JP2004512026A - 高親和性可溶性インターロイキン−18受容体 - Google Patents

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Abstract

そのサブユニットの1個は、IL−18Rの細胞外ドメインまたはその断片を含み、他方は、AcPLの細胞外ドメインまたはその断片を含む、2個のサブユニットを含む、可溶性、ヘテロ2量体インターロイキン18(IL−18)受容体分子が記述されている。好ましくは、可溶性の、ヘテロ2量体受容体は、IL−18RまたはAcPLの何れか単独よりも高い親和性を持って、IL−18に結合する。

Description

【0001】
発明の分野
本発明は、ヘテロ2量体を含む、たとえば可溶性の多量体インターロイキン 18(IL−18)受容体分子に関する。
【0002】
発明の背景
以前IFN−γ(インターフェロンガンマ)誘導因子と呼ばれたインターロイキン 18(IL−18)は、多くの生物活性を示すサイトカインである。これらの生物活性は、細胞、たとえば活性化されたT−またはNK−細胞上の細胞表面、すなわち細胞質膜、にIL−18分子が結合することにより仲介される。IL−18受容体は、少なくとも2個のサブユニットを含む。すなわちIL−18R(IL−1R関連タンパク質、IL−1Rrp、IL−18Rα、2FIまたは「結合鎖」としても知られる)およびAcPL(副タンパク質様IL−18−AcPL、IL−18Rβまたは「信号鎖」としても知られる)である。高い親和性をもってIL−18に結合する作用物質に対する需要がある。このような作用物質は、たとえば試料中のIL−18を検出するために、または、たとえば細胞表面に存在するIL−18受容体へのIL−18の結合に干渉することにより、IL−18により仲介される病理的状態を治療するために使用できる。
【0003】
発明の記述
本発明は、たとえば可溶性の、多量体IL−18受容体分子(sIL−18R)に関するものであって、少なくとも2個のサブユニットを含み、その内の1つは、受容体IL−18Rの細胞外ドメインまたはその断片もしくは変形を含み、他方は受容体AcPLの細胞外ドメインまたはその断片もしくは変形を含むものであって、ここで、前記可溶性受容体分子はIL−18RまたはAcPLポリペプチドのいずれか単独よりも、高い親和性をもってIL−18に結合している。好ましくは、sIL−18Rは、IL−18に結合する高い親和性を示す。好ましい具体例において、可溶性IL−18受容体は、上述した如く2個の異なるサブユニットを含むヘテロ2量体受容体である。
【0004】
「可溶性」の多量体受容体は、本明細書において、その受容体のサブユニットの夫々が、受容体の細胞外ドメインの一部または全てを含むが、細胞膜内に完全長受容体を通常維持する膜貫通ドメインの一部または全てを欠いている、多量体受容体を意味する。かくて、たとえば、その様な可溶性受容体またはそのサブユニットの1個が哺乳動物細胞内で組替え的に産生される場合、それは、細胞表面に残るよりは、むしろ細胞質膜を通して組換え型宿主細胞から分泌され得る。一般的には、本発明の可溶性受容体は、水溶液に溶解できる。然しながら、ある条件下では、受容体は、標準的手段で容易に溶解する封入体の形であり得る。「多量体」または「ヘテロ多量体」により、2個またはそれ以上の異なるサブユニットを含むことを意味する。「ヘテロ2量体」受容体は、2個の異なるサブユニットを含む。
【0005】
本発明の好ましい具体例において、ヘテロ2量体IL−18受容体の1個のサブユニットは、IL−18Rの1以上の生体機能(生物活性)を示し、そして他のサブユニットは、AcPLの1以上の生体機能(生物活性)を示す。ここで使われている、IL−18Rの「生物活性」と言う術語は、少なくともある程度、IL−18に結合する、および/またはAcPLのIL−18への、または他分子への結合を調節する(たとえば、促進する、変化する)能力を意味する。IL−18に結合する、および/またはその様な結合を調節する他のポリペプチド、またはその断片もしくは変形もまた本発明に含まれる。
【0006】
「高親和性結合」は、ここに約100 pMから 約1 nMを意味する。「低親和性結合」は、ここに約10 nMから 約100 nMを意味する。IL−18結合を測定する幾つかの分析法に関する記述については、例4を参照のこと。
本発明の1具体例において、IL−18R−およびAcPL−含有サブユニットは、化学的架橋により会合する。
他の具体例において、IL−18RおよびAcPLサブユニットは、IL−18RおよびAcPLの可溶部分に付加している、抗体分子のペプチドたとえばロイシンジッパー部分のような部分または同様なものを介して会合している。
他の具体例において、IL−18RおよびAcPLサブユニットは、単鎖ポリペプチド
を形成する(に存在する)。
【0007】
本発明は、IL−18を含むであろう試料中のIL−18を検出する方法にも関するものであって、該試料を、標識付けされている上述の如き可溶性のヘテロ2量体IL−18受容体と接触させることおよび該標識を検出することを含む。
本発明はまた、過剰な、または不適切な量を含むIL−18の発現、および/またはIL−18受容体を操作する細胞の過剰または不適切な活性と関連した状態(たとえば病理学的状態)を治療したりまたは予防したりする方法にも関するものであって、その様な治療を必要とする患者に、有効量の、上述の如き可溶性のヘテロ2量体のIL−18受容体を投与することを含む。
【0008】
本発明の可溶性の、多量体IL−18受容体は、いかなる適切な方法でも、たとえば、サブユニットを個別に調製し次いでそれらを会合させるか、または既にサブユニットを含む巨大分子を調製することにより、調製できる。IL−18に結合するおよび/またはIL−18にポリペプチドの結合を調整するいかなる受容体ポリペプチドも本発明に含まれることを理解すべきであるが、明瞭にするために、本出願の開示は、主としてIL−18RおよびAcPLに焦点を置いている。
【0009】
IL−18およびAcPLは、マウスおよびヒトの両方を起源として特徴付けられ、クローン化され、配列付けをされ、およびそれらの多くから精製されている。またそれらは、少なくとも他の哺乳動物種、たとえば牛、ブタ、種々のヒト以外の霊長類起源のものから特徴付けられている。IL−18RおよびAcPLの精製、操作、および/またはクローン化、および/またはそれらの配列の開示については、たとえば、Dinarello (1999),J. Allergy Clin. Immunol. 103, 11−24; Torigoe et al. (1997) J. Biol. Chem. 272, 25, 737−742; Parnet et al. (1996). J. Biol. Chem. 271, 3967−70; EP864 585 およびEP850 952; WO97/31010; 米国特許No. 5,776,731;またはGreenfeder et al. (1995) J. Biol. Chem. 270, 13, 757−765;あるいはBorn et al. (1998). J. Biol. Chem. 273, 29, 445−450を参照せよ。
【0010】
IL−18RおよびAcPLの機能ドメインは、同定されている。たとえば、ヒトIL−18Rの少なくとも1個の分離株は、細胞外ドメイン(アミノ酸 1−310)、膜貫通領域(アミノ酸311−332)および細胞質ドメイン(アミノ酸 332−522)を従えたシグナルペプチド(アミノ酸 −19から −1まで)を含む(WO97/31010)。ヒトAcPLの少なくとも1個の分離株は、細胞外ドメイン(アミノ酸 1−342)、膜貫通領域(アミノ酸343−367)および細胞質ドメイン(アミノ酸 368−585)を従えたシグナルペプチド(アミノ酸 −14から −1まで)を含む(Born et al. (1998) J. Biol. Chem. 273, 29, 445−50)。
【0011】
本発明の可溶性の、ヘテロ2量体受容体サブユニットは、もし上に定義したように、生物活性が保たれかつ分子が可溶性のままであるならば、IL−18RまたはAcPLの細胞外ドメインまたはその断片に加えて、シグナル塩基配列の配列、膜貫通領域、および/または受容体の細胞質ドメイン、あるいはこれらの領域の断片を含むことができる。これらの部分は、野生型分子と同じような直線配列または相対的配置である必要はなく、また内部的削除を含むことができる。
