JP2004515511A - ポリマー及び繊維を含む化粧品組成物 - Google Patents

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Abstract

脂肪相を含む生理学的に許容可能な媒体中に、a)少なくとも一つのヘテロ原子を含む炭化水素ベースの繰り返し単位を含むポリマー骨格、及び任意にb)6から120の炭素原子を含み、これらの炭化水素ベースの単位に結合された、官能化されても良い、少なくとも一つのペンダント脂肪鎖、及び/または少なくとも一つの末端脂肪鎖を含む、100000未満の平均分子重量を有する少なくとも一つの第一のポリマー、並びに少なくとも一つ以上の繊維を含む組成物の提供。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生理学的に許容可能な媒体中に、繊維と、特定のヘテロ原子を含むポリマーとを含む組成物に関し、前記組成物は、特に化粧品用に企図される。本発明はまた、ケラチン物質のための美容的メイクアップまたはケア方法に関する。本発明に係るメイクアップまたはケア方法及び組成物は、とりわけヒトのケラチン物質、例えば皮膚(頭皮を含む)、爪、ケラチン繊維、特に実質的に長い直線状のケラチン物質、例えば睫毛、眉毛、及び毛髪について企図される。本発明はとりわけマスカラに関する。
【0002】
本発明に係る組成物は、睫毛に対するコーティング組成物(特にマスカラ)、アイライナー、眉毛用製品、唇用製品、フェイスパウダー、アイシャドウ、ファンデーション、身体用メイクアップ製品、コンシーラー製品、ネイルワニス、頭皮のケアのための製品を含むスキンケア製品、またはヘアケア製品(ヘアマスカラまたはスプレー)の形態で存在できる。
【0003】
【従来の技術】
特にマスカラにおける伸長効果(JP−A−57/158 714及びJP−A−3−153 613参照)、唇における保湿特性(文献US−A−5 498 407参照)が、唇の縁に乗った口紅の輪郭を改良するため(文献EP−A−0 106 762参照)、または傷付いた爪の条件を改良するため(FR−A−1 529 329参照)メイクアップ製品において、あるいはその滑らかな感触のため(JP−A−7/196 440参照)スキンケア製品において、繊維を使用することは実施が知られている。しかしながら、ケラチン物質に対するこれらの組成物の適用の間で、繊維がケラチン物質に接着することについては困難が存在する。かくしてユーザーは、所望の美容特性を得るために、十分な量の繊維を沈着させるため、ケラチン物質に数回組成物を適用しなければならず、そのことは、メイクアップを適用し、所望のメイクアップの効果を得るために一定量の時間を費やすことを必要とする。しかしながら、急いでいるユーザーには、この時間が非常に長く感じるであろう。それ故、期待するメイクアップ効果が迅速に且つ容易に得ることができる、繊維を含む組成物を入手する必要性が存在する。
【0004】
さらに、ケラチン物質に接着しない繊維は、その支持体から離れるようになり、かくして経時的に除去される傾向を有する。かくしてこれらの繊維の除去は、繊維によって提供される所望の美容特性のかなりの減少を引き起こし、それは製品の再適用の必要を生ずる。さらにマスカラについては、繊維が睫毛から離れるにつれて、それらは目に入るようになり、不快感を引き起こす。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ケラチン物質に十分に接着する繊維を含む、前述の欠点を解消するための化粧品組成物を提供することである。
【0006】
ここで本出願人は、驚くべきことに、繊維を含む組成物中での、特定のヘテロ原子を含むポリマーの使用が、ケラチン物質に適用が容易な組成物を提供し、繊維がケラチン物質に迅速に沈着することを可能とすることを見出した。ケラチン物質に適用される組成物は、ケラチン物質に対する繊維の迅速で且つ接着性の保持を可能にする。かくして前記組成物は、ケラチン物質に対して接着する組成物の沈着を与える。
【0007】
さらに、組成物がマスカラである場合、ケラチン繊維、特に睫毛を迅速に太くするメイクアップが得られる。かくして睫毛の瞬間的な装着が、組成物がそこに適用された場合に観察される。前記組成物はまた、睫毛の良好な伸張化も与える。
【0008】
【課題を解決するための手段】
とりわけ、本発明の主題は、脂肪相を含む生理学的に許容可能な媒体中に、a)少なくとも一つのヘテロ原子を含む炭化水素ベースの繰り返し単位を含むポリマー骨格、及び任意にb)6から120の炭素原子を含み、これらの炭化水素ベースの単位に結合された、官能化されても良い、少なくとも一つのペンダント脂肪鎖、及び/または少なくとも一つの末端脂肪鎖を含む、100000未満の平均分子重量を有する少なくとも一つの第一のポリマー、並びに少なくとも一つ以上の繊維を含む組成物である。
【0009】
本発明の主題はまた、ケラチン物質に前述の組成物を適用することを含む、ヒトのケラチン物質のメイクアップまたはケアのための美容方法である。
【0010】
本発明の主題はまた、ケラチン物質に接着する沈着物を得るための、前述の組成物の使用である。
【0011】
本発明の別の主題は、睫毛を太くする及び/または伸ばすための、前述の組成物を含むマスカラの使用である。
【0012】
本発明の主題はまた、a)少なくとも一つのヘテロ原子を含む炭化水素ベースの繰り返し単位を含むポリマー骨格、及び任意にb)6から120の炭素原子を含み、これらの炭化水素ベースの単位に結合された、官能化されても良い、少なくとも一つのペンダント脂肪鎖、及び/または少なくとも一つの末端脂肪鎖を含む、100000未満の平均分子重量を有する少なくとも一つの第一のポリマーと、少なくとも一つの繊維との組み合わせの、生理学的に許容可能な組成物における、ケラチン物質に接着する沈着物を得るための使用である。
【0013】
【発明の実施の形態】
用語、「生理学的に許容可能な媒体」は、非毒性であって、ヒトの皮膚、表面上の身体成長部、または唇に適合可能な、美容的媒体のような媒体を意味する。
【0014】
本発明の目的のために、用語、「官能化鎖」は、特にアミド、ヒドロキシル、エーテル、オキシアルキレン、ポリオキシアルキレン、及びフルオロまたはパーフルオロ基を含むハロゲン基、エステル、シロキサン、及びポリシロキサンの基から選択される一つ以上の官能性または反応性の基を含むアルキル鎖を意味する。さらに、一つ以上の脂肪鎖の水素原子は、フッ素原子で少なくとも部分的に置換されても良い。
【0015】
本発明によれば、これらの鎖は、ポリマー骨格に直接的に、またはエステル官能基若しくはパーフルオロ基を介して結合されても良い。
【0016】
本発明の目的のために、用語、「ポリマー」は、同一である少なくとも2の繰り返し単位、好ましくは少なくとも3の繰り返し単位を含む化合物を意味する。
【0017】
本発明の目的のために、用語、「炭化水素ベースの繰り返し単位」は、水素原子及び任意に酸素原子を有する、2から80の炭素原子、好ましくは2から60の炭素原子を含む単位を意味し、直鎖状、分枝状、または環状であっても良く、飽和していても不飽和であっても良い。これらの単位はさらに、有利には非ペンダント状であるが、ポリマー骨格中に一つ以上のヘテロ原子をそれぞれ含む。これらのヘテロ原子は、任意に一つ以上の酸素原子と組み合わせた、窒素原子、硫黄原子、及びリン原子、並びにそれらの組み合わせから選択される。前記単位は好ましくは、少なくとも一つの窒素原子、特に非ペンダント状の窒素原子を含む。これらの単位はまた有利には、カルボニル基を含む。
【0018】
ヘテロ原子を含む単位は、特にポリアミドタイプの骨格を形成するアミド単位、ポリウレタン、ポリウレア及び/またはポリウレア−ウレタン骨格を形成するカルバマート及び/またはウレア単位である。これらの単位は好ましくはアミド単位である。ペンダント鎖は有利には、ポリマー骨格のヘテロ原子の少なくとも一つに直接結合している。一つの実施態様では、第一のポリマーはポリアミド骨格を含む。
【0019】
炭化水素ベースの単位の間で、第一のポリマーは、シリコーン単位またはオキシアルキレン単位を含んでも良い。
【0020】
さらに本発明の組成物中の第一のポリマーは有利には、ヘテロ原子を含む単位及び脂肪鎖の総数の40から98%、より好適には50から95%を占める数の脂肪鎖を含む。ヘテロ原子を含む単位の性質及び特性は、脂肪相の性質に依存し、特に脂肪相の極性と同等である。かくして、ヘテロ原子を含む単位がより極性で、いくつかのヘテロ原子の存在に対応する第一のポリマー中の割合が高い程、極性油に対する第一のポリマーの親和性は大きくなる。他方で、ヘテロ原子を含む単位がより極性が小さくまたは非極性であり、それらの割合がより低い程、非極性油に対する第一のポリマーの親和性は大きくなる。
【0021】
第一のポリマーは有利にはポリアミドである。かくして本発明の主題はまた、脂肪相を含む生理学的に許容可能な媒体中に、a)アミド繰り返し単位を含むポリマー骨格、及び任意にb)6から120の炭素原子を含み、これらのアミド単位に結合された、官能化されても良い、少なくとも一つのペンダント脂肪鎖、及び/または少なくとも一つの末端鎖を含む、100000未満の平均分子重量を有する少なくとも一つの第一のポリアミドポリマー、並びに少なくとも一つの繊維を含む組成物である。
ペンダント脂肪鎖は好ましくは、第一のポリマーのアミド単位の窒素原子の少なくとも一つに結合している。
【0022】
特に、このポリアミドの脂肪鎖は、アミド単位及び脂肪鎖の総数の40から98%、より好適には50から95%を占める。
【0023】
有利には、本発明に係る組成物の第一のポリマー、特にポリアミドは、100000未満(特に1000から100000の範囲)、特に50000未満(特に1000から50000の範囲)、とりわけ1000から30000、好ましくは2000から20000、より好適には2000から10000の重量平均分子重量を有する。
