JP2004513762A - 静電繊維フィルタウェブおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(技術分野)
本発明は、複数のスポットで超音波圧密化されているエレクトレット不織布フィルタ媒体に関する。更に、本発明は、前記不織布フィルタ媒体を製造する方法に関する。
【0002】
(背景技術)
エレクトレット繊維の不織布ウェブは通常、結合が弱い繊維から形成されている。不織布ウェブに形成される前、間または後にフィルタを帯電することができる。不織布エレクトレット繊維フィルタを形成する特に効果的な方法は、再発行特許米国第Re.30,782号(Van Turnhout氏等)に記載されている。この特許における前記エレクトレット繊維は、帯電繊維を形成するようにフィブリル化されたコロナ帯電フィルムから形成されている。次に、カーディングまたはエア施工などの一般的な方法により前記帯電繊維で不織布ウェブを形成することができる。この帯電方法は、超高密度の注入電荷を提供する。しかし、これらの事前帯電フィブリル化繊維からウェブを形成する際に問題が生じる。前記繊維は、一般にかなり大きくかつ捲縮していない。また、前記繊維は曲げ抵抗性を有する。ある程度これらの特性のために、前記繊維は、特に低い坪量で均一なコヒーレントウェブを形成しにくい。米国特許第5,230,800号には、ウェブ全体にわたって実質的に均一な特性を有するフィルタを製造するように強化スクリムに対するフィブリル化繊維のフィルタウェブのニードル打抜きが提案されている。しかし、この方法における強化スクリムの強制的な使用により、前記フィルタの更なる圧力低下が生じることがある。また、得られた均一性を望ましくは更に向上させるべきである。更に、前記ニードル打抜きのために、フィルタ媒体の製造速度がかなり制限される。
【0003】
米国特許第4,363,682号には、より均一なウェブを製造する別の方法が提供されている。よりコヒーレントなウェブを提供するために、繊維を取り除きにくいウェブだけでなく、この特許では、後エンボス処理が提案されている。このエンボス処理では、フェースマスクとして使用されるよりコヒーレントで快適なウェブを提供するとされている外面繊維を一緒に溶接する。しかし、この処理も、より凝縮されたウェブになりやすく、フィルタ全体にわたって圧力低下を増やすことになる。
【0004】
米国特許第5,143,767号には、自己除塵が無い高強度のウェブを得るように帯電されかつフィブリル化された誘電繊維の不織布ウェブを強化する熱スポットエンボス工程が記載されている。この米国特許に記載のエンボス比率は、フィルタの全表面の2〜35%である。また、米国特許第5,143,767号には、前記不織布ウェブの熱エンボス加工の代わりに超音波溶接の使用が考えられることが記載されている。しかし、米国特許第5,143,767号によれば、これは困難であり、薄いフィルタを製造することができない。また、前記フィルタは、靭性が不十分であるとされている。更に、超音波機器はかなり狭い幅のウェブに一般に制限されているので、典型的な超音波機器の幅を超える寸法を有するフィルタウェブを製造する際に更なる困難が生じる。
【0005】
米国特許第5,900,305号には、高性能フィルタを製造するようにメルトブローン繊維の複数の不織布フィルタウェブをスポット積層する超音波溶接技法の使用が教示され、その全幅にわたって積層物を溶接できるように互いに隣接して数台の超音波装置を配置することが開示されている。次に、1台の制御器により異なる前記装置に電源を供給する。そのような配置は、フィルタの表面全体にわたって均一な特性を有するフィルタを製造するように不織布フィルタウェブを圧密化するのに適していないと思われる。
【0006】
米国特許第5,436,054号には、エレクトレットフィルタの寸法安定性を向上させるようにエレクトレット部分スプリットフィルムの網状フリースの網状組織を一緒に接合するエンボス加工、超音波溶接およびニードル打抜きが記載されている。しかし、これらの方法の具体的な詳細は与えられていない。
【0007】
従って、本発明の要望は、表面全体にわたって均一な特性を有し、一層高速でよって一層低コストで製造可能なエレクトレット不織布フィルタ媒体を設ける更なる方法を提供することにある。最小限の製造負担でプリーツフィルタに容易に変換可能なエレクトレット不織布フィルタ媒体を設けることが更に望ましい。前記エレクトレット不織布フィルタ媒体は、広範囲の坪量にわたって製造可能であることが好ましく、低い圧力低下を有することが好ましい。前記フィルタ媒体の性能、例えば前記フィルタ媒体の濾過効率および粒子負荷容量などを向上させることが望ましい。
【0008】
(発明の開示)