【0012】
本発明の受容体サブユニットは、シグナルペプチド配列の全てもしくは一部を含むこができ、または全く含まないこともできる。IL−18RまたはAcPLの細胞外ドメイン、および上に定義した如く夫々の受容体ポリペプチド鎖からの、任意に、1またはそれ以上の他の部分を含む分子は、ここに「受容体の可溶性部分」として指定される。この時、分子は可溶性でかつ上に定義した如き活性を示す。
【0013】
受容体ポリペプチドの可溶性部分の単離は、上記参照に開示されているような、通常の、当業者に認識されている手順を用いて、本質的に完全長の受容体の単離から始めることができる。本質的に完全長の受容体IL−18RまたはAcPLは、種々のin vivoの供給源から(たとえば、肺、脾臓、上皮細胞、内皮細胞、間質細胞、軟骨細胞、単球、顆粒細胞、リンパ細胞、神経細胞、など)、タンパク質(たとえば、リンパ細胞、末梢血T細胞およびNK細胞を含む造血細胞)の1または両方を発現する確立した細胞株から、受容体の1または両方を分泌するリンパ腫細胞またはその断片から、またはポリペプチドを発現しおよび任意に分泌する組換え型細胞から単離できる。
【0014】
「本質的に完全長」は、上述した全てのまたはほとんど全ての受容体ドメインを含むことを意味する。結果として、本質的に完全長のタンパク質の可溶性部分を単離できる。たとえば、可溶性部分は、それが細胞に結合していようとなかろうと、1以上のタンパク質分解酵素(たとえば、トリプシン、キモトリプシン、ペプシン、ブロメライン、パパイン、牛腸活素、コラゲナーゼ、因子IX、ポリユビキチン加工酵素、など)で、または化学的開裂(たとえば、臭化シアンなどで)により、完全長受容体ポリペプチドから開裂できる。受容体の天然発生の可溶性型(たとえば、「デコイ」受容体)もまた、ヘテロ2量体の可溶性受容体を生成するために使用できる。勿論、1以上の受容体ドメインは、前述の如く、個別に調製でき、かつ当業者に認識されている手順を用いて、「受容体の可溶性部分」を形成するために他のドメインに結合される。
【0015】
あるいは、いずれかの受容体の可溶性部分は、通常の方法を用いて、組換え的に調製できる。最初の工程として、その様な可溶性部分をコード化するポリヌクレオチド断片(たとえば、DNA断片)は、多種の操作の何れかにより生成される。たとえば、それは、より大きなポリヌクレオチド(たとえば、ゲノム配列、cDNA、など)から適切な制限酵素を用いて開裂できる。これは、ヒトおよびマウスのIL−18R(たとえば、Parnet et al., supra および米国特許No.5,776,731参照)またはヒトおよびマウスのAcPL(たとえば、Born et al., supra参照)の公表された配列に基づいて選択できる。
【0016】
他の具体例においては、そのような可溶性部分をコードするポリヌクレオチド断片は、より長い鋳型からのPCR増幅により、上述の様な公表された配列に基づく適切な先駆体を選択することにより生成できる。先駆体の選択、増幅に対する条件、および増幅された断片のクローン化を含む、PCR増幅の方法は、通常のものである。たとえば、Innis, M. A. et al., 編、PCR Protocols: a guide to methods and applica− tions, 1990, Academic Press, San Diego, CAおよびWu et al., 編、Recombinant DNA Methodology, 1989, Academic Press, San Diego, CAを参照せよ。他の具体例において、そのような可溶性部分をコード化するポリヌクレオチド断片は、化学合成によって生成できる。
【0017】
上述の組替え型の組合せ、または非−組替え型法、あるいは他の通常の方法もまた採用できる。勿論、1またはそれ以上の受容体ドメインに相当するポリヌクレオチド断片は、上述の如く個別に調製でき、かつ当業者に認識されている手順を用いて、「受容体の可溶性部分」に相当するポリヌクレオチドを形成するために、他のドメインをコード化する断片に結合される。
【0018】
IL−18RまたはAcPLの可溶性部分をコード化するポリヌクレオチドは一旦単離されると、種々の調整要素の制御下、種々の発現ベクターの何れかにクローン化される、そうして原核生物、酵母、および哺乳動物、昆虫または植物の細胞を含む宿主とした種々の型の細胞に、または遺伝子組換えをした、ヒトで無い動物中に発現される。好ましい具体例で、発現した可溶性部分は細胞により分泌される;天然または異種の先導配列(シグナルペプチド)を、分泌を促進するために採用できる。
【0019】
核酸をクローンする方法は、当業界では日常的で通常のものである。本出願に記述されている分子生物学の方法、たとえば、単離、クローン化、修飾、標識付け、操作、配列化、その他核酸および/またはタンパク質を処理または分析すること、を記述している一般的な参照のためには、たとえば、Sambrook, J. et al. (1989). Molecular Cloning, a Laboratory Manual. Cold Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, NY; Ausubel, F. M. et al. (1995). Current Protocols in Molecular Biology, N.Y., John Wiley & Sons; Davis et al. (1986), Basic Methods in Molecular Biology, Elsevir Sciences Publishing, Inc., New York; Hames et al. (1985), Nucleic Acid Hybridization, IL Press; Dracopoli, N.C. et al. Current Protocols in Human Genetics, John Wiley & Sons, Inc.; およびColigan, J.E., et al. Current Protocols in Protein Science, John Wiley & Sons, Inc.を見よ。さらに、クローン化および受容体タンパク質の特徴付けに特に重点をおいて開示している他の参照には、たとえば、米国特許No.5,919,903、No.5,536,657およびNo.5,776,731、EP 864 585およびWO 97/31010が含まれる。
【0020】
可溶性受容体またはそのサブユニットをコード化する核酸は、また遺伝子組換え種を生成するために、植物または動物(たとえば、マウス種、ウサギ、ウシ、ブタ、ヤギ、ヒトでない霊長類、など)にもクローンできる;そうして遺伝子組換え物から発現された産物は、単離できる。この目的のための遺伝子組換え形生物を生成しおよび利用する方法は、日常的であり、以下に記述されている。たとえば、Hogan et al., (1986) Manipulating The Mouse Embryo, Cold Spring Harbor Press; Krimpenfort et al., (1991) Bio/Technology , 86; Palmitier et al., (1985) Cell 41, 343; Kraemer et al., (1985) Genetic Manipulation of The Early Mammalian Embryo, Cold Spring Harbor Laboratory Press; Hammer et al., (1985) Nature 315, 680; Purcel et al., (1986) Science 244, 1281; Wagner et al., 米国特許No.5,175,385;およびKrimpenfort et al., 米国特許No.5,175,384を参照せよ。
【0021】
本発明の「IL−18R」および「AcPL」受容体およびその可溶性部分は、天然由来または、本発明で定義されている如く、その変化がポリペプチドの通常の機能を本質的に変更しない、意図的に形成された、野生型のヒトまたはマウスの受容体の種々の変形(誘導体)またはその断片を含む。
【0022】
