JP2004510025A - コポリカーボネート組成物、その使用およびそれを含有する成形部品 - Google Patents

コポリカーボネート組成物、その使用およびそれを含有する成形部品 Download PDF

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Abstract

本発明は、熱可塑性コポリカーボネート組成物、およびそれを含有する、改良された耐応力亀裂性および熱安定性を有する成形部品に関する。

Description

【0001】
本発明は、熱可塑性ポリカーボネート組成物、およびそれを含有する、高い耐応力亀裂性(stress cracking resistance)および熱安定性を示す成形部品に関する。
【0002】
ポリマーから製造される成形部品の耐応力亀裂性は、その成形部品が油、清浄剤およびアルコールと接触するのであれば、その製造や成形部品の使用において常に重要である。特に、自動車構造物やそれ以外の外部適用では、薬品にできるだけの耐性を示し、そして一方では低温で安定でかつ他方では高い熱安定性を有する成形部品が長年求められている。すなわち、本発明の目的は、ビスフェノールとして純粋な2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−プロパンから形成されるポリカーボネートを含有するポリカーボネートブレンドに比べて、改良された耐応力亀裂性およびより高い熱安定性を示し、しかも他方では、優れた低温靭性等のポリカーボネートブレンドの有利な特性を保持しているポリカーボネートブレンドを見つけ出すことにある。
【0003】
4,4’−ジヒドロキシジフェニルおよび2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−プロパンをベースとするコポリカーボネートは、特に耐薬品性、熱安定性および難燃性であると開示されており(特開平5−117382号明細書、欧州特許出願公開第A0544407号明細書、米国特許第A5,470,938号明細書、同第A5,532,324号明細書および同第A5,401,826号明細書参照)、また純粋なビスフェノールAから形成される市販のポリカーボネートに比べて、同等の良好な機械特性および透明性を有する。しかし、前記先行技術は、前記コポリカーボネートが特に良好な低温特性を保持しつつ、ポリカーボネートブレンド中で有利に使用できるとの示唆を含まない。
【0004】
特開平3−126756号明細書には、改良された耐熱性、衝撃強度および油および水に対する耐性を有する熱可塑性樹脂組成物が開示されている。この樹脂は芳香族ポリエステル樹脂、芳香族ポリカーボネートおよびブタジエンゴムから構成されている。
【0005】
欧州特許出願公開第A0403837号明細書には、置換ジヒドロキシジフェニルシクロアルカンやそれ以外の芳香族ポリカーボネート(ビスフェノールA系など)およびグラフト化された粒状ジエンゴムをベースとする熱可塑性ポリカーボネート成形用組成物、および熱可塑性成形部品の製造のためのその使用が開示されている。前記成形用組成物は、ジヒドロキシジフェニルシクロアルカンのために、良好なノッチ付き衝撃強度を保持すると同時に、改良された耐熱性を有する。
【0006】
本発明の目的は、改良された耐応力亀裂性および改良された熱安定性を有する熱可塑性ポリカーボネート組成物を提供することである。
【0007】
本発明の目的は、
A)式(I):
【化5】
Figure 2004510025
(前記式中、R〜Rは、互いに独立して、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C10アリールおよびC〜C12アラルキルを表す。)
の化合物0.1モル%〜46モル%と、相補的な量、すなわち99.9モル%〜54モル%の前記式(I)の化合物とは別のジフェノールとから構成される熱可塑性芳香族コポリカーボネート2〜98量部、好ましくは5〜97重量部、特に好ましくは30〜95重量部、および
B)B1)少なくとも1種のビニルモノマー5〜90重量部と
B2)ガラス転移温度が10℃以下のゴム95〜10重量部と
の少なくとも1種のグラフトポリマー0.5〜50重量部、好ましくは2〜40重量部、特に好ましくは5〜30重量部
を含有するコポリカーボネート組成物によって達成される。
【0008】
驚く事に、前記ポリカーボネート組成物中の前記式(I)の構造単位の割合が少なくても、前記ポリカーボネート組成物から得られる成形部品の耐応力亀裂性がかなり改良されることが分かった。
【0009】
本発明の前記コポリカーボネートは、前記成分A)によれば、好ましくは式(I)の化合物を11〜34モル%、特に好ましくは26〜34モル%含有する。
【0010】
したがって、前記式(I)の化合物とは別のジフェノールは、相補的な量で、すなわち99.99〜54モル%、好ましくは89〜66モル%、特に好ましくは74〜66モル%含有される。
【0011】
前記式(I)中のR〜Rは、互いに独立して、好ましくは水素、C〜Cアルキル、フェニル、置換フェニルまたはハロゲンを表し、特に好ましくは水素、メチルまたはtert−ブチルを表し、そして特に好ましくは同じ基を表す。
【0012】
特に好ましい前記式(I)の化合物は、4,4’−ジヒドロキシジフェニル(DOD)および4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−5,5’−テトラ−(tert−ブチル)−ジフェニルである。
【0013】
式(I)の化合物とは別の好ましいジフェノールは、下記の式(II)のジフェノールである。
【化6】
Figure 2004510025
(前記式中、Aは、C〜Cアルキレン、C〜Cアルキリデン、C〜Cシクロアルキリデン、−O−、−SO−、−CO−、−S−、−SO−、場合によりヘテロ原子を含む環が縮合していてよいC−C12アリーレン、または式(IIa)もしくは(IIb)の基:
【化7】
Figure 2004510025
を表し、Bはそれぞれ、C〜C12アルキル、好ましくはメチル、またはハロゲン、好ましくは塩素および/または臭素を表し、xはそれぞれ、互いに独立して、0、1または2であり、pは、1または0であり、そしてRおよびRは、各Xについて独立して選択されてよく、かつ互いに独立して、水素またはC〜Cアルキル、好ましくは水素、メチルまたはエチルを表し、Xは、炭素を表し、そしてmは、少なくとも1個のX、RおよびRが同時にアルキルであれば、4〜7までの整数、好ましくは4または5である。)