【0024】
第一のポリマー、特にポリアミドは、特に25℃で水中に不溶性である。別の実施態様では、第一のポリマーはイオン性基を有さない。
【0025】
本発明で使用できる好ましい第一のポリマーとして、6から120の炭素原子、より好適には8から120、特に12から68の炭素原子を含むペンダント脂肪鎖及び/または末端脂肪鎖で分枝し、各末端脂肪鎖は、少なくとも一つの結合基、特にエステルを介してポリアミド骨格に結合しているポリアミドが挙げられる。これらのポリマーは好ましくは、ポリマー骨格、特にポリアミド骨格の各末端で脂肪鎖を含む。他の結合基としては、エーテル、アミン、ウレア、ウレタン、チオエーテル、チオエステル、チオウレア、及びチオウレタンの基が挙げられる。
【0026】
これらの第一のポリマーは好ましくは、少なくとも32の炭素原子を含む(特に32から44の炭素原子を含む)ジカルボン酸と、少なくとも2の炭素原子(特に2から36の炭素原子)を含むジアミンから選択される少なくとも一つのアミンとの間の重縮合から生成するポリマーである。二酸は好ましきくは、少なくとも16の炭素原子、好ましくは16から24の炭素原子を含むエチレン性不飽和を含む脂肪酸、例えばオレイン酸、リノール酸、またはリノレン酸のダイマーである。アミンは例えば、ジアミン、例えばエチレンジアミン、ヘキシレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、及びフェニレンジアミンから、及びトリアミン、例えばエチレンジアミンから選択できる。一つまたは二つの末端カルボン酸基を含むポリマーとしては、有利には少なくとも4の炭素原子、好ましくは10から35の炭素原子、より好適には12から24、さらに好適には16から24、例えば18の炭素原子を含むモノアルコールで、それらをエステル化することが有利である。
【0027】
これらのポリマーはとりわけ、Union Camp社の文献US−A−5 783 657に開示されたものである。これらのポリマーのそれぞれは、特に以下の式(I)を満たす:
【化2】
Figure 2004515511
[式中、nは、エステル基の数が、エステル基及びアミド基の総数の10から50%を占めるようなアミド基の数を表し;Rは各場合で独立に、少なくとも4の炭素原子、特に4から24の炭素原子を含むアルキル基またはアルケニル基であり;Rは各場合で独立に、R基の50%がC30からC42の炭化水素ベースの基を表すことを条件に、CからC42の炭化水素ベースの基を表し;Rは各場合で独立に、少なくとも2の炭素原子、水素原子、及び任意に一つ以上の酸素原子または窒素原子を含む有機基を表し;Rは各場合で独立に、水素原子、CからC10のアルキル基、またはR若しくは別のRに対する直接的結合を表し、R及びRが両方結合した窒素原子が、R−N−Rによって定義される複素環構造の一部を形成し、R基の少なくとも50%は、水素原子を表す]。
【0028】
式(I)の特定の場合では、本発明の目的のために任意に官能化された末端脂肪鎖は、ポリアミド骨格の最後のヘテロ原子、この場合窒素原子に結合した末端鎖である。
特に、本発明の目的のために末端及び/またはペンダント脂肪鎖の一部を形成する式(I)のエステル基は、エステル基及びアミド基の総数の15から40%、より好適には20から35%を占める。さらにnは有利には、1から5、より好適には2より大きい、即ち3から5の範囲の整数である。
【0029】
好ましくはRは、C12からC22、好ましくはC16からC22のアルキル基である。有利にはRは、C10からC42の炭化水素ベースの(アルキレン)基であることができる。好ましくは、少なくとも50%、好適には少なくとも75%のR基が、30から42の炭素原子を含む基である。他のR基は、CからC18、好適にはCからC12の水素含有基である。好ましくは、RはCからC36の炭化水素ベースの基、またはポリオキシアルキレン基を表し、Rは水素原子を表す。好ましくはRは、CからC12の炭化水素ベースの基を表す。
【0030】
炭化水素ベースの基は、直鎖状、環状、または分枝状であり、飽和基または不飽和基であって良い。さらにアルキル基及びアルキレン基は、直鎖状または分枝状の、飽和基または不飽和基であって良い。
【0031】
一般的に、式(I)のポリマーは、ポリマーの混合物の形態で存在し、これらの混合物はまた、nが0である式(I)の化合物、即ちジエステルに対応する合成産物を含むことができる。
本発明に係る第一のポリマーの例として、Uniclear(登録商標)80及びUniclear(登録商標)100の名称でArizona Chemical社により販売されている市販品が挙げられる。それらはそれぞれ、鉱油中に80%(活性物質の点で)のゲル、及び100%(活性物質の点で)のゲルの形態で販売されている。それらは、88から94℃の軟化点を有する。これらの市販品は、約6000の重量平均分子重量を有する、エチレンジアミンで濃縮されたC36の二酸のコポリマーの混合物である。末端エステル基は、セチルアルコール、ステアリルアルコール、またはそれらの混合物(セチルステアリルアルコールとしても知られている)と、残余の酸末端とのエステル化から生成する。
【0032】
本発明で使用できる第一のポリマーは、脂肪族ジカルボン酸及びジアミンの縮合から生成するポリアミド樹脂(2より大きいカルボニル基及び2より大きいアミン基を含む化合物を含む)が挙げられ、隣接する個々の単位のカルボニル基及びアミン基は、アミン結合を介して縮合している。これらのポリアミド樹脂は、特にGeneral Mills社及びHenkel社によってVersamid(登録商標)の商標名で販売されているもの(Versamid(登録商標)930、744または1655)、あるいはOlin Mathieson chemical社によりOnamid(登録商標)の商標名で販売されているもの、特にOnamid(登録商標)SまたはCである。これらの樹脂は、6000から9000の範囲の重量平均分子重量を有する。これらのポリアミドに関するさらなる情報については、文献US−A−3 645 705及びUS−A−3 148 125を参照のこと。とりわけ、Versamid(登録商標)930または744が使用される。
【0033】
参照名Uni−Rez(登録商標)(2658、2931、2970、2621、2613、2624、2665、1554、2623及び2662)の下でArizona Chemical社により販売されているポリアミド、及びHenkel社により参照名Macromelt 6212の名称で販売されている製品もまた使用されて良い。これらのポリアミドに関するさらなる情報については、文献US−A−5 500 209を参照のこと。
【0034】
特許US−A−5 783 657及びUS−A−5 998 570に開示されているもののような、植物から得られるポリアミド樹脂を使用することも可能であり、これらの開示は参考としてここに取り込まれる。
【0035】
本発明に係る組成物中に存在する第一のポリマーは有利には、65℃より大きく、190℃までであって良い軟化点を有する。それは好ましくは、70℃から130℃、好適には80℃から105℃の範囲の軟化点を有する。第一のポリマーは、特に非ワックス状ポリマーである。
【0036】
本発明に係る第一のポリマーは、好ましくは前述の式(I)に対応する。その脂肪鎖を考慮すると、この第一のポリマーは、油中に容易に溶解し、かくして脂肪鎖を含まないポリマーとは異なり、高い含量のポリマー(少なくとも25%)を有する巨視的に均一である組成物を導く。
【0037】
第一のポリマーは、組成物の全重量に対して0.01から10重量%の範囲、好ましくは0.05から5重量%の範囲、好適には0.1から3重量%の範囲の含量で、本発明に係る組成物中に存在して良い。
【0038】
本発明によれば、前記組成物は一つ以上の繊維を含む。用語、「繊維」は、室温且つ大気圧で固体であるいずれかの粒子を意味し、その長さは見かけの直径より長く、単独または組み合わされて使用され、組成物の成分が室温より高温、特にそれらの軟化点または融点に上昇された場合でさえ、それらの成分に不溶性である。これらの繊維は有利には化学的に不活性である、即ちそれらは組成物の各種の成分と化学的に反応しない。
【0039】
これらの繊維は、少なくとも170℃より高い、好適には200℃より高い融点を有する。それらは吸収性または非吸収性であって良く、即ち特に組成物の油、及び皮膚によって分泌される生物学的物質を吸収することができても良い。
【0040】
本発明の組成物で使用できる繊維は、合成または天然起源で、無機または有機起源の繊維であって良い。それらは短くても長くても良く、平坦、筒状、またはラメラ状であっても良く、個々的でも例えば束状といった組織化されていても良く、中空でも固体でも良い。それらは、考慮される特定の応用に依存して、いずれの形状、特に円状、楕円状、または多角形状(三角形、四角形、六角形、または八角形)の断面を有することができる。特にそれらは、損傷を防止するために、平滑及び/または丸い末端を有することができる。
【0041】
それらの末端はまた、マルチローバル、特にトリローバル、尖頭状、または丸い形状であっても良い。
【0042】
特に繊維は、1nmから20mm、好ましくは10nmから5mm、好適には0.1mmから1.6mmの範囲の長さを有する。それらの断面は、2nmから150μmの範囲、好ましくは20nmから120μmの範囲、好適には500nmから80μmの直径Dの円内にはいることができる。繊維の重量またはヤーン数はしばしば、デニールまたはデシテクスで与えられ、9kmのヤーン当たりのグラム単位の重量を表す。本発明に係る組成物中の繊維は好ましくは、0.15から30デニール、好適には0.18から18デニールの範囲で選択されるヤーン数を有する。
【0043】
有利には、繊維は、L/Dが1.5から2500、好ましくは3.5から500、好適には5から150の範囲で選択される長さL及び直径Dを有する。
