JP2004513796A - 手持工作機械 - Google Patents
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Abstract
少なくとも1つの回転する切断ディスク(11)、特に鋸断ブレードを有する手持工作機械であって、ケーシング(13)を有し、該ケーシング(13)内にケーシング長手方向軸線(16)に沿って延びる出力軸(15)を有する駆動モータ(14)が受容され、ケーシング(13)内に回転可能に支承され、出力軸(15)に対し直角に向けられ、ケーシング(13)から側方へ突出し、突出端部に切断ディスク受容部(24)を保持する駆動スピンドル(20)が設けられ、出力軸(15)の回転運動を駆動スピンドル(20)に伝達する伝動装置が設けられている形式のものにおいて、当該手持工作機械を用いた人間工学的に好ましい作業のために、ケーシング(13)が駆動スピンドル(20)と切断ディスク(11)の領域にてかつ切断ディスク受容部(24)を有する駆動スピンドル(20)が、切断ディスク(11)と出力軸(15)とが一平面内に位置するように構成されている。
Description
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念として記載した、少なくとも1つの回転する切断ディスク、特に円形鋸断ブレードを有する手持工作機械を出発点としている。
【0002】
このような手持工作機械はいわゆるアングルグラインダとして公知である。この手持工作機械は直交伝動装置が収納されている伝動ヘッドを有するたいていほぼ円筒形であるケーシングと、伝動ヘッドの側方にケーシング長手方向軸線に対し平行に延びる、研磨ディスクとして構成された切断ディスクとを有している。この切断ディスクはケーシング長手方向軸線に対し横方向に向けられた、伝動ヘッドにて突出する駆動スピンドルにより駆動される。伝動ヘッドにはたいてい切断ディスクの後ろへ引っ込められたハンドグリップが固定されている。このハンドグリップはケーシング長手方向軸線と駆動スピンドルとの間に想定された平面に対し垂直に延びている。
【0003】
Wimutec, Remscheid社によっては型名称ADAMANTで、外見は公知のアングルグラインダの構成形態を有するが研磨ディスクの代りに互いに接近して回転する2つの逆向きに回転する鋸断ブレードを備えた万能鋸が提供されている。各鋸断ブレードは同心的に配置された、アングルヘッドから突出する2つの駆動スピンドルの1つに固定的に緊締されている。これらの駆動スピンドルは電気モータにより直交伝動装置を介して逆向きに駆動される。
【0004】
発明の利点
本発明による手持工作機械は、少なくとも1つの切断ディスクがケーシングの中央に配置されることで手持工作機械を用いた人間工学的に好ましい、傾倒モーメントのない作業が、しかも右手と左手で同じく可能になるという利点を有している。
【0005】
他の請求項に記載した構成は請求項1に記載した手持工作機械の有利な変更と改良である。
【0006】
本発明による手持工作機械を用いた傾倒モーメントのない作業は、本発明の有利な実施態様によれば、ハンドグリップと切断ディスクとが一平面内に位置しかつグリップ軸線が駆動軸の軸線と交差するようにハンドグリップが配置されることで助成される。
【0007】
本発明の有利な実施例によればケーシングには保護フードが固定され、この保護フードがケーシングに向いた後方の切断円板領域を覆っている。この場合には有利にはハンドグリップは切断ディスクに近い取付けによって手持工作機械の最適な誘導を達成するために保護フードの上に取付けられる。又、択一的に好適化は少ないがハンドグリップを機械ケーシングに、しかもできるだけ保護フードのすぐ後ろに取付けることもできる。
【0008】
本発明の有利な実施例によればケーシングは端部側にて、ケーシング長手方向軸線に対して平行に延びる張出し部を有している。この張出し部はケーシング長手方向軸線に向いた平らな制限壁を有している。この制限壁はケーシング長手方向軸線に対し横方向の間隔をおいてケーシング長手方向軸線に対し平行に延びている。少なくとも1つの駆動スピンドルは張出し部の先方領域に、駆動スピンドルが切断ディスクのための受容部を保持する突出端部で平らな制限壁を越えて突出するように配置されている。突出量は切断ディスク受容部に緊締された切断ディスクが出力軸と一平面内に位置するように規定されている。
【0009】
本発明の手持工作機械は有利な形式で2つの同軸の逆向きに回転する切断ディスクの使用に構想されていることもできる。この場合には本発明の有利な実施例においてはケーシングは出力軸を通った延びる対称平面に関して第1の張出し部に対し対称的に構成された第2の張出し部を有し、該張出し部に、第1の駆動スピンドルと整合し、これに対し逆向きに駆動可能な第2の駆動スピンドルが回転可能に支承されて、該第2の駆動スピンドルが第2の切断ディスクのための切断ディスク受容部を保持する突出端部で、張出し部の、当該他方の張出し部に向いた制限壁を越えて突出している。両方の駆動スピンドルにおける切断ディスク受容部は、両方の同軸の、逆向きに回転する切断ディスクが軸方向で互いに近接して、しかも互いにまだスムーズに相対回転できるように調節されている。
【0010】
本発明の有利な実施例では鏡像対称的に構成された第2の張出し部はケーシングと解離可能に結合され、したがってモジュール構造の形式で、同じ構成エレメントを用いて切断ディスクを1つしか有していない手持工作機械も、2つの逆向きに回転する切断ディスクを有する手持工作機械も実現することができる。
【0011】
本発明の有利な実施例によれば出力軸の回転運動を駆動スピンドルに伝達するための伝動装置は、出力軸の上に相対回動不能に坐着する出力歯車と、各張出し部における、歯車軸線で駆動スピンドルに対し平行に向けられかつ歯環で出力歯車の歯と噛合う入力歯車と、駆動スピンドルを入力歯車に連結する伝達伝動装置とを有している。2つの張出し部が存在している場合には入力歯車を相対回動不能に保持する軸は整合するか又は端部側で互いに同軸的に内外に係合している。この場合、内側にある軸は少なくとも1つの回転軸受を有し、該軸を取囲む外側の軸に支えられている。
【0012】
本発明の有利な実施例によれば伝達伝動装置はベルト装置として構成されている。このベルト装置は、入力歯車と固定的に結合された第1のベルト円板と駆動スピンドルの上に相対回動不能に坐着する第2のベルト円板と両ベルト円板に巻掛けられたエンドレスベルトとを有している。このようなベルト装置は張出し部のきわめて扁平な構造、ひいてはケーシングの扁平な構造を可能にし、したがって条件的に制約されている場合にもこの手持工作機械で良好に作業することができる。さらにベルト装置は作業使用中に切断ディスクから発するトルクピークを減衰し、ひいては出力歯車と入力歯車との間の歯にかかる負荷を軽減する。有利にはベルト装置によって出力軸から作業スピンドルへ必要な高い伝達は2つの伝動段に分割される。例えば3000min−1の出力軸の回転数から300min−1の駆動スピンドルの回転数へ、出力歯車と入力歯車との間の直交伝動装置における伝動比1:5とベルト装置を用いた伝動比1:2とで達成することができる。入力歯車と固定的に結合された第1のベルト円板はその際、ケーシングの対称又は中央平面から見て入力歯車の前又は後ろで該軸の上に配置されることができる。これによって出力軸の上の出力歯車の直径は変更でき、例えば第2のベルト円板を入力歯車の前に配置する場合に出力歯車よりも小さい歯付きピニオンを使用することができる。
