JP2004510171A - 集積回路デバイスをテストするシステム及び方法 - Google Patents
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Abstract
ここで開示される発明は、メモリ・チップを含む集積回路デバイスをテストするシステム及び方法である。テストされるデバイスは、挙動テストを施される。その場合、アプリケーション・システム内の信号のコピーが、テストされるデバイス、又はテストされるデバイスへ接続された電子コンポーネントへ導かれる。それによって、テストされるデバイスは、アプリケーション・システムの動作条件のもとでテストされることができる。この動作条件は、テストされるデバイスが最終的に使用される実際のアプリケーション環境に類似した条件であることが好ましい。所望ならば、パターン・テスト及び/又はパラメータ・テストを含む従来型テストも、テストされるデバイスの上で実行されても良い。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、集積回路デバイスをテストするシステム及び方法に関する。更に具体的には、本発明は、集積回路デバイスが使用されるアプリケーション環境(例えば、パーソナル・コンピュータ即ちPC)を表す環境で、集積回路デバイスのテストを可能にするシステム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、集積回路デバイスは、販売される前又は意図された使用の前に厳しいテストを受ける。例えば、各々の集積回路デバイスは、当該タイプのデバイスに対して製造者により決定された仕様を満たすかどうかを決定するためにテストされる。
【0003】
商業用途で使用される前に一般的にテストされる集積回路デバイスの1つの例は、メモリ・チップである。メモリ・チップは、当該タイプのチップについて製造者によって指定された仕様を満たすかどうかを決定するためにテストされるだけでなく、一般的に、他の従来型のテスト、例えば、パターン・テスト及びパラメータ・テストも受ける。メモリ・チップのパターン・テストは、その機能性を検査するため、メモリ・チップ内の各々のメモリ・セルを働かせる組織的方法である。パラメータ・テストは、コンポーネントの動作パラメータ、例えば、電力消費、スタンバイ電流、漏れ電流、電圧レベル、及びアクセスタイムを検査する。
【0004】
従来型テストは、コンポーネントの機能性を検査して、テストされるチップが、意図された使用のもとで障害を起こすかどうかを明らかにするために使用される。メモリ・チップの上で実行される大部分の従来型テストは、例えば、パラメータ障害、ハード障害(例えば、1又は0へのメモリ・セルの固着)、ソフト障害(例えば、メモリ・セル間のクロストーク又はリンケージ)、及びリフレッシュ障害を、様々な程度で検出することに成功するが、従来型テスト・システム及び方法は、挙動障害を容易に検出しない。挙動障害は、メモリ・チップが実際のアプリケーション・システムで使用されるときに発生する障害である(例えば、通常のPC動作において、特定のコマンド又はアクセス・シーケンスの実行結果によって発見される障害である)。従来型テスト・システム及び方法が、そのような障害を検出するのは非常に困難である。なぜなら、使用されるテストは、意図されたアプリケーションのもとでメモリ・チップがどのように振る舞うかを真に表示しないからである。事実、従来型テストのみを受けたメモリ・チップは、実際のアプリケーション環境では決して動作しないだろう。
【0005】
集積回路デバイス、特に集積回路メモリ・デバイスをテストするシステム及び方法は、従来技術でよく知られている。例えば、米国特許第5,794,175号は、半導体メモリ・チップの大型アレイを並列にテストすることができる半導体デバイスのテスト機器を開示する。テスト・パターンが生成され、続いてメモリ・チップへ書き込まれて読み出される。メモリ・チップに障害があるかどうかを決定するため、予想された値と、メモリ・チップから読み出されたデータの実際の値とが比較される。
【0006】
米国特許第5,959,914号は、テスト・データをメモリ・デバイスとの間で転送することのできるコントローラを含む装置を開示する。コントローラは、メモリ・デバイスへ書き込まれるデータ・パターンを生成することができ、それらのメモリ・デバイスからデータを読み出すことができる。メモリ・デバイスから読み出されたデータは、それらのメモリ・デバイスへ書き込まれたデータと比較され、2組のデータの間の不一致によって表示されるエラーに関する情報を記憶又は出力することができる。
【0007】
米国特許第4,965,799号は、DRAMチップの機能性及び最大動作速度をテストする方法及び装置を開示する。この方法において、データ・ビット・パターンが生成され、メモリ・デバイスのメモリ・セルへ書き込まれる。記憶され、続いて読み出されたパターンは、最初に生成されたパターンと比較され、もし読み出されたパターンと生成されたパターンとの間に差異が存在すれば、例えば、一連の発光ダイオード(LED)によって適切な表示が提供される。
【0008】
米国特許第4,379,259号は、多数の集積回路メモリ・チップを同時にテストするプロセス及びシステムを開示する。具体的には、この特許は、多数の個々のメモリ・チップが多数のメモリ・ボードの1つに取り付けられ、続いて各々のボードがPCドライバ・カードへ接続される方法に関する。パターン・テスト及びチップの仕様テストが、メモリ・チップの上で実行される。
【0009】
これらの従来技術のシステム及び方法は、集積回路デバイスをテストしてパターン・テスト及びデバイス仕様テストによって発見される普通の障害の多くを効果的に検出するが、これらの従来型テスト・システム及び方法は、挙動障害を効果的に検出しない。なぜなら、テスト環境が、テストされる特定のデバイスが最終的に使用される実際のアプリケーション環境とは、異なっている可能性があるからである。例えば、テストされるデバイスは、全ての従来型テストに合格するかも知れないが、「現実世界」の動作条件のもとでは(例えば、Windows(登録商標)のセットアップの間に)障害を起こすかも知れないからである。
【0010】
例えば、メモリ・チップの上で挙動テストを実行する1つの可能な方法は、アプリケーション・システム(例えば、PC)の中でメモリ・チップを直接使用することである。しかし、テストされるメモリ・チップをアプリケーション・システムの中に直接組み込んで、このような挙動テストを実行することは、多くの欠点を有する。第1に、テストされるメモリ・チップは、一般的に、テスト・プログラム自身又はその一部分を記憶する必要があり、従って、メモリ・チップの全体のメモリ空間を効率的にテストすることができない。第2に、テストされるメモリ・チップに障害があると、全体のアプリケーション・システムがクラッシュし、メモリ・チップの更なるテストが妨害され、次のメモリ・チップをテストする前にシステムを再スタートしなければならない。もし多数のメモリ・チップがテストされるのであれば、これは非効率的なテスト方法である。第3に、このような方式では、1つのアプリケーション・システムを使用して多数のメモリ・デバイスの上で挙動テストを同時に実行することは困難である。第4に、テスト・プログラムの実行中に、テストされるメモリ・チップの上で実行される動作シーケンスは、「現実世界」の動作条件のもとでPC内のメモリ・チップの上で実行される動作シーケンスを真に表すものではない。第5に、アプリケーション・システム内でメモリ・チップを直接テストすることは、通常、テスト・モードで動作している間に、メモリのクリティカル及びスタンダード・パラメータ(例えば、セットアップ時間、保持時間、VOL、VOHなど)を柔軟には変更させないであろう。
【0011】
従って、集積回路デバイスが最終的に使用される実際のアプリケーション環境を表す環境で、集積回路デバイスをテストするシステム及び方法の必要性が存在する。
【0012】
更に、そのデバイスの仕様の範囲で、またその意図されたアプリケーション環境で使用されるときに生じる条件のもとで、デバイスの動作能力をテストすることのできる集積回路デバイスのテスト・システム及び方法の必要性が存在する。
【0013】
更にまた、例えば、メモリ・チップを含む集積回路デバイスのテスト・システム及び方法であって、従来型テスト方法(例えば、パターン・テスト)及び挙動テストとを単一のプロセスへ組み合わせることによって、デバイスの障害を、より効果的にテストするシステム及び方法の必要性が存在する。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、メモリ・チップを含む集積回路デバイスをテストするシステム及び方法である。テストされるデバイスは、挙動テストを受ける。その挙動テストにおいて、アプリケーション・システム内の信号のコピーが、テストされるデバイスへ導かれるか、テストされるデバイスに接続された電子コンポーネントへ導かれる。これによって、デバイスが最終的に使用される実際のアプリケーション環境と同じ動作条件のもとで、デバイスをテストすることができる。
【0015】
更に具体的には、本発明は、アプリケーション・システム内のデバイスへ送信された信号が、テストされるデバイスへも送信される集積回路デバイスのテスト方法を提供する。これらの2つのデバイスの信号への応答が決定され、続いてそれらの応答が比較される。
【0016】
更に、本発明は、アプリケーション・システム内のデバイスへ接続された第1のコントローラへ送信された信号が、テストされるデバイスへ接続された第2のコントローラへも送信される集積回路デバイスのテスト方法を提供する。これらの2つのコントローラの信号への応答が決定され、続いてそれらの応答が比較される。
【0017】
本発明は、更に、テストされるデバイスが、従来型テスト及び挙動テストの双方を受ける集積回路デバイスのテスト・システム及び方法を提供する。
【0018】
本発明は、更に、テストされるデバイス、アプリケーション・システムの中で動作するデバイス、デバイスをアプリケーション・システム内の他のコンポーネントへ接続するシステム接続、テストされるデバイスへ接続された一組のテスト・コンポーネントであってシステム接続によって搬送された信号のコピーを、テストされるデバイスへ導くように構成されたテスト・コンポーネント、テストされるデバイス及びアプリケーション・システム内のデバイスによる信号への応答を比較するように構成された比較器を具備する集積回路デバイスのテスト・システムを提供する。
【0019】
本発明は、更に、テストされるデバイスであってテスト・コントローラへ接続されたデバイス、システム・コントローラへ接続されたアプリケーション・システムの中で動作するデバイス、システム・コントローラをアプリケーション・システム内の他のコンポーネントへ接続して入力をシステム・コントローラへ提供することのできるシステム接続、システム接続によって搬送された信号のコピーを、テスト・コントローラへ導くように構成されたテスト・コンポーネント、及びテスト・コントローラ及びシステム・コントローラの信号への応答を比較するように構成された比較器を含む集積回路デバイスのテスト・システムを提供する。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明を、より良く理解するため、及び本発明がどのように実施されるかをより明瞭に示すため、ここで添付の図面を参照する。
【0021】
説明を明瞭にするため、本発明を詳細に説明する前に、典型的な従来型メモリ・デバイス・テスト・システム及びアプリケーション・システムの様相について、図1及び図2Aを参照しながら簡単に説明する。
【0022】
図1を参照すると、集積回路メモリ・デバイスの典型的な従来技術の従来型テスト・システムが、概略的に10で示される。システム10は、テスト・パターン発生器12を含む。テスト・パターン発生器12は、今後はDUTと呼ばれる「テストされるデバイス」14であるメモリの記憶エレメントをテストするときに使用されるテスト・パターンを生成することができる。テスト・パターン発生器12は、例えば、アドレス線、データ線、及び/又は制御線によって、一組の1つ又は複数のドライバ及び/又はロジック・デバイス16へ接続されても良い。テスト・パターン発生器12は、テスト・パターン発生器12を1つ又は複数のドライバ及び/又はロジック・デバイス16の集合へ接続する線によって搬送される信号を出力する。
【0023】
例えば、テスト・パターン発生器12の出力は、DUT14の上で次の動作を実行する命令に対応しても良い。
【0024】
サンプル・テスト・アルゴリズム:
1)最初のメモリ・アドレスから最後のメモリ・アドレスまで、「0」を書き込む。
【0025】
2)最初のメモリ・アドレスから最後のメモリ・アドレスまで、「0」を読み出して「1」を書き込む。
【0026】
3)最初のメモリ・アドレスから最後のメモリ・アドレスまで、「1」を読み出して「0」を書き込む。
【0027】
4)最初のメモリ・アドレスから最後のメモリ・アドレスまで、「0」を読み出す。
【0028】
1つ又は複数のドライバ及び/又はロジック・デバイス16の集合は、テスト・パターン発生器12によって提供された出力を、特定のDUT14と互換性のある信号の集合へ変換する。例えば、テスト・パターン発生器12によって提供されたリニア・メモリ・アドレス・ナンバーを、DUT14のアドレス方法と両立するフォーマットへ変換する(例えば、アドレス識別子を、対応する一連のバンク、行、及び列の識別子へ変換する)ため、第1のロジック・デバイスが必要となるかも知れない。更に、アドレス・パラメータ(例えば、バンク、行、及び列の識別子によって表される)を、DUT14へ接続された一連のアドレス線によって搬送されることができ、かつDUT14によって理解されることのできるアドレス識別子へフォーマットするため、第2のロジック・デバイスが必要となるかも知れない。本質的に、第1及び第2のロジック・デバイスの目的は、テスト・パターン発生器12からの情報を、特定のDUT14によって理解されることのできる一連のコマンドへ変換することである。次に、これらのロジック・デバイスからの出力は、ドライバへ導かれても良い。ドライバは、DUT14へインタフェースを提供し、テスト・パターン発生器12によって提供された命令に対応する信号をDUT14へ導く。ドライバは、指定された動作パラメータ(例えば、信号の大きさ、VOL、VOH、上昇時間、下降時間、保持時間、セットアップ時間など)を変化させながら、DUT14へ信号を提供するようにプログラムされることができる。
【0029】
要するに、ドライバ及び/又はロジック・デバイス16の集合は、テスト・パターン発生器12によって生成されたテスト・パターンを、DUT14と互換性のあるフォーマットでDUT14へ印加するように機能する。
【0030】
テスト・パターン発生器12によって生成された「読み出し」命令に応答して、データはDUT14から読み出され、続いてデータ受信器18へ出力される。比較器20は、テスト・パターン発生器12によって提供された予想読み出しデータを、データ受信器18に記憶されたDUT14からの読み出しデータと比較する。
【0031】
比較器20は、テスト・パターン発生器12の命令が、ドライバ及び/又はロジック・デバイス16の集合、DUT14,及びデータ受信器18を通って比較器20へ渡されることから生じる遅延に適応するようにプログラム又は設計され得ることは、当業者に明らかであろう。代替的に、パターン発生器12によって提供されるデータ及びデータ受信器18に記憶されて比較されるデータが同期することを保証するため、他の電子コンポーネントが、テスト・パターン発生器12と比較器20との間に挿入されても良い。
【0032】
テスト・パターン発生器12からのデータ及びデータ受信器18からのデータが比較器20によって比較され、決定された比較結果は、出力モジュール21へ出力される。出力モジュール21は、比較の結果をエラー・ログ・ユニット22へリダイレクトすることができる。エラー・ログ・ユニット22は、発見されたエラーのレコードを記憶しても良い。出力モジュール21は、更に、比較の結果を、ディスプレイ23(例えば、エラー情報をビジュアル・ディスプレイ又は発光ダイオードの集合を介して提供する)又は他の出力デバイスへリダイレクトしても良い。もしデータ受信器18に記憶されたデータが、テスト・パターン発生器12によって指示された予想データに対応しないならば、エラーが検出されるであろう。
【0033】
図2Aを参照すると、典型的なメモリ・アプリケーション・システム25の幾つかのコンポーネントが示される。図2Aにおいて、典型的なメモリ・アプリケーション・システム25は、アプリケーション・システム・コンポーネント26を含む。アプリケーション・システム・コンポーネント26は、バスA28,バスB29,及びバスC30によってターゲット・メモリ・デバイス27(即ち、システム・メモリ)へ接続されたメモリ・コントローラを含む。バスA28は単方向性信号バス(1つ又は複数の並列ワイヤ)を表す。このバスは、メモリ・コントローラを含むアプリケーション・システム・コンポーネント26からの信号をターゲット・メモリ・デバイス27へ転送するために使用される。バスB29は双方向性信号バス(1つ又は複数の並列ワイヤ)を表す。このバスは、メモリ・コントローラを含むアプリケーション・システム・コンポーネント26からの信号をターゲット・メモリ・デバイス27へ転送し、ターゲット・メモリ・デバイス27からの信号を、メモリ・コントローラを含むアプリケーション・システム・コンポーネント26へ転送するために使用される。バスC30は単方向性信号バス(1つ又は複数の並列ワイヤ)を表す。このバスは、ターゲット・メモリ・デバイス27からの信号を、メモリ・コントローラを含むアプリケーション・システム・コンポーネント26へ転送するために使用される。典型的なメモリ・アプリケーション・システム25の正規動作の進行中に、信号は、バスA28及びバスB29を使用して、メモリ・コントローラを含むアプリケーション・システム・コンポーネント26からターゲット・メモリ・デバイス27へ送信され(例えば、メモリ・デバイスへデータを書き込むとき)、バスB29及びバスC30を使用して、ターゲット・メモリ・デバイス27からメモリ・コントローラを含むアプリケーション・システム・コンポーネント26へ送信される(例えば、メモリ・デバイスからデータを読み出すとき)。
【0034】
明細書及び特許請求の範囲において、アプリケーションとは、テストされるコンポーネントを使用することのできるシステム、製品、機器、又はデバイスである。もしテストされるコンポーネントがメモリ・チップであれば、アプリケーションは、コンピュータ、器械、PC用のビデオ・カード、ディジタル・テレビ、MP3プレーヤ、カメラ、ボイス・レコーダ、サブアセンブリ、サーバ、ネットワーク機器、携帯電話、情報器械、又はメモリ・チップを使用する任意の他の電子製品であっても良い。アプリケーション・システムは、アプリケーションを含むハードウェア及びソフトウェアであり、「既製品」又は特注品であっても良い。コンポーネントとは、単一の集積回路チップ、又はアセンブリ又は例えばプリント回路基板上の集積回路のグループであっても良い。更に、コンポーネントは、例えば、裸のシリコン・ダイ、アセンブルされたダイ、パッケージされた集積回路、スタックされた集積回路、又はこれらを相互に接続したものであっても良い。
【0035】
本発明の要件は、テストされる集積回路デバイスの上で挙動テストを実行することである。テストされる集積回路デバイスは、例えば、メモリ・アプリケーション・システムの中のメモリ・デバイスであっても良い。一般的に、挙動テストが、テストされるデバイスへ施されるとき、テストされるデバイスは、意図されたアプリケーション環境で最終的に使用されるときに受けるシステム・インタラクションと同じシステム・インタラクションを受ける。
【0036】
