JP2004515326A - 偏倚カム機構を備える線形リクライナー組立体 - Google Patents

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Abstract

シート組立体は、ハウジングによって摺動自在に支持されるリクライナー・ロッド(16)、及びハウジングによって回転自在に支持される爪(18)を含む線形調節機構(10)を有するヒンジ組立体を備える。リクライナー・ロッドは、好ましくは該リクライナー・ロッドが摺動しないように阻止する爪の歯付部分と連動する歯付部分(42)を備える。爪がリクライナー・ロッドが自由に摺動するのを可能にすべく係合を解除し得るように、この爪はハウジングに対して回動し得る。爪が錠止位置でリクライナー・ロッドに係合すると、爪及びリクライナー・ロッドの係合に概ね垂直な第1の力構成要素と、爪ピボットを概ね貫く第2の力構成要素とが、遊びを減じかつ線形調節機構の荷重積載能力を改善する。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般に、シート用リクライナー組立体(recliner assemblies for seat)に関し、そしてより詳細には、組立体が錠止される際に望ましくない動きを減じるための改善された線形(linear)リクライナー組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】
乗員の安全性及び快適さは、自動車メーカーにとって主要な関心事である。製造者が更に機能を加えかつシート組立体の多用性を改善したとしても、特に、車両座席装置は改善された快適性及び安全性に対して重要な関心事である。例えば、従来の車両座位装置は、車両乗員によって快適さの調節を可能にするリクライニングシートを備える。より多くの機能及び特徴が加えられるにつれて、信頼でき、安全、かつ費用効率の高いシート組立体の製造はますます難題となっている。
【0003】
多くのリクライニングシートでは、線形リクライナー機構は、リクライナー機構ハウジングに対して往復運動させるリクライナー・ロッドを備える。往復運動するリクライナー・ロッドの一端は、種々の力が加えられる、通常、背もたれである長いレバーアームに回動自在に連結される。背もたれの長さと比較すると、車両シートの線形リクライナー機構は全く小さい。また、車両振動又は乗員の動きは、使用の間のレバーアームの動きに基づいて種々の力を加え得る。これらの力がそのような長いレバーアームに沿って加えられるので、大きなモーメントがリクライナー・ロッドのレバーアームへの回動連結部の周りに加わる。これにより、リクライナー機構の構成部品の如何なる変動の影響も拡大される。機構構成部品の係合する歯又は間隙の間のそのような遊び又はバックラッシュは、機構が錠止される場合でさえ背もたれを小量動かすことを可能にする。これらの小さな移動量はレバーアームの長さによって拡大され、かつ背もたれの上部端で顕著になる。例えば、占有されていないシートの背もたれは、車両が凹凸の多い道路状況に遭遇する場合に振動する傾向がある。リクライナー機構のこの拡大した遊びは”チャッキング(chucking)”と称され、かつ機構が錠止状態にある間にレバーアーム又は背もたれの動きを許容する、機構構成部品の何れかの製造上の変形又は遊びに関与する。
【0004】
さらに、シート組立体が自動車メーカーによって改善されるにつれて、背もたれ荷重の増加は背もたれの頂部に取り付けられたシートベルト装置に起因した。事故の際には、乗員の体の前向きの慣性が非常に大きな力でシートベルトを引く。背もたれに働くそのような大きな力は、リクライナー機構内のかなりの歪みに帰着する。その結果、そのような”全てのベルトからからシート(all belts−to−seat)”への適用(すなわち、スタンドアロン構造シート)と共に使用されるリクライナー機構は、衝突の間に乗員を保護しかつ抑止するのに十分に強くなければならない。
【0005】