【0014】
前記式(II)の好ましい化合物は、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンおよび1,3−ビス[2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−プロピル]ベンゼン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、特に2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)である。
【0015】
2成分系コポリカーボネートを形成する場合、前記式(I)の化合物を1種使用しても、あるいは前記式(I)の化合物を複数使用してもよい。
【0016】
2成分系コポリカーボネートを形成する場合、前記式(II)の化合物を1種使用しても、前記式(II)の化合物を複数使用してもよい。
【0017】
前記式(I)および(II)の遊離体は、その合成からもたらされる不純物を明らかに含有し得る。しかし、高純度が望ましく、また高純度を目指すべきであることから、できる限り高純度の遊離体を使用する。
【0018】
独国特許出願公開第A2119779号明細書によれば、ポリカーボネートの製造は、前記式(I)のモノマーと関与して、好ましくは溶液中で、より好ましくは相境界法および均質相法により行われる。
【0019】
相境界法によるポリカーボネートの製造の詳細は、例えば、「シュネル(Schnell)」著、ケミストリー・アンド・フィジクス・オブ・ポリカーボネーツ(Chemistry and Physics of Polycarbonates)、ポリマー・レヴューズ、第9巻、インターサイエンス・パブリッシャーズ、ニューヨーク、ロンドン、シドニー1964年、およびポリマー・レヴューズ、第10巻中の「コンデンセイション・ポリマーズ・バイ・インターフェイシャル・アンド・ソリューション・メソッヅ(Condensation Polymers by Interfacial and Solution Methods)」、ポール・ダブリュー・モーガン(Paul W. Morgan)著、インターサイエンス・パブリッシャーズ、ニューヨーク、1965年、第VIII章、第325頁、並びに欧州特許第971790号明細書に記載されている。
【0020】
ポリカーボネートは、公知の溶融製造法(いわゆる溶融エステル交換法)で製造されてもよい。このことは、例えば、独国特許出願公開第A19646401号明細書または同第A14238123号明細書に記載されている。エステル交換法(アセテート法およびフェニルエステル法)は、例えば、米国特許第A3,494,885号明細書、同第4,386,186号明細書、同第4,661,580号明細書、同第4,680,371号明細書、同第4,680,372号明細書、欧州特許出願公開第A26120号明細書、同第26121号明細書、同第26684号明細書、同第28030号明細書、同第39845号明細書、同第91602号明細書、同第97970号明細書、同第79075号明細書、同第146887号明細書、同第156103号明細書、同第234913号明細書、同第240301号明細書、独国特許出願公開第A1495626号明細書および同第2232977号明細書にも記載されている。
【0021】
本発明のコポリカーボネートは、種々の末端基を含有していてよい。末端基は、連鎖停止剤によって導入される。本発明に関して、連鎖停止剤は下記の式(III)で表されるものである。
【化8】
Figure 2004510025
前記式中、R、R’およびR’’は、互いに独立して、水素、任意に枝分かれされたC〜C34アルキル/シクロアルキル、C〜C34アルカリールまたはC〜C34アリール、例えば、ブチルフェノール、トリチルフェノール、クミルフェノール、フェノール、オクチルフェノール、好ましくはブチルフェノールまたはフェノールを表す。
【0022】
前記ポリカーボネートは、(ジヒドロキシ化合物に対して)0.02〜3.6モル%程度の少量の枝分かれ剤を含有していてよい。好適な枝分かれ剤は、官能基を3個以上有する、ポリカーボネートの製造に好適な化合物、好ましくはフェノール性OH基を3個以上含有するものである。例えば、1,1,1−トリ−(4−ヒドロキシフェニル)エタンおよびイサチンビスクレゾールが挙げられる。
【0023】
前記熱可塑性芳香族ポリカーボネートは、平均分子量(超遠心分離法または光散乱測定法などによって測定される重量平均分子量
【数1】
Figure 2004510025
)10,000〜20,000、好ましくは15,000〜80,000を有する
【0024】
前記熱可塑性芳香族コポリカーボネートは、単独でまたは任意に混合物で使用されてよい。
【0025】
本発明に係る前記コポリカーボネート組成物の更なる成分は、成分Bのグラフトポリマーであって、1種以上のグラフトポリマーを包含してよい。
【0026】
モノマーB.1は、好ましくは
B.1.1 ビニル芳香族化合物および/または核置換ビニル芳香族化合物(例えば、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−クロロスチレン)および/またはメタクリル酸−(C〜C)−アルキルエステル(例えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート)50〜90重量部と、
B.1.2 ビニルシアニド(アクリロニトリルおよびメタクリロニトリルなどの不飽和ニトリル)および/または(メタ)アクリル酸−(C〜C)−アルキルエステル(例えば、メチルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート)および/または無水マレイン酸やN−フェニルマレイミドなどの不飽和カルボン酸の無水物およびイミドのような誘導体1〜50重量部と
の混合物である。
【0027】
好ましいモノマーB.1.1は、モノマー・スチレン、α−メチルスチレンおよびメチルメタクリレートのうち少なくとも1種から選択され、好ましいモノマーB.1.2は、モノマー・アクリロニトリル、無水マレイン酸およびメチルメタクリレートのうち少なくとも1種から選択される。特に好ましいモノマーは、B.1.1スチレンおよびB.1.2アクリロニトリルである。
【0028】