例えば、挙動テストは、アプリケーション特定の障害を検出するように試みることができる。アプリケーション特定障害は、アプリケーションが、或る条件のもとでのみ、予想されたように機能しないときに起こる。そのような条件とは、例えば、アプリケーション環境(即ち、アプリケーションの電気的動作に影響するシステム、製品、機器、又はデバイスの条件であって、例えば、温度、湿度、信号のレベルと強さ、電磁干渉、漏話、暗騒音、及び信号雑音を含む)、又は特定のタイプのハードウェア又はソフトウェアを有するアプリケーションの動作に関連した条件である。例えば、もしコンポーネントによって、アプリケーション・システム、例えば、PCが、所与のソフトウェア・プログラムのインストール中にのみ、又は所与のブランドの周辺ハードウェア・デバイス(例えば、特定のブランドのビデオ・カード)の動作中にのみ障害を起こすならば、これはアプリケーション特定障害として分類されることができる。
【0037】
更なる例として、挙動テストは、アクセス挙動障害を検出するように試みることができる。全てのアプリケーション・システムは、そのコンポーネント(例えば、メモリ・チップ)にアクセスするため固有の方法を有する。アプリケーション・システムを構成するように動作するハードウェア及びソフトウェアの組み合わせは、そのコンポーネントへの独特のアクセス・シーケンスを作り出すことができる。もしコンポーネントが、この独特のアクセス・シーケンスのもとで意図されたように動作できないならば、これはアクセス挙動障害として分類される。従って、コンポーネントは、全ての従来型テストに合格しても、アクセス挙動障害を起こすかも知れない。例えば、もしメモリ・チップが従来型テストに合格しても、PCが、CPU処理割り込みの間に同じデータを同じメモリ・アドレスへ継続的に書き込むときにだけ障害を起こすならば、これはアクセス挙動障害として分類されるであろう。
【0038】
ここで図2Bを参照すると、そこには本発明に従って作られた挙動テスト・システムの基本的構成が示される。図2Bにおいて、バス28、29、30上の信号のコピーを多数のテスト・コンポーネント32へリダイレクトするため、バス28、29、30はタッピング接続31を使用してタップされる。テスト・コンポーネント32は、接続バス34、35、36を介して、テストされるデバイス33と通信する。接続バス34、35、36の集合は、バス28、29、30がターゲット・メモリ・デバイス27との間でデータを転送するのと同じように、テストされるデバイス33との間でデータを転送する。
【0039】
テスト・コンポーネント32は、バス28及び29上でターゲット・メモリ・デバイス27によって受け取られている信号のコピーを、バス34及び35を使用して、テストされるデバイス33へ導くように構成される。従って、データがターゲット・メモリ・デバイス27へ書き込まれているとき、そのデータは、テストされるデバイス33へも書き込まれる。
【0040】
ターゲット・メモリ・デバイス27が読み出し命令を受け取ると、ターゲット・メモリ・デバイス27は、バス30及び/又は29を介して信号を送信することによってデータをメモリ・コントローラへ出力する。これらの出力のコピーは、タッピング接続31を介してテスト・コンポーネント32へ導かれることができる。
【0041】
テストされるデバイス33は、ターゲット・メモリ・デバイス27と同じ読み出し命令を受け取るので(テスト・コンポーネント32は、ターゲット・メモリ・デバイス27へ提供されている同じ信号を、テストされるデバイス33へ提供するように構成されているので)、テストされるデバイス33は、テスト・コンポーネント32へ接続されたバス36及び/又は35を介して信号を送信することによって、データを出力する。
【0042】
バス29及び30上のターゲット・メモリ・デバイス27からの出力、及びバス35及び36上のテストされるデバイス33からの出力は、テスト・コンポーネント32によって受け取られる。テスト・コンポーネント32は、エラー・ログ・ユニット37を含んでよい。エラー・ログ・ユニット37は、例えば、ターゲット・メモリ・デバイス27からの出力と、テストされるデバイス33からの出力とを比較し(例えば、一連の排他的ORゲートを使用して)、比較の結果を出力するロジック・デバイスであっても良い。従って、もしテストされるデバイス33がターゲット・メモリ・デバイス27と同じように動作するならば、それぞれのデバイスからの出力は同じになるであろう。もしそれらの出力が異なれば、エラーはエラー・ログ・ユニットによって検出される。好ましくは、ターゲット・メモリ・デバイス27は、このアプリケーションに適切なチップとして以前にテストされた「良好な」チップである。なぜなら、テストされるデバイス33の機能性が、ターゲット・メモリ・デバイス27の機能性と比較されているからである。このようにして、ターゲット・メモリ・デバイス27は、基準デバイスとして働く。
【0043】
テスト・コンポーネント32は、更に、接続、トランシーバ、及び他のロジック・デバイス、及び/又は電子コンポーネント(例えば、コマンド・デコーダ、双方向性バスを一時的にラッチし、コマンド・デコーダがそのバス上の信号の方向を決定する時間を与え、テストされるデバイス又はエラー・ログ・ユニットへ信号をリダイレクトするために使用される双方向性入力バッファ)を含み、アプリケーション・システム25におけるバス28、29、30上のターゲット・メモリ・デバイス27への信号が、テストされるデバイス33へリダイレクトされるのを容易にし、ターゲット・メモリ・デバイス27からの出力信号及びテストされるデバイス33からの出力信号を読み出し、それらの信号を比較する。
【0044】
ここで図2Cを参照すると、パーソナル・コンピュータ(PC)の典型的なシステム・アーキテクチャが、概略的に38で示される。これは、メモリ・アプリケーション・システムの1つの例であって、もしテストされるメモリ・デバイスがそのシステムの中で実際に動作することができるタイプのシステムであれば、メモリ・デバイスがテストされても良い。
【0045】
この典型的な構成におけるメモリ・アプリケーション・システム38は、システム・バス44によってメモリ・コントローラ/グラフィックス・コントローラ・ハブ42(以降、「システム・メモリ・コントローラ」と呼ぶ)へ接続されたプロセッサ・チップ40を含む。システム・メモリ・コントローラ42は1つ又は複数のコントローラ・チップを含む。これらのコントローラ・チップは、メモリ・バス48を介して接続されたシステム・メモリ46を含む様々な接続済みデバイスを制御する。メモリ・バス48は、一般的に、並列ワイヤの複数のセットを含む。それらのワイヤの或るものは、システム・メモリ46へ送信されている信号のみを搬送し(図2A及び図2BのバスA28におけるように)、或るものは、システム・メモリ46から送信されている信号のみを搬送し(図2A及び図2BのバスC30におけるように)、或るものは、双方の方向へ送信される信号を搬送する(図2A及び図2BのバスB29におけるように)。メモリ・アプリケーション・システム38は、更に、コントローラ・チップを含んでよい。このコントローラ・チップは、1つ又は複数のビデオ・デバイス接続52a及び52bを介して、1つ又は複数のビデオ・コントローラ又はデバイス50を制御する(例えば、AGPバスによってメモリ・コントローラ/グラフィックス・コントローラ・ハブ42へ接続されたAGPグラフィックス・コントローラ)。ビデオ・デバイス接続は、単方向性(例えば、ビデオ・デバイス接続52a)又は双方向性(例えば、ビデオ・デバイス接続52b)であっても良い。
【0046】
システム・メモリ・コントローラ42は、更に、ハブ・インタフェース56によってI/Oコントローラ・ハブ54へ接続される。I/Oコントローラ・ハブ54は、1つ又は複数のI/O接続60を介して1つ又は複数の周辺デバイス・コントローラ又は周辺デバイス58と通信するため1つ又は複数のコントローラ・チップを含む。I/O接続60は、単方向性又は双方向性であっても良い。
【0047】
ビデオ・デバイス接続52a、52b及びI/O接続60の各々は、シングルワイヤ、並列ワイヤのセット(例えば、バス)、又はコントローラ・ハブ42、54の間のワイヤレス通信を可能にし、知られているように、デバイス50、58を接続する電子コンポーネントを含んでよい。
【0048】
システム・メモリ・コントローラ42及び接続済みI/Oコントローラ・ハブ54は、パッケージ62として市販されているかも知れない(例えば、Intel(登録商標)815チップセット)。
【0049】
図3から図5は、本発明に従って作られた挙動テスト・システムの幾つかの好ましい実施形態を示す。これらのシステムは、実際に動作しているPCの中でシステム・メモリ46として使用されているメモリ・デバイスと同じタイプのメモリ・デバイスをテストするとき使用されることができる。前述したように、PCは、本発明を適用可能なメモリ・アプリケーション・システム38の1つの例である。有利なことに、テストされるメモリ・デバイスは、強制の程度を最小にして(例えば、システム・メモリ46を、テストされるメモリ・デバイスで直接置換しないで)システム・メモリ46とメモリ・アプリケーション・システム38の他のコンポーネントとの間のインタラクションを受け、その間に、テストされるメモリ・デバイスは、それが最終的に使用される(即ち、類似のアプリケーション・システムを使用する)環境と極度に近い環境で作動される。これは、挙動テスト・システムを実現するため、アドオン・テスト・デバイス(これは、具体的には、ハードウェア・コンポーネント、回路、及びソフトウェアの組み合わせである)をアプリケーション・システムへ組み合わせることによって実行されることができる。
【0050】
挙動テスト・システムは、ハードウェア(機器、1つ又は複数の電子デバイス、回路など)及びソフトウェアを含むことができ、1つ又は複数のテストされるデバイスを分析するように設計される。挙動テスト・システムは、テストされるデバイスが挙動テスト・システムの中に存在しないときでもアプリケーション・システムが完全に機能し、アプリケーション・システムの機能が、テストされるデバイスの品質又はテスト結果によって影響されないように設計されるのが有利である。例えば、PC(又はマザーボード)は、それ自身メモリ・モジュールの挙動テスト・システムとして機能することはできない。なぜなら、テストされるメモリ・モジュールは、PCが動作するようにインストールされなければならず、欠陥モジュールは、PCの誤作動を生じるかも知れないからである。更に、好ましくは、テストされる欠陥モジュールは、挙動テスト・システムの誤作動を生じることはなく、その代わりに、挙動テスト・システムが障害の原因を検出及び表示するように構成される。
【0051】
ここで図3を参照すると、本発明の基本的実施形態を表す挙動テスト・システムの好ましい実施形態が、概略的に118で示される。挙動テスト・システム118は、メモリ・アプリケーション・システム38内の接続によって搬送されている信号のコピーを、挙動テスト・システム118のテスト・コンポーネント119へ提供するように、メモリ・アプリケーション・システム38(例えば、図2Cに示される)の上に構築することによって構成される。テスト・コンポーネント119は、メモリ・アプリケーション・システム38へ接続される単一のアドオン・テスト・デバイスへ予め組み合わせられても良い。
【0052】
本発明のこの実施形態において、システム・メモリ・コントローラ42とシステム・メモリ46とを接続するメモリ・バス48は、直接タップされる。タッピング接続120は、121においてメモリ・バス48に対して行われ、好ましくは、メモリ・バス48を構成するアクティブ・ワイヤの数と同じ数のワイヤを有し(即ち、システム・メモリ46によって使用されないかシステム・メモリ46の動作に影響しないメモリ・バスのワイヤは、無視されても良い)、従って本質的に、メモリ・バス48によって搬送された信号は、タッピング接続120の上に再生される。タッピング接続120は、更に、1つ又は複数のトランシーバ22へ接続される。タップされているメモリ・バス48によって搬送された信号の信号レベルと互換性のあるトランシーバ122は、タッピング接続120によって搬送された信号を強め、これらの信号を、中間接続124を介して制御ロジック・デバイス123へ再送信する。好ましくは、トランシーバ122は、メモリ・バス48によって搬送されている信号の劣化が最小になるように、高い入力インピーダンスを有する。トランシーバ122は単方向性であり、テスト・システム119からの信号が、メモリ・アプリケーション・システム38のコンポーネントの間の通信を干渉しないようにするのが有利である。
【0053】
システム・メモリ・コントローラ42が、データをシステム・メモリ46へ書き込もうとするとき、制御ロジック・デバイス123は、メモリ・バス48によって搬送されて書き込み動作に対応する信号のコピーをドライバ124へ導く。ドライバ124は、テストされるメモリ・デバイス(DUT)125へ同じデータが書き込まれるようにする。同様に、システム・メモリ・コントローラ42が、システム・メモリ46からデータを読み出そうとするとき、読み出し動作に対応する信号が、ドライバ124を介してDUT125へ導かれる。続いて、DUT125からの読み出しデータが、データ受信器136へ出力される。メモリ・バス48によって搬送されたシステム・メモリ46からの読み出しデータは、制御ロジック・デバイス123へ導かれ、制御ロジック・デバイス123及びデータ受信器136の双方へ接続された比較器138は、2つのメモリ・デバイス即ちシステム・メモリ46及びDUT125から読み出されたデータの2つのセットの間に相違点があるかどうかを決定する。
【0054】
システム・メモリ46は基準デバイスとして動作する。なぜなら、それは、DUT125から得られたデータ又は結果と比較される予想データ又は結果を提供するために使用されるからである。従って、システム・メモリ46は、好ましくは、DUT125と同じタイプであるかDUT125と機能的に同等の、既知の「良好な」完全品質デバイスである。
【0055】
比較器138によって決定された比較の結果は、マイクロコントローラ139へ出力されることができる。マイクロコントローラ139は、出力を、接続140を介してメモリ・アプリケーション・システム38自身へ導くか、他の出力デバイス、エラー・ログ・ユニット、別個のアプリケーション・システム、マイクロプロセッサ、ディスプレイ、発光ダイオード(LED)の集合、1つ又は複数のエラー・インディケータ(例えば、ビジュアル・インディケータ、聴覚インディケータ、これらの組み合わせ)、又はこれらの要素の1つ又は複数へ接続された電子コンポーネントなどへ導くことができる。
【0056】
図4Aを参照すると、本発明の挙動テスト・システムの他の好ましい実施形態が、概略的に168で示される。挙動テスト・システム168は、後で説明されるように、1つ又は複数のアプリケーション・システム接続(例えば、44、52b、56)によって搬送されている信号の1つ又は複数のコピーを、挙動テスト・システム168のテスト・コンポーネント169へ提供するように、既存のメモリ・アプリケーション・システム38の上に構築することによって構成される。テスト・コンポーネント169は、メモリ・アプリケーション・システム38へ接続される単一のアドオン・テスト・デバイスの中へ予め組み込まれても良い。上述したように、メモリ・アプリケーション・システム38内の各々のシステム接続は、単方向性又は双方向性であってよく、各々のシステム接続は、単一のワイヤ、並列ワイヤのセット、又は接続されたデバイスの間でワイヤレス通信を可能にする電子コンポーネントを含んでよい。
【0057】
更に具体的には、挙動テスト・システム168は、最初に、システム・バス44上を搬送されている信号のコピーを検索する手段を提供することによって構成される。これは、システム・バス44をタップし、例えば、第1のタッピング接続172を含む一連のワイヤを170で接続することによって行われることができる。好ましくは、第1のタッピング接続172におけるワイヤの実際の数は、システム・バス44内のアクティブ・ワイヤの数と同じであろう(使用されないワイヤは無視することができる)。従って本質的に、システム・バス44によって搬送された信号は、第1のタッピング接続172の上で再生される。第1のタッピング接続172は、更に、1つ又は複数のトランシーバ174へ接続される。好ましくは、トランシーバ174は、システム・バス44によって搬送されている信号の劣化が最小になるよう、高入力インピーダンスを有する。
【0058】
同様に、ビデオ・デバイス接続52bと同じ数のアクティブ・ワイヤ(使用されないワイヤは無視することができる)を含む第2のタッピング接続178を176で接続することによって、例えばAGPバスであるビデオ・デバイス接続52bへの接続が行われる。従って、本質的にビデオ・デバイス接続52bによって搬送された信号が、第2のタッピング接続178の上に再生される。再び、第2のタッピング接続178が、1つ又は複数のトランシーバ174へ接続される。
【0059】
同様に、第3のタッピング接続182が、ハブ・インタフェース・バス56へ180で接続される。従って、ハブ・インタフェース・バス56によって搬送された信号は、第3のタッピング接続182の上で再生されることができる。再び、第3のタッピング接続182が、更に、1つ又は複数のトランシーバ174へ接続される。
【0060】
トランシーバ174は単方向性であり、テスト・コンポーネント169からの信号が、メモリ・アプリケーション・システム38のコンポーネントの間の通信を干渉しないようにするのが有利である。トランシーバ174は、更に、他のテスト・コンポーネント169へ転送されている信号を強めることができる。
【0061】
本質的には、この実施形態における本発明の挙動テスト・システムの構成は、一連のタッピング接続をメモリ・アプリケーション・システム38の様々な接続へ接続することが必要である。より具体的には、システム・メモリ46へ接続されたシステム・メモリ・コントローラ42との間で入力又は出力を提供するメモリ・アプリケーション・システムの接続(メモリ・バス48、及びオプションとして、システム・メモリ・コントローラ42からの出力のみを搬送していて関係のない選択された単方向性ワイヤ/接続を除く)へ、タッピング接続を接続することが必要である。図4Aは、3つのタッピング接続だけを示すが、タッピング接続の数は、システム・メモリ・コントローラ42へ接続されたデバイスの実際の数に従って変更されるであろう。
【0062】
タッピング接続172、178、182を確立することによって、システム・メモリ・コントローラ42との間の入力及び出力は、今やコピーされてよく、続いてリダイレクトされても良い。タッピング接続172、178、182によって搬送された信号は、トランシーバ174を介して導かれる。タップされているバス44、52b、56によって搬送された信号の信号ロジック・レベルと互換性のあるトランシーバ174は(例えば、システム・バス44内で使用されるロジックはGTL+であってよく、ビデオ・デバイス接続52b内で使用されるロジックはPCIであってよく、ハブ・インタフェース・バス56内で使用されるロジックはLVTTLであっても良い)、タッピング接続172、178、182によって搬送された信号を強めて、これらの信号を、中間接続183、184、185(これらは、タッピング接続172、178、182によって搬送された信号のコピーを搬送する)を介してロジック・デバイス190へ再送信する。
【0063】
ロジック・デバイス190は、知られているように、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、離散的ロジックデバイス、特定用途向け集積回路(ASIC)、又は任意のプログラム可能電子デバイスを使用して実現されても良い。ロジック・デバイス190は、中間接続183、184、185によって搬送された入力を検査し、中間接続183、184、185の上にある信号が、命令又はデータがシステム・メモリ・コントローラ42へ送信されていることを示すかどうかを決定する。もし送信されていれば、ロジック・デバイス190は、中間接続183、184、185の上の信号のコピーを、テスト・コントローラ接続194、196、198を介してテスト・コントローラ192へ送信する。
【0064】
好ましくは、テスト・コントローラ192は、システム・メモリ・コントローラ42と機能的に同等であり、メモリ・アプリケーション・システム38のシステム・メモリ・コントローラ42と全く同じタイプのデバイスである(即ち、同じロット番号及び日付コードを有する)。従って、テスト・コントローラ192は、メモリ・アプリケーション・システム38のシステム・メモリ・コントローラ42と全く同じように振る舞うであろう。システム・メモリ・コントローラ42及びテスト・コントローラ192の双方は、「良好な」完全品質デバイスであることが好ましい。