さらに、シート組立体がより多くの機能及びより広い範囲の運動を備えるように発展するにつれて、実装が関係するようになった。シート組立体に線形リクライナー機構を備える場合、リクライナー機構に対して往復運動するリクライナー・ロッドは、ナットをリクライナー機構ハウジングに対して回転させるねじロッドの真上にあることが好ましい。さらに、そのような線形リクライナー機構では、その直立位置まで背もたれを偏倚させるために、膨張ばねは、通常、リクライナー・ロッドと同軸な関形に取り付けられる。膨張スプリングは、一般にリクライナー・ロッド長を増加させ、かつ実装オプションを制限する。さらに、リクライナー・ロッド長の増加は、コラムローディング(column loading)の原理に基づいてリクライナー・ロッドの圧縮強度を減じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、この業界では、シート組立体のチャッキングをかなり減じるか又は除去するリクライナー機構を提供することが望まれる。そのようなリクライナー機構は十分に強く、事故の際には適切な乗員保護を与えることが更に望まれる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
一般に、本発明は、シート組立体のリクライナー機構を与えるための改善された線形調節機構を提供する。線形調節機構は、リクライナー機構内の全体に亘る間隙を減じるように力を錠止装置内に向ける。本発明の1つの利点は、シートに対する背もたれの減じられたチャッキングに推移する、減じられた間隙である。その結果、全体的な乗員の快適さ及び安全性は増加する。本発明の別の利点はシート組立体の改善された衝突性能である。線形リクライナー機構の指向された力は、背もたれが事故の際にシートに対する自身の位置を維持するような錠止部材強度の増加に帰着する。これは、背もたれに取り付けられたシートベルト装置で特に望まれる。
【0008】
上記した利点を達成するために、本発明は、内側及び外側プレートを有するハウジング内で摺動自在に支持されるバー・ラックを含む線形調節機構を提供する。爪は、この爪に対する複数の位置のうちの1つにバー・ラックを選択的に錠止するための内側及び外側プレート間に回動自在に支持される。爪は、錠止位置で、バー・ラックに加えられる線形力がこの爪に合成線形力を与えるように、該バー・ラックに実質的に平行に配置される。ここで、爪と、この爪のピボットとの間の間隙は減じられる。
【0009】
本発明の好ましい実施形態では、線形調節機構は、内側及び外側支持体を有するシート組立体、及び、内側及び外側支持体間に回転自在に取り付けられる背もたれを支持するアームに含まれる。アーム、従って背もたれを、内側及び外側の支持体に対して回転自在な複数の位置、並びにバー・ラックの複数の位置に対応する、シート底部に位置づけ得るように、アームはバー・ラックと回動自在に連動する。好ましくは、戻しばねはアーム、従って背もたれを背もたれのダンプ位置に対応する第1位置に偏倚させる。さらに、戻しばねは、バー・ラック長を最小限にし、かくしてそのコラムローディングの強度を最大限にする。
【0010】
本発明の更なる利点及び特徴は、添付図面を考慮に入れた、引き続く説明及び特許請求の範囲から明白となる。
【0011】
本発明の種々の利点は、以下の明細書及び図面への言及を読むことにより当業者には明白となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1及び図2に関して、線形調整機構10を詳細に述べる。線形調整機構10は一般に内側及び外側プレート12、14、リクライナー・ロッド又はバー・ラック16、爪18、内側及び外側カムプレート20、22及びスピンドル24を備える。
【0013】
内側及び外側プレート12、14はバー・ラック16を摺動自在に支持し、かつ爪18を回動自在に支持する。より詳細には、第1及び第2バー支持体26、28は、内側及び外側プレート12、14間に支持され、バー・ラック16をこれらのプレート間に摺動自在に支持する。さらに、内側プレート12は上部バー支持体を構成し、バー・ラック16の頂面32を案内する。内側及び外側プレート12、14は、鉛直に配置された内側及び外側爪スロット36、38を更に備えており、これらのスロットはそれぞれカムプレート20、22に対して爪18を案内する。