グラフトポリマーBのための好適なグラフトベースB.2は、例えば、ジエンゴム、EP(D)Mゴム(すなわち、エチレン/プロピレンをベースとするもの)、および任意にアクリレートゴム、ポリウレタンゴム、シリコーンゴム、クロロプレンゴム、およびエチレン/酢酸ビニルゴムである。
【0029】
好ましいグラフトベースB.2は、ジエンゴム、好ましくはブタジエンン系もしくはイソプレン系ジエンゴム、またはジエンゴムの混合物、あるいはジエンゴムもしくはその混合物と、B.1.1およびB.1.2のモノマーなどの、更なる共重合性モノマーとのコポリマーである。前記成分B.2は、好ましくは、ガラス転移温度が約0℃未満、特に好ましくは−20℃未満である。グラフトベースB.2の平均粒径(d50値)は、一般に、0.05〜10μm、好ましくは0.1〜5μm、特に好ましくは0.2〜1μmである。純粋なポリブタジエンゴムが特に好ましいが、場合によりスチレン、アクリロニトリル、メチルメタクリレートまたはこれらの混合物から選択されるコモノマーを(ゴムベースに対して)30重量%まで含有していてもよい。
【0030】
特に好ましいポリマーBは、例えば、ABSポリマー(エマルション、塊(bulk)および懸濁ABS)であり、独国特許出願公開第A2035390号明細書または同第A2248242号明細書、あるいはウルマンズ・エンサイクロペディア・オブ・インダストリアル・ケミストリー(Ulmanns Encyclopaedia of Industrial Chemistry)、第19巻(1980年)、第280頁以降などに記載されている。グラフトベースB.2中のゲル割合は、少なくとも30重量%、好ましくは少なくとも40重量%である(トルエン中での測定)。
【0031】
前記グラフトコポリマーBは、遊離基重合、例えば、エマルション重合、懸濁重合、溶液重合または塊重合により、好ましくはエマルション重合または塊重合により製造される。
【0032】
特に好適なグラフトゴムは、米国特許第A4937285号明細書に記載の有機化酸化物とアスコルビン酸から成る開始剤系を含むレドックス開始剤で製造されるABSポリマーでもある。
【0033】
グラフト反応では、公知のように、グラフトモノマーがグラフトベースに必ずしも完全にグラフト化されないため、本発明によれば、グラフトポリマーBも、グラフトベースの存在下でのグラフトモノマーの(共)重合により得られる生成物や、精製中に生じるものを包含すると解される。
【0034】
前記ポリマーBの成分B.2に係る好適なアクリレートゴムは、好ましくは、場合により、他の重合性エチレン性不飽和モノマーを、前記成分B.2に対して40重量%まで含む、アクリル酸アルキルエステルのポリマーである。好ましい重合性アクリル酸エステルは、C〜Cアルキルエステル、例えば、メチルエステル、エチルエステル、ブチルエステル、n−オクチルエステルおよび2−エチルヘキシルエステル、ハロゲン化アルキルエステル、好ましくはクロロエチルアクリレートなどのハロゲン(C〜C)アルキルエステル、および前記モノマーの混合物を包含する。
【0035】
架橋のために、重合性の二重結合を1個以上含有するモノマーが共重合され得る。架橋性モノマーの好ましい例は、炭素数3〜8の不飽和モノカルボン酸と、炭素数3〜12の不飽和の1価アルコール、またはOH基2〜4個を有しかつ炭素数2〜20の飽和ポリオールとのエステルである。例えば、エチレングリコールジメタクリレート、アリルメタクリレート、トリビニルおよびトリアリルシアヌレートなどの多様な不飽和複素環式化合物、ジビニルベンゼンおよびトリビニルベンゼンなどの多官能ビニル化合物、並びにトリアリルホスフェートおよびジアリルフタレートが挙げられる。
【0036】
好ましい架橋性モノマーは、アリルメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジアリルフタレート、および少なくとも3個のエチレン性不飽和基を含有する複素環式化合物である。
【0037】
特に好ましい架橋性モノマーは、環状モノマーであるトリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリアクリロイルヘキサヒドロ−s−トリアジン、トリアリルベンゼンである。架橋性モノマーの量は、好ましくはグラフトベースB.2に対して0.02〜5重量%、特に0.05〜2重量%である。
【0038】
少なくとも3個のエチレン性不飽和基を有する環状の架橋性モノマーの場合、グラフトベースB.2の1重量%未満までの量に制限することが有利である。
【0039】
アクリル酸エステルに加えて、場合によりグラフトベースB.2の製造に使用され得る、好ましい「他の」重合性エチレン性不飽和モノマーは、アクリロニトリル、スチレン、α−メチルスチレン、アクリルアミド、ビニル−C〜Cアルキルエーテル、メチルメタクリレートおよびブタジエン等である。グラフトベースB.2として好ましいアクリレートゴムは、ゲル含量が少なくとも60重量%のエマルションポリマーである。
【0040】
さらに好適なB.2のグラフトベースは、グラフト活性部位を有するシリコーンゴムであり、例えば、独国特許出願公開第A3704657号明細書、同第A3704655号明細書、同第A3631540号明細書および同第A3631539号明細書に記載されいてる。
【0041】
グラフトベースB.2のゲル含量は、好適な溶媒中、25℃で求められる(エム・ホフマン(M. Hoffmann)、エイチ・クレマー(H. Kromer)、アール・クーン(R. Kuhn)著、ポリマーアナリティーク(Polymeranalytik)IおよびII、ゲオルグ・ティエメ−フェルラーク1977年)。
【0042】
平均粒径d50は、粒子の50重量%がそれ以上でかつ残りの50重量%がそれ以下である直径である。これは、超遠心分離測定の平均値によって求められる(ダブリュー・ショルタン(W. Scholtan)、エイチ・ランゲ(H. Lange)著、コロイド・ツァイシュリフト・ウンドツァイシュリフト・フューア・ポリメレ(Kolloid, Z. und Z. Polymere250(1972年)、第782〜1796頁)。
【0043】
前記コポリカーボネート組成物は、更なる成分として、成分Cのポリマーを含有していてよい。
【0044】
前記成分Cは、1種以上の熱可塑性ビニル(コ)ポリマーC.1および/またはポリアルキレンテレフタレートC.2を包含する。
【0045】
コポリカーボネート組成物は、前記成分C)のポリマーを(組成物合計に対して)45重量部まで、好ましくは35重量部まで含有していてよい。