【0013】
2つの逆向きに回転する切断ディスクを有する手持工作機械を構成する場合には、本発明の有利な実施例によれば各駆動スピンドルが多角の、例えば方形の内法り横断面を有する中空軸として構成され切断ディスク受容部が駆動スピンドルの内部にて軸方向に移動可能に案内された内軸と結合されたフランジを有し、該フランジが軸方向に突出する、切断ディスクにおける受容孔に形状接続的に係合する差嵌めピンを有し、圧縮ばねがフランジと中空の駆動スピンドルのリング状の端面との間に支えられていると、切断ディスク受容部からの切断ディスクの取り外しと切断ディスク受容部への切断ディスクの緊締とが容易な手段で実施可能である。有利な形式で内軸は張出し部の、切断ディスク受容部とは反対側の外側の制限壁から突出しかつそこに内軸を圧縮ばねの戻し力に抗して手で移動させるための操作グリップを保持している。内軸が圧縮ばねを緊縮して外へ引っ張られると、差嵌めピンは切断ディスクの受容孔から引き抜かれ、各切断ディスクはフランジから取外されることができる。内側軸の解放で差嵌めピンは自動的に切断ディスクにおける受容孔に係合し、両方の切断ディスクは軸方向で互いに接近して位置する。
【0014】
別の選択的な実施例では切断ディスクの交換は、少なくとも1つの張出し部がケーシングに旋回可能に結合され、旋回軸線が入力歯車の軸と同軸に配置されることで行なうことができる。張出し部を離反旋回させたあとで、両方の切断ディスクは手前から切断ディスク受容部から取出すことができる。
【0015】
2つの逆回転する切断ディスクを用いて働く手持工作機械のための切断ディスクの取付け取外しを容易にするためには、両方の切断ディスクは両方の切断ディスクの軽やかな相対回動を許す形状接続によって相互に結合されかつ構成ユニットとして簡単に取り扱うことのできる切断工具を形成する。この切断工具は例えば先きに述べた、両方の張出し部の間に配置された切断ディスク受容部に押し込まれ、そこに自動的に係留される。
【0016】
この切断工具の有利な1実施例によれば第1の切断ディスクはディスク平面から曲げ出された舌片を有し、第2の切断ディスクがディスク軸に対し同軸的な案内溝を有し、この案内溝がアンダカット部を有し、形状接続がアンダカット部に舌片を曲げ込むことによって形成されている。
【0017】
舌片を曲げ込むためには本発明の有利な実施例によれば、案内溝を有する切断ディスクに孔が設けられ、該孔が案内溝に開口しており、両方の切断ディスクが互いに正しく位置決めされた場合に該孔が舌片に合致して位置せしめられるようになっている。この孔を通して、切断ディスクの、他方の切断ディスクとは反対側の裏面から、当初切断ディスクから垂直に突出する、案内溝へ突入する舌片が補助工具を用いてアンダカット部の上へ曲げ付けられることができる。
【0018】
切断工具の択一的な構成形態では、一方の切断ディスクはディスク平面から曲げ出された舌片を有し、他方の切断ディスクが環状の面取部と形成された嵌合部とを備えかつ切断手段を保持するリングと、前記嵌合部へ挿入されかつ前記リングに固定されたボス円板とから組立てられている。この場合には形状接続は舌片を面取部に曲げ付けることで形成される。
【0019】
実施例の説明
図1から3までに種々の方向から見てかつ図4に断面して示された手持工作機械は円形鋸断ブレード11を有する手持回転鋸として構成されている。鋸断ブレード11の歯は図1においては一点鎖線で示された鋸歯のピッチ円12によりシンボル化されている。手持工作機械を切断グラインダとして使用する場合には鋸断ブレード11を従来の構造形式の研磨ブレードに置き換える必要がある。したがって鋸断ブレードと研磨ブレードのためには以後、上位の概念である切断ディスク11を使用する。
【0020】
手持工作機械はケーシング13を有し、このケーシング13内には図2に一点鎖線で示されているような電気的な駆動モータ14が、該駆動モータ14の出力軸15がケーシング長手方向軸線16に対し同軸に又はこれに対し小さな間隔をおいて延びるように受容されている。駆動モータ14の構成部分としてはさらに出力軸15の上に坐着したファン17と電気的な接続ケーブル18とが示されている。ケーシング13は端部側に、ケーシング長手方向軸線16に対し平行に延設された張出し部19を有している。この張出し部19はケーシング長手方向軸線16に向いた平らな制限壁191を有している。この制限壁191はケーシング長手方向軸線16に対し横方向の間隔をおいて、このケーシング長手方向軸線16に対し平行に延びている。張出し部19の先方端部の近くに、駆動スピンドル20は、この場合には球軸受として構成された2つのラジアル軸受21,22(図4)を用いて回転可能に受容されている。駆動スピンドル20は出力軸15に対し直角に向けられ、制限壁191に配置された開口23を通って制限壁191を貫いている。駆動スピンドル20の突出端部には切断ディスク受容部24が配置されている。切断ディスク受容部24はこの実施例では支持フランジ25として構成され、この支持フランジ25の上に切断ディスク11が緊締ねじ26でセンタリングされて緊締されている。切断ディスク受容部24を備えた駆動スピンドル20の突出端部は、切断ディスク11と出力軸15とが一平面に位置するように構成されている。図1〜3に示されているようにケーシング13には、しかもケーシング13の張出し部19には保護フード27が固定されている。この保護フード27の固定は保護フード27がケーシング13に向いた後方の切断ディスク領域をカバーするように行われている。手持工作機械を用いた人間工学的に好ましい、傾倒モーメントのない作業のためには、保護フード27にハンドグリップ28が、切断ディスク11とハンドグリップ28とが一平面内に位置しかつハンドグリップ28の延長が出力軸15の軸線と交差するように固定されている。ハンドグリップ28はケーシング13に固定されていることもできるが、この場合にもハンドグリップ28は保護フード27に取付けられる場合と同じ方向に選択される。
【0021】
切断ディスク11を駆動するためには出力軸15と駆動スピンドル20との間に伝動装置が配置されている。この伝動装置は出力軸15に相対回動不能に坐着した出力歯車29と、張出し部19内に球軸受として構成されたラジアル軸受30とニードル軸受として構成されたラジアル軸受31とを用いて回転可能に支承された入力歯車32と張出し部19内に配置された駆動スピンドル20に対する伝動装置33とを有している。有利には皿歯車として構成された、軸38の上に相対回動不能に坐着した入力歯車32は歯環321で、歯付きピニオン又は円錐歯車として構成された出力歯車29の歯291に噛合う。入力歯車32の軸38と駆動スピンドル20は互いに平行に向けられている。伝達伝動装置33はこの場合にはベルト装置として構成されている。このベルト装置34は入力歯車32と不動に結合された第1のベルト円板34と、駆動スピンドル20の上に相対回動不能に坐着する第2のベルト円板35と、両ベルト円板34,35に巻掛けられたエンドレスベルト36とを有している。第1のベルト円板34は両方のラジアル軸受30,31の間で入力歯車32の軸38の上に相対回動不能に位置している。図4の実施例では第1のベルト円板34は入力歯車32の歯環321とは反対側に配置されている。択一的に図2に示されているように、第1のベルト円板34は入力歯車32の前に配置されているので、入力歯車32の歯環321は第1のベルト円板34に向かい合っている。この場合には出力軸15に坐着する出力歯車29はより小さく設計されていることができる。出力歯車29と入力歯車32とから形成された直交伝動装置とベルト装置から形成された伝達伝動装置33とによっては2つの伝動段で入力軸15の回転数が切断ディスクの所望の回転数に減少させられる。