1つの態様において、本発明は、不織布フィルタウェブ全体にわたって分布した複数のスポットで互いに超音波接合された、帯電フィブリル化繊維の不織布フィルタウェブを含むエレクトレット不織布フィルタ媒体を提供する。前記スポットに占められた全表面は、前記不織布フィルタウェブの表面の5%未満であり、前記スポットに占められた表面は、0.2〜2%の範囲であることが好ましく、0.5〜1.5%の範囲であることが一層好ましい。前記スポットの形状は、特に限定されていないが、通常、正方形、長方形または円形である。個々のスポットの各々のサイズは、通常10−2cm2未満であり、10−3〜10−2cm2の範囲であることが好ましい。スポット/cm2の個数は、少なくとも2個であり、通常2〜5個の範囲であることが好ましい。cm2当たりの必要なスポットの個数は、前記不織布フィルタウェブの坪量によって一般に決まり、軽い坪量はより多いスポットを必要とし、重い坪量はより少ないスポットを一般に必要とする。
【0009】
本発明によるエレクトレット不織布フィルタ媒体は、前記ウェブ全体にわたって非常に均一なフィルタ特性を有し、ニードル打抜きを含む方法に対して高速で製造され、よって製造コストを最小にすることができることが見出された。更に、スクリム層の使用は前記均一フィルタ特性を維持するのに必要でなく、前記エレクトレット不織布フィルタ媒体を都合よく使用して、前記フィルタ媒体にプリーツをつけることができるように必要な剛性を前記媒体に与える前記フィルタ媒体に網を超音波溶接することによりプリーツフィルタを製造することができる。前記エレクトレット不織布フィルタ媒体は、種々のフィルタ用途に適している優れた強度および寸法安定性を有することが更に見出された。例えば、少なくとも50g/m2の坪量を有するウェブの場合、超音波溶接は、網またはスクリムなどのあらゆる追加の支持層を必要とせずに、よって圧力低下の減少をもたらし、寸法的に安定したウェブを得るのに十分であることが見出された。
【0010】
本発明の別の態様では、上述のようなフィルタ媒体を製造する方法を提供する。本発明の前記フィルタ媒体を製造する方法によれば、帯電誘電フィブリル化繊維を製造する。これは、再発行米国特許第Re.30,782号(Van Turnhoutら)および再発行米国特許第Re.31,285号(Van Turnhoutら)に記載されている方法により容易に達成可能である。これらの特許に記載の方法は、高分子量無極性物質のフィルムを供給する工程と、前記フィルムを延伸する工程と、コロナ成分を用いて前記延伸フィルムを同極帯電させる工程と、前記延伸帯電フィルムをフィブリル化する工程とを含む。材料を形成する適当なフィルムには、ポリプロピレン、線状低密度ポリエチレン、ポリ−1−ブテン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリトリフルオロクロロエチレンなどのポリオレフィン、またはポリ塩化ビニル、芳香族ポリアレーン(ポリスチレン、ポリカーボネート、およびポリエステルなど)、ならびに共重合体およびその配合物がある。好ましいのは、枝分かれアルキル基が無いポリオレフィンおよびその共重合体である。特に好ましいのは、ポリプロピレンおよびポリプロピレン共重合体である。当業界で知られている種々の機能性添加剤は、米国特許第4,874,399号に教示のようなポリ(4−メチル−1−ペンテン)などの誘電重合体または共重合体、米国特許第4,789,504号に開示のような脂肪酸金属塩、または米国特許第4,456,648号に記載のような粒子に配合可能である。
【0011】
前記フィルムを、任意の既知の方法で帯電させることもできる。例えば、前記フィルムの何れかの側で等しいが逆の電位を保持するコロナ成分によって前記フィルムを局所的に両側で帯電させることもできる。これにより、片側かつ同一のコロナ電圧で片側帯電によって電圧を約2倍高く前記フィルムを帯電させる。帯電高分子フィルム材料は、幾つかの方法でフィブリル化可能である。例えば、前記フィルムに逆らって動作する金属ニードルを有するニードルローラを使用することができる。その後、連続繊維を所望の長さに切断することもできる。
【0012】
次に、得られた帯電繊維で、カーディングやエア施工または任意の他のウェブ形成方法によって不織布ウェブ層を形成することができる。不織布フィルタウェブの坪量を増加させるために、更にランダム化装置またはクロスラッピング操作にかけることもできる。
【0013】
前記不織布フィルタウェブを圧密化するために、前記不織布フィルタウェブの表面の5%未満を占める複数のスポット(少なくとも2個/cm2)で互いに前記繊維を超音波接合する。この圧密化を達成するために、前記不織布フィルタウェブは通常、超音波装置の超音波振動ユニットと嵌合ツールとの間に維持されるギャップを通って移送される。前記ギャップ、すなわち前記超音波装置の前記振動ユニットと前記嵌合ツールとの間の距離は通常、前記不織布フィルタウェブを圧密化している間、一定に維持される。これに関連して「一定」により、前記ギャップが目標値の20%を超えて外れるべきでない、好ましくは10%以下であることを意味する。前記不織布フィルタウェブが30cm〜50cmを超える寸法を有する場合、前記ウェブが移送されている方向と垂直な前記ウェブの方向に沿って互いに隣接して平行に数台の超音波装置を置くことが好ましい。最大60cmの幅を有するホーンを現在利用できるけれども、そのようなホーンは望ましい均一性を与えないこともある。非常に均一なウェブを製造するために、2つ以上のホーンを平行に置いた場合、個々の超音波装置の各々における前記ギャップ(ホーン−アンビル配置)を独立して制御することが好ましい。すなわち、前記超音波装置の各々における前記ギャップを、別の超音波装置における前記ギャップとは独立して制御する。