【0065】
従って、テスト・コントローラ192は、メモリ・アプリケーション・システム38内のシステム・メモリ・コントローラ42へ送信されている信号と論理的に同じ信号を、テスト・コントローラ接続194、196、198を介して受け取る。テスト・コントローラ192は、DUT接続202を介して、テストされるメモリ・デバイス(DUT)200と通信する。こうして、DUT200は、メモリ・アプリケーション・システム38のシステム・メモリ46が、メモリ・バス48を介してシステム・メモリ・コントローラ42から命令を受け取るのと同じように、DUT接続202を介してテスト・コントローラ192から命令を受け取る。
【0066】
単方向性トランシーバ174及びロジック・デバイス190の組み合わせは、テスト・コントローラ192及びDUT200を、メモリ・アプリケーション・システム38から効果的に分離することが有利である。
【0067】
前述したように、システム・メモリ・コントローラ42への入力は、テスト・コントローラ192へ効果的に導かれる。従って、メモリの「書き込み」サイクルにおいて、データは、システム・メモリ46へ書き込まれるのと同じように、DUT200へ書き込まれる。メモリの「読み出し」サイクルにおいて、DUT200から読み出されたデータは、もしDUT200がシステム・メモリ46と同じように実行したとすれば、システム・メモリ46から読み出されたデータと同じでなければならない。言い換えれば、もしシステム・メモリ・コントローラ42及びテスト・コントローラ192が同じように機能し、同じタイプであれば、システム・メモリ・コントローラ42からの出力(メモリ・バス48の接続線を除く接続線の上の)は、テスト・コントローラ192からの出力(DUT接続202の接続線を除き対応する接続線上の)と同じでなければならない。メモリ・アプリケーション・システム38の接続44、52b、56によって搬送された出力信号は、タッピング接続172(及び183)、178(及び184)、及び182(及び185)へもコピーされるから、ロジック・デバイス190は、システム・メモリ・コントローラ42からの出力(接続183、184、185の上の)を、テスト・コントローラ192からの出力(対応する接続194、196、198の上の)と比較することができる。ロジック・デバイス190は、システム・メモリ・コントローラ42へ接続されたデータ線上の出力と、テスト・コントローラ192へ接続されたデータ線上の対応する出力とを比較するだけである。次に、ロジック・デバイス190は、比較の結果及び他の出力を、マイクロコントローラ接続206を介して、例えば、マイクロコントローラ204へ導くことができる。
【0068】
ここでも、基準デバイスとして働くシステム・メモリ46は、DUT200と同じタイプであるかDUT200と機能的に同等な既知の「良好な」完全品質デバイスであることが好ましい。
【0069】
マイクロコントローラ204は、引き続き比較の結果を入力周辺デバイス58への接続208を介してメモリ・アプリケーション・システム38自身へ提供するか、他の出力デバイス、エラー・ログ・ユニット、別個のアプリケーション・システム、ディスプレイ、LEDの集合、1つ又は複数のインディケータ(例えば、ビジュアル・インディケータ、聴覚インディケータ、これらの組み合わせ)、又はこれらの要素の1つ又は複数へ接続された電子コンポーネントなどへ提供しても良い。
【0070】
ロジック・デバイス190は、更に、前述した挙動テスト・モードから異なったテスト・モードへ切り替わるようにプログラムされても良い。例えば、他のテスト・モードとしては、従来型テストがDUT200の上で実行されるようなモードを含んでも良い。従来型テストは、パターン・テスト及びパラメータ・テストを含む。ロジック・デバイス190自身は、テスト・パターンを生成し、パターン・テスト・モードと挙動テスト・モードとを切り替え、テスト・パターン入力又はアプリケーション・システム入力に応答するテスト・コントローラ192によって受け取られた信号を比較し、必要な場合にトランシーバ174によって受け取られた信号を強め、及び/又は、発見されたエラーをログするようにプログラムされることができる。
【0071】
マイクロコントローラ204は、ロジック・デバイス190のテスト・モードの選択を制御するように使用されることができる。更に、テスト・モード間の切り替えに関するマイクロコントローラ204の機能は、例えば、手作業によって制御されるか、マイクロコントローラ204へ接続された出力デバイス58を介して、メモリ・アプリケーション・システム38自身によって制御されることができる。
【0072】
トランシーバ174、ロジック・デバイス190,コントローラ・チップ192、DUT200,マイクロコントローラ204、及びこれらのコンポーネントを接続する大部分の接続を含む挙動テスト・システム168の中のテスト・コンポーネント169は、テスト・ボードへ取り付けられても良い。前に指摘したように、テスト・コンポーネント119は、メモリ・アプリケーション・システム38へ接続されるアドオン・テスト・デバイスの中へ予め組み合わせられても良い。従って、接続は、前述したように、メモリ・アプリケーション・システム38の適切な接続へ行われても良い。代替的に、前に説明されて図4Aに示された発明の実施形態は、図4Bに示されるように、予め製造された2つの回路ボードを使用して実現されても良い。もし類似のコンポーネントを有する2つの動作するアプリケーション・システム38が利用可能であれば、第2のアプリケーション・システムのシステム・メモリをDUT200で置換し、第1のアプリケーション・システムの中の適切な接続をタップすることによって双方のアプリケーション・システムからのシステム・メモリ・コントローラをロジック・デバイスへ接続し(及び、必要に応じてトランシーバ又は他の電子コンポーネントを設け)、システム・メモリ・コントローラからDUT200への接続を例外として、第2のアプリケーション・システムのシステム・メモリ・コントローラ(これは、今や、テスト・コントローラとして効果的に働く)と第2のアプリケーション・システムの全ての他のコンポーネントとの間の接続を切り離すことによって、第2のアプリケーション・システムをアドオン・テスト・デバイスへ変換することができる。ロジック・デバイス190は、図4Aと同じように、トランシーバ174及びマイクロコントローラ204へ接続される。第2のアプリケーション・システムのシステム・メモリ・コントローラ42は、本質的に、図4Aのテスト・コントローラ192のように働く。図4Bに示される挙動テスト・システムは、図4Aの一般的な挙動テスト・システムの他の実施形態よりも比較的に構成が容易であるかも知れない。なぜなら、テスト・コントローラ及びメモリ・デバイスは、既にボード上に取り付けられているからである。
【0073】
図5を参照すると、本発明の他の実施形態が、概略的に218で示される。この実施形態は、図3の挙動テスト・システム118が、DUT125の挙動テストだけでなく、DUT125もパターン・テストを受けるように修正されている点で、図3に関して説明した本発明の実施形態を拡張したものである。図5において、テスト・コンポーネント119は、今や、接続124を介してメモリ・アプリケーション・システム38から入力を受け取る入力選択器220を含む。テスト・パターン発生器222も、入力選択器220へ接続される。
【0074】
マイクロコントローラ139は、パターン・テスト・モードと挙動テスト・モードとの間で切り替えるように入力選択器220へ命令するために使用されても良い。更に具体的には、入力選択器220は、制御ロジック及びドライバ・デバイス220を介して、テスト・パターンか、メモリ・アプリケーション・システム38から生じた入力をDUT125へ提供することができる。この点に関して、マイクロコントローラ139は、例えば、手作業で制御されるか、マイクロコントローラ139へ接続された出力デバイス58を介して、メモリ・アプリケーション・システム38自身によって制御されても良い。双方の場合に、入力選択器220へ接続された比較器138は、(データ受信器136を介する)DUT125の出力を、入力選択器220によって提供される予想データ値のセットと比較することができる。
【0075】
本発明の様々な実施形態の挙動テスト・システムは、比較される信号セットの間で適正な比較が行われることを保証するため、挙動テスト・システムの様々なコンポーネントの間の伝搬遅延を考慮に入れて設計されなければならないことは、当業者には明らかであろう。これは、通常、挙動テスト・システムの全てのコンポーネントが1つのクロック信号へ同期される場合に必要となる。
【0076】
図6を参照すると、本発明の実施形態に従ってメモリ・デバイスをテストする方法のステップが示される。この方法はステップ250から始まる。
【0077】
メモリ・デバイスをテストする方法は、テスト・モードが選択されるステップ252へ進む。図6に示された本発明の実施形態において、パターン・テスト・モード又は挙動テスト・モードのみが選択されてよく、所与の時点では、1つだけのモードが選択されても良い。しかし、本発明の他の実施形態では、他の従来型テストの実行モードを含む他のテスト・モードが方法に組み込まれても良いことが、当業者には明らかであろう。
【0078】
ステップ254において、もしパターン・テスト・モードが選択されたとすれば(例えば、マイクロコントローラ204(図4A)又は139(図5)によって)、方法ステップのフローはステップ255へ進む。ステップ255では、テストされるメモリ・デバイス(DUT)へパターン・テストが適用される
パターン・テストは、全ての生成されたテスト・パターンが印加されるか、全ての予め選択されたテスト・パターンが印加されてしまうまで、指定された持続時間の間継続しても良い。ステップ256において、もしDUTが更なるテストを施されるのであれば、方法ステップのフローは、他のテスト・モードが選択されるステップ252へ戻る。さもなければ、方法ステップのフローは、テスト方法の終わりをマークするステップ257へ進む。
【0079】
ステップ254において、もしパターン・テスト・モードが選択されなかったならば、ステップ258が実行される。ステップ258では、挙動テスト・モードが選択されたかどうかを、コントローラが決定する。もし選択されたのであれば、方法ステップのフローは、挙動テストが実行されるステップ260へ進む。即ち、アプリケーション・システムから発生した入力がDUTへ印加される。挙動テストが完了したとき(例えば、指定された持続時間の後か、手作業によって終了したときか、予め指定されたイベントが発生したとき)、方法ステップのフローは、前述したステップ256へ進む。
【0080】
図7A及び図7Bは、挙動テストがDUTの上で実行される挙動テスト方法の2つの代替の実施形態を表す。挙動テストは、図6のステップ260で実行されても良い。
【0081】
図7Aを参照すると、図4Aの挙動テスト・システム168に類似したアーキテクチャを有する挙動テスト・システムを使用して実行される挙動テスト方法が、ステップ300aから始まる。
【0082】
ステップ310aにおいて、システム・メモリへ接続されたシステム・メモリ・コントローラへ送信されている全ての信号(好ましくは、メモリ・バス上をシステム・メモリ・コントローラへ送信されている信号は除外される)のコピーが、1つ又は複数のテスト・コンポーネントを介して、DUTへ接続されたテスト・コントローラへリダイレクトされる。
【0083】
ステップ320aにおいて、例えば、ロジック・デバイスを使用して、システム・メモリ・コントローラによって送信される信号(好ましくは、システム・メモリ・コントローラから出力される信号であって、システム・メモリへの出力を含まない信号)が、テスト・コントローラによって送信される信号(好ましくは、テスト・コントローラから出力される信号であって、DUTへの出力を含まない信号)と比較される。
【0084】
ステップ330aにおいて、比較の結果は、例えば、マイクロコントローラ、又は1つ又は複数の他の出力デバイス又は電子コンポーネントへ直接出力される。
【0085】
ステップ340aにおいて、もし挙動テストが終了すべきであるとの表示があれば、方法ステップのフローは、方法の終了をマークするステップ350aへ進む。さもなければ、方法ステップのフローは、方法ステップが繰り返されるステップ310aへ進む。
【0086】
図7Bを参照すると、本発明に従った挙動テスト方法の他の実施形態が、ステップ300bで始まる。挙動テストが実行される挙動テスト方法のこの実施形態は、図5の挙動テスト・システム218(又は、図3の挙動テスト・システム118)と類似したアーキテクチャを有する挙動テスト・システムで使用されることができる。
【0087】
ステップ310bで、システム・メモリへ送信されている全ての信号のコピーが、1つ又は複数のテスト・コンポーネントを介して、テストされるメモリ・デバイス(DUT)へリダイレクトされる。
【0088】
ステップ320bで、システム・メモリから読み出されたデータのコピーが、DUTから読み出されたデータと比較される。
【0089】
データは、ステップ310bでシステム・メモリ及びDUTへ複数回書き込まれてよく、その後、データはステップ320bでシステム・メモリ又はDUTから読み出される。
【0090】
ステップ330bで、図7Aのステップ330aと同じように、比較の結果が出力される。
【0091】
ステップ340bで、もし挙動テストを終了すべきであるとの表示が存在すれば、方法ステップのフローは、方法の終了をマークするステップ350bへ進む。さもなければ、方法ステップのフローは、方法のステップが繰り返されるステップ310bへ進む。
【0092】
DUTは、システム・メモリがアプリケーション・システム内の実際の動作環境で動作するのと同じ動作及び動作順序を実行するのが有利である。
【0093】
図3又は図5のシステムは、図4Aのシステムよりも構成が容易であるが、図3及び図5のDUT125は、システム・メモリへ接続されたコントローラのタイプから独立した信号を受け取ることが注目される。メモリ・デバイスは、取り付けられたコントローラのタイプに依存して異なるように動作するから(コントローラ・チップの出力とメモリ・デバイスへの入力との間に、インピーダンスのミスマッチがあるため)、DUTへ導かれている信号の幾つかの特性は、システム・メモリへ送信されている信号と正確に同じではないかも知れない。なぜなら、図3及び図5のDUTは、コントローラへ接続されないからである。例えば、コントローラ及び接続されたメモリ・デバイス間のインピーダンス・ミスマッチは、信号が所望の電圧レベルをアンダシュート又はオーバシュートしてメモリ・デバイスへ送信される原因となる。所望の電圧レベルからのこれらの偏差は、或る場合には、メモリ・デバイスの出力にエラーを生じる。従って、コントローラがDUTへ接続される図4Aのシステムは、もしテスト・コントローラ192がシステム・メモリ・コントローラ42と実質的に同じように振る舞うならば、より大きな正確度の挙動テストを提供するであろう。このような場合は、テスト・コントローラ192及びシステム・メモリ・コントローラ42が機能的に同等であり、同じタイプであるような場合(例えば、同じロット番号及び日付コードを有する場合)であろう。
【0094】
ここで説明されるシステム内の幾つかのデバイス、例えば、テスト・パターン発生器、データ受信器、及び比較器は、所望の機能を実行するようにプログラムされるマイクロプロセッサ、又は代替的に、チップ上で実現される状態マシーン、メモリ・デバイスへ接続されるロジック回路、これらの組み合わせ、又は既知の適切な実施形態を使用して実現されても良い。
【0095】
テストされるメモリ・デバイスは、単一のメモリ・チップ、多数のメモリ・チップ、又はメモリ・モジュールから構成されても良いことが、当業者には明らかであろう。
【0096】
本発明の変形の実施形態において、予想データと、テストされるデバイスから得られたデータとの間の比較(図7Aのステップ320a及び図7Bのステップ320bで実行されるような)の結果は、エラー・ログ・ユニットの中にログされても良い。
【0097】
本発明の変形の実施形態において、メモリ・バスのワイヤへワイヤを直接接続して図3又は図5のメモリ・バスをタップする代わりに、1つ又は複数のシステム・メモリ・モジュールがボード上に取り付けられても良い。更に、このボード上でドライバがメモリ・バスの制御線、アドレス線、及びデータ線へ接続される。これらのドライバは、一連のトランシーバ及び/又はドライバへのケーブル(例えば、LVDSケーブル)を介して、それらの線の上の信号を駆動し、信号をテスト・コンポーネントへ導く。メモリ・バスをタップするそのような代替の配列及び装置の1つは、図8に示される。
【0098】
本発明の変形の実施形態において、テストされるデバイスへ施されるテストの信頼性、正確性、及び範囲は、選択されたテスト・コンポーネント、及びテストされるデバイスに関して、様々な動作パラメータを変更する手段を設けることによって更に改善されても良い。この実施形態において、異なった動作パラメータの或る範囲のもとでパラメータ・テストが実行される。このテストは、それらの範囲の極値で実行されるテストを含む。挙動テスト・システムは、別個のテスト・モードでパラメータ・テストが実行されるように構成されても良い。
【0099】
例えば、図9を参照すると、パラメータ制御デバイス400が、図5の挙動テスト・システムへ付け加えられている。例えば、VDD、VDDQ、VTT、VREFを含む多数の動作パラメータを変更するため、パラメータ制御デバイス400をDUT125へ接続することができる。更に、例えば、セットアップ/保持時間、ドライバの強さ、スキューレート、信号の上昇/下降時間、VOL、VOHを含む多数の動作パラメータを変更するため、パラメータ制御デバイス400を、DUT125へ接続されたドライバ224へ接続することができる。例えば、読み出しストローブ・タイミング、VIH、VILを含む多数の動作パラメータを変更するため、パラメータ制御デバイス400をデータ受信器136へ接続することができる。動作パラメータを、テスト・コンポーネントが現実のアプリケーション・システムの中で直面するパラメータの範囲内で変更することによって、テストされるデバイスの更に包括的なテストを達成することができる。
【0100】
本発明の変形の実施形態において、テストされるデバイスへ施されるテストの信頼性、正確性、及び範囲は、挙動テスト・システムが動作する様々な電気的操作条件(例えば、温度、湿度)を変更する手段を設けることによって、更に改善されても良い。この実施形態において、異なった動作条件の範囲でテストが実行される挙動テストが実行される。このテストは、それらの範囲の極値で実行されるテストを含む。このテスト方法は、環境テストと呼ばれても良い。
【0101】
本発明の変形の実施形態において、挙動テスト・システムの幾つかのコンポーネントに関して、コンポーネントの機能は、説明で指定された特定のコンポーネントによって実行される必要はないことが、当業者には明らかであろう。例えば、図4Aのロジック・デバイス190の機能は、幾つかの電子コンポーネントによって実行されてもよく、単一の電子デバイスによって実行されることに限定される必要はないことが、当業者には明らかであろう。更なる例として、本明細書で説明された幾つかのデバイスの機能は、より少ない数(少なくとも1つ)の電子コンポーネントによって実行されるように組み合わせられても良いことが、当業者には明らかであろう。
【0102】
本発明の変形の実施形態において、メモリ・アプリケーション・システムは、パーソナル・コンピュータに限定されず、例えば、ビデオ・ゲーム、ボイス・レコーダ、ネットワーク・サーバ、ディジタル・テレビ、MP3プレーヤ、カメラ、携帯電話、メモリ・デバイスを使用するマイクロプロセッサ・ベース・デバイス、又は事実上メモリ・デバイスを使用する任意の電子デバイス、システム、又はボックスであっても良い。
【0103】
本発明の変形実施形態のシステムを示す図10を参照すると、アプリケーション・システムからのタップされた信号を、テスト・コンポーネントの複数のセットへ供給することができ、1つ又は複数のトランシーバ及び/又はロジック・デバイスの助けを借りて、多くのデバイスを並列及び同時にテストすることができる。