【0022】
図5から7までの手持工作機械の実施例では、手持工作機械は逆向きに回転する複数の円鋸ブレードを有する手持丸鋸として構成されている。この場合にも鋸歯ブレードを研磨ディスクに置き換えて手持工作機械を切断研磨機として使用することができる。したがって鋸歯ブレードのためにはこの場合にも同義語として切断ディスクを用いる。同軸に配置された切断ディスク11,11′はそのブレード平面で、切断ディスク11,11′が軽やかに互いに相対回動させられ得るように互いに接近させられている。切断ディスク11,11′の配置はこの場合にも、切断ディスク11,11′が互いに接近したディスク平面で、駆動軸16を通って延びる平面、つまりこの実施例ではケーシング13の対称平面40を形成する平面に位置するように行なわれている。
【0023】
切断ディスク11は先きに述べたように、ケーシング13の張出し部19内に支承された駆動スピンドル20の上に固定的に緊締されている。この駆動スピンドル20は先きに記載した形式で駆動される。切断ディスク11′は駆動スピンドル20に対し同軸に配置された駆動スピンドル20′に固定的に緊締されている。駆動スピンドル20′のための駆動トレーンは駆動スピンドル20のための駆動トレーンと同じく構成され、ケーシング13に第1の張出し部19に対し鏡像対称的に配置された張出し部19′に受容されている。したがって両方の張出し部19,19′の両方の制限壁191,191′は互いに向かい合っており、ケーシング13の対称平面40から等しい横方向間隔をおいて延びている。切断ディスク11とその駆動トレーンについてのすべての記述は切断ディスク11′とその駆動トレーンにも当嵌まる。この場合、図面においては同じ構成部分は同じ符号にダッシュをつけた符号で示されている。入力歯車32,32′を受容する軸38,38′は互いに整合し、それぞれラジアル軸受30,31もしくは30′,31′(図6)に支承されている。図5の実施例においては軸38′は中空軸として構成され、軸38′に軸38が突入している。軸38は中空の軸38′内に球軸受39を介して支えられている。歯環321,321′で出力歯車29の歯291と噛合う両方の入力歯車32,32′は逆向きに駆動され、その回転運動を伝達伝動装置33もしくは33′を形成する、ベルト円板34,35もしくは34′,35′とエンドレスベルト36もしくは36′とから成るベルト装置を介して駆動スピンドル20,20′に伝達する。
【0024】
手持工作機械の別の構成においては、第2の張出し部19は完全にケーシング13により取出し可能であるように構成されていることができる。張出し部19′が取り除かれると、2つの逆向きに回転する2つの切断ディスク11,11′で作業するために構成された手持工作機械を、図1から4までに記載したような、1つの鋸断ブレードを有する手持丸鋸として又は1つの研磨ブレードを有するアングルグラインダ又は切断グラインダとして使用することができる。
【0025】
2つの逆向きに回転する切断ディスク11,11′で働く手持工作機械の別の構成においては、鋸断ブレード11,11′の簡単な交換のために両方の張出し部19,19′の少なくとも一方が旋回可能にケーシング13に固定されている。この場合、旋回軸56は入力歯車32,32′とベルト円板34,34′を保持する両方の軸38,38′と整合している。図7にて側面図で概略的に示された手持工作機械においては、両方の張出し部19,19′は旋回可能に構成されている。作業位置では両方の張出し部19,19′は図5に示されているように位置調整されかつケーシング13にロックされている。切断ディスク11,11′を交換するためには両方の張出し部19,19′のロックが解除され、両方の張出し部19,19′が図7に示した形式で旋回させられる。各張出し部19,19′においていまや切断ディスク11もしくは11′が接近可能でありかつ切断ディスク受容部24から取外されることができる。
【0026】
2つの逆向きに回転する切断ディスク11,11′を有する手持工作機械の図6に示した実施例は、張出し部19,19′が固定されている状態で切断ディスク11,11′の容易な交換を可能にする切断ディスク受容部の構成が示されている。両方の切断ディスク受容部24は同じ構造を有しているので、切断ディスク受容部24だけについて記述する。しかしこの記述内容は同様に切断ディスク11′の切断ディスク受容部24′にも当嵌まる。駆動スピンドル20は多角形の、例えば方形の内法り横断面を有する中空軸として構成されている。切断ディスク受容部24はこの場合にもフランジ25として構成され、中空の駆動スピンドル20の内部で軸方向に移動可能に案内された内軸41として固定的に結合されている。この場合、フランジ25は内軸41と1つのユニットを形成することができる。内軸41は張出し部19の外側の制限壁192にて該制限壁192を越えて突出し、自由端部にグリップ片42を、手で内軸41を移動させるために保持している。フランジ25は内軸41とは反対側の前面に複数の、軸方向に突出する差嵌めピン43を有している。この差嵌めピン43は切断ディスク11に対応して構成された受容孔に形状接続で係合している。フランジ25と駆動スピンドル20のリング状の端面との間には圧縮ばね44が支えられており、この圧縮ばね44は差嵌めピン43を切断ディスク11の受容孔に押し込み、該受容孔内に手持工作機械の運転中に摩擦接続で保持する。図6においては切断ディスク11′のための切断ディスク受容部24′は運転位置にありかつ切断ディスク11のための切断ディスク受容部24は解放位置にある。内軸41が矢印55の方向で上へ圧縮ばね44の戻し力に抗して引っ張られると、フランジ25における差嵌めピン43が切断ディスク11の受容孔から引出される。切断ディスク11は引抜かれ、他の切断ディスクと交換される。この新しい切断ディスク11はこの場合にもこの新しい切断ディスクは差嵌めピン43が切断ディスク11における受容孔と整合し、内軸41を解放した場合に差嵌めピン43が再び受容孔へ差込まれ、フランジ25が切断ディスク11を切断ディスク11′に対して押圧される。この場合、押圧力は、両方の切断ディスク11,11′がまだ軽やかに互いに相対的に回動させられ得るように設定されている。
【0027】
図8から10までと図11には図6の手持工作機械の使用に定められた切断ディスク11,11′の実施例がそれぞれ1つ示されている。切断ディスク11,11′を交換する場合の操作を簡易化するためには両方の切断ディスク11,11′は完全ユニットとして交換される切断工具に纏められる。この場合、両方の切断ディスク11,11′は、両方の切断ディスク11,11′の間に軽やかな回動を許す、形状接続によって互いに結合されている。