【0014】
本発明に関連して使用するのに特に適した超音波装置は、WO96/14202に記載されており、ドイツのHerrmann Ultraschalltechnikから市販されている。そのような超音波装置は、一体に取り付けられた振動ユニットと、回転ドラムであることが好ましい嵌合ツールとを含む。ギャップは前記振動ユニット(溶接ホーン)と嵌合ツール(アンビル)との間で維持され、一体に取り付けられた調整装置によって超音波溶接動作の前および間にこのギャップを調整することができる。前記嵌合ツールと振動ユニットとの間の前記ギャップは、変化したギャップを示す測定値に応じて前記調整装置を操縦する制御器によって一定に維持される。例えば、前記ギャップは、前記回転アンビルドラムに取り付けられた誘導動作センサにより制御可能である。前記センサからの信号は、目標値との差を検出し前記調整装置によって任意の変化を補償する前記制御器に無線で伝送される。あるいは、力センサを前記振動ユニットに含めて、前記溶接力を一定の間隔で、例えば前記アンビルドラムの1回転当たり1回測定することができる。次に、前記制御器は、測定された力を目標値と比較し、必要ならば前記調整装置によって前記ギャップを調整することができる。この方法は、前記ギャップの力制御と呼ばれることもある。前記力制御方法では、前記ホーンとアンビルとの間の距離だけでなく前記ウェブの厚さに前記溶接力が左右されるので、前記ギャップは変動することもある。前記ウェブの厚さ変動の結果、前記ギャップが変動して目標溶接力を維持することができる。力制御は、この発明で好ましい方法である。電圧制御は、前記ギャップを一定に維持するのに使用可能な更に別の方法である。この方法において、前記振動ユニットおよび嵌合ツールは、低電圧回路の一部である。前記振動ユニットが前記アンビルドラムに触れる直前に、前記回路は閉じ、前記制御器は信号を受信して前記振動ユニットを前記調整装置によってプログラム位置に後退させる。次いで、次の後退が必要であるまで前記振動ユニットを段階的に再度自動的に下げる。このループは、前記ホーンとアンビルとの間の正確な小ギャップを保証する。
【0015】
上述のように、前記超音波装置の前記嵌合ツール、すなわちアンビルは、回転ドラムであることが好ましい。この回転ドラムの表面は通常、前記ウェブの前記繊維を圧密化する前記不織布フィルタウェブにおけるスポットの所望のパターンを生成するようにパターン形成されている。前記パターンは、前記スポットを前記ウェブ全体にわたって不規則に分布させる不規則なパターンでもよい。また、前記パターンは、規則正しいまたは反復不規則パターンでもよい。使用可能なパターンの例を、後で図示する。
【0016】
前記不織布フィルタウェブは、スクリム層を要すれば、前記超音波装置の前記振動ユニットと嵌合ツールとの間の前記ギャップを通ってスクリム層の上に移送されることもできる。スクリム材料は通常、前記スポットでの前記不織布フィルタウェブの圧密化と同時に前記スクリム層を前記スポットで前記不織布フィルタウェブに超音波接合できるように熱可塑性材料を含む。前記スクリム層材料は、何れの知られている強化スクリム、織布または不織布でもよい。不織布スクリムは通常、コストおよび開放度の点から好ましい。また、前記スクリム材料は、高分子材料であることが好ましく、リサイクル可能性の目的で、エレクトレット不織布ウェブの材料と超音波接合可能な重合体から形成されることが好ましい。通常、不織布材料のスクリムを処理して、例えば熱エンボス加工、カレンダ加工、音波接合、バインダ繊維などにより引張特性を向上させる。典型的なスクリム材料は、スパン結合ポリプロピレン不織布ウェブである。この発明用の別のスクリム層は、米国特許第5,800,769号に開示されている。この後の特許に開示のスクリムは、少なくとも0.25mm2、通常0.25mm2〜10mm2の前記フィルタ媒体の平面から見て平均断面積を有する離散的な個々の開口領域を有する。このスクリムの重量は通常、0.1g/m2〜0.4g/m2である。この発明で使用されることが好ましい米国特許第5,800,769号に開示のスクリムは、この発明の前記フィルタ媒体に容易に超音波接合可能なポリエチレン繊維の直交積層ウェブである。前記不織布フィルタウェブを前記スクリム層の上に移送した場合、前記スクリム層は通常、前記フィルタウェブの下に置く。しかし、前記超音波装置において後で圧密化されスクリム層に接合されることができる2つ以上の不織布ウェブ層の間にスクリム層を含むこともできる。
【0017】
あるいは、前記不織布フィルタウェブは、超音波溶接作業により影響を受けないペーパーウェブの上に移送されることもできる。スクリム層を有しない超音波圧密化フィルタウェブを残す超音波溶接作業の後、このペーパーウェブを再収集することができる。
【0018】