【0104】
本発明の変形の実施形態において、テストされるデバイスは、製造ラインから直接出て来たテスト前の集積回路デバイスであるか、以前に、障害を有するものとして分類されるか、または製造者によって不合格とされた集積回路デバイスである。デバイスは、厳格な一般的仕様を満たさないため製造者によって最初は不合格とされても、そのデバイスは、それほど厳格ではない仕様を満たすデバイスを使用する特定のアプリケーションには適しているかも知れない。従って、テストされるデバイスへ挙動テストを施し、デバイスの意図されたアプリケーションに特に適した範囲で、様々な動作パラメータを変更しながらテストを施すことによって、以前に障害を起こすか不合格とされたデバイスは挙動テストに合格し、特別のアプリケーションに適していることが分かるかも知れない。従って、挙動テストは、以前に障害を起こすか不合格とされたデバイスを再分類するために有用である。このように、本発明は、以前に障害を起こすか不合格とされたデバイスをテストして、そのようなデバイスが特別のアプリケーションのもとでは正常に機能する可能性を保証するために使用される方法及びシステムを提供する。
【0105】
本発明の変形の実施形態において、本明細書で説明されたシステム及び方法は、メモリ・アプリケーション・システムにおけるメモリ・デバイス(例えば、SDRAM、SRAM、DRAM、EDORAMなど)のテストに限定されない。本発明は、更に、プロセッサ・チップ、特定用途向け集積回路(ASIC)チップ、データ通信デバイス、コンポーネント、ボックス、又は事実上、任意のアプリケーション・システムにおける任意のタイプの集積回路デバイスをテストするように構成されても良い。本発明は、アプリケーション・システムの中で動作しているシステム電子コンポーネントであってテストされるデバイスに類似したコンポーネントを位置決めし、そのシステム電子コンポーネントへ送信されている信号を搬送している接続をタップし、それらの信号のコピーを、テストされるデバイスへ導き、システム電子コンポーネントから送信された信号を、テストされるデバイスから送信された信号と比較し、テストされるデバイスが適正に働くかどうかを決定することによって、一般的に応用されても良い。
【0106】
代替的に、本発明は、アプリケーション・システム内のシステム電子コンポーネントへ接続されたシステム・コントローラ又は1つ又は複数の他の電子コンポーネントを位置決めし、そのシステム・コントローラ又は1つ又は複数の電子コンポーネントとの間を送信される信号を搬送する接続をタップし、それらの信号のコピーを、テストされるデバイスへ接続されたテスト・コントローラ又は1つ又は複数のテスト・コンポーネントへ導き(ここで、テスト・コントローラ又は1つ又は複数のテスト・コンポーネントは、システム・コントローラ又は1つ又は複数の電子コンポーネントと同じタイプであり、また同じ機能を有する)、システム・コントローラ又は1つ又は複数の電子コンポーネントによって送信された信号を、テスト・コントローラ又は1つ又は複数のテスト・コンポーネントによって送信された信号と比較し、テストされるデバイスが予想されたように実行するかどうかを決定することによって、応用されても良い。
【0107】
本発明の変形の実施形態において、本発明の挙動テスト・システムは、最初に、テストされるデバイス上で従来型テストのみが実行される従来型テスト・システムを修正することによって構成されても良い。例えば、本発明の挙動テスト・システムを構成するため、図1に示される従来技術の従来型テスト・システムのテスト・パターン発生器は、アプリケーション・システムからの入力を提供できる1つ又は複数のコンポーネント又はデバイスによって置換されても良い。
【0108】
本発明の変形の実施形態において、本発明の挙動テスト・システム及び方法は、デバイスがテストされる間にアプリケーション・システムが動作することを必要とせずに、実際のアプリケーション・システムから発生する信号を使用して、デバイスをテストできるように修正されても良い。例えば、本発明の好ましい実施形態に従って、適切なシステム接続をタップし、それらの接続の上にある信号のコピーを、テストされるデバイス(又は、テストされるデバイスへ接続されたコントローラ又は他のコンポーネント)へ導くことによって、テストされるデバイス(又は、テストされるデバイスへ接続されたコントローラ又は他のコンポーネント)へ印加されるアプリケーション・システム内のシステム接続上の信号は、メモリ又は記憶装置の中に記憶されても良い。本質的に、アプリケーション・システムによって生成されたテスト信号は、後で使用するためメモリ又は記憶装置の中にキャプチャ又は記録される。次に、記憶されたテスト信号は、例えば、ドライバ又はロジック・デバイスを使用して、テストされるデバイスへ印加されても良い。その結果、本発明のこれらの変形実施形態において、アプリケーション・システムは、デバイスをテストする間、必ずしも挙動テスト・システムの一部分である必要はない。しかし、実際のアプリケーション・システムから発生する信号が、デバイスをテストするために使用され、テストされるデバイスは依然として挙動テストを施される。テストされるデバイスは、意図されたアプリケーション環境で最終的に使用されるときの必要動作条件を表す条件を与えられる。本発明に従って設計された挙動テスト・システムの変形実施形態の例は、図11A、図11B、図11C、及び図11Dに示される。これらの例は、それぞれ図3、図4A、図5、及び図9のシステムの修正である。本発明のこれらの変形実施形態において、アプリケーション・システムによって生成された信号は、接続されたアプリケーション・システムからではなく、メモリ・デバイス410からテスト・コンポーネントによって受け取られる。しかし、メモリ・デバイス410は、実際のアプリケーション・システムから生成された信号を、テスト・コンポーネント119(図11A、図11C、図11D)又は169(図11B)へ提供し、テストされるデバイス125(図11A、図11C、図11D)又はテスト・コントローラ192(図11B)へ印加されるようにし、テストされるデバイス125又はテスト・コントローラ192の出力と比較されるようにする。マイクロコントローラ139(図11A、図11C、図11D)又は204(図11B)は、I/O接続411を介して、他のデバイスから入力を受け取り、出力を提供しても良い。
【0109】
本発明の変形の実施形態において、アプリケーション・システム内の実際の信号を表すテスト信号は、シミュレーション・デバイスによってモデル化又はシミュレートされてよく、続いてメモリ又は記憶装置の中に記憶されても良い。記憶されたテスト信号は、例えば、ドライバ又はロジック・デバイスを使用して、テストされるデバイスへ印加されても良い。
【0110】
当業者に明らかであるように、本発明から逸脱することなく、ここで説明されたシステム及び方法の他の様々な修正及び適合化が可能である。本発明の範囲はクレイムで定義される。
【図面の簡単な説明】
【図1】
従来技術における、集積回路メモリ・デバイスの典型的な従来型テスト・システムを示す概略図である。
【図2A】
従来技術における、メモリ・アプリケーション・システムの幾つかのコンポーネントを示す概略図である。
【図2B】
従来技術における、挙動テスト・システムの基本的アーキテクチャを示す概略図である。
【図2C】
従来技術における、典型的なPCアプリケーション・システムの幾つかのコンポーネントを示す概略図である。
【図3】
本発明の好ましい実施形態を示す概略図である。
【図4A】
本発明の他の好ましい実施形態を示す概略図である。
【図4B】
2つの回路ボードを使用して実現された図4Aの実施形態を示す概略図である。
【図5】
本発明の他の好ましい実施形態を示す概略図である。
【図6】
メモリ・チップをテストする方法で実行されるステップを示すフローチャートである。
【図7A】
メモリ・チップが挙動テストを受ける方法の代替的実施形態におけるステップを示すフローチャートである。
【図7B】
メモリ・チップが挙動テストを受ける方法の代替的実施形態におけるステップを示すフローチャートである。
【図8】
本発明の変形の実施形態においてメモリ・バスをタップする配列及び装置を示す図である。
【図9】
パラメータ制御デバイスが使用される本発明の実施形態を示す概略図である。
【図10】
テストされる多数のデバイスが並列にテストされる本発明の変形の実施形態を示す概略図である。
【図11A】
テスト・コンポーネントへ供給されるアプリケーション信号が、メモリ・デバイスの中に記憶される本発明の変形の実施形態を示す概略図である。
【図11B】
テスト・コンポーネントへ供給されるアプリケーション信号が、メモリ・デバイスの中に記憶される本発明の変形の実施形態を示す概略図である。
【図11C】
テスト・コンポーネントへ供給されるアプリケーション信号が、メモリ・デバイスの中に記憶される本発明の変形の実施形態を示す概略図である。
【図11D】
テスト・コンポーネントへ供給されるアプリケーション信号が、メモリ・デバイスの中に記憶される本発明の変形の実施形態を示す概略図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、集積回路デバイスをテストするシステム及び方法に関する。更に具体的には、本発明は、集積回路デバイスが使用されるアプリケーション環境(例えば、パーソナル・コンピュータ即ちPC)を表す環境で、集積回路デバイスのテストを可能にするシステム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、集積回路デバイスは、販売される前又は意図された使用の前に厳しいテストを受ける。例えば、各々の集積回路デバイスは、当該タイプのデバイスに対して製造者により決定された仕様を満たすかどうかを決定するためにテストされる。
【0003】
商業用途で使用される前に一般的にテストされる集積回路デバイスの1つの例は、メモリ・チップである。メモリ・チップは、当該タイプのチップについて製造者によって指定された仕様を満たすかどうかを決定するためにテストされるだけでなく、一般的に、他の従来型のテスト、例えば、パターン・テスト及びパラメータ・テストも受ける。メモリ・チップのパターン・テストは、その機能性を検査するため、メモリ・チップ内の各々のメモリ・セルを働かせる組織的方法である。パラメータ・テストは、コンポーネントの動作パラメータ、例えば、電力消費、スタンバイ電流、漏れ電流、電圧レベル、及びアクセスタイムを検査する。
【0004】
従来型テストは、コンポーネントの機能性を検査して、テストされるチップが、意図された使用のもとで障害を起こすかどうかを明らかにするために使用される。メモリ・チップの上で実行される大部分の従来型テストは、例えば、パラメータ障害、ハード障害(例えば、1又は0へのメモリ・セルの固着)、ソフト障害(例えば、メモリ・セル間のクロストーク又はリンケージ)、及びリフレッシュ障害を、様々な程度で検出することに成功するが、従来型テスト・システム及び方法は、挙動障害を容易に検出しない。挙動障害は、メモリ・チップが実際のアプリケーション・システムで使用されるときに発生する障害である(例えば、通常のPC動作において、特定のコマンド又はアクセス・シーケンスの実行結果によって発見される障害である)。従来型テスト・システム及び方法が、そのような障害を検出するのは非常に困難である。なぜなら、使用されるテストは、意図されたアプリケーションのもとでメモリ・チップがどのように振る舞うかを真に表示しないからである。事実、従来型テストのみを受けたメモリ・チップは、実際のアプリケーション環境では決して動作しないだろう。
【0005】
集積回路デバイス、特に集積回路メモリ・デバイスをテストするシステム及び方法は、従来技術でよく知られている。例えば、米国特許第5,794,175号は、半導体メモリ・チップの大型アレイを並列にテストすることができる半導体デバイスのテスト機器を開示する。テスト・パターンが生成され、続いてメモリ・チップへ書き込まれて読み出される。メモリ・チップに障害があるかどうかを決定するため、予想された値と、メモリ・チップから読み出されたデータの実際の値とが比較される。
【0006】
米国特許第5,959,914号は、テスト・データをメモリ・デバイスとの間で転送することのできるコントローラを含む装置を開示する。コントローラは、メモリ・デバイスへ書き込まれるデータ・パターンを生成することができ、それらのメモリ・デバイスからデータを読み出すことができる。メモリ・デバイスから読み出されたデータは、それらのメモリ・デバイスへ書き込まれたデータと比較され、2組のデータの間の不一致によって表示されるエラーに関する情報を記憶又は出力することができる。
【0007】
米国特許第4,965,799号は、DRAMチップの機能性及び最大動作速度をテストする方法及び装置を開示する。この方法において、データ・ビット・パターンが生成され、メモリ・デバイスのメモリ・セルへ書き込まれる。記憶され、続いて読み出されたパターンは、最初に生成されたパターンと比較され、もし読み出されたパターンと生成されたパターンとの間に差異が存在すれば、例えば、一連の発光ダイオード(LED)によって適切な表示が提供される。
【0008】
米国特許第4,379,259号は、多数の集積回路メモリ・チップを同時にテストするプロセス及びシステムを開示する。具体的には、この特許は、多数の個々のメモリ・チップが多数のメモリ・ボードの1つに取り付けられ、続いて各々のボードがPCドライバ・カードへ接続される方法に関する。パターン・テスト及びチップの仕様テストが、メモリ・チップの上で実行される。
【0009】
これらの従来技術のシステム及び方法は、集積回路デバイスをテストしてパターン・テスト及びデバイス仕様テストによって発見される普通の障害の多くを効果的に検出するが、これらの従来型テスト・システム及び方法は、挙動障害を効果的に検出しない。なぜなら、テスト環境が、テストされる特定のデバイスが最終的に使用される実際のアプリケーション環境とは、異なっている可能性があるからである。例えば、テストされるデバイスは、全ての従来型テストに合格するかも知れないが、「現実世界」の動作条件のもとでは(例えば、Windows(登録商標)のセットアップの間に)障害を起こすかも知れないからである。
【0010】
例えば、メモリ・チップの上で挙動テストを実行する1つの可能な方法は、アプリケーション・システム(例えば、PC)の中でメモリ・チップを直接使用することである。しかし、テストされるメモリ・チップをアプリケーション・システムの中に直接組み込んで、このような挙動テストを実行することは、多くの欠点を有する。第1に、テストされるメモリ・チップは、一般的に、テスト・プログラム自身又はその一部分を記憶する必要があり、従って、メモリ・チップの全体のメモリ空間を効率的にテストすることができない。第2に、テストされるメモリ・チップに障害があると、全体のアプリケーション・システムがクラッシュし、メモリ・チップの更なるテストが妨害され、次のメモリ・チップをテストする前にシステムを再スタートしなければならない。もし多数のメモリ・チップがテストされるのであれば、これは非効率的なテスト方法である。第3に、このような方式では、1つのアプリケーション・システムを使用して多数のメモリ・デバイスの上で挙動テストを同時に実行することは困難である。第4に、テスト・プログラムの実行中に、テストされるメモリ・チップの上で実行される動作シーケンスは、「現実世界」の動作条件のもとでPC内のメモリ・チップの上で実行される動作シーケンスを真に表すものではない。第5に、アプリケーション・システム内でメモリ・チップを直接テストすることは、通常、テスト・モードで動作している間に、メモリのクリティカル及びスタンダード・パラメータ(例えば、セットアップ時間、保持時間、VOL、VOHなど)を柔軟には変更させないであろう。
【0011】
従って、集積回路デバイスが最終的に使用される実際のアプリケーション環境を表す環境で、集積回路デバイスをテストするシステム及び方法の必要性が存在する。
【0012】
更に、そのデバイスの仕様の範囲で、またその意図されたアプリケーション環境で使用されるときに生じる条件のもとで、デバイスの動作能力をテストすることのできる集積回路デバイスのテスト・システム及び方法の必要性が存在する。
【0013】
更にまた、例えば、メモリ・チップを含む集積回路デバイスのテスト・システム及び方法であって、従来型テスト方法(例えば、パターン・テスト)及び挙動テストとを単一のプロセスへ組み合わせることによって、デバイスの障害を、より効果的にテストするシステム及び方法の必要性が存在する。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、メモリ・チップを含む集積回路デバイスをテストするシステム及び方法である。テストされるデバイスは、挙動テストを受ける。その挙動テストにおいて、アプリケーション・システム内の信号のコピーが、テストされるデバイスへ導かれるか、テストされるデバイスに接続された電子コンポーネントへ導かれる。これによって、デバイスが最終的に使用される実際のアプリケーション環境と同じ動作条件のもとで、デバイスをテストすることができる。
【0015】
更に具体的には、本発明は、アプリケーション・システム内のデバイスへ送信された信号が、テストされるデバイスへも送信される集積回路デバイスのテスト方法を提供する。これらの2つのデバイスの信号への応答が決定され、続いてそれらの応答が比較される。
【0016】
更に、本発明は、アプリケーション・システム内のデバイスへ接続された第1のコントローラへ送信された信号が、テストされるデバイスへ接続された第2のコントローラへも送信される集積回路デバイスのテスト方法を提供する。これらの2つのコントローラの信号への応答が決定され、続いてそれらの応答が比較される。
【0017】
本発明は、更に、テストされるデバイスが、従来型テスト及び挙動テストの双方を受ける集積回路デバイスのテスト・システム及び方法を提供する。
【0018】
本発明は、更に、テストされるデバイス、アプリケーション・システムの中で動作するデバイス、デバイスをアプリケーション・システム内の他のコンポーネントへ接続するシステム接続、テストされるデバイスへ接続された一組のテスト・コンポーネントであってシステム接続によって搬送された信号のコピーを、テストされるデバイスへ導くように構成されたテスト・コンポーネント、テストされるデバイス及びアプリケーション・システム内のデバイスによる信号への応答を比較するように構成された比較器を具備する集積回路デバイスのテスト・システムを提供する。
【0019】
本発明は、更に、テストされるデバイスであってテスト・コントローラへ接続されたデバイス、システム・コントローラへ接続されたアプリケーション・システムの中で動作するデバイス、システム・コントローラをアプリケーション・システム内の他のコンポーネントへ接続して入力をシステム・コントローラへ提供することのできるシステム接続、システム接続によって搬送された信号のコピーを、テスト・コントローラへ導くように構成されたテスト・コンポーネント、及びテスト・コントローラ及びシステム・コントローラの信号への応答を比較するように構成された比較器を含む集積回路デバイスのテスト・システムを提供する。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明を、より良く理解するため、及び本発明がどのように実施されるかをより明瞭に示すため、ここで添付の図面を参照する。
【0021】
説明を明瞭にするため、本発明を詳細に説明する前に、典型的な従来型メモリ・デバイス・テスト・システム及びアプリケーション・システムの様相について、図1及び図2Aを参照しながら簡単に説明する。
【0022】
図1を参照すると、集積回路メモリ・デバイスの典型的な従来技術の従来型テスト・システムが、概略的に10で示される。システム10は、テスト・パターン発生器12を含む。テスト・パターン発生器12は、今後はDUTと呼ばれる「テストされるデバイス」14であるメモリの記憶エレメントをテストするときに使用されるテスト・パターンを生成することができる。テスト・パターン発生器12は、例えば、アドレス線、データ線、及び/又は制御線によって、一組の1つ又は複数のドライバ及び/又はロジック・デバイス16へ接続されても良い。テスト・パターン発生器12は、テスト・パターン発生器12を1つ又は複数のドライバ及び/又はロジック・デバイス16の集合へ接続する線によって搬送される信号を出力する。