【0046】
ビニル(コ)ポリマーC.1として好適なのは、ビニル芳香族、ビニルシアニド(不飽和ニトリル)、(メタ)アクリル酸−(C〜C)アルキルエステル、不飽和カルボン酸、並びに不飽和カルボン酸の無水物およびイミドなどの誘導体より成る群からの少なくとも1種のモノマーのポリマーである。特に好適なのは、
C.1.1 ビニル芳香族および/または核置換ビニル芳香族(例えば、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−クロロスチレン)および/またはメタクリル酸−(C〜C)アルキルエステル(例えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート)50〜99重量部、好ましくは60〜80重量部と、
C.1.2. ビニルシアニド(不飽和ニトリル)(アクリロニトリルおよびメタクリロニトリル)および/または(メタ)アクリル酸−(C〜C)アルキルエステル(例えば、メチルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート)および/またはマレイン酸などの不飽和カルボン酸および/または無水マレイン酸やN−フェニルマレイミドのような、不飽和カルボン酸の無水物およびイミドなどの誘導体1〜50重量部、好ましくは20〜40重量部と
の(コ)ポリマーである。
【0047】
(コ)ポリマーC.1は、樹脂状であり、熱可塑性であって、しかもゴムを含まない。C.1.1スチレンとC.1.2アクリロニトリルとのコポリマーが特に好ましい。
【0048】
C.1の(コ)ポリマーは、公知であって、遊離基重合によって、特にエマルション重合、懸濁重合、溶液重合または塊重合により製造され得る。(コ)ポリマーは、好ましくは平均分子量M(重量平均、光散乱法または沈降法により求められるもの)15,000〜200,000を有する。
【0049】
成分C.2のポリアルキレンテレフタレートは、芳香族ジカルボン酸またはその反応性誘導体(ジメチルエステルまたは無水物など)と、脂肪族ジオール、脂環式ジオールまたはアラリファティックジオールとの反応生成物、および前記反応生成物の混合物である。
【0050】
好ましいポリアルキレンテレフタレートは、前記ジカルボン酸成分に対して少なくとも80重量%、好ましくは少なくとも90重量%のテレフタル酸基、および前記ジオール成分に対して少なくとも80重量%、好ましくは少なくとも90モル%のエチレングリコール基および/またはブタンジオール−1,4基を含有する。
【0051】
好ましいポリアルキレンテレフタレートは、テレフタル酸エステルに加えて、炭素数8〜14の他の芳香族もしくは脂環式ジカルボン酸の基、または炭素数4〜12の脂肪族ジカルボン酸の基を20モル%まで、好ましくは10モル%まで含有していてよい。これらの例としては、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、琥珀酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸またはシクロヘキサン二酢酸の基が挙げられる。
【0052】
好ましいポリアルキレンテレフタレートは、エチレングリコール基またはブタンジオール−1,4基以外に、炭素数3〜12の他の脂肪族ジオール、または炭素数6〜21の脂環式ジオールを20モル%まで、好ましくは10モル%まで含有していてよい。これらの例としては、プロパンジオール−1,3、2−エチルプロパンジオール−1,3、ネオペンチルグリコール、ペンタンジオール−1,5、ヘキサンジオール−1,6、シクロヘキサンジメタノール−1,4、3−エチルペンタンジオール−2,4、2−メチルペンタンジオール−2,4、2,2,4−トリメチルペンタンジオール−1,3、2−エチルヘキサンジオール−1,3、2,2−ジエチルプロパンジオール−1,3、ヘキサンジオール−2,5、1,4−ジ−(β−ヒドロキシエトキシ)−ベンゼン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−プロパン、2,4−ジヒドロキシ−1,1,3,3−テトラメチルシクロブタン、2,2−ビス−(4−β−ヒドロキシエトキシフェニル)−プロパンおよび2,2−ビス−(4−ヒドロキシプロポキシフェニル)−プロパンの基が挙げられる(独国特許出願公開第A2407674号明細書、同第2407776号明細書、同第2715932号明細書)。
【0053】
ポリアルキレンテレフタレートは、例えば、独国特許出願公開第A1900270号明細書および米国特許第A3692744号明細書に記載されているように、比較的少量の三価もしくは四価のアルコールまたは3塩基性もしくは4塩基性カルボン酸を混入することによって枝分かれされていてよい。好ましい架橋剤の例は、トリメシン酸、トリメリット酸、トリメチロールエタンおよびトリメチロールプロパンおよびペンタエリスリトールである。
【0054】
テレフタル酸およびその反応性誘導体(例えば、そのジアルキルエステル)、およびエチレングリコールおよび/またはブタンジオール−1,4のみから製造されたポリアルキレンテレフタレート、およびそのポリアルキレンテレフタレートの混合物が特に好ましい。
【0055】
ポリアルキレンテレフタレートの混合物は、ポリエチレンテレフタレート1〜50重量%、好ましくは1〜30重量%、およびポリブチレンテレフタレート50〜99重量%、好ましくは70〜99重量%を含有する。
【0056】
好ましく使用されるポリアルキレンテレフタレートは、一般に、固有粘度0.4〜1.5dL/g、好ましくは0.5〜1.2dL/gを有する。これは、フェノール/o−ジクロルベンゼン(重量部比1:1)中、25℃においてウベローデ粘度計で測定される。
【0057】
ポリアルキレンテレフタレートは、公知の方法で調製されてよい(クンシュトストッフ−ハンドブッフ(Kunststoff−Handbuch)、第VIII巻、第695頁以降、カール−ハンサー−フェルラーク、ミュンヘン1973年)。
【0058】
本発明のポリカーボネート組成物は、難燃剤を含有していてよい。特に好ましいのは、リン含有難燃剤である。
【0059】
本発明に関し、リン含有難燃剤は、特に好ましくは、モノマー性およびオリゴマー性リン酸およびホスホン酸エステル、ホスホネートアミンおよびホスファゼンから成る群より選択される。このうち、前記群のうち一または幾つかから選択される数種の成分の混合物も難燃剤として使用してよい。特に例示されていない他のハロゲンを含まないリン化合物を単独で使用してもよく、あるいは他のハロゲンを有しないリン化合物と任意に組み合わせて使用してもよい。