プリーツ可能なエレクトレット不織布フィルタ媒体を要望する場合、網を前記不織布フィルタ媒体に積層して、必要な剛性を与えてプリーツをつけることができる。本発明に関連して用語「網」は、かなり厚い繊維の非常に目の粗い網状物を意味する。通常、網の繊維は、0.5〜1.5mmの厚さを有し、1mm2〜20mm2の平均断面積の略規則正しい形状の開口領域を前記繊維間で規定する。本発明の製造方法の更なる利点は、前記ウェブの超音波圧密化と同時にそのような網を前記不織布フィルタ媒体に積層できることである。特に、前記網は通常、熱可塑性材料を含み、前記網は、前記ウェブの前記繊維を複数のスポットで互いに超音波接合する前記超音波装置の前記ギャップを通って前記不織布フィルタウェブと一緒に移送可能である。同時に、熱可塑性網は、これらのスポットで前記不織布フィルタウェブに超音波接合された状態になる。任意の既知のプリーツ技法により、こうして得られたエレクトレット不織布フィルタ媒体にプリーツをつけることができ、よって、プリーツフィルタの製造に適している。従って、均一な特性を有するプリーツ可能なエレクトレット不織布フィルタ媒体を、便利でコスト効率のよいやり方で製造することができる。特に、本発明の方法は、網材料を別個の積層工程で前記フィルタウェブに接着剤でつけるまたは別の方法で積層する必要がある先行技術方法よりも便利でコスト効率がよい。
【0019】
本発明の前記エレクトレット不織布フィルタ媒体を、別のフィルタ層に更に積層することもできる。例えば、前記エレクトレット不織布フィルタ媒体を、メルトブローン超極細繊維の不織布フィルタ層(BMF層)に積層することもできる。そのような積層物の利点は、前記エレクトレット不織布フィルタ媒体が、さもないと簡単に目詰まりするメルトブローン超極細繊維の前記不織布フィルタ層に対して前置フィルタとしての機能を果たすことである。従って、前記BMF層よりも一般に目の粗い構造である本発明の前記エレクトレット不織布フィルタ媒体は、濾過されるべき流体内の大きい粒子を収集し、前記BMFは、本発明の前記エレクトレット不織布フィルタ媒体を通過する粒子を濾過する。前記不織布フィルタウェブを超音波圧密化している間に前記BMF層を前記不織布フィルタウェブに超音波接合できるので、本発明の方法は、そのような積層物の便利でコスト効率のよい確実な製造を考慮に入れる。更に、本発明の前記フィルタウェブでは、効率が向上し、よって、そのような前置フィルタを含むフィルタ配置のより長い寿命をもたらす一層効果的な前置フィルタになることが分かっている。
【0020】
本発明を、以下の図面を参照して更に説明するが、前記図面に限定するつもりはない。
【0021】
(発明を実施するための最良の形態)
図1は、エレクトレット不織布フィルタ媒体12の超音波接合用の装置10を示す。前記装置の基本構成要素は、駆動ユニットにより駆動される溶接ホーンの形態の振動ユニット14、16である。通常、数個の溶接ホーン14、16が互いに隣接して配置されて、比較的広いエレクトレット不織布フィルタ媒体12の超音波接合を可能にする。前記溶接ホーン14、16は、この実施形態において回転ドラム18の形態を有する嵌合ツールまたはアンビルと協働する。前記ドラム18自体とその軸20のみを図1に示す。前記回転ドラム18は、外側の、要するに円筒面22を有し、前記円筒面22には多数の突起24が設けられている。前記超音波接合の間中、前記エレクトレット不織布フィルタ媒体は矢印26の方向に移動しており、前記回転ドラムは矢印28の方向に移動している。前記溶接ホーン14、16および回転ドラム18の前記突起24は、(前記フィルタ媒体を前記溶接ホーン14、16と前記ドラムの前記突起24との間に配置した状態で)それらが小さいギャップを形成するやり方で配置されており、前記ギャップは非常に小さいので、前記突起24の先端でエネルギー密度は超音波溶接を実現するのに十分高い。
【0022】
図2は、前記回転ドラム18の前記表面22および前記突起24の拡大図を示す。これらの突起は、機械加工、スパーク溶接などの周知の方法によって前記回転ドラムの前記表面22と一体形成されている。前記回転ドラムは、長さが1m以上までであり、数dmの直径を有する。
【0023】
別の方法を図3および図4に示す。軸20を有する回転ドラム18には、図3から分かるように螺旋木立ち30が設けられている。実質的な長さの金属帯32は、機械加工やスタンピングなどの既知の方法によって別々に製造されている。通常、所与の幅34の帯は、供給ロールから巻出され、スタンピング装置を通過する。図3および図4に示すような形状を打抜いて、台形の断面を有する一連の突起36を生成する。図4は、図1と同様に、前記帯32が挿入されている螺旋状に巻かれた木立ち(図示せず)を有する回転ドラム18の一部を示す。これは、突起24が回転ドラム18の表面22上に生成されている図2に示すパターンと同様なパターンを上面38付き前記突起36が形成するようなやり方で行われる。
【0024】