【0014】
爪18は、内側及び外側プレート12、14間に延在する爪リベット34によって第1端部で回動自在に支持され、かつバー・ラック16より上位且つ概ね平行に位置づけられる。バー・ラック16は、爪18の歯付部分42と選択的に噛合う歯付部分40を備え、この部分は係合及び非係合位置間で移動する。バー・ラック16は、以下に述べるように、背もたれの支持アーム114に回動自在に連結するための開口44を更に備える。爪18は、内側及び外側プレート12、14間でバー・ラック16の摺動運動を妨げるためにバー・ラック16を選択的に錠止する。爪及びバー・ラック16の両方の歯付部分40、42は、歯が多数あり、かつ小さいものとなるように形状構成される。その結果、爪18及びバー・ラック16の係合は微調整できる。
【0015】
内側カムプレート20は、爪18の内側プレート側の、内側及び外側プレート12、14間に回動自在に支持され、かつ内側カムスロット46及びキー付スロット47を備える。内側カムプレート20は、上部に形成されたケーブルマウント48も備える。外側カムプレート22は、爪18の外側プレート側の、内側及び外側プレート12、14間で回動自在に支持され、かつ外側カムスロット50及びキー付スロット51を備える。内側及び外側カムスロット46、50は、形状が等価であり(一般にピーナッツ形状)、内側及び外側カムプレート20、22上を或る角度で延びている。内側及び外側カムプレート20、22は、キー付スロット49、51にスピンドル24を受け入れることによってこのスピンドル24上に支持され、かつこのスピンドルと共に回転するよう固定される。
【0016】
スピンドル24は、内側及び外側プレート12、14間でスピンドル24を回転自在に支持するスピンドル穴25、27に取り付けられる。スピンドル24の第1端部は、偏倚部材又はカム戻しばね54を固定するためのばね溝52を備える。カム戻しばね54は当該業界では通常知られたコイル型ばねであるが、線形ばねのような他のばねをそのために代用することができる。カム戻しばね54の内側端部55は、スピンドル24のばね溝52によって固定され、また、カム戻しばね54の外側端部は、内側プレート12上に形成されたばねホルダー56によって固定される。カム戻しばね54は、第1回転方向(図3に示すような反時計回り)にスピンドル24を偏倚させ、かくして内側及び外側カムプレート20、22を第1回転方向に偏倚させる。スピンドル24の第2端部は、以下に述べるように、ハンドルを固定するための(図1に最良に示される)キー溝付部分58を備える。好ましくは、ハンドルは、カム戻しばね54の偏倚力に対してスピンドル24を回転させるために操作者によって上向きに引かれる。1対のキー付肩部57、59は、スピンドル24に沿って中間に配置される。キー付肩部57、59は、内側及び外側カムプレート20、22のキー付スロット47、51にそれぞれ整合してスピンドル24によって内側及び外側プレート20、22の回転を引き起こす。
【0017】
爪18は、回動ピン34によって第1端部に回動自在に取り付けられ、第2端部にある開口19に爪ピン60を支持する。爪ピン60は、内側及び外側カムプレート20、22の内側及び外側カムスロット46、50を貫通して延在する。このように、爪ピン60は、全体的にピーナッツ形状の内側及び外側カムスロット46、50に沿って摺動可能である。さらに、爪ピン60は、内側及び外側プレート12、14の内側及び外側爪ピンスロット36、38内に摺動自在に支持される、直径が減じられた外側端部を備える。カムスロット46、50内の爪ピン60の位置は、爪18の姿勢を指示する。カム戻しばね54によって加えられた回転偏倚力により、内側及び外側カムプレート20、22は爪ピン60、従って爪18を係合位置に向けて偏倚させ、爪18をバー・ラック16に押し付けて噛合い係合させる。
【0018】