【0028】
図8〜10に示された切断工具の実施例においては一方の切断ディスク11′はディスク平面から曲げ出された3つの舌片45を有し、他方の切断ディスク11はアンダカット47を有する、切断ディスク11の軸線に対し同軸的な案内溝46を有している。切断ディスク11は図8にかつ切断ディスク11′は図9にそれぞれ平面図で示されている。この場合には切断ディスク11,11′の互いに向き合った側が示されている。鋸断ブレードにおいて一般的である鋸歯の図示は図8から10までのどの図においても省略した。切断ディスク11′の3つの舌片45は同じ円周角だけ互いにずらされて配置されている。もちろんより多数の舌片45が設けられていることができるが、必要であることは少なくとも2つの舌片45を設けることである。切断ディスク11′がまだ個別である間は舌片45は切断ディスク円板から垂直に突出し、他方の切断ディスク11を載せた場合に案内溝46へ侵入する。形状接続を成すために、切断ディスク11は孔48を有し、この孔48は案内溝46に開口し、両方の切断ディスク11,11′を互いに適当に位置決めした場合に舌片45の領域に位置するように配置されている。両方の切断ディスク11,11′が位置的に正しく相上下して配置されると、舌片45は特殊な補助工具49を用いて切断ディスク11における孔48を通して曲げられ、両方の切断ディスク11,11′を持久的に纏めて保持する形状接続が形成される。折曲げの強さと許容誤差は両方の切断ディスク11,11′が結合後依然としてまだ軽やかに相対回動できるように選択される。図10においては舌片45は図の右側においては切断ディスク11に対する形状接続がまだ成されていない状態で示されている。図の左側に示された舌片45は形状接続を成しており、舌片45はアンダカット部47の上に係合している。
【0029】
図11の切断工具の実施例では切断ディスク11′は同様にディスク平面から曲げ出された舌片45を有している。他方の切断ディスク11は2部分から構成されている。切断工具は鋸歯もしくは研磨手段(図示せず)を保持するリング50からなり、他方の切断ディスク11′に向いたリング側にて内縁に沿って環状に延びる面取部51と切断ディスク11′とは反対のリング側にて嵌合部52とを有している。さらに切断工具は嵌合部52に嵌合する、リング50に固定されたボス円板53を有している。両方の切断ディスク11,11′の形状接続はこの場合にも、切断ディスク11,11′が相上下して位置する状態で舌片45を面取部51に曲げ付けることで形成される。この場合、折り曲げと許容誤差は両方の切断ディスクが結合後もまだ軽やかに相対回動できるように選ばれている。次いでボス円板53が嵌合部52に挿入され、溶接過程又は接着、リベット、ピン又はねじでリング50に固定される。
【0030】
図8と図9とにはさらに切断ディスク11,11′に存在する受容孔54が示されている。これらの受容孔54は図6に示された手持工作機械の切断ディスク受容部24,24′に切断工具を記述のように緊定するために役立つ。図10と図11には前記受容孔54は切断面の位置に基づき表れてない。
【図面の簡単な説明】
【図1】
円形鋸断ブレードとして構成された切断ディスクを有する手持鋸として構成された手持工作機械の側面図。
【図2】
図1の矢印IIの方向から見た手持工作機械を示した図。
【図3】
図の矢印IIIの方向から見た手持工作機械を示した図。
【図4】
図1のIV−IV線に沿った断面図。
【図5】
2つの逆向きに回転する円形鋸断ブレードとして構成された切断ディスクを有する手持鋸として構成された手持工作機械の部分的な縦断面図。
【図6】
図5の手持工作機械の変化実施例を図5に相当する図で示した図。
【図7】
2つの逆向きに回転する切断ディスクを有する手持工作機械を切断ディスク交換位置で示した側面図。
【図8】
図6に示された手持工作機械に使用するための2つの逆向きに回転する切断ディスクから成る切断工具の一方の切断ディスクの平面図。
【図9】
前記切断工具の他方の切断ディスクの平面図。
【図10】
図8と図9とに示された2つの切断ディスクから成る切断工具の図8のX−X断面線に沿った断面図。
【図11】
2つの切断ディスクから組み立てられた切断工具の別の実施例を示した図。
【符号の説明】
11,11′ 切断ディスク、 13 ケーシング、 14 駆動モータ、 15 出力軸、 16 ケーシング長手方向軸線、 17 ファン、 18 接続ケーブル、 19 張出し部、 20 駆動スピンドル、 21,21′ ラジアル軸受、 24 切断ディスク受容部、 25 支持フランジ、 26 緊締ねじ、 27 保護フード、 28 ハンドグリップ、 29 出力歯車、 30 ラジアル軸受、 31 ラジアル軸受、 32 入力歯車、 33 伝達伝動装置、 34 ベルト円板、 35 ベルト円板、 38 軸、 41 内軸、 42 グリップ片、 43 差嵌めピン、 44 圧縮ばね、 45 舌片、 46 案内溝、 47 アンダカット部、 50 リング、 51 面取部、 52 嵌合部、 53 ボス円板、 54 受容孔
本発明は、請求項1の上位概念として記載した、少なくとも1つの回転する切断ディスク、特に円形鋸断ブレードを有する手持工作機械を出発点としている。
【0002】
このような手持工作機械はいわゆるアングルグラインダとして公知である。この手持工作機械は直交伝動装置が収納されている伝動ヘッドを有するたいていほぼ円筒形であるケーシングと、伝動ヘッドの側方にケーシング長手方向軸線に対し平行に延びる、研磨ディスクとして構成された切断ディスクとを有している。この切断ディスクはケーシング長手方向軸線に対し横方向に向けられた、伝動ヘッドにて突出する駆動スピンドルにより駆動される。伝動ヘッドにはたいてい切断ディスクの後ろへ引っ込められたハンドグリップが固定されている。このハンドグリップはケーシング長手方向軸線と駆動スピンドルとの間に想定された平面に対し垂直に延びている。
【0003】
Wimutec, Remscheid社によっては型名称ADAMANTで、外見は公知のアングルグラインダの構成形態を有するが研磨ディスクの代りに互いに接近して回転する2つの逆向きに回転する鋸断ブレードを備えた万能鋸が提供されている。各鋸断ブレードは同心的に配置された、アングルヘッドから突出する2つの駆動スピンドルの1つに固定的に緊締されている。これらの駆動スピンドルは電気モータにより直交伝動装置を介して逆向きに駆動される。
【0004】
発明の利点
本発明による手持工作機械は、少なくとも1つの切断ディスクがケーシングの中央に配置されることで手持工作機械を用いた人間工学的に好ましい、傾倒モーメントのない作業が、しかも右手と左手で同じく可能になるという利点を有している。
【0005】
他の請求項に記載した構成は請求項1に記載した手持工作機械の有利な変更と改良である。
【0006】
本発明による手持工作機械を用いた傾倒モーメントのない作業は、本発明の有利な実施態様によれば、ハンドグリップと切断ディスクとが一平面内に位置しかつグリップ軸線が駆動軸の軸線と交差するようにハンドグリップが配置されることで助成される。
【0007】