帯32は、前記回転ドラム18の前記木立ちに螺旋状に巻かれて、図4から分かるようにジグザグ形状の突起36を実現する。目的は、隣の列における突起38を突起40および42の間に、好ましくはそれらの突起の中間に配置するようなやり方で配置された1列の2つの隣接する突起40、42を有することである。フィルタウェブ上の得られる溶接パターンは、図5および図6から分かる。図5は、実質的に規則正しい配置の溶接スポット46を有する超音波接合されたエレクトレット不織布フィルタ媒体44上の平面図を示す。図6は、多少不規則であるが繰り返すパターンで配置された溶接スポットを有する対応するフィルタ媒体48を示す。螺旋巻きの帯32のために、例えば、溶接スポット50は、次の列の溶接スポット52、54の間に正確に配置されていない。よって、図3および図4による回転ドラムで製造されたフィルタ媒体48の外観は異なる。前記エレクトレットフィルタ媒体の機能性に関して、これは全く重要でない。
【0025】
図1および図2による突起24のサイズおよび数と図3および図4による突起36、38のサイズおよび数とは、前記突起に占められた全表面が、前記超音波接合された不織布フィルタ媒体で略同一割合になる前記回転ドラムの表面の5%未満であるような状態になる。本発明によれば、前記不織布フィルタ媒体上の溶接スポット/cm2の個数は2個を超えるべきである。図3および図4の場合、例えば帯32は、0.6〜1.0mm、好ましくは0.8mmの幅を有する。更に、前記突起36、38の端部での表面積は、円形、楕円形、正方形、長方形または他の形状の何れかであってもよい。具体的な実施形態では、前記帯の前記幅、すなわち0.6〜1.0mm、好ましくは0.8mmと同一寸法を有する正方形の形状が好ましい。例えば図4における前記突起40と42との間のような2つの隣接する突起の間の距離は、6〜10mmのオーダー、好ましくは7mmであってもよく、隣接する帯の間の距離は、4〜6mmの範囲、好ましくは5mmであってもよい。更に、これは、図3に示すような前記螺旋木立ちにおける2つの隣接する巻きの間の距離である。基本的に、前記突起を機械加工、放電加工または別の方法で生成する図1および図2に示すような前記実施形態について同じことが当てはまる。寸法は、基本的に同一である。上記の数は好ましい形状の場合の大まかな目安としてのみ役立つが、決定的な特徴は、前記突起の接触部分の全表面積が前記回転ドラムの表面の5%未満、好ましくは2%未満であり、スポット/cm2の個数が少なくとも2個であることである。
【0026】
図7〜図9は、繊維の超音波接合に使用される機器および静電不織布フィルタ媒体の他の構成要素の側面図を示す。前記フィルタ媒体12は、帯電フィブリル化繊維の不織布フィルタウェブを製造する周知の機器60から得られる。これらの繊維は、図1〜図4に示され上述のような前記超音波装置10に案内される。溶接ホーン14の形態の振動ユニットは、ギャップを制御する手段に加えて超音波振動を生成するのに必要な全機能を含むユニット62により駆動される。前記溶接ホーン14は、上述のように前記方向28に回転するドラム18の形態を有する前記嵌合ツールまたはアンビルに対応する。超音波処理されたウェブ44は、ローラ64により巻き取られる。前記超音波処理ウェブ44は、例えば溶接されないまたは無用な場合もある両面上のウェブ44を切断する機能を同時にまたは更に取り入れることもできる1対のローラ66、68を通過し、更にローラ64により巻き上げられた前記超音波処理ウェブ44のより小さい部分を生成するためにウェブ44の幅に沿って切断ナイフを追加する場合もある。
【0027】
未処理ウェブ12が前記超音波装置10に入ることを、拡大断面Aでより詳しく示す。下端部70を有する前記溶接ホーン14と前記回転ドラム18上の突起24とはギャップ72を形成することが分かる。更に、入力ウェブ12は出力超音波処理ウェブ44よりもかなり厚いことが分かる。前記ギャップ72に入ると、部分74および76から分かる前記入力ウェブ12は圧縮される。この圧縮は、自動的にまたは追加案内手段(図示せず)を用いて行われる。更に、前記溶接ホーン14は、前記突起24よりもかなり広くてもよい。通常、溶接ホーン14の前記下端部70上に構造物はない。
【0028】
前記超音波処理ウェブ44の断面形状を拡大断面Bに示す。ウェブ44の繊維は部分78で超音波接合されており、ウェブ44の溶接部分と通常部分との間に滑らかな移行部80および82がある。更に、前記超音波処理ウェブ44の厚さは超音波処理から生じる元の前記ウェブ12の厚さよりもかなり薄いことが分かる。また、前記突起24のみが下側で前記ウェブ12と接触しているけれども、前記溶接部分78は、両側、上側および下側の上に窪みを有することが分かる。しかし、両側80および82上の移行部が観測されるように上部を圧縮させる全圧縮が行われる。
【0029】
図8は、超音波機器用の別の配置を示す。ここでも、元のウェブ12は、ユニット60から得られ、逆の配置で示された超音波装置10に案内される。回転ドラム18は上側にあり、溶接ホーン14および対応する駆動ユニット62は下側にある。基本的な違いは、元の未処理ウェブに加えて、第2の層84を巻心86および2本の案内ロール88および90の使用によって前記超音波装置10に案内するという点にある。この追加層84は、前記ウェブを超音波接合できる網である。網84およびウェブ12を接合して、巻取ローラ64および案内ロール66および68により巻き取られる構造92をもたらす。