【0060】
好ましいモノマー性およびオリゴマー性リン酸および/またはホスホン酸エステルは、下記式(IV)のリン化合物である。
【化9】
Figure 2004510025
前記式中、R、R10、R11およびR12はそれぞれ、互いに独立して、任意にハロゲン化されたC〜Cアルキル、あるいは任意にアルキル好ましくはC〜Cアルキル、および/またはハロゲン、好ましくは塩素または臭素で置換されたC〜Cシクロアルキル、C〜C20アリールまたはC〜C12アラルキルを表し、nは、互いに独立して、0または1であり、qは、0〜30までであり、そしてXは、炭素数6〜30の単核または多核芳香族基、あるいはOH置換されていてよくかつエーテル結合を8個まで含有していてよい炭素数2〜30の直鎖または分枝の脂肪族基を表す。
【0061】
好ましくは、R、R10、R11およびR12は、互いに独立して、C〜Cアルキル、フェニル、ナフチルまたはフェニル−C〜Cアルキルを表す。そのため、芳香族基R、R10、R11およびR12は、ハロゲンおよび/またはアルキル基、好ましくは塩素、臭素および/またはC〜Cアルキルで置換されていてよい。特に好ましいアリール基は、クレジル基、フェニル基、キシレニル基、プロピルフェニル基またはブチルフェニル基、並びに対応するそれらの臭素化および塩素化誘導体である。
【0062】
前記式(IV)中、Xは、好ましくは、炭素数6〜30の単核または多核の芳香族基を表す。これは、好ましくは、式(II)のジフェノールから誘導される。
【0063】
前記式(IV)中、nは、互いに独立して、0または1であってよく、好ましくはnは1である。
【0064】
qは、0〜30までの値を表す。前記式(IV)の異なる成分の混合物を使用するときは、好ましくは数平均q値が0.3〜20、特に0.5〜10、とりわけ0.5〜6の混合物を使用してよい。
【0065】
Xは、特に好ましくは
【化10】
Figure 2004510025
またはそれらの塩素化もしくは臭素化誘導体を表し、特にXは、レゾルシノール、ヒドロキノン、ビスフェノールAまたはジフェニルフェノールから誘導される。Xは、特に好ましくはビスフェノールAから誘導される。
【0066】
ビスフェノールAから誘導される、前記式(IV)のオリゴマー性リン酸エステルの使用は、このリン化合物を含有する組成物が特に高い耐応力亀裂性と加水分解耐性を有し、かつ噴出成形加工中に外殻を形成する傾向が特に低いため、特に有利である。さらに、特に高い耐熱性は、前記難燃剤を用いて達成され得る。
【0067】
モノホスフェート(q=0)およびオリゴホスフェート(q=1〜30)は、混合物として使用されてもよい。
【0068】
式(IV)のモノホスフェート化合物は、特に、トリブチルホスフェート、トリス−(2−クロロエチル)−ホスフェート、トリス−(2,3−ジブロモプロピル)−ホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、ジフェニルクレジルホスフェート、ジフェニルオクチルホスフェート、ジフェニル−2−エチルクレジルホスフェート、トリ−(イソプロピルフェニル)−ホスフェート、ハロゲン置換アリールホスフェート、メチルホスホン酸ジメチルエステル、メチルホスフェン酸(methylphosphenic acid)ジフェニルエステル、フェニルホスホン酸ジエチルエステル、トリフェニルホスフィンオキサイドまたはトリクレジルホスフィンオキサイドである。
【0069】
前記式(IV)のリン化合物は、公知であるか(欧州特許出願公開第A363608号明細書、同第A640555号明細書)、あるいは公知の方法(例えば、ウルマンズ・エンサイクロペディア・オブ・インダストリアル・ケミストリー、第18巻、第301頁以降、1979年;ホウベン−ヴェイル(Houben−Weyl)著、メソッヅ・オブ・オーガニック・ケミストリー(Methods of Organic Chemistry)、第12/1巻、第43頁;バイルシュタイン(Bilstein)第6巻、第177頁)と同様にして製造されてよい。
【0070】
平均q値は、ホスフェート混合物の組成(分子量分布)を好適な方法(ガスクロマトグラフィー(GC)、高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC))で決定することにより見出されてよく、この値からqの平均値が算出される。
【0071】
ホスホネートアミンは、好ましくは、式(V)の化合物である。
【化11】
Figure 2004510025
前記式中、Aは、式(Va):
【化12】
Figure 2004510025
または(Vb)
【化13】
Figure 2004510025
の基を表し、R11およびR12は、互いに独立して、非置換もしくは置換されたC〜C10アルキルまたは非置換もしくは置換されたC〜C10アリールを表し、R13およびR14は、互いに独立して、非置換もしくは置換されたC〜C10アルキルまたは非置換もしくは置換されたC〜C10アリールを表すか、あるいはR13およびR14は合わせて、非置換もしくは置換されたC〜C10アルキレンを表し、yは、整数0、1または2を表し、そしてBは、独立して、水素、任意にハロゲン化されたC〜Cアルキル、または非置換もしくは置換されたC〜C10アリールを表す。
【0072】
は、好ましくは、独立して、水素、ハロゲンで置換されていてよいエチル、n−プロピルまたはイソプロピル、非置換のC〜C10アリール、またはC〜Cアルキルおよび/またはハロゲンで置換されたC〜C10アリール、特にフェニルまたはナフチルを表す。
【0073】
11、R12、R13およびR14中のアルキルは、独立して、好ましくはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−、イソ−、sec−もしくはtert−ブチル、ペンチルまたはヘキシルを表す。
【0074】
11、R12、R13およびR14中の置換アルキルは、独立して、好ましくはハロゲンで置換されたC〜C10アルキル、特に一置換または二置換されたメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−、イソ−、sec−もしくはtert−ブチル、ペンチルまたはヘキシルを表す。