【0023】
例えば、テスト・パターン発生器12の出力は、DUT14の上で次の動作を実行する命令に対応しても良い。
【0024】
サンプル・テスト・アルゴリズム:
1)最初のメモリ・アドレスから最後のメモリ・アドレスまで、「0」を書き込む。
【0025】
2)最初のメモリ・アドレスから最後のメモリ・アドレスまで、「0」を読み出して「1」を書き込む。
【0026】
3)最初のメモリ・アドレスから最後のメモリ・アドレスまで、「1」を読み出して「0」を書き込む。
【0027】
4)最初のメモリ・アドレスから最後のメモリ・アドレスまで、「0」を読み出す。
【0028】
1つ又は複数のドライバ及び/又はロジック・デバイス16の集合は、テスト・パターン発生器12によって提供された出力を、特定のDUT14と互換性のある信号の集合へ変換する。例えば、テスト・パターン発生器12によって提供されたリニア・メモリ・アドレス・ナンバーを、DUT14のアドレス方法と両立するフォーマットへ変換する(例えば、アドレス識別子を、対応する一連のバンク、行、及び列の識別子へ変換する)ため、第1のロジック・デバイスが必要となるかも知れない。更に、アドレス・パラメータ(例えば、バンク、行、及び列の識別子によって表される)を、DUT14へ接続された一連のアドレス線によって搬送されることができ、かつDUT14によって理解されることのできるアドレス識別子へフォーマットするため、第2のロジック・デバイスが必要となるかも知れない。本質的に、第1及び第2のロジック・デバイスの目的は、テスト・パターン発生器12からの情報を、特定のDUT14によって理解されることのできる一連のコマンドへ変換することである。次に、これらのロジック・デバイスからの出力は、ドライバへ導かれても良い。ドライバは、DUT14へインタフェースを提供し、テスト・パターン発生器12によって提供された命令に対応する信号をDUT14へ導く。ドライバは、指定された動作パラメータ(例えば、信号の大きさ、VOL、VOH、上昇時間、下降時間、保持時間、セットアップ時間など)を変化させながら、DUT14へ信号を提供するようにプログラムされることができる。
【0029】
要するに、ドライバ及び/又はロジック・デバイス16の集合は、テスト・パターン発生器12によって生成されたテスト・パターンを、DUT14と互換性のあるフォーマットでDUT14へ印加するように機能する。
【0030】
テスト・パターン発生器12によって生成された「読み出し」命令に応答して、データはDUT14から読み出され、続いてデータ受信器18へ出力される。比較器20は、テスト・パターン発生器12によって提供された予想読み出しデータを、データ受信器18に記憶されたDUT14からの読み出しデータと比較する。
【0031】
比較器20は、テスト・パターン発生器12の命令が、ドライバ及び/又はロジック・デバイス16の集合、DUT14,及びデータ受信器18を通って比較器20へ渡されることから生じる遅延に適応するようにプログラム又は設計され得ることは、当業者に明らかであろう。代替的に、パターン発生器12によって提供されるデータ及びデータ受信器18に記憶されて比較されるデータが同期することを保証するため、他の電子コンポーネントが、テスト・パターン発生器12と比較器20との間に挿入されても良い。
【0032】
テスト・パターン発生器12からのデータ及びデータ受信器18からのデータが比較器20によって比較され、決定された比較結果は、出力モジュール21へ出力される。出力モジュール21は、比較の結果をエラー・ログ・ユニット22へリダイレクトすることができる。エラー・ログ・ユニット22は、発見されたエラーのレコードを記憶しても良い。出力モジュール21は、更に、比較の結果を、ディスプレイ23(例えば、エラー情報をビジュアル・ディスプレイ又は発光ダイオードの集合を介して提供する)又は他の出力デバイスへリダイレクトしても良い。もしデータ受信器18に記憶されたデータが、テスト・パターン発生器12によって指示された予想データに対応しないならば、エラーが検出されるであろう。
【0033】
図2Aを参照すると、典型的なメモリ・アプリケーション・システム25の幾つかのコンポーネントが示される。図2Aにおいて、典型的なメモリ・アプリケーション・システム25は、アプリケーション・システム・コンポーネント26を含む。アプリケーション・システム・コンポーネント26は、バスA28,バスB29,及びバスC30によってターゲット・メモリ・デバイス27(即ち、システム・メモリ)へ接続されたメモリ・コントローラを含む。バスA28は単方向性信号バス(1つ又は複数の並列ワイヤ)を表す。このバスは、メモリ・コントローラを含むアプリケーション・システム・コンポーネント26からの信号をターゲット・メモリ・デバイス27へ転送するために使用される。バスB29は双方向性信号バス(1つ又は複数の並列ワイヤ)を表す。このバスは、メモリ・コントローラを含むアプリケーション・システム・コンポーネント26からの信号をターゲット・メモリ・デバイス27へ転送し、ターゲット・メモリ・デバイス27からの信号を、メモリ・コントローラを含むアプリケーション・システム・コンポーネント26へ転送するために使用される。バスC30は単方向性信号バス(1つ又は複数の並列ワイヤ)を表す。このバスは、ターゲット・メモリ・デバイス27からの信号を、メモリ・コントローラを含むアプリケーション・システム・コンポーネント26へ転送するために使用される。典型的なメモリ・アプリケーション・システム25の正規動作の進行中に、信号は、バスA28及びバスB29を使用して、メモリ・コントローラを含むアプリケーション・システム・コンポーネント26からターゲット・メモリ・デバイス27へ送信され(例えば、メモリ・デバイスへデータを書き込むとき)、バスB29及びバスC30を使用して、ターゲット・メモリ・デバイス27からメモリ・コントローラを含むアプリケーション・システム・コンポーネント26へ送信される(例えば、メモリ・デバイスからデータを読み出すとき)。
【0034】
明細書及び特許請求の範囲において、アプリケーションとは、テストされるコンポーネントを使用することのできるシステム、製品、機器、又はデバイスである。もしテストされるコンポーネントがメモリ・チップであれば、アプリケーションは、コンピュータ、器械、PC用のビデオ・カード、ディジタル・テレビ、MP3プレーヤ、カメラ、ボイス・レコーダ、サブアセンブリ、サーバ、ネットワーク機器、携帯電話、情報器械、又はメモリ・チップを使用する任意の他の電子製品であっても良い。アプリケーション・システムは、アプリケーションを含むハードウェア及びソフトウェアであり、「既製品」又は特注品であっても良い。コンポーネントとは、単一の集積回路チップ、又はアセンブリ又は例えばプリント回路基板上の集積回路のグループであっても良い。更に、コンポーネントは、例えば、裸のシリコン・ダイ、アセンブルされたダイ、パッケージされた集積回路、スタックされた集積回路、又はこれらを相互に接続したものであっても良い。
【0035】
本発明の要件は、テストされる集積回路デバイスの上で挙動テストを実行することである。テストされる集積回路デバイスは、例えば、メモリ・アプリケーション・システムの中のメモリ・デバイスであっても良い。一般的に、挙動テストが、テストされるデバイスへ施されるとき、テストされるデバイスは、意図されたアプリケーション環境で最終的に使用されるときに受けるシステム・インタラクションと同じシステム・インタラクションを受ける。
【0036】
例えば、挙動テストは、アプリケーション特定の障害を検出するように試みることができる。アプリケーション特定障害は、アプリケーションが、或る条件のもとでのみ、予想されたように機能しないときに起こる。そのような条件とは、例えば、アプリケーション環境(即ち、アプリケーションの電気的動作に影響するシステム、製品、機器、又はデバイスの条件であって、例えば、温度、湿度、信号のレベルと強さ、電磁干渉、漏話、暗騒音、及び信号雑音を含む)、又は特定のタイプのハードウェア又はソフトウェアを有するアプリケーションの動作に関連した条件である。例えば、もしコンポーネントによって、アプリケーション・システム、例えば、PCが、所与のソフトウェア・プログラムのインストール中にのみ、又は所与のブランドの周辺ハードウェア・デバイス(例えば、特定のブランドのビデオ・カード)の動作中にのみ障害を起こすならば、これはアプリケーション特定障害として分類されることができる。
【0037】
更なる例として、挙動テストは、アクセス挙動障害を検出するように試みることができる。全てのアプリケーション・システムは、そのコンポーネント(例えば、メモリ・チップ)にアクセスするため固有の方法を有する。アプリケーション・システムを構成するように動作するハードウェア及びソフトウェアの組み合わせは、そのコンポーネントへの独特のアクセス・シーケンスを作り出すことができる。もしコンポーネントが、この独特のアクセス・シーケンスのもとで意図されたように動作できないならば、これはアクセス挙動障害として分類される。従って、コンポーネントは、全ての従来型テストに合格しても、アクセス挙動障害を起こすかも知れない。例えば、もしメモリ・チップが従来型テストに合格しても、PCが、CPU処理割り込みの間に同じデータを同じメモリ・アドレスへ継続的に書き込むときにだけ障害を起こすならば、これはアクセス挙動障害として分類されるであろう。
【0038】
ここで図2Bを参照すると、そこには本発明に従って作られた挙動テスト・システムの基本的構成が示される。図2Bにおいて、バス28、29、30上の信号のコピーを多数のテスト・コンポーネント32へリダイレクトするため、バス28、29、30はタッピング接続31を使用してタップされる。テスト・コンポーネント32は、接続バス34、35、36を介して、テストされるデバイス33と通信する。接続バス34、35、36の集合は、バス28、29、30がターゲット・メモリ・デバイス27との間でデータを転送するのと同じように、テストされるデバイス33との間でデータを転送する。
【0039】
テスト・コンポーネント32は、バス28及び29上でターゲット・メモリ・デバイス27によって受け取られている信号のコピーを、バス34及び35を使用して、テストされるデバイス33へ導くように構成される。従って、データがターゲット・メモリ・デバイス27へ書き込まれているとき、そのデータは、テストされるデバイス33へも書き込まれる。
【0040】
ターゲット・メモリ・デバイス27が読み出し命令を受け取ると、ターゲット・メモリ・デバイス27は、バス30及び/又は29を介して信号を送信することによってデータをメモリ・コントローラへ出力する。これらの出力のコピーは、タッピング接続31を介してテスト・コンポーネント32へ導かれることができる。
【0041】
テストされるデバイス33は、ターゲット・メモリ・デバイス27と同じ読み出し命令を受け取るので(テスト・コンポーネント32は、ターゲット・メモリ・デバイス27へ提供されている同じ信号を、テストされるデバイス33へ提供するように構成されているので)、テストされるデバイス33は、テスト・コンポーネント32へ接続されたバス36及び/又は35を介して信号を送信することによって、データを出力する。
【0042】
バス29及び30上のターゲット・メモリ・デバイス27からの出力、及びバス35及び36上のテストされるデバイス33からの出力は、テスト・コンポーネント32によって受け取られる。テスト・コンポーネント32は、エラー・ログ・ユニット37を含んでよい。エラー・ログ・ユニット37は、例えば、ターゲット・メモリ・デバイス27からの出力と、テストされるデバイス33からの出力とを比較し(例えば、一連の排他的ORゲートを使用して)、比較の結果を出力するロジック・デバイスであっても良い。従って、もしテストされるデバイス33がターゲット・メモリ・デバイス27と同じように動作するならば、それぞれのデバイスからの出力は同じになるであろう。もしそれらの出力が異なれば、エラーはエラー・ログ・ユニットによって検出される。好ましくは、ターゲット・メモリ・デバイス27は、このアプリケーションに適切なチップとして以前にテストされた「良好な」チップである。なぜなら、テストされるデバイス33の機能性が、ターゲット・メモリ・デバイス27の機能性と比較されているからである。このようにして、ターゲット・メモリ・デバイス27は、基準デバイスとして働く。
【0043】
テスト・コンポーネント32は、更に、接続、トランシーバ、及び他のロジック・デバイス、及び/又は電子コンポーネント(例えば、コマンド・デコーダ、双方向性バスを一時的にラッチし、コマンド・デコーダがそのバス上の信号の方向を決定する時間を与え、テストされるデバイス又はエラー・ログ・ユニットへ信号をリダイレクトするために使用される双方向性入力バッファ)を含み、アプリケーション・システム25におけるバス28、29、30上のターゲット・メモリ・デバイス27への信号が、テストされるデバイス33へリダイレクトされるのを容易にし、ターゲット・メモリ・デバイス27からの出力信号及びテストされるデバイス33からの出力信号を読み出し、それらの信号を比較する。
【0044】
ここで図2Cを参照すると、パーソナル・コンピュータ(PC)の典型的なシステム・アーキテクチャが、概略的に38で示される。これは、メモリ・アプリケーション・システムの1つの例であって、もしテストされるメモリ・デバイスがそのシステムの中で実際に動作することができるタイプのシステムであれば、メモリ・デバイスがテストされても良い。
【0045】
この典型的な構成におけるメモリ・アプリケーション・システム38は、システム・バス44によってメモリ・コントローラ/グラフィックス・コントローラ・ハブ42(以降、「システム・メモリ・コントローラ」と呼ぶ)へ接続されたプロセッサ・チップ40を含む。システム・メモリ・コントローラ42は1つ又は複数のコントローラ・チップを含む。これらのコントローラ・チップは、メモリ・バス48を介して接続されたシステム・メモリ46を含む様々な接続済みデバイスを制御する。メモリ・バス48は、一般的に、並列ワイヤの複数のセットを含む。それらのワイヤの或るものは、システム・メモリ46へ送信されている信号のみを搬送し(図2A及び図2BのバスA28におけるように)、或るものは、システム・メモリ46から送信されている信号のみを搬送し(図2A及び図2BのバスC30におけるように)、或るものは、双方の方向へ送信される信号を搬送する(図2A及び図2BのバスB29におけるように)。メモリ・アプリケーション・システム38は、更に、コントローラ・チップを含んでよい。このコントローラ・チップは、1つ又は複数のビデオ・デバイス接続52a及び52bを介して、1つ又は複数のビデオ・コントローラ又はデバイス50を制御する(例えば、AGPバスによってメモリ・コントローラ/グラフィックス・コントローラ・ハブ42へ接続されたAGPグラフィックス・コントローラ)。ビデオ・デバイス接続は、単方向性(例えば、ビデオ・デバイス接続52a)又は双方向性(例えば、ビデオ・デバイス接続52b)であっても良い。
【0046】
システム・メモリ・コントローラ42は、更に、ハブ・インタフェース56によってI/Oコントローラ・ハブ54へ接続される。I/Oコントローラ・ハブ54は、1つ又は複数のI/O接続60を介して1つ又は複数の周辺デバイス・コントローラ又は周辺デバイス58と通信するため1つ又は複数のコントローラ・チップを含む。I/O接続60は、単方向性又は双方向性であっても良い。
【0047】
ビデオ・デバイス接続52a、52b及びI/O接続60の各々は、シングルワイヤ、並列ワイヤのセット(例えば、バス)、又はコントローラ・ハブ42、54の間のワイヤレス通信を可能にし、知られているように、デバイス50、58を接続する電子コンポーネントを含んでよい。
【0048】
システム・メモリ・コントローラ42及び接続済みI/Oコントローラ・ハブ54は、パッケージ62として市販されているかも知れない(例えば、Intel(登録商標)815チップセット)。
【0049】
図3から図5は、本発明に従って作られた挙動テスト・システムの幾つかの好ましい実施形態を示す。これらのシステムは、実際に動作しているPCの中でシステム・メモリ46として使用されているメモリ・デバイスと同じタイプのメモリ・デバイスをテストするとき使用されることができる。前述したように、PCは、本発明を適用可能なメモリ・アプリケーション・システム38の1つの例である。有利なことに、テストされるメモリ・デバイスは、強制の程度を最小にして(例えば、システム・メモリ46を、テストされるメモリ・デバイスで直接置換しないで)システム・メモリ46とメモリ・アプリケーション・システム38の他のコンポーネントとの間のインタラクションを受け、その間に、テストされるメモリ・デバイスは、それが最終的に使用される(即ち、類似のアプリケーション・システムを使用する)環境と極度に近い環境で作動される。これは、挙動テスト・システムを実現するため、アドオン・テスト・デバイス(これは、具体的には、ハードウェア・コンポーネント、回路、及びソフトウェアの組み合わせである)をアプリケーション・システムへ組み合わせることによって実行されることができる。
【0050】
挙動テスト・システムは、ハードウェア(機器、1つ又は複数の電子デバイス、回路など)及びソフトウェアを含むことができ、1つ又は複数のテストされるデバイスを分析するように設計される。挙動テスト・システムは、テストされるデバイスが挙動テスト・システムの中に存在しないときでもアプリケーション・システムが完全に機能し、アプリケーション・システムの機能が、テストされるデバイスの品質又はテスト結果によって影響されないように設計されるのが有利である。例えば、PC(又はマザーボード)は、それ自身メモリ・モジュールの挙動テスト・システムとして機能することはできない。なぜなら、テストされるメモリ・モジュールは、PCが動作するようにインストールされなければならず、欠陥モジュールは、PCの誤作動を生じるかも知れないからである。更に、好ましくは、テストされる欠陥モジュールは、挙動テスト・システムの誤作動を生じることはなく、その代わりに、挙動テスト・システムが障害の原因を検出及び表示するように構成される。
【0051】
ここで図3を参照すると、本発明の基本的実施形態を表す挙動テスト・システムの好ましい実施形態が、概略的に118で示される。挙動テスト・システム118は、メモリ・アプリケーション・システム38内の接続によって搬送されている信号のコピーを、挙動テスト・システム118のテスト・コンポーネント119へ提供するように、メモリ・アプリケーション・システム38(例えば、図2Cに示される)の上に構築することによって構成される。テスト・コンポーネント119は、メモリ・アプリケーション・システム38へ接続される単一のアドオン・テスト・デバイスへ予め組み合わせられても良い。
【0052】
本発明のこの実施形態において、システム・メモリ・コントローラ42とシステム・メモリ46とを接続するメモリ・バス48は、直接タップされる。タッピング接続120は、121においてメモリ・バス48に対して行われ、好ましくは、メモリ・バス48を構成するアクティブ・ワイヤの数と同じ数のワイヤを有し(即ち、システム・メモリ46によって使用されないかシステム・メモリ46の動作に影響しないメモリ・バスのワイヤは、無視されても良い)、従って本質的に、メモリ・バス48によって搬送された信号は、タッピング接続120の上に再生される。タッピング接続120は、更に、1つ又は複数のトランシーバ22へ接続される。タップされているメモリ・バス48によって搬送された信号の信号レベルと互換性のあるトランシーバ122は、タッピング接続120によって搬送された信号を強め、これらの信号を、中間接続124を介して制御ロジック・デバイス123へ再送信する。好ましくは、トランシーバ122は、メモリ・バス48によって搬送されている信号の劣化が最小になるように、高い入力インピーダンスを有する。トランシーバ122は単方向性であり、テスト・システム119からの信号が、メモリ・アプリケーション・システム38のコンポーネントの間の通信を干渉しないようにするのが有利である。
【0053】
