向付ける行為を含む、請求項48に記載の歯科用ミルブランク組立体作製方法。
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