【0075】
11、R12、R13およびR14中のC〜C10アリールは、独立して、好ましくはフェニル、ナフチルまたはビナフチル、特にo−フェニル、o−ナフチル、o−ビナフチルを表す。これらは、ハロゲンで置換(一般には一置換、二置換または三置換)されていてよい。
【0076】
13およびR14は、直接結合された酸素原子や、リン原子と合わせて、環構造を形成していてよい。
【0077】
以下のものが好ましい例として挙げられる。
式(Va−1):
【化14】
Figure 2004510025
で表される5,5,5’,5’,5’’,5’’−ヘキサメチルトリス−(1,3,2−ジオキサホスホリナン−メタン)アミノ−2,2’,2’’−トリオキサイド(実験製品XPM1000、ソルチア・インク(Solutia Inc.)製、米国セントルイス)、
1,3,2−ジオキサホスホリナン−2−メタンアミン,N−ブチル−N[(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサホスホリナン−2−イル)メチル]−5,5−ジメチル−,P,2−ジオキサイド、1,3,2−ジオキサホスホリナン−2−メタンアミン,N−[[(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサホスホリナン−2−イル)メチル]−5,5−ジメチル−N−フェニル,P,2−ジオキサイド、
1,3,2−ジオキサホスホリナン−2−メタンアミン,N−Nジブチル−5,5−ジメチル−,2−オキサイド、
1,3,2−ジオキサホスホリナン−2−メタンイミン,N−[(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサホスホリナン−2−イル)メチル]−N−エチル−5,5−ジメチル−,P,2−ジオキサイド、
1,3,2−ジオキサホスホリナン−2−メタンアミン,N−ブチル−N−[(5,5−ジクロロメチル−1,3,2−ジオキサホスホリナン−2−イル)メチル]−5,5−ジクロロメチル−,P,2−ジオキサイド、
1,3,2−ジオキサホスホリナン−2−メタンアミン,N−[(5,5−ジクロロメチル−1,3,2−ジオキサホスホリナン−2−イル)メチル]−5,5−ジクロロメチル−N−フェニル,P,2−ジオキサイド、
1,3,2−ジオキサホスホリナン−2−メタンアミン,N,N−ジ−(4−クロロブチル)−5,5−ジメチル−2−オキサイド、
1,3,2−ジオキサホスホリナン−2−メタンイミン,N−[(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサホスホリナン−2−イル)メタン(methane)]−N−(2−クロロエチル)−5,5−ジ(クロロメチル)−,P,2−ジオキサイド。
【0078】
以下の式(Va−2)または(Va−3)の化合物も好ましい。
【化15】
Figure 2004510025
前記式中、R11、R12、R13およびR14は、前記と同じ意味を表す。
【0079】
前記式(Va−2)および(Va−1)で表される化合物が特に好ましい。
【0080】
ホスホネートアミンの製造は、例えば、米国特許第A5,844,028号明細書に記載されている。
【0081】
ホスファゼンは、前記式(V1a)および(V1b)で表される化合物である。
【化16】
Figure 2004510025
前記式中、Rは、それぞれ同一または異なっていてよく、アミノ基、それぞれ任意にハロゲン化され、好ましくはフッ素でハロゲン化されたアミノ基、C〜Cアルキル基、またはC〜Cアルコキシ基、C〜Cシクロアルキル基(それぞれ、場合によりアルキル、好ましくはC〜Cアルキル、および/またはハロゲン、好ましくは塩素および/または臭素で置換されたもの)、C〜C20アリール、好ましくはフェニルまたはナフチル、C〜C20アリールオキシ、好ましくはフェノキシ、ナフチロキシ、あるいはC〜C12アラルキル、好ましくはフェニル−C〜Cアルキルを表し、kは、0または1〜15までの整数、好ましくは1〜10までの整数を表す。
【0082】
以下のものが例として挙げられる。
プロポキシホスファゼン、フェノキシホスファゼン、メチルフェノキシホスファゼン、アミノホスファゼンおよびフルオロアルキルホスファゼン。
フェノキシホスファゼンが好ましい。
【0083】
ホスファゼンは、単独でまたは混合物として使用されてよい。基Rは、常に同じであっても、あるいは前記式(Ia)および(Ib)中の2個以上の基が異なっていてもよい。
【0084】
ホスファゼンおよびその調製については、例えば、欧州特許出願公開第A728811号明細書、独国特許出願公開第A1961668号明細書および国際公開第WO97/40092号明細書に記載されている。
【0085】
難燃剤は、単独で、または互いの任意の混合物で使用されても、あるいは他の難燃剤と混合されてもよい。
【0086】
本発明の成形用組成物は、通常使用される添加物、例えば、潤滑剤および離型剤(ペンタエリスリトールテトラステアレートなど)、核形成剤、帯電防止剤、安定化剤、フィラーおよび強化物質、並びに着色剤および顔料のうち少なくとも1種を含有していてよい。
【0087】
充填または強化された成形用組成物は、フィラーおよび/または強化物質を、その充填または強化された成形用組成物に対して60重量%まで、好ましくは10〜40重量%含有していてよい。好ましい強化物質は、ガラス繊維である。好ましいフィラーは、強化作用も有していてよく、ガラス球体、マイカ、珪酸塩、石英、タルク、二酸化チタンおよび珪灰石である。
【0088】
本発明の成形用組成物は、前記以外の、任意に相乗的に作用する難燃剤を、前記組成物の合計に対して35重量%まで含有していてよい。列挙できる前記以外の難燃剤の例は、デカブロモビスフェニルエーテルやテトラブロモビスフェノールなどの有機ハロゲン化合物、臭化アンモニウムなどの無機ハロゲン化合物、メラミン、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂などの窒素化合物、MgおよびAl水酸化物などの無機水酸化物、酸化アンチモン、バリウムメタボレート、ヒドロキソアンチモネート、酸化ジルコニウム、水酸化ジルコニウム、酸化モリブデン、モリブデン酸アンモニウム、ホウ酸亜鉛、ホウ酸アンモニウム、バリウムメタボレート、タルク、珪酸塩、二酸化珪素および酸化錫などの無機化合物、およびシロキサン化合物を包含する。このようなリン化合物は、欧州特許出願公開第A363608号明細書、同第A345522号明細書および独国特許出願公開第OS19721628号明細書に記載されている。