システム・メモリ・コントローラ42が、データをシステム・メモリ46へ書き込もうとするとき、制御ロジック・デバイス123は、メモリ・バス48によって搬送されて書き込み動作に対応する信号のコピーをドライバ124へ導く。ドライバ124は、テストされるメモリ・デバイス(DUT)125へ同じデータが書き込まれるようにする。同様に、システム・メモリ・コントローラ42が、システム・メモリ46からデータを読み出そうとするとき、読み出し動作に対応する信号が、ドライバ124を介してDUT125へ導かれる。続いて、DUT125からの読み出しデータが、データ受信器136へ出力される。メモリ・バス48によって搬送されたシステム・メモリ46からの読み出しデータは、制御ロジック・デバイス123へ導かれ、制御ロジック・デバイス123及びデータ受信器136の双方へ接続された比較器138は、2つのメモリ・デバイス即ちシステム・メモリ46及びDUT125から読み出されたデータの2つのセットの間に相違点があるかどうかを決定する。
【0054】
システム・メモリ46は基準デバイスとして動作する。なぜなら、それは、DUT125から得られたデータ又は結果と比較される予想データ又は結果を提供するために使用されるからである。従って、システム・メモリ46は、好ましくは、DUT125と同じタイプであるかDUT125と機能的に同等の、既知の「良好な」完全品質デバイスである。
【0055】
比較器138によって決定された比較の結果は、マイクロコントローラ139へ出力されることができる。マイクロコントローラ139は、出力を、接続140を介してメモリ・アプリケーション・システム38自身へ導くか、他の出力デバイス、エラー・ログ・ユニット、別個のアプリケーション・システム、マイクロプロセッサ、ディスプレイ、発光ダイオード(LED)の集合、1つ又は複数のエラー・インディケータ(例えば、ビジュアル・インディケータ、聴覚インディケータ、これらの組み合わせ)、又はこれらの要素の1つ又は複数へ接続された電子コンポーネントなどへ導くことができる。
【0056】
図4Aを参照すると、本発明の挙動テスト・システムの他の好ましい実施形態が、概略的に168で示される。挙動テスト・システム168は、後で説明されるように、1つ又は複数のアプリケーション・システム接続(例えば、44、52b、56)によって搬送されている信号の1つ又は複数のコピーを、挙動テスト・システム168のテスト・コンポーネント169へ提供するように、既存のメモリ・アプリケーション・システム38の上に構築することによって構成される。テスト・コンポーネント169は、メモリ・アプリケーション・システム38へ接続される単一のアドオン・テスト・デバイスの中へ予め組み込まれても良い。上述したように、メモリ・アプリケーション・システム38内の各々のシステム接続は、単方向性又は双方向性であってよく、各々のシステム接続は、単一のワイヤ、並列ワイヤのセット、又は接続されたデバイスの間でワイヤレス通信を可能にする電子コンポーネントを含んでよい。
【0057】
更に具体的には、挙動テスト・システム168は、最初に、システム・バス44上を搬送されている信号のコピーを検索する手段を提供することによって構成される。これは、システム・バス44をタップし、例えば、第1のタッピング接続172を含む一連のワイヤを170で接続することによって行われることができる。好ましくは、第1のタッピング接続172におけるワイヤの実際の数は、システム・バス44内のアクティブ・ワイヤの数と同じであろう(使用されないワイヤは無視することができる)。従って本質的に、システム・バス44によって搬送された信号は、第1のタッピング接続172の上で再生される。第1のタッピング接続172は、更に、1つ又は複数のトランシーバ174へ接続される。好ましくは、トランシーバ174は、システム・バス44によって搬送されている信号の劣化が最小になるよう、高入力インピーダンスを有する。
【0058】
同様に、ビデオ・デバイス接続52bと同じ数のアクティブ・ワイヤ(使用されないワイヤは無視することができる)を含む第2のタッピング接続178を176で接続することによって、例えばAGPバスであるビデオ・デバイス接続52bへの接続が行われる。従って、本質的にビデオ・デバイス接続52bによって搬送された信号が、第2のタッピング接続178の上に再生される。再び、第2のタッピング接続178が、1つ又は複数のトランシーバ174へ接続される。
【0059】
同様に、第3のタッピング接続182が、ハブ・インタフェース・バス56へ180で接続される。従って、ハブ・インタフェース・バス56によって搬送された信号は、第3のタッピング接続182の上で再生されることができる。再び、第3のタッピング接続182が、更に、1つ又は複数のトランシーバ174へ接続される。
【0060】
トランシーバ174は単方向性であり、テスト・コンポーネント169からの信号が、メモリ・アプリケーション・システム38のコンポーネントの間の通信を干渉しないようにするのが有利である。トランシーバ174は、更に、他のテスト・コンポーネント169へ転送されている信号を強めることができる。
【0061】
本質的には、この実施形態における本発明の挙動テスト・システムの構成は、一連のタッピング接続をメモリ・アプリケーション・システム38の様々な接続へ接続することが必要である。より具体的には、システム・メモリ46へ接続されたシステム・メモリ・コントローラ42との間で入力又は出力を提供するメモリ・アプリケーション・システムの接続(メモリ・バス48、及びオプションとして、システム・メモリ・コントローラ42からの出力のみを搬送していて関係のない選択された単方向性ワイヤ/接続を除く)へ、タッピング接続を接続することが必要である。図4Aは、3つのタッピング接続だけを示すが、タッピング接続の数は、システム・メモリ・コントローラ42へ接続されたデバイスの実際の数に従って変更されるであろう。
【0062】
タッピング接続172、178、182を確立することによって、システム・メモリ・コントローラ42との間の入力及び出力は、今やコピーされてよく、続いてリダイレクトされても良い。タッピング接続172、178、182によって搬送された信号は、トランシーバ174を介して導かれる。タップされているバス44、52b、56によって搬送された信号の信号ロジック・レベルと互換性のあるトランシーバ174は(例えば、システム・バス44内で使用されるロジックはGTL+であってよく、ビデオ・デバイス接続52b内で使用されるロジックはPCIであってよく、ハブ・インタフェース・バス56内で使用されるロジックはLVTTLであっても良い)、タッピング接続172、178、182によって搬送された信号を強めて、これらの信号を、中間接続183、184、185(これらは、タッピング接続172、178、182によって搬送された信号のコピーを搬送する)を介してロジック・デバイス190へ再送信する。
【0063】
ロジック・デバイス190は、知られているように、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、離散的ロジックデバイス、特定用途向け集積回路(ASIC)、又は任意のプログラム可能電子デバイスを使用して実現されても良い。ロジック・デバイス190は、中間接続183、184、185によって搬送された入力を検査し、中間接続183、184、185の上にある信号が、命令又はデータがシステム・メモリ・コントローラ42へ送信されていることを示すかどうかを決定する。もし送信されていれば、ロジック・デバイス190は、中間接続183、184、185の上の信号のコピーを、テスト・コントローラ接続194、196、198を介してテスト・コントローラ192へ送信する。
【0064】
好ましくは、テスト・コントローラ192は、システム・メモリ・コントローラ42と機能的に同等であり、メモリ・アプリケーション・システム38のシステム・メモリ・コントローラ42と全く同じタイプのデバイスである(即ち、同じロット番号及び日付コードを有する)。従って、テスト・コントローラ192は、メモリ・アプリケーション・システム38のシステム・メモリ・コントローラ42と全く同じように振る舞うであろう。システム・メモリ・コントローラ42及びテスト・コントローラ192の双方は、「良好な」完全品質デバイスであることが好ましい。
【0065】
従って、テスト・コントローラ192は、メモリ・アプリケーション・システム38内のシステム・メモリ・コントローラ42へ送信されている信号と論理的に同じ信号を、テスト・コントローラ接続194、196、198を介して受け取る。テスト・コントローラ192は、DUT接続202を介して、テストされるメモリ・デバイス(DUT)200と通信する。こうして、DUT200は、メモリ・アプリケーション・システム38のシステム・メモリ46が、メモリ・バス48を介してシステム・メモリ・コントローラ42から命令を受け取るのと同じように、DUT接続202を介してテスト・コントローラ192から命令を受け取る。
【0066】
単方向性トランシーバ174及びロジック・デバイス190の組み合わせは、テスト・コントローラ192及びDUT200を、メモリ・アプリケーション・システム38から効果的に分離することが有利である。
【0067】
前述したように、システム・メモリ・コントローラ42への入力は、テスト・コントローラ192へ効果的に導かれる。従って、メモリの「書き込み」サイクルにおいて、データは、システム・メモリ46へ書き込まれるのと同じように、DUT200へ書き込まれる。メモリの「読み出し」サイクルにおいて、DUT200から読み出されたデータは、もしDUT200がシステム・メモリ46と同じように実行したとすれば、システム・メモリ46から読み出されたデータと同じでなければならない。言い換えれば、もしシステム・メモリ・コントローラ42及びテスト・コントローラ192が同じように機能し、同じタイプであれば、システム・メモリ・コントローラ42からの出力(メモリ・バス48の接続線を除く接続線の上の)は、テスト・コントローラ192からの出力(DUT接続202の接続線を除き対応する接続線上の)と同じでなければならない。メモリ・アプリケーション・システム38の接続44、52b、56によって搬送された出力信号は、タッピング接続172(及び183)、178(及び184)、及び182(及び185)へもコピーされるから、ロジック・デバイス190は、システム・メモリ・コントローラ42からの出力(接続183、184、185の上の)を、テスト・コントローラ192からの出力(対応する接続194、196、198の上の)と比較することができる。ロジック・デバイス190は、システム・メモリ・コントローラ42へ接続されたデータ線上の出力と、テスト・コントローラ192へ接続されたデータ線上の対応する出力とを比較するだけである。次に、ロジック・デバイス190は、比較の結果及び他の出力を、マイクロコントローラ接続206を介して、例えば、マイクロコントローラ204へ導くことができる。
【0068】
ここでも、基準デバイスとして働くシステム・メモリ46は、DUT200と同じタイプであるかDUT200と機能的に同等な既知の「良好な」完全品質デバイスであることが好ましい。
【0069】
マイクロコントローラ204は、引き続き比較の結果を入力周辺デバイス58への接続208を介してメモリ・アプリケーション・システム38自身へ提供するか、他の出力デバイス、エラー・ログ・ユニット、別個のアプリケーション・システム、ディスプレイ、LEDの集合、1つ又は複数のインディケータ(例えば、ビジュアル・インディケータ、聴覚インディケータ、これらの組み合わせ)、又はこれらの要素の1つ又は複数へ接続された電子コンポーネントなどへ提供しても良い。
【0070】
ロジック・デバイス190は、更に、前述した挙動テスト・モードから異なったテスト・モードへ切り替わるようにプログラムされても良い。例えば、他のテスト・モードとしては、従来型テストがDUT200の上で実行されるようなモードを含んでも良い。従来型テストは、パターン・テスト及びパラメータ・テストを含む。ロジック・デバイス190自身は、テスト・パターンを生成し、パターン・テスト・モードと挙動テスト・モードとを切り替え、テスト・パターン入力又はアプリケーション・システム入力に応答するテスト・コントローラ192によって受け取られた信号を比較し、必要な場合にトランシーバ174によって受け取られた信号を強め、及び/又は、発見されたエラーをログするようにプログラムされることができる。
【0071】
マイクロコントローラ204は、ロジック・デバイス190のテスト・モードの選択を制御するように使用されることができる。更に、テスト・モード間の切り替えに関するマイクロコントローラ204の機能は、例えば、手作業によって制御されるか、マイクロコントローラ204へ接続された出力デバイス58を介して、メモリ・アプリケーション・システム38自身によって制御されることができる。
【0072】
トランシーバ174、ロジック・デバイス190,コントローラ・チップ192、DUT200,マイクロコントローラ204、及びこれらのコンポーネントを接続する大部分の接続を含む挙動テスト・システム168の中のテスト・コンポーネント169は、テスト・ボードへ取り付けられても良い。前に指摘したように、テスト・コンポーネント119は、メモリ・アプリケーション・システム38へ接続されるアドオン・テスト・デバイスの中へ予め組み合わせられても良い。従って、接続は、前述したように、メモリ・アプリケーション・システム38の適切な接続へ行われても良い。代替的に、前に説明されて図4Aに示された発明の実施形態は、図4Bに示されるように、予め製造された2つの回路ボードを使用して実現されても良い。もし類似のコンポーネントを有する2つの動作するアプリケーション・システム38が利用可能であれば、第2のアプリケーション・システムのシステム・メモリをDUT200で置換し、第1のアプリケーション・システムの中の適切な接続をタップすることによって双方のアプリケーション・システムからのシステム・メモリ・コントローラをロジック・デバイスへ接続し(及び、必要に応じてトランシーバ又は他の電子コンポーネントを設け)、システム・メモリ・コントローラからDUT200への接続を例外として、第2のアプリケーション・システムのシステム・メモリ・コントローラ(これは、今や、テスト・コントローラとして効果的に働く)と第2のアプリケーション・システムの全ての他のコンポーネントとの間の接続を切り離すことによって、第2のアプリケーション・システムをアドオン・テスト・デバイスへ変換することができる。ロジック・デバイス190は、図4Aと同じように、トランシーバ174及びマイクロコントローラ204へ接続される。第2のアプリケーション・システムのシステム・メモリ・コントローラ42は、本質的に、図4Aのテスト・コントローラ192のように働く。図4Bに示される挙動テスト・システムは、図4Aの一般的な挙動テスト・システムの他の実施形態よりも比較的に構成が容易であるかも知れない。なぜなら、テスト・コントローラ及びメモリ・デバイスは、既にボード上に取り付けられているからである。
【0073】
図5を参照すると、本発明の他の実施形態が、概略的に218で示される。この実施形態は、図3の挙動テスト・システム118が、DUT125の挙動テストだけでなく、DUT125もパターン・テストを受けるように修正されている点で、図3に関して説明した本発明の実施形態を拡張したものである。図5において、テスト・コンポーネント119は、今や、接続124を介してメモリ・アプリケーション・システム38から入力を受け取る入力選択器220を含む。テスト・パターン発生器222も、入力選択器220へ接続される。
【0074】
マイクロコントローラ139は、パターン・テスト・モードと挙動テスト・モードとの間で切り替えるように入力選択器220へ命令するために使用されても良い。更に具体的には、入力選択器220は、制御ロジック及びドライバ・デバイス220を介して、テスト・パターンか、メモリ・アプリケーション・システム38から生じた入力をDUT125へ提供することができる。この点に関して、マイクロコントローラ139は、例えば、手作業で制御されるか、マイクロコントローラ139へ接続された出力デバイス58を介して、メモリ・アプリケーション・システム38自身によって制御されても良い。双方の場合に、入力選択器220へ接続された比較器138は、(データ受信器136を介する)DUT125の出力を、入力選択器220によって提供される予想データ値のセットと比較することができる。
【0075】
本発明の様々な実施形態の挙動テスト・システムは、比較される信号セットの間で適正な比較が行われることを保証するため、挙動テスト・システムの様々なコンポーネントの間の伝搬遅延を考慮に入れて設計されなければならないことは、当業者には明らかであろう。これは、通常、挙動テスト・システムの全てのコンポーネントが1つのクロック信号へ同期される場合に必要となる。
【0076】
図6を参照すると、本発明の実施形態に従ってメモリ・デバイスをテストする方法のステップが示される。この方法はステップ250から始まる。
【0077】
メモリ・デバイスをテストする方法は、テスト・モードが選択されるステップ252へ進む。図6に示された本発明の実施形態において、パターン・テスト・モード又は挙動テスト・モードのみが選択されてよく、所与の時点では、1つだけのモードが選択されても良い。しかし、本発明の他の実施形態では、他の従来型テストの実行モードを含む他のテスト・モードが方法に組み込まれても良いことが、当業者には明らかであろう。
【0078】
ステップ254において、もしパターン・テスト・モードが選択されたとすれば(例えば、マイクロコントローラ204(図4A)又は139(図5)によって)、方法ステップのフローはステップ255へ進む。ステップ255では、テストされるメモリ・デバイス(DUT)へパターン・テストが適用される
パターン・テストは、全ての生成されたテスト・パターンが印加されるか、全ての予め選択されたテスト・パターンが印加されてしまうまで、指定された持続時間の間継続しても良い。ステップ256において、もしDUTが更なるテストを施されるのであれば、方法ステップのフローは、他のテスト・モードが選択されるステップ252へ戻る。さもなければ、方法ステップのフローは、テスト方法の終わりをマークするステップ257へ進む。
【0079】
ステップ254において、もしパターン・テスト・モードが選択されなかったならば、ステップ258が実行される。ステップ258では、挙動テスト・モードが選択されたかどうかを、コントローラが決定する。もし選択されたのであれば、方法ステップのフローは、挙動テストが実行されるステップ260へ進む。即ち、アプリケーション・システムから発生した入力がDUTへ印加される。挙動テストが完了したとき(例えば、指定された持続時間の後か、手作業によって終了したときか、予め指定されたイベントが発生したとき)、方法ステップのフローは、前述したステップ256へ進む。
【0080】
図7A及び図7Bは、挙動テストがDUTの上で実行される挙動テスト方法の2つの代替の実施形態を表す。挙動テストは、図6のステップ260で実行されても良い。
【0081】
図7Aを参照すると、図4Aの挙動テスト・システム168に類似したアーキテクチャを有する挙動テスト・システムを使用して実行される挙動テスト方法が、ステップ300aから始まる。
【0082】
ステップ310aにおいて、システム・メモリへ接続されたシステム・メモリ・コントローラへ送信されている全ての信号(好ましくは、メモリ・バス上をシステム・メモリ・コントローラへ送信されている信号は除外される)のコピーが、1つ又は複数のテスト・コンポーネントを介して、DUTへ接続されたテスト・コントローラへリダイレクトされる。
【0083】
ステップ320aにおいて、例えば、ロジック・デバイスを使用して、システム・メモリ・コントローラによって送信される信号(好ましくは、システム・メモリ・コントローラから出力される信号であって、システム・メモリへの出力を含まない信号)が、テスト・コントローラによって送信される信号(好ましくは、テスト・コントローラから出力される信号であって、DUTへの出力を含まない信号)と比較される。
【0084】
ステップ330aにおいて、比較の結果は、例えば、マイクロコントローラ、又は1つ又は複数の他の出力デバイス又は電子コンポーネントへ直接出力される。