本発明の有利な実施例によればケーシングには保護フードが固定され、この保護フードがケーシングに向いた後方の切断円板領域を覆っている。この場合には有利にはハンドグリップは切断ディスクに近い取付けによって手持工作機械の最適な誘導を達成するために保護フードの上に取付けられる。又、択一的に好適化は少ないがハンドグリップを機械ケーシングに、しかもできるだけ保護フードのすぐ後ろに取付けることもできる。
【0008】
本発明の有利な実施例によればケーシングは端部側にて、ケーシング長手方向軸線に対して平行に延びる張出し部を有している。この張出し部はケーシング長手方向軸線に向いた平らな制限壁を有している。この制限壁はケーシング長手方向軸線に対し横方向の間隔をおいてケーシング長手方向軸線に対し平行に延びている。少なくとも1つの駆動スピンドルは張出し部の先方領域に、駆動スピンドルが切断ディスクのための受容部を保持する突出端部で平らな制限壁を越えて突出するように配置されている。突出量は切断ディスク受容部に緊締された切断ディスクが出力軸と一平面内に位置するように規定されている。
【0009】
本発明の手持工作機械は有利な形式で2つの同軸の逆向きに回転する切断ディスクの使用に構想されていることもできる。この場合には本発明の有利な実施例においてはケーシングは出力軸を通った延びる対称平面に関して第1の張出し部に対し対称的に構成された第2の張出し部を有し、該張出し部に、第1の駆動スピンドルと整合し、これに対し逆向きに駆動可能な第2の駆動スピンドルが回転可能に支承されて、該第2の駆動スピンドルが第2の切断ディスクのための切断ディスク受容部を保持する突出端部で、張出し部の、当該他方の張出し部に向いた制限壁を越えて突出している。両方の駆動スピンドルにおける切断ディスク受容部は、両方の同軸の、逆向きに回転する切断ディスクが軸方向で互いに近接して、しかも互いにまだスムーズに相対回転できるように調節されている。
【0010】
本発明の有利な実施例では鏡像対称的に構成された第2の張出し部はケーシングと解離可能に結合され、したがってモジュール構造の形式で、同じ構成エレメントを用いて切断ディスクを1つしか有していない手持工作機械も、2つの逆向きに回転する切断ディスクを有する手持工作機械も実現することができる。
【0011】
本発明の有利な実施例によれば出力軸の回転運動を駆動スピンドルに伝達するための伝動装置は、出力軸の上に相対回動不能に坐着する出力歯車と、各張出し部における、歯車軸線で駆動スピンドルに対し平行に向けられかつ歯環で出力歯車の歯と噛合う入力歯車と、駆動スピンドルを入力歯車に連結する伝達伝動装置とを有している。2つの張出し部が存在している場合には入力歯車を相対回動不能に保持する軸は整合するか又は端部側で互いに同軸的に内外に係合している。この場合、内側にある軸は少なくとも1つの回転軸受を有し、該軸を取囲む外側の軸に支えられている。
【0012】
本発明の有利な実施例によれば伝達伝動装置はベルト装置として構成されている。このベルト装置は、入力歯車と固定的に結合された第1のベルト円板と駆動スピンドルの上に相対回動不能に坐着する第2のベルト円板と両ベルト円板に巻掛けられたエンドレスベルトとを有している。このようなベルト装置は張出し部のきわめて扁平な構造、ひいてはケーシングの扁平な構造を可能にし、したがって条件的に制約されている場合にもこの手持工作機械で良好に作業することができる。さらにベルト装置は作業使用中に切断ディスクから発するトルクピークを減衰し、ひいては出力歯車と入力歯車との間の歯にかかる負荷を軽減する。有利にはベルト装置によって出力軸から作業スピンドルへ必要な高い伝達は2つの伝動段に分割される。例えば3000min−1の出力軸の回転数から300min−1の駆動スピンドルの回転数へ、出力歯車と入力歯車との間の直交伝動装置における伝動比1:5とベルト装置を用いた伝動比1:2とで達成することができる。入力歯車と固定的に結合された第1のベルト円板はその際、ケーシングの対称又は中央平面から見て入力歯車の前又は後ろで該軸の上に配置されることができる。これによって出力軸の上の出力歯車の直径は変更でき、例えば第2のベルト円板を入力歯車の前に配置する場合に出力歯車よりも小さい歯付きピニオンを使用することができる。
【0013】
2つの逆向きに回転する切断ディスクを有する手持工作機械を構成する場合には、本発明の有利な実施例によれば各駆動スピンドルが多角の、例えば方形の内法り横断面を有する中空軸として構成され切断ディスク受容部が駆動スピンドルの内部にて軸方向に移動可能に案内された内軸と結合されたフランジを有し、該フランジが軸方向に突出する、切断ディスクにおける受容孔に形状接続的に係合する差嵌めピンを有し、圧縮ばねがフランジと中空の駆動スピンドルのリング状の端面との間に支えられていると、切断ディスク受容部からの切断ディスクの取り外しと切断ディスク受容部への切断ディスクの緊締とが容易な手段で実施可能である。有利な形式で内軸は張出し部の、切断ディスク受容部とは反対側の外側の制限壁から突出しかつそこに内軸を圧縮ばねの戻し力に抗して手で移動させるための操作グリップを保持している。内軸が圧縮ばねを緊縮して外へ引っ張られると、差嵌めピンは切断ディスクの受容孔から引き抜かれ、各切断ディスクはフランジから取外されることができる。内側軸の解放で差嵌めピンは自動的に切断ディスクにおける受容孔に係合し、両方の切断ディスクは軸方向で互いに接近して位置する。
【0014】
別の選択的な実施例では切断ディスクの交換は、少なくとも1つの張出し部がケーシングに旋回可能に結合され、旋回軸線が入力歯車の軸と同軸に配置されることで行なうことができる。張出し部を離反旋回させたあとで、両方の切断ディスクは手前から切断ディスク受容部から取出すことができる。
【0015】
2つの逆回転する切断ディスクを用いて働く手持工作機械のための切断ディスクの取付け取外しを容易にするためには、両方の切断ディスクは両方の切断ディスクの軽やかな相対回動を許す形状接続によって相互に結合されかつ構成ユニットとして簡単に取り扱うことのできる切断工具を形成する。この切断工具は例えば先きに述べた、両方の張出し部の間に配置された切断ディスク受容部に押し込まれ、そこに自動的に係留される。
【0016】
この切断工具の有利な1実施例によれば第1の切断ディスクはディスク平面から曲げ出された舌片を有し、第2の切断ディスクがディスク軸に対し同軸的な案内溝を有し、この案内溝がアンダカット部を有し、形状接続がアンダカット部に舌片を曲げ込むことによって形成されている。
【0017】
舌片を曲げ込むためには本発明の有利な実施例によれば、案内溝を有する切断ディスクに孔が設けられ、該孔が案内溝に開口しており、両方の切断ディスクが互いに正しく位置決めされた場合に該孔が舌片に合致して位置せしめられるようになっている。この孔を通して、切断ディスクの、他方の切断ディスクとは反対側の裏面から、当初切断ディスクから垂直に突出する、案内溝へ突入する舌片が補助工具を用いてアンダカット部の上へ曲げ付けられることができる。
【0018】
切断工具の択一的な構成形態では、一方の切断ディスクはディスク平面から曲げ出された舌片を有し、他方の切断ディスクが環状の面取部と形成された嵌合部とを備えかつ切断手段を保持するリングと、前記嵌合部へ挿入されかつ前記リングに固定されたボス円板とから組立てられている。この場合には形状接続は舌片を面取部に曲げ付けることで形成される。
【0019】
実施例の説明