【0089】
本発明の組成物は、各成分を公知の方法で混合した後、この混合物を200℃〜300℃で、内部ミキサー、押出機および二軸スクリュー押出機などの汎用の装置において溶融混合(melt−compounding)および溶融押出しすることによって調製される。個々の成分の混合は、公知の方法で、連続的にまたは同時に、特に約20℃(室温)および高温で行ってよい。
【0090】
本発明の熱可塑性成形用組成物は、その優れた難燃性、特にその短い後燃焼時間やその良好な機械特性および高い耐熱性のために、全ての種類の成形部品、特に、機械特性に関して厳しい要求を満たさなければならないものの製造に好適である。
【0091】
前記成形用組成物は、どのような成形部品を製造するのに使用されてもよい。特に、成形部品は、射出成形によって製造され得る。製造できる成形部品の例は、あらゆる種類のハウジング部品であって、例えば、ジューサー、コーヒーメーカー、ミキサーなどの家庭用器具、モニター、プリンター、コピー機などの事務用機器、建物および構造分野のためのカバープレート、および自動車分野のための部品を包含する。前記成形用組成物は、極めて良好な電気特性を有することから、電気工学分野でも使用され得る。
【0092】
本発明の成形用組成物は、更に、軌道を走る乗物用の内部構造部品、ホイールキャップ、小さな変圧器を含む電気装置のハウジング、情報分配および伝達装置のためのハウジング、医用目的のためのハウジングおよびライニング、通信装置およびそのためのハウジング、子供のおもちゃの乗物、平面的な(two−dimentional)壁要素、安全装置用のハウジング、リアスポイラー、断熱輸送容器、小動物を拘束または世話するための装置、衛生陶器および風呂付属品のための成形部品、排気口用のカバー格子、ガーデンハウスおよび納屋のための成形部品、および園芸用具のためのハウジングを製造するのに使用されてもよい。
【0093】
以下のような、更なる応用が可能である。
データテクノロジーおよびファイリング装置として、例えば、電話やファクシミリなどの遠距離通信装置、コンピュータ、プリンター、スキャナー、プロッター、モニター、キーボード、タイプライター、口述録音機など、
電気工学装置として、例えば、電源ユニット、放電装置、コンピュータおよびメンテナンス・エレクトロニクス用の小さな変圧器、低電圧変圧器など、
園芸用具として、例えば、ガーデン・ファニチャー(garden furniture)、芝(草)刈り機、庭の潅水装置用のホースおよびハウジング、ガーデンハウス、枝の刈り込み用具、シュレッダー(shredders)、チョッパー(choppers)、スプレー装置など、
家具分野において、例えば、カウンター(worktops)、家具用積層物、ローラー−シャッター・ユニット(roller shutter unites)、事務用家具、テーブル、椅子、座部(seats)、キャビネット、棚、ドアユニット、窓ユニット、ベッドボックス(bed boxes)等、
スポーツ/ゲーム装置として、例えば、おもちゃの乗物、座部、ペダル、スポーツ装置、自転車、卓球台、家庭用トレーニング装置、ゴルフキャディ、スノーボード、ボートの外部部品、キャンプ道具、ビーチバスケット(beach baskets)など、
建物分野での内部/外部用途、例えば、家庭用フィッティング、輪郭が描かれたストリップ(profiled strips)、配管、ケーブル、ロールシャッターユニット(rolling shutter unites)、郵便受け(letterboxes)、照明用ハウジング、瓦(roof tiles)、敷石(flagstones)、間仕切り用の壁(dividing walls)、ケーブルダクト、床ストリップ(floor strips)および縁取(borders)、コンセント(plug sockets)など、
乗物/軌道を走る乗物の分野において、例えば、壁ライニング、ルーフライニング、座部フレーム、座部、ベンチ、テーブル、手荷物区画(luggage compartments)、ホイールキャップ、リアスポイラー、泥除け、リアフラップ(rear flaps)、ボンネット、サイドパーツなど。
【0094】
前記成形用組成物の加工の更なる形態は、予め製造されたシートまたはフィルムから熱成形することによる成形部品の製造である。
【0095】
したがって、本発明は、あらゆる種類の成形部品の製造のための本発明の成形用組成物の使用、および本発明の前記組成物から形成される成形部品も提供する。
【0096】
以下の実施例は、本発明をより詳細に説明するのに役立つ。
【0097】
実施例
成分:
A1 4,4’−ジヒドロキシジフェニル(DOD)30モル%とビスフェノールA 70モル%から成る、平均分子量(重量平均)24970のコポリカーボネート。。平均分子量は、標準としてのポリスチレン換算により、ガス浸透クロマトグラフィーを用いて測定した。
A2 A1と同様のコポリカーボネートであって、
【数2】
Figure 2004510025
が25620であるもの。
A3 A1と同様のコポリカーボネートであって、
【数3】
Figure 2004510025
が25190であるもの。
A4 A1と同様のコポリカーボネートであって、
【数4】
Figure 2004510025
が25050であるもの。
A5 ビスフェノールA系ポリカーボネート(Makrolon 登録商標 2600、バイエル・アクチエンゲゼルシャフト製、独国レーフェルクーゼン)。
 スチレンとアクリロニトリルの重量部比73:27のコポリマー40重量部の、エマルション重合で製造した粒状の架橋ポリブタジエンゴム(d50=0.28μm)60重量部へのグラフトポリマー。
 スチレン/アクリロニトリル比が72:28でかつジメチルホルムアミド中20℃で測定した固有粘度0.55dL/gのスチレン/アクリロニトリルコポリマー。
添加物(安定化剤、離型剤)
【0098】
本発明のポリカーボネート組成物は、前記成分と添加物を240℃〜300℃の温度において二軸スクリュー押出機内で混合することによって製造される。
組成を表1に示す。
【0099】
【表1】
Figure 2004510025
【0100】