その様な変形ポリペプチドは、野生型マウスまたはヒトの受容体の匹敵する部分に本質的同一性を示す。本発明で使用されている如く「本質的同一性」または「本質的類似性」という術語は、ポリペプチド(または核酸)が、少なくとも約10から約100またはそれ以上のアミノ酸残基またはヌクレオチドの比較窓のいたるところで、参照配列に対して少なくとも約90%の配列同一性、または好ましくは少なくとも約95%の、あるいはより好ましくは参照配列に対して少なくとも約98%の配列同一性を有する配列を含むことを示す。2つのポリペプチド配列が本質的に同一であるという証拠は、1つのタンパク質が、第2のタンパク質に対して生じた抗体と免疫学的に反応性があることである。2個の核酸配列が本質的に同一である証拠は、第1の核酸がコード化するポリペプチドは、第2の核酸によりコード化されるポリペプチドと免疫学的に交差反応性があることである。
【0023】
本発明の変形ポリペプチドは、1個以上の天然由来の(たとえば天然の突然変異を通じて)または非天然由来の(たとえば、位置指定の変異誘発によるような意図的な修飾による)修飾、たとえば、保守的なまたは非保守的な何れかの、挿入、削除および/または置換、を有するポリペプチドを含む。「保守的な置換」によりは、Gly、Ala; Val、Ile、Leu; Asp、Glu; Asn、Gln; Ser、Thr; Lys、Arg; およびPhe、Tyrのような組合せによることを意味する。変形は、たとえば同族体、突然変異タンパク質、および模倣体を含むことができる。変換後の修飾を含む多種のタンパク質修飾が含まれる。
【0024】
変換後修飾は、天然由来または合成的に産生された、他の化学的部分、たとえばグリコシル基、リピド、リン酸塩、アセチル基、などとの共有または凝集的抱合体を、およびまたたとえば、端末アミノ酸の開裂も同様に含む。たとえば、米国特許No.5,935,835に開示された修飾を参照せよ。本発明は、生物活性に対して本質的でないシステイン残基は、削除されるかまたは他のアミノ酸で置換されているポリペプチドのような変形をも含む。それにより正しくない分子内ジスルフィド架橋の形成;代わりのmRNAスプライシングで生じる天然由来の変形;および遺伝子多形(たとえば対立変動)を反映する変更型、を防止する。受容体ポリペプチドの「断片」は、切り取られた分子が好ましい生物活性を保持する限り、如何なる長さの、およびポリペプチドの如何なる部分からのものでもあり得る。
【0025】
本発明の可溶性のヘテロ2量体受容体またはそのサブユニットは、治療目的のためまたは検出のために有益である、ポリペプチドの少なくとも1つに結合するまたは組み込まれる部分を含むことができる。検出可能な部分は、たとえば放射性同位元素、放射性核種、燐光および蛍光体、生物発光標識、などであり得る。
【0026】
本発明は、また本発明の可溶性ヘテロ2量体受容体のサブユニットに相当する核酸(たとえば融合タンパク質)、または単鎖の可溶性ヘテロ2量体受容体に関する。その様な核酸は、その発現を支配するコード配列および調節配列の両方を含む。そのようなヘテロ2量体受容体(たとえば、マウスもしくはヒトのIL−18RまたはAcPL受容体、あるいはペプチドリンカーの可溶性部分)の部分に相当する核酸配列は、相当する野生型分子をコード化する核酸に対して本質的同一性を示す。2個の核酸に「本質的同一性」を与える性質は、上記に定義されている。2個の核酸が本質的な同一性を示すさらなる証拠は、2個の分子が選択された高度にストリンジェントな条件下でお互いに混成することである。
【0027】
高度にストリンジェントな条件は、配列に依存し、環境パラメーターが異なれば異なる。一般的には、高度にストリンジェントな条件は、定められたイオン強度およびpHで、特定の配列に対する熱融解点(Tm)より約5℃から20℃低く選択する。Tmは、標的配列の50%が完全に合致したプローブに混成する温度(定められたイオン強度およびpH下)である。典型的には、高度にストリンジェントな条件は、塩濃度がpH 7で少なくとも約0.2モル濃度、および温度が少なくとも約60℃の条件であろう。
【0028】
本発明の核酸は、1以上の天然または非天然由来の修飾、突然変異、多形、などを含むことができる;そして該核酸は、遺伝子コードの変質を反映して、基本組成に関して野生型の対照物とは異なることができる。
種々の通常の、当業者に認識された方法は、可溶性のヘテロ2量体(または多量体)のIL−18受容体分子を形成するために2個(またはそれ以上)の異なるサブユニットを会合させる(たとえば、共有または非共有で結合する;結びつける;付着する;架橋する;連結する;つなぐ)ために使用できる。可溶性のヘテロ2量体または多量体受容体を生成、精製、および特徴付ける典型的な方法を、下記に開示する。
【0029】
たとえば、WO97/31010; WO99/37772; 米国特許No. 5,919,903; 米国特許No.5,470,952; Croze et al.(1996)Eur. Cytokine Network, First Joint Meeting of the ICS and ISICR; およびArudini et al.(1999) Protein Science 8, 1867−77を見よ。本発明の可溶性ヘテロ2量体を形成するためにサブユニットを会合するために使用できる一般的種類の方法は、たとえば、1)化学的架橋によりサブユニットを結びつける; 2)融合または混成タンパク質生成のためにIL−18RおよびAcPLの可溶性部分に、ペプチドのような部分を追加する、そうして追加された部分を介して融合または混成タンパク質を連結する; 3)ポリペプチド単鎖を形成するためにIL−18RおよびAcPLの可溶性部分を連結する、ことを含む。
【0030】
最初の範疇で、種々の通常の方法のどれでも、2個のポリペプチド鎖を化学的に結びつける(架橋する)ために使用できる。共有結合は、現存する側鎖の直接縮合(たとえば、システイン残基間のジスルフィド結合の形成)または外部架橋分子の組み入れのいずれかにより、達成できる。多くの2価のまたは多価の試薬がポリペプチドを結びつけるのに有益である。
【0031】
一般に、使用される架橋剤は、たとえばε−アミノ基またはチオール基と反応する2官能基試薬である。これら架橋剤は、2つの範疇に分類できる。すなわち、同質−、および異質−2官能基試薬である。同質2官能基試薬は、たとえば遊離のチオール(たとえば、ジスルフィド結合の還元で生成された)と反応でき、そうしてたとえば、5,5’−ジチオビス(2−ニトロ安息香酸)(DNTB)およびo−フェニレンジマレイミド(O−PDM)を含むことができる。これらは、そのような遊離のチオールを有する2個のポリペプチド間にチオエーテル結合を形成できる。異質2官能基試薬は、それが第2のポリペプチドと反応できるようにするポリペプチドに、反応基を導入できる。
【0032】
たとえば、N−サクシンイミジル−3−(2−ピリジルチオ)プロピオネート(SPDP)は、遊離チオール基を導入するために1級アミノ基と反応できる。他の化学的架橋剤は、たとえばカルボジイミド、ジイソシアネート、ジアゾベンゼン、ヘキサメチレンジアミン、ジマレイミド、グルタルアルデヒド、4−サクシンイミジル−オキシカルボニル−α−メチルα(2−ピリジルチオ)トルエン(SMPT)およびN−サクシンイミジル−Sアセチルチオ酢酸(SATA)を含む。ポリペプチドをその様な試薬と架橋する操作は、当業者に良く知られている。たとえば、Pierce Immuno Technology Catalog & Handbook (1991) E8−E39; Karpovsky et al. (1984)J. Exp. Med. 160, 1686; Liu et al. (1985) Proc. Natl Acad. Sci. 82, 8648; Segal et al. 米国特許No.4,676,980(1987年6月30日)およびBrennen (1986) Biotech., 424を参照せよ。
【0033】
架橋剤の2個の反応基の間のスペーサーアームは、種々の長さと化学的組成を有するだろう。スペーサーアームが長いほど、共役ポリペプチドの柔軟性はよくなる。一方、架橋のある特定の成分(たとえばベンゼン基)は、反応基により大きい安定性を与える、または種々の観点の作用に対して化学結合の耐性を増す(たとえば、還元剤に対するジスルフィド結合の抵抗力)。下記のようなペプチドリンカーまたはリンカーペプチドのようなペプチドスペーサーの使用もまた企てられている。
【0034】
会合方法の第2の範疇は、注目の受容体の可溶性部分に種々の部分(たとえば、ペプチド、本発明で時々「ペプチドリンカー」または「融合ドメイン」とよばれる)のいずれかを付加するために使用でき、これにより交配種または融合タンパク質を生成する、そうして交配種または融合タンパク質は、付加部分を介して会合される。付加ペプチドを介する可能な会合の多くの型の内の幾つかを、図1Bに図示する。