線形調整機構10のほとんど零の自由遊びを達成するために、爪18と爪リベット34の界面の間隙が除去されなければならない。本発明によれば、これは線形調整機構10の新規な形状構成によって行なわれる。図3を特に参照すると、内側及び外側カムプレート20、22は、スピンドル24の軸線′A`周りに回転可能である。また、爪18は爪リベット34の軸線′B`周りに回転可能である。上記したように、内側及び外側カムプレート20、22はカム戻しばね54によって反時計方向に偏倚される。このように、内側及び外側カムスロット46、50のカム表面はバー・ラック16に向けて爪ピン60を偏倚させる。爪ピン60に対して、内側及び外側カムスロット46、50のカム表面を通じて働く力は、爪ピン60の中心点′C`から見つけ出すことができ、かつベクトル′V`によって示される。ベクトル′V`は回動点Aに向けられ、かつ構成ベクトル′X`及び′Y`から構成される。従って、回動点Aに関連した任意の自由遊び(上述した背もたれチャッキングを引き起こす)が除去される。当業者なら容易に分かるように、構成要素である力ベクトルXは、回動点Bに向けられる。結果的に、回動点Bに関連した任意の自由遊び(上述した背もたれチャッキングを引き起こす)が除去される。さらに、′Y`構成要素である力ベクトルは、爪18とバー・ラック16との間の界面に概ね直角に向けられ、これにより爪18の歯付部分42がバー・ラック16の歯付部分42にしっかりと噛合うことを保証する。偏倚されたカムプレート20、22は、爪18の如何なる分離力にも抵抗する梃子比を増加させ、それにより、線形調整機構10の荷重搬送能力を増加させる。
【0019】
図3〜図6に関して、シート組立体100の線形リクライナー組立体の線形調整機構10の方法を詳細に述べる。図示するように、シート組立体100は背もたれ102、シート104、及び制御側線形リクライナー組立体106と離隔側線形リクライナー組立体106′とを備える。各組立体はシート104に対して背もたれを選択的にリクライニングさせるための線形調節機構10、10′を備える。制御側線形リクライナー組立体106と、離隔側線形リクライナー組立体106′とは、構造がほとんど等価であり、従って、類似の参照符号は各々の等価な構成要素を述べるたねに使用される。しかしながら、離れた線形リクライナー組立体106′について述べる参照符号はダッシュ(′)記号を含む。
【0020】
制御側線形リクライナー組立体106と、離隔側線形リクライナー組立体106′との間には1つの顕著な差異がある。離隔側線形調節機構10′の内側及び外側カムスロット46′、50′は、制御側線形調節機構10の内側及び外側カムスロット46、50に対して前述した角度とは反対の角度で内側及び外側カムプレート20′、22′に亘って延びる。これは、図5に最も良く示され、この図5は、制御側内側カムプレート20と、離れた側の内側カムプレート20との両方を示す。′その結果、制御側の爪18が第1回転方向(図示するように時計回り)に内側及び外側カムプレート20、22を回転させることによって開放されると、遠い側の爪18は、内側及び外側カムプレート20′、22′を第2反対方向(反時計回り)に回転させることによって解放される。
【0021】
線形リクライナー組立体106、106′は各々内側及び外側支持体110、110′及び112、112′、及び、第1回動軸Q回りの内側及び外側支持体110、110′、112、112′間に回動自在に支持されたアーム114、114′を備える。好ましくはコイルばねである、アーム戻しばね116′、116′は、第1回動軸Qの周りの第1回転方向にアーム114、114′を回動自在に偏倚させる。さらに、制御側線形リクライナー組立体106と、離隔側線形リクライナー組立体106′とは、上記したように、線形調節機構10、10′を備える。各アーム114、114′の底部は、各バー・ラック16、16′の開口44、44′における第2回動軸Rの周りでそれぞれのバー・ラック16、16′の端部に回動自在に取り付けられる。制御側線形リクライナー組立体106は、内側及び外側カムプレート20、22を作動させるための線形調節機構10の溝付部分58に取り付けられるハンドル118も備える。さらに、ケーブル120は、制御側線形調節機構10の内側カムプレート20のケーブルマウントに取り付けられ、かつ離れた側の線形調節機構10′の内側カムプレート20′のケーブルマウント48′にリンクするための座104の底面の周りに延びる。