表2には、外繊維歪み(outer fibre strain)に関する評価結果を示す。試料を、イソオクタノール/トルエン混合物(1:1)中で5分間、選択された外繊維歪みに付する。比較試料では、1%の外繊維歪みでエッジクラックが生じたが、これを除けばクラックを発現しなかった。1.2%の歪みで、この試料は破壊した。本発明の試料は、否定的な結果が示されなかった。2.4%の外繊維歪みでは、68〜150分までの間で、本発明の試料もクラックを発現した。
【0101】
ORはクラックなしを、そしてKRはエッジクラックが生じたことを示す。前記時間は、試料が、クラックまたは破壊が生じるまでに溶媒混合物中で特定の歪みで保持された時間を表す。「−」は結果なしを示す。
【0102】
【表2】
Figure 2004510025
【0103】
別の実験では、試料をイソオクタン/トルエン(1:1)中で14日間保持した後、2.4%の外繊維歪みでクラックが生じるまでの時間を測定する。得られた結果を表3に示す。
【表3】
Figure 2004510025
【0104】
本発明の試料および比較試料の、ISO 180Aに準拠したノッチ付き衝撃強度を、室温および0℃において測定する。表4に示す結果からは、測定精度の範囲内において、比較試料に比べて悪くないことが分かる。
【表4】
Figure 2004510025
【0105】
試料の熱安定性を、290℃および300℃で測定する。結果を表5に示す。小さな試料プレートを射出成形によって種々の時間で製造した後、光学的に評価した。
【表5】
Figure 2004510025
【0106】
数字が大きいほど、表面上の欠陥によって示される試料の損傷が大きい。1や2の数字は、表面欠陥または縦すじ(streaks)の形成が全く無い、ないしは最小であることを示している。本発明の成形用組成物はいずれも、比較例5に比べて、改良された熱安定性を有することが分かる。

Claims (15)

  1. A)式(I):
    Figure 2004510025
    (前記式中、R〜Rは、互いに独立して、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C10アリールおよびC〜C12アラルキルを表す。)
    の化合物0.1モル%〜46モル%と、相補的な量、すなわち99.9モル%〜54モル%の前記式(I)の化合物とは別のジフェノールとから構成される熱可塑性芳香族コポリカーボネート2〜98量部、および
    B)B1)少なくとも1種のビニルモノマー5〜90重量部と
    B2)ガラス転移温度が10℃以下のゴム95〜10重量部と
    の少なくとも1種のグラフトポリマー1〜50重量部
    を含有するコポリカーボネート組成物。
  2. 成分Aが、前記式(I)のジフェノールに加えて、式(II)のジフェノールから構成される請求項1記載のコポリカーボネート組成物。
    Figure 2004510025
    (前記式中、Aは、C〜Cアルキレン、C〜Cアルキリデン、C〜Cシクロアルキリデン、−O−、−SO−、−CO−、−S−、−SO−、場合によりヘテロ原子を含む環が縮合していてよいC−C12アリーレン、または式(IIa)もしくは(IIb)の基:
    Figure 2004510025
    を表し、Bはそれぞれ、C〜C12アルキルまたはハロゲンを表し、xはそれぞれ、互いに独立して、0、1または2であり、pは、1または0であり、そしてRおよびRは、各Xについて独立して選択されてよく、かつ互いに独立して、水素またはC〜Cアルキルを表し、Xは、炭素を表し、そしてmは、少なくとも1個のX、RおよびRが同時にアルキルであれば、4〜7までの整数である。)
  3. 前記式(II)のジフェノールが2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)である請求項2記載のコポリカーボネート組成物。
  4. 熱可塑性樹脂Cを0.1〜40重量部含有する請求項1〜3のいずれかに記載のコポリカーボネート組成物。
  5. 前記熱可塑性樹脂Cが、
    C1)C.1.1)ビニル芳香族および/または核置換ビニル芳香族および/または(メタ)アクリル酸−(C〜C)アルキルエステル50〜99重量部と、
    C.1.2)ビニルシアニドおよび/または(メタ)アクリル酸−(C〜C)アルキルエステルおよび/または不飽和カルボン酸の無水物およびイミド1〜50重量部と
    のコポリマーまたはコポリマーの混合物、および
    C2)ポリアルキレンテレフタレートまたはポリアルキレンテレフタレートの混合物
    またはこれらの混合物
    から選択される請求項4記載のコポリカーボネート組成物。
  6. 前記ゴムB.2が、ジエンゴム、アクリレートゴム、シリコーンゴムまたはエチレン−プロピレン−ジエンゴム、またはこれらの混合物である請求項1〜5のいずれかに記載のコポリカーボネート組成物。
  7. ハロゲンを含まない難燃剤を含有する請求項1〜6のいずれかに記載のコポリカーボネート組成物。
  8. 難燃剤が、式(IV)のリン化合物である請求項7記載のコポリカーボネート組成物。
    Figure 2004510025
    (前記式中、R15、R16、R17、R18はそれぞれ、互いに独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C10アリールまたはC〜C12アラルキルを表し、nは、互いに独立して、0または1であり、qは、1〜5までの整数であって、混合物の場合は、1〜5の間の平均値を有し、Xは、炭素数6〜30の単核または多核芳香族基を表す。)
  9. コポリカーボネート成分が、前記式(I)のモノマー34〜26モル%と、相補的な含量の式(II)のモノマーとから構成される請求項1〜5のいずれかに記載のコポリカーボネート組成物。
  10. 成形部品の製造のための請求項1〜9のいずれかに記載のコポリカーボネート組成物の使用。
  11. 外部適用のための請求項1〜9のいずれかに記載のコポリカーボネート組成物の使用。
  12. 自動車分野における請求項1〜9のいずれかに記載のコポリカーボネート組成物の使用。
  13. 電気工学分野における請求項1〜9のいずれかに記載のコポリカーボネート組成物の使用。
  14. 請求項1〜9のいずれかに記載の熱可塑性コポリカーボネート組成物を含有する成形部品。
  15. 請求項1〜9のいずれかに記載の熱可塑性コポリカーボネート組成物を含有するハウジング部品。
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