図1から3までに種々の方向から見てかつ図4に断面して示された手持工作機械は円形鋸断ブレード11を有する手持回転鋸として構成されている。鋸断ブレード11の歯は図1においては一点鎖線で示された鋸歯のピッチ円12によりシンボル化されている。手持工作機械を切断グラインダとして使用する場合には鋸断ブレード11を従来の構造形式の研磨ブレードに置き換える必要がある。したがって鋸断ブレードと研磨ブレードのためには以後、上位の概念である切断ディスク11を使用する。
【0020】
手持工作機械はケーシング13を有し、このケーシング13内には図2に一点鎖線で示されているような電気的な駆動モータ14が、該駆動モータ14の出力軸15がケーシング長手方向軸線16に対し同軸に又はこれに対し小さな間隔をおいて延びるように受容されている。駆動モータ14の構成部分としてはさらに出力軸15の上に坐着したファン17と電気的な接続ケーブル18とが示されている。ケーシング13は端部側に、ケーシング長手方向軸線16に対し平行に延設された張出し部19を有している。この張出し部19はケーシング長手方向軸線16に向いた平らな制限壁191を有している。この制限壁191はケーシング長手方向軸線16に対し横方向の間隔をおいて、このケーシング長手方向軸線16に対し平行に延びている。張出し部19の先方端部の近くに、駆動スピンドル20は、この場合には球軸受として構成された2つのラジアル軸受21,22(図4)を用いて回転可能に受容されている。駆動スピンドル20は出力軸15に対し直角に向けられ、制限壁191に配置された開口23を通って制限壁191を貫いている。駆動スピンドル20の突出端部には切断ディスク受容部24が配置されている。切断ディスク受容部24はこの実施例では支持フランジ25として構成され、この支持フランジ25の上に切断ディスク11が緊締ねじ26でセンタリングされて緊締されている。切断ディスク受容部24を備えた駆動スピンドル20の突出端部は、切断ディスク11と出力軸15とが一平面に位置するように構成されている。図1〜3に示されているようにケーシング13には、しかもケーシング13の張出し部19には保護フード27が固定されている。この保護フード27の固定は保護フード27がケーシング13に向いた後方の切断ディスク領域をカバーするように行われている。手持工作機械を用いた人間工学的に好ましい、傾倒モーメントのない作業のためには、保護フード27にハンドグリップ28が、切断ディスク11とハンドグリップ28とが一平面内に位置しかつハンドグリップ28の延長が出力軸15の軸線と交差するように固定されている。ハンドグリップ28はケーシング13に固定されていることもできるが、この場合にもハンドグリップ28は保護フード27に取付けられる場合と同じ方向に選択される。
【0021】
切断ディスク11を駆動するためには出力軸15と駆動スピンドル20との間に伝動装置が配置されている。この伝動装置は出力軸15に相対回動不能に坐着した出力歯車29と、張出し部19内に球軸受として構成されたラジアル軸受30とニードル軸受として構成されたラジアル軸受31とを用いて回転可能に支承された入力歯車32と張出し部19内に配置された駆動スピンドル20に対する伝動装置33とを有している。有利には皿歯車として構成された、軸38の上に相対回動不能に坐着した入力歯車32は歯環321で、歯付きピニオン又は円錐歯車として構成された出力歯車29の歯291に噛合う。入力歯車32の軸38と駆動スピンドル20は互いに平行に向けられている。伝達伝動装置33はこの場合にはベルト装置として構成されている。このベルト装置34は入力歯車32と不動に結合された第1のベルト円板34と、駆動スピンドル20の上に相対回動不能に坐着する第2のベルト円板35と、両ベルト円板34,35に巻掛けられたエンドレスベルト36とを有している。第1のベルト円板34は両方のラジアル軸受30,31の間で入力歯車32の軸38の上に相対回動不能に位置している。図4の実施例では第1のベルト円板34は入力歯車32の歯環321とは反対側に配置されている。択一的に図2に示されているように、第1のベルト円板34は入力歯車32の前に配置されているので、入力歯車32の歯環321は第1のベルト円板34に向かい合っている。この場合には出力軸15に坐着する出力歯車29はより小さく設計されていることができる。出力歯車29と入力歯車32とから形成された直交伝動装置とベルト装置から形成された伝達伝動装置33とによっては2つの伝動段で入力軸15の回転数が切断ディスクの所望の回転数に減少させられる。
【0022】
図5から7までの手持工作機械の実施例では、手持工作機械は逆向きに回転する複数の円鋸ブレードを有する手持丸鋸として構成されている。この場合にも鋸歯ブレードを研磨ディスクに置き換えて手持工作機械を切断研磨機として使用することができる。したがって鋸歯ブレードのためにはこの場合にも同義語として切断ディスクを用いる。同軸に配置された切断ディスク11,11′はそのブレード平面で、切断ディスク11,11′が軽やかに互いに相対回動させられ得るように互いに接近させられている。切断ディスク11,11′の配置はこの場合にも、切断ディスク11,11′が互いに接近したディスク平面で、駆動軸16を通って延びる平面、つまりこの実施例ではケーシング13の対称平面40を形成する平面に位置するように行なわれている。
【0023】
切断ディスク11は先きに述べたように、ケーシング13の張出し部19内に支承された駆動スピンドル20の上に固定的に緊締されている。この駆動スピンドル20は先きに記載した形式で駆動される。切断ディスク11′は駆動スピンドル20に対し同軸に配置された駆動スピンドル20′に固定的に緊締されている。駆動スピンドル20′のための駆動トレーンは駆動スピンドル20のための駆動トレーンと同じく構成され、ケーシング13に第1の張出し部19に対し鏡像対称的に配置された張出し部19′に受容されている。したがって両方の張出し部19,19′の両方の制限壁191,191′は互いに向かい合っており、ケーシング13の対称平面40から等しい横方向間隔をおいて延びている。切断ディスク11とその駆動トレーンについてのすべての記述は切断ディスク11′とその駆動トレーンにも当嵌まる。この場合、図面においては同じ構成部分は同じ符号にダッシュをつけた符号で示されている。入力歯車32,32′を受容する軸38,38′は互いに整合し、それぞれラジアル軸受30,31もしくは30′,31′(図6)に支承されている。図5の実施例においては軸38′は中空軸として構成され、軸38′に軸38が突入している。軸38は中空の軸38′内に球軸受39を介して支えられている。歯環321,321′で出力歯車29の歯291と噛合う両方の入力歯車32,32′は逆向きに駆動され、その回転運動を伝達伝動装置33もしくは33′を形成する、ベルト円板34,35もしくは34′,35′とエンドレスベルト36もしくは36′とから成るベルト装置を介して駆動スピンドル20,20′に伝達する。
【0024】
手持工作機械の別の構成においては、第2の張出し部19は完全にケーシング13により取出し可能であるように構成されていることができる。張出し部19′が取り除かれると、2つの逆向きに回転する2つの切断ディスク11,11′で作業するために構成された手持工作機械を、図1から4までに記載したような、1つの鋸断ブレードを有する手持丸鋸として又は1つの研磨ブレードを有するアングルグラインダ又は切断グラインダとして使用することができる。