【0022】
図3及び図6を特に参照して、シート組立体100の動作を詳細に述べる。最初に、背もたれ102が、シートに対して寄りかかった位置にある。シート104に対して背もたれ102の代替の寄りかかった位置は、ハンドル118時計方向に引く操作者によって達成し得る。上述したように、ハンドル118の時計回り回転は、ばね54の偏倚に対する制御側の内側及び外側カムプレート20、22の時計回り回転に帰着する。その結果、制御側爪ピン60は、内側及び外側カムスロット46、50によって上向きに偏倚され、かくして爪18をバー・ラック16との係合から引き出す。同時に、ケーブル120は、内側カムプレート20の時計回りの回動の結果として引き出される。ケーブル120は、続いて離れた側の内側カムプレート20′上で引き出し、かくしてばね54′の偏倚に対する離れた側の内側及び外側カムプレート20、20′の反時計回りに回転させる。その結果、離れた側の内側及び外側カムプレート20′、22′は、バー・ラック16′で離れた側の爪18′の係合を解除させる。
【0023】
爪18、18′との錠止係合から外れた制御側及び離隔側バー・ラック16、16′の両方によって、背もたれ102は、第1回動軸線Q周りで自由に回動する。各アーム戻しばね116、116′により、アーム114、114′は、第1回転方向(図示するような反時計回り)に回動し、それにより背もたれ102はダンプ位置に向けて動く。反対の回転方角(時計回りに)にアーム114、114′の回動を行うために、操作者はアーム戻しばね116、116′の偏倚力より大きな反対方向の偏倚力を加えなければならない。制御側線形及び離隔側線形リクライナー組立体106、106′のアーム114、114′の回動が引き起こされると、それぞれのバー・ラック16、16′はこれに応じて摺動する。制御側及び離隔側線形リクライナー組立体106、106′の両方のアーム114、114′に取り付けられた背もたれ102は、制御側線形リクライナー組立体106のハンドル118を解放させることによって所望のリクライニング位置に錠止し得る。一旦、ハンドルが解放されると、制御側の内側及び外側カムプレート20、22は、カム戻しばね54の偏倚力により反時計回りに回転する。そのため、テンションは、ケーブル120、離隔側の内側及び外側カムプレート20、20′から取り除かれる。その結果、制御側及び離隔側バー・ラック16、16′の両方は自身のそれぞれの爪18、18′と再び錠止係合し、そして背もたれ102は所望のリクライニング位置に保持される。
【0024】
シート組立体100の新規な形状構成、及び特に線形調整機構10、10′は実際に種々の構成部品間の如何なる間隙も除去する役目をする。このように、シート104に対する背もたれ102のチャッキングは、全体的な乗員の快適さを向上させつつ極めて減じられる。新規な形状構成は、衝突性能を向上させる全面的なシート組立体100の強度が増加することに帰着する。
【0025】
本発明を好ましい実施形態を参照して明細書で説明しかつ図面に示してきたが、当業者なら、種々の変更を行い得るものであり、かつ特許請求の範囲に記載された本発明の範囲から逸脱せずに置換し得ることが分かる。さらに、本発明の必須範囲から逸脱せずに特定の状況又は物を本発明の教示に適用して多くの修正をなし得る。したがって、本発明は、本発明を実行するために現在熟考される最善の形態として図面に示しかつ明細書に述べた特定の実施形態に限定されないが、本発明は特許請求の範囲の記載内に該当する何れかの実施形態を含むことが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による線形調整機構の斜視図である。
【図2】図1の線形調整機構の個々の構成部品を詳しく示す分解組立図である。
【図3】錠止位置における図1及び図2の線形調整機構の側面図である。