【0044】
繊維は、織物の製造で使用されるもの、特にシルク、コットン、ウール、またはアマ繊維、特に木材、植物、若しくは藻類から抽出されるセルロース繊維、ポリアミド(ナイロン(登録商標))、コルク、トウキビ、レーヨン、またはビスコース繊維、アセタート繊維、特にレーヨンアセタート若しくはセルロースアセタート繊維、ポリ−(p−フェニレンテレフタルアミド)(またはアラミド)繊維、特にケブラー(登録商標)繊維、アクリルポリマー繊維、特にポリメチルメタクリラート(PMMA)若しくはポリ−2−ヒドロキシエチルメタクリラート繊維、ポリオレフィン繊維、特にポリエチレン若しくはポリプロピレン繊維、ガラス、シリカ、若しくはカーボン繊維、特にグラファイト形態のもの、ポリテトラフルオロエチレン(テフロン(登録商標))、不溶性コラーゲン、ポリエステル、ポリビニルクロリド、若しくはポリビニリデンクロリド、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル、キトサン、ポリウレタン、若しくはポリエチレンフタラート繊維、前述のもののようなポリマーの混合物から形成される繊維、例えばポリアミド/ポリエステル繊維、並びにこれらの混合物であることができる。
【0045】
特にネイルワニスとして使用するために、グリコール酸とε−カプロラクトンから調製される再吸収性合成繊維(Johnson & Johnson社製の”Monocryl”)、乳酸とグリコール酸のコポリマーのような再吸収性合成繊維(Johnson & Johnson社製の”Vicryl”)、テレフタル酸ポリエステル繊維(Johnson & Johnson社製の”Ethibond”)、及びステンレススチール糸(Johnson & Johnson社製の”Steel”)のような外科用繊維を使用することが可能である。
【0046】
さらに、繊維を疎水性にする観点から、繊維は表面処理されていてもいなくても良く、被覆されていてもいなくても良い。本発明で使用できる被覆繊維として、静電効果のため硫化銅で被覆されたポリアミド繊維(例えばRhodia社製のR−STAT繊維)、または繊維の特定の組織化(特定の表面処理)若しくは着色/ホログラム効果を誘導する表面処理を可能にする別のポリマー(例えばSildorex社製の”Lurex”繊維)が挙げられる。
【0047】
角度着色特性(goniochromatic properties)を有する平坦複相繊維もまた使用できる。そのような繊維は特に文献に開示されている。複相ポリマー繊維は、特に文献EP−A−0 921 217に開示されている。それらはポリアミドとポリエステル、特にポリエステルテレフタラートの交互の相から形成されている。
【0048】
合成起源の繊維、特に手術で使用されるもののような有機繊維が好ましくは使用される。
【0049】
本発明に係る組成物の一つの特定の実施態様では、組成物で使用される繊維または繊維の混合物が、第一のポリマーの単位のものと同じ化学的性質の化学基、または第一のポリマーの単位のものと同じタイプの物理的結合を形成可能な化学基(自己相補的水素結合、不飽和環の間のπ相互作用または電荷転移相互作用、二極性相互作用、有機金属誘導体との配位結合)を含むことが好ましい。かくして、アミド、ウレア、及び/またはウレタンタイプの単位を含む第一のポリマーについては、有利に使用される繊維は、第一のポリマーと同様に、水素結合を形成可能な基を含む。水素結合を形成可能な繊維として、アクリルポリマー、例えばPMMA若しくはポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリラート)の繊維、ポリ−(p−フェニレンテレフタルアミド)の繊維、ポリアミド(ナイロン(登録商標))繊維、ポリウレタン繊維、及びこれらの混合物が挙げられる。エステルタイプの単位については、使用される繊維は、ポリエステルタイプのものであって良い。
【0050】
本発明に係る組成物で使用できる繊維は、ポリアミド単位を有する第一のポリマーに対して、好ましくはポリアミドまたはポリ−(p−フェニレンテレフタルアミド)繊維である。その長さ(L)は、0.1から5mm、好ましくは0.25から1.6mmの範囲であり、その平均径(D)は、5から50μmの範囲であることができる。特に、15μmから20μmの範囲の平均径、約(0.9dtex)の重量を有し、0.3mmから1.5mmの範囲の長さを有する、Polyamide 0.9 Dtex 3mmの名称でEtablissements P. Bonte社により販売されているポリアミド繊維が使用できる。Du Pont Fibres社によりKevlar Flocの名称で販売されているもののような、12μmの平均径と、約1.5mmのの長さを有するポリ−(p−フェニレンテレフタルアミド)繊維もまた使用できる。
【0051】
繊維は、組成物の全重量に対して、0.1から40重量%の範囲、特に0.5から30重量%の範囲、好ましくは1から20重量%の範囲、好適には1から10重量%の範囲の含量で、本発明に係る組成物中に存在して良い。
【0052】
有利には、第一のポリマー及び繊維は、0.5から4の範囲、好ましくは0.9から2.5の範囲であって良い繊維/第一のポリマーの重量比で、本発明に係る組成物中に存在して良い。
【0053】
組成物の脂肪相は、油、有機溶媒、ワックス、及びペースト状脂肪物質、並びにこれらの混合物から選択される脂肪物質を含むことができる。脂肪相は、組成物の連続相を形成できる。特に本発明に係る組成物は、無水性であっても良い。
【0054】
脂肪相は、生理学的に許容可能、特に化粧品的に許容可能であるいずれかの油から特になり、それらが均一で安定な混合物を形成し、企図される使用と適合的であるという条件で、特に鉱物、動物、植物、または合成起源の油、炭素ベースの油、炭化水素ベースの油、フルオロ油、及び/またはシリコーン油から、単独または混合物として選択される。
【0055】
組成物の全脂肪相は、組成物の全重量に対して2から98重量%、好ましくは5から85重量%を占めることができる。
【0056】
組成物の脂肪相は、有利には少なくとも一つの揮発性油または有機溶媒、及び/または少なくとも一つの非揮発性油を含むことができる。
【0057】
本発明の目的のため、用語、「揮発性油または有機溶媒」は、室温且つ大気圧一時間未満で、皮膚との接触の際に蒸発できる非水性媒体を意味する。本発明の揮発性有機溶媒及び揮発性油は、室温且つ大気圧でゼロではない蒸気圧、特に10−3から300mmHg(0.13Paから40000Pa)、好ましくは0.3mmHg(30Pa)より高い蒸気圧を有する、室温で液体である、揮発性の化粧品有機溶媒及び油である。用語、「非揮発性油」は、少なくとも数時間室温且つ大気圧で皮膚に残存し、特に10−2mmHg(1.33Pa)未満の蒸気圧を有する油を意味する。
【0058】
これらの油は、炭化水素ベースの油、シリコーン油、またはフルオロ油、またはこれらの混合物であって良い。
【0059】
用語、「炭化水素ベースの油」は、水素原子及び炭素原子、並びに任意に酸素原子、窒素原子、硫黄原子、またはリン原子を主に含む油を意味する。揮発性炭化水素ベースの油は、8から16の炭素原子を含む炭化水素ベースの油、特にC−C16の分枝状アルカン、例えばC−C16の石油起源のイソアルカン(イソパラフィンとしても知られている)、例えばイソドデカン(2,2,4,4,6−ペンタメチルヘプタンとしても知られている)、イソデカン及びイソへキサデカン、及び例えばIsoparsまたはPermetylsの商標名で販売されている油、C−C16の分枝状エステル、イソヘキシルネオペンタノアート、並びにこれらの混合物から選択されて良い。他の揮発性炭化水素ベースの油、例えば石油蒸留物、特にShell社によりShell Soltの名称で販売されているものも使用されて良い。揮発性溶媒は好ましくは、8から16の炭素原子を含む炭化水素ベースの揮発性油、及びこれらの混合物から選択される。
【0060】
使用されても良い揮発性油は、揮発性シリコーン、例えば直鎖状または環状の揮発性シリコーン油、特に≦8センチストローク(8×10−6/s)の粘度を有し、特に2から7のケイ素原子を含むものであり、これらのシリコーンは任意に、1から10の炭素原子を含むアルキル基またはアルコキシ基を含む。本発明で使用できる揮発性シリコーン油として、特にオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、及びドデカメチルペンタシロキサン、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0061】
揮発性フルオロ溶媒、例えばノナフルオロメトキシブタン、またはパーフルオロメチルシクロペンタンもまた使用されて良い。
【0062】
揮発性油は、組成物の全重量に対して0から98重量%(特に0.1から98%)、好ましくは0から65重量%(特に1から65%)の範囲の含量で、本発明に係る組成物中に存在して良い。
【0063】
組成物はまた、特に非揮発性の、炭化水素ベースの油及び/またはシリコーン油及び/またはフルオロ油から選択される少なくとも一つの非揮発性の油を含むことができる。
【0064】
特に、以下の非揮発性の炭化水素ベースの油が挙げられる:
− 炭化水素ベースの植物油、例えば脂肪エステル及びグリセロールからなるトリグリセリドであって、脂肪酸がCからC24の可変的な鎖の長さを有しても良く、これらの鎖は直鎖状または分枝状で、且つ飽和または不飽和であることができる;これらの油は特に、麦芽油、ヒマワリ油、グレープシード油、ゴマ油、コーン油、アプリコット油、ヒマシ油、カリテバター、アボカド油、オリーブ油、ダイズ油、シートアーモンド油、ヤシ油、レープシード油、綿実油、ヘーゼルナッツ油、マカダミア油、ホホバ油、アルファルファ油、ケシ油、カボチャ油、マロー油、クロフサスグリ実油、マツヨイグサ油、キビ油、オオムギ油、キノア油、ライ麦油、サフラワー油、ククイノキ油、トケイソウ油、及びマスクローズ油;または別法として、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、例えばStearineries Dubois社により販売されているもの、またはDynamit Nobel社によりMiglyol 810、812、及び818の名称で販売されているもの;