1具体例において、ビオチンおよびアビジン(ストレプトアビジン)のような部分は、通常の方法を用いて、受容体の可溶性部分に複合する、そうしてこれらの部分は2個のサブユニットを会合するために相互に作用する。
【0035】
好ましい具体例において、付加された部分は、ペプチド(「ペプチドリンカー」)である。使用される広汎なペプチドプリンカーの中に、GST(グルタチオンS−トランスフェラーゼ)融合タンパク質、またはその2量化モチーフ;PDZ2量化ドメイン;FK−506 BP (結合タンパク質) またはその2量化モチーフ;p53の天然または人工の螺旋−回転−螺旋2量化ドメイン、およびタンパク質Aまたはその2量化ドメイン、ドメインB、がある。
最も好ましい具体例において、付加ペプチドは、ロイシンジッパーの成分である。ロイシンジッパー部分は、しばしばヒトの転写因子c−junおよびc−fosから取られる。例5は、ヘテロ2量体sIL−18Rを生成するためのロイシンジッパーの使用を示している。
【0036】
他の最も好ましい具体例において、付加ペプチドは、免疫グロブリン、たとえば、IgA、IgM、IgD、IgE、または好ましくはIgG、の部分である。たとえば、1個の可溶性受容体部分に、重鎖の定常部領域を含むペプチド、またはその断片を付加し、そうして他の受容体部分に、軽鎖の相当する定常部領域、またはその断片を付加する。好ましくはこの時に、ヒンジ領域からのチオール含有アミノ酸が存在する。このように、2個の付加部分は、抗体鎖の夫々に付加した可溶性受容体部分を持つFab断片に似た分子を生成するために、たとえばジスルフィド結合を介してお互いに結合できる。
【0037】
他の具体例において、付加部分は、免疫グロブリン重鎖の部分(たとえば定常部領域のCH部分および/またはCH部分を含む)である。この重鎖は、2量化重鎖に通常責任のあるジスルフィド結合を介して会合でき、それにより各抗体鎖に付加した可溶性受容体部分と共にFc断片に類似した分子を形成する。例6は、ヘテロ2量体のsIL−18Rを生成するために付加されたIgG断片を含む受容体サブユニットの使用を説明している。
【0038】
勿論、2個のサブユニットは、如何なる相対的順番または配位で配置した、上述の部分の如何なる組合せ、たとえば、ロイシンジッパー部分および免疫グロブリンドメインの連結配置、を介しても会合できる。
本発明の「ペプチドリンカー」は、「IL−18R」および「AcPL」受容体に関して、上述の如何なる型の断片または「変形」をも含む。
【0039】
ペプチドリンカーは、2個のサブユニットがお互いの活動を、たとえば立体障害により干渉することを防止し、また適度なタンパク質折り畳みをするために適度の柔軟性を与えるべきである;しかしながら、2個のサブユニットが、好ましくは高い親和性でIL−18に結合するための適切な空間配置を取るために、必要に応じてお互いに干渉できるようにすべきである。それ故、たとえばさらに別の「第2のリンカー部分」または「ヒンジ部分」に付加することにより、その長さ、アミノ酸組成、および/または構造を変えることによりペプチドリンカーを修飾することが望ましいだろう。
【0040】
多種の第2のリンカー部分の中には、たとえば、小さな、好ましくは中性および極性または非極性の、種々の長さおよび組合せで、たとえばグリシン、セリン、スレオニンまたはアラニンのようなアミノ酸の索;ポリリジン;などがある。代わりに、複数のリンカーおよび/または第2のリンカー部分が使用できる。柔軟なヒンジ領域、たとえば、例として、ヒトのIgGのヒンジ領域、またはある間隔でセリンもしくはスレオニンにより遮られたポリグリシン反復を使用することが時には望ましい。
【0041】
ペプチドリンカーの長さと組成は、可溶性受容体の望ましい性質、たとえばIL−18に結合するその能力、を最適化するために、当業界の熟練者により容易に選択できる。IL−18への結合の通常の測定法を、下記に述べる。たとえば、例4およびThomassen et al.(1998). J. Interferon Cytokine Res.18, 1077−1088 (BIAコアチップについたヘテロ2量体に結合したIL−18);Torigoe et al. (1997). J. Biol. Chem. 272, 25737−25742(細胞に結合したI125−IL−18); Born et al. (2000). J. Immunol. 164, 3246−3254(I125−IL−18のヘテロ2量体への結合と引き続くプロテインAへの固定化);Born et al. (1998) J. Biol. Chem. 273, 29445− 29450 (IL−18誘発NF−κBレポーター遺伝子活性化の阻害); Novick et al. (1999) Immunity 10, 127−136(IL−18誘発IFN−γ産生の阻害(これはまた動物で測定できる)); およびWO97/31010(in vitroまたは動物のいずれかで、プロスタグランジンE2合成の阻害を測定する間接的測定法)である。
【0042】
ペプチドリンカーは、当業界で通常の技術の一つ、たとえば、上述の化学的共役(必要ならば、適切なアミノ酸基の誘導体化後);ビオチン/アビジン相互作用を介する付加;当業界で認識されている方法によりペプチドの共有結合(たとえば適切な酵素を使用);組換え方法;またはそれらの組合せ、に明らかである種々の方法により、交配種または融合分子を形成するために受容体の可溶性部分に付加できる。本発明の「交配」タンパク質は、受容体の可溶性部分を含む部分およびリンカーペプチドを含む部分が、ペプチド連結以外の連結を介して(たとえば、化学共役によりまたはビオチン/アビジン相互作用を介して)連結しているタンパク質である。本発明の「融合」タンパク質は、その様な部分が、好ましくは組換え操作により達成されるペプチド結合により連結されているタンパク質である。
【0043】
組換え型融合タンパク質を作る方法は、通常のものであり、以下に記述されている。たとえば、Ashkenazi et al. (1991) PNAS 88, 10535; Byrn et al. (1990) Nature 344, 677; Hollenbaugh et al.(1992)“Construction of Immunoglobulin Fusion Proteins,”in Current Protocols in Immunology, Suppl. 4, pp. 10.19.1 to 10.19.11; WO93/10151; および米国特許No.5,457,035である。典型的な方法を、例5および6に示す。各融合タンパク質は、1個の発現ベクターに独立に発現されるか、または2またはそれ以上の融合タンパク質が同じ発現ベクターに発現される。一般的に、融合タンパク質には、形質移入体(形質転換体)の選択を容易にするために、選択可能な標識で印しを付ける。
【0044】
可溶性受容体部分は、2個のサブユニットが会合する際に、1個または両方のサブユニットが望ましい生物活性を示す能力に該連結が干渉しないなら、可溶性受容体部分がそのN−末端またはC−末端のいずれかを介して連結するように、各サブユニットに配置できる。好ましい具体例において、2個の可溶性受容体部分は、N−末端領域内に在る分子の「作動部分」への物理的制約を最小にするために、そのC−端末を介して連結する。配位の幾つかの可能な型を、図1Bに示す。
【0045】
上述の如く形成された交配または融合分子の対は、非共有または共有結合により付加した部分を介してお互いに会合できる。非共有結合は、たとえば、ロイシンジッパー、ビオチン/アビジン相互作用、水素結合、van der Waals力、疎水性相互作用、などを含む。可能な共有結合には、たとえば、天然に生成するジスルフィド結合(たとえば、修飾されたFabまたはF(ab’)2断片の形成)、または上述の如く化学的架橋反応により形成される結合がある。付加は、in vitro(たとえば、試験管内で)または細胞内で起こりえる。
【0046】
好ましい具体例において、付加は細胞内で起こる。夫々が2個の異なる融合タンパク質のうちの1個をコード化している。2個の離れたキメラポリヌクレオチドは、同じ宿主細胞内に形質移入され、そうして共発現される。その様に産生された融合ポリペプチドは、細胞内または分泌中にお互いに連結すると信じられている。それらは、細胞溶解物から精製され、または好ましくは、細胞から分泌され、そうして培養培地から精製される。たとえば、例5および6を参照せよ。2個の融合タンパク質は、同一の発現ベクターまたは2個の異なる発現ベクターのいずれかから発現できる。