【0030】
図7に示す前記実施形態に対する違いは、2つの拡大部分CおよびDで再度分かる。元の前記ウェブ12および前記網84は、前記溶接ホーンと前記ドラム18の突起24とにより形成されるギャップ72に案内され、積層物92を生成する。ここでも、部分74および76でのウェブ12および網84の案内および圧縮が見られる。超音波溶接工程中に前記網がほんの僅かに圧縮されながら、前記圧縮は元の前記ウェブ12上で最初に行われる。拡大図Dは、超音波溶接によって圧縮された部分78および移行領域80および82も示す図7の前記図Bと同様な構造を示す。
【0031】
図9は、符号が前述の図におけるものと同一である超音波機器の第3の構造を示す。ここで追加された特徴は、第3の層94をローラ96から供給することである。これは、スクリム層である。この場合、超音波装置10は、図7と同じように再度配置され、これは基本的に、処理における実用性に左右される。部分Eは、それぞれ図7および図8における部分AおよびCと基本的に比較できる。部分Fは、上述と同様にしてローラ64により後で巻き取られる積層物98に合わせられている網84、フィルタウェブ12およびスクリム94を全部有する3層構造があることを再度示す。これらは3つの典型的な構造であるが、更に多数の変更、例えばスパン結合繊維またはメルトブローン繊維の層を含む多数の層を考えることができることに留意すべきである。
【0032】
図10は、下側に軸20付きの前記回転ドラム18および他の側に駆動ユニット62付きの前記溶接ホーン14を示し、その間を前記ウェブ12が通過するようにそれらの全部が配置されている前述の図面による超音波機器の側面図を提供する。前記超音波機器は、全部互いに独立して動作する4台の個々の超音波振動装置100、102、104、106を含む。それらの各々は、ホーンおよびアンビルとアクチュエータ110との間のギャップを監視するセンサ108を有する前記駆動ユニット62内に装備されている。センサ108およびアクチュエータ110は、前記ウェブ44または積層物92、98の構成要素の超音波接合を保証するために十分小さい許容差の範囲内にギャップ72を維持することを保証し、更にホーンおよびアンビルが互いに触れるのを防止する電子制御ユニット116に電気配線112および114を介して電気的に接続されている。これらの制御は、各々の個々の超音波振動装置100、102、104、106について独立して処理される。次に、制御ユニット116は、中央電源ユニット118に接続されている。
【0033】
図11は、個々の超音波振動装置、例えば図10の構成要素100を示す。利用可能な異なる種類の制御があり、最も好ましいものは所謂力制御である。この機器の2つの主目的は、超音波溶接用の振動を生成すること、および前記回転ドラム18と前記溶接ホーン14との間のギャップ72の制御を保証することである。図10に示すように、前記駆動ユニット62は、センサ108およびアクチュエータ110を含む。前記ギャップ72用の制御の説明のために、更なる詳細を図11に示す。アクチュエータ110は、溶接ホーン14に振動を与える。更に、力センサ108は、前記アクチュエータ110または前記溶接ホーン14に直接接触している。その目的は、接合されるべき材料の上へ前記溶接ホーンが作動している力を検出することである。このセンサは、任意の種類、例えばある種のピエゾセンサであってもよい。力信号は、前記電気接続112を介して前記電子制御ユニット116に渡される。測定力が予め設定されている閾値未満であると前記電子制御ユニット116が識別した場合、アクチュエータ110、センサ108および溶接ホーン14を含む全装置は、配線122を介して前記電子制御ユニット116に電気的に接続されている駆動手段120を介して下方に移動される。アクチュエータ110は、制御ユニット116とアクチュエータ110との間の相対移動が可能なやり方で配線システム124を介して接続されている。また、前記溶接ホーン14は、順応性もある配線126を介して前記電子制御ユニットに電気的に接続されている。回転ドラム18は、配線128を介して前記電子制御ユニット116にその軸20で接続されている。前記ホーン14が前記回転ドラム18の突起または任意の他の部分と接触するとすぐに、短絡が生じて前記配線126、128を介して検出される。次に、前記電子制御ユニット116は、最小ギャップ72を再生することを保証する。
【0034】
本発明の方法によれば、超音波接合されるべき材料はギャップ72(図示せず、前述の図面を参照)を通過しており、制御機構は次のようにして動作する。センサ108が小さすぎる力を検出すると、アクチュエータ110は、前記力用の閾値が得られるまで駆動手段120を介して下に移動される。前記力が大きすぎると、同じことが逆方向に生じる。従って、前記ギャップ72の連続制御は、従来の電子制御システムを使用することにより保証される。更に、溶接ホーン14と回転ドラム18との間の導電率の追加制御は、最小ギャップを維持することを保証し、よってホーンおよびアンビルが互いに触れるのを回避する。
【0035】