− 10から40の炭素原子を含む合成エステル;
− 鉱物または合成起源の直鎖状または分枝状炭化水素、例えばワセリン、ポリデセン、水素化ポリイソブテン、例えばパーリーム、及びスクアラン、並びにこれらの混合物;
− 合成エステル、例えば式RCOORの油[式中、Rは1から40の炭素原子を含む直鎖状または分枝状脂肪酸残基を表し、Rは特に1から40の炭素原子を含む分枝状炭化水素ベースの鎖を表し、ここでR+R 10である条件を満たす]、例えばパーセリン油(セトステアリルオクタノアート)、イソプロピルミリスタート、イソプロピルパルミタート、C12−C15アルキルベンゾアート、ヘキシルラウラート、ジイソプロピルアジパート、イソノニルイソノナノアート、2−エチルヘキシルパルミタート、イソステアリルイソステアラート、アルキルまたはポリアルキルオクタノアート、デカノアート、またはリシノレアート、例えばプロピレングリコールジオクタノアート;ヒドロキシル化エステル、例えばイソステアリルラクタート及びジイソステアリルマラート;並びにペンタエリスリトールエステル;
− 12から26の炭素原子を含む分枝状及び/または不飽和炭素ベースの鎖を含む、室温で液体の脂肪アルコール、例えばオクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2−ヘキシルデカノール、2−ブチルオクタノール、または2−ウンデシルペンタデカノール;
− 高級脂肪酸、例えばオレイン酸、リノール酸、及びリノレン酸;
並びにこれらの混合物。
本発明に係る組成物中で使用できる非揮発性シリコーン油は、非揮発性の、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、シリコーン鎖にペンダント状及び/またはその末端で存在し、2から24の炭素原子を含むアルキル基またはアルコキシ基を含むポリジメチルシロキサン、フェニルシロキサン、例えば、フェニルトリメチコーン、フェニルジメチコーン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコーン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、及び2−フェニルエチルトリメチルシロキシシリカートであって良い。
【0065】
本発明で使用できるフルオロ油は、特に文献EP−A−847 752に記載されたようなフルオロシリコーン油、フルオロポリエーテル、またはフルオロシリコーンである。
【0066】
非揮発性油は、組成物の全重量に対して0から80重量%(特に0.1から80重量%)。好ましくは0から50重量%(特に0.1から50重量%)、好適には0から20重量%(特に0.1から20重量%)の範囲の含量で、本発明の組成物中に存在して良い。
【0067】
本発明に係る脂肪相は、ワックスを含むことができる。本発明の目的のために、用語、「ワックス」は、室温(25℃)且つ大気圧(760mmHg、即ち10Pa)で固体である親油性脂肪化合物を意味し、それは状態の可逆的な固体/液体変化を受け、30℃より高い、好適には55℃より高い、200℃まで、特に120℃までの融点を有する。
【0068】
ワックスが融点に達することによって、それが油と混和され、巨視的に均一な混合物を形成可能であるが、混合物の温度を室温に戻すと、油の混合物中でワックスの再結晶化が得られる。
【0069】
本発明によれば、融点の値は、示差走査熱量測定計(DSC)、例えば一分あたり5から10℃の温度上昇で、Mettler社によりDSC30の名称で販売されている熱量測定計を使用して測定された融点ピークに対応する。
【0070】
本発明の目的のために、ワックスは、化粧品及び皮膚科学において一般的に使用されるものである。特にミツロウ、ラノリンワックス、白ロウ、ライスワックス、カルナウバワックス、カンデリラワックス、オーリキュリーワックス、サトウキビワックス、モクロウ、ウルシワックス、モンタンワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、オゾケライト、セレシンワックス、リグナイトワックス、ポリエチレンワックス、及びフィッシャートロプシュ合成によって得られるワックス、及び40℃で、好適には55℃より高温で固体であるグリセリドの脂肪酸エステルが挙げられる。直鎖状または分枝状のC−C32の脂肪鎖を含む動物油または植物油の触媒性水素化によって得られるワックスも挙げられる。これらの中では、特に水素化ホホバ油、水素化ヒマワリ油、水素化ヒマシ油、水素化ココナッツ油、及び水素化ラノリン油が挙げられる。
シリコーンワックスまたはフルオロワックスもまた挙げられる。
【0071】
組成物中に存在するワックスは、水性媒体中で粒子の形態で分散しても良い。これらの粒子は、50nmから10μm、好ましくは50nmから3.5μmの範囲の平均径を有して良い。特にワックスは、水中ワックス型エマルションの形態で存在して良く、ワックスは1μmから10μm、好ましくは1μmから3.5μmの範囲の平均径を有する粒子の形態で存在できる。
【0072】
本発明に係る組成物の別の実施態様では、ワックスは、ワックスミクロ分散物の形態で存在しても良く、ワックスは1μm未満、特に50nmから500nmの範囲の平均径を有する粒子の形態で存在して良い。ワックスミクロ分散物は、文献EP−A−557 196及びEP−A−1 048 282に開示されている。
【0073】
ワックスはまた、0.05MPaから15MPaの範囲、好ましくは6MPaから15MPaの範囲の硬度を有して良い。硬度は、0.1mm/sの測定速度で移動し、.3mmの浸透深度でワックスに浸透する、直径が2mmのステンレススチールシリンダーを備えた、Rheo社によりTA−XT2iの名称で販売されている極め測定器を使用して20℃で測定された圧縮強さを測定することによって決定される。高度の測定を実施するために、ワックスは、ワックスの融点+20℃に等しい温度で溶融される。溶融したワックスを、30mmの直径で20mmの深さの容器に注ぎ込む。ワックスを24時間かけて室温(25℃)で再結晶化し、硬度の測定を実施する前に20℃で少なくとも1時間貯蔵する。硬度の値は、ワックスと接触した極め測定器のシリンダーの領域によって分割されて測定された圧縮強さである。
【0074】
ワックスは、組成物の全重量に対して0.1から50重量%、好ましくは0.5から30重量%、好適には1から20重量%の範囲の含量で、本発明に係る組成物中に存在して良い。
【0075】
本発明に係る組成物は、室温でペースト状である少なくとも一つの脂肪化合物を含んで良い。本発明の目的のために、用語、「ペースト状脂肪物質」は、20から55℃、好ましくは25から45℃の範囲の融点を有し、60Hzで回転する軸を備えた、Contraves TVまたはRheomat 80粘度計を使用して測定すると、40℃で0.1から40Pa.s(1から400ポアズ)、好ましくは0.5から25Pa.sの粘度を有する脂肪物質を意味する。当業者は、試験されるペースト状化合物の測定を実施することができるように、その一般的知見に基づいて、MS−r3及びMS−r4の軸から粘度を測定するために軸を選択できる。
【0076】
脂肪物質は、好ましくは任意にポリマー状のタイプの炭化水素ベースの化合物である;それらは、シリコーン化合物及び/またはフルオロ化合物から選択できる;それらはまた、炭化水素ベースの化合物及び/またはシリコーン化合物及び/またはフルオロ化合物の混合物の形態で存在しても良い。各種のペースト状脂肪物質の混合物の場合では、炭化水素ベースのペースト状化合物(主に水素原子と炭素原子を含み、任意にエステル基を含む)は好ましくは、主たる割合で使用される。
【0077】
本発明に係る組成物で使用できるペースト状化合物の中では、ラノリン及びラノリン誘導体、例えば18から21Pa.s、好ましくは19から20.5Pa.sの粘度、及び/または30から55℃の融点を有する、アセチル化ラノリンまたはオキシプロピレン化ラノリンまたはイソプロピルラノアート、及びそれらの混合物が挙げられる。脂肪酸または脂肪アルコールのエステル、特に20から65の炭素原子を含むもの(約20から35℃の融点、及び/または40℃で0.1から40Pa.sの範囲の粘度)、例えばトリイソステアリルまたはセチルシトラート;アラキジルプロピオアート;ポリビニルラウラート;コレステロールエステル、例えば植物起源のトリグリセリド、例えば水素化植物油、粘性ポリエステル、例えばポリ(12−ヒドロキシステアリン酸)、並びにそれらの混合物を使用することも可能である。使用できる植物起源のトリグリセリドは、水素化ヒマシ油誘導体、例えばRheox社製の”Thixinr”である。
【0078】
ペースト状シリコーン脂肪物質、例えば8から24の炭素原子を含むアルキルまたはアルコキシタイプのペンダント鎖を含み、20−55℃の融点を有するポリジメチルシロキサン(PDMS)、例えばステアリルジメチコーン、特にDC2503及びDC25514の名称でDow Corning社により販売されているもの、及びそれらの混合物も挙げられる。
【0079】
ペースト状脂肪物質は、組成物の全重量に対して0から60%(特に0.01から60%)の割合、好ましくは組成物中に0.5から45重量%の割合、好適には2から30重量%の範囲で、本発明に係る組成物中に存在して良い。
【0080】
本発明に係る組成物はまた、組成物の連続相であっても良い、水性相を構成する水性媒体を含んでも良い。
【0081】