【0047】
もし望ましければ、細胞内で産生される2個の組替え型融合タンパク質の相対的な量は、たとえば、異なる強度の促進因子からそれらを発現することにより規制できる。たとえば、もしサブユニットAの付加ペプチドが高周波数でホモ2量体を生じ、一方サブユニットBの付加ペプチドが低周波数でホモ2量体を生じるならば、サブユニットBをサブユニットAよりも遥かに高い水準で発現させることにより、望ましいヘテロ2量体の形成を促すことができる。最適な相対的な量は、日常的な実験で経験的に決定できる。
【0048】
本発明はまた、上述の如く融合タンパク質をコード化するキメラポリヌクレオチド、その様な融合タンパク質を発現する宿主細胞、および該融合タンパク質が発現しタンパク質を収穫(回収)するような条件下でその様な細胞を培養することを含むその様な融合タンパク質を作る方法にも関する。本発明の融合タンパク質は、上述の様にキメラポリヌクレオチドのin vitro変換によっても作れる。本発明はまた、本発明の新規交配または融合タンパク質と免疫反応する抗体(たとえば、モノクローナル抗体)にも関する。
【0049】
会合方法の第3の範疇では、組替え型技術は、単鎖のポリペプチド分子を形成するために、枠組みの中で、2個の受容体の夫々の可溶性部分を連結するために用いられる。図1Cは、幾つかの可能な組合せを図示している。好ましくは、受容体部分は、ある長さまたはアミノ酸組成、最も好ましくは柔軟なループ構造のリンカーペプチドによりお互いから離れており、これにより2個の受容体部分は、最適な相互作用のためにお互いから適切な距離および適当な配置にある。
【0050】
典型的なリンカーペプチドは、小さな、好ましくは中性の、および極性または非極性何れかの、種々の長さおよび組合せで、たとえば、グリシン、セリン、スレオニンまたはアラニンのようなアミノ酸の索;ポリリジン;などである。リンカーペプチドは少なくとも1個のアミノ酸をもつことができるし、500またはそれより多いアミノ酸を有するだろう。好ましくは、リンカーは約100個より少ないアミノ酸、最も好ましくは約10個から30個のアミノ酸である。ヒトのIgGのヒンジ領域またはある間隔でセリンもしくはスレオニンにより遮られたポリグリシン反復のような柔軟なリンカードメインは、単独でまたは他の部分との組合せで使用できる。
【0051】
その様な直線的な単鎖のヘテロ2量体受容体を生成するために使用できる組替え体方法は、通常のものである。さらに、2個の可溶性受容体部分が、可溶性のヘテロ2量体受容体の最適機能を発揮させる距離および配置で並ぶように、定例的な操作でリンカーペプチドを選択しパラメーターを最適化できる。米国特許No.4,935,233およびNo.4,751,180を参照せよ。
【0052】
本発明はまた、上述の如き単鎖のヘテロ2量体の可溶性受容体分子をコード化するキメラポリヌクレオチド;その様なタンパク質を発現する宿主細胞;タンパク質が発現する条件下でそのような細胞を培養し収穫(回収)することを含むその様なタンパク質をつくること;およびその様な新規の単鎖ポリペプチドと免疫反応的な抗体(たとえば、モノクローナル抗体)にも関する。本発明の単鎖ヘテロ2量体可溶性受容体はまた、in vitroでのその様なキメラポリヌクレオチドの変換により作られる。
【0053】
上述の如きヘテロ2量体受容体に加えて、可溶性IL−18受容体は、如何なる組合せ(たとえば、IL−18Rの2個の複製およびAcPLの1個の複製;IL−18RおよびAcPL夫々2個の複製;IL−18RおよびAcPL夫々の3または4個の複製、など)においても、3個以上の受容体サブユニットを連結するために、上記方法の何れか1つを外挿するかまたはそれらの組合せによって、作る事ができる。幾つかの可能な変形を、図1Dに要約してある。
好ましくは、可溶性2量体受容体は、「単離される」、たとえば、天然に起こる以外の形で、たとえば、緩衝液で、キットまたは医薬品成分の一部として、再調製を待つ乾燥形で、などである。
【0054】
種々の通常の方法は、本発明の可溶性受容体を単離および/または精製するために使用できる。望ましい精製度は、タンパク質の意図した用途に依存するだろう。たとえば、in vitroのIL−18結合研究は、時によると1個以上の受容体サブユニットをコード化するベクターで形質移入された細胞からの上澄み液を使って実施される。典型的に、受容体は、本質的に精製される。ここで使用される術語「本質的に精製される」は、本質的に汚染内生物質、たとえば、例として他のタンパク質、リピド、炭水化物、核酸およびそれが天然に会合している他の生物物質、を含まない受容体に関する。たとえば、本質的に純粋な分子は、少なくとも、関心事の分子の、重量で、約60%、好ましくは約70%、80%、90%、95%、または99%である。
【0055】
本発明の可溶性受容体および/またはそのサブユニットは、可溶性タンパク質(好ましくは培養液中に分泌されたあとで)として、またはそれらは、たとえば、8Mのグアニジニウム塩酸塩および透析によりそれらから定量的に抽出される、封入体としてのいずれかで、細胞から回収できる。使用できる通常の精製方法は、たとえば、イオン交換クロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー、および/またはゲル濾過を含む。好ましい具体例において、親和性クロマトグラフィーは、たとえば、IL−18または他の適切な配位子;適切なレクチン、たとえば、例として小麦胚芽凝集素;ある種の可溶性受容体に存在するFc部分に結合できるプロテインAまたはプロテインG;またはIL−18Rおよび/またはAcPLに対し特異的な抗体を含むカラムで使用される。
【0056】
ことに好ましい具体例において、各受容体は、適切な親和性カラムに結合できる部分、好ましくは開裂可能なもの、で「標識付け」される。たとえば、1個または両方のサブユニットは、金属キレートクロマトグラフィーによる迅速な精製が出来るように、ポリHis(たとえば、His);ストレプトアビジンに結合しイミノビオチンで溶出できるStrep−標識;アミロースに結合し、マルトースで溶出できるマルトース結合タンパク質(MBP);または親和性クロマトグラフィーにより分離できる他のその様な部分で、標識付けられる。代わりに、1または両方のサブユニットを抗体があるエピトープ、たとえば、FLAG(商標)ペプチド、Asp−Tyr−Lys−Asp−Asp−Asp−Asp−Lys(Eastman Kodak Co., Scientific Division, New Haven, CTより入手可能)で標識付けできる。
【0057】
他のその様な抗原識別子は米国特許No.5,011,912およびHopp et al. (1988) Bio/Technology , 1204に述べられている(その様なエピトープの付加により、たとえば、選択的免疫沈降反応、ウエスタンブロットでの検出、またはバイオアッセイにおける活性減耗/阻害ができる)。親和性標識を使用する典型的方法については、たとえば、Recombinant Protein Protocols: Detection and Isolation, Rocky S. Tuan編、Methods in Molecular Biology, Vol. 63, Humana Press, 1997ならびに例5および6を見よ。上述の標識付け法の何れの組合せも勿論使用できる。
【0058】
もし2量体受容体の調製方法が、ヘテロ2量体のみならずホモ2量体の形成をもたらすなら、好ましいヘテロ2量体は、2つの型の間の差別化を許す種々の操作の何れか、たとえば、クロマトグラフィー技術、または調製用、非変性アクリルアミドゲルからの受動的溶出、によりホモ2量体から分離できる。最も好ましい具体例において、夫々のサブユニットは異なる標識をつけられ、二重に標識を付けられた2量体の可溶性受容体は、標識を1個だけ付けたホモ2量体から、親和クロマトグラフィーにより分離される。例5および6を参照せよ。
受容体の純度は、たとえば、ポリアクリルアミドゲル電気泳動、カラムクロマトグラフィー、およびアミノ端末アミノ酸配列解析を含む標準的方法を用いて測定できる。
【0059】