【0085】
ステップ340aにおいて、もし挙動テストが終了すべきであるとの表示があれば、方法ステップのフローは、方法の終了をマークするステップ350aへ進む。さもなければ、方法ステップのフローは、方法ステップが繰り返されるステップ310aへ進む。
【0086】
図7Bを参照すると、本発明に従った挙動テスト方法の他の実施形態が、ステップ300bで始まる。挙動テストが実行される挙動テスト方法のこの実施形態は、図5の挙動テスト・システム218(又は、図3の挙動テスト・システム118)と類似したアーキテクチャを有する挙動テスト・システムで使用されることができる。
【0087】
ステップ310bで、システム・メモリへ送信されている全ての信号のコピーが、1つ又は複数のテスト・コンポーネントを介して、テストされるメモリ・デバイス(DUT)へリダイレクトされる。
【0088】
ステップ320bで、システム・メモリから読み出されたデータのコピーが、DUTから読み出されたデータと比較される。
【0089】
データは、ステップ310bでシステム・メモリ及びDUTへ複数回書き込まれてよく、その後、データはステップ320bでシステム・メモリ又はDUTから読み出される。
【0090】
ステップ330bで、図7Aのステップ330aと同じように、比較の結果が出力される。
【0091】
ステップ340bで、もし挙動テストを終了すべきであるとの表示が存在すれば、方法ステップのフローは、方法の終了をマークするステップ350bへ進む。さもなければ、方法ステップのフローは、方法のステップが繰り返されるステップ310bへ進む。
【0092】
DUTは、システム・メモリがアプリケーション・システム内の実際の動作環境で動作するのと同じ動作及び動作順序を実行するのが有利である。
【0093】
図3又は図5のシステムは、図4Aのシステムよりも構成が容易であるが、図3及び図5のDUT125は、システム・メモリへ接続されたコントローラのタイプから独立した信号を受け取ることが注目される。メモリ・デバイスは、取り付けられたコントローラのタイプに依存して異なるように動作するから(コントローラ・チップの出力とメモリ・デバイスへの入力との間に、インピーダンスのミスマッチがあるため)、DUTへ導かれている信号の幾つかの特性は、システム・メモリへ送信されている信号と正確に同じではないかも知れない。なぜなら、図3及び図5のDUTは、コントローラへ接続されないからである。例えば、コントローラ及び接続されたメモリ・デバイス間のインピーダンス・ミスマッチは、信号が所望の電圧レベルをアンダシュート又はオーバシュートしてメモリ・デバイスへ送信される原因となる。所望の電圧レベルからのこれらの偏差は、或る場合には、メモリ・デバイスの出力にエラーを生じる。従って、コントローラがDUTへ接続される図4Aのシステムは、もしテスト・コントローラ192がシステム・メモリ・コントローラ42と実質的に同じように振る舞うならば、より大きな正確度の挙動テストを提供するであろう。このような場合は、テスト・コントローラ192及びシステム・メモリ・コントローラ42が機能的に同等であり、同じタイプであるような場合(例えば、同じロット番号及び日付コードを有する場合)であろう。
【0094】
ここで説明されるシステム内の幾つかのデバイス、例えば、テスト・パターン発生器、データ受信器、及び比較器は、所望の機能を実行するようにプログラムされるマイクロプロセッサ、又は代替的に、チップ上で実現される状態マシーン、メモリ・デバイスへ接続されるロジック回路、これらの組み合わせ、又は既知の適切な実施形態を使用して実現されても良い。
【0095】
テストされるメモリ・デバイスは、単一のメモリ・チップ、多数のメモリ・チップ、又はメモリ・モジュールから構成されても良いことが、当業者には明らかであろう。
【0096】
本発明の変形の実施形態において、予想データと、テストされるデバイスから得られたデータとの間の比較(図7Aのステップ320a及び図7Bのステップ320bで実行されるような)の結果は、エラー・ログ・ユニットの中にログされても良い。
【0097】
本発明の変形の実施形態において、メモリ・バスのワイヤへワイヤを直接接続して図3又は図5のメモリ・バスをタップする代わりに、1つ又は複数のシステム・メモリ・モジュールがボード上に取り付けられても良い。更に、このボード上でドライバがメモリ・バスの制御線、アドレス線、及びデータ線へ接続される。これらのドライバは、一連のトランシーバ及び/又はドライバへのケーブル(例えば、LVDSケーブル)を介して、それらの線の上の信号を駆動し、信号をテスト・コンポーネントへ導く。メモリ・バスをタップするそのような代替の配列及び装置の1つは、図8に示される。
【0098】
本発明の変形の実施形態において、テストされるデバイスへ施されるテストの信頼性、正確性、及び範囲は、選択されたテスト・コンポーネント、及びテストされるデバイスに関して、様々な動作パラメータを変更する手段を設けることによって更に改善されても良い。この実施形態において、異なった動作パラメータの或る範囲のもとでパラメータ・テストが実行される。このテストは、それらの範囲の極値で実行されるテストを含む。挙動テスト・システムは、別個のテスト・モードでパラメータ・テストが実行されるように構成されても良い。
【0099】
例えば、図9を参照すると、パラメータ制御デバイス400が、図5の挙動テスト・システムへ付け加えられている。例えば、VDD、VDDQ、VTT、VREFを含む多数の動作パラメータを変更するため、パラメータ制御デバイス400をDUT125へ接続することができる。更に、例えば、セットアップ/保持時間、ドライバの強さ、スキューレート、信号の上昇/下降時間、VOL、VOHを含む多数の動作パラメータを変更するため、パラメータ制御デバイス400を、DUT125へ接続されたドライバ224へ接続することができる。例えば、読み出しストローブ・タイミング、VIH、VILを含む多数の動作パラメータを変更するため、パラメータ制御デバイス400をデータ受信器136へ接続することができる。動作パラメータを、テスト・コンポーネントが現実のアプリケーション・システムの中で直面するパラメータの範囲内で変更することによって、テストされるデバイスの更に包括的なテストを達成することができる。
【0100】
本発明の変形の実施形態において、テストされるデバイスへ施されるテストの信頼性、正確性、及び範囲は、挙動テスト・システムが動作する様々な電気的操作条件(例えば、温度、湿度)を変更する手段を設けることによって、更に改善されても良い。この実施形態において、異なった動作条件の範囲でテストが実行される挙動テストが実行される。このテストは、それらの範囲の極値で実行されるテストを含む。このテスト方法は、環境テストと呼ばれても良い。
【0101】
本発明の変形の実施形態において、挙動テスト・システムの幾つかのコンポーネントに関して、コンポーネントの機能は、説明で指定された特定のコンポーネントによって実行される必要はないことが、当業者には明らかであろう。例えば、図4Aのロジック・デバイス190の機能は、幾つかの電子コンポーネントによって実行されてもよく、単一の電子デバイスによって実行されることに限定される必要はないことが、当業者には明らかであろう。更なる例として、本明細書で説明された幾つかのデバイスの機能は、より少ない数(少なくとも1つ)の電子コンポーネントによって実行されるように組み合わせられても良いことが、当業者には明らかであろう。
【0102】
本発明の変形の実施形態において、メモリ・アプリケーション・システムは、パーソナル・コンピュータに限定されず、例えば、ビデオ・ゲーム、ボイス・レコーダ、ネットワーク・サーバ、ディジタル・テレビ、MP3プレーヤ、カメラ、携帯電話、メモリ・デバイスを使用するマイクロプロセッサ・ベース・デバイス、又は事実上メモリ・デバイスを使用する任意の電子デバイス、システム、又はボックスであっても良い。
【0103】
本発明の変形実施形態のシステムを示す図10を参照すると、アプリケーション・システムからのタップされた信号を、テスト・コンポーネントの複数のセットへ供給することができ、1つ又は複数のトランシーバ及び/又はロジック・デバイスの助けを借りて、多くのデバイスを並列及び同時にテストすることができる。
【0104】
本発明の変形の実施形態において、テストされるデバイスは、製造ラインから直接出て来たテスト前の集積回路デバイスであるか、以前に、障害を有するものとして分類されるか、または製造者によって不合格とされた集積回路デバイスである。デバイスは、厳格な一般的仕様を満たさないため製造者によって最初は不合格とされても、そのデバイスは、それほど厳格ではない仕様を満たすデバイスを使用する特定のアプリケーションには適しているかも知れない。従って、テストされるデバイスへ挙動テストを施し、デバイスの意図されたアプリケーションに特に適した範囲で、様々な動作パラメータを変更しながらテストを施すことによって、以前に障害を起こすか不合格とされたデバイスは挙動テストに合格し、特別のアプリケーションに適していることが分かるかも知れない。従って、挙動テストは、以前に障害を起こすか不合格とされたデバイスを再分類するために有用である。このように、本発明は、以前に障害を起こすか不合格とされたデバイスをテストして、そのようなデバイスが特別のアプリケーションのもとでは正常に機能する可能性を保証するために使用される方法及びシステムを提供する。
【0105】
本発明の変形の実施形態において、本明細書で説明されたシステム及び方法は、メモリ・アプリケーション・システムにおけるメモリ・デバイス(例えば、SDRAM、SRAM、DRAM、EDORAMなど)のテストに限定されない。本発明は、更に、プロセッサ・チップ、特定用途向け集積回路(ASIC)チップ、データ通信デバイス、コンポーネント、ボックス、又は事実上、任意のアプリケーション・システムにおける任意のタイプの集積回路デバイスをテストするように構成されても良い。本発明は、アプリケーション・システムの中で動作しているシステム電子コンポーネントであってテストされるデバイスに類似したコンポーネントを位置決めし、そのシステム電子コンポーネントへ送信されている信号を搬送している接続をタップし、それらの信号のコピーを、テストされるデバイスへ導き、システム電子コンポーネントから送信された信号を、テストされるデバイスから送信された信号と比較し、テストされるデバイスが適正に働くかどうかを決定することによって、一般的に応用されても良い。
【0106】
代替的に、本発明は、アプリケーション・システム内のシステム電子コンポーネントへ接続されたシステム・コントローラ又は1つ又は複数の他の電子コンポーネントを位置決めし、そのシステム・コントローラ又は1つ又は複数の電子コンポーネントとの間を送信される信号を搬送する接続をタップし、それらの信号のコピーを、テストされるデバイスへ接続されたテスト・コントローラ又は1つ又は複数のテスト・コンポーネントへ導き(ここで、テスト・コントローラ又は1つ又は複数のテスト・コンポーネントは、システム・コントローラ又は1つ又は複数の電子コンポーネントと同じタイプであり、また同じ機能を有する)、システム・コントローラ又は1つ又は複数の電子コンポーネントによって送信された信号を、テスト・コントローラ又は1つ又は複数のテスト・コンポーネントによって送信された信号と比較し、テストされるデバイスが予想されたように実行するかどうかを決定することによって、応用されても良い。
【0107】
本発明の変形の実施形態において、本発明の挙動テスト・システムは、最初に、テストされるデバイス上で従来型テストのみが実行される従来型テスト・システムを修正することによって構成されても良い。例えば、本発明の挙動テスト・システムを構成するため、図1に示される従来技術の従来型テスト・システムのテスト・パターン発生器は、アプリケーション・システムからの入力を提供できる1つ又は複数のコンポーネント又はデバイスによって置換されても良い。
【0108】
本発明の変形の実施形態において、本発明の挙動テスト・システム及び方法は、デバイスがテストされる間にアプリケーション・システムが動作することを必要とせずに、実際のアプリケーション・システムから発生する信号を使用して、デバイスをテストできるように修正されても良い。例えば、本発明の好ましい実施形態に従って、適切なシステム接続をタップし、それらの接続の上にある信号のコピーを、テストされるデバイス(又は、テストされるデバイスへ接続されたコントローラ又は他のコンポーネント)へ導くことによって、テストされるデバイス(又は、テストされるデバイスへ接続されたコントローラ又は他のコンポーネント)へ印加されるアプリケーション・システム内のシステム接続上の信号は、メモリ又は記憶装置の中に記憶されても良い。本質的に、アプリケーション・システムによって生成されたテスト信号は、後で使用するためメモリ又は記憶装置の中にキャプチャ又は記録される。次に、記憶されたテスト信号は、例えば、ドライバ又はロジック・デバイスを使用して、テストされるデバイスへ印加されても良い。その結果、本発明のこれらの変形実施形態において、アプリケーション・システムは、デバイスをテストする間、必ずしも挙動テスト・システムの一部分である必要はない。しかし、実際のアプリケーション・システムから発生する信号が、デバイスをテストするために使用され、テストされるデバイスは依然として挙動テストを施される。テストされるデバイスは、意図されたアプリケーション環境で最終的に使用されるときの必要動作条件を表す条件を与えられる。本発明に従って設計された挙動テスト・システムの変形実施形態の例は、図11A、図11B、図11C、及び図11Dに示される。これらの例は、それぞれ図3、図4A、図5、及び図9のシステムの修正である。本発明のこれらの変形実施形態において、アプリケーション・システムによって生成された信号は、接続されたアプリケーション・システムからではなく、メモリ・デバイス410からテスト・コンポーネントによって受け取られる。しかし、メモリ・デバイス410は、実際のアプリケーション・システムから生成された信号を、テスト・コンポーネント119(図11A、図11C、図11D)又は169(図11B)へ提供し、テストされるデバイス125(図11A、図11C、図11D)又はテスト・コントローラ192(図11B)へ印加されるようにし、テストされるデバイス125又はテスト・コントローラ192の出力と比較されるようにする。マイクロコントローラ139(図11A、図11C、図11D)又は204(図11B)は、I/O接続411を介して、他のデバイスから入力を受け取り、出力を提供しても良い。
【0109】
本発明の変形の実施形態において、アプリケーション・システム内の実際の信号を表すテスト信号は、シミュレーション・デバイスによってモデル化又はシミュレートされてよく、続いてメモリ又は記憶装置の中に記憶されても良い。記憶されたテスト信号は、例えば、ドライバ又はロジック・デバイスを使用して、テストされるデバイスへ印加されても良い。
【0110】
当業者に明らかであるように、本発明から逸脱することなく、ここで説明されたシステム及び方法の他の様々な修正及び適合化が可能である。本発明の範囲はクレイムで定義される。
【図面の簡単な説明】
【図1】
従来技術における、集積回路メモリ・デバイスの典型的な従来型テスト・システムを示す概略図である。
【図2A】
従来技術における、メモリ・アプリケーション・システムの幾つかのコンポーネントを示す概略図である。
【図2B】
従来技術における、挙動テスト・システムの基本的アーキテクチャを示す概略図である。
【図2C】
従来技術における、典型的なPCアプリケーション・システムの幾つかのコンポーネントを示す概略図である。
【図3】
本発明の好ましい実施形態を示す概略図である。
【図4A】
本発明の他の好ましい実施形態を示す概略図である。
【図4B】
2つの回路ボードを使用して実現された図4Aの実施形態を示す概略図である。
【図5】
本発明の他の好ましい実施形態を示す概略図である。
【図6】
メモリ・チップをテストする方法で実行されるステップを示すフローチャートである。
【図7A】
メモリ・チップが挙動テストを受ける方法の代替的実施形態におけるステップを示すフローチャートである。
【図7B】
メモリ・チップが挙動テストを受ける方法の代替的実施形態におけるステップを示すフローチャートである。
【図8】
本発明の変形の実施形態においてメモリ・バスをタップする配列及び装置を示す図である。
【図9】
パラメータ制御デバイスが使用される本発明の実施形態を示す概略図である。
【図10】
テストされる多数のデバイスが並列にテストされる本発明の変形の実施形態を示す概略図である。
【図11A】
テスト・コンポーネントへ供給されるアプリケーション信号が、メモリ・デバイスの中に記憶される本発明の変形の実施形態を示す概略図である。
【図11B】
テスト・コンポーネントへ供給されるアプリケーション信号が、メモリ・デバイスの中に記憶される本発明の変形の実施形態を示す概略図である。
【図11C】
テスト・コンポーネントへ供給されるアプリケーション信号が、メモリ・デバイスの中に記憶される本発明の変形の実施形態を示す概略図である。
【図11D】
テスト・コンポーネントへ供給されるアプリケーション信号が、メモリ・デバイスの中に記憶される本発明の変形の実施形態を示す概略図である。
Claims (84)
- テストされるデバイスである電子コンポーネントをテストする挙動テスト・システムであって、
(a)テスト信号が生成されるアプリケーション・システムであって、前記テスト信号はアプリケーション・システム内の基準デバイス及びテストされるデバイスの双方に印加され、基準デバイスはテストされるデバイスと同じタイプであるか機能的に同等である、アプリケーション・システムと、
(b)アプリケーション・システム内のシステム接続へ接続されるタッピング接続であって、前記システム接続は基準デバイスへ接続される、タッピング接続と、
(c)前記テスト信号をテストされるデバイスへ印加するために、前記タッピング接続へ接続される、テスト・コンポーネントと、
(d)前記テスト信号に応答して基準デバイスから受け取られた信号を、テスト信号に応答して、テストされるデバイスから受け取られた信号と比較するデバイスと、
(e)比較の結果を表示する手段と
を具備するシステム。 - 前記テスト・コンポーネントが、前記タッピング接続及び他のテスト・コンポーネントへ接続された少なくとも1つのトランシーバを含む、請求項1に記載のシステム。
- 前記少なくとも1つのトランシーバが、システム接続上を搬送されている信号の完全性に対する影響を最小にし、他のテスト・コンポーネント及びテストされるデバイスをアプリケーション・システムから分離するために使用される、請求項2に記載のシステム。
- システムが、更に、テストされるデバイスに従来型テストを施すためのデバイスを含む、請求項1に記載のシステム。
- テストされるデバイスへ従来型テストを施すための前記デバイスが、テスト・パターンを生成するデバイスである、請求項4に記載のシステム。
- テストされるデバイスへ従来型テストを施すための前記デバイスが、パラメータ制御デバイスである、請求項4に記載のシステム。
- テストされるデバイスである電子コンポーネントをテストする挙動テスト・システムであって、
(a)入力信号が生成されるアプリケーション・システムであって、前記入力信号はシステム・コントローラ及びテスト・コントローラの双方へ印加され、システム・コントローラがアプリケーション・システム内の基準デバイスへ接続され、前記システム・コントローラが、前記入力信号に応答して基準デバイスへ印加される第1のテスト信号を生成し、前記テスト・コントローラが、テストされるデバイスへ接続され、前記テスト・コントローラが、入力信号に応答して、テストされるデバイスへ印加される第2のテスト信号を生成し、基準デバイスが、テストされるデバイスと同じタイプであるか機能的に同等である、アプリケーション・システム
(b)アプリケーション・システム内のシステム接続へ接続されるタッピング接続であって、前記システム接続が前記システム・コントローラへ接続される、タッピング接続と、
(c)前記テスト信号を前記テスト・コントローラへ印加するため、前記タッピング接続へ接続されるテスト・コンポーネントと、
(d)前記システム・コントローラからの入力信号に応答して受け取られた信号を、前記テスト・コントローラからの入力信号に応答して受け取られた信号と比較するデバイスと、