水性相は、特に水からなって良い;それはまた、水と水混和性溶媒(25℃で50重量%より大きい水中に混和性)、例えば1から5の炭素原子を含む低級モノアルコール、例えばエタノールまたはイソプロパノール、2から8の炭素原子を含むグリコール、例えばプロピレングリコール、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、またはジプロピレングリコール、C−Cケトン、及びC−Cアルデヒドを含んで良い。
【0082】
水性相(水及び任意に水混和性有機溶媒)は、組成物の全重量に対して1から95重量%、好ましくは5から80重量%、好適には10から60重量%の範囲の含量で存在して良い。
【0083】
本発明に係る組成物は、組成物の全重量に対して特に2から30重量%、好適には5から15重量%の範囲の割合で存在する乳化界面活性剤を含むことができる。これらの界面活性剤は、アニオン性及び非イオン性界面活性剤から選択されて良い。界面活性剤の特性及び機能(乳化性)の定義については、文献”Encyclopedia of Chemical Technology, Kirk−Othmer”, 22巻, pp. 333−432、アニオン性及び非イオン性界面活性剤については、前記文献のpp. 347−377を参照のこと。
【0084】
本発明に係る組成物中で好ましく使用される界面活性剤は、以下のものから選択される:
− 非イオン性界面活性剤:脂肪酸、脂肪アルコール、ポリエトキシル化またはポリグリセロール化脂肪アルコール、例えばポリエトキシル化ステアリルまたはセチルステアリルアルコール、スクロースの脂肪酸エステル、アルキルグルコースエステル、特にC−Cアルキルグルコースのポリオキシエチレン化脂肪エステル、及びそれらの混合物;
− アニオン性界面活性剤:アミン、水性アンモニア、またはアルカリ塩で中和されたC16−C30脂肪酸、及びそれらの混合物。
【0085】
水中油型または水中ワックス型エマルションを得ることを可能にする界面活性剤が、好ましくは使用される。
【0086】
本発明に係る組成物は、前述の第一のポリマーとは異なる、少なくとも一つのさらなる第二の被膜形成性ポリマーを含むことができる。第二の被膜形成性ポリマーは、組成物の水性相に粒子の形態で溶解または分散するポリマーであっても良く、あるいは液体脂肪相中に粒子の形態で溶解または分散するポリマーであっても良い。組成物は、これらのポリマーの混合物を含むことができる。
【0087】
第二の被膜形成性ポリマーは、組成物の全重量に対して0.1から60重量%、好ましくは0.5から40重量%、好適には1から30重量%の範囲の固体含量で、本発明に係る組成物中に存在して良い。
【0088】
本願では、用語、「被膜形成性ポリマー」は、それ自体によって、または補助的な被膜形成剤の存在下で、支持体、特にケラチン物質上に連続的且つ接着性の被膜を形成可能であるポリマーを意味する。
【0089】
疎水性の被膜を形成可能な被膜形成性ポリマー、即ち25℃で1重量%未満の水溶性を有する被膜を形成可能なポリマーが、好ましくは使用される。
【0090】
本発明の組成物中で使用可能な被膜形成性ポリマーの中では、合成ポリマー、ラジカル介在性タイプのもの、または重縮合タイプのもの、及び天然起源のポリマー、並びにそれらの混合物が挙げられる。
【0091】
用語、「ラジカル介在性被膜形成性ポリマー」は、不飽和、特にエチレン性不飽和を含むモノマーの重合によって得られるポリマーを意味し、各モノマーは、ホモ重合可能である(重縮合とは異なる)。
【0092】
ラジカル介在性タイプの被膜形成性ポリマーは、特にビニルポリマーまたはコポリマー、とりわけアクリルポリマーであって良い。
【0093】
ビニル被膜形成性ポリマーは、エチレン性不飽和を含み、少なくとも一つの酸性基、及び/またはこれらの酸性モノマーのエステル、及び/またはこれらの酸性モノマーのアミドを含むモノマーの重合から生成できる。
【0094】
使用できる酸性基を有するモノマーは、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、またはイタコン酸である。(メタ)アクリル酸及びクロトン酸が好ましくは使用され、より好ましくは(メタ)アクリル酸が使用される。
【0095】
酸性モノマーのエステルは、有利には(メタ)アクリル酸エステル((メタ)アクリラートとも称される)、特にアルキル、とりわけC−C30の、好ましくはC−C20アルキルの(メタ)アクリラート、アリール、特にC−C10アリールの(メタ)アクリラート、及びヒドロキシアルキル、特にC−Cヒドロキシアルキルの(メタ)アクリラートから選択される。
【0096】
アルキル(メタ)アクリラートとしては、メチルメタクリラート、エチルメタクリラート、ブチルメタクリラート、イソブチルメタクリラート、2−エチルヘキシルメタクリラート、ラウリルメタクリラート、及びシクロヘキシルメタクリラートが挙げられる。
【0097】
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリラートの中では、ヒドロキシエチルアクリラート、2−ヒドロキシプロピルアクリラート、ヒドロキシエチルメタクリラート、及び2−ヒドロキシプロピルメタクリラートが挙げられる。
アリール(メタ)アクリラートの中では、ベンジルアクリラート、及びフェニルアクリラートが挙げられる。
【0098】
特に好ましい(メタ)アクリル酸エステルは、アルキル(メタ)アクリラートである。
【0099】
本発明によれば、エステルのアルキル基は、フッ素化または過フッ素化のいずれかを受けていても良く、即ちアルキル基の水素原子のいくつかまたは全てが、フッ素原子で置換されていても良い。
【0100】
酸性モノマーのアミドとしては、例えば(メタ)アクリルミド、特にN−アルキル(メタ)アクリルアミド、特にC−C12アルキルが挙げられる。N−アルキル(メタ)アクリルアミドの中では、N−エチルアクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミド、N−t−オクチルアクリルアミド、及びN−ウンデシルアクリルアミドが挙げられる。
【0101】
ビニル被膜形成性ポリマーは、ビニルエステルから選択されるモノマーとスチレンモノマーのホモ重合または共重合から生成できる。特にこれらのモノマーは、酸性モノマー、及び/またはそのエステル、及び/またはそのアミド、例えば前述のものと重合しても良い。
【0102】
ビニルエステルの例としては、ビニルアセタート、ビニルネオデカノアート、ビニルピバラート、ビニルベンゾアート、及びビニルt−ブチルベンゾアートが挙げられる。
【0103】
合成モノマーとしては、スチレン及びα−メチルスチレンが挙げられる。
【0104】
アクリルモノマー及びビニルモノマー(シリコーン原子で変性されたモノマーを含む)のカテゴリーに入る、当業者に知られたいずれのモノマーも使用可能である。
【0105】
被膜形成性重縮合物の中では、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエステルアミド、ポリアミド、エポキシエステル樹脂、及びポリウレアが挙げられる。
【0106】
ポリウレタンは、アニオン性、カチオン性、非イオン性、及び両性ポリウレタン、ポリウレタン−アクリル酸、ポリウレタン−ポリビニルピロリドン、ポリエステル−ポリウレタン、ポリエーテル−ポリウレタン、ポリウレア、及びポリウレア−ポリウレタン、並びにそれらの混合物から選択されて良い。
【0107】
ポリエステルは、ジカルオン酸とポリオール、特にジオールとの重縮合によって、知られている態様で得られても良い。
【0108】
ジカルボン酸は、脂肪族、環式脂肪族、または芳香族であっても良い。そのような酸の例としては、以下のものが挙げられる:シュウ酸、マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、2,2−ジメチルグルタル酸、アゼライン酸、スベリン酸、セバシン酸、フマル酸、リンゴ酸、イタコン酸、フタル酸、ドデカンジオン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、2,5−ノルボランジカルボン酸、ジグリコール酸、トリジプロピオン酸、2,5−ナフタレンカルボン酸、及び2,6−ナフタレンジカルボン酸。これらのジカルボン酸モノマーは、単独で使用されても、少なくとも二つのジカルボン酸モノマーと組み合わされて使用されても良い。これらのモノマーの中で好ましく選択されるものは、フタル酸、イソフタル酸、及びテレフタル酸である。
【0109】
ジオールは、脂肪族、環式脂肪族、及び芳香族ジオールから選択されて良い。好ましく使用されるジオールは、以下のものから選択されるものである:エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングルコール、1,3−プロパンジオール、シクロヘキサンジメタノール、4−ブタンジオール。使用できる他のポリオールは、グリセロール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、及びトリメチロールプロパンである。
【0110】
ポリエステルアミドは、二酸とジアミンまたはアミノアルコールとの重縮合によって、ポリエステルのものと類似する態様で得られて良い。使用できるジアミンは、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、及びメタ−またはパラ−フェニレンジアミンである。使用できるアミノアルコールは、モノエタノールアミンである。
【0111】
ポリエステルは、少なくとも一つの−SOM基を有する少なくとも一つのモノマーを含んでも良く、式中Mは、水素原子、アンモニウムイオンNH 、または例えばNa、Li、K、Mg2+、Ca2+、Cu2+、Fe2+、若しくはFe3+イオンのような金属イオンを表す。そのような−SOM基を含む二官能性芳香族モノマーが特に使用されて良い。