【0025】
2つの逆向きに回転する切断ディスク11,11′で働く手持工作機械の別の構成においては、鋸断ブレード11,11′の簡単な交換のために両方の張出し部19,19′の少なくとも一方が旋回可能にケーシング13に固定されている。この場合、旋回軸56は入力歯車32,32′とベルト円板34,34′を保持する両方の軸38,38′と整合している。図7にて側面図で概略的に示された手持工作機械においては、両方の張出し部19,19′は旋回可能に構成されている。作業位置では両方の張出し部19,19′は図5に示されているように位置調整されかつケーシング13にロックされている。切断ディスク11,11′を交換するためには両方の張出し部19,19′のロックが解除され、両方の張出し部19,19′が図7に示した形式で旋回させられる。各張出し部19,19′においていまや切断ディスク11もしくは11′が接近可能でありかつ切断ディスク受容部24から取外されることができる。
【0026】
2つの逆向きに回転する切断ディスク11,11′を有する手持工作機械の図6に示した実施例は、張出し部19,19′が固定されている状態で切断ディスク11,11′の容易な交換を可能にする切断ディスク受容部の構成が示されている。両方の切断ディスク受容部24は同じ構造を有しているので、切断ディスク受容部24だけについて記述する。しかしこの記述内容は同様に切断ディスク11′の切断ディスク受容部24′にも当嵌まる。駆動スピンドル20は多角形の、例えば方形の内法り横断面を有する中空軸として構成されている。切断ディスク受容部24はこの場合にもフランジ25として構成され、中空の駆動スピンドル20の内部で軸方向に移動可能に案内された内軸41として固定的に結合されている。この場合、フランジ25は内軸41と1つのユニットを形成することができる。内軸41は張出し部19の外側の制限壁192にて該制限壁192を越えて突出し、自由端部にグリップ片42を、手で内軸41を移動させるために保持している。フランジ25は内軸41とは反対側の前面に複数の、軸方向に突出する差嵌めピン43を有している。この差嵌めピン43は切断ディスク11に対応して構成された受容孔に形状接続で係合している。フランジ25と駆動スピンドル20のリング状の端面との間には圧縮ばね44が支えられており、この圧縮ばね44は差嵌めピン43を切断ディスク11の受容孔に押し込み、該受容孔内に手持工作機械の運転中に摩擦接続で保持する。図6においては切断ディスク11′のための切断ディスク受容部24′は運転位置にありかつ切断ディスク11のための切断ディスク受容部24は解放位置にある。内軸41が矢印55の方向で上へ圧縮ばね44の戻し力に抗して引っ張られると、フランジ25における差嵌めピン43が切断ディスク11の受容孔から引出される。切断ディスク11は引抜かれ、他の切断ディスクと交換される。この新しい切断ディスク11はこの場合にもこの新しい切断ディスクは差嵌めピン43が切断ディスク11における受容孔と整合し、内軸41を解放した場合に差嵌めピン43が再び受容孔へ差込まれ、フランジ25が切断ディスク11を切断ディスク11′に対して押圧される。この場合、押圧力は、両方の切断ディスク11,11′がまだ軽やかに互いに相対的に回動させられ得るように設定されている。
【0027】
図8から10までと図11には図6の手持工作機械の使用に定められた切断ディスク11,11′の実施例がそれぞれ1つ示されている。切断ディスク11,11′を交換する場合の操作を簡易化するためには両方の切断ディスク11,11′は完全ユニットとして交換される切断工具に纏められる。この場合、両方の切断ディスク11,11′は、両方の切断ディスク11,11′の間に軽やかな回動を許す、形状接続によって互いに結合されている。
【0028】
図8〜10に示された切断工具の実施例においては一方の切断ディスク11′はディスク平面から曲げ出された3つの舌片45を有し、他方の切断ディスク11はアンダカット47を有する、切断ディスク11の軸線に対し同軸的な案内溝46を有している。切断ディスク11は図8にかつ切断ディスク11′は図9にそれぞれ平面図で示されている。この場合には切断ディスク11,11′の互いに向き合った側が示されている。鋸断ブレードにおいて一般的である鋸歯の図示は図8から10までのどの図においても省略した。切断ディスク11′の3つの舌片45は同じ円周角だけ互いにずらされて配置されている。もちろんより多数の舌片45が設けられていることができるが、必要であることは少なくとも2つの舌片45を設けることである。切断ディスク11′がまだ個別である間は舌片45は切断ディスク円板から垂直に突出し、他方の切断ディスク11を載せた場合に案内溝46へ侵入する。形状接続を成すために、切断ディスク11は孔48を有し、この孔48は案内溝46に開口し、両方の切断ディスク11,11′を互いに適当に位置決めした場合に舌片45の領域に位置するように配置されている。両方の切断ディスク11,11′が位置的に正しく相上下して配置されると、舌片45は特殊な補助工具49を用いて切断ディスク11における孔48を通して曲げられ、両方の切断ディスク11,11′を持久的に纏めて保持する形状接続が形成される。折曲げの強さと許容誤差は両方の切断ディスク11,11′が結合後依然としてまだ軽やかに相対回動できるように選択される。図10においては舌片45は図の右側においては切断ディスク11に対する形状接続がまだ成されていない状態で示されている。図の左側に示された舌片45は形状接続を成しており、舌片45はアンダカット部47の上に係合している。
【0029】
図11の切断工具の実施例では切断ディスク11′は同様にディスク平面から曲げ出された舌片45を有している。他方の切断ディスク11は2部分から構成されている。切断工具は鋸歯もしくは研磨手段(図示せず)を保持するリング50からなり、他方の切断ディスク11′に向いたリング側にて内縁に沿って環状に延びる面取部51と切断ディスク11′とは反対のリング側にて嵌合部52とを有している。さらに切断工具は嵌合部52に嵌合する、リング50に固定されたボス円板53を有している。両方の切断ディスク11,11′の形状接続はこの場合にも、切断ディスク11,11′が相上下して位置する状態で舌片45を面取部51に曲げ付けることで形成される。この場合、折り曲げと許容誤差は両方の切断ディスクが結合後もまだ軽やかに相対回動できるように選ばれている。次いでボス円板53が嵌合部52に挿入され、溶接過程又は接着、リベット、ピン又はねじでリング50に固定される。
【0030】
図8と図9とにはさらに切断ディスク11,11′に存在する受容孔54が示されている。これらの受容孔54は図6に示された手持工作機械の切断ディスク受容部24,24′に切断工具を記述のように緊定するために役立つ。図10と図11には前記受容孔54は切断面の位置に基づき表れてない。
【図面の簡単な説明】
【図1】
円形鋸断ブレードとして構成された切断ディスクを有する手持鋸として構成された手持工作機械の側面図。
【図2】
図1の矢印IIの方向から見た手持工作機械を示した図。
【図3】
図の矢印IIIの方向から見た手持工作機械を示した図。
【図4】
図1のIV−IV線に沿った断面図。
【図5】