前記ギャップを制御する別の方法は、前記回転ドラム18内に配置されたセンサを介して前記溶接ホーン14と前記回転ドラム18の表面との間の距離を検出することである。前記ギャップを制御する方法に関する更なる詳細は、WO96/14202に見られる。
【0036】
実施例
本発明を、以下の実施例およびテスト結果により更に説明する。
【0037】
実施例1
多数熱結合され任意に配置されている繊維から既知の方法で製造された不織布スパン結合材料を含むスクリム層94(図9参照)を使用した。この不織布スパン結合材料の坪量は、10g/m2であった。スパン結合ウェブは、側面図で10×40μの代表寸法を有する帯電誘電フィブリル化またはスプリット繊維からなるエレクトレットフィルタ材料の不織布材料と合わせた。この不織布材料の坪量は、約30g/m2であった。このエレクトレットフィルタ層用の材料として、Minnesota,Mining and Manufacturing Companyにより3M Filtrete(登録商標)の名称で配布されている製品を使用した。次に、前記2層、10g/m2の坪量を有する前記スクリム層および30g/m2の坪量を有する前記エレクトレットフィルタ層を、0.81×0.81mmの帯32の上端領域38と6.9mmの2つの隣接する突起38間の間隔と4.83mmの続きの2列間の距離とを用いて図3および図4による上記の寸法の回転ドラムで図8に記載の機器を利用した図8に示すような方法を用いて超音波接合した。これは、超音波接合繊維の部分が前記回転ドラムの部分よりも面積で僅かに大きいという事実のためにウェブにおける面積の約2%に対応する前記回転ドラムにおける全面積の1.5%のフィルタウェブの超音波接合領域の部分になる。スポット/cm2の個数は、約2.3個である。こうして接合された積層物のフィルタ媒体およびスクリムを、熱可塑性網または網状支持構造物に付着した。この網は、約0.45mmの直径を有する繊維からなる。前記支持構造物の開口部は、菱形であり、約3.6×4.1mmのサイズを有する。前記支持構造物の厚さは、約0.85mmである。前記繊維は、ポリプロピレンまたは他の高分子からなる。前記網または網状支持構造物を、従来使用の接着剤を利用して前記繊維媒体およびスクリムの積層物に付着した。次に、こうして得られた構造物にプリーツをつけ、31個のプリーツになる25mmのプリーツ高さ、9.4mmのプリーツ間隔および290×100mmのフィルタの全寸法を有するフィルタを形成した。次いで、この構造物を、接着またはインサート成形によりフレームに適切に取り付けた。
【0038】
実施例2
この実施例は、10g/m2の前記スクリムに加えて50g/m2の全坪量が得られるように40g/m2に選んだエレクトレット不織布フィルタ媒体の坪量だけ実施例1と異なる。
【0039】
実施例3
実施例3は、スクリム層に加えて網も50g/m2の重量を有する前記ウェブに超音波溶接したという点を除いて実施例2と同様である。この構造は、図9に示す方法に従って超音波接合された。
【0040】
実施例4
実施例4は、前記スクリムを省略したという事実だけ実施例3と異なる。前記ウェブの坪量を50g/m2に選び、前記網が上述の通りであり、超音波処理を図8に記載のように行った。
【0041】
比較例
多数の比較例は、超音波接合の代わりにニードル処理を使用したという点が基本的に異なる前記実施例1〜4の場合と同様にして生成された。比較のために、実施例1〜4と同一の圧力低下を示す比較サンプルを選んだ。従って、基本的に同一の初期性能を有するフィルタを比較した。
【0042】
上述のサンプルフィルタに関して、比較測定を行った。
【0043】
テスト規格DIN 71 460,part 1に従って効率を測定した。
【0044】
効率の測定は、次の通り行われる。DIN ISO 5011に従うテスト塵「粗」は、DIN 71 460の§4.4に従って導入される。この塵は、テストされるべきフィルタを通って入る前後に粒子計数器で測定される。前記粒子計数器は、少なくとも0.5〜15μの範囲の異なる粒径の粒子を測定する性能を有する。次に、この粒子範囲内の比率は、パーセントでの効率である。DIN 71 460,§1−4.4.2に従う全規定を考慮に入れた。テストされるべきフィルタは、サイズが同一であり、異なるサンプルに関して上述のような構造であることが特に重要である。
【0045】
結果は、図12から得ることができる。前記比較例と比べて実施例1、2および4を示す。0.1〜10μの粒径のテスト範囲の場合、効率は約10%ずつ増加することが分かる。
【0046】
更に、参照実施例と比べて4つの全実施例について捕獲塵を測定した。この場合も、テスト規格DIN 71 460,part 1に従ってテストを行った。
【0047】
前記捕獲塵の測定は、次の通り行われた。前記捕獲塵の測定に関連がある(特に§6.3)DIN 71 460,part 1の全規定を考慮に入れた。圧力低下がそれぞれ25、50、75および100Paのレベルに増加されるまで前記測定を初期圧力低下から行った。前記テストの前後に前記フィルタを計量した。この特定の場合、前記実施例1〜4と前記比較例との間の比率を考慮に入れ、前記比較例に関する前記捕獲塵の百分率増加を測定した。また、計量の場合、DIN ISO 5011を適用した。