前述のような−SOM基をも有する二官能性芳香族モノマーの芳香核は、例えばベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ビフェニル、オキシビフェニル、スルホニルビフェニル、及びメチレンビフェニル核から選択されて良い。−SOM基をも有する二官能性芳香族モノマーの例としては、以下のものが挙げられる:スルホイソフタル酸、スルホテレフタル酸、スルホフタル酸、4−スルホナフタレン−2,7−ジカルボン酸。
【0112】
好ましく使用されるコポリマーは、イソフタラート/スルホイソフタラートに基づくもの、とりわけジエチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、イソフタル酸、及びスルホイソフタル酸に基づくものである。そのようなポリマーは、例えばEastman Chemical Products社により商標名Eastman AQ(登録商標)で販売されている。
【0113】
任意に変性された天然起源のポリマーは、シェラック樹脂、サンダラックゴム、ダンマル樹脂、エレミゴム、コーパル樹脂、及びセルロースポリマー、並びにこれらの混合物から選択されて良い。
【0114】
本発明に係る組成物の第一の実施態様によれば、第二の被膜形成性ポリマーは、ラテックスまたはシュードラテックスとして一般的に知られている、水性分散物中に粒子の形態で存在しても良い。これらの分散物の調製方法は、当業者に周知である。
【0115】
使用されて良い被膜形成性ポリマーの水性分散物は、Avecia−Neoresins社によりNeocryl(登録商標)XK−90、Neocryl(登録商標)A−1070、Neocryl(登録商標)A−1090、Neocryl(登録商標)BT−60、Neocryl(登録商標)A−1079、及びNeocryl(登録商標)A−523の名称で、Dow Corning社によりDow Latex(登録商標)432の名称で、Daito Kasey Kogyo社によりDaitosol(登録商標)5000 ADの名称で販売されているアクリル分散物;Avecia−Neoresins社によりNaorez(登録商標)R−981及びNeorez(登録商標)R−974の名称で、Goodrich社によりAvalure(登録商標)UR−405、Avalure(登録商標)UR−410、Avalure(登録商標)UR−425、Avalure(登録商標)UR−450、Sancure(登録商標)875、Sancure(登録商標)861、Sancure(登録商標)878、及びSancure(登録商標)2060の名称で、Bayer社によりImpranil(登録商標)85の名称で、並びにHydromer社によりAquamere(登録商標)H−1511の名称で販売されているポリウレタンの水性分散物である。
【0116】
使用することができる被膜形成性ポリマーの水性分散物は、ポリウレタン、ポリウレア、ポリエステル、ポリエステルアミド、及び/またはアルキドからなる群から選択される少なくとも一つのポリマーの事前に存在する粒子内での及び/または部分的にその表面での、一つ以上のラジカル介在性モノマーのラジカル介在性重合から生成するポリマー分散物である。
本発明に係る組成物の第二の実施態様によれば、被膜形成性ポリマーは水溶性ポリマーであっても良く、かくして分散形態で組成物の水性相中に存在する。
【0117】
水溶性被膜形成性ポリマーの例としては、以下のものが挙げられる:
− タンパク質、例えば植物起源のタンパク質、例えばコムギタンパク質及びダイズタンパク質;動物起源のタンパク質、例えばケラチン、例えばケラチン加水分解産物及びスルホン酸ケラチン;
− アニオン性、カチオン性、両性、または非イオン性キチンまたはキトサンポリマー;
− セルロースのポリマー、例えばヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、及びカルボキシメチルセルロース、及び第四級セルロース誘導体;
− アクリルポリマーまたはコポリマー、例えばポリアクリラートまたはポリメタクリラート;
− ビニルポリマー、例えばポリビニルピロリドン、メチルビニルエーテルとリンゴ酸無水物とのコポリマー、ビニルアセタートとクロトン酸とのコポリマー、ビニルピロリドンとビニルアセタートとのコポリマー;ビニルピロリドンとカプロラクタムとのコポリマー;ポリビニルアルコール;
− 任意に変性された天然起源のポリマー、例えば:
− アラビアゴム、グアゴム、キサンタン誘導体、カラヤゴム;
− アルギナート及びカラギーナン;
− グリコアミノグリカン、ヒアルロン酸、及びそれらの誘導体;
− シェラック樹脂、サンダラックゴム、ダンマル樹脂、エレミゴム、及びコパール樹脂;
− デオキシリボ核酸;
− ムコ多糖、例えばヒアルロン酸及び硫酸コンドロイチン、並びにこれらの混合物。
【0118】
本発明に係る組成物の別の実施態様によれば、被膜形成性ポリマーは、前述のもののような有機溶媒または油を含む液体脂肪相中に存在しても良い。本発明の目的のために、用語、「液体脂肪相」は、一般的に相互に適合可能である、油としても知られている、室温で液体である一つ以上の脂肪物質からなる、室温(25℃)且つ大気圧(760mmHg、即ち10Pa)で液体である脂肪相を意味する。
【0119】
液体脂肪相は好ましくは、任意に非揮発性の油と混合した揮発性の油を含み、前記湯は前述のものから選択される。
【0120】
本発明に係る組成物の第三の実施態様によれば、皮下右傾生成ポリマーは、液体脂肪相中に分散した表面安定化粒子の形態で存在しても良い。
【0121】
表面安定化ポリマー粒子の分散物は、文献EP−A−749 747に開示されたように製造しても良い。
【0122】
ポリマー粒子は、単独でまたは混合物として、ブロックポリマー、グラフトポリマー、及び/またはランダムポリマーであっても良い安定剤によって表面安定化される。
【0123】
安定剤の存在下での、液体脂肪相中の被膜形成性ポリマーの分散物は、文献 EP−A−0 749 746、EP−A−0 923 928、及びEP−A−0 930 060に特に開示されており、その内容は参考として本願に取り込まれる。
【0124】
水性相または液体脂肪相のいずれかに分散したポリマー粒子のサイズは、5nmから600nm、好ましくは20nmから300nmの範囲であることができる。
【0125】
本発明に係る組成物の第四の実施態様によれば、被膜形成性ポリマーは、液体脂肪相中に分散しても良く、その場合被膜形成性ポリマーは、脂溶性ポリマーであると言える。
脂溶性ポリマーの例としては、ビニルエステル(ビニル基がエステル基の酸素原子に直接結合し、ビニルエステルはエステル基のカルボニルに結合した、1から19の炭素原子の飽和した直鎖状または分枝状炭化水素ベースの基を含む)と、ビニルエステル(既に存在するビニルエステル以外のもの)、α−オレフィン(8から28の炭素原子を含む)、アルキルビニルエーテル(アルキル基が2から18の炭素原子を含む)、またはアリル性若しくはメタリル性エステル(エステル基のカルボニルに結合した、1から19の炭素原子の飽和した直鎖状または分枝状炭化水素ベースの基を含む)であっても良い少なくとも一つの他のモノマーとのコポリマーが挙げられる。
【0126】
これらのコポリマーは、架橋剤の補助で架橋されても良く、その補助は、ビニルタイプ、またはアリル性若しくはメタリル性タイプのいずれか、例えばテトラアルキルオキシエタン、ジビニルベンゼン、ジビニルオクタジオアート、ジビニルドデカンジオアート、及びジビニルオクタデカンジオアートであって良い。
【0127】
これらのコポリマーの例としては、以下のコポリマーが挙げられる:ビニルアセタート/アリルステアラート、ビニルアセタート/ビニルラウラート、ビニルアセタート/ビニルステアラート、ビニルアセタート/オクタデセン、ビニルアセタート/オクタデシルビニルエーテル、ビニルプロピオナート/アリルラウラート、ビニルプロピオナート/ビニルラウラート、ビニルステアラート/1−オクタデセン、ビニルアセタート/1−ドデセン、ビニルステアラート/エチルビニルエーテル、ビニルプロピオナート/セチルビニルエーテル、ビニルステアラート/アリルアセタート、ビニル2,2−ジメチルオクタノアート/ビニルラウラート、アリル2,2−ジメチルペンタノアート/ビニルラウラート、ビニルジメチルプロピオナート/ビニルステアラート、アリルジメチルプロピオナート/ビニルステアラート、ビニルプロピオナート/0.2%ビニルステアラートで、0.2%ジビニルベンゼンで架橋されたもの、ビニルジメチルプロピオナート/ビニルラウラートで、0.2%ジビニルベンゼンで架橋されたもの、ビニルアセタート/オクタデシルビニルエーテルで、0.2%テトラアリルオキシエタンで架橋されたもの、ビニルアセタート/アリルステアラートで、0.2%ジビニルベンゼンで架橋されたもの、ビニルアセタート/1−オクタデセンで、0.2%ジビニルベンゼンで架橋されたもの、及びアリルプロピオナート/アリルステアラートで、0.2%ジビニルベンゼンで架橋されたもの。
【0128】
脂溶性被膜形成性ポリマーの例としては、脂溶性ホモポリマー、特に9から22の炭素原子を含むビニルエステル、または10から20の炭素原子を含むアルキル基を含むアルキルアクリラート若しくはメタクリラートのホモ重合から生成するものが挙げられる。
【0129】
そのような脂溶性ホモポリマーは、ポリビニルステアラート、ジビニルベンゼン、ジアリルエーテル、またはジアリルフタラートで架橋されたポリビニルステアラート、ポリステアリル(メタ)アクリラート、ポリビニルラウラート、及びポリラウリル(メタ)アクリラートから選択されて良く、これらのポリ(メタ)アクリラートは、エチレングリコールジメタクリラートまたはテトラエチレングリコールジメタクリラートの補助で架橋することができる。
【0130】
前述の脂溶性コポリマーまたはホモポリマーは知られており、特に特許出願FR−A−2 232 303に記載されている;それらは、2000から500000、好ましくは4000から200000の範囲の重量平均分子量を有して良い。