【図4】図4は、本発明によって制御側及び離隔側線形リクライナー組立体を与えるシート組立体の斜視図である。
【図5】図4の線形リクライナー組立体の関係を示す概略図である。
【図6】図4のシート組立体の制御側の線形リクライナー組立体の側面図である。
【符号の説明】
10、10′ 線形調節機構
12 内側プレート
14 外側プレート
16 リクライナー・ロッド又はバー・ラック
18 爪
20、20′ 内側カムプレート
22、22′ 外側カムプレート
24 スピンドル
25、27 スピンドル穴
26 第1バー支持体
28 第2バー支持体
32 頂面
34 爪リベット
36 内側爪スロット
38 外側爪スロット
40、42 歯付部分
44、44′ 開口
46、46′ 内側カムスロット
47 キー付スロット
50、50′ 外側カムスロット
51 キー付スロット
52 ばね溝
54 戻しカムばね
55 内側端部
56 ばねホルダー
57、59 キー付肩部
58 キー溝付部分
60 爪ピン
100 しーと組立体
102 背もたれ
104 シート
106、 106′ 線形リクライナー組立体
110、110′ 内側支持体
112、112′ 外側支持体
114、114′ アーム
118 ハンドル
120 ケーブル

Claims (21)

  1. 線形調節機構であって、
    ハウジングによって摺動自在に支持されるリクライナー・ロッドと、
    前記ハウジングによって支持される爪ピボットに回転自在に支持され、前記リクライナー・ロッドに選択的に係合して該ハウジングに対する複数の位置の1つに前記リクライナー・ロッドを錠止する、爪と、を備え、
    前記爪は錠止位置で前記リクライナー・ロッドに力を加え、前記力が前記爪の係合に実質的に直角な第1の力構成要素と、前記爪ピボットを実質的に貫通する第2の力構成要素と、を備える線形調節機構。
  2. 前記ハウジングに回転自在に支持される少なくとも1つのカムと、前記爪から延在する爪ピンと、を備え、前記カムは前記爪ピンを摺動自在に受け入れるカムスロットを備え、前記カムスロット内で摺動する前記爪ピンは前記爪を前記リクライナー・ロッドに選択的に係合させる、請求項1に記載の線形調節機構。
  3. 前記爪を、前記ハウジングに対する複数の位置の1つにある前記リクライナーロッドに係合させる第1位置に前記カムを回転自在に偏倚させる偏倚部材を備える、請求項2に記載の線形調節機構。
  4. 前記リクライナー・ロッドは、選択的に係合された際に前記爪の相補歯付部分と噛合うように構成された歯付部分を備える、請求項1に記載の線形調節機構。
  5. シート底部及び背もたれを備えるシート組立体と共に与えられるリクライナー組立体であって、
    前記背もたれを前記シート底部に連結するピボット軸を備える支持構造体と、
    前記支持構造体によって回転自在に支持され、かつ前記背もたれに連結されるアームと、
    ハウジングによって摺動自在に支持され、前記ハウジングに対する複数の位置の1つに移動可能であり、かつ自身の複数の前記位置に応じて前記シート底部に対して複数の寄りかかり位置に前記背もたれを位置づけ可能な前記アームに回動自在に連結される、リクライナー・ロッド、及び
    前記ハウジングによって支持される爪ピボットに回動自在に支持され、前記リクライナー・ロッドに選択的に係合して該リクライナー・ロッドを前記ハウジングに対する複数の前記位置の1つに錠止する、爪を具備する線形調節機構と、を備え、
    前記爪は、錠止位置で前記リクライナー・ロッドに力を加え、前記力は該爪に実質的に直角な第1の力構成要素と、前記爪ピボットを実質的に貫通する第2の力構成要素と、を備えるリクライナー組立体。
  6. 前記背もたれを前記シート底部に向けて回転自在に偏倚させるための偏倚部材を更に備える、請求項5に記載のリクライナー組立体。
  7. 前記ハウジング内に回転自在に支持される少なくとも1つのカムと、前記爪から延在する爪ピンと、を備え、前記カムが前記爪ピンを摺動自在に受け入れるためのカムスロットを備え、前記カムスロット内で摺動する前記爪ピンが前記爪を前記リクライナー・ロッドに選択的に係合させる、請求項5に記載のリクライナー組立体。