2つの逆向きに回転する円形鋸断ブレードとして構成された切断ディスクを有する手持鋸として構成された手持工作機械の部分的な縦断面図。
【図6】
図5の手持工作機械の変化実施例を図5に相当する図で示した図。
【図7】
2つの逆向きに回転する切断ディスクを有する手持工作機械を切断ディスク交換位置で示した側面図。
【図8】
図6に示された手持工作機械に使用するための2つの逆向きに回転する切断ディスクから成る切断工具の一方の切断ディスクの平面図。
【図9】
前記切断工具の他方の切断ディスクの平面図。
【図10】
図8と図9とに示された2つの切断ディスクから成る切断工具の図8のX−X断面線に沿った断面図。
【図11】
2つの切断ディスクから組み立てられた切断工具の別の実施例を示した図。
【符号の説明】
11,11′ 切断ディスク、 13 ケーシング、 14 駆動モータ、 15 出力軸、 16 ケーシング長手方向軸線、 17 ファン、 18 接続ケーブル、 19 張出し部、 20 駆動スピンドル、 21,21′ ラジアル軸受、 24 切断ディスク受容部、 25 支持フランジ、 26 緊締ねじ、 27 保護フード、 28 ハンドグリップ、 29 出力歯車、 30 ラジアル軸受、 31 ラジアル軸受、 32 入力歯車、 33 伝達伝動装置、 34 ベルト円板、 35 ベルト円板、 38 軸、 41 内軸、 42 グリップ片、 43 差嵌めピン、 44 圧縮ばね、 45 舌片、 46 案内溝、 47 アンダカット部、 50 リング、 51 面取部、 52 嵌合部、 53 ボス円板、 54 受容孔
Claims (10)
- 手持工作機械であって、少なくとも1つの回転する切断ディスク(11,11′)、特に円形鋸断ブレードと、ケーシング(13)内に収容された、ケーシング長手方向軸線(16)に延びる出力軸(15)を有する駆動モータ(14)と、ケーシング(13)に回転可能に支承され、前記出力軸(15)に対し直角に向けられ、ケーシング(13)から側方へ突出し、先行端部に切断ディスク受容部(24,24′)を保持する少なくとも1つの駆動スピンドル(20,20′)と、出力軸(15)の回転運動を少なくとも1つの駆動スピンドル(20,20′)に伝達する伝動装置とを有している形式のものにおいて、ケーシング(13)が駆動スピンドル(20,20′)と切断ディスク(11,11′)との領域にてかつ切断ディスク受容部(24,24′)を有する少なくとも1つの駆動スピンドル(20,20′)が、少なくとも1つの切断ディスク(11,11′)と出力軸(15)とがほぼ一平面内に位置するように構成されていることを特徴とする手持工作機械。
- ケーシング(13)が端部側にケーシング長手方向軸線(16)に対して平行に延びる張出し部(19)を有し、該張出し部(19)がケーシング長手方向軸線(16)に向いた平らな制限壁(191)を有し、該制限壁(191)がケーシング長手方向軸線(16)に対し横方向の間隔をおいてこのケーシング長手方向軸線(16)に対して平行に延びており、駆動スピンドル(20)が切断ディスク受容部(24)を保持する先方端部で前記平らな制限壁(191)を越えて突出するように駆動スピンドル(20)が前記張出し部(19)に配置されている、請求項1記載の手持工具。
- ケーシング(13)が第2の張出し部(19′)を有し、該第2の張出し部(19′)が第1の張出し部(19)に対し鏡像対称的に構成されており、この場合、対称平面(40)が出力軸(15)を通って延びており、第2の張出し部(19′)に第1の駆動スピンドル(20)と整合する、第1の駆動スピンドル(20)とは逆向きに駆動可能な第2の駆動スピンドル(20′)が回転運動可能に受容され、第2の駆動スピンドル(20′)が第2の切断ディスク受容部(24′)を保持する先行端部で第2の張出し部(19′)の制限壁(191′)を越えて突出しており、両切断ディスク受容部(24,24′)が両方の逆向きに回転する同軸の両切断ディスク(11,11′)が軸方向で互いに近接するよう調節されている、請求項2記載の手持工具。
- 伝動装置が出力軸(15)に回動不能に坐着する、有利には歯付きピニオンとして構成された出力歯車(29)と、各張出し部(19,19′)内にあって歯車軸で駆動ピニオン(20,20′)に対し平行に向けられた、出力歯車(29)の歯(291)と噛合う歯環(321,321′)を有する、有利には皿歯として構成された駆動歯車(32,32′)と、駆動スピンドル(20,20′)を駆動歯車(32,32′)に連結する伝動装置(33,33′)とを有している、請求項2又は3記載の手持工作機械。
- 伝動装置(33,33′)がベルト装置として構成され、該ベルト装置が駆動歯車(32,32′)と不動に結合された第1のベルト円板(34,34′)と駆動スピンドル(20,20′)の上に相対回動不能に坐着する第2のベルト円板(35,35′)並びにベルト円板(34,35;34′,35′)に巻掛けられて循環するエンドレスベルト(36,36′)とを有している、請求項4記載の手持工作機械。
- 各駆動スピンドル(20,20′)が多角、例えば4角形の内法り横断面を有する中空軸として構成され、切断ディスク受容部(24,24′)が駆動スピンドル(20,20′)の内部で軸方向に移動可能に案内された内軸(41,41′)に有利には一体に結合されたフランジ(25,25′)を有し、該フランジ(25,25′)が軸方向に突出する、切断ディスク(11,11′)における受容孔(54)内に形状接続で係合する差嵌めピン(43,43′)を有しており、フランジ(25,25′)と中空の駆動スピンドル(20,20′)のリング状の端面との間に圧縮ばね(44,44′)が支えられている、請求項3から5までのいずれか1項記載の手持工作機械。
- ケーシング(13)における両方の張出し部(19,19′)の少なくとも一方が駆動歯車(32,32′)の歯車軸と同軸の旋回軸(56)を中心として旋回可能に構成されている、請求項4又は5記載の手持工作機械。
- 逆向きに回転する、特に鋸断ブレードとして構成された2つの切断ディスク(11,11′)を有する切断工具であって、両方の切断ディスク(11,11′)が互いに軽い回動を許す形状接続で互いに結合されている、特に請求項3から6までのいずれか1項記載の切断工具。
- 一方の切断ディスク(11′)がディスク平面から曲げ出された舌片(45)を有しかつ他方の切断ディスク(11)がディスク軸に対し同心的な、アンダカット部(47)を備えた案内溝(46)を有し、形状による接続が舌片(45)をアンダカット部(47)へ曲げ込むことで形成されている、請求項8記載の切断工具。
- 一方の切断ディスク(11′)がディスク平面から曲げ出された舌片(45)を有し、他方の切断ディスク(11)が切断手段、有利には鋸歯を保持するリング(50)から成り、該リング(50)が他方の切断ディスク(11′)に向いたリング側で内縁に環状の面取部(51)と他方の切断ディスク(11′)とは反対側に構成された嵌合部(52)とを有し、該嵌合部(52)に挿入され、該リング(50)に固定されたボス円板(53)を有し、形状による接続が前記舌片(45)を前記面取部(51)の上へ曲げ出すことで形成されている、請求項8記載の切断工具。
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