本発明はまた、その過剰なまたは不適切な量を含み、および/またはIL−18受容体を処理する細胞の過剰なまたは不適切な活性を持つ、IL−18の発現に関連した状態(たとえば、病理学的条件)を治療または防止する方法にも関するものであって、その様な治療を必要とする患者への上述の如く有効量の可溶性、ヘテロ2量体IL−18受容体の投与を含むものである。如何なる機構にも束縛されることを望むものではないが、本発明の可溶性、ヘテロ2量体IL−18受容体は、IL−18に結合することにより、かくしてそれを機能的に不活性化し、および/または天然の受容体への内生IL−18の結合を競うことにより、IL−18拮抗薬として働くだろうことが示唆される。
【0060】
あるいは、また如何なる機構にも束縛されることを望むものではないが、本発明の可溶性、ヘテロ2量体IL−18受容体は、たとえば、身体の特定の場所にIL−18を隔離するための「流し」として働くことにより、それによりそれらの場所でのIL−18の有効濃度を増加することにより、IL−18作動薬として働くだろう。
【0061】
IL−18の活性は、たとえば、天然キラー(NK)細胞の細胞毒性の誘発;細胞溶解性T細胞反応の促進;活性化TおよびNK細胞の増殖の刺激;休息および活性化TおよびNK細胞によるIFN−γの誘発を含む、多数のサイトカインの規制(刺激または抑制);T−1−型ヘルパー細胞応答の促進;および破骨細胞増殖の阻害を含む。本発明の可溶性IL−18受容体と接触することによりIL−18を妨害したり修飾したりすることは、これらの、または他の、IL−18により仲介される活性のいずれをも調整することができ、そうして直接的または間接的に、IL−18により仲介される状態または疾患を改善するために使用できる。IL−18が疾患を(直接的にまたは間接的に)引き起こしたり、または憎悪したりする時に、疾患はIL−18により仲介されるといえる。
【0062】
本発明の可溶性2量体受容体を、それを必要とする患者に投与することにより治療または予防できる多くのIL−18関連の状態には、種々の炎症状態(例えば、慢性炎症)、免疫疾患(たとえば、自己免疫性またはアロ抗原誘発の)およびアレルギー疾患がある。治療または予防できる状態には、たとえば、エンドトキシン血症に関わる肝毒症、敗血症性ショック、ならびに多発性硬化症、リューマチ性関節炎、Crohn病、狼そう腎炎、乾癬、喘息、悪性貧血、萎縮性胃炎、Wegener肉芽腫症、円盤状紅斑性狼瘡、潰瘍性大腸炎、炎症性大腸疾患、甲状腺機能高進症、自己免疫溶血性貧血、重症筋無力症、全身性紅斑性狼瘡、Addison病、Hodgkin病、種々の白血病(たとえば、ALL、CLL、AML、およびCMLを含む)、HIV感染症、過剰のIFN−γの産生または投与から生じる敗血症性ショック、インスリン耐性および若年型糖尿病、アトピー性皮膚炎、および急性または慢性移植拒絶(たとえば、移植臓器対個体反応疾患)を含む自己免疫性脱髄疾患がある。
【0063】
当業界の技術の1つで、本発明の可溶性2量体受容体の活性を、種々の適切なin vitroもしくは細胞培養分析法のいずれかで、または動物モデルで、測定可能である。たとえば、その様な受容体が拮抗薬または作動薬として働いているかを決定でき、および活性の量を定量できる。幾つかのその様な分析法がここに議論されている。他のin vitro法は、たとえば、移植臓器対個体反応疾患を評価する系(たとえば、例としてFanslow et al. (1990) Science 248, 739−741を見よ)およびたとえば多発性硬化症のような自己免疫脱髄疾患に対する動物モデル(たとえば、EAEモデル)を含む。
【0064】
MSの動物モデルの記述のためには、たとえば、Gold et al. (2000). Mol. Med. Today , 88−91 およびSwanborg (1995). Clin. Immunol. Immunopathol. 77, 4−13を見よ。可溶性受容体を試験するためにEAE動物モデルを用いる幾つかの方法の記述のためには、たとえば、Jacobs et al. (1991). J. Immunol. 146, 2983−2989 およびSelmaj et al. (1995). J. Neuroimmunol. 56, 135−141を見よ。またDinarello (1999) J. Allergy Clin. Immunol. 103, 11−24も見よ。
【0065】
本発明の可溶性受容体は、他の匹敵する治療薬に対して記述されているような、通常の用量および投与法を用いて投与できる。
投与用量は、当業界の熟練者に知られている通常の手順で測定できる。たとえば、The Pharmacological Basis of Therapeutics, Goodman and Gilman, 編、Macmillan Publishing Co., New Yorkを見よ。一般に、有効用量は、望ましい効果、たとえば、天然の受容体への内生のIL−18の結合を阻害するに十分な量である。
【0066】
用量は、副作用、たとえば、望ましからぬ交差反応、アナフィラキシー反応、など、を生じる程多すぎてはいけない。考慮すべき因子は、含まれる特定の薬剤の活性、薬剤の代謝安定性および作用時間、投与の方法および時間、薬剤の組合せ、排泄速度、治療されている種、年齢、体重、一般的健康、性別、食事、および治療下の宿主の特定の疾患状態の重度を含む。たとえば、本発明の受容体に対する適切な治療の処方計画は、約1 ng/kg/日と約 10 mg/kg/日の間の用量を患者に投与することを含む。
【0067】
適切な投与方法は、非経口および非経口以外の投与を含む。非経口経路は、たとえば、静脈内、動脈内、門脈内、筋肉内、皮下、腹腔内、髄空内、くも膜下、脳室内、頭蓋内、胸膜内または他の注射経路を含む。非経口以外の投与経路は、たとえば、経口、経鼻、経皮、経肺、直腸内、舌下、経膣、眼を含む。投与はまた、連続的輸液、局部投与、埋め込み(ゲル、膜、など)からの徐放、および/または静脈注射によるだろう。
【0068】
種々の方法の投与に有益な医薬品組成のための、賦形剤、希釈剤および/または担体を含む処方成分は、当業界で通常のものであり、たとえばRemington’s Pharmaceutical Sciences、18版、Mack Publishing Company, 1990に記述されている。受容体を、たとえば、薬理的に受容できる液体、固体、または半固体担体で、担体または標的分子(たとえば、抗体、ホルモン、成長因子、など)に連結して、処方することができ、および/またはin vivoでの投与前に、リポソーム、マイクロカプセルまたは徐放調製品(ヘテロ2量体受容体を発現する細胞を含む)内に取り込むことができる。
【0069】
本発明はまた、IL−18分子を検出する方法(たとえば、実験的または診断的方法)に関するものであって、IL−18分子を含む試料を、標識付けられている請求項1の可溶性、ヘテロ2量体IL−18受容体分子と接触させることを含むものである。通常の部分の受容体を、たとえば放射性または蛍光性物質で標識付けし、そうして標識を検知するために使用できる。その様な分析法は、勿論定量的にできる。1具体例において、その様な分析法は、関心事の薬剤が、受容体(たとえば、ヒトまたはマウスの細胞;試験管内で、培養液内で、または動物内で)に結合するために入手できるIL−18の量を細胞内で、増加したり減少したりすることを、および/または、それがIL−18の生物活性(たとえば、可溶性受容体に結合する)を調節する(阻害または促進する)ことを、測定するために使用される。幾つかの具体例においては、交差種試薬、たとえば、ヒトのIL−18に結合するマウス受容体、が使用できる。
【0070】
本発明の分析法は、たとえば、試薬の実験的性格付けのため、有望な治療薬の選別のため、体液中のIL−18の水準により示せる疾患の診断のため、または治療の効果を監視するため、に使用できる。
本発明の種々の他の特色および付随する長所は、本発明を付図に関連して考慮するとより良く理解できるので、より完全に認められるであろう:
【0071】
さらなる詳細説明なしに、当業者は、前記の記述を用いて、本発明を極限まで利用できる。前記の好ましい特定の具体例は、従って、単に例示的あって、如何なる風にも開示の残余を限定するものではないと解釈すべきである。
前記のおよび下記の例において、全ての温度は摂氏度(℃)で補正をせずに示され;そうでないと示さない限り、全ての割合と百分率は重量による。
上記または下記で引用した、および図面中の全ての特許出願、特許および出版物の全開示は、ここに参照により組み入れられている。
【0072】