  8. 前記爪を前記ハウジングに対する複数の位置の1つにある前記リクライナー・ロッドに係合させる第1位置まで前記カムを回転自在に偏倚させる偏倚部材を更に備える、請求項7に記載のリクライナー組立体。
  9. 前記リクライナー・ロッドは、選択的に係合された際に前記爪の相補歯付部分と噛合うように構成された歯付部分を備える、請求項5に記載のリクライナー組立体。
  10. ハウジングによって摺動自在に支持されるリクライナー・ロッド、
    前記リクライナー・ロッドの遠位端に回動自在に連結されるアーム、
    前記ハウジングによって支持される爪ピンに回転自在に支持され、前記リクライナー・ロッドに選択的に係合して前記ハウジングに対する複数の位置の1つに該リクライナー・ロッドを錠止する爪を具備する、互いに機械的に連動する第1及び第2線形リクライナー組立体を備えるシート組立体。
  11. 前記背もたれを第1ピボット軸から離隔した第2ピボット軸において前記シートに向けて回転自在に偏倚させるための偏倚部材を更に備える、請求項10に記載のシート組立体。
  12. 前記偏倚部材が戻しばねである、請求項11に記載のシート組立体。
  13. 前記ハウジング内に回転自在に支持される少なくとも1つのカムと、前記爪から延在する爪ピンと、を更に備え、前記カムは前記爪ピンを摺動自在に受け入れるカムスロットを備え、前記カムスロット内の前記爪ピンは前記爪を前記リクライナー・ロッドに選択的に係合させる、請求項10に記載のシート組立体。
  14. 前記爪を前記ハウジングに対する複数の前記位置の1つにある前記リクライナー・ロッドに係合させる第1位置まで前記カムを回転自在に偏倚させる偏倚部材を更に備える、請求項13に記載のシート組立体。
  15. 前記リクライナー・ロッドは、選択的に係合された際に前記爪の相補歯付部分と噛合うように構成された歯付部分を備える、請求項10に記載のシート組立体。
  16. シート底部と背もたれと、を備えるシート組立体を与えるヒンジ組立体であって、
    前記シート底部を支持する基部、前記背もたれを支持するアーム、及び前記基部及び前記アーム間の第1ピボット連結部を具備する支持構造体と、
    前記アームを前記基部に向けて偏倚させる前記第1ピボット連結部に同軸な関係に配置されるコイルばねと、
    前記支持構造体によって支持されるハウジング、及び
    前記ハウジングに対して移動可能であり、前記第1ピボット連結部から離隔された第2ピボット連結部において前記アームに連結される遠位端を有するリクライナー・ロッドを具備する線形調節機構と、を備えるヒンジ組立体。
  17. 前記線形調節機構は、前記ハウジングによって支持される爪ピンに回転自在に支持される爪を更に備え、前記爪は前記リクライナー・ロッドを選択的に係合させて該リクライナー・ロッドを前記ハウジングに対する複数の位置の1つに錠止する、請求項16に記載のヒンジ組立体。
  18. 前記爪は錠止位置で前記リクライナー・ロッドに力を加え、前記力は該爪に概ね直角な第1の力構成要素と、前記爪ピボットを概ね貫通する第2の力構成要素と、を備える、請求項17に記載のヒンジ組立体。
  19. 前記ハウジング内に回転自在に支持される少なくとも1つのカムと、前記爪から延在する爪ピンと、を更に備え、前記カムは前記爪ピンを摺動自在に受け入れるカムスロットを備え、前記カムスロット内の前記爪ピンは前記爪を前記リクライナー・ロッドに選択的に係合させる、請求項18に記載のヒンジ組立体。
  20. 前記爪を前記ハウジングに対する複数の前記位置の1つにある前記リクライナー・ロッドに係合させる第1位置まで前記カムを回転自在に偏倚させる偏倚部材を更に備える、請求項19に記載のヒンジ組立体。
  21. 前記リクライナー・ロッドは、選択的に係合された際に前記爪の相補歯付部分と噛合うように構成された歯付部分を備える、請求項16に記載のシート組立体。
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