【0048】
結果は、表1に記載され、ニードル型比較例と比べて追加荷重を示す。異なる工程は、それぞれ25、50、75および100Paの圧力低下の増加になっている。スクリム層を含まない実施例4で最も著しい改善が得られたことが分かる。
【0049】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】振動ユニットと回転ドラムの形態の嵌合ツールとを含む超音波装置の部分概略図である。
【図2】図1に示すような前記回転ドラムの部分拡大図である。
【図3】回転ドラムの第2の実施形態の概略図である。
【図4】図3に示すような回転ドラムを含む超音波装置の前記第2の実施形態の拡大部分の概略図である。
【図5】図1および図2による回転ドラム構成を含む超音波装置の使用により得られる超音波接合された不織布エレクトレットフィルタ媒体の平面図である。
【図6】図3および図4による回転ドラム構成を含む超音波装置の使用により得られる超音波接合された不織布エレクトレットフィルタ媒体の平面図である。
【図7】図1による不織布エレクトレットフィルタ媒体の超音波接合用の機器の側面図である。
【図8】熱可塑性網と一緒の不織布エレクトレットフィルタ媒体の超音波接合用の第2の実施形態の側面図である。
【図9】熱可塑性網およびスクリムと一緒の不織布フィルタ媒体を超音波接合する第3の実施形態の側面図である。
【図10】互いに隣接して配置された数台の超音波振動ユニットを含む図1による超音波装置による側面図である。
【図11】ギャップ制御の1つの方法を示す図10による前記超音波装置の1つの側面図を示す。
【図12】ニードル打抜きフィルタ媒体と比較した本発明による不織布フィルタ媒体に関する塵粒径対効率の図を示す。
Claims (13)
- 不織布フィルタウェブ全体にわたって分布した複数のスポットで互いに超音波接合された帯電フィブリル化繊維の不織布フィルタウェブを含むエレクトレット不織布フィルタ媒体であって、前記スポットに占められた全表面が前記不織布フィルタウェブの表面の5%未満であり、スポット/cm2の個数が少なくとも2個である、エレクトレット不織布フィルタ媒体。
- スポット/cm2の個数が少なくとも8個である、請求項1に記載のエレクトレット不織布フィルタ媒体。
- 前記スポットに占められた全表面が前記不織布フィルタウェブの全表面の0.2%〜2%である、請求項1に記載のエレクトレット不織布フィルタ媒体。
- 前記スポットの各々のサイズが10−2cm2以下である、請求項1に記載のエレクトレット不織布フィルタ媒体。
- 前記フィルタ媒体が、前記スポットで前記不織布フィルタウェブに超音波接合されたスクリム層を更に含む、請求項1に記載のエレクトレット不織布フィルタ媒体。
- 前記フィルタ媒体が、前記スポットで前記不織布フィルタウェブに超音波接合された網を更に含む、請求項1に記載のエレクトレット不織布フィルタ媒体。
- 前記フィルタ媒体が、前記スポットで前記不織布フィルタウェブに超音波接合された不織布メルトブローン繊維の層を更に含む、請求項1に記載のエレクトレット不織布フィルタ媒体。
- 各々30cm以上の幅および長さを有する、請求項1に記載のエレクトレット不織布フィルタ媒体。
- (a)高分子フィルムを帯電させる工程と、
(b)帯電フィブリル化繊維を形成するように、こうして得られた帯電フィルムをフィブリル化する工程と、
(c)帯電誘電フィブリル化繊維を不織布フィルタウェブに形成する工程と、
(d)スポットに占められた全表面が前記不織布フィルタウェブの表面の5%未満であり、スポット/cm2の個数が少なくとも2個であるように、前記不織布フィルタウェブ全体にわたって分布した複数のスポットで互いに前記誘電フィブリル化繊維を超音波接合することにより前記不織布フィルタウェブを圧密化する工程と、
を含む、エレクトレット不織布フィルタ媒体を製造する方法。 - 前記方法が、超音波溶接ステーションを通って前記不織布フィルタウェブを移送する工程を含み、前記超音波溶接ステーションが、前記不織布フィルタウェブを移送する方向に垂直な方向へ互いに隣接して配置された2台以上の超音波装置を含み、前記超音波装置の超音波振動ユニットと嵌合ツールとの間のギャップを通って前記不織布フィルタウェブを移送し、前記2台以上の超音波装置の各々における前記ギャップのサイズを互いに独立して制御する、請求項9に記載の方法。
- 前記嵌合ツールが、前記不織布フィルタウェブ上の前記スポットの所望のパターンを生成するようにパターン形成された表面を有する回転ドラムである、請求項10に記載の方法。
- 前記不織布フィルタウェブをスクリム層の上に形成し、前記誘電フィブリル化繊維を前記スポットで互いに接合しながら前記不織布ウェブ層も前記スポットで前記スクリム層に接合する、請求項9に記載の方法。
- 網が、前記不織布フィルタウェブに接合された前記誘電フィブリル化繊維の超音波接合と同時に存在する、請求項9に記載の方法。
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