1. ヒトおよびマウスのIL−18受容体のクローニング
ヒトおよびマウスのIL−18受容体は、逆転写−合成酵素連鎖反応(RT−PCR)によりクローンされ得る。たとえば、マウス受容体サブユニットIL−18R(受け入れ番号U43673)およびAcPL(受け入れ番号AF077347)は、以下の様にクローンされる。すなわち、全RNAは、AKR/Jマウスから誘導される、マウスT細胞クローンDorrisから調製される。RTは、オリゴ−dT先駆体を用いるClontech社製“Advantage RT−for−PCR kit”を使用し、実施される。そうして引き続くPCRは、2個のサブユニットのコード配列の5’および3’端末に相当する先駆体を用いて実施される。完全長cDNAは、5’および3’先駆体中に改変された制限酵素部位を介して、真核細胞発現ベクターpcDNA3.1(−)MYCHISBまたは pcDNA3.1(−)PUR (Invitrogen)中にクローンされる。マウスのIL−18RおよびAcPLのcDNAの配列は確認される。
【0073】
2.mIL−18Rを発現する安定な細胞株の形成
ヒト胚性腎臓線維芽細胞株293は、マウスのIL−18に応答しない。図1Aは、293細胞中のマウスIL−18(Peprotech)への応答能が、マウスのIL−18RおよびAcPLの発現ベクター両方の過渡的形質移入後に、最適であることを示す。293細胞は、示した如く、Effectene(Qiagen)を用いて、IL−18RおよびAcPL発現ベクターと共に、NF−κB依存ルシフェラーゼレポーター遺伝子プラスミド(Clontech)で共−形質移入される。形質移入の24時間後、細胞は、さらに4時間IL−18に暴露される。IL−18誘発NF−κBは、細胞溶解質中でルシフェラーゼ活性により測定される。
【0074】
安定な、ネオマイシン耐性293クローンは、α−Myc抗体を用いるウエスタンブロット法により測定される如く、組換え型タンパク質でC−端末Myc標識を認識する、完全長マウスIL−18Rを発現することを立証される。図1Bは、このクローンでのIL−18応答能がマウスAcPLの過渡的形質移入を必要とすることを示す。マウスIL−18RおよびAcPL両方を発現する、安定なネオマイシン−およびプロマイシン−耐性293クローンが、生成される。
【0075】
3.IL−18結合研究
IL−18RおよびAcPL両方を発現する293細胞の安定なクローンを、融合まで6孔プレートで培養する。細胞をPBSで1回洗浄する。細胞を、0.5 mL PBS中、室温で15分間、100,000 cpm(〜10 nM)のI125−IL−18(Bolton−Hunter Reagent)とインキュベートする。そうして、全結合を測定する。非特定結合を、インキュベーション中に1μMの冷IL−18を含むことにより測定する。細胞抽出物を10%のSDS中で溶解により調製する。遊離IL−18は、結合IL−18を鉱油を通して旋回させて分離する。結合IL−18の量は、シンチレーションカウンターで直接計数して測定する。
高い親和性IL−18受容体がIL−18RおよびAcPLサブユニットを含むことを示す、重要な特定結合が観測できる。
【0076】
【表1】
Figure 2004512026
【0077】
4. IL−18結合および/または活性を測定するin vitro分析法
(A)NF− κ 形成
マウスの胸腺腫株EL4で、IL−18は同種の受容体に結合し、転写因子NF−κBの迅速形成をもたらす。NF−κBは、電子移動度位相分析法(EMSA)により核抽出物中に検出できる。IL−18結合の阻害は、細胞刺激前にα−IL−18抗体または可溶性IL−18受容体と共にタンパク質のインキュベーションをすることにより測定できる。
【0078】
たとえば、マウスIL−18は、PBS、Torrey Pine社製ウサギα−マウスIL−18ポリクロナール抗体、対照ウサギ血清IgG;Research Diagnostic 社製ラットα−マウスIL−18モノクローナル抗体、対照ラットIgG2a、またはホモ2量体IL−18R−Fc融合タンパク質の何れかと前混合する。37℃で2時間のインキュベーション後、混合物はEL−4細胞を刺激するために使用される。IL−18の最終濃度は50 ng/mLである。30分後、細胞は収穫され、核抽出物が調製される。EMSAは、NFκBコンセンサスプローブ(Santa Cruz)を用いて実施される。
【0079】
(B) NF− κ 依存ルシフェラーゼ活性
図2Aおよび2Bは、IL−18がマウスIL−18およびAcPL両方を過渡的または安定的に発現する293細胞にルシフェラーゼ活性を誘発することを示す。293細胞は、ルシフェラーゼレポーター遺伝子の発現を促すコンセンサスNF−κB結合部位の3個の複製を含むベクターで形質移入される。マウスIL−18は、NF−κBの形成を誘発する。これは次にルシフェラーゼ遺伝子を促すプロモーターを活性化する。ルシフェラーゼ活性の阻害は、可溶性IL−18受容体の機能的証明である。
【0080】
(C)IFN− γ解放分析法
マウスのTh1クローンAe7は、図3に示した如く、標準ELISA(Biosource)により測定可能な、IFN−γの意味のある量を分泌するためにマウスのIL−12およびIL−18に相乗的に応答する。IL−18の等モルのα−IL−18との前インキュベーションは、IgGを制御するものではないが、IFN−γ分泌を阻害する。分析法は、可溶性IL−18受容体がIFN−γ産生を阻害する能力を試験するために使用できる。
【0081】
図3に示す例において、Ae7細胞を、抗原で刺激してから7日間静置し、次いで96孔のプレートに5 x 10 細胞/mLで置く。IL−12(5 pM)またはIL−18(100 pM)を加える。ラットα−マウスIL−18モノクローナル抗体または複基準標本に合わせたラットIgG2aを、培地に加える前に、37℃で2時間、IL−18(等モル)と前インキュベートする。48時間後、培養培地中のIFN−γの量を、Biosource IFN−γ Cytoscreen ELISA kitを用いて測定する。
【0082】
(D)免疫沈降法
α−IL−18または可溶性IL−18受容体のIL−18への直接結合は、共−免疫沈降実験により測定できる。たとえば、α−Fc抗体を用いて、IL−18をα−IL−18または可溶性IL−18受容体のFc−融合版の何れかと共沈できる。IL−18をウエスタンブロット法で検出できる。この方法で、IL−18と可溶性IL−18受容体の間の相互作用を定量的に測定する。
【0083】
たとえば、RDIラットα−マウスIL−18モノクローナル抗体またはラットIgG2a複基準制御参照抗体を、4℃で1時間、30μLの(50% v/v)タンパク質A/Gアガロースビーズ(Sigma)と混合する。ビーズを冷PBSで3回洗浄し、1M NaClを含む0.5 mL PBSに再懸濁する。マウスIL−18(10 ng)を加え、混合物を4℃で1時間インキュベートする。ビーズを洗浄し、免疫沈降したタンパク質をSDS−PAGEにより溶解する。ウエスタンブロット法を、Torrey Pine ウサギα−マウスIL−18ポリクロナール抗体を用いて実施する。
【0084】
(E)BIA コア
Thomassen et al. (1998) J. Ifn. Cys. Res. 18: 1077−1088に叙述された如く、BIAコア分析法により、IL−18および可溶性IL−18受容体の間の相互作用の定量的測定をする。
【0085】
5. 可溶性IL−18受容体−ロイシンジッパーヘテロ2量体
「PCR縫製」を、キメラマウスのIL−18受容体タンパク質をコード化するDNA配列を生成するために使用する。たとえば、マウスのIL−18R(AA1−314)の細胞外領域を、ヒトc−FOSタンパク質のロイシンジッパー(LZ)領域(AA161−199)に融合する。マウスのAcPL(AA20−344)の細胞外領域を、ヒトc−JUNタンパク質のLZ領域(AA277−315)に融合し、p−FLAG−CMV−1(Sigma社)に挿入する。したがって、この融合タンパク質は、N−末端FLAG標識を含む。IL−18R−LZfおよびAcPL−LZjキメラタンパク質をコード化する発現ベクターを、293細胞に過渡的に形質移入する。細胞抽出物は、48時間後に調製しFOS−JUNヘテロ2量体は、α−FLAG抗体カラムを使って精製する。LZヘテロ2量体中のマウスIL−18RおよびAcPL両方の存在を、ウエスタンブロット法により確認する。
【0086】