【0131】
本発明で使用されて良い脂溶性被膜形成性ポリマーは、ポリアルキレン、特に特にC−C20のアルケンのコポリマー、例えばポリブテン、直鎖状または分枝状の飽和または不飽和のC−Cアルキル基を有するアルキルセルロース、例えばエチルセルロース及びプロピルセルロース、ビニルピロリドン(VP)のコポリマー、特にビニルピロリドンとCからC40、好適にはCからC20のアルケンとのコポリマーが挙げられる。本発明で使用できるVPコポリマーの例として、VP/ビニルアセタート、VP/エチルメタクリラート、ブチル化ポリビニルピロリドン(PVP)、VP/エチルメタクリラート/メタクリル酸、VP/エイコセン、VP/ヘキサデセン、VP/トリアコンテン、VP/スチレン、またはVP/アクリル酸/ラウリルメタクリラートのコポリマーが挙げられる。
【0132】
本発明に係る組成物は、被膜形成性ポリマーでの皮膜の形成を促進するための補助的な被膜形成剤を含んでも良い、そのような被膜形成剤は、所望される機能を実現可能なように当業者に知られたいずれかの化合物から選択されて良く、特に可塑剤及び合着剤から選択されて良い。
【0133】
本発明に係る組成物はさらに、染料、例えば粉体染料、脂溶性色素、及び水溶性色素を含んで良い。この染料は、組成物の全重量に対して0.01から50重量%の範囲、好ましくは0.01から30重量%の範囲の含量で存在して良い。
【0134】
粉体染料は、顔料及び真珠光沢剤から選択されて良い。
【0135】
顔料は、白色または着色されていても良く、鉱物及び/または有機顔料でも良く、被覆されていてもいなくても良い。鉱物顔料の中では、任意に表面処理された二酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、または酸化セリウム、並びに酸化鉄、酸化クロム、マグネシウムバイオレット、ウルトラマリンブルー、水和クロム、及びフェリックブルーが挙げられる。有機顔料の中では、カーボンブラック、D&Cタイプの顔料、及びコチニールカルミンまたはバリウム、ストロンチウム、カルシウム、若しくはアルミニウムに基づくレーキが挙げられる。
【0136】
真珠光沢剤は、白色真珠光沢顔料、例えばチタンまたはオキシ塩化ビスマスで被覆されたマイカ、着色真珠光沢顔料、例えば酸化鉄で被覆されたチタンマイカ、特にフェリックブルーまたは酸化クロムで被覆されたチタンマイカ、前述のタイプの有機顔料で被覆されたチタンマイカ、並びにオキシ塩化ビスマスに基づく真珠光沢顔料が挙げられる。
【0137】
脂溶性色素は、例えばスーダンレッド、D&Cレッド17、D&Cグリーン6、β−カロチン、ダイズ油、スーダンブラウン、D&Cイエロー11、D&Cバイオレット2、D&Cオレンジ5、キノリンイエロー、及びアナットである。水溶性色素は、例えばビートルートジュース及びメチレンブルーである。
【0138】
本発明の組成物は、化粧品において通常使用されるいずれかの添加剤、例えば抗酸化剤、フィラー、防腐剤、香料、中和剤、増粘剤、化粧品または皮膚科学用活性剤、例えば保湿剤、皮膚軟化剤、ビタミン、及びサンスクリーン剤、並びにこれらの混合物を含んでも良い。これらの添加剤は、組成物の全重量に対して0から20%(特に0.01から20%)、好適には0.01から10%(存在するなら)の範囲の含量で組成物中に存在して良い。
【0139】
言うまでもなく、当業者は任意のさらなる添加剤及び/またはその量を選択するのに注意を払い、本発明に係る組成物の有利な特性が、考慮される添加によって悪影響を受けない、または実質的に悪影響を受けないようにするであろう。
【0140】
本発明に係る組成物は、化粧品または皮膚科学で一般的に使用される知られた方法によって製造されて良い。
【0141】
本発明は、以下の実施例においてより詳細に説明される。
【0142】
【実施例】
実施例1:
以下の組成を有するマスカラを調製した:
Figure 2004515511
【0143】
このマスカラは、適用が容易で、適用の間及び後で睫毛に十分に接着する;睫毛は迅速にメイクアップされる。
得られたメイクアップの結果は、睫毛に伸長効果を与える。
【0144】
実施例2:
以下の組成を有するマスカラを調製した:
Figure 2004515511
【0145】
このマスカラは、適用の間で睫毛に十分に接着し、睫毛を迅速にメイクアップすることを可能にする。

Claims (61)

  1. 脂肪相を含む生理学的に許容可能な媒体中に、a)少なくとも一つのヘテロ原子を含む炭化水素ベースの繰り返し単位を含むポリマー骨格、及び任意にb)6から120の炭素原子を含み、これらの炭化水素ベースの単位に結合された、官能化されても良い、少なくとも一つのペンダント脂肪鎖、及び/または少なくとも一つの末端脂肪鎖を含む、100000未満の平均分子重量を有する少なくとも一つの第一のポリマー、並びに少なくとも一つ以上の繊維を含む組成物。
  2. 第一のポリマーの平均分子重量が、100000未満、好ましくは50000未満であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 第一のポリマーのヘテロ原子を含む単位が、窒素原子を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の組成物。
  4. 第一のポリマーのヘテロ原子を含む単位が、アミド基を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 脂肪鎖が、ヘテロ原子を含む単位及び脂肪鎖の総数の40から98%、より好適には50から95%を占めることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. ペンダント脂肪鎖が、前記ヘテロ原子の少なくとも一つに直接結合していることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 脂肪相を含む生理学的に許容可能な媒体中に、a)アミド繰り返し単位を含むポリマー骨格、及び任意にb)6から120の炭素原子を含み、これらのアミド単位に結合された、官能化されても良い、少なくとも一つのペンダント脂肪鎖、及び/または少なくとも一つの末端脂肪鎖を含む、100000未満の平均分子重量を有する少なくとも一つの第一のポリアミドポリマー、並びに一つ以上の繊維を含む組成物。
  8. 脂肪鎖が、アミド単位及び脂肪鎖の総数の40から98%を占めることを特徴とする請求項7に記載の組成物。
  9. 脂肪鎖が、アミド単位及び脂肪鎖の総数の50から95%を占めることを特徴とする請求項7または8に記載の組成物。
  10. ペンダント脂肪鎖が、アミド単位の窒素原子の少なくとも一つに直接結合していることを特徴とする請求項7から10のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 第一のポリマーの平均分子重量が、1000から100000、好ましくは1000から50000、より好適には1000から30000の範囲であることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 第一の被膜形成性ポリマーの平均分子重量が、2000から20000、好ましくは2000から10000の範囲であることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 末端脂肪鎖が、結合基を介して骨格に結合していることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 結合基がエステル基であることを特徴とする請求項13に記載の組成物。
  15. 脂肪鎖が12から68の炭素原子を含むことを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物。
  16. 第一のポリマーが、以下の式(I)のポリマー:
    Figure 2004515511
    [式中、nは、エステル基の数が、エステル基及びアミド基の総数の10から50%を占めるようなアミド基の数を表し;Rは各場合で独立に、少なくとも4の炭素原子を含むアルキル基またはアルケニル基であり;Rは各場合で独立に、R基の50%がC30からC42の炭化水素ベースの基を表すことを条件に、CからC42の炭化水素ベースの基を表し;Rは各場合で独立に、少なくとも2の炭素原子、水素原子、及び任意に一つ以上の酸素原子または窒素原子を含む有機基を表し;Rは各場合で独立に、水素原子、CからC10のアルキル基、またはR若しくは別のRに対する直接的結合を表し、R及びRが両方結合した窒素原子が、R−N−Rによって定義される複素環構造の一部を形成し、R基の少なくとも50%は、水素原子を表す]
    及びこれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項1から15のいずれか一項に記載の組成物。
  17. がC12からC22のアルキル基であることを特徴とする請求項16に記載の組成物。
  18. が30から42の炭素原子を含む基であることを特徴とする請求項15または16に記載の組成物。
  19. 第一のポリマーが、組成物の全重量に対して0.01から10重量%の範囲、好ましくは0.05から5重量%の範囲、好適には0.1から3重量%の範囲の含量で存在することを特徴とする請求項1から18のいずれか一項に記載の組成物。