(e)比較の結果を表示する手段と
を具備するシステム。 - 前記テスト・コンポーネントが、前記タッピング接続及び他のテスト・コンポーネントへ接続された少なくとも1つのトランシーバを含む、請求項7に記載のシステム。
- 前記少なくとも1つのトランシーバが、システム接続上を搬送されている信号の完全性に対する影響を最小にし、他のテスト・コンポーネント及びテストされるデバイスをアプリケーション・システムから分離するために使用される、請求項8に記載のシステム。
- テストされるデバイスへ従来型テストを施すためのデバイスを更に含む、請求項7に記載のシステム。
- テストされるデバイスへ従来型テストを施すための前記デバイスが、テスト・パターンを生成するデバイスである、請求項10に記載のシステム。
- テストされるデバイスへ従来型テストを施すための前記デバイスが、パラメータ制御デバイスである、請求項10に記載のシステム。
- 前記テスト・コントローラが、第2のアプリケーション・システムのシステム・コントローラである、請求項7に記載のシステム。
- 電子コンポーネントをテストする挙動テスト・システムであって、
(a)少なくとも1つのテスト信号が生成されるアプリケーション・システムと、
(b)前記アプリケーション・システム内の基準デバイスと、
(c)テストされるデバイスである電子コンポーネントと、
(d)アプリケーション・システム及び電子コンポーネントへ接続されたテスト・コンポーネントであって、テスト・コンポーネントは、アプリケーション・システムから電子コンポーネントへ複数の信号を導くように構成され、電子コンポーネントが障害を起こす場合にアプリケーション・システムは障害を起こさない、テスト・コンポーネントと、
(e)前記基準デバイスからの出力を、電子コンポーネントからの出力と比較する手段と
を具備するシステム。 - 前記電子コンポーネントが、メモリ・チップ、特定用途向け集積回路チップ、プロセッサ・チップ、データ通信デバイス、電子デバイスのうちの1つである、請求項14に記載のシステム。
- 前記テスト・コンポーネントが少なくとも1つのトランシーバを含む、請求項14に記載のシステム。
- 前記電子コンポーネントが、パーソナル・コンピュータ、ビデオ・ゲーム、ボイス・レコーダ、ネットワーク・サーバ、ディジタル・テレビ、MP3プレーヤ、カメラ、携帯電話、少なくとも1つのメモリ・チップを使用するマイクロプロセッサ・ベース・デバイス、少なくとも1つのメモリ・チップを使用する電子デバイス、少なくとも1つのメモリ・チップを使用する電子システム、少なくとも1つのメモリ・チップを使用する電子ボックスのうちの少なくとも1つで使用されるメモリ・チップである、請求項15に記載のシステム。
- テストされるデバイスへ従来型テストを施すためのデバイスを更に含む、請求項14に記載のシステム。
- テストされるデバイスへ従来型テストを施すための前記デバイスが、テスト・パターンを生成するデバイスである、請求項18に記載のシステム。
- テストされるデバイスへ従来型テストを施すための前記デバイスが、パラメータ制御デバイスである、請求項18に記載のシステム。
- 集積回路デバイスをテストする挙動テスト方法であって、
(a)第1の集積回路デバイスへ入力を提供し、ここで前記入力は、アプリケーション・システムの第2の集積回路デバイスへ伝えられた複数の信号のコピーを含み、
(b)前記入力に応答して第1の集積回路デバイスによって提供された信号を、第2の集積回路デバイスへ伝えられた信号に応答して第2の集積回路デバイスによって提供された信号と比較する、
方法。 - 前記第1及び第2の集積回路デバイスの各々が、メモリ・チップ、特定用途向け集積回路チップ、プロセッサ・チップ、データ通信デバイス、電子コンポーネントのうちの1つである、請求項21に記載の方法。
- 前記アプリケーション・システムが、パーソナル・コンピュータ、ビデオ・ゲーム、ボイス・レコーダ、ネットワーク・サーバ、ディジタル・テレビ、MP3プレーヤ、カメラ、携帯電話、少なくとも1つのメモリ・チップを使用するマイクロプロセッサ・ベース・デバイス、少なくとも1つのメモリ・チップを使用する電子デバイス、少なくとも1つのメモリ・チップを含む電子システム、少なくとも1つのメモリ・チップを含む電子ボックスのうちの1つである、請求項22に記載の方法。
- 複数の第1の集積回路デバイスが並列にテストされる、請求項22に記載の方法。
- テストされるデバイスへ従来型テストを施すステップを更に含む、請求項21に記載の方法。
- テストされるデバイスへ従来型テストを施す前記ステップが、テストされるデバイスへテスト・パターンを印加することを含む、請求項25に記載の方法。
- テストされるデバイスへ従来型テストを施す前記ステップが、少なくとも1つのテスト・コンポーネントの動作パラメータを修正することを含む、請求項25に記載の方法。
- 前記第1の集積回路デバイスは、以前に、障害を有するものとして分類されたか製造者によって不合格とされたデバイスである、請求項21に記載の方法。
- ステップ(b)における比較の結果を出力するステップを更に含む、請求項21に記載の方法。
- 前記比較の結果が、ディスプレイ、1つ又は複数の発光ダイオード、1つ又は複数のエラー・インディケータ、出力デバイスのうちの少なくとも1つの上に呈示される、請求項29に記載の方法。
- 前記比較の結果が、メモリ・デバイス、記憶装置のうちの1つに記憶される、請求項29に記載の方法。
- 前記比較の結果が、ロジック・デバイス、プロセッサ、アプリケーション・システム、マイクロコントローラ、ネットワークのうちの1つへ導かれる、請求項29に記載の方法。
- 集積回路デバイスをテストする方法であって、
(a)第1の複数の信号を第1の集積回路デバイスへ送信し、ここで前記第1の集積回路デバイスは、テストされるデバイスであり、前記第1の複数の信号は、アプリケーション・システムの中で動作している第2の集積回路デバイスへ送信された第2の複数の信号と論理的に同じであり、
(b)前記第1の複数の信号の少なくとも1つに対する、第1の集積回路デバイスによる第1の応答を決定し、
(c)前記第2の複数の信号の少なくとも1つに対する、第2の集積回路デバイスによる第2の応答を決定し、
(d)前記第1の応答及び第2の応答を比較する
ことを含む方法。 - 前記第1の複数の信号が、前記第2の集積回路デバイスと、前記アプリケーション・システムの中の他のコンポーネントとの間の接続をタップし、それらの接続によって搬送された信号をコピーすることによって得られる、請求項33に記載の方法。
- 前記第1及び第2の集積回路デバイスの各々が、メモリ・チップ、特定用途向け集積回路チップ、プロセッサ・チップ、データ通信デバイス、電子コンポーネントのうちの1つである、請求項34に記載の方法。
- 前記アプリケーション・システムが少なくとも1つの電子回路を含み、前記少なくとも1つの電子回路の1つが、前記第2の集積回路デバイスを含むか、それに接続される、請求項35に記載の方法。
- 前記アプリケーション・システムが、パーソナル・コンピュータ、ビデオ・ゲーム、ボイス・レコーダ、ネットワーク・サーバ、ディジタル・テレビ、MP3プレーヤ、カメラ、携帯電話、少なくとも1つのメモリ・チップを使用するマイクロプロセッサ・ベース・デバイス、少なくとも1つのメモリ・チップを使用する電子デバイス、少なくとも1つのメモリ・チップを含む電子システム、少なくとも1つのメモリ・チップを含む電子ボックスのうちの1つである、請求項36に記載の方法。
- ステップ(d)における比較の結果を出力するステップを更に含む、請求項33に記載の方法。
- 前記比較の結果が、ディスプレイ、1つ又は複数の発光ダイオード、1つ又は複数のエラー・インディケータ、出力デバイスのうちの少なくとも1つの上に呈示される、請求項38に記載の方法。
- 前記比較の結果が、メモリ・デバイス、記憶装置のうちの1つに記憶される、請求項38に記載の方法。
- 前記比較の結果が、ロジック・デバイス、プロセッサ、アプリケーション・システム、マイクロコントローラ、ネットワークのうちの1つへ導かれる、請求項38に記載の方法。
- 複数の第1の集積回路デバイスが並列にテストされる、請求項35に記載の方法。
- テストされるデバイスへ従来型テストを施すステップを更に含む、請求項33に記載の方法。
- テストされるデバイスへ従来型テストを施す前記ステップが、テストされるデバイスへテスト・パターンを印加することを含む、請求項43に記載の方法。
- テストされるデバイスへ従来型テストを施す前記ステップが、少なくとも1つのテスト・コンポーネントの動作パラメータを修正することを含む、請求項43に記載の方法。
- 前記第1の集積回路デバイスは、以前に、障害を有するものとして分類されたか製造者によって不合格とされたデバイスである、請求項33に記載の方法。
- 集積回路デバイスをテストする方法であって、
(a)第1の複数の信号を第1のコントローラへ送信し、ここで前記第1のコントローラは第1の集積回路デバイスへ接続され、前記第1の集積回路デバイスは、テストされるデバイスであり、前記第1の複数の信号は、第2のコントローラへ送信された第2の複数の信号と論理的に同じであり、前記第2のコントローラは第2の集積回路デバイスへ接続され、前記第2のコントローラ及び前記第2の集積回路デバイスはアプリケーション・システムの中で動作し、
(b)前記第1の複数の信号の少なくとも1つに対する、第1のコントローラによる第1の応答を決定し、
(c)前記第2の複数の信号の少なくとも1つに対する、第2のコントローラによる第2の応答を決定し、
(d)前記第1の応答及び第2の応答を比較する
ことを含む方法。 - 前記第1及び第2のコントローラが機能的に同等である、請求項47に記載の方法。
- 前記第1の複数の信号が、前記第2のコントローラと、前記アプリケーション・システム内の第2の集積回路デバイスではないコンポーネントとの間の少なくとも1つの接続をタップすることによって得られる、請求項47に記載の方法。
- 前記第1及び第2の集積回路デバイスの各々が、メモリ・チップ、特定用途向け集積回路チップ、プロセッサ・チップ、データ通信デバイス、電子コンポーネントのうちの1つである、請求項49に記載の方法。
- 前記アプリケーション・システムが少なくとも1つの電子回路を含み、前記少なくとも1つの電子回路のうちの1つが、前記第2の集積回路デバイスを含むか、それに接続される、請求項50に記載の方法。
- 前記アプリケーション・システムが、パーソナル・コンピュータ、ビデオ・ゲーム、ボイス・レコーダ、ネットワーク・サーバ、ディジタル・テレビ、MP3プレーヤ、カメラ、携帯電話、少なくとも1つのメモリ・チップを使用するマイクロプロセッサ・ベース・デバイス、少なくとも1つのメモリ・チップを使用する電子デバイス、少なくとも1つのメモリ・チップを含む電子システム、少なくとも1つのメモリ・チップを含む電子ボックスのうちの1つである、請求項50に記載の方法。
- ステップ(d)における比較の結果を出力するステップを更に含む、請求項47に記載の方法。
- 前記比較の結果が、ディスプレイ、1つ又は複数の発光ダイオード、1つ又は複数のエラー・インディケータ、出力デバイスのうちの少なくとも1つの上に呈示される、請求項53に記載の方法。
- 前記比較の結果が、メモリ・デバイス、記憶装置のうちの1つに記憶される、請求項53に記載の方法。
- 前記比較の結果が、ロジック・デバイス、プロセッサ、アプリケーション・システム、マイクロコントローラ、ネットワークのうちの1つへ導かれる、請求項53に記載の方法。
- 複数の第1の集積回路デバイスが並列にテストされる、請求項50に記載の方法。
- テストされるデバイスへ従来型テストを施すステップを更に含む、請求項47に記載の方法。
- テストされるデバイスへ従来型テストを施す前記ステップが、テストされるデバイスへテスト・パターンを印加することを含む、請求項58に記載の方法。
- テストされるデバイスへ従来型テストを施す前記ステップが、少なくとも1つのテスト・コンポーネントの動作パラメータを修正することを含む、請求項58に記載の方法。
- 前記第1の集積回路デバイスは、以前に、障害を有するものとして分類されたか製造者によって不合格とされたデバイスである、請求項47に記載の方法。
- 集積回路デバイスをテストするシステムであって、
(a)テストされるデバイスである第1の集積回路デバイスと、
(b)アプリケーション・システムの中で動作している第2の集積回路デバイスと、
(c)前記第2の集積回路デバイスを前記アプリケーション・システム内の他のコンポーネントへ接続する複数のシステム接続と、
(d)前記第1の集積デバイス及び前記複数のシステム接続へ接続された複数のテスト・コンポーネントであって、前記複数のシステム接続によって搬送された信号を前記第1の集積回路デバイスへ導くように構成された複数のテスト・コンポーネントと、
(e)前記信号への、第1及び第2の集積回路デバイスによる応答を比較する比較器と
を具備するシステム。 - 前記第1及び第2のの集積回路デバイスの各々が、メモリ・チップ、特定用途向け集積回路チップ、プロセッサ・チップ、データ通信デバイス、電子コンポーネントのうちの1つである、請求項62に記載のシステム。
- 前記アプリケーション・システムが少なくとも1つの電子回路を含み、前記少なくとも1つの電子回路の1つが、前記第2の集積回路デバイスを含むか、それに接続される、請求項63に記載のシステム。
- 前記アプリケーション・システムが、パーソナル・コンピュータ、ビデオ・ゲーム、ボイス・レコーダ、ネットワーク・サーバ、ディジタル・テレビ、MP3プレーヤ、カメラ、携帯電話、少なくとも1つのメモリ・チップを使用するマイクロプロセッサ・ベース・デバイス、少なくとも1つのメモリ・チップを使用する電子デバイス、少なくとも1つのメモリ・チップを含む電子システム、少なくとも1つのメモリ・チップを含む電子ボックスのうちの1つである、請求項63に記載のシステム。
- テストされるデバイスへ従来型テストを施すためのデバイスを更に含む、請求項62に記載のシステム。
- テストされるデバイスへ従来型テストを施すための前記デバイスが、テスト・パターンを生成するデバイスである、請求項66に記載のシステム。
- テストされるデバイスへ従来型テストを施すための前記デバイスが、パラメータ制御デバイスである、請求項66に記載のシステム。
- 入力選択器デバイスを更に含み、前記入力選択器デバイスが、テストされるデバイスへ従来型テストを施すための前記デバイスから前記第1の集積回路デバイスへ入力を提供すること及び複数のシステム接続によって搬送される信号を前記第1の集積回路デバイスへ提供することの間で切り替えるように構成される、請求項66に記載のシステム。
- 前記比較器へ接続されたエラー・ログ・ユニットを更に含み、前記エラー・ログ・ユニットが、マイクロコントローラ、ネットワーク、ディスプレイ、1つ又は複数の発光ダイオード、1つ又は複数のエラー・インディケータ、プロセッサ、アプリケーション・システム、ロジック・デバイス、記憶装置、出力デバイス、メモリ・デバイスのうちの少なくとも1つへ比較の結果を導くように構成される、請求項62に記載のシステム。
- 集積回路デバイスをテストするシステムであって、
(a)テストされるデバイスである第1の集積回路デバイスと、
(b)前記第1の集積回路デバイスへ接続された第1のコントローラと、
(c)アプリケーション・システムの中で動作している第2の集積回路デバイスと、
(d)前記第2の集積回路デバイスへ接続された第2のコントローラであって、前記アプリケーション・システムの中で動作している第2のコントローラと、
(e)前記第2のコントローラを、前記第2の集積回路デバイス以外の前記アプリケーション・システム内の他のコンポーネントへ接続する複数のシステム接続と、
(f)少なくとも1つの電子コンポーネント及び接続を含む複数のテスト・コンポーネントであって、前記第1のコントローラ及び前記複数のシステム接続へ接続され、前記複数のシステム接続によって搬送された信号を前記第1のコントローラへ導くように構成されている複数のテスト・コンポーネントと、
(g)前記第1及び第2のコントローラによる前記信号への応答を比較するように構成された比較器と
を具備するシステム。 - 前記第1及び第2のコントローラが機能的に同等である、請求項71に記載のシステム。
- 前記第1及び第2の集積回路デバイスの各々が、メモリ・チップ、特定用途向け集積回路チップ、プロセッサ・チップ、データ通信デバイス、電子コンポーネントのうちの1つである、請求項71に記載のシステム。
- 前記アプリケーション・システムが少なくとも1つの電子回路を含み、前記少なくとも1つの電子回路の1つが、前記第2の集積回路デバイスを含むか、それに接続される、請求項73に記載のシステム。
- 前記アプリケーション・システムが、パーソナル・コンピュータ、ビデオ・ゲーム、ボイス・レコーダ、ネットワーク・サーバ、ディジタル・テレビ、MP3プレーヤ、カメラ、携帯電話、少なくとも1つのメモリ・チップを使用するマイクロプロセッサ・ベース・デバイス、少なくとも1つのメモリ・チップを使用する電子デバイス、少なくとも1つのメモリ・チップを含む電子システム、少なくとも1つのメモリ・チップを含む電子ボックスのうちの1つである、請求項74に記載のシステム。
- テストされるデバイスへ従来型テストを施すためのデバイスを更に含む、請求項71に記載のシステム。
- テストされるデバイスへ従来型テストを施すための前記デバイスが、テスト・パターンを生成するデバイスである、請求項76に記載のシステム。
- テストされるデバイスへ従来型テストを施すための前記デバイスが、パラメータ制御デバイスである、請求項76に記載のシステム。
- 入力選択器デバイスを更に含み、前記入力選択器デバイスが、テストされるデバイスへ従来型テストを施すための前記デバイスから入力を提供すること及び複数のシステム接続によって搬送されている信号を第1の集積回路デバイス及び第1のコントローラのうちの1つへ提供することの間で切り替えるように構成される、請求項76に記載のシステム。
- 前記比較器に接続されたエラー・ログ・ユニットを更に含み、前記エラー・ログ・ユニットが、マイクロコントローラ、ネットワーク、ディスプレイ、1つ又は複数の発光ダイオード、1つ又は複数のエラー・インディケータ、プロセッサ、アプリケーション・システム、ロジック・デバイス、記憶装置、出力デバイス、メモリ・デバイスのうちの少なくとも1つへ比較の結果を導くように構成される、請求項71に記載のシステム。
- 集積回路デバイスをテストするシステムであって、
(a)テスト・デバイスと、
(b)テスト信号のための記憶装置と、
(c)前記テスト・デバイス及び前記記憶装置へ接続された複数のテスト・コンポーネントであって、前記記憶装置に記憶された第1の複数の信号を前記テスト・デバイスへ導くように構成されたテスト・コンポーネントと、
(d)前記テスト・デバイスの出力を、前記記憶装置に記憶された第2の複数の信号と比較する比較器と
を具備するシステム。 - 前記テスト信号が、
(a)アプリケーション・システムから発生し、アプリケーション・システムのコンポーネントへの入力及びアプリケーション・システムの前記コンポーネントからの出力を含むシステム信号であって、アプリケーション・システムの前記コンポーネントが、前記テスト・デバイスと同じタイプであるか機能的に同等であるシステム信号のコピー、又は
(b)シミュレーション・デバイスによって生成され、アプリケーション・システムから発生したシステム信号をシミュレートするシミュレーション信号であって、前記システム信号は、アプリケーション・システムのコンポーネントへの入力及びアプリケーション・システムの前記コンポーネントからの出力を含み、アプリケーション・システムの前記コンポーネントは、前記テスト・デバイスと同じタイプであるか機能的に同等であるシミュレーション信号のうちの1つである、請求項81に記載のシステム。 - 前記テスト・デバイスが集積回路デバイスであり、前記集積回路デバイスが、テストされるデバイスである、請求項82に記載のシステム。
- 前記テスト・デバイスが、集積回路デバイスに接続されたコントローラであり、前記集積回路デバイスが、テストされるデバイスである、請求項82に記載のシステム。
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