ヒトの293細胞を、FLAG−AcPL−LZjun、IL−18R−Lzfos、またはEffectene(Qiagen)を用いて両方で、過渡的に形質移入する。細胞抽出物を調整し、タンパク質試料(5μL)をSDS−PAGEにより溶解する。FOS−JUNヘテロ2量体は、α−FLAG抗体(Sigma)により2重形質移入抽出物から免疫沈澱し、FLAGペプチド(Sigma)により溶出する。精製ヘテロ2量体の試料(5μL)もまた同じゲル中に溶解する。ウエスタン移動後、ブロットを、α−FLAG(Sigma)またはα−FOS(Santa Cruz)抗体のいずれかで精査する。
【0087】
6.可溶性IL−18受容体−Fcヘテロ2量体
例5に述べた如く、マウスのIL−18RおよびAcPLの細胞外領域を、マウス免疫グロブリン(亜種)Fc(CH1とCH2の間のヒンジ域、AA221から出発する)に融合し、かん状ウイルスの発現ベクターに挿入する。組換え型かん状ウイルスを生成し、融合タンパク質をSf9昆虫細胞に共発現する。2量体IL−18受容体をα−Fcおよびα−FLAG抗体カラムを用いて精製する。精製タンパク質調製品は、AcPLホモ2量体およびIL−18R/AcPLヘテロ2量体の集団からなる。細胞を、AcPL発現ウイルスに比べて3倍多いIL−18R発現ウイルスで感染することにより、ヘテロ2量体の収率を促進できる。可溶性IL−18受容体Fcヘテロ2量体の存在を、ウエスタンブロット法により確認する。
【0088】
Sf21細胞を、IL−18R−Fc、FLAG−AcPL−Fc、またはモル比〜3:1の両方で、感染する。2重感染物からの上澄み液を48時間後に収穫し、α−FLAG抗体カラム(Sigma)を通して処理する。上澄み液試料、カラム通過液、カラム洗浄液、および溶出液を、SDS−PAGEにより溶解する。ウエスタンブロット法を、α−マウスFc抗体(Sigma)を用いて実施する。未変性の溶出液試料もまたSDS−PAGEにより溶解する。
【0089】
7. IL−18受容体ヘテロ2量体を試験するためのin vitro分析法およびin vivoモデル
(A)In vitro。In vitroでIL−18を阻害する可溶性IL−18受容体ヘテロ2量体の能力を試験するための分析法は、上記の例2、3、および4に記述されたものを含む。
(B)In vivo。In vivoでIL−18を阻害する可溶性IL−18受容体ヘテロ2量体の能力を試験するためのモデルは、下記のものを含む:P. acnes/LPS処理ヌードマウスでの肝臓障害(Okamura et al. (1995) Nature 378:88−90); SJLマウスでの PLP誘発、養子移入実験的自己免疫脳脊髄炎(Leonard et al. (1995)J. Exp. Med.181:381−386); およびDBA/1マウスでのII型コラーゲン誘発関節炎(Gracie et al. (1999)J.Clin Invest. 104:1393−1401)。
【0090】
前記の例は、そこで用いられた本発明の一般的にまたは特定に記述された反応物および/または操作条件を置き換えることにより、同様の成功をもって繰り返せる。
前記の記述から、当業界の熟練者は、本発明の本質的な特徴を容易に保証でき、本発明の精神および範囲から離れること無く、種々の用途や状態に適応させるために、本発明の種々の変化や修正をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、ヘテロ2量体および多量体の幾つかの例を示す。パネルAは、化学的架橋を図示する;パネルBは、付加した部分を介しての連結を図示する(一般的な付加ペプチド;抗体断片の重鎖/軽鎖相互作用;抗体断片の重鎖/重鎖相互作用);パネルCは、単鎖ポリペプチドを図示する;およびパネルDは、4量体を図示する。
【図2A】
図2Aは、IL−18Rおよび/またはAcPL発現ベクターで形質移入された293細胞でのIL−18応答能を示す。
【図2B】
図2Bは、IL−18Rを発現するおよびAcPL発現ベクターで形質移入される細胞でのIL−18応答能を示す。
【図3】
図3は、IL−12およびIL−18はAe7細胞内でIFN−γ分泌を相乗的に誘発することを示す。

Claims (27)

  1. 2個のサブユニットを含む可溶性のヘテロ2量体インターロイキン18(IL−18)受容体分子であって、該サブユニットの1個はIL−18Rの細胞外ドメインまたはその断片を含み、他方はAcPLの細胞外ドメインまたはその断片を含むことを特徴とする受容体分子。
  2. IL−18RまたはAcPLのいずれよりも高い親和性をもってIL−18に結合する、請求項1の可溶性のヘテロ2量体受容体。
  3. 2個のサブユニットを含む可溶性のヘテロ2量体インターロイキン18(IL−18)受容体分子であって、該サブユニットの夫々はペプチドに付加したIL−18RまたはAcPLの可溶性部分を含み、ここで、2個の該サブユニットは前記付加ペプチドを介して会合することを特徴とする受容体分子。
  4. 各ペプチドが免疫グロブリン鎖またはその断片である、請求項3の可溶性の受容体。
  5. 各ペプチドが免疫グロブリン重鎖またはその断片である、請求項3の可溶性の受容体。
  6. 各ペプチドがロイシンジッパーの一部である、請求項3の可溶性の受容体。
  7. 該サブユニットが化学的架橋により会合している、請求項1の可溶性の受容体。
  8. 該サブユニットが単一のポリペプチド単鎖を形成する、請求項1の可溶性の受容体。
  9. 前記IL−18RおよびAcPLがヒト由来である、請求項1の可溶性の受容体。
  10. 請求項1の可溶性のヘテロ2量体IL−18および製薬的に受容できる担体を含む製薬組成。
  11. 請求項1の可溶性のヘテロ2量体受容体を製造する方法であって、2個の該サブユニットを、化学的に架橋することにより、ペプチドリンカーで連結することにより、または組換え法により直線的ポリペプチド単鎖を形成することにより、会合することを特徴とする方法。
  12. 可溶性の2量体受容体を製造するための組成物であって、ペプチドに付加されたIL−18Rの可溶性部分を含む融合タンパク質のためのコード配列を含むキメラポリヌクレオチド、およびペプチドに付加されたAcPLの可溶性部分を含む融合タンパク質のためのコード配列を含むキメラポリヌクレオチドを含むことを特徴とする組成。
  13. 請求項12のキメラポリヌクレオチドを含む発現ベクター。
  14. 請求項13の発現ベクターを含む宿主細胞。
  15. 可溶性のヘテロ2量体受容体を製造する方法であって、前記融合タンパク質の両方が発現される条件下で請求項14の細胞を培養すること、および前記タンパク質を収得することを特徴とする方法。
  16. 請求項8の可溶性受容体をコード化するポリヌクレオチド。
  17. 請求項16のポリヌクレオチドを含む発現ベクター。
  18. 請求項17の発現ベクターを含む宿主細胞。
  19. 単鎖の可溶性ヘテロ2量体受容体を製造する方法であって、単鎖ヘテロ2量体受容体が発現される条件下で請求項18の細胞を培養し、そして前記タンパク質を収得することを含んで成る方法。
  20. IL−18の効果を阻害する方法であって、請求項1の可溶性、ヘテロ2量体IL−18受容体を哺乳動物に投与することを含んで成る方法。
  21. IL−18の発現またはIL−18受容体を有する細胞の過剰なもしくは不適切な活性と関連した病理学的状態を治療する方法であって、その様な治療を必要とする患者に、有効量の、請求項1の可溶性、ヘテロ2量体IL−18受容体分子を投与することを特徴とする方法。
  22. 前記患者がヒトである、請求項21の方法。
  23. 前記病理学的状態が自己免疫不全または炎症状態である、請求項21の方法。
  24. 該病理学的状態がリュウマチ性関節炎または多発性硬化症である、請求項21の方法。
  25. 哺乳動物におけるIL−18仲介炎症またはIL−18仲介免疫応答を抑制する方法であって、その様な治療を必要とする患者に、有効量の、請求項1の可溶性、ヘテロ2量体IL−18受容体分子を投与することを含んで成る方法。
  26. 該哺乳動物がヒトである、請求項25の方法。
  27. IL−18分子を検出する方法であって、IL−18分子を含むであろう試料を、標識付けされている、請求項1の可溶性、ヘテロ2量体IL−18受容体分子と接触させることを含んで成る方法。
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