  20. 繊維が、シルク、コットン、ウール、またはアマ繊維、特に木材、植物、若しくは藻類から抽出されるセルロース繊維、ポリアミド、コルク、トウキビ、レーヨン、またはビスコース繊維、アセタート繊維、特にレーヨンアセタート、セルロースアセタート、若しくはシルクアセタート繊維、ポリ−(p−フェニレンテレフタルアミド)繊維、アクリルポリマー繊維、特にポリメチルメタクリラート若しくはポリ−2−ヒドロキシエチルメタクリラート繊維、ポリオレフィン繊維、特にポリエチレン若しくはポリプロピレン繊維、ガラス、シリカ、若しくはカーボン繊維、特にグラファイト形態のもの、ポリテトラフルオロエチレン、不溶性コラーゲン、ポリエステル、ポリビニルクロリド、若しくはポリビニリデンクロリド、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル、キトサン、ポリウレタン、若しくはポリエチレンフタラート繊維、ポリマーの混合物から形成される繊維、外科用繊維、並びにこれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項1から19のいずれか一項に記載の組成物。
  21. 繊維が合成起源の繊維であることを特徴とする請求項1から20のいずれか一項に記載の組成物。
  22. 繊維が、構造的ポリマーの単位のものと同じ化学的性質の化学基、または前記ポリマーの単位のものと同じタイプの物理的結合を形成可能な化学基を含むことを特徴とする請求項1から21のいずれか一項に記載の組成物。
  23. 繊維が疎水性処理されていることを特徴とする請求項1から22のいずれか一項に記載の組成物。
  24. 繊維がポリアミド繊維またはポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)繊維であることを特徴とする請求項1から23のいずれか一項に記載の組成物。
  25. 繊維が、L/Dが1.5から2500、好ましくは3.5から500、好適には5から150の範囲で選択される長さL及び直径Dを有することを特徴とする請求項1から24のいずれか一項に記載の組成物。
  26. 繊維が、1nmから20mm、好ましくは10nmから5mm、好適には0.1mmから1.6mmの範囲の長さを有することを特徴とする請求項1から25のいずれか一項に記載の組成物。
  27. 繊維が、組成物の全重量に対して0.1から40重量%。好ましくは1から30重量%、好適には5から20重量%の範囲の含量で存在することを特徴とする請求項1から26のいずれか一項に記載の組成物。
  28. 少なくとも一つのワックスを含むことを特徴とする請求項1から27のいずれか一項に記載の組成物。
  29. 30℃より高く120℃までの融点を有する少なくとも一つのワックスを含むことを特徴とする請求項1から28のいずれか一項に記載の組成物。
  30. ミツロウ、ラノリンワックス、白ロウ、ライスワックス、カルナウバワックス、カンデリラワックス、オーリキュリーワックス、コルクファイバーワックス、サトウキビワックス、モクロウ、ウルシワックス、モンタンワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、オゾケライト、セレシンワックス、リグナイトワックス、ポリエチレンワックス、及びフィッシャートロプシュ合成によって得られるワックス、及び40℃で固体であるグリセリドの脂肪酸エステル、直鎖状または分枝状のC−C32の脂肪鎖を含む動物油または植物油の触媒性水素化によって得られるワックス、シリコーンワックス、及びフルオロワックス、並びにこれらの混合物から選択されるワックスを含むことを特徴とする請求項1から29のいずれか一項に記載の組成物。
  31. 0.05MPaから15MPaの範囲の硬度を有するワックスを含むことを特徴とする請求項1から30のいずれか一項に記載の組成物。
  32. ワックスが、50nmから10μmの範囲、好ましくは50nmから3.5μmの範囲の平均径を有する粒子の形態で、水性媒体中に分散していることを特徴とする請求項28から31のいずれか一項に記載の組成物。
  33. ワックスが、組成物の全重量に対して0.1から50重量%、好ましくは0.5から30重量%、好適には1から20重量%の範囲の含量で存在することを特徴とする請求項28から32のいずれか一項に記載の組成物。
  34. 揮発性油または有機溶媒を含むことを特徴とする請求項1から33のいずれか一項に記載の組成物。
  35. 揮発性油が、8から16の炭素原子を含む炭化水素ベースの揮発性油から選択されることを特徴とする請求項34に記載の組成物。
  36. 揮発性油が、組成物の全重量に対して0.1から98重量%、好ましくは1から65重量%の範囲の含量で存在することを特徴とする請求項34または35に記載の組成物。
  37. 非揮発性油を含むことを特徴とする請求項1から36のいずれか一項に記載の組成物。
  38. 鉱物、植物、または合成起源の炭化水素ベースの油、合成エステルまたはエーテル、及びシリコーン油、並びにこれらの混合物から選択される少なくとも一つの非揮発性油をさらに含むことを特徴とする請求項1から37のいずれか一項に記載の組成物。
  39. 脂肪相が、組成物の全重量に対して2から98重量%の範囲、好ましくは5から85重量%の範囲の含量で存在することを特徴とする請求項1から38のいずれか一項に記載の組成物。
  40. 水性相を含むことを特徴とする請求項1から39のいずれか一項に記載の組成物。
  41. 第一のポリマーとは異なる第二の被膜形成性ポリマーを含むことを特徴とする請求項1から40のいずれか一項に記載の組成物。
  42. 第二の被膜形成性ポリマーが、ビニルポリマー、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレア、及びセルロースポリマーによって形成される群から選択されることを特徴とする請求項41に記載の組成物。
  43. 第二の被膜形成性ポリマーが、水性相に溶解している、または水性分散物中の粒子の形態で存在することを特徴とする請求項41または42に記載の組成物。
  44. 第二の被膜形成性ポリマーが、液体脂肪相中に表面安定化粒子の形態で溶解または分散していることを特徴とする請求項40から42のいずれか一項に記載の組成物。
  45. 第二の被膜形成性ポリマーが、組成物の全重量に対して0.1から60重量%、好ましくは0.5から40重量%、好適には1から30重量%の範囲の含量で存在することを特徴とする請求項40から44のいずれか一項記載の組成物。
  46. 少なくとも一つの染料をさらに含むことを特徴とする請求項1から45のいずれか一項に記載の組成物。
  47. 染料が、顔料、真珠光沢剤、脂溶性色素、及び水溶性色素、並びにこれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項46に記載の組成物。
  48. 染料が、組成物の全重量に対して0.01から50重量%の範囲、好ましくは0.01から30重量%の範囲の割合で存在することを特徴とする請求項46または47に記載の組成物。
  49. ケラチン物質用のケア組成物またはメイクアップ組成物を構成することを特徴とする請求項1から48のいずれか一項に記載の組成物。
  50. 水、抗酸化剤、フィラー、防腐剤、香料、中和剤、増粘剤、及び化粧品または皮膚科学用活性剤、並びにこれらの混合物から選択される少なくとも一つの添加剤を含むことを特徴とする請求項1から49のいずれか一項に記載の組成物。
  51. マスカラ、アイライナー、眉毛用製品、唇用製品、フェイスパウダー、アイシャドウ、ファンデーション、身体用メイクアップ製品、コンシーラー製品、ネイルワニス、スキンケア製品、またはヘアケア製品の形態で存在することを特徴とする請求項1から50のいずれか一項に記載の組成物。
  52. 請求項1から50のいずれか一項に記載の組成物を含むマスカラ。
  53. ケラチン物質に対する請求項1から51のいずれか一項記載の化粧品組成物の適用を含む、ヒトのケラチン物質のメイクアップまたはケアのための美容方法。
  54. ケラチン物質に対して接着する沈着物を得るための、請求項1から51のいずれか一項記載の組成物の使用。
  55. 睫毛を太くする及び/または伸ばすための、請求項52記載のマスカラの使用。
  56. a)少なくとも一つのヘテロ原子を含む炭化水素ベースの繰り返し単位を含むポリマー骨格、及び任意にb)6から120の炭素原子を含み、これらの炭化水素ベースの単位に結合された、官能化されても良い、少なくとも一つのペンダント脂肪鎖、及び/または少なくとも一つの末端脂肪鎖を含む、100000未満、好適には50000未満の平均分子重量を有する少なくとも一つの第一のポリマーと、少なくとも一つの繊維との組み合わせの、生理学的に許容可能な組成物における、ケラチン物質に接着する沈着物を得るための使用。
  57. 繊維が、第一のポリマーの単位のものと同じ化学的性質の化学基、または第一のポリマーの単位のものと同じタイプの物理的結合を形成可能な化学基を含むことを特徴とする請求項56に記載の使用。
  58. 第一のポリマーが、10から42の炭素原子を含む炭化水素ベースの鎖を含むエステル基を含む末端基を含むポリアミドであることを特徴とする請求項56または57に記載の使用。
  59. 繊維が、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、またはポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)繊維から選択されることを特徴とする請求項56から68のいずれか一項に記載の使用。
  60. 第一のポリマーが、1000から30000の範囲の重量平均分子重量を有することを特徴とする請求項56から59のいずれか一項に記載の使用。
  61. 前記組成物が、第一のポリマーとは異なる第二の被膜形成性ポリマーを含むことを特徴とする請求項56から60のいずれか一項に記載の使用。
JP2002549195A 2000-12-12 2001-12-11 ポリマー及び繊維を含む化粧品組成物 Withdrawn JP2004515511